説明

EGRシステム

【課題】EGRクーラの通路内壁に付着した煤を燃費や内燃機関の運転状態の悪化なく除去可能なEGRシステムを提供する。
【解決手段】EGR通路(10)にEGR弁(12)及びEGRクーラ(13)を含むEGR装置を設けるとともにEGR通路のEGRクーラよりも排気通路(8)側の部分に電気ヒータ(16)を設け、EGRクーラの加熱が要求されるとき、EGR装置を制御して少なくともEGRクーラへの排ガスの流入を許容し且つ電気ヒータへの通電を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、EGRシステムに係り、詳しくは、EGRクーラに付着する煤を除去する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
エンジン(内燃機関)から排出される排ガス中にはNOxが含まれており、このNOxは燃焼温度が高いほど多く発生し易いことが知られている。一方、NOxはEGR(排気再循環)により排ガスの一部をEGRガスとして吸気系に還流させることで燃焼温度を低下させることができる。これらのことから、エンジンにEGRシステムを備え、当該EGRシステムを作動させ、EGRを行い燃焼温度を低下させることでNOxを低減させる技術が開発されている。特に、ディーゼルエンジンでは、燃焼空燃比がリーン空燃比傾向であることから燃焼ガス中に酸素が多く、故にNOxが発生し易く、EGRの実施は排気浄化性能を向上させる上で効果的である。
【0003】
また、燃焼温度を低下させるためにはEGRガスの温度をできるだけ低下させるのがよく、一般に、EGR通路にEGRクーラ(熱交換器)を介装することでEGRガスを空冷または液冷により冷却するようにしている。
ところで、EGRガスを多く還流させるほどNOxを低減させることが可能であるが、ディーゼルエンジンの場合には、EGRガスを多く還流させるほど酸素不足により黒鉛の発生量が増加するというトレードオフの関係がある。このように黒鉛が多量に発生し排ガスに含まれると、当該黒鉛がEGRクーラを通る際に冷却されてEGRクーラの通路内壁に煤として付着するという問題がある。
【0004】
このようにEGRクーラの通路内壁に煤が付着すると、EGRクーラの伝熱性能が悪化して熱交換効率が低下し、EGRガスが十分に冷却されずに燃焼温度が上昇し、黒煙のみならずNOxをも十分に低減できず好ましいことではない。
そこで、例えばEGRを行わないときに高温の排ガスがEGRクーラを介して排気通路に流れるよう構成し、EGRクーラの通路内壁に付着した煤を高温の排ガスで燃焼除去させる技術が知られている(特許文献1参照)。また、EGRクーラを液冷で冷却するよう構成し、EGRクーラへの冷媒液の流通を減少または停止することでEGRクーラの高温化を促進させ、EGRクーラの通路内壁に付着した煤を燃焼除去させる技術も知られている(特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2004−211649号公報
【特許文献2】特開2004−52651号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、EGRクーラの通路内壁に付着した煤を燃焼除去するためには、EGRクーラを煤が十分に燃焼可能なほどの高い温度にまで上昇させる必要がある。上記特許文献1、2に記載の技術では、エンジンから高温の燃焼ガスを排ガスとして排出すべく燃料を増量して気筒内に供給するようにしており、燃費悪化に繋がるのみならずエンジンの運転状態をも悪化させ、好ましいことではない。
【0006】
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、EGRクーラの通路内壁に付着した煤を燃費や内燃機関の運転状態の悪化なく除去可能なEGRシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した目的を達成するために、請求項1のEGRシステムは、内燃機関の排気通路と吸気通路とを連通して排ガスの一部を前記内燃機関の気筒内に還流させるEGR通路と、前記EGR通路に設けられて該EGR通路を流れる排ガスの流量を調節するEGR弁、及び、前記EGR通路に介装されて該EGR通路を流れる排ガスを冷却するEGRクーラを含むEGR装置と、前記EGR通路の前記EGRクーラよりも前記排気通路側の部分に設けられ、前記EGR通路を流れる排ガスを加熱するヒータと、前記EGRクーラの加熱が要求されるとき、前記EGR装置を制御して少なくとも前記EGRクーラへの排ガスの流入を許容し且つ前記ヒータを加熱する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
また、請求項2のEGRシステムでは、請求項1において、前記制御手段は、前記EGR弁を制御し、前記EGRクーラの加熱が要求されるとき、前記EGR弁を開作動させることで前記EGRクーラへの排ガスの流入を許容し且つ前記ヒータを加熱することを特徴とする。
また、請求項3のEGRシステムでは、請求項1において、前記EGR弁は、前記EGR通路の前記EGRクーラよりも前記吸気通路側の部分に設けられ、前記EGR通路の前記EGRクーラと前記EGR弁との間の部分から分岐して前記排気通路に合流する連通路と、該連通路の連通と遮断とを行う連通弁とをさらに備え、前記制御手段は、前記EGR弁とともに前記連通弁をも制御し、前記EGRクーラの加熱が要求されるとき、前記EGR弁を閉作動させる一方、前記連通弁を連通状態にすることで前記EGRクーラへの排ガスの流入を許容し且つ前記ヒータを加熱することを特徴とする。
【0009】
また、請求項4のEGRシステムでは、請求項3において、前記排気通路に排ガス中のパティキュレート・マターを捕集するフィルタをさらに備え、前記連通路は、前記フィルタよりも排気上流側の部分で前記排気通路に合流することを特徴とする。
また、請求項5のEGRシステムでは、請求項4において、前記排気通路の前記フィルタよりも排気上流側に触媒をさらに備え、前記連通路は、前記フィルタと前記触媒との間の部分で前記排気通路に合流することを特徴とする。
【0010】
また、請求項6のEGRシステムでは、請求項1乃至5のいずれかにおいて、前記EGRクーラは液冷式の熱交換器であって、該EGRクーラを貫通して冷媒液の流通する冷媒通路を備えるとともに、該冷媒通路には該冷媒通路の連通と遮断とを行う遮断弁を有し、前記制御手段は、前記遮断弁をも制御し、前記EGRクーラの加熱が要求されるとき、前記EGRクーラへの排ガスの流入を許容するとともに前記遮断弁を遮断状態にし且つ前記ヒータを加熱することを特徴とする。
【0011】
また、請求項7のEGRシステムでは、請求項1乃至6のいずれかにおいて、前記ヒータの発熱部材の温度を検出する温度検出手段をさらに備え、前記制御手段は、前記EGRクーラの加熱が要求されるとき、前記ヒータを加熱し、前記温度検出手段により検出される温度が所定温度以上になるのを待って前記EGRクーラへの排ガスの流入を許容することを特徴とする。
【0012】
また、請求項8のEGRシステムでは、請求項1乃至7のいずれかにおいて、前記内燃機関は気筒への燃料供給を一時的に停止する燃料カット手段を備え、前記制御手段は、燃料カット手段により燃料供給を一時的に停止したとき、前記EGR装置を制御し、少なくとも前記EGRクーラへの排ガスの流入を許容し且つ前記ヒータを加熱することを特徴とする。
【0013】
また、請求項9のEGRシステムでは、請求項8において、前記内燃機関は車両に搭載されており、前記燃料カット手段は車両が制動状態にあるとき、燃料供給を一時的に停止することを特徴とする。
また、請求項10のEGRシステムでは、請求項1乃至9のいずれかにおいて、前記内燃機関は車両に搭載されており、車両の制動エネルギを電力として回生する回生手段をさらに有し、前記ヒータは電気ヒータであって、前記回生手段により回生された電力により排ガスを加熱することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1のEGRシステムによれば、EGR通路のEGRクーラよりも排気通路側の部分にはEGR通路を流れる排ガスを加熱するヒータが設けられ、EGRクーラの加熱が要求されるときには、EGR装置を制御して少なくともEGRクーラへの排ガスの流入を許容し且つヒータを加熱するようにしたので、EGRクーラの通路内壁に煤が付着し、当該煤を除去すべくEGRクーラの加熱が要求される場合には、EGRクーラに流入する排ガスがヒータにより加熱され、当該加熱された排ガスによってEGRクーラが昇温させられ、EGRクーラの通路内壁に付着した煤が良好に燃焼除去される。
【0015】
これにより、従来のように内燃機関から高温の排ガスを排出する必要がなく、燃費や内燃機関の運転状態の悪化を招くことなくEGRクーラの通路内壁に付着した煤を除去することができる。
請求項2のEGRシステムによれば、EGRクーラの加熱が要求されるときには、EGR弁を開作動させてEGRクーラへの排ガスの流入を許容し且つヒータを加熱するので、簡単な構成にして、EGRクーラに流入する排ガスをヒータにより加熱し、EGRクーラの通路内壁に付着した煤を除去することができる。
【0016】
請求項3のEGRシステムによれば、EGR通路のEGRクーラと吸気通路側のEGR弁との間の部分から分岐して排気通路に合流する連通路に連通弁を備え、EGRクーラの加熱が要求されるときには、EGR弁を閉作動させる一方、連通弁を連通状態にすることでEGRクーラへの排ガスの流入を許容し且つヒータを加熱するので、EGRクーラの通路内壁に付着した煤を除去すべくEGRクーラの加熱が要求される場合において、煤を燃焼させた排ガスが内燃機関の気筒内に環流することなく直接排気通路に排出される。
【0017】
これにより、煤を燃焼させた排ガス中に煤の不完全燃焼成分を含んでいたとしても、当該不完全燃焼成分で内燃機関の筒壁等を汚損することなくEGRクーラの通路内壁に付着した煤を除去することができる。
また、請求項4のEGRシステムによれば、連通路はフィルタよりも排気上流側の部分で排気通路に合流するので、煤を燃焼させた排ガス中に煤の不完全燃焼成分を含んでいても当該不完全燃焼成分がフィルタに捕捉されることになり、排気浄化性能を向上させることができる。
【0018】
また、請求項5のEGRシステムによれば、連通路はフィルタと触媒との間の部分で排気通路に合流するので、煤を燃焼させた排ガス中に煤の不完全燃焼成分を含んでいても、当該不完全燃焼成分は当該不完全燃焼成分で触媒を汚損することなくフィルタに捕捉されることになり、排気浄化性能を向上させることができる。
また、請求項6のEGRシステムによれば、EGRクーラは液冷式の熱交換器であって、該EGRクーラを貫通し冷媒液の流通する冷媒通路に遮断弁を備え、EGRクーラの加熱が要求されるときには、EGRクーラへの排ガスの流入を許容するとともに遮断弁を遮断状態にし且つヒータを加熱するので、EGRクーラが液冷式の熱交換器である場合において、EGRクーラに流入する排ガスがヒータにより加熱される際にEGRクーラが不必要に冷却されることがなくなる。
【0019】
これにより、EGRクーラを速やかに昇温させ、EGRクーラの通路内壁に付着した煤を良好に燃焼除去することができる。
また、請求項7のEGRシステムによれば、EGRクーラの加熱が要求されるとき、ヒータの加熱によって発熱部材の温度が所定温度以上になるのを待ってEGRクーラへの排ガスの流入を許容するので、EGRクーラを確実に所定温度以上に加熱でき、EGRクーラの通路内壁に付着した煤を温度不足により不完全燃焼させないようにして確実に燃焼除去することが可能である。
【0020】
また、請求項8のEGRシステムによれば、EGRクーラの加熱が要求される場合の一態様として燃料カットを実施するとき、EGR装置を制御し、少なくともEGRクーラへの排ガスの流入を許容し且つヒータを加熱するので、内燃機関からの排ガスが空気のみとされてEGRクーラに十分な酸素が供給されることになり、当該酸素の存在の下、EGRクーラの通路内壁に付着した煤を十分に燃焼除去することができる。
【0021】
また、請求項9のEGRシステムによれば、燃料カット手段は車両が制動状態にあるときに燃料供給を一時的に停止するので、内燃機関の運転状態の悪化を招くことなく、EGRクーラの通路内壁に付着した煤を十分に燃焼除去することができる。
また、請求項10のEGRシステムによれば、ヒータは電気ヒータであって、車両の制動エネルギにより回生された電力により排ガスを加熱するので、省エネルギ化を図りつつEGRクーラの通路内壁に付着した煤を燃焼除去することができる。
【0022】
特に、車両の制動時において燃料カットを実施しつつ回生電力を用いて排ガスを加熱することにより、十分な酸素の存在の下、省エネルギ化を図りつつEGRクーラの通路内壁に付着した煤を十分に燃焼除去することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、図面を参照して、本発明に係るEGRシステムの実施形態を説明する。
図1を参照すると、本発明に係るEGRシステムの概略構成図が示されており、以下同図に基づき説明する。
本発明に係るEGRシステムは車両に搭載されたエンジン1に付随しており、エンジン1としては、ここでは直列4気筒ディーゼルエンジン(以下、単にエンジンと記す)が採用される。
【0024】
エンジン1の吸気ポート2には、吸気マニホールドを介して吸気管(吸気通路)4が接続されており、一方、排気ポート6には、排気マニホールドを介して排気管(排気通路)8が接続されている。
排気管8からは、分岐して排ガスの一部(以下、EGRガスという)を吸気系に還流させるためのEGR通路10が延びており、当該EGR通路10の先端は吸気管4に接続されている。
【0025】
そして、EGR通路10には、EGR装置の一例として、EGR通路10の開閉制御を行う電磁式のEGR弁12と、体積効率を高めるべくEGRガスを冷却するための空冷式の熱交換器であるEGRクーラ13が介装されている。ここでは、EGR弁12は例えばEGRクーラ13よりも吸気管4側に設けられている。
これより、EGR装置が作動し、排気管8からEGR通路10を通ってEGRガスが吸気系に還流されると、当該EGRガスが新気とともにエンジン1の気筒内に導入されて燃焼することになり、燃焼が緩慢となってNOxの発生が抑制される。
【0026】
また、EGR通路10のEGRクーラ13よりも排気管8側の部分にはEGR通路10内を流れるEGRガスを加熱するための電気ヒータ16が介装されている。電気ヒータ16は、例えば発熱部材として電熱線(図示せず)を有し、当該電熱線をEGR通路10に巻くようにして設けられており、当該電熱線には温度検出センサ(温度検出手段)17が設けられている。
【0027】
なお、本実施の形態ではEGRガスを加熱するためのヒータとして電気ヒータを用いているが、これ以外に、例えば火炎バーナーヒータや、化学反応熱を利用する化学ヒータ等を用いることもできる。
電子コントローラ(ECU)30は、エンジン1を含めた本発明に係るEGRシステムの総合的な制御を行うための制御装置である。
【0028】
ECU30には、バッテリ40が電源として接続される他、その入力側には、上記温度検出センサ17が接続されるとともに、アクセルペダル(図示せず)の操作量を検出するアクセル開度センサ(APS)32、車両の制動状態を検出する制動スイッチ(制動SW)34等の各種センサ類が接続されている。制動SW34としては、ここでは例えばブレーキペダルの踏み込み操作を検出するブレーキSWが使用される。
【0029】
一方、ECU30の出力側には、上記EGR装置、電気ヒータ16が接続されるとともに、オルタネータ(ALT)50等の各種デバイス類が接続されている。なお、電気ヒータ16については、バッテリ40からの電力がECU30において断接操作されて直接供給されるよう構成されている。また、ALT50は、例えばエンジン1の出力軸に直列または並列に設けられており、エンジン1の駆動力により発電しバッテリ40への充電を行うとともに、車両の制動時には、車輪(図示せず)へ制動力を付与しつつ制動エネルギを電力として回生し、やはりバッテリ40に充電する機能を有している(回生手段)。
【0030】
これにより、EGR装置、電気ヒータ16、ALT50等の各種デバイス類が各種センサ類からの情報に基づき作動制御される。具体的には、エンジン1の運転状態に応じてEGR装置が制御され、ALT50の発電制御及び回生制御が行われ、要求に応じて電気ヒータ16に通電が行われる。
また、エンジン1は、車両の制動時、即ち車両の減速時には不要な燃料の供給を停止する燃料カットを実施可能に構成されており、ECU30により、各種センサ類からの情報に基づき車両が減速状態にあることが検出されると、所定のエンジン回転速度の範囲内で燃料カットが実施される(燃料カット手段)。
【0031】
以下、このように構成された本発明に係るEGRシステムの作動及び作用効果について説明する。
EGRシステムでは、上述したように通常はエンジン1の運転状態に応じてECU30によりEGR装置が制御され、EGRガスが吸気系に還流されることで燃焼が緩慢となり、NOxの発生が抑制される。
【0032】
ところで、特にディーゼルエンジンの場合、上述の如くEGRガスを多く還流させるほど酸素不足により黒鉛の発生量が増加するというトレードオフの関係があり、EGRクーラ13により冷却された黒鉛がEGRクーラ13の通路内壁に煤として付着し易いという問題を有している。
そこで、本発明に係るEGRシステムでは、EGRクーラ13の通路内壁に付着した煤を除去すべく、電気ヒータ16でEGR通路10内を流れるEGRガスを加熱してEGRクーラ13を加熱昇温させ、これによりEGRクーラ13の通路内壁に付着した煤を燃焼除去するように図っており、以下、本発明に係るEGRクーラ13の加熱制御について説明する。
【0033】
図2を参照すると、ECU30により実行される本発明に係るEGRクーラ13の加熱制御(EGRクーラ加熱制御)の制御ルーチンがフローチャートで示されており(制御手段)、以下同フローチャートに沿い説明する。
ステップS10では、先ず、車両が減速状態にあることを情報として読み込む。具体的には、APS32及び制動SW34からの情報を読み込む。
【0034】
ステップS12では、上記読み込んだ情報に基づき、車両が減速状態にあるか否かを判別する。即ち、APS32及び制動SW34からの情報に基づき、アクセルペダルが操作されておらず且つブレーキペダルが操作されて車両が制動状態にあるか否かを判別する。判別結果が真(Yes)で車両が減速状態にあると判定された場合には、ステップS14に進む。
【0035】
ステップS14では、車両が減速状態にあることを受けて回生制御を実施する。即ち、車輪からの動力によりALT50の回転を制御し、制動エネルギを電力として回生する。
そして、ステップS16において、上記回生した回生電力を電気ヒータ16に供給する。即ち、車両が減速状態にあって回生制御が実施されたときには、回生電力により電気ヒータ16に通電を行い、EGR通路10内のEGRガスを電気ヒータ16で加熱するようにする。
【0036】
なお、ここでは車両が減速状態にあるときに電気ヒータ16でEGR通路10内のEGRガスを加熱するようにしているが、これは車両が減速状態であればエンジン1の運転状態等に悪影響を与えずにEGRクーラ13の通路内壁に付着した煤を燃焼除去可能なためであって、EGRクーラ13の加熱が要求される場合の一態様であり、車両が減速状態であるときに限るものではない。即ち、EGRクーラ13の通路内壁に付着した煤を燃焼除去すべくEGRクーラ13の加熱が要求される場合において電気ヒータ16に通電を行うようにすればよい。
【0037】
ステップS18では、温度検出センサ17からの情報に基づき、電気ヒータ16の発熱部材の温度を読み込み、ステップS20において、電気ヒータ16の発熱部材の温度Tが所定温度T1以上にまで昇温したか否かを判別する。ここに、所定温度T1は、EGRクーラ13の通路内壁に付着した煤が燃焼可能な温度に設定されている。
一方、上記ステップS12の判別結果が偽(No)で車両が減速状態にない場合には、ステップS22に進み、回生制御を実施せず、或いは回生制御を停止し、ステップS24に進み、回生電力の電気ヒータ16への供給を実施せず、或いは停止する。
【0038】
このように電気ヒータ16の制御を実施したら、ステップS30において、EGR装置を操作し、EGRクーラ13内へのEGRガスの流入を制御(許容或いは阻止)する。例えば、ステップS20の判別結果が真(Yes)で電気ヒータ16の発熱部材の温度Tが所定温度T1以上にまで昇温したと判定された場合には、EGRクーラ13内へのEGRガスの流入を許容すべくEGR装置を操作し、ステップS20の判別結果が偽(No)で所定温度T1に満たないと判定された場合には、EGRクーラ13内へのEGRガスの流入を阻止すべくEGR装置を操作する。また、例えば、ステップS12の判別結果が偽(No)でステップS22、S24を実行した場合には、EGR装置において通常制御を行う。
【0039】
以上のように、本発明に係るEGRシステムでは、EGRクーラ13の通路内壁に付着した煤を燃焼除去すべくEGRクーラ13の加熱が要求される場合には、電気ヒータ16を用いてEGR通路10内のEGRガスを加熱しEGRクーラ13を加熱昇温することでEGRクーラ13の通路内壁に付着した煤を燃焼除去するようにしている。従って、従来のように煤を燃焼除去するためにエンジンから高温の排ガスを排出する必要がなく、燃費やエンジン1の運転状態の悪化を招くことなくEGRクーラ13の通路内壁に付着した煤を除去することができる。
【0040】
また、ここでは、電気ヒータ16の発熱部材の温度Tが所定温度T1以上にまで昇温したか否かに応じてEGR装置の制御を行い、温度Tが所定温度T1以上である場合にのみEGRクーラ13内へのEGRガスの流入を許容するようにしており、これによりEGRクーラ13を確実に所定温度T1以上に加熱昇温させ、EGRクーラ13の通路内壁に付着した煤を温度不足により不完全燃焼させないようにしながら確実に燃焼除去することができる。
【0041】
さらに、ここでは、バッテリ40に充電された電力を用いることなく、車両が減速状態にある場合に、制動エネルギによる回生電力を電気ヒータ16に供給しEGR通路10内のEGRガスを加熱してEGRクーラ13の加熱昇温を図るようにしており、これにより省エネルギ化を図りつつEGRクーラ13の通路内壁に付着した煤を燃焼除去することができる。
【0042】
また、制動エネルギによる回生が行われる車両の制動時、即ち車両の減速時には、上述したように燃料カットが併せて実施されることになるが、この際、エンジン1からの排ガスひいてはEGRガスは空気のみとされ、故にEGRクーラ13には十分な酸素が供給されることになり、当該酸素の存在の下、車両の減速時であってエンジン1の運転状態の悪化を招くこともなく、EGRクーラ13の通路内壁に付着した煤を十分に燃焼除去することが可能である。
【0043】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更ができるものである。
例えば、上記実施形態では、電気ヒータ16の発熱部材の温度Tが所定温度T1以上にまで昇温した場合にのみEGRクーラ13内へのEGRガスの流入を許容するようにしているが、電気ヒータ16が十分な発熱能力を有していれば、必ずしも温度Tが所定温度T1以上になったか否かの判別をしなくてもよい。
【0044】
また、上記実施形態では、回生電力を電気ヒータ16に供給してEGR通路10内のEGRガスを加熱するようにしたが、回生電力に加えて或いは代えて、直接バッテリ40の蓄電電力を電気ヒータ16に供給するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、燃料カット時に電気ヒータ16に通電してEGR通路10内のEGRガスを加熱するようにしたが、上記同様、燃料カットを実施しない場合であっても電気ヒータ16に通電してEGR通路10内のEGRガスを加熱するようにしてもよい。
【0045】
また、上記実施形態では、オルタネータ(ALT)50により制動エネルギを電力として回生するようにしているが、本発明をハイブリッド式電気自動車に適用することも可能であり、この場合には、オルタネータをモータ・ジェネレータに置き換えることができる。
【実施例】
【0046】
以下、上述した本発明の実施形態における具体的な実施例について説明する。
先ず、第1実施例を説明する。
第1実施例に係るEGRシステムでは、上記図1に示す構成において、図3のフローチャートに示すEGRクーラ加熱制御の制御ルーチンがECU30により実行される。なお、ここでは上記実施形態において述べた事項との共通部分については説明を省略し、第1実施例に固有の内容についてのみ説明する。即ち、第1実施例では上記図2のステップS30の部分がより具体化されており、以下当該部分を中心に説明する。
【0047】
図3に示すように、ステップS20において電気ヒータ16の発熱部材の温度Tが所定温度T1以上にまで昇温したか否かを判別した後、判別結果が真(Yes)で温度Tが所定温度T1以上である場合には、ステップS32に進む。
ステップS32では、EGR弁12を開作動させる。これにより、EGRクーラ13内へのEGRガスの流入が許容され、電気ヒータ16により所定温度T1以上にまで加熱されたEGRガスによってEGRクーラ13が加熱昇温される。
【0048】
一方、ステップS20の判別結果が偽(No)で温度Tが未だ所定温度T1に満たない場合には、EGRクーラ13は十分に加熱昇温されないと判断できることから、ステップS34に進み、EGR弁12を閉作動させ、温度Tが所定温度T1以上になるのを待つ。
また、ステップS12の判別結果が偽(No)でステップS22、S24を実行した場合には、ステップS36に進み、EGR弁12について通常制御を行う。
【0049】
このように、第1実施例に係るEGRシステムでは、具体的にEGR弁12を開閉作動させてEGRクーラ13内へのEGRガスの流入を許容し、EGRクーラ13の加熱昇温を行うようにしている。
従って、当該第1実施例によれば、上記効果に加え、EGR弁12を開閉作動させるという簡単な構成でEGRクーラ13の通路内壁に付着した煤を燃焼除去できる。
【0050】
次に、第2実施例を説明する。
第2実施例に係るEGRシステムでは、図4に示すように、上記図1に示す構成に加え、排気管8に排ガス中のパティキュレート・マター(PM)を捕捉するディーゼル・パティキュレート・フィルタ(DPF)20が介装され、当該DPF20の排気上流側に位置してNOxを還元除去するNOx触媒22が介装されている。なお、公知であるためここでは説明を省略するが、DPF20に捕捉されたPMは、例えば定期的に排気温度を上昇させることで燃焼除去される。
【0051】
そして、EGR通路10のEGRクーラ13よりも吸気管4側のEGRクーラ13とEGR弁12との間の部分からは連通路24が分岐して延びており、当該連通路24は、先端が上記DPF20の排気上流側のDPF20とNOx触媒22との間の部分において排気管8に合流するよう構成されている。また、連通路24には当該連通路24の連通と遮断とを行うリリース弁(連通弁)26が介装されており、当該リリース弁26はECU30の出力側に接続されている。
【0052】
このように構成された第2実施例に係るEGRシステムでは、図5のフローチャートに示すEGRクーラ加熱制御の制御ルーチンがECU30により実行される。なお、ここでも上記実施形態において述べた事項との共通部分については説明を省略し、第2実施例に固有の内容についてのみ説明する。
図5に示すように、ステップS20において電気ヒータ16の発熱部材の温度Tが所定温度T1以上にまで昇温したか否かを判別した後、判別結果が真(Yes)で温度Tが所定温度T1以上である場合には、ステップS32’に進む。
【0053】
ステップS32’では、EGR弁12を閉作動させる一方、リリース弁26を開作動させる。これにより、吸気管4に環流することなくそのまま排気管8に流れるようにしてEGRガスのEGRクーラ13内への流入が許容され、電気ヒータ16により所定温度T1以上にまで加熱されたEGRガスによってEGRクーラ13が加熱昇温される。
一方、ステップS20の判別結果が偽(No)で温度Tが未だ所定温度T1に満たない場合には、上記同様、ステップS34’に進み、EGR弁12とともにリリース弁26を共に閉作動させ、温度Tが所定温度T1以上になるのを待つ。
【0054】
また、ステップS12の判別結果が偽(No)でステップS22、S24を実行した場合には、ステップS36’に進み、リリース弁26を閉作動させ、EGR弁12について通常制御を行う。
このように、第2実施例に係るEGRシステムでは、EGR通路10と排気管8との間に連通路24を設け、EGRクーラ13の通路内壁に付着した煤を燃焼除去すべくEGRクーラ13の加熱が要求される場合には、EGR弁12を閉作動させる一方、リリース弁26を開作動させ、EGRガスを連通路24からそのまま排気管8に排出するようにしてEGRクーラ13内へのEGRガスの流入を許容し、EGRクーラ13の加熱昇温を行うようにしている。
【0055】
従って、当該第2実施例によれば、EGRクーラ13の通路内壁に付着した煤を燃焼させたEGRガスがエンジン1の気筒内に環流することなく直接排気管8に排出されることになり、煤を燃焼させたEGRガス中に煤の不完全燃焼成分(例えば、PM)を含んでいたとしても、上記効果に加え、当該不完全燃焼成分でエンジン1の気筒のシリンダ壁やピストン等(筒壁等)を汚損することなくEGRクーラ13の通路内壁に付着した煤を除去できる。
【0056】
また、連通路24は、DPF20の排気上流側のNOx触媒22との間の部分において排気管8に合流するよう構成されているので、煤を燃焼させたEGRガス中に煤の不完全燃焼成分を含んでいたとしても、当該不完全燃焼成分をNOx触媒22に付着させることなくDPF20で捕捉し除去することができ、排気浄化性能の向上を図ることもできる。
次に、第3実施例を説明する。
【0057】
第3実施例に係るEGRシステムでは、図6に示すように、上記図1の空冷式の熱交換器であるEGRクーラ13に代えて液冷式の熱交換器であるEGRクーラ13’が設けられている。
EGRクーラ13’には冷媒液を循環させるための冷媒通路14が設けられ、該冷媒通路14には該冷媒通路14の連通と遮断とを行う冷媒遮断弁15が介装されている。なお、冷媒液は特に限定されるものではないが、冷媒液としてエンジン1の冷却水を共用するようにしてもよい。
【0058】
このように構成された第3実施例に係るEGRシステムでは、図7のフローチャートに示すEGRクーラ加熱制御の制御ルーチンが実行される。なお、ここでも上記実施形態において述べた事項との共通部分については説明を省略し、第3実施例に固有の内容についてのみ説明する。
図7に示すように、ステップS20において電気ヒータ16の発熱部材の温度Tが所定温度T1以上にまで昇温したか否かを判別した後、判別結果が真(Yes)で温度Tが所定温度T1以上である場合には、ステップS32”に進む。
【0059】
ステップS32”では、冷媒遮断弁15を閉作動させつつEGR弁12を開作動させる。これにより、冷媒通路14を冷媒液が流れることなくEGRクーラ13内へのEGRガスの流入が許容され、電気ヒータ16により所定温度T1以上にまで加熱されたEGRガスによってEGRクーラ13が加熱昇温される。
一方、ステップS20の判別結果が偽(No)で温度Tが未だ所定温度T1に満たない場合には、上記同様、ステップS34”に進み、冷媒遮断弁15を閉作動させたままにEGR弁12を閉作動させ、温度Tが所定温度T1以上になるのを待つ。
【0060】
また、ステップS12の判別結果が偽(No)でステップS22、S24を実行した場合には、ステップS36”に進み、冷媒遮断弁15を開作動させ、EGR弁12について通常制御を行う。
このように、第3実施例に係るEGRシステムでは、液冷式のEGRクーラ13’を用いる場合において、EGRクーラ13’の通路内壁に付着した煤を燃焼除去すべくEGRクーラ13の加熱が要求される場合には、冷媒遮断弁15を閉作動させつつEGR弁12を開作動させ、EGRクーラ13’を不必要に冷却させないようにしつつEGRクーラ13内へのEGRガスの流入を許容し、EGRクーラ13の加熱昇温を行うようにしている。
【0061】
従って、当該第3実施例によれば、上記効果に加え、EGRクーラ14を速やかに昇温させ、EGRクーラ14の通路内壁に付着した煤を良好に燃焼除去することができる。
なお、第3実施例については上記第2実施例に組み合わせるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の実施形態及び第1実施例に係るEGRシステムの概略構成図である。
【図2】本発明に係るEGRクーラ加熱制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図3】本発明の第1実施例に係るEGRクーラ加熱制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図4】本発明の第2実施例に係るEGRシステムの概略構成図である。
【図5】本発明の第2実施例に係るEGRクーラ加熱制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図6】本発明の第3実施例に係るEGRシステムの概略構成図である。
【図7】本発明の第3実施例に係るEGRクーラ加熱制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0063】
1 エンジン(内燃機関)
4 吸気管(吸気通路)
8 排気管(排気通路)
10 EGR通路
12 EGR弁(EGR装置)
13 EGRクーラ(EGR装置)
14 冷媒通路
15 冷媒遮断弁(遮断弁)
16 電気ヒータ
17 温度検出センサ(温度検出手段)
20 ディーゼル・パティキュレート・フィルタ(DPF)
22 NOx触媒
24 連通路
26 リリース弁(連通弁)
30 電子コントローラ(ECU)
32 アクセル開度センサ(APS)
34 制動スイッチ(制動SW)
50 オルタネータ(ALT)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内燃機関の排気通路と吸気通路とを連通して排ガスの一部を前記内燃機関の気筒内に還流させるEGR通路と、
前記EGR通路に設けられて該EGR通路を流れる排ガスの流量を調節するEGR弁、及び、前記EGR通路に介装されて該EGR通路を流れる排ガスを冷却するEGRクーラを含むEGR装置と、
前記EGR通路の前記EGRクーラよりも前記排気通路側の部分に設けられ、前記EGR通路を流れる排ガスを加熱するヒータと、
前記EGRクーラの加熱が要求されるとき、前記EGR装置を制御して少なくとも前記EGRクーラへの排ガスの流入を許容し且つ前記ヒータを加熱する制御手段と、
を備えたことを特徴とするEGRシステム。
【請求項2】
前記制御手段は、前記EGR弁を制御し、前記EGRクーラの加熱が要求されるとき、前記EGR弁を開作動させることで前記EGRクーラへの排ガスの流入を許容し且つ前記ヒータを加熱することを特徴とする、請求項1記載のEGRシステム。
【請求項3】
前記EGR弁は、前記EGR通路の前記EGRクーラよりも前記吸気通路側の部分に設けられ、
前記EGR通路の前記EGRクーラと前記EGR弁との間の部分から分岐して前記排気通路に合流する連通路と、該連通路の連通と遮断とを行う連通弁とをさらに備え、
前記制御手段は、前記EGR弁とともに前記連通弁をも制御し、前記EGRクーラの加熱が要求されるとき、前記EGR弁を閉作動させる一方、前記連通弁を連通状態にすることで前記EGRクーラへの排ガスの流入を許容し且つ前記ヒータを加熱することを特徴とする、請求項1記載のEGRシステム。
【請求項4】
前記排気通路に排ガス中のパティキュレート・マターを捕集するフィルタをさらに備え、
前記連通路は、前記フィルタよりも排気上流側の部分で前記排気通路に合流することを特徴とする、請求項3記載のEGRシステム。
【請求項5】
前記排気通路の前記フィルタよりも排気上流側に触媒をさらに備え、
前記連通路は、前記フィルタと前記触媒との間の部分で前記排気通路に合流することを特徴とする、請求項4記載のEGRシステム。
【請求項6】
前記EGRクーラは液冷式の熱交換器であって、該EGRクーラを貫通して冷媒液の流通する冷媒通路を備えるとともに、該冷媒通路には該冷媒通路の連通と遮断とを行う遮断弁を有し、
前記制御手段は、前記遮断弁をも制御し、前記EGRクーラの加熱が要求されるとき、前記EGRクーラへの排ガスの流入を許容するとともに前記遮断弁を遮断状態にし且つ前記ヒータを加熱することを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか記載のEGRシステム。
【請求項7】
前記ヒータの発熱部材の温度を検出する温度検出手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記EGRクーラの加熱が要求されるとき、前記ヒータを加熱し、前記温度検出手段により検出される温度が所定温度以上になるのを待って前記EGRクーラへの排ガスの流入を許容することを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか記載のEGRシステム。
【請求項8】
前記内燃機関は気筒への燃料供給を一時的に停止する燃料カット手段を備え、
前記制御手段は、燃料カット手段により燃料供給を一時的に停止したとき、前記EGR装置を制御し、少なくとも前記EGRクーラへの排ガスの流入を許容し且つ前記ヒータを加熱することを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか記載のEGRシステム。
【請求項9】
前記内燃機関は車両に搭載されており、
前記燃料カット手段は車両が制動状態にあるとき、燃料供給を一時的に停止することを特徴とする、請求項8記載のEGRシステム。
【請求項10】
前記内燃機関は車両に搭載されており、車両の制動エネルギを電力として回生する回生手段をさらに有し、
前記ヒータは電気ヒータであって、前記回生手段により回生された電力により排ガスを加熱することを特徴とする、請求項1乃至9のいずれか記載のEGRシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−180100(P2009−180100A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−17534(P2008−17534)
【出願日】平成20年1月29日(2008.1.29)
【出願人】(000006286)三菱自動車工業株式会社 (2,892)
【Fターム(参考)】