説明

ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)の阻害剤としてのアミド誘導体

本発明は、ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)の阻害剤であるケトン誘導体に関する。本発明の化合物は、癌を含む細胞増殖性疾患の治療に有用である。さらに、本発明の化合物は、他疾病の中でも神経変性疾患、統合失調症および脳卒中の治療に有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式Iによる化合物:
【化1】

(式中:
aは0または1であり;bは0または1であり;mは0、1または2であり;nは0、1、2または3であり;pは0、1、2または3であり;ならびにqは1、2、3または4であり;
XはCH、C=O、S(O)、(C=O)NH、(C=O)O、(C=S)NHまたは(C=O)NHS(O)であり;
は:(C=O)(C−C)アルキル、NH(C=O)(C−C)アルキル、N(R、(O)−アリール、(C−C)シクロアルキル、アリールおよびヘテロシクリルから選択され;前記アルキル、シクロアルキル、アリールおよびヘテロシクリルは場合によってRから選択される3つまでの置換基で置換されていてよく;
は:H、(C−C)アルキル、(C=O)−N(R、CF、(C−C)シクロアルキル、アリールおよびヘテロシクリルから選択され;前記アルキル、シクロアルキル、アリールおよびヘテロシクリルは、場合によってOH、ハロ、N(R、CN、オキソ、O(C−C)アルキル、NOおよびアリールから選択される3つまでの置換基で置換されていてよく;
は:H、CF、オキソ、OH、ハロゲン、CN、N(R、NO、(C=O)(C−C10)アルキル、(C=O)(C−C10)アルケニル、(C=O)(C−C10)アルキニル、(C=O)(C−C10)シクロアルキル、(C=O)(C−C)アルキレン−アリール、(C=O)−アリール、(C=O)(C−C)アルキレン−ヘテロシクリル、(C=O)−ヘテロシクリル、NH(C=O)−アリール、(C−C)アルキル(O)−アリール、(C=O)(C−C)アルキレン−N(R、N(R、O(C−C)ペルフルオロアルキル、(C−C)アルキレン−S(O)、S(O)、C(O)R、(C−C)アルキレン−CO、CO、C(O)H、C(O)N(R、およびS(O)N(Rから選択され;前記アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アルキレンおよびヘテロシクリルは、場合によってRから選択される3つまでの置換基で置換されていてよく;
はHまたは(C−C)アルキルであり;
はHであり;または
はN−(CH−Rと共に、場合によってRから選択される3つまでの置換基で置換されていてよいピペラジン環を形成し;
は:H、オキソ、OH、ハロゲン、COH、CN、(O)C=O(C−C)アルキル、N(R、(C−C)アルキル、アリール、ヘテロシクリル、(C−C)シクロアルキル、(C=O)O(C−C)アルキル、C=O(C−C)アルキルおよびS(O)から独立して選択され;前記アルキル、シクロアルキル、アリールまたはヘテロシクリルは、場合によってOH、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ハロゲン、COH、CN、(O)C=O(C−C)アルキル、オキソ、N(Rおよび場合によって置換されていてよいヘテロシクリルから選択される1つ以上の置換基により置換されていてよく、ここで前記ヘテロシクリルは、場合によって(C−C)アルキル、オキソまたはNHで置換されていてよく;
は:H、(C=O)(C−C)アルキルおよび(C=O)(C−C)アルキル−アリールから独立して選択され;
は:NO、O−アリール、O−ヘテロシクリル、NH(C=O)−アリール、NH(C=O)(C−C)アルキル、(C=O)N(Rc)、O−ペルフルオロアルキル、OCF、(C=O)(C−C)アルキル、NHS(O)−アリール、NHS(O)(C−C)アルキル、N(R、Oa(C−C)アルキル−ヘテロシクリル、S(O)(C−C)アルキル、S(O)−アリール、(C=O)−アリール、O(C−C)アルキル、CN、S(O)N(R、オキソ、OHおよびハロから独立して選択され;ここで前記アルキル、アリールおよびヘテロシクリルは、場合によってRで置換されていてよく;
は:(C=O)CF、オキソ、OH、ハロゲン、CN、NH、NO、(C=O)(C−C10)アルキル、(C=O)(C−C10)アルケニル、(C=O)(C−C10)アルキニル、(C=O)(C−C)シクロアルキル、(C=O)(C−C)アルキレン−アリール、(C=O)−アリール、(C=O)(C−C)アルキレン−ヘテロシクリル、(C=O)−ヘテロシクリル、NH(C=O)(C−C)アルキル、NH(C=O)−アリール、(C−C)アルキル(O)−アリール、(C=O)(C−C)アルキレン−N(R、N(R、O(C−C)ペルフルオロアルキル、(C−C)アルキレン−S(O)、S(O)、C(O)R、(C−C)アルキレン−CO、CO、C(O)H、(C−C)アルキルNH(C−C)アルキル−N(R、C(O)N(R、(C−C)アルキル(C=O)NH(C−C)アルキル−N(RおよびS(O)N(Rから独立して選択され;
は、ハロ、アリール、ヘテロシクリル、N(RおよびO(C−C)アルキルから独立して選択され;
は、Hおよび(C−C)アルキルから独立して選択される)
もしくはその薬学的に許容できるその塩、または立体異性体。
【請求項2】
下記式IIによる請求項1に記載の化合物;
【化2】

(式中:
全ての置換基および変数は請求項1に記載のとおりである)
もしくはその薬学的に許容できる塩または立体異性体。
【請求項3】
式IIによる請求項2に記載の化合物;
(式中:
は:H、(C−C)アルキルおよびヘテロシクリルから選択され;
は:H、CN、N(R、CF、(C−C10)アルケニル、(C−C10)シクロアルキル、S(O)(C−C)アルキル、(C=O)(C−C10)アルキル、(C=O)−アリール、(C=O)−ヘテロシクリル、S−アリール、S−ヘテロシクリル、NH(C=O)−アリール、(C−C)アルキル(O)−アリールから選択され;前記アルキル、アルケニル、シクロアルキル、アリールおよびヘテロシクリルは、場合によってRから選択される3つまでの置換基で置換されていてよく;
は:(C=O)−アリール、(C−Cアルキル)−ヘテロシクリル、O(C−C)アルキル、CN、S(O)N(R、オキソ、OHおよびハロから独立して選択され;ここで前記アルキル、アリールおよびヘテロシクリルは、場合によってRで置換されていてよく;
は:(C=O)CF、オキソ、OH、ハロゲン、CN、N(R、S(O)(C−C)アルキル、HN(C=O)(C−C)アルキル、(C−C)アルキル(C=O)NH(C−C)アルキル−N(R、O(C−C)アルキル−N(R、(C=O)(C−C10)アルキル、(C−C)アルキル−アリール、アリール、ヘテロシクリルおよびS(O)−アリールから独立して選択され;
および全ての置換基および変数は請求項2に記載のとおりである)
もしくはその薬学的に許容できる塩または立体異性体。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載の化合物のTFA塩またはその立体異性体。
【請求項5】
請求項1から3のいずれか一つに記載の化合物のHCl塩またはその立体異性体。
【請求項6】
請求項1から5のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩および薬学的に許容できるキャリアを含む医薬組成物。
【請求項7】
治療によるヒトまたは動物の身体の処置方法での使用のための、請求項1から5のいずれか一つに記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
【請求項8】
癌、神経変性疾患、統合失調症、発作、再狭窄、精神遅滞および免疫不全から選択される疾病の治療または予防用医薬の製造のための、請求項1から5のいずれか一つに記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩の使用。
【請求項9】
患者における癌、神経変性疾患、統合失調症、発作、再狭窄、精神遅滞および免疫不全から選択される疾病の治療または予防方法であって、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩の有効量を該患者に投与することを含む治療または予防方法。

【公表番号】特表2008−505963(P2008−505963A)
【公表日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−520885(P2007−520885)
【出願日】平成17年7月11日(2005.7.11)
【国際出願番号】PCT/GB2005/002729
【国際公開番号】WO2006/005941
【国際公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【出願人】(501209427)イステイチユート・デイ・リチエルケ・デイ・ビオロジア・モレコラーレ・ピ・アンジエレツテイ・エツセ・ピー・アー (90)
【出願人】(390023526)メルク エンド カムパニー インコーポレーテッド (924)
【氏名又は名称原語表記】MERCK & COMPANY INCOPORATED
【Fターム(参考)】