説明

排気浄化装置

【課題】ドライバビリティーの悪化を招くことなく後処理装置で必要な温度を確実に確保し得るようにした排気浄化装置を提供する。
【解決手段】排気管11の途中に装備した後処理装置12により排気ガス9を浄化するようにした排気浄化装置に関し、一部の気筒8におけるバルブの開弁動作を不作動とするバルブ動作休止手段と、該バルブ動作休止手段に対し排気温度が低い運転領域で休止指令を出力して当該気筒8の燃料噴射をカットし且つ残りの気筒8の燃料噴射をトルク低下を補償し得るよう増量する制御装置15とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、排気浄化装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ディーゼルエンジンから排出されるパティキュレート(Particulate Matter:粒子状物質)は、炭素質から成る煤と、高沸点炭化水素成分から成るSOF分(Soluble Organic Fraction:可溶性有機成分)とを主成分とし、更に微量のサルフェート(ミスト状硫酸成分)を含んだ組成を成すものであるが、この種のパティキュレートの低減対策としては、排気ガスが流通する排気管の途中に、パティキュレートフィルタを装備することが従来より行われている。
【0003】
この種のパティキュレートフィルタは、コージェライト等のセラミックから成る多孔質のハニカム構造となっており、格子状に区画された各流路の入口が交互に目封じされ、入口が目封じされていない流路については、その出口が目封じされるようになっており、各流路を区画する多孔質薄壁を透過した排気ガスのみが下流側へ排出されるようにしてある。
【0004】
そして、排気ガス中のパティキュレートは、前記多孔質薄壁の内側表面に捕集されて堆積するので、目詰まりにより排気抵抗が増加しないうちにパティキュレートを適宜に燃焼除去してパティキュレートフィルタの再生を図る必要があるが、通常のディーゼルエンジンの運転状態においては、パティキュレートが自己燃焼するほどの高い排気温度が得られる機会が少ないため、例えばアルミナに白金を担持させたものに適宜な量のセリウム等の希土類元素を添加して成る酸化触媒をパティキュレートフィルタに一体的に担持させたり、パティキュレートフィルタの前段に酸化触媒を別体で配置するようにした触媒再生型のパティキュレートフィルタを採用することが検討されている。
【0005】
即ち、このような触媒再生型のパティキュレートフィルタを採用すれば、捕集されたパティキュレートの酸化反応が促進されて着火温度が低下し、従来より低い排気温度でもパティキュレートを燃焼除去することが可能となるのである。
【0006】
また、前述したパティキュレートフィルタ以外にも、排気ガス中のNOxの除去を目的としたNOx選択還元触媒やNOx吸蔵還元触媒等を後処理装置として排気管の途中に装備することも提案されており、特に近年においては、パティキュレートフィルタにNOx吸蔵還元触媒を組み合わせた後処理装置も開発されてきている。
【0007】
ただし、これらの何れの後処理装置を採用した場合であっても、パティキュレートの確実な燃焼除去や十分な触媒活性を得るために所定温度以上の比較的高い排気温度が必要となるので、排気温度の低い運転状態(一般的に軽負荷の運転領域に排気温度が低い領域が拡がっている)が続くと、後処理装置を十分に機能させることができない。
【0008】
そこで、排気温度の低い運転状態にて適宜に吸気流量を絞り込んで気筒内燃焼での排気ガスの発生量を抑制し、これにより熱容量を下げて排気温度を上昇させることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−83139号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、このように吸気流量の絞り込みを行うと、気筒内の作動空気量が減ることによりポンピングロスが増大してトルクが低下し、通常より深くアクセルを踏み込まないと必要なトルクが得られなくなってしまうため、ドライバビリティー(運転者の意志にかなった応答性や円滑性が得られるかどうかのフィーリング)の悪化を招くという問題があった。
【0010】
本発明は上述の実情に鑑みてなしたもので、ドライバビリティーの悪化を招くことなく後処理装置で必要な温度を確実に確保し得るようにした排気浄化装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、排気管の途中に装備した後処理装置により排気ガスを浄化するようにした排気浄化装置であって、一部の気筒におけるバルブの開弁動作を不作動とするバルブ動作休止手段と、該バルブ動作休止手段に対し排気温度が低い運転領域で休止指令を出力して当該気筒の燃料噴射をカットし且つ残りの気筒の燃料噴射をトルク低下を補償し得るよう増量する制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0012】
而して、後処理装置で必要な温度を下まわる排気温度で運転が行われている場合に、制御手段からの休止指令を受けたバルブ動作休止手段により一部の気筒におけるバルブの開弁動作が不作動となり、しかも、バルブの開弁動作が不作動となった気筒の燃料噴射が制御手段によりカットされるので、これら一部の気筒が完全に休止状態となって残りの気筒だけで減筒運転が成されることになる。
【0013】
他方、稼働している気筒においては、減筒運転によるトルク低下を補償し得るよう燃料噴射が増量して行われるので、これらの稼働している気筒にて空気過剰率が低下して排気温度が上昇し、これにより排気管の途中の後処理装置で必要な温度が確保されることになり、しかも、同じアクセル開度に対してトルク変動が起こらなくなってドライバビリティーの悪化が回避される。
【0014】
この際、休止している気筒では、バルブが閉じた状態に保持されて内部に空気が封止されることになるが、この空気は気筒内で拡縮されるだけで出力を下げる作用が生じることはなく(圧縮時の抵抗が膨張時に相殺されるため)、寧ろバルブの開弁動作を継続させたた場合(燃料噴射だけをカットした場合)に空気が出入りすることで生じる抵抗が回避されることになる。
【0015】
また、本発明をより具体的に実施するに際しては、一部の気筒におけるバルブの開弁動作を不作動とするバルブ動作休止手段を、各気筒のバルブの開閉タイミング及びリフトを調節し得るようにした可変バルブ機構により構成することが可能であり、この種の可変バルブ機構には、エンジン駆動のカムにより一端を押し上げられて傾動するロッカーアームと、該ロッカーアームの傾動により作動するマスターピストンと、該マスターピストンに対し開弁用油通路を介して接続され且つ該開弁用油通路に前記マスターピストンによる油圧が発生した際に作動してバルブを開弁するスレーブピストンと、前記開弁用油通路の油圧の保持・開放を適宜に切り替えてバルブの開閉タイミング及びリフトを調節する油圧供給手段とにより構成したものを採用することが可能である。
【発明の効果】
【0016】
上記した本発明の排気浄化装置によれば、後処理装置で必要な温度を下まわる排気温度で運転が行われていても、一部の気筒を完全に休止状態として残りの気筒だけで減筒運転を行うことで排気温度を上昇させることができ、しかも、その減筒運転によるトルク低下を稼働中の気筒にて燃料噴射を増量して補償することもできるので、ドライバビリティーの悪化を招くことなく後処理装置で必要な温度を確実に確保することができ、後処理装置の有効運転領域を従来より著しく拡大することができるという優れた効果を奏し得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
【0018】
図1〜図3は本発明を実施する形態の一例を示すもので、図1中1はディーゼル機関であるエンジンを示し、該エンジン1はターボチャージャ2を備えたものとなっていて、エアクリーナ3から導かれた吸気4が吸気管5を通し前記ターボチャージャ2のコンプレッサ2aへと送られ、該コンプレッサ2aで加圧された吸気4がインタークーラ6へと送られて冷却され、該インタークーラ6から更に吸気マニホールド7へと吸気4が導かれてエンジン1の各気筒8に分配されるようになっている。
【0019】
そして、このエンジン1の各気筒8から排出された排気ガス9は、排気マニホールド10を介しターボチャージャ2のタービン2bへと送られ、該タービン2bを駆動した排気ガス9が排気管11を介し車外へ排出されるようになっているが、この排気管11の途中には、排気ガス中のパティキュレートの除去を目的としたパティキュレートフィルタや、排気ガス中のNOxの除去を目的としたNOx選択還元触媒、NOx吸蔵還元触媒等といった後処理装置12が装備されている。
【0020】
また、図示しない運転席のアクセルには、アクセル開度をエンジン1の負荷として検出するアクセルセンサ13(負荷センサ)が備えられていると共に、エンジン1の適宜位置には、その回転数を検出する回転センサ14が装備されており、これらアクセルセンサ13及び回転センサ14からのアクセル開度信号13a及び回転数信号14aがエンジン制御コンピュータ(ECU:Electronic Control Unit)を成す制御装置15(制御手段)に対し入力されるようになっている。
【0021】
一方、前記制御装置15においては、各気筒8に燃料を噴射する燃料噴射装置16に向け燃料の噴射タイミング及び噴射量を指令する燃料噴射信号16aが出力されるようになっている。
【0022】
ここで、前記燃料噴射装置16は、各気筒8毎に装備される図示しない複数のインジェクタにより構成されており、これら各インジェクタの電磁弁が前記制御装置15からの燃料噴射信号16aにより適宜に開弁制御されて燃料の噴射タイミング及び噴射量(開弁時間)が適切に制御されるようになっている。
【0023】
ただし、本形態例においては、制御装置15でアクセル開度信号13a及び回転数信号14aに基づき通常モードの燃料噴射信号16aが決定されるようになっている一方、アクセル開度信号13a及び回転数信号14aに基づきエンジン1が低負荷運転状態にあると判定された時に通常モードから昇温モードに切り替わり、この昇温モードに切り替わった際には、半分の気筒8の燃料噴射をカットし且つ残り半分の気筒8の燃料噴射をトルク低下を補償し得るよう約2倍に増量する燃料噴射信号16a(燃料噴射指令)が出力されるようになっている。
【0024】
例えば、ここで例示しているエンジン1が、図2に#1〜#6で示す如き6つの気筒8から成る直列6気筒エンジンであって、その着火順序が#1→#4→#2→#6→#3→#5である場合には、半分の気筒の燃料噴射をカットした後も燃焼が等間隔で行われるよう#1,#2,#3の気筒8と#4,#5,#6の気筒8とにグループ分けし、何れか一方のグループ(例えば#1,#2,#3の気筒8)の燃料噴射をカットし且つ他方のグループ(例えば#4,#5,#6の気筒8)の燃料噴射を約2倍に増量するようにすれば良い。
【0025】
また、本形態例におけるエンジン1では、その回転数に応じた最適な熱効率を実現して燃費の向上を図ること等を目的として、図3に示す如きバルブ17(図中には吸気弁を図示)の開閉タイミング及びリフトを変化させ得るようにした可変バルブ機構18が採用されており、前述の昇温モードで燃料噴射をカットされるグループの気筒8(例えば#1,#2,#3の気筒8)について、そのバルブ17の開弁動作を昇温モードの間だけ不作動とするバルブ動作休止手段として前記可変バルブ機構18が利用されるようになっている。
【0026】
即ち、図3は現在において未だ検討段階に置かれている油圧式の可変バルブ機構18の一例を示し、気筒8の並び方向に延びるカムシャフト20に、各気筒8に対応して吸気用と排気用のカム21(図中では吸気用のカムを図示)が並設されており、前記カムシャフト20の近傍を平行に延びるロッカーシャフト22には、前記カム21により一端をローラ23aを介し押し上げられて傾動するロッカーアーム23が装備されている。
【0027】
そして、このロッカーアーム23の一端が上方の油圧ユニット24に備えられたマスターピストン25を押し上げ、前記油圧ユニット24内に穿設された開弁用油通路26に油圧を発生させてブリッジ19直上のスレーブピストン27を下降せしめ、このスレーブピストン27によりブリッジ19を介し両バルブ17を押し下げて開弁し得るようになっている。
【0028】
ここで、前記油圧ユニット24内の開弁用油通路26には、該開弁用油通路26の油圧の保持・開放を切り替えるための3ウェイ式のソレノイドバルブ28(油圧供給手段)を介して給油通路29が接続されており、図示しないエンジン駆動のオイルポンプにより送り込まれる作動油30を開弁用油通路26に導き入れて該開弁用油通路26内を満たし、マスターピストン25の作動時には、前述の制御装置15からの制御信号28aに基づき、開弁用油通路26の油圧の保持・開放を適宜に切り替えてスレーブピストン27の追従時期や作動量を制御することでバルブ17の開閉タイミングやリフトを調節し得るようにしてある。
【0029】
即ち、マスターピストン25の作動時において、ソレノイドバルブ28により開弁用油通路26の油圧を保持すれば、マスターピストン25の作動に直ちに追従してスレーブピストン27が作動することになるが、マスターピストン25の作動により生じる開弁用油通路26の油圧をソレノイドバルブ28の切り替えでアキュームレータ等へ逃がせば、マスターピストン25が作動していてもスレーブピストン27が追従しなくなるので、その追従時期を遅らせたり作動量を減らしたりすることが可能となり、更には、バルブ17の開弁動作を全く不作動とすることも可能となる。
【0030】
従って、前述の昇温モードで燃料噴射をカットされるグループの気筒8(例えば#1,#2,#3の気筒8)に関し、そのバルブ17の開弁動作を昇温モードの間だけ不作動とするバルブ動作休止手段として可変バルブ機構18を利用するにあたっては、制御装置15での制御が通常モードから昇温モードに切り替わった際に、制御装置15から制御信号28aが休止指令として可変バルブ機構18のソレノイドバルブ28に出力されて、該ソレノイドバルブ28がアキュームレータ等へ油圧を開放した状態に保持されるようにしておけば良い。
【0031】
このように排気浄化装置を構成すれば、後処理装置12で必要な温度を下まわる排気温度で運転が行われている場合に、制御装置15にてアクセル開度信号13a及び回転数信号14aに基づき排気温度の低い運転領域であることが判断され、これにより制御装置15での制御が通常モードから昇温モードに切り替わり、制御装置15からの休止指令として制御信号28aを受けた可変バルブ機構18のソレノイドバルブ28がアキュームレータ等へ油圧を開放した状態に保持されるので、マスターピストン25が作動していてもスレーブピストン27が追従しなくなる結果、一部の気筒8(例えば#1,#2,#3の気筒8)におけるバルブ17の開弁動作が不作動となり、しかも、バルブ17の開弁動作が不作動となった気筒8(例えば#1,#2,#3の気筒8)の燃料噴射が制御装置15から燃料噴射装置16に向けた燃料噴射信号16aによりカットされるので、これら一部の気筒8(例えば#1,#2,#3の気筒8)が完全に休止状態となって残りの気筒8(例えば#4,#5,#6の気筒8)だけで減筒運転が成されることになる。
【0032】
他方、稼働している気筒8(例えば#4,#5,#6の気筒8)においては、減筒運転によるトルク低下を補償し得るよう燃料噴射が増量して行われるので、これらの稼働している気筒8(例えば#4,#5,#6の気筒8)にて空気過剰率が低下して排気温度が上昇し、これにより排気管11途中の後処理装置12で必要な温度が確保されることになり、しかも、同じアクセル開度に対してトルク変動が起こらなくなってドライバビリティーの悪化が回避される。
【0033】
この際、休止している気筒(例えば#1,#2,#3の気筒8)では、バルブ17が閉じた状態に保持されて内部に空気が封止されることになるが、この空気は気筒8内で拡縮されるだけで出力を下げる作用が生じることはなく(圧縮時の抵抗が膨張時に相殺されるため)、寧ろバルブ17の開弁動作を継続させたた場合(燃料噴射だけをカットした場合)に空気が出入りすることで生じる抵抗が回避されることになる。
【0034】
従って、上記形態例によれば、後処理装置12で必要な温度を下まわる排気温度で運転が行われていても、一部の気筒8(例えば#1,#2,#3の気筒8)を完全に休止状態として残りの気筒8(例えば#4,#5,#6の気筒8)だけで減筒運転を行うことで排気温度を上昇させることができ、しかも、その減筒運転によるトルク低下を稼働中の気筒8(例えば#4,#5,#6の気筒8)にて燃料噴射を増量して補償することもできるので、ドライバビリティーの悪化を招くことなく後処理装置12で必要な温度を確実に確保することができ、後処理装置12の有効運転領域を従来より著しく拡大することができる。
【0035】
事実、本発明者による検証実験によれば、減筒運転により排気温度が約100℃上昇するという知見が得られており、後処理装置としてNOx選択還元触媒やNOx吸蔵還元触媒等を採用した場合に、従来のNOx低減率が平均して50%以下であったものが、約70〜80%程度まで向上されることや、後処理装置としてパティキュレートフィルタを採用した場合に、捕集済みパティキュレートの確実な燃焼除去を図り得る再生領域が従来より負荷の低い運転領域まで拡大されることが既に確認されている。
【0036】
尚、本発明の排気浄化装置は、上述の形態例にのみ限定されるものではなく、バルブ動作休止手段には、必ずしも図示例の如き構造の可変バルブ機構を採用しなくても良いこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明を実施する形態の一例を示す概略図である。
【図2】図1のエンジンの減筒気筒について説明する模式図である。
【図3】図1のエンジンに用いられている可変バルブ機構を示す概略図である。
【符号の説明】
【0038】
1 エンジン
8 気筒
9 排気ガス
11 排気管
12 後処理装置
15 制御装置(制御手段)
16 燃料噴射装置
16a 燃料噴射信号
17 バルブ
18 可変バルブ機構(バルブ動作休止手段)
21 カム
23 ロッカーアーム
25 マスターピストン
26 開弁用油通路
27 スレーブピストン
28 ソレノイドバルブ(油圧供給手段)
28a 制御信号(休止指令)
30 作動油

【特許請求の範囲】
【請求項1】
排気管の途中に装備した後処理装置により排気ガスを浄化するようにした排気浄化装置であって、一部の気筒におけるバルブの開弁動作を不作動とするバルブ動作休止手段と、該バルブ動作休止手段に対し排気温度が低い運転領域で休止指令を出力して当該気筒の燃料噴射をカットし且つ残りの気筒の燃料噴射をトルク低下を補償し得るよう増量する制御手段とを備えたことを特徴とする排気浄化装置。
【請求項2】
一部の気筒におけるバルブの開弁動作を不作動とするバルブ動作休止手段が、各気筒のバルブの開閉タイミング及びリフトを調節し得るようにした可変バルブ機構により構成されていることを特徴とする請求項1に記載の排気浄化装置。
【請求項3】
バルブ動作休止手段を成す可変バルブ機構が、エンジン駆動のカムにより一端を押し上げられて傾動するロッカーアームと、該ロッカーアームの傾動により作動するマスターピストンと、該マスターピストンに対し開弁用油通路を介して接続され且つ該開弁用油通路に前記マスターピストンによる油圧が発生した際に作動してバルブを開弁するスレーブピストンと、前記開弁用油通路の油圧の保持・開放を適宜に切り替えてバルブの開閉タイミング及びリフトを調節する油圧供給手段とにより構成されていることを特徴とする請求項2に記載の排気浄化装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−152856(P2006−152856A)
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−341891(P2004−341891)
【出願日】平成16年11月26日(2004.11.26)
【出願人】(000005463)日野自動車株式会社 (1,484)
【Fターム(参考)】