説明

配線形成方法

【課題】配線層で、配線密度の高い領域では隣接する配線間のショートを防ぎ、配線密度の低い領域では所望の平坦度が得られるとともに所望の配線抵抗が得られるように配線高さを制御できる配線形成方法を提供する。
【解決手段】まず、基板上に第1の絶縁膜111と、第1の絶縁膜111に比してCMP研磨レートの小さい所定の厚さの第2の絶縁膜112を順に積層させて層間絶縁膜11を形成し、ついで、層間絶縁膜11の第1の領域に第1の配線密度となり、第2の領域に第1の配線密度よりも低い第2の配線密度となるように、第2の絶縁膜112を貫通し、底部が第1の絶縁膜111に至る配線形成用溝21を形成した後、配線形成用溝21を形成した層間絶縁膜11上に導電性材料膜14を形成し、そして、CMP法によって、少なくとも第1の領域で第1の絶縁膜111が露出、後退するように層間絶縁膜11と導電性材料膜14を研磨する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、電子部品の配線形成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の半導体装置の微細化によって、配線材料としてCuが用いられるようになっている。CuはAlに比してエッチングが難しい材料であるので、層間絶縁膜に形成された配線形成用溝にメッキ法によってCuを埋め込んで配線を形成するダマシン法が用いられる。また、半導体装置の配線の用途には、アース線、電源線、および信号線など多様な種類があり、それに応じて配線幅を変えることが行われている。そのため、従来では、1つの配線層内に配線幅の異なる配線を同時に形成する方法が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−217195号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、記憶素子が形成されるメモリセル部と、メモリセル部を制御する回路素子が形成される周辺回路部と、を備える不揮発性半導体記憶装置では、同一の配線層内に配線密度が高いメモリセル部の配線と、配線密度が低い周辺回路部の配線と、がダマシン法で同時に形成される。その際、CMP(Chemical Mechanical Polishing)処理で平坦化を行う。このとき、たとえばメモリセル部では隣接する配線間でのショートを防ぎ、周辺回路部では所望の平坦度が得られる配線高さを有するように、配線層を形成する方法が望まれている。
【0005】
本発明の一つの実施形態は、配線密度の高い領域と配線密度の低い領域とを有する配線層で、配線密度の高い領域では隣接する配線間のショートを防ぎ、配線密度の低い領域では、所望の平坦度が得られるとともに所望の配線抵抗が得られるように配線高さを制御できる配線形成方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一つの実施形態によれば、配線形成方法は、以下の手順で実行される。まず、基板上に第1の絶縁膜と、前記第1の絶縁膜に比してCMP研磨レートの小さい所定の厚さの第2の絶縁膜を順に積層させて層間絶縁膜を形成し、ついで、前記層間絶縁膜の第1の領域に第1の配線密度となり、第2の領域に前記第1の配線密度よりも低い第2の配線密度となるように、前記第2の絶縁膜を貫通し、底部が前記第1の絶縁膜に至る配線形成用溝を形成する。その後、前記配線形成用溝を埋め込むように導電性材料を形成する。そして、CMP法によって、少なくとも前記第1の領域で前記第1の絶縁膜が露出、後退するように、前記層間絶縁膜および前記導電性材料を研磨する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1−1】図1−1は、実施形態による配線形成方法の一例を模式的に示す断面図である(その1)。
【図1−2】図1−2は、実施形態による配線形成方法の一例を模式的に示す断面図である(その2)。
【図2】図2は、一般的な配線形成方法の一例を模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に添付図面を参照して、実施形態にかかる配線形成方法を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。また、以下の実施形態で用いられる配線層の断面図は模式的なものであり、層の厚みと幅との関係や各層の厚みの比率などは現実のものとは異なる。
【0009】
図1−1〜図1−2は、実施形態による配線形成方法の一例を模式的に示す断面図である。なお、ここではNAND型フラッシュメモリなどの不揮発性半導体記憶装置の配線層を形成する場合を例に挙げて説明する。
【0010】
まず、図1−1(a)に示されるように、半導体基板などの図示しない基板上に層間絶縁膜11を形成する。この層間絶縁膜11は、基板上に順に形成された第1の絶縁膜111と第2の絶縁膜112とによって構成される。ここで、CMP処理時の研磨レートが、第2の絶縁膜112よりも第1の絶縁膜111の方が大きくなるように、第1と第2の絶縁膜111,112の材料が選択される。たとえば、第1の絶縁膜111として、熱酸化膜やTEOS(Tetraethoxysilane)膜などの酸化膜を用いることができ、第2の絶縁膜112として、シリコン窒化膜(SiN膜)、シリコン酸窒化膜(SiON膜)、シリコン炭化膜(SiC膜)、シリコン炭窒化膜(SiCN膜)などを用いることができる。
【0011】
また、NAND型フラッシュメモリの場合には、半導体基板のメモリセル部には記憶素子としてのメモリセルトランジスタがマトリックス状に形成され、周辺回路部にはCMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)トランジスタなどの回路素子が形成され、これらの記憶素子と回路素子とが形成された半導体基板上に層間絶縁膜11が形成されている。そして、層間絶縁膜11上には配線が形成されるが、ここでは、メモリセル部では、ビット線が配線として形成され、周辺回路部ではCMOSトランジスタに接続される配線が形成される場合を例に挙げる。一般的に、周辺回路部に形成される配線は、孤立配線であることが多い。一方、メモリセル部に形成される配線は、周辺回路部に形成される配線に比して幅が細く、所定の間隔で所定の方向に延在するラインアンドスペースパターン状を有する。そこで、単位面積当たりの配線の面積を配線密度と定義すると、メモリセル部は、単位面積当たりの配線本数が多くなるので高密度配線領域となり、周辺回路部は、単位面積当たりの配線本数が少なくなるので低密度配線領域となる。なお、以下の図では、高密度配線領域RH(メモリセル部)と低密度配線領域RL(周辺回路部)の断面の一部を示している。
【0012】
ついで、層間絶縁膜11上にレジストを塗布し、リソグラフィ技術によって露光、現像を行って所定の形状にパターニングを行う。その後、レジストをマスクとして、RIE(Reactive Ion Etching)法などの異方性エッチングによって層間絶縁膜11をエッチングする。これによって、図1−1(b)に示されるように、層間絶縁膜11には配線形成用溝21が形成される。配線形成用溝21は、第2の絶縁膜112を貫通し、第1の絶縁膜111内に底部を有するように形成される。なお、図示していないが、配線形成用溝21内の所定の位置には、下層の記憶素子や回路素子に連通するコンタクトホールも形成される。
【0013】
ここで、配線形成用溝21の深さについて説明する。配線形成用溝21の深さhは、高密度配線領域RH(メモリセル部)での配線に対して要求される最終的な配線高さhHと、CMP処理時のウェハ面内での研磨ばらつきを考慮したオーバポリッシュ量である高密度配線領域RHでの削り代厚hOPとによって決定される。高密度配線領域RHでは配線密度が高く、削り残しによる配線ショートが発生しやすいので、ウェハ全面で確実に配線ショートを回避できる厚さが削り代厚hOPの下限値として決められる。また、高密度配線領域RHでは、低密度配線領域RLに比して配線幅が細くアスペクト比が高い配線形成用溝21に導電性材料を埋め込むので、埋め込み不良が発生しない配線形成用溝21の深さ以下となるように削り代厚hOPの上限値が決定される。
【0014】
さらに、本実施形態では、低密度配線領域RLでのオーバポリッシュ量を相対的に少なくするために、層間絶縁膜11の上層側に、高密度配線領域RHでの削り代厚hOP未満の厚さでCMP研磨レートの小さい第2の絶縁膜112を配置している。このような第2の絶縁膜112の配置により低密度配線領域RLでのオーバポリッシュ量が少なくなる理由については、後述する。
【0015】
なお、低密度配線領域RLでの最終的な配線高さhLは、以上のようにして設定された高密度配線領域RHでの配線高さhHが得られるようにCMP処理を行ったときの高密度配線領域RHと低密度配線領域RLとの間の研磨レートの違いと、第2の絶縁膜112の厚さh1との関係で決まる。この例では、高密度配線領域RHで配線高さhHが得られるようにCMP処理を行ったときに、低密度配線領域RLで第2の絶縁膜112が除去されるように第2の絶縁膜112の厚さh1が設定されているものとする。
【0016】
レジストを除去した後、図1−1(c)に示されるように、スパッタ法などの成膜法によって、配線形成用溝21の側面と底面を被覆するように、配線構成材料の拡散を防止するバリアメタル膜12と、配線層をメッキ法で形成するためのシード膜13と、を順に積層させる。また、図1−1(d)に示されるように、メッキ法によって、配線形成用溝21内を埋め込むように導電性材料膜14を形成する。この導電性材料膜14は、層間絶縁膜11の上面よりも高く形成される。ここで、バリアメタル膜12として、Ta,TaN,Ti,TiNなどを用いることができ、シード膜13、導電性材料膜14として、Cuなどを用いることができる。さらに、図1−2(a)に示されるように、CMP法によって、バリアメタル膜12をストッパとして層間絶縁膜11上の導電性材料膜14を除去する。
【0017】
ついで、図1−2(b)〜(d)に示されるように、CMP法によって、層間絶縁膜11上のバリアメタル膜12を除去するとともに、層間絶縁膜11の上面、特に低密度配線領域RLの上面を平坦化する。この初期の段階では、層間絶縁膜11上のバリアメタル膜12が除去された後、第2の絶縁膜112および配線形成用溝21内のバリアメタル膜12、シード膜13、導電性材料膜14が研磨される。一般的に、配線密度が高い領域のCMP処理による研磨レートは、配線密度の低い領域よりも大きくなる。そのため、メモリセル部に対応する高密度配線領域RHの方が、周辺回路部に対応する低密度配線領域RLよりも速く研磨されることになる。その結果、図1−2(b)に示されるように、高密度配線領域RHの第2の絶縁膜112が除去されて第1の絶縁膜111が露出したとき、低密度配線領域RLにはまだ第2の絶縁膜112が残っている状態となる。
【0018】
その後、低密度配線領域RL上の第2の絶縁膜112が除去されるまでCMP処理が行われる。図1−2(c)に示されるように、高密度配線領域RHでは、第1の絶縁膜111が研磨されて後退し、低密度配線領域RLでは、第2の絶縁膜112が研磨されながら除去(平坦化)される。ここで、第1の絶縁膜111のCMP処理時の研磨レートは、第2の絶縁膜112の研磨レートに比して大きくなるように、第1と第2の絶縁膜111,112の材料が選択されているので、この段階では、高密度配線領域RHの方が、低密度配線領域RLに比して一段と研磨量が大きくなる。そして、たとえば図1−2(d)に示されるように、低密度配線領域RL上の第2の絶縁膜112が除去されて第1の絶縁膜111が露出した時点で、CMP処理を終了する。
【0019】
このCMP処理によって、高密度配線領域RH上では、第2の絶縁膜112に比して研磨レートの高い第1の絶縁膜111を研磨している状態であるので、低密度配線領域RLに比して研磨が速く進行する。そして、予め設定された配線高さ(配線形成用溝21の深さ、すなわち下部で接続されるコンタクト(ビア)との界面の位置から層間絶縁膜11の上面の位置までの距離)hHまで研磨されるので、隣接する配線間のショートの発生を抑制することができる。一方、低密度配線領域RLでは、第1の絶縁膜111に比して研磨レートの低い第2の絶縁膜112を研磨している状態であり、高密度配線領域RH上でのオーバポリッシュ量(研磨量)hOPに比べて、少ないオーバポリッシュ量(研磨量)でCMP処理が終了してしまう。しかし、低密度配線領域RLでは配線密度が低いので、隣接する配線との間のショートの虞はない。また低密度配線領域RL上でのオーバポリッシュ量が少なくなっても、研磨レートの低い第2の絶縁膜112面を利用して、研磨に時間をかけることができる結果、十分な平坦面を得ることができる。さらに、低密度配線領域RLでのオーバポリッシュ量が少なくなることから、低密度配線領域RLでの配線高さhLと高密度配線領域RHでの配線高さhHとの差を、下記で説明する一般的な配線形成方法の場合に比して大きくとることができる。
【0020】
なお、一般的に研磨レートの小さい絶縁膜は緻密で誘電率が高い傾向があるので、配線間隔のより小さい高密度配線領域RH上で第2の絶縁膜112を削りきり、第2の絶縁膜112に比して誘電率の小さい第1の絶縁膜111のみで配線間に介在する層間絶縁膜11を構成することで、高密度配線領域RHにおける配線間寄生容量の低減が期待できる。
【0021】
以上によって、配線形成用溝21内には、バリアメタル膜12、シード膜13および導電性材料膜14からなる配線15が形成される。その後は、配線15に接続する部材などを上層に形成する。
【0022】
つぎに、比較例として、一般的な配線形成方法について説明する。図2は、一般的な配線形成方法の一例を模式的に示す断面図である。図2では、層間絶縁膜51の配線形成用溝の内面を被覆するようにバリアメタル膜52とシード膜53とを形成した後、メッキ法で配線形成用溝内に導電性材料膜54を埋め込み、CMP法によって、配線形成用溝の形成位置以外の領域でバリアメタル膜52が露出するまで平坦化した後の工程のみを示している。
【0023】
一般的な配線形成方法では、層間絶縁膜51は、熱酸化膜やTEOS膜などの一種類の絶縁膜によって構成される点を除いて、図1−1〜図1−2(a)に示した手順と同様の工程でバリアメタル膜52よりも上に形成された導電性材料膜54とシード膜53とが除去される。これによって、図2(a)に示される状態となる。
【0024】
ついで、図2(b)に示されるように、CMP法によって、層間絶縁膜51上のバリアメタル膜52を除去した後、高密度配線領域RHの配線高さが所定の値となるように、層間絶縁膜51と、層間絶縁膜51内のバリアメタル膜52、シード膜53および導電性材料膜54を除去しながら平坦化し、配線55を形成する。このCMP処理では、たとえば高密度配線領域RHであるメモリセル部の隣接配線間のショートが生じず、かつ周辺回路部の平坦度が所定の条件を満たすように設定された量(時間)だけ、研磨が行われる。このとき、高密度配線領域RHのCMP処理による研磨レートは、低密度配線領域RLに比して大きくなる。そのため、高密度配線領域RHに対応するメモリセル部の方が、低密度配線領域RLに対応する周辺回路部よりも速く研磨されることになる。その結果、図2(b)に示されるように、CMP処理終了時には、高密度配線領域RHの層間絶縁膜51の上面は、低密度配線領域RLの層間絶縁膜51の上面よりも低くなっている。配線高さに関しては、高密度配線領域RHの方が低密度配線領域RLに比して低くなっているが、実施形態ほど両者の差はない。
【0025】
なお、一般的な配線形成方法では、低密度配線領域RLの配線55を十分に小さな抵抗値とするためには、配線幅を太くして配線55の断面積を大きくしている。しかし、配線幅を太くすると、配線55に使用される領域の面積が増大してしまう。特に、NAND型フラッシュメモリなどの不揮発性半導体記憶装置などでは、チップ面積を縮小化することが求められているので、配線幅を太くする方法は望ましくない。
【0026】
一方、実施形態では、高密度配線領域RHには、予め定められた配線高さの配線15が形成され、また、CMP処理時の第1と第2の絶縁膜111,112の研磨レートの違いと、配線パターンの密度による研磨レートの違いとを利用して、低密度配線領域RLでのオーバポリッシュ量を少なくして、一般的な方法に比して低密度配線領域RLでの配線高さを高くしている。この配線高さを利用することで、配線幅を細くすることができ、低密度配線領域RLの配線抵抗の低下を実現できるとともに、チップ面積の縮小化を図ることも可能となる。
【0027】
以上のように、本実施形態では、第1の絶縁膜111と、第1の絶縁膜111上に形成され、第1の絶縁膜111よりもCMP研磨レートが遅い第2の絶縁膜112と、を積層させて層間絶縁膜11を形成してCMP処理を行ったので、高密度配線領域RHでは、一般的な方法と同様に隣接する配線間のショートを防ぐことができるとともに、低密度配線領域RLでの研磨量を少なくしながら、平坦度を高めることができるという効果を有する。その結果、配線層全体の信頼性を高めることができるという効果を有する。
【0028】
また、低密度配線領域RLでは、研磨される量が少なくなるので、その結果生成される配線15の配線高さが一般的な方法で形成したものに比して高くなる。これを利用して、配線15の幅を細くしても断面積を増加させることができる結果、不揮発性半導体記憶装置が形成されるチップの面積を縮小化できるという効果も有する。
【0029】
なお、上述した説明では、図1−2(d)まで、すなわちすべての領域で第2の絶縁膜112が除去されるまで、CMP処理を行う場合を示したが、高密度配線領域RHで所望の配線高さhHが得られ、CMP処理を終了するときに、低密度配線領域RLでは、図1−2(c)に示されるように、第2の絶縁膜112が第1の絶縁膜111上に残った状態であってもよい。この場合には、高密度配線領域RHでの配線高さhHが得られるようにCMP処理を行ったときに、低密度配線領域RLで第2の絶縁膜112が残存するように第2の絶縁膜112の厚さh1を設定すればよい。
【符号の説明】
【0030】
11,51…層間絶縁膜、12,52…バリアメタル膜、13,53…シード膜、14,54…導電性材料膜、15,55…配線、21…配線形成用溝、111…第1の絶縁膜、112…第2の絶縁膜、RH…高密度配線領域、RL…低密度配線領域。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板上に第1の絶縁膜と、前記第1の絶縁膜に比してCMP研磨レートの小さい所定の厚さの第2の絶縁膜を順に積層させて層間絶縁膜を形成する第1の工程と、
前記層間絶縁膜の第1の領域に第1の配線密度となり、第2の領域に前記第1の配線密度よりも低い第2の配線密度となるように、前記第2の絶縁膜を貫通し、底部が前記第1の絶縁膜に至る配線形成用溝を形成する第2の工程と、
前記配線形成用溝を埋め込むように導電性材料を形成する第3の工程と、
CMP法によって、少なくとも前記第1の領域で前記第1の絶縁膜が露出、後退するように、前記層間絶縁膜および前記導電性材料を研磨する第4の工程と、
を含むことを特徴とする配線形成方法。
【請求項2】
前記第4の工程では、前記第2の領域に対し前記第1の領域でCMP研磨レートが大きくなるように前記層間絶縁膜および前記導電性材料の研磨を行うことを特徴とする請求項1に記載の配線形成方法。
【請求項3】
前記第4の工程では、前記第1の領域および前記第2の領域ともに前記第1の絶縁膜が露出するまで前記層間絶縁膜および前記導電性材料の研磨を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の配線形成方法。
【請求項4】
前記第4の工程では、前記第1の領域で前記第1の絶縁膜が露出する一方、前記第2の領域で前記第2の絶縁膜が残存するように前記層間絶縁膜および前記導電性材料の研磨を終了することを特徴とする請求項1または2に記載の配線形成方法。
【請求項5】
前記第1の領域には、所定のピッチのラインアンドスペースパターン状の配線形成用溝が形成され、
前記第2の領域には、孤立した配線形成用溝が形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の配線形成方法。

【図1−1】
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【図1−2】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−258710(P2011−258710A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−131311(P2010−131311)
【出願日】平成22年6月8日(2010.6.8)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】