説明

車載無線通信装置および車載端末装置

【課題】カーナビゲーション装置以外の車載機器とカーナビゲーション装置の何れに不具合が生じても、外部装置に対し不具合情報を送信できる。
【解決手段】通信モジュール3は、ECU18から受信したECUステータス情報を一定時間間隔でカーナビゲーション部2に送信する。カーナビゲーション部2は、受信したECUステータス情報と外部記憶装置6内の不具合判定条件とを照合して不具合発生の有無および不具合レベルを判定し、不具合が検出されたECUステータス情報と日時情報と車両の位置情報を一定時間間隔で通信モジュール3に送信する。通信モジュール3は、軽度の不具合の場合、不具合発生履歴をメモリ22に記憶し、重度の不具合の場合、当該不具合と不具合発生履歴をカスタマーセンターに送信する。カーナビゲーション部2からの情報送信が途絶えた場合、カーナビゲーション部2自体の不具合をカスタマーセンターに送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーナビゲーション装置とともに用いられ外部装置との間で通信可能な車載無線通信装置および当該車載無線通信装置とカーナビゲーション装置とからなる車載端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両の走行中不具合が発生したときに効率よくサポートを受けるシステムとして、特許文献1に記載された車両用サービスサポート装置がある。この装置は、不具合が発生すると、カーナビゲーション装置の表示部に不具合内容を表示し、最寄りのサービス店を検索してそのサービス店に通信(電話回線)の自動接続を行うので、乗員は不具合対策について直ちにサービス店への連絡が可能となる。そして、車両の入庫が必要な場合には、当該サービス店の位置と誘導経路をカーナビゲーション装置の表示部に表示する。さらに、電話による通話モードの他にモデムモードを備えており、診断データをサービス店に自動送信することができる。
【特許文献1】特開平10−54727号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記の特許文献1記載の装置では、最寄りのサービス店を検索するためにカーナビゲーション装置の検索機能を利用している。このため、カーナビゲーション装置自体が機能不全に陥った場合、サービス店の検索ができず、ユーザに適切なサポートを提供できないという問題があった。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、カーナビゲーション装置以外の車載機器とカーナビゲーション装置の何れに不具合が生じても、外部装置に対し不具合情報を送信することができる車載無線通信装置および当該車載無線通信装置とカーナビゲーション装置とからなる車載端末装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載した手段によれば、外部通信手段は、カスタマーセンター等の外部装置との間で無線通信を行って各種情報の送受信を行う。この外部通信手段は、専用に設けたものの他、エアバッグの作動時や緊急通報スイッチがオン操作された時に自動通報する緊急通報モジュールやセキュリティ通報モジュールのために設けたものであってもよい。一方、車載無線通信装置は、カーナビゲーション装置から送信されてくる車載機器の動作状態情報と車両の位置情報とを情報受信手段により受信し、それを記憶手段に記憶する。
【0006】
通信制御手段は、車載機器の動作状態情報により、その車載機器に不具合が生じたか否かを判定できる。車載機器に不具合が生じたと判定すると、記憶手段に記憶されている最新の動作状態情報と位置情報を外部通信手段によりカスタマーセンター等の外部装置に送信するので、車両のユーザは、最新の不具合内容と車両位置とに基づく迅速且つ確実なサービスを受けることが可能となる。また、通信制御手段は、カーナビゲーション装置からの情報送信に異常が生じると、カーナビゲーション装置自体に不具合が発生したとして当該不具合発生情報と最新の位置情報を外部装置に送信する。従って、カーナビゲーション装置自体の不具合に対しても迅速且つ確実なサービスを受けることが可能となる。
【0007】
請求項2に記載した手段によれば、通信制御手段は、動作状態情報に含まれる不具合レベルにより、車載機器に生じた不具合の程度を判定できる。軽度の不具合と判定した場合には、外部装置への送信を行わず記憶手段に不具合履歴として記憶するので、通信量および過度のサービスの発生を抑えることができる。一方、重度の不具合と判定した場合には、動作状態情報と位置情報とともにそれまでの不具合履歴を外部装置に送信するので、外部装置側ではこれら動作状態情報と不具合履歴とを参考にして原因の解明や適切なサービスの提供ができる。
【0008】
請求項3に記載した手段によれば、通信制御手段は、正常時においてカーナビゲーション装置から所定時間以下の間隔で送信されてくる動作状態情報と位置情報が、所定時間間隔を越えて送信されてこないことによりカーナビゲーション装置の異常と判定する。これにより、カーナビゲーション装置の異常判定が容易に行える。
【0009】
請求項4に記載した手段によれば、正常時において、車両に配設されたネットワークを介して車載機器から車載無線通信装置に動作状態情報が送信されてくる。従って、通信制御手段は、カーナビゲーション装置から送信されてくる動作状態情報に基づく他に、車載機器から動作状態情報が所定時間間隔を超えて送信されてこないことにより車載機器に不具合が生じたと判定する。これにより、カーナビゲーション装置に不具合が生じた場合でも、車載無線通信装置が自ら車載機器の不具合検出を行うことができる。
【0010】
請求項5に記載した手段によれば、動作状態情報、位置情報とともに不具合発生の日時情報を外部装置に送信するので、発生日時に応じた迅速で且つ確実なサービスを受けることが可能となる。
【0011】
請求項6に記載した手段によれば、カーナビゲーション装置は、予め設定された不具合判定条件と、車載無線通信装置(または車載機器)から送られてきた車載機器の動作状態情報とを比較して当該車載機器の不具合を判定し、不具合と判定した車載機器の動作状態情報と現在の車両の位置を示す位置情報とを対応付けて車載無線通信装置に送信する。カーナビゲーション装置が不具合判定手段を具備することにより、車載無線通信装置の不具合判定に要する負担を軽減できる。
【0012】
請求項7に記載した手段によれば、カーナビゲーション装置の情報送信手段は、不具合発生の日時情報と動作状態情報および位置情報とを対応付けて車載無線通信装置に送信するので、上述したように発生日時に応じた迅速で且つ確実なサービスを受けることが可能となる。
【0013】
請求項8に記載した手段によれば、カーナビゲーション装置は、外部装置との間で無線通信を行う外部通信手段を備えているので、車載無線通信装置に不具合が生じたときでも車載機器および車載無線通信装置の動作状態情報(不具合)をカスタマーセンター等の外部装置に送信することができ、迅速且つ確実なサービスを受けることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、車載端末装置の電気的構成を示すブロック図である。車載端末装置1は、カーナビゲーション部2(カーナビゲーション装置に相当)と通信モジュール3(車載無線通信装置に相当)の各ユニットから構成されている。以下、それぞれの具体的な構成を説明する。
【0015】
カーナビゲーション部2は、マイコンを主体として構成された制御部4、車両の現在位置を検出するための位置検出器5、外部記憶装置6、外部メモリ7、操作部8、カラー液晶ディスプレイ等からなる表示部9、Bluetooth(登録商標)モジュール10、車両LANI/F部11および電源制御部12から構成されている。
【0016】
位置検出器5(位置検出手段に相当)は、車両の回転角速度を検出するジャイロスコープ13、車両の速度を検出する車速センサ14、人工衛星からの送信電波に基づいて車両の現在位置を検出(測位)するGPS(Global Positioning System)のためのGPS受信機15を有している。制御部4は、各センサ13〜15の検出値を補間しながら用いることにより、車両の現在位置、進行方向、速度、走行距離、現在時刻等を高精度で検出するようになっている。
【0017】
外部記憶装置6は、道路地図データ、目印データ、マップマッチング用データ、目的地データ(施設データベース)、交通情報を道路データに変換するためのテーブルデータなどの各種データを記憶したハードディスク装置から構成されている。これに替えて、各種データを記録した地図データ記録メディア、例えばDVD等の大容量記憶媒体からデータを読み出すためのドライブ装置により構成してもよい。
【0018】
外部メモリ7は、フラッシュメモリカード、EEPROM等の電気的書き換え可能な不揮発性メモリから構成されている。この外部メモリ7には、経路案内時に制御部4が設定した目的地までの経路のデータ等が記憶されている。さらに、これら外部記憶装置6または外部メモリ7には、ECUステータス情報に基づいて不具合判定を行うための不具合判定条件が記憶されている。
【0019】
操作部8は、表示部9の画面の近傍に設けられたメカニカルスイッチや、表示部9の画面上に設けられるタッチパネルを含んで構成されている。ユーザ(ドライバ)は、この操作部8を用いて、目的地、目的地の検索に必要な情報、通過点などの入力および表示部9の画面や表示態様の切り替え等を行う各種のコマンドの入力を行う。
【0020】
表示部9の画面には、車両の位置周辺の地図が各種縮尺で表示されるとともに、その表示に重ね合わせて、車両の現在位置と進行方向とを示す現在地マーク(ポインタ)が表示される。また、目的地までの経路案内の実行時には、経路案内用の画面が表示される。その他、ユーザが目的地の検索に必要な情報等を入力したり、目的地の検索や設定を行うための入力用の画面や各種のメッセージ等も表示される。
【0021】
Bluetoothモジュール10は、ユーザが携帯する携帯電話機16との間で近距離無線通信を行う外部通信手段であって、いわゆるハンズフリーでの通話を可能にするものである。本実施形態では、通信モジュール3の通信機能が故障した場合などに通信モジュール3に代わって後述するカスタマーセンター27との通信に用いられる。また、車両LANI/F部11は、車両内に配設されたネットワーク17を介して各ECU18(Electronic Control Unit)と接続されている。
【0022】
制御部4を構成するマイコンは、CPU、メモリ(RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ等)、I/O、I/F部4aなどを備えている。CPUがROM(またはフラッシュメモリ)に記憶されたプログラムを実行することにより、制御部4は、不具合判定手段、経路探索手段および経路案内手段として機能する。また、I/F部4a(情報送信手段に相当)は、後述する通信モジュール3のI/F部20aとの間でECUステータス情報、位置情報、不具合発生の日時情報および制御信号の送受信を実行するようになっている。
【0023】
なお、経路探索手段としての機能は、車両の出発地から目的地までの推奨する走行経路を自動計算するものであり例えばダイクストラ法が用いられている。また、経路案内手段としての機能は、走行経路に沿って移動可能なように、表示部9の画面に現在地周辺の道路地図を表示するとともに、車両の現在位置と進行方向を示す現在地マークを道路地図に重ね合わせて表示する機能である。このとき、車両の現在地を道路上にのせるマップマッチングが行なわれる。
【0024】
電源制御部12には、バッテリ19から直接またはACCスイッチを介して電源+Bまたは電源VBが供給されている。電源制御部12は、これらの電源電圧を降圧、定電圧化して制御部4をはじめとする各部に供給する。
【0025】
通信モジュール3は、例えば緊急時やセキュリティアラームの発生時にデータ通信を行うためのDCM(Data Communication Module)により構成されている。この通信モジュール3は、マイコンを主体として構成された通信制御部20、送受信部21、メモリ22、車両LANI/F部23および電源制御部24から構成されている。
【0026】
通信制御部20を構成するマイコンは、CPU、メモリ(RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ等)、I/O、I/F部20aなどを備えている。CPUがROM(またはフラッシュメモリ)に記憶されたプログラムを実行することにより、通信制御部20は通信制御手段として機能する。また、I/F部20a(情報受信手段に相当)は、カーナビゲーション部2のI/F部4aとの間でECUステータス情報(動作状態情報に相当)、位置情報、不具合発生の日時情報および制御信号の送受信を実行するようになっている。
【0027】
送受信部21(外部通信手段に相当)は、外部通信網例えば図2に示す携帯電話網25およびインターネット26を介して、外部装置例えば後述するカスタマーセンター27、自動車(自動車部品)メーカー28、サービス店(ディーラー)29に設置された各サーバと接続するためのものである。
【0028】
メモリ22(記憶手段に相当)は、フラッシュメモリカード、EEPROM等の電気的書き換え可能な不揮発性メモリから構成されている。このメモリ22には、カーナビゲーション部2から送信されてくるECUステータス情報、位置情報および不具合発生の日時情報が記憶される。
【0029】
車両LANI/F部23(車両内通信手段に相当)は、上記車両内のネットワーク17を介して車載機器としての各ECU18(エンジンECU、メータECU、エアコンECUなど)と接続されており、一定時間ごとに各ECU18から送信されてくるECUステータス情報を受信するようになっている。
電源制御部24は、上記電源制御部12と同様にバッテリ19から供給される電源電圧を降圧、定電圧化して通信制御部20をはじめとする各部に供給する。
【0030】
図2は、通信網を介して接続される車載端末装置1とカスタマーセンター27、自動車(自動車部品)メーカー28、サービス店(またはディーラー、以下同様)29の各サーバとからなるサービスサポートシステムの全体構成を示している。ユーザの車両30には車載端末装置1が取り付けられており、その通信モジュール3とBluetoothモジュール10(携帯電話機16)は、基地局31を介して携帯電話網25に接続可能となっている。携帯電話網25はゲートウェイ32を介してインターネット26に接続されている。
【0031】
カスタマーセンター27は、ルータ33を介してインターネット26に接続されたWAN/LAN34、これに繋がるサーバ35、データベース36およびオペレータ用PC端末37から構成された顧客管理情報システム38を備えている。データベース36には、ユーザに関する情報として氏名、住所、車両の型式・年式・シリアルNo、陸運局の登録No(ナンバープレートのナンバー)、カーナビゲーション部の型式、携帯電話機の電話番号、メールアドレス、主に利用するサービス店の住所・電話番号・担当者が記録されている。また、ユーザの車両30からECUステータス情報が発信された日時も記録されている。さらに、サービス店に関する情報として、保守サービスの契約を行っているサービス店の名称、住所、電話番号、メールアドレスなどが記録されている。
【0032】
この顧客管理情報システム38は、ユーザからの送信データとサービス店に関する情報との照合手続き、ユーザの車両30に関する登録または変更、車両30に搭載されているECU18またはカーナビゲーション部2の不具合内容のユーザへの問い合わせ、不具合情報の不具合解析情報システム39(後述)への送信、サービス店の検索と当該検索したサービス店29へのサポート要請などユーザへの対応を行う。
【0033】
自動車(自動車部品)メーカー28は、不具合解析情報システム39、生産管理情報システム40および受注・納入管理情報システム41を有している。不具合解析情報システム39は、ルータ42を介してインターネット26に接続されたWAN/LAN43、これに繋がるサーバ44、データベース45、品質管理部署の端末46、品質保証部署の端末47、設計部署の端末48およびサービス部署の端末49から構成されており、不具合に関する初動調査、個別不良か系統不良かの判定などを行う。データベース45には、車両の型式・年式・シリアルNo、ECUステータス情報、ECUステータス情報の受信日時、不具合の解析結果(症例、原因等)などが記録されている。
【0034】
生産管理情報システム40は、WAN/LAN50、これに繋がるサーバ51、生産管理情報が記録されたデータベース52、生産管理部署の端末53および生産ラインの端末54から構成されており、系統不良の場合に生産履歴の調査、不具合発生の可能性のあるロットの割り出し、代替部品の生産調整などを行う。
【0035】
受注・納入管理情報システム41は、ルータ55を介してインターネット26に接続されたWAN/LAN56、これに繋がるサーバ57、データベース58、営業部署の端末59およびサービス部署の端末60から構成されており、代替部品の準備指示など各部署の端末への指示などを行う。データベース58には、受注管理情報、納入管理情報などが記録されている。なお、これら各システムのWAN/LAN43、50、56は、ルータ61、62、63を介して互いに接続されている。
【0036】
サービス店29は、顧客管理情報システム64、受注・発注管理情報システム65、いわゆる代車66およびサービス車67を有している。顧客管理情報システム64は、ルータ68を介してインターネット26に接続されたWAN/LAN69、これに繋がるサーバ70、データベース71および各店舗の端末72から構成されており、顧客管理情報システム38から送信された顧客データの照合などを行う。データベース71には、顧客に関する情報例えば氏名、住所、車両の型式・年式、車両のシリアルNo、ナンバープレート、カーナビゲーション部の型式、シリアルNo、携帯電話機の電話番号、メールアドレス、店舗使用履歴などが記録されている。
【0037】
受注・発注管理情報システム65は、ルータ73を介してインターネット26に接続されたWAN/LAN74、これに繋がるサーバ75、データベース76および各店舗の端末77から構成されており、顧客管理情報システム38から送信されたサポート要請に応じて代車66やサービス車67の手配、車両30の整備工場への入庫、代替部品の発注、修理などを行う。データベース76には、受注・発注に関する情報例えばメーカーへの発注情報、車両・部品の在庫情報などが記録されている。
【0038】
次に、図3ないし図5も参照しながらサービスサポートシステムについて説明する。
車両30に搭載されたカーナビゲーション部2を除く各ECU18は、車両内のネットワーク17を介して、所定の時間間隔(例えば一定周期)でECUステータス情報を通信モジュール3に送信する。ECUステータス情報は、どの部位のECU18(エンジン、メータ、エアコン等)なのかを判別するためのECU認識IDと、ECU18ごとに定義された情報であってECU18の機能ごとに動作が正常か異常かを定義したデータ情報である。
【0039】
通信モジュール3の通信制御部20は、以下の機能を実行する。
(1)ECUステータス情報が一定時間間隔毎に各ECU18から送信されていることを監視する。ECUステータス情報を送信しないECU18を検出した場合は、そのECU18は機能を停止したとみなし、送受信部21を介してカスタマーセンター27に通知する。
(2)車両LANI/F部23で受信したECUステータス情報を一時的にメモリ22に記憶し(バッファとしての機能)、そのECUステータス情報を一定時間間隔でI/F部20aによりカーナビゲーション部2に送信する。
(3)カーナビゲーション部2から送信された情報、すなわち不具合が検出されたECUステータス情報と日時情報と位置情報をI/F部20aにより受信し、軽度の不具合と判定した場合には、その各ECU18の不具合検出情報の履歴(以下、不具合発生履歴という)をメモリ22に記憶する。これに対し、重度の不具合と判定した場合には、当該不具合とメモリ22に記憶された不具合発生履歴をカスタマーセンター27に通知する。
(4)カーナビゲーション部2から所定時間を超えて情報送信が途絶えた場合には、カーナビゲーション部2は機能を停止したとみなし、送受信部21を介してカスタマーセンター27に通知する。
【0040】
一方、カーナビゲーション部2の制御部4は、目的地検索機能、経路探索機能、経路案内機能などの基本機能に加え以下の機能を実行する。
(5)ECU18の不具合判定条件(軽度の不具合から重度の不具合までレベル分けしたもの)を外部記憶装置6または外部メモリ7に記憶する。
(6)通信モジュール3から送信されてきたECUステータス情報をI/F部4aにより受信し、そのECUステータス情報と上記不具合判定条件とを照合して不具合発生の有無を判定する。このとき、不具合の程度を示す不具合レベルを判定し、不具合が検出されたECUステータス情報に付加する。
(7)不具合が検出されたECUステータス情報に、現在の日時を示す日時情報と車両の現在の位置を示す位置情報とを付加し、一定時間間隔でI/F部4aにより通信モジュール3に送信する。
(8)通信モジュール3からECUステータス情報が送信されてこない場合または送信したECUステータス情報の判定結果を通信モジュール3が受信しない場合には、通信モジュール3は機能を停止したとみなし、Bluetoothモジュール10と携帯電話機16とを介してカスタマーセンター27と接続する。
【0041】
図3ないし図5は、車両30に搭載された車載端末装置1、カスタマーセンター27の顧客管理情報システム38、自動車(自動車部品)メーカー28の不具合解析情報システム39と生産管理情報システム40と受注・納入管理情報システム41、サービス店29の顧客管理情報システム64と受注・発注管理情報システム65からなるサービスサポートシステム全体の処理シーケンス図である。各システム38、39、40、41、64、65の処理は、主としてサーバ35、44、51、57、70、75が実行する。なお、各処理ステップには、実行主体別に連続したステップ番号を付している。
【0042】
図3は、登録/変更に係る処理を示している。カーナビゲーション部2は、カスタマーセンター27の顧客管理情報システム38に対し、車両(ユーザ)30に関する情報の登録/変更の手続き依頼を通信モジュール3を介して送信する(ステップ001、002)。通信モジュール3と顧客管理情報システム38との間の通信は、基地局31、携帯電話網25、ゲートウェイ32およびインターネット26を介して行われる。
【0043】
顧客管理情報システム38のサーバ35は、車両30に関する情報の登録/変更手続き依頼の通知を受信し(ステップ101)、データベース36の状態を確認して手続きが可能な状態か否かを判断して(ステップ101)、その可否の結果を車載端末装置1に送信する(ステップ102)。
【0044】
カーナビゲーション部2は、手続きが可能である場合、登録/変更する情報の入力を表示部9の表示によりユーザに促す(ステップ003)。そして、ユーザが操作部8を介して入力した車両(ユーザ)30に関する情報、例えばユーザ氏名、ユーザ住所、車両の型式・年式・シリアルNo、陸運局の登録No(ナンバープレートのNo)、カーナビゲーション部2の型式・シリアルNo、ユーザが所持する携帯電話機16の電話番号、ユーザが所持する携帯電話機16のメールアドレス、車両30を購入したサービス店(ディーラー)の名称などを入力する(ステップ004)。入力が完了すると、これらの入力情報を通信モジュール3を介して顧客管理情報システム38に送信する(ステップ005)。
【0045】
顧客管理情報システム38のサーバ35は、車両30を購入したサービス店の名称とデータベース36に記録されているサービス店リストとを照合し、受信したサービス店が実在する店舗であることを確認する(ステップ104)。そして、サーバ35は、確認が終了すると、ユーザにより入力された上記情報(ユーザ氏名から車両30を購入したサービス店の名称までの全情報)を顧客管理情報システム64に送信する(ステップ105)。顧客管理情報システム64のサーバ70は、上記ユーザ氏名から携帯電話機16のメールアドレスまでの入力情報を照合することにより顧客か否かを確認し(ステップ501)、確認結果を顧客管理情報システム38に返信する(ステップ502)。
【0046】
顧客管理情報システム38のサーバ35は、この確認結果を受け、手続きが可能な場合には上記全入力データをデータベース36に記録(登録)する。一方、手続き不可の場合は、何故手続きができないか(例えばナンバープレートのNoが間違っている等)をユーザに通知するメッセージを選択する(ステップ106)。この手続きの結果を車載端末装置1のカーナビゲーション部2に送信する(ステップ107)。
カーナビゲーション部2の制御部4は、登録/変更が完了したことを受信した場合、車両(ユーザ)に関する情報を登録/変更した日時を外部記憶装置6または外部メモリ7に記憶する(ステップ006)。
【0047】
図4は、車載端末装置1における不具合検知とカスタマーセンター27への通知に係る処理を示している。通信モジュール3は、カーナビゲーション部2や各種ECU18の状態をACC−ON時において常時モニタリングする(ステップ007)。カーナビゲーション部2の制御部4は、上記(5)〜(7)で述べたようにECUステータス情報と不具合判定条件とを照合して不具合発生の有無を判定し、不具合が検出されたECUステータス情報、日時情報、位置情報を通信モジュール3に送信する(ステップ008)。さらに、これらの情報を外部記憶装置6または外部メモリ7に記憶する。
【0048】
通信モジュール3の通信制御部20は、上記(3)で述べたように不具合レベルを参照して不具合の軽重を判定する。不具合が軽微なレベルであると判定した場合、ECUスタータス情報、不具合が発生した日時情報および位置情報(GPS受信機15で取得した緯度・経度など)をメモリ22に記憶する(ステップ009)。
【0049】
これに対し、通信モジュール3の通信制御部20は、不具合が重度のレベルであると判定した場合、ECUスタータス情報、不具合が発生した日時情報および位置情報を送信する準備を行う(ステップ011)。また、上記(4)で述べたようにカーナビゲーション部2から所定時間を超えて情報送信が途絶えた場合には、カーナビゲーション部2が機能不全であると判断する。そして、メモリ22に記憶されている最後に送られてきたECUステータス情報に付加された車両30の位置情報(最新の位置情報)を、カーナビゲーション2が機能不全である情報に付加して送信する準備を行う(ステップ012)。
【0050】
さらに、上記(8)で述べたように通信モジュール3からECUステータス情報が送信されてこない場合または不具合判定結果を通信モジュール3が受信しない場合には、通信モジュール3が機能を停止したと判断する。そして、ECUステータス情報に付加された車両30の位置情報を、通信モジュール3が機能不全である情報に付加して送信する準備を行う(ステップ013)。
【0051】
車載端末装置1は、顧客管理情報システム38に対し、不具合発生情報、ECUステータス情報、日時情報および位置情報を通知し(ステップ014)、外部記憶装置6、外部メモリ7またはメモリ22に記憶されている軽微なレベルの不具合発生履歴を送信できるように準備して送信する(ステップ015、016)。
【0052】
顧客管理情報システム38のサーバ35は、通信モジュール3または携帯電話機16を介して送信されたECUステータス情報と車両の位置情報を受信する。そして、カーナビゲーション部2と通信モジュール3がともに機能する場合には、通信モジュール3を介して不具合の発生状況をユーザに問い合わせる。ユーザは、カーナビゲーション部2の操作部8を操作することによりやり取りを行う。一方、カーナビゲーション部2または通信モジュール3が機能しない場合には、ユーザが携帯する携帯電話機16を介して電話またはメールにより不具合の発生状況を問い合わせる(ステップ108、109)。この顧客管理情報システム38からの問い合わせに対して、ユーザは不具合の発生状況をメールまたは電話を介して回答する(ステップ017、018)。
【0053】
続いて、サーバ35は、車両の型式・年式・シリアルNo、カーナビの型式・シリアルNo、不具合発生時の位置情報、ECUステータス情報およびECUステータス情報の受信日時、不具合発生履歴等を送信する準備をし、不具合解析情報システム39に送信する(ステップ110、111)。さらに、ユーザの回答に対して、どのようなサポートを行うか(例えば、不具合が発生した位置の最寄りのサービス店の検索)を決定する(ステップ112)。
【0054】
不具合解析情報システム39のサーバ44は、顧客管理情報システム38から受信した情報と、データベース45に記録されている情報とを照合し初動調査を行う。例えば、特定の車種や部品に不具合が発生していないかを確認する(ステップ201)。
【0055】
図5は、不具合に対する自動車(自動車部品)メーカー28およびサービス店29の対応に係る処理を示している。不具合解析情報システム39のサーバ44は、特定の車種や部品に不具合が発生しているかつまり系統不良か否かを判断する(ステップ202)。ここで、系統不良である可能性があると判断すると、生産管理情報システム40に通知する(ステップ203)。生産管理情報システム40のサーバ51は、特定の車種や部品の生産履歴を調査し、不具合が発生している可能性のあるロットを割り出し(ステップ301)、不具合解析情報システム39に送信する(ステップ302)。不具合解析情報システム39のサーバ44は、車種・部品のロットを調査するように各部署の端末46〜48に対し指示する(ステップ204)。
【0056】
一方、ステップ202で系統不良の可能性がないつまり個別不良であると判断した場合、受注・納入管理情報システム41に通知する(ステップ205)。受注・納入管理情報システム41のサーバ57は、サービス部署の端末60に対し部品の代替品の準備を行うように指示し(ステップ401)、生産管理情報システム40に対し部品の代替品の在庫と納期を確認する(ステップ402)。生産管理情報システム40のサーバ51は、データベース52を参照し、部品の代替品の在庫と納期を確認する。納期が遅くなるようであれば、リードタイム短縮のため生産管理部署は先行手配をかける(ステップ303)。
【0057】
さて、顧客管理情報システム38のサーバ35は、検索したサービス店29に車両30に関する情報と位置情報、不具合に関する情報、ユーザのリクエストを伝え、サポートを要請する(ステップ113)。これを受けて、受注・発注管理情報システム65のサーバ75は、車両30に対するサポート(例えば代車66とサービス車67の手配など)の準備をするように各店舗の端末77に指示する(ステップ601)。その結果、通知を受けた各店舗は、サービス車67をユーザのもとに派遣する(ステップ602)。車両30は、サービス店29から派遣された担当者にサポートを受ける(ステップ019)。そして、必要に応じてユーザの車両30をサービス店29の整備工場に入庫する(ステップ020)。なお、ステップ602、019、020(後述するステップ305も同様)は、ハードウェア資源による処理の実行ではないため、図5では破線で示している。
【0058】
受注・発注管理情報システム65のサーバ75は、各店舗の端末77に代替部品の発注情報を入力し(ステップ603)、受注・納入管理情報システム41に発注する(ステップ604)。受注・納入管理情報システム41のサーバ57は、サービス部署の端末60に対し部品の代替品の必要数を入力し(ステップ403)、生産管理情報システム40に追加生産を要求する(ステップ404)。生産管理情報システム40のサーバ51は、生産が完了すると生産管理部署の端末53に出庫数を入力する(ステップ304)。代替品はサービス店29に納入される(ステップ305)。
【0059】
受注・発注管理情報システム65のサーバ75は、自動車(自動車部品)メーカー28から部品の代替品が納入されてきたら、各店舗の端末77に検収情報を入力し(ステップ605)、自動車(自動車部品)メーカー28の受注・納入管理情報システム41に検収情報を送信する(ステップ606)。また、ユーザへのサポートに要した費用を算出し(ステップ607)、保証期間内か否かを判断する(ステップ608)。保証期間内であれば自動車(自動車部品)メーカー28にサポート費用を請求し(ステップ609)、保証期間外であれば車両30のユーザにサポート費用を請求する(ステップ610)。
【0060】
以上説明したように、本実施形態の車載端末装置1は、カーナビゲーション部2と通信モジュール3とから構成されており、カーナビゲーション部2は、予め設定された不具合判定条件とECUステータス情報とを比較して各ECU18の不具合を判定する不具合判定機能を有する。また、通信モジュール3は、ECU18が一定時間間隔毎にECUステータス情報を送信するか否かに基づいてECU18の機能を監視する。これにより、カーナビゲーション部2に不具合が生じたときにもECU18の不具合を検出可能となる。
【0061】
不具合が検出されたECU18のECUステータス情報は、日時情報、位置情報とともにカーナビゲーション部2から通信モジュール3に送信される。ECUステータス情報には不具合の程度を示す不具合レベルが付加されているので、通信モジュール3は、不具合の程度を容易に判定することができる。
【0062】
軽度の不具合の場合、通信モジュール3は、不具合に係るECUステータス情報等をカスタマーセンター27に送信することなく不具合発生履歴をメモリ22に記憶する。これにより、通信量および過度のサービスの発生を抑えることができる。一方、重度の不具合の場合には、ECUステータス情報等とメモリ22に記憶された不具合発生履歴をカスタマーセンター27に通知するので、ユーザは、最新の不具合内容と車両位置とに基づく迅速且つ確実なサービスを受けることが可能となる。不具合解析情報システム39は、ECUステータス情報のみならず不具合の発生日時情報、不具合の発生位置情報および不具合発生履歴を参照することにより、確実な原因の解明や適切なサービスの提供ができる。
【0063】
通信モジュール3は、カーナビゲーション部2から所定時間を超えて情報送信が途絶えた場合には、カーナビゲーション部2に不具合が生じたと判断してカスタマーセンター27に通知するので、カーナビゲーション部2自体の不具合に対しても迅速且つ確実なサービスを受けることが可能となる。
【0064】
カーナビゲーション部2は、Bluetoothモジュール10を備えているので、通信モジュール3に故障が生じても携帯電話機16を介してカスタマーセンター27に故障の発生を通知できる。また、予めユーザの携帯電話機16の電話番号をはじめとする車両(ユーザ)30に係る情報がカスタマーセンター27のデータベース36に記録されるので、カーナビゲーション部2または通信モジュール3に故障が生じても携帯電話機16を介してカスタマーセンター27からユーザへの問い合わせができる。
【0065】
なお、本発明は上記し且つ図面に示す各実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように変形または拡張が可能である。
通信モジュール3は、不具合の軽重にかかわらず、常に不具合に係るECUステータス情報等をカスタマーセンター27に送信してもよい。
通信制御部20が制御部4や電源制御部12からの出力信号をモニタリングすることにより、カーナビゲーション部2の異常判定を行ってもよい。
Bluetoothモジュール10は、必要に応じて設ければよい。
【0066】
本発明でいう車載機器は、ECU18に限られず他の車載機器であってもよい。
サービス店29は、納期内に自動車(自動車部品)メーカー28から代替部品を納入することが困難な場合には、最寄りのオート用品販売店に代替部品の在庫を確認し、在庫があれば発注を行うように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明の一実施形態を示す車載端末装置の電気的構成を示すブロック図
【図2】サービスサポートシステムの全体構成を示す図
【図3】登録/変更に係る処理を示すシーケンス図
【図4】不具合検知処理とカスタマーセンターへの通知処理を示すシーケンス図
【図5】自動車(自動車部品)メーカーとサービス店におけるサポートサービスに係る処理を示すシーケンス図
【符号の説明】
【0068】
図面中、1は車載端末装置、2はカーナビゲーション部(カーナビゲーション装置)、3は通信モジュール(車載無線通信装置)、4は制御部(不具合判定手段)、4aはI/F部(情報送信手段)、5は位置検出器(位置検出手段)、10はBluetoothモジュール(外部通信手段)、17はネットワーク、18はECU(車載機器)、20は通信制御部(通信制御手段)、20aはI/F部(情報受信手段)、21は送受信部(外部通信手段)、22はメモリ(記憶手段)、23は車両LANI/F部(車両内通信手段)、35はサーバ(外部装置)である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カーナビゲーション装置とともに用いられる車載無線通信装置であって、
外部装置との間で無線通信を行う外部通信手段と、
前記カーナビゲーション装置から送信されてくる車載機器の動作状態情報と車両の位置情報とを受信する情報受信手段と、
この情報受信手段により受信した動作状態情報と位置情報を記憶する記憶手段と、
前記情報受信手段により受信した動作状態情報に基づいて前記車載機器に不具合が生じたと判定した場合、前記記憶手段に記憶されている最新の動作状態情報と位置情報を前記外部通信手段により送信し、前記カーナビゲーション装置からの情報送信に異常が生じたと判定した場合、前記カーナビゲーション装置に係る不具合発生情報と前記記憶手段に記憶されている最新の位置情報を前記外部通信手段により送信する通信制御手段とを備えていることを特徴とする車載無線通信装置。
【請求項2】
前記動作状態情報は不具合の程度を示す不具合レベルを含み、
前記通信制御手段は、前記情報受信手段により受信した動作状態情報に基づいて前記車載機器に生じた不具合の程度を判定し、軽度の不具合と判定した場合には前記動作状態情報と前記位置情報を送信することなく前記記憶手段に不具合履歴として記憶し、重度の不具合と判定した場合には前記動作状態情報と前記位置情報とともに前記不具合履歴を送信することを特徴とする請求項1記載の車載無線通信装置。
【請求項3】
前記通信制御手段は、前記情報受信手段が前記動作状態情報と前記位置情報とを所定時間間隔を超えて受信しない場合、前記カーナビゲーション装置からの情報送信に異常が生じたと判定することを特徴とする請求項1または2記載の車載無線通信装置。
【請求項4】
車両に配設されたネットワークを介して車載機器から送信される動作状態情報を受信する車両内通信手段を備え、
前記通信制御手段は、前記情報受信手段により受信した動作状態情報に基づく他に、前記車両内通信手段が前記車載機器から前記動作状態情報を所定時間間隔を超えて受信しないことに基づいて、前記車載機器に不具合が生じたと判定することを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の車載無線通信装置。
【請求項5】
前記情報受信手段は、前記カーナビゲーション装置から送信されてくる不具合発生の日時情報を受信し、
前記記憶手段は、前記情報受信手段により受信した不具合発生の日時情報を記憶し、
前記通信制御手段は、前記動作状態情報、前記位置情報または前記カーナビゲーション装置に係る不具合発生情報とともに、前記記憶手段に記憶されている最新の不具合発生の日時情報を送信することを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の車載無線通信装置。
【請求項6】
請求項1ないし5の何れかに記載の車載無線通信装置とカーナビゲーション装置とから構成され、
前記カーナビゲーション装置は、
車両の位置を検出して位置情報を出力する位置検出手段と、
予め設定された不具合判定条件と車載機器の動作状態情報とを比較して当該車載機器の不具合を判定する不具合判定手段と、
この不具合判定手段により不具合と判定された車載機器の動作状態情報と前記位置検出手段から出力される位置情報とを対応付けて前記車載無線通信装置に送信する情報送信手段とを備えていることを特徴とする車載端末装置。
【請求項7】
前記情報送信手段は、不具合発生の日時情報と前記動作状態情報および前記位置情報とを対応付けて前記車載無線通信装置に送信することを特徴とする請求項6記載の車載端末装置。
【請求項8】
前記カーナビゲーション装置は、外部装置との間で無線通信を行う外部通信手段を備えていることを特徴とする請求項6または7記載の車載端末装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−164578(P2007−164578A)
【公開日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−361730(P2005−361730)
【出願日】平成17年12月15日(2005.12.15)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】