説明

基板支持ユニット、並びに前記基板支持ユニットを備える基板処理装置及び方法

【課題】基板を支持するユニットを提供する。
【解決手段】基板支持ユニットは、工程時に基板に旋回流を供給して基板をチャックプレート上から浮揚及び回転させる工程を行う。したがって、本発明は、基板を非接触方式でチャックプレートから浮揚させて支持し、工程速度で回転させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板を処理する装置及び方法に関し、特に、工程時に基板を支持するユニット、並びに前記ユニットを備えて基板を処理する装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的な基板処理装置は、半導体集積回路チップの製造のためのウエハ及び平板ディスプレイの製造のためのガラス基板などの基板を処理する装置である。これらの装置は、工程時に基板支持ユニットに基板を固着させて工程を行う。一般に、基板支持ユニットは、工程時に機械的クランプを使用して基板を支持するか、または静電気力若しくは真空による吸着力を用いて基板を支持し、工程時に基板を回転させる。
【0003】
基板支持ユニットは、通常、工程時にウエハを固着させるチャックプレート(chuck plate)と、工程時にウエハがチャックプレート上から離脱しないようにウエハのエッジをチャッキングするチャッキングピン(chucking pin)とを備える。
【0004】
しかしながら、一般的な基板支持ユニットは、ウエハをチャックプレートに固着させた後、ウエハを機械的に固定させて工程を行うので、前記固定手段により機械的に接触される部分でウエハが汚染されるか、または損傷される。特に、ウエハを回転させて工程を処理する装置(例えば、スピン洗浄装置、スピンエッチング装置、感光液塗布装置、及びウエハベベル部のエッチング装置)では、ウエハを前記固定手段により固定させた後に回転させて工程を行うので、固定手段と接触するウエハの表面に汚染及びスクラッチが発生する。また、前記装置は、モータのような機械的アセンブリーにより基板を回転するので、機械的な駆動によるパーティクルなどの汚染物質が発生する。このような汚染物質は、工程時にウエハ及び装置を汚染させて工程歩留まりを低下させる。また、静電気力または真空により基板を支持するとき、基板の後面がチャックプレートに密着されるので、基板の後面を洗浄するか、またはエッチングすることができない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、工程時に基板処理効率を向上させる基板支持ユニット、並びにこれを備える基板処理装置及び方法を提供することにある。
【0006】
また、本発明の他の目的は、工程時にパーティクルの発生を防止する基板支持ユニット、並びにこれを備える基板処理装置及び方法を提供することにある。
【0007】
また、本発明のさらに他の目的は、工程時に基板が損傷されるのを防止する基板支持ユニット、並びにこれを備える基板処理装置及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成すべく、本発明による基板支持ユニットは、チャックプレートと、前記チャックプレートから基板が浮揚されるように、前記チャックプレートと対向する基板面に旋回流を供給する旋回流供給部材と、を備える。
【0009】
本発明の実施の形態による、前記旋回流供給部材は、上部が開放された筒状の旋回流発生体と、前記旋回流発生体の内部空間で前記旋回流発生体の内側面に沿って気体が旋回するように、前記旋回流発生体の内部に前記気体を噴射させる気体供給管と、を備える。
【0010】
本発明の実施の形態による、前記旋回流発生体は、前記内部空間が円筒状を有し、前記気体供給管は、前記旋回流発生体の内側面と接線方向に気体を供給する。
【0011】
本発明の一実施の形態による、前記旋回流発生体は、前記内部空間が円筒状を有し、前記旋回流発生体には、前記旋回流発生体の内側面と接線方向に気体が流入するように備えられる気体流入ホールを有する。
【0012】
本発明の他の実施の形態による、前記気体供給管は、前記旋回流発生体の内部から同一方向へ回転するように、前記旋回流発生体に連結する複数の噴射ラインを備える。
【0013】
本発明の実施の形態による、前記基板支持ユニットは、工程時に基板が前記チャックプレートから離脱することを防止するように、前記チャックプレートに固着した基板の周りに備えられる側面ガイドピンをさらに備える。
【0014】
本発明の実施の形態による、前記旋回流発生体は、前記チャックプレートの中央に設置される。
【0015】
本発明の実施の形態による、前記基板支持ユニットは、前記気体供給管に設置されて気体供給ラインに供給される気体の量を調節する流量調節部材をさらに備える。
【0016】
本発明の他の実施の形態による、前記基板支持ユニットは、工程時に前記基板の浮揚を補助する補助浮揚手段をさらに備え、前記補助浮揚手段は、前記チャックプレートに備えられ、前記基板の底面にガスを噴射させる噴射ホールと、前記噴射ホールにガスを供給するガス供給管と、を備える。
【0017】
本発明の実施の形態による、前記旋回流発生体は、前記チャックプレートの中央に設置され、前記噴射ホールは、前記旋回流発生体の開放された上部を取り囲むように環状に配置される。
【0018】
本発明の他の実施の形態による、前記基板支持ユニットは、工程時に前記基板を回転させる補助回転手段をさらに備え、前記補助回転手段は、工程時に前記基板の側面をチャッキングするチャッキングピンと、前記チャッキングピンが設置される回転体と、前記回転体を回転させる駆動モータと、を備える。
【0019】
本発明のさらに他の実施の形態による、前記回転体は、環状に備えられる。
【0020】
上記の目的を達成すべく、本発明による基板処理装置は、内部に工程を行う空間を提供するカップと、前記カップの内部に配置されるチャックプレートを有する基板支持ユニットと、工程時に前記チャックプレートと対向する基板に処理流体を供給する処理流体供給部を備え、前記基板支持ユニットは、前記チャックプレートから基板が浮揚されるように、前記チャックプレートと対向する基板面に旋回流を供給する旋回流供給部材を備える。
【0021】
本発明の実施の形態による、前記旋回流供給部材は、上部が開放された筒状の旋回流発生体と、前記旋回流発生体の内部空間で前記旋回流発生体の内側面に沿って気体が旋回するように、前記旋回流発生体の内部に前記気体を噴射させる気体供給管と、を備える。
【0022】
本発明の実施の形態による、前記旋回流発生体は、前記内部空間が円筒状を有し、前記気体供給管は、前記旋回流発生体の内側面と接線方向に気体を供給する。
【0023】
本発明の実施の形態による、前記旋回流発生体は、前記内部空間が円筒状を有し、前記旋回流発生体には、前記旋回流発生体の内側面と接線方向に気体が流入するように備えられる気体流入ホールを有する。
【0024】
本発明の実施の形態による、前記気体供給管は、前記旋回流発生体の内部から同一方向へ回転するように、前記旋回流発生体に連結する複数の噴射ラインを備える。
【0025】
本発明の実施の形態による、前記基板支持ユニットは、工程時に基板が前記チャックプレートから離脱することを防止するように、前記チャックプレートに固着した基板の側面を支持する側面ガイドピンをさらに備える。
【0026】
本発明の実施の形態による、前記旋回流発生体は、前記チャックプレートの中央に設置される。
【0027】
本発明の実施の形態による、前記基板支持ユニットは、前記気体供給管に設置されて、気体供給ラインに供給される気体の量を調節する流量調節部材をさらに備える。
【0028】
本発明のさらに実施の形態による、前記基板支持ユニットは、工程時に前記基板の浮揚を補助する補助浮揚手段をさらに備え、前記補助浮揚手段は、前記チャックプレートに形成されて、前記基板の底面にガスを噴射させる噴射ホールと、前記噴射ホールにガスを供給するガス供給管と、を備える。
【0029】
本発明のさらに他の実施の形態による、前記旋回流発生体は、前記チャックプレートの中央に設置され、前記噴射ホールは、前記旋回流発生体の開放された上部を取り囲むように環状に配置される。
【0030】
本発明のさらに他の実施の形態による、前記基板支持ユニットは、工程時に前記基板を回転させる補助回転手段をさらに備え、前記補助回転手段は、工程時に前記基板の側面をチャッキングするチャッキングピンと、前記チャッキングピンが設置される回転体と、前記回転体を回転させる駆動モータと、を備える。
【0031】
本発明のさらに他の実施の形態による、前記回転体は、環状に備えられる。
【0032】
上記の目的を達成すべく、本発明による基板処理方法は、基板を支持して工程を行うものの、前記基板の支持は、前記基板の底面に旋回流を供給して、チャックプレートから基板を浮揚させることで行われる。
【0033】
本発明の実施の形態による、前記基板処理方法は、基板を回転させて工程を行い、前記基板の回転は、前記旋回流により行われる。
【0034】
本発明の実施の形態による、前記旋回流は、前記基板の中央に噴射される。
【0035】
本発明のさらに他の実施の形態による、前記旋回流は、前記基板の中央に噴射され、前記基板処理方法は、工程時に前記旋回流による基板の浮揚を補助するように、前記基板にガスを噴射させるものの、前記ガスの噴射は、前記旋回流が噴射される部分を取り囲む位置において行われる。
【0036】
本発明のさらに他の実施の形態による、前記基板処理方法は、工程時に前記基板の側面と接触して、前記基板を回転させるピンを用いて前記旋回流による基板の回転を補助する。
【0037】
本発明のさらに実施の形態による、前記基板の回転は、基板の工程速度が基準速度以下の場合には、前記旋回流を供給して基板を回転させ、基板の工程速度が基準速度以上の場合には、回転モータを用いて基板を機械的に回転させることをさらに含む。
【発明の効果】
【0038】
本発明によれば、工程進行時に基板を非接触方式で支持及び回転させることができるから、基板の損傷を防止するという効果がある。
【0039】
また、本発明は、工程時にチャックプレートと対向する基板の面(底面)の処理が可能である。
【0040】
また、本発明は、装置の構造が単純であるから、装置の製作費用を低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0041】
以下、添付した図面を参照して、本発明の望ましい実施の形態を詳しく説明する。しかし、本発明は、ここで説明される実施の形態に限定されず、他の形態に具体化されることもできる。むしろ、ここで紹介される実施の形態は、開示された内容が徹底的、かつ完全になるように、そして当業者に本発明の思想を十分に伝達するために提供されるものである。また、本実施の形態では、半導体ウエハをウェット処理する半導体製造装置を例に挙げて説明するが、本発明は、基板を処理する全ての基板処理装置に適用できる。
【0042】
(実施の形態)
図1は、本発明による基板処理装置の斜視図であり、図2は、図1に示す基板処理装置の内部構成を示す図である。図1及び図2に示すように、本発明による基板処理装置1は、工程処理部10及び処理流体供給部20を有する。工程処理部10は、枚葉式で基板(以下、ウエハと称する)を処理する。例えば、前記基板処理工程は、ウエハの表面に感光液を塗布する塗布工程、ウエハの表面の不必要な異質物を除去するエッチング工程及び洗浄工程、そしてウエハのエッジ領域をエッチングするベベルエッチング工程などであっても良い。
【0043】
処理流体供給部20は、工程に必要な処理流体を供給する。処理流体には、多様な種類のケミカル及び有機溶剤、そして処理ガスが用いられることができる。例えば、処理流体は、感光液(photoresist)、エッチング液(etcher、stripper)、そして洗浄液(cleaning liquid)などの処理液または不活性ガス、乾燥ガスなどの処理ガスなどがあり得る。
【0044】
工程処理部10は、カップ(cup)12及び基板支持ユニット100を有する。カップ12は、内部にウエハWを処理する工程を行う空間を提供する。カップ12は、上部が開放された円筒状を有する。カップ12の開放された上部は、工程時にウエハWが前記空間に/から搬入及び搬出される通路として用いられる。基板支持ユニット100は、工程時にカップ12の内部でウエハWを支持及び回転する。カップ12の下部には、排水ライン12aが連結される。排水ライン12aは、工程時に用いられた処理液を排水する。
【0045】
処理流体供給部20は、ノズル22及びノズル移送部材24を有する。ノズル22は、工程時に上述の処理流体をウエハWに噴射する。ノズル移送部材24は、ノズル22を工程位置a及び待機位置bの相互間で移動させる。工程位置aは、ノズル22が基板Wの処理面に処理流体を噴射するための位置であり、待機位置bは、ノズル22が工程位置aに移動する前にカップ12の外部で待機する位置である。ノズル移送部材24は、第1アーム24a、第2アーム24b、及び駆動器24cを備える。第1及び第2アーム24a、24bは、バー(bar)状を有する。第1アーム24aは、カップ12の上部から水平へ設置され、第2アーム24bは、カップ12の上部から垂直に設置される。第1アーム24aの一方には、ノズル22が結合され、第1アーム24aの他方は、第2アーム24bと互いに軸結合される。そして、駆動器24cは、第1及び第2アーム24a、24bを有機的に動作させて、工程位置a及び待機位置bの相互間にノズル22を移動させる。
【0046】
本実施の形態では、カップ12及び一つの処理流体供給部20を備える基板処理装置1を例に挙げて説明したが、基板処理装置1の構成及び構造は、多様に変更及び変形が可能である。例えば、図3は、本発明の他の実施の形態による基板処理装置1’を示している。図3の基板処理装置1’は、回収部材14をさらに備える工程処理部10及び複数の処理流体供給部20a、20bを有する。回収部材14は、工程時に用いられる処理液を回収する。回収部材14は、第1回収筒14a及び第2回収筒14bを備える。第1回収筒14a及び第2回収筒14bは、カップ12の内部で基板支持ユニット100を取り囲むように環状で備えられる。第1回収筒14aの内部には、第1処理液を収容する空間S1が提供され、第2回収筒14bの内部では、第2処理液を収容する空間S2が提供される。第1回収筒14aには、工程に用いられた第1処理液が流入する開口14a’が形成され、第2回収筒14bには、工程に用いられた第2処理液が流入する開口14b’が形成される。それぞれの開口14b’、14a’は、上下に位置する。そして、第1回収筒14aには、空間S1に収容された第1処理液を回収する第1回収ライン14a”が連結され、第2回収筒14bには、空間S2に収容された第2処理液を回収する第2回収ライン14b”が連結される。それぞれの処理流体供給部20a、20bは、上述の処理流体供給部20と同じ構造を有する。処理流体供給部20aは、第1処理液を噴射し、処理流体供給部20bは、第2処理液を噴射する。例えば、前記第1処理液には、ウエハWの表面に残留する異質物を除去する洗浄液が用いられ、前記第2処理液には、ウエハWの表面に残留する洗浄液を除去するリンス液が用いられる。
【0047】
上述の構造の基板処理装置1’は、工程に用いられた第1処理液及び第2処理液を分離回収する。すなわち、工程時に処理流体供給部20’が噴射した第1処理液は、基板支持ユニット100により回転されるウエハWの遠心力によりウエハWから飛散されて、第1回収筒14a内の空間S1に収容される。同じ方式で、処理流体供給部20bが噴射した第2処理液は、第2回収筒14b内の空間S2に収容される。工程に用いられる第1及び第2処理液が前記空間S1または空間S2に回収されるように、基板支持ユニット100は、工程によって開口14a’または開口14b’に対応する位置に移動する。したがって、用いられた第1処理液及び第2処理液は、互いに独立して回収される。
【0048】
次に、本発明による基板支持ユニット100の構成について詳細に説明する。図4は、図2の基板支持ユニットの断面図であり、図5は、図4の基板支持ユニットの平面図である。そして、図6は、図4のA−A’線に沿う断面図であって、旋回流発生体の一例を示す図である。
【0049】
図4〜図6に示すように、基板支持ユニット100は、チャックプレート110、ベース120、駆動部材130、及び旋回流供給部材を備える。チャックプレート110は、概して円板形状を有する。チャックプレート110は、工程時にウエハWと対向する上部面112を有する。チャックプレート110の中央には、開口114が形成される。開口114は、工程時に旋回流が噴射されるホールである。
【0050】
ベース120は、チャックプレート110を支持する。ベース120は、チャックプレート110の下部でチャックプレート110と結合される。ベース120は、チャックプレート110の直径より大きい直径を有する円板形状を有する。
【0051】
ベース120のエッジは、ベース120の中心から遠ざかるほど、下方に傾斜する。したがって、工程時にベース120に落ちた処理液は、ベース120のエッジに形成された傾斜面に沿って流れる。ベース120には、複数の側面ガイドピン124が備えられる。側面ガイドピン124は、工程時にウエハWがチャックプレート110から側方向に離脱するのを防止する。側面ガイドピン124の内側面124aは、ウエハWの側面と相応するようにラウンド(round)処理される。このような側面ガイドピン124の内側面124aは、工程時にウエハWが内側面124aに接触されても、ウエハWの側面にスクラッチが発生するのを防止することができる。側面ガイドピン124は、工程時にウエハWの側面と非接触されるように、ウエハWの直径より広く配置される。したがって、工程進行時にウエハWは、側面ガイドピン124と非接触とされ、ウエハWがチャックプレート110の予め設定された工程位置から離脱する場合、ウエハWは、側面ガイドピン124によりその移動が制限される。ベース120の中央下部には、支持軸126が結合される。支持軸126は、ベース120を支持し、カップ12の底面の中央を貫通するように位置する。
【0052】
駆動部材130は、チャックプレート110及びベース120を上下に昇降させる。駆動部材130は、ベース120の支持軸126と結合される。駆動部材130は、支持軸126を昇降させて、チャックプレート110により支持されたウエハWの高さを調節する。すなわち、駆動部材130は、ウエハWのローディング(loading)及びアンローディング(unloading)時には、チャックプレート110の上部面がカップ12の開放された上部を介してカップ12の外部に露出するように、チャックプレート110を上昇させ、ウエハWの洗浄処理時には、上昇されたチャックプレート110をカップ12の内部に下降させる。
【0053】
旋回流供給部材は、工程時にチャックプレート110と対向するウエハWの面に旋回流を供給する。旋回流供給部材は、気体供給部材140及び旋回流発生体150を備える。気体供給部材140は、工程時に旋回流発生体150に気体を供給する。気体供給部材140は、気体供給源142及び気体供給管を有する。気体供給管は、メイン供給ライン144、分配器146、及び複数の噴射ライン148を備える。噴射ライン148は、第1噴射ライン148a及び第2噴射ライン148bを有する。メイン供給ライン144は、気体供給源142から分配器146に気体を供給する。メイン供給ライン144には、流量調節部材144aが設置される。流量調節部材144aは、メイン供給ライン144を介して供給される気体の流量を調節する。流量調節部材144aには、質量流量調節器(MFC:Mass Flowmeter Controller)が用いられることができる。分配器146は、供給された気体を均等に分配して、それぞれの噴射ライン148a、148bに供給する。噴射ライン148は、分配器146により分配された気体を旋回流発生体150に供給する。噴射ライン148の一方は、分配器146に連結され、噴射ライン148の他方は、旋回流発生体150に連結される。一実施の形態として、それぞれの噴射ライン148a、148bの他方は、旋回流発生体150の側面下部に連結される。それぞれの噴射ライン148a、148bは、ハウジング152の中心を基準にハウジング152の側面に沿って均等な角度で配置される。噴射ライン148は、後述の旋回流発生体150の気体流入ホール152bに気体を供給する。
【0054】
旋回流発生体150は、噴射ライン148から気体が供給されて旋回流を発生させる。旋回流発生体150は、概して筒状のハウジング152を有する。ハウジング152は、チャックプレート110の下部中央に配置される。ハウジング152は、上部が開放され、開放された上部は、チャックプレート110の開口114に連結される。ハウジング152は、内部に円筒状の空間を提供する。ハウジング152には、気体流入ホール152bが形成される。気体流入ホール152bは、噴射ライン148a、148bが供給する気体をハウジング152の内部に流入させる。気体流入ホール152bは、噴射ライン148が供給する気体がハウジング152の内側面152aの接線方向に流入するように形成される。気体流入ホール152bは、ハウジング152の中心を基準に均等な間隔で備えられる。気体流入ホール152bは、ハウジング152に気体が水平方向に供給されるように形成される。また、気体流入ホール152bには、噴射ライン148に連結するための連結手段154が備えられる。連結手段154には、ユニオン(union)、コネクター(connecter)などが用いることができる。上述の構造の旋回流発生体150は、工程時に気体供給部材140から気体が供給されて旋回流を発生させる。発生された旋回流は、基板Wの底面に噴射されて、基板Wをチャックプレート110の上部面112から浮揚させる。また、浮揚された基板Wは、旋回流により回転される。
【0055】
本実施の形態では、旋回流発生体150に気体流入ホール152bが備えられて、気体が旋回流発生体150の内側面の接線方向に気体が流入するようにすることを例に挙げて説明した。しかしながら、これとは異なり、図7に示すように、噴射ライン148a、148bが直接旋回流発生体150の内側面まで延びて、旋回流発生体150の内側面の接線方向に気体を噴射することができる。
【0056】
また、図6では、2つの噴射ライン148a、148bから気体を供給されて旋回流を発生させる旋回流供給部材を例に挙げて説明したが、旋回流供給部材に気体を供給するラインの数は、1つまたは3つ以上になり得る。例えば、図8に示すように、本発明の他の実施の形態による旋回流供給部材は、3つの噴射ライン148a、148b、148cから気体を供給されて旋回流を発生させる。または、図9に示すように、本発明のさらに他の実施の形態による旋回流供給部材は、4つの噴射ライン148a、148b、148c、148dから気体を供給されて旋回流を発生させる。
【0057】
また、本実施の形態では、噴射ライン148及び気体流入ホール152bがハウジング152の内部に向かって水平に気体を供給するのを例に挙げて説明したが、気体の供給角度は、多様に調節することができる。例えば、図10に示すように、本発明のさらに他の実施の形態による旋回流発生体150cは、旋回流発生体150の内部に向かって上方向に気体が供給されるように、噴射ライン148及び気体流入ホール152bが備えられる。図10の旋回流発生体150cは、本発明の図6の旋回流発生体150に比べてハウジング152に供給される気体がさらに多い上昇気流を有する旋回流が発生する。
【0058】
また、本実施の形態では、旋回流発生体150が円筒状の内側面152aを有することを例に挙げて説明したが、旋回流発生体150のハウジング152の内側面152aの形状は、多様に変更及び変形できる。また、図11のように、本発明のさらに他の実施の形態による旋回流発生体150の内側面152aには、ネジ山形状の溝152a’が備えられ得る。
【0059】
また、本実施の形態では、一つの旋回流発生体150がチャックプレート110の中央に配置されることを例に挙げて説明した。しかしながら、旋回流発生体150は、配置及び数を多様に変更できる。例えば、図12及び図13に示すように、基板支持ユニット100aは、4個の旋回流発生体150を備えることができる。このとき、それぞれの旋回流発生体150は、チャックプレート110の中心から均等な間隔で配置される。
【0060】
また、本実施の形態では、一つの旋回流発生部材により供給される旋回流のみでウエハWを浮揚させることを例に挙げて説明したが、基板支持ユニットには、旋回流によるウエハWの浮揚を補助するための手段がさらに備えられることができる。例えば、図14及び図15に示すように、基板支持ユニット100bには、工程時にウエハWの底面に向かってガスを噴射させる補助浮揚手段160が備えられる。補助浮揚手段160は、チャックプレート110に形成される噴射ホール162及び前記噴射ホール162にガスを供給するガス供給ライン(ガス供給管)164を備える。噴射ホール162は、チャックプレート110の中心を基準に環状に配置される。このとき、噴射ホール162は、チャックプレート110の開口114を取り囲むように配置される。噴射ホール162の形状及び大きさは、多様に変化できる。ガス供給ライン164は、それぞれの噴射ホール162にガスを供給する。ガス供給ライン164により噴射ホール162に供給されたガスは、ウエハWの底面に噴射されてウエハWを浮揚させる。したがって、基板支持ユニット100bは、旋回流供給部材によるウエハWの浮揚と共に、補助浮揚手段160によるウエハWの浮揚を行うことができるから、より効果的にウエハWを浮揚させることができる。
【0061】
また、本発明の実施の形態では、旋回流発生部材により供給される旋回流のみでウエハWを回転させることを例に挙げて説明したが、基板支持ユニットには、旋回流によるウエハWの回転を補助するための手段がさらに備えられることができる。例えば、図16に示すように、基板支持ユニット100cは、補助回転手段170をさらに備える。補助回転手段170は、回転体172及びチャッキングピン174を備える。回転体172は、その中心軸を基準に回転できるように設置される。回転体172は、概して環状に製作され、ベース120’を取り囲むように設置される。回転体172の中央には、回転軸172aが備えられる。回転軸172aは、ベース120’の支持軸126を中心に支持軸126の外部で回転可能に設置される。回転軸172aと支持軸126との間には、ベアリング(bearing)176が備えられる。回転体172は、回転モータ(図示せず)により回転される。チャッキングピン174は、回転体172のエッジに設置される。チャッキングピン174は、工程時にチャックプレート110上に支持されるウエハWのエッジの一部をチャッキングする。
【0062】
上述の補助回転手段170は、工程時に回転モータを用いて機械的にウエハWを回転させる。したがって、基板支持ユニット100cは、旋回流供給部材によるウエハWの回転及び補助回転手段170によるウエハWの回転を共に行うことにより、より効果的にウエハWを回転させることができる。特に、このような構成の基板支持ユニット100cは、工程時に旋回流によるウエハWの回転と補助回転手段170によるウエハWの回転を選択的に行うことができる。すなわち、ウエハWの低速回転が要求される工程では、旋回流供給部材が旋回流を供給することによってウエハWを回転させ、ウエハWの高速回転が要求される工程では、補助回転手段170がウエハWを回転させる。例えば、一般的なウエハWの洗浄工程では、洗浄液によるウエハWの薬液洗浄工程と乾燥ガスによるウエハWの乾燥工程が連続して処理される。このとき、乾燥工程では、ウエハWが高速で回転され、洗浄工程では、ウエハWが相対的に低速で回転される。したがって、薬液による洗浄工程では、旋回流供給部材によりウエハWを回転させ、乾燥工程では、補助回転手段170によりウエハWを回転させることができる。
【0063】
以下、本発明による基板処理装置1の工程過程を詳細に説明する。ここで、上述の構成と同じ構成に同じ参照番号を付し、その構成についての詳細な説明は省略する。
【0064】
図17は、本発明による基板処理装置の工程過程を説明するための図であり、図18は、図17のC−C’線に沿う図である。そして、図19は、本発明による旋回流供給部材が旋回流を供給する形態を示す図であり、図20は、図19のD−D’線に沿う図である。そして、図21は、工程時に旋回流発生体の内部空間を示す図である。
【0065】
図17及び図18に示すように、工程が開始すると、ウエハWは、基板支持ユニット100のチャックプレート110上に固着される。旋回流供給部材は、チャックプレート110に形成された開口114を介して、チャックプレート110の上部面112と対向するウエハWの面に旋回流を供給する。すなわち、図19及び図20に示すように、気体供給部材140は、旋回流発生体150に気体を供給する。このとき、流量調節部材144aは、メイン供給ライン144の内部を移動する気体が予め設定された流量で供給されるように予め調節する。旋回流発生体150のハウジング152の内部に噴射される気体は、図21に示すように、ハウジング152の内側面152aに沿って旋回しつつ旋回流が発生する。発生した旋回流は、チャックプレート110の開口114を介して噴射されて、ウエハWの中央領域に供給される。
【0066】
ウエハWに供給された旋回流は、ウエハWをチャックプレート110の上部面112から浮揚させる。このとき、浮揚されたウエハWは、ウエハWの底面とチャックプレート110の上部面112との間の空間cを抜ける旋回流により、チャックプレート110の上部で支持される。すなわち、空間cを抜ける旋回流により、空間c内の圧力が低下して、ベルヌーイ効果(Bernouilli effect)によりウエハWは、チャックプレート110上に固定支持される。このとき、旋回流は、ウエハWがチャックプレート110上に固着される前に供給されて、ウエハWがチャックプレート110に固着される前に浮揚されるようにする。または、ウエハWは、チャックプレート110の上部面112に固着された後、旋回流により浮揚されることもできる。
【0067】
また、ウエハWは、供給された旋回流により予め設定された工程速度で回転される。すなわち、ウエハWの中央に供給された旋回流が空間cの中心からエッジに旋回しながら移動することにより、ウエハWは回転される。このとき、旋回流供給部材の旋回流供給量に応じて、ウエハWの回転速度は調節される。すなわち、旋回流供給部材の流量調節部材144aは、メイン供給ライン144内の気体の流量を調節して、ウエハWを予め設定された回転速度で調節する。このような流量調節部材144aの流量調節は、工程が行われる前に予め設定された流量分だけ気体が供給されるようにセッティング値が設定される。または流量調節部材144aの流量調節は、全工程の進行時にウエハWの回転速度をリアルタイムで感知して予め設定された回転速度を充たすようにメイン供給ライン144内の気体の流量を調節することができる。
【0068】
ウエハWが予め設定された工程速度で回転されると、処理流体供給部20は、回転されるウエハWの処理面に処理液を供給する。すなわち、処理流体供給部20のノズル移送部材24は、ノズル22を待機位置bから工程位置aに移動させる。ノズル22が工程位置aに位置すれば、ノズル22は、回転されるウエハWの処理面に処理液を供給する。供給された処理液は、ウエハWの表面を処理した後、カップ12の排水ライン12aを介して排水される。そして、工程が完了したウエハWは、基板支持ユニット100からアンローディングされた後、カップ12の外部に搬出される。
【0069】
上述の通り、本発明による基板支持ユニット並びにこれを備える基板処理装置1及び方法は、工程時にウエハWに旋回流を供給してウエハWを浮揚及び回転させる。本発明は、工程時にウエハWが基板支持ユニット100のチャックプレート110及び側面ガイドピン124のようなウエハWの支持手段との接触なしに工程が行われる。したがって、本発明は、従来の工程時にウエハWを支持するために、ウエハWと接触される手段によりウエハWが損傷するのを防止する。
【0070】
また、本発明は、工程時に基板Wは、チャックプレート110から浮揚させて回転させるので、チャックプレート110の基板W面の工程を行うことができる。例えば、浮揚された基板Wの底面に処理ガスまたは処理液を供給して基板Wを処理することができる。
また、本発明は、基板の浮揚及び回転のための旋回流の供給量を調節することができる。したがって、工程時に工程条件によって旋回流の供給量を変化させて、ウエハWの浮揚程度及びウエハWの回転速度を調節することができる。
【0071】
また、本発明は、従来の基板Wを固定及び回転させるための装置が備えられないから、装置の構造が単純であるため、製作費用を低減することができる。
【0072】
上述した本発明の好ましい実施形態は、例示の目的のために開示されたものであり、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で、様々な置換、変形、及び変更が可能であり、このような置換、変更などは、特許請求の範囲に属するものである。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本発明による基板処理装置の斜視図である。
【図2】図1に示す基板処理装置の内部構成を示す図である。
【図3】本発明の他の実施の形態による基板処理装置の内部構成を示す図である。
【図4】図2の基板支持ユニットの断面図である。
【図5】図4の基板支持ユニットの平面図である。
【図6】図4のA−A’線に沿う断面図であって、旋回流発生部材の一例を示す図である。
【図7】旋回流発生部材の他の実施の形態を示す図である。
【図8】旋回流発生部材の他の実施の形態を示す図である。
【図9】旋回流発生部材の他の実施の形態を示す図である。
【図10】旋回流発生部材の他の実施の形態を示す図である。
【図11】旋回流発生部材の他の実施の形態を示す図である。
【図12】図4の基板支持ユニットの他の実施の形態を示す図である。
【図13】図4の基板支持ユニットの他の実施の形態を示す図である。
【図14】図4の基板支持ユニットのさらに他の実施の形態を示す図である。
【図15】図4の基板支持ユニットのさらに他の実施の形態を示す図である。
【図16】基板支持ユニットのさらに他の実施の形態を示す図である。
【図17】本発明による基板処理装置の工程過程を説明するための図である。
【図18】図17のC−C’線に沿う図である。
【図19】本発明による旋回流供給部材が旋回流を供給する形態を示す図である。
【図20】本発明による旋回流発生体の内部から旋回流が発生する形態を示す図である。
【図21】本発明による旋回流発生体の内部から旋回流が発生する形態を示す図である。
【符号の説明】
【0074】
1 基板処理装置
10 工程処理部
12 カップ
20,20a,20b 処理流体供給部
100,100a,100b,100c 基板支持ユニット
110 チャックプレート
120,120’ ベース
124 側面ガイドピン
130 駆動部材
140 気体供給部材
144a 流量調節部材
148,148a,148b,148c,148d 噴射ライン
150 旋回流発生体
152a 内側面
152b 気体流入ホール
160 補助浮揚手段
162 噴射ホール
164 ガス供給ライン(ガス供給管)
170 補助回転手段
172 回転体
174 チャッキングピン
W ウエハ(基板)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を支持するユニットであって、
チャックプレートと、
前記チャックプレートから基板が浮揚されるように、前記チャックプレートと対向する基板面に旋回流を供給する旋回流供給部材と、を備えることを特徴とする基板支持ユニット。
【請求項2】
前記旋回流供給部材は、
上部が開放された筒状の旋回流発生体と、
前記旋回流発生体の内部空間で前記旋回流発生体の内側面に沿って気体が旋回するように、前記旋回流発生体の内部に前記気体を噴射させる気体供給管と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の基板支持ユニット。
【請求項3】
前記旋回流発生体は、
前記内部空間が円筒状を有し、
前記気体供給管は、
前記旋回流発生体の内側面と接線方向に気体を供給することを特徴とする請求項2に記載の基板支持ユニット。
【請求項4】
前記旋回流発生体は、
前記内部空間が円筒状を有し、
前記旋回流発生体には、
前記旋回流発生体の内側面と接線方向に気体が流入するように備えられる気体流入ホールを有することを特徴とする請求項2に記載の基板支持ユニット。
【請求項5】
前記気体供給管は、
前記旋回流発生体の内部から同一方向へ回転するように、前記旋回流発生体に連結する複数の噴射ラインを備えることを特徴とする請求項4に記載の基板支持ユニット。
【請求項6】
当該基板支持ユニットは、
工程時に基板が前記チャックプレートから離脱することを防止するように、前記チャックプレートに固着した基板の周りに備えられる側面ガイドピンをさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の基板支持ユニット。
【請求項7】
前記旋回流発生体は、
前記チャックプレートの中央に設置されることを特徴とする請求項2に記載の基板支持ユニット。
【請求項8】
当該基板支持ユニットは、
前記気体供給管に設置されて気体供給ラインに供給される気体の量を調節する流量調節部材をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の基板支持ユニット。
【請求項9】
当該基板支持ユニットは、
工程時に前記基板の浮揚を補助する補助浮揚手段をさらに備え、
前記補助浮揚手段は、
前記チャックプレートに備えられ、前記基板の底面にガスを噴射させる噴射ホールと、
前記噴射ホールにガスを供給するガス供給管と、を備えることを特徴とする請求項1乃至6、または請求項8のうちのいずれか1項に記載の基板支持ユニット。
【請求項10】
前記旋回流発生体は、前記チャックプレートの中央に設置され、
前記噴射ホールは、前記旋回流発生体の開放された上部を取り囲むように環状に配置されることを特徴とする請求項9に記載の基板支持ユニット。
【請求項11】
当該基板支持ユニットは、
工程時に前記基板を回転させる補助回転手段をさらに備え、
前記補助回転手段は、
工程時に前記基板の側面をチャッキングするチャッキングピンと、
前記チャッキングピンが設置される回転体と、
前記回転体を回転させる駆動モータと、を備えることを特徴とする請求項1乃至8のうちのいずれか1項に記載の基板支持ユニット。
【請求項12】
前記回転体は、
環状に備えられることを特徴とする請求項11に記載の基板支持ユニット。
【請求項13】
基板を処理する装置であって、
内部に工程を行う空間を提供するカップと、
前記カップの内部に配置されるチャックプレートを有する基板支持ユニットと、
工程時に前記チャックプレートと対向する基板に処理流体を供給する処理流体供給部を備え、
前記基板支持ユニットは、
前記チャックプレートから基板が浮揚されるように、前記チャックプレートと対向する基板面に旋回流を供給する旋回流供給部材を備えることを特徴とする基板処理装置。
【請求項14】
前記旋回流供給部材は、
上部が開放された筒状の旋回流発生体と、
前記旋回流発生体の内部空間で前記旋回流発生体の内側面に沿って気体が旋回するように、前記旋回流発生体の内部に前記気体を噴射させる気体供給管と、を備えることを特徴とする請求項13に記載の基板処理装置。
【請求項15】
前記旋回流発生体は、
前記内部空間が円筒状を有し、
前記気体供給管は、
前記旋回流発生体の内側面と接線方向に気体を供給することを特徴とする請求項14に記載の基板処理装置。
【請求項16】
前記旋回流発生体は、
前記内部空間が円筒状を有し、
前記旋回流発生体には、
前記旋回流発生体の内側面と接線方向に気体が流入するように設けられる気体流入ホールを有することを特徴とする請求項14に記載の基板支持ユニット。
【請求項17】
それぞれの前記気体供給管は、
供給する気体が前記旋回流発生体の内部から同一方向へ回転するように、前記旋回流発生体に連結する複数の噴射ラインを備えることを特徴とする請求項15に記載の基板処理装置。
【請求項18】
前記基板支持ユニットは、
工程時に基板が前記チャックプレートから離脱することを防止するように、前記チャックプレートに固着した基板の側面を支持する側面ガイドピンをさらに備えることを特徴とする請求項17に記載の基板処理装置。
【請求項19】
前記旋回流発生体は、
前記チャックプレートの中央に設置されることを特徴とする請求項14に記載の基板処理装置。
【請求項20】
前記基板支持ユニットは、
前記気体供給管に設置されて、気体供給ラインに供給される気体の量を調節する流量調節部材をさらに備えることを特徴とする請求項14に記載の基板処理装置。
【請求項21】
前記基板支持ユニットは、
工程時に前記基板の浮揚を補助する補助浮揚手段をさらに備え、
前記補助浮揚手段は、
前記チャックプレートに形成されて、前記基板の底面にガスを噴射させる噴射ホールと、
前記噴射ホールにガスを供給するガス供給管と、を備えることを特徴とする請求項13乃至17、請求項19のうちのいずれか1項に記載の基板処理装置。
【請求項22】
前記旋回流発生体は、
前記チャックプレートの中央に設置され、
前記噴射ホールは、
前記旋回流発生体の開放された上部を取り囲むように環状に配置されることを特徴とする請求項20に記載の基板処理装置。
【請求項23】
前記基板支持ユニットは、
工程時に前記基板を回転させる補助回転手段をさらに備え、
前記補助回転手段は、
工程時に前記基板の側面をチャッキングするチャッキングピンと、
前記チャッキングピンが設置される回転体と、
前記回転体を回転させる駆動モータと、を備えることを特徴とする請求項13乃至19のうちのいずれか1項に記載の基板処理装置。
【請求項24】
前記回転体は、
環状に備えられることを特徴とする請求項23に記載の基板処理装置。
【請求項25】
基板を支持して工程を行うものの、前記基板の支持は、前記基板の底面に旋回流を供給して、チャックプレートから基板を浮揚させることで行われることを特徴とする基板処理方法。
【請求項26】
前記基板処理方法は、
基板を回転させて工程を行い、
前記基板の回転は、
前記旋回流により行われることを特徴とする請求項25に記載の基板処理方法。
【請求項27】
前記旋回流は、
前記基板の中央に噴射されることを特徴とする請求項26に記載の基板処理方法。
【請求項28】
前記旋回流は、前記基板の中央に噴射され、
前記基板処理方法は、
工程時に前記旋回流による基板の浮揚を補助するように、前記基板にガスを噴射させるものの、
前記ガスの噴射は、
前記旋回流が噴射される部分を取り囲む位置において行われることを特徴とする請求項24乃至26のうちのいずれか1項に記載の基板処理方法。
【請求項29】
前記基板処理方法は、
工程時に前記基板の側面と接触して、前記基板を回転させるピンを用いて前記旋回流による基板の回転を補助することを特徴とする請求項24乃至27のうちのいずれか1項に記載の基板処理方法。
【請求項30】
前記基板の回転は、
基板の工程速度が基準速度以下の場合には、前記旋回流を供給して基板を回転させ、
基板の工程速度が基準速度以上の場合には、回転モータを用いて基板を機械的に回転させることをさらに含むことを特徴とする請求項24乃至27のうちのいずれか1項に記載の基板処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2008−166792(P2008−166792A)
【公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−334683(P2007−334683)
【出願日】平成19年12月26日(2007.12.26)
【出願人】(598123150)セメス株式会社 (76)
【Fターム(参考)】