説明

半導体装置、及びその制御方法

【課題】発振回路と信号入出力回路とを切り替えて使用可能な半導体装置、及びその制御方法を提供することである。
【解決手段】本発明にかかる半導体装置は、発振素子1が接続可能な第1及び第2の外部接続端子2、3と、反転増幅器4と、反転増幅器の出力側と入力側との間に接続されたフィードバック抵抗5と、反転増幅器4の入力側に接続されたカップリング容量11に印加されるバイアスを安定化するバイアス安定化回路6と、第1の信号入出力部7と、第2の信号入出力部8と、を備える。半導体装置を発振回路として使用する場合は、反転増幅器4およびバイアス安定化回路6を動作状態とし、第1及び第2の信号入出力部7、8を停止状態とする。信号入出力回路として使用する場合は、反転増幅器4およびバイアス安定化回路6を停止状態とし、第1及び第2の信号入出力部7、8を動作状態とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は半導体装置、及びその制御方法に関し、特に発振回路と信号入出力回路とを切り替えて使用可能な半導体装置、及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
CPUや時計用のクロックを生成する発振回路には、大きく分けて内蔵発振回路と外付け部品の必要な水晶発振回路がある。内蔵発振回路は外付け部品が不要なため低コスト化が可能であるが、一般的に周波数精度が低い。一方、水晶発振回路は外付け部品(水晶発振素子)が必要ではあるが、周波数精度が高いため時計のクロック発生回路に使われることが多い。近年、マイコンなどの汎用ICでは内蔵発振回路と水晶発振回路の両方を搭載しているものが多く、ソフトウェアを用いてこれらの回路を切り替えて使用することが可能である。
【0003】
内蔵発振回路と水晶発振回路の両方を搭載している回路では、例えば、高負荷な処理が必要な場合は高速な内蔵発振回路でCPUを動作させ、また、スタンバイ時は水晶発振回路で動作(時計動作)をさせるというように、使い分けをすることができる。マイコンが使用される環境によっては、ライフサイクルのほとんどが時計動作のものもある。従って水晶発振回路の低消費電力化はマイコンにとっては非常に有益である。
【0004】
一方、マイコンでは低コスト化のために部品の共通化も進められている。特にマイコンのIOバッファは、ピン数の制限や面積の制限により多機能化によるパッドの兼用が必要となっている。外付けの水晶発振素子が必要な水晶発振回路は最低2パッド必要となるため、パッドの兼用が重要となっている。
【0005】
ところで、水晶発振回路は外付けの部品を必要とするため、リーク電流や寄生容量が原因でバイアスが変動し発振の安定性が失われるという問題がある。このような問題を解決するために、特許文献1にかかる発振回路では発振回路の入力側端子に直流バイアスをカットするDCカット容量が設けられている。
【0006】
図6は特許文献1に開示されている発振回路を説明するための図である。図6において、特許文献1にかかる発振回路は振動源としての水晶振動子110と、この水晶振動子110と信号路を介して接続され発振駆動される主要回路部分120とを含む。主要回路部分120 は、半導体装置として形成され、その信号路の入出力端子Xin、Xoutに水晶振動子110の両端が接続されている。
【0007】
主要回路部分120は、水晶振動子110と入出力端子Xin、Xoutを介して接続されたインバータ122と、フィードバック抵抗124と、インバータ122の入力側と信号路の入力端子Xinとの間に設けられ信号路を直流的に分離する素子としてのDCカットコンデンサ126とを含む。主要回路部分120の入出力端子Xin、Xout側の信号ラインには、それぞれ静電保護回路140−1、140−2が設けられ、外部から侵入したサージ電圧の主要回路部分120内部への侵入を防止している。ここで、Cy1、Cy2は、ダイオードの寄生容量を表す。また、Cg、Cdは、水晶振動子110の入力端子側の容量、出力端子側の容量をそれぞれ表す。さらに、Cxは、DCカットコンデンサ126の寄生容量を表す。
【0008】
特許文献1にかかる発振回路のように、回路内部にDCカットコンデンサ126を設けると、水晶振動子110の入力端子Xinの電位はオープン状態に近く、入力端子電位が不安定になる。また、水晶振動子110の入力端子Xinの電位が変動することにより、入力端子Xinに接続されている寄生容量Cy1、Cy2、Cxの各空乏層が変化し、容量も変化する。従って、加湿や光等の外乱により水晶振動子110の入力端子Xinにわずかなリークが生じ、入力端子Xinの電位が変動すると、これら寄生容量も変化する。このように寄生容量が変化することにより、発振回路の発振周波数も変化するため、安定した発振を得ることが難しいという課題があった。
【0009】
このような課題を解決するために、特許文献1にかかる発振回路では、水晶振動子110の入力端子Xin側に電位安定化回路150を設けている。この電位安定化回路150には、バイアス抵抗160、162が用いられる。一方のバイアス抵抗160は、入力端子Xin側と定電圧Vreg側との間に接続され、他方のバイアス抵抗162は、入力端子Xin側と基準電位Vss側との間に接続されている。特許文献1にかかる発振回路では、このような構成により、外部接続パッドにリークが発生しても、発振が不安定になることを防いでいる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2004−96711号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
特許文献1にかかる発振回路では、バイアス抵抗160、162を用いてプルアップ、プルダウンすることでDCバイアスを決定することができる。ここで、特許文献1にかかる発振回路を、例えば時計など特定用途に用いる場合、このような発振回路を構成するICの入出力端子(Xin、Xout)は、専用の端子として設けられている。
【0012】
しかしながら、マイコンなどの汎用ICにこのような発振回路が組み込まれている場合、入出力端子(Xin、Xout)は他の信号の入出力と兼用される。このように、入出力端子(Xin、Xout)を、水晶振動子の入出力とデジタルIOの入出力とで兼用した場合、特許文献1にかかる発振回路ではバイアス抵抗160、162を備えているため、バイアス抵抗160、162を介してリーク電流が流れる。デジタルIOにおいて、このようなリーク電流が流れると、出力レベルが変動するため誤動作や消費電力が増大するという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明にかかる半導体装置は、発振回路と信号入出力回路とを切り替えて使用可能な半導体装置であって、発振素子が接続可能な第1及び第2の外部接続端子と、入力側が前記第1の外部接続端子とカップリング容量を介して電気的に接続され、出力側が前記第2の外部接続端子と電気的に接続された反転増幅器と、前記反転増幅器の出力側と入力側との間に接続されたフィードバック抵抗と、前記カップリング容量に印加されるバイアスを安定化するバイアス安定化回路と、前記第1の外部接続端子と接続された第1の信号入出力部と、前記第2の外部接続端子と接続された第2の信号入出力部と、を備え、前記半導体装置を発振回路として使用する場合は、前記反転増幅器および前記バイアス安定化回路を動作状態とすると共に、前記第1及び第2の信号入出力部を停止状態とし、前記半導体装置を信号入出力回路として使用する場合は、前記反転増幅器および前記バイアス安定化回路を停止状態とすると共に、前記第1及び第2の信号入出力部を動作状態とする。
【0014】
本発明にかかる半導体装置では、発振回路と信号入出力回路とを切り替えて使用可能な構成となっているので、信号の入出力部を兼用することができ、入出力端子の数を削減することができる。また、半導体装置を信号入力回路として使用する際に、信号が反転増幅器やバイアス安定化回路へリーク電流として流れ出ることを防止できるので、出力レベルの変動による誤動作を抑制でき、また、消費電力を削減することができる。
【0015】
本発明にかかる、発振素子が接続可能な第1及び第2の外部接続端子と、入力側が前記第1の外部接続端子とカップリング容量を介して電気的に接続され、出力側が前記第2の外部接続端子と電気的に接続された反転増幅器と、前記反転増幅器の出力側と入力側との間に接続されたフィードバック抵抗と、前記カップリング容量に印加されるバイアスを安定化させるバイアス安定化回路と、前記第1の外部接続端子と接続された第1の信号入出力部と、前記第2の外部接続端子と接続された第2の信号入出力部と、を備えた、発振回路と信号入出力回路とを切り替えて使用可能な半導体装置の制御方法は、前記半導体装置を発振回路として使用する場合は、前記反転増幅器および前記バイアス安定化回路を動作状態とすると共に、前記第1及び第2の信号入出力部を停止状態とし、前記半導体装置を信号入出力回路として使用する場合は、前記反転増幅器および前記バイアス安定化回路を停止状態とすると共に、前記第1及び第2の信号入出力部を動作状態とする。
【0016】
本発明にかかる半導体装置の制御方法では、発振回路と信号入出力回路とを切り替えて使用可能であるため、信号の入出力部を兼用することができ、入出力端子の数を削減することができる。また、半導体装置を信号入力回路として使用する際に、信号が反転増幅器やバイアス安定化回路へリーク電流として流れ出ることを防止できるので、出力レベルの変動による誤動作を抑制でき、また、消費電力を削減することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明により、発振回路と信号入出力回路とを切り替えて使用可能な半導体装置、及びその制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】実施の形態1にかかる半導体装置を示す回路図である。
【図2】実施の形態1にかかる半導体装置を制御するための装置を説明するための図である。
【図3】実施の形態2にかかる半導体装置を示す回路図である。
【図4】実施の形態3にかかる半導体装置を示す回路図である。
【図5】実施の形態1乃至3にかかる半導体装置の動作を説明するための図である。
【図6】特許文献1にかかる発振回路を説明するための回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態1について説明する。図1は、実施の形態1にかかる半導体装置を示す回路図である。図1に示すように、本実施の形態にかかる半導体装置は、発振素子1が接続可能な第1の外部接続端子(X1)2及び第2の外部接続端子(X2)3と、入力側が第1の外部接続端子(X1)2とカップリング容量(Cox)11を介して電気的に接続され、出力側が第2の外部接続端子(X2)3と電気的に接続された反転増幅器4と、反転増幅器4の出力側と入力側との間に接続されたフィードバック抵抗(Rfb)5と、反転増幅器4の入力側に接続されたカップリング容量(Cox)11に印加されるバイアスを安定化するバイアス安定化回路6と、第1の外部接続端子と接続された第1の信号入出力部7と、第2の外部接続端子と接続された第2の信号入出力部8と、を備える。
【0020】
本実施の形態にかかる半導体装置は、発振回路と信号入出力回路とを切り替えて使用可能な半導体装置である。本実施の形態にかかる半導体装置を発振回路として使用する場合は、反転増幅器4およびバイアス安定化回路6を動作状態とすると共に、第1及び第2の信号入出力部7、8を停止状態とする。また、本実施の形態にかかる半導体装置を信号入出力回路として使用する場合は、反転増幅器4およびバイアス安定化回路6を停止状態とすると共に、第1及び第2の信号入出力部7、8を動作状態とする。以下、本実施の形態にかかる半導体装置の詳細な構成について説明する。
【0021】
本実施の形態にかかる半導体装置を発振回路として用いる場合は、発振素子1を第1の外部接続端子(X1)2と第2の外部接続端子(X2)3に接続する。ここで、発振素子1は例えば水晶振動子である。また、第1の外部接続端子(X1)2は、容量CGを介して接地電圧VSS(典型的には0V)を有する電源端子(第2の電源端子)に接続されている。また、第2の外部接続端子(X2)3は、容量CDを介して接地電圧VSSを有する電源端子(第2の電源端子)に接続されている。
【0022】
また、第1の外部接続端子(X1)2は、反転増幅器4の入力側と、直流成分を除去するためのカップリング容量(Cox)11を介して接続されている。また、第2の外部接続端子(X2)3は、反転増幅器4の出力側に接続されている。反転増幅器4の出力側と入力側との間にはフィードバック抵抗(Rfb)5が設けられている。
【0023】
例えば、ゲート容量を用いてカップリング容量(Cox)11を構成した場合、ゲート容量はバイアス依存性を有するため、カップリング容量(Cox)11もバイアス依存性を持つ。本実施の形態にかかる半導体装置では、カップリング容量(Cox)11のバイアス依存性を考慮し、カップリング容量(Cox)11に供給されるバイアスを安定化するためのバイアス安定化回路6を設けている。
【0024】
図1に示すバイアス安定化回路6は、例えばPMOSトランジスタ(第1のトランジスタ)21、プルアップ抵抗PU(第1の抵抗)22、プルダウン抵抗PD(第2の抵抗)24、NMOSトランジスタ(第2のトランジスタ)23、インバータ25を有する。PMOSトランジスタ21のソースは電源電圧VDDを有する電源端子(第1の電源端子)と、ゲートはインバータ25の出力と、ドレインはプルアップ抵抗22の一端と接続されている。
【0025】
また、プルアップ抵抗22は一端がPMOSトランジスタ21のドレインと、他端がカップリング容量(Cox)11の一端およびプルダウン抵抗24の一端と接続されている。また、プルダウン抵抗24は、一端がカップリング容量(Cox)11の一端およびプルアップ抵抗22の他端と、他端がNMOSトランジスタ23のドレインと接続されている。NMOSトランジスタ23のドレインはプルダウン抵抗24の他端と、ゲートはENB_OSC信号64が供給されるノードと、ソースは接地電圧VSSを有する電源端子(第2の電源端子)と接続されている。また、インバータ25の入力側はENB_OSC信号64が供給されるノードと接続されている。
【0026】
カップリング容量(Cox)11に供給されるバイアスは、プルアップ抵抗22とプルダウン抵抗24の抵抗比により決定することができる。すなわち、バイアス安定化回路からの出力電圧は、プルアップ抵抗22の抵抗値をRpu、プルダウン抵抗24の抵抗値をRpdとすると、Rpd/(Rpu+Rpd)×VDDである。
【0027】
また、本実施の形態にかかる半導体装置では、例えば発振素子1を除いて同一の半導体基板を用いて回路を構成し、発振素子1を第1の外部接続端子(X1)2と第2の外部接続端子(X2)3に外部から取り付け可能とすることができる。このような構成の場合、第1の外部接続端子(X1)2と第2の外部接続端子(X2)3に、光、湿度等に起因するリーク電流が発生したり、またサージ電圧が侵入し回路を破壊したりするおそれがある。このようなことを防止するために、本実施の形態にかかる半導体装置では、第1の外部接続端子(X1)2に、静電保護回路10を設けることができる。
【0028】
静電保護回路10は、ゲートおよびドレインが電源電圧VDDを有する電源端子(第1の電源端子)に接続され、ソースが第1の外部接続端子(X1)2に接続されたNMOSトランジスタ(第3のトランジスタ)26と、ドレインが第1の外部接続端子(X1)2に接続され、ゲートおよびソースが接地電圧VSSを有する電源端子(第2の電源端子)に接続されたNMOSトランジスタ(第4のトランジスタ)27と、を有する。
【0029】
また、第1の外部接続端子(X1)2には、第1の信号入出力部7が接続されている。本実施の形態にかかる半導体装置を信号入出力回路として用いる場合、第1の外部接続端子(X1)2から入力される信号を第1の信号入出力部7を介して内部回路へ伝達することができる。また、内部回路からの信号を第1の信号入出力部7を介して第1の外部接続端子(X1)2から出力することができる。本実施の形態にかかる半導体装置では、第1の外部接続端子(X1)2と第1の信号入出力部7はデジタルIOとして機能する。
【0030】
また、反転増幅器4の出力側には、バッファ13を設けることができる。バッファ13からは発振回路で生成された発振周波数を有する信号が出力される。また、第2の外部接続端子(X2)3には、任意の静電保護回路12を設けてもよい。任意の静電保護回路12は、第2の外部接続端子(X2)3に発生するリーク電流やサージ電圧から内部回路を保護する静電保護回路であればどのようなものであってもよい。
【0031】
また、第2の外部接続端子(X2)3には、第2の信号入出力部8が接続されている。本実施の形態にかかる半導体装置を信号入出力回路として用いる場合、第2の外部接続端子(X2)3から入力される信号を第2の信号入出力部8を介して内部回路へ伝達することができる。また、内部回路からの信号を第2の信号入出力部8を介して第2の外部接続端子(X2)3から出力することができる。本実施の形態にかかる半導体装置では、第2の外部接続端子(X2)3と第2の信号入出力部8はデジタルIOとして機能する。
【0032】
次に、本実施の形態にかかる半導体装置を制御する場合について説明する。図2は、本実施の形態にかかる半導体装置を制御するための装置を説明するための図である。図2に示す装置は、不揮発メモリ50と、CPU51と、内部レジスタ52とを備える。CPU51は、不揮発メモリ50および内部レジスタ52と接続されている。
【0033】
内部レジスタ52と第1の外部接続端子(X1)2は、第1の信号入出力部7を介して接続されている。第1の信号入出力部7はバッファ53、54を有する。内部レジスタ52は第1の外部接続端子(X1)2からバッファ53を介してDATA_IN_X1信号を入力する。また、内部レジスタ52は第1の外部接続端子(X1)2へバッファ54を介してDATA_OUT_X1信号を出力する。また、内部レジスタ52はバッファ54に対してバッファ54の機能をオン/オフするENB_OUT_buffer信号61を出力する。
【0034】
同様に、内部レジスタ52と第2の外部接続端子(X2)3は、第2の信号入出力部8を介して接続されている。第2の信号入出力部8はバッファ55、56を有する。内部レジスタ52は第2の外部接続端子(X2)3からバッファ56を介してDATA_IN_X2信号を入力する。また、内部レジスタ52は第2の外部接続端子(X2)3へバッファ55を介してDATA_OUT_X2信号を出力する。また、内部レジスタ52はバッファ55に対してバッファ55の機能をオン/オフするENB_OUT_buffer信号62を出力する。
【0035】
内部レジスタ52は、反転増幅器4およびバッファ13に対してENB_OSC信号64を出力する。バッファ13は内部レジスタ52に対してOSC_IN信号(図1のOSC_OUT信号63に対応する)を出力する。また、内部レジスタ52は、図1に示すバイアス安定化回路6のインバータ25に対してENB_OSC信号64を出力する。また反転増幅器4やバッファ13、54、55のオン/オフの制御に関しては、内部レジスタ52で設定してもよいし、不揮発メモリ50にこのような情報を格納してもよい。
【0036】
次に、本実施の形態にかかる半導体装置の動作について、図1、図2を用いて説明する。本実施の形態にかかる半導体装置は、発振回路と信号入出力回路とを切り替えて使用可能な半導体装置である。まず、本実施の形態にかかる半導体装置を発振回路として用いる場合について説明する。
【0037】
本実施の形態にかかる半導体装置を発振回路として用いる場合、図2に示す内部レジスタ52は、反転増幅器4およびバッファ13に対して反転増幅器4およびバッファ13が動作状態となるようなENB_OSC信号64を出力する。
【0038】
また、内部レジスタ52はバッファ54に対して、第1の信号入出力部7のバッファ54が停止状態となるようなENB_OUT_buffer信号61を出力する。これにより、内部レジスタ52から反転増幅器4の入力側へDATA_OUT_X1信号が侵入することを防止することができる。同様に、内部レジスタ52はバッファ55に対して、第2の信号入出力部8のバッファ55が停止状態となるようなENB_OUT_buffer信号62を出力する。これにより、内部レジスタ52から反転増幅器4の出力側へDATA_OUT_X2信号が侵入することを防止することができる。このように、本実施の形態にかかる半導体装置では、発振回路として使用する際に、内部レジスタ52から発振回路へ不要な信号が侵入することを防止することができる。
【0039】
内部レジスタ52はバイアス安定化回路6に対して、バイアス安定化回路6が動作状態となるようなENB_OSC信号64を出力している。例えば、図1に示すバイアス安定化回路6を動作状態とする場合、内部レジスタ52はバイアス安定化回路6に対してENB_OSC信号64としてハイレベル信号を供給する。NMOSトランジスタ23のゲートにハイレベル信号が供給されることで、プルダウン抵抗24と接地電圧VSSを有する電源端子(第2の電源端子)が接続された状態となる。また、インバータ25の入力側にハイレベル信号が入力されると、インバータ25はロウレベル信号を出力する。そして、PMOSトランジスタ21のゲートにこのロウレベル信号が供給されることで、電源電圧VDDを有する電源端子(第1の電源端子)とプルアップ抵抗22が接続された状態となる。
【0040】
よって、電源電圧VDDを有する電源端子(第1の電源端子)と、プルアップ抵抗22と、プルダウン抵抗24と、接地電圧VSSを有する電源端子(第2の電源端子)と、が直列に接続された状態となり、これらがバイアス安定化回路6として機能する。カップリング容量(Cox)11には、プルアップ抵抗22とプルダウン抵抗24の抵抗比により決定された出力電圧Rpd/(Rpu+Rpd)×VDDが供給される。
【0041】
以上で説明したように、本実施の形態にかかる半導体装置を発振回路として用いる場合は、発振素子1を第1の外部接続端子(X1)2と第2の外部接続端子(X2)3に接続し、反転増幅器4、バッファ13を動作状態とする。また、バイアス安定化回路6は、直流成分を除去するためのカップリング容量(Cox)11にプルアップ抵抗22とプルダウン抵抗24の抵抗比により決定された出力電圧を供給する。これにより、本実施の形態にかかる半導体装置は発振回路として機能し、バッファ13からは所定の周波数を有する出力信号であるOSC_OUT信号63が出力される。内部レジスタ52には、バッファ13のOSC_OUT信号63(図2では、OSC_IN信号63と記載)が入力される。このとき、内部レジスタ52はバッファ54、55を停止状態としているので、第1の信号入出力部7、第2の信号入出力部8から発振回路に不要な信号が侵入することを防止できる。これにより、発振回路の精度を向上することができる。
【0042】
図5(a)は、本実施の形態にかかる半導体装置を発振回路として用いた場合の第2の外部接続端子(X2)3における電圧の状態を示す図である。図5(a)に示すように、第2の外部接続端子(X2)3における電圧は、電源電圧VDDと接地電圧VSSとの間で所定の周波数で発振している。ここで、第2の外部接続端子(X2)3におけるDCバイアスは、反転増幅器4とフィードバック抵抗Rfbのセルフバイアスにより決定される。
【0043】
また、図5(b)は、本実施の形態にかかる半導体装置を発振回路として用いた場合の第1の外部接続端子(X1)2における電圧の状態を示す図である。図5(b)に示すように、第1の外部接続端子(X1)2における電圧は、電源電圧VDDと接地電圧VSSとの間で所定の周波数で発振している。この場合は、バイアス安定化回路6の出力電圧であるRpd/(Rpu+Rpd)×VDDを中心として発振する。
【0044】
次に、本実施の形態にかかる半導体装置を信号入出力回路として用いる場合について説明する。本実施の形態にかかる半導体装置を信号入出力回路として用いる場合、図2に示す内部レジスタ52は、反転増幅器4およびバッファ13に対して反転増幅器4およびバッファ13が停止状態となるようなENB_OSC信号64を出力する。反転増幅器4は例えばクロックドインバータで構成されているので、このクロックドインバータを停止状態とする。また、この場合、例えば反転増幅回路4の出力側が高インピーダンスとなるようにする。このようにすることで、第2の外部接続端子(X2)3から第2の信号入出力部8へ出力される信号や、第2の信号入出力部8から第2の外部接続端子(X2)3へ出力される信号が、反転増幅器4やバッファ13へ流れ出ることを防止することができる。また、この場合、反転増幅器4の出力側と入力側に接続されているフィードバック抵抗Rfbは高抵抗であるので、これらの信号がフィードバック抵抗Rfbを介して流れ出ることもない。ここで、フィードバック抵抗Rfbの抵抗値は例えば10MΩ乃至20MΩ程度である。
【0045】
また、内部レジスタ52はバッファ54に対して、第1の信号入出力部7のバッファ54が動作状態となるようなENB_OUT_buffer信号61を出力する。同様に、内部レジスタ52はバッファ55に対して、第2の信号入出力部8のバッファ55が動作状態となるようなENB_OUT_buffer信号62を出力する。これにより、内部レジスタ52から第1の外部接続端子(X1)2へ、バッファ54を介してDATA_OUT_X1信号が出力可能となる。また、内部レジスタ52から第2の外部接続端子(X2)3へ、バッファ55を介してDATA_OUT_X2信号が出力可能となる。
【0046】
また、内部レジスタ52はバイアス安定化回路6に対して、バイアス安定化回路6が停止状態となるようなENB_OSC信号64を出力する。例えば、図1に示すバイアス安定化回路6を停止状態とする場合、内部レジスタ52はバイアス安定化回路6に対してENB_OSC信号64としてロウレベル信号を供給する。NMOSトランジスタ23のゲートにロウレベル信号が供給されることで、プルダウン抵抗24と接地電圧VSSを有する電源端子(第2の電源端子)が切断された状態となる。また、インバータ25の入力側にロウレベル信号が入力されると、インバータ25はハイレベル信号を出力する。そして、PMOSトランジスタ21のゲートにこのハイレベル信号が供給されることで、電源電圧VDDを有する電源端子(第1の電源端子)とプルアップ抵抗22が切断された状態となる。このようにすることで、第1の外部接続端子(X1)2から第1の信号入出力部7へ出力される信号や、第1の信号入出力部7から第1の外部接続端子(X1)2へ出力される信号が、バイアス安定化回路6へ流れ出ることを防止することができる。
【0047】
本実施の形態にかかる半導体装置を信号入出力回路として用いる場合、カップリング容量(Cox)11の充放電電流が増えるが、カップリング容量(Cox)11の容量は例えば3pF程度であり、寄生容量と同程度であるためその影響は少ない。
【0048】
以上で説明したように、本実施の形態にかかる半導体装置を信号入出力回路として用いる場合は、反転増幅器4、バッファ13、およびバイアス安定化回路6を停止状態とすると共に、第1の信号入出力部7および第2の信号入出力部8を動作状態とする。これにより、内部レジスタ52から第1の外部接続端子(X1)2へDATA_OUT_X1信号を、また、第1の外部接続端子(X1)2から内部レジスタ52へDATA_IN_X1信号を伝達することができるようになる。同様に、内部レジスタ52から第2の外部接続端子(X2)3へDATA_OUT_X2信号を、また、第2の外部接続端子(X2)3から内部レジスタ52へDATA_IN_X2信号を伝達することができるようになる。この場合、これらの信号が反転増幅器4やバイアス安定化回路6へリーク電流として流れ出ることを防止することができるので、出力レベルの変動による誤動作を抑制でき、また、消費電力を削減することができる。
【0049】
このように、本実施の形態にかかる半導体装置では、発振回路と信号入出力回路とを切り替えて使用可能な構成となっているので、信号の入出力部を兼用することができ、入出力端子の数を削減することができる。また、本実施の形態にかかる半導体装置を信号入力回路として使用する際に、信号が反転増幅器やバイアス安定化回路へリーク電流として流れ出ることを防止できるので、出力レベルの変動による誤動作を抑制でき、また、消費電力を削減することができる。
【0050】
実施の形態2
次に、本発明の実施の形態2について説明する。図3は、実施の形態2にかかる半導体装置を示す回路図である。本実施の形態にかかる半導体装置では、バイアス安定化回路6と静電保護回路10の構成が実施の形態1の場合と異なっている。これ以外の部分については、実施の形態1の場合と同様であるので重複した説明を省略する。
【0051】
図3に示すように、本実施の形態にかかる半導体装置のバイアス安定化回路6は、PMOSトランジスタ(第5のトランジスタ)31と、プルアップ抵抗(第3の抵抗)32と、インバータ33とを有する。PMOSトランジスタ31のソースは電源電圧VDDを有する電源端子(第1の電源端子)に、ゲートはインバータ33の出力に、ドレインはプルアップ抵抗32に接続されている。また、インバータ33には、バイアス安定化回路6の動作状態/停止状態を切り替えるためのENB_OSC信号64が供給されている。このような構成により、本実施の形態にかかる半導体装置のバイアス安定化回路6の出力電圧は電源電圧VDDに固定され、この出力電圧がカップリング容量(Cox)11に供給される。
【0052】
本実施の形態にかかる半導体装置では、バイアス安定化回路6からバイアス電圧として電源電圧VDDが供給されるため、発振回路の第1の外部接続端子(X1)2における電圧は、図5(c)に示すように電源電圧VDDを中心に振動する。このとき、発振回路の電圧値は電源電圧VDDを超える。この場合、静電保護回路10にPMOSトランジスタを用い、PMOSトランジスタのドレインと発振回路とが接続されていると、ドレイン−バックゲート間の寄生ダイオードに順方向電流が流れる。このことは、デバイスの破壊や誤動作の原因につながる。したがって、本実施の形態にかかる半導体装置の場合は、静電保護回路10に、ドレインが第1の外部接続端子(X1)2に接続され、ゲートおよびソースが接地電圧VSSを有する電源端子(第2の電源端子)に接続されたNMOSトランジスタ(第6のトランジスタ)34を用いている。また、第1の信号入出力部7の出力用のバッファ54、55(図2参照)は、Nチャネルオープンドレインバッファを用いている。
【0053】
本実施の形態にかかる半導体装置では、バイアス安定化回路においてプルダウン抵抗を削減することができるため回路面積を小さくすることができる。また、プルダウン抵抗を減らすことで入力インピーダンスを増やすことができ、実施の形態1の場合と比べてプルアップ抵抗の抵抗値を小さくすることができる。また、本実施の形態にかかる半導体装置においても実施の形態1で説明した効果と同様の効果を得ることができる。
【0054】
実施の形態3
次に、本発明の実施の形態3について説明する。図4は、実施の形態3にかかる半導体装置を示す回路図である。本実施の形態にかかる半導体装置では、バイアス安定化回路6の構成が実施の形態1の場合と異なっている。これ以外の部分については、実施の形態1の場合と同様であるので重複した説明を省略する。
【0055】
図4に示すように、本実施の形態にかかる半導体装置のバイアス安定化回路6は、PMOSトランジスタ(第7のトランジスタ)41と、プルアップ抵抗(第4の抵抗)42と、インバータ43とを有する。PMOSトランジスタ41のソースは電源電圧VDD2を有する電源端子(第3の電源端子)に、ゲートはインバータ43の出力に、ドレインはプルアップ抵抗42に接続されている。また、インバータ43には、バイアス安定化回路6の動作状態/停止状態を切り替えるためのENB_OSC信号64が供給されている。このような構成により、本実施の形態にかかる半導体装置のバイアス安定化回路6の出力電圧は電源電圧VDD2に固定され、この出力電圧がカップリング容量(Cox)11に供給される。
【0056】
本実施の形態にかかる半導体装置では、バイアス安定化回路6からバイアス電圧として電源電圧VDD2が供給されるため、発振回路の第1の外部接続端子(X1)2における電圧は、図5(d)に示すように電源電圧VDD2を中心に振動する。この場合、VDDの値が、VDD≧VDD2+0.5×(発振振幅)の関係があれば、第1の信号入出力部7の出力用のバッファ54、55(図2参照)にはCMOSの出力バッファを用いることができる。この場合、2つの電源を持つシステムが必要となるが、近年の汎用ICでは、CPUなどのロジック回路の消費電力を低減するために低電圧電源を備えるICも多数存在する。
【0057】
本実施の形態にかかる半導体装置では、バイアス安定化回路においてプルダウン抵抗を削減することができるため回路面積を小さくすることができる。また、電源電圧VDDよりも低電圧の低電圧電源VDD2を用いることで、第1の外部接続端子(X1)2における電圧の最大値を電源電圧VDD以下とすることができるため、第1の信号入出力部7の出力用のバッファ54、55にはCMOSの出力バッファを用いることができる。また、本実施の形態にかかる半導体装置においても実施の形態1で説明した効果と同様の効果を得ることができる。
【0058】
以上、本発明を上記実施形態に即して説明したが、上記実施形態の構成にのみ限定されるものではなく、本願特許請求の範囲の請求項の発明の範囲内で当業者であればなし得る各種変形、修正、組み合わせを含むことは勿論である。
【符号の説明】
【0059】
1 発振素子
2 第1の外部接続端子(X1)
3 第2の外部接続端子(X2)
4 反転増幅器
5 フィードバック抵抗(Rfb)
6 バイアス安定化回路
7 第1の信号入出力部
8 第2の信号入出力部
10 静電保護回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発振回路と信号入出力回路とを切り替えて使用可能な半導体装置であって、
発振素子が接続可能な第1及び第2の外部接続端子と、
入力側が前記第1の外部接続端子とカップリング容量を介して電気的に接続され、出力側が前記第2の外部接続端子と電気的に接続された反転増幅器と、
前記反転増幅器の出力側と入力側との間に接続されたフィードバック抵抗と、
前記カップリング容量に印加されるバイアスを安定化するバイアス安定化回路と、
前記第1の外部接続端子と接続された第1の信号入出力部と、
前記第2の外部接続端子と接続された第2の信号入出力部と、を備え、
前記半導体装置を発振回路として使用する場合は、前記反転増幅器および前記バイアス安定化回路を動作状態とすると共に、前記第1及び第2の信号入出力部を停止状態とし、
前記半導体装置を信号入出力回路として使用する場合は、前記反転増幅器および前記バイアス安定化回路を停止状態とすると共に、前記第1及び第2の信号入出力部を動作状態とする、半導体装置。
【請求項2】
前記半導体装置を信号入出力回路として使用する場合は、前記反転増幅器の出力側を高インピーダンスとする、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記第1の外部接続端子と接続された静電保護回路を有する、請求項1または2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記バイアス安定化回路は、一端が第1の電源端子と第1のトランジスタを介して接続され、他端が前記カップリング容量と電気的に接続された第1の抵抗と、一端が第2の電源端子と第2のトランジスタを介して接続され、他端が前記カップリング容量と電気的に接続された第2の抵抗とを有し、
前記半導体装置を発振回路として使用する場合は、前記第1のトランジスタおよび前記第2のトランジスタをオン状態とし、前記半導体装置を信号入出力回路として使用する場合は、前記第1のトランジスタおよび前記第2のトランジスタをオフ状態とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記静電保護回路は、ゲートおよびドレインが第1の電源端子に接続され、ソースが前記第1の外部接続端子に接続された第3のトランジスタと、ドレインが前記第1の外部接続端子に接続され、ゲートおよびソースが第2の電源端子に接続された第4のトランジスタとを有する、請求項4に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記バイアス安定化回路は、一端が第1の電源端子と第5のトランジスタを介して接続され、他端が前記カップリング容量と電気的に接続された第3の抵抗を有し、
前記半導体装置を発振回路として使用する場合は、前記第5のトランジスタをオン状態とし、前記半導体装置を信号入出力回路として使用する場合は、前記第5のトランジスタをオフ状態とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記静電保護回路は、ドレインが前記第1の外部接続端子に接続され、ゲートおよびソースが第2の電源端子に接続された第6のトランジスタを有する、請求項6に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記バイアス安定化回路は、一端が第3の電源端子と第7のトランジスタを介して接続され、他端が前記カップリング容量と電気的に接続された第4の抵抗を有し、
前記半導体装置を発振回路として使用する場合は、前記第7のトランジスタをオン状態とし、前記半導体装置を信号入出力回路として使用する場合は、前記第7のトランジスタをオフ状態とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記第1の電源端子の電圧をVDDとし、前記第3の電源端子の電圧をVDD2とした場合、VDD≧VDD2+0.5×(第1の外部接続端子における発振振幅)の関係となるように、前記第3の電源端子の電圧VDD2を設定する、請求項8に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記カップリング容量は、ゲート容量によるカップリング容量である、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項11】
前記フィードバック抵抗の抵抗値は、10MΩ乃至20MΩである、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項12】
発振素子が接続可能な第1及び第2の外部接続端子と、
入力側が前記第1の外部接続端子とカップリング容量を介して電気的に接続され、出力側が前記第2の外部接続端子と電気的に接続された反転増幅器と、
前記反転増幅器の出力側と入力側との間に接続されたフィードバック抵抗と、
前記カップリング容量に印加されるバイアスを安定化させるバイアス安定化回路と、
前記第1の外部接続端子と接続された第1の信号入出力部と、
前記第2の外部接続端子と接続された第2の信号入出力部と、を備えた、発振回路と信号入出力回路とを切り替えて使用可能な半導体装置の制御方法であって、
前記半導体装置を発振回路として使用する場合は、前記反転増幅器および前記バイアス安定化回路を動作状態とすると共に、前記第1及び第2の信号入出力部を停止状態とし、
前記半導体装置を信号入出力回路として使用する場合は、前記反転増幅器および前記バイアス安定化回路を停止状態とすると共に、前記第1及び第2の信号入出力部を動作状態とする、半導体装置の制御方法。
【請求項13】
前記半導体装置を信号入出力回路として使用する場合は、前記反転増幅回路の出力側を高インピーダンスとする、請求項12に記載の半導体装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−71841(P2011−71841A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−222330(P2009−222330)
【出願日】平成21年9月28日(2009.9.28)
【出願人】(302062931)ルネサスエレクトロニクス株式会社 (8,021)
【Fターム(参考)】