説明

車両用表示システム

【課題】 ユーザに見やすい地図情報を提供する車両用表示システムを提供する。
【解決手段】 車載用ナビゲーション装置と車両用メータ装置を含む車両用表示システムにおいて、車載用ナビゲーション装置は、車載用ナビゲーション装置に含まれる表示器に表示するためのナビ表示用文字列を記憶する文字列記憶手段と、ナビ表示用文字列をメータ表示用文字列に変換する文字列変換手段と、メータ表示用文字列を車両用メータ装置に送る送信手段とを有し、車両用メータ装置は、送信されてきたメータ表示用文字列を受信する受信手段と、受信されたメータ表示用文字列を表示するためのナビゲーション表示領域を有することを特徴とする車両用表示システムとして提供可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用表示システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、車両の計器パネルの表示装置として、従来の機械式メータの他に液晶等の画像表示装置も用いられている。画像表示装置には、表示のデザインやレイアウトを自在に設定できるという利点がある。
【0003】
そこで、従来のメータ表示に加えて、この表示装置において車載用ナビゲーション装置の画面表示を行なう車両用表示装置も考案されている。しかし、車載用ナビゲーション装置の画面表示が行なわれる領域は、通常の車載用ナビゲーション装置の画面よりも小さい場合があり、市町村名、道路名などの文字を表示する場合、表示装置の大きさにかかわらずその文字を同じように表示すると、文字の判読が困難になる場合がある。
【0004】
そこで、表示装置の大きさすなわち地図のスケールが異なった場合でも、文字の判読を容易にする地図表示装置が考案されている(特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】特開平10−091063号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の地図表示装置では、車載用ナビゲーション装置単体において地図の縮尺に応じて、文字列を変更したり、文字数を変更してユーザに見やすい地図表示を得るものであるが、他の装置と連携するものではない。
【0007】
また、文字列の変換を行なったとしても、メータにおける車載用ナビゲーション装置の画面表示において、文字列が重なって表示されることもありうる等、文字の判読を十分容易にするものではない。
【0008】
上記問題を背景として、本発明の課題は、ユーザに見やすい地図情報を提供する車両用表示システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段および発明の効果】
【0009】
本発明は、上記課題を解決するための車両用表示システムを提供するものである。すなわち、請求項1によれば、車載用ナビゲーション装置と車両用メータ装置を含む車両用表示システムにおいて、車載用ナビゲーション装置は、車載用ナビゲーション装置に含まれる表示器に表示するためのナビ表示用文字列を記憶する文字列記憶手段と、ナビ表示用文字列をメータ表示用文字列に変換する文字列変換手段と、メータ表示用文字列を車両用メータ装置に送る送信手段とを有し、車両用メータ装置は、送信されてきたメータ表示用文字列を受信する受信手段と、受信されたメータ表示用文字列を表示するためのナビゲーション表示領域を有することを特徴とする車両用表示システムとして構成される。
【0010】
上記構成によって、車両用メータ装置のナビゲーション表示領域が車載用ナビゲーション装置に含まれる表示器と大きさが異なる場合でも、車載用ナビゲーション装置においてナビゲーション表示領域の大きさに合う文字列に変換することで、ユーザの文字の判読を容易にすることが可能となる。
【0011】
また、請求項2によれば、上記課題を解決するための車両用表示システムは、車載用ナビゲーション装置と車両用メータ装置を含む車両用表示システムにおいて、車載用ナビゲーション装置は、車載用ナビゲーション装置に含まれる表示器に表示するためのナビ表示用文字列を記憶する文字列記憶手段と、ナビ表示用文字列を車両用メータ装置に送る送信手段とを有し、車両用メータ装置は、送信されてきたナビ表示用文字列を受信する受信手段と、受信されたナビ表示用文字列をメータ表示用文字列に変換するメータ文字列変換手段と、変換されたメータ表示用文字列を表示するためのナビゲーション表示領域を有することを特徴とする車両用表示システムとして構成される。
【0012】
上記構成によっても、車両用メータ装置のナビゲーション表示領域が車載用ナビゲーション装置に含まれる表示器と大きさが異なる場合でも、車両用メータ装置においてナビゲーション表示領域の大きさに合う文字列に変換することで、ユーザの文字の判読を容易にすることが可能となる。
【0013】
また、請求項3によれば、上記課題を解決するための車両用表示システムは、車載用ナビゲーション装置と車両用メータ装置を含む車両用表示システムにおいて、車載用ナビゲーション装置は、車載用ナビゲーション装置に含まれる表示器に表示するためのナビ表示用文字列を記憶する文字列記憶手段と、ナビ表示用文字列を所定の文字列に変換する文字列変換手段と、所定の文字列を車両用メータ装置に送る送信手段とを有し、車両用メータ装置は、送信されてきた所定の文字列を受信する受信手段と、受信された所定の文字列をメータ表示用文字列に変換するメータ文字列変換手段と、変換されたメータ表示用文字列を表示するためのナビゲーション表示領域を有することを特徴とする車両用表示システムとして構成される。
【0014】
上記構成によっても、車両用メータ装置のナビゲーション表示領域が車載用ナビゲーション装置に含まれる表示器と大きさが異なる場合、車載用ナビゲーション装置で変換されて車両用メータ装置に送られてきた文字列が、ナビゲーション表示領域の大きさに合わない場合でも、車両用メータ装置でナビゲーション表示領域の大きさに合う文字列に再度変換することで、ユーザの文字の判読を容易にすることが可能となる。
【0015】
請求項4によれば、本発明の車両用表示システムにおける文字列変換手段はナビ表示用文字列の文字数を変換する構成をとることができる。
【0016】
上記構成によって、車両用メータ装置のナビゲーション表示領域が車載用ナビゲーション装置に含まれる表示器と大きさが異なる場合でも、ユーザの文字の判読を容易にすることが可能となる。
【0017】
請求項5によれば、本発明の車両用表示システムにおける文字列変換手段はナビ表示用文字列の表示意匠を変換する構成をとることができる。
【0018】
文字列の表示色,書体,装飾等の文字意匠も表示画面の大きさによってユーザの文字の判読に影響を及ぼすことがある。上記構成によって、車両用メータ装置のナビゲーション表示領域が車載用ナビゲーション装置に含まれる表示器と大きさが異なる場合でも、ユーザの文字の判読を容易にすることが可能となる。
【0019】
請求項6によれば、本発明の車両用表示システムにおける文字列変換手段は文字列変換データベースを含み、文字列変換データベースに基づいてナビ表示用文字列を変換する構成をとることができる。
【0020】
上記構成によって、変換対象の各文字列に対応した変換後の文字列を記憶することで、文字列変換の処理負荷が軽減され、ナビゲーション表示領域への表示に要する時間も短縮される。
【0021】
請求項7によれば、本発明の車両用表示システムにおける文字列変換データベースは文字列の変換ランクを含み、文字列変換手段は変換ランクに基づいてナビ表示用文字列を変換する構成をとることができる。
【0022】
車両用メータ装置のナビゲーション表示領域が車載用ナビゲーション装置に含まれる表示器よりも小さい場合、ナビゲーション表示領域に表示する文字列を取捨選択する必要もありうる。例えば、ナビゲーション表示領域の大きさによって、変換する文字列のランク付けを行なえばよい。上記構成によって、変換が必要な文字列のみ変換を行なうため、文字列変換の処理負荷が軽減され、ナビゲーション表示領域への表示に要する時間も短縮される。また、ランクによって文字列を「文字なし」の文字列に変換するようにすれば、車両用メータ装置のナビゲーション表示領域には当該文字列は表示されず、文字列が重なることも回避され文字列の判読も容易になる。
【0023】
請求項8によれば、文字列変換データベースはナビ表示用文字列およびメータ表示用文字列を含む構成をとることができる。
【0024】
上記構成によって、文字列変換データベースを参照して必要なメータ表示用文字列を選択するため、文字列の変換を行なうことなく車載用ナビゲーション装置から車両用メータ装置へメータ表示用文字列を送ることができる。よって、文字列変換処理は文字列変換データベースの参照処理のみとなるので、処理時間を短縮することが可能となる。
【0025】
請求項9によれば、本発明の車両用表示システムにおける車載用ナビゲーション装置は電子地図データを記憶する地図データ記憶手段を有し、文字列変換データベースは、地図データ記憶手段に含まれる構成をとることができる。
【0026】
電子地図データには地名等の文字列が含まれているので、上記構成によって、地名等の文字列に関連付けて文字列変換データベースを構成することで、記憶領域を効率よく使用できる。また、文字列変換データベースを参照する処理時間も短縮できる。
【0027】
また、車載用ナビゲーション装置に表示するための文字列と電子地図データとを合わせて記憶し、別に車両用メータ装置のナビゲーション表示領域に表示するための文字列を予め作成して電子地図データと合わせて記憶するような、表示器毎に文字列と電子地図データとを合わせて記憶するデータベースを形成する構成を用いれば、車載用ナビゲーション装置において文字列変換データベースを参照して車両用メータ装置の文字列を作成して電子地図データと合わせて車両用メータ装置に送る処理を行なう必要がなく、車両用メータ装置用の電子地図データを参照して該当する領域の電子地図データ(文字列を含んでいる)を車両用メータ装置に送るだけでよいので、車載用ナビゲーション装置の処理負荷を低減することが可能となる。
【0028】
請求項10によれば、本発明の車両用表示システムは、車両の動的な情報を取得する動的情報取得手段を有し、文字列変換手段は、取得された動的情報に基づいてナビ表示用文字列を変換する構成をとることができる。
【0029】
動的情報には、車両の現在位置,車速,地図の粗密や縮尺,走行道路,時間,天候,ユーザ設定等がある。これら動的情報に基づいて、表示すべき文字列の取捨選択や表示方法の変更を行なうことができ、より見栄えの良い表示を行なうことが可能となる。
【0030】
請求項11によれば、本発明の車両用表示システムにおけるメータ文字列変換手段は受信されたナビ表示用文字列あるいは所定の文字列の文字数を変換する構成をとることができる。
【0031】
上記構成によって、車両用メータ装置のナビゲーション表示領域が車載用ナビゲーション装置に含まれる表示器と大きさが異なる場合でも、ユーザの文字の判読を容易にすることが可能となる。
【0032】
請求項12によれば、本発明の車両用表示システムにおけるメータ文字列変換手段は受信されたナビ表示用文字列あるいは所定の文字列の表示意匠を変換する構成をとることができる。
【0033】
文字列の表示色,書体,装飾等の文字意匠も表示画面の大きさによってユーザの文字の判読に影響を及ぼすことがある。上記構成によって、車両用メータ装置のナビゲーション表示領域が車載用ナビゲーション装置に含まれる表示器と大きさが異なる場合でも、ユーザの文字の判読を容易にすることが可能となる。
【0034】
請求項13によれば、本発明の車両用表示システムにおけるメータ文字列変換手段はメータ文字列変換データベースを含み、メータ文字列変換データベースに基づいて受信されたナビ表示用文字列あるいは所定の文字列を変換する構成をとることができる。
【0035】
上記構成によって、変換対象の各文字列に対応した変換後の文字列を記憶することで、文字列変換の処理負荷が軽減され、ナビゲーション表示領域への表示に要する時間も短縮される。
【0036】
請求項14によれば、本発明の車両用表示システムにおけるメータ文字列変換データベースは文字列の変換ランクを含み、メータ文字列変換手段は変換ランクに基づいて受信されたナビ表示用文字列あるいは所定の文字列を変換する構成をとることができる。
【0037】
車両用メータ装置のナビゲーション表示領域が車載用ナビゲーション装置に含まれる表示器と大きさが異なる場合、ナビゲーション表示領域に表示する文字列を取捨選択する必要もありうる。例えば、ナビゲーション表示領域の大きさによって、変換する文字列のランク付けを行なえばよい。上記構成によって、変換が必要な文字列のみ変換を行なうため、文字列変換の処理負荷が軽減され、ナビゲーション表示領域への表示に要する時間も短縮される。また、ランクによって文字列を「文字なし」の文字列に変換するようにすれば、車両用メータ装置のナビゲーション表示領域には当該文字列は表示されず、文字列が重なることも回避され文字列の判読も容易になる。
【0038】
請求項15によれば、本発明の車両用表示システムは、車両の動的な情報を取得する動的情報取得手段を有し、メータ文字列変換手段は、取得された動的情報に基づいて受信されたナビ表示用文字列あるいは所定の文字列を変換する構成をとることができる。
【0039】
動的情報には、車両の現在位置,車速,地図の粗密や縮尺,走行道路,時間,天候,ユーザ設定等がある。これら動的情報に基づいて、表示すべき文字列の取捨選択や表示方法の変更を行なうことができ、より見栄えの良い表示を行なうことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0040】
ユーザに見やすい地図情報を提供する車両用表示システムを提供するという目的を、車載用ナビゲーション装置において、車載用ナビゲーション装置で表示するための文字列を、車両用メータ装置で表示するための文字列に変換し、その変換された文字列を車両用メータ装置で表示する構成により実現した。
【実施例】
【0041】
以下、本発明の実施の形態を、図面に示す実施例を参照しながら説明する。図1に本発明の車両用表示システムの全体構成を示す。車両用表示システムは、メータECU40およびメータ50,車載用ナビゲーション装置(以下、ナビゲーション装置と略称する)100を含んで構成されている。メータECU40とナビゲーション装置100とは車内LAN(Local Area Network)27によって接続されている。また、データの内容によって車内LAN27を介さず専用のケーブルによってデータを伝送する構成としてもよい。
【0042】
図2はメータECU40およびメータ50の構成を示したブロック図である。メータECU40は、制御部41と、その制御部41に入出力回路であるI/O42を介して接続される、描画部43,LAN I/F44,外部メモリ45を含んで構成される。
【0043】
本発明のメータ文字列変換手段である制御部41は周知のCPU41a,ROM41b,RAM41c,および図示しないA/D変換回路等の周辺回路を含んで構成される。ROM41bにはメータECU40で行なわれる各種処理を実行するためのメータ制御プログラム41pおよびデータが記憶されている。
【0044】
描画部43は、車内LAN27等から取得したメータ表示に必要なデータに基づいて、メータ50に表示させるための描画データを生成するもので、表示用のデータや表示色のデータも記憶されている。取得するデータは、例えばエンジン水温,エンジン回転数,車速,シフトポジション,走行距離,日時,残燃料等である。
【0045】
本発明の受信手段であるLAN I/F44は車内LAN27とのデータの遣り取りを行なうためのインターフェース回路である。
【0046】
本発明の文字列記憶手段,メータ文字列変換データベースである外部メモリ45はEEPROM(Electrically Erasable & Programmable Read Only Memory:電気的消去・プログラム可能・読出し専用メモリ)やフラッシュメモリ等の書き換え可能な半導体メモリによって構成され、メータECU40の動作に必要な情報およびデータが記憶されている。なお、外部メモリ45は、メータECU40がオフ状態になっても、記憶内容が保持されるようになっている。
【0047】
メータ50はマイク51,スピーカ52,LED53,表示器54を含んで構成され、メータECU40からの描画データを表示する。
【0048】
マイク51は例えば、ナビゲーション装置100の音声入力装置の一部として使用する。マイク51に入力された音声データは車内LAN27を介さず直接ナビゲーション装置100に送られる構成としてもよい。
【0049】
スピーカ52は各種車載機器からの音声メッセージを送出するもので、ナビゲーション装置100の音声メッセージも送出される。なお、スピーカ52とナビゲーション装置100とは車内LAN27を介さず直接接続される構成としてもよい。
【0050】
LED53は方向指示灯,動作モニタ灯や警告灯などの、主に不定期で表示が行なわれるものに用いられる。
【0051】
表示器54は周知のカラー液晶表示等のパネル54a,バックライト54b,および液晶表示制御を行なうための図示しないドライバ回路を含んで構成されている。ドライバ回路は、例えば、画素毎にトランジスタを付けて目的の画素を確実に点灯させたり消したりすることができるアクティブマトリックス駆動方式が用いられ、メータECU40から送られる描画指令および描画データに基づいて表示を行なう。また、表示器54として有機EL(ElectroLuminescence:電界発光)表示器,プラズマ表示器を用いてもよい。また、ナビゲーション表示領域66(図10参照)以外を周知の機械式メータとする構成としてもよい。
【0052】
図4にメータ50の断面図を示す。表示器54,ドライバ回路等が含まれるメータ基板58,LED53(図示せず)等がケース57に収納されダッシュパネルの所定の位置に取り付けられる。ケースの上下は、主として光の反射や映り込みを抑制してメータ50の視認性を向上させるためのメータフード55で覆われている。また、表示器54の前面には運転者が見やすい適切な倍率で表示させるためのレンズ56が取り付けられている。
【0053】
図3はナビゲーション装置100の構成を示すブロック図である。ナビゲーション装置100は、位置検出器1,地図データ入力器6,操作スイッチ群7,リモートコントロール(以下リモコンと称する)センサ11,音声案内などを行なう音声合成回路24およびスピーカ15,不揮発メモリ9,表示器10,ハードディスク装置(HDD)21,これらの接続された制御回路8,リモコン端末12を備えている。
【0054】
位置検出器1は、周知の地磁気センサ2,ジャイロスコープ3,距離センサ4,および衛星からの電波に基づいて車両の位置を検出するGPS受信機5を有している。これらのセンサ等2,3,4,5は各々が性質の異なる誤差を持っているため、複数のセンサにより各々補完しながら使用するように構成されている。なお、精度によっては前述したうちの一部のセンサで構成してもよく、さらに、ステアリングの回転センサや各転動輪の車輪センサ例えば車速センサ23等を用いてもよい。
【0055】
操作スイッチ群7は、例えば表示器10と一体になったタッチパネル22もしくはメカニカルなスイッチが用いられる。タッチパネル22は、表示器10の画面上にガラス基盤と透明なフィルムにスペーサと呼ばれる隙間を介してX軸方向、Y軸方向に電気回路が配線され、フィルム上をユーザがタッチすると、押された部分の配線がショートして電圧値が変わるため、これを2次元座標値(X,Y)として検出する、いわゆる抵抗膜方式が広く用いられる。その他に、透明な導電性基盤のガラス面に電気信号を受ける物質を塗布し、指をガラス面に近づけると静電容量の変化を電気信号としてセンサで検知する、いわゆる静電容量方式を用いてもよい。メカニカルスイッチの他に、マウスやカーソル等のポインティングデバイスを用いてもよい。
【0056】
また、マイク31および音声認識ユニット30を用いて種々の指示を入力することも可能である。これは、マイク31から入力された音声信号を、音声認識ユニット30において周知の隠れマルコフモデル等の音声認識技術により処理を行ない、その結果に応じた操作コマンドに変換するものである。これら操作スイッチ群7、リモコン端末12、マイク31によって、種々の指示を入力することが可能である。また、メータ50のマイク51を用いてもよい。
【0057】
送受信機13は、例えばVICS(Vehicle Information and Communication System:道路交通情報通信システム)センタ14から道路交通情報を受信するための装置である。
【0058】
また、ETC(自動料金収受システム,ETC:Electronic Toll Collection)車載器16と通信することにより、ETC車載器16がETC路上器(図示せず)から受信した料金情報などを本ナビゲーション装置100に取り込むことができる。また、ETC車載器16によって外部ネットワークと接続し、VICSセンタ14との通信を行なう構成をとってもよい。
【0059】
本発明の文字列変換手段である制御回路8は通常のコンピュータとして構成されており、周知のCPU81,ROM82,RAM83,入出力回路であるI/O84およびこれらの構成を接続するバスライン85が備えられている。CPU81は、HDD21に記憶されたナビプログラム21pおよびデータにより制御を行なう。また、HDD21へのデータの読み書きの制御はCPU81によって行なわれる。A/D変換部86は周知のA/D(アナログ/デジタル)変換回路を含み、例えば位置検出器1などから制御回路8に入力されるアナログデータをCPU81で演算可能なデジタルデータに変換するものである。ROM82に、HDD21が故障した場合にナビゲーション機能のうちで必要最低限の動作を行なうためのプログラムを記憶しておいてもよい。
【0060】
描画部87は、HDD21等に記憶された表示用のデータや表示色のデータから表示器10あるいはメータ50のナビゲーション表示領域66に表示させるための描画データを生成する。
【0061】
本発明の文字列変換データベース,地図データ記憶手段であるHDD21には、ナビプログラム21pの他に位置検出の精度向上のためのいわゆるマップマッチング用データ、道路の接続を表した道路データを含む地図データ21mが記憶される。地図データ21mは、表示用となる所定の地図画像情報を記憶するとともに、リンク情報やノード情報等を含む道路網情報を記憶する。リンク情報は、各道路を構成する所定の区間情報であって、位置座標、距離、所要時間、道幅、車線数、制限速度等から構成される。また、ノード情報は、交差点(分岐路)等を規定する情報であって、位置座標、右左折車線数、接続先道路リンク等から構成される。また、リンク間接続情報には、通行の可不可を示すデータなどが設定されている。
【0062】
また、HDD21には経路案内の補助情報や娯楽情報、その他にユーザが独自にデータを書き込むことができ、ユーザデータ21uとして記憶される。これらのユーザデータ21uは、操作スイッチ群7,タッチパネル22およびリモコン端末12の操作あるいはマイク31からの音声入力によって内容の書き換えが可能である。また、ナビゲーション装置100の動作に必要なデータや各種情報をデータベース21dとして記憶してもよい。
【0063】
また、地図データ21mおよびユーザデータ21uは、地図データ入力器6を介して記憶媒体20からそのデータの追加・更新を行なうことが可能である。記憶媒体20は、そのデータ量からCD−ROMやDVDを用いるのが一般的であるが、例えばメモリカード等の他の媒体を用いてもよい。
【0064】
不揮発メモリ9はEEPROMやフラッシュメモリ等の書き換え可能な半導体メモリによって構成され、ナビゲーション装置100の動作に必要な情報およびデータが記憶されている。なお、不揮発メモリ9は、車両のアクセサリスイッチがオフ状態すなわち、ナビゲーション装置100がオフ状態になっても、記憶内容が保持されるようになっている。
【0065】
また、不揮発メモリ9の代わりにナビゲーション装置100の動作に必要な情報およびデータをHDD21に記憶してもよい。さらに、ナビゲーション装置100の動作に必要な情報およびデータを不揮発メモリ9とHDD21に分けて記憶してもよい。
【0066】
表示器10は周知のカラー液晶表示器で構成され、ドット・マトリックスLCD(Liquid Crystal Display)およびLCD表示制御を行なうための図示しないドライバ回路を含んで構成されている。ドライバ回路は、例えば、画素毎にトランジスタを付けて目的の画素を確実に点灯させたり消したりすることができるアクティブマトリックス駆動方式が用いられ、制御回路8から送られる表示指令および表示画面データに基づいて表示を行なう。また、表示器10として有機EL(ElectroLuminescence:電界発光)表示器,プラズマ表示器を用いてもよい。
【0067】
スピーカ15は制御回路8のI/O84に接続される周知の音声合成回路24に接続され、ナビプログラム21pの指令によって不揮発メモリ9あるいはHDD21に記憶されるデジタル音声データを音声合成回路24においてアナログ音声に変換したものが送出される。なお、音声合成の方法には、音声波形をそのままあるいは符号化して蓄積しておき、必要に応じて繋ぎあわせる録音編集方式などがある。また、メータ50のスピーカ52を用いてもよい。
【0068】
車速センサ23は周知のロータリエンコーダ等の回転検出部を含み、例えば車輪取り付け部付近に設置されて車輪の回転を検出してパルス信号として制御回路8に送るものである。制御回路8では、その車輪の回転数を車両の速度に換算して、車両の現在位置から所定の場所までの予想到達時間を算出したり、車両の走行区間毎の平均車速を算出する。
【0069】
本発明の送信手段であるLAN I/F26は車内LAN27とのデータの遣り取りを行なうためのインターフェース回路である。また、LAN I/F26を介して車速センサ23からのデータ取り込み、あるいはETC車載器16との接続を行なってもよい。
【0070】
このような構成を持つことにより、ナビゲーション装置100は、制御回路8のCPU81によりナビプログラム21pが起動されると、ユーザが操作スイッチ群7,タッチパネル22、リモコン端末12の操作あるいはマイク31からの音声入力によって、表示器10上に表示されるメニューから目的地経路を表示器10に表示させるための経路案内処理を選択した場合、次のような処理を実施する。
【0071】
すなわち、ユーザが地図上の任意の地点あるいは施設検索や住所検索、ユーザが設定した登録地などから地点を選択して目的地として設定すると、位置検出器1により車両の現在位置が求められ、該現在位置から目的地までの最適な案内経路を求める処理が行われる。そして、表示器10上の道路地図に案内経路を重ねて表示し、ユーザに適切な経路を案内する。このような自動的に最適な案内経路を設定する手法は、ダイクストラ法等の手法が知られている。また、表示器10およびスピーカ15の少なくとも一方によって、操作時のガイダンスや動作状態に応じたメッセージの報知を行なう。
【0072】
図7を用いて、メータ50で表示するための文字列変換処理について説明する。なお、本処理はナビプログラム21pに含まれ、ナビプログラム21pの他のプログラムとともに繰り返し実行される。まず、位置検出器1によって検出された車両の現在位置に基づいて地図データ21mから車両の現在位置周辺の地図情報を取得し(S1)、ナビゲーション装置100の表示器10に表示するためのナビ用地図描画データを作成する(S2)。なお、これらのステップS1,S2は、ナビゲーション装置100においては周知のものである。
【0073】
次に、車内LAN27を介してメータECU40(図7ではメータ)がナビ表示すなわちナビ用地図描画データを要求しているかを調べる。車内LAN27を介してメータECU40から送られてくるデータはRAM83の所定の領域に格納される。ナビ表示の要求の有無は該データに含まれるナビ表示要求フラグによって表され、ナビ表示の要求がある場合はナビ表示要求フラグがセットされる。
【0074】
ナビ表示の要求がある場合(S3:Yes)、地図データ21mに含まれる文字列変換データベースを参照し、先に作成されたナビ用地図描画データに含まれる文字列をメータ50で表示するための文字列に変換して、メータ用地図描画データを作成する(S5)。
【0075】
図5,図6に文字列変換データベースの一例を示す。図5はナビゲーション装置100の表示器10で表示するためのナビ表示用文字列と、メータ50で表示するためのメータ表示用文字列とを別個に記憶しておいて、表示対象機器に応じた文字列に変換するものである。地図データ21mはナビ表示用文字列を含んで記憶されているので、メータECU40からナビ表示の要求があった場合は、表示する地図の範囲に含まれるナビ表示用文字列のIDを調べ、そのIDに対応するメータ表示用の文字列を図5の文字列変換データベースから取得する。例えば、ナビ用地図描画データで「昭和町1丁目」と表示される文字列は、メータ50用地図描画データでは「昭和町1」に変換される。
【0076】
文字列変換データベースと地図データを一体化して、HDD21の地図データ21mあるいはデータベース21dにデータベースとして記憶する構成としてもよい。つまり、ナビ用地図描画データとメータ用地図描画データが別個に記憶される。他に表示器がある場合は、表示用文字列とともに該表示器に対応する地図描画データも記憶される。この場合、メータECU40からナビ表示の要求があった場合は、メータ表示用の地図データからメータ50で表示する範囲を選んでメータ用地図描画データを作成する。
【0077】
図6はナビ表示用文字列の種別に基づいて文字列の変換を行なうものである。ナビ表示用文字列は、ID,種別,別称,ランクとともに記憶される。種別は地名や施設のジャンル毎に定義される。別称はある場合は記憶され、ない場合は「なし」と記憶される。ランクはメータ50で表示する場合の優先順位を表したものである。例えば、メータ用地図描画データ「昭和町1丁目」と「刈谷郵便局」の表示が重なってしまう場合、ランクのより高い「昭和町1丁目」(ランクA)のみを表示し、ランクのより低い「刈谷郵便局」(ランクC)は表示しない。また、例えば「ランクD」として「文字なし」の文字列に変換する、すなわち当該文字列をメータ50で表示しないランクを設定してもよい。
【0078】
ナビ表示用文字列からメータ表示用文字列への変換は例えば以下のように行なう。
(1)別称があるものは別称に変換する。
(2)地図記号のあるものは地図記号に変換する。
(3)住所は「丁目」,「番地」を省略する変換を行なう。
(4)「名古屋市美術館」のように自治体名が含まれるものは「美術館」のように自治体名を省略する変換を行なう。
【0079】
そして、変換された文字列と地図データとを合わせてメータ用地図描画データを作成する。作成されたメータ用地図描画データは車内LAN27を介してメータECU40に送られる(S6)。また、ナビゲーション装置100の表示器10には、ステップS2で作成されたナビ用地図描画データを表示する(S4)。
【0080】
一方、ナビ表示の要求がない場合(S3:No)は、ナビゲーション装置100の表示器10にステップS2で作成されたナビ用地図描画データを表示する(S4)。
【0081】
ナビ用地図描画データに含まれる文字列をメータ50で表示するための文字列に変換してメータ用地図描画データを送るタイミングは、ナビ表示の要求があるようなイベント起動型の他に、ナビ表示の要求の有無を条件に用いず、一定周期のような所定のタイミングで文字列への変換,メータECU40への送信を行なう方法としてもよい。
【0082】
図8を用いて、メータECU40におけるメータ表示用データの描画処理について説明する。本処理はメータ制御プログラム41pに含まれ、メータ制御プログラム41pの他のプログラムとともに繰り返し実行される。まず、メータ50でナビ表示が必要かどうかを調べ、ナビ表示が必要な場合(S11:Yes)には、ナビゲーション装置100(ナビ)に地図情報すなわちメータ用地図描画データを要求するナビ表示要求を車内LAN27を介して送る(S12)。
【0083】
ナビゲーション装置100では、図6のステップS5,S6の処理が行われ、メータ用地図描画データが送られてくるのでこれを取得する(S13)。そして、描画部43において取得したメータ用地図描画データを車速計等の他の描画データと合わせてメータ表示用データを作成してメータ50に送る。メータ50はメータECU40から送られてきたメータ表示用データを表示する(S14)。
【0084】
図9は従来技術によるメータ50における表示例である。図9の例では、水温表示領域61,車速表示領域62,シフトポジション等表示領域63,エンジン回転数表示領域64,燃料計表示領域65,ナビゲーション表示領域66が含まれている。従来技術ではナビ用地図描画データ(ナビ表示用文字列)とメータ用地図描画データ(メータ表示用文字列)とは同一であるため、ナビゲーション表示領域66では、ナビゲーション装置100と同様の文字列が表示されている。
【0085】
図10は本発明の構成によるメータ50における表示例である。ナビ表示用文字列は別称,ランク等の条件を含んでメータ表示用文字列に変換され、「昭和町1」のみが表示されている。
【0086】
メータ表示用文字列に変換する場合、文字色,文字の大きさ,フォント,文字の修飾(立体表示,影付,縁取りなど)等の表示意匠を変換してもよい。例えば図6の文字列変換データベースには変換後の文字色,変換後の文字の大きさ(拡大/縮小率),フォント,文字の修飾等が登録される。また、文字列の種別等によらず、一律に表示意匠を変換してもよい。
【0087】
文字列変換の条件に動的情報を含めてもよい。動的情報には、位置検出器1により検出される車両の現在位置,車速センサ23により検出される車速,表示器10に表示される地図の粗密や縮尺,走行道路,GPS受信機5等から取得される時間,VICSセンタ14等から取得する天候,ユーザによる設定等がある。これら動的情報に基づいて、表示すべき文字列の取捨選択や表示方法の変更を行なう。例えば、車両の現在位置が市街地の場合、地名や施設が多く表示される文字が重なる可能性が高いので、地名の表示を優先する等の、変換する文字列のランクの閾値を高くして表示する文字列を少なくする。また。車速が速い場合には表示の変化も速くなるので、走行経路周辺の地名・施設の表示を優先する等の、変換する文字列のランクの閾値を高くして表示する文字列を少なくする。
【0088】
(変形例1)
メータECU40で文字列変換処理を行なう構成を用いてもよい。本構成の場合、ナビプログラム21pでは図7のステップS5は行なわれず、ナビ用地図描画データがそのままメータECU40へ送られる。メータ制御プログラム41pにおいて、図8のステップS13の後に、ナビプログラム21pでは行なわれない図7のステップS5に相当するメータ用地図描画データ作成が実行され、ナビ用地図描画データに含まれる文字列の変換を行ない、メータ用地図描画データが作成される。また、文字列変換データベースは外部メモリ45に記憶される。
【0089】
(変形例2)
ナビゲーション装置100とメータECU40との両方で文字列変換処理を行なう構成を用いてもよい。本構成の場合、メータ制御プログラム41pにおいて、図8のステップS13の後に、図7のステップS5に相当するメータ用地図描画データ作成が実行され、ナビゲーション装置100から送られてきた文字列変換済みのメータ用地図描画データに含まれる文字列の変換を再度行ない、新たなメータ用地図描画データが作成される。また、文字列変換データベースは外部メモリ45にも記憶される。
【0090】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】車両用表示システムの全体構成を示す図。
【図2】メータECUおよびメータの構成を示すブロック図。
【図3】車載用ナビゲーション装置の構成を示すブロック図。
【図4】メータの断面を示す図。
【図5】文字列変換データベースの一例を示す図。
【図6】文字列変換データベースの別の例を示す図。
【図7】車載用ナビゲーション装置における文字列変換処理を説明するためのフロー図。
【図8】メータECUにおける描画処理を説明するためのフロー図。
【図9】従来技術によるメータにおける表示例を示す図。
【図10】本発明の構成によるメータにおける表示例を示す図。
【符号の説明】
【0092】
1 位置検出器(動的情報取得手段)
8 制御回路(文字列変換手段)
10 表示器
13 送受信機(動的情報取得手段)
21 ハードディスク装置(文字列記憶手段,文字列変換手段,文字列変換データベース,地図データ記憶手段)
23 車速センサ(動的情報取得手段)
26 LAN I/F(送信手段)
27 車内LAN(送信手段,受信手段)
40 メータECU
41 制御部(メータ文字列変換手段)
44 LAN I/F(受信手段)
45 外部メモリ(文字列記憶手段,メータ文字列変換データベース)
50 メータ
54 表示器
100 車載用ナビゲーション装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車載用ナビゲーション装置と車両用メータ装置を含む車両用表示システムにおいて、
前記車載用ナビゲーション装置は、
前記車載用ナビゲーション装置に含まれる表示器に表示するためのナビ表示用文字列を記憶する文字列記憶手段と、
前記ナビ表示用文字列をメータ表示用文字列に変換する文字列変換手段と、
前記メータ表示用文字列を前記車両用メータ装置に送る送信手段とを有し、
前記車両用メータ装置は、
前記送信されてきたメータ表示用文字列を受信する受信手段と、
前記受信されたメータ表示用文字列を表示するためのナビゲーション表示領域を有することを特徴とする車両用表示システム。
【請求項2】
車載用ナビゲーション装置と車両用メータ装置を含む車両用表示システムにおいて、
前記車載用ナビゲーション装置は、
前記車載用ナビゲーション装置に含まれる表示器に表示するためのナビ表示用文字列を記憶する文字列記憶手段と、
前記ナビ表示用文字列を前記車両用メータ装置に送る送信手段とを有し、
前記車両用メータ装置は、
前記送信されてきたナビ表示用文字列を受信する受信手段と、
前記受信されたナビ表示用文字列をメータ表示用文字列に変換するメータ文字列変換手段と、
前記変換されたメータ表示用文字列を表示するためのナビゲーション表示領域を有することを特徴とする車両用表示システム。
【請求項3】
車載用ナビゲーション装置と車両用メータ装置を含む車両用表示システムにおいて、
前記車載用ナビゲーション装置は、
前記車載用ナビゲーション装置に含まれる表示器に表示するためのナビ表示用文字列を記憶する文字列記憶手段と、
前記ナビ表示用文字列を所定の文字列に変換する文字列変換手段と、
前記所定の文字列を前記車両用メータ装置に送る送信手段とを有し、
前記車両用メータ装置は、
前記送信されてきた所定の文字列を受信する受信手段と、
前記受信された所定の文字列をメータ表示用文字列に変換するメータ文字列変換手段と、
前記変換されたメータ表示用文字列を表示するためのナビゲーション表示領域を有することを特徴とする車両用表示システム。
【請求項4】
前記文字列変換手段は前記ナビ表示用文字列の文字数を変換する請求項1または3に記載の車両用表示システム。
【請求項5】
前記文字列変換手段は前記ナビ表示用文字列の表示意匠を変換する請求項1,3,4のいずれか1項に記載の車両用表示システム。
【請求項6】
前記文字列変換手段は文字列変換データベースを含み、前記文字列変換データベースに基づいて前記ナビ表示用文字列を変換する請求項1,3ないし5のいずれか1項に記載の車両用表示システム。
【請求項7】
前記文字列変換データベースは文字列の変換ランクを含み、前記文字列変換手段は前記変換ランクに基づいて前記ナビ表示用文字列を変換する請求項6に記載の車両用表示システム。
【請求項8】
前記文字列変換データベースは前記ナビ表示用文字列および前記メータ表示用文字列を含む請求項6または7に記載の車両用表示システム。
【請求項9】
前記車載用ナビゲーション装置は電子地図データを記憶する地図データ記憶手段を有し、前記文字列変換データベースは、前記地図データ記憶手段に含まれる請求項6ないし8のいずれか1項に記載の車両用表示システム。
【請求項10】
車両の動的な情報を取得する動的情報取得手段を有し、前記文字列変換手段は、前記取得された動的情報に基づいて前記ナビ表示用文字列を変換する請求項1,3ないし9のいずれか1項に記載の車両用表示システム。
【請求項11】
前記メータ文字列変換手段は前記受信されたナビ表示用文字列あるいは所定の文字列の文字数を変換する請求項2または3に記載の車両用表示システム。
【請求項12】
前記メータ文字列変換手段は前記受信されたナビ表示用文字列あるいは所定の文字列の表示意匠を変換する請求項2,3,11のいずれか1項に記載の車両用表示システム。
【請求項13】
前記メータ文字列変換手段はメータ文字列変換データベースを含み、前記メータ文字列変換データベースに基づいて前記受信されたナビ表示用文字列あるいは所定の文字列を変換する請求項2,3,11,12のいずれか1項に記載の車両用表示システム。
【請求項14】
前記メータ文字列変換データベースは文字列の変換ランクを含み、前記メータ文字列変換手段は前記変換ランクに基づいて前記受信されたナビ表示用文字列あるいは所定の文字列を変換する請求項13に記載の車両用表示システム。
【請求項15】
車両の動的な情報を取得する動的情報取得手段を有し、前記メータ文字列変換手段は、前記取得された動的情報に基づいて前記受信されたナビ表示用文字列あるいは所定の文字列を変換する請求項2,3,11ないし14のいずれか1項に記載の車両用表示システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−71738(P2007−71738A)
【公開日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−259958(P2005−259958)
【出願日】平成17年9月7日(2005.9.7)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】