説明

基板処理装置

【課題】基板の外周端部の全体を洗浄することが可能な基板保持回転装置、それを備えた基板洗浄装置および基板処理装置を提供する。
【解決手段】基板Wのベベル洗浄処理時には、マグネットプレート614aが下方位置に配置され、マグネットプレート614bが上方位置に配置される。この場合、マグネットプレート614aの外方領域R1においては各チャックピン615が閉状態となり、マグネットプレート614bの外方領域R2においては各チャックピン615が開状態となる。すなわち、各チャックピン615の保持部615cは、マグネットプレート614aの外方領域R1を通過する際に基板Wの外周端部に接触した状態で維持され、マグネットプレート614bの外方領域R2を通過する際に基板Wの外周端部から離間する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板を保持しつつ回転させる基板保持回転装置、それを備えた基板洗浄装置および基板処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、半導体ウェハ、フォトマスク用ガラス基板、液晶表示装置用ガラス基板、光ディスク用ガラス基板等の基板に種々の処理を行うために、基板処理装置が用いられている。
【0003】
基板処理装置においては、例えばスピンチャックにより基板が保持された状態で、基板の洗浄処理が行われる。スピンチャックとしては、基板の外周端部を保持する端面保持式のスピンチャックがある(例えば特許文献1参照)。端面保持式のスピンチャックは、例えば、モータと、モータにより回転駆動されるスピンベースと、スピンベース上に設けられる複数の保持ピンとから構成される。複数の保持ピンが基板の外周端部に当接することにより基板がスピンベース上で保持される。スピンチャックが鉛直軸の周りで回転することにより基板が水平姿勢で回転する。この状態で、基板の表面がブラシ等により洗浄される。
【特許文献1】特開平10−92912号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、基板の表面だけでなく基板の外周端部を洗浄する必要が生じる場合がある。このような場合、基板の外周端部が複数の保持ピンにより保持されていると、基板の外周端部の全体を均一に洗浄することが困難となる。
【0005】
本発明の目的は、基板の外周端部の全体を洗浄することが可能な基板保持回転装置、それを備えた基板洗浄装置および基板処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)第1の発明に係る基板保持回転装置は、基板を保持しつつ回転させる基板保持回転装置であって、回転軸線の周りで回転可能に設けられた回転部材と、回転部材を回転させる回転駆動手段と、基板の外周端部に当接して基板を保持する基板保持状態と基板の外周端部から離間する基板解放状態とに切替可能に回転部材に設けられた複数の保持部材と、複数の保持部材を基板保持状態と基板解放状態とに切り替える保持部材切替手段とを備え、複数の保持部材の各々は、回転駆動手段による回転部材の回転に伴い基板の外周端部に沿った第1の領域および第2の領域を通って回転軸の周りで回転し、保持部材切替手段は、回転部材の回転中に複数の保持部材のうち第1の領域に位置する保持部材を基板保持状態にするとともに複数の保持部材のうち第2の領域に位置する保持部材を基板解放状態にするものである。
【0007】
その基板保持回転装置においては、回転駆動手段によって回転部材が回転軸線の周りで回転する。回転部材に設けられた複数の保持部材は、保持部材切替手段によって基板の外周端部に当接して基板を保持する基板保持状態と基板の外周端部から離間する基板開放状態とに切り替えられる。
【0008】
回転部材の回転中には、保持部材切替手段により複数の保持部材のうち第1の領域に位置する保持部材が基板保持状態とされ、複数の保持部材のうち第2の領域に位置する保持部材が基板解放状態とされる。この場合、第1の領域に位置する保持部材が基板を保持した状態で移動し、第2の領域に位置する保持部材が基板の外周端部から離間した状態で移動する。それにより、第2の領域を通過する基板の外周端部と保持部材との間にスペースが形成され、そのスペースにおいて基板の外周端部の全体を洗浄することが可能となる。したがって、基板の外周端部の汚染に起因する基板の処理不良の発生を防止することが可能となる。
【0009】
(2)保持部材切替手段は、磁力により第1の領域に位置する保持部材を基板保持状態に切り替える第1の磁力発生部材と、磁力により第2の領域に位置する保持部材を基板解放状態に切り替える第2の磁力発生部材とを含んでもよい。
【0010】
この場合、磁力を利用することにより、移動する保持部材から第1および第2の磁力発生部材が離間した状態で第1の領域に位置する保持部材を基板保持状態に切り替えることができるとともに第2の領域に位置する保持部材を基板解放状態に切り替えることができる。したがって、保持部材切替手段の構成が複雑になることが防止される。
【0011】
(3)第1の磁力発生部材は、第1の領域に位置する保持部材に対して近接または離間して第1の領域に位置する保持部材に磁力を作用させる第1の磁石部材を含み、第2の磁力発生部材は、第2の領域に位置する保持部材に対して近接または離間して第2の領域に位置する保持部材に磁力を作用させる第2の磁石部材を含んでもよい。
【0012】
この場合、簡単な構成で確実に第1の領域に位置する保持部材を基板保持状態に切り替えることができるとともに第2の領域に位置する保持部材を基板解放状態に切り替えることができる。
【0013】
(4)複数の保持部材の各々は、回転部材の下側において基板の外周端部に当接する当接位置と基板の外周端部から離間する離間位置との間で移動可能に設けられた保持部を有してもよい。
【0014】
この場合、回転部材の下側に基板が配置された状態で保持部材の保持部が当接位置に移動することにより、回転部材の下側で基板が保持される。そのため、基板の下方に基板の下面を洗浄するためのスペースが形成される。したがって、基板の下面を洗浄することが容易になる。
【0015】
(5)第2の発明に係る基板洗浄装置は、基板を保持しつつ回転させる基板保持回転装置と、基板の外周端部を洗浄するための第1の洗浄具と、第1の洗浄具を移動させる第1の洗浄具移動手段とを備え、基板保持回転装置は、回転軸線の周りで回転可能に設けられた回転部材と、回転部材を回転させる回転駆動手段と、基板の外周端部に当接して基板を保持する基板保持状態と基板の外周端部から離間する基板解放状態とに切替可能に回転部材に設けられた複数の保持部材と、複数の保持部材を基板保持状態と基板解放状態とに切り替える保持部材切替手段とを含み、複数の保持部材の各々は、回転駆動手段による回転部材の回転に伴い基板の外周端部に沿った第1の領域および第2の領域を通って回転軸の周りで回転し、保持部材切替手段は、回転部材の回転中に複数の保持部材のうち第1の領域に位置する保持部材を基板保持状態にするとともに複数の保持部材のうち第2の領域に位置する保持部材を基板解放状態にし、第1の洗浄具移動手段は、第1の領域に位置する保持部材が基板保持状態にあるとともに第2の領域に位置する保持部材が基板解放状態にあるときに第1の洗浄具を第2の領域に移動させるものである。
【0016】
その基板洗浄装置においては、基板保持回転装置により基板が保持されつつ回転する。基板保持回転装置の回転部材は、駆動手段によって回転軸線の周りで回転する。回転部材に設けられた複数の保持部材は、保持部材切替手段によって基板の外周端部に当接して基板を保持する基板保持状態と基板の外周端部から離間する基板開放状態とに切り替えられる。
【0017】
回転部材の回転中には、保持部材切替手段により複数の保持部材のうち第1の領域に位置する保持部材が基板保持状態とされ、複数の保持部材のうち第2の領域に位置する保持部材が基板解放状態とされる。この場合、第1の領域に位置する保持部材が基板を保持した状態で移動し、第2の領域に位置する保持部材が基板の外周端部から離間した状態で移動する。それにより、第2の領域を通過する基板の外周端部と保持部材との間にスペースが形成される。
【0018】
そのスペースに第1の洗浄具が第1の洗浄具移動手段によって移動し、回転する基板の外周端部に接触する。それにより、基板の外周端部の全体を第1の洗浄具によって洗浄することができ、基板の外周端部に付着する汚染物を確実に取り除くことができる。その結果、基板の外周端部の汚染に起因する基板の処理不良の発生を防止することができる。
【0019】
(6)基板洗浄装置は、基板の上面または下面を洗浄するための第2の洗浄具と、第2の洗浄具を移動させる第2の洗浄具移動手段とをさらに備え、第2の洗浄具移動手段は、第1の領域に位置する保持部材が基板保持状態にあるとともに第2の領域に位置する保持部材が基板解放状態にあるときに第2の洗浄具を第2の領域を通して基板の上面側または下面側に移動させてもよい。
【0020】
この場合、第1の領域に位置する保持部材によって基板を保持しつつ回転させながら、第2の領域を通して第2の洗浄具を基板と回転部材との間に移動させることができる。それにより、回転部材の下側に基板が位置する場合において基板の上面を第2の洗浄具によって洗浄することができ、回転部材の上側に基板が位置する場合において基板の下面を第2の洗浄具によって洗浄することができる。
【0021】
(7)保持部材切替手段は、磁力により第1の領域に位置する保持部材を基板保持状態に切り替える第1の磁力発生部材と、磁力により第2の領域に位置する保持部材を基板解放状態に切り替える第2の磁力発生部材とを含んでもよい。
【0022】
この場合、磁力を利用することにより、移動する保持部材から第1および第2の磁力発生部材が離間した状態で第1の領域に位置する保持部材を基板保持状態に切り替えることができるとともに第2の領域に位置する保持部材を基板解放状態に切り替えることができる。したがって、保持部材切替手段の構成が複雑になることが防止される。
【0023】
(8)第1の磁力発生部材は、第1の領域に位置する保持部材に対して近接または離間して第1の領域に位置する保持部材に磁力を作用させる第1の磁石部材を含み、第2の磁力発生部材は、第2の領域に位置する保持部材に対して近接または離間して第2の領域に位置する保持部材に磁力を作用させる第2の磁石部材を含んでもよい。
【0024】
この場合、簡単な構成で確実に第1の領域に位置する保持部材を基板保持状態に切り替えることができるとともに第2の領域に位置する保持部材を基板解放状態に切り替えることができる。
【0025】
(9)複数の保持部材の各々は、回転部材の下側において基板の外周端部に当接する当接位置と基板の外周端部から離間する離間位置との間で移動可能に設けられた保持部を有し、基板洗浄装置は、回転部材の下方で基板を支持する基板支持部材と、基板支持部材を昇降させる支持部材昇降手段とをさらに備えてもよい。
【0026】
この場合、基板支持部材により基板が支持された状態で、支持部材昇降手段により基板支持部材が上昇する。それにより、基板が複数の保持部材の間に移動する。その状態で、複数の保持部材の保持部が当接位置に移動することにより、回転部材の下側で基板を保持することができる。その後、基板支持部材が下降することにより、基板の下方に基板の下面を洗浄するためのスペースが形成される。これにより、基板の下面を容易に洗浄することができる。
【0027】
(10)第3の発明に係る基板処理装置は、露光装置に隣接するように配置される基板処理装置であって、基板に処理を行うための処理部と、処理部と露光装置との間で基板の受け渡しを行うための受け渡し部とを備え、処理部および受け渡し部の少なくとも一方は、基板の洗浄処理を行う洗浄処理ユニットを含み、洗浄処理ユニットは、基板を保持しつつ回転させる基板保持回転装置と、基板の外周端部を洗浄するための洗浄具と、洗浄具を移動させる洗浄具移動手段とを備え、基板保持回転装置は、回転軸線の周りで回転可能に設けられた回転部材と、回転部材を回転させる回転駆動手段と、基板の外周端部に当接して基板を保持する基板保持状態と基板の外周端部から離間する基板解放状態とに切替可能に回転部材に設けられた複数の保持部材と、複数の保持部材を基板保持状態と基板解放状態とに切り替える保持部材切替手段とを含み、複数の保持部材の各々は、回転駆動手段による回転部材の回転に伴い基板の外周端部に沿った第1の領域および第2の領域を通って回転軸の周りで回転し、保持部材切替手段は、回転部材の回転中に複数の保持部材のうち第1の領域に位置する保持部材を基板保持状態にするとともに複数の保持部材のうち第2の領域に位置する保持部材を基板解放状態にし、洗浄具移動手段は、保持部材切替手段が第1の領域にある保持部材を基板保持状態に切り替えるとともに第2の領域にある保持部材を基板解放状態に切り替えた状態で洗浄具を第2の領域に移動させるものである。
【0028】
その基板処理装置においては、処理部により基板に所定の処理が行われ、受け渡し部によりその基板が処理部から露光装置へ受け渡される。露光装置により基板に露光処理が行われた後、その基板が受け渡し部により露光装置から処理部へ受け渡される。露光装置による露光処理前または露光処理後には、洗浄処理ユニットにより基板の洗浄処理が行われる。
【0029】
基板洗浄装置においては、基板保持回転装置により基板が保持されつつ回転する。基板保持回転装置の回転部材は、駆動手段によって回転軸線の周りで回転する。回転部材に設けられた複数の保持部材は、保持部材切替手段によって基板の外周端部に当接して基板を保持する基板保持状態と基板の外周端部から離間する基板開放状態とに切り替えられる。
【0030】
回転部材の回転中には、保持部材切替手段により複数の保持部材のうち第1の領域に位置する保持部材が基板保持状態とされ、複数の保持部材のうち第2の領域に位置する保持部材が基板解放状態とされる。この場合、第1の領域に位置する保持部材が基板を保持した状態で移動し、第2の領域に位置する保持部材が基板の外周端部から離間した状態で移動する。それにより、第2の領域を通過する基板の外周端部と保持部材との間にスペースが形成される。
【0031】
そのスペースに洗浄具が洗浄具移動手段によって移動し、回転する基板の外周端部に接触する。それにより、基板の外周端部の全体を洗浄具によって洗浄することができ、基板の外周端部に付着する汚染物を取り除くことができる。その結果、基板の外周端部の汚染に起因する基板の処理不良の発生を防止することができる。
【0032】
露光装置による露光処理前に洗浄処理ユニットにより基板の外周端部を洗浄する場合には、基板の外周端部の汚染に起因する露光装置内の汚染が防止でき、寸法不良および形状不良等のパターン不良を防止することができる。また、露光装置による露光処理後に洗浄処理ユニットにより基板の外周端部を洗浄する場合には、露光パターンの現像時における現像欠陥の発生を防止することができる。
【発明の効果】
【0033】
本発明によれば、基板の外周端部の全体を洗浄することが可能となる。それにより、基板の外周端部の汚染に起因する基板の処理不良の発生を防止することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下、本発明の実施の形態に係る基板保持回転装置、それを備えた基板洗浄装置および基板処理装置基板処理装置について図面を用いて説明する。以下の説明において、基板とは、半導体基板、液晶表示装置用基板、プラズマディスプレイ用基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板等をいう。
【0035】
(1)第1の実施の形態
(1−1)基板処理装置の構成
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る基板処理装置の平面図である。なお、図1ならびに後述する図2〜図4には、位置関係を明確にするために互いに直交するX方向、Y方向およびZ方向を示す矢印を付している。X方向およびY方向は水平面内で互いに直交し、Z方向は鉛直方向に相当する。なお、各方向において矢印が向かう方向を+方向、その反対の方向を−方向とする。また、Z方向を中心とする回転方向をθ方向としている。
【0036】
図1に示すように、基板処理装置500は、インデクサブロック9、反射防止膜用処理ブロック10、レジスト膜用処理ブロック11、現像処理ブロック12、レジストカバー膜用処理ブロック13、レジストカバー膜除去ブロック14およびインターフェースブロック15を含む。また、インターフェースブロック15に隣接するように露光装置16が配置される。露光装置16においては、液浸法により基板Wに露光処理が行われる。
【0037】
以下、インデクサブロック9、反射防止膜用処理ブロック10、レジスト膜用処理ブロック11、現像処理ブロック12、レジストカバー膜用処理ブロック13、レジストカバー膜除去ブロック14およびインターフェースブロック15の各々を処理ブロックと呼ぶ。
【0038】
インデクサブロック9は、各処理ブロックの動作を制御するメインコントローラ(制御部)30、複数のキャリア載置台40およびインデクサロボットIRを含む。インデクサロボットIRには、基板Wを受け渡すためのハンドIRHが設けられる。
【0039】
反射防止膜用処理ブロック10は、反射防止膜用熱処理部100,101、反射防止膜用塗布処理部50および第1のセンターロボットCR1を含む。反射防止膜用塗布処理部50は、第1のセンターロボットCR1を挟んで反射防止膜用熱処理部100,101に対向して設けられる。第1のセンターロボットCR1には、基板Wを受け渡すためのハンドCRH1,CRH2が上下に設けられる。
【0040】
インデクサブロック9と反射防止膜用処理ブロック10との間には、雰囲気遮断用の隔壁17が設けられる。この隔壁17には、インデクサブロック9と反射防止膜用処理ブロック10との間で基板Wの受け渡しを行うための基板載置部PASS1,PASS2が上下に近接して設けられる。上側の基板載置部PASS1は、基板Wをインデクサブロック9から反射防止膜用処理ブロック10へ搬送する際に用いられ、下側の基板載置部PASS2は、基板Wを反射防止膜用処理ブロック10からインデクサブロック9へ搬送する際に用いられる。
【0041】
また、基板載置部PASS1,PASS2には、基板Wの有無を検出する光学式のセンサ(図示せず)が設けられている。それにより、基板載置部PASS1,PASS2において基板Wが載置されているか否かの判定を行うことが可能となる。また、基板載置部PASS1,PASS2には、固定設置された複数本の支持ピンが設けられている。なお、上記の光学式のセンサおよび支持ピンは、後述する基板載置部PASS3〜PASS13にも同様に設けられる。
【0042】
レジスト膜用処理ブロック11は、レジスト膜用熱処理部110,111、レジスト膜用塗布処理部60および第2のセンターロボットCR2を含む。レジスト膜用塗布処理部60は、第2のセンターロボットCR2を挟んでレジスト膜用熱処理部110,111に対向して設けられる。第2のセンターロボットCR2には、基板Wを受け渡すためのハンドCRH3,CRH4が上下に設けられる。
【0043】
反射防止膜用処理ブロック10とレジスト膜用処理ブロック11との間には、雰囲気遮断用の隔壁18が設けられる。この隔壁18には、反射防止膜用処理ブロック10とレジスト膜用処理ブロック11との間で基板Wの受け渡しを行うための基板載置部PASS3,PASS4が上下に近接して設けられる。上側の基板載置部PASS3は、基板Wを反射防止膜用処理ブロック10からレジスト膜用処理ブロック11へ搬送する際に用いられ、下側の基板載置部PASS4は、基板Wをレジスト膜用処理ブロック11から反射防止膜用処理ブロック10へ搬送する際に用いられる。
【0044】
現像処理ブロック12は、現像用熱処理部120,121、現像処理部70および第3のセンターロボットCR3を含む。現像処理部70は、第3のセンターロボットCR3を挟んで現像用熱処理部120,121に対向して設けられる。第3のセンターロボットCR3には、基板Wを受け渡すためのハンドCRH5,CRH6が上下に設けられる。
【0045】
レジスト膜用処理ブロック11と現像処理ブロック12との間には、雰囲気遮断用の隔壁19が設けられる。この隔壁19には、レジスト膜用処理ブロック11と現像処理ブロック12との間で基板Wの受け渡しを行うための基板載置部PASS5,PASS6が上下に近接して設けられる。上側の基板載置部PASS5は、基板Wをレジスト膜用処理ブロック11から現像処理ブロック12へ搬送する際に用いられ、下側の基板載置部PASS6は、基板Wを現像処理ブロック12からレジスト膜用処理ブロック11へ搬送する際に用いられる。
【0046】
レジストカバー膜用処理ブロック13は、レジストカバー膜用熱処理部130,131、レジストカバー膜用塗布処理部80および第4のセンターロボットCR4を含む。レジストカバー膜用塗布処理部80は、第4のセンターロボットCR4を挟んでレジストカバー膜用熱処理部130,131に対向して設けられる。第4のセンターロボットCR4には、基板Wを受け渡すためのハンドCRH7,CRH8が上下に設けられる。
【0047】
現像処理ブロック12とレジストカバー膜用処理ブロック13との間には、雰囲気遮断用の隔壁20が設けられる。この隔壁20には、現像処理ブロック12とレジストカバー膜用処理ブロック13との間で基板Wの受け渡しを行うための基板載置部PASS7,PASS8が上下に近接して設けられる。上側の基板載置部PASS7は、基板Wを現像処理ブロック12からレジストカバー膜用処理ブロック13へ搬送する際に用いられ、下側の基板載置部PASS8は、基板Wをレジストカバー膜用処理ブロック13から現像処理ブロック12へ搬送する際に用いられる。
【0048】
レジストカバー膜除去ブロック14は、露光後ベーク用熱処理部140,141、レジストカバー膜除去用処理部90および第5のセンターロボットCR5を含む。露光後ベーク用熱処理部141はインターフェースブロック15に隣接し、後述するように、基板載置部PASS11,PASS12を備える。レジストカバー膜除去用処理部90は、第5のセンターロボットCR5を挟んで露光後ベーク用熱処理部140,141に対向して設けられる。第5のセンターロボットCR5には、基板Wを受け渡すためのハンドCRH9,CRH10が上下に設けられる。
【0049】
レジストカバー膜用処理ブロック13とレジストカバー膜除去ブロック14との間には、雰囲気遮断用の隔壁21が設けられる。この隔壁21には、レジストカバー膜用処理ブロック13とレジストカバー膜除去ブロック14との間で基板Wの受け渡しを行うための基板載置部PASS9,PASS10が上下に近接して設けられる。上側の基板載置部PASS9は、基板Wをレジストカバー膜用処理ブロック13からレジストカバー膜除去ブロック14へ搬送する際に用いられ、下側の基板載置部PASS10は、基板Wをレジストカバー膜除去ブロック14からレジストカバー膜用処理ブロック13へ搬送する際に用いられる。
【0050】
インターフェースブロック15は、送りバッファ部SBF、洗浄/乾燥処理ユニットSD1、第6のセンターロボットCR6、エッジ露光部EEW、戻りバッファ部RBF、載置兼冷却ユニットPASS−CP(以下、P−CPと略記する)、基板載置部PASS13、インターフェース用搬送機構IFRおよび洗浄/乾燥処理ユニットSD2を含む。洗浄/乾燥処理ユニットSD1は、露光処理前の基板Wの洗浄および乾燥処理を行い、洗浄/乾燥処理ユニットSD2は、露光処理後の基板Wの洗浄および乾燥処理を行う。洗浄/乾燥処理ユニットSD1,SD2の詳細は後述する。
【0051】
また、第6のセンターロボットCR6には、基板Wを受け渡すためのハンドCRH11,CRH12(図4参照)が上下に設けられ、インターフェース用搬送機構IFRには、基板Wを受け渡すためのハンドH1,H2(図4参照)が上下に設けられる。インターフェースブロック15の詳細については後述する。
【0052】
本実施の形態に係る基板処理装置500においては、Y方向に沿ってインデクサブロック9、反射防止膜用処理ブロック10、レジスト膜用処理ブロック11、現像処理ブロック12、レジストカバー膜用処理ブロック13、レジストカバー膜除去ブロック14およびインターフェースブロック15が順に並設されている。
【0053】
図2は、図1の基板処理装置500を+X方向から見た概略側面図であり、図3は、図1の基板処理装置500を−X方向から見が概略側面図である。なお、図2においては、基板処理装置500の+X側に設けられるものを主に示し、図3においては、基板処理装置500の−X側に設けられるものを主に示している。
【0054】
まず、図2を用いて、基板処理装置500の+X側の構成について説明する。図2に示すように、反射防止膜用処理ブロック10の反射防止膜用塗布処理部50(図1参照)には、3個の塗布ユニットBARCが上下に積層配置されている。各塗布ユニットBARCは、基板Wを水平姿勢で吸着保持して回転するスピンチャック51およびスピンチャック51上に保持された基板Wに反射防止膜の塗布液を供給する供給ノズル52を備える。
【0055】
レジスト膜用処理ブロック11のレジスト膜用塗布処理部60(図1参照)には、3個の塗布ユニットRESが上下に積層配置されている。各塗布ユニットRESは、基板Wを水平姿勢で吸着保持して回転するスピンチャック61およびスピンチャック61上に保持された基板Wにレジスト膜の塗布液を供給する供給ノズル62を備える。
【0056】
現像処理ブロック12の現像処理部70には、5個の現像処理ユニットDEVが上下に積層配置されている。各現像処理ユニットDEVは、基板Wを水平姿勢で吸着保持して回転するスピンチャック71およびスピンチャック71上に保持された基板Wに現像液を供給する供給ノズル72を備える。
【0057】
レジストカバー膜用処理ブロック13のレジストカバー膜用塗布処理部80には、3個の塗布ユニットCOVが上下に積層配置されている。各塗布ユニットCOVは、基板Wを水平姿勢で吸着保持して回転するスピンチャック81およびスピンチャック81上に保持された基板Wにレジストカバー膜の塗布液を供給する供給ノズル82を備える。レジストカバー膜の塗布液としては、レジストおよび水との親和力が低い材料(レジストおよび水との反応性が低い材料)を用いることができる。例えば、フッ素樹脂である。塗布ユニットCOVは、基板Wを回転させながら基板W上に塗布液を塗布することにより、基板W上に形成されたレジスト膜上にレジストカバー膜を形成する。
【0058】
レジストカバー膜除去ブロック14のレジストカバー膜除去用処理部90には、3個の除去ユニットREMが上下に積層配置されている。各除去ユニットREMは、基板Wを水平姿勢で吸着保持して回転するスピンチャック91およびスピンチャック91上に保持された基板Wに剥離液(例えばフッ素樹脂)を供給する供給ノズル92を備える。除去ユニットREMは、基板Wを回転させながら基板W上に剥離液を塗布することにより、基板W上に形成されたレジストカバー膜を除去する。
【0059】
なお、除去ユニットREMにおけるレジストカバー膜の除去方法は上記の例に限定されない。例えば、基板Wの上方においてスリットノズルを移動させつつ基板W上に剥離液を供給することによりレジストカバー膜を除去してもよい。
【0060】
インターフェースブロック15内の+X側には、エッジ露光部EEWおよび3個の洗浄/乾燥処理ユニットSD2が上下に積層配置される。各エッジ露光部EEWは、基板Wを水平姿勢で吸着保持して回転するスピンチャック98およびスピンチャック98上に保持された基板Wの周縁を露光する光照射器99を備える。
【0061】
次に、図3を用いて、基板処理装置500の−X側の構成について説明する。図3に示すように、反射防止膜用処理ブロック10の反射防止膜用熱処理部100,101には、2個の加熱ユニット(ホットプレート)HPおよび2個の冷却ユニット(クーリングプレート)CPがそれぞれ積層配置される。また、反射防止膜用熱処理部100,101には、最上部に加熱ユニットHPおよび冷却ユニットCPの温度を制御するローカルコントローラLCが各々配置される。
【0062】
レジスト膜用処理ブロック11のレジスト膜用熱処理部110,111には、2個の加熱ユニットHPおよび2個の冷却ユニットCPがそれぞれ積層配置される。また、レジスト膜用熱処理部110,111には、最上部に加熱ユニットHPおよび冷却ユニットCPの温度を制御するローカルコントローラLCが各々配置される。
【0063】
現像処理ブロック12の現像用熱処理部120,121には、2個の加熱ユニットHPおよび2個の冷却ユニットCPがそれぞれ積層配置される。また、現像用熱処理部120,121には、最上部に加熱ユニットHPおよび冷却ユニットCPの温度を制御するローカルコントローラLCが各々配置される。
【0064】
レジストカバー膜用処理ブロック13のレジストカバー膜用熱処理部130,131には、2個の加熱ユニットHPおよび2個の冷却ユニットCPがそれぞれ積層配置される。また、レジストカバー膜用熱処理部130,131には、最上部に加熱ユニットHPおよび冷却ユニットCPの温度を制御するローカルコントローラLCが各々配置される。
【0065】
レジストカバー膜除去ブロック14の露光後ベーク用熱処理部140には、2個の加熱ユニットHPおよび2個の冷却ユニットCPが上下に積層配置され、露光後ベーク用熱処理部141には2個の加熱ユニットHP、2個の冷却ユニットCPおよび基板載置部PASS11,PASS12が上下に積層配置される。また、露光後ベーク用熱処理部140,141には、最上部に加熱ユニットHPおよび冷却ユニットCPの温度を制御するローカルコントローラLCが各々配置される。
【0066】
次に、図4を用いてインターフェースブロック15について詳細に説明する。
【0067】
図4は、インターフェースブロック15を+Y側から見た概略側面図である。図4に示すように、インターフェースブロック15内において、−X側には、送りバッファ部SBFおよび3個の洗浄/乾燥処理ユニットSD1が積層配置される。また、インターフェースブロック15内において、+X側の上部には、エッジ露光部EEWが配置される。
【0068】
エッジ露光部EEWの下方において、インターフェースブロック15内の略中央部には、戻りバッファ部RBF、2個の載置兼冷却ユニットP−CPおよび基板載置部PASS13が上下に積層配置される。エッジ露光部EEWの下方において、インターフェースブロック15内の+X側には、3個の洗浄/乾燥処理ユニットSD2が上下に積層配置される。
【0069】
また、インターフェースブロック15内の下部には、第6のセンターロボットCR6およびインターフェース用搬送機構IFRが設けられている。第6のセンターロボットCR6は、送りバッファ部SBFおよび洗浄/乾燥処理ユニットSD1と、エッジ露光部EEW、戻りバッファ部RBF、載置兼冷却ユニットP−CPおよび基板載置部PASS13との間で上下動可能かつ回動可能に設けられている。インターフェース用搬送機構IFRは、戻りバッファ部RBF、載置兼冷却ユニットP−CPおよび基板載置部PASS13と、洗浄/乾燥処理ユニットSD2との間で上下動可能かつ回動可能に設けられている。
【0070】
(1−2)基板処理装置の動作
次に、本実施の形態に係る基板処理装置500の動作について図1〜図4を参照しながら説明する。
【0071】
(1−2−1)インデクサブロック〜レジストカバー膜除去ブロックの動作
まず、インデクサブロック9〜レジストカバー膜除去ブロック14の動作について簡単に説明する。
【0072】
インデクサブロック9のキャリア載置台40の上には、複数枚の基板Wを多段に収納するキャリアCが搬入される。インデクサロボットIRは、ハンドIRHを用いてキャリアC内に収納された未処理の基板Wを取り出す。その後、インデクサロボットIRは±X方向に移動しつつ±θ方向に回転移動し、未処理の基板Wを基板載置部PASS1に載置する。
【0073】
本実施の形態においては、キャリアCとしてFOUP(front opening unified pod)を採用しているが、これに限定されず、SMIF(Standard Mechanical Inter Face)ポッドや収納基板Wを外気に曝すOC(open cassette)等を用いてもよい。
【0074】
さらに、インデクサロボットIR、第1〜第6のセンターロボットCR1〜CR6およびインターフェース用搬送機構IFRには、それぞれ基板Wに対して直線的にスライドさせてハンドの進退動作を行う直動型搬送ロボットを用いているが、これに限定されず、関節を動かすことにより直線的にハンドの進退動作を行う多関節型搬送ロボットを用いてもよい。
【0075】
基板載置部PASS1に載置された未処理の基板Wは、反射防止膜用処理ブロック10の第1のセンターロボットCR1により受け取られる。第1のセンターロボットCR1は、その基板Wを反射防止膜用熱処理部100,101に搬入する。
【0076】
その後、第1のセンターロボットCR1は、反射防止膜用熱処理部100,101から熱処理済みの基板Wを取り出し、その基板Wを反射防止膜用塗布処理部50に搬入する。この反射防止膜用塗布処理部50では、露光時に発生する低在波やハレーションを減少させるために、塗布ユニットBARCにより基板W上に反射防止膜が塗布形成される。
【0077】
次に、第1のセンターロボットCR1は、反射防止膜用塗布処理部50から塗布処理済みの基板Wを取り出し、その基板Wを反射防止膜用熱処理部100,101に搬入する。その後、第1のセンターロボットCR1は、反射防止膜用熱処理部100,101から熱処理済みの基板Wを取り出し、その基板Wを基板載置部PASS3に載置する。
【0078】
基板載置部PASS3に載置された基板Wは、レジスト膜用処理ブロック11の第2のセンターロボットCR2により受け取られる。第2のセンターロボットCR2は、その基板Wをレジスト膜用熱処理部110,111に搬入する。
【0079】
その後、第2のセンターロボットCR2は、レジスト膜用熱処理部110,111から熱処理済みの基板Wを取り出し、その基板Wをレジスト膜用塗布処理部60に搬入する。このレジスト膜用塗布処理部60では、塗布ユニットRESにより反射防止膜が塗布形成された基板W上にレジスト膜が塗布形成される。
【0080】
次に、第2のセンターロボットCR2は、レジスト膜用塗布処理部60から塗布処理済みの基板Wを取り出し、その基板Wをレジスト膜用熱処理部110,111に搬入する。その後、第2のセンターロボットCR2は、レジスト膜用熱処理部110,111から熱処理済みの基板Wを取り出し、その基板Wを基板載置部PASS5に載置する。
【0081】
基板載置部PASS5に載置された基板Wは、現像処理ブロック12の第3のセンターロボットCR3により受け取られる。第3のセンターロボットCR3は、その基板Wを基板載置部PASS7に載置する。
【0082】
基板載置部PASS7に載置された基板Wは、レジストカバー膜用処理ブロック13の第4のセンターロボットCR4により受け取られる。第4のセンターロボットCR4は、その基板Wをレジストカバー膜用塗布処理部80に搬入する。このレジストカバー膜用塗布処理部80では、塗布ユニットCOVによりレジスト膜が塗布形成された基板W上にレジストカバー膜が塗布形成される。ジストカバー膜が形成されることにより、露光装置16において基板Wが液体と接触しても、レジスト膜が液体と接触することが防止され、レジストの成分が液体中に溶出することが防止される。
【0083】
次に、第4のセンターロボットCR4は、レジストカバー膜用塗布処理部80から塗布処理済みの基板Wを取り出し、その基板Wをレジストカバー膜用熱処理部130,131に搬入する。その後、第4のセンターロボットCR4は、レジストカバー膜用熱処理部130,131から熱処理済みの基板Wを取り出し、その基板Wを基板載置部PASS9に載置する。
【0084】
基板載置部PASS9に載置された基板Wは、レジストカバー膜除去ブロック14の第5のセンターロボットCR5により受け取られる。第5のセンターロボットCR5は、その基板Wを基板載置部PASS11に載置する。
【0085】
基板載置部PASS11に載置された基板Wは、インターフェースブロック15の第6のセンターロボットCR6により受け取られ、後述するように、インターフェースブロック15および露光装置16において所定の処理が施される。インターフェースブロック15および露光装置16において基板Wに所定の処理が施された後、その基板Wは、第6のセンターロボットCR6によりレジストカバー膜除去ブロック14の露光後ベーク用熱処理部141に搬入される。
【0086】
露光後ベーク用熱処理部141においては、基板Wに対して露光後ベーク(PEB)が行われる。その後、第6のセンターロボットCR6は、露光後ベーク用熱処理部141から基板Wを取り出し、その基板Wを基板載置部PASS12に載置する。
【0087】
なお、本実施の形態においては露光後ベーク用熱処理部141により露光後ベークを行っているが、露光後ベーク用熱処理部140により露光後ベークを行ってもよい。
【0088】
基板載置部PASS12に載置された基板Wは、レジストカバー膜除去ブロック14の第5のセンターロボットCR5により受け取られる。第5のセンターロボットCR5は、その基板Wをレジストカバー膜除去用処理部90に搬入する。レジストカバー膜除去用処理部90においては、レジストカバー膜が除去される。
【0089】
次に、第5のセンターロボットCR5は、レジストカバー膜除去用処理部90から処理済みの基板Wを取り出し、その基板Wを基板載置部PASS10に載置する。
【0090】
基板載置部PASS10に載置された基板Wは、レジストカバー膜用処理ブロック13の第4のセンターロボットCR4により基板載置部PASS8に載置される。
【0091】
基板載置部PASS8に載置された基板Wは、現像処理ブロック12の第3のセンターロボットCR3により受け取られる。第3のセンターロボットCR3は、その基板Wを現像処理部70に搬入する。現像処理部70においては、露光された基板Wに対して現像処理が施される。
【0092】
次に、第3のセンターロボットCR3は、現像処理部70から現像処理済みの基板Wを取り出し、その基板Wを現像用熱処理部120,121に搬入する。その後、第3のセンターロボットCR3は、現像用熱処理部120,121から熱処理後の基板Wを取り出し、その基板Wを基板載置部PASS6に載置する。
【0093】
基板載置部PASS6に載置された基板Wは、レジスト膜用処理ブロック11の第2のセンターロボットCR2により基板載置部PASS4に載置される。基板載置部PASS4に載置された基板Wは反射防止膜用処理ブロック10の第1のセンターロボットCR1により基板載置部PASS2に載置される。
【0094】
基板載置部PASS2に載置された基板Wは、インデクサブロック9のインデクサロボットIRによりキャリアC内に収納される。これにより、基板処理装置500における基板Wの各処理が終了する。
【0095】
(1−2−2)インターフェースブロックの動作
次に、インターフェースブロック15の動作について詳細に説明する。
【0096】
上述したように、インデクサブロック9に搬入された基板Wは、所定の処理を施された後、レジストカバー膜除去ブロック14(図1)の基板載置部PASS11に載置される。
【0097】
基板載置部PASS11に載置された基板Wは、インターフェースブロック15の第6のセンターロボットCR6により受け取られる。第6のセンターロボットCR6は、その基板Wをエッジ露光部EEW(図4)に搬入する。このエッジ露光部EEWにおいては、基板Wの周縁部に露光処理が施される。
【0098】
次に、第6のセンターロボットCR6は、エッジ露光部EEWからエッジ露光済みの基板Wを取り出し、その基板Wを洗浄/乾燥処理ユニットSD1のいずれかに搬入する。洗浄/乾燥処理ユニットSD1においては、上述したように露光処理前の基板Wの洗浄および乾燥処理が行われる。
【0099】
ここで、露光装置16による露光処理の時間は、通常、他の処理工程および搬送工程よりも長い。その結果、露光装置16が後の基板Wの受け入れをできない場合が多い。この場合、基板Wは送りバッファ部SBF(図4)に一時的に収納保管される。本実施の形態では、第6のセンターロボットCR6は、洗浄/乾燥処理ユニットSD1から洗浄および乾燥処理済みの基板Wを取り出し、その基板Wを送りバッファ部SBFに搬送する。
【0100】
次に、第6のセンターロボットCR6は、送りバッファ部SBFに収納保管されている基板Wを取り出し、その基板Wを載置兼冷却ユニットP−CPに搬入する。載置兼冷却ユニットP−CPに搬入された基板Wは、露光装置16内と同じ温度(例えば、23℃)に維持される。
【0101】
なお、露光装置16が十分な処理速度を有する場合には、送りバッファ部SBFに基板Wを収納保管せずに、洗浄/乾燥処理ユニットSD1から載置兼冷却ユニットP−CPに基板Wを搬送してもよい。
【0102】
続いて、載置兼冷却ユニットP−CPで上記所定温度に維持された基板Wが、インターフェース用搬送機構IFRの上側のハンドH1(図4)により受け取られ、露光装置16内の基板搬入部16a(図1)に搬入される。
【0103】
露光装置16において露光処理が施された基板Wは、インターフェース用搬送機構IFRの下側のハンドH2(図4)により基板搬出部16b(図1)から搬出される。インターフェース用搬送機構IFRは、ハンドH2により、その基板Wを洗浄/乾燥処理ユニットSD2のいずれかに搬入する。洗浄/乾燥処理ユニットSD2においては、上述したように露光処理後の基板Wの洗浄および乾燥処理が行われる。
【0104】
洗浄/乾燥処理ユニットSD2において洗浄および乾燥処理が施された基板Wは、インターフェース用搬送機構IFRのハンドH1(図4)により取り出される。インターフェース用搬送機構IFRは、ハンドH1により、その基板Wを基板載置部PASS13に載置する。
【0105】
基板載置部PASS13に載置された基板Wは、第6のセンターロボットCR6により受け取られる。第6のセンターロボットCR6は、その基板Wをレジストカバー膜除去ブロック14(図1)の露光後ベーク用熱処理部141に搬送する。
【0106】
なお、除去ユニットREM(図2)の故障等により、レジストカバー膜除去ブロック14が一時的に基板Wの受け入れをできないときは、戻りバッファ部RBFに露光処理後の基板Wを一時的に収納保管することができる。
【0107】
ここで、本実施の形態においては、第6のセンターロボットCR6は、基板載置部PASS11(図1)、エッジ露光部EEW、洗浄/乾燥処理ユニットSD1、送りバッファ部SBF、載置兼冷却ユニットP−CP、基板載置部PASS13および露光後ベーク用熱処理部141の間で基板Wを搬送するが、この一連の動作を短時間(例えば、24秒)で行うことができる。
【0108】
また、インターフェース用搬送機構IFRは、載置兼冷却ユニットP−CP、露光装置16、洗浄/乾燥処理ユニットSD2および基板載置部PASS13の間で基板Wを搬送するが、この一連の動作を短時間(例えば、24秒)で行うことができる。
【0109】
これらの結果、スループットを確実に向上させることができる。
【0110】
(1−3)洗浄/乾燥処理ユニット
次に、洗浄/乾燥処理ユニットSD1について図面を用いて詳細に説明する。図5および図6は、洗浄/乾燥処理ユニットSD1の構成を示す側面図および概略平面図である。なお、図6には、洗浄/乾燥処理ユニットSD1の一部の構成要素が模式的に示される。洗浄/乾燥処理ユニットSD2は、洗浄/乾燥処理ユニットSD1と同様の構成を有する。
【0111】
図5および図6に示すように、洗浄/乾燥処理ユニットSD1は、基板Wを水平に保持して回転させるスピンチャック610を備える。スピンチャック610は、スピンモータ611、回転軸611a、円板状のスピンプレート612、プレート支持部材613、マグネットプレート614a,614bおよび複数のチャックピン615を含む。
【0112】
洗浄/乾燥処理ユニットSD1の上部にスピンモータ611が設けられている。スピンモータ611は、図示しない支持部材によって支持されている。スピンモータ611から下方に延びるように回転軸611aが設けられている。回転軸611aの下端部にはプレート支持部材613が取り付けられている。プレート支持部材613によりスピンプレート612が水平に支持されている。スピンモータ611によって回転軸611aが回転することにより、スピンプレート612が鉛直軸の周りで回転する。
【0113】
スピンモータ611、回転軸611aおよびプレート支持部材613には、液供給管610aが挿通されている。液供給管610aを通して、スピンチャック610により保持される基板W上に洗浄液を供給することができる。洗浄液としては、例えば純水が用いられる。
【0114】
スピンプレート612の周縁部には、複数(本例では5つ)のチャックピン615が回転軸611aに関して等角度間隔で設けられている。チャックピン615の個数は、5つ以上であることが望ましい。その理由については後述する。
【0115】
各チャックピン615は、軸部615a、ピン支持部615b、保持部615cおよびマグネット616を含む。スピンプレート612を貫通するように軸部615aが設けられ、軸部615aの下端部に水平方向に延びるピン支持部615bが接続されている。ピン支持部615bの先端部から下方に突出するように保持部615cが設けられている。また、スピンプレート612の上面側において、軸部615aの上端部にマグネット616が取り付けられている。
【0116】
各チャックピン615は、軸部615aを中心に鉛直軸の周りで回転可能であり、保持部615cが基板Wの外周端部に当接する閉状態と、保持部615cが基板Wの外周端部から離間する開状態とに切替可能である。なお、本例では、マグネット616のN極が内側にある場合に各チャックピン615が閉状態となり、マグネット616のS極が内側にある場合に各チャックピン615が開状態となる。
【0117】
スピンプレート612の上方には、回転軸611aを中心とする周方向に沿ってマグネットプレート614a,614bが配置される。マグネットプレート614a,614bは、外側にS極を有し、内側にN極を有する。マグネットプレート614a,615bは、マグネット昇降機構617a,617bによってそれぞれ独立に昇降し、チャックピン615のマグネット616よりも高い上方位置とチャックピン615のマグネット616とほぼ等しい高さの下方位置との間で移動する。
【0118】
マグネットプレート614a,614bの昇降により、各チャックピン615が開状態と閉状態とに切り替えられる。マグネットプレート614a,614bおよびチャックピン615の動作の詳細については後述する。
【0119】
スピンチャック610の外方には、基板Wから飛散する洗浄液を受け止めるためのガード618が設けられている。ガード618は、スピンチャック610の回転軸611aに関して回転対称な形状を有する。また、ガード618は、ガード昇降機構618aにより昇降する。ガード618により受け止められた洗浄液は、図示しない排液装置または回収装置により排液または回収される。
【0120】
ガード618の外方には、3つ以上(本例では3つ)の基板受け渡し機構620がスピンチャック610の回転軸611aを中心として等角度間隔で配置されている。各基板受け渡し機構620は、昇降回転駆動部621、回転軸622、アーム623および保持ピン624を含む。昇降回転駆動部621から上方に延びるように回転軸622が設けられ、回転軸622の上端部から水平方向に延びるようにアーム623が連結されている。アーム623の先端部に、基板Wの外周端部を保持するための保持ピン624が設けられている。
【0121】
昇降回転駆動部621により、回転軸622が昇降動作および回転動作を行う。それにより、保持ピン624が水平方向および上下方向に移動する。
【0122】
また、洗浄/乾燥処理ユニットSD1の下部には、スピンチャック610により保持される基板Wの外周端部および裏面を洗浄するための洗浄ブラシ630が設けられている。洗浄ブラシ630は略円柱形状を有し、外周面には断面V字状の溝635が形成されている。洗浄ブラシ630はブラシ保持部材631により保持されている。ブラシ保持部材631がブラシ移動機構632によって駆動されことにより、洗浄ブラシ630が水平方向および鉛直方向に移動する。
【0123】
洗浄ブラシ630の近傍におけるブラシ保持部材631の部分には洗浄ノズル633が取り付けられている。洗浄ノズル633には洗浄液が供給される液供給管(図示せず)が接続されている。洗浄ノズル633の吐出口は洗浄ブラシ630周辺に向けられており、吐出口から洗浄ブラシ630周辺に向けて洗浄液が吐出される。
【0124】
(1−4)基板の保持動作
次に、スピンチャック610による基板Wの保持動作について説明する。図7および図8は、スピンチャック610による基板Wの保持動作を説明するための図である。
【0125】
まず、図7(a)に示すように、ガード618がチャックピン615よりも低い位置に移動する。そして、複数の基板受け渡し機構620(図5)の保持ピン624がガード618の上方を通ってスピンプレート612の下方に移動する。複数の保持ピン624上に第6のセンターロボットCR6(図1)により基板Wが載置される。
【0126】
このとき、マグネットプレート614a,614bは上方位置にある。この場合、マグネットプレート614a,614bの磁力線Bは、チャックピン615のマグネット616の高さにおいて内側から外側に向かう。それにより、各チャックピン615のマグネット616のS極が内側に吸引される。したがって、各チャックピン615は開状態となる。
【0127】
続いて、図7(b)に示すように、複数の保持ピン624が基板Wを保持した状態で上昇する。これにより、基板Wが複数のチャックピン615の保持部615cの間に移動する。
【0128】
続いて、図8(c)に示すように、マグネットプレート614a,614bが下方位置に移動する。この場合、各チャックピン615のマグネット616のN極が内側に吸引される。それにより、各チャックピン615が閉状態となり、各チャックピン615の保持部615cによって基板Wの外周端部が保持される。なお、各チャックピン615は、隣接する保持ピン624間で基板Wの外周端部を保持する。そのため、チャックピン615と保持ピン624とは互いに干渉しない。その後、複数の保持ピン624がガード618の外方に移動する。
【0129】
続いて、図8(d)に示すように、ガード618がチャックピン615により保持される基板Wを取り囲む高さに移動する。そして、基板Wの洗浄処理および乾燥処理が順に行われる。
【0130】
(1−5)洗浄処理および乾燥処理
洗浄/乾燥処理ユニットSD1においては、洗浄処理として基板Wの表面(上面)を洗浄する表面洗浄処理、基板の裏面(下面)を洗浄する裏面洗浄処理、および基板Wの外周端部(ベベル部)を洗浄するベベル洗浄処理が行われ、その後、基板Wの乾燥処理が行われる。
【0131】
図9は基板Wの表面洗浄処理および裏面洗浄処理について説明するための側面図であり、図10は基板Wのベベル洗浄処理について説明するための側面図および平面図である。
【0132】
基板Wの表面洗浄処理時には、図9(a)に示すように、スピンチャック610により基板Wが回転する状態で、液供給管610aを通して基板Wの表面に洗浄液が供給される。洗浄液は遠心力によって基板Wの表面の全体に広がり、外方に飛散する。これにより、基板Wの表面に付着する塵埃等が洗い流される。また、基板W上のレジストカバー膜の成分の一部が洗浄液中に溶出し、洗い流される。
【0133】
基板Wの裏面洗浄処理時には、図9(b)に示すように、スピンチャック610により基板Wが回転する状態で、洗浄ブラシ630が基板Wの下方に移動する。そして、洗浄ブラシ630の上面と基板Wの裏面とが接触する状態で、洗浄ブラシ630が基板Wの中心部下方と周縁部下方との間で移動する。基板Wと洗浄ブラシ630との接触部分には、洗浄ノズル633から洗浄液が供給される。これにより、基板Wの裏面の全体が洗浄ブラシ630により洗浄され、基板Wの裏面に付着する汚染物が取り除かれる。
【0134】
基板Wのベベル洗浄処理時には、図10(a)および図10(b)に示すように、マグネットプレート614aが下方位置に配置され、マグネットプレート614bが上方位置に配置される。その状態で、スピンチャック610により基板Wが回転する。
【0135】
この場合、マグネットプレート614aの外方領域R1(図10(b)参照)においては各チャックピン615が閉状態となり、マグネットプレート614bの外方領域R2(図10(b)参照)においては各チャックピン615が開状態となる。すなわち、各チャックピン615の保持部615cは、マグネットプレート614aの外方領域R1を通過する際に基板Wの外周端部に接触した状態で維持され、マグネットプレート614bの外方領域R2を通過する際に基板Wの外周端部から離間する。
【0136】
本例では、5つのチャックピン615のうちの少なくとも4つのチャックピン615がマグネットプレート614aの外方領域R1に位置する。この場合、少なくとも4つのチャックピン615により基板Wが保持される。それにより、基板Wの安定性が確保される。
【0137】
その状態で、洗浄ブラシ630が、外方領域R2においてチャックピン615の保持部615cと基板Wの外周端部との間に移動する。そして、洗浄ブラシ630の溝635が、基板Wの外周端部に押し当てられる。洗浄ブラシ630と基板Wとの接触部分には、洗浄ノズル633(図5)から洗浄液が供給される。これにより、基板Wの外周端部の全体が洗浄され、基板Wの外周端部に付着する汚染物が取り除かれる。
【0138】
なお、ベベル洗浄処理時に図5の液供給610aを通して基板Wの表面に洗浄液を供給してもよい。その場合、ベベル洗浄処理と表面洗浄処理とを同時に行うことができる。また、基板Wの裏面を洗浄する裏面洗浄ブラシを洗浄ブラシ630と別個に設け、ベベル洗浄処理時に裏面洗浄ブラシを基板Wの裏面に接触させてもよい。その場合、ベベル洗浄処理と裏面洗浄処理とを同時に行うことができる。あるいは、ベベル洗浄処理、表面洗浄処理および裏面洗浄処理を同時に行ってもよい。
【0139】
上記の表面洗浄処理、裏面洗浄処理およびベベル洗浄処理の後には、基板Wの乾燥処理が行われる。この場合、マグネットプレート614a,615bが下方位置に配置され、全てのチャックピン615により基板Wが保持される。その状態で、スピンチャック610により基板Wが高速で回転する。それにより、基板Wに付着する洗浄液が振り切られ、基板Wが乾燥する。
【0140】
なお、基板Wの乾燥処理時に、液供給管10aを通して基板Wに不活性ガス(例えば窒素ガス)またはエア(空気)等の気体を供給してもよい。その場合、スピンプレート612と基板Wとの間に形成される気流によって基板W上の洗浄液が外方に吹き飛ばされる。それにより、基板Wを効率よく乾燥させることができる。
【0141】
(1−6)第1の実施の形態の効果
本実施の形態では、洗浄/乾燥処理ユニットSD1において、露光処理前の基板Wの洗浄処理が行われる。それにより、露光装置16内の汚染を防止することができ、露光パターンの寸法不良および形状不良が発生することを防止することができる。
【0142】
また、基板Wの表面洗浄処理時に、基板W上のレジストカバー膜の成分の一部が洗浄液中に溶出し、洗い流される。そのため、露光装置16において基板W上に液体が供給された際に、その液体中にレジストカバー膜の成分が溶出することが防止される。
【0143】
また、洗浄/乾燥処理ユニットSD1では、外方領域R1に位置するチャックピン615の保持部615cで基板Wの外周端部を保持して基板Wを回転させながら、外方領域R2に位置するチャックピン615の保持部615cを基板Wの外周端部から離間させることにより、洗浄ブラシ630により基板Wの外周端部を洗浄することができる。この場合、基板Wの裏面を真空吸着により保持する吸着式のスピンチャックを用いる場合と異なり、基板Wの裏面に吸着痕等を形成することなく、基板Wの外周端部を十分に清浄にすることができる。
【0144】
また、洗浄/乾燥処理ユニットSD1では、スピンチャック610が基板Wの上方に位置するので、洗浄ブラシ630による基板Wの裏面の洗浄が可能となり、基板Wの裏面に付着する汚染物を確実に取り除くことができる。また、塗布ユニットRES等の他のユニットにおいて、吸着式のスピンチャックにより基板Wの裏面に吸着痕が形成された場合でも、その吸着痕を露光処理前に確実に取り除くことができる。これにより、露光装置内の汚染、および基板Wの裏面の凹凸に起因するデフォーカスの発生を確実に防止することができる。
【0145】
また、洗浄/乾燥処理ユニットSD2においては、露光処理後の基板Wの洗浄処理が行われる。この場合、露光処理時に液体が付着した基板Wに雰囲気中の塵埃等が付着しても、その付着物を取り除くことができる。それにより、基板Wの処理不良をより確実に防止することができる。また、露光処理後の基板Wが清浄に維持されることにより、現像欠陥の発生を防止することができる。
【0146】
(1−7)変形例
上記第1の実施の形態における洗浄/乾燥処理ユニットSD1,SD2では、磁力によってチャックピン615を閉状態と開状態とに切り替えているが、機械的な構造および電気的な制御によりチャックピン615を閉状態と開状態とに切り替えてもよい。
【0147】
また、上記第1の実施の形態における洗浄/乾燥処理ユニットSD1,SD2では、基板Wをスピンプレート612の下側で保持するスピンチャック610が用いられるが、基板Wをスピンプレート612の上側で保持するスピンチャックを用いてもよい。
【0148】
また、洗浄/乾燥処理ユニットSD1,SD2、塗布ユニットBARC,RES,COV、現像処理ユニットDEV、除去ユニットREM、加熱ユニットHP、冷却ユニットCPおよび載置兼冷却ユニットP−CPの個数は、各処理ブロックの処理速度に合わせて適宜変更してもよい。
【0149】
また、上記第1の実施の形態では、洗浄/乾燥処理ユニットSD1,SD2がインターフェースブロック15内に配置されるが、洗浄/乾燥処理ユニットSD1,SD2の少なくとも一方が図1に示すレジストカバー膜除去ブロック14内に配置されてもよい。あるいは、洗浄/乾燥処理ユニットSD1,SD2の少なくとも一方を含む洗浄/乾燥処理ブロックを図1に示すレジストカバー膜除去ブロック14とインターフェースブロック15との間に設けてもよい。
【0150】
また、上記実施の形態では、液浸法により基板Wの露光処理を行う露光装置16を基板処理装置500の外部装置として設ける場合について説明したが、これに限定されず、液体を用いずに基板Wの露光処理を行う露光装置を基板処理装置500の外部装置として設けてもよい。
【0151】
(2)第2の実施の形態
(2−1)基板処理装置の構成および動作
図11は、本発明の第2の実施の形態に係る基板処理装置の平面図である。この基板処理装置では、基板W上に種々の膜が形成されていない状態で、基板Wに洗浄処理が行われる。
【0152】
図11に示すように、基板処理装置800は、インデクサ部810および洗浄処理部820を含む。インデクサ部810には、複数のキャリア載置台811およびインデクサロボットIRaが設けられている。キャリア載置台811の上には、複数枚の基板Wを多段に収納するキャリアCが搬入される。インデクサロボットIRaは、キャリアCと洗浄処理部820との間で基板Wを搬送する。
【0153】
洗浄処理部820の中央部には、メインロボットMRが設けられている。メインロボットMRとインデクサ部810との間には、一時的に基板Wが載置される基板載置部PASS81,PASS82が上下に設けられる。また、メインロボットMRを取り囲むように、2つの洗浄処理ユニットSS、乾燥処理ユニットDRY、制御ユニットCON、および処理液貯蔵部TAが設けられている。
【0154】
なお、洗浄処理ユニットSSおよび乾燥処理ユニットDRYの個数は上記に限らず、任意に設定してもよい。また、複数の洗浄処理ユニットSSおよび複数の乾燥処理ユニットDRYをそれぞれ多段に積層して設けてもよい。
【0155】
洗浄処理ユニットSSにより基板Wに洗浄処理が行われる。洗浄処理ユニットSSの詳細については後述する。乾燥処理ユニットDRYは、洗浄処理後の基板Wに乾燥処理を行う。制御ユニットCONは、基板処理装置800の各構成要素の動作を制御する。処理液貯蔵部TAには、洗浄液等の処理液を貯留する貯留タンクおよび配管等の流体関連機器が収納されている。
【0156】
次に、基板処理装置800の動作について説明する。まず、インデクサロボットIRaがキャリアC内に収納された未処理の基板Wを取り出す。続いて、インデクサロボットIRaが矢印U方向に移動しつつ鉛直軸の周りで回転し、未処理の基板Wを基板載置部PASS82に載置する。
【0157】
基板載置部PASS82に載置された未処理の基板Wは、メインロボットMRにより受け取られる。メインロボットMRは、その基板Wを洗浄処理ユニットSSに搬入する。その後、メインロボットMRは、洗浄処理ユニットSSから洗浄処理後の基板Wを取り出し、その基板Wを乾燥処理ユニットDRYに搬入する。
【0158】
続いて、メインロボットMRは、乾燥処理ユニットDRYから乾燥処理後の基板Wを取り出し、その基板Wを基板載置部PASS81に載置する。基板載置部PASS81に載置された基板Wは、インデクサロボットIRによりキャリアCに収納される。これにより、基板処理装置800における基板Wの各処理が終了する。
【0159】
(2−2)洗浄処理ユニットSS
次に、洗浄処理ユニットSSについて上記の洗浄/乾燥処理ユニットSD1と異なる点を説明する。図12および図13は、洗浄処理ユニットSSの構成を示す側面図および概略平面図である。なお、図13には、洗浄処理ユニットSSの一部の構成要素が模式的に示される。
【0160】
図12に示すように、洗浄処理ユニットSSにおいては、スピンチャック610の下方に表面洗浄機構660が設けられている。表面洗浄機構660は、昇降回転駆動部661、回転軸662、アーム663および表面洗浄ブラシ664を含む。昇降回転駆動部661から上方に延びるように回転軸662が設けられ、回転軸662の上端部から水平方向に延びるようにアーム663が連結されている。アーム663の先端部に、表面洗浄ブラシ664が取り付けられている。昇降回転駆動部661により、回転軸622が昇降動作および回転動作を行う。それにより、表面洗浄ブラシ664が水平方向および上下方向に移動する。
【0161】
図13に示すように、表面洗浄機構660の回転軸662は外方領域R2に位置する。表面洗浄機構660のアーム663は、基板Wの外周に沿うように湾曲している。アーム663の長さは、マグネットプレート614bの長さとほぼ等しく設定されている。また、図12のスピンプレート612の周縁部には、8つのチャックピン615が回転軸611aに関して等角度間隔で設けられている。
【0162】
この洗浄処理ユニットSSでは、図9(b)に示した基板Wの裏面洗浄処理および図10に示した基板Wのベベル洗浄処理が行われるとともに、表面洗浄ブラシ664を用いた基板Wの表面洗浄処理が行われる。図14は、表面洗浄ブラシ664を用いた基板Wの表面洗浄処理について説明するための側面図および概略平面図である。
【0163】
表面洗浄処理時には、図14(a)および図14(b)に示すように、マグネットプレート614aが下方位置に配置され、マグネットプレート614bが上方位置に配置される。その状態で、スピンチャック610により基板Wが回転する。この場合、上記のベベル洗浄処理時と同様に、各チャックピン615の保持部615cは、マグネットプレート614aの外方領域R1を通過する際に基板Wの外周端部に接触した状態で維持され、マグネットプレート614bの外方領域R2を通過する際に基板Wの外周端部から離間する。
【0164】
本例では、8つのチャックピン615のうちの少なくとも6つのチャックピン615がマグネットプレート614aの外方領域R1に位置する。この場合、少なくとも6つのチャックピン615により基板Wが保持される。それにより、基板Wの安定性が確保される。
【0165】
離間した基板Wの外周端部とチャックピン615の保持部615cとの間を通って表面洗浄機構660の回転軸662が所定の高さまで上昇する。そして、アーム663が回転軸662の周りで回転する。それにより、表面洗浄ブラシ664がスピンプレート612と基板Wの表面との間に移動する。
【0166】
回転軸662が上昇する際には、アーム663は基板Wの外周に沿った状態で維持される(図14(b)に点線で示す状態)。この場合、外方領域R2において離間する基板Wの外周端部とチャックピン615の保持部615cとの間をアーム663が通過する。
【0167】
続いて、表面洗浄ブラシ664の下面と基板Wの表面とが接触する状態で、表面洗浄ブラシ664が基板Wの中心部上方と基板Wの周縁部上方との間で移動する。また、図12の液供給管610aを通して基板Wの表面に洗浄液が供給される。これにより、基板Wの表面の全体が表面洗浄ブラシ664により洗浄され、基板Wの表面に付着する汚染物が十分に取り除かれる。
【0168】
なお、表面洗浄ブラシ664による表面洗浄処理と洗浄ブラシ630による基板Wのベベル洗浄処理とを同時に行ってもよい。また、基板Wの裏面を洗浄する裏面洗浄ブラシを洗浄ブラシ630および表面洗浄ブラシ664と別個に設け、上記の表面洗浄処理と裏面洗浄ブラシによる裏面洗浄処理とを同時に行ってもよい。あるいは、ベベル洗浄処理、表面洗浄処理および裏面洗浄処理を同時に行ってもよい。
【0169】
表面洗浄処理、裏面洗浄処理およびベベル洗浄処理の後には、上記の洗浄/乾燥処理ユニットSD1と同様に、基板Wの乾燥処理が行われる。
【0170】
(2−3)第2の実施の形態の効果
本実施の形態では、共通の洗浄処理ユニットSSにおいて基板Wの表面、裏面および外周端部を洗浄することができる。そのため、基板Wの表面を洗浄するユニット、基板Wの裏面を洗浄するユニットおよび基板Wの外周端部を洗浄するユニットを別個に設ける場合に比べて、フットプリントの低減および基板処理装置800の小型化が可能となる。また、そのような複数のユニットを設ける場合に比べて基板Wの搬送工程を削減することができるので、スループットを向上することができる。
【0171】
(2−4)
上記第2の実施の形態における洗浄処理ユニットSSでは、磁力によってチャックピン615を閉状態と開状態とに切り替えているが、機械的な構造および電気的な制御によりチャックピン615を閉状態と開状態とに切り替えてもよい。
【0172】
また、上記第2の実施の形態における洗浄処理ユニットSSでは、基板Wをスピンプレート612の下側で保持するスピンチャック610が用いられるが、基板Wをスピンプレート612の上側で保持するスピンチャックを用いてもよい。
【0173】
(3)他の実施の形態
上記実施の形態では、洗浄/乾燥処理ユニットSD1を基板処理装置500に設ける場合および洗浄処理ユニットSSを基板処理装置800に設ける場合について説明したが、これに限らず、洗浄/乾燥処理ユニットSD1および洗浄処理ユニットSSを他の基板処理装置に設けてもよく、または洗浄/乾燥処理ユニットSD1および洗浄処理ユニットSSを単独で用いてもよい。
【0174】
(4)請求項の各構成要素と実施の形態の各要素との対応
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各要素との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
【0175】
上記実施の形態では、スピンチャック610が基板保持回転装置の例であり、スピンプレート612が回転部材の例であり、スピンモータ611が回転駆動手段の例であり、チャックピン615が保持部材の例であり、マグネットプレート614a,614bおよびマグネット昇降機構617a,617bが保持部材切替手段の例であり、マグネットプレート614aが第1の磁力発生部材および第1の磁石部材の例であり、マグネットプレート614bが第2の磁力発生部材および第2の磁石部材の例である。
【0176】
また、洗浄/乾燥処理ユニットSD1,SD2および洗浄処理ユニットSSが基板洗浄装置の例であり、洗浄ブラシ630が第1の洗浄具の例であり、ブラシ移動機構632が第1の洗浄具移動手段の例であり、表面洗浄ブラシ664が第2の洗浄具の例であり、昇降回転駆動部661が第2の洗浄具移動手段の例であり、保持ピン624が基板支持部材の例であり、昇降回転駆動部621が支持部材昇降手段の例である。
【0177】
また、反射防止膜用処理ブロック10、レジスト膜用処理ブロック11、現像処理ブロック12、レジストカバー膜用処理ブロック13およびレジストカバー膜除去ブロック14が処理部の例であり、インターフェースブロック15が受け渡し部の例である。
【0178】
請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の要素を用いることもできる。
【産業上の利用可能性】
【0179】
本発明は、種々の基板の処理に有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0180】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る基板処理装置の平面図である。
【図2】図1の基板処理装置を+X方向から見た概略側面図である。
【図3】図1の基板処理装置を−X方向から見た概略側面図である。
【図4】インターフェースブロックを+Y側から見た概略側面図である。
【図5】洗浄/乾燥処理ユニットの構成を示す側面図である。
【図6】洗浄/乾燥処理ユニットの構成を示す概略平面図である。
【図7】スピンチャックによる基板Wの保持動作を説明するための図である。
【図8】スピンチャックによる基板の保持動作を説明するための図である。
【図9】基板の表面洗浄処理および裏面洗浄処理について説明するための側面図である。
【図10】基板のベベル洗浄処理について説明するための側面図および平面図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係る基板処理装置の平面図である。
【図12】洗浄処理ユニットの構成を示す側面図である。
【図13】洗浄処理ユニットの構成を示す概略平面図である。
【図14】表面洗浄ブラシを用いた基板Wの表面洗浄処理について説明するための側面図および概略平面図である。
【符号の説明】
【0181】
10 反射防止膜用処理ブロック
11 レジスト膜用処理ブロック
12 現像処理ブロック
13 レジストカバー膜用処理ブロック
14 レジストカバー膜除去ブロック
15 インターフェースブロック
500,800 基板処理装置
610 スピンチャック
611 スピンモータ
612 スピンプレート
614a,614b マグネットプレート
615 チャックピン
615c 保持部
616 マグネット
617a,617b マグネット昇降機構
621 昇降回転駆動部
624 保持ピン
630 洗浄ブラシ
632 ブラシ移動機構
661 昇降回転駆動部
SD1,SD2 洗浄/乾燥処理ユニット
SS 洗浄処理ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を保持しつつ回転させる基板保持回転装置であって、
回転軸線の周りで回転可能に設けられた回転部材と、
前記回転部材を回転させる回転駆動手段と、
基板の外周端部に当接して基板を保持する基板保持状態と基板の外周端部から離間する基板解放状態とに切替可能に前記回転部材に設けられた複数の保持部材と、
前記複数の保持部材を前記基板保持状態と前記基板解放状態とに切り替える保持部材切替手段とを備え、
前記複数の保持部材の各々は、前記回転駆動手段による前記回転部材の回転に伴い基板の外周端部に沿った第1の領域および第2の領域を通って前記回転軸の周りで回転し、
前記保持部材切替手段は、前記回転部材の回転中に前記複数の保持部材のうち前記第1の領域に位置する保持部材を前記基板保持状態にするとともに前記複数の保持部材のうち前記第2の領域に位置する保持部材を前記基板解放状態にすることを特徴とする基板保持回転装置。
【請求項2】
前記保持部材切替手段は、
磁力により前記第1の領域に位置する保持部材を前記基板保持状態に切り替える第1の磁力発生部材と、
磁力により前記第2の領域に位置する保持部材を前記基板解放状態に切り替える第2の磁力発生部材とを含むことを特徴とする請求項1記載の基板保持回転装置。
【請求項3】
前記第1の磁力発生部材は、前記第1の領域に位置する保持部材に対して近接または離間して前記第1の領域に位置する保持部材に磁力を作用させる第1の磁石部材を含み、
前記第2の磁力発生部材は、前記第2の領域に位置する保持部材に対して近接または離間して前記第2の領域に位置する保持部材に磁力を作用させる第2の磁石部材を含むことを特徴とする請求項2記載の基板保持回転装置。
【請求項4】
前記複数の保持部材の各々は、前記回転部材の下側において基板の外周端部に当接する当接位置と基板の外周端部から離間する離間位置との間で移動可能に設けられた保持部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の基板保持回転装置。
【請求項5】
基板を保持しつつ回転させる基板保持回転装置と、
基板の外周端部を洗浄するための第1の洗浄具と、
前記第1の洗浄具を移動させる第1の洗浄具移動手段とを備え、
前記基板保持回転装置は、
回転軸線の周りで回転可能に設けられた回転部材と、
前記回転部材を回転させる回転駆動手段と、
基板の外周端部に当接して基板を保持する基板保持状態と基板の外周端部から離間する基板解放状態とに切替可能に前記回転部材に設けられた複数の保持部材と、
前記複数の保持部材を前記基板保持状態と前記基板解放状態とに切り替える保持部材切替手段とを含み、
前記複数の保持部材の各々は、前記回転駆動手段による前記回転部材の回転に伴い基板の外周端部に沿った第1の領域および第2の領域を通って前記回転軸の周りで回転し、
前記保持部材切替手段は、前記回転部材の回転中に前記複数の保持部材のうち前記第1の領域に位置する保持部材を前記基板保持状態にするとともに前記複数の保持部材のうち前記第2の領域に位置する保持部材を前記基板解放状態にし、
前記第1の洗浄具移動手段は、前記第1の領域に位置する保持部材が前記基板保持状態にあるとともに前記第2の領域に位置する保持部材が前記基板解放状態にあるときに前記第1の洗浄具を前記第2の領域に移動させることを特徴とする基板洗浄装置。
【請求項6】
基板の上面または下面を洗浄するための第2の洗浄具と、
前記第2の洗浄具を移動させる第2の洗浄具移動手段とをさらに備え、
前記第2の洗浄具移動手段は、前記第1の領域に位置する保持部材が前記基板保持状態にあるとともに前記第2の領域に位置する保持部材が前記基板解放状態にあるときに前記第2の洗浄具を前記第2の領域を通して基板の上面側または下面側に移動させることを特徴とする請求項5記載の基板洗浄装置。
【請求項7】
前記保持部材切替手段は、
磁力により前記第1の領域に位置する保持部材を前記基板保持状態に切り替える第1の磁力発生部材と、
磁力により前記第2の領域に位置する保持部材を前記基板解放状態に切り替える第2の磁力発生部材とを含むことを特徴とする請求項5または6記載の基板洗浄装置。
【請求項8】
前記第1の磁力発生部材は、前記第1の領域に位置する保持部材に対して近接または離間して前記第1の領域に位置する保持部材に磁力を作用させる第1の磁石部材を含み、
前記第2の磁力発生部材は、前記第2の領域に位置する保持部材に対して近接または離間して前記第2の領域に位置する保持部材に磁力を作用させる第2の磁石部材を含むことを特徴とする請求項7記載の基板洗浄装置。
【請求項9】
前記複数の保持部材の各々は、前記回転部材の下側において基板の外周端部に当接する当接位置と基板の外周端部から離間する離間位置との間で移動可能に設けられた保持部を有し、
前記回転部材の下方で基板を支持する基板支持部材と、
前記基板支持部材を昇降させる支持部材昇降手段とをさらに備えることを特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載の基板洗浄装置。
【請求項10】
露光装置に隣接するように配置される基板処理装置であって、
基板に処理を行うための処理部と、
前記処理部と前記露光装置との間で基板の受け渡しを行うための受け渡し部とを備え、
前記処理部および前記受け渡し部の少なくとも一方は、
基板の洗浄処理を行う洗浄処理ユニットを含み、
前記洗浄処理ユニットは、
基板を保持しつつ回転させる基板保持回転装置と、
基板の外周端部を洗浄するための洗浄具と、
前記洗浄具を移動させる洗浄具移動手段とを備え、
前記基板保持回転装置は、
回転軸線の周りで回転可能に設けられた回転部材と、
前記回転部材を回転させる回転駆動手段と、
基板の外周端部に当接して基板を保持する基板保持状態と基板の外周端部から離間する基板解放状態とに切替可能に前記回転部材に設けられた複数の保持部材と、
前記複数の保持部材を前記基板保持状態と前記基板解放状態とに切り替える保持部材切替手段とを含み、
前記複数の保持部材の各々は、前記回転駆動手段による前記回転部材の回転に伴い基板の外周端部に沿った第1の領域および第2の領域を通って前記回転軸の周りで回転し、
前記保持部材切替手段は、前記回転部材の回転中に前記複数の保持部材のうち前記第1の領域に位置する保持部材を前記基板保持状態にするとともに前記複数の保持部材のうち前記第2の領域に位置する保持部材を前記基板解放状態にし、
前記洗浄具移動手段は、前記保持部材切替手段が前記第1の領域にある保持部材を前記基板保持状態に切り替えるとともに前記第2の領域にある保持部材を前記基板解放状態に切り替えた状態で前記洗浄具を前記第2の領域に移動させることを特徴とする基板処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2009−123800(P2009−123800A)
【公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−294072(P2007−294072)
【出願日】平成19年11月13日(2007.11.13)
【出願人】(506322684)株式会社SOKUDO (158)
【Fターム(参考)】