説明

半導体集積回路およびその動作方法

【課題】スタンバイ時の保持データ量の変化に対応すること。
【解決手段】半導体集積回路は、ロジック回路logicと、複数のSRAMモジュール2、3を具備する。複数のSRAMモジュールは、ロジック回路と独立に電源制御が可能とされ、複数のSRAMモジュールの間で独立した電源制御が可能とされる。具体的には、各SRAMモジュールの電位制御回路の一方の端子arvssと他方の端子vssmはセルアレーcell_arrayとローカル電源線vssmに接続される。一方のSRAMモジュール2と他方のSRAMモジュール3とのローカル電源線vssmは、共有ローカル電源線vssm22によって共有されている。一方と他方のSRAMモジュール2、3の一方と他方の電源スイッチPWSW22、PWSW23とは、共有ローカル電源線vssm22に共通に接続される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体集積回路およびその動作方法に関し、特にスタンバイ状態の保持データ量の変化に対応するのに有効な技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
半導体製造プロセスの微細化に従って、単一の大規模集積回路(LSI:Large Scale Integrated circuits)に集積化されるMOSFETの数の増加が可能となって、リーク電流が増加するものである。特にモバイル用途では限定されたバッテリー能力によって、この種のシステムオンチップ(SoC:system-on-a-chip)は、厳格なリーク電流の要求を満足する必要がある。下記非特許文献1によれば、このような状況の有効な方法は、必要なIPには電源が供給される一方、待機IPでは電源を遮断することである。従って、多数の電源領域を使用するファイングレインド電力ゲーティング方式が、モバイルSoCのための低消費電力LSIを実現するために必要とされている。
【0003】
下記特許文献1には、電源遮断による低いスタンバイ電流と割り込みによるスタンバイからの高速復帰を両立させるため、第1領域は中央処理装置と周辺回路モジュールとを含み、第2領域は内部メモリとバックアップレジスタを含み、第1領域は第1電源スイッチにより電流の供給が制御され、第2領域は第2電源スイッチにより電流の供給が制御される情報処理装置が記載されている。スタンバイモードに遷移する際に、内部情報は内部メモリまたはバックアップレジスタに退避された後、第1電源スイッチはオフ状態とされ、第1領域への電流の供給は停止され、第2電源スイッチはオフ状態とされ、第2領域に退避された内部情報は保持されることが可能となる。
【0004】
下記特許文献2には、SRAM回路のリーク電流を低減するために駆動MOSトランジスタのソース電極が接続されるソース線と接地電位線との間にスイッチとダイオード接続MOSトランジスタと抵抗とを並列に接続することが記載されている。スタンバイ時には、ソース線と接地電位線との間に接続されたスイッチがオフ状態に制御され、メモリセルのリーク電流とダイオード接続MOSトランジスタおよび抵抗との関係でソース線の電位が接地電位よりも高く設定され、リーク電流が低減される。ワードドライバを除いたSRAMの周辺回路の接地電位側電源線と接地電位との間にスイッチMOSトランジスタが接続され、このスイッチMOSトランジスタはスタンバイ時に制御信号によってオフ状態に制御される。従って、SRAMの周辺回路の接地電位側電源線は上昇して、スタンバイ時の周辺回路のリーク電流が低減される。
【0005】
下記特許文献3には、CMOSで構成されたラッチ回路もしくはSRAMセルの低電位端子と接地電位との間にリーク電流低減回路が接続されることが記載されている。リーク電流低減回路は、NMOSスイッチングトランジスタと制御PMOSトランジスタと制御NMOSトランジスタを含み、NMOSスイッチングトランジスタのドレイン・ソース経路は低電位端子と接地電位の間に接続され、制御PMOSトランジスタのソースとゲートとドレインとはそれぞれ電源電圧とスタンバイ信号端子とNMOSスイッチングトランジスタのゲートに接続され、制御NMOSトランジスタのドレインとゲートとソースとはそれぞれ低電位端子とNMOSスイッチングトランジスタのゲートとスタンバイ信号端子に接続されている。回路の動作時には、スタンバイ信号端子の低レベル信号に応答して、制御PMOSトランジスタと制御NMOSトランジスタとNMOSスイッチングトランジスタとがそれぞれオン状態とオフ状態とオン状態となり、低電位端子が接地電位に低インピーダンスで接続されるので、CMOSで構成されたラッチ回路もしくはSRAMセルが通常動作を実行する。待機時には、スタンバイ信号端子の高レベル信号に応答して、制御PMOSトランジスタと制御NMOSトランジスタとがそれぞれオフ状態とオン状態となり、NMOSスイッチングトランジスタはCMOSで構成されたラッチ回路もしくはSRAMセルのリーク電流をバイアス電流としてMOSダイオードのように動作して低電位端子の電位を接地電位より高い一定電位に保持して、スタンバイ時のリーク電流が低減される。
【0006】
下記特許文献4には、スタティック型RAMにおいて低電源電圧でもスタティックノイズマージンと書き込みマージンとを両立させるために、電源電圧線とメモリセル電源線との間に電圧供給回路が接続することが記載されている。書き込み時には、電圧供給回路のPチャンネルMOSFETのゲートにハイレベル制御信号が供給され、PチャンネルMOSFETがオフ状態にされ、メモリセル電源線の電圧が低下され、スタティックノイズマージンが低下され、書き込みマージンが向上される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−011166号 公報
【特許文献2】特開2004−206745号 公報
【特許文献3】特開2007−150761号 公報
【特許文献4】特開2006−085786号 公報
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】Yusuke Kanno et al, “Hierarchical Power Distribution With Power Tree in Dozens of Power Domains for 90−nm Low−Power Multi−CPU SoCs”, IEEE JOURNAL OF SOLID−STATE CIRCUITS, VOL.42, NO.1, JANUARY 2007, PP.74−83.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明者等は本発明に先立って、低消費電力の半導体集積回路の研究・開発に従事した。
【0010】
図2は、本発明に先立って本発明者等によって検討された半導体集積回路の構成を示す図である。
【0011】
図2に示す半導体集積回路は、ロジック回路(logic)と、スタティック型RAM(SRAM1、SRAM2、SRAM3)と、電源スイッチPWSW21、PWSW22とを含んでいる。スタティック型RAM(SRAM1、SRAM2、SRAM3)は、セルアレー(cell_array)と、周辺回路(peripheral)と、ソース線電位制御回路(arvss_control)と、周辺回路電源スイッチPESW21、PESW22、PESW23とを含んでいる。
【0012】
電源遮断時には、制御信号cnt_21が立ち下がるので、ロジック回路(logic)とスタティック型RAM(SRAM1)に接続された電源スイッチPWSW21がオフ状態となる。従って、電源ドメイン内部のローカル電源vssl21の電位が電源電位Vddまで上昇して、ローカル電源vssl21に接続されているロジック回路(logic)とスタティック型RAM(SRAM1)とは遮断状態とされる。従って、ローカル電源vssl21に接続されたスタティック型RAM(SRAM1)の格納データは、全て破棄される。従って、保存される必要が有るデータは、他のローカル電源vssm22に接続された他のスタティック型RAM(SRAM2、SRAM3)に格納され、電源遮断時にも他の電源スイッチPWSW22はオン状態に維持されている。その結果、他のローカル電源vssm22は接地電位Vssに維持される。
【0013】
一方、電源遮断時には、他のローカル電源vssm22に接続された他のスタティック型RAM(SRAM2、SRAM3)の周辺回路(peripheral)の制御回路(RSCNT)によって、周辺回路電源スイッチPESW22、PESW23はオフ状態に制御される一方、ソース線電位制御回路arvss_controlは他のスタティック型RAM(SRAM2、SRAM3)のセルアレー(cell_array)のセルアレーソース線arvss22、arvss23の電位を接地電位Vssよりも若干高いレベルに設定する。従って、周辺回路電源スイッチPESW22、PESW23のオフによって、制御回路(RSCNT)とワードドライバ等の一部の回路以外の周辺回路(peripheral)のリーク電流が遮断されることが可能となる。また更に、セルアレーソース線arvss22、arvss23の接地電位Vssよりも若干高いレベルの電位によって、他のスタティック型RAM(SRAM2、SRAM3)のセルアレー(cell_array)の保持データが破壊されない程度に、セルアレー(cell_array)の電流が低減されることが可能となる。
【0014】
図3は、図2に示した本発明に先立って本発明者等により検討された半導体集積回路の他のスタティック型RAM(SRAM2、SRAM3)のソース線電位制御回路(arvss_control)の構成を示す図である。
【0015】
図3には、セルアレー(cell_array)とソース線電位制御回路(arvss_control)とが示されるとともに、周辺回路(peripheral)と周辺回路電源スイッチPESWとが示されている。図3に示したように、ソース線電位制御回路(arvss_control)は、セルアレーソース線arvssと接地電位Vssとの間に並列接続された電源スイッチSW1と抵抗RN1とダイオード接続MOSトランジスタMN1を含んでいる。制御信号rsの立ち下りに応答して周辺回路電源スイッチPESWがオフ状態となって、制御回路(RSCNT)とワードドライバ以外の周辺回路(peripheral)のリーク電流が遮断される一方、ソース線電位制御回路(arvss_control)の電源スイッチSW1もオフ状態となる。その結果、ソース線電位制御回路(arvss_control)の抵抗RN1とダイオード接続MOSトランジスタMN1との電流パスによって、セルアレーソース線arvssの電位は接地電位Vssよりも若干高いレベルの電位に設定され、他のスタティック型RAM(SRAM23)のセルアレー(cell_array)の保持データが破壊されない程度に、セルアレー(cell_array)の電流が低減される。
【0016】
図4は、図2に示した本発明に先立って本発明者等により検討された半導体集積回路の他のスタティック型RAM(SRAM2、SRAM3)のソース線電位制御回路(arvss_control)の各部の動作波形を示す図である。
【0017】
制御信号rs21、22、23が立ち上がると制御信号rsb21、22、23が立ち下がるので、周辺回路電源スイッチPESW21、22、23がオフ状態になる。このように周辺回路電源スイッチPESW21、22、23がオフ状態になることで、各SRAMモジュール(SRAM1、SRAM2、SRAM3)の周辺回路(peripheral)から接地電位Vssへの電流パスが遮断され、SRAMモジュール(SRAM1、SRAM2、SRAM3)の周辺回路(peripheral)のローカル電源線vssp21、22、23の電位は電源電圧Vddまたはその付近まで上昇する。ただし、周辺回路電源スイッチPESW21、22、23を制御する制御信号rsb21、rsb22、rsb23を生成する制御回路(rscnt、RSCNT)は、ローレベル信号を出力する必要があるため、ローカル電源線vssp21、22、23ではなく、他のローカル電源vssl21、vssm22に直接接続される。また、その他に、ワードドライバのようにローレベル信号を出力する必要のある回路は同様に他のローカル電源vssl21、vssm22に直接接続される。また、制御信号rsb21、22、23が立ち下ることで、ソース線電位制御回路(arvss_control)によって、セルアレーソース線arvss21、22、23の電圧が上昇する。ただし、SRAM1、2、3のセルアレーcell_arrayの保持データが破壊されない程度の電圧レベルまで(例えば数百ミリボルト)、上昇される。これによって、SRAM1、2、3の保持データを保持しながら、SRAM1、2、3のリーク電流を削減することが可能となる。
【0018】
更に、論理回路部分のロジック回路(logic)が動作する必要がない場合には、制御信号cnt21がロー状態になることで、電源スイッチPWSW21がオフ状態となり、ロジック回路(logic)の電源が遮断される。その結果、ロジック回路(logic)のローカル電源線vssl21は、電源電圧Vddまたはその付近まで上昇する。この時に、ローカル電源線vssl21に接続されたスタティック型RAM(SRAM1)のセルアレー(cell_array)のセルアレーソース線arvss21も電源電圧Vddまたはその付近まで上昇するため、スタティック型RAM(SRAM1)は保持データを保持することができない。
【0019】
更に消費電力を削減するために制御信号cnt22がロー状態と設定されることで、ディープスタンバイ状態とされる。他のスタティック型RAM(SRAM2、3)に接続された電源スイッチPWSW22がオフ状態となって、他のローカル電源vssm22も電源電圧Vddまたはその付近まで上昇する。その結果、他のスタティック型RAM(SRAM2、3)のリーク電流を削減することが可能となる。
【0020】
以上で説明したように、図2乃至図4に示した制御方式によって、システムオンチップ(SoC)のように複数のSRAMモジュールを内蔵する半導体集積回路の消費電流を削減することが可能となる。しかし、図4に示した制御方式によれば、複数のSRAMモジュールは、一括してディープスタンバイ状態とされる。本発明者等が検討したところ、システムオンチップ(SoC)のような半導体集積回路では、複数のSRAMモジュールでのディープスタンバイ状態の保持データ量は動作状態や動作プログラムによって大きく異なることが判明した。それに対して、図4に示した制御方式は、ディープスタンバイ状態の保持データ量の変化に対応することが不可能であることが、本発明者等による検討によって明らかとされた。
【0021】
本発明は、以上のような本発明に先立った本発明者等による検討の結果、なされたものである。
【0022】
従って、本発明の目的とするところは、スタンバイ状態の保持データ量の変化に対応することが可能な半導体集積回路を提供することにある。
【0023】
また、本発明の他の目的とするところは、半導体集積回路のチップ面積を低減することにある。
【0024】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0025】
本願において開示される発明のうちの代表的なものについて簡単に説明すれば下記のとおりである。
【0026】
すなわち、本発明の代表的な実施の形態は、ロジック回路(logic)と、前記ロジック回路に関係するデータを格納可能な複数のSRAMモジュール(SRAM2、3)とを具備する半導体集積回路である。
【0027】
前記複数のSRAMモジュール(SRAM2、3)は、前記ロジック回路(logic)と独立に電源制御が可能とされる。
【0028】
前記複数のSRAMモジュール(SRAM2、3)の間で、独立した電源制御が可能とされることを特徴とするものである(図5、図11参照)。
【0029】
具体的には、前記複数のSRAMモジュール(SRAM2、3)の各SRAMモジュールの電位制御回路(arvss_control)の一方の端子(arvss)と他方の端子(vssm)は前記セルアレー(cell_array)とローカル電源線(vssm)とにそれぞれ接続される。
【0030】
前記複数のSRAMモジュール(SRAM2、3)の一方のSRAMモジュールのローカル電源線(vssm)と前記複数のSRAMモジュール(SRAM2、3)の他方のSRAMモジュールのローカル電源線(vssm)は、共有ローカル電源線(vssm22)によって共有されている。
【0031】
前記複数のSRAMモジュール(SRAM2、3)の前記一方のSRAMモジュールの電源スイッチ(PWSW22)と前記複数のSRAMモジュール(SRAM2、3)の前記他方のSRAMモジュールの電源スイッチ(PWSW23)とは、前記共有ローカル電源線(vssm22)に共通に接続されていることを特徴とするものである(図11参照)。
【発明の効果】
【0032】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである。
【0033】
すなわち、本発明によれば、スタンバイ状態の保持データ量の変化に対応することが可能な半導体集積回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】図1は、本発明の実施の形態1乃至実施の形態23のいずれかによる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)を内蔵する本発明の実施の形態24による半導体集積回路の構成の一例を示す図である。
【図2】図2は、本発明に先立って本発明者等によって検討された半導体集積回路の構成を示す図である。
【図3】図3は、図2に示した本発明に先立って本発明者等により検討された半導体集積回路の他のスタティック型RAM(SRAM2、SRAM3)のソース線電位制御回路(arvss_control)の構成を示す図である。
【図4】図4は、図2に示した本発明に先立って本発明者等により検討された半導体集積回路の他のスタティック型RAM(SRAM2、SRAM3)のソース線電位制御回路(arvss_control)の各部の動作波形を示す図である。
【図5】図5は、本発明の実施の形態1による半導体集積回路の構成を示す図である。
【図6】図6は、図5に示した本発明の実施の形態1による半導体集積回路のSRAMモジュール(SRAM1、SRAM2、SRAM3)のソース線電位制御回路(arvss_control)の構成を示す図である。
【図7】図7は、図5に示す本発明の実施の形態1による半導体集積回路の3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の構成を示す図である。
【図8】図8は、図7に示した本発明の実施の形態1による半導体集積回路のSRAMモジュールのソース線電位制御回路(arvss_control)の構成を示す図である。
【図9】図9は、図5に示す本発明の実施の形態1による半導体集積回路の3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の他の構成を示す図である。
【図10】図10は、図5に示す本発明の実施の形態1による半導体集積回路の3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)のチップレイアウトの構成を示す図である。
【図11】図11は、本発明の実施の形態2による半導体集積回路の構成を示す図である。
【図12】図12は、図5に示した本発明の実施の形態1による半導体集積回路または図11に示した本発明の実施の形態2による半導体集積回路の3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールに含まれる複数のメモリセル(MC)の構成を示す図である。
【図13】図13は、図5に示した本発明の実施の形態1による半導体集積回路または図11に示した本発明の実施の形態2による半導体集積回路の3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールに含まれる複数のメモリセル(MC)の他の構成を示す図である。
【図14】図14は、本発明の実施の形態3による半導体集積回路の構成を示す図である。
【図15】図15は、図14に示した本発明の実施の形態3による半導体集積回路の3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールに含まれる複数のメモリセル(MC)の構成を示す図である。
【図16】図16は、図14に示した本発明の実施の形態3による半導体集積回路の3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールに含まれる複数のメモリセル(MC)の他の構成を示す図である。
【図17】図17は、図14に示した本発明の実施の形態3による半導体集積回路の3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールに含まれる複数のメモリセル(MC)の他の構成を示す図である。
【図18】図18は、本発明の実施の形態4による半導体集積回路の構成を示す図である。
【図19】図19は、本発明の実施の形態5による半導体集積回路の構成を示す図である。
【図20】図20は、本発明の実施の形態6による半導体集積回路の構成を示す図である。
【図21】図21は、本発明の実施の形態7による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールの構成を示す図である。
【図22】図22は、本発明の実施の形態8による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールの構成を示す図である。
【図23】図23は、本発明の実施の形態9による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールの構成を示す図である。
【図24】図24は、本発明の実施の形態10による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールの構成を示す図である。
【図25】図25は、本発明の実施の形態11による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールの構成を示す図である。
【図26】図26は、本発明の実施の形態12による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールの構成を示す図である。
【図27】図27は、本発明の実施の形態13による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールの構成を示す図である。
【図28】図28は、本発明の実施の形態14による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールの構成を示す図である。
【図29】図29は、本発明の実施の形態15による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールの構成を示す図である。
【図30】図30は、本発明の実施の形態16による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールの構成を示す図である。
【図31】図31は、本発明の実施の形態17による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールの構成を示す図である。
【図32】図32は、本発明の実施の形態18による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールの構成を示す図である。
【図33】図33は、本発明の実施の形態19による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールの構成を示す図である。
【図34】図34は、本発明の実施の形態20による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールの構成を示す図である。
【図35】図35は、本発明の実施の形態21による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールの構成を示す図である。
【図36】図36は、本発明の実施の形態22による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールの構成を示す図である。
【図37】図37は、本発明の実施の形態23による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
1.実施の形態の概要
まず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。代表的な実施の形態についての概要説明で括弧を付して参照する図面の参照符号はそれが付された構成要素の概念に含まれるものを例示するに過ぎない。
【0036】
〔1〕本発明の代表的な実施の形態は、ロジック回路(logic)と、前記ロジック回路に関係するデータを格納可能な複数のSRAMモジュール(SRAM2、3)とを具備する半導体集積回路である。
【0037】
前記複数のSRAMモジュール(SRAM2、3)は、前記ロジック回路(logic)と独立に電源制御が可能とされる。
【0038】
前記複数のSRAMモジュール(SRAM2、3)の間で、独立した電源制御が可能とされることを特徴とするものである(図5、図11参照)。
【0039】
前記実施の形態によれば、スタンバイ状態の保持データ量の変化に対応することができる。
【0040】
好適な実施の形態による半導体集積回路は、前記ロジック回路(logic)と共通に電源制御が可能とされる他のSRAMモジュール(SRAM1)を更に具備するものである。
【0041】
前記ロジック回路(logic)と前記他のSRAMモジュール(SRAM1)は、共通に電源遮断状態に制御可能とされたものである。
【0042】
前記ロジック回路(logic)と前記他のSRAMモジュール(SRAM1)とが共通に前記電源遮断状態に制御される前に、前記他のSRAMモジュール(SRAM1)のデータは前記複数のSRAMモジュール(SRAM2、3)の少なくとも一方のSRAMモジュールに退避可能とされたことを特徴とするものである(図5、図11参照)。
【0043】
他の好適な実施の形態による半導体集積回路は、複数の電源スイッチ(PWSW21、22、23)を更に具備するものである。
【0044】
前記他のSRAMモジュール(SRAM1)と前記複数のSRAMモジュール(SRAM2、3)の各SRAMモジュールと前記複数の電源スイッチ(PWSW21、22、23)の各電源スイッチとは、直列に接続されるものである。
【0045】
前記複数の電源スイッチ(PWSW21、22、23)の前記各電源スイッチがオフ状態に制御されることによって、前記各SRAMモジュールは前記電源遮断状態に制御可能とされるものである。
【0046】
前記複数の電源スイッチ(PWSW21、22、23)の前記各電源スイッチがオン状態に制御されることによって、前記各SRAMモジュールはアクティブ状態とスタンバイ状態とに制御可能とされることを特徴とするものである(図5、図11参照)。
【0047】
より好適な実施の形態によれば、前記各SRAMモジュールは、周辺回路(peripheral)とセルアレー(cell_array)と電位制御回路(arvss_control)とを含む。
【0048】
前記各SRAMモジュールで、前記セルアレー(cell_array)と前記電位制御回路(arvss_control)とは直列接続され、前記セルアレー(cell_array)と前記電位制御回路(arvss_control)との直列接続と前記周辺回路(peripheral)とは並列接続されたことを特徴とするものである。
【0049】
他のより好適な実施の形態によれば、前記アクティブ状態に制御された前記各SRAMモジュールでは、前記電位制御回路(arvss_control)の一方の端子(arvss)と他方の端子(vssm)との間の端子間電圧(arvss−vssm)が低電圧の状態に制御され、電源電圧(Vdd−Vss)が前記周辺回路(peripheral)に供給される一方、前記電源電圧(Vdd−Vss)が前記セルアレー(cell_array)に前記電位制御回路(arvss_control)によって供給されるものである。
【0050】
前記スタンバイ状態に制御された前記各SRAMモジュールでは、前記電位制御回路(arvss_control)の前記端子間電圧(arvss−vssm)が前記低電圧より高い高電圧の状態に制御され、前記電源電圧(Vdd−Vss)の前記周辺回路(peripheral)への供給が停止され、前記電源電圧(Vdd−Vss)より低い動作電圧が前記セルアレー(cell_array)に前記電位制御回路(arvss_control)によって供給されることを特徴とするものである。
【0051】
具体的な実施の形態では、前記各SRAMモジュールの前記電位制御回路(arvss_control)の前記一方の端子(arvss)と前記他方の端子(vssm)は前記セルアレー(cell_array)とローカル電源線(vssm)とにそれぞれ接続される。
【0052】
前記複数のSRAMモジュール(SRAM2、3)の一方のSRAMモジュールのローカル電源線(vssm)と前記複数のSRAMモジュール(SRAM2、3)の他方のSRAMモジュールのローカル電源線(vssm)は、共有ローカル電源線(vssm22)によって共有されている。
【0053】
前記複数のSRAMモジュール(SRAM2、3)の前記一方のSRAMモジュールの電源スイッチ(PWSW22)と前記複数のSRAMモジュール(SRAM2、3)の前記他方のSRAMモジュールの電源スイッチ(PWSW23)とは、前記共有ローカル電源線(vssm22)に共通に接続されていることを特徴とするものである(図11参照)。
【0054】
より具体的な実施の形態では、前記複数のSRAMモジュール(SRAM2、3)の前記一方のSRAMモジュールの前記セルアレー(cell_array)の複数のNチャンネルMOSトランジスタが形成されるPウェルと、前記複数のSRAMモジュール(SRAM2、3)の前記他方のSRAMモジュールの前記セルアレー(cell_array)の複数のNチャンネルMOSトランジスタが形成されるPウェルとは、共通のPウェルで形成されたことを特徴とするものである(図11参照)。
【0055】
他のより具体的な実施の形態では、前記各SRAMモジュールの前記電位制御回路(arvss_control)の前記一方の端子(arvss)と前記他方の端子(vssm)との間には、前記端子間電圧(arvss−vssm)を前記高電圧の状態とする電圧降下素子(RN1、MN1)と前記端子間電圧(arvss−vssm)を前記低電圧の状態とする制御スイッチ(SW1)とが接続されたことを特徴とするものである(図3参照)。
【0056】
異なったより具体的な実施の形態では、前記各SRAMモジュールの前記セルアレー(cell_array)は、1対の駆動NチャンネルMOSトランジスタ(MNDL、MNDR)と1対の負荷PチャンネルMOSトランジスタ(MPUL、MPUR)と1対の転送NチャンネルMOSトランジスタ(MNSL、MNSR)を含む複数のSRAMメモリセル(MC)を有することを特徴とするものである(図12参照)。
【0057】
最も具体的な実施の形態による半導体集積回路は、複数のデータ処理ユニット(CPU1、CPU2、Video、Audio)を具備するものである。
【0058】
前記複数のデータ処理ユニットの各データ処理ユニットは、前記ロジック回路(logic)と前記複数のSRAMモジュール(SRAM2、3)とを有することを特徴とするものである(図1参照)。
【0059】
〔2〕本発明の別の観点の代表的な実施の形態は、ロジック回路(logic)と、前記ロジック回路に関係するデータを格納可能な複数のSRAMモジュール(SRAM2、3)とを具備する半導体集積回路の動作方法である。この動作方法は、下記のステップを有することをと特徴とするものである(図5、図11参照)。
【0060】
前記ロジック回路(logic)を、前記複数のSRAMモジュール(SRAM2、3)と独立に電源制御を可能とするステップ。
【0061】
前記複数のSRAMモジュール(SRAM2、3)の間で、独立した電源制御を可能とするステップ。
【0062】
前記実施の形態によれば、スタンバイ状態の保持データ量の変化に対応することができる。
【0063】
2.実施の形態の詳細
次に、実施の形態について更に詳述する。尚、発明を実施するための最良の形態を説明するための全図において、前記の図と同一の機能を有する部品には同一の符号を付して、その繰り返しの説明は省略する。
【0064】
[実施の形態1]
《実施の形態1の半導体集積回路の構成》
図5は、本発明の実施の形態1による半導体集積回路の構成を示す図である。
【0065】
図5に示す本発明の実施の形態1による半導体集積回路が、図2に示した本発明に先立って本発明者等によって検討された半導体集積回路と相違するのは、次の点である。
【0066】
すなわち、図5に示す本発明の実施の形態1による半導体集積回路では、SRAMモジュール(SRAM2)のローカル電源vssm22と接地電位Vssとの間には電源スイッチPWSW22が接続され、この電源スイッチPWSW22の制御ゲートには制御信号cnt22が供給され、SRAMモジュール(SRAM3)のローカル電源vssm23と接地電位Vssとの間には電源スイッチPWSW23が接続され、この電源スイッチPWSW23の制御ゲートには制御信号cnt23が供給される。
【0067】
図5に示す本発明の実施の形態1による半導体集積回路のSRAMモジュール(SRAM2)の内部では、周辺回路(peripheral)とローカル電源vssm22との間に周辺回路電源スイッチPEWS22が接続され、セルアレー(cell_array)とローカル電源vssm22の間にソース線電位制御回路(arvss_control) が接続される。周辺回路電源スイッチPEWS22の制御ゲートとソース線電位制御回路(arvss_control)の制御入力端子に、周辺回路(peripheral)の制御回路(RSCNT)の制御信号rsb22が供給される。
【0068】
図5に示す本発明の実施の形態1による半導体集積回路のSRAMモジュール(SRAM3)の内部では、周辺回路(peripheral)とローカル電源vssm23の間に周辺回路電源スイッチPEWS23が接続され、セルアレー(cell_array)とローカル電源vssm23との間にソース線電位制御回路(arvss_control) が接続される。周辺回路電源スイッチPEWS23の制御ゲートとソース線電位制御回路(arvss_control)の制御入力端子に、周辺回路(peripheral)の制御回路(RSCNT)の制御信号rsb23が供給される。
【0069】
図5に示す本発明の実施の形態1による半導体集積回路のSRAMモジュール(SRAM1)の内部では、図2に示した半導体集積回路のSRAMモジュール(SRAM1)と同様に、周辺回路(peripheral)とローカル電源vssl21との間に周辺回路電源スイッチPEWS21が接続され、セルアレー(cell_array)とローカル電源vssl21の間にソース線電位制御回路(arvss_control) が接続される。周辺回路電源スイッチPEWS21の制御ゲートとソース線電位制御回路(arvss_control)の制御入力端子には、周辺回路(peripheral)の制御回路(RSCNT)の制御信号rsb21が供給される。
【0070】
図5に示した本発明の実施の形態1による半導体集積回路のSRAMモジュール(SRAM1)のローカル電源vssl21は、図2に示した半導体集積回路のSRAMモジュール(SRAM1)と同様に、ロジック回路(logic)とともに電源スイッチPWSW21に接続されている。
【0071】
図6は、図5に示した本発明の実施の形態1による半導体集積回路のSRAMモジュール(SRAM1、SRAM2、SRAM3)のソース線電位制御回路(arvss_control)の構成を示す図である。
【0072】
図6には、セルアレー(cell_array)とソース線電位制御回路(arvss_control)とが示されるとともに、電源スイッチPWSWが示されている。図6に示したようにソース線電位制御回路(arvss_control)は、セルアレーソース線arvssとローカル電源vssmとの間に並列接続された電源スイッチNSWと抵抗RESIとダイオード接続MOSトランジスタDIODを含んでいる。
【0073】
《アクティブ状態》
図5に示す本発明の実施の形態1による半導体集積回路で、3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)のいずれかのSRAMモジュールに書き込み動作もしくは読み出し動作を実行する際に、3つの制御信号cnt21、cnt22、cnt23のいずれかをハイレベルに設定すると同時に、3つの制御信号rsb21、rsb22、rsb23のいずれかをハイレベルに設定する。
【0074】
アクティブ状態とされたSRAMモジュールでは、制御信号cntによって電源スイッチPWSWがオン状態となって、周辺回路(peripheral)の制御回路(RSCNT)の制御信号rsbの立ち上りに応答して、周辺回路電源スイッチPESWがオン状態となって、周辺回路(peripheral)が活性化される一方、ソース線電位制御回路(arvss_control)の電源スイッチNSWもオン状態となる。従って、ソース線電位制御回路(arvss_control)によって、セルアレーソース線arvssの電位は接地電位Vssに設定され、アクティブ状態とされたSRAMモジュールのセルアレー(cell_array)の書き込み動作もしくは読み出し動作の実行が可能となる。
【0075】
《ディープスタンバイ状態》
図5に示す本発明の実施の形態1による半導体集積回路で、制御信号cnt21をローレベルに設定することによって電源スイッチPWSW21はオフ状態となるので、ロジック回路(logic)とSRAMモジュール(SRAM1)とはディープスタンバイ状態とされる。SRAMモジュール(SRAM1)のデータを保存する必要が有る場合には、ディープスタンバイ状態とされる前にSRAMモジュール(SRAM1)のデータは他のSRAMモジュール(SRAM2、SRAM3)に退避されるものである。また制御信号cnt22をローレベルに設定することによって電源スイッチPWSW22はオフ状態となるので、SRAMモジュール(SRAM2)はディープスタンバイ状態とされる。SRAMモジュール(SRAM2)のデータを保存する必要が有る場合には、ディープスタンバイ状態とされる前にSRAMモジュール(SRAM2)のデータは、他のSRAMモジュール(SRAM1、SRAM3)に退避される。同様に、制御信号cnt23をローレベルに設定することによって電源スイッチPWSW23はオフ状態となるので、SRAMモジュール(SRAM3)はディープスタンバイ状態とされる。SRAMモジュール(SRAM3)のデータを保存する必要が有る場合には、ディープスタンバイ状態とされる以前にSRAMモジュール(SRAM3)のデータは、他のSRAMモジュール(SRAM1、SRAM2)に退避される。このようにして、図5に示す本発明の実施の形態1による半導体集積回路によれば、ディープスタンバイ状態の保持データ量を変化することが可能となる。
【0076】
《スタンバイ状態》
図5に示した発明の実施の形態1の半導体集積回路で、3つの制御信号cnt21、cnt22、cnt23をハイレベルに設定する一方、3つの制御信号rsb21、rsb22、rsb23のいずれかをローレベルに設定することで、3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)のいずれかがスタンバイ状態に設定される。スタンバイ状態とされたSRAMモジュールでは、周辺回路(peripheral)の制御回路(RSCNT)の制御信号rsbの立ち下りに応答して、周辺回路電源スイッチPESWがオフ状態となって、制御回路(RSCNT)以外の周辺回路(peripheral)のリーク電流が遮断される一方、ソース線電位制御回路(arvss_control)の電源スイッチNSWもオフ状態となる。従って、ソース線電位制御回路(arvss_control)の抵抗RESIとダイオード接続MOSトランジスタDIODの電流パスによって、セルアレーソース線arvssの電位は接地電位Vssよりも若干高いレベルの電位に設定され、スタンバイ状態とされたSRAMモジュールのセルアレー(cell_array)の保持データが破壊されない程度に、セルアレー(cell_array)の電流が低減される。
【0077】
《SRAMモジュールの構成》
図7は、図5に示す本発明の実施の形態1による半導体集積回路の3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の構成を示す図である。
【0078】
図7に示すSRAMモジュールは、セルアレイ(ARRAY_BIT[1]…ARRAY_BIT[n])と、ソース線電位制御回路(ARVSS_CNT[1]…ARVSS_CNT[n])の他に、制御回路から構成されるコントロールユニット(CONTROL)、ワード線を駆動するワードドライバ(WORD_DRIVER)、データの入出力を行うI/Oユニット(IO[1]…IO[n])、電源スイッチ(PWSW[1]…PWSW[n])を含んでいる。
【0079】
セルアレイ(ARRAY_BIT[1]、…、ARRAY_BIT[n])は、複数のワード線wl[1]…wl[m]と複数の相補ビット線対bb[1]、bt[1]、bb[2]、bt[2]とに接続された複数のメモリセル(MC)を含んでいる。ワードドライバ(WORD_DRIVER)は、複数のワード線wl[1]…wl[m]と接続された複数のCMOSインバータを含んでいる。I/Oユニット(IO[1]…IO[n])は、複数の相補ビット線対bb[1]、bt[1]、bb[2]、bt[2]と接続された複数のセレクタ(SELECTOR)と複数のセンスアンプ(SA)とを含んでいる。ソース線電位制御回路(ARVSS_CNT[1]…ARVSS_CNT[n])は、図6と同様に、セルアレーソース線arvssとローカル電源vssmとの間に並列接続された電源スイッチNSWと抵抗RESIとダイオード接続MOSトランジスタDIODとを含んでいる。コントロールユニット(CONTROL)は、アドレス信号a[1]…a[k]に応答して、ワードドライバ(WORD_DRIVER)の複数のCMOSインバータとI/Oユニット(IO[1]…IO[n])の複数のセレクタ(SELECTOR)を駆動するデコーダ(DECODER)とを含んでいる。コントロールユニット(CONTROL)は、ソース線電位制御回路(ARVSS_CNT[1]…ARVSS_CNT[n])の電源スイッチNSWの制御ゲートに供給される制御信号rsb1を生成するCMOSインバータと電源スイッチ(PWSW[1]…PWSW[n]) の制御ゲートに供給される制御信号cntを生成するCMOSインバータとを含んでいる。
【0080】
システムオンチップ(SoC)のような半導体集積回路においては、ユーザーの種々の要求に対応するために、SRAMの要素部品の様々な組み合わせが可能なコンパイルドラム(CRAM)が使用される。図7に示したコンパイルドラム(CRAM)においては、ソース線電位制御回路(ARVSS_CNT[1]…ARVSS_CNT[n])と電源スイッチ(PWSW[1]…PWSW[n])がビット単位([1]…[n])で配置されている。従って、図7に示すコンパイルドラム(CRAM)では、ユーザーの要求に対応するためのビット数の変化に応じて、メモリセル(MC)のカラムの数とI/Oユニット(IO[1]…IO[n])の数を変更することで容易に対応することが可能となる。すなわち、図7のコンパイルドラム(CRAM)では、ソース線電位制御回路(ARVSS_CNT[1]…ARVSS_CNT[n])と電源スイッチ(PWSW[1]…PWSW[n])がビット単位([1]…[n])で配置されているので、コンパイルドラム(CRAM)のビット数が変化した場合にも、トータルメモリセル数の増減に自動的に対応してソース線電位制御回路の数と電源スイッチの数とが増減するので、セルアレーソース線arvssの電位を適切に保つことが可能となる。
【0081】
図7に示したコンパイルドラム(CRAM)では、一つのI/O線(q[1]…q[n])を2本のメモリセルカラムで共有するツーカラムマルチプレックスの方式を採用している。もちろん、カラムマルチプレックスの数は、任意の数とすることが可能である。
【0082】
図8は、図7に示した本発明の実施の形態1による半導体集積回路のSRAMモジュールのソース線電位制御回路(arvss_control)の構成を示す図である。
【0083】
図8に示したソース線電位制御回路(arvss_control)は、セルアレーソース線arvssとローカル電源vssmとの間に接続された抵抗RESIと、NMOSスイッチングトランジスタMDIOD_SWと、制御PMOSトランジスタMPGと、制御NMOSトランジスタMNGとを含んでいる。NMOSスイッチングトランジスタMDIOD_SWのドレイン・ソース経路は、セルアレーソース線arvssとローカル電源vssmとの間に接続され、制御PMOSトランジスタMPGのソースとゲートとドレインとはそれぞれ電源電圧gcntとスタンバイ信号端子rsとNMOSスイッチングトランジスタMDIOD_SWのゲートに接続され、制御NMOSトランジスタMNGのドレインとソースとゲートはそれぞれセルアレーソース線arvssとNMOSスイッチングトランジスタMDIOD_SWのゲートとスタンバイ信号端子rsとに接続されている。回路の動作時には、スタンバイ信号端子rsの低レベル信号に応答して、制御PMOSトランジスタMPGと制御NMOSトランジスタMNGとNMOSスイッチングトランジスタMDIOD_SWとがそれぞれオン状態とオフ状態とオン状態となって、セルアレーソース線arvssがローカル電源vssmに低インピーダンスで接続されるので、セルアレー(cell_array)が通常の動作を実行する。待機時には、スタンバイ信号端子rsの高レベル信号に応答して、制御PMOSトランジスタMPGと制御NMOSトランジスタMNGがそれぞれオフ状態とオン状態となり、NMOSスイッチングトランジスタMDIOD_SWはセルアレー(cell_array)のリーク電流をバイアス電流としてMOSダイオードのように動作してセルアレーソース線arvssの電位をローカル電源vssmより高い一定電位に保持して、スタンバイ時のリーク電流が低減される。
【0084】
図9は、図5に示す本発明の実施の形態1による半導体集積回路のSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の他の構成を示す図である。
【0085】
図9に示すSRAMモジュールは、図7に示したSRAMモジュールと相違するのは、図9に示すSRAMモジュールのソース線電位制御回路(arvss_control)が、図6の回路構成ではなく、図8の回路構成を採用していることである。また、図9に示すSRAMモジュールでは、複数のソース線電位制御回路(arvss_control)中の複数のNMOSスイッチングトランジスタMDIOD_SWを駆動する1個の制御PMOSトランジスタMPGと1個の制御NMOSトランジスタMNGとが、コントロールユニット(CONTROL)の内部に一箇所に配置されていることである。
【0086】
以上のように、図5乃至図9を参照して説明した本発明の実施の形態1による半導体集積回路によれば、第1のSRAMモジュール(SRAM1)に接続された第1の電源スイッチPWSW21をローレベルの第1の制御信号cnt21によりオフ状態に制御することで、第1のローカル電源線vssl21がハイレベルとなり、ロジック回路(logic)と第1のSRAMモジュール(SRAM1)とがディープスタンバイ状態とされる。この状態で、第2のSRAMモジュール(SRAM2)に接続された第2の電源スイッチPWSW22をハイレベルの第2の制御信号cnt22によりオン状態に制御することで、第2のローカル電源線vssm22がローレベルとなり、第2のSRAMモジュール(SRAM2)は制御信号rsb22によってアクティブ状態またはスタンバイ状態とされることが可能である。また、この状態で、第3のSRAMモジュール(SRAM3)に接続された第3の電源スイッチPWSW23をハイレベルの第3の制御信号cnt23によりオン状態に制御することで、第3のローカル電源線vssm23がローレベルとなって、第3のSRAMモジュール(SRAM3)は制御信号rsb23によってアクティブ状態またはスタンバイ状態とされることが可能である。従って、図5乃至図9を参照して説明した本発明の実施の形態1による半導体集積回路によれば、ディープスタンバイ状態でのSRAM保持データ量の増減の変化に対応することが可能となる。
【0087】
また図5乃至図9で説明した本発明の実施の形態1による半導体集積回路では、電源スイッチPWSW21、PWSW22、PWSW23をNチャンネルMOSトランジスタからPチャンネルMOSトランジスタに置換して、電源スイッチPWSW21、PWSW22、PWSW23の接続箇所を接地電位Vss側から電源電圧Vdd側に変更することが可能である。その際にローカル電源線vssl21、vssm22、vssm23も、接地電位Vss側から電源電圧Vdd側のローカル電源線vddl21、vddm22、vddm23に変更される。更に周辺回路電源スイッチPESW21、PESW22、PESW23もNチャンネルMOSトランジスタからPチャンネルMOSトランジスタに置換され、周辺回路電源スイッチPESW21、PESW22、PESW23の接続箇所も電源電圧Vdd側のローカル電源線vddl21、vddm22、vddm23と周辺回路(peripheral)との間に変更される。また、ソース線電位制御回路(arvss_control)の接続箇所も電源電圧Vdd側のローカル電源線vddl21、vddm22、vddm23とセルアレー(cell_array)との間に変更される。
【0088】
しかし、図5乃至図9で説明した本発明の実施の形態1による半導体集積回路では、第1のSRAMモジュール(SRAM1)には第1の電源スイッチPWSW21が専用的に使用され、第2のSRAMモジュール(SRAM2)には第2の電源スイッチPWSW22が専用的に使用され、第3のSRAMモジュール(SRAM3)には第3の電源スイッチPWSW23が専用的に使用され、第1のローカル電源線vssl21と第2のローカル電源線vssm22と第3のローカル電源線vssm23とが相互に電気的に分離される必要がある。3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールに対して3つの電源スイッチPWSW21、PWSW22、PWSW23の各電源スイッチが専用的に使用されるので、各電源スイッチの素子サイズは各SRAMモジュールの動作電流に対応して設定される必要が有る。また、第1のローカル電源線vssl21と第2のローカル電源線vssm22と第3のローカル電源線vssm23が相互に電気的に分離される必要があることから、3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールの複数のNチャンネルMOSトランジスタが形成される各Pウェル領域は、相互に電気的に分離される必要がある。
【0089】
《実施の形態1のチップレイアウト》
図10は、図5に示す本発明の実施の形態1による半導体集積回路の3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)のチップレイアウトの構成を示す図である。
【0090】
図10に示すように、ロジック回路(logic)と第1のSRAMモジュール(SRAM1)のための第1のローカル電源線vssl21と、第2のSRAMモジュール(SRAM2)のための第2のローカル電源線vssm22と、第3のSRAMモジュール(SRAM3)のための第3のローカル電源線vssm23が相互に電気的に分離されている。第1のローカル電源線vssl21と接地電位Vssとの間には、第1のSRAMモジュール(SRAM1)とロジック回路(logic)とに専用的に使用される第1の電源スイッチPWSW21が接続される。第2のローカル電源線vssm22と接地電位Vssの間には第2のSRAMモジュール(SRAM2)に専用的に使用される第2の電源スイッチPWSW22が接続される一方、第3のローカル電源線vssm23と接地電位Vssの間には第3のSRAMモジュール(SRAM3)に専用的に使用される第3の電源スイッチPWSW23が接続される。
【0091】
第1の電源スイッチPWSW21を構成するための複数のNチャンネルMOSトランジスタは第1の電源スイッチ領域PWSW_AREA1に形成され、第2の電源スイッチPWSW22を構成するための複数のNチャンネルMOSトランジスタは第2の電源スイッチ領域PWSW_AREA2に形成され、第3の電源スイッチPWSW23を構成するための複数のNチャンネルMOSトランジスタは第3の電源スイッチ領域PWSW_AREA3に形成される。
【0092】
第1のローカル電源線vssl21に接続されるロジック回路(logic)と第1のSRAMモジュール(SRAM1)の複数のNチャンネルMOSトランジスタは第1のPウェル領域WELL_AREA1に形成され、第2のローカル電源線vssm22に接続される第2のSRAMモジュール(SRAM2)の複数のNチャンネルMOSトランジスタは第2のPウェル領域WELL_AREA2に形成され、第3のローカル電源線vssm23に接続される第3のSRAMモジュール(SRAM3)の複数のNチャンネルMOSトランジスタは第3のPウェル領域WELL_AREA3に形成される。図10に示すように、半導体集積回路の半導体チップの主表面で、第1のPウェル領域WELL_AREA1と第2のPウェル領域WELL_AREA2とは最小限の分離スペースwspaceを有するN型領域によって電気的に分離される必要が有り、第2のPウェル領域WELL_AREA2と第3のPウェル領域WELL_AREA3も最小限の分離スペースwspaceを有するN型領域によって電気的に分離される必要が有る。従って、図10に示す本発明の実施の形態1による半導体集積回路は、半導体チップ面積が比較的大きくなると言う欠点を有するものである。
【0093】
以上は、トリプルウェル構造の半導体集積回路の場合についてである。ダブルウェル構造の半導体集積回路の場合は、電源スイッチによる遮断が電源電圧Vdd側となり異なる電源遮断領域のNウェル領域はPウェル領域によって分離される必要がある。従って、ダブルウェル構造の半導体集積回路の場合も、トリプルウェル構造の場合と同様に、半導体チップ面積が比較的大きくなると言う欠点を有するものである。
【0094】
以下に説明する本発明の実施の形態2による半導体集積回路は、この欠点を解消するものである。
【0095】
[実施の形態2]
《実施の形態2の半導体集積回路の構成》
図11は、本発明の実施の形態2による半導体集積回路の構成を示す図である。
【0096】
図11に示す本発明の実施の形態2による半導体集積回路が、図5に示した本発明の実施の形態1による半導体集積回路と相違するのは、次の点である。
【0097】
すなわち、図11に示す本発明の実施の形態2による半導体集積回路では、第2のSRAMモジュール(SRAM2)のローカル電源線と第3のSRAMモジュール(SRAM3)のローカル電源線とは第2のローカル電源線vssm22で共有される。更に、共有された第2のローカル電源線vssm22と接地電位Vssの間に接続された第2の電源スイッチPWSW22と第3の電源スイッチPWSW23は、第2のSRAMモジュール(SRAM2)と第3のSRAMモジュール(SRAM3)とで共有される。
【0098】
また、図11に示す本発明の実施の形態2による半導体集積回路では、ロジック回路(logic)のローカル電源線と第1のSRAMモジュール(SRAM1)のローカル電源線とは第1のローカル電源線vssl21で共有される。更に共有された第1のローカル電源線vssl21と接地電位Vssの間に接続された第1の電源スイッチPWSW21は、ロジック回路(logic)と第1のSRAMモジュール(SRAM1)とで共有される。
【0099】
第1のSRAMモジュール(SRAM1)では、周辺回路(peripheral)と第1のローカル電源線vssl21との間に周辺回路電源スイッチPESW21が接続され、セルアレー(cell_array)のセルアレーソース線arvss21と第1のローカル電源線vssl21の間にはアクティブ電源スイッチSW21と抵抗RN21とダイオード接続MOSトランジスタMN21とスイッチMSW21を含むソース線電位制御回路が接続されている。抵抗RN21とダイオード接続MOSトランジスタMN21との並列接続とスイッチMSW21は直列接続され、スイッチMSW21と第1の電源スイッチPWSW21とは直列接続されている。
【0100】
第2のSRAMモジュール(SRAM2)でも、周辺回路(peripheral)と第2のローカル電源線vssm22との間に周辺回路電源スイッチPESW22が接続され、セルアレー(cell_array)のセルアレーソース線arvss22と第2のローカル電源線vssm22の間にはアクティブ電源スイッチSW22と抵抗RN22とダイオード接続MOSトランジスタMN22とスイッチMSW22を含むソース線電位制御回路が接続されている。抵抗RN22とダイオード接続MOSトランジスタMN22との並列接続とスイッチMSW22は直列接続され、スイッチMSW22と第2の電源スイッチPWSW22とは直列接続されている。
【0101】
第3のSRAMモジュール(SRAM3)でも、周辺回路(peripheral)と第2のローカル電源線vssm22との間に周辺回路電源スイッチPESW23が接続され、セルアレー(cell_array)のセルアレーソース線arvss23と第2のローカル電源線vssm22の間にはアクティブ電源スイッチSW23と抵抗RN23とダイオード接続MOSトランジスタMN23とスイッチMSW23を含むソース線電位制御回路が接続されている。抵抗RN23とダイオード接続MOSトランジスタMN23との並列接続とスイッチMSW23は直列接続され、スイッチMSW23と第3の電源スイッチPWSW23とは直列接続されている。
【0102】
ソース線電位制御回路のスイッチMSW1、22、23はスタンバイ時の微小なリーク電流を流すことができればよいため、スイッチサイズを小さくすることが可能であり、半導体チップ占有面積のオーバヘッドを抑制することが可能となる。
【0103】
《ロジックと第1のSRAMのアクティブ状態》
ロジック回路(logic)と第1のSRAMモジュール(SRAM1)とをアクティブ状態とするために制御信号cnt21がハイレベルに設定され、第1の電源スイッチPWSW21がオン状態となるので、ロジック回路(logic)と第1のSRAMモジュール(SRAM1)が接続された第1のローカル電源線vssl21の電位は接地電位Vssに設定される。更に、制御信号rsb21がハイレベルに設定され、周辺回路電源スイッチPESW21とアクティブ電源スイッチSW21がオン状態となるので、第1のSRAMモジュール(SRAM1)の周辺回路(peripheral)とセルアレー(cell_array)とがアクティブ状態とされる。従って、このアクティブ状態で、ロジック回路(logic)が論理動作を実行することが可能となる一方、第1のSRAMモジュール(SRAM1)の書き込み動作もしくは読み出し動作の実行が可能となる。
【0104】
《ロジックと第1のSRAMのスタンバイ状態》
ロジック回路(logic)と第1のSRAMモジュール(SRAM1)とをスタンバイ状態とするために制御信号cnt21がハイレベルに設定され、第1の電源スイッチPWSW21がオン状態となるので、ロジック回路(logic)と第1のSRAMモジュール(SRAM1)が接続された第1のローカル電源線vssl21の電位は接地電位Vssに設定される。制御信号rsb21がローレベルに設定され、周辺回路電源スイッチPESW21とアクティブ電源スイッチSW21がオフ状態となる。更に制御信号rs21がハイレベルに設定されて、ソース線電位制御回路のスイッチMSW21がオン状態となる。従って、第1のSRAMモジュール(SRAM1)のセルアレー(cell_array)のセルアレーソース線arvss21の電位は接地電位Vssよりも若干高いレベルに設定されて、セルアレー(cell_array)の保持データが破壊されない程度にセルアレー(cell_array)の電流が低減されることが可能となる。
【0105】
《ロジックと第1のSRAMのアレー遮断状態》
ロジック回路(logic)と第1のSRAMモジュール(SRAM1)とをアレー遮断状態とするために制御信号cnt21がローレベルに設定され、第1の電源スイッチPWSW21がオフ状態となるので、ロジック回路(logic)と第1のSRAMモジュール(SRAM1)が接続された第1のローカル電源線vssl21の電位は略電源電圧Vddに近いレベルに設定される。また制御信号rsb21がローレベルに設定され、周辺回路電源スイッチPESW21とアクティブ電源スイッチSW21がオフ状態となる。更に制御信号rs21がローレベルに設定されて、ソース線電位制御回路のスイッチMSW21がオフ状態となる。
【0106】
《第2と第3のSRAMのアクティブ状態》
第2と第3のSRAMモジュール(SRAM2、3)をアクティブ状態とするために制御信号cnt22、cnt23がハイレベルに設定され、第2と第3の電源スイッチPWSW22、PWSW23がオン状態となるので、第2と第3のSRAMモジュール(SRAM2、3)が接続された第2のローカル電源線vssm22の電位は接地電位Vssに設定される。更に、制御信号rsb22、rsb23の少なくとも一方がハイレベルに設定され、周辺回路電源スイッチPESW22、PESW23の少なくとも一方とアクティブ電源スイッチSW22、SW23の少なくとも一方がオン状態となるので、第2と第3のSRAMモジュール(SRAM2、3)の少なくとも一方の周辺回路(peripheral)とセルアレー(cell_array)とがアクティブ状態とされる。従って、このアクティブ状態のSRAMモジュールで、書き込み動作もしくは読み出し動作の実行が可能となる。
【0107】
《第2と第3のSRAMの一方のスタンバイ状態》
第2と第3のSRAMモジュール(SRAM2、3)の一方をスタンバイ状態とするために制御信号cnt22、cnt23がハイレベルに設定され、第2と第3の電源スイッチPWSW22、PWSW23がオン状態となるので、第2と第3のSRAMモジュール(SRAM2、3)が接続された第2のローカル電源線vssm22の電位は接地電位Vssに設定される。更に、制御信号rsb22、rsb23の一方がローレベルに設定され、周辺回路電源スイッチPESW22、PESW23の一方とアクティブ電源スイッチSW22、SW23の一方とがオフ状態となる。更に制御信号rs22、rs23の一方がハイレベルに設定されて、ソース線電位制御回路のスイッチMSW22、MSW23の一方がオン状態となる。従って、第2と第3のSRAMモジュール(SRAM2、3)の一方のセルアレー(cell_array)のセルアレーソース線arvss22、arvss23の一方の電位は接地電位Vssよりも若干高いレベルに設定されて、セルアレー(cell_array)の保持データが破壊されない程度にセルアレー(cell_array)の電流が低減されることが可能となる。尚、この一方のスタンバイ状態では、アクティブ状態のSRAMモジュールについては、制御信号rs22、rs23は、ハイレベルとローレベルのいずれに設定されても問題無い。
【0108】
《第2と第3のSRAMの一方のアレー遮断状態》
第2と第3のSRAMモジュール(SRAM2、3)の一方のアレイを遮断するために制御信号cnt22、cnt23の一方がローレベルに設定される。更に、制御信号rsb22、rsb23の一方もしくは両方がローレベルに設定され、周辺回路電源スイッチPESW22、PESW23の一方もしくは両方とアクティブ電源スイッチSW22、SW23の一方もしくは両方がオフ状態となる。更に制御信号rs22、rs23の一方のみがローレベルに設定されて、ソース線電位制御回路のスイッチMSW22、MSW23の一方のみがオフ状態となる。アレー遮断されていないSRAMモジュールの状態は、スタンバイ状態とアクティブ状態のいずれに設定されても問題無い。
【0109】
《第2と第3のSRAMの両者のアレー遮断状態》
第2と第3のSRAMモジュール(SRAM2、3)の両者をアレー遮断状態とするために制御信号rsb22、rsb23の両者がローレベルに設定され、周辺回路電源スイッチPESW22、PESW23の両者とアクティブ電源スイッチSW22、SW23の両者がオフ状態となる。更に制御信号rs22、rs23の両者がローレベルに設定されて、ソース線電位制御回路のディープスタンバイスイッチMSW22、MSW23の両者がオフ状態となる。
【0110】
《第2と第3のSRAMのディープスタンバイ状態》
制御信号cnt22、cnt23の両者がローレベルに設定され、第2と第3の電源スイッチPWSW22、PWSW23の両者がオフ状態となるので、第2と第3のSRAMモジュール(SRAM2、3)が接続された第2のローカル電源線vssm22の電位は、第2と第3のSRAMモジュールのリーク電流により、電源電圧Vddに近いレベルに設定される。
【0111】
《実施の形態2のチップレイアウト》
従って、図11に示す本発明の実施の形態2による半導体集積回路の3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)のチップレイアウトを実行する際には、図10のレイアウト図に示した第2のPウェル領域WELL_AREA2と第3のPウェル領域WELL_AREA3との間の最小限の分離スペースwspaceを有するN型領域を省略することが可能となる。すなわち、図11に示す本発明の実施の形態2による半導体集積回路では、第2のSRAMモジュール(SRAM2)のローカル電源線と第3のSRAMモジュール(SRAM3)のローカル電源線とは第2のローカル電源線vssm22で共有されているので、第2のPウェル領域WELL_AREA2と第3のPウェル領域WELL_AREA3とは電気的に分離される必要が無いためである。その結果、図11に示す本発明の実施の形態2による半導体集積回路によれば、図10に示す本発明の実施の形態1による半導体集積回路が有していた半導体チップ面積が比較的大きくなると言う欠点を解消することが可能となるものである。
【0112】
更に、図11に示した本発明の実施の形態2による半導体集積回路によれば、共有された第2のローカル電源線vssm22と接地電位Vssの間に接続された第2の電源スイッチPWSW22と第3の電源スイッチPWSW23は、第2のSRAMモジュール(SRAM2)と第3のSRAMモジュール(SRAM3)とで共有されている。従って、第2の電源スイッチPWSW22と第3の電源スイッチPWSW23との各素子サイズは第2のSRAMモジュール(SRAM2)と第3のSRAMモジュール(SRAM3)の各動作電流に対応して設定される必要はない。その結果、図11に示した本発明の実施の形態2による半導体集積回路での第2の電源スイッチPWSW22と第3の電源スイッチPWSW23との各素子サイズは、図5に示した本発明の実施の形態1による半導体集積回路と比較して、小さくすることが可能となるものである。
【0113】
また更に、図11に示す本発明の実施の形態2による半導体集積回路では、スイッチMSW21、MSW22、MSW23のオン抵抗は比較的大きな値とすることができるので、これらのスイッチMSW21、MSW22、MSW23の素子サイズを特別に大きくする必要が無い。従って、このスイッチMSW21、MSW22、MSW23の追加による図11に示した本発明の実施の形態2による半導体集積回路での半導体チップ面積の増大は、無視できる程度となる。尚、実施の形態1の最後の部分で説明したダブルウェル構造の半導体集積回路の場合は、半導体チップ面積の低減の効果は同様である。
【0114】
《メモリセル》
図12は、図5に示した本発明の実施の形態1による半導体集積回路または図11に示した本発明の実施の形態2による半導体集積回路の3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールに含まれる複数のメモリセル(MC)の構成を示す図である。
【0115】
図12に示すように複数のメモリセル(MC)の各メモリセル(MC)は、1対の駆動NチャンネルMOSトランジスタ(MNDL、MNDR)と、1対の負荷PチャンネルMOSトランジスタ(MPUL、MPUR)と、1対の転送NチャンネルMOSトランジスタ(MNSL、MNSR)とを含んでいる。1対の転送NチャンネルMOSトランジスタ(MNSL、MNSR)のゲートとPウェルとは、ワード線wlとローカル電源vssmとにそれぞれ接続されている。また、1対の駆動NチャンネルMOSトランジスタ(MNDL、MNDR)のソースとPウェルとはセルアレーソース線arvssとローカル電源vssmとにそれぞれ接続され、1対の負荷PチャンネルMOSトランジスタ(MPUL、MPUR)のソースとNウェルとは電源電圧Vddに接続されている。
【0116】
左側の駆動NチャンネルMOSトランジスタ(MNDL)のドレインと左側の負荷PチャンネルMOSトランジスタ(MPUL)のドレインと右側の駆動NチャンネルMOSトランジスタ(MNDR)のゲートと右側の負荷PチャンネルMOSトランジスタ(MPUR)のゲートとは、メモリセル(MC)の一方の記憶ノードを構成している。メモリセル(MC)の一方の記憶ノードは、左側の転送NチャンネルMOSトランジスタ(MNSL)のソース・ドレイン経路を介して非反転ビット線btに接続されている。
【0117】
右側の駆動NチャンネルMOSトランジスタ(MNDR)のドレインと右側の負荷PチャンネルMOSトランジスタ(MPUR)のドレインと左側の駆動NチャンネルMOSトランジスタ(MNDL)のゲートと左側の負荷PチャンネルMOSトランジスタ(MPUL)のゲートとは、メモリセル(MC)の他方の記憶ノードを構成している。メモリセル(MC)の他方の記憶ノードは、右側の転送NチャンネルMOSトランジスタ(MNSR)のソース・ドレイン経路を介して反転ビット線bbに接続されている。
【0118】
図13は、図5に示した本発明の実施の形態1による半導体集積回路または図11に示した本発明の実施の形態2による半導体集積回路の3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールに含まれる複数のメモリセル(MC)の他の構成を示す図である。
【0119】
図13に示すメモリセル(MC)が図12に示すメモリセル(MC)と相違するのは、図13に示すメモリセル(MC)では1対の駆動NチャンネルMOSトランジスタ(MNDL、MNDR)のPウェルと1対の転送NチャンネルMOSトランジスタ(MNSL、MNSR)のPウェルが、図12のメモリセル(MC)のようにローカル電源vssmに接続されるのではなく、セルアレーソース線arvssに接続されていることである。すなわち、メモリセル(MC)のリーク成分の大きさによって、図12に示したメモリセル(MC)よりも図13に示したメモリセル(MC)の方がリーク電流の低減効果が大きくなるものである。具体的には、サブスレショルドリークよりも基板リークの方が支配的である場合に、図13のメモリセル(MC)の方がリーク電流の低減の効果が大きくなるものである。
【0120】
[実施の形態3]
《実施の形態3の半導体集積回路の構成》
図14は、本発明の実施の形態3による半導体集積回路の構成を示す図である。
【0121】
図14に示す本発明の実施の形態3による半導体集積回路が、図11に示す本発明の実施の形態2による半導体集積回路による半導体集積回路と相違するのは、次の点である。
【0122】
すなわち、最初の相違点は、図11に示す本発明の実施の形態2による半導体集積回路の3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)のソース線電位制御回路のNチャンネルMOSトランジスタで構成されたスイッチMSW21、MSW22、MSW23は、図14に示す本発明の実施の形態3による半導体集積回路のソース線電位制御回路のPチャンネルのMOSトランジスタで構成されたスイッチMPSW21、MPSW22、MPSW23に置換されていることである。
【0123】
次の相違点は、図14に示した本発明の実施の形態3による半導体集積回路の3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各ソース線電位制御回路のスイッチMPSW21、MPSW22、MPSW23の接続箇所が、セルアレー(cell_array)とローカル電源線vssl21、vssm22との間から、セルアレー(cell_array)と電源電圧Vddとの間に変更されたことである。
【0124】
読み出し動作時のメモリセル(MC)の動作電流はビット線から接地電位Vss側のセルアレーソース線arvssに流れる電流が支配的であり、書き込み動作時のメモリセル(MC)の動作電流はビット線の駆動によって流れる電流が支配的であり、電源電圧Vdd側のセルアレーソース線arvddに流れる電流は微小である。このために、ソース線電位制御回路のスイッチMPSW21、MPSW22、MPSW23は、スタンバイ時の微小なリーク電流を流すことができればよいため、スイッチサイズを小さくすることが可能であり、半導体チップ占有面積のオーバヘッドを抑制することが可能となる。
【0125】
《ロジックと第1のSRAMのアクティブ状態》
ロジック回路(logic)と第1のSRAMモジュール(SRAM1)とをアクティブ状態とするために制御信号cnt21がハイレベルに設定され、第1の電源スイッチPWSW21がオン状態となるので、ロジック回路(logic)と第1のSRAMモジュール(SRAM1)が接続された第1のローカル電源線vssl21の電位は接地電位Vssに設定される。更に制御信号rsb21がハイレベルに設定され、制御信号rsp21がローレベルに設定され、周辺回路電源スイッチPESW21とアクティブ電源スイッチSW21とスイッチMPSW21がオン状態となるので、第1のSRAMモジュール(SRAM1)の周辺回路(peripheral)とセルアレー(cell_array)とがアクティブ状態とされる。従って、このアクティブ状態で、ロジック回路(logic)が論理動作を実行することが可能となる一方、第1のSRAMモジュール(SRAM1)の書き込み動作もしくは読み出し動作の実行が可能となる。
【0126】
尚、第1のSRAMモジュール(SRAM1)の書き込み動作を実行する際に、制御信号rsp21をハイレベルの方向に変化させスイッチMPSW21の導通度を低下して第1のSRAMモジュール(SRAM1)のセルアレー(cell_array)の旧データの保持機能を低下するライトアシストを実行することが可能である。
【0127】
《ロジックと第1のSRAMのスタンバイ状態》
ロジック回路(logic)と第1のSRAMモジュール(SRAM1)とをスタンバイ状態とするために制御信号cnt21がハイレベルに設定され、第1の電源スイッチPWSW21がオン状態となるので、ロジック回路(logic)と第1のSRAMモジュール(SRAM1)が接続された第1のローカル電源線vssl21の電位は接地電位Vssに設定される。制御信号rsb21がローレベルに設定され、周辺回路電源スイッチPESW21とアクティブ電源スイッチSW21がオフ状態となる。更に、制御信号rsp21がローレベルに設定されて、ソース線電位制御回路のスイッチMPSW21がオン状態となる。従って、第1のSRAMモジュール(SRAM1)のセルアレー(cell_array)の一方のセルアレーソース線arvss21の電位は接地電位Vssより若干高いレベルに設定され、セルアレー(cell_array)の保持データが破壊されない程度にセルアレーの電流が低減される。
【0128】
《ロジックと第1のSRAMのディープスタンバイ状態》
ロジック回路(logic)と第1のSRAMモジュール(SRAM1)とをディープスタンバイ状態とするために制御信号cnt21がローレベルに設定され、第1の電源スイッチPWSW21がオフ状態となるので、ロジック回路(logic)と第1のSRAMモジュール(SRAM1)が接続された第1のローカル電源線vssl21の電位は略電源電圧Vddに近いレベルに設定され、第1のSRAMモジュール(SRAM1)のセルアレー(cell_array)のメモリセル(MC)のリーク電流が略ゼロに低減されることが可能となる。
【0129】
《第2と第3のSRAMの一方のアクティブ状態》
第2と第3のSRAMモジュール(SRAM2、3)の一方をアクティブ状態とするために制御信号cnt22、cnt23の一方がハイレベルに設定され、第2と第3の電源スイッチPWSW22、PWSW23の一方がオン状態となるので、第2と第3のSRAMモジュール(SRAM2、3)が接続された第2のローカル電源線vssm22の電位は接地電位Vssに設定される。更に、制御信号rsb22、rsb23の一方がハイレベルに設定され、制御信号rsp22、rsp23の一方がローレベルに設定され、周辺回路電源スイッチPESW22、PESW23の一方とアクティブ電源スイッチSW22、SW23の一方とディープスタンバイスイッチMPSW22、MPSW23の一方とがオン状態となるので、第2と第3のSRAMモジュール(SRAM2、3)の一方の周辺回路(peripheral)とセルアレー(cell_array)とがアクティブ状態とされる。従って、このアクティブ状態のSRAMモジュールにて、書き込み動作もしくは読み出し動作の実行が可能となる。このアクティブ状態のSRAMモジュールの書き込み動作を実行する際に、第1のSRAMモジュール(SRAM1)と同様に制御信号rsp22、rsp23の一方をハイレベルの方向に変化させスイッチMPSW22、MPSW23の一方の導通度を低下させて、アクティブ状態のSRAMモジュールのセルアレーの旧データの保持機能を低下するライトアシストを実行することが可能である。
【0130】
《第2と第3のSRAMの一方のスタンバイ状態》
第2と第3のSRAMモジュール(SRAM2、3)の一方をスタンバイ状態とするために制御信号cnt22、cnt23の一方がハイレベルに設定され、第2と第3の電源スイッチPWSW22、PWSW23の一方がオン状態となるので、第2と第3のSRAMモジュール(SRAM2、3)が接続された第2のローカル電源線vssm22の電位は接地電位Vssに設定される。更に、制御信号rsb22、rsb23の一方がローレベルに設定され、周辺回路電源スイッチPESW22、PESW23の一方とアクティブ電源スイッチSW22、SW23の一方がオフ状態となる。更に制御信号rsp22、rsp23がローレベルに設定され、ソース線電位制御回路のスイッチMPSW22、MPSW23がオン状態となる。
【0131】
従って、第2と第3のSRAMモジュール(SRAM2、3)の一方のセルアレー(cell_array)のセルアレーソース線arvss22、arvss23の電位は接地電位Vssよりも若干高いレベルに設定されて、セルアレー(cell_array)の保持データが破壊されない程度にセルアレー(cell_array)の電流が低減されることが可能となる。
【0132】
《第2と第3のSRAMの一方のみのアレー電源遮断状態》
第2と第3のSRAMモジュール(SRAM2、3)の一方のみをアレー電源遮断状態とするために制御信号cnt22、cnt23の一方がハイレベルに設定され、第2と第3の電源スイッチPWSW22、PWSW23の一方のみがオン状態となるので、第2と第3のSRAMモジュール(SRAM2、3)が接続された第2のローカル電源線vssm22の電位は接地電位Vssに設定される。更に、制御信号rsb22、rsb23の一方のみがローレベルに設定され、周辺回路電源スイッチPESW22、PESW23の一方のみとアクティブ電源スイッチSW22、SW23の一方のみとがオフ状態となる。更に制御信号rsp22、rsp23の一方のみがハイレベルに設定されて、ソース線電位制御回路のスイッチMPSW22、MPSW23の一方のみがオフ状態となる。
【0133】
スイッチMPSW22もしくはスイッチMPSW23がオフ状態となった一方のSRAMモジュールは、データを保持するスタンバイ状態と比較してアレー電源遮断状態のメモリセル(MC)のリーク電流が効果的に低減されることが可能となる。
【0134】
《第2と第3のSRAMの両者のアレイ電源遮断状態》
制御信号cnt22、cnt23の一方がハイレベルに設定され、第2と第3の電源スイッチPWSW22、PWSW23の一方のみがオン状態となるので、第2と第3のSRAMモジュール(SRAM2、3)が接続された第2のローカル電源線vssm22の電位は接地電位Vssに設定される。更に、制御信号rsb22、rsb23の両方がローレベルに設定され、周辺回路電源スイッチPESW22、PESW23の両方とアクティブ電源スイッチSW22、SW23の両方とがオフ状態となる。更に制御信号rsp22、rsp23の両方がハイレベルに設定されて、ソース線電位制御回路のスイッチMPSW22、MPSW23の両方がオフ状態となり、データを保持するスタンバイ状態と比較して、第2と第3のSRAMの両者のアレイ電源遮断状態効果的にリークを削減することが可能となる。また、第2と第3の電源スイッチPWSW22、PWSW23をローレベルの制御信号cnt22、cnt23によってオフに制御するアレイ電源遮断に比較して、遮断状態からの復帰が高速となると言う効果を有するものである。
【0135】
《第2と第3のSRAMの両者のディープスタンバイ状態》
第2と第3のSRAMモジュール(SRAM2、3)の両者をディープスタンバイ状態とするために制御信号cnt22がローレベルに設定され、電源スイッチPWSW22がオフ状態となるので、第2と第3のSRAMモジュール(SRAM2、3)が接続された第2のローカル電源線vssm22の電位は電源電圧Vddに近いレベルに設定され、リーク電流は略ゼロに低減することが可能となる。
【0136】
《メモリセル》
図15は、図14に示した本発明の実施の形態3による半導体集積回路の3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールに含まれる複数のメモリセル(MC)の構成を示す図である。
【0137】
図15に示すメモリセル(MC)が図12に示すメモリセル(MC)と相違するのは、1対の負荷PチャンネルMOSトランジスタ(MPUL、MPUR)のソースが、電源電圧Vddに接続されるのではなく、ディープスタンバイスイッチMPSWが接続されるセルアレーソース線arvddに接続されていることである。
【0138】
図16は、図14に示した本発明の実施の形態3による半導体集積回路の3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールに含まれる複数のメモリセル(MC)の他の構成を示す図である。
【0139】
図16に示すメモリセル(MC)が図15に示すメモリセル(MC)と相違するのは、1対の負荷PチャンネルMOSトランジスタ(MPUL、MPUR)のNウェルが、電源電圧Vddに接続されるのではなくディープスタンバイスイッチMPSWが接続されるセルアレーソース線arvddに接続されていることである。
【0140】
メモリセル(MC)のリーク電流の低減の観点では、図15に示すメモリセル(MC)よりも、図16に示すメモリセル(MC)が有利である。しかし、図16に示すメモリセル(MC)では、セルアレーソース線arvddに接続される1対の負荷PチャンネルMOSトランジスタ(MPUL、MPUR)のNウェルを、電源電圧Vddに接続される周辺回路(peripheral)やSRAMモジュール以外の他のPチャンネルMOSトランジスタ(MPUL、MPUR)のNウェルと電気的に分離する必要がある。
【0141】
例えば、トリプルウェル構造の半導体集積回路では、複数のPチャンネルMOSトランジスタの複数のNウェルを電気的に相互に分離するためには、P型基板中に複数のNウェルを相互に離間して形成する必要がある。従って、半導体集積回路のチップ面積の削減の観点では、図16に示すメモリセル(MC)よりも、図15に示すメモリセル(MC)が有利である。その結果、半導体集積回路の設計に際して、半導体集積回路のチップ面積の削減を優先すれば、図15に示すメモリセル(MC)が選択され、メモリセル(MC)のリーク電流の低減を優先されば、図16に示すメモリセル(MC)が選択される。
【0142】
図17は、図14に示した本発明の実施の形態3による半導体集積回路の3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールに含まれる複数のメモリセル(MC)の他の構成を示す図である。
【0143】
図17に示すメモリセル(MC)が図15に示すメモリセル(MC)と相違するのは、1対の負荷PチャンネルMOSトランジスタ(MPUL、MPUR)のNウェルにPMOS基板バイアス電圧Vbpが供給される一方、1対の駆動NチャンネルMOSトランジスタ(MNDL、MNDR)と1対の転送NチャンネルMOSトランジスタ(MNSL、MNSR)とのPウェルにNMOS基板バイアス電圧Vbnが供給されていることである。PMOS基板バイアス電圧VbpとNMOS基板バイアス電圧Vbnとは基板バイアス発生回路(図示せず)から生成され、基板バイアス発生回路は製造プロセスや温度や電源電圧の変動に応答して適切な電圧値を有するPMOS基板バイアス電圧VbpとNMOS基板バイアス電圧Vbnを生成する。従って、メモリセル(MC)の1対の負荷PチャンネルMOSトランジスタ(MPUL、MPUR)と1対の駆動NチャンネルMOSトランジスタ(MNDL、MNDR)とからなるCMOSインバータのロジックスレッシュホールド電圧が、動作電圧arvdd−arvssの略中間の電圧値に設定されるものとなる。その結果、メモリセル(MC)のリーク電流が低減され、メモリセル(MC)のデータ保持特性が改善されることが可能となる。
【0144】
[実施の形態4]
《実施の形態4の半導体集積回路の構成》
図18は、本発明の実施の形態4による半導体集積回路の構成を示す図である。
【0145】
図18に示す本発明の実施の形態4による半導体集積回路が、図14に示す本発明の実施の形態3による半導体集積回路と相違するのは、次の点である。
【0146】
すなわち、図18に示す本発明の実施の形態3による半導体集積回路には、図11に示す本発明の実施の形態2による半導体集積回路に含まれていたNチャンネルMOSトランジスタで構成されたディープスタンバイスイッチMSWS21、MSWS22、MSWS23がセルアレーソース線arvss21、22、23とローカル電源線vssl21、vssm22との間に追加されている。
【0147】
その結果、図18に示す本発明の実施の形態3による半導体集積回路で、PチャンネルMOSトランジスタで構成されたディープスタンバイスイッチMPSWS21、MPSWS22、MPSWS23が電源電圧Vddとセルアレー(cell_array)のセルアレーソース線arvdd21、22、23の間に接続され、NチャンネルMOSトランジスタで構成されたディープスタンバイスイッチMSWS21、MSWS22、MSWS23がセルアレーソース線arvss21、22、23とローカル電源線vssl21、vssm22との間に接続されている。
【0148】
ロジック回路(logic)と第1のSRAMモジュール(SRAM1)のディープスタンバイ状態では、制御信号cnt21がローレベルに設定され、第1の電源スイッチPWSW21がオフ状態とされ、制御信号rsb21がローレベルに設定され、周辺回路電源スイッチPESW21とアクティブ電源スイッチSW21がオフ状態となる。更に制御信号rs21がローレベルに設定され、制御信号rsp21がハイレベルに設定されて、ソース線電位制御回路のスイッチMSW21、MPSW21がオフ状態となる。
【0149】
また第2のSRAMモジュール(SRAM2)のディープスタンバイ状態では、制御信号cnt22がローレベルに設定され、第2の電源スイッチPWSW22がオフ状態とされ、制御信号rsb22がローレベルに設定され、周辺回路電源スイッチPESW22とアクティブ電源スイッチSW22がオフ状態となる。更に制御信号rs22がローレベルに設定され、制御信号rsp22がハイレベルに設定され、ソース線電位制御回路のスイッチMSW22、MPSW22がオフ状態となる。
【0150】
更に第3のSRAMモジュール(SRAM3)のディープスタンバイ状態では、制御信号cnt23がローレベルに設定され、第3の電源スイッチPWSW23がオフ状態とされ、制御信号rsb23がローレベルに設定され、周辺回路電源スイッチPESW23とアクティブ電源スイッチSW23がオフ状態となる。更に制御信号rs23がローレベルに設定され、制御信号rsp23がハイレベルに設定され、ソース線電位制御回路のスイッチMSW23、MPSW23がオフ状態となる。
【0151】
図18に示す本発明の実施の形態4による半導体集積回路では、3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)には電源側のPチャンネルMOSトランジスタで構成されたディープスタンバイスイッチMPSWS21、MPSWS22、MPSWS23と接地側のNチャンネルMOSトランジスタで構成されたディープスタンバイスイッチMSWS21、MSWS22、MSWS23とが接続されている。ディープスタンバイ状態では、特に電源側ディープスタンバイスイッチMPSWS21、22、23と接地側ディープスタンバイスイッチMSWS21、22、23の両者がオフ状態に制御されるので、ディープスタンバイ状態に制御されるセルアレー(cell_array)のリーク電流を確実に低減することが可能となる。従って、セルアレー(cell_array)の複数のメモリセル(MC)で、1対の負荷PチャンネルMOSトランジスタ(MPUL、MPUR)のNウェルに電源電圧Vddが供給され、1対の駆動NチャンネルMOSトランジスタ(MNDL、MNDR)と1対の転送NチャンネルMOSトランジスタ(MNSL、MNSR)とのPウェルにローカル電源線vssm22の電位が供給された状態でも、ディープスタンバイ状態のメモリセル(MC)のリーク電流を低減することが可能となる。このディープスタンバイ状態のリーク電流は、電源電圧Vddが供給されるNウェルとローカル電源線vssm22の電位が供給されるPウェルとの間のPN接合の微弱な逆方向電流となる。
【0152】
[実施の形態5]
《実施の形態5の半導体集積回路の構成》
図19は、本発明の実施の形態5による半導体集積回路の構成を示す図である。
【0153】
図19に示す本発明の実施の形態5による半導体集積回路が、図11に示す本発明の実施の形態2による半導体集積回路と相違するのは、次の点である。
【0154】
すなわち、図19に示す本発明の実施の形態5による半導体集積回路の3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)のソース線電位制御回路のNチャンネルMOSトランジスタMN21、MN22、MN23のゲートとセルアレーソース線arvss21、22、23との間にはPチャンネルMOSトランジスタMCP21、MCP22、MCP23のドレイン・ソース経路が接続される一方、3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)のソース線電位制御回路のNチャンネルMOSトランジスタMN21、MN22、MN23のゲートとローカル電源線vssl21、vssm22との間にはNチャンネルMOSトランジスタMCN21、MCN22、MCN23のドレイン・ソース経路が接続されている。
【0155】
最初に、SRAMモジュール(SRAM1、2、3)のアクティブ状態では、制御信号cnt21、22、23がハイレベルに設定され、電源スイッチPWSW21、22、23がオン状態とされ、ローカル電源線vssl21、vssm22が接地電位Vssに設定される。次に制御信号rsb21、22、23がハイレベルに設定され、周辺回路電源スイッチPESW21、22、23とアクティブ電源スイッチSW21、22、23とがオン状態となるので、SRAMモジュール(SRAM1、2、3)の周辺回路(peripheral)とセルアレー(cell_array)とがアクティブ状態とされる。
【0156】
次にSRAMモジュール(SRAM1、2、3)のスタンバイ状態では、制御信号cnt21、22、23がハイレベルに設定され、電源スイッチPWSW21、22、23がオン状態とされる。また制御信号rsb21、22、23がローレベルに設定され、周辺回路電源スイッチPESW21、22、23とアクティブ電源スイッチSW21、22、23とがオフ状態となる。この時には、制御信号rs21、22、23がローレベルとされ、PチャンネルMOSトランジスタMCP21、MCP22、MCP23がオン状態とされ、ソース線電位制御回路のNチャンネルMOSトランジスタMN21、MN22、MN23はダイオードとして動作する。従って、SRAMモジュール(SRAM1、2、3)のセルアレー(cell_array)のセルアレーソース線arvss21、22、23の電位は接地電位Vssより若干高いレベルに設定され、セルアレー(cell_array)の保持データが破壊されない程度にセルアレーの電流が低減される。
【0157】
SRAMモジュール(SRAM1、2、3)のディープスタンバイ状態では、制御信号cnt21、22、23がローレベルに設定され、電源スイッチPWSW21、22、23がオフ状態とされる。また制御信号rsb21、22、23がローレベルに設定され、周辺回路電源スイッチPESW21、22、23とアクティブ電源スイッチSW21、22、23とがオフ状態となる。この時には、制御信号rs21、22、23がハイレベルとされ、NチャンネルMOSトランジスタMCN21、MCN22、MCN23がオン状態とされて、ソース線電位制御回路のNチャンネルMOSトランジスタMN21、MN22、MN23はオフ状態となる。従って、ソース線電位制御回路の抵抗RN21、22、23の抵抗値を高抵抗に設定することによって、SRAMモジュール(SRAM1、2、3)のセルアレー(cell_array)の動作電流は大幅に削減されることが可能となる。
【0158】
[実施の形態6]
《実施の形態6の半導体集積回路の構成》
図20は、本発明の実施の形態6による半導体集積回路の構成を示す図である。
【0159】
図20に示す本発明の実施の形態6による半導体集積回路が、図19に示す本発明の実施の形態5による半導体集積回路と相違するのは、次の点である。
【0160】
すなわち、図19に示す本発明の実施の形態5による半導体集積回路の3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)のソース線電位制御回路の抵抗RN21、22、23が、図20に示す本発明の実施の形態6による半導体集積回路の3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)のソース線電位制御回路のNチャンネルMOSトランジスタMRN21、22、23に置換されていることである。このNチャンネルMOSトランジスタMRN21、22、23の制御ゲートにはCMOSインバータが接続されているので、NチャンネルMOSトランジスタMRN21、22、23の制御ゲートには制御信号rs21、22、23の反転信号が供給される。
【0161】
従って、図20に示す本発明の実施の形態6による半導体集積回路のディープスタンバイ状態では、ハイレベルの制御信号rs21、22、23によってソース線電位制御回路のNチャンネルMOSトランジスタMN21、MN22、MN23がオフ状態とされる際に、NチャンネルMOSトランジスタMRN21、22、23もオフ状態とされ、SRAMモジュール(SRAM1、2、3)のセルアレー(cell_array)の動作電流は大幅に削減されることが可能となる。
【0162】
[実施の形態7]
《実施の形態7の半導体集積回路の構成》
図21は、本発明の実施の形態7による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールの構成を示す図である。
【0163】
本発明の実施の形態7による半導体集積回路では、図21に図示されていないが、図11に示した本発明の実施の形態2による半導体集積回路と同様に、ロジック回路(logic)のローカル電源線と第1のSRAMモジュール(SRAM1)のローカル電源線とは第1のローカル電源線vssl21で共有される。第2のSRAMモジュール(SRAM2)のローカル電源線と第3のSRAMモジュール(SRAM3)のローカル電源線とは第2のローカル電源線vssm22で共有される。共有された第1のローカル電源線vssl21と接地電位Vssの間に接続された第1の電源スイッチPWSW21は、ロジック回路(logic)と第1のSRAMモジュール(SRAM1)とで共有される。更に、共有された第2のローカル電源線vssm22と接地電位Vssの間に接続された第2の電源スイッチPWSW22と第3の電源スイッチPWSW23は、第2のSRAMモジュール(SRAM2)と第3のSRAMモジュール(SRAM3)とで共有される。
【0164】
また、本発明の実施の形態7による半導体集積回路の第1のSRAMモジュール(SRAM1)では、周辺回路(peripheral)と第1のローカル電源線vssl21との間に周辺回路電源スイッチPESW21が接続され、セルアレー(cell_array)のセルアレーソース線arvss21と第1のローカル電源線vssl21との間には、以下に説明するソース線電位制御回路が接続されている。また、第2のSRAMモジュール(SRAM2)でも、周辺回路(peripheral)と第2のローカル電源線vssm22との間に周辺回路電源スイッチPESW22が接続され、セルアレー(cell_array)のセルアレーソース線arvss22と第2のローカル電源線vssm22との間には、以下に説明するソース線電位制御回路が接続されている。更に、第3のSRAMモジュール(SRAM3)でも、周辺回路(peripheral)と第2のローカル電源線vssm22との間に周辺回路電源スイッチPESW23が接続され、セルアレー(cell_array)のセルアレーソース線arvss23と第2のローカル電源線vssm22との間には、以下に説明するソース線電位制御回路が接続されている。
【0165】
《ソース線電位制御回路》
図21に示すように、本発明の実施の形態7による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールのソース線電位制御回路は、セルアレーソース線arvssとローカル電源線vssmとの間に抵抗RN1とNチャンネルMOSトランジスタMN_L1との並列接続を含んでいる。
【0166】
電源電圧VddとNチャンネルMOSトランジスタMN_L1の制御ゲートとの間に2個のPチャンネルMOSトランジスタMP_L1、MP_L2のソース・ドレイン経路が直列接続され、NチャンネルMOSトランジスタMN_L1のドレインと制御ゲートとの間に2個のNチャンネルMOSトランジスタMN_L5、MN_L4のドレイン・ソース経路が直列接続されている。
【0167】
NチャンネルMOSトランジスタMN_L1の制御ゲートとローカル電源線vssmとの間には、制御ゲートに制御信号rs2が供給されるNチャンネルMOSトランジスタMN_L3のドレイン・ソース経路が接続されている。
【0168】
制御信号rsb1がCMOSインバータINV_L1の入力端子に供給され、CMOSインバータINV_L1の出力信号がPチャンネルMOSトランジスタMP_L2の制御ゲートとNチャンネルMOSトランジスタMN_L4の制御ゲートとに供給される。制御信号rs2がPチャンネルMOSトランジスタMP_L1の制御ゲートとCMOSインバータINV_L2の入力端子に供給され、CMOSインバータINV_L2の出力信号がNチャンネルMOSトランジスタMN_L5の制御ゲートに供給される。
【0169】
《アクティブ状態》
図21に示すSRAMモジュールのアクティブ状態では制御信号cnt、制御信号rsb1、制御信号rs2がそれぞれハイレベル、ハイレベル、ローレベルに設定されるので、電源スイッチPWSWがオン状態となり、直列接続された2個のPチャンネルMOSトランジスタMP_L1、MP_L2がオン状態となり、NチャンネルMOSトランジスタMN_L1がオン状態となる。
【0170】
従って、ローカル電源線vssmは接地電位Vssに設定されて、周辺回路電源スイッチPESWもオン状態となるので、周辺回路(peripheral)がアクティブ状態とされる。更に、NチャンネルMOSトランジスタMN_L1のオン状態によってセルアレーソース線arvssの電位が接地電位Vssに設定され、セルアレー(cell_array)もアクティブ状態とされて、図21に示すSRAMモジュールの書き込み動作もしくは読み出し動作の実行が可能となる。
【0171】
《スタンバイ状態》
図21に示すSRAMモジュールのスタンバイ状態では制御信号cnt、制御信号rsb1、制御信号rs2がそれぞれハイレベル、ローレベル、ローレベルに設定されるので、電源スイッチPWSWがオン状態となり、直列接続された2個のNチャンネルMOSトランジスタMN_L5、MN_L4がオン状態となり、NチャンネルMOSトランジスタMN_L1がダイオードとして動作する。
【0172】
従って、周辺回路電源スイッチPESWはオフ状態となって、周辺回路(peripheral)がスタンバイ状態とされる。更にNチャンネルMOSトランジスタMN_L1のダイオード動作によってセルアレーソース線arvssの電位が接地電位Vssより若干高いレベルに設定され、セルアレー(cell_array)の保持データが破壊されない程度にセルアレーの電流が低減される。
【0173】
《ディープスタンバイ状態》
図21に示すSRAMモジュールのディープスタンバイ状態では、制御信号rsb1、制御信号rs2がそれぞれローレベル、ハイレベルに設定されるので、チャンネルMOSトランジスタMN_L3がオン状態となり、NチャンネルMOSトランジスタMN_L1がオフ状態となる。従って、ソース線電位制御回路の抵抗RN1の抵抗値を高抵抗に設定することによって、SRAMモジュールのセルアレー(cell_array)の動作電流は大幅に削減されることが可能となる。
【0174】
[実施の形態8]
《実施の形態8の半導体集積回路の構成》
図22は、本発明の実施の形態8による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールの構成を示す図である。
【0175】
本発明の実施の形態8による半導体集積回路では、図22に図示されていないが、図11に示した本発明の実施の形態2による半導体集積回路と同様に、ロジック回路(logic)のローカル電源線と第1のSRAMモジュール(SRAM1)のローカル電源線とは第1のローカル電源線vssl21で共有される。第2のSRAMモジュール(SRAM2)のローカル電源線と第3のSRAMモジュール(SRAM3)のローカル電源線とは第2のローカル電源線vssm22で共有される。共有された第1のローカル電源線vssl21と接地電位Vssの間に接続された第1の電源スイッチPWSW21は、ロジック回路(logic)と第1のSRAMモジュール(SRAM1)とで共有される。更に、共有された第2のローカル電源線vssm22と接地電位Vssの間に接続された第2の電源スイッチPWSW22と第3の電源スイッチPWSW23は、第2のSRAMモジュール(SRAM2)と第3のSRAMモジュール(SRAM3)とで共有される。
【0176】
また、本発明の実施の形態8による半導体集積回路の第1のSRAMモジュール(SRAM1)では、周辺回路(peripheral)と第1のローカル電源線vssl21との間に周辺回路電源スイッチPESW21が接続され、セルアレー(cell_array)のセルアレーソース線arvss21と第1のローカル電源線vssl21との間には、以下に説明するソース線電位制御回路が接続されている。また、第2のSRAMモジュール(SRAM2)でも、周辺回路(peripheral)と第2のローカル電源線vssm22との間に周辺回路電源スイッチPESW22が接続され、セルアレー(cell_array)のセルアレーソース線arvss22と第2のローカル電源線vssm22との間には、以下に説明するソース線電位制御回路が接続されている。更に、第3のSRAMモジュール(SRAM3)でも、周辺回路(peripheral)と第2のローカル電源線vssm22との間に周辺回路電源スイッチPESW23が接続され、セルアレー(cell_array)のセルアレーソース線arvss23と第2のローカル電源線vssm22との間には、以下に説明するソース線電位制御回路が接続されている。
【0177】
《ソース線電位制御回路》
図22に示すように、本発明の実施の形態8による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールのソース線電位制御回路は、セルアレーソース線arvssとローカル電源線vssmとの間に抵抗RN1とNチャンネルMOSトランジスタMN_L1との並列接続を含んでいる。
【0178】
電源電圧VddとNチャンネルMOSトランジスタMN_L1の制御ゲートとの間に2個のPチャンネルMOSトランジスタMP_L1、MP_L2のソース・ドレイン経路が直列接続され、NチャンネルMOSトランジスタMN_L1のドレインと制御ゲートとの間に2個のPチャンネルMOSトランジスタMP_L5、MP_L4のソース・ドレイン経路が直列接続されている。
【0179】
NチャンネルMOSトランジスタMN_L1の制御ゲートとローカル電源線vssmとの間には、制御ゲートに制御信号rs2が供給されるNチャンネルMOSトランジスタMN_L3のドレイン・ソース経路が接続されている。
【0180】
制御信号rsb1がPチャンネルMOSトランジスタMP_L4の制御ゲートとCMOSインバータINV_L1の入力端子に供給され、CMOSインバータINV_L1の出力信号がPチャンネルMOSトランジスタMP_L2の制御ゲートに供給される。制御信号rs2がPチャンネルMOSトランジスタMP_L1の制御ゲートとPチャンネルMOSトランジスタMP_L5の制御ゲートとに供給される。
【0181】
《アクティブ状態》
図22に示すSRAMモジュールのアクティブ状態では制御信号cnt、制御信号rsb1、制御信号rs2がそれぞれハイレベル、ハイレベル、ローレベルに設定されるので、電源スイッチPWSWがオン状態となり、直列接続された2個のPチャンネルMOSトランジスタMP_L1、MP_L2がオン状態となり、NチャンネルMOSトランジスタMN_L1がオン状態となる。
【0182】
従って、ローカル電源線vssmは接地電位Vssに設定されて、周辺回路電源スイッチPESWもオン状態となるので、周辺回路(peripheral)がアクティブ状態とされる。更に、NチャンネルMOSトランジスタMN_L1のオン状態によってセルアレーソース線arvssの電位が接地電位Vssに設定され、セルアレー(cell_array)もアクティブ状態とされて、図22に示すSRAMモジュールの書き込み動作もしくは読み出し動作の実行が可能となる。
【0183】
《スタンバイ状態》
図22に示すSRAMモジュールのスタンバイ状態では制御信号cnt、制御信号rsb1、制御信号rs2がそれぞれハイレベル、ローレベル、ローレベルに設定されるので、電源スイッチPWSWがオン状態となり、直列接続された2個のPチャンネルMOSトランジスタMP_L5、MP_L4がオン状態となり、NチャンネルMOSトランジスタMN_L1がダイオードとして動作する。
【0184】
従って、周辺回路電源スイッチPESWはオフ状態となって、周辺回路(peripheral)がスタンバイ状態とされる。更にNチャンネルMOSトランジスタMN_L1のダイオード動作によってセルアレーソース線arvssの電位が接地電位Vssより若干高いレベルに設定され、セルアレー(cell_array)の保持データが破壊されない程度にセルアレーの電流が低減される。
【0185】
《ディープスタンバイ状態》
図22に示すSRAMモジュールのディープスタンバイ状態では、制御信号rsb1、制御信号rs2がそれぞれローレベル、ハイレベルに設定されるので、NチャンネルMOSトランジスタMN_L3がオン状態となり、NチャンネルMOSトランジスタMN_L1がオフ状態となる。従って、ソース線電位制御回路の抵抗RN1の抵抗値を高抵抗に設定することによって、SRAMモジュールのセルアレー(cell_array)の動作電流は大幅に削減されることが可能となる。
【0186】
[実施の形態9]
《実施の形態9の半導体集積回路の構成》
図23は、本発明の実施の形態9による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールの構成を示す図である。
【0187】
本発明の実施の形態9による半導体集積回路では、図23に図示されていないが、図14に示した本発明の実施の形態3による半導体集積回路と同様に、ロジック回路(logic)のローカル電源線と第1のSRAMモジュール(SRAM1)のローカル電源線とは第1のローカル電源線vssl21で共有される。第2のSRAMモジュール(SRAM2)のローカル電源線と第3のSRAMモジュール(SRAM3)のローカル電源線とは第2のローカル電源線vssm22で共有される。共有された第1のローカル電源線vssl21と接地電位Vssの間に接続された第1の電源スイッチPWSW21は、ロジック回路(logic)と第1のSRAMモジュール(SRAM1)とで共有される。更に、共有された第2のローカル電源線vssm22と接地電位Vssの間に接続された第2の電源スイッチPWSW22と第3の電源スイッチPWSW23は、第2のSRAMモジュール(SRAM2)と第3のSRAMモジュール(SRAM3)とで共有される。
【0188】
更に、本発明の実施の形態9による半導体集積回路では、図23に図示されていないが、図14に示した本発明の実施の形態3による半導体集積回路と同様に、PチャンネルMOSトランジスタで構成されたディープスタンバイスイッチMPSWS21、MPSWS22、MPSWS23が電源電圧Vddとセルアレー(cell_array)のセルアレーソース線arvdd21、22、23の間に接続されている。
【0189】
また、本発明の実施の形態9による半導体集積回路の第1のSRAMモジュール(SRAM1)では、周辺回路(peripheral)と第1のローカル電源線vssl21との間に周辺回路電源スイッチPESW21が接続され、セルアレー(cell_array)のセルアレーソース線arvss21と第1のローカル電源線vssl21との間には、以下に説明するソース線電位制御回路が接続されている。また、第2のSRAMモジュール(SRAM2)でも、周辺回路(peripheral)と第2のローカル電源線vssm22との間に周辺回路電源スイッチPESW22が接続され、セルアレー(cell_array)のセルアレーソース線arvss22と第2のローカル電源線vssm22との間には、以下に説明するソース線電位制御回路が接続されている。更に、第3のSRAMモジュール(SRAM3)でも、周辺回路(peripheral)と第2のローカル電源線vssm22との間に周辺回路電源スイッチPESW23が接続され、セルアレー(cell_array)のセルアレーソース線arvss23と第2のローカル電源線vssm22との間には、以下に説明するソース線電位制御回路が接続されている。
【0190】
《電源側のソース線電位制御回路》
図23に示すように、本発明の実施の形態9による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールの電源側のソース線電位制御回路は、電源電圧Vddと電源側セルアレーソース線arvddとの間にPチャンネルMOSトランジスタMP1を含み、PチャンネルMOSトランジスタMP1の制御ゲートには制御信号rs2が供給される。
【0191】
《接地側のソース線電位制御回路》
図23に示すように、本発明の実施の形態9による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールの地側のソース線電位制御回路は、セルアレーソース線arvssとローカル電源線vssmの間に抵抗RN1とNチャンネルMOSトランジスタMN_L1との並列接続を含んでいる。
【0192】
電源電圧VddとNチャンネルMOSトランジスタMN_L1の制御ゲートとの間にPチャンネルMOSトランジスタMP_M1のソース・ドレイン経路が接続され、NチャンネルMOSトランジスタMN_L1のドレインと制御ゲートとの間にはNチャンネルMOSトランジスタMN_M1のドレイン・ソース経路が接続されている。
【0193】
制御信号rsb1がCMOSインバータINV_L1の入力端子に供給され、CMOSインバータINV_L1の出力信号がPチャンネルMOSトランジスタMP_M1の制御ゲートとNチャンネルMOSトランジスタMN_M1の制御ゲートとに供給される。
【0194】
《アクティブ状態》
図23に示すSRAMモジュールのアクティブ状態では制御信号cnt、制御信号rsb1、制御信号rs2がそれぞれハイレベル、ハイレベル、ローレベルに設定されるので、電源スイッチPWSWがオン状態となる。従って、接地側のソース線電位制御回路では、PチャンネルMOSトランジスタMP_M1がオン状態となって、NチャンネルMOSトランジスタMN_L1がオン状態となる一方、電源側のソース線電位制御回路では、PチャンネルMOSトランジスタMP1がオン状態となる。
【0195】
従って、ローカル電源線vssmは接地電位Vssに設定されて、周辺回路電源スイッチPESWもオン状態となるので、周辺回路(peripheral)がアクティブ状態とされる。更に、PチャンネルMOSトランジスタMP1のオン状態によって電源側セルアレーソース線arvddの電位が電源電圧Vddに設定され、NチャンネルMOSトランジスタMN_L1のオン状態によって接地側セルアレーソース線arvssの電位が接地電位Vssに設定され、セルアレー(cell_array)もアクティブ状態とされて、図23に示すSRAMモジュールの書き込み動作もしくは読み出し動作の実行が可能となる。
【0196】
《スタンバイ状態》
図23に示すSRAMモジュールのスタンバイ状態では制御信号cnt、制御信号rsb1、制御信号rs2がそれぞれハイレベル、ローレベル、ローレベルに設定されるので、電源スイッチPWSWがオン状態となり、NチャンネルMOSトランジスタMN_M1がオン状態となり、NチャンネルMOSトランジスタMN_L1がダイオードとして動作する。
【0197】
従って、周辺回路電源スイッチPESWはオフ状態となって、周辺回路(peripheral)がスタンバイ状態とされる。また、電源側のソース線電位制御回路では、電源電圧Vddと電源側セルアレーソース線arvddとローカル電源線vssmとの間のPチャンネルMOSトランジスタMP1は、オン状態に制御される。また更に、接地側のソース線電位制御回路では、NチャンネルMOSトランジスタMN_L1のダイオード動作によってセルアレーソース線arvssの電位が接地電位Vssよりも若干高いレベルに設定され、セルアレー(cell_array)の保持データが破壊されない程度にセルアレーの電流が低減される。
【0198】
《ディープスタンバイ状態》
図23に示すSRAMモジュールのディープスタンバイ状態では、制御信号rsb1、制御信号rs2がそれぞれローレベルとハイレベルとに設定される。従って、電源側のソース線電位制御回路のPチャンネルMOSトランジスタMP1がオフ状態とされる一方、接地側のソース線電位制御回路でNチャンネルMOSトランジスタMN_M1がオン状態となり、NチャンネルMOSトランジスタMN_L1がオフ状態となる。従って、接地側のソース線電位制御回路の抵抗RN1の抵抗値を高抵抗に設定することによって、SRAMモジュールのセルアレー(cell_array)の動作電流は大幅に削減されることが可能となる。
【0199】
[実施の形態10]
《実施の形態10の半導体集積回路の構成》
図24は、本発明の実施の形態10による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールの構成を示す図である。
【0200】
本発明の実施の形態10による半導体集積回路では、図24に図示されていないが、図11に示した本発明の実施の形態2による半導体集積回路と同様に、ロジック回路(logic)のローカル電源線と第1のSRAMモジュール(SRAM1)のローカル電源線とは第1のローカル電源線vssl21で共有される。第2のSRAMモジュール(SRAM2)のローカル電源線と第3のSRAMモジュール(SRAM3)のローカル電源線とは第2のローカル電源線vssm22で共有される。共有された第1のローカル電源線vssl21と接地電位Vssの間に接続された第1の電源スイッチPWSW21は、ロジック回路(logic)と第1のSRAMモジュール(SRAM1)とで共有される。更に、共有された第2のローカル電源線vssm22と接地電位Vssの間に接続された第2の電源スイッチPWSW22と第3の電源スイッチPWSW23は、第2のSRAMモジュール(SRAM2)と第3のSRAMモジュール(SRAM3)とで共有される。
【0201】
また本発明の実施の形態10による半導体集積回路の第1のSRAMモジュール(SRAM1)では、周辺回路(peripheral)と第1のローカル電源線vssl21との間に周辺回路電源スイッチPESW21が接続され、セルアレー(cell_array)のセルアレーソース線arvss21と第1のローカル電源線vssl21との間には、以下に説明するソース線電位制御回路が接続されている。また、第2のSRAMモジュール(SRAM2)でも、周辺回路(peripheral)と第2のローカル電源線vssm22との間に周辺回路電源スイッチPESW22が接続され、セルアレー(cell_array)のセルアレーソース線arvss22と第2のローカル電源線vssm22との間には、以下に説明するソース線電位制御回路が接続されている。更に、第3のSRAMモジュール(SRAM3)でも、周辺回路(peripheral)と第2のローカル電源線vssm22との間に周辺回路電源スイッチPESW23が接続され、セルアレー(cell_array)のセルアレーソース線arvss23と第2のローカル電源線vssm22との間には、以下に説明するソース線電位制御回路が接続されている。
【0202】
《ソース線電位制御回路》
図24に示すように本発明の実施の形態10による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールのソース線電位制御回路は、セルアレーソース線arvssとローカル電源線vssmの間にアクティブ電源スイッチSW1と抵抗RN1とNチャンネルMOSトランジスタMNOP1とディープスタンバイスイッチMN2を含んでいる。抵抗RN1とNチャンネルMOSトランジスタMNOP1との並列接続とディープスタンバイスイッチMN2は直列接続され、ディープスタンバイスイッチMN2と電源スイッチPWSWとは直列接続されている。
【0203】
図24に示す本発明の実施の形態10による半導体集積回路は特に差動増幅器DA1を含み、NチャンネルMOSトランジスタMNOP1のドレインのセルアレーソース線arvssの電位は差動増幅器DA1の非反転入力端子(+)に供給され、基準電圧Vrefが差動増幅器DA1の反転入力端子(−)に供給され、差動増幅器DA1の出力信号がNチャンネルMOSトランジスタMNOP1の制御ゲートに供給される。
【0204】
《アクティブ状態》
図24に示すSRAMモジュールのアクティブ状態では制御信号cnt、制御信号rs1、制御信号rs2がそれぞれハイレベル、ハイレベル、ローレベルに設定されるので、電源スイッチPWSWがオン状態となる。従って、ローカル電源線vssmは接地電位Vssに設定されて、周辺回路電源スイッチPESWもオン状態となるので、周辺回路(peripheral)がアクティブ状態とされる。更に、アクティブ電源スイッチSW1のオン状態によってセルアレーソース線arvssの電位が接地電位Vssに設定されて、セルアレー(cell_array)もアクティブ状態とされ、図24に示すSRAMモジュールの書き込み動作もしくは読み出し動作の実行が可能となる。
【0205】
《スタンバイ状態》
図24に示すSRAMモジュールのスタンバイ状態では、まず差動増幅器DA1が活性化され、制御信号cnt、制御信号rs1、制御信号rs2がそれぞれハイレベル、ローレベル、ハイレベルに設定されて、電源スイッチPWSWがオン状態となり、周辺回路電源スイッチPESWはオフ状態となり、周辺回路(peripheral)がスタンバイ状態とされ、アクティブ電源スイッチSW1はオフ状態とされ、ディープスタンバイスイッチMN2がオン状態となる。更に、差動増幅器DA1の活性化によってNチャンネルMOSトランジスタMNOP1のドレインのセルアレーソース線arvssの電位が基準電圧Vrefと略等しくなるように、NチャンネルMOSトランジスタMNOP1の制御ゲートが、差動増幅器DA1の出力信号によって制御される。このようにソース線電位制御回路では、差動増幅器DA1とNチャンネルMOSトランジスタMNOP1の動作によって、セルアレーソース線arvssの電位が接地電位Vssよりも若干高い基準電圧Vrefのレベルに設定されるので、セルアレー(cell_array)の保持データが破壊されない程度にセルアレーの電流が低減される。尚、基準電圧Vrefの値は、製造プロセスや温度や電源電圧の変動に応答して適切な電圧値に設定されるものである。
【0206】
《ディープスタンバイ状態》
図24に示すSRAMモジュールのディープスタンバイ状態では、制御信号rs1、制御信号rs2がそれぞれローレベルとローレベルとに設定されて、周辺回路電源スイッチPESWとアクティブ電源スイッチSW1とディープスタンバイスイッチMN2がオフ状態となる。従って、SRAMモジュールのセルアレー(cell_array)の動作電流は、大幅に削減されることが可能となる。
【0207】
[実施の形態11]
《実施の形態11の半導体集積回路の構成》
図25は、本発明の実施の形態11による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールの構成を示す図である。
【0208】
本発明の実施の形態11による半導体集積回路では、図25に図示されていないが、図11に示した本発明の実施の形態2による半導体集積回路と同様に、ロジック回路(logic)のローカル電源線と第1のSRAMモジュール(SRAM1)のローカル電源線とは第1のローカル電源線vssl21で共有される。第2のSRAMモジュール(SRAM2)のローカル電源線と第3のSRAMモジュール(SRAM3)のローカル電源線とは第2のローカル電源線vssm22で共有される。共有された第1のローカル電源線vssl21と接地電位Vssの間に接続された第1の電源スイッチPWSW21は、ロジック回路(logic)と第1のSRAMモジュール(SRAM1)とで共有される。更に、共有された第2のローカル電源線vssm22と接地電位Vssの間に接続された第2の電源スイッチPWSW22と第3の電源スイッチPWSW23は、第2のSRAMモジュール(SRAM2)と第3のSRAMモジュール(SRAM3)とで共有される。
【0209】
また本発明の実施の形態11による半導体集積回路の第1のSRAMモジュール(SRAM1)では、周辺回路(peripheral)と第1のローカル電源線vssl21との間に周辺回路電源スイッチPESW21が接続され、セルアレー(cell_array)のセルアレーソース線arvss21と第1のローカル電源線vssl21との間には、以下に説明するソース線電位制御回路が接続されている。また、第2のSRAMモジュール(SRAM2)でも、周辺回路(peripheral)と第2のローカル電源線vssm22との間に周辺回路電源スイッチPESW22が接続され、セルアレー(cell_array)のセルアレーソース線arvss22と第2のローカル電源線vssm22との間には、以下に説明するソース線電位制御回路が接続されている。更に、第3のSRAMモジュール(SRAM3)でも、周辺回路(peripheral)と第2のローカル電源線vssm22との間に周辺回路電源スイッチPESW23が接続され、セルアレー(cell_array)のセルアレーソース線arvss23と第2のローカル電源線vssm22との間には、以下に説明するソース線電位制御回路が接続されている。更に、このソース線電位制御回路には、以下に説明するバイアス回路が接続されている。
【0210】
《ソース線電位制御回路》
図25に示すように本発明の実施の形態11による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールのソース線電位制御回路は、セルアレーソース線arvssとローカル電源線vssmの間にアクティブ電源スイッチSW1とNチャンネルMOSトランジスタMNI1とディープスタンバイスイッチMNI2を含んでいる。NチャンネルMOSトランジスタMNI1とディープスタンバイスイッチMNI2とは直列接続され、この直列接続とアクティブ電源スイッチSW1は並列接続されている。
【0211】
《バイアス回路》
図25に示すように本発明の実施の形態11による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールのソース線電位制御回路には、電源電圧Vddとローカル電源線vssmとの間に直列接続された抵抗RN2とPチャンネルMOSトランジスタMP_ICNTとNチャンネルMOSトランジスタMN_MIRとを含むバイアス回路が接続されている。
【0212】
バイアス回路では、PチャンネルMOSトランジスタMP_ICNTのソースは抵抗RN2を介して電源電圧Vddに接続され、PチャンネルMOSトランジスタMP_ICNTの制御ゲートには制御信号ibiaseが供給され、PチャンネルMOSトランジスタMP_ICNTのドレインはNチャンネルMOSトランジスタMN_MIRと接続されている。NチャンネルMOSトランジスタMN_MIRのドレインと制御ゲートとが接続されることによって、NチャンネルMOSトランジスタMN_MIRはダイオード接続され、バイアス回路のダイオード接続のNチャンネルMOSトランジスタMN_MIRとソース線電位制御回路のNチャンネルMOSトランジスタMNI1とはカレントミラーを構成する。
【0213】
《アクティブ状態》
図25に示すSRAMモジュールのアクティブ状態では、制御信号cnt、制御信号rsb1がそれぞれハイレベル、ハイレベルに設定され、電源スイッチPWSWがオン状態となる。従って、ローカル電源線vssmは接地電位Vssに設定され、周辺回路電源スイッチPESWもオン状態となり、周辺回路(peripheral)がアクティブ状態とされる。また更に、アクティブ電源スイッチSW1のオン状態によって、セルアレーソース線arvssの電位が接地電位Vssに設定され、セルアレー(cell_array)もアクティブ状態とされて、図25に示すSRAMモジュールの書き込み動作もしくは読み出し動作の実行が可能となる。
【0214】
《スタンバイ状態》
図25に示すSRAMモジュールのスタンバイ状態では、まず制御信号ibiaseがローレベルに設定され、バイアス回路にPチャンネルMOSトランジスタMP_ICNTがオン状態に制御される。また制御信号cnt、制御信号rsb1、制御信号rs2がハイレベル、ローレベル、ハイレベルとにそれぞれ設定されて、電源スイッチPWSWがオン状態となり、周辺回路電源スイッチPESWはオフ状態となり、周辺回路(peripheral)がスタンバイ状態とされ、ディープスタンバイスイッチMNI2がオン状態となる。また更に、バイアス回路のダイオード接続のNチャンネルMOSトランジスタMN_MIRとソース線電位制御回路のNチャンネルMOSトランジスタMNI1から構成されたカレントミラーの動作によって、セルアレーソース線arvssの電位が接地電位Vssより若干高いレベルに設定されるので、セルアレー(cell_array)の保持データが破壊されない程度にセルアレーの電流が低減される。
【0215】
《ディープスタンバイ状態》
図25に示すSRAMモジュールのディープスタンバイ状態では、制御信号rsb1、制御信号rs2がそれぞれローレベルとローレベルとに設定され、周辺回路電源スイッチPESWはオフ状態となり、ディープスタンバイスイッチMNI2がオフ状態となる。従って、SRAMモジュールのセルアレー(cell_array)の動作電流は、大幅に削減されることが可能となる。
【0216】
[実施の形態12]
《実施の形態12の半導体集積回路の構成》
図26は、本発明の実施の形態12による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールの構成を示す図である。
【0217】
本発明の実施の形態12による半導体集積回路では、図26に図示されていないが、図11に示した本発明の実施の形態2による半導体集積回路と同様に、ロジック回路(logic)のローカル電源線と第1のSRAMモジュール(SRAM1)のローカル電源線とは第1のローカル電源線vssl21で共有される。第2のSRAMモジュール(SRAM2)のローカル電源線と第3のSRAMモジュール(SRAM3)のローカル電源線とは第2のローカル電源線vssm22で共有される。共有された第1のローカル電源線vssl21と接地電位Vssの間に接続された第1の電源スイッチPWSW21は、ロジック回路(logic)と第1のSRAMモジュール(SRAM1)とで共有される。更に、共有された第2のローカル電源線vssm22と接地電位Vssの間に接続された第2の電源スイッチPWSW22と第3の電源スイッチPWSW23は、第2のSRAMモジュール(SRAM2)と第3のSRAMモジュール(SRAM3)とで共有される。
【0218】
また本発明の実施の形態12による半導体集積回路の第1のSRAMモジュール(SRAM1)では、周辺回路(peripheral)と第1のローカル電源線vssl21との間に周辺回路電源スイッチPESW21が接続され、セルアレー(cell_array)のセルアレーソース線arvss21と第1のローカル電源線vssl21との間には、以下に説明するソース線電位制御回路が接続されている。また、第2のSRAMモジュール(SRAM2)でも、周辺回路(peripheral)と第2のローカル電源線vssm22との間に周辺回路電源スイッチPESW22が接続され、セルアレー(cell_array)のセルアレーソース線arvss22と第2のローカル電源線vssm22との間には、以下に説明するソース線電位制御回路が接続されている。更に、第3のSRAMモジュール(SRAM3)でも、周辺回路(peripheral)と第2のローカル電源線vssm22との間に周辺回路電源スイッチPESW23が接続され、セルアレー(cell_array)のセルアレーソース線arvss23と第2のローカル電源線vssm22との間には、以下に説明するソース線電位制御回路が接続されている。更に、このソース線電位制御回路には、以下に説明するバイアス回路が接続されている。
【0219】
《ソース線電位制御回路とバイアス回路》
図26に示すように本発明の実施の形態12による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールのソース線電位制御回路は、セルアレーソース線arvssとローカル電源線vssmの間にアクティブ電源スイッチSW1とNチャンネルMOSトランジスタMNI21とディープスタンバイスイッチMN2とCMOS転送スイッチPASSTRとCMOSインバータINV_PASSとを含んでいる。ソース線電位制御回路で、セルアレーソース線arvssとローカル電源線vssmの間には、アクティブ電源スイッチSW1とNチャンネルMOSトランジスタMNI21とは並列接続されている。NチャンネルMOSトランジスタMNI21の制御ゲートとローカル電源線vssmとの間に、制御ゲートに制御信号rs2が供給されるディープスタンバイスイッチMN2のドレイン・ソース経路が接続されている。
【0220】
図26に示すように本発明の実施の形態12による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールのソース線電位制御回路には、電源電圧Vddとローカル電源線vssmとの間に直列接続された抵抗RN2とPチャンネルMOSトランジスタMP_ICNTとNチャンネルMOSトランジスタMN_MIRとを含むバイアス回路が接続されている。
【0221】
バイアス回路では、PチャンネルMOSトランジスタMP_ICNTのソースは抵抗RN2を介して電源電圧Vddに接続され、PチャンネルMOSトランジスタMP_ICNTの制御ゲートには制御信号ibiaseが供給され、PチャンネルMOSトランジスタMP_ICNTのドレインはNチャンネルMOSトランジスタMN_MIRと接続されている。NチャンネルMOSトランジスタMN_MIRのドレインと制御ゲートとが接続されることによって、NチャンネルMOSトランジスタMN_MIRはダイオード接続されている。バイアス回路のダイオード接続のNチャンネルMOSトランジスタMN_MIRとソース線電位制御回路のNチャンネルMOSトランジスタMNI21は、CMOS転送スイッチPASSTRの並列接続のPチャンネルMOSトランジスタとNチャンネルMOSトランジスタのドレイン・ソース経路を介して接続される。制御信号rsb1はCMOS転送スイッチPASSTRのPチャンネルMOSトランジスタの制御ゲートとCMOSインバータINV_PASSの入力端子に供給され、CMOSインバータINV_PASSの出力信号はCMOS転送スイッチPASSTRのNチャンネルMOSトランジスタの制御ゲートに供給される。スタンバイ状態では制御信号rsb1はローレベルに設定されて、CMOS転送スイッチPASSTRの並列接続のPチャンネルMOSトランジスタとNチャンネルMOSトランジスタの両者がオン状態となり、バイアス回路のダイオード接続のNチャンネルMOSトランジスタMN_MIRとソース線電位制御回路のNチャンネルMOSトランジスタMNI21はカレントミラーを構成する。
【0222】
《アクティブ状態》
図26に示すSRAMモジュールのアクティブ状態では、制御信号cnt、制御信号rsb1がそれぞれハイレベル、ハイレベルに設定され、電源スイッチPWSWがオン状態となる。従って、ローカル電源線vssmは接地電位Vssに設定され、周辺回路電源スイッチPESWもオン状態となり、周辺回路(peripheral)がアクティブ状態とされる。また更に、アクティブ電源スイッチSW1のオン状態によって、セルアレーソース線arvssの電位が接地電位Vssに設定され、セルアレー(cell_array)もアクティブ状態とされて、図26に示すSRAMモジュールの書き込み動作もしくは読み出し動作の実行が可能となる。
【0223】
《スタンバイ状態》
図26に示すSRAMモジュールのスタンバイ状態では、まず制御信号ibiaseがローレベルに設定され、バイアス回路にPチャンネルMOSトランジスタMP_ICNTがオン状態に制御される。また制御信号cnt、制御信号rsb1、制御信号rs2がハイレベル、ローレベル、ローレベルとにそれぞれ設定されて、電源スイッチPWSWがオン状態となり、周辺回路電源スイッチPESWはオフ状態となり、周辺回路(peripheral)がスタンバイ状態とされ、アクティブ電源スイッチSW1がオフ状態となる。更に、バイアス回路のダイオード接続のNチャンネルMOSトランジスタMN_MIRとソース線電位制御回路のNチャンネルMOSトランジスタMNI21とから構成されたカレントミラーの動作によって、セルアレーソース線arvssの電位が接地電位Vssより若干高いレベルに設定されるので、セルアレー(cell_array)の保持データが破壊されない程度にセルアレーの電流が低減される。
【0224】
《ディープスタンバイ状態》
図26に示すSRAMモジュールのディープスタンバイ状態では、制御信号ibiaseがハイレベルに設定され、制御信号rsb1、制御信号rs2がそれぞれローレベルとハイレベルに設定されて、周辺回路電源スイッチPESWはオフ状態に、バイアス回路がオフ状態に、ディープスタンバイスイッチMN2がオン状態に、NチャンネルMOSトランジスタMNI21がオフ状態になる。従って、SRAMモジュールのセルアレー(cell_array)の動作電流は、大幅に削減されることが可能となる。
【0225】
[実施の形態13]
《実施の形態13の半導体集積回路の構成》
図27は、本発明の実施の形態13による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールの構成を示す図である。
【0226】
図27に示す本発明の実施の形態13による半導体集積回路が、図26に示した本発明の実施の形態12による半導体集積回路と相違するのは、下記の点のみである。
【0227】
すなわち、相違の第1点は、図26に示した本発明の実施の形態12の半導体集積回路のソース線制御回路のアクティブ電源スイッチSW1とNチャンネルMOSトランジスタMNI21との並列接続は、図27に示す本発明の実施の形態13による半導体集積回路のソース線制御回路では単一のNチャンネルMOSトランジスタMN23に置換されていることである。
【0228】
更に、相違の第2点は、図27に示す本発明の実施の形態13による半導体集積回路のソース線制御回路にはPチャンネルMOSトランジスタMP_HOLDが追加され、このPチャンネルMOSトランジスタMP_HOLDのソースと制御ゲートとドレインとは、電源電圧Vddと制御信号rsb1とNチャンネルMOSトランジスタMN23の制御ゲートにそれぞれ接続されていることである。
【0229】
《アクティブ状態》
図27に示すSRAMモジュールのアクティブ状態では、制御信号cnt、制御信号rsb1がそれぞれハイレベル、ハイレベルに設定され、電源スイッチPWSWがオン状態となる。従って、ローカル電源線vssmは接地電位Vssに設定され、周辺回路電源スイッチPESWもオン状態となり、周辺回路(peripheral)がアクティブ状態とされる。また更に、ハイレベルの制御信号rsb1によってCMOSインバータINV_PASSの出力信号がローレベルとなり、PチャンネルMOSトランジスタMP_HOLDとNチャンネルMOSトランジスタMN23とがオン状態となる。その結果、セルアレーソース線arvssの電位が接地電位Vssに設定され、セルアレー(cell_array)もアクティブ状態とされて、図27に示すSRAMモジュールの書き込み動作もしくは読み出し動作の実行が可能となる。
【0230】
《スタンバイ状態》
図27に示すSRAMモジュールのスタンバイ状態では、まず制御信号ibiaseがローレベルに設定され、バイアス回路にPチャンネルMOSトランジスタMP_ICNTがオン状態に制御される。また制御信号cnt、制御信号rsb1、制御信号rs2がハイレベル、ローレベル、ローレベルとにそれぞれ設定されて、電源スイッチPWSWがオン状態となり、周辺回路電源スイッチPESWはオフ状態となり、周辺回路(peripheral)がスタンバイ状態とされる。ローレベルの制御信号rsb1によってCMOSインバータINV_PASSの出力信号がハイレベルとなり、PチャンネルMOSトランジスタMP_HOLDがオフ状態となり、CMOS転送スイッチPASSTRの並列接続のPチャンネルMOSトランジスタとNチャンネルMOSトランジスタの両者がオン状態となる。従って、バイアス回路のダイオード接続のNチャンネルMOSトランジスタMN_MIRとソース線電位制御回路のNチャンネルMOSトランジスタMN23とから構成されたカレントミラーの動作によって、セルアレーソース線arvssの電位が接地電位Vssよりも若干高いレベルに設定されるので、セルアレー(cell_array)の保持データが破壊されない程度にセルアレーの電流が低減される。
【0231】
《ディープスタンバイ状態》
図27に示すSRAMモジュールのディープスタンバイ状態では、制御信号ibiaseがハイレベルに設定され、制御信号rsb1、制御信号rs2がそれぞれローレベルとハイレベルに設定されて、周辺回路電源スイッチPESWはオフ状態に、バイアス回路がオフ状態に、ディープスタンバイスイッチMN2がオン状態に、NチャンネルMOSトランジスタMN23がオフ状態になる。従って、SRAMモジュールのセルアレー(cell_array)の動作電流は、大幅に削減されることが可能となる。
【0232】
[実施の形態14]
《実施の形態14の半導体集積回路の構成》
図28は、本発明の実施の形態14による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールの構成を示す図である。
【0233】
図28に示す本発明の実施の形態14による半導体集積回路が図27に示した本発明の実施の形態13による半導体集積回路と相違するのは、下記の点のみである。
【0234】
すなわち、相違点は、図28に示す本発明の実施の形態14による半導体集積回路のソース線制御回路には電圧モニタ回路(voltage_monotor)と分圧回路(Rdd、Rref、Rss)とが追加されることである。
【0235】
分圧回路の3個の分圧抵抗Rdd、Rref、Rssは電源電圧Vddとローカル電源線vssmとの間に直列接続され、中間の分圧抵抗Rrefの電位差は電圧モニタ回路(voltage_monotor)の一方の差動入力端子に供給される。また更に、セルアレー(cell_array)の電源電圧Vddとセルアレーソース線arvssとの間の電位差は、電圧モニタ回路(voltage_monotor)の他方の差動入力端子に供給される。
【0236】
従って、スタンバイ状態で電圧モニタ回路(voltage_monotor)は、セルアレー(cell_array)の電源電圧Vddとセルアレーソース線arvssとの間の電位差と中間の分圧抵抗Rrefの電位差とを比較して、両電位差が一致するようにバイアス回路のPチャンネルMOSトランジスタMP_ICNTの制御ゲートの制御信号ibiaseの電圧レベルを制御するものである。すなわち、電圧モニタ回路(voltage_monotor)の比較出力端子outから生成される出力制御信号ibiaseが、バイアス回路のPチャンネルMOSトランジスタMP_ICNTの制御ゲートに供給される。
【0237】
また更に、電圧モニタ回路(voltage_monotor)は、セルアレー(cell_array)の電源電圧Vddとセルアレーソース線arvssの間の短絡状態を検出することも可能である。この短絡状態では、セルアレー(cell_array)の電源電圧Vddとセルアレーソース線arvssとの間の電位差は中間の分圧抵抗Rrefの電位差よりも著しく低下するものである。短絡状態の検出結果は、電圧モニタ回路(voltage_monotor)の他の出力端子Voutから生成されることが可能である。
【0238】
[実施の形態15]
《実施の形態15の半導体集積回路の構成》
図29は、本発明の実施の形態15による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールの構成を示す図である。
【0239】
図29に示す本発明の実施の形態15による半導体集積回路が、図28に示した本発明の実施の形態14による半導体集積回路と相違するのは、下記の点のみである。
【0240】
すなわち、相違点は、図29に示す本発明の実施の形態15による半導体集積回路のソース線制御回路では、図28に示した本発明の実施の形態14による半導体集積回路のソース線制御回路の分圧回路の下側の分圧抵抗RssがNチャンネルMOSトランジスタSW_REFとCMOSインバータINV_REFとに置換されていることである。
【0241】
すなわち、図29に示した本発明の実施の形態15による半導体集積回路のソース線制御回路では、分圧回路の中間の分圧抵抗Rrefとローカル電源線vssmとの間にはNチャンネルMOSトランジスタSW_REFのドレイン・ソース経路が接続されている。NチャンネルMOSトランジスタSW_REFの制御ゲートはCMOSインバータINV_REFの出力端子に接続され、CMOSインバータINV_REFの入力端子は制御信号rsb1が供給される。
【0242】
従って、図29に示すSRAMモジュールのアクティブ状態では、制御信号rsb1がハイレベルに設定され、NチャンネルMOSトランジスタSW_REFがオフ状態となり、分圧回路の消費電流を削減する。スタンバイ状態とディープスタンバイ状態では、制御信号rsb1がローレベルに設定され、NチャンネルMOSトランジスタSW_REFがオン状態となり、分圧回路の中間の分圧抵抗Rrefに動作電流が供給される。
【0243】
[実施の形態16]
《実施の形態16の半導体集積回路の構成》
図30は、本発明の実施の形態16による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールの構成を示す図である。
【0244】
図30に示す本発明の実施の形態16による半導体集積回路が、図25に示した本発明の実施の形態11による半導体集積回路と相違するのは、下記の点のみである。
【0245】
すなわち、相違点は、図30に示す本発明の実施の形態16による半導体集積回路では、電源電圧Vddとローカル電源線vssmとの間に直列接続された抵抗RN2とPチャンネルMOSトランジスタMP_ICNTとNチャンネルMOSトランジスタMN_MIRを含むバイアス回路が、複数のSRAMモジュールModule1、2の複数のソース線制御回路によって共有されていることである。尚、複数のSRAMモジュールModule1、2は、第1と第2のSRAMモジュール(SRAM1、2)であったり、第2と第3のSRAMモジュール(SRAM2、3)であったり、第1と第3のSRAMモジュール(SRAM1、3)であったりすることが可能である。
【0246】
図30に示す本発明の実施の形態16による半導体集積回路では、複数のSRAMモジュールModule1、2の複数のセルアレー(cell_array)の複数のセルアレーソース線arvss1、2とローカル電源線vssmとの間にはNチャンネルMOSトランジスタMNI1とディープスタンバイスイッチMNI2とが直列接続されている。この直列接続のNチャンネルMOSトランジスタMNI1とディープスタンバイスイッチMNI2とは、複数のSRAMモジュールModule1、2の複数のセルアレー(cell_array)の複数のソース線制御回路によって共有されている。この共有のNチャンネルMOSトランジスタMNI1の制御ゲートは、カレントミラーの形態でバイアス回路のNチャンネルMOSトランジスタMN_MIRと接続されている。このように、図30に示す本発明の実施の形態16による半導体集積回路では、バイアス回路が複数のSRAMモジュールが共有されているので、バイアス回路の回路数とバイアス電流とが削減されることができる。
【0247】
[実施の形態17]
《実施の形態17の半導体集積回路の構成》
図31は、本発明の実施の形態17による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールの構成を示す図である。
【0248】
図31に示す本発明の実施の形態17による半導体集積回路が、図30に示す本発明の実施の形態16による半導体集積回路と相違するのは、下記の点のみである。
【0249】
すなわち、第1の相違点は、図31に示す本発明の実施の形態17による半導体集積回路のソース線制御回路では、図30のソース線制御回路のディープスタンバイスイッチMNI2が削除されて、NチャンネルMOSトランジスタMNI1のソースがローカル電源線vssmに直接接続されていることである。
【0250】
第2の相違点は、図31に示す本発明の実施の形態17による半導体集積回路では、第1のSRAMモジュールModule1のセルアレー(cell_array)のセルアレーソース線arvss1とNチャンネルMOSトランジスタMNI1のドレインの間に第1のディープスタンバイスイッチMNS_M1のドレイン・ソース経路が接続され、第2のSRAMモジュールModule2のセルアレー(cell_array)のセルアレーソース線arvss2とNチャンネルMOSトランジスタMNI1のドレインの間に第2のディープスタンバイスイッチMNS_M2のドレイン・ソース経路が接続されていることである。
【0251】
第1のSRAMモジュールModule1のディープスタンバイ状態では制御信号rsb2がローレベルに設定され、第1のSRAMモジュールModule1のセルアレー(cell_array)のセルアレーソース線arvss1とNチャンネルMOSトランジスタMNI1のドレインの間に接続された第1のディープスタンバイスイッチMNS_M1がオフ状態となる。第2のSRAMモジュールModule2のディープスタンバイ状態では制御信号rsb3がローレベルに設定され、第2のSRAMモジュールModule2のセルアレー(cell_array)のセルアレーソース線arvss2とNチャンネルMOSトランジスタMNI1のドレインの間に接続された第2のディープスタンバイスイッチMNS_M2がオフ状態となる。
【0252】
[実施の形態18]
《実施の形態18の半導体集積回路の構成》
図32は、本発明の実施の形態18による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールの構成を示す図である。
【0253】
図32に示す本発明の実施の形態18による半導体集積回路が、図14に示した本発明の実施の形態3による半導体集積回路と相違するのは、下記の点のみである。
【0254】
すなわち、第1の相違点は、電源電圧Vddとセルアレー(cell_array)との間に接続されたPチャンネルMOSトランジスタで構成されるディープスタンバイスイッチが、複数個のPチャンネルMOSトランジスタMPSW1…MPSWmで構成されていることである。
【0255】
第2の相違点は、ディープスタンバイスイッチを構成する複数個のPチャンネルMOSトランジスタMPSW1…MPSWmは、セルアレー(cell_array)のカラム方向(相補ビット線対方向)に配置された複数のセルアレーソース線arvdd1…arvddmに、それぞれ接続されていることである。複数のセルアレーソース線arvdd1…arvddmの各セルアレーソース線は、セルアレー(cell_array)のカラム方向(相補ビット線対方向)に配置された複数のメモリセル(MC)と接続されている。
【0256】
第3の相違点は、複数のPチャンネルMOSトランジスタMPSW1…MPSWmの複数の制御ゲートには、複数の制御信号rspb1…rspbmが供給されている。
【0257】
1個のセルアレー(cell_array)に含まれた全メモリセル(MC)のスタンバイ時の電流は、ソース線制御回路の1個の抵抗RN1と1個のダイオード接続MOSトランジスタMN1によって制限されることが可能である。
【0258】
ディープスタンバイ時には、複数の制御信号rspb1…rspbmのハイレベルの制御信号により複数のPチャンネルMOSトランジスタMPSW1…MPSWmのオフ状態のPチャンネルMOSトランジスタに接続されたセルアレーソース線のメモリセル(MC)の電流が遮断されることが可能となる。
【0259】
[実施の形態19]
《実施の形態19の半導体集積回路の構成》
図33は、本発明の実施の形態19による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールの構成を示す図である。
【0260】
図33に示す本発明の実施の形態19による半導体集積回路が、図32に示した本発明の実施の形態18による半導体集積回路と相違するのは、下記の点のみである。
【0261】
すなわち、その相違点は、図33に示す本発明の実施の形態19による半導体集積回路の各SRAMモジュールは、図7に示した本発明の実施の形態1による半導体集積回路の各SRAMモジュールと同様にツーカラムマルチプレックス方式が採用されている。従って、図33に示す各SRAMモジュールでは、各セレクター(SELECTOR[1]…[n])には2対の相補ビット線対が接続されている。
【0262】
各セレクター(SELECTOR[1]…[n])に接続された左側の第1の相補ビット線対に接続されたメモリセル(MC)の第1のセルアレーソース線arvdd1と電源電圧Vddとの間には、制御ゲートに第1の制御信号rspb1が供給されるディープスタンバイスイッチの第1のPチャンネルMOSトランジスタMPSW1のドレイン・ソース経路が接続されている。第1の制御信号rspb1がローレベルに設定されると第1のPチャンネルMOSトランジスタMPSW1はオン状態となり、第1の制御信号rspb1がハイレベルに設定されると第1のPチャンネルMOSトランジスタMPSW1はオフ状態となる。また、各セレクター(SELECTOR[1]…[n])に接続された右側の第2の相補ビット線対に接続されたメモリセル(MC)の第2のセルアレーソース線arvdd2と電源電圧Vddとの間には、制御ゲートに第2の制御信号rspb2が供給されるディープスタンバイスイッチの第2のPチャンネルMOSトランジスタMPSW2のドレイン・ソース経路が接続されている。第2の制御信号rspb2がローレベルに設定されると第2のPチャンネルMOSトランジスタMPSW2はオン状態となり、第2の制御信号rspb2がハイレベルに設定されると第2のPチャンネルMOSトランジスタMPSW2はオフ状態となる。
【0263】
しかし、図33に示す本発明の実施の形態19でも、図32に示した本発明の実施の形態18と同様に、1個のセルアレー(cell_array)に含まれた全メモリセル(MC)のスタンバイ時の電流は、ソース線制御回路の1個の抵抗RN1と1個のダイオード接続MOSトランジスタMN1によって制限されることが可能である。
【0264】
[実施の形態20]
《実施の形態20の半導体集積回路の構成》
図34は、本発明の実施の形態20による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールの構成を示す図である。
【0265】
本発明の実施の形態20による半導体集積回路では、図34に図示されていないが、図11に示した本発明の実施の形態2による半導体集積回路と同様に、ロジック回路(logic)のローカル電源線と第1のSRAMモジュール(SRAM1)のローカル電源線とは第1のローカル電源線vssl21で共有される。第2のSRAMモジュール(SRAM2)のローカル電源線と第3のSRAMモジュール(SRAM3)のローカル電源線とは第2のローカル電源線vssm22で共有される。共有された第1のローカル電源線vssl21と接地電位Vssの間に接続された第1の電源スイッチPWSW21は、ロジック回路(logic)と第1のSRAMモジュール(SRAM1)とで共有される。更に、共有された第2のローカル電源線vssm22と接地電位Vssの間に接続された第2の電源スイッチPWSW22と第3の電源スイッチPWSW23は、第2のSRAMモジュール(SRAM2)と第3のSRAMモジュール(SRAM3)とで共有される。
【0266】
また本発明の実施の形態20による半導体集積回路の第1のSRAMモジュール(SRAM1)では、周辺回路(peripheral)と第1のローカル電源線vssl21との間に周辺回路電源スイッチPESW21が接続され、セルアレー(cell_array)のセルアレーソース線arvss21と第1のローカル電源線vssl21との間には、以下に説明するソース線電位制御回路が接続されている。また、第2のSRAMモジュール(SRAM2)でも、周辺回路(peripheral)と第2のローカル電源線vssm22との間に周辺回路電源スイッチPESW22が接続され、セルアレー(cell_array)のセルアレーソース線arvss22と第2のローカル電源線vssm22との間には、以下に説明するソース線電位制御回路が接続されている。更に、第3のSRAMモジュール(SRAM3)でも、周辺回路(peripheral)と第2のローカル電源線vssm22との間に周辺回路電源スイッチPESW23が接続され、セルアレー(cell_array)のセルアレーソース線arvss23と第2のローカル電源線vssm22との間には、以下に説明するソース線電位制御回路が接続されている。
【0267】
《ソース線電位制御回路》
図34に示すように、本発明の実施の形態20による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールのソース線電位制御回路は、第1のソース線電位制御回路と第2のソース線電位制御回路とを含んでいる。
【0268】
第1のソース線電位制御回路は、セルアレーソース線arvssとローカル電源線vssmとの間に抵抗RN1とダイオード接続NチャンネルMOSトランジスタMN1とディープスタンバイスイッチMN2とを含む。抵抗RN1とダイオード接続NチャンネルMOSトランジスタMN1との並列接続とディープスタンバイスイッチMN2とは直列接続され、ディープスタンバイスイッチMN2の制御ゲートにはディープスタンバイ制御信号rcut1が供給される。ディープスタンバイ状態では、ディープスタンバイ制御信号rcut1がローレベルに設定されて、ディープスタンバイスイッチMN2はオフ状態となる。尚、ダイオード接続NチャンネルMOSトランジスタMN1のPウェルは、ソースに接続されている。
【0269】
第2のソース線電位制御回路は、セルアレーソース線arvssとローカル電源線vssmとの間に抵抗RN2とダイオード接続NチャンネルMOSトランジスタMN3とディープスタンバイスイッチMN4とを含む。抵抗RN2とダイオード接続NチャンネルMOSトランジスタMN3との並列接続とディープスタンバイスイッチMN4とは直列接続され、ディープスタンバイスイッチMN4の制御ゲートにはディープスタンバイ制御信号rcut2が供給される。ディープスタンバイ状態では、ディープスタンバイ制御信号rcut2がローレベルに設定されて、ディープスタンバイスイッチMN4はオフ状態となる。尚、ダイオード接続NチャンネルMOSトランジスタMN3のPウェルは、ローカル電源線Vssmに接続されている。
【0270】
[実施の形態21]
《実施の形態21の半導体集積回路の構成》
図35は、本発明の実施の形態21による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールの構成を示す図である。
【0271】
本発明の実施の形態21による半導体集積回路では、図35に図示されていないが、図11に示した本発明の実施の形態2の半導体集積回路と同様に、ロジック回路(logic)のローカル電源線と第1のSRAMモジュール(SRAM1)のローカル電源線とは第1のローカル電源線vssl21で共有される。第2のSRAMモジュール(SRAM2)のローカル電源線と第3のSRAMモジュール(SRAM3)のローカル電源線とは第2のローカル電源線vssm22で共有される。共有された第1のローカル電源線vssl21と接地電位Vssの間に接続された第1の電源スイッチPWSW21は、ロジック回路(logic)と第1のSRAMモジュール(SRAM1)とで共有される。更に、共有された第2のローカル電源線vssm22と接地電位Vssの間に接続された第2の電源スイッチPWSW22と第3の電源スイッチPWSW23は、第2のSRAMモジュール(SRAM2)と第3のSRAMモジュール(SRAM3)とで共有される。
【0272】
また、図35に示す本発明の実施の形態21による半導体集積回路の第1のSRAMモジュール(SRAM1)では、周辺回路(peripheral)と第1のローカル電源線vssl21との間に周辺回路電源スイッチPESW21が接続され、セルアレー(cell_array)のセルアレーソース線arvss21と第1のローカル電源線vssl21との間には、アクティブ電源スイッチSW21と以下に説明する接地側のソース線電位制御回路とが接続されている。また第2のSRAMモジュール(SRAM2)でも、周辺回路(peripheral)と第2のローカル電源線vssm22との間に周辺回路電源スイッチPESW22が接続され、セルアレー(cell_array)のセルアレーソース線arvss22と第2のローカル電源線vssm22との間には、アクティブ電源スイッチSW22と以下に説明する接地側のソース線電位制御回路とが接続されている。更に第3のSRAMモジュール(SRAM3)でも、周辺回路(peripheral)と第2のローカル電源線vssm22との間に周辺回路電源スイッチPESW23が接続され、セルアレー(cell_array)のセルアレーソース線arvss23と第2のローカル電源線vssm22との間には、アクティブ電源スイッチSW23と以下に説明する接地側のソース線電位制御回路とが接続されている。
【0273】
また更に、図35に示す本発明の実施の形態21による半導体集積回路の第1のSRAMモジュール(SRAM1)では、セルアレー(cell_array)のセルアレーソース線arvdd21と電源電圧Vddとの間には、アクティブ電源スイッチSWP21と以下に説明する電源側のソース線電位制御回路とが接続されている。また第2のSRAMモジュール(SRAM2)でも、セルアレー(cell_array)のセルアレーソース線arvdd22と電源電圧Vddとの間には、アクティブ電源スイッチSWP22と以下に説明する電源側のソース線電位制御回路とが接続されている。更に第3のSRAMモジュール(SRAM3)でも、セルアレー(cell_array)のセルアレーソース線arvdd23と電源電圧Vddとの間には、アクティブ電源スイッチSWP23と以下に説明する電源側のソース線電位制御回路とが接続されている。
【0274】
《接地側のソース線電位制御回路》
図35に示すように、本発明の実施の形態21による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールの接地側のソース線電位制御回路は、セルアレーソース線arvssとローカル電源線vssmとの間に抵抗RN1とダイオード接続NチャンネルMOSトランジスタMN1とディープスタンバイスイッチMN2とを含む。抵抗RN1とダイオード接続NチャンネルMOSトランジスタMN1との並列接続とディープスタンバイスイッチMN2とは直列接続され、ディープスタンバイスイッチMN2の制御ゲートには制御信号rs2が供給される。ディープスタンバイ状態では、制御信号rs2がローレベルに設定されて、ディープスタンバイスイッチMN2はオフ状態となる。尚、ダイオード接続NチャンネルMOSトランジスタMN1のPウェルは、ローカル電源線vssmに接続されている。
【0275】
《電源側のソース線電位制御回路》
図35に示すように、本発明の実施の形態21による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールの電源側のソース線電位制御回路は、セルアレーソース線arvddと電源電圧Vddとの間に抵抗RP1とダイオード接続PチャンネルMOSトランジスタMP1とディープスタンバイスイッチMP2とを含む。抵抗RP1とダイオード接続PチャンネルMOSトランジスタMP1との並列接続とディープスタンバイスイッチMP2とは直列接続され、ディープスタンバイスイッチMP2の制御ゲートには制御信号rsp2が供給される。ディープスタンバイ状態では、制御信号rsp2がハイレベルに設定され、ディープスタンバイスイッチMP2はオフ状態となる。尚、ダイオード接続PチャンネルMOSトランジスタMP1のNウェルは、電源電圧Vddに接続されている。
【0276】
《アクティブ状態》
図35に示すSRAMモジュールのアクティブ状態では制御信号cnt、制御信号rs1、制御信号rs2、制御信号rsp1、制御信号rsp2がそれぞれハイレベル、ハイレベル、ハイレベル、ローレベル、ローレベルに設定される。
【0277】
従って、電源スイッチPWSWと周辺回路電源スイッチPESW21とアクティブ電源スイッチSW1、SWP1とがオン状態に、接地側のソース線電位制御回路のディープスタンバイスイッチMN2がオン状態に、電源側のソース線電位制御回路のディープスタンバイスイッチMP2がオン状態にされる。
【0278】
従って、ローカル電源線vssmは接地電位Vssに設定されて、周辺回路電源スイッチPESWもオン状態となるので、周辺回路(peripheral)がアクティブ状態とされる。更に、電源側セルアレーソース線arvddの電位が電源電圧Vddに設定され、接地側セルアレーソース線arvssの電位が接地電位Vssに設定され、セルアレー(cell_array)もアクティブ状態とされて、図35に示すSRAMモジュールの書き込み動作もしくは読み出し動作の実行が可能となる。
【0279】
《スタンバイ状態》
図35に示すSRAMモジュールのスタンバイ状態では制御信号cnt、制御信号rs1、制御信号rs2、制御信号rsp1、制御信号rsp2がそれぞれハイレベル、ローレベル、ハイレベル、ハイレベル、ローレベルに設定される。
【0280】
従って、電源スイッチPWSWと周辺回路電源スイッチPESW21とアクティブ電源スイッチSW1、SWP1とがオフ状態になって、周辺回路(peripheral)がスタンバイ状態とされる。また、接地側のソース線電位制御回路のディープスタンバイスイッチMN2がオン状態に、電源側のソース線電位制御回路のディープスタンバイスイッチMP2がオン状態にされる。更に接地側のソース線電位制御回路ではNチャンネルMOSトランジスタMN1のダイオード動作によってセルアレーソース線arvssの電位が接地電位Vssよりも若干高いレベルに設定され、電源側のソース線電位制御回路ではPチャンネルMOSトランジスタMP1のダイオード動作によってセルアレーソース線arvddの電位が電源電圧Vddよりも若干低いレベルに設定されセルアレー(cell_array)の保持データが破壊されない程度にセルアレーの電流が低減される。
【0281】
《ディープスタンバイ状態》
図35に示すSRAMモジュールのディープスタンバイ状態では、制御信号cnt、制御信号rs1、制御信号rs2、制御信号rsp1、制御信号rsp2がそれぞれハイレベル、ローレベル、ローレベル、ハイレベル、ハイレベルに設定される。
【0282】
従って、電源スイッチPWSWと周辺回路電源スイッチPESW21とアクティブ電源スイッチSW1、SWP1が、オフ状態とされる。また接地側のソース線電位制御回路のディープスタンバイスイッチMN2がオフ状態に、電源側のソース線電位制御回路のディープスタンバイスイッチMP2がオフ状態にされる。その結果、SRAMモジュールのセルアレー(cell_array)の動作電流は大幅に削減されることが可能となる。
【0283】
[実施の形態22]
《実施の形態22の半導体集積回路の構成》
図36は、本発明の実施の形態22による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールの構成を示す図である。
【0284】
図36に示す本発明の実施の形態22による半導体集積回路が、図34に示した本発明の実施の形態20による半導体集積回路と相違するのは、下記の点のみである。
【0285】
すなわち、その相違点は、図36に示す本発明の実施の形態20による半導体集積回路の各SRAMモジュールでは、図34に示した本発明の実施の形態20による半導体集積回路の各SRAMモジュールのセルアレーソース線arvssとローカル電源線vssmの間に接続された第2のソース線電位制御回路の抵抗RN2とダイオード接続NチャンネルMOSトランジスタMN3とディープスタンバイスイッチMN4とが省略されている。
【0286】
[実施の形態23]
《実施の形態23の半導体集積回路の構成》
図37は、本発明の実施の形態23による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールの構成を示す図である。
【0287】
図37に示す本発明の実施の形態23による半導体集積回路が、図36に示した本発明の実施の形態22による半導体集積回路と相違するのは、下記の点のみである。
【0288】
すなわち、その相違点は、図37に示す本発明の実施の形態23による半導体集積回路に含まれる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)の各SRAMモジュールのソース線電位制御回路のダイオード接続NチャンネルMOSトランジスタMN1のPウェルが、ソースではなく、ローカル電源線vssmに接続されていることである。
【0289】
[実施の形態24]
《実施の形態24の半導体集積回路の構成》
図1は、本発明の実施の形態1乃至実施の形態23のいずれかによる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)を内蔵する本発明の実施の形態24による半導体集積回路の構成の一例を示す図である。
【0290】
図1に示した半導体集積回路の半導体チップには、マルチプロセッサを構成する第1の中央処理ユニット(CPU1)および第2の中央処理ユニット(CPU2)と、MPEG(Moving Picture Expert Group)2の動画像符号化・復号処理のための映像処理ユニット(Video)および音声処理ユニット(Audio)とが含まれている。
【0291】
第1の中央処理ユニット(CPU1)および第2の中央処理ユニット(CPU2)と映像処理ユニット(Video)および音声処理ユニット(Audio)の各ユニットは、上述の本発明の実施の形態1乃至本発明の実施の形態23のいずれかによる3つのSRAMモジュール(SRAM1、2、3)を内蔵するものであって、各ユニットは各ユニットの動作状態によって各ユニットの内蔵SRAMモジュール(SRAM1、2、3)のディープスタンバイ状態の保存データ量が変化するものである。
【0292】
図1に示した本発明の実施の形態24による半導体集積回路によれば、このようなディープスタンバイ状態の保存データ量の変化に好適に対応することが可能となる。
【0293】
以上、本発明者によってなされた発明を種々の実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々変更可能であることは、言うまでもない。
【0294】
例えば、図11に示した本発明の実施の形態2または図18に示した本発明の実施の形態4による半導体集積回路において、第2のSRAMモジュール(SRAM2)と第3のSRAMモジュール(SRAM3)に共有された第2のローカル電源線vssm22と接地電位Vssの間に接続された第2の電源スイッチPWSW22と第3の電源スイッチPWSW23のいずれか一方は、省略されることが可能である。
【0295】
また更に例えば、本発明は、図1に示した動画像符号化・復号処理に使用される半導体集積回路以外に、自動車のエンジン制御のためのマルチプロセッサを構成する複数の中央処理ユニットやA/D変換器やD/A変換器を内蔵するマイクロコントローラ等の種々の用途に使用可能な種々のシステムオンチップ(SoC)等に適用することが可能である。
【符号の説明】
【0296】
logic…ロジック回路
peripheral…周辺回路
cell_array…メモリセルアレイ
arvss、arvdd…セルアレイソース線
Vdd…電源電圧
Vss…接地電位
Vssm…ローカル電源線
arvss_control…セルアレイソース電位制御回路
PWSW…電源スイッチ
PESW…周辺回路電源スイッチ
SW1…電源スイッチ
RN…抵抗
MN…MOSトランジスタ
MSW、MPSW…ディープスタンバイスイッチ
SRAM1、2、3…SRAMモジュール
RSCNT…制御レジスタ
CONTROL…コントロールユニット
WORD_DRIVER…ワードドライバ
bb、bt…相補ビット線対
wl…ワード線
MC…メモリセル
SELECTOR…セレクタ
SA…センスアンプ
MNDL、MNDR…駆動トランジスタ
MPUL、MPUR…負荷トランジスタ
MNSL、MNSR…転送トランジスタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロジック回路と、
前記ロジック回路に関係するデータを格納可能な複数のSRAMモジュールと
を具備する半導体集積回路であって、
前記複数のSRAMモジュールは、前記ロジック回路と独立に電源制御が可能とされ、
前記複数のSRAMモジュールの間で、独立した電源制御が可能とされる
ことを特徴とする半導体集積回路。
【請求項2】
請求項1において、
前記ロジック回路と共通に電源制御が可能とされる他のSRAMモジュールを更に具備するものであり、
前記ロジック回路と前記他のSRAMモジュールは、共通に電源遮断状態に制御可能とされたものであり、
前記ロジック回路と前記他のSRAMモジュールとが共通に前記電源遮断状態に制御される前に、前記他のSRAMモジュールのデータは前記複数のSRAMモジュールの少なくとも一方のSRAMモジュールに退避可能とされる
ことを特徴とする半導体集積回路。
【請求項3】
請求項2において、
複数の電源スイッチを更に具備するものであり、
前記他のSRAMモジュールと前記複数のSRAMモジュールの各SRAMモジュールと前記複数の電源スイッチの各電源スイッチとは、直列に接続されるものであり、
前記複数の電源スイッチの前記各電源スイッチがオフ状態に制御されることによって、前記各SRAMモジュールは前記電源遮断状態に制御可能とされるものであり、
前記複数の電源スイッチの前記各電源スイッチがオン状態に制御されることによって、前記各SRAMモジュールはアクティブ状態とスタンバイ状態とに制御可能とされる
ことを特徴とする半導体集積回路。
【請求項4】
請求項3において、
前記各SRAMモジュールは、周辺回路とセルアレーと電位制御回路とを含み、
前記各SRAMモジュールで、前記セルアレーと前記電位制御回路とは直列接続され、前記セルアレーと前記電位制御回路との直列接続と前記周辺回路とは並列接続される
ことを特徴とする半導体集積回路。
【請求項5】
請求項4において、
前記アクティブ状態に制御された前記各SRAMモジュールでは、前記電位制御回路の一方の端子と他方の端子との間の端子間電圧が低電圧の状態に制御され、電源電圧が前記周辺回路に供給される一方、前記電源電圧が前記セルアレーに前記電位制御回路によって供給されるものであり、
前記スタンバイ状態に制御された前記各SRAMモジュールでは、前記電位制御回路の前記端子間電圧が前記低電圧より高い高電圧の状態に制御され、前記電源電圧の前記周辺回路への供給が停止され、前記電源電圧より低い動作電圧が前記セルアレーに前記電位制御回路によって供給される
ことを特徴とする半導体集積回路。
【請求項6】
請求項5において、
前記各SRAMモジュールの前記電位制御回路の前記一方の端子と前記他方の端子は前記セルアレーとローカル電源線とにそれぞれ接続され、
前記複数のSRAMモジュールの一方のSRAMモジュールのローカル電源線と前記複数のSRAMモジュールの他方のSRAMモジュールのローカル電源線は、共有ローカル電源線によって共有され、
前記複数のSRAMモジュールの前記一方のSRAMモジュールの電源スイッチと前記複数のSRAMモジュールの前記他方のSRAMモジュールの電源スイッチとは、前記共有ローカル電源線に共通に接続されている
ことを特徴とする半導体集積回路。
【請求項7】
請求項6において、
前記複数のSRAMモジュールの前記一方のSRAMモジュールの前記セルアレーの複数のNチャンネルMOSトランジスタが形成されるPウェルと、前記複数のSRAMモジュールの前記他方のSRAMモジュールの前記セルアレーの複数のNチャンネルMOSトランジスタが形成されるPウェルとは、共通のPウェルで形成される
ことを特徴とする半導体集積回路。
【請求項8】
請求項7において、
前記各SRAMモジュールの前記電位制御回路の前記一方の端子と前記他方の端子との間には、前記端子間電圧を前記高電圧の状態とする電圧降下素子と前記端子間電圧を前記低電圧の状態とする制御スイッチとが接続される
ことを特徴とする半導体集積回路。
【請求項9】
請求項8において、
前記各SRAMモジュールの前記セルアレーは、1対の駆動NチャンネルMOSトランジスタと1対の負荷PチャンネルMOSトランジスタと1対の転送NチャンネルMOSトランジスタを含む複数のSRAMメモリセルを有する
ことを特徴とする半導体集積回路。
【請求項10】
請求項1において、
複数のデータ処理ユニットを具備するものであって、
前記複数のデータ処理ユニットの各データ処理ユニットは、前記ロジック回路と前記複数のSRAMモジュールとを有する
ことを特徴とする半導体集積回路。
【請求項11】
ロジック回路と、前記ロジック回路に関係するデータを格納可能な複数のSRAMモジュールとを具備する半導体集積回路の動作方法であって、
前記ロジック回路を、前記複数のSRAMモジュールと独立に電源制御を可能とするステップと、
前記複数のSRAMモジュールの間で、独立した電源制御を可能とするステップと
を有することを特徴とする半導体集積回路の動作方法。
【請求項12】
請求項11において、
前記ロジック回路と共通に電源制御が可能とされる他のSRAMモジュールを更に具備するものであり、
前記ロジック回路と前記他のSRAMモジュールは、共通に電源遮断状態に制御可能とされたものであり、
前記ロジック回路と前記他のSRAMモジュールとが共通に前記電源遮断状態に制御される前に、前記他のSRAMモジュールのデータは前記複数のSRAMモジュールの少なくとも一方のSRAMモジュールに退避可能とされる
ことを特徴とする半導体集積回路の動作方法。
【請求項13】
請求項12において、
前記半導体集積回路は、複数の電源スイッチを更に具備するものであり、
前記他のSRAMモジュールと前記複数のSRAMモジュールの各SRAMモジュールと前記複数の電源スイッチの各電源スイッチとは、直列に接続されるものであり、
前記複数の電源スイッチの前記各電源スイッチがオフ状態に制御されることによって、前記各SRAMモジュールは前記電源遮断状態に制御可能とされるものであり、
前記複数の電源スイッチの前記各電源スイッチがオン状態に制御されることによって、前記各SRAMモジュールはアクティブ状態とスタンバイ状態とに制御可能とされる
ことを特徴とする半導体集積回路の動作方法。
【請求項14】
請求項13において、
前記各SRAMモジュールは、周辺回路とセルアレーと電位制御回路とを含み、
前記各SRAMモジュールで、前記セルアレーと前記電位制御回路とは直列接続され、前記セルアレーと前記電位制御回路との直列接続と前記周辺回路とは並列接続される
ことを特徴とする半導体集積回路の動作方法。
【請求項15】
請求項14において、
前記アクティブ状態に制御された前記各SRAMモジュールでは、前記電位制御回路の一方の端子と他方の端子との間の端子間電圧が低電圧の状態に制御され、電源電圧が前記周辺回路に供給される一方、前記電源電圧が前記セルアレーに前記電位制御回路によって供給されるものであり、
前記スタンバイ状態に制御された前記各SRAMモジュールでは、前記電位制御回路の前記端子間電圧が前記低電圧より高い高電圧の状態に制御され、前記電源電圧の前記周辺回路への供給が停止され、前記電源電圧より低い動作電圧が前記セルアレーに前記電位制御回路によって供給される
ことを特徴とする半導体集積回路の動作方法。
【請求項16】
請求項15において、
前記各SRAMモジュールの前記電位制御回路の前記一方の端子と前記他方の端子は前記セルアレーとローカル電源線とにそれぞれ接続され、
前記複数のSRAMモジュールの一方のSRAMモジュールのローカル電源線と前記複数のSRAMモジュールの他方のSRAMモジュールのローカル電源線は、共有ローカル電源線によって共有され、
前記複数のSRAMモジュールの前記一方のSRAMモジュールの電源スイッチと前記複数のSRAMモジュールの前記他方のSRAMモジュールの電源スイッチとは、前記共有ローカル電源線に共通に接続されている
ことを特徴とする半導体集積回路の動作方法。
【請求項17】
請求項16において、
前記複数のSRAMモジュールの前記一方のSRAMモジュールの前記セルアレーの複数のNチャンネルMOSトランジスタが形成されるPウェルと、前記複数のSRAMモジュールの前記他方のSRAMモジュールの前記セルアレーの複数のNチャンネルMOSトランジスタが形成されるPウェルとは、共通のPウェルで形成される
ことを特徴とする半導体集積回路の動作方法。
【請求項18】
請求項17において、
前記各SRAMモジュールの前記電位制御回路の前記一方の端子と前記他方の端子との間には、前記端子間電圧を前記高電圧の状態とする電圧降下素子と前記端子間電圧を前記低電圧の状態とする制御スイッチとが接続される
ことを特徴とする半導体集積回路の動作方法。
【請求項19】
請求項18において、
前記各SRAMモジュールの前記セルアレーは、1対の駆動NチャンネルMOSトランジスタと1対の負荷PチャンネルMOSトランジスタと1対の転送NチャンネルMOSトランジスタを含む複数のSRAMメモリセルを有する
ことを特徴とする半導体集積回路の動作方法。
【請求項20】
請求項11において、
前記半導体集積回路は、複数のデータ処理ユニットを具備するものであって、
前記複数のデータ処理ユニットの各データ処理ユニットは、前記ロジック回路と前記複数のSRAMモジュールとを有する
ことを特徴とする半導体集積回路の動作方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【公開番号】特開2011−60401(P2011−60401A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−211335(P2009−211335)
【出願日】平成21年9月14日(2009.9.14)
【出願人】(302062931)ルネサスエレクトロニクス株式会社 (8,021)
【Fターム(参考)】