説明

圧力制御装置

【課題】 油圧を高精度に制御することができ、小型、軽量でレイアウト性に優れた圧力制御装置を提供する。
【解決手段】 油圧制御装置14は、オイルの流入口21a及び流出口21bを有するハウジング21と、ハウジング21内の電子部品収容部21d内に設けられた超磁歪シャフト22と、超磁歪シャフト22に対して油圧を印加するための受圧プレート23と、油圧に応じて変化する超磁歪シャフト22の透磁率を検出するためのセンサコイル24と、超磁歪シャフト22に対して磁界を印加して超磁歪シャフト22を伸縮させるアクチュエートコイル25と、超磁歪シャフトの伸縮に連動するニードルバルブ26を備えている。超磁歪シャフト22は、外部から応力を加えると透磁率が変化し、また外部から磁界を印加すると磁歪量が変化することから、圧力センサ及びバルブ駆動用アクチュエータとして用いられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧力制御装置に関し、特に、油圧システムにおいて油圧を高精度に制御するのに好適な圧力制御装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から油圧によってアクチュエータを駆動するための油圧制御システムがよく知られている(特許文献1参照)。従来の油圧制御システム100は、図8に示すように、オイルタンク101内のオイルをオイルポンプ102で汲み上げて油圧アクチュエータ103に供給することにより、油圧アクチュエータ103を駆動している。その際、油圧センサ104で油圧アクチュエータ103に供給されるオイルの油圧を検知し、油圧が所定のレベルまで達した場合にはスプール弁(リーク弁)105を開いてオイルの一部をオイルタンク101に戻すことにより、油圧を所望のレベルに調整している。
【特許文献1】特開平5−248403号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、このような従来の油圧制御システムにおいては、油圧センサ104とリーク弁105とが独立して用意され、これらが油圧経路(配管)107上の別々の位置に配置されているため、システムが大型化、重量化し、システムレイアウトの面でも種々の制約をもたらしていた。また、油圧センサ104とリーク弁105とが別々に用意されているために、各々に対して一定の品質が要求され、さらにはこれらの連携性に対しての品質も要求されるため、システムの信頼性向上に対する障壁となっている。さらに、油圧センサ104及びリーク弁105を配置するためにはそれぞれに対して油圧経路を分岐させるT字配管が必要となるが、T字配管の増加は油圧経路の信頼性低下の要因となる。
【0004】
したがって、本発明の目的は、流体の圧力、特に油圧を高精度に制御することができ、小型、軽量でレイアウト性に優れた圧力制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の上記目的は、 超磁歪シャフトと、前記超磁歪シャフトに対して流体の圧力を印加する加圧部と、前記圧力に応じて変化する前記超磁歪シャフトの透磁率を検出するとともに、前記超磁歪シャフトに対して磁界を印加して前記超磁歪シャフトを伸縮させるコイルとを備えている圧力制御装置によって達成される。
【0006】
本発明においては、前記超磁歪シャフトの伸縮に連動して前記圧力を調整する圧力調整バルブをさらに備えていることが好ましい。
【0007】
また、本発明においては、前記コイルからの検出結果を受けると共に、前記コイルを駆動する制御部をさらに備えていることが好ましい。そして、前記制御部は、前記コイルにより前記超磁歪シャフトの透磁率の変化を検出するセンシング動作と、前記コイルにより前記超磁歪シャフトを伸縮させるアクチュエート動作とを所定の周期で交互に切り替えることがさらに好ましい。
【0008】
また、本発明においては、前記流体の流入口及び流出口を有するハウジングを備え、前記加圧部は、前記ハウジング内に設けられた受圧プレート及びダイヤフラムからなることが好ましい。
【0009】
また、本発明において、前記コイルは、前記圧力に応じて変化する前記超磁歪シャフトの透磁率を検出するセンサコイルと、前記超磁歪シャフトに対して磁界を印加して前記超磁歪シャフトを伸縮させるアクチュエートコイルからなることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、超磁歪シャフトを圧力センサ及びバルブ制御のためのアクチュエータのとして使用することにより、流体の圧力、特に油圧を高精度に制御することができ、小型、軽量でレイアウト性に優れた圧力制御装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
【0012】
図1は、本発明の圧力制御装置が使用される油圧制御システムの構成を概略的に示すブロック図である。なお、本発明の圧力制御装置は油圧システムのみならず流体圧の制御一般に使用され得るが、ここでは油圧制御装置として使用する場合について説明する。
【0013】
図1に示すように、この油圧制御システム10は、オイルタンク11と、オイルタンク11からオイルを汲み出すオイルポンプ12と、オイルポンプ12から逐次供給されるオイルによって駆動される油圧機器13と、油圧機器13への油圧量を調整する油圧制御装置14と、油圧制御装置14を制御するコントロールユニット15とを備えている。本実施形態の油圧制御装置14は、オイルポンプ12と油圧機器13とをつなぐ配管16の途中の分岐点(T型配管)Pに接続され、オイルポンプ12から油圧機器13へ流れるオイルの圧力を検知し、所定の圧力を超えた場合にリーク弁を動作させてオイルの一部をオイルタンク11に戻す役割を果たすものである。
【0014】
図2は、本発明の好ましい実施形態に係る油圧制御装置14の構成を示す側面断面図である。
【0015】
図2に示すように、油圧制御装置14は、オイルの流入口21a及び流出口21bを有するハウジング21と、ハウジング21内のオイル溜り部21cから仕切られた電子部品収容部21d内に設けられた超磁歪シャフト22と、超磁歪シャフト22に対して油圧を印加するための受圧プレート23と、油圧に応じて変化する超磁歪シャフト22の透磁率を検出するためのセンサコイル24と、超磁歪シャフト22に対して磁界を印加して超磁歪シャフト22を伸縮させるアクチュエートコイル25と、超磁歪シャフト22の伸縮に連動するニードルバルブ26を備えている。
【0016】
ハウジング21内のオイル溜り部21cと電子部品収容部21dとの間はダイヤフラム27によって仕切られている。したがって、オイルが電子部品収容部21d内に浸入することはない。オイル流入口21aからハウジング21内に流れ込んだオイルはオイル溜り部21c内に溜まり込み、ニードルバルブ26が開いているときにはオイル流出口21bを通って外部へ流れ出る。
【0017】
超磁歪シャフト22は、超磁歪材料で構成された棒状体である。超磁歪材料は、図3(a)に示すように外部から応力を加えると透磁率が変化し、また図3(b)に示すように外部から磁界を印加すると磁歪量が変化するという特徴を有する。本実施形態においては、そのような超磁歪材料の特徴を活かして、超磁歪材料を圧力センサ及びバルブ駆動用のアクチュエータとして用いている。超磁歪材料としては、特に限定されるものではないがTb0.34−Dy0.66−Fe1.90を中心組成とする材料を用いることができる。超磁歪シャフト22のサイズについては、目的とする磁歪量に応じて適宜選択すればよい。例えば1000ppm程度の磁歪量が得られる材料を用いて超磁歪シャフト22を構成する場合において、100μm程度の伸縮を得たい場合には、超磁歪シャフト22の長さを10cm程度にすればよい。
【0018】
受圧プレート23はオイル溜り部21c内に設けられている。受圧プレート23の後端部にはフランジ部23aが設けられており、このフランジ部23aに予荷重スプリング28が係合している。受圧プレート23はこの予荷重スプリング28によって超磁歪シャフト22を押圧する方向に付勢されており、その中央部分(受圧面)はダイヤフラム27を介して超磁歪シャフト22の端面と当接している。詳細は後述するが、受圧プレート23は、ダイヤフラム27とともに超磁歪シャフト22に対して油圧を印加するための加圧部を構成している。
【0019】
センサコイル24及びアクチュエートコイル25はともにボビンに巻回された状態で超磁歪シャフト22の外周に配置されている。本実施形態においては、センサコイル24が内側、アクチュエートコイル25が外側に設けられている。なお、超磁歪シャフト22,センサコイル24及びアクチュエートコイル25はハウジング21の底面に設けられた蓋板21eを外して電子部品収容部21d内に収容される。
【0020】
ニードルバルブ26は、オイルの流出口21bを開放して余分なオイルを逃がすことにより油圧を調整するための圧力調整バルブ(リーク弁)である。ニードルバルブ26の後端部にはフランジ部材30が嵌合されており、このフランジ部材30によってスプリング29が狭持されている。ニードルバルブ26はこのスプリング29によってオイルの流出口21bを閉止する方向に付勢されている。
【0021】
ニードルバルブ26の後端部と受圧プレート23の上端面とは接触しておらず、両者の間には僅かな隙間が設けられている。この隙間は、受圧プレート23の影響を受けることなくスプリング29の付勢力だけでニードルバルブ26がオイル流出口21bを閉止できるように確保されたクリアランスである。
【0022】
図4は、油圧制御装置14のセンシング動作を説明するための図であり、受圧プレート23周辺の部分拡大図である。
【0023】
ハウジング21のオイル流入口21aからオイル溜まり部21c内にオイルが流入すると、図4に示すように受圧プレート23に油圧がかかる。ここで、受圧プレート23はその中央部分の受圧面23bを除いてダイヤフラム27と接触しておらず、また、受圧プレート23の側端部とハウジング21の内壁面との間には隙間が存在していることから、オイルは受圧プレート23の裏側に回り込むことができる。そのため、受圧プレート23のフランジ部23aにおいては、矢印で示すように上下の圧力がバランスするが、受圧面23bにおいては、矢印で示すように、オイルが受圧プレート23を下方に向かって押すだけで、上方に向かって押す反力はない。よって、受圧面23bにかかる圧力だけが超磁歪シャフト22にかかることになる。そして、このとき超磁歪シャフト22に加わる応力が大きければ大きいほどその透磁率も大きく変化するので、超磁歪シャフト22の透磁率に応じて変化するセンサコイル24のインダクタンスの変化を検出することで、受圧プレート23にかかる油圧を検知することができる。
【0024】
図5は、油圧制御装置14のアクチュエート動作を説明するための図であり、オイル溜り部21dの部分拡大図である。
【0025】
アクチュエートコイル25に電流を流して磁界を発生させ、超磁歪シャフトに磁界を印加した場合には、図5に示すように、超磁歪シャフト22が伸張して受圧プレート23が上方に押し上げられる。これにより、受圧プレート23がニードルバルブ26の後端部と当接し、ニードルバルブ26を上方に押し上げるので、オイル流出口21bが開放され、矢印で示すようにオイル溜り部21cからオイル流出口21bへオイルが流れ出すことになる。アクチュエートコイル25への電流供給を停止すると、スプリング28の付勢力によってニードルバルブ26はもとの位置に戻り、オイル流出口21bは再び閉止される。
【0026】
以上のような油圧制御装置14によるセンシング動作及びアクチュエート動作は、コントロールユニット15からの制御により、一定の周期で交互に行われる。
【0027】
図6は、コントロールユニット15による制御の一例を示すタイミング図であり、図6(a)はコントロールユニットによる信号切り替えタイミング、図6(b)はセンサ出力のON−OFF状態、図6(c)は駆動パルスのレベルを示している。なお、横軸は時間、縦軸はそれぞれの信号のレベルを示している。
【0028】
図6(a)に示すように、コントロールユニット15はセンシング動作とアクチュエート動作を交互に切り替える。すなわち、コントロールユニット15はタイミングtにおいてセンシング動作を開始し、次いでタイミングtにおいてアクチュエート動作を開始し、次いでタイミングtにおいてセンシング動作を開始し、タイミングtにおいてアクチュエート動作を開始する。
【0029】
センシング動作では、コントロールユニット15がセンサウィンドウを開いてセンサ出力を読み込む。これにより、図6(b)に示すように、横軸の時間軸に対して縦軸のセンサ出力が得られ、図1に示した配管16を流れるオイルの油圧が検知される。
【0030】
アクチュエート動作では、コントロールユニット15がアクチュエートコイル25へ駆動電流を印加してニードルバルブ26を駆動する。このとき、図6(c)に示すように、アクチュエートコイル25に印加する駆動電流のレベルを常に一定とし、電流の印加時間だけを変化させる。すなわち、駆動パルスのデューティ制御によりオイルのリーク量を制御する。このようにすることで、アクチュエートコイル25に駆動電流が印加されている時間だけ超磁歪シャフト22が伸張してニードルバルブ26を押し上げるので、その間だけオイルを流出させることができる。
【0031】
そして、このようなセンシング動作とアクチュエート動作を一組とし、これらの動作を周期T[ms]毎に繰り返すことにより、センシング機能とバルブ制御のためのアクチュエート機能とを一つの装置で実現することができる。したがって、油圧制御システム全体の小型・軽量化に寄与することができる。
【0032】
図6に示した油圧制御装置14の制御では、駆動電流の印加時間、すなわちニードルバルブ26の開放時間を制御することにより油圧量を調整しているが、ニードルバルブ26の押し上げ量に応じてオイルの単位時間当たりの流出量が変化するバルブ構造とした場合には、駆動電流の印加時間を一定とし、駆動電流を変化させることで、オイルの流出量を調整することもできる。
【0033】
図7は、コントロールユニット15による制御の他の例を示すタイミング図である。
【0034】
図7(a)に示すように、コントロールユニット15はセンシング動作とアクチュエート動作を交互に切り替える。この点については図6(a)の場合と同様である。また、図7(b)のセンシング動作についても同様である。一方、アクチュエート動作では、コントロールユニット15がアクチュエートコイル25へ駆動電流を印加してニードルバルブ26を駆動する。このとき、図7(c)に示すように、アクチュエートコイル25に印加する駆動電流の印加時間を常に一定とし、電流の印加量だけを変化させる。このようにすることで、アクチュエートコイル25に印加される電流量に応じて超磁歪シャフト22が伸張してニードルバルブ26を押し上げるので、その分だけオイルを流出させることができる。
【0035】
以上説明したように、本実施形態によれば、一つの超磁歪シャフトを用いて油圧センサとバルブ制御のためのアクチュエータを構成し、これらの機能を時分割で交互に切り替えて使用することにより、小型、軽量でレイアウト性に優れた油圧制御装置を実現することができる。また、油圧センサとアクチュエータの共通化により、個々の部品に対して一定の品質を要求する必要がなくなり、さらにはT字配管の数を低減することもできるので、システム全体の信頼性をよりいっそう向上させることができる。
【0036】
本発明は、以上の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更を加えることが可能であり、これらも本発明の範囲に包含されるものであることは言うまでもない。
【0037】
例えば、上記実施形態においては、油圧制御装置14がオイルポンプ12と油圧機器13とをつなぐ配管16の途中に接続され、オイルポンプ12から油圧機器13へ流れるオイルの圧力を制御する目的で使用されているが、油圧制御装置14はあらゆる油圧系路上に接続することができるものである。
【0038】
また、上記実施形態においては、超磁歪シャフト22に対して油圧を印加する加圧部の構成として、受圧プレート23及びダイヤフラム27を用いた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変形例が考えられる。
【0039】
また、上記実施形態においては、油圧に応じて変化する超磁歪シャフト22の透磁率を検出するためのセンサコイル24と、超磁歪シャフト22に対して磁界を印加して超磁歪シャフト22を伸縮させるアクチュエートコイル25という二つのコイルを用いているが、本発明においてはこれらを一つのコイルで共用化してもよい。このようにすれば、より小型化された装置を実現することができる。
【0040】
また、上記実施形態においては、制御部であるコントロールユニット15が油圧制御装置14のセンシング動作とアクチュエート動作とを交互に切り替える場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、通常はセンシング動作のみを行い、必要なときだけアクチュエート動作を行うように切り替えてもよく、逆に通常はアクチュエート動作のみを行い、必要なときだけセンシング動作を行うように切り替えてもよい。
【0041】
さらに、上記実施形態においては、流体としてオイルを用いた油圧システム及びこれに用いる油圧制御装置を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、水その他の液体に対しても適用可能である。すなわち、本発明は、流体圧を制御する圧力制御装置として広く使用され得るものである。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明は種々の機械分野において利用することができるが、中でも自動車のブレーキシステムやサスペンションシステムなどの分野で利用価値が高いものと考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】図1は、本発明の圧力制御装置が使用される油圧制御システムの構成を概略的に示すブロック図である。
【図2】図2は、本発明の好ましい実施形態に係る油圧制御装置14の構成を示す側面断面図である。
【図3】図3(a)及び(b)は、超磁歪材料の特性を示すグラフである。
【図4】図4は、油圧制御装置14のセンシング動作を説明するための図であり、受圧プレート23周辺の部分拡大図である。
【図5】図5は、油圧制御装置14のアクチュエート動作を説明するための図であり、オイル溜り部21dの部分拡大図である。
【図6】図6は、コントロールユニット15による制御の一例を示すタイミング図であり、図6(a)はコントロールユニットによる信号切り替えタイミング、図6(b)はセンサ出力のON−OFF状態、図6(c)は駆動パルスのレベルを示している。
【図7】図7は、コントロールユニット15による制御の他の例を示すタイミング図である。
【図8】図8は、従来の油圧制御システムの構成を概略的に示すブロック図である。
【符号の説明】
【0044】
10 油圧制御システム
11 オイルタンク
12 オイルポンプ
13 油圧機器
14 油圧制御装置
15 コントロールユニット
16 配管
21 ハウジング
21a オイル流入口
21b オイル流出口
21c オイル溜り部
21d 電子部品収容部
21e 蓋板
22 超磁歪シャフト
23 受圧プレート
23a 受圧プレートのフランジ部
23b 受圧プレートの受圧面
24 センサコイル
25 アクチュエートコイル
26 ニードルバルブ
27 ダイヤフラム
28 予荷重スプリング
29 スプリング
30 フランジ部材
100 油圧制御システム
101 オイルタンク
102 オイルポンプ
103 油圧アクチュエータ
104 油圧センサ
105 スプール弁(リーク弁)


【特許請求の範囲】
【請求項1】
超磁歪シャフトと、
前記超磁歪シャフトに対して流体の圧力を印加する加圧部と、
前記圧力に応じて変化する前記超磁歪シャフトの透磁率を検出するとともに、前記超磁歪シャフトに対して磁界を印加して前記超磁歪シャフトを伸縮させるコイルとを備えている圧力制御装置。
【請求項2】
前記超磁歪シャフトの伸縮に連動して前記圧力を調整する圧力調整バルブをさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の圧力制御装置。
【請求項3】
前記コイルからの検出結果を受けると共に、前記コイルを駆動する制御部をさらに備えている請求項1又は2に記載の圧力制御装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記コイルにより前記超磁歪シャフトの透磁率の変化を検出するセンシング動作と、前記コイルにより前記超磁歪シャフトを伸縮させるアクチュエート動作とを所定の周期で交互に切り替えることを特徴とする請求項3に記載の圧力制御装置。
【請求項5】
前記流体の流入口及び流出口を有するハウジングを備え、
前記加圧部は、前記ハウジング内に設けられた受圧プレート及びダイヤフラムからなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の圧力制御装置。
【請求項6】
前記コイルは、前記圧力に応じて変化する前記超磁歪シャフトの透磁率を検出するセンサコイルと、前記超磁歪シャフトに対して磁界を印加して前記超磁歪シャフトを伸縮させるアクチュエートコイルからなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の圧力制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−275956(P2006−275956A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−99167(P2005−99167)
【出願日】平成17年3月30日(2005.3.30)
【出願人】(000003067)TDK株式会社 (7,238)
【Fターム(参考)】