説明

表示装置およびナビゲーション装置

【課題】 複数の画像が表示装置に表示され、それぞれの画像が、接触操作対象/遠隔操作対象のいずれかに択一的に選択される場合に、複数の画像を柔軟に表示制御できる表示装置を提供する。
【解決手段】 第1、第2画像を同時に表示する第1、第2表示デバイス12、13と、表示される第1、第2画像の一方を遠隔操作対象とし他方を接触操作対象とするCPU51と、第1、第2画像のうち、遠隔操作対象となる画像に関する遠隔操作入力を受け付けるリモートコントローラ32と、第1、第2画像のうち、接触操作対象となる画像に関する接触操作入力を受け付ける第1、第2タッチパネル12a、13aと、第1、第2画像が遠隔操作対象/接触操作対象のいずれであるかを明示する第1、第2LED14、15とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第1画像及び第2画像を表示する表示装置及びそれを備えるナビゲーション装置に関し、特に複数の表示デバイス又はデュアルビューディスプレイ(見る角度によって2つの画像を同時に表示できる表示デバイス)を、リモートコントローラまたはタッチパネルで択一的に操作する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1(特開2001−280979号公報)は、自動車に搭載されるナビゲーション装置の表示装置として、2台のディスプレイを設けることにより、表示エリアを広くし、それぞれのディスプレイに互いに異なる画像を表示する技術を開示する。
【0003】
また、単一のディスプレイでありながら、運転者と助手席同乗者に別々の画像を表示できる、デュアルビューディスプレイが開発されている。これによれば、1台のディスプレイにより、右側から見る場合と左側から見る場合で別々の画像を同時に表示できる。例えば、運転者には運転に必要なナビゲーションの地図画面を表示して自動車の現在位置を知らしめ、助手席同乗者には映画などのコンテンツを表示することができる。
【0004】
これらのディスプレイで表示される各画像について、例えばナビゲーションの画面では現在位置を検索して設定する操作や、例えば映画などのコンテンツの画面では再生・早送り・停止などの操作が必要になる。
【0005】
特許文献2(特開2005−071286号公報)は、ディスプレイで表示される各画像の操作に関し、ディスプレイ上のタッチパネルにより操作する技術を開示する。このようにすると、タッチパネル操作が、運転者側に提供される画像に対する操作なのか、助手席同乗者側に提供される画像に対する操作なのかを判定する必要がある。そのため、特許文献2では、画面上に、運転者用のタッチ専用エリアと助手席同乗者用のタッチ専用エリアとをそれぞれ設け、運転者と助手席同乗者とは、それぞれのタッチ専用エリアをタッチし、表示装置にどちらからの操作であるかを指示して誤操作を防止することとしている。
【0006】
特許文献3(特開2005−073076号公報)は、タッチパネルによる操作ではなく、リモートコントローラを用いて操作する技術を開示する。この特許文献3では、リモートコントローラの操作をする際、どちらの画面に関する操作かを判定するために、リモートコントローラ位置検出センサを設けている。リモートコントローラ位置検出センサが、リモートコントローラからの応答信号の到来方向に基づいてリモートコントローラの位置を検出し、リモートコントローラが運転席/助手席のどちら側に位置しているかを判定し、リモートコントローラの操作者を検出する。
【0007】
しかしながら、特許文献2の表示装置においては、運転者あるいは助手席同乗者が、予めタッチ専用エリアに手を伸ばし、いずれの入力かを指示しなければならないため、操作が面倒である。勿論、運転者にとっては、できるだけ入力操作が少ないほうが交通安全面からも好ましい。
【0008】
また、特許文献3に記載の表示装置においては、操作者が、運転者/助手席同乗者のいずれであるかを表示装置に知らせる必要はないが、表示装置自体がそのことを認識するためにリモートコントローラ位置検出センサを新たに設ける必要があり、構成が複雑になってしまう。
【特許文献1】特開2001−280979号公報
【特許文献2】特開2005−071286号公報
【特許文献3】特開2005−073076号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そこで本発明は、複数の画像が表示装置に表示され、それぞれの画像が、接触操作対象/遠隔操作対象のいずれかに択一的に選択される場合に、必要な操作を増やさずに、しかも、リモートコントローラ位置検出センサ等を設けずに、複数の画像を柔軟に表示制御できる表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1の発明に係る表示装置は、第1画像と第2画像とを同時に表示する表示部と、表示部により表示される第1画像と第2画像の一方を遠隔操作対象とし他方を接触操作対象とする表示制御部と、第1画像と第2画像のうち、遠隔操作対象となる画像に関する遠隔操作入力を受け付ける遠隔操作情報入力部と、第1画像と第2画像のうち、接触操作対象となる画像に関する接触操作入力を受け付ける接触操作情報入力部と、第1画像と第2画像の少なくとも一方が遠隔操作対象/接触操作対象のいずれであるかを明示する明示部とを備える。
【0011】
この構成により、第1、第2画像の一方は遠隔操作情報入力部により操作され、他方は遠隔操作情報入力部により操作される。しかも、明示部が、第1画像と第2画像の少なくとも一方が遠隔操作対象/接触操作対象のいずれであるかを明示するため、操作者は、該当する画像に対して、その画像の操作対象に合う入力部を使用すれば、表示装置に、どちらの入力部を使用するかという情報をいちいち入力する必要がない。即ち、必要な操作を増やさずに、しかも、遠隔操作情報入力部の位置を検出するセンサ等を設けなくとも、各操作者は、それぞれの画像を柔軟に操作できる。
【0012】
第2の発明に係る表示装置では、第1の発明に加え、表示部は、第1画像を表示する第1表示デバイスと、第2画像を表示する第2表示デバイスとの組により構成される。
【0013】
この構成により、第1表示デバイスが第1画像を、第2表示デバイスが第2画像を、それぞれ独立して表示する。各表示デバイスにより表示される各画像が、互いに干渉することなく、しかも、各表示デバイスの解像度をフルに活用して表示を行える。
【0014】
第3の発明に係る表示装置では、第2の発明に加え、接触操作情報入力部は、第1表示デバイスへの接触位置を検出する第1タッチパネルと、第2表示デバイスへの接触位置を検出する第2タッチパネルとの組により構成される。
【0015】
この構成により、第1タッチパネルと第2タッチパネルとに分けて構成でき、第1、第2表示デバイスへの接触位置を区別して取り扱うことができる。
【0016】
第4の発明に係る表示装置では、第2の発明に加え、明示部は、第1表示デバイス又は第2表示デバイスの少なくとも一方に対して関連付けて設けられた発光素子により構成され、明示部は、発光素子の点灯/消灯により、第1表示デバイスにより表示される第1画像と第2表示デバイスにより表示される第2画像の少なくとも一方が遠隔操作対象/接触操作対象のいずれであるかを明示する。
【0017】
この構成により、発光素子の点灯/消灯により、操作者は、第1表示デバイスにより表示される第1画像と第2表示デバイスにより表示される第2画像の少なくとも一方が遠隔操作対象/接触操作対象のいずれであるかを容易に知ることができる。
【0018】
第5の発明に係る表示装置では、第2の発明に加え、明示部は、第1表示デバイス又は第2表示デバイスの少なくとも一方に対して関連付けて設けられた発光素子により構成され、明示部は、発光素子の発光色により、第1表示デバイスにより表示される第1画像と第2表示デバイスにより表示される第2画像の少なくとも一方が遠隔操作対象/接触操作対象のいずれであるかを明示する。
【0019】
この構成により、発光素子の発光色により、操作者は、第1表示デバイスにより表示される第1画像と第2表示デバイスにより表示される第2画像の少なくとも一方が遠隔操作対象/接触操作対象のいずれであるかを容易に知ることができる。
【0020】
第6の発明に係る表示装置では、第4の発明に加え、明示部の発光素子は、第1表示デバイス又は第2表示デバイスのそれぞれに対して関連付けて設けられる。
【0021】
この構成により、操作者は、第1、第2表示デバイスのどちらを見ていても、見ている側の表示デバイスが遠隔操作対象/接触操作対象のいずれであるかを、容易に知ることができる。
【0022】
第7の発明に係る表示装置では、第2の発明に加え、明示部は、第1表示デバイスにより表示される第1画像と第2表示デバイスにより表示される第2画像の少なくとも一方が遠隔操作対象/接触操作対象のいずれであるかを明示する付加画像を、第1表示デバイスにより表示される第1画像と第2表示デバイスにより表示される第2画像の少なくとも一方に付加する。
【0023】
この構成により、付加画像により、操作者は、第1表示デバイスにより表示される第1画像と第2表示デバイスにより表示される第2画像の少なくとも一方が遠隔操作対象/接触操作対象のいずれであるかを容易に知ることができ、この場合、各表示デバイスの外部に明示部を設ける必要はなく、表示装置をコンパクトに構成できる。
【0024】
第8の発明に係る表示装置では、第7の発明に加え、明示部は、付加画像を、第1表示デバイスにより表示される第1画像と第2表示デバイスにより表示される第2画像の少なくとも一方に重畳する。
【0025】
この構成により、第1、第2画像の少なくとも一方に重畳される付加画像により、操作者は、第1表示デバイスにより表示される第1画像と第2表示デバイスにより表示される第2画像の少なくとも一方が遠隔操作対象/接触操作対象のいずれであるかを容易に知ることができ、この場合、各表示デバイスの外部に明示部を設ける必要はなく、表示装置をコンパクトに構成できる。
【0026】
第9の発明に係る表示装置では、第1の発明に加え、遠隔操作情報入力部は、リモートコントローラである。
【0027】
この構成により、操作者は、リモートコントローラにより、遠隔操作情報を容易に入力できる。
【0028】
第10の発明に係る表示装置では、第9の発明に加え、リモートコントローラは、操作者が右手/左手のいずれによりリモートコントローラを把持しているかを検出し検出結果を生成する持手センサを備える。
【0029】
この構成における持手センサにより、操作者の持手を検出できる。
【0030】
第11の発明に係る表示装置では、第10の発明に加え、表示制御部は、持手センサの検出結果に基づいて、運転者又は助手席同乗者のいずれがリモートコントローラを把持しているかを判定し、第1表示デバイスと第2表示デバイスのうち、リモートコントローラを把持していると判定される者に向けて設置される表示デバイスを、遠隔操作対象とし、リモートコントローラを把持していると判定されない者に向けて設置される表示デバイスを接触操作対象とする。
【0031】
この構成により、表示制御部が上記のように判定するため、運転者又は助手席同乗者は、何ら入力しなくとも、遠隔操作対象/接触操作対象が適宜選択され、合理的な表示制御を実現できる。
【0032】
第12の発明に係る表示装置では、第1の発明に加え、自動車のダッシュボードに固定される取付板と、取付板から上向きに立設される支柱とをさらに備え、第1表示デバイスと第2表示デバイスとは、運転者と助手席同乗者のそれぞれに向けて、支柱を中心として第1表示デバイスの表面と第2表示デバイスの表面とがなす角を変更できるように支持される。
【0033】
この構成により、運転者又は助手席同乗者は、上記角を調整し、画像を見やすく表示できる。
【0034】
第13の発明に係る表示装置では、第12の発明に加え、角は、180度以上360度以下に設定される。
【0035】
この構成により、運転者は、小さな首振り角で該当する画像を視認できると共に、直ちに自動車の進行方向前方に視線を戻すことができるから、交通安全上望ましい。また、運転者、助手席同乗者から第1、第2表示デバイスまでの距離が短く、運転者、助手席同乗者は、互いの手が干渉せずに、操作入力できる。
【0036】
第14の発明に係る表示装置では、第13の発明に加え、角を検出する角度センサをさらに備え、表示制御部は、角度センサが検出する角に基づいて、第1表示デバイスと第2表示デバイスとが、運転者と助手席同乗者のいずれに向いているのかを決定する。
【0037】
この構成により、運転者又は助手席同乗者が、特に指示しなくとも、遠隔操作対象/接触操作対象を状況に応じて、自動的に切り替えできる。
【0038】
第15の発明に係る表示装置では、第1の発明に加え、表示部は、見る角度により第1画像及び第2画像の一方のみが視認できる表示デバイスにより構成される。
【0039】
この構成により、単一の表示デバイスのみにより、表示装置をコンパクトに構成しながら、第1、第2画像を表示できるため、設置スペースに余裕がない小型自動車などに好適に適用できる。
【発明の効果】
【0040】
本発明によれば、第1、第2画像のうち、一方を遠隔操作情報入力部で操作し、他方を接触操作情報入力部により操作し、画像の操作対象を明示する明示部を設けているため、必要な操作を増やさず、しかも、遠隔操作情報入力部の位置を検出するセンサ等を設けなくとも、操作者は、それぞれの画像を柔軟に操作できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0041】
以下図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
【0042】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における表示装置を搭載した自動車のダッシュボード付近を示す外観図である。本形態の表示装置は、好ましくはカーナビゲーション装置のディスプレイとして使用され、自動車の納車前に予めビルトインされるタイプに属する。
【0043】
図1に示すように、ダッシュボード1の運転席前方には計器板を備えるセンタコンソール2が配置され、センタコンソール2の運転者側にはハンドル3が回転自在に設けられる。また、ダッシュボード1の中央部には、運転者と助手席同乗者に外気、冷気あるいは暖気を送風するエアコン吹き出し口4が配設される。
【0044】
本形態の表示装置10は、好ましくはエアコン吹き出し口4の上方で運転者の視界を妨げない位置において、ダッシュボード1にビルトインされる。表示装置10は、枠体11がダッシュボード1に固着されることにより、ダッシュボード1に支持される。表示装置10は、運転席側部分と助手席側部分とに分かれており、それぞれ運転席側の第1表示デバイス12と助手席側の第2表示デバイス13とが、枠体11の該当箇所に固着されて構成される。図1の例では、自動車は右ハンドル車であるから、自動車の前進方向に向かって右側が運転席であり左側が助手席である。なお、本発明は、後述するように、左ハンドル車にも同様に適用でき、そのときは、左右の位置関係を反転させることにより対応できる。したがって、本発明の趣旨を逸脱しない限り、自動車が左ハンドル車である場合も本発明に包含される。
【0045】
図1において、第1表示デバイス12、第2表示デバイス13は、表示部に相当し、これらそれぞれの表面には、接触操作情報入力部として、第1タッチパネル12a、第2タッチパネル13aがそれぞれ重ね合わされる。即ち、運転者あるいは助手席同乗者が第1タッチパネル12aあるいは第2タッチパネル13aに手(通常は、指先)を触れると、第1タッチパネル12aあるいは第2タッチパネル13aは、その接触位置を検出する。第1タッチパネル12a、第2タッチパネル13aは、その奥にある第1表示デバイス12、第2表示デバイス13の表示内容を良好に視認できるようにするため、透明又は半透明の材料で構成されることが望ましい。第1タッチパネル12a、第2タッチパネル13aは、接触位置のXY座標値を十分な精度で検出できれば十分であり、その検出方式は任意である。例えば、電磁誘導式、電気抵抗式、静電容量式、感圧式等が好適である。
【0046】
第1表示デバイス12、第2表示デバイス13は、自動車の設置空間が許せば、小型のブラウン管やリアプロジェクタ等でも良いが、一般には、薄型の表示パネルであることが望ましい。例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(エレクトロルミネセンス)ディスプレイ、プラズマディスプレイ及びSED(Surface−conduction Electron−emitter Display)等が好適である。第1表示デバイス12、第2表示デバイス13は、表現力を考慮すると、カラーディスプレイであることが望ましいが、白黒ディスプレイであっても原理的には差し支えなく、そうしても本発明に包含される。
【0047】
そして、第1表示デバイス12、第2表示デバイス13のうち、一方はリモートコントローラ操作対象(リモートコントローラの操作入力が有効なデバイス)となり、他方はタッチパネル操作対象(タッチパネルの操作入力が有効なデバイス)となる。第1表示デバイス12の表示内容と第2表示デバイス13の表示内容は一般に異なる。例えば、運転者側の第1表示デバイス12にナビゲーション情報を表示し、助手席側の第2表示デバイス13にAV(audio/visual)情報を表示する如くである。なお、実益は少ないが、第1表示デバイス12、第2表示デバイス13に同じ表示内容を表示することもできないわけではない。
【0048】
図1に示すように、第1表示デバイス12、第2表示デバイス13のそれぞれの周囲に(位置関係を対応づけて)、第1LED14及び第2LED15、第1スイッチ16及び第2スイッチ17が配設される。本形態では、第1LED14及び第2LED15は、第1表示デバイス12、第2表示デバイス13のうち、いずれがリモートコントローラ操作対象であるかを示す。より具体的には、リモートコントローラ操作対象である表示デバイスの付近にあるLEDを点灯させ、タッチパネル操作対象である表示デバイスの付近にあるLEDを消灯させることにしている。例えば、第1表示デバイス12がリモートコントローラ操作対象であれば、第1LED14が点灯し、第2LED15は消灯する。逆に、第2表示デバイス13がリモートコントローラ操作対象であれば、第2LED15が点灯し、第1LED14は消灯する。
【0049】
但し、これは一例に過ぎないのであって、上記と点灯/消灯を反転させても良いし、第1LED14、第2LED15を2色(例えば、赤と青)以上発光できるものとし、リモートコントローラ操作対象となる表示デバイス付近のLEDを特定の色(例えば、赤)で発光させ、他方のLEDを別の色(例えば、青)で発光させても良い。第1LED14、第2LED15は、明示部に相当するが、明示部は必ずしもLEDである必要はない。例えば、小型の電球、蛍光表示管等でも良いし、例えばソレノイドあるいはモータ等のアクチュエータに駆動されて位置を変える(例えば、突没、回転、傾斜等)小部品(例えば、ボタン、つまみ、ノッチ等)で構成することもできる。
【0050】
要するに、運転者や助手席同乗者が、第1表示デバイス12、第2表示デバイス13のどちらかがリモートコントローラ操作対象であるか(言い換えれば、どちらがタッチパネル操作対象であるか)を、視覚により知り得れば十分である。
【0051】
本形態では、第1スイッチ16、第2スイッチ17は、切替部に相当し、これらのスイッチ16、17のいずれかが押されると、押されたスイッチに近い表示デバイスがリモートコントローラ操作対象となる。リモートコントローラ操作対象が変更されると、当然タッチパネル操作対象が変更されると共に、後に詳述するように、第1LED14、第2LED15の点灯/消灯状態が変更される。
【0052】
しかしながら、リモートコントローラ操作対象/タッチパネル操作対象を切替える切替部は、第1スイッチ16、第2スイッチ17によらなくても良い。例えば、リモートコントローラの入力の一態様(例えば、切替専用ボタンの押し下げ)を操作対象切替に割り当てても良い。リモートコントローラによらない場合であっても、2つ以上のスイッチを設ける必要はなく、1つのスイッチを設け、1回押される毎に操作対象を反転(トグル)させても良いし、さらには、特別なスイッチそのものをなくして、リモートコントローラ操作対象となっている表示デバイスに重ね合わされるタッチパネルをスイッチの代わりにして、このタッチパネルが接触を検出すると、操作対象を切り替えるようにしても良い。
【0053】
次に、図2、図3を参照しながら、実施の形態1における遠隔操作情報入力部としてのリモートコントローラについて説明する。
【0054】
図2(a)に示すように、リモートコントローラ32の操作面(上面)には、操作ボタン33等が設けられ、リモートコントローラ32を把持する操作者が所望の操作指示を表示装置10へ入力できるようになっている。入力信号は、例えば、赤外線、電波等によりリモートコントローラ32から出力される。さらに、リモートコントローラ32の一方の側部(本形態では左側)には、持手センサ34が配設される。持手センサ34は、操作ボタン33を把持する操作者が、図2(a)のように右手35で把持しているのか、あるいは、図2(b)に示すように左手36で把持しているのかを検出する。持手センサ34は、好ましくは、スイッチ、圧電素子等で構成される。
【0055】
図2(a)に示すように、操作者が右手35で操作ボタン33を把持しているとき、左手36は持手センサ34に接触しないので、持手センサ34は非接触状態の信号を出力する(あるいは、何も信号を出力しない場合でも良い。)。一方、図2(b)に示すように、操作者が左手36で操作ボタン33を把持しているとき、右手35は持手センサ34に接触するので、持手センサ34は接触状態の信号を出力する。これにより、持手センサ34は、操作者が右手35/左手36のいずれによりリモートコントローラ32を把持しているのか(つまり持手)を、検出できる。持手センサ34は、図2に示すように、リモートコントローラ32の左右両側部の一方のみに設けても良いし、左右両方に設けても良いことは容易に理解されよう。つまり、左右両方に持手センサ34を設けても本発明に包含される。
【0056】
図3に示すように、リモートコントローラ32は、通常、運転席37と助手席38との間に配設されるセンタコンソール部39の付近に載置される。そして、図3に示すように、自動車が右ハンドル車であり、かつ、リモートコントローラ32がセンタコンソール部39付近に存在する場合、運転席37に座る運転者30は、センタコンソール部39により近い左手36でリモートコントローラ32を把持することが多い。また、助手席38に座る助手席同乗者31は、助手席38により近い右手35でリモートコントローラ32を把持することが多い。
【0057】
したがって、右ハンドル車において、図2(b)に示すように、持手センサ34が、持手は左手36であることを検出するとき、高い確率により、操作者は運転者30であると判定できる。逆に、右ハンドル車において、図2(a)に示すように、持手センサ34が、持手は右手35であることを検出するとき、高い確率により、操作者は助手席同乗者31であると判定できる。
【0058】
以上により、本形態のリモートコントローラ32は、単に操作者の持手を検出するだけでなく、操作者が運転者30/助手席同乗者31のいずれであるかを判定する用途にも利用できる。この判定結果を、上述のように、運転者30用の第1表示デバイス12と助手席同乗者31用の第2表示デバイス13という2つの画面を持つ表示装置10の制御に応用すれば、一層柔軟でかつ合理的な操作環境を実現できる。左ハンドル車については、上述の内容において、左右を入れ替えることにより対応できる。
【0059】
なお実施の形態1の詳細は、実施の形態2の詳細と共に後述する。
【0060】
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2における表示装置を搭載した自動車のダッシュボード付近を示す外観図である。本形態の表示装置は、好ましくはカーナビゲーション装置のディスプレイとして使用され、自動車の納車後に後付けされるタイプに属する。図4において、図1と同様の構成要素については、同一符号を付すことにより説明を省略する。
【0061】
図4に示すように、本形態の表示装置は、枠体等の構成が実施の形態1と異なり、底部に設けられた取付板20がダッシュボード1の天板中央部1a上に固定されることにより、自動車に取り付けられる。取付板20の略中央部から、垂直上向きに円柱状をなす支柱21が立設される。
【0062】
第1表示デバイス12を支持する第1枠体22及び第2表示デバイス13を支持する第2枠体23とには、それぞれボス部22a、23aが形成され、ボス部22a、23aが支柱21の上端部と下部に枢着される。これにより、第1表示デバイス12、第2表示デバイス13は、支柱21を中心にして水平面内で回転することができ、この回転により、第1表示デバイス12、第2表示デバイス13の各表面がなす角が変更される。
【0063】
図5に示すように、この角を調整し、運転者30に第1表示デバイス12を向け、助手席同乗者31に第2表示デバイス13を向けるようにすることが望ましい。こうすれば、運転者30は、矢印N1方向に向けば第1表示デバイス12の表示内容を視認でき、第1表示デバイス12上の第1タッチパネル12aに手を触れることができる。また、助手席同乗者31は、矢印N2方向に向けば第2表示デバイス13の表示内容を視認でき、第2表示デバイス13上の第2タッチパネル13aに手を触れることができる。図5(a)の位置関係では、運転者30は、小さな首振り角で第1表示デバイス12の表示内容を視認でき、すぐに自動車の進行方向前方に視線を戻すことができるから、交通安全上望ましい。また、運転者30、助手席同乗者31から第1タッチパネル12aあるいは第2タッチパネル13aまでの距離が短く、運転者30、助手席同乗者31は、互いにそれらの手が交差することなく、第1タッチパネル12aあるいは第2タッチパネル13aに手を触れることができ、操作性の面からも望ましい。
【0064】
一方、図5(b)に示すように、第1表示デバイス12、第2表示デバイス13の表面がなす角を変更し、助手席同乗者31が第1表示デバイス12を視認し第1タッチパネル12aに手を触れる(矢印N4)ようにし、運転者30が第2表示デバイス13を視認し第2タッチパネル13aに手を触れる(矢印N3)ようにすることもできる。しかしながら、このようにすると、助手席同乗者31から第1タッチパネル12aまでの距離と運転者30から第2タッチパネル13aまでの距離とが、いずれも図5(a)の場合よりも長くなり、操作性が低下する。また、運転者30、助手席同乗者31が同時に、第2タッチパネル13a、第1タッチパネル12aに向けて誤って手を伸ばすと、運転者30の手と助手席同乗者31の手が干渉するおそれがあり、好ましくない。また、図5(b)の位置関係では、運転者30は、比較的大きく首を降らないと自動車の進行方向前方に視線を戻すことがでないから、交通安全上も好ましくない。
【0065】
また、図5(b)の状態では、第2表示デバイス13、第2タッチパネル13aが運転者30の使用対象となり、第1表示デバイス12、第1タッチパネル12aが助手席同乗者31の使用対象となるので、図5(a)あるいは実施の形態1の場合と、対象の入れ替えが必要になる。これに対応するには、第1表示デバイス12、第2表示デバイス13の表面がなす角を検出する角度センサ21aを設け、角度センサ21aにより検出された角が例えば180度を下回ったら、CPU51(図6参照)は、対象を自動的に入れ替えるようにすればよい。
【0066】
即ち、この角が0度以上180度以下の時、図5(b)に示すような状態となり、180度を超えて360度以下の時、図5(a)に示すような状態となるので、CPU51は、この角に応じて、対象をどのようにすべきかを制御するとよい。
【0067】
(実施の形態1、2の詳細)
次に、図6を参照しながら、実施の形態1、2の詳細について説明する。実施の形態1、2は、ブロック図レベル及びフローチャートレベルにおいて、基本的に同様である。また、図6において、図1〜図5と同様の構成要素については、同一符号を付すことにより説明を省略する。
【0068】
図6は、本発明の実施の形態1、2におけるカーナビゲーション装置のブロック図である。このカーナビゲーション装置は、ソース供給部40と表示装置10とその他の要素を備える。
【0069】
ソース供給部40のうち、ハードディスク装置45は、図8の左側に示すようにAV再生情報等を記憶し、表示装置10のセレクタ56に所定のフォーマット(表示装置10で再生可能な方式)によるAV再生情報を出力する。
【0070】
DVDプレーヤ47は、DVD(Digital Versatile Disk)46がセットされると、DVD46に記録された再生情報を再生する。ハードディスク装置45及びDVD46の一方又は双方には、地図情報が記録されている。勿論、DVDプレーヤに代えて、DVDレコーダを用いても良い。
【0071】
ナビゲーション処理部41は、GPS(Global Postioning System)アンテナ42に接続されると共に、必要に応じて図示していない角速度センサや距離センサから信号を入力する。そして、ナビゲーション処理部41は、ハードディスク装置45又はDVD46に記録された地図情報を参照すると共に、GPSアンテナ42(及び、必要に応じて角度センサ、距離センサ)からの信号を用いて、このカーナビゲーション装置が搭載される自動車の現在の絶対位置を検出し、検出された絶対位置と地図情報とに基づいて、ナビゲーション情報を生成し、所定のフォーマットで表示装置10のセレクタ56に生成したナビゲーション情報を出力する。また、ナビゲーション処理部41は、目的地情報を入力すると、現在の絶対位置から目的地に至る経路を、地図情報を参照して探索し、探索結果情報を同様に表示装置10のセレクタ56へ出力する。さらに、探索結果情報に従って、目的地まで運転者を案内するルート案内情報を同様に表示装置10のセレクタ56へ出力する。
【0072】
TVチューナ44には、TVアンテナ43が接続され、TVチューナ44は、TVアンテナ43が受信した放送波を復調してTV再生情報を生成し、TVチューナ44は、所定のフォーマットで生成されたTV再生情報を表示装置10のセレクタ56へ出力する。
【0073】
ここで、ソース供給部40は、少なくとも2種類の画像情報を表示装置10のセレクタ56へ供給すれば十分であり、図6の構成は、種々変更できる。
【0074】
表示装置10は、既に述べた要素の他、次の要素を備える。
【0075】
ROM50は、図7のフローチャートに沿った制御プログラムを記憶する。
【0076】
CPU51は、ROM50が記憶する制御プログラムを実行することにより、表示装置10の各要素を制御する。即ち、CPU51は、表示制御部に相当する。RAM53には、CPU51がこの実行時に必要とするデータ等を格納するための一時記憶領域が確保される。
【0077】
フラッシュメモリ54は、先回処理を終了した際の各値(後述するソース1、2の値、タッチパネル操作対象、リモートコントローラ操作対象等)を記憶する。なお、フラッシュメモリ54は、不揮発性記憶媒体の一例に過ぎないのであって、例えば、ハードディスク装置45に一定領域を確保し、それで代用(つまり、フラッシュメモリ54は省略)しても差し支えない。
【0078】
受信器55は、リモートコントローラ32からの入力信号を受信する(したがって、リモートコントローラ32が赤外線を出力するときは赤外線受光器であり、電波を出力するときは電波受信器である。)。
【0079】
インターフェイス52は、表示装置10の各要素からの信号入出力を中継するバス及びI/O部である。
【0080】
セレクタ56は、CPU51からの選択信号を入力し、ソース供給部40からソース1(第1表示デバイス12へ表示されるべきソース)とソース2(第2表示デバイス13へ表示されるべきソース)とを選択し、ソース1の画像情報を第1画像メモリ57へ出力し、ソース2の画像情報を第2画像メモリ59へ出力する。また、省略可能であるが、セレクタ56は、再生すべき音声データがあるときは、その音声データを音声データ処理部61へ出力し、音声データ処理部61は、この音声データをアナログオーディオ信号へ変換し、増幅してスピーカ62へ出力する。
【0081】
第1画像メモリ57、第2画像メモリ59は、いずれも第1表示デバイス12、第2表示デバイス13のそれぞれの1画面分の画像データを記憶できるフレームメモリ等から構成される。第1画像メモリ57、第2画像メモリ59に、画像データが蓄積されると、図示しない同期信号にしたがって、第1ドライバ58、第2ドライバ60は、それぞれ第1表示デバイス12、第2表示デバイス13をドライブし、第1表示デバイス12、第2表示デバイス13の表示状態が更新される。
【0082】
なお、セレクタ56のソース1、2から供給される画像信号が、第1、第2ドライバ58、60に直接入力可能な信号であるときは、第1、第2画像メモリ57、58は、省略しても良い。
【0083】
接触位置検出回路63は、第1タッチパネル12a、第2タッチパネル13aから接触位置座標信号を入力し、インターフェイス52を経由し、CPU51へ入力した接触位置座標信号を出力する。
【0084】
点灯制御回路64は、CPU51からインターフェイス52を経由して点灯制御信号を入力すると、それに従って第1LED14又は第2LED15の一方を点灯させ、他方を消灯させる。なお、上述した他の表示形態をとるときは、点灯制御回路64の動作を適宜変更すればよい。
【0085】
次に、図7を参照しながら、実施の形態1、2における表示装置の動作を説明する。
【0086】
動作が開始されると、ステップ1にて、CPU51は、フラッシュメモリ54に有効な値が保存されているかどうかチェックする。例えば、はじめて表示装置10が動作するような場合では、先回の動作状態そのものが存在せず、そのため、フラッシュメモリ54には有効な値が保存されていない。このような場合には、ステップ2にて、CPU51は、ソース1、ソース2をデフォルト値(例えば、ソース1をナビゲーション処理部41とし、ソース2をTVチューナ44とする等)とし、タッチパネル操作対象を運転者30側の第1表示デバイス12を示す値「1」とし、さらにリモートコントローラ操作対象を助手席同乗者31側の第2表示デバイス13を示す値「2」とする。これらの値は、RAM53に保存される。
【0087】
あるいは、ステップ1にて、フラッシュメモリ54に先回処理が終了した際に保存された有効な値があるときは、ステップ3にて、CPU51は、フラッシュメモリ54に保存された値のとおり、ソース1、ソース2、タッチパネル操作対象、リモートコントローラ操作対象を選択する。これらの値は、RAM53に保存される。これにより、先回処理が終了した際における操作状態が復元される。
【0088】
次に、ステップ4にて、CPU51は、セレクタ56へ選択信号を出力し、その結果、ソース1の画像データが第1画像メモリ57へ出力され、ソース2の画像データが第2画像メモリ59へ出力される。また、第1ドライバ58は、第1画像メモリ57に出力されたソース1の画像データに基づいて第1表示デバイス12をドライブしソース1の画像データが第1表示デバイス12に表示され、第2ドライバ60は、第2画像メモリ59に出力されたソース2の画像データに基づいて第2表示デバイス13をドライブしソース2の画像データが第2表示デバイス13に表示される。
【0089】
ステップ5にて、CPU51は、第1LED14、第2LED15のうち、リモートコントローラ操作対象となるものを点灯させ、タッチパネル操作対象となるものを消灯させる、点灯制御信号を、点灯制御回路64に出力し、この点灯制御信号による点灯/消灯結果が得られる。
【0090】
もし、例えば、直前のリモートコントローラ操作対象が第1表示デバイス12であり、それからリモートコントローラ操作対象が第2表示デバイス13に変更されたときは、図8に示すように、第1LED14が点灯から消灯へ変化し、第2LED15が消灯から点灯へ変化することになる。
【0091】
ステップ6にて、CPU51は、処理を終了すべきかどうかチェックする。もし終了すべきときは、ステップ7にて、CPU51は、RAM53に保存している現在の各値をフラッシュメモリ54へ保存した上で、処理を終了する。
【0092】
そうでなければ、ステップ8にて、CPU51は、操作者から何らかの入力があるかどうかチェックする。もしなければ、CPU51は、処理をステップ6へ戻す。
【0093】
操作者から何らかの入力があれば、ステップ9にて、CPU51は、第1スイッチ16又は第2スイッチ17のいずれかが押し下げられたかどうかチェックし、ステップ10にて、CPU51は、RAM53が記憶する操作対象を変更し、ステップ5にて処理を移す。そうでなければ、CPU51は、ステップ11へ処理を移す。
【0094】
ステップ11にて、CPU51は、リモートコントローラ32からの入力かどうかチェックする。もしそうなら、CPU51は、RAM53を参照し、受信器55を経由して入力されたリモートコントローラ操作入力信号を、第1表示デバイス12または第2表示デバイス13のうち、現在リモートコントローラ操作対象となっているものへの入力信号として取り扱う。したがって、リモートコントローラ操作入力信号は、現在リモートコントローラ操作対象となっている表示デバイスへ反映される(ステップ12)。そして、CPU51は、ステップ6へ処理を移す。
【0095】
そうでないなら、CPU51は、ステップ13へ処理を移す。
【0096】
ステップ13にて、CPU51は、接触位置検出回路63から接触位置座標信号を入力したかどうかチェックする。もしそうなら、CPU51は、RAM53を参照し、接触位置検出回路63が出力した接触位置座標信号を、第1表示デバイス12または第2表示デバイス13のうち、現在タッチパネル操作対象となっているものへの入力信号として取り扱う。したがって、接触位置座標信号は、現在タッチパネル操作対象となっている表示デバイスへ反映される(ステップ14)。そして、CPU51は、ステップ6へ処理を移す
そうでないなら、CPU51は、直ちにステップ6へ処理を移す。
【0097】
(実施の形態3)
図9は、本発明の実施の形態3における表示装置を搭載した自動車のダッシュボード付近を示す外観図である。本形態の表示装置は、実施の形態1と同様に、好ましくはカーナビゲーション装置のディスプレイとして使用され、自動車の納車前に予めビルトインされるタイプに属する。
【0098】
図9において、実施の形態1、2と同様の構成要素については、同一符号を付すことにより説明を省略する。
【0099】
図9に示すように、本形態の表示装置は、外観上、実施の形態1に比べ、第1LED14、第2LED15、第1スイッチ16、第2スイッチ17が省略されている点が異なる。それに伴い、図1の枠体11は、第1LED14、第2LED15、第1スイッチ16、第2スイッチ17の取付箇所が設けられていない枠体24に変更されている。その他の点は、外観上実施の形態1と同様である。
【0100】
なお実施の形態3の詳細は、実施の形態4の詳細と共に後述する。
【0101】
(実施の形態4)
図10は、本発明の実施の形態4における表示装置を搭載した自動車のダッシュボード付近を示す外観図である。本形態の表示装置は、実施の形態2と同様に、好ましくはカーナビゲーション装置のディスプレイとして使用され、自動車の納車後に後付けされるタイプに属する。
【0102】
図10において、実施の形態1、2と同様の構成要素については、同一符号を付すことにより説明を省略する。
【0103】
図10に示すように、本形態の表示装置は、外観上、実施の形態2に比べ、第1LED14、第2LED15、第1スイッチ16、第2スイッチ17が省略されている点が異なる。それに伴い、図4の第1枠体25、第2枠体26は、第1LED14、第2LED15、第1スイッチ16、第2スイッチ17の取付箇所が設けられていない、第1枠体25(ボス部25a)、第2枠体26(ボス部26a)に変更されている。その他の点は、外観上実施の形態2と同様である。
【0104】
(実施の形態3、4の詳細)
次に、図11を参照しながら、実施の形態3、4の詳細について説明する。実施の形態3、4は、ブロック図レベル及びフローチャートレベルにおいて、基本的に同様である。また、図11において、図6と同様の構成要素については、同一符号を付すことにより説明を省略する。
【0105】
図11は、本発明の実施の形態3、4におけるカーナビゲーション装置のブロック図である。図6と比較して、次の点が異なる。
【0106】
本形態の表示装置70のROM65は、図12のフローチャートに沿った制御プログラムを記憶する。
【0107】
第1LED14、第2LED15、第1スイッチ16、第2スイッチ17が省略されているので、点灯制御回路64が省略されている。特に、第1スイッチ16、第2スイッチ17を省略したため、表示デバイスをリモートコントローラ操作対象/タッチパネル操作対象において切り替えるのは、リモートコントローラ32によることとしている。この切り替えのために、特別のボタンを設けても良いし、リモートコントローラ32により運転者30、助手席同乗者31のいずれがリモートコントローラ32を把持しているのかを、上述したように判定し、判定結果が示す操作者側に位置する表示デバイスがリモートコントローラ操作対象に選択されたものとしても良い。
【0108】
さて、実施の形態3、4では、実施の形態1、2におけるLED点灯/消灯にかえて、表示デバイスがリモートコントローラ操作対象/タッチパネル操作対象のいずれであるかを示すために、図13に示すように、表示デバイスがリモートコントローラ操作対象であることを示す付加画像74と、表示デバイスがタッチパネル操作対象であることを示す付加画像75とを用いる。本形態では、付加画像74、75は、付加画像メモリ72に格納されるが、ROM65、ハードディスク装置45、フラッシュメモリ54等に格納することもできる。
【0109】
また、図13では、アイコンによる付加画像74、75を例示しているが、例えば「リモートコントローラ」、「タッチ」等のように文字により表示しても差し支えない。要するに、本形態に言う付加画像は、操作者が、表示デバイスはリモートコントローラ操作対象/タッチパネル操作対象のいずれであるかを視認できるように、表示できるものであれば任意である。
【0110】
図11において、画像付加回路73は、CPU51からの指示(実施の形態1、2における点灯制御信号に相当)に応じて、第1画像メモリ57、第2画像メモリ59をアクセスし、ソース1から第1画像メモリ57へ送信された第1画像、ソース2から第2画像メモリ59へ送信された第2画像とに、付加画像74、75のうち、該当するものを上書きする。これにより、図13に示すように、第1画像、第2画像に重畳して、付加画像74、75が表示される。その他の点は、実施の形態1、2と同様である。
【0111】
次に、図12を参照しながら、実施の形態3、4における表示装置の動作を説明する。
【0112】
図12において、ステップ1〜4までは図7と同様である。しかし、ステップ4の次に、ステップ20にて、CPU51は、画像付加回路73に、付加画像74、付加画像75を、第1画像メモリ57、第2画像メモリ59のいずれかに付加させる。これにより、付加画像74、付加画像75が重畳表示されることになる。
【0113】
図12において、ステップ6〜8までは図7と同様である。但し、ステップ8にて入力がないとき、CPU51がステップ20へ処理を移す点が異なる。
【0114】
図12において、ステップ13〜14までは図7と同様である。但し、実施の形態3、4では、第1スイッチ16、第2スイッチ17を省略したので図7のステップ9に該当するプロセスがない。そのかわり、ステップ11にて、入力がリモートコントローラ入力であるとき、ステップ15にて、CPU51は、操作対象切替が指示されているかどうかチェックし、指示されていれば操作対象を切り替え(ステップ10)、指示されていなければリモートコントローラ入力をリモートコントローラ操作対象への入力とする(ステップ12)点が異なる。
【0115】
(実施の形態5)
図14は、本発明の実施の形態5における表示装置を搭載した自動車のダッシュボード付近を示す外観図である。本形態の表示装置は、実施の形態1と同様に、好ましくはカーナビゲーション装置のディスプレイとして使用され、自動車の納車前に予めビルトインされるタイプに属する。
【0116】
しかしながら、図示していないが、実施の形態2と同様の取付板20、支柱21を設ければ、実施の形態2と同様に、自動車の納車後に後付けされるタイプに属するカーナビゲーション装置のディスプレイに変更でき、このようにしても本発明に包含される。
【0117】
本形態では、実施の形態1〜4と異なり、単独の表示デバイス28が使用され、それを支持する枠体27の運転者30近くと助手席同乗者31近くには、それぞれ第1LED14、第2LED15が配設される。
【0118】
図14、図17に示すように、本形態の表示デバイス28は、デュアルビューディスプレイであり、見る角度によって異なる画像が見えるタイプのディスプレイである。その原理を簡単に説明すれば次のようになる。
【0119】
液晶表示パネル等からなる表示デバイス28の前面側には、パララックスバリア28aが重ね合わされている。パララックスバリア28aは、不透明領域によって隔てられた垂直な透光性スリット(図示せず)を複数有するスクリーンであり、表示デバイス28の第1の位置群にある画素からの発光は透光性スリットに邪魔されて、運転者30又は助手席同乗者31の一方からだけ見える。また、第1の位置群とは異なる第2の位置群にある画素からの発光は透光性スリットに邪魔されて、運転者30又は助手席同乗者31の他方からだけ見える。
【0120】
したがって、単一の表示デバイス28であっても、第1の位置群により表示すべき画像と、第2の位置群により表示すべき画像とを異ならしめれば、見る角度により2つの異なる画像を同時に表示することができる。
【0121】
そのために、本形態では、図15に示すように、第1画像メモリ57と第2画像メモリ59の後段に画像合成回路82を設けている。画像合成回路82は、第1画像メモリ57に格納された第1画像が、第1の位置群により表示され、第2画像メモリ59に格納された第2画像が、第2の位置群により表示されるように、第1画像及び第2画像を合成し合成画像情報をドライバ83へ出力する。この合成処理は、透光性スリットの長手方向と直交する方向について、第1画像と第2画像とをそれぞれ半分の情報量に間引くことにより簡単に実施できる。
【0122】
ドライバ83は、合成画像情報により、表示デバイス28を駆動し、合成画像が28に表示される。但し、表示デバイス28の前面には、パララックスバリア28aが重ね合わされているから、図17に例示するように、運転者30、助手席同乗者31は、第1の位置群による第1画像あるいは第2の位置群による第2画像の片方だけを視認できる。
【0123】
パララックスバリア28aのさらに前面には、タッチパネル28bが重ね合わされ、タッチパネル操作を受け入れうるようになっている点は、実施の形態1〜4と同様である。
【0124】
第1LED14、第2LED15のうち点灯してる側の操作者が、リモートコントローラ操作対象となっていることを示す点は、実施の形態1、2と同様である。
【0125】
本形態の表示装置80のROM81は、図16のフローチャートに沿った制御プログラムを記憶する。
【0126】
次に、図16を参照しながら、実施の形態5における表示装置の動作を説明する。
【0127】
図16において、ステップ1〜5までは図7と同様である。しかし、ステップ5の次に、ステップ30にて、画像合成回路82が、第1画像メモリ57、第2画像メモリ59にそれぞれ格納される第1、第2画像を合成して合成画像情報を出力し、ドライバ83が合成画像情報に基づいて、単一の表示デバイス28に表示を行わせる点が、図7と異なる。勿論、その表示内容は、上述したように、第1の位置群と第2の位置群とでは、別の画像を表示するものである点が、図7と異なる。なお、CPU51は、ステップ10において、操作対象を切り替えてから、ステップ5にて、第1、第2LED14、15の点灯/消灯を反転させる。
【0128】
ステップ6以降は、実施の形態3、4に係る図12と同様であり、重複する説明は省略する。
【0129】
(実施の形態6)
図18は、本発明の実施の形態6における表示装置を搭載した自動車のダッシュボード付近を示す外観図である。本形態の表示装置は、実施の形態1と同様に、好ましくはカーナビゲーション装置のディスプレイとして使用され、自動車の納車前に予めビルトインされるタイプに属する。
【0130】
しかしながら、図示していないが、実施の形態2と同様の取付板20、支柱21を設ければ、実施の形態2と同様に、自動車の納車後に後付けされるタイプに属するカーナビゲーション装置のディスプレイに変更でき、このようにしても本発明に包含される。
【0131】
実施の形態6は、実施の形態5から第1LED14、第2LED15を省略した内容(実施の形態5に実施の形態3、4の変更を加えたもの)である。したがって、図18において、枠体29は、図14の枠体27から第1LED14、第2LED15の取付箇所を省略したものとなっている。
【0132】
図19では、図15と比較すれば明らかなように、次の点が異なる。
【0133】
本形態の表示装置のROM91は、図20のフローチャートに沿った制御プログラムを記憶する。
【0134】
第1LED14、第2LED15が省略されているので、点灯制御回路64が省略されている。
【0135】
さて、実施の形態6では、実施の形態5におけるLED点灯/消灯にかえて、表示デバイスがリモートコントローラ操作対象/タッチパネル操作対象のいずれであるかを示すために、付加画像74、75を用いる。以下、実施の形態3、4において述べた事項と同様である。特に、図19において、図15の構成に加えて、付加画像メモリ72、画像付加回路73が追加されている。
【0136】
次に、図20を参照しながら、実施の形態6における表示装置の動作を説明する。
【0137】
実施の形態5に係る図16と比較すれば明らかなように、実施の形態6では、図20に示すように、図16のステップ4とステップ30の間で、画像付加回路73が第1画像メモリ57に格納される第1画像、第2画像メモリ59に格納される第2画像に、付加画像74、75のいずれかを上書きして付加する点が異なる。
【0138】
また、ステップ8にて、入力がないとき、CPU51は、ステップ20へ処理を移す点が異なる。
【0139】
その他は、実施の形態5に係る図16と同様である。
【産業上の利用可能性】
【0140】
本発明に係る表示装置は、例えば、複数の画像を同時に表示する表示装置ないしそれを用いるカーナビゲーション等の技術分野において好適に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0141】
【図1】本発明の実施の形態1における表示装置を搭載した自動車のダッシュボード付近を示す外観図
【図2】(a)本発明の実施の形態1におけるリモートコントローラの斜視図 (b)本発明の実施の形態1におけるリモートコントローラの斜視図
【図3】本発明の実施の形態1におけるセンタコンソール部の斜視図
【図4】本発明の実施の形態2における表示装置を搭載した自動車のダッシュボード付近を示す外観図
【図5】(a)本発明の実施の形態2における位置関係を示す平面図 (b)本発明の実施の形態2における位置関係を示す平面図
【図6】本発明の実施の形態1、2におけるカーナビゲーション装置のブロック図
【図7】本発明の実施の形態1、2におけるカーナビゲーション装置のフローチャート
【図8】本発明の実施の形態1、2における表示例図
【図9】本発明の実施の形態3における表示装置を搭載した自動車のダッシュボード付近を示す外観図
【図10】本発明の実施の形態4における表示装置を搭載した自動車のダッシュボード付近を示す外観図
【図11】本発明の実施の形態3、4におけるカーナビゲーション装置のブロック図
【図12】本発明の実施の形態3、4におけるカーナビゲーション装置のフローチャート
【図13】本発明の実施の形態3、4における表示例図
【図14】本発明の実施の形態5における表示装置を搭載した自動車のダッシュボード付近を示す外観図
【図15】本発明の実施の形態5におけるカーナビゲーション装置のブロック図
【図16】本発明の実施の形態5におけるカーナビゲーション装置のフローチャート
【図17】本発明の実施の形態5における表示例図
【図18】本発明の実施の形態6における表示装置を搭載した自動車のダッシュボード付近を示す外観図
【図19】本発明の実施の形態6におけるカーナビゲーション装置のブロック図
【図20】本発明の実施の形態6におけるカーナビゲーション装置のフローチャート
【符号の説明】
【0142】
1 ダッシュボード
1a 天板中央部
2 センタコンソール
3 ハンドル
4 エアコン吹き出し口
10、70、80、90 表示装置
11、24、27、29 枠体
12 第1表示デバイス
12a 第1タッチパネル
13 第2表示デバイス
13a 第2タッチパネル
14 第1LED
15 第2LED
16 第1スイッチ
17 第2スイッチ
20 取付板
21 支柱
21a 角度センサ
22、25 第1枠体
22a、23a、25a、26a ボス部
23、26 第2枠体
28 表示デバイス
28a パララックスバリア
28b タッチパネル
30 運転者
31 助手席同乗者
32 リモートコントローラ
33 操作ボタン
34 持手センサ
35 右手
36 左手
37 運転席
38 助手席
39 センタコンソール部
40 ソース供給部
41 ナビゲーション処理部
42 GPSアンテナ
43 TVアンテナ
44 TVチューナ
45 ハードディスク装置
46 DVD
47 DVDプレーヤ
50、65、81、91 ROM
51 CPU
52 インターフェイス
53 RAM
54 フラッシュメモリ
55 受信器
56 セレクタ
57 第1画像メモリ
58 第1ドライバ
59 第2画像メモリ
60 第2ドライバ
61 音声信号処理部
62 スピーカ
63、84 接触位置検出回路
64 点灯制御回路
72 付加画像メモリ
74、75 付加画像
82 画像合成回路
83 ドライバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1画像と第2画像とを同時に表示する表示部と、
前記表示部により表示される前記第1画像と前記第2画像の一方を遠隔操作対象とし他方を接触操作対象とする表示制御部と、
前記第1画像と前記第2画像のうち、遠隔操作対象となる画像に関する遠隔操作入力を受け付ける遠隔操作情報入力部と、
前記第1画像と前記第2画像のうち、接触操作対象となる画像に関する接触操作入力を受け付ける接触操作情報入力部と、
前記第1画像と前記第2画像の少なくとも一方が遠隔操作対象/接触操作対象のいずれであるかを明示する明示部とを備える表示装置。
【請求項2】
前記表示部は、前記第1画像を表示する第1表示デバイスと、前記第2画像を表示する第2表示デバイスとの組により構成される請求項1記載の表示装置。
【請求項3】
前記接触操作情報入力部は、前記第1表示デバイスへの接触位置を検出する第1タッチパネルと、前記第2表示デバイスへの接触位置を検出する第2タッチパネルとの組により構成される請求項2記載の表示装置。
【請求項4】
前記明示部は、前記第1表示デバイス又は前記第2表示デバイスの少なくとも一方に対して関連付けて設けられた発光素子により構成され、
前記明示部は、前記発光素子の点灯/消灯により、前記第1表示デバイスにより表示される前記第1画像と前記第2表示デバイスにより表示される前記第2画像の少なくとも一方が遠隔操作対象/接触操作対象のいずれであるかを明示する請求項2から3記載の表示装置。
【請求項5】
前記明示部は、前記第1表示デバイス又は前記第2表示デバイスの少なくとも一方に対して関連付けて設けられた発光素子により構成され、
前記明示部は、前記発光素子の発光色により、前記第1表示デバイスにより表示される前記第1画像と前記第2表示デバイスにより表示される前記第2画像の少なくとも一方が遠隔操作対象/接触操作対象のいずれであるかを明示する請求項2から3記載の表示装置。
【請求項6】
前記明示部の前記発光素子は、前記第1表示デバイス又は前記第2表示デバイスのそれぞれに対して関連付けて設けられる請求項4から5記載の表示装置。
【請求項7】
前記明示部は、前記第1表示デバイスにより表示される前記第1画像と前記第2表示デバイスにより表示される前記第2画像の少なくとも一方が遠隔操作対象/接触操作対象のいずれであるかを明示する付加画像を、前記第1表示デバイスにより表示される前記第1画像と前記第2表示デバイスにより表示される前記第2画像の少なくとも一方に付加する請求項2から3記載の表示装置。
【請求項8】
前記明示部は、前記付加画像を、前記第1表示デバイスにより表示される前記第1画像と前記第2表示デバイスにより表示される前記第2画像の少なくとも一方に重畳する請求項7記載の表示装置。
【請求項9】
前記遠隔操作情報入力部は、リモートコントローラである請求項1から8記載の表示装置。
【請求項10】
前記リモートコントローラは、操作者が右手/左手のいずれにより前記リモートコントローラを把持しているかを検出し検出結果を生成する持手センサを備える請求項9記載の表示装置。
【請求項11】
前記表示制御部は、前記持手センサの検出結果に基づいて、運転者又は助手席同乗者のいずれが前記リモートコントローラを把持しているかを判定し、前記第1表示デバイスと前記第2表示デバイスのうち、前記リモートコントローラを把持していると判定される者に向けて設置される表示デバイスを、遠隔操作対象とし、前記リモートコントローラを把持していると判定されない者に向けて設置される表示デバイスを接触操作対象とする請求項10記載の表示装置。
【請求項12】
自動車の納車前に予めビルトインされる請求項1から11記載の表示装置。
【請求項13】
自動車の納車後に後付けされる請求項1から11記載の表示装置。
【請求項14】
前記自動車のダッシュボードに固定される取付板と、
前記取付板から上向きに立設される支柱とをさらに備え、
前記第1表示デバイスと前記第2表示デバイスとは、運転者と助手席同乗者のそれぞれに向けて、前記支柱を中心として前記第1表示デバイスの表面と前記第2表示デバイスの表面とがなす角を変更できるように支持される請求項13記載の表示装置。
【請求項15】
前記角は、180度以上360度以下に設定される請求項14記載の表示装置。
【請求項16】
前記角を検出する角度センサをさらに備え、
前記表示制御部は、前記角度センサが検出する角に基づいて、前記第1表示デバイスと前記第2表示デバイスとが、運転者と助手席同乗者のいずれに向いているのかを決定する請求項14から15記載の表示装置。
【請求項17】
前記表示部は、見る角度により前記第1画像及び前記第2画像の一方のみが視認できる表示デバイスにより構成される請求項1記載の表示装置。
【請求項18】
前記接触操作情報入力部は、前記表示デバイスへの接触位置を検出するタッチパネルにより構成される請求項17記載の表示装置。
【請求項19】
前記明示部は、前記第1画像又は前記第2画像の少なくとも一方に対して関連付けて設けられた発光素子により構成され、
前記明示部は、前記発光素子の点灯/消灯により、前記第1画像と前記第2画像の少なくとも一方が遠隔操作対象/接触操作対象のいずれであるかを明示する請求項17から18記載の表示装置。
【請求項20】
前記明示部は、前記第1画像又は前記第2画像の少なくとも一方に対して関連付けて設けられた発光素子により構成され、
前記明示部は、前記発光素子の発光色により、前記第1画像と前記第2画像の少なくとも一方が遠隔操作対象/接触操作対象のいずれであるかを明示する請求項17から18記載の表示装置。
【請求項21】
前記明示部の前記発光素子は、前記第1画像又は前記第2画像のそれぞれに対して関連付けて設けられる請求項19から20記載の表示装置。
【請求項22】
前記明示部は、前記第1画像と前記第2画像の少なくとも一方が遠隔操作対象/接触操作対象のいずれであるかを明示する付加画像を、前記第1画像と前記第2画像の少なくとも一方に付加する請求項18記載の表示装置。
【請求項23】
前記明示部は、前記付加画像を、前記第1画像と前記第2画像の少なくとも一方に重畳する請求項22記載の表示装置。
【請求項24】
前記遠隔操作情報入力部は、リモートコントローラである請求項18から23記載の表示装置。
【請求項25】
前記リモートコントローラは、操作者が右手/左手のいずれにより前記リモートコントローラを把持しているかを検出し検出結果を生成する持手センサを備える請求項24記載の表示装置。
【請求項26】
前記表示制御部は、前記持手センサの検出結果に基づいて、運転者又は助手席同乗者のいずれが前記リモートコントローラを把持しているかを判定し、前記第1画像と前記第2画像のうち、前記リモートコントローラを把持していると判定される者に向けて表示される画像を、遠隔操作対象とし、前記リモートコントローラを把持していると判定されない者に向けて表示される画像を接触操作対象とする請求項25記載の表示装置。
【請求項27】
自動車の納車前に予めビルトインされる請求項17から26記載の表示装置。
【請求項28】
前記第1画像及び前記第2画像の操作対象を切り替える指示を前記表示制御部へ出力する切替部をさらに備え、前記表示制御部は前記切替部からの指示に基づいて前記第1画像及び前記第2画像の操作対象を切り替える請求項1記載の表示装置。
【請求項29】
請求項1から28のいずれかに記載の表示装置を備えたナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2007−127993(P2007−127993A)
【公開日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−322644(P2005−322644)
【出願日】平成17年11月7日(2005.11.7)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】