説明

11−ベータヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ阻害剤としてのN−2アダマンタニル−2−フェノキシ−アセトアミド誘導体

【化1】


[式中、nは1、2、3、または4であり、ZはO、S、NR、SOまたはSOを表し、
は水素、シアノ、ヒドロキシ、または場合によりハロで置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、Rは水素、C1−4アルキル、またはC1−4アルキルオキシ−を表し、Rは水素、C1−4アルキル、C1−4アルキルオキシ−を表し、或いはRはRと組み合わされて一緒に−O−CH−(a)、−NR−CH−(b)、−(CR)m−(c)および−CR10=(d)よりなる群から選択される2価基を形成し、ここでmは1または2を表しそしてR、R、RおよびR10は各々独立して水素またはC1−4アルキルから選択され、Rは水素、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、NR1112、場合によりヒドロキシおよびハロから選択される1個または可能なら2もしくは3個の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルオキシ−を表し、或いはRは場合によりヒドロキシおよびハロから選択される1個または可能なら2もしくは3個の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、Rは水素、ハロ、シアノ、アミノ、フェニル、ヒドロキシ、C1−4アルキルオキシカルボニル、ヒドロキシカルボニル、NR1314またはヒドロキシカルボニル、フェニル、C1−4アルキルオキシもしくはNR1516から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されたC1−4アルキルを表し、Rは水素を表し、R11およびR12は各々独立して水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、R13およびR14は各々独立して水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、R15およびR16は各々独立して水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、R17およびR18は各々独立して水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表す]、そのN−オキシド形態、製薬学的に許容可能な付加塩および立体化学的異性体形態。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
代謝症候群は西洋におけるだけでなくアジアおよび開発途上国でも罹患が増加している疾病である。それは肥満症、特に中枢または内臓肥満症、2型糖尿病、高脂血症、高血圧症、アテローム硬化症、冠状心臓疾病および事実上慢性の腎不全により特徴づけられる(非特許文献1)。
【0002】
グルココルチコイド類および11β−HSD1は脂肪ストローマ細胞から成熟脂肪細胞への分化における重要な因子であることが知られている。肥満患者の内臓ストローマ細胞中では、11β−HSD1mRNA水準が皮下組織と比べて増加する。さらに、トランスジェニックマウスにおける11β−HSD1の脂肪組織過剰発現は脂肪組織、内臓肥満症、インスリン過敏性、2型糖尿病、高脂血症および過食症における増加したコルチコステロン水準と関連する(非特許文献2)。従って、11β−HSD1は内臓肥満症および代謝症候群の進行に大きく関与するようである。
【0003】
11β−HSD1の阻害は脂肪ストローマ細胞の分化における減少および増殖における増加をもたらす。さらに、グルココルチコイド不足(副腎摘出)はインスリンおよびレプチンが食欲不振および体重減少を促進させる能力を高め、そしてこの効果はグルココルチコイド投与により逆転される(非特許文献3)。これらのデータは、11β−HSD1によるコルチゾンの高められた再活性化が肥満症を悪化させることがありそして肥満患者の脂肪組織中のこの酵素を阻害することが有利でありうることを示唆している。肥満症は心臓血管危険性にも関連する。男性および女性の両者においてコルチゾール排泄速度とHDLコレステロールとの間に有意な関係があり、グルココルチコイド類が心臓血管危険性の重要な成分を調節することを示唆している。同様に、大動脈硬化も老人における内臓脂肪症に関連する。
【0004】
減じられた11β−HSD1活性の効果の影響は内因性活性グルココルチコイドの増加した血漿水準を有するβ−HSD1ノックアウトマウスにより強調されるが、これにもかかわらずストレスおよび肥満症により誘発されるインスリン耐性からは守られたままである。さらに、これらのノックアウトマウスは抗−アテローム発生血漿脂質特徴および減じられた年令関連認知障害からの利点を示す。
【0005】
グルココルチコイド類および緑内障
グルココルチコイド類は、外から投与される場合およびクッシング症候群におけるような生成増加のある種の症状において眼圧を高めることにより、緑内障の危険性を高める。眼圧のコルチコイド−誘発性上昇は小柱網およびその細胞内マトリックスの中のグルココルチコイド誘発性変化による水性流出に対する耐性増加により引き起こされる。非特許文献4も、コルチコステロイド類が器官−培養された牛前区の小柱網の中のフィブロネクチン並びにコラーゲンI型およびIV型の量を増加させることを報告した。11β−HSD1は角膜上皮の基底細胞および非−着色上皮細胞内で発現される。グルココルチコイド受容体mRNAは小柱網内でのみ検出されたが、非−着色上皮細胞内にグルココルチコイド−、ミネラロコルチコイド受容体および11β−HSD1に関するmRNAが存在していた。患者に対するカルベノクソロン投与が眼圧における有意な減少をもたらし(非特許文献5)、緑内障の処置におけるHSD1−阻害剤に関する役割を示唆した。
【0006】
従って、本発明により解決しようとする基本的な問題は11β−HSD1に関する高い選択性を有する有効な11β−HSD阻害剤並びに過剰なコルチゾール生成に関連する病
状、すなわち活性グルココルチコイドの減じられた水準が望ましい障害、例えば、代謝症候群、2型糖尿病、損傷されたグルコース耐性(IGT)、損傷された断食グルコース(IFG)、異常脂肪血症、高血圧症、肥満症、糖尿病、肥満症に関連する心臓血管疾病、動脈硬化症、アテローム硬化症、ミオパシー、骨粗鬆症、神経変性および精神障害、ストレス関連障害および緑内障、を処置する際のそれらの使用を同定することである。以下で示されるように、式(I)の2−アダマンタニルアセトアミド類が薬品として、特に過剰なコルチゾール生成に関連する病状の処置用薬品の製造において、有用であることが見出された。
【0007】
非特許文献6はある種の新規なN−(3−メチル−2−キノキサロイル)アミノアルコール類の合成を提供しそして特に2−キノキサリンカルボキサミド,3−メチル−N−トリシクロ[3.3.1.13,7]デセ−2−イル−を開示している。該キノキサリン類の1,4−ジオキシド類は抗細菌活性を有することが示されており、ここで親キノキサリン類は抗細菌剤として不活性であった。
【0008】
Masamune H. et al.(PCT国際特許出願である特許文献1)はN−2−アダマンチル−2−フェノキシ−アセトアミド類をアデノシン受容体、抗糖尿病剤、酵素阻害剤としてのそして虚血の処置用のヌクレオシド類の製造における中間体として開示している。特にスキームIV、p41、並びに実施例70、73、B32およびB35を参照のこと。
【0009】
しかしながら、上記で引用した文献のいずれにも本発明のN−2−アダマンチル−アセトアミド誘導体の治療用途は開示されていなかった。
【0010】
11−β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ阻害剤としてのアダマンチルアセトアミド類の使用はLinders J. et al(PCT国際特許出願である特許文献2)に開示された。該公報に開示された化合物と比べて、本発明の化合物はそれらが以下の式(I)で−Z−として表示される追加のヘテロ原子を含んでなる点で異なる。この追加のヘテロ原子の存在が、特定の骨格立体配置(以下では肉太で表示されている)と一緒になって、11−β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ阻害剤としてのアダマンチルアセトアミド類の全体的な活性を有意に改良した(図1)。
【0011】
図1は特許文献2に開示された二環式アダマンチルアセトアミド類の細胞3T3−L1活性(pIC50値−以下の実施例C参照)と本出願の二環式エーテル類および本出願の単エーテル類との比較を提示する。
【0012】
単独でまたはグルココルチコイド受容体作用物質もしくは抗高血圧症剤と組み合わされた11β−HSD1の活性を調節するための置換されたアミド類の製薬学的使用はPCT国際特許出願である特許文献3、特許文献4および特許文献5に開示されていた。該特許公報には、1種の化合物、すなわち本出願の範囲内のN−アダマンタン−2−イル−2−o−トリルオキシ−アセトアミド、だけが開示されており、従って本出願における主要なそしてさらなる医学的使用の請求の範囲は特許請求されていない。本出願の範囲内であるがこれまでに薬品としての使用に関して記載されていない別の化合物は下記のものである;
Cas番号 CA指示名称
[721907−95−5] アセトアミド,N−トリシクロ[3.3.1.13,7]デセ−2−イル−2−[3−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−(9CI)
[701966−64−5] アセトアミド,2−[4−(1−メチルプロピル)フェノキシ]−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
[693829−07−1] ブタンアミド,2−フェノキシ−N−トリシクロ [3
.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
[693264−73−2] アセトアミド,2−(2−ブロモ−4−エチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
[690979−00−1] アセトアミド,N−トリシクロ[3.3.1.13,7]デセ−2−イル−2−(2,3,5−トリメチルフェノキシ)−(9CI)
[667874−33−1] アセトアミド,2−(2,3−ジメチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
[638150−96−6] アセトアミド,2−(2,4−ジブロモ−6−メチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
[638150−94−4] アセトアミド,2−(4−クロロ−2−メチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
[638150−88−6] アセトアミド,2−(3,5−ジメチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
[638150−85−3] アセトアミド,2−(2−クロロフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
[638150−82−0] アセトアミド,2−[4−(1,1−ジメチルエチル)フェノキシ]−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)[638150−79−5] アセトアミド,2−[(4−クロロフェニル)チオ]−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
[593240−71−2] アセトアミド,2−[5−メチル−2−(1−メチルエチル)フェノキシ]−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
[593240−69−8] アセトアミド,2−(4−エチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
[496921−25−6] アセトアミド,2−(2,5−ジメチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
[461446−43−5] アセトアミド,2−(3,4−ジメチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
[438477−86−2] アセトアミド,2−(2,4−ジメチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
[433948−36−8] アセトアミド,2−(4−ブロモ−2−メチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
[433947−37−6] アセトアミド,2−(4−ブロモ−3,5−ジメチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
[432539−68−9] アセトアミド,2−[4−(1−メチルエチル)フェノキシ]−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
[430462−84−3] アセトアミド,2−(4−ブロモ−2−クロロフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
[429631−57−2] アセトアミド,2−(4−クロロ−3−メチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
[429626−19−7] アセトアミド,2−(4−メトキシフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
[426250−14−8] プロパンアミド,2−(2,4−ジクロロフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
[424814−81−3] アセトアミド,2−(2−ブロモ−4−メチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
[424814−50−6] アセトアミド,2−(4−クロロ−3,5−ジメチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
[424814−18−6] アセトアミド,2−(4−ブロモ−3−メチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
[405076−76−8] アセトアミド,2−(2,4−ジクロロフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
[405076−63−3] アセトアミド,2−フェノキシ−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
[339060−39−8] アセトアミド,2−(4−ブロモフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
[332399−46−9] アセトアミド,2−(4−メチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
[305341−04−2] アセトアミド,2−(3−ブロモフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
[298701−43−6] アセトアミド,2−(4−クロロフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
[351418−76−3] アセトアミド,2−(3−メチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
【特許文献1】国際公開第01/23399号パンフレット
【特許文献2】国際公開第2004/056745号パンフレット
【特許文献3】国際公開第2004/089470号パンフレット
【特許文献4】国際公開第2004/089415号パンフレット
【特許文献5】国際公開第2004/089416号パンフレット
【非特許文献1】C.T.Montague et al.(2000), Diabetes, 49, 883−888
【非特許文献2】H.Masuzaki et al (2001), Science, 294, 2166−2170
【非特許文献3】P.M.Stewart et al (2002), Trends Endocrin. Metabol, 13, 94−96
【非特許文献4】Zhou et al. Int J Mol Med (1998) 1, 339−346
【非特許文献5】S.Rauz et al.(2001), Invest. Ophtalmol. Vis. Science, 42, 2037−2042
【非特許文献6】Salim S.S. et al., J.Chem.Eng.Data (1984), 29, 229−231
【発明の開示】
【0013】
従って、一面において、本発明は、薬品として使用するための、式(I)
【0014】
【化1】

【0015】
[式中、
nは1、2、3、または4であり、
ZはO、S、NR、SOまたはSOを表し、
は水素、シアノ、ヒドロキシ、または場合によりハロで置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
は水素、C1−4アルキル、またはC1−4アルキルオキシ−を表し、
は水素、C1−4アルキル、C1−4アルキルオキシ−を表し、或いはRはRと組み合わされて一緒に−O−CH−(a)、−NR−CH−(b)、−(CR
)m−(c)および−CR10=(d)よりなる群から選択される2価基を形成し、ここでmは1または2を表しそしてR、R、RおよびR10は各々独立して水素またはC1−4アルキルから選択され、
は水素、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、NR1112、C1−4アルキルオキシカルボニル、ヒドロキシカルボニル、場合によりヒドロキシおよびハロから選択される1個または可能なら2もしくは3個の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルオキシ−を表し、或いはRは場合によりヒドロキシおよびハロから選択される1個または可能なら2もしくは3個の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
は水素、ハロ、シアノ、アミノ、フェニル、ヒドロキシ、C1−4アルキルオキシカルボニル、ヒドロキシカルボニル−、Het、−NR1314、−O−(C=O)−NR2122、−O−(C=O)−C1−4アルキル、カルボニル−NR2324または場合によりヒドロキシ、ハロ、ヒドロキシカルボニル、フェニル、C1−4アルキルオキシもしくはNR1516から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、或いはRは場合によりヒドロキシ、ハロ、ヒドロキシカルボニル、フェニル、C1−4アルキルオキシまたはNR1718から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルオキシを表し、或いはRは1個もしくはそれ以上のアミノ、ヒドロキシ、Hetもしくはハロ置換基で置換された−O−(C=O)−C1−4アルキルを表し、
は水素またはC1−6アルキルを表し、
11およびR12は各々独立して水素、C1−4アルキル、C1−4アルキルオキシカルボニル−またはC1−4アルキルカルボニル−を表し、
13およびR14は各々独立して水素、C1−4アルキル、C1−6アルキル−SO−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−SO−、Ar−SO、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−カルボニル−、C1−4アルキル−オキシカルボニルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、ここで該C1−6アルキル−SO−、C1−4アルキル−オキシカルボニルまたはC1−4アルキルカルボニル−は各々独立に且つ場合によりハロ、C1−4アルキルオキシカルボニル、NR1920およびHetから選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよく、
15およびR16は各々独立して水素、C1−4アルキル、C1−4アルキルオキシカルボニル−またはC1−4アルキルカルボニル−を表し、
17およびR18は各々独立して水素、C1−4アルキル、C1−4アルキルオキシカルボニル−またはC1−4アルキルカルボニル−を表し、
19およびR20は各々独立して水素、C1−4アルキルカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル−または場合によりハロもしくはヒドロキシから選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
21およびR22は各々独立して水素、Arまたは場合によりハロもしくはヒドロキシから選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
23およびR24は各々独立して水素、C1−4アルキルカルボニル、Hetまたは場合によりハロもしくはヒドロキシから選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
Hetはピロリニル、ピロリジニル、ピロリル、オキサゾリル、イソキサゾリルまたは式
【0016】
【化2】

【0017】
の基を表し、
ここでRは水素またはC1−4アルキルを表しそしてoは1または2であり、
Hetはモルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、チオモルホリニルまたはピロリジニルを表し、
Hetはモルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、チオモルホリニルまたはピロリジニルを表し、
Hetはピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、チオモルホリニルまたはピロリジニルを表し、
Arは場合によりC1−4アルキルで置換されていてもよいフェニルを表し、そして
Arは場合によりC1−4アルキルで置換されていてもよいフェニルを表す]
の化合物、ただし該式(I)の化合物がN−アダマンチル−2−イル−2−オルト−トリルオキシ−アセトアミド以外である化合物、そのN−オキシド形態、製薬学的に許容可能な付加塩および立体化学的異性体形態に関する。
【0018】
別の面で、本発明は、過剰なコルチゾール生成に関連する病状、例えば肥満症、糖尿病、肥満症に関連する心臓血管疾病、痴呆症、認知症、骨粗鬆症、ストレスおよび緑内障を処置するための薬品の製造における上記化合物の使用を提供する。
【0019】
、R、R、R、R13、R14、R15、R16、R17、R18、Zおよびnが以上で定義された通りでありそしてRがハロ、シアノ、アミノ、フェニル、ヒドロキシ、C1−4アルキルオキシカルボニル−、ヒドロキシカルボニル、NR1314または場合によりヒドロキシカルボニル、フェニル、C1−4アルキルオキシもしくはNR1516から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、特にRが場合によりヒドロキシカルボニル、フェニル、C1−4アルキルオキシまたはNR1718から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルオキシを表し、特にRがハロ、シアノ、アミノ、フェニル、ヒドロキシ、C1−4アルキルオキシカルボニル−、ヒドロキシカルボニル、NR1314またはヒドロキシカルボニル、フェニル、C1−4アルキルオキシもしくはNR1516から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されたC1−4アルキルを表す、式(I)の化合物、それらのN−オキシド形態、製薬学的に許容可能な付加塩および立体化学的異性体形態を提供することも本発明の目的である。
【0020】
以上の定義および以下で使用される際、ハロは、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードを総称し、C1−4アルキルは、炭素数1〜4の直鎖状および分枝鎖状の飽和炭化水素基、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、1−メチルエチル、2−メチルプロピル、2,2−ジメチルエチルなどを定義し、C1−6アルキルは、炭素数1〜6の直鎖状および分枝鎖状の飽和炭化水素基、例えばC(1−4)アルキルに関して定義された基およびペンチル、ヘキシル、2−メチルブチルなどを定義し、C1−4アルキルオキシは、炭素数1〜4の直鎖状もしくは分枝鎖状の飽和炭化水素基、例えばメトキシ、エトキシ、プロピルオキシ、ブチルオキシ、1−メチルエチルオキシ、2−メチルプロピルオキシなどを定義する。
【0021】
以上で述べられている製薬学的に許容可能な付加塩は、式(I)の化合物が生成しうる治療的に活性な無毒の酸付加塩形態を含んでなることを意味する。後者は簡便には塩基形態をそのような適当な酸で処理することにより得られうる。適する酸は、例えば、無機酸、例えばハロゲン化水素酸、例えば塩酸または臭化水素酸、硫酸、硝酸、燐酸および同様な酸、または有機酸、例えば、酢酸、プロパン酸、ヒドロキシ酢酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸、マロン酸、琥珀酸(すなわちブタンジオン酸)、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、シクラミン酸、サリチル酸、p−アミノサリチル酸、パモ酸および同様な酸を含んでなる。
【0022】
以上で述べられている製薬学的に許容可能な付加塩は、式(I)の化合物が生成しうる治療的に活性な無毒の塩基付加塩形態を含んでなることを意味する。そのような塩基付加塩形態の例は、例えば、ナトリウム、カリウム、カルシウム塩、並びに製薬学的に許容可能なアミン類、例えば、アンモニア、アルキルアミン類、ベンザチン、N−メチル−D−グルカミン、ヒドラバミン、アミノ酸、例えばアルギニン、リシンとの塩である。
【0023】
逆に該塩形態を適当な塩基または酸を用いる処理により遊離酸または塩基形態に転化することができる。
【0024】
以上で使用される際の用語である付加塩は式(I)の化合物並びにそれらの塩が生成しうる溶媒和物も含んでなる。そのような溶媒和物は例えば水和物、アルコレートなどである。
【0025】
以上で使用される際の用語である立体化学的異性体形態は式(I)の化合物が有しうる可能な種々の異性体並びに構造形態を定義する。他に挙げられるかまたは指示されない限り、化合物の化学表示は全ての可能な立体化学的および構造的異性体形態の混合物を示し、該混合物は基本的分子構造の全てのジアステレオマー、エナンチオマーおよび/または配座異性体を含有する。式(I)の化合物の全ての立体化学的異性体形態は、純粋形態または互いの混合物の両方で、本発明の範囲内に包括されることが意図される。
【0026】
式(I)の化合物のN−オキシド形態は1個もしくは数個の窒素原子がいわゆるN−オキシドに酸化されている式(I)の化合物を含んでなることを意味する。
【0027】
化合物の特定群は、下記の制限の1つもしくはそれ以上が適用される式(I)の化合物である:
(i)nが1、2、3、または4であり、
(ii)ZがO、S、NR、SOまたはSOを表し、
(iii)Rが水素、シアノ、ヒドロキシ、または場合によりハロで置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
(iv)Rが水素、C1−4アルキル、またはC1−4アルキルオキシ−を表し、
(v)Rが水素、C1−4アルキル、C1−4アルキルオキシ−を表し、或いはRがRと組み合わされて一緒に−O−CH−(a)、−NR−CH−(b)、−(CR)m−(c)および−CR10=(d)よりなる群から選択される2価基を形成し、ここでmが1または2を表しそしてR、R、RおよびR10が各々独立して水素またはC1−4アルキルから選択され、
(vi)Rが水素、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、NR1112、場合によりヒドロキシおよびハロから選択される1個または可能なら2もしくは3個の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルオキシ−を表し、或いはRが場合によりヒドロキシおよびハロから選択される1個または可能なら2もしくは3個の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
(vii)Rが水素、ハロ、シアノ、アミノ、フェニル、ヒドロキシ、C1−4アルキルオキシカルボニル−、ヒドロキシカルボニル、NR1314または場合によりヒドロキシカルボニル、フェニル、C1−4アルキルオキシもしくはNR1516から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、特にRがハロ、シアノ、アミノ、フェニル、ヒドロキシ、C1−4アルキルオキシカルボニル−、ヒドロキシカルボニル、NR1314または場合によりヒドロキシカルボニル、フェニル、C1−4アルキルオキシもしくはNR1516から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
(viii)Rが水素を表し、
(ix)R11およびR12が各々独立して水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、
(x)R13およびR14が各々独立して水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、
(xi)R15およびR16が各々独立して水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表す。
【0028】
化合物の第一群は、薬品として使用するための、下記の制限の1つもしくはそれ以上が適用される式(I)の化合物、ただし該化合物がN−アダマンチル−2−イル−2−オルト−トリルオキシ−アセトアミド以外である化合物である:
nが1、2、3、または4であり、
ZがO、S、NR、SOまたはSOを表し、
が水素、シアノ、ヒドロキシ、または場合によりハロで置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
が水素、C1−4アルキル、またはC1−4アルキルオキシ−を表し、
が水素、C1−4アルキル、C1−4アルキルオキシ−を表し、或いはRがRと組み合わされて一緒に−O−CH−(a)、−NR−CH−(b)、−(CR)m−(c)および−CR10=(d)よりなる群から選択される2価基を形成し、ここでmが1または2を表しそしてR、R、RおよびR10が各々独立して水素またはC1−4アルキルから選択され、
が水素、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、NR1112、場合によりヒドロキシおよびハロから選択される1個または可能なら2もしくは3個の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルオキシ−を表し、或いはRが場合によりヒドロキシおよびハロから選択される1個または可能なら2もしくは3個の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
が水素、ハロ、シアノ、アミノ、フェニル、ヒドロキシ、C1−4アルキルオキシカルボニル、ヒドロキシカルボニル、NR1314または場合によりヒドロキシカルボニル、フェニル、C1−4アルキルオキシもしくはNR1516から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、或いはRが場合によりヒドロキシカルボニル、フェニル、C1−4アルキルオキシまたはNR1718から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルオキシを表し、特にRがハロ、シアノ、アミノ、フェニル、ヒドロキシ、C1−4アルキルオキシカルボニル−、ヒドロキシカルボニル、NR1314または場合によりヒドロキシカルボニル、フェニル、C1−4アルキルオキシもしくはNR1516から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、或いはRが場合によりヒドロキシカルボニル、フェニル、C1−4アルキルオキシまたはNR1718から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルオキシを表し、
が水素またはC1−4アルキルを表し、
11およびR12が各々独立して水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、
13およびR14が各々独立して水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、
15およびR16が各々独立して水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、
17およびR18が各々独立して水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表す。
【0029】
化合物の第二群は、下記の制限の1つもしくはそれ以上が適用される式(I)の化合物である:
(i)nが1、2、3、または4であり、
(ii)ZがO、S、NR、SOまたはSOを表し、
(iii)Rが水素、シアノ、ヒドロキシ、または
(iv)場合によりハロで置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
(v)Rが水素、C1−4アルキル、またはC1−4アルキルオキシ−を表し、
(vi)Rが水素、C1−4アルキル、C1−4アルキルオキシ−を表し、或いはRがRと組み合わされて一緒に−O−CH−(a)、−NR−CH−(b)、−(CR)m−(c)および−CR10=(d)よりなる群から選択される2価基を形成し、ここでmが1または2を表しそしてR、R、RおよびR10が各々独立して水素またはC1−4アルキルから選択され、
(vii)Rが水素、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、NR1112、C1−4アルキルオキシカルボニル、ヒドロキシカルボニル、場合によりヒドロキシおよびハロから選択される1個または可能なら2もしくは3個の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルオキシ−を表し、或いはRが場合によりヒドロキシおよびハロから選択される1個または可能なら2もしくは3個の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
(viii)Rがハロ、シアノ、アミノ、フェニル、ヒドロキシ、C1−4アルキルオキシカルボニル−、ヒドロキシカルボニル−、Het、−NR1314、−O−(C=O)−NR2122、−O−(C=O)−C1−4アルキル、カルボニル−NR2324または場合によりヒドロキシカルボニル、フェニル、C1−4アルキルオキシもしくはNR1516から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、或いはRが場合によりヒドロキシカルボニル、フェニル、C1−4アルキルオキシまたはNR1718から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルオキシを表し、或いはRが1個もしくはそれ以上のHetもしくはハロ置換基で置換された−O−(C=O)−C1−4アルキルを表し、
(ix)Rが水素またはC1−4アルキルを表し、
(x)R11およびR12が各々独立して水素、C1−4アルキル、C1−4アルキルオキシカルボニルまたはC1−4アルキルカルボニル−、特に水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルオキシカルボニル−、を表し、
(xi)R13およびR14が各々独立して水素、C1−4アルキル、C1−6アルキル−SO−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−SO−、Ar−SO、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−カルボニル−、C1−4アルキル−オキシカルボニルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、ここで該C1−6アルキル−SO−、C1−4アルキル−オキシカルボニルまたはC1−4アルキルカルボニル−は各々独立に且つ場合によりハロ、C1−4アルキルオキシカルボニル、NR1920およびHetから選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよく、
(xii)R15およびR16が各々独立して水素、C1−4アルキル、C1−4アルキルオキシカルボニルまたはC1−4アルキルカルボニル−、特に水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、
(xiii)R17およびR18が各々独立して水素、C1−4アルキル、C1−4アル
キルオキシカルボニルまたはC1−4アルキルカルボニル−、特に水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、
(xiv)R19およびR20が各々独立して水素、C1−4アルキルカルボニルまたは場合によりハロもしくはヒドロキシから選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよい、特に場合によりヒドロキシで置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
(xv)R21およびR22が各々独立して水素、Arまたは場合によりハロもしくはヒドロキシから選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよい、特に場合によりヒドロキシで置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
(xvi)R23およびR24が各々独立して水素、C1−4アルキルカルボニル、Hetまたは場合によりヒドロキシで置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
(xvii)Hetがピロリニル、ピロリジニル、ピロリル、オキサゾリル、イソキサゾリルまたは式
【0030】
【化3】

【0031】
の基を表し、ここでRが水素またはC1−4アルキルを表しそしてoが1または2であり、
特にHetが式
【0032】
【化4】

【0033】
の基を表し、ここでRが水素またはC1−4アルキルを表しそしてoが1または2であり、
(xviii)Hetがモルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、チオモルホリニルまたはピロリジニルを表し、特にHetがモルホリニルを表し、
(xix)Hetがモルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、チオモルホリニルまたはピロリジニルを表し、特にHetがモルホリニルを表し、
(xx)Hetがピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、チオモルホリニルまたはピロリジニルを表し、特にHetがピペリジニルを表し、
(xxi)Arが場合によりC1−4アルキルで置換されていてもよいフェニルを表し、そして
(xxii)Arが場合によりC1−4アルキルで置換されていてもよいフェニルを表す。
【0034】
化合物の第三群は、下記の制限の1つもしくはそれ以上が適用される式(I)の化合物である:
(i)nが1、2、3、または4であり、
(ii)ZがO、S、NR、SOまたはSOを表し、
(iii)Rが水素、シアノ、ヒドロキシ、または
(iv)場合によりハロで置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
(v)Rが水素、C1−4アルキル、またはC1−4アルキルオキシ−を表し、
(vi)Rが水素、C1−4アルキル、C1−4アルキルオキシ−を表し、或いはRがRと組み合わされて一緒に−O−CH−(a)、−NR−CH−(b)、−(CR)m−(c)および−CR10=(d)よりなる群から選択される2価基を形成し、ここでmが1または2を表しそしてR、R、RおよびR10が各々独立して水素またはC1−4アルキルから選択され、
(vii)Rが水素、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、NR1112、場合によりヒドロキシおよびハロから選択される1個または可能なら2もしくは3個の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルオキシ−を表し、或いはRが場合によりヒドロキシおよびハロから選択される1個または可能なら2もしくは3個の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
(viii)Rがハロ、シアノ、アミノ、フェニル、ヒドロキシ、C1−4アルキルオキシカルボニル−、ヒドロキシカルボニル、NR1314または場合によりヒドロキシカルボニル、フェニル、C1−4アルキルオキシもしくはNR1516から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、或いはRが場合によりヒドロキシカルボニル、フェニル、C1−4アルキルオキシまたはNR1718から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルオキシを表し、
(ix)Rが水素またはC1−4アルキルを表し、
(x)R11およびR12が各々独立して水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、
(xi)R13およびR14が各々独立して水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、
(xii)R15およびR16が各々独立して水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、
(xiii)R17およびR18が各々独立して水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表す。
【0035】
興味ある化合物の群は、薬品としての使用のための、下記の制限の1つもしくはそれ以上が適用される式(I)の化合物であるが該式(I)の化合物がN−アダマンチル−2−イル−2−オルト−トリルオキシ−アセトアミド以外である化合物である:
(i)nが1、2、3、または4であり、
(ii)ZがO、S、NRまたはSO、特にOまたはNR、を表し、
(iii)Rが水素またはC1−4アルキルを表し、
(iv)Rが水素またはC1−4アルキルを表し、
(v)Rが水素、C1−4アルキル、C1−4アルキルオキシ−を表し、或いはRがRと組み合わされて一緒に−O−CH−(a)、−NR−CH−(b)、−(CR)m−(c)および−CR10=(d)よりなる群から選択される2価基を形成し、ここでmが1または2を表しそしてR、R、RおよびR10が各々独立して水素またはC1−4アルキルから選択され、
(vi)Rが水素、ハロ、ヒドロキシ、アミノ、−NR1112、C1−4アルキルオキシ−、C1−4アルキルオキシカルボニル−、ヒドロキシカルボニル−、または場合により1個もしくは可能なら2もしくは3個のハロ置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
(vii)Rが水素、ハロ、アミノ、フェニル、ヒドロキシ、ヒドロキシカルボニル、Het、NR1314、−O−(C=O)−C1−4アルキル、−カルボニル−NR2324を表し、或いはRが場合によりNR1718から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルオキシを表し、或いはRがハロまたはHetで置換されていてもよい−O−(C=O)−C1−4アルキルを表し

(viii)R11およびR12が各々独立して水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、
(ix)R13およびR14が各々独立して水素、C1−4アルキル、C1−6アルキル−SO−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−SO−、Ar−SO、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−カルボニル−、C1−4アルキル−オキシカルボニルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、ここで該C1−6アルキル−SO−、C1−4アルキル−オキシカルボニルまたはC1−4アルキルカルボニル−は各々独立に且つ場合によりハロ、C1−4アルキルオキシカルボニル、NR1920およびHetから選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよく、
(x)R17およびR18が各々独立してC1−4アルキルを表し、
(xi)R19およびR20が各々独立して水素または場合によりヒドロキシで置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
(xii)R21およびR22が各々独立して水素またはArを表し、
(xiii)R23およびR24が各々独立して水素またはHetを表し、
(xiv)Hetが式
【0036】
【化5】

【0037】
の基を表し、
ここでRが水素またはC1−4アルキルを表しそしてoが1または2であり、
(xv)Hetがモルホリニルを表し、
(xvi)Hetがモルホリニルを表し、
(xvii)Hetがピペリジニルを表し、
(xviii)ArおよびArが各々独立して場合によりC1−4アルキルで置換されていてもよいフェニルを表す。
【0038】
化合物の別の興味ある群は、下記の制限の1つもしくはそれ以上が適用される式(I)の化合物である:
(i)nが1、2、3、または4であり、
(ii)ZがO、SまたはSO、特にOを表し、
(iii)Rが水素またはC1−4アルキルを表し、
(iv)Rが水素またはC1−4アルキルを表し、
(v)Rが水素、C1−4アルキル、C1−4アルキルオキシ−を表し、或いはRがRと組み合わされて一緒に−O−CH−(a)、−NR−CH−(b)、−(CR)m−(c)および−CR10=(d)よりなる群から選択される2価基を形成し、ここでmが1または2を表しそしてR、R、RおよびR10が各々独立して水素またはC1−4アルキルから選択され、
(vi)Rが水素、ヒドロキシ、アミノ、−NR1112、C1−4アルキルオキシ−または場合により1個または可能なら2もしくは3個のハロ置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
(vii)Rが水素またはヒドロキシ、特にヒドロキシを表し、
(viii)R11およびR12が各々独立して水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表す。
【0039】
興味ある化合物の別の群は、下記の制限の1つもしくはそれ以上が適用される式(I)の化合物である:
(i)nが1、2、3、または4であり、
(ii)Rが水素を表し、
(iii)RがRと組み合わされて一緒に−O−CH−(a)、−NR−CH−(b)、−(CR)m−(c)および−CR10=(d)よりなる群から選択される2価基を形成し、ここでmが1または2を表しそしてR、R、RおよびR10が各々独立して水素またはC1−4アルキルから選択され、
(iv)Rが水素、ハロ、ヒドロキシ、C1−4アルキルオキシ−、またはC1−4アルキルを表し、特にRがメチル、エチル、メトキシ、フルオロ、クロロまたはブロモを表し、
(v)Rがハロ、シアノ、アミノ、フェニル、ヒドロキシ、C1−4アルキルオキシカルボニル−、ヒドロキシカルボニル、NR1314または場合によりヒドロキシカルボニル、フェニル、C1−4アルキルオキシもしくはNR1516から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、或いはRが場合によりヒドロキシカルボニル、フェニル、C1−4アルキルオキシまたはNR1718から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルオキシを表し、特にRがハロ、シアノ、アミノ、フェニル、ヒドロキシ、C1−4アルキルオキシカルボニル−、ヒドロキシカルボニル、NR1314または場合によりヒドロキシカルボニル、フェニル、C1−4アルキルオキシもしくはNR1516から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、さらにより特にRが水素またはヒドロキシ、特にヒドロキシを表し、
(vi)R13およびR14が各々独立して水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、
(vii)R15およびR16が各々独立して水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、
(viii)R17およびR18が各々独立して水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表す。
【0040】
興味ある化合物の別の群は、下記の制限の1つもしくはそれ以上が適用される式(I)の化合物である:
(i)nが1または2であり、
(ii)RがC1−4アルキル、特にメチルを表し、
(iii)RがC1−4アルキル、特にメチルを表し、
(iv)Rが水素を表し、
(v)Rが水素、ハロ、−NR1112、C1−4アルキルオキシ−、またはC1−4アルキルを表し、特にRがメチル、エチル、メトキシ、フルオロ、クロロまたはブロモを表し、
(vi)Rが水素、ハロ、シアノ、アミノ、フェニル、ヒドロキシ、C1−4アルキルオキシカルボニル−、ヒドロキシカルボニル、NR1314または場合によりヒドロキシカルボニル、フェニル、C1−4アルキルオキシもしくはNR1516から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、或いはRが場合によりヒドロキシカルボニル、フェニル、C1−4アルキルオキシまたはNR1718から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルオキシを表し、特にRが水素、ハロ、シアノ、アミノ、フェニル、ヒドロキシ、C1−4アルキルオキシカルボニル−、ヒドロキシカルボニル、NR1314または場合によりヒドロキシカルボニル、フェニル、C1−4アルキルオキシもしくはNR1516から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、或いはRが場合によりヒドロキシカルボニル、フェニル、C1−4アルキルオキシまたはNR1718から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置
換されていてもよいC1−4アルキルオキシを表し、より特にRがハロ、シアノ、アミノ、フェニル、ヒドロキシ、C1−4アルキルオキシカルボニル−、ヒドロキシカルボニル、NR1314または場合によりヒドロキシカルボニル、フェニル、C1−4アルキルオキシもしくはNR1516から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、さらにより特にRが水素またはヒドロキシ、特にヒドロキシまたはアミノを表し、
(vii)R11およびR12が各々独立して水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、特にR11およびR12がメチルを表し、
(viii)R13およびR14が各々独立して水素、C1−4アルキル、C1−6アルキル−SO−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−SO−、Ar−SO、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−カルボニル−、C1−4アルキル−オキシカルボニルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、ここで該C1−6アルキル−SO−、C1−4アルキル−オキシカルボニルまたはC1−4アルキルカルボニル−は各々独立に且つ場合によりハロ、C1−4アルキルオキシカルボニル、NR1920およびHetから選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよく、特にR13が水素またはC1−4アルキルを表しそしてR14がC1−4アルキル、C1−6アルキル−SO−またはモノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−SO−を表し、さらにより特にR13が水素またはメチルを表しそしてR14がメチル、メチル−SO−、エチル−SO−またはモノ−もしくはジ(メチル)アミノ−SO−を表し、
(ix)R17およびR18が各々独立して水素またはC1−4アルキルを表し、特にR17およびR18がメチルを表し、
(x)R19およびR20が各々独立して水素または場合によりヒドロキシで置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、特にR19およびR20が各々独立して水素、メチルまたはヒドロキシエチルを表し、
(xi)R21およびR22が各々独立して水素またはArを表し、特にR21およびR22が各々独立して水素またはメチルフェニルを表し、
(xii)R23およびR24が各々独立して水素またはHetを表し、特にR23およびR24が各々独立して水素またはピペリジニルを表し、
(xiii)Hetがモルホリニルを表し、
(xiv)Hetがモルホリニルを表し、
(xv)Hetがピペリジニルを表し、
(xvi)ArがC1−4アルキルで置換されたフェニルを表し、そして
(xvii)ArがC1−4アルキルで置換されたフェニルを表す。
【0041】
以下で式(I
【0042】
【化6】

【0043】
[式中、
nは1、2、3、または4であり、
は水素、シアノ、ヒドロキシ、または場合によりハロで置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
は水素、C1−4アルキル、またはC1−4アルキルオキシ−を表し、
は水素、C1−4アルキル、C1−4アルキルオキシ−を表し、或いはRはRと組み合わされて一緒に−O−CH−(a)、−NR−CH−(b)、−(CR)m−(c)および−CR10=(d)よりなる群から選択される2価基を形成し、ここでmは1または2を表しそしてR、R、RおよびR10は各々独立して水素またはC1−4アルキルから選択され、
は水素、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、NR1112、C1−4アルキルオキシカルボニル、ヒドロキシカルボニル、場合によりヒドロキシおよびハロから選択される1個または可能なら2もしくは3個の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルオキシ−を表し、或いはRは場合によりヒドロキシおよびハロから選択される1個または可能なら2もしくは3個の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
は水素、ハロ、シアノ、アミノ、フェニル、ヒドロキシ、C1−4アルキルオキシカルボニル、ヒドロキシカルボニル−、Het、−NR1314、−O−(C=O)−NR2122、−O−(C=O)−C1−4アルキル、カルボニル−NR2324または場合によりヒドロキシカルボニル、フェニル、C1−4アルキルオキシもしくはNR1516から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、或いはRは場合によりハロ、ヒドロキシ、ヒドロキシカルボニル、フェニル、C1−4アルキルオキシまたはNR1718から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルオキシを表し、或いはRは1個もしくはそれ以上のアミノ、ヒドロキシ、Hetもしくはハロ置換基で置換された−O−(C=O)−C1−4アルキルを表し、
は水素またはC1−4アルキルを表し、
11およびR12は各々独立して水素、C1−4アルキル、C1−4アルキルオキシカルボニル−またはC1−4アルキルカルボニル−を表し、
13およびR14は各々独立して水素、C1−4アルキル、C1−6アルキル−SO−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−SO−、Ar−SO、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−カルボニル−、C1−4アルキル−オキシカルボニルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、ここで該C1−6アルキル−SO−、C1−4アルキル−オキシカルボニルまたはC1−4アルキルカルボニル−は各々独立に且つ場合によりハロ、C1−4アルキルオキシカルボニル、NR1920およびHetから選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよく、
15およびR16は各々独立して水素、C1−4アルキル、C1−4アルキルオキシカルボニルまたはC1−4アルキルカルボニル−、特に水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、
17およびR18は各々独立して水素、C1−4アルキル、C1−4アルキルオキシカルボニルまたはC1−4アルキルカルボニル−、特に水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、
19およびR20は各々独立して水素、C1−4アルキルカルボニルまたは場合によりハロもしくはヒドロキシで置換されていてもよい、特に場合によりヒドロキシから選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
21およびR22は各々独立して水素、Arまたは場合によりハロもしくはヒドロキシから選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよい、特に場合によりヒドロキシで置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
23およびR24は各々独立して水素、C1−4アルキルカルボニル、Hetまたは場合によりハロもしくはヒドロキシで置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
Hetはピロリニル、ピロリジニル、ピロリル、オキサゾリル、イソキサゾリルまたは式
【0044】
【化7】

【0045】
の基を表し、
ここでRは水素またはC1−4アルキルを表しそしてoは1または2であり、特にHetは式
【0046】
【化8】

【0047】
の基を表し、
ここでRは水素またはC1−4アルキルを表しそしてoは1または2であり、
Hetはモルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、チオモルホリニルまたはピロリジニルを表し、特にHetはモルホリニルを表し、
Hetはモルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、チオモルホリニルまたはピロリジニルを表し、特にHetはモルホリニルを表し、
Hetはピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、チオモルホリニルまたはピロリジニルを表し、特にHetはピペリジニルを表し、
Arは場合によりC1−4アルキルで置換されていてもよいフェニルを表し、そして
Arは場合によりC1−4アルキルで置換されていてもよいフェニルを表す]
の化合物と称するZがOを表す式(I)の化合物の化合物、ただし該式(I)の化合物が
アセトアミド,N−トリシクロ[3.3.1.13,7]デセ−2−イル−2−[3−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−(9CI)
アセトアミド,2−[4−(1−メチルプロピル)フェノキシ]−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
ブタンアミド,2−フェノキシ−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(2−ブロモ−4−エチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,N−トリシクロ[3.3.1.13,7]デセ−2−イル−2−(2,3,5−トリメチルフェノキシ)−(9CI)
アセトアミド,2−(2,3−ジメチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(2,4−ジブロモ−6−メチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(4−クロロ−2−メチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(3,5−ジメチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(2−クロロフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−[4−(1,1−ジメチルエチル)フェノキシ]−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−[(4−クロロフェニル)チオ]−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−[5−メチル−2−(1−メチルエチル)フェノキシ]−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(4−エチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(2,5−ジメチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(3,4−ジメチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(2,4−ジメチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(4−ブロモ−2−メチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(4−ブロモ−3,5−ジメチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−[4−(1−メチルエチル)フェノキシ]−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(4−ブロモ−2−クロロフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(4−クロロ−3−メチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(4−メトキシフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
プロパンアミド,2−(2,4−ジクロロフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(2−ブロモ−4−メチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(4−クロロ−3,5−ジメチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(4−ブロモ−3−メチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(2,4−ジクロロフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−フェノキシ−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(4−ブロモフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(4−メチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(3−ブロモフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(4−クロロフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(3−メチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
N−アダマンタン−2−イル−2−o−トリルオキシ−アセトアミド
以外であるか或いは該式(I)の化合物でRが水素を表す場合にはRおよびR
1−4アルキルを表す化合物、それらのN−オキシド形態、製薬学的に許容可能な付加塩および立体化学的異性体形態も興味がある。
【0048】
特に、
nが1、2、3、または4であり、
が水素、シアノ、ヒドロキシ、または場合によりハロで置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
が水素、C1−4アルキル、またはC1−4アルキルオキシ−を表し、
が水素、C1−4アルキル、C1−4アルキルオキシ−を表し、或いはRがRと組み合わされて一緒に−O−CH−(a)、−NR−CH−(b)、−(CR)m−(c)および−CR10=(d)よりなる群から選択される2価基を形成し、ここでmが1または2を表しそしてR、R、RおよびR10が各々独立して水素またはC1−4アルキルから選択され、
が水素、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、NR1112、場合によりヒドロキシおよびハロから選択される1個または可能なら2もしくは3個の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルオキシ−を表し、或いはRが場合によりヒドロキシおよびハロから選択される1個または可能なら2もしくは3個の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
が水素、ハロ、シアノ、アミノ、フェニル、ヒドロキシ、C1−4アルキルオキシカルボニル、ヒドロキシカルボニル、NR1314または場合によりヒドロキシカルボニル、フェニル、C1−4アルキルオキシもしくはNR1516から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、或いはRが場合によりヒドロキシカルボニル、フェニル、C1−4アルキルオキシまたはNR1718から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルオキシを表し、特にRがハロ、シアノ、アミノ、フェニル、ヒドロキシ、C1−4アルキルオキシカルボニル−、ヒドロキシカルボニル、NR1314または場合によりヒドロキシカルボニル、フェニル、C1−4アルキルオキシもしくはNR1516から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、或いはRが場合によりヒドロキシカルボニル、フェニル、C1−4アルキルオキシまたはNR1718から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルオキシを表し、
が水素またはC1−4アルキルを表し、
11およびR12が各々独立して水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、
13およびR14が各々独立して水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、
15およびR16が各々独立して水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、
17およびR18が各々独立して水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表す、
式(I)の化合物であるが該式(I)の化合物でRが水素を表す場合にはRおよびRがC1−4アルキルを表す化合物。
【0049】
化合物の特に好ましい群は、下記の制限の1つもしくはそれ以上が適用される式(I)の化合物である:
(i)nが1、2または3であり、特にnが1であり、
(ii)ZがO、S、NR、SOまたはSOを表し、特にZがOを表し、
(iii)Rが水素またはC1−4アルキルを表し、特にRがC1−4アルキル、さらにより特にメチルを表し、
(iv)Rが水素またはC1−4アルキルを表し、特にRがC1−4アルキル、さら
により特にメチルを表し、
(v)Rが水素またはC1−4アルキルを表し、特にRがC1−4アルキル、さらにより特にメチル、を表し、或いはRがRと組み合わされて一緒に−O−CH−(a)、−NR−CH−(b)、−(CR)m−(c)および−CR10=(d)よりなる群から選択される2価基を形成し、ここでmが1または2を表しそしてR、R、RおよびR10が各々独立して水素またはC1−4アルキルから選択され、
(vi)Rが水素、ハロ、NR1112、ヒドロキシカルボニル、C1−4アルキルオキシ−または場合により1個または可能なら2もしくは3個のハロ置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、特にRがCl、F、Br、ジメチルアミノ、メチルカルボニルアミン、メトキシ、メチルまたはトリフルオロメチルを表し、
(vii)Rが水素、アミノ、ヒドロキシ、HetまたはNR1314を表し、特にRがアミノ、ヒドロキシ、メチルスルホニルアミン、エチルスルホニルアミン、ジメチルアミンスルホニルアミン、ヒドロキシカルボニル、3−メチル−2−オキソ−ピロリジニルまたは2−オキソ−オキサゾリジニルを表し、
(viii)R11が水素またはC1−4アルキルを表し、特にR11が水素またはメチルを表し、
(ix)R12がC1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニルを表し、
(x)R13が水素またはC1−4アルキルを表し、特にR13が水素またはメチルを表し、
(xi)R14がC1−4アルキル、C1−6アルキル−SO−またはモノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−SO−を表し、
(xii)Hetがピロリジニル、オキサゾリルまたは式
【0050】
【化9】

【0051】
の基を表す。
【0052】
より好ましい態様では、式(I)の化合物は
2,3−ジヒドロ−N−[(1R,3S)−5−ヒドロキシトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−1,4−ベンゾジオキシン−2−カルボキサミド、
N−[(1R,3S)−5−ヒドロキシトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−2−(2−メチルフェノキシ)−プロパンアミド、
N−[(1R,3S)−5−ヒドロキシトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−2−(4−メチルフェノキシ)−プロパンアミド、
2−(3,5−ジメチルフェノキシ)−N−[(1R,3S)−5−ヒドロキシトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−プロパンアミド、
N−[(1R,3S)−5−ヒドロキシトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−3−メチル−2−ベンゾフランカルボキサミド、
3,4−ジヒドロ−N−[(1R,3S)−5−ヒドロキシトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2H−1−ベンゾピラン−2−カルボキサミド、
2−(4−クロロ−2−メチルフェノキシ)−N−[(1R,3S)−5−ヒドロキシトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−プロパンアミド、6−フルオロ−3,4−ジヒドロ−N−[(1R,3S)−5−ヒドロキシトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−,(2R)−2H−1−ベンゾピラン−2−カルボキサミド、
N−[(1R,3S)−5−ヒドロキシトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−ベンゾフランカルボキサミド、
2,3−ジヒドロ−N−[(1R,3S)−5−ヒドロキシトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−ベンゾフランカルボキサミド、
N−[(1R,3S)−5−ヒドロキシトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−7−メトキシ−2−ベンゾフランカルボキサミド、
N−[(1R,3S)−5−ヒドロキシトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−2−[(4−メチルフェニル)アミノ]−プロパンアミド、
3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−N−[(1R,3S)−5−ヒドロキシトリシクロ
[3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2,5,7,8−テトラメチル−2H−1−ベンゾピラン−2−カルボキサミド、
2−[(4−クロロフェニル)スルホニル]−N−[(1R,3S)−5−ヒドロキシトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−プロパンアミド、2−[(4−クロロフェニル)チオ]−N−[(1R,3S)−5−ヒドロキシトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−プロパンアミド、
2,2−ジフルオロ−N−[(1R,3S)−5−ヒドロキシトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−(3−メチルフェノキシ)−アセトアミド、
2−(3,5−ジメチルフェノキシ)−2−メチル−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−プロパンアミド、
N−[(1R,3S)−5−ヒドロキシトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−2−(3−メチルフェノキシ)−プロパンアミド、
3,4−ジヒドロ−N−[(1R,3S)−5−ヒドロキシトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−6−メチル−2H−1,4−ベンゾキサジン−2−カルボキサミド、
N−[(1R,3S)−5−ヒドロキシトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−(3−メトキシフェノキシ)−2−メチル−プロパンアミド、
2−(2−ブロモフェノキシ)−N−[(1R,3S)−5−ヒドロキシトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−プロパンアミド、
2−(3,5−ジメトキシフェノキシ)−N−[(1R,3S)−5−ヒドロキシトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−プロパンアミド、
2−[3−(ジメチルアミノ)フェノキシ]−N−[(1R,3S)−5−ヒドロキシトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−プロパンアミド、2−[3−(アセチルアミノ)フェノキシ]−N−[(1R,3S)−5−ヒドロキシトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−プロパンアミド、N−[(1R,3S)−5−ヒドロキシトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−2−[3−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−プロパンアミド、
2−[(4−クロロフェニル)スルフィニル]−N−[(1R,3S)−5−ヒドロキシトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−プロパンアミド、
2−(4−クロロ−フェノキシ)−N−[(1R,3S)−5−ヒドロキシトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−プロピオンアミド、
N−[(1R,3S)−5−アミノトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−(2−クロロ−フェノキシ)−2−メチル−プロピオンアミド、
N−[(1R,3S)−5−アミノトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−(2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−プロピオンアミド、
N−[(1R,3S)−5−アミノトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−(4−クロロ−2−メチル−フェノキシ)−2−メチル−プロピオンアミド、N−[(1R,3S)−5−アミノトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−(4−クロロ−フェノキシ)−2−メチル−プロピオンアミド、
N−[(1R,3S)−5−アミノトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−2−メチル−プロピオンアミド、
N−[(1R,3S)−5−アミノトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−2−o−トリルオキシ−プロピオンアミド、
N−[(1R,3S)−5−アミノトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−(2−クロロ−4−メトキシ−フェノキシ)−2−メチル−プロピオンアミド、
N−[(1R,3S)−5−アミノトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−(4−フルオロ−2−メトキシ−フェノキシ)−2−メチル−プロピオンアミド、
(3R,5S)−4−[2−(4−クロロ−2−メチル−フェノキシ)−2−メチル−プロピオニルアミノ]トリシクロ [3.3.1.13,7]デカン−1−カルボン酸、
2−(4−クロロ−2−メチル−フェノキシ)−N−[(1R,3S)−5−(ジメチルアミノ)スルホニルアミノトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−プロピオンアミド、
2−(4−クロロ−2−メチル−フェノキシ)−2−メチル−N−[(1R,3S)−5−(3−メチル−2−オキソ−ピロリジン−1−イル)トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−プロピオンアミド、
N−[(1R,3S)−5−メタンスルホニルアミノトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−2−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−プロピオンアミド、
N−[(1R,3S)−5−(ジメチルアミノ)スルホニルアミノトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−2−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−プロピオンアミド、
N−[(1R,3S)−5−エタンスルホニルアミノトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−2−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−プロピオンアミド、
2−(4−クロロ−2−メチル−フェノキシ)−N−[(1R,3S)−5−メタンスルホニルアミノトリシクロ[3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−プロピオンアミド、
2−(3−ブロモ−フェノキシ)−N−[(1R,3S)−5−メタンスルホニルアミノトリシクロ[3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−プロピオンアミド、
2−(4−クロロ−フェノキシ)−N−[(1R,3S)−5−メタンスルホニルアミノトリシクロ[3.3.1.13,7]デセ−2−イル] −2−メチル−プロピオンアミド
2−(3−ブロモ−フェノキシ)−2−メチル−N−[(1R,3S)−5−(2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル] ]−プロピオンアミド
よりなる群から選択される。
【0053】
さらにより好ましい態様では、式(I)の化合物は
2,3−ジヒドロ−N−[(1R,3S)−5−ヒドロキシトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−1,4−ベンゾジオキシン−2−カルボキサミド、
N−[(1R,3S)−5−ヒドロキシトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−2−(2−メチルフェノキシ)−プロパンアミド、
N−[(1R,3S)−5−ヒドロキシトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−2−(4−メチルフェノキシ)−プロパンアミド、
2−(3,5−ジメチルフェノキシ)−N−[(1R,3S)−5−ヒドロキシトリシク
ロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−プロパンアミド、
N−[(1R,3S)−5−ヒドロキシトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−3−メチル−2−ベンゾフラン−カルボキサミド、
3,4−ジヒドロ−N−[(1R,3S)−5−ヒドロキシトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2H−1−ベンゾピラン−2−カルボキサミド、
2−(4−クロロ−2−メチルフェノキシ)−N−[(1R,3S)−5−ヒドロキシトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−プロパンアミド、2−(4−クロロ−2−メチル−フェノキシ)−N−[(1R,3S)−5−メタンスルホニルアミノトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−プロピオンアミド、
2−(4−クロロ−2−メチル−フェノキシ)−N−[(1R,3S)−5−(ジメチルアミノ)スルホニルアミノトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−プロピオンアミド、
2−(4−クロロ−フェノキシ)−N−[(1R,3S)−5−ヒドロキシトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−プロピオンアミド、
N−[(1R,3S)−5−(ジメチルアミノ)スルホニルアミノトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−2−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−プロピオンアミド、
N−[(1R,3S)−5−メタンスルホニルアミノトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−2−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−プロピオンアミド、
N−[(1R,3S)−5−アミノトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−(2−クロロ−フェノキシ)−2−メチル−プロピオンアミド、
N−[(1R,3S)−5−アミノトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−プロピオンアミド、N−[(1R,3S)−5−エタンスルホニルアミノトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−2−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−プロピオンアミド、
(3R,5S)−4−[2−(4−クロロ−2−メチル−フェノキシ)−2−メチル−プロピオニルアミノ]トリシクロ [3.3.1.13,7]デカン−1−カルボン酸、
N−[(1R,3S)−5−アミノトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−(4−クロロ−2−メチル−フェノキシ)−2−メチル−プロピオンアミド、2−(4−クロロ−2−メチル−フェノキシ)−2−メチル−N−[(1R,3S)−5−(3−メチル−2−オキソ−ピロリジン−1−イル)トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル] ]−プロピオンアミド、
2−(3−ブロモ−フェノキシ)−2−メチル−N−[(1R,3S)−5−(2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル] ]−プロピオンアミド、
2−(3−ブロモ−フェノキシ)−N−[(1R,3S)−5−メタンスルホニルアミノトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−プロピオンアミド、または
2−(4−クロロ−フェノキシ)−N−[(1R,3S)−5−メタンスルホニルアミノトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル] −2−メチル−プロピオンアミド
よりなる群から選択される。
【0054】
別の面で、本発明は、薬品としての使用のための上記群の化合物のいずれかを提供する。特に過剰なコルチゾール生成に関連する病状、例えば肥満症、糖尿病、肥満症に関連する心臓血管疾病、ストレスおよび緑内障、の処置または予防における。従って、本発明の別の面は、過剰なコルチゾール生成に関連する病状、例えば肥満症、糖尿病、肥満症に関連する心臓血管疾病、ストレスおよび緑内障、を処置するための薬品の製造における上記群の化合物のいずれかの使用を提供することである。
【0055】
PCT国際特許出願国際公開第2004/089416号パンフレットは、例えばインスリン耐性、異常脂肪血症、肥満症および高血圧症の処置における、特に高血圧症の処置における、11β−HSD1阻害剤および抗高血圧症剤の投与を含んでなる組み合わせ療法の利点を提唱している。従って、抗高血圧症剤、例えばアルプレノロール(alprenolol)、アテノロール(atenolol)、チモロール(timolol)、ピンドロール(pindolol)、プロプラノロール(propranolol)、メトプロロール(metoprolol)、ビソプロロールフメレート(bisoprololfumerate)、エスモロール(esmolol)、アセブテロール(acebutelol)、アセブトロール(acebutolol)、ベタクソロール(betaxolol)、セリプロロール(celiprolol)、ネビボロール(nebivolol)、テルタトロール(tertatolol)、オクスプレノロール(oxprenolol)、アムソラルル(amusolalul)、カルベジロール(carvedilol)、ラベタロール(labetalol)、S−アテノロール(S−atenolol)、OPC−1085、キナプリル(quinapril)、リシノプリル(lisinopril)、エナラプリル(enalapril)、カプトプリル(captopril)、ベナゼプリル(benazepril)、ペリンドプリル(perindopril)、トランドラプリル(trandolapril)、フォシノプリル(fosinopril)、ラミプリル(ramipril)、シラザプリル(cilazapril)、デラプリル(delapril)、イミダプリル(imidapril)、モエキシプリル(moexipril)、スピラプリル(spirapril)、テモカプリル(temocapril)、ゾフェノプリル(zofenopril)、S−5590、ファシドトリル(fasidotril)、ヘキスト−マリオン・ラッセル(Hoechst−Marion Roussel):100240(EP00481522)、オマパトリラト(omapatrilat)、ゲモパトリラト(gemopatrilat)およびGW−660511、ニフェジピン(nifedipine)、フェロジピン(felodipine)、ニカルジピン(nicardipine)、イスラジピン(isradipine)、ニモジピン(nimodipine)、ジルチアゼム(diltiazem)、アムロジピン(amlodipine)、ニトレンジピン(nitrendipine)、ベラパミル(verapamil)、ラシジピン(lacidipine)、レルカニジピン(lercanidipine)、アラニジピン(aranidipine)、シルニジピン(cilnidipine)、クレビジピン(clevidipine)、アゼルニジピン(azelnidipine)、バルニジピン(barnidipine)、エフォノジピン(efonodipine)、イアシジピン(iasidipine)、イエミルジピン(iemildipine)、イエルカニジピン(iercanidipine)、マニジピン(manidipine)、ニルバジピン(nilvadipine)、プラニジピン(pranidipine)、フルニジピン(furnidipine)、ドキサゾシン(doxazosin)、ウラピジル(urapidil)、プラゾシン(prazosin)、テラゾシン(terazosin)、ブナゾシン(bunazosin)およびOPC−28326、ベンドロフルメタジド(bendroflumetazide)、クロロタリドン(chlorothalidone)、ヒドロクロロチアジド(hydrochlorothiazide)およびクロパミド(clopamide)、ブメタニド(bumetanide)、フロセミド(furosemide)、トラセミド(torasemide)、アミロリド(amiloride)、スピロノラクトン(spironolactone)、ABT−546、アムブリセタン(ambrisetan)、アトラセンタン(atrasentan)、SB−234551、CI−1034、S−0139、YM−598、ボセンタン(bosentan)、J−104133、アリスキレン(aliskiren)、OPC−21268、トルバプタン(tolvaptan)、SR−121463、OPC−31260、ネシリチド(Nesiritide)、イルベサルタン(irbesartan)、カンデサルタンシレクセチル(candesartancilexetil)、ロサルタン(losartan)、バルサルタン(valsartan)、テルミサルタン(telmisartan)、エプロサルタン(eprosartan)、カンデサルタン(candesartan)、CL−329167、エプロサルタン(eprosartan)イオサルタン(iosartan)、オルメサルタン(olmesartan)、プラトサルタン(pratosartan)、TA−606、YM−358、フェノルドパム(fenoldopam)、ケタンセリン(ketanserin)、ナフトピジル(naftopidil)、N−0861、FK−352、KT2−962、エカドトリル(ecadotril)、LP−805、MYD−37、ノロミロール(nolomirole)、オマコル(omacor)、トレプロスチニル(treprostinil)、ベラプロスト(beraprost)、エクラプロスト(ecraprost)、PST−2238、KR−30450、PMD−3117、インダパミド類(Indapamides)、CGRP−ユニジーン(CGRP−unigene)、グアニレート・シクラーゼ(guanylate cyclase)刺激剤、ヒドラジン類、メチイドーパ(methyidopa)、ドカルパミン(docarpamine)、モキソニジン(moxonidine)、コアプロベル(CoArpovel)、およびモンドバイオテク−811(MondoBiotec−811)、との組み合わせ療法における上記群の化合物のいずれかを提供することが本発明の目的である。本発明のこの面では、本発明の11β−HSD1阻害剤および抗高血圧症剤の組み合わせを含んでなる製薬学的組成物が提供される。
【0056】
PCT国際特許出願国際公開第2004/089415号パンフレットは、グルココルチコイド受容体作用物質療法中に起きる望ましくない副作用の軽減のため並びに構成要素として炎症を有する癌、疾病および障害のある種の形態を処置するための11β−HSD1阻害剤およびグルココルチコイド受容体作用物質の投与を含んでなる組み合わせ療法の利点を提案している。特に、クッシング病、クッシング症候群、アレルギー−炎症性疾病、呼吸系統の障害のグルココルチコイド受容体作用物質処置の副作用、炎症性腸疾病のグルココルチコイド受容体作用物質処置の副作用;免疫系統、連結組織および関節の障害のグルココルチコイド受容体作用物質処置の副作用;内分泌疾病のグルココルチコイド受容体作用物質処置の副作用;血液学的疾病のグルココルチコイド受容体作用物質処置の副作用;癌のグルココルチコイド受容体作用物質処置の副作用、化学療法−誘発性悪心、筋肉および神経−筋肉関節の疾病のグルココルチコイド受容体作用物質処置の副作用;手術に関連するグルココルチコイド受容体作用物質処置の副作用;移植;脳膿瘍、悪心/吐き気、感染症、高カルシウム血症、副腎過形成、自己免疫肝炎、脊椎疾病、小嚢性動脈瘤の適応におけるグルココルチコイド受容体作用物質の副作用の軽減。
【0057】
本発明の11β−HSD1化合物とグルココルチコイド受容体作用物質との組み合わせが有効である適応例は、クッシング病、クッシング症候群、喘息、アトピー皮膚炎、嚢胞性線維症、気腫、気管支炎、過敏症、肺炎、好酸性肺炎、肺線維症、クローン病、潰瘍性大腸炎、反応性関節炎、慢性関節リウマチ、フェーグレン症候群、全身的紅斑性狼創、狼創腎炎、ヘーノホーシェーンライン紫斑病、ヴェーゲナー肉芽腫症、側頭動脈炎、全身硬化症、脈管炎、類肉腫症、皮膚筋炎−多発性筋炎、尋常性天疱瘡、甲状腺機能亢進症、アルドステロン不足症、下垂体機能低下症、溶血性貧血、血小板減少症、発作性夜間血色素尿症、脊椎の新形成圧迫症、脳腫瘍、急性リンパ芽球性白血病、ホジキン病、化学療法−誘発性悪心、重症筋無力症、遺伝性ミオパシー、デュシューヌ筋ジストロフィー、外傷、手術後ストレス、手術ストレス、腎臓移植、肝臓移植、肺移植、膵島移植、血液幹細胞移植、骨髄移植、心臓移植、副腎移植、気管移植、腸移植、角膜移植、皮膚移植、角膜形成、水晶体移植、脳膿瘍、悪心/吐き気、感染症、高カルシウム血症、副腎肥厚症、自己免疫肝炎、脊椎疾病、および小嚢性動脈瘤である。従って、本発明の目的は、グルココルチコイド受容体作用物質との組み合わせ療法における上記群の化合物のいずれか並びに本発明の化合物とグルココルチコイド受容体作用物質との該組み合わせを含んでなる製薬学的組成物を提供することである。グルココルチコイド受容体作用物質は、例えば、ベータメタゾン、デキサメタゾン、ヒドロコルチゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾロン、プレドニゾン、ベクロメタゾン、ブチキシコルト、クロベタゾール、フルニソリド、フルカチゾン(および同族体)、モメタゾン、トリアムシノロナセトニド、トリアムシノロンヘキサセトニドGW−685698、NXC−1015、NXC−1020、NXC−1021、NS−126、P−4112、P−4114、RU−24858およびT−25シリーズよりなる群から選択される。
【0058】
以下で式(I’)の化合物と称する本発明のN−2−アダマンチル−2−フェノキシ−アセトアミド誘導体は一般的には、当該技術で既知の条件下における式(III)のアルコールを用いる適当なアルキルハライド(II)の処置により製造される(スキーム1)。この反応は普通は、ハライドおよびフェノールをMeSOでの固体KOHとまたはCHCl中でHgOおよびHBFと直接混合することにより行われる。
【0059】
或いは、以下の実施例に記載されているように、ハライドおよびフェノールを例えばジオキサンの如き適当な溶媒中で水素化ナトリウムの存在下で混合することにより反応性アロキシドが反応混合物中で直接得られる。反応温度および反応時間は出発物質または試薬によって変動しうるが、普通は一晩にわたり60℃−120℃の範囲内の温度、典型的には90℃、において行われる。
【0060】
【化10】

【0061】
ここで、R、R、R、R、Rは式(I)の化合物に関して以上で定義されておりそしてここでXはハロ原子、特に、クロロまたはブロモ、を表す。
【0062】
以上の式(II)の適当なアルキルハライドは一般的に、結合試薬、例えばN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、N,N’−カルボニルジイミダゾール(CDI)、POCl、TiCl、硫黄クロリドフルオリド(sulfur chloride fluoride)(SOClF)または1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(EDCI)、の存在下におけるヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)の存在下もしくは不存在下のいずれかにおける2−アダマンチル−アミン(IV)と適当なカルボン酸(V)との縮合により製造される(スキーム2)。反応
は典型的には、反応混合物を数時間(2−8時間)にわたり室温において撹拌することにより行われる。
【0063】
【化11】

【0064】
ここで、R、RおよびRは式(I)の化合物に関して以上で定義されておりそしてここでXはハロ原子、特に、クロロまたはブロモを表す。
【0065】
本発明のN−2−アダマンチル−2−フェノキシ−アセトアミド誘導体(I’)の製造と同様に、ZがS、SO、SOまたはNRを表す化合物は当該技術で既知の工程、例えば“Advanced Organic Chemistry”Jerry March −John Wiley & Sons,Inc.−third edition−New York−それぞれ、Section 0.38−page360−361;Section 0.42−page363およびSection0.45−page364−365に記載されたもの、を用いる式(II)のアルキルハライドと対応するベンゾチオール、ベンズアミンまたはベンゼンスルフィン酸イオンとの反応により製造される。
【0066】
式(I”)の二環式アダマンチル−アミド誘導体は、有機化学技術の専門家により一般的に使用されておりそして例えば“Introduction to organic chemistry” Streitweiser and Heathcock−Macmillan Publishing Co.,Inc.−second edition −New York−Section24.7(partA)p.753−756に記載されている数種の標準的合成方法のいずれかにより製造することができる。一般的に、適当なカルボン酸(VI)と式(VII)のアミノ−アダマンチル誘導体との間の適当な塩基で触媒作用を受ける求核付加(スキーム3)により或いは適当なアミンを対応するアシルはライド(スキーム4)、無水物またはエステルと反応させて要求されるアミドを精製する求核置換反応によりアミド類を製造することができる。
【0067】
(以上のスキーム2のように)酸をアミンに結合させる時には、標準的結合試薬、例えばN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、N,N’−カルボニルジイミダゾール(CDI)、POCl、TiCl、硫黄クロリドフルオリド(SOClF)または1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(EDCI)、がヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)の存在下もしくは不存在下のいずれかにおいて使用される。一般的に、塩基で触媒作用を受ける反応条件下における式(VII)のアミノ−アダマンチル誘導体に対する式(VI)のカルボン酸の添加が、その弱酸および塩基と平衡状態にあるアミン塩を生成する。その平衡を式(I”)のアミドの生成の方に強制するために、脱水素化剤、例えばカルボジイミド類、例えばDCCおよびCDIが反応混合物に加えられる。
【0068】
【化12】

【0069】
ここで、R、R、RおよびRは式(I)の化合物に関して以上で定義されている。
【0070】
別の態様では、カルボン酸を例えば塩化チオニルまたは塩化オキサリルを用いる反応により対応するハライドに転化する。引き続き、例えばショッテン−バウマン方法の如き当該技術で既知の反応工程を用いて該酸ハライド(VIII)を式(VII)のアミノ−アダマンチル誘導体に加えて式(I”)のアミドを生成する。
【0071】
【化13】

【0072】
式(VI)のカルボン酸は、例えばアルドリッヒ・ケミカルズ(Aldrich Chemicals)から、容易に入手でき、或いはそれらが市販されていない場合にはそれらは入手可能な前駆体から有機化学技術の専門家に既知である直接的な転換を用いて容易に製造することができる。
【0073】
ZがOでありそしてRがRと組み合わされて式(a)または(b)により表される式(I)の化合物に関しては、該化合物に関しては、式(IX)の芳香族1,2−ジヒドロキシまたは1,2−アミノ−ヒドロキシ−ベンゾ−誘導体を沸騰アセトン中でプロピオン酸2,3−ジブロモ−エチルと結合させることにより式(VI)の二環式カルボン酸が製造される。引き続き、このようにして得られたエステル(X)の酸性または塩基性加水分解が式(VI)の二環式カルボン酸中間体を生成する。
【0074】
【化14】

【0075】
ここで、Rはヒドロキシまたはアミノを表しそしてR、RおよびRは式(I)の化合物に関して以上で定義されている。
【0076】
上記と同様に、以下で式(I”’)の化合物と称するRおよびRの両者がメチルを表す本発明の化合物をスキーム6に従い製造することができる。第一段階で2−ブロモ−2−メチルプロパン酸エチルエステル[CAS No 600−00−0]を当該技術で既知の工程、例えば“Advanced Organic Chemistry”Jerry March−John Wiley & Sons,Inc.−third edition−New York−それぞれ、Section0.38−page360−361;Section0.42−page363およびSection0.45−page364−365に記載されたもの、を用いて対応するベンゾチオール、ベンズアミンまたはベンゼンスルフィン酸イオンとの反応により製造される。引き続き、このようにして得られた中間体(XI)を標準的結合試薬、例えばN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、N,N’−カルボニルジイミダゾール(CDI)、POCl、TiCl、硫黄クロリドフルオリド(SOClF)または1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(EDCI)、を用いてヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)の存在下もしくは不存在下で適当なアミノアダマンチル(VII)と結合させて、式(I”’)の化合物を生成する。
【0077】
【化15】

【0078】
ここで、Z、R、RおよびRは式(I)の化合物に関して以上で定義されている。
【0079】
以下の実験部分でさらに詳細に示されるように、R変種の大部分は一般式I””のヒドロキシルを以下のスキームに図式的に表示されているような当該技術で既知の転化反応を用いて転化することにより得られた。ここで使用される際に、
−Rは場合により1個もしくはそれ以上のアミノ、ヒドロキシ、Hetまたはハロ置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルをさし、ここでHetは式(I)の化合物に関して以上で定義されており、
−R25、R26およびR27は各々独立して水素、ハロ、またはC1−4アルキルを表し、ここで該C1−4アルキルは場合によりハロ、C1−4アルキルオキシカルボニル、NR1920およびHetから選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよく、ここでR19、R20およびHetは式(I)の化合物に関して以上で定義されており、
−R28およびR29は各々独立して水素またはC1−4アルキルを表し、
−R30は水素またはC1−4アルキルを表し、ここで該C1−4アルキルは場合によりハロ、C1−4アルキルオキシカルボニル、NR1920およびHetから選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよく、ここでR19、R20およびHetは式(I)の化合物に関して以上で定義されており、
−R31はC1−6アルキルを表し、ここで該C1−6アルキルは場合によりハロ、C1−4アルキルオキシカルボニル、NR1920およびHetから選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよく、ここでR19、R20およびHetは式(I)の化合物に関して以上で定義されており、そして
−Z、R、R、R、R、R13、R14、n、o、およびRは式(I)の化合物に関して以上で定義されている。
【0080】
【化16】

【0081】
上記の合成方法のいずれかを用いる式(I)の化合物の別の合成例は以下の実験部分に提供される。
【0082】
必要に応じてまたは所望する場合には、以下のさらなる段階の1つもしくはそれ以上をいずれかの順序で行うことができる:
(i)1個もしくは複数の保護基を除去し、
(ii)式(I)の化合物またはその保護された形態を別の式(I)の化合物またはその保護された形態に転化し、
(iii)式(I)の化合物またはその保護された形態を式(I)の化合物またはその保
護された形態のN−オキシド、塩、第四級アミンまたは溶媒和物に転化し、
(iv)式(I)の化合物またはその保護された形態のN−オキシド、塩、第四級アミンまたは溶媒和物を式(I)の化合物またはその保護された形態に転化し、
(v)式(I)の化合物またはその保護された形態のN−オキシド、塩、第四級アミンまたは溶媒和物を式(I)の化合物またはその保護された形態の別のN−オキシド、塩、第四級アミンまたは溶媒和物に転化し、
(vi)式(I)の化合物が(R)および(S)エナンチオマーの混合物として得られる場合には混合物を分解して所望するエナンチオマーを得る。
【0083】
上記方法において中間体化合物の官能基を保護基により保護することが必要でありうることを当業者は認識するであろう。
【0084】
保護することが望ましい官能基はヒドロキシ、アミノおよびカルボン酸を包含する。ヒドロキシに適する保護基はトリアルキルシリル基(例えばtert−ブチルジメチルシリル、tert−ブチルジフェニルシリルまたはトリメチルシリル)、ベンジルおよびテトラヒドロピラニルを包含する。アミノに適する保護基はtert−ブチルオキシカルボニルまたはベンジルオキシカルボニルを包含する。カルボン酸に適する保護基はC(1−6)アルキルまたはベンジルエステル類を包含する。
【0085】
官能基の保護および脱保護は反応段階の前または後に行うことができる。
【0086】
保護基の使用は‘Protective Groups in Organic Synthesis’ 2nd edition, T W Greene & P G M
Wutz, Wiley Interscience (1991)に完全に記載されている。
【0087】
さらに式(I)の化合物中のN−原子は当該技術で既知の方法によりCH−Iを用いて適当な溶媒、例えば2−プロパノン、テトラヒドロフランまたはジメチルホルムアミド、の中でメチル化することができる。
【0088】
式(I)の化合物を当該技術で既知の官能基転換工程に従い互いに転化することもでき、それらのいくつかの例は以上で記載されている。
【0089】
式(I)の化合物を3価窒素をそのN−オキシド形態に転化するための当該技術で既知の工程に従い対応するN−オキシド形態に転化することもできる。該N−酸化反応は一般的に、式(I)の出発物質を3−フェニル−2−(フェニルスルホニル)オキサジリジンまたは適当な有機もしくは無機化酸化物と反応させることにより行うことができる。適する無機化酸化物は、例えば、過酸化水素、アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属過酸化物、例えば過酸化ナトリウム、過酸化カリウムを含んでなり;適する有機過酸化物は、例えば、ベンゼンカルボペルオキソ酸またはハロ置換されたベンゼンカルボペルオキソ酸、例えば3−クロロベンゼンカルボペルオキソ酸、ペルオキソアルカン酸、例えばペルオキソ酢酸、アルキルヒドロ過酸化物、例えばt−ブチルヒドロ過酸化物を含んでなりうる。適する溶媒は、例えば、水、低級アルカノール類、例えばエタノールなど、炭化水素類、例えばトルエン、ケトン類、例えば2−ブタノン、ハロゲン化された炭化水素類、例えばジクロロメタン、およびそのような溶媒の混合物である。
【0090】
式(I)の化合物の純粋な立体化学的異性体形態は当該技術で既知の工程の応用により得られうる。ジアステレオマー類は物理的方法、例えば選択的結晶化およびクロマトグラフィー技術、例えば向流分布、液体クロマトグラフィーなどにより分離することができる。
【0091】
本発明における式(I)の化合物のあるものおよび中間体のあるものは非対称性炭素原子を含有しうる。該化合物および該中間体の純粋な立体化学的異性体形態は当該技術で既知の工程の応用により得られうる。例えば、ジアステレオ異性体は物理的方法、例えば選択的結晶化またはクロマトグラフィー技術、例えば向流分布、液体クロマトグラフィーなど、により分離することができる。エナンチオマーはラセミ混合物から、最初に該ラセミ混合物を適当な分解剤、例えば、キラル酸を用いてジアステレオマー塩または化合物の混合物に転化し、次にジアステレオマー塩または化合物の混合物を例えば選択的結晶化またはクロマトグラフィー技術、例えば向流分布、液体クロマトグラフィーなどにより物理的に分離し、そして最後に該分離されたジアステレオマー塩または化合物を対応するエナンチオマーに転化することにより、分離することができる。介在する反応が立体特異的に起きる限り、純粋な立体化学的異性体形態は適当な中間体および出発物質の純粋な立体化学的異性体形態からも得られうる。
【0092】
式(I)の化合物および中間体のエナンチオマー形態の別の分離方法は液体クロマトグラフィー、特にキラル静止相を用いる液体クロマトグラフィーを含む。
【0093】
上記の反応工程で使用される中間体および出発物質のあるものは既知の化合物でありそして市販されているかまたは当該技術で既知の工程に従い製造することができる。
【0094】
本発明の化合物はそれらが薬理学的性質を有するため有用である。それらは従って、特に過剰なコルチゾール生成に関連する病状、すなわち活性グルココルチコイドの減じられた水準が望ましい障害、例えば代謝症候群、2型糖尿病、損傷されたグルコース耐性(IGT)、損傷された断食グルコース(IFG)、異常脂肪血症、高血圧症、肥満症、糖尿病、肥満症に関連する心臓血管疾病、動脈硬化症、アテローム硬化症、ミオパシー、骨粗鬆症、神経変性および精神障害、ストレス関連障害および緑内障を処置するための、薬品として使用することができる。特に例えば肥満症、糖尿病、2型糖尿病、肥満症に関連する心臓血管疾病、ストレスおよび緑内障の如き病状を処置するため。
【0095】
以下の実験の部に記載されているように、11β−HSD1−レダクターゼ活性(コルチゾンからコルチゾールへの転化)に対する本発明の化合物の阻害効果は組み換え体11β−HSD1酵素を用いる酵素検定において、コルチゾンからコルチゾールへの転化をHPLC精製および定量化方法を用いて測定することにより、インビトロで示された。11β−HSD1−レダクターゼ活性はまた、細胞を接触させ、試験しようとする化合物を用いて11β−HSD1を発現しそしてこれらの細胞の細胞培地中でのコルチゾールの生成に対する該化合物の効果を評価することを含んでなる細胞基準検定において、インビトロで示された。本発明の検定で好ましく使用される細胞は、マウス線維芽3T3−L1細胞、HepG2細胞、ブタ腎臓細胞、特にLCC−PK1細胞、およびラット肝細胞よりなる群から選択される選択される。
【0096】
従って、本発明は、治療で使用するための式(I)の化合物並びにそれらの製薬学的に許容可能なN−オキシド、付加塩、第四級アミンおよび立体化学的異性体形態を提供する。特に過剰なコルチゾール生成に関連する病状、すなわち活性グルココルチコイドの減じられた水準が望ましい障害、例えば代謝症候群、2型糖尿病、損傷されたグルコース耐性(IGT)、損傷された断食グルコース(IFG)、異常脂肪血症、高血圧症、肥満症、糖尿病、肥満症に関連する心臓血管疾病、動脈硬化症、アテローム硬化症、ミオパシー、骨粗鬆症、神経変性および精神障害、ストレス関連障害および緑内障を処置すること。より特に例えば肥満症、糖尿病、2型糖尿病、肥満症に関連する心臓血管疾病、ストレスおよび緑内障の如き病状を処置すること。さらにより特に例えば肥満症、糖尿病、肥満症に関連する心臓血管疾病および緑内障の如き過剰なコルチゾール生成に関連する病状の処置または予防における。
【0097】
本発明に従う化合物の用途の点から見ると、有効量の本発明に従う化合物を投与することを含んでなる、過剰なコルチゾール生成に関連する病状に罹っている動物、例えば、人間を包含する哺乳動物、の処置方法が提供される。該方法は人間を包含する温血動物に対する有効量の本発明に従う化合物の全身的または局部的投与を含んでなる。
【0098】
それ故、本発明の目的は薬品としての本発明に従う化合物を提供することである。特に、過剰なコルチゾール生成に関連する病状、例えば代謝症候群、2型糖尿病、損傷されたグルコース耐性(IGT)、損傷された断食グルコース(IFG)、異常脂肪血症、高血圧症、肥満症、糖尿病、肥満症に関連する心臓血管疾病、動脈硬化症、アテローム硬化症、ミオパシー、骨粗鬆症、神経変性および精神障害、ストレス関連障害および緑内障特に肥満症、糖尿病、肥満症に関連する心臓血管疾病、ストレスおよび緑内障を処置するための薬品の製造における本発明に従う化合物を使用すること。
【0099】
治療効果を得るために必要であるここでは活性成分とも称する本発明に従う化合物の量は、もちろん、特定の化合物、投与方式、患者の年令および状態、並びに処置される特定の障害または疾病に応じて変動するであろう。適する1日服用量は0.001mg/kg〜500mg/kgの体重、特に0.005mg/kg〜100mg/kgの体重、であろう。処置方法は1日当たり1〜4回の間の摂取の養生法での活性成分の投与も包含しうる。
【0100】
活性成分を単独で投与することが可能であるが、それを製薬学的組成物として提供することが好ましい。従って、本発明は製薬学的に許容可能な担体または希釈剤と一緒に本発明に従う化合物を含んでなる製薬学的組成物もさらに提供する。担体または希釈剤は、組成物の他の成分と相容性であり且つその患者に有害でないという意味で「許容可能」でなければならない。
【0101】
本発明の製薬学的組成物は薬学業界で既知である方法、例えば、Gennaro etal.Remington’s Pharmaceutical Sciences
(18th ed.,Mack Publishing Company,1990,特にPart8:Pharmaceutical preparations and their Manufacture参照)に記載されているもの、を用いて製造することができる。治療的に有効な量の活性成分としての特定化合物を、塩基形態または付加塩形態で、投与に望ましい調合形態によって広範囲の形態をとりうる製薬学的に許容可能な担体と密の混合物状で組み合わせる。望ましくはこれらの製薬学的組成物は、好ましくは、例えば経口、皮下、もしくは非経口投与の如き全身的投与、または例えば吸入、鼻噴霧、点眼剤を介するもしくはクリーム剤、ゲル剤、シャンプー剤などによる局部的投与に適する単位薬用量形態である。例えば、組成物を経口薬用量形態で製造する際には、例えば懸濁剤、シロップ剤、エリキシル剤および液剤の如き経口液体調合物の場合には一般的な製薬学的媒体のいずれか、例えば、水、グリコール類、油類、アルコール類など;または散剤、丸剤、カプセル剤および錠剤の場合には固体担体、例えば澱粉類、糖類、カオリン、潤滑剤、結合剤、崩壊剤など、を使用することができる。それらの投与の容易さのために、錠剤およびカプセル剤が最も有利な経口薬用量単位形態であり、この場合には固体の製薬学的担体がもちろん使用される。非経口組成物用には、担体は一般的には少なくとも大部分に殺菌水を含んでなるが、例えば溶解を助けるための他の成分を含むことができる。例えば、担体が食塩水溶液、グルコース溶液または食塩水およびグルコース溶液の混合物を含んでなる注射溶液を製造することができる。注射懸濁液を製造することもでき、この場合には適当な液体担体、懸濁化剤などを使用することができる。皮下投与に適する組成物では、担体は場合により浸透促進剤および/または適当な湿潤剤を、場合により少量のいずれかの性質の適当な添加剤と組み合わせて、含んでなることができ、これらの添加剤は皮膚に対して有意な悪影響を生ずるものでない。該添加剤は皮膚への投与を促進させることができおよび/または所望する組成物の製造を助けうる。これらの組成物は種々の方法で、例えば経皮パッチ剤として、滴下剤としてまたは軟膏剤として、投与することができる。局部適用に適する組成物としては、薬品を局部的に投与するために一般的に使用される全ての組成物、例えばクリーム剤、ジェリー剤、塗布剤、シャンプー剤、チンキ剤、ペースト剤、軟膏剤、サルブ剤、散剤など、が列挙できる。該組成物の適用は、例えば窒素、二酸化炭素、フレオンの如き噴射剤を用いるまたは例えばポンプ噴霧の如く噴射剤を用いないエーロゾル剤、滴下剤、ローション剤もしくはスワブにより適用できる例えば濃稠化組成物の如き半固体によるものでもよい。特に、半固体組成物、例えばスワブ剤、クリーム剤、ジェリー剤、軟膏剤など、が簡便に使用されるであろう。
【0102】
投与の容易さおよび薬用量の均一性のために上記の製薬学的組成物を薬用量単位形態に調合することが特に有利である。ここで明細書および特許請求の範囲で使用される薬用量単位形態は単位薬用量として適する物理的に分離している単位をさし、各単位は必要な製薬学的担体と共に所望する治療効果を生ずるように計算された予め決められた量の活性成分を含有する。そのような薬用量単位形態の例は錠剤(刻み目付きまたはコーティング錠剤を包含する)、カプセル剤、丸剤、粉末パケット剤、ウエファー剤、注射溶液または懸濁液、小匙1杯分、大匙1杯分など、並びにそれらの分離された複数分である。
【0103】
製薬学的組成物中の式(I)の化合物の溶解および/または安定性を高めるために、α−、β−もしくはγ−シクロデキストリン類またはそれらの誘導体を使用することが有利でありうる。共−溶媒、例えばアルコール類、も製薬学的組成物中の式(I)の化合物の溶解および/または安定性を高めうる。水性組成物の製造においては、当該化合物の付加塩がもちろんそれらの増加した水溶性のためにより適切である。
【0104】
実験の部
下記の工程では以下の略語が使用された:「DIPE」はジイソプロピルエーテルを示し、「EtOAc」は酢酸エチルを示し、「DMF」はN,N−ジメチルホルムアミドを示し、「TEA」はN,N−ジエチルエタンアミンを示し、「DMAP」はN,N−ジメチル−4−ピリジンアミンを示し、「EDCT」は1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドを示し、「HOBt」はヒドロキシベンゾトリアゾールを示し、「NMM」は4−メチルモルホリンを示し、「DIPCDI」はN,N’−ジイソプロピル−カルボジイミドを示しそして「DIPEA」はN,N−ジイソプロピルエチルアミンを示す。ExtrelutTMはメルク(Merck)KgaA(ダルムスタッド、ドイツ)の製品でありそして珪藻土を含んでなる短カラムである。Supelcoは予備充填されたシリカゲル液体クロマトグラフィーカラムである。ある種の化学物質に関しては化学名、例えばジクロロメタンに関してはCHCl、メタノールに関してはCHOH、塩酸に関してはHCl、硫酸に関してはHSO、そして炭酸水素ナトリウムに関してはNaHCO、が使用された。
【実施例】
【0105】
A.中間体の製造
実施例A.1
【0106】
【化17】

【0107】
4−クロロ−2−メチルフェノール[1570−64−5](0.0049モル)をジオキサン(15ml)中で撹拌した。水素化ナトリウム(0.0049モル)を加えそして混合物を30分間にわたり撹拌した。2−ブロモ−2−メチルプロパン酸,1,1−ジメチルエチルエステル[23877−12−5](0.005モル)を加えそして反応混合物を一晩にわたり60℃において撹拌した。水(5ml)を加えた。混合物をジクロロメタンで洗浄した。層を分離した。水層をHCLで酸性化し、次にジクロロメタンで抽出した。分離した有機層を洗浄し、Extrelutを通して濾過し、そして濾液を蒸発させた。残渣をガラスフィルター上のシリカゲル(Supelco)の上で精製した(溶離剤:CHCl)。生成物画分を集めそして溶媒を蒸発させて、0.145gの中間体1を生成した。
実施例A.2
【0108】
【化18】

【0109】
2−ブロモ−2−メチル−プロパン酸[2052−01−9](0.01モル)、N’−(エチルカルボンイミドイル)−N,N−ジメチル−1,3−プロパンジアミン,一塩酸塩[25952−53−8](0.011モル)および1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール(0.011モル)のジクロロメタン(50ml)中混合物を30分間にわたり室温において撹拌し、次にN,N−ジエチルエタンアミン(0.03モル)、引き続きトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−2−アミン,塩酸塩[10523−68−9](0.013モル)を加えた。反応混合物を5時間にわたり室温において撹拌しそして次に15%クエン酸溶液で、5%NaHCO溶液で、水でそして食塩水で洗浄した。乾燥後に、溶媒を蒸発させて、2.5gの中間体2を生成した。
実施例A.3
a)
【0110】
【化19】

【0111】
2,3−ジブロモプロパン酸,エチルエステル(0.05モル)を2−アミノフェノール(0.046モル)および炭酸カリウム(0.135モル)の2−プロパノン(250ml)中懸濁液に加えそして次に反応混合物を週末にわたり撹拌しそして環流した。混合物を濾過しそして濾液を蒸発させて、中間体3[22244−22−0]および中間体4[177202−60−7]の混合物を生成した。
b)
【0112】
【化20】

【0113】
炭酸カリウム(0.03モル)およびヨードメタン(0.03モル)を中間体3および中間体4の混合物(0.01モル)の2−プロパノン中溶液に加えた。反応混合物を一晩にわたり撹拌しそして環流した。生じた沈殿を濾別し、2−プロパノンで洗浄しそして濾液を蒸発させた。得られた残渣(3.2g)を2−プロパノール(50ml)およびDIPE(50ml)中に溶解した。次に溶液を水でそして食塩水で洗浄しそして再び濃縮して、1.0gの中間体5[54442−28−3]を生成した。
c)
【0114】
【化21】

【0115】
中間体5[54442−28−3](0.0086モル)の塩酸および2−プロパノール中溶液を3時間にわたり撹拌しそして環流した。次に反応混合物を冷却しそして氷水で希釈した。水酸化カリウムをpH8となるまで加えそして混合物をEtOACでそしてジクロロメタンで抽出した。水層をHClで酸性化しそしてジクロロメタンで抽出した。抽出物を一緒にし、食塩水で洗浄しそして濃縮して、中間体6 [212578−38−6]を生成した。
実施例A.4
a)
【0116】
【化22】

【0117】
5−(フェニルメトキシ)−トリシクロ[3.3.1.13,7]デカノン[167856−60−2](1.5g)をエタノール(25ml)中に溶解した。ヒドロキシルアミン.塩酸塩(0.9g)、引き続き2N KOH(10ml)を加えた。混合物を一晩にわたり撹拌した。揮発分を蒸発により除去し、そして残渣をジクロロメタンで抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、乾燥し(MgSO4)そして蒸発させて、1.4gの中間体7を生成した。
b)
【0118】
【化23】

【0119】
中間体7を7M NH/MeOH(40ml)中に溶解し、ラネーニッケル(0.5
g)を加え、そして混合物を14℃において水素化した。混合物を濾過し、そして蒸発させて、1.3gの中間体8をそのシスおよびトランス異性体の1対1混合物として生成した。
B.化合物の製造
実施例B.1
【0120】
【化24】

【0121】
1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール(0.0007モル)を中間体1(0.0006モル)のジクロロメタン(10ml)およびDMF(5ml)中溶液に加えそして混合物を10分間にわたり撹拌した。次にN’−(エチルカルボンイミドイル)−N,N−ジメチル−1,3−プロパンジアミン,一塩酸塩[25952−53−8](0.0007モル)を加えそして混合物を20分間にわたり撹拌した。(1α,3α,4α,5β,7α)−4−アミノトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−1−オール[62058−03−1] (0.0007モル)の添加後に、反応混合物を一晩にわたり撹拌しそして溶媒を蒸発させた。得られた残渣をジクロロメタン中に溶解しそして次に15%クエン酸溶液でそしてNaCO溶液で洗浄した。有機層をExtrelutを通して乾燥しそして溶媒を蒸発させて、0.170gの化合物1を生成した。
実施例B.2
【0122】
【化25】

【0123】
水素化ナトリウム(60%)(0.0009モル)を3,5−ジメチルフェノール(0.00098モル)のジオキサン(5ml)中の撹拌された溶液に加えた。中間体2(0.0011モル)を加える前に混合物を45分間にわたり撹拌した。反応混合物を4時間にわたり90℃において、次に一晩にわたり室温において、撹拌した。水(2ml)を加えそして混合物をジクロロメタンで抽出した。有機層を分離し、乾燥し、濾別しそして溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲル(Supelco)上のカラムクロマトグラフィー(溶離剤:CHCl/CHOH 98/2)により精製した。生成物画分を集めそして溶媒を蒸発させた。残渣をジクロロメタン中に溶解しそして水酸化カリウム溶液で2回洗浄した。有機層を分離し、乾燥し、濾別しそして溶媒を蒸発させて、0.175gの化合物2を生成した。
実施例B.3
【0124】
【化26】

【0125】
2−[(p−クロロフェニル)スルホニル]−2−メチルプロピオン酸[28361−
38−8](0.00028モル)のジクロロメタン(5ml)およびDMF(5ml)中混合物を撹拌しそして1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール(0.00033モル)を加えた。次に混合物を10分間にわたり撹拌しそしてN’−(エチルカルボンイミドイル)−N,N−ジメチル−1,3−プロパンジアミン,一塩酸塩[25952−53−8](0.00033モル)を加えた。生じた混合物を10分間にわたり撹拌しそして(1α,3α,4α,5β,7α)−4−アミノトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−1−オール[62058−03−1] (0.00033モル)を加えた。反応混合物を一晩にわたり室温において撹拌しそして次に溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(溶離剤:CHCl/CHOH 98/2)により精製した。生成物画分を集めそして溶媒を蒸発させて、0.094gの化合物3を生成した。
実施例B.4
a)
【0126】
【化27】

【0127】
2−[(4−クロロフェニル)チオ]−2−メチルプロパン酸[17413−74−0](0.0007モル)のジクロロメタン(5ml)、DMF(5ml)およびDIPEA(0.5ml)中混合物を撹拌しそして1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−ベンゾトリアゾリウム,ヘキサフルオロ燐酸塩(1−),3−オキシド(HBTU)(0.0075モル)を加えた。15分間にわたり撹拌した後に(1α,3α,4α,5β,7α)−4−アミノトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−1−オール[62058−03−1](0.00075モル)を加えた。反応混合物を一晩にわたり40℃において撹拌しそして溶媒を蒸発させた。残渣をジクロロメタン中に溶解しそして次に溶液を15%クエン酸溶液でそして炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し、濾別しそして溶媒を蒸発させた。得られた残渣をシリカゲル(Supelco)上のカラムクロマトグラフィー(溶離剤:ジクロロメタン)により精製した。生成物画分を集めそして溶媒を蒸発させて、0.164gの化合物4を生成した。
b)
【0128】
【化28】

【0129】
化合物4(0.00043モル)のジクロロメタン(15ml)中混合物を−50℃において撹拌しそして3−クロロベンゼンカルボペルオキソ酸(0.0005モル)を加えた。反応混合物を一晩にわたり室温において撹拌しそして炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。有機層をExtrelutを通す濾過により乾燥しそして溶媒を蒸発させて、0.13gの化合物5を生成した。
実施例B.5
【0130】
【化29】

【0131】
N’−(エチルカルボンイミドイル)−N,N−ジメチル−1,3−プロパンジアミン,一塩酸塩[25952−53−8](0.0022モル)および1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール(0.0022モル)を中間体6[212578−38−6](0.002モル)のDMF(25ml)中溶液に加えそして混合物を撹拌しそして暖めた(40℃)。次に4−アミノ−(1α,3α,4α,5β,7α)トリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−1−オール[62058−03−1] (0.0024モル)の熱いDMF中溶液を加えそして反応混合物を一晩にわたり室温において撹拌した。混合物を氷水中に注ぎそしてEtOAcで抽出した。得られた抽出物を水でそして食塩水で洗浄しそして次に乾燥しそして濃縮して、0.040gの化合物6を生成した。
実施例B.6
【0132】
【化30】

【0133】
1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール(0.001モル)を3−メチルベンゾフランカルボン酸[24673−56−1](0.0009モル)のジクロロメタン(5ml)およびDMF(5ml)中の撹拌された混合物に加えた。混合物を10分間にわたり撹拌しそしてN’−(エチルカルボンイミドイル)−N,N−ジメチル−1,3−プロパンジアミン,一塩酸塩[25952−53−8](0.001モル)を加えた。(1α,3α,4α,5β,7α)−4−アミノトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−1−オール[62058−03−1] (0.001モル)を加える前に生じた混合物を1時間にわたり撹拌した。反応混合物を室温において一晩にわたり撹拌しそして次に炭酸水素(ポリスチリルメチル)−トリメチルアンモニウム(1g、ノババイオヘム(Novabiochem)Cat.No.:01−64−0419)およびメチルイソシアネートポリスチレン(1g、ノババイオヘムCat.No.:01−64−0169)を加えた。生じた混合物を1時間にわたり振りそして濾過した。濾液を蒸発させそして得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離剤:CHCl/CHOH 90/10)により精製した。生成物画分を集めそして溶媒を蒸発させて、0.144gの化合物7を生成した。
実施例B.7
【0134】
【化31】

【0135】
化合物(1)()(0.00026モル)およびアセトニトリル(2ml)の混合物を撹拌した。HSO(0.05ml)を滴下しそして反応混合物を一晩にわたり撹拌した。混合物を氷上に注いだ。混合物をNaCO溶液で中和した。混合物をCHCl
で抽出した。有機層を分離し、乾燥し、濾過しそして溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲル(Supelco)上のカラムクロマトグラフィー(溶離剤:CHCl/CHOH 98/2)により精製した。生成物画分を集めそして溶媒を蒸発させて、0.057gの化合物29を生成した。
実施例B.8
【0136】
【化32】

【0137】
化合物32()(0.1g)、CHCl(10ml)およびTEA(2ml)の混合物を撹拌した。N,N−ジメチルアミノスルホニルクロリド(0.15ml)を滴下した。反応混合物を一晩にわたり撹拌した。DMAP(触媒量)を加えそして混合物を45℃において一晩にわたり撹拌した。混合物を冷却し、15%クエン酸溶液で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し、濾過しそして溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲル(Supelco)上のカラムクロマトグラフィー(溶離剤:CHCl/CHOH 99/1)により精製した。生成物画分を集めそして溶媒を蒸発させて、0.046gの化合物30を生成した。
実施例B.9
a)
【0138】
【化33】

【0139】
化合物(1)()(0.005モル)およびクロロアセトニトリル(5ml)の混合物を撹拌した。HSO(0.5ml)を加えそして混合物を週末にわたり撹拌した。HSO(0.5ml)を加えそして混合物を一晩にわたり撹拌した。混合物を氷上に注いだ。混合物をNaCO溶液で中和した。混合物をCHClで抽出した。有機層を分離し、乾燥し、濾過しそして溶媒を蒸発させた。残渣をDIPEから結晶化させた。沈殿を濾別しそして乾燥して、1.9g(84%)の化合物31を生成した。
b)
【0140】
【化34】

【0141】
化合物31()(0.0042モル)、チオウレア(0.006モル)、エタノール(20ml)および酢酸(4ml)の混合物を一晩にわたり撹拌しそして還流した。混合物を水中に注いだ。混合物をNaCO溶液で中和した。混合物をCHClで抽出した。有機層を分離し、乾燥し、濾過しそして溶媒を蒸発させた。残渣をDIPEから結晶化させた。沈殿を濾別しそして乾燥して、1g(63.6%)の化合物32を生成した。実施例B.10
【0142】
【化35】

【0143】
化合物32(0.00026モル)、CHCl(10ml)およびTEA(1ml)の混合物を撹拌した。メタンスルホニルクロリド(0.0006モル)を滴下した。反応混合物を一晩にわたり撹拌した。DMAP(触媒量)を加えた。混合物を水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し、濾過しそして溶媒を蒸発させた。残渣を高性能液体クロマトグラフィーにより精製した。生成物画分を集めそして溶媒を蒸発させて、0.027gの化合物33を生成した。
実施例B.11
【0144】
【化36】

【0145】
2−メチル−N−o−トリル−アラニン[117755−95−0](0.006モル)、EDCI(0.009モル)、HOBt(0.009モル)、NMM(0.024モル)およびCHCl(80ml)の混合物に、(1α,3α,4α,5β,7α)−4−アミノトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−1−オール[62058−03−1] (0.006モル)のDMF(20ml)中溶液を10分後に加えた。反応混合物を16時間にわたり20℃においてN流下で撹拌した。混合物を珪藻土を含んでなるカラムの中に注いだ。次にカラムをCHOH/CHCl 5/95で洗浄した。濾液をSiO上のフラッシュクロマトグラフィー(溶離剤:CHOH(2−3%)/CHCl)により精製して、0.89g(44%)の化合物34を生成した。
実施例B.12
【0146】
【化37】

【0147】
化合物34(0.009モル)をCHCl中に溶解した。混合物を−70℃にN流下で冷却した。(N−エチルエタナミナト)トリフルオロ−硫黄[38078−09−0](0.002モル)を加えた。反応混合物を−70℃において2時間にわたり撹拌した。混合物を飽和水性NaHCO溶液(30ml)で洗浄しそして乾燥した(MgSO)。溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲルを通して濾過した。沈殿をジエチルエーテルで処理して、0.200gの化合物35を生成した。
実施例B.13
a)
【0148】
【化38】

【0149】
化合物27(0.00146モル)および臭化水素酸(48%)(15ml)の混合物を80℃に一晩にわたり加熱した。反応混合物を減圧下で蒸発乾固した。反応を繰り返して、化合物36(粗製)を生成した。
b)
【0150】
【化39】

【0151】
化合物36(粗製)およびアセトアミド(充分量)を130℃に48時間にわたり加熱した。混合物を水で希釈し、30分間にわたり撹拌しそして次にCHClで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(NaSO)そして溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣(依然として出発物質A)をCHCN中に溶解した。アセトアミド(充分量)を加えた。反応混合物を4時間にわたり170℃にマイクロウェーブ内の密封管の中で加熱した。混合物を水中に注いだ。混合物を30分間にわたり撹拌しそして次にCHClで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(NaSO)そして溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:ヘキサン/EtOAc 50/50〜0/100)により精製した。生成物画分を集めそして溶媒を蒸発させて、0.07gの化合物37を生成した。
実施例B.14
【0152】
【化40】

【0153】
化合物(1)()(0.00026モル)およびシアノ−酢酸,メチルエステル(2ml)の混合物を撹拌した。HSO(0.05ml)を滴下しそして反応混合物を一晩にわたり撹拌した。混合物を氷上に注いだ。混合物をNaCO溶液で中和した。混合物をCHClで抽出した。有機層を分離し、乾燥し、濾過しそして溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲル(Supelco)上のカラムクロマトグラフィー(溶離剤:CHCl/CHOH 98/2)により精製した。生成物画分を集めそして溶媒を蒸発させて、0.066gの化合物38を生成した。
実施例B.15
【0154】
【化41】

【0155】
化合物32)(0.00013モル)およびジヒドロ−2(3H)−フラノン(1.5ml)の混合物をマイクロウェーブ内で240℃において5000秒間にわたり撹拌した。混合物を冷却した。溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲル(Supelco)上のカラムクロマトグラフィー(溶離剤:CHCl/CHOH 100/0〜0/100)により精製した。生成物画分を集めそして溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲル(Supelco)上のカラムクロマトグラフィー(溶離剤:CHCl/CHOH 98/2)により精製した。生成物画分を集めそして溶媒を蒸発させて、0.108g(45%)の化合物39を生成した。
実施例B.16
a)
【0156】
【化42】

【0157】
2−メチル−2−(4−メチルフェノキシ)プロパン酸[23438−11−1](0.015モル)およびDMF(100ml)の混合物に、HOBt(0.0165モル)を室温において加えた。反応混合物を完全溶解まで撹拌した。EDCI(0.0165モル)を加えそして混合物を室温において30分間にわたり撹拌した。(1α,3α,4α,5β,7α)−4−アミノトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−1−オール[62058−03−1] (0.0165モル)を加えそして混合物を室温において3時間にわたり撹拌した。溶媒を蒸発させた。残渣をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:CHCl/CHOH 100/0〜98/2)により精製した。生成物画分を集めそして溶媒を蒸発させて、0.290g(54%)の化合物13を生成した。
b)
【0158】
【化43】

【0159】
化合物13(0.00466モル)およびブロモ酢酸(0.00513モル)のCHCl(15ml)中混合物に5℃において、DMAP(0.200g)を加えた。DIPCDI(0.00606モル)のCHCl(3ml)中溶液を滴下した。反応混合物を温度が室温に達するまで撹拌した。追加のブロモ酢酸(0.00513モル)、DMAP(0.200g)およびDIPCDI(0.00606モル)を5℃において加えた。反応混合物を温度が室温に達するまで2時間にわたり撹拌した。混合物を濾過した。沈殿を高性能液体クロマトグラフィー(溶離剤:CHCl/CHOH 100/0〜98.4/1.6)により精製した。生成物画分を集めそして溶媒を蒸発させた。残渣を高性能液体クロマトグラフィー(溶離剤:CHCl/CHOH 100/0〜98.4/1.6)により再び精製した。生成物画分を集めそして溶媒を蒸発させて、0.842g(37%)の化合物40を生成した。
c)
【0160】
【化44】

【0161】
化合物40(0.00174モル)、モルホリン0.00209モル)、炭酸カリウム(0.00348モル)、アセトニトリル(20ml)およびヨウ化カリウム(触媒量)の混合物を50℃において2時間にわたり撹拌した。溶媒を蒸発させた。残渣をCHCl中に溶解しそして水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過しそして溶媒を蒸発させた。残渣を2−プロパノールおよびDIPEから結晶化させた。沈殿を濾別し、2−プロパノールで洗浄しそして乾燥して、0.290g(33%)の化合物41を生成した。
実施例B.17
【0162】
【化45】

【0163】
化合物31(0.00022モル)、アセトニトリル(10ml)および炭酸ナトリウム(0.06g)の混合物を撹拌した。2−(メチルアミノ)エタノール[109−83−1](0.0003モル)を加えた。反応混合物を一晩にわたり撹拌した。溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲル(Supelco)上のカラムクロマトグラフィー(溶離剤:CHCl/CHOH 98/2)により精製した。生成物画分を集めそして溶媒を蒸発させて、0.031gの化合物42を生成した。
実施例B.18
a)
【0164】
【化46】

【0165】
2−(3−クロロフェノキシ)−2−メチル−プロパン酸[17413−73−9](0.010モル)およびCHCl(70ml)の混合物に、HOBt(0.012モル)を室温において加えた。混合物をHOBtの完全溶解まで撹拌した。EDCI(0.012モル)を加えそして混合物を室温において30分間にわたり撹拌した。(1α,3α,4α,5β,7α)−4−アミノトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−1−オール[62058−03−1] (0.012モル)を加えそして混合物を室温において一晩にわたり撹拌した。溶媒を蒸発させた。残渣をCHCl中に溶解しそして15%クエン酸、1M NaCOおよび水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過しそして溶媒を蒸発させた。残渣をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:CHCl/CHOH 100/0〜98/2)により精製した。生成物画分を集めそして溶媒を蒸発させた。残渣をDIPEから結晶化させた。沈殿を濾別しそして乾燥して、1.97gの化合物43を生成した。
b)
【0166】
【化47】

【0167】
化合物43(0.00055モル)および3−クロロ−N,N−ジメチル−1−プロパンアミン,塩酸塩[5407−04−5](0.000826モル)のDMF(8ml)およびトルエン(2ml)中混合物に、水素化ナトリウムの鉱油中分散液(60%)(0.0165モル)を4部分で90分間にわたり加えた。反応混合物を70℃において24時間にわたり撹拌した。溶媒を蒸発させた。水を加えた。混合物をCHClで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過しそして溶媒を蒸発させた。残渣を高性能液体クロマトグラフィーにより精製した。生成物画分を集めそして溶媒を蒸発させて、0.038g(15%)の化合物44を生成した。
実施例B.19
【0168】
【化48】

【0169】
化合物32(0.00026モル)、CHCl(3ml)および炭酸ナトリウム(0.1g)の混合物を撹拌した。カルボノクロリジック・アシド(carbonochloridic acid),エチルエステル[541−41−3](0.001モル)を滴下した。反応混合物を週末にわたり撹拌した。混合物を水で洗浄した。混合物をExtrelutを通して濾過しそして濾液を蒸発させた。残渣をシリカゲル(Supelco)上のカラムクロマトグラフィー(溶離剤:CHCl/CHOH 98/2)により精製した。生成物画分を集めそして溶媒を蒸発させて、0.1gの化合物45を生成した。
実施例B.20
【0170】
【化49】

【0171】
化合物32(0.1g)、パラホルムアルデヒド(0.1g)、活性炭上のパラジウム(5%)(0.010g)、チオフェン(0.1ml)、メタノール(40ml)および水素(1当量)の混合物を50℃において一晩にわたり撹拌した。混合物を濾過しそして濾液を蒸発させた。残渣をCHCl中に懸濁しそして濾液を蒸発させた。混合物をExtrelutフィルターを通して濾過しそして濾液を蒸発させた。残渣を高性能液体クロマトグラフィーにより精製した。生成物画分を集めそして溶媒を蒸発させて、0.038gの化合物46を生成した。
実施例B.21
【0172】
【化50】

【0173】
化合物13(0.00058モル)、1−イソシアナト−4−メチル−ベンゼン[622−58−2](0.000758モル)、クロロトリメチルシラン[75−77−4](0.000058モル)および1,2−ジクロロエタン(5ml)の混合物を一晩にわたり50℃において撹拌した。溶媒を蒸発させた。残渣をカラムクロマトグラフィー(Supelco)により精製した。生成物画分を集めそして溶媒を蒸発させて、0.045g(16%)の化合物47を生成した。
実施例B.22
【0174】
【化51】

【0175】
2−メチル−2−(4−メチルフェノキシ)プロパン酸[23438−11−1](0.004モル)、CHCl(25ml)およびDMF(7ml)の混合物を撹拌した。HOBt(0.004モル)を加えそして混合物を溶解まで撹拌した。EDCI(0.004モル)を加えそして混合物を30分間にわたり撹拌した。中間体8(0.0027モル)のCHCl(25ml)およびDMF(7ml)中溶液を滴下した。反応混合物を一晩にわたり撹拌した。溶媒を蒸発させた。残渣をCHCl中に溶解しそしてNaCO溶液で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し、濾過しそして溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲル(Biotage)上のカラムクロマトグラフィー(溶離剤:CHCl/ヘキサン/EtOAc 50/48/2)により精製した。生成物画分群を集めそしてそれらの溶媒を蒸発させた。残渣を高性能液体クロマトグラフィーにより精製した。生成物画分を集めそして溶媒を蒸発させて、0.4gの化合物48および0.175gの化合物52を生成した。
実施例B.23
【0176】
【化52】

【0177】
2−メチル−2−(4−メチルフェノキシ)プロパン酸[23438−11−1](0.004モル)、CHCl(25ml)およびDMF(7ml)の混合物を撹拌した。HOBt(0.004モル)を加えそして混合物を溶解まで撹拌した。EDCI(0.
004モル)を加えそして混合物を30分間にわたり撹拌した。5−フェニル−トリシクロ[3.3.1.13,7]デカン−2−アミン[733695−05−1](0.0035モル)のCHCl(25ml)およびDMF(7ml)中混合物を滴下した。反応混合物を一晩にわたり撹拌した。溶媒を蒸発させた。残渣をCHCl中に溶解しそしてNaCO溶液で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し、濾過しそして溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(溶離剤:CHCl/EtOAc 98/2)により精製した。生成物画分を集めそして溶媒を蒸発させた。残渣をDIPEから結晶化させた。沈殿を濾別しそして乾燥して、化合物49を生成した。
実施例B.24
【0178】
【化53】

【0179】
SO(30ml)を氷上で撹拌した。化合物(1)(0.00265モル)の蟻酸(30ml)中溶液を滴下した。反応混合物を5日間にわたり撹拌した。次に混合物を60℃において3日間にわたり撹拌した。追加のHSO(10ml)を60℃において加えた。混合物を氷上に注いだ。混合物をCHClで抽出した。有機層を分離し、水で2回洗浄し、乾燥し、濾過しそして溶媒を蒸発させて、0.8gの化合物50を生成した。
b)
【0180】
【化54】

【0181】
化合物50(0.00024モル)、CHCl(5ml)およびDMF(2ml)の混合物を撹拌した。HOBt(0.00025モル)を加えた。EDCI(0.00025モル)を加えそして混合物を1時間にわたり撹拌した。1−ピペリジンアミン(0.00025モル)を加えそして混合物を一晩にわたり撹拌した。混合物を水中に注いだ。混合物をCHClで抽出した。有機層を分離し、洗浄し、乾燥し、濾過しそして溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(溶離剤:CHCl/CHOH 98/2)により精製した。生成物画分を集めそして溶媒を蒸発させた。残渣を高性能液体クロマトグラフィーにより精製した。生成物画分を集めそして溶媒を蒸発させて、0.051gの化合物51を生成した。
【0182】
表F−1は上記実施例の1つに従い製造された化合物を列挙する。
【0183】
【表1】

【0184】
【表2】

【0185】
【表3】

【0186】
【表4】

【0187】
【表5】

【0188】
【表6】

【0189】
【表7】

【0190】
表F−2は溶媒としてCDClを用いる本発明の化合物に関するH NMR化学シフトデータを与える。
【0191】
【表8】

【0192】
【表9】

【0193】
別の化合物同定
LCMS−方法:
40℃に設定されたカラムヒーターを有するウォーターズ・アライアンス(Water
s Alliance)HT2790システムによりHPLC勾配が与えられた。カラムからの流はウォーターズ996光ダイオード列(PDA)検知器と正および負のイオン化方式で操作される電子噴霧イオン化源を有するウォーターズ−マイクロマス(Waters−Micromass)ZQ質量分光計に分離された。
【0194】
逆相HPLCは1.6ml/分の流速を有するXterraMSC18カラム(3.5mm、4.6×100mm)上で行われた。3つの移動相(移動相A 95%の25mM酢酸アンモニウム+5%のアセトニトリル;移動相B:アセトニトリル;移動相C:メタノール)を使用して100%Aから6.5分間で50%Bおよび50%Cへの、1分間で100%Bへの、1分間で100%Bへの、勾配条件を実施しそして1.5分間で100%Aで再平衡させた。10μLの注入容量が使用された。
【0195】
【表10】

【0196】
【表11】

【0197】
【表12】

【0198】
C.薬理学的実施例
実施例C1:11β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ1型および2型に対する化合物の効果を試験するための細胞検定
11β−HSD1活性に対する効果を分化した3T3−L1細胞およびラット肝細胞中で測定した。
【0199】
マウス線維芽細胞3T3−L1細胞(ATCC−CL−173)を12ウエルプレート中で16500個の細胞/mlの密度で接種しそして7日間にわたりDMEM培地(10%の熱不活性化された胎牛血清、2mMのグルタミンおよび25mgのゲンタマイシンが補充された)の中で37℃において湿潤5%CO雰囲気中で成長させた。培地を週に2回交換した。37℃において5%のCO湿潤雰囲気中で2μg/mlのインスリン、55μg/mlのIBMXおよび39.2μg/mlのデキサメタソンを含有する成長培地の中で、線維芽細胞を脂肪細胞に分化させた。雄ラットからの一次肝細胞を通常のFalcon12ウエルプレート上で250000個の細胞/ウエルの密度で接種しそして16時間にわたり37℃において5%のCO湿潤雰囲気中で5%のNu−血清、100U/mlのペニシリン、100μg/mlのストレプトマイシン、0.25μg/mlのアンフォテリシンB、50μg/mlの硫酸ゲンタマイシン、5μg/mlのインスリンおよび392ng/mlのデキサメタソンを含有するDMEM−HAMのF12培地の中でインキュベートした。試験化合物を用いる4時間の予備−インキュベーション後に、0.5μCiH−コルチゾンまたはデヒドロコルチコステロンを3T3−L1培養物に加えた。1時間後に、培地をExtrelut−カラム上で15mlのジエチルエーテルで抽出しそして抽出物を上記のようにHPLCにより分析した。ラット肝細胞HSD1活性に対するJNJ−化合物の効果を90分間のインキュベーション期間後に0.5μCiH−デヒドロコルチコステロンを用いて測定した。コルチコステロン生成をHPLCにより分析した。
【0200】
11β−HSD2活性に対する効果をHepG2およびLCC−PK1−細胞中で試験した。HepG2−細胞(ATCC HB−8065)を12ウエルプレート中で100,000個の細胞/mlの密度で接種しそして37℃において湿潤5%CO雰囲気中で10%の熱不活性化された胎牛血清、2mMのL−グルタミンおよび炭酸水素ナトリウムが補充されたMEM−Rega−3培地の中で成長させた。培地を週に2回交換した。ブタの腎臓細胞(LCC−PK1、ATCC CRL−1392)を150,000個の細胞/mlの密度で12ウエルプレート中で接種しそして37℃において湿潤5%CO雰囲気中でアールの変更塩溶液、100U/mlのペニシリン、100μg/mlのストレプトマイシンおよび10%の胎牛血清が補充されたMedium99の中で成長させた。培地を週に2回交換した。実験開始24時間前に、培地を10%の木炭ストリッピングした胎牛血清を含有する培地により交換した。試験化合物を用いる4時間の予備−インキュベーション後に、0.5μCiH−コルチゾンまたはコルチコステロンを培養物に加えた。1時間後に、培地をExtrelut−カラム上で15mlのジエチルエーテルで抽出しそして抽出物を上記のようにHPLCにより分析した。
【0201】
酵素検定に関しては、試験しようとする化合物を貯蔵溶液から取り出しそして−10−5M〜10−10Mの範囲にわたる最終濃度において試験した。このようにして得られた服用量応答曲線から、pIC50値を計算しそして以下の通りに採点した;得点1=pIC50値<5、得点2=5〜6の範囲内のpIC50値、得点3=pIC50値>6。このようにして得られた結果の一部が以下の表にまとめられている。(この表においてNTは試験されなかったを示す)。
【0202】
【表13】

【0203】
【表14】

【0204】
【表15】

【0205】
D.組成物実施例
以下の調合物は本発明に従う動物および人間患者に対する全身的または局部的投与に適する代表的な製薬学的組成物を例示する。これらの実施例全体で使用される「活性成分」(A.I.)は式(I)の化合物またはその製薬学的に許容可能な付加塩に関する。
【0206】
実施例D1:フィルム−コーティング錠剤
錠剤芯の製造
A.I.(100g)、ラクトース(570g)および澱粉(200g)の混合物を良く混合しそしてその後にドデシル硫酸ナトリウム(5g)およびポリビニルピロリドン(10g)の約200mlの水中溶液で湿らせた。湿った粉末混合物をふるいにかけ、乾燥しそして再びふるいにかけた。次に微結晶性セルロース(100g)および水素化された植物油(15g)を加えた。全体を良く混合しそして錠剤に圧縮して、それぞれが10mgの活性成分を含んでなる10,000個の錠剤を生成した。
【0207】
コーティング
メチルセルロース(10g)の変性エタノール(75ml)中溶液にエチルセルロース(5g)のCHCl(150ml)中溶液を加えた。次にCHCl(75ml)および1,2,3−プロパントリオール(2.5ml)を加えた。ポリエチレングリコール(10g)を溶融しそしてジクロロメタン(75ml)中に溶解した。後者の溶液を前者に加えそして次にオクタデカン酸マグネシウム(2.5g)、ポリビニル−ピロリドン(5g)および濃色懸濁液(30ml)を加えそして全体を均質化した。コーティング装
置中で錠剤芯をこのようにして得られた混合物でコーティングした。
【図面の簡単な説明】
【0208】
【図1】図1は特許文献2に開示された二環式アダマンチルアセトアミド類の細胞3T3−L1活性(pIC50値−以下の実施例C参照)と本出願の二環式エーテル類および本出願の単エーテル類との比較を示すグラフである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬品として使用するための、式
【化1】

[式中、
nは1、2、3、または4であり、
ZはO、S、NR、SOまたはSOを表し、
は水素、シアノ、ヒドロキシ、または場合によりハロで置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
は水素、C1−4アルキル、またはC1−4アルキルオキシ−を表し、
は水素、C1−4アルキル、C1−4アルキルオキシ−を表し、或いはRはRと組み合わされて一緒に−O−CH−(a)、−NR−CH−(b)、−(CR)m−(c)および−CR10=(d)よりなる群から選択される2価基を形成し、ここでmは1または2を表しそしてR、R、RおよびR10は各々独立して水素またはC1−4アルキルから選択され、
は水素、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、NR1112、C1−4アルキルオキシカルボニル、ヒドロキシカルボニル、場合によりヒドロキシおよびハロから選択される1個または可能なら2もしくは3個の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルオキシ−を表し、或いはRは場合によりヒドロキシおよびハロから選択される1個または可能なら2もしくは3個の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
は水素、ハロ、シアノ、アミノ、フェニル、ヒドロキシ、C1−4アルキルオキシカルボニル−、ヒドロキシカルボニル−、Het、−NR1314、−O−(C=O)−NR2122、−O−(C=O)−C1−4アルキル、カルボニル−NR2324または場合によりヒドロキシ、ハロ、ヒドロキシカルボニル、フェニル、C1−4アルキルオキシもしくはNR1516から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、或いはRは場合によりヒドロキシ、ハロ、ヒドロキシカルボニル、フェニル、C1−4アルキルオキシまたはNR1718から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルオキシを表し、或いはRは1個もしくはそれ以上のアミノ、ヒドロキシ、Hetもしくはハロ置換基で置換された−O−(C=O)−C1−4アルキルを表し、
は水素またはC1−6アルキルを表し、
11およびR12は各々独立して水素、C1−4アルキル、C1−4アルキルオキシカルボニル−またはC1−4アルキルカルボニル−を表し、
13およびR14は各々独立して水素、C1−4アルキル、C1−6アルキル−SO−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−SO−、Ar−SO、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−カルボニル−、C1−4アルキル−オキシカルボニルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、ここで該C1−6アルキル−SO−、C1−4アルキル−オキシカルボニルまたはC1−4アルキルカルボニル−は各々独立に且つ場合によりハロ、C1−4アルキルオキシカルボニル、NR1920およびHetから選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよく、
15およびR16は各々独立して水素、C1−4アルキル、C1−4アルキルオキシカルボニル−またはC1−4アルキルカルボニル−を表し、
17およびR18は各々独立して水素、C1−4アルキル、C1−4アルキルオキシカルボニル−またはC1−4アルキルカルボニル−を表し、
19およびR20は各々独立して水素、C1−4アルキルカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル−または場合によりハロもしくはヒドロキシから選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
21およびR22は各々独立して水素、Arまたは場合によりハロもしくはヒドロキシから選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
23およびR24は各々独立して水素、C1−4アルキルカルボニル、Hetまたは場合によりハロもしくはヒドロキシから選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
Hetはピロリニル、ピロリジニル、ピロリル、オキサゾリル、イソキサゾリルまたは式
【化2】

の基を表し、
ここでRは水素またはC1−4アルキルを表しそしてoは1または2であり、
Hetはモルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、チオモルホリニルまたはピロリジニルを表し、
Hetはモルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、チオモルホリニルまたはピロリジニルを表し、
Hetはピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、チオモルホリニルまたはピロリジニルを表し、
Arは場合によりC1−4アルキルで置換されていてもよいフェニルを表し、そして
Arは場合によりC1−4アルキルで置換されていてもよいフェニルを表す]
を有する化合物、ただし該式(I)の化合物がN−アダマンチル−2−イル−2−オルト−トリルオキシ−アセトアミド以外である化合物、そのN−オキシド形態、製薬学的に許容可能な付加塩および立体化学的異性体形態。
【請求項2】
薬品として使用するための、
nが1、2、3、または4であり、
ZがO、S、NR、SOまたはSOを表し、
が水素、シアノ、ヒドロキシ、または場合によりハロで置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
が水素、C1−4アルキル、またはC1−4アルキルオキシ−を表し、
が水素、C1−4アルキル、C1−4アルキルオキシ−を表し、或いはRがRと組み合わされて一緒に−O−CH−(a)、−NR−CH−(b)、−(CR)m−(c)および−CR10=(d)よりなる群から選択される2価基を形成し、ここでmが1または2を表しそしてR、R、RおよびR10が各々独立して水素またはC1−4アルキルから選択され、
が水素、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、NR1112、場合によりヒドロキシおよびハロから選択される1個または可能なら2もしくは3個の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルオキシ−を表し、或いはRが場合によりヒドロキシおよびハロから選択される1個または可能なら2もしくは3個の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
が水素、ハロ、シアノ、アミノ、フェニル、ヒドロキシ、C1−4アルキルオキシカルボニル、ヒドロキシカルボニル、NR1314または場合によりヒドロキシカルボニル、フェニル、C1−4アルキルオキシもしくはNR1516から選択される1個もし
くはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、或いはRが場合によりヒドロキシカルボニル、フェニル、C1−4アルキルオキシまたはNR1718から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルオキシを表し、
が水素またはC1−4アルキルを表し、
11およびR12が各々独立して水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、
13およびR14が各々独立して水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、
15およびR16が各々独立して水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、そして
17およびR18が各々独立して水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表す、
請求項1に記載の化合物、ただし該化合物がN−アダマンチル−2−イル−2−オルト−トリルオキシ−アセトアミド以外である化合物。
【請求項3】
nが1、2、3、または4であり、
ZがO、S、NR、SOまたはSOを表し、
が水素、シアノ、ヒドロキシ、または場合によりハロで置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
が水素、C1−4アルキル、またはC1−4アルキルオキシ−を表し、
が水素、C1−4アルキル、C1−4アルキルオキシ−を表し、或いはRがRと組み合わされて一緒に−O−CH−(a)、−NR−CH−(b)、−(CR)m−(c)および−CR10=(d)よりなる群から選択される2価基を形成し、ここでmが1または2を表しそしてR、R、RおよびR10が各々独立して水素またはC1−4アルキルから選択され、
が水素、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、NR1112、C1−4アルキルオキシカルボニル、ヒドロキシカルボニル、場合によりヒドロキシおよびハロから選択される1個または可能なら2もしくは3個の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルオキシ−を表し、或いはRが場合によりヒドロキシおよびハロから選択される1個または可能なら2もしくは3個の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
がハロ、シアノ、アミノ、フェニル、ヒドロキシ、C1−4アルキルオキシカルボニル−、ヒドロキシカルボニル−、Het、−NR1314、−O−(C=O)−NR2122、−O−(C=O)−C1−4アルキル、カルボニル−NR2324または場合によりヒドロキシカルボニル、フェニル、C1−4アルキルオキシもしくはNR1516から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、或いはRが場合によりヒドロキシカルボニル、フェニル、C1−4アルキルオキシまたはNR1718から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルオキシを表し、或いはRが1個もしくはそれ以上のHetもしくはハロ置換基で置換された−O−(C=O)−C1−4アルキルを表し、
が水素またはC1−4アルキルを表し、
11およびR12が各々独立して水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルオキシカルボニル−を表し、
13およびR14が各々独立して水素、C1−4アルキル、C1−6アルキル−SO−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−SO−、Ar−SO、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−カルボニル−、C1−4アルキル−オキシカルボニルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、ここで該C1−6アルキル−SO−、C1−4アルキル−オキシカルボニルまたはC1−4アルキルカルボニル−は各々独立に且つ場合によりハロ、C1−4アルキルオキシカルボニル、NR1920およびHetから選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよく、
15およびR16が各々独立して水素、C1−4アルキル、C1−4アルキルオキシカルボニルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、
17およびR18が各々独立して水素、C1−4アルキル、C1−4アルキルオキシカルボニルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、
19およびR20が各々独立して水素、C1−4アルキルカルボニルまたは場合によりハロもしくはヒドロキシから選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
21およびR22が各々独立して水素、Arまたは場合によりハロもしくはヒドロキシから選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
23およびR24が各々独立して水素、C1−4アルキルカルボニル、Hetまたは場合によりヒドロキシで置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
Hetがピロリニル、ピロリジニル、ピロリル、オキサゾリル、イソキサゾリルまたは式
【化3】

の基を表し、
ここでRが水素またはC1−4アルキルを表しそしてoが1または2であり、
Hetがモルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、チオモルホリニルまたはピロリジニルを表し、
Hetがモルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、チオモルホリニルまたはピロリジニルを表し、
Hetがピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、チオモルホリニルまたはピロリジニルを表し、
Arが場合によりC1−4アルキルで置換されていてもよいフェニルを表し、そして
Arが場合によりC1−4アルキルで置換されていてもよいフェニルを表す、
式(I)の化合物、そのN−オキシド形態、製薬学的に許容可能な付加塩および立体化学的異性体形態。
【請求項4】
nが1、2、3、または4であり、
ZがO、S、NR、SOまたはSOを表し、
が水素、シアノ、ヒドロキシ、または場合によりハロで置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
が水素、C1−4アルキル、またはC1−4アルキルオキシ−を表し、
が水素、C1−4アルキル、C1−4アルキルオキシ−を表し、或いはRがRと組み合わされて一緒に−O−CH−(a)、−NR−CH−(b)、−(CR)m−(c)および−CR10=(d)よりなる群から選択される2価基を形成し、ここでmが1または2を表しそしてR、R、RおよびR10が各々独立して水素またはC1−4アルキルから選択され、
が水素、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、NR1112、場合によりヒドロキシおよびハロから選択される1個または可能なら2もしくは3個の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルオキシ−を表し、或いはRが場合によりヒドロキシおよびハロから選択される1個または可能なら2もしくは3個の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
がハロ、シアノ、アミノ、フェニル、ヒドロキシ、C1−4アルキルオキシカルボニル−、ヒドロキシカルボニル、NR1314または場合によりヒドロキシカルボニル、
フェニル、C1−4アルキルオキシもしくはNR1516から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、或いはRが場合によりヒドロキシカルボニル、フェニル、C1−4アルキルオキシまたはNR1718から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルオキシを表し、
が水素またはC1−4アルキルを表し、
11およびR12が各々独立して水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、
13およびR14が各々独立して水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、
15およびR16が各々独立して水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、そして
17およびR18が各々独立して水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表す、
請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
式(I
【化4】

[式中、
nは1、2、3、または4であり、
は水素、シアノ、ヒドロキシ、または場合によりハロで置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
は水素、C1−4アルキル、またはC1−4アルキルオキシ−を表し、
は水素、C1−4アルキル、C1−4アルキルオキシ−を表し、或いはRはRと組み合わされて一緒に−O−CH−(a)、−NR−CH−(b)、−(CR)m−(c)および−CR10=(d)よりなる群から選択される2価基を形成し、ここでmは1または2を表しそしてR、R、RおよびR10は各々独立して水素またはC1−4アルキルから選択され、
は水素、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、NR1112、C1−4アルキルオキシカルボニル、ヒドロキシカルボニル、場合によりヒドロキシおよびハロから選択される1個または可能なら2もしくは3個の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルオキシ−を表し、或いはRは場合によりヒドロキシおよびハロから選択される1個または可能なら2もしくは3個の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
は水素、ハロ、シアノ、アミノ、フェニル、ヒドロキシ、C1−4アルキルオキシカルボニル、ヒドロキシカルボニル−、Het、−NR1314、−O−(C=O)−NR2122、−O−(C=O)−C1−4アルキル、カルボニル−NR2324または場合によりヒドロキシカルボニル、フェニル、C1−4アルキルオキシもしくはNR1516から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、或いはRは場合によりハロ、ヒドロキシ、ヒドロキシカルボニル、フェニル、C1−4アルキルオキシまたはNR1718から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルオキシを表し、或いはRは1個もしくはそれ以上のアミノ、ヒドロキシ、Hetもしくはハロ置換基で置換された−O−(C=O)−C1−4アルキルを表し、
は水素またはC1−4アルキルを表し、
11およびR12は各々独立して水素、C1−4アルキル、C1−4アルキルオキシカ
ルボニル−またはC1−4アルキルカルボニル−を表し、
13およびR14は各々独立して水素、C1−4アルキル、C1−6アルキル−SO−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−SO−、Ar−SO、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−カルボニル−、C1−4アルキル−オキシカルボニルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、ここで該C1−6アルキル−SO−、C1−4アルキル−オキシカルボニルまたはC1−4アルキルカルボニル−は各々独立に且つ場合によりハロ、C1−4アルキルオキシカルボニル、NR1920およびHetから選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよく、
15およびR16は各々独立して水素、C1−4アルキル、C1−4アルキルオキシカルボニル−またはC1−4アルキルカルボニル−を表し、
17およびR18は各々独立して水素、C1−4アルキル、C1−4アルキルオキシカルボニル−またはC1−4アルキルカルボニル−を表し、
19およびR20は各々独立して水素、C1−4アルキルオキシカルボニル−、C1−4アルキルカルボニルまたは場合によりハロもしくはヒドロキシで置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
21およびR22は各々独立して水素、Arまたは場合によりハロもしくはヒドロキシで置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
23およびR24は各々独立して水素、C1−4アルキルカルボニル、Hetまたは場合によりハロもしくはヒドロキシで置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
Hetはピロリニル、ピロリジニル、ピロリル、オキサゾリル、イソキサゾリルまたは式
【化5】

の基を表し、
ここでRは水素またはC1−4アルキルを表しそしてoは1または2であり、
Hetはモルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、チオモルホリニルまたはピロリジニルを表し、
Hetはモルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、チオモルホリニルまたはピロリジニルを表し、
Hetはピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、チオモルホリニルまたはピロリジニルを表し、
Arは場合によりC1−4アルキルで置換されていてもよいフェニルを表し、そして
Arは場合によりC1−4アルキルで置換されていてもよいフェニルを表す]
の化合物、ただし該式(I)の化合物が
アセトアミド,N−トリシクロ[3.3.1.13,7]デセ−2−イル−2−[3−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−(9CI)
アセトアミド,2−[4−(1−メチルプロピル)フェノキシ]−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
ブタンアミド,2−フェノキシ−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(2−ブロモ−4−エチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,N−トリシクロ[3.3.1.13,7]デセ−2−イル−2−(2,3,5−トリメチルフェノキシ)−(9CI)
アセトアミド,2−(2,3−ジメチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(2,4−ジブロモ−6−メチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(4−クロロ−2−メチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(3,5−ジメチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(2−クロロフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−[4−(1,1−ジメチルエチル)フェノキシ]−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−[(4−クロロフェニル)チオ]−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−[5−メチル−2−(1−メチルエチル)フェノキシ]−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(4−エチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(2,5−ジメチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(3,4−ジメチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(2,4−ジメチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(4−ブロモ−2−メチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(4−ブロモ−3,5−ジメチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−[4−(1−メチルエチル)フェノキシ]−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(4−ブロモ−2−クロロフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(4−クロロ−3−メチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(4−メトキシフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
プロパンアミド,2−(2,4−ジクロロフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(2−ブロモ−4−メチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(4−クロロ−3,5−ジメチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(4−ブロモ−3−メチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(2,4−ジクロロフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−フェノキシ−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(4−ブロモフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(4−メチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(3−ブロモフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(4−クロロフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)
アセトアミド,2−(3−メチルフェノキシ)−N−トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル−(9CI)または
N−アダマンタン−2−イル−2−o−トリルオキシ−アセトアミド以外である化合物、そのN−オキシド形態、製薬学的に許容可能な付加塩および立体化学的異性体形態。
【請求項6】
nが1、2、3、または4であり、
が水素、シアノ、ヒドロキシ、または場合によりハロで置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
が水素、C1−4アルキル、またはC1−4アルキルオキシ−を表し、
が水素、C1−4アルキル、C1−4アルキルオキシ−を表し、或いはRがRと組み合わされて一緒に−O−CH−(a)、−NR−CH−(b)、−(CR)m−(c)および−CR10=(d)よりなる群から選択される2価基を形成し、ここでmが1または2を表しそしてR、R、RおよびR10が各々独立して水素またはC1−4アルキルから選択され、
が水素、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、NR1112、場合によりヒドロキシおよびハロから選択される1個または可能なら2もしくは3個の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルオキシ−を表し、或いはRが場合によりヒドロキシおよびハロから選択される1個または可能なら2もしくは3個の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
が水素、ハロ、シアノ、アミノ、フェニル、ヒドロキシ、C1−4アルキルオキシカルボニル、ヒドロキシカルボニル、NR1314または場合によりヒドロキシカルボニル、フェニル、C1−4アルキルオキシもしくはNR1516から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、或いはRが場合によりヒドロキシカルボニル、フェニル、C1−4アルキルオキシまたはNR1718から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルオキシを表し、特にRがハロ、シアノ、アミノ、フェニル、ヒドロキシ、C1−4アルキルオキシカルボニル−、ヒドロキシカルボニル、NR1314または場合によりヒドロキシカルボニル、フェニル、C1−4アルキルオキシもしくはNR1516から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、Rが場合によりヒドロキシカルボニル、フェニル、C1−4アルキルオキシまたはNR1718から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルオキシを表し、
が水素またはC1−4アルキルを表し、
11およびR12が各々独立して水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、
13およびR14が各々独立して水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、
15およびR16が各々独立して水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、そして
17およびR18が各々独立して水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表す、
請求項5に記載の化合物、ただし該式(I)の化合物においてRが水素を表す場合にはRおよびRがC1−4アルキルを表す化合物。
【請求項7】
薬品として使用するための、
nが1、2、3、または4であり、
ZがO、S、NRまたはSO、特にOまたはNRを表し、
が水素またはC1−4アルキルを表し、
が水素またはC1−4アルキルを表し、
が水素、C1−4アルキル、C1−4アルキルオキシ−を表し、或いはRがRと組み合わされて一緒に−O−CH−(a)、−NR−CH−(b)、−(CR)m−(c)および−CR10=(d)よりなる群から選択される2価基を形成し、ここでmが1または2を表しそしてR、R、RおよびR10が各々独立して水素またはC1−4アルキルから選択され、
が水素、ハロ、ヒドロキシ、アミノ、−NR1112、C1−4アルキルオキシ−、C1−4アルキルオキシカルボニル−、ヒドロキシカルボニル−、または場合により1個もしくは可能なら2もしくは3個のハロ置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
が水素、ハロ、アミノ、フェニル、ヒドロキシ、ヒドロキシカルボニル、Het、NR1314、−O−(C=O)−C1−4アルキル、−カルボニル−NR2324を表し、或いはRが場合によりNR1718から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルオキシを表し、或いはRがハロまたはHetで置換されていてもよい−O−(=O)−C1−4アルキルを表し、
11およびR12が各々独立して水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、
13およびR14が各々独立して水素、C1−4アルキル、C1−6アルキル−SO−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−SO−、Ar−SO、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−カルボニル−、C1−4アルキル−オキシカルボニルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、ここで該C1−6アルキル−SO−、C1−4アルキル−オキシカルボニルまたはC1−4アルキルカルボニル−は各々独立に且つ場合によりハロ、C1−4アルキルオキシカルボニル、NR1920およびHetから選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよく、
17およびR18が各々独立してC1−4アルキルを表し、
19およびR20が各々独立して水素または場合によりヒドロキシで置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
21およびR22が各々独立して水素またはArを表し、
23およびR24が各々独立して水素またはHetを表し、
Hetが式
【化6】

の基を表し、
ここでRが水素またはC1−4アルキルを表しそしてoが1または2であり、
Hetがモルホリニルを表し、
Hetがモルホリニルを表し、
Hetがピペリジニルを表し、
ArおよびArが各々独立して場合によりC1−4アルキルで置換されていてもよいフェニルを表す、
式(I)の化合物、ただし該式(I)の化合物がN−アダマンチル−2−イル−2−オルト−トリルオキシ−アセトアミド以外である化合物、そのN−オキシド形態、製薬学的に許容可能な付加塩および立体化学的異性体形態。
【請求項8】
薬品として使用するための、
nが1、2、3、または4であり、
ZがO、SまたはSO、特にOを表し、
が水素またはC1−4アルキルを表し、
が水素またはC1−4アルキルを表し、
が水素、C1−4アルキル、C1−4アルキルオキシ−を表し、或いはRがRと組み合わされて一緒に−O−CH−(a)、−NR−CH−(b)、−(CR)m−(c)および−CR10=(d)よりなる群から選択される2価基を形成し、ここでmが1または2を表しそしてR、R、RおよびR10が各々独立して水素またはC1−4アルキルから選択され、
が水素、ヒドロキシ、アミノ、−NR1112、C1−4アルキルオキシ−または場合により1個または可能なら2もしくは3個のハロ置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、
が水素またはヒドロキシ、特にヒドロキシを表し、そして
11およびR12が各々独立して水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表す、
式(I)の化合物、ただし該式(I)の化合物がN−アダマンチル−2−イル−2−オルト−トリルオキシ−アセトアミド以外である化合物、そのN−オキシド形態、製薬学的に許容可能な付加塩および立体化学的異性体形態。
【請求項9】
nが1、2、3、または4であり、
ZがOを表し、
が水素またはC1−4アルキル、特に水素またはメチルを表し、
がRと組み合わされて一緒に−O−CH−(a)、−NR−CH−(b)、−(CR)m−(c)および−CR10=(d)よりなる群から選択される2価基を形成し、ここでmが1または2を表しそしてR、R、RおよびR10が各々独立して水素またはC1−4アルキルから選択され、
が水素、ハロ、ヒドロキシ、C1−4アルキルオキシ−、またはC1−4アルキルを表し、特にRがメチル、エチル、メトキシ、フルオロ、クロロまたはブロモを表し、そして
が水素、アミノまたはヒドロキシ、特にアミノまたはヒドロキシを表す、
式(I)の化合物、そのN−オキシド形態、製薬学的に許容可能な付加塩および立体化学的異性体形態。
【請求項10】
nが1、2、3、または4であり、
が水素を表し、
がRと組み合わされて一緒に−O−CH−(a)、−NR−CH−(b)、−(CR)m−(c)および−CR10=(d)よりなる群から選択される2価基を形成し、ここでmが1または2を表しそしてR、R、RおよびR10が各々独立して水素またはC1−4アルキルから選択され、
が水素、ハロ、ヒドロキシ、C1−4アルキルオキシ−、またはC1−4アルキルを表し、特にRがメチル、エチル、メトキシ、フルオロ、クロロまたはブロモを表し、そして
が水素またはヒドロキシ、特にヒドロキシを表す、
請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
nが1、2または3であり、
がC1−4アルキル、特にメチルを表し、
がC1−4アルキル、特にメチルを表し、
が水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルオキシ、特に水素、メチルまたはメトキシを表し、
が水素、ハロ、−NR1112、C1−4アルキルオキシ−、C1−4アルキルオキシカルボニル、ヒドロキシカルボニルまたは場合により1個または可能なら2もしくは3個のハロ置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、特にRがメチル、エチル、ジメチルアミン、トリフルオロメチル、メトキシカルボニル、メトキシ、フルオロ、クロロまたはブロモを表し、
が水素、ハロ、アミノ、フェニル、ヒドロキシ、ヒドロキシカルボニル、Het、−NR1314、−O−(C=O)−NR2122、−O−(C=O)−C1−4アルキル、−カルボニル−NR2324または場合によりNR1718で置換されていてもよいC1−4アルキルオキシを表し、或いはRが1個もしくはそれ以上のHetもしくはハロ置換基で置換された−O−(C=O)−C1−4アルキルを表し、特にRがヒドロキシ、アミノ、メチルスルホニルアミン、エチルスルホニルアミン、メチルカルボニルアミン、エチルカルボニルアミン、ジメチルアミノスルホニルアミン、クロロメチルカルボニルアミン、トリフルオロエチルスルホニルアミンまたはメチルフェニルスルホニルアミンを表し、
11およびR12が各々独立して水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニルを表し、特にR11およびR12がメチルを表し、
13およびR14が各々独立して水素、C1−4アルキル、C1−6アルキル−SO−、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−SO−、Ar−SO、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ−カルボニル−、C1−4アルキル−オキシカルボニルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表し、ここで該C1−6アルキル−SO−、C1−4アルキル−オキシカルボニルまたはC1−4アルキルカルボニル−は各々独立に且つ場合によりハロ、C1−4アルキルオキシカルボニル、NR1920およびHetから選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよく、
17およびR18が各々独立して水素またはC1−4アルキルを表し、特にR17およびR18がメチルを表し、
19およびR20が各々独立して水素または場合によりヒドロキシで置換されていてもよいC1−4アルキルを表し、特にR19およびR20が各々独立して水素、メチルまたはヒドロキシエチルを表し、
21およびR22が各々独立して水素またはArを表し、特にR21およびR22が各々独立して水素またはメチルフェニルを表し、
23およびR24が各々独立して水素またはHetを表し、特にR23およびR24が各々独立して水素またはピペリジニルを表し、
Hetがモルホリニルを表し、
Hetがモルホリニルを表し、
Hetがピペリジニルを表し、
ArがC1−4アルキルで置換されたフェニルを表し、そして
ArがC1−4アルキルで置換されたフェニルを表す、
式(I)の化合物、そのN−オキシド形態、製薬学的に許容可能な付加塩および立体化学的異性体形態。
【請求項12】
nが1または2であり、
がC1−4アルキル、特にメチルを表し、
がC1−4アルキル、特にメチルを表し、
が水素を表し、
が水素、ハロ、−NR1112、C1−4アルキルオキシ−、またはC1−4アルキルを表し、特にRがメチル、エチル、メトキシ、フルオロ、クロロまたはブロモを表し、
が水素またはヒドロキシ、特にヒドロキシを表し、そして
11およびR12が各々独立して水素、C1−4アルキルまたはC1−4アルキルカルボニル−を表す、
請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
化合物が
2,3−ジヒドロ−N−[(1R,3S)−5−ヒドロキシトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−1,4−ベンゾジオキシン−2−カルボキサミド、
N−[(1R,3S)−5−ヒドロキシトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−2−(2−メチルフェノキシ)−プロパンアミド、
N−[(1R,3S)−5−ヒドロキシトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−2−(4−メチルフェノキシ)−プロパンアミド、
2−(3,5−ジメチルフェノキシ)−N−[(1R,3S)−5−ヒドロキシトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−プロパンアミド、
N−[(1R,3S)−5−ヒドロキシトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−3−メチル−2−ベンゾフラン−カルボキサミド、
3,4−ジヒドロ−N−[(1R,3S)−5−ヒドロキシトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2H−1−ベンゾピラン−2−カルボキサミド、
2−(4−クロロ−2−メチルフェノキシ)−N−[(1R,3S)−5−ヒドロキシトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−プロパンアミド、2−(4−クロロ−2−メチル−フェノキシ)−N−[(1R,3S)−5−メタンスルホニルアミノトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−プロピオンアミド、
2−(4−クロロ−2−メチル−フェノキシ)−N−[(1R,3S)−5−(ジメチルアミノ)スルホニルアミノトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−プロピオンアミド、
2−(4−クロロ−フェノキシ)−N−[(1R,3S)−5−ヒドロキシトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−プロピオンアミド、
N−[(1R,3S)−5−(ジメチルアミノ)スルホニルアミノトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−2−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−プロピオンアミド、
N−[(1R,3S)−5−メタンスルホニルアミノトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−2−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−プロピオンアミド、
N−[(1R,3S)−5−アミノトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−(2−クロロ−フェノキシ)−2−メチル−プロピオンアミド、
N−[(1R,3S)−5−アミノトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−プロピオンアミド、N−[(1R,3S)−5−エタンスルホニルアミノトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−2−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−プロピオンアミド、
(3R,5S)−4−[2−(4−クロロ−2−メチル−フェノキシ)−2−メチル−プロピオニルアミノ]トリシクロ [3.3.1.13,7]デカン−1−カルボン酸、
N−[(1R,3S)−5−アミノトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−(4−クロロ−2−メチル−フェノキシ)−2−メチル−プロピオンアミド、2−(4−クロロ−2−メチル−フェノキシ)−2−メチル−N−[(1R,3S)−5−(3−メチル−2−オキソ−ピロリジン−1−イル)トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル] ]−プロピオンアミド、
2−(3−ブロモ−フェノキシ)−2−メチル−N−[(1R,3S)−5−(2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)トリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル] ]−プロピオンアミド、
2−(3−ブロモ−フェノキシ)−N−[(1R,3S)−5−メタンスルホニルアミノトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル]−2−メチル−プロピオンアミ
ド、または
2−(4−クロロ−フェノキシ)−N−[(1R,3S)−5−メタンスルホニルアミノトリシクロ [3.3.1.13,7]デセ−2−イル] −2−メチル−プロピオンアミド
よりなる群から選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
製薬学的に許容可能な担体、および、活性成分として、有効な11β−HSD1阻害量の請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物を含んでなる製薬学的組成物。
【請求項15】
製薬学的に許容可能な担体を有効な11β−HSD1阻害量の請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物と緊密に混合することを特徴とする、請求項14で定義された製薬学的組成物の製造方法。
【請求項16】
薬品として使用するための請求項3、4、5、6、9、10、11または12のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項17】
過剰なコルチゾール生成に関連する病状、例えば肥満症、糖尿病、肥満症に関連する心臓血管疾病、痴呆症、認知症、骨粗鬆症、ストレスおよび緑内障を処置するための薬品の製造における請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項18】
インスリン耐性、異常脂肪血症、肥満症および高血圧症の処置用薬品の製造における抗高血圧症剤と組み合わせにおける請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項19】
グルココルチコイド受容体作用物質療法中に生ずる望ましくない副作用の軽減のため並びに炎症を有する癌、疾病および障害のある種の形態を処置するための薬品の製造におけるグルココルチコイド受容体作用物質と組み合わせにおける成分としての請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物の使用。

【図1】
image rotate


【公表番号】特表2008−511580(P2008−511580A)
【公表日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−528861(P2007−528861)
【出願日】平成17年8月26日(2005.8.26)
【国際出願番号】PCT/EP2005/054197
【国際公開番号】WO2006/024627
【国際公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【出願人】(390033008)ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ (616)
【氏名又は名称原語表記】JANSSEN PHARMACEUTICA NAAMLOZE VENNOOTSCHAP
【Fターム(参考)】