説明

様々な基板上の(Al,In,Ga,B)NのM面および半極性面の結晶成長

パターン化されたマスクを通じてエッチングされたテンプレート材料の側壁からの横方向エピタキシャル・オーバーグロス法を用いた、a−{11−20}面およびm−{l−100}面のような無極性または{10−ln}面のような半極性III族窒化物における貫通転位密度の低減方法が提供される。該方法は、無極性または半極性GaNテンプレートのようなテンプレート材料上にパターン化されたマスクを成膜するステップと、該マスク内の開口を通して色々な深さまで該テンプレート材料をエッチングするステップと、該トレンチの底面から垂直に成長している材料が該側壁の上面に達する前に、該側壁の上面から横方向に会合することによって無極性または半極性III族窒化物を成長するステップとを含む。該会合する特徴物は、該マスクの該開口を通して成長し、完全に会合した連続する薄膜が実現するまで、該誘電体マスク上を横方向に成長する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照関係
本出願は、米国特許法第119条(e)に基づいて、本発明の譲受人に譲渡された以下の同時係属の米国特許出願の優先権を主張するものである。
米国特許仮出願第60/869,701号、出願日2006年12月12日、発明者:キム クァン C(Kwang C Kim)ら、発明の名称「様々な基板上の(Al,In,Ga,B)NのM面および半極性面の結晶成長(CRYSTAL GROWTH OF M−PLANE AND SEMI−POLAR PLANES OF (Al,In,Ga,B)N ON VARIOUS SUBSTRATES)」、代理人整理番号30794.213−US−P1(2007−317−1)。
この出願は参照として本明細書中に組み込まれているものとする。
【0002】
本出願は、本発明の譲受人に譲渡された以下の同時係属の特許出願に関係するものである。
米国実用特許出願第10/581,940号、出願日2006年6月7日、発明者:テツオ フジイ(Tetsuo Fujii)、ヤン ガオ(Yan Gao)、イーブリン L.フー(Evelyn L.Hu)、およびシュウジ ナカムラ(Shuji Nakamura)、発明の名称「表面粗化による高効率窒化ガリウム・ベースの発光ダイオード(HIGHLY EFFICIENT GALLIUM NITRIDE BASED LIGHT EMITTING DIODES VIA SURFACE ROUGHENING)」、代理人整理番号30794.108−US−WO(2004−063)。この出願は米国特許法第365条(c)に基づいて以下の特許出願の優先権を主張するものである。
【0003】
PCT国際特許出願第US2003/03921号、出願日2003年12月9日、発明者:テツオ フジイ、ヤン ガオ、イーブリン L.フー、およびシュウジ ナカムラ、発明の名称「表面粗化による高効率窒化ガリウム・ベースの発光ダイオード(HIGHLY EFFICIENT GALLIUM NITRIDE BASED LIGHT EMITTING DIODES VIA SURFACE ROUGHENING)」、代理人整理番号30794.108−WO−01(2004−063)。
【0004】
米国実用特許出願第11/054,271号、出願日2005年2月9日、発明者:ラジャット シャーマ(Rajat Sharma)、P.モルガン パチソン(P.Morgan Pattison)、ジョン F.ケディング(John F.Kaeding)、およびシュウジ ナカムラ、発明の名称「半導体発光デバイス(SEMICONDUCTOR LIGHT EMITTING DEVICE)」、代理人整理番号30794.112−US−01(2004−208)。
【0005】
米国実用特許出願第11/175,761号、出願日2005年7月6日、発明者:村井 章彦(Akihiko Murai)、リー マッカーシー(Lee McCarthy)、ウメシュ K.ミシュラ(Umesh K.Mishra)、およびスティーブン P.デンバース(Steven P.DenBaars)、発明の名称「光電子応用のための(Al,In,Ga)NおよびZn(S,Se)ウェーハ・ボンディング方法(METHOD FOR WAFER BONDING (Al,In,Ga)N and Zn(S,Se) FOR OPTOELECTRONICS APPLICATIONS)」、代理人整理番号30794.116−US−U1(2004−455)。この出願は、米国特許法第119条(e)に基づいて以下の特許出願の優先権を主張するものである。
【0006】
米国特許仮出願第60/585,673号、出願日2004年7月6日、発明者:村井 章彦、リー マッカーシー、ウメシュ K.ミシュラ、およびスティーブン P.デンバース、発明の名称「光電子応用への(Al,In,Ga)NおよびZn(S,Se)のウェーハ・ボンディングの方法(METHOD FOR WAFER BONDING (Al,In,Ga)N and Zn(S,Se) FOR OPTOELECTRONIC APPLICATIONS)」、代理人整理番号30794.116−US−P1(2004−455−1)。
【0007】
米国実用特許出願第11/697,457号、出願日2007年4月6日、発明者:ベンジャミン A.ハスケル(Benjamin A.Haskell)、メルヴィン B.マクローリン(Melvin B.McLaurin)、スティーブン P.デンバース、ジェームス S.スペック、およびシュウジ ナカムラ、発明の名称「ハイドライド気相成長法による平坦で低転位密度のm面窒化ガリウムの成長(GROWTH OF PLANAR REDUCED DISLOCATION DENSITY M−PLANE GALLIUM NITRIDE BY HYDRIDE VAPOR PHASE EPITAXY)」、代理人整理番号30794.119−US−C1(2004−636−3)。この出願は以下の出願の継続出願である。
【0008】
米国実用特許出願第11/140,893号、出願日2005年5月31日、発明者:ベンジャミン A.ハスケル、メルヴィン B.マクローリン、スティーブン P.デンバース、ジェームス S.スペック、およびシュウジ ナカムラ、発明の名称「ハイドライド気相成長法による平坦で低転位密度のm面窒化ガリウムの成長(GROWTH OF PLANAR REDUCED DISLOCATION DENSITY M−PLANE GALLIUM NITRIDE BY HYDRIDE VAPOR PHASE EPITAXY)」、代理人整理番号30794.119−US−U1(2004−636−2)。現在は米国特許第7,208,393号、発行日2007年4月24日。本出願は米国特許法第119条(e)に基づいて、以下の特許出願の優先権を主張するものである。
【0009】
米国特許仮出願第60/576,685号、出願日2004年6月3日、発明者:ベンジャミン A.ハスケル、メルヴィン B.マクローリン、スティーブン P.デンバース、ジェームス S.スペック、およびシュウジ ナカムラ、発明の名称「ハイドライド気相成長法による平坦で低転位密度のm面窒化ガリウムの成長(GROWTH OF PLANAR REDUCED DISLOCATION DENSITY M−PLANE GALLIUM NITRIDE BY HYDRIDE VAPOR PHASE EPITAXY)」、代理人整理番号30794.119−US−P1(2004−636−1)。
【0010】
米国実用特許出願第11/067,957号、出願日2005年2月28日、発明者:クロード C.A.ワイズバッシュ(Claude C.A.Weisbuch)、オウレリエン J.F.デーヴィッド(Aurelien J.F.David)、ジェームス S.スペック、およびスティーブン P.デンバース、発明の名称「パターン化された基板上の成長による、水平放出、垂直放出、ビーム成形、分布帰還型(DFB)レーザ(HORIZONTAL EMITTING,VERITCAL EMITTING,BEAM SHAPED,DISTRIBUTED FEEDBACK (DFB) LASERS BY GROWTH OVER A PATTERNED SUBSTRATE)」、代理人整理番号30794.121−US−01(2005−144−1)。
【0011】
米国実用特許出願第11/923,414号、出願日2007年10月24日、発明者:クロード C.A.ワイズバッシュ、オウレリエン J.F.デーヴィッド、ジェームス S.スペック、およびスティーブン P.デンバース、発明の名称「パターン化された基板上の成長による、単色および多色高効率発光ダイオード(LED)(SINGLE OR MULTI−COLOR HIGH EFFICIENCY LIGHT EMITTING DIODE (LED) BY GROWTH OVER A PATTERNED SUBSTRATE)」、代理人整理番号30794.122−US−C1(2005−145−2)。この出願は以下の特許の継続出願である。
【0012】
米国特許第7,291,864号、発行日2007年11月6日、発明者:クロード C.A.ワイズバッシュ、オウレリエン J.F.デーヴィッド、ジェームス S.スペック、およびスティーブン P.デンバース、発明の名称「パターン化された基板上の成長による、単色および多色高効率発光ダイオード(LED)(SINGLE OR MULTI−COLOR HIGH EFFICIENCY LIGHT EMITTING DIODE (LED) BY GROWTH OVER A PATTERNED SUBSTRATE)」、代理人整理番号30794.122−US−01(2005−145−1)。
【0013】
米国実用特許出願第11/067,956号、出願日2005年2月28日、発明者:オウレリエン J.F.デーヴィッド、クロード C.A.ワイズバッシュ、およびスティーブン P.デンバース、発明の名称「最適化されたフォトニック結晶引き出し器を有する高効率発光ダイオード(LED)(HIGH EFFICIENCY LIGHT EMITTING DIODE (LED) WITH OPTIMIZED PHOTONIC CRYSTAL EXTRACTOR)」、代理人整理番号30794.126−US−01(2005−198−1)。
【0014】
米国実用特許出願第11/621,482、出願日2007年1月9日、発明者:トロイ J.ベーカー(Troy J.Baker)、ベンジャミン A.ハスケル、ポール T.フィニ(Paul T.Fini)、スティーブン P.デンバース、ジェームス S.スペック、およびシュウジ ナカムラ、発明の名称「平坦な半極性窒化ガリウムの成長技術(TECHNIQUE FOR THE GROWTH OF PLANAR SEMI−POLAR GALLIUM NITRIDE)」、代理人整理番号30794.128−US−C1(2005−471−3)。この出願は次の特許出願の継続出願である。
【0015】
米国実用特許出願第11/372,914号、2006年3月10日出願、発明者:トロイ J.ベーカー、ベンジャミン A.ハスケル、ポール T.フィニ、スティーブン P.デンバース、ジェームス S.スペック、およびシュウジ ナカムラ、発明の名称「平坦な半極性窒化ガリウムの成長技術(TECHNIQUE FOR THE GROWTH OF PLANAR SEMI−POLAR GALLIUM NITRIDE)」、代理人整理番号30794.128−US−U1(2005−471−2)。現在は米国特許第7,220,324号、発行日2007年5月22日。この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて次の特許出願の優先権を主張するものである。
【0016】
米国特許仮出願第60/660,283号、2005年3月10日出願、発明者:トロイ J.ベーカー、ベンジャミン A.ハスケル、ポール T.フィニ、スティーブン P.デンバース、ジェームス S.スペック、およびシュウジ ナカムラ、発明の名称「平坦な半極性窒化ガリウムの成長技術(TECHNIQUE FOR THE GROWTH OF PLANAR SEMI−POLAR GALLIUM NITRIDE)」、代理人整理番号30794.128−US−P1(2005−471−1)。
【0017】
米国実用特許出願第11/403,624号、出願日2006年4月13日、発明者:ジェームス S.スペック、トロイ J.ベーカー、およびベンジャミン A.ハスケル、発明の名称「自立の(Al,In,Ga)Nウェーハ製作のためのウェーハ分離技術(WAFER SEPARATION TECHNIQUE FOR THE FABRICATION OF FREE−STANDING (Al,In,Ga)N WAFERS)」、代理人整理番号30794.131−US−U1(2005−482−2)。この出願は、米国特許法第119条(e)に基づいて以下の特許出願の優先権を主張するものである。
【0018】
米国特許仮出願第60/670,810号、出願日2005年4月13日、発明者:ジェームス S.スペック、トロイ J.ベーカー、およびベンジャミン A.ハスケル、発明の名称「自立(Al,In,Ga)Nウェーハを製作のためのウェーハ分離技術(WAFER SEPARATION TECHNIQUE FOR THE FABRICATION OF FREE−STANDING (Al,In,Ga)N WAFERS)」、代理人整理番号30794.131−US−P1(2005−482−1)。
【0019】
米国実用特許出願第11/403,288号、出願日2006年4月13日、発明者:ジェームス S.スペック、ベンジャミン A.ハスケル、P.モルガン パチソン、およびトロイ J.ベーカー、発明の名称「(Al,In,Ga)N薄層を作製するためのエッチング技術(ETCHING TECHNIQUE FOR THE FABRICATION OF THIN (Al,In,Ga)N LAYERS)」、代理人整理番号30794.132−US−U1(2005−509−2)。この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて以下の特許出願の優先権を主張するものである。
【0020】
米国特許仮出願第60/670,790号、出願日2005年4月13日、発明者:ジェームス S.スペック、ベンジャミン A.ハスケル、P.モルガン パチソン、およびトロイ J.ベーカー、発明の名称「(Al,In,Ga)N薄層の製作のためのエッチング技術(ETCHING TECHNIQUE FOR THE FABRICATION OF THIN (Al,In,Ga)N LAYERS)」、代理人整理番号30794.132−US−P1(2005−509−1)。
【0021】
米国実用特許出願第11/454,691号、出願日2006年6月16日、発明者:村井 章彦、クリスティーナ イェ チェン(Christina Ye Chen)、ダニエル B.トンプソン(Daniel B.Thompson)、リー S.マッカーシー(Lee S.McCarthy)、スティーブン P.デンバース、シュウジ ナカムラ、およびウメシュ K.ミシュラ、発明の名称「光電子応用のための(Al,Ga,In)NとZnOとの直接ウェーハ・ボンディング構造とその作製方法((Al,Ga,In)N AND ZnO DIRECT WAFER BONDING STRUCTURE FOR OPTOELECTRONIC APPLICATIONS AND ITS FABRICATION METHOD)」、代理人整理番号30794.134−US−U1(2005−536−4)。この出願は、米国特許法第119条(e)に基づいて以下の特許出願の優先権を主張するものである。
【0022】
米国特許仮出願第60/691,710号、出願日2005年6月17日、発明者:村井 章彦、クリスティーナ イェ チェン、リー S.マッカーシー、スティーブン P.デンバース、シュウジ ナカムラ、およびウメシュ K.ミシュラ、発明の名称「光電子応用のための(Al,Ga,In)NとZnOとの直接ウェーハ・ボンディング構造とその作製方法((Al,Ga,In)N AND ZnO DIRECT WAFER BONDING STRUCTURE FOR OPTOELECTRONIC APPLICATIONS AND ITS FABRICATION METHOD)」、代理人整理番号30794.134−US−P1(2005−536−1)、米国特許仮出願第60/732,319号、出願日2005年11月1日、発明者:村井 章彦、クリスティーナ イェ チェン、ダニエル B.トンプソン、リー S.マッカーシー、スティーブン P.デンバース、シュウジ ナカムラ、およびウメシュ K.ミシュラ、発明の名称「光電子応用のための(Al,Ga,In)NとZnOとの直接ウェーハ・ボンディング構造とその作製方法((Al,Ga,In)N AND ZnO DIRECT WAFER BONDING STRUCTURE FOR OPTOELECTRONIC APPLICATIONS AND ITS FABRICATION METHOD)」、代理人整理番号30794.134−US−P2(2005−536−2)、および、米国特許仮出願第60/764,881号、出願日2006年2月3日、発明者:村井 章彦、クリスティーナ イェ チェン、ダニエル B.トンプソン、リー S.マッカーシー、スティーブン P.デンバース、シュウジ ナカムラ、およびウメシュ K.ミシュラ、発明の名称「光電子応用のための(Al,Ga,In)NとZnOとの直接ウェーハ・ボンディング構造とその作製方法((Al,Ga,In)N AND ZnO DIRECT WAFER BONDING STRUCTURE FOR OPTOELECTRONIC APPLICATIONS AND ITS FABRICATION METHOD)」、代理人整理番号30794.134−US−P3(2005−536−3)。
【0023】
米国実用特許出願第11/444,084号、出願日2006年5月31日、発明者:ビルゲ M.イメル(Bilge M.Imer)、ジェームス S.スペック、およびスティーブン P.デンバース、発明の名称「単一工程の側壁利用の選択横方向成長を用いた無極性窒化ガリウムの欠陥低減(DEFECT REDUCTION OF NON−POLAR GALLIUM NITRIDES WITH SINGLE−STEP SIDEWALL LATERAL EPITAXIAL OVERGROWTH)」、代理人整理番号30794.135−US−U1(2005−565−2)。上記出願は米国特許法第119条(e)に基づいて、次の特許出願の優先権を主張するものである。
【0024】
米国特許仮出願第60/685,952号、2005年5月31日出願、発明者:ビルゲ M.イメル、ジェームス S.スペック、およびスティーブン P.デンバース、発明の名称「単一工程の側壁利用の選択横方向成長を用いた無極性窒化ガリウムの欠陥低減(DEFECT REDUCTION OF NON−POLAR GALLIUM NITRIDE WITH SINGLE−STEP SIDEWALL LATERAL EPITAXIAL OVERGROWTH)」、代理人整理番号30794.135−US−P1(2005−565−1)。
【0025】
米国実用特許出願第11/870,115号、出願日2007年10月10日、発明者:ビルゲ M.イメル、ジェームス S.スペック、スティーブン P.デンバース、およびシュウジ ナカムラ、発明の名称「有機金属化学気相成長法(MOCVD)による平坦な無極性m面III族窒化物の成長(GROWTH OF PLANAR NON−POLAR M−PLANE III−NITRIDE USING METALORGANIC CHEMICAL VAPOR DEPOSITION (MOCVD))」、代理人整理番号30794.136−US−C1(2005−566−3)。この出願は次の出願の継続出願である。
【0026】
米国実用特許出願第11/444,946号、出願日2006年5月31日、発明者:ビルゲ M.イメル、ジェームス S.スペック、およびスティーブン P.デンバース、発明の名称「有機金属化学気相成長法(MOCVD)による平坦な無極性{1−100}m面窒化ガリウムの成長(GROWTH OF PLANAR NON−POLAR {1−100} M−PLANE GALLIUM NITRIDE WITH METALORGANIC CHEMICAL VAPOR DEPOSITION (MOCVD))」、代理人整理番号30794.136−US−U1(2005−566−2)。この出願は119(e)項に基づいて次の特許出願の優先権を主張するものである。
【0027】
米国特許仮出願第60/685,908号、出願日2005年5月31日、発明者:ビルゲ M.イメル、ジェームス S.スペック、およびスティーブン P.デンバース、発明の名称「有機金属化学気相成長法(MOCVD)による平坦な無極性{1−100}m面窒化ガリウムの成長(GROWTH OF PLANAR NON−POLAR {1−100} M−PLANE GALLIUM NITRIDE WITH METALORGANIC CHEMICAL VAPOR DEPOSITION (MOCVD))」、代理人整理番号30794.136−US−P1(2005−566−1)。
【0028】
米国実用特許出願第11/444,946号、出願日2006年6月1日、発明者:ロバート M.ファレル(Robert M.Farrell)、トロイ J.ベーカー、アーパン チャクラボーティ(Arpan Chakraborty)、ベンジャミン A. ハスケル、P.モルガン パチソン、ラジャット シャーマ、ウメシュ K.ミシュラ、スティーブン P.デンバース、ジェームス S.スペック、およびシュウジ ナカムラ、発明の名称「半極性(Ga,Al,In,B)N薄膜、ヘテロ構造およびデバイスの成長と製作のための技術(TECHNIQUE FOR THE GROWTH AND FABRICATION OF SEMIPOLAR (Ga,Al,In,B)N THIN FILMS,HETEROSTRUCTURES,AND DEVICES)」、代理人整理番号30794.140−US−U1(2005−668)。この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて次の特許出願の優先権を主張するものである。
【0029】
米国特許仮出願第60/686,244号、出願日2005年6月1日、発明者:ロバート M.ファレル、トロイ J.ベーカー、アーパン チャクラボーティ、ベンジャミン A.ハスケル、P.モルガン パチソン、ラジャット シャーマ、ウメシュ K.ミシュラ、スティーブン P.デンバース、ジェームス S.スペック、およびシュウジ ナカムラ、発明の名称「半極性(Ga,Al,In,B)N薄膜、ヘテロ構造およびデバイスの成長と作製のための技術(TECHNIQUE FOR THE GROWTH AND FABRICATION OF SEMIPOLAR (Ga,Al,In,B)N THIN FILMS,HETEROSYRUCTURES,AND DEVICES)」、代理人整理番号30794.140−US−P1(2005−668−1)。
【0030】
米国実用特許出願第11/251,365号、出願日2005年10月14日、発明者:フレデリック S.ダイアナ(Frederic S.Diana)、オウレリエン J.F.デーヴィッド、ピエール M.ペトロフ(Pierre M.Petroff)、およびクロード C.A.ワイズバッシュ、発明の名称「多色発光デバイスの効率的な光取り出しと変換のためのフォトニック構造(PHOTONIC STRUCTURES FOR EFFICIENT LIGHT EXTRACTION AND CONVERSION IN MULTI−COLOR LIGHT EMITTING DEVICES)」、代理人整理番号30794.142−US−01(2005−534−1)。
【0031】
米国実用特許出願第11/633,148号、出願日2006年12月4日、発明者:クロード C.A.ワイズバッシュ、およびシュウジ ナカムラ、発明の名称「多数回のオーバーグロス法でパターン化された基板上への成長により作製された改良型の水平放出、垂直放出、ビーム成型形、分布帰還(DFB)レーザ(IMPROVED HORIZONTAL EMITTING,VERTICAL EMITTING,BEAM SHAPED,DISTRIBUTED FEEDBACK (DFB) LASERS FABRICATED BY GROWTH OVER A PATTERNED SUBSTRATE WITH MULTIPLE OVERGROWTH)」、代理人整理番号30794.143−US−U1(2005−721−2)。この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて以下の特許出願の優先権を主張するものである。
【0032】
米国特許仮出願第60/741,935号、出願日2005年12月2日、発明者:クロード C.A.ワイズバッシュ、およびシュウジ ナカムラ、発明の名称「多数回のオーバーグロス法でパターン化された基板上への成長により作製された改良型の水平放出、垂直放出、ビーム成型形、分布帰還(DFB)レーザ(IMPROVED HORIZONTAL EMITTING,VERTICAL EMITTING,BEAM SHAPED,DISTRIBUTED FEEDBACK (DFB) LASERS FABRICATED BY GROWTH OVER A PATTERNED SUBSTRATE WITH MULTIPLE OVERGROWTH)」、代理人整理番号30794.143−US−P1(2005−721−1)。
【0033】
米国実用特許出願第11/517,797号、出願日2006年9月8日、発明者:マイケル イザ(Michael Iza)、トロイ J.ベーカー、ベンジャミン A.ハスケル、スティーブン P.デンバース、およびシュウジ ナカムラ、発明の名称「有機金属化学気相成長法による半極性(Al,In,Ga,B)Nの成長促進法(METHOD FOR ENHANCING GROWTH OF SEMIPOLAR (Al,In,Ga,B)N VIA METALORGANIC CHEMICAL VAPOR DEPOSITION)」、代理人整理番号30794.144−US−U1(2005−722−2)。この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて次の特許出願の優先権を主張するものである。
【0034】
米国特許仮出願第60/715,491号、出願日2005年9月9日、発明者:マイケル イザ、トロイ J.ベーカー、ベンジャミン A.ハスケル、スティーブン P.デンバース、およびシュウジ ナカムラ、発明の名称「有機金属化学気相成長法による半極性(Al,In,Ga,B)Nの成長促進法(METHOD FOR ENHANCING GROWTH OF SEMIPOLAR (Al,In,Ga,B)N VIA METALORGANIC CHEMICAL VAPOR DEPOSITION)」、代理人整理番号30794.144−US−U1(2005−722−1)。
【0035】
米国実用特許出願第11/593,268号、出願日2006年11月6日、発明者:スティーブン P.デンバース、シュウジ ナカムラ、増井 久志(Hisashi Masui)、ナタリー N.フェローズ(Natalie N.Fellows)、および村井 章彦、発明の名称「高光取り出し効率の発光ダイオード(LED)(HIGH LIGHT EXTRACTION EFFICIENCY LIGHT EMITTING DIODE (LED))」、代理人整理番号30794.161−US−U1(2006−271−2)。この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて以下の特許出願の優先権を主張するものである。
【0036】
米国特許仮出願第60/734,040号、出願日2005年11月4日、発明者:スティーブン P.デンバース、シュウジ ナカムラ、増井 久志、ナタリー N.フェローズ、および村井 章彦、発明の名称 「高光取り出し効率の発光ダイオード(LED)(HIGH LIGHT EXTRACTION EFFICIENCY LIGHT EMITTING DIODE (LED))」、代理人整理番号30794.161−US−P1(2006−271−1)。
【0037】
米国実用特許出願第11/608,439号、出願日2006年12月8日、発明者:スティーブン P.デンバース、シュウジ ナカムラ、およびジェームス S.スペック、発明の名称「高効率の発光ダイオード(LED)(HIGH EFFICIENCY LIGHT EMITTING DIODE (LED))」、代理人整理番号30794.164−US−U1(2006−318−3)。この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて以下の特許出願の優先権を主張するものである。
【0038】
米国特許仮出願第60/748,480号、出願日2005年12月8日、発明者:スティーブン P.デンバース、シュウジ ナカムラ、およびジェームス S.スペック、発明の名称「高効率の発光ダイオード(LED)(HIGH EFFICIENCY LIGHT EMITTING DIODE (LED))」、代理人整理番号30794.164−US−P1(2006−318−1)、および、米国特許仮出願第60/764,975号、出願日2006年2月3日、発明者:スティーブン P.デンバース、シュウジ ナカムラ、およびジェームス S.スペック、発明の名称「高効率の発光ダイオード(LED)(HIGH EFFICIENCY LIGHT EMITTING DIODE (LED))」、代理人整理番号30794.164−US−P2(2006−318−2)。
【0039】
米国実用特許出願第11/676,999号、出願日2007年2月20日、発明者:ホン ゾーン(Hong Zhong)、ジョン F.ケディング、ラジャット シャーマ、ジェームス S.スペック、スティーブン P.デンバース、およびシュウジ ナカムラ、発明の名称 「半極性(Al,In,Ga,B)N光電子デバイスの成長方法(METHOD FOR GROWTH OF SEMIPOLAR (Al,In,Ga,B)N OPTOELECTRONIC DEVICES)」、代理人整理番号30794.173−US−U1(2006−422−2)。この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて以下の特許出願の優先権を主張するものである。
【0040】
米国特許仮出願第60/774,467号、出願日2006年2月17日、発明者:ホン ゾーン、ジョン F.ケディング、ラジャット シャーマ、ジェームス S.スペック、スティーブン P.デンバース、およびシュウジ ナカムラ、発明の名称「半極性(Al,In,Ga,B)N光電子デバイスの成長方法(METHOD FOR GROWTH OF SEMIPOLAR (Al,In,Ga,B)N OPTOELECTRONICS DEVICES)」、代理人整理番号30794.173−US−P1(2006−422−1)。
【0041】
米国実用特許出願第11/840,057号、出願日2007年8月16日、発明者:マイケル イザ、佐藤 均(Hitoshi Sato)、スティーブン P.デンバース、およびシュウジ ナカムラ、発明の名称「マグネシウム・ドープ(Al,In,Ga,B)Nを成膜する方法(METHOD FOR DEPOSITION OF MAGNESIUM DOPED (Al,In,Ga,B)N LAYERS))、代理人整理番号30794.187−US−U1(2006−678−2)。この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて以下の特許出願の優先権を主張するものである。
【0042】
米国特許仮出願第60/822,600号、出願日2006年8月16日、発明者:マイケル イザ、佐藤 均、スティーブン P.デンバース、およびシュウジ ナカムラ、発明の名称「マグネシウム・ドープ(Al,In,Ga,B)Nを成膜する方法(METHOD FOR DEPOSITION OF MAGNESIUM DOPED (Al,In,Ga,B)N LAYERS))、代理人整理番号30794.187−US−P1(2006−678−1)。
【0043】
米国実用特許出願第11/940、848号、出願日2007年11月15日、発明者:オウレリエン J.F.デーヴィッド、クロード C.A.ワイズバッシュ、およびスティーブン P.デンバース、発明の名称 「複数の取り出し器を通した高光取り出し効率の発光ダイオード(LED)(HIGH LIGHT EXTRACTION EFFICIENCY LIGHT EMITTING DIODE (LED) THROUGH MULTIPLE EXTRACTORS)」、代理人整理番号30794.191−US−U1(2007−047−3)。この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて以下の特許出願の優先権を主張するものである。
【0044】
米国特許仮出願第60/866,014号、出願日2006年11月15日、発明者:オウレリエン J.F.デーヴィッド、クロード C.A.ワイズバッシュ、およびスティーブン P.デンバース、発明の名称「複数の取り出し器を通した高光取り出し効率の発光ダイオード(LED)(HIGH LIGHT EXTRACTION EFFICIENCY LIGHT EMITTING DIODE (LED) THROUGH MULTIPLE EXTRACTORS)」、代理人整理番号30794.191−US−P1(2007−047−1)、および、米国特許仮出願第60/883,977号、出願日2007年1月8日、発明者:オウレリエン J.F.デーヴィッド、クロード C.A.ワイズバッシュ、およびスティーブン P.デンバース、発明の名称「複数の取り出し器を通した高光取り出し効率の発光ダイオード(LED)(HIGH LIGHT EXTRACTION EFFICIENCY LIGHT EMITTING DIODE (LED) THROUGH MULTIPLE EXTRACTORS)」、代理人整理番号30794.191−US−P2(2007−047−2)。
【0045】
米国実用特許出願第11/940,853号、出願日2007年11月15日、発明者:クロード C.A.ワイズバッシュ、ジェームス S.スペック、およびスティーブン P.デンバース、発明の名称「屈折率整合構造による高効率、白色、単色または多色発光ダイオード(LED)(HIGH EFFICIENCY WHITE,SINGLE OR MULTI−COLOUR LIGHT EMITTING DIODES (LEDS) BY INDEX MATCHING STRUCTURES)」、代理人整理番号30794.196−US−U1(2007−114−2)。この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて以下の特許出願の優先権を主張するものである。
【0046】
米国特許仮出願第60/866,026号、出願日2006年11月15日、発明者:クロード C.A.ワイズバッシュ、ジェームス S.スペック、およびスティーブン P.デンバース、発明の名称「屈折率整合構造による高効率、白色、単色または多色LED(HIGH EFFICIENCY WHITE,SINGLE OR MULTI−COLOUR LED BY INDEX MATCHING STRUCTURES)」、代理人整理番号30794.196−US−P1(2007−114−1)。
【0047】
米国実用特許出願第11/940,866号、出願日2007年11月15日、発明者:オウレリエン J.F.デーヴィッド、クロード C.A.ワイズバッシュ、スティーブン P.デンバース、およびステーシア ケラー(Stacia Keller)、発明の名称「構造をもつ材料中に発光体を持つ高光取り出し効率の発光ダイオード(LED)(HIGH LIGHT EXTRACTION EFFICIENCY LIGHT EMITTING DIODE (LED) WITH EMITTERS WITHIN STRUCTURED MATERIALS)」、代理人整理番号30794.197−US−U1(2007−113−2)。この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて以下の特許出願の優先権を主張するものである。
【0048】
米国特許仮出願第60/866,015号、出願日2007年11月15日、発明者:オウレリエン J.F.デーヴィッド、クロード C.A.ワイズバッシュ、スティーブン P.デンバース、およびステーシア ケラー、発明の名称「構造をもつ材料中に発光体を持つ高光取り出し効率のLED(HIGH LIGHT EXTRACTION EFFICIENCY LED WITH EMITTERS WITHIN STRUCTURED MATERIALS)」、代理人整理番号30794.197−US−P1(2007−113−1)。
【0049】
米国実用特許出願第11/940,876号、出願日2007年11月15日、発明者:イーブリン L.フー、シュウジ ナカムラ、ヨン ショク チョイ(Yong Seok Choi)、ラジャット シャーマ、およびチョーフー ワン(Chiou−Fu Wang)、発明の名称「光電気化学的(PEC)エッチングにより製作された空気ギャップ付きIII族窒化物デバイスの構造的完全性のためのイオンビーム処理(ION BEAM TREATMENT FOR THE STRUCTURAL INTEGRITY OF AIR−GAP III−NITRIDE DEVICES PRODUCED BY PHOTOELECTROCHEMICAL (PEC) ETCHING)」、代理人整理番号30794.201−US−U1(2007−161−2)。この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて以下の特許出願の優先権を主張するものである。
【0050】
米国特許仮出願第60/866,027号、出願日2006年11月15日、発明者:イーブリン L.フー、シュウジ ナカムラ、ヨン ショク チョイ、ラジャット シャーマ、およびチョーフー ワン、発明の名称「光電気化学的(PEC)エッチングにより製作された空気ギャップ付きIII族窒化物デバイスの構造的完全性のためのイオンビーム処理(ION BEAM TREATMENT FOR THE STRUCTURAL INTEGRITY OF AIR−GAP III−NITRIDE DEVICES PRODUCED BY PHOTOELECTROCHEMICAL (PEC) ETCHING)」、代理人整理番号30794.201−US−P1(2007−161−1)。
【0051】
米国実用特許出願第11/940,885号、出願日2007年11月15日、発明者:ナタリエ N.フェローズ(Natalie N.Fellows)、スティーブン P.デンバース(Steven P.DenBaars)、および中村修二(Shuji Nakamura)、発明の名称「繊維模様のついた蛍光剤変換層をもつ発光ダイオード(TEXTURED PHOSPHOR CONVERSION LAYER LIGHT EMITTING DIODE)」、代理人整理番号30794.203−US−U1(2007−270−2)。この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて以下の特許出願の優先権を主張するものである。
【0052】
米国特許仮出願第60/866,024号、出願日2006年11月15日、発明者:ナタリー N.フェローズ、スティーブン P.デンバース、およびシュウジ ナカムラ、発明の名称「繊維模様のついた蛍光剤変換層をもつ発光ダイオード(TEXTURED PHOSPHOR CONVERSION LAYER LIGHT EMITTING DIODE)」、代理人整理番号30794.203−US−P1(2007−270−1)。
【0053】
米国実用特許出願第11/940,872号、出願日2007年11月15日、発明者:スティーブン P.デンバース、シュウジ ナカムラおよび増井 久志、発明の名称「高光取り出し効率の球形LED(HIGH EXTRACTION EFFICIENCY SPHERE LED)」、代理人整理番号30794.204−US−U1(2007−271−2)。この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて、以下の特許出願の優先権を主張するものである。
【0054】
米国特許仮出願第60/866,025号、出願日2006年11月15日、発明者:スティーブン P.デンバース、シュウジ ナカムラ、および増井 久志、発明の名称「高光取り出し効率の球形LED(HIGH EXTRACTION EFFICIENCY SPHERE LED)」、代理人整理番号 30794.204−US−P1(2007−271−1)。
【0055】
米国実用特許出願第11/940,883号、出願日2007年11月15日、発明者:シュウジ ナカムラ、およびスティーブン P.デンバース、発明の名称「自立した、透明な、鏡なし(STML)の発光ダイオード(STANDING TRANSPARENT MIRROR−LESS (STML) LIGHT EMITTING DIODE)」、代理人整理番号30794.205−US−U1(2007−272−2)。この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて以下の特許出願の優先権を主張するものである。
【0056】
米国特許仮出願第60/866,017号、出願日2006年11月15日、発明者:シュウジ ナカムラ、およびスティーブン P.デンバース、発明の名称「自立した、透明な、鏡なしの(STML)発光ダイオード(STANDING TRANSPARENT MIRROR−LESS (STML) LIGHT EMITTING DIODE)」、代理人整理番号30794.205−US−P1(2007−272−1)。
【0057】
米国実用特許出願第11/940,898号、出願日2007年11月15日、発明者:スティーブン P.デンバース、シュウジ ナカムラ、およびジェームス S.スペック、発明の名称「透明な、鏡なしの(TML)発光ダイオード(TRANSPARENT MIRROR−LESS (TML) LIGHT EMITTING DIODE)」、代理人整理番号30794.206−US−U1(2007−273−2)。この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて以下の特許出願の優先権を主張するものである。
【0058】
米国特許仮出願第60/866,023号、出願日2006年11月15日、発明者:スティーブン P.デンバース、シュウジ ナカムラ、およびジェームス S.スペック、発明の名称「透明な、鏡なしの(TML)発光ダイオード(TRANSPARENT MIRROR−LESS (TML) LIGHT EMITTING DIODE)」、 代理人整理番号30794.206−US−P1(2007−273−1)。
【0059】
米国実用特許出願第xx/xxx,xxx号、出願日2007年12月11日、発明者:スティーブン P.デンバース、およびシュウジ ナカムラ、発明の名称「透明な、鏡なしの発光ダイオードのためのリード・フレーム(LEAD FRAME FOR TRANSPARENT MIRRORLESS LIGHT EMITTING DIODE)」、代理人整理番号30794.210−US−U1(2007−281−2)。この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて以下の特許出願の優先権を主張するものである。
【0060】
米国特許仮出願第60/869,454号、出願日2006年12月11日、発明者:スティーブン P.デンバース、およびシュウジ ナカムラ、発明の名称「TM−LEDのためのリード・フレーム(LEAD FRAME FOR TM−LED)」、代理人整理番号30794.210−US−P1(2007−281−1)。
米国実用特許出願第xx/xxx,xxx号、出願日2007年12月11日、発明者:シュウジ ナカムラ、スティーブン P.デンバース、およびヒロクニ アサミズ(Hirokuni Asamizu)、発明の名称「透明な発光ダイオード(TRANSPARENT LIGHT EMITTING DIODES)」、代理人整理番号30794.211−US−U1(2007−282−2)。この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて以下の特許出願の優先権を主張するものである。
【0061】
米国特許仮出願第60/869,447号、出願日2006年12月11日、発明者:シュウジ ナカムラ、スティーブン P.デンバース、およびヒロクニ アサミズ、発明の名称「透明なLED(TRANSPARENT LEDS)」、代理人整理番号30794.211−US−P1(2007−282−1)。
米国実用特許出願第xx/xxx,xxx号、出願日2007年12月11日、発明者:マシュー C.シュミット(Mathew C.Schmidt)、キム クァン チューン(Kwang−Choong Kim)、佐藤 均、スティーブン P.デンバース、ジェームス S.スペック、およびシュウジ 中村、発明の名称「高特性無極性III族窒化物光デバイスの有機金属化学気相成長(MOCVD)法による成長(METALORGANIC CHEMICAL VAPOR DEPOSITION (MOCVD) GROWTH OF HIGH PERFORMANCE NON−POLAR III−NITRIDE OPTICAL DEVICES)」、代理人整理番号30794.212−US−P1(2007−316−1)。本出願は、米国特許法第119条(e)に基づいて、本発明の譲受人に譲渡された以下の同時係属の米国特許出願の優先権を主張するものである。
【0062】
米国特許仮出願第60/869,535号、出願日2006年12月11日、発明者:マシュー C.シュミット、キム クァン チューン、佐藤 均、スティーブン P.デンバース、ジェームス S.スペック、およびシュウジ ナカムラ、発明の名称「高特性M面GaN光デバイスのMOCVD成長(MOCVD GROWTH OF HIGH PERFORMANCE M−PLANE GAN OPTICAL DEVICES)」、代理人整理番号30794.212−US−P1(2007−316−1)。
【0063】
米国実用特許出願第xx/xxx,xxx号、出願日2007年12月11日、発明者:スティーブン P.デンバース、マシュー C.シュミット、キム クァン チューン、ジェームス S.スペック、およびシュウジ ナカムラ、発明の名称「無極性(m面)および半極性発光デバイス(NON−POLAR (M−PLANE) AND SEMI−POLAR EMITTING DEVICES)」、代理人整理番号30794.213−US−U1(2007−317−2)。この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて以下の特許出願の優先権を主張するものである。
【0064】
米国特許仮出願第60/869,540号、出願日2006年12月11日、発明者:スティーブン P.デンバース、マシュー C.シュミット、キム クァン チューン、ジェームス S.スペック、およびシュウジ ナカムラ、発明の名称「無極性(m面)および半極性発光デバイス(NON−POLAR (M−PLANE) AND SEMI−POLAR EMITTING DEVICES)」、代理人整理番号30794.213−US−P1(2007−317−1)。
【0065】
米国実用特許出願第xx/xxx,xxx号、出願日2007年12月11日、発明者:スティーブン P.デンバース、マシュー C.シュミット、キム クァン チューン、ジェームス S.スペック、およびシュウジ ナカムラ、発明の名称「無極性(m面)および半極性発光デバイス(NON−POLAR (M−PLANE) AND SEMI−POLAR EMITTING DEVICES)」、代理人整理番号30794.213−US−U1(2007−317−2)。この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて以下の特許出願の優先権を主張するものである。
【0066】
米国特許仮出願第60/869,540号、出願日2006年12月11日、発明者:スティーブン P.デンバース、マシュー C.シュミット、キム クァン チューン、ジェームス S.スペック、およびシュウジ ナカムラ、発明の名称「無極性(m面)および半極性発光デバイス(NON−POLAR (M−PLANE) AND SEMI−POLAR EMITTING DEVICES)」、代理人整理番号30794.213−US−P1(2007−317−1)。
【0067】
米国実用特許出願第xx/xxx,xxx号、出願日2007年12月12日、発明者:キム クァン チューン、マシュー C.シュミット、フェン ウー(Feng Wu)、平井 朝子(Asako Hirai)、メルヴィン B.マクローリン、スティーブン P.デンバース、シュウジ ナカムラ、およびジェームス S.スペック、発明の名称「各種基板上の(Al,In,Ga,B)Nのm面および半極性面の結晶成長(CRYSTAL GROWTH OF M−PLANE AND SEMIPOLAR PLANES OF (Al,In,Ga,B)N ON VARIOUS SUBSTRATES)」、代理人整理番号30794.214−US−U1(2007−334−2)。この出願は米国特許法第119条(e)に基づいて以下の特許出願の優先権を主張するものである。
【0068】
米国特許仮出願第60/869,701号、出願日2006年12月12日、発明者:キム クァン チューン、マシュー C.シュミット、フェン ウー、平井 朝子、メルヴィン B.マクローリン、スティーブン P.デンバース、シュウジ ナカムラ、およびジェームス S.スペック、発明の名称「各種基板上の(Al,In,Ga,B)Nのm面および半極性面の結晶成長(CRYSTAL GROWTH OF M−PLANE AND SEMIPOLAR PLANES OF (Al,In,Ga,B)N ON VARIOUS SUBSTRATES)」、代理人整理番号30794.214−US−P1(2007−334−1)。
【0069】
上記出願は、すべて参照として本明細書中に組み込まれているものとする。
【背景技術】
【0070】
1.本発明の技術分野
本発明は、側壁横方向エピタキシャル・オーバーグロス(LEO)法による無極性m面の欠陥低減に関する。
2.関連技術の説明
可視光および紫外光の高出力、高動作特性の光電子デバイスでは、分子線ビーム・エピタキシ(MBE)法、有機金属化学気相成膜(MOCVD)法、またはハイドライド気相エピタキシ(HVPE)法を含む反応装置内のエピタキシャル成長技術が容易であるので、c面窒化ガリウム(GaN)が従来から用いられている。
【0071】
しかしながら、このc面GaNは、量子井戸において、分極が誘起する静電界の存在のためにいくつかの制限がある。光電子デバイスの量子井戸内のV−III窒化物半導体におけるこの大きな電子的分極電界は、電子と正孔の波動関数の分離を起こし、その結果、量子閉じ込めシュタルク効果を誘起する。この効果の結果は、順方向電流を増加させたときに、再結合効率の低減と発光波長のレッド・シフトを引き起こす。また、発光波長が530nmより更に長くなると、外部量子効率が低下する。有極性方向に沿って成長される量子井戸内の内部電界効果を低下させるためには、a面(11−20)とm面(1−100)のような無極性方位の有効性が示唆されてきた。その理由は、これらの面がGa原子とN原子を同数含むので電荷が中性であるためである。しかしながら、無極性面の中で、a面GaNは、エピタキシャル成長するには比較的不安定であり、また、高出力、高性能の可視光および紫外光の光電子デバイスにとって重要なインジウムの取り込み割合が少ない。これに対して、m面GaNは、成長中の安定性が高く、量子井戸内へのインジウムの取り込み濃度は可視光デバイスを改良するのに十分な高さである。
【0072】
他の制限は、GaNと基板との間のヘテロエピタキシ、すなわちGaNと格子不整をもつ異種基板上の成長を用いる全ての面のGaN薄膜にとってより重要である。ヘテロエピタキシ成長条件のゆえに、転位および積層欠陥のような欠陥は避けられず、これらの欠陥は、デバイス構造における性能の低下を引き起こす非発光再結合センタおよび散乱センタとなり得る。欠陥を低下するために、領域選択成長を用いる横方向エピタキシャル・オーバーグロス(LEO)または、側壁横方向エピタキシャル・オーバーグロス(SLEO)技術が、他のいかなる方法よりも非常に効果的な方法として報告された。この方法の基本的な概念は、マスクを用いることと成長方向を変えることによって転位が成長方向に平行に伝播するのを阻止することである。
【0073】
本発明は、SLEO法を用いて無極性m面GaN上の欠陥密度と分極を最小化する。結果として、この構造は、高性能の光電子デバイスのために必要な、欠陥が少ない平坦なm面を示す。
【発明の概要】
【0074】
本発明は、誘電体マスク材料を用いたエッチング工程によって形成された側壁上の横方向成長を促進することによって、欠陥が低減された無極性m面GaNを成長する方法を記述する。m−SiCのような基板上に、核生成層を用いてテンプレートが成長される。このテンプレート上に成膜された誘電体材料は、フォトリソグラフィー法を用いてパターン化され、選択的に窓を開けるために下の基板のほうへエッチングされる。側壁上の横方向成長の開始と対角方向(横方向と垂直方向)の再成長に続いて、完全に会合したm面表面を得るための高速成長と更なる表面平坦化成長が起こる。
【0075】
ヘテロエピタキシャルに成長した平坦な無極性m−テンプレートは、〜10cm−2の転位密度と〜10cm−1の積層欠陥密度とを含む。この方法を用いることによって、転位密度は3×10cm−2、積層欠陥密度は4×10cm−1へ低減した。また、積層欠陥は、窓領域の端部に局在化した。本発明は、また、分極がないという利点を含む。無極性m面GaNを用いると、デバイスの発光再結合速度と出力パワー効率が向上する。更に、これらの効果に加えて偏光が作られ、この偏光は背面照明ユニットまたは特殊光源のような様々な応用に用いることが出来る。
【0076】
本発明の一般的な目的は、誘電体マスクを通してエッチングされた窒化物材料の側壁からの横方向オーバーグロスを用いて、高品質の(欠陥密度が最小の)無極性a−{l1−20}面およびm−{l−100}面および半極性{10−ln}面III族窒化物材料を作成することである。該方法は、無極性または半極性III族窒化物テンプレート上にパターン化されたマスクを成膜するステップと、マスク内の開口を通してテンプレート材料を下方にいろいろな深さまでエッチングするステップと、および、トレンチの底面から垂直に成長する材料が表面に達する前に、側壁の上面から横方向に会合することによって無極性または半極性エピタキシャル薄膜を再成長するステップとを含む。会合する特徴物は、マスクの開口を通って成長し、完全に会合した連続した薄膜が実現されるまで誘電体マスク上を横方向に成長する。
【0077】
r−Al上面上のa−GaNのような、ヘテロエピタキシャルに成長したこのような平坦な無極性材料は、薄膜を通して(c軸に垂直な方向に揃った)〜1010cm−2の転位密度および3.8×10cm−1の積層欠陥密度を含む。単一ステップの横方向エピタキシャル・オーバーグロスを用いると、転位密度は〜10〜10cm−2まで低減でき、積層欠陥は窒素面上だけに局在化される。本発明を用いると、側壁横方向エピタキシャル・オーバーグロスを用いて、オーバーグロスされた領域だけでなく窓領域においても欠陥を取り除くことにより、転位密度は、より低い値に低減できる。また、ガリウム(Ga)面成長を促進し窒素(N)面成長を制限することによって、積層欠陥密度を数桁低くすることも出来る。
【0078】
本発明は、III族窒化物材料中の貫通転位密度を低減するための方法と、それを用いたデバイスを含む。このような方法は、基板上に核生成層を成長するステップと、該核生成層上に結晶方位を決めるテンプレート層を成長するステップと、該テンプレート層上に上表面を有するマスクを成膜するステップと、該マスク、該テンプレート層、および該核生成層をエッチングするステップであって、該結晶方位が該テンプレート層上に、該エッチングによって作られた複数の窓内に露出することを特徴とするステップと、該複数の窓内にIII族窒化物層を成長するステップであって、III族窒化物層の成長が上表面に達したとき、該III族窒化物層は、上表面に沿って成長し、第1の窓内の成長が第2の窓内の成長と交差点で会合し、該III族窒化物層のほぼ平坦な上表面を作ることを特徴とするステップと、および、該III族窒化物層の貫通転位密度が減少するように、該III族窒化物層の該ほぼ平坦な上表面を平坦にするステップとを備える。
【0079】
このような方法は、更に任意で、該III族窒化物層の該ほぼ平坦な上表面はm面であること、該III族窒化物層は無極性材料であること、該III族窒化物層は、該III族窒化物材料が該窓から垂直に成長するのを妨げる該マスクの該上表面に沿って横方向に成長していること、該窓は、引き続く横方向成長ステップにおいて平坦な側壁を作るように軸合わせされていること、横方向と垂直方向の成長速度の競合を相殺するために、該テンプレート層は、該窓のサイズに応じて伸縮した厚さを有していること、該窓内で成長している該III族窒化物材料が該側壁の該上面に完全に到達する前に、該上表面に沿って成長している該III族窒化物層が会合するように、該エッチングは1つ以上のエッチング深さにまで行われること、会合の後で該III族窒化物層の成長方法を変えること、該III族窒化物層は、1000〜1250℃の温度範囲と20〜760Torrの範囲の反応装置圧力で成長され、該III族窒化物層は、該成長の様々な段階で100〜3500の範囲のV/III比を持ち、横方向成長速度が垂直方向成長速度よりも大きいことを特徴として成長されること、該トレンチの該底面上に更なるマスクを成膜することにより該トレンチの該底面からの成長を防ぐことを特徴とする方法、および該方法によって作られるデバイスを含む。
【0080】
本発明はまた、無極性III族窒化物の方位が分極電界を取り除く方位であるという利点をもつ。その結果、本発明を用いて作られる材料を用いると、長寿命化、漏れ電流の低減、より有効なドーピング、及びより高い出力効率のようなデバイス特性の改良が可能である。更に、格子不整問題を解決するために必要な厚い無極性および半極性窒化物の自立基板を、この材料系でいろいろな方法を用いて作り出すことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】テンプレートの準備から最終的なSLEO再成長までの概略図を含む流れ図である。
【図2】図2(a)、図2(b)、および図2(c)は、パターン化されたSLEOテンプレートから完全に会合したSLEOまでのSLEOの走査型電子顕微鏡断面像を示す図である。
【図3】図3(a)は、平坦なテンプレートの原子間力顕微鏡像、図3(b)は、完全に会合したSLEOテンプレートの原子間力顕微鏡像を示す図である。
【図4】図4(a)、図4(b)、図4(c)、および図4(d)は、透過型電子顕微鏡像である。図4(a)は、完全に会合したSLEOテンプレートの断面像、図4(b)は、局在化した積層欠陥を示すための、図4(a)における四角な領域からの拡大像であり、図4(c)および図4(d)の平面像は転位密度を示す。
【図5】平坦なテンプレートと完全に会合したSLEOテンプレートの軸上走査のX線回折半値全幅値を示す表である。
【図6】平坦なテンプレートと完全に会合したSLEOテンプレートのフォトルミネッセンス測定結果である。
【図7】図7(a)および図7(b)は、表面平坦化工程を示すための光学顕微鏡像である。図7(a)は、MOCVDまたはHVPEによって会合が行われた直後の粗い表面の例である。図7(b)は、表面が平坦化された後の表面である。
【0082】
以下、図面を参照し、対応する部分には一貫して同じ参照番号を付与する。
【発明を実施するための形態】
【0083】
以下の好ましい実施形態の記述では、本明細書の一部である添付の図面を参照する。図面には本発明を実施することができる実施形態を例示するために示す。本発明の範囲から逸脱することなしに他の実施形態を用いてもよく、構造的な変化がなされてもよいことは明らかである。
概要
GaN材料の従来の成長技術は、GaNの成長方向が有極性のc方向であり、大きな欠陥密度をもたらすヘテロエピタキシを用いているため以下の2つの問題がある。
【0084】
c方向に沿ってのGaNの成長は比較的容易である。しかしながら、この[0001]c方向は、活性領域内で電子と正孔の電荷分離を引き起こす分極電界によって光デバイスの性能の低下を引き起こす。この影響を取り除くためには、無極性面上の成長が有利であると示唆される。a面とm面を比較すると、m面は、可視光および紫外光の性能の高い光デバイスの成長中における安定性が高く、インジウム取り込み率が高いため、m面のほうがが有望である。
【0085】
高い欠陥密度は、無極性および有極性GaNの両方の性能を低下させる主な原因である。大面積のm面バルク基板はまだ市販されていないので、無極性m面GaNの成長にはm面SiCのような異種基板が必要である。このヘテロエピタキシャル成長は、基板とm面GaNとの間の格子不整による高い欠陥密度を引き起こす。この欠陥(転位および積層欠陥)密度は、誘電体マスク材料および選択成長を用いることによって大幅に低減出来る。単純な横方向エピタキシャル・オーバーグロス(LEO)法は、翼の領域上で欠陥密度を低減させるために非常に効果的であるが、側壁横方向エピタキシャル・オーバーグロス(SLEO)法は、窓領域を含むすべての領域で欠陥低減を実現する。本発明は、従来のSLEO法と同じ量の欠陥低減を実現する簡易SLEO法を示す。さらに、本発明は、会合の後で実際のデバイス構造を作るために表面平坦化成長技術を組み合わせている。
【0086】
有極性[0001]c方向の(Ga,In,Al,B)N材料の成長は、主な伝導の方向に沿って電荷分離を引き起こす分極電界によって光デバイスの性能の低下をもたらす。それ故に、そのような影響を取り除き、デバイス動作特性を大幅に改良するために、最近、これらの材料のa−[11−20]およびm−[1−100]方向に沿った無極性方向の成長についての研究が行われている。
【0087】
有極性、半極性、および無極性III族窒化物材料に共通するもう一つの問題は、欠陥密度が高いことであり、その最も共通的なものは、転位と積層欠陥である。転位は、ヘテロエピタキシャル成長において適当なIII族窒化物基板がないことを原因とする格子不整の結果として起こる。積層欠陥は、例えば、a面GaN成長中の窒素面の側壁上において顕著な成長中の原子積層の不整によって形成される。本発明を用いてGa面成長を促進しN面成長を制限することにより、これらの積層欠陥を最小化できる。直接成長の(Ga,In,Al,B)N材料内の転位密度は非常に高い。無極性材料を用いることに伴うこれらの欠陥を低減、または理想的には除去することにより、高性能デバイスを達成することができる。このような欠陥は、ここ数年に亘って、有極性および無極性GaNにおいて、LEO法を含む色々な方法によって低減されてきた。これらの工程の本質は、横方向成長を垂直方向成長よりも促進させることによって、転位が薄膜表面に垂直に伝播するのを妨げるか、または抑制することである。いかなるLEO方法も、表面上に成膜されたマスクを用いて欠陥を含む材料の成長を妨げるステップを含む。単一段階LEO法は、マスク・パターン化と再成長ステップを1回しか行わないので処理と成長は簡単であるが、結果は欠陥低減に対して二段階LEO法ほど効果的ではない。二段階LEO法は、欠陥低減に対して効果的であるが、名前が意味するように、単一段階LEO法に比べると処理と成長の手間が二倍かかる。その結果、これらの方法はいずれも十分な利便性と効果を同時に備えてはいなかった。本発明のSLEO法を用いれば、単一段階LEO法と同様に簡単な処理および成長方法を用いて、二段階LEO法と同程度に効率よく無極性または半極性窒化物におけるこれらの欠陥を取り除くことが出来る。本発明は、無極性または半極性窒化物材料のエッチングされた支柱の側壁の上面に核生成し、その支柱の側壁から成長させ(トレンチの底面の)ヘテロエピタキシャル界面からの欠陥を含んだ材料が上面に到達する前に、隣接する支柱の側壁の上面と会合させる。
【0088】
本発明は、(1)分極効果を取り除き、または低減するために、無極性材料であるa−{l1−20}およびm−{l−100}面あるいは半極性{10−ln}面III族窒化物材料における自然な構造的利点を利用すること、および(2)再現性が高く、簡単で効率のよい特有の処理と成長の方法を用いながら欠陥を効率よく取り除くことの2つの様式により、材料のデバイス性能を改良する。
技術的記述
本発明は、誘電体マスクを通してエッチングされた窒化物材料の側壁からのLEO法を用いて、エッチングされたGaNの側壁上の成長開始と横方向エピタキシャル・オーバーグロスを促進することにより、無極性m面および半極性窒化物内の貫通転位密度を低減する。前述のように、積層欠陥は、垂直に向いた面の一つであるN面上にある。本発明は、また、異方性因子を用いて、すなわちGa−(0001)面上の大きな成長速度を促進しN−(000−1)面の成長速度を制限することによって積層欠陥密度を低下させる。本発明は、様々な成長条件および処理方法を用いて、誘電体マスク上での側壁からの無極性GaNの横方向成長と会合の実験を示す。
【0089】
図1は、MOCVD法を用いたSLEO法を用いた無極性m面GaNの成長のステップを示すフローチャートである。本発明は実質的には単一の成長ステップであるが、以下に示すようにいくつかの段階に分けて記述される。
ステップ(a)では、基板100が示されている。典型的には、基板100はm面SiC基板であるが、本発明の範囲から逸脱することなく他の基板材料を用いることができる。ステップ(b)では、核生成層102が基板100上に成長される。典型的には、核生成層102はAlNであるが、本発明の範囲から逸脱することなく他の材料を用いることができる。テンプレート層104が核生成層102上に成長され、これは典型的には無極性m面GaNであるが、本発明の範囲から逸脱することなく他の材料を用いることができる。テンプレート層102は、後の成長ステップの結晶方位を定めるものである。
【0090】
ステップ(c)では、テンプレート層104上に誘電体マスク106が成膜される。典型的にはプラズマ増殖化学気相成膜法(PECVD)が用いられるが、本発明の範囲から逸脱することなく他の成膜方法を用いることができる。
ステップ(d)では、フォトリソグラフィー法およびエッチング工程によって層106、104、および102がパターン化およびエッチングされる。GaNの窓領域108および側壁110を作るために、エッチング工程により、誘電体マスク106、m面GaNテンプレート層104、およびAlN核生成層102を含む開口の中のすべての材料を取り除かなければならない。そしてGaNテンプレート層104の側壁110は、新材料の成長にとって望ましい結晶方位を持つことになる。
【0091】
ステップ(e)では、典型的には無極性m面GaN材料である層112が、窓領域108内で側壁110上に成長する。層112は、誘電体マスク106の上表面114の上に成長を開始すると、上表面114に沿って横方向に成長し始め、遂には一つの横方向成長116がもう一つ横方向成長118と所定の交差点120でぶつかる。層112は、この点から垂直方向への成長を開始する。交差点120は、それぞれの横方向成長が互いに会合するところであり、層112のより速い成長工程を用いることが出来る。それゆえ、例えば、層112は最初はMOCVDを用いて成長し、交差点120が会合したらHVPEを用いて成長することが出来る。
【0092】
層112の成長は、典型的には窓領域108からの垂直成長が完了する前に交差点120に達するため、窓領域108は、層112で完全には満たされず、マスク106の上表面に沿って層112の下に空隙ができる。更に、層112の成長を水平方向および垂直方向の両方に望ましい方向に制御するために、窓領域108のサイズ、深さ、および窓領域108間の距離を選択することが出来る。例えば、これに限定されないが、横方向の成長速度が垂直方向の成長速度よりも速くなるように、あるいはその逆になるように層112の成長速度を制御するために、窓領域108を他の窓領域108とは異なる深さまでエッチングしたり、他の窓領域108から遠くに離れた位置に置いたりしてもよい。テンプレート層104も、層112の横方向対垂直方向の成長速度の比を相殺するためにサイズ、例えば厚さになどを選択することができる。
【0093】
典型的に、層112の成長は1000〜120℃の温度範囲と20〜760Torrの範囲の反応装置圧力で起こり、層112は、成長のさまざまな段階で100〜3500の範囲のV/III比を有する。表面に沿った成長または窓領域108内の成長を制御するために、更なるマスク層106を用いることが出来る。
実験結果
例として、m面SiC基板上にAlN核生成層を用いて0.2〜2μmの無極性m面GaN薄膜をMOCVD法で成膜し、テンプレートを形成する。このテンプレートは、SLEO処理後に平坦な側壁を得るために十分に平坦でクラックがないものであるべきである。我々の経験から、厚いm面GaNはストリエーションあるいはスレート形状であり、これは会合に影響を与える。しかしながら、薄いテンプレートは、成長開始場所または側壁上の横方向成長を乏しくさせる。最適な厚さのテンプレートとSLEO法を用いるのが好ましい。代替として、このテンプレートをMBE法で成膜してもよい。このテンプレート上にプラズマ増殖化学気相成膜法(PECVD)で厚さ200〜2000ÅのSiO薄膜が成膜される。<11−20>方向に沿っている平行なストライプのマスク・パターンが、従来のフォトリソグラフィー技術を用いてSiO薄膜へ転写される。この実験では、2μm幅の開口で隔てられた8μm幅のストライプが用いられる。PRマスクを用いて、開口領域内のSiO、GaNおよびAlNが基板までドライ・エッチングされる。このエッチング工程は、HClとHFを用いたウェット・エッチングに置き換えてもよい。マスクをパターン化したのち、試料はPRを取り除くために溶剤で洗浄され、MOCVDを用いた選択的エピタキシ再成長のための装置に装填される。
【0094】
この横方向/垂直方向再成長(図1のステップ(e))の間、高温(1180℃)、低圧力(70torr)およびやや低めのV/III比(354)が用いられる。この成長条件では、露出したGaNの側壁上で成長が開始され、横方向と垂直方向の成長が始まる。この成長方向の特徴により、GaNがマスク材料と出合う窓領域の端部を除いて欠陥はすでに低減している。また、(0001)c面上のGa面のGaNは、(000−1)c面上のN面のGaNよりも成長速度が速いため、再成長GaNに特有な形状が形成される。再成長GaNの上側で完全に会合するためには、MOCVD法またはHVPE法による速い成長速度が好ましい。この実験では、MOCVD法で部分会合させた後に、完全に会合させるために成長速度が速い(2倍の)HVPE法が用いられる。
【0095】
図2(a)は、MBE法によるテンプレート層成長と2/8マスクを用いたフォトリソグラフィー法で処理し、パターン化されたSLEOテンプレートの走査型電子顕微鏡(SEM)像である。図2(a)は、図1のステップ(d)に記述された基板と層とを示す。最初のテンプレートは、MOCVD法またはMBE法のどちらの方法で成長してもよい。フォトリソグラフィー法処理の間、GaNの平坦な側壁で基板までエッチングする必要がある。
【0096】
図2(b)は、図1のステップ(e)のSEM像であり、層112(無極性m面GaN材料)の横方向および垂直方向成長が存在し、図1のステップ(e)に示すように、このステップ後にいくつかの領域はすでに会合している(交差点120に達している)ことを示す。図2(c)は、MOCVD法の成長速度のみを倍にすることによって完全に会合したオーバーグロス層の上面を示すSEM像である。この図は図1のステップ(f)のSEM像である。
【0097】
図3(a)および図3(b)は、原子間力顕微鏡(AFM)像である。
図3(a)は平坦なテンプレートのAFM像を示し、m面GaNがm面SiC基板上に直接成長していることを示す。平坦なテンプレートの自乗平均平方根(RMS)の粗さ、例えば、GaN層の粗さは13.8nmである。図3(b)は、SLEO法成長のテンプレートのAFM像を示し、RMSの粗さは、上表面(図1のステップ(f)の層112の上面)では1.15nmに低下している。SLEO法成長m面GaNにおける粗さの低下は、SLEO法で成長した材料(層112)の欠陥低減のためであり、平坦に成長したGaNではスレート状、またはストリエーション形態がよく見られる。「翼」領域は表面114上の層112であり、一方、「窓」領域は窓108の中に成長した層112の部分である。 典型的には、層112が成長した後は、テンプレート層104とおよび層112の上表面は、10cm−2未満の転位密度と10cm−1未満の積層欠陥密度を示す。
【0098】
図4(a)、図4(b)、図4(c)、および図4(d)は透過型電子顕微鏡像である。
図4(a)は完全に会合したSLEO法成長のテンプレート(層112)の断面像であり、図4(b)は局在化した積層欠陥を示すために図4(a)の長方形領域からの拡大図である。図4(c)および図4(d)は、転位密度を示すための平面像である。図4(a)および図4(b)では、積層欠陥(暗い線)は窓108の端部を除いて消えている。図4(c)および図4(d)では、転位もまた、窓領域108の端部にのみ示されている。
【0099】
図5は、平坦なテンプレートと完全に会合したSLEO法成長のテンプレートに対して軸上走査したX線回折の半値全幅の値を示す表である。SLEO法成長の構造がm面GaNに適用されたときに、全てのFWHM値は低下している。このことは、欠陥が低減したために薄膜の品質が向上したことを意味する。
図6は、平坦なテンプレートと完全に会合したSLEO法成長のテンプレートに対するフォトルミネッセンス(PL)測定結果である。SLEO法を用いると、欠陥が低減し、バンド端発光がより強くなるため、PL強度が14倍増加する。線600は、m−GaNテンプレート上に直接成長した多重量子井戸(MQW)構造のフォトルミネッセンスを示し、線602は、本発明によるm面SLEO法による基板上に成長したMQW構造を示す。
【0100】
図7(a)および図7(b)は、表面平坦化の過程を示す光学顕微鏡像である。
図7(a)は、MOCVD法またはHVPE法で会合が達成された直後の粗い表面の例であり、図7(b)は、層112上の表面平坦化が完成したときの例である。表面平坦化は、層112に対して前記した成長条件を用いて更なるMOCVD成長を行って達成される。表面平坦化は、MOCVD法またはHVPE法または他の成長技術で層112をさらに長い時間成長することによって起こる。層112をさらに長い時間成長することで、表面品質の改善とその結果、デバイス品質と歩留まりの改善が可能となる。
改良と変形の可能性
好ましい実施形態において、無極性m面GaNテンプレートのエッチングされた側壁からの横方向エピタキシャル・オーバーグロス工程を記述してきた。会合または表面平坦性は、基板のミスカット方位によって影響される。最初のテンプレートの成長または会合は、MOCVD法、HVPE法、またはMBE法により発生させることができる。
【0101】
好ましい実施形態において、無極性または半極性III族窒化物テンプレートのエッチングされた側壁からのLEO成長工程を記述してきた。上に無極性または半極性III族窒化物すなわちGaNのテンプレートが形成される代替の適当な基板材料は、a面およびm面SiCまたはr面Alを含むがこれに限定されない。側壁成長工程のベースとして用いるべきテンプレート材料は、これらに限定されないが、様々な厚さと結晶学的方位のGaN、AlN、AlGaN、およびInGaNを含む任意の無極性または半極性III族窒化物テンプレート材料であってよい。この材料は、MOCVD法またはHVPE法または任意の他の様々な方法を用いた任意の手段で形成することが出来る。このようなテンプレート材料を成長するためには、GaNおよびAlNを含む様々な核生成層が用いられる。誘電体を含む様々なマスク材料と色々な開口または窓間隔をもつ幾何学形状、色々なサイズおよび寸法を用いてもよい。本発明の実施において、様々な厚さのマスクの成膜方法および様々な方位をもつマスクのパターン化技術を用いてもよく、結果を著しく変えることはない。マスクおよび/またはテンプレート材料のエッチングにおいて、ウェット・エッチング技術およびドライ・エッチング技術を含むがこれらに限定はされない多くの代替のエッチング方法を用いてもよい。側壁から横方向に成長している材料が会合し、欠陥の多い材料がトレンチの底面から垂直方向に成長するのを阻止する限り、テンプレート材料のエッチングの深さを変えてもよい。確実に側壁からのみの成長を行うために、基板のエッチングを工程に含んでもよい。エッチングによって形成される1つ以上のトレンチは、U字形またはV字形の溝、穴、または窪みを含むさまざまな形状であってよい。
【0102】
他の可能な変形は、上記のようにIII族窒化物材料をエッチングした後に、側壁からのみ再成長が出来るようにトレンチの底面上に更なるマスクを成膜してもよい。側壁からの無極性または半極性III族窒化物の横方向オーバーグロスに必要な成長パラメータは、反応装置ごとに変化し、そのような変形は、本発明の一般的な実施の過程を基本的に変えるものではない。マスク上で薄膜が最終的に会合することは望ましいが、本発明の実施における必要条件ではない。それ故に、本開示は側壁から横方向にオーバーグロスした無極性または半極性III族窒化物薄膜の、会合済みの薄膜および未会合の薄膜の両方に適用される。
【0103】
本明細書に記述した本発明およびその可能な変形の全ては、会合を達成した後、SLEO法成長の工程を一層一層繰り返すことによって複数回適用でき、そうすることによって欠陥密度を更にさらに低下させる多段階SLEO法成長の工程を作ることもできる。本発明は、SLEO成長工程と成長の色々な段階で、有機金属化学気相成膜(MOCVD)法、およびハイドライド気相エピタキシ(HVPE)法、および分子線ビーム・エピタキシ(MBE)法、またはこれらの成長方法の任意の組み合わせを含むがこれに限定されることはない任意の成長方法で実施できる。
利点と改良点
本発明は、m面無極性GaNのSLEO法成長の成功を示す。これにより出来上がったデバイスにおける分極効果を阻止しながら無極性または半極性III族窒化物材料において最も簡単な様式で最も効率よく転位の存在を低減することが出来る。
【0104】
これまでのMOCVD法によるGaNの側壁横方向オーバーグロス(SLEO)法と同様の報告は、ペンデオ・エピタキシとして知られている。この技術は、有極性c面GaN成長だけに対して実験された。また、処理と成長に関して基本的な相違点がある。例えば、比較的高価なSiCである基板は、成長が選択的に側壁でだけ起こり基板上には起こらないという意味で擬似マスクとして用いられている。結果として、材料は基板までエッチングされねばならず、また、エッチング工程は基板の中のある深さまで続けられねばならない。したがって、成長は開いた窓を通して開始されるのではない。それ故に、トレンチの底面から垂直方向に成長した材料が側壁の上面に達する前に、開いた窓を通して側壁の上面を会合させるために成長中の変数となるものは含まれない。横方向成長は、エッチングされた側壁全体上の核生成と側壁全体からの成長を含む。研究の主な焦点は支柱全体の成長である。
【0105】
他の同様の研究、すなわち、トレンチからの横方向オーバーグロス(LOFT)法は、支柱の上面と底面にSiOマスクを成膜した後に、側壁を露出させるだけでトレンチからのGaNの成長を示唆した。これは有極性c面GaNでのみ実験的に示された。
現在のところ、GaN薄膜は、バルク結晶の入手困難性のためにヘテロエピタキシャルに成長しなければならない。この成長工程のために完全に格子整合した基板は存在しない。結果として、本発明は、また、究極的にはホモエピタキシャル成長とするための自立のGaN基板の成長のためのベースとなる優れた材料を製造する。
参考文献
以下の参考文献は参照することによってここに取り込まれているものとする。
【0106】
1.Tsvetanka S,Zhelva,Scott A.Smith et al.,“Pendeo−Epitaxy−A new approach for lateral growth GaN structures”,MRS Internet J.Nitride Semicond.Res.,4S1,G38(1999)
2.Y.Chen,R.Schneider,Y.Wang,“Dislocation reduction in GaN thin films via lateral overgrowth from trenches,Appl. Phys. Letters.,75(14)2062(1999)
3.Kevin Linthicum,Thomas Gehrke,Darren Thomson,et al.,“Pendeoepitaxy of gallium nitride films,”Appl.Phys.Lett.,75(2)196(1999)
4.M.D.Craven,S.H.Lim,F.Wu,J.S.Speck,and S.P.Denbaars,“Threading dislocation reduction via laterally overgrown nonpolar (11−20) a−plane GaN,”Appl.Phys.Lett.,81(7)1201(2002)
5.Changqing Chen,Jianping Zhang,Jinwei Yang,et al.,“A new selective area lateral epitaxy approach for depositing a−plane GaN over r−plane sapphire,”Jpn.J.Appl.Phys.Vol.42(2003)pp.L818−820
結論
これで本発明の好ましい実施形態に関する記述を終える。
【0107】
本発明は、III族窒化物材料における貫通転位密度を低減させるための方法とデバイスとを含む。このような方法は、基板上に核生成層を成長するステップと、該核生成層上に結晶方位を決めるテンプレート層を成長するステップと、該テンプレート層上に上表面を有するマスクを成膜するステップと、結晶方位が該テンプレート層上に、エッチングによって作られた複数の窓内に露出していることを特徴とする、該マスクと該テンプレート層とおよび該核生成層とをエッチングするステップと、III族窒化物層の成長が該上表面に達すると、III族窒化物層は該上表面に沿って成長し、第1の窓内の成長は、第2の窓内の成長と交差点で会合してIII族窒化物層のほぼ平坦な上表面を作ることを特徴とする、複数の窓内にIII族窒化物層を成長するステップと、および、III族窒化物層の貫通転位密度が低減するように、III族窒化物層のほぼ平坦な上表面を平坦化するステップを含む。
【0108】
このような方法は、更に任意で、該III族窒化物層の該ほぼ平坦な上表面がm面であること、該III族窒化物層が無極性材料であること、該III族窒化物層は該窓から垂直方向に成長している該III族窒化物材料の成長を阻止する該マスクの該上表面に沿って横方向に成長していること、該窓が引き続く横方向成長ステップにおいて平坦な側壁を作るように軸合わせされていること、該テンプレート層が競合する横方向対垂直方向の成長速度の比を相殺するために該窓のサイズに比例して伸縮した厚さを有すること、該上表面に沿って成長している該III族窒化物層が、該窓内で成長している該III族窒化物材料が該側壁の上面に完全に達する前に会合するように、エッチングが1つ以上のエッチング深さまで行われること、会合の後は該III族窒化物層の成長方法を変えること、該III族窒化物層が1000〜1250℃の温度範囲と20〜760Torrの範囲内の反応装置圧力下で成長されること、該III族窒化物層が成長の様々な段階で100〜3500の範囲のV/III比をもつことを含み、横方向の成長速度が垂直方向の成長速度より大きく、トレンチの底面上に更なるマスクを成膜することによってトレンチの底面からの成長を阻止することを特徴とし、および該方法で作られるデバイスを含む。
【0109】
この方法は、更に任意で、該III族窒化物層の該上表面の自乗平均平方根(RMS)の粗さが13.8nm未満で、該テンプレート層の全面積に亘って転位密度は10cm−2未満で積層欠陥密度は10cm−1未満であることを特徴とする方法を含む。該方法を用いて作られるデバイスは光電子デバイスであり、該III族窒化物層は無極性III族窒化物層または半極性III族窒化物層のどちらでもよい。
【0110】
本発明の一つ以上の実施形態のこれまでの記述は、例示と説明を目的として示された。開示の形態そのものによって本発明を包括または限定することを意図するものではない。上記の教示に照らして、本発明の範囲を逸脱することなく、本明細書に記載の工程を更に調節するなどの多くの改良と変形が可能である。本発明の範囲はこの詳細な説明によってではなく、添付の請求項によって限定される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
III族窒化物材料において貫通転位密度を低減する方法であって、
基板上に核生成層を成長するステップと、
前記核生成層上にテンプレート層を成長するステップであって、前記テンプレート層が結晶方位を規定することを特徴とするステップと、
前記テンプレート層上に上表面をもつマスクを成膜するステップと、
前記マスク、前記テンプレート層、および前記核生成層をエッチングするステップであって、前記結晶方位が、前記テンプレート層上で前記エッチングによって作られる複数の窓内に露出することを特徴とするステップと、
前記複数の窓内にIII族窒化物層を成長するステップであって、前記III族窒化物層の前記成長が、前記上表面に達すると、前記III族窒化物層は前記上表面に沿って成長し、第1の窓内の成長が第2の窓の成長と交差点で会合して、前記III族窒化物層のほぼ平坦な上表面を作ることを特徴とするステップと、
前記III族窒化物層の前記ほぼ平坦な上表面を、前記III族窒化物層が低減した貫通転位密度を持つように平坦化するステップとを備えたことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記III族窒化物層の前記ほぼ平坦な上表面は、m面であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記III族窒化物層は、無極性材料であることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記マスクの前記上表面に沿って横方向に成長する前記III族窒化物層は、前記窓から垂直に成長する前記III族窒化物材料を遮断することを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記窓は、引き続く横方向成長ステップにおいて平坦な側壁を作るように軸合わせされることを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記テンプレート層は、競合する横方向と垂直方向の成長速度の比を相殺するために前記窓のサイズに応じて伸縮した厚さを持つことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記窓内に成長している前記III族窒化物材料が、前記側壁の前記上面に完全に到達する以前に、前記上表面に沿って成長している前記III族窒化物層が会合するために、前記エッチングするステップは、1つ以上のエッチング深さにて行われることを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
会合の後に前記III族窒化物層の成長方法を変えるステップを更に備えることを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記III族窒化物層は、1000〜1250℃の温度範囲で、かつ、20〜760Torrの範囲の反応装置圧力で成長されることを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項10】
前記III族窒化物層は、成長の色々な段階で100〜3500の範囲のV/III比を持ち、かつ、横方向成長速度は、垂直方向成長速度よりも大きいことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記トレンチの前記底面上に更なるマスクを成膜することにより、前記トレンチの前記底面からの成長を防ぐステップを更に備えることを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項12】
請求項1に記載の方法を用いて作られるデバイス。
【請求項13】
前記III族窒化物層の前記上表面の粗さの二乗平均平方根(RMS)は13.8nm未満であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記テンプレート層は全面積に亘って、転位密度が10cm−2未満、積層欠陥密度が10cm−1未満であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記III族窒化物層は無極性材料であることを特徴とする請求項2に記載の方法。

【図6】
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【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図7】
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【公表番号】特表2010−512301(P2010−512301A)
【公表日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−541345(P2009−541345)
【出願日】平成19年12月11日(2007.12.11)
【国際出願番号】PCT/US2007/025302
【国際公開番号】WO2008/073414
【国際公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【出願人】(592130699)ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア (364)
【氏名又は名称原語表記】The Regents of The University of California
【出願人】(503360115)独立行政法人科学技術振興機構 (1,734)
【Fターム(参考)】