説明

基板処理装置

【課題】排気を分散させることによって乾燥不良を防止することができる基板処理装置を提供することを目的とする。
【解決手段】真空ポンプによって排気機構75を介してチャンバ内の気体を排出するが、排気機構75はチャンバ内の気体を複数箇所から排気するので、チャンバ内において排気が偏りにくい。したがって、溶剤ノズルによってチャンバ内に形成された溶剤蒸気雰囲気が偏ることを防止でき、処理液から露出された基板Wに付着している液滴が偏って引かれることを防止できる。その結果、基板の乾燥不良を防止することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体ウエハや液晶表示装置用のガラス基板(以下、単に基板と称する)等の基板に対して、処理液により洗浄、エッチング等の処理を行った後、溶剤蒸気雰囲気中にて減圧を行って基板を乾燥させる基板処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の装置として、処理液を貯留する処理槽と、処理槽を囲うチャンバと、基板を支持して処理位置と乾燥位置とにわたって昇降自在のリフタと、チャンバの一部位に開口した排気口に連通している排気管と、排気管を通してチャンバ内の気体を排出する真空ポンプと、チャンバ内に窒素ガスを供給する窒素ガスノズルと、チャンバ内に溶剤蒸気を供給する溶剤ノズルとを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上記のように構成された基板処理装置では、処理槽に処理液を貯留した状態でリフタを処理位置に位置させて、基板に対して処理液による処理(例えば、純水洗浄)を行う。そして、処理液による処理が終了した後、窒素ガスノズルから窒素ガスを供給してチャンバ内の酸素を追い出し、チャンバ内を真空ポンプで減圧するとともに、チャンバ内に溶剤蒸気を供給してチャンバ内を溶剤蒸気雰囲気とした後に、リフタを乾燥位置に引き上げて溶剤蒸気により基板を乾燥する。
【特許文献1】特開2003−188137号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、従来の装置は、チャンバの一部位に開口した排気口を介して減圧しているので、チャンバ内の気体の流れが排気口に向かって集中する。したがって、チャンバ内の溶剤雰囲気が偏ることによって生じる基板の乾燥ムラや、基板の液滴が排気口側に向かって引かれて生じる、偏った液流れに起因する乾燥不良が生じることがあるという問題がある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、チャンバ内からの気体の排気を分散させることによって乾燥不良を防止することができる基板処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、処理液により処理された基板を溶剤蒸気により乾燥させる基板処理装置において、処理液を貯留する処理槽と、前記処理槽の周囲を囲うチャンバと、前記チャンバ内に溶剤蒸気を供給する溶剤蒸気供給手段と、前記チャンバ内における前記処理槽の周囲の複数箇所から前記チャンバ内の気体を排気する排気機構と、前記排気機構に連通接続され、前記排気機構を介して気体を排気する排気手段と、を備えていることを特徴とするものである。
【0007】
[作用・効果]請求項1に記載の発明によれば、排気手段によって排気機構を介してチャンバ内の気体を排出するが、排気機構はチャンバ内の気体を処理槽の周囲の複数箇所から排気するので、チャンバ内において排気が偏りにくい。したがって、溶剤蒸気供給手段によってチャンバ内に形成された溶剤蒸気雰囲気が偏ることを防止でき、処理液から露出された基板に付着している液滴が偏って引かれることを防止できる。その結果、基板の乾燥不良を防止することができる。
【0008】
また、本発明において、前記排気機構は、平面視でUの字状を呈し、一端あるいは両端が前記排気手段に連通されているとともに、前記処理槽を囲って配設された排気管と、前記排気管の下面に形成された複数個の排気孔と、を有することが好ましい(請求項2)。処理槽の周囲におけるチャンバの下方から、下面に向けられた複数の排気孔を通して排気管から気体が排出されるので、分散排気に加えて処理槽から溢れた処理液が排気機構を通して排出されることを防止できる。
【0009】
また、本発明において、前記排気機構は、平面視でUの字状を呈し、一端あるいは両端が前記排気手段に連通されているとともに、前記処理槽の下面側に配設された下面排気管と、前記下面排気管の下面に形成された複数個の排気孔と、を有することが好ましい(請求項3)。処理槽の下面側から複数の排気孔を通して下面排気管から気体が排出されるので、分散排気に加えて処理槽から溢れた処理液が下面排気管の下面に回り込み、排気孔を介して排出されることを防止できる。
【0010】
また、本発明において、前記排気機構は、直線状を呈し、先端側が閉塞され他端側が前記排気手段に連通されているとともに、前記チャンバ内にて平面視で分散して複数本配設された排気単管と、前記排気単管の下面に形成された複数個の排気孔と、を有することが好ましい(請求項4)。処理槽の周囲におけるチャンバの下方から複数の排気孔を通して排気単管から気体が排出されるので、平面視でUの字状の構造に比較して、排気機構を容易に構成することができる。
【0011】
また、本発明において、基板を支持し、前記処理槽内の処理位置と前記処理槽の上方にあたる乾燥位置とにわたって昇降可能な基板支持機構と、前記基板支持機構を処理位置に移動させて基板に対して処理液による処理を行わせた後、前記排気手段を操作して排気を行わせ、前記溶剤蒸気供給手段から溶剤蒸気を供給させて前記チャンバ内を溶剤雰囲気にさせた後、前記基板支持機構を乾燥位置に移動させる制御手段と、を備えていることが好ましい(請求項5)。制御手段が基板支持機構を処理位置に移動させて基板に対して処理液による処理を行わせた後、排気手段を操作して排気を行わせ、溶剤蒸気供給手段から溶剤蒸気を供給させてチャンバ内を溶剤雰囲気にさせた後、基板支持機構を乾燥位置に移動させる。これにより、溶剤雰囲気中における乾燥時に排気の偏りによる悪影響を防止することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る基板処理装置によれば、排気手段によって排気機構を介してチャンバ内の気体を排出するが、排気機構はチャンバ内の気体を処理槽の周囲の複数箇所から排気するので、チャンバ内において排気が偏りにくい。したがって、溶剤蒸気供給手段によってチャンバ内に形成された溶剤蒸気雰囲気が偏ることを防止でき、処理液から露出された基板に付着している液滴が偏って引かれることを防止できる。その結果、基板の乾燥不良を防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の一実施例を説明する。
図1は、実施例に係る基板処理装置の概略構成を示す図であり、図2は、排気機構の要部を示す斜視図である。
【0014】
実施例に係る基板処理装置は、処理液を貯留する処理槽1を備えている。この処理槽1は、処理液を貯留し、起立姿勢とされた複数枚の基板Wを収容可能である。処理槽1の底部には、複数枚の基板Wが整列されている方向(紙面方向)に沿って長軸を有し、処理液を供給するための二本の噴出管7が配設されている。各噴出管7には、供給管9の一端側が接続され、供給管9の他端側は、処理液供給源15に連通接続されており、その流量が制御弁からなる処理液弁17で制御される。処理液供給源15は、フッ化水素酸(HF)や、硫酸・過酸化水素水(HSO・H)の混合液などの薬液や、純水などを処理液として供給管9に供給する。
【0015】
処理槽1は、その周囲がチャンバ27で囲われている。チャンバ27は、上部に開閉自在の上部カバー29を備えている。起立姿勢で複数枚の基板Wを保持するリフタ31は、図示しない駆動機構によりチャンバ27の上方にあたる「待機位置」と、処理槽1の内部にあたる「処理位置」と、処理槽1の上方であってチャンバ27の内部にあたる「乾燥位置」とにわたって移動可能である。
【0016】
なお、上記のリフタ31が本発明における基板支持機構に相当する。
【0017】
上部カバー29の下方であってチャンバ27の上部内壁には、一対の溶剤ノズル33と、一対の不活性ガスノズル34とが配設されている。溶剤ノズル33には、供給管35の一端側が連通接続されている。その他端側は、蒸気発生タンク37に連通接続されている。この供給管35には、その上流側から順に、溶剤蒸気の流量を調整するための制御弁からなる蒸気弁38と、溶剤蒸気を加熱するためのインラインヒータ40とが配設されている。なお、供給管35は、従来装置の供給管よりも大径(9.52mm程度)で構成され、供給管35の中における溶剤蒸気の流路抵抗を小さくして溶剤ノズル33への溶剤蒸気の供給が円滑に行われる。供給管35がインラインヒータ40を備えていることにより、発生された溶剤蒸気が供給管35で凝縮することを軽減でき、溶剤濃度が低下することを防止できる。
【0018】
なお、上記の溶剤ノズル33が本発明における溶剤蒸気供給手段に相当する。
【0019】
蒸気発生タンク37は、蒸気発生空間である内部空間を所定温度に温調し、加熱して溶剤の蒸気を発生させる。蒸気発生タンク37の内部空間には、溶剤を供給するための溶剤供給源43が連通接続されている。この例では、溶剤としてイソプロピルアルコール(IPA)が利用されている。なお、溶剤としては、IPAの他に、例えば、ハイドロフルオロエーテル(HFE)が挙げられる。
【0020】
不活性ガスノズル34には、供給管45の一端側が連通接続されている。その他端側は、不活性ガスを供給する不活性ガス供給源47に連通接続されている。不活性ガスとしては、例えば、窒素ガス(N)が挙げられる。窒素ガスの供給量は、不活性ガス弁49によって調整される。不活性ガス弁49の下流側には、インラインヒータ50が取り付けられている。このインラインヒータ50は、不活性ガス供給源47からの窒素ガスを所定温度に加熱する。
【0021】
処理槽1の底部には、排出口57が配設されている。この排出口57には、QDR弁59が取り付けられている。このQDR弁59から処理槽1内の処理液を排出すると、処理液がチャンバ27内の底部に一旦排出される。チャンバ27の底部には、排出管63が取り付けられ、ここには排液弁65が取り付けられている。
【0022】
チャンバ27の一部位には、排気管67が配設されている。その端部には、真空ポンプ69が取り付けられている。排気管67には、制御弁からなる排気弁71が取り付けられている。また、チャンバ27には、チャンバ27内のガスの圧力がこもらないようにするために制御弁からなる呼吸弁73が取り付けられている。
【0023】
チャンバ27の内部であって、処理槽1の下方にあたる位置には、排気機構75が配設されている。この排気機構75は、排気管77と、この排気管77に形成された複数個の排気孔79とを備えている。排気管77は、平面視にてアルファベットのUの字状を呈しており、両端がチャンバ27の外部へと導出されている。排気管77の両端は、上述した排気管67に連通接続されている。複数個の排気孔79は、排気管77の外周面のうち、下方に向いた面だけに形成されている。
【0024】
上述した処理液弁17、上部カバー29、リフタ31、蒸気発生タンク37、蒸気弁38、インラインヒータ40、不活性ガス弁49、インラインヒータ50、QDR弁59、排液弁65、真空ポンプ69などの動作は、本発明における制御手段に相当する制御部81によって統括的に制御される。
【0025】
次に、図3を参照して、上述した基板処理装置の動作について説明する。なお、図3は、基板処理装置の一動作例を示すフローチャートである。
【0026】
ステップS1
上部カバー29を開放した状態で、基板Wを支持したリフタ31を待機位置から乾燥位置へと下降させ、上部カバー29を閉止させる。そして、処理液弁17を開放させて、薬液を含む処理液を処理槽1に供給する。次いで、リフタ31を処理位置にまで下降させて、基板Wを処理液に浸漬させる。これを所定時間だけ維持させた後、処理液供給源15から純水だけを処理液として処理槽1に供給させる。なお、処理槽1の上縁から溢れた処理液は、チャンバ27の底部にて回収され、排出管63を通してチャンバ27外へ排出される。この水洗処理を所定時間だけ行って基板Wに対して洗浄を行わせる。
【0027】
ステップS2〜S4
水洗処理が終わった後、処理液弁17を閉止して処理液としての純水の供給を停止させるとともに、QDR弁59を開放して、処理槽1内の純水を急速排水させる。その後、不活性ガス弁49を開放させて、窒素ガスをチャンバ27内に供給させ、チャンバ27内の酸素を追い出す。
【0028】
ステップS5
インラインヒータ40を加熱状態とするとともに、蒸気弁38を開放して、所定流量でイソプロピルアルコール蒸気を溶剤ノズル33からチャンバ27内に供給させる。これにより、チャンバ27内がイソプロピルアルコールの蒸気雰囲気とされる。さらに、真空ポンプ69を作動させるとともに排気弁71を開放し、排気機構75を通してチャンバ27内の気体を排出し、チャンバ27内を減圧する。このとき、処理槽1を囲うように配置されている排気機構75の排気孔75を介して減圧されるので、チャンバ27内の気体が処理槽1の周囲の複数箇所から分散して排気される。したがって、チャンバ27内において排気が偏りにくい。
【0029】
ステップS6,S7
排気弁71を閉止させるとともに、真空ポンプ69を停止させてチャンバ27の減圧を維持させた状態とし、リフタ31を乾燥位置にまで上昇させる。この状態を所定時間だけ維持させ、イソプロピルアルコール蒸気を基板Wに対して凝縮させ、基板Wに付着している処理液をイソプロピルアルコールで置換させる。
【0030】
ステップS8
所定時間が経過したら、蒸気弁38を閉止させるとともに不活性ガス弁49を調節して、インラインヒータ50を介して加熱した窒素ガスを所定流量で不活性ガスノズル34から供給するとともに、真空ポンプ69を作動させつつ排気弁71を開放させる。これにより、基板Wに付着しているイソプロピルアルコールを揮発させて基板Wを乾燥させる。このとき、チャンバ27内の窒素ガス及び揮発したイソプロピルアルコールが排気されるが、排気機構75を介して処理槽1の周囲の複数箇所から排気されるので、チャンバ27内に形成された溶剤蒸気雰囲気が偏ることを防止でき、処理液から露出された基板Wに付着している液滴が偏って引かれることを防止できる。その結果、基板Wの乾燥不良を防止することができる。排気弁71を閉止させて真空ポンプ69を停止させるとともに、チャンバ27内を大気圧に戻す。そして、上部カバー29を開放するとともに、リフタ31を待機位置に上昇させる。
【0031】
上述したように、本実施例装置によると、真空ポンプ69によって排気機構75を介してチャンバ27内の気体を排出するが、排気機構75はチャンバ27内の気体を複数箇所から排気するので、チャンバ27内において排気が偏りにくい。したがって、溶剤ノズル33によってチャンバ27内に形成された溶剤蒸気雰囲気が偏ることを防止でき、処理液から露出された基板Wに付着している液滴が偏って引かれることを防止できる。その結果、基板Wの乾燥不良を防止することができる。
【0032】
また。処理槽1の周囲におけるチャンバ27の下方から、下方に向けられた複数の排気孔79を通して排気管67から気体が排出されるので、分散排気に加えて処理槽1から溢れた処理液が排気機構75を通して排出されることを防止できる。
【0033】
本発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
【0034】
(1)上述した実施例では、チャンバ27の下部であってチャンバ27の内側面と処理槽1の外側面との間に排気機構75を配置しているが、図1中に点線で示すように、処理槽1の下面側に配設された排気機構75Aとしてもよい。この排気機構75Aは、処理槽1の下面側に配設された下面排気管77Aを備え、さらに外周面のうち下面側に形成された複数個の排気孔を介してチャンバ27内の気体を排気する。この構成によると、処理槽1から溢れた処理液が下面排気管77Aの下面に回り込み、下面排気孔77Aを介して排出されることを防止できる。
【0035】
(2)上述した実施例では、排気機構75が単一の配管で構成されているが、例えば、図4に示すように複数本の配管で構成してもよい。
すなわち、この排気機構75Bは、両端のうち一方だけが閉塞された4本の排気単管77Bを備え、各排気単管77Bが複数個の排気孔79Bを備えている。各排気単管77Bは、それぞれ真空ポンプ69によって排気される方向がチャンバ27の異なる四面方向に向けられている。このように構成した場合、処理槽1の周囲におけるチャンバ27の下方から複数の排気孔79Bを通して排気単管77Bから気体が排出されるので、上述した実施例の排気機構75に比較して容易に構成することができる上、同様の作用効果を奏することができる。
【0036】
(3)上述した実施例では、上述した実施例では、処理槽1が単槽で構成されているが、処理槽1を内槽と、内槽から溢れた処理液を回収する外槽とを備えた複槽としてもよい。
【0037】
(4)上述した実施例では、排気管77の両端が排気管67に連通接続されて排気されているが、排気管77の一端側を閉塞して、他端側からのみ真空ポンプ69で排気するように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】実施例に係る基板処理装置の概略構成を示す図である。
【図2】排気機構の要部を示す斜視図である。
【図3】装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】排気機構の変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0039】
W … 基板
1 … 処理槽
7 … 噴出管
31 … リフタ
33 … 溶剤ノズル
34 … 不活性ガスノズル
59 … QDR弁
69 … 真空ポンプ
75 … 排気機構
77 … 排気管
79 … 排気孔
81 … 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理液により処理された基板を溶剤蒸気により乾燥させる基板処理装置において、
処理液を貯留する処理槽と、
前記処理槽の周囲を囲うチャンバと、
前記チャンバ内に溶剤蒸気を供給する溶剤蒸気供給手段と、
前記チャンバ内における前記処理槽の周囲の複数箇所から前記チャンバ内の気体を排気する排気機構と、
前記排気機構に連通接続され、前記排気機構を介して気体を排気する排気手段と、
を備えていることを特徴とする基板処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の基板処理装置において、
前記排気機構は、平面視でUの字状を呈し、一端あるいは両端が前記排気手段に連通されているとともに、前記処理槽を囲って配設された排気管と、前記排気管の下面に形成された複数個の排気孔と、を有することを特徴とする基板処理装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の基板処理装置において、
前記排気機構は、平面視でUの字状を呈し、一端あるいは両端が前記排気手段に連通されているとともに、前記処理槽の下面側に配設された下面排気管と、前記下面排気管の下面に形成された複数個の排気孔と、を有することを特徴とする基板処理装置。
【請求項4】
請求項1に記載の基板処理装置において、
前記排気機構は、直線状を呈し、先端側が閉塞され他端側が前記排気手段に連通されているとともに、前記チャンバ内にて平面視で分散して複数本配設された排気単管と、前記排気単管の下面に形成された複数個の排気孔と、を有することを特徴とする基板処理装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載の基板処理装置において、
基板を支持し、前記処理槽内の処理位置と前記処理槽の上方にあたる乾燥位置とにわたって昇降可能な基板支持機構と、
前記基板支持機構を処理位置に移動させて基板に対して処理液による処理を行わせた後、前記排気手段を操作して排気を行わせ、前記溶剤蒸気供給手段から溶剤蒸気を供給させて前記チャンバ内を溶剤雰囲気にさせた後、前記基板支持機構を乾燥位置に移動させる制御手段と、
を備えていることを特徴とする基板処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−21422(P2009−21422A)
【公開日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−183278(P2007−183278)
【出願日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【出願人】(000207551)大日本スクリーン製造株式会社 (2,640)
【Fターム(参考)】