説明

電気車制御装置

【課題】 推定回転子位置が真の位置と異なった場合に、インバータの過電流や温度上昇を抑制することが可能な電気車の駆動制御装置を提供する。
【解決手段】 一実施形態に係る電気車制御装置は、直流を任意周波数の交流に変換し、同期電動機4を駆動する電力変換器3と、同期電動機4の回転速度を演算により推定する速度演算部67と、入力されるトルク指令及び速度演算部67により推定された回転速度に基づいて、電力変換器3の出力電圧を制御する制御部61〜64と、速度演算部67により推定された回転速度が異常な値となったことを判別し、制御部61〜64に異常が検出されたことを示す信号を出力する異常判別部73とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、速度センサあるいは回転位置センサを用いずに電動機を制御する電気車制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電気車制御装置において、同期電動機を駆動制御するために、同期電動機の磁極位置(回転子位置)を検出器にて検出する電気車制御装置が知られている。このような従来の電気車制御装置では、同期電動機の回転子位置検出用センサやその配線が必要で電気車が高価なものになる。またその保守を行う必要があり手間がかかるという問題がある。このような問題を回避するために、同期電動機内の永久磁石回転子の磁気突極性を利用し、回転子位置検出用センサを用いずに同期電動機を制御する電気車制御装置が種々提案されている。このような従来例においては、同期電動機の複数の固定巻線のうち、2相間に生じる線間電圧を観測し、同期電動機の回転速度と回転子位置を推定するものがある。
【0003】
上記従来例では、線間電圧の正確な検出が必要となり、回転速度が低い領域では線間電圧が小さいため、検出誤差により位置推定を失敗し、過電流やそれに伴う温度上昇等を生じることある。このような状態を維持する場合、回転子位置が目標とする位置に収束することもあるが、その場合、過渡的に大きなトルク変動が生じて乗り心地が劣化する等、電気車制御装置として望ましいものではない。
【0004】
他の従来例の構成を図8に示す。図8において、1は電圧電源としての架線から電力を受電するパンタグラフ、2は直流電圧を平滑する平滑コンデンサ、3は直流電圧を可変電圧可変周波数(VVVF)の交流電圧に変換するインバータ、4は負荷装置である主電動機、5はインバータ出力電流を検出する電流検出器である。
【0005】
また6はインバータ3の制御回路であり、この制御回路は電流指令作成部61、電流制御部62、座標変換部63、PWM制御部64、座標変換部65、積分器66、速度演算部67で構成される。
【0006】
電流指令作成部61は、運転台のマスコン等からトルク指令を入力し、電流制御部62にトルク電流指令IqRef、磁束電流指令IdRefを出力する。電流制御部62は、座標変換部65より入力されるトルク電流Iq、磁束電流Idと、電流指令作成部61より入力される電流指令IqRef、磁束電流指令IdRefから、q軸電圧VqPI、d軸電圧VdPIを演算し、座標変換部63に出力する。ここで、q軸電圧VqPI、d軸電圧VdPIは、実測値であるトルク電流Iq、磁束電流Idに基づいて算出された電圧値であるので、実際に発生している電圧とすることができる。
【0007】
座標変換部63は、積分器66から出力される位相θ(推定回転子位置)に基づいて、電流制御部62から入力されるq軸電圧VqPI、d軸電圧VdPIから電圧指令Vu,Vv,Vwを演算し、PWM制御部64に出力する。PWM制御部64は、座標変換部63より入力される電圧指令Vu,Vv,Vwからゲート信号を生成しインバータ3のゲートに出力する。
【0008】
座標変換部65は、電流検出器5で検出された電流値Iu,Iwを、積分器66から入力される位相θに基づいて、トルク電流Iq、磁束電流Idに変換し速度演算部67に出力する。速度演算部67は、電流制御部62から入力されるq軸電圧VqPI、d軸電圧VdPIと、座標変換部65から入力されるトルク電流Iq、磁束電流Idから、電動機4の推定角速度ω1を演算し積分器66に出力する。積分器66は速度演算部67から入力される角速度ω1を積分し位相θを出力する。尚、この位相θは運転初期においては誤差が大きいが、運転している間に速度演算部67による速度推定が行われることで、真の値に収束する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2006−217754号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記に述べたような回転子位置センサを用いずに電動機を制御する電気車制御装置では、推定(演算)した回転子位置が真の回転子位置と一致することが不可欠である。この推定された回転子位置が真の回転子位置と異なっている場合には、所定トルク性能が得られない問題が生じる。また制御方式にもよるがトルク変動による乗り心地の劣化、過電流やそれに伴う温度上昇等が生じる場合がある。
【0011】
本発明は、回転子位置センサを用いずにVVVFインバータにより電動機を制御する電気車制御装置において、推定回転子位置が真の位置と異なった場合に、過電流や温度上昇を抑制し、計画した車両の加減速度と実際の加減速度との差異を低減して車両推力の低下を抑制することが可能な電気車の駆動制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の一実施形態に係る電気車制御装置は、直流を任意周波数の交流に変換し、電動機を駆動する電力変換器と、電動機の回転速度を演算により推定する速度演算手段と、入力されるトルク指令及び前記速度演算手段により推定された前記回転速度に基づいて、前記電力変換器の出力電圧を制御する制御手段と、前記速度演算手段により推定された回転速度が異常な値となったことを判別し、前記制御手段に異常が検出されたことを示す信号を出力する異常判別手段とを具備する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】第1の実施形態の電気車制御装置の構成を示すブロック図。
【図2】速度演算部で演算された角速度ω1が真の値に一致している時のベクトル図。
【図3】図1の速度推定部の構成例を示すブロック図。
【図4】第2の実施形態の電気車制御装置の構成を示すブロック図。
【図5】第3の実施形態の電気車制御装置の構成を示すブロック図。
【図6】第4の実施形態の電気車制御装置の構成を示すブロック図。
【図7】第5の実施形態の電気車制御装置の構成を示すブロック図。
【図8】従来例の構成を示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
【0015】
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態に係る電気車制御装置の概略構成を示すブロック図である。図8と同一の構成要素には同一の参照符号を付し、詳細な説明は割愛する。
【0016】
図1において、68は乗算器、69a、69bは加算器、70は減算器、71は絶対値を演算する絶対値演算器、72は入力された値と所定値を比較する比較器である。速度演算部67は、q軸電圧VqPI及びd軸電圧VdPIと、トルク電流Iq及び磁束電流Idに基づいて、電動機4の推定角速度ω1を演算すると共に、q軸電圧指令VqCRef及びd軸電圧指令VdCRefを出力する。尚、電流指令作成部61、電流制御部62、座標変換部63、PWM制御部64、座標変換部65、積分器66は、外部より入力されるトルク指令及び速度演算部67により推定された回転角速度を含む情報に基づいて、電力変換器3を制御する制御手段として機能する。
【0017】
以下、本実施形態の動作について詳細に説明する。図2は速度演算部67で演算された角速度ω1が真の値(実際値)に一致している時のベクトル図である。このとき、実際の電圧ベクトルVと電圧指令値が示す電圧ベクトルVcは一致している。従って、d軸電圧VdPIとd軸電圧指令値VdRefは等しく、q軸電圧VqPIとq軸電圧指令値VqRefは等しい。また、実際の電流ベクトルIと電流指令が示す電流ベクトルIcは一致している。従って、磁束電流Idと磁束電流指令IdRefは等しく、トルク電流Iqとトルク電流指令IqRefは等しい。
【0018】
実際のモータ出力POWERは電圧電流方程式により次式で得られる。
【0019】
POWER=VdPI×Id+Iq×VqPI (1)
一方、インバータ制御回路6が制御しようとしているモータ出力、すなわちモータ出力指令POWEREMFは、次式で得られる。
【0020】
VdCRef=R1×IdRef−ω1×Lq×IqRef (2)
VqCRef=R1×IqRef−ω1×Ld×IdRef+ω1×Φ (3)
POWEREMF=VdCRef×IdRef
+IqRef×VqCRef (4)
ここで
R1 :モータ抵抗値
Ld :d軸モータ漏れインダクタンス
Lq :q軸モータ漏れインダクタンス
ω1 :インバータ周波数
Φ :磁束
速度演算部67は、式(2)、式(3)を演算し、加算器69aは式(4)を演算する。推定回転子位置が真の値と一致している場合、式(1)のPOWERと式(4)のPOWEREMFは一致し、次の関係が得られる。
【0021】
VdPI×Id+Iq×VqPI=VdCRef×IdRef
+IqRef×VqCRef (5)
従って、両辺の差は以下のようにゼロとなる。
【0022】
VdPI×Id+Iq×VqPI−VdCRef×IdRef
−IqRef×VqCRef=0 (6)
減算器70は上式(6)を演算する。一方、推定回転子位置が真の値と一致してない場合、上式(5)は次式(7)のようになり、上式(6)はゼロではない値となる。この値をPOWER_D1とする。
【0023】
VdPI×Id+Iq×VqPI≠VdCRef×IdRef
+IqRef×VqCRef (7)
ABS71はPOWER_D1の絶対値POWER_D2を生成する。比較部72は、このPOWER_D2が所定設定値POWER_D_SETを超え場合、推定回転子位置が真の値と異なっている判断し、異常フラグPOWER_Dとして“H”を出力する。尚、乗算器68、加算器69a、69b、減算器70、ABS71、比較部72は、速度演算部67により推定された角速度ω1が異常な値となったことを判別する異常判別手段として機能する。
【0024】
上述のように、モータ出力の実際値とモータ出力指令を比較することで、推定回転子位置が真の値と異なっているか容易に判断することができる。
【0025】
(第2の実施形態)
図3は、第2の実施形態の概略構成を示すブロック図である。
【0026】
本実施形態は図1の第1の実施形態と比べ、回転子位置の異常判断方法が異なる。特許第3719910号には、同期電動機等の電気的突極性を持つ電動機の回転子位置推定方法の1つが開示されている。この文献では、モータにトルクを発生させるために供給する交流電力に、該交流の周波数より高い周波数の電圧ないしは電流を重畳させ、その結果得られる電流又は電圧のうち、印加した高周波と同じ周波数の成分の波形を抽出・解析し、回転子位置を推定する。
【0027】
図4は上記特許第3719910号で示された回転子位置推定手段に対応する速度演算部67の構成を示すブロック図である。図4において、評価指標Hdcがゼロになるように比例積分(PI)制御し、推定角速度ω1が生成される。評価指標Hdcがゼロにならない場合、ω1は真の値と異なっている。
【0028】
図3において、ABS71は評価指標Hdcの絶対値Hdc1を生成する。比較部72は、この絶対値Hdc1が所定値HYOd_D_SETを超えた場合、推定速度異常と判断し、異常フラグHY0Cd_Dとして“H”を出力する。尚、ABS71、比較部72は、速度演算部67により推定された角速度ω1が異常な値となったことを判別する異常判別手段として機能する。
【0029】
本実施形態においても第1の実施形態と同様に推定回転子位置が真の値と異なっているか容易に判断することができる。
【0030】
(第3の実施形態)
図5は、本発明の第3の実施形態の概略構成を示すブロック図である。
【0031】
図1の第1の実施形態とは、回転子位置の異常判断方法が異なる。本実施形態の動作について図5を参照して説明する。モータに誘起されるq軸誘起電圧Eqは電圧電流方程式に基づいて次式にて得られる。
【0032】
Eq=VqPI−R×Iq−ω×Ld×Id (8)
一方、インバータ制御回路6が制御しようとしているq軸誘起電圧指令EqRefは次式にて得られる。
【0033】
EqRef=VqCRef
−R×IqRef−ω1×Ld×IdRef (9)
ここで、
Eq :q軸誘起電圧
EqRef :q軸誘起電圧指令
VqPI :q軸電圧
VqCRef :q軸電圧指令
R :モータ抵抗値
Iq :トルク電流
IqRef :トルク電流指令
Id :磁束電流
Id :磁束電流指令
Ld :d軸モータ漏れインダクタンス
ω1 :推定角速度
減算器70は上記q軸誘起電圧Eqを出力し、減算器80は上記q軸誘起電圧指令EqRefを出力する。
【0034】
推定回転子位置θが真の値と一致している場合、式(8)、式(9)は一致し、次式に示す関係が得られる。
【0035】
VqPI−R×Iq+ω×Ld×Id =
VqCRef−R×IqRef+ω1×Ld×IdRef (10)
従って、両辺の差分はゼロとなる。
【0036】
VqPI−R×Iq+ω×Ld×Id
−VqCRef+R×IqRef−ω1×Ld×IdRef=0 (11)
一方、推定回転子位置θが真の値と一致してない場合、式(10)の両辺は次式のように一致せず、式(11)はゼロでない値となる。この値をEq1とする。
【0037】
VqPI−R×Iq+ω×Ld×Id ≠ VqCRef−R×IqRef+ω1×Ld×IdRef (12)
減算器81は「Eq−EqRef」を演算し、Eq1を出力する。ABS71はEq1の絶対値Eq2を生成する。比較部72は、このEq2が所定設定値Eq_D_SETを超え場合、推定回転子位置が真の値と異なったと判断し、異常フラグEq_Dとして“H”を出力する。尚、乗算器68、加算器69、減算器70、80、81、ABS71、比較部72は、速度演算部67により推定された角速度ω1が異常な値となったことを判別する異常判別手段として機能する。
【0038】
上述のように、モータに誘起される誘起電圧と誘起電圧指令を比較することで、推定回転子位置θが真の値と異なっているか容易に判断することができる。
【0039】
(第4の実施形態)
図6は、第4の実施形態の概略構成を示すブロック図である。
【0040】
図1の第1の実施形態とは、電気車制御装置1台に複数台のインバータ装置を備えたことが異なる。図6は電気車制御装置1台に第1のインバータ制御回路6aと第2のインバータ制御回路6bの2台のインバータ制御回路を備えた例を示したものである。ここで、各モータが駆動する車輪の回転速度は同一とする。
【0041】
減算器70は、第1のインバータ制御回路6aの速度演算部で算出されるω1_1と第2のインバータ制御回路6bの速度演算部で演算されるω1_2の差分を演算し、FR_D1として出力する。ABS71はFR_D1の絶対値FR_D2を生成する。比較部72は、このFR_D2が所定設定値FR_D_SETを超え場合、推定回転子位置が真の値と異なったと判断し、異常フラグFR_Dとして“H”を出力する。尚、減算器70、ABS71、比較部72は、速度演算部により推定された角速度ω1が異常な値となったことを判別する異常判別手段として機能する。
【0042】
上述のように、第1のインバータ制御回路と第2のインバータ制御回路で、モータ回転速度を比較することで、推定回転子位置が真の値と異なっているか容易に判断することができる。
【0043】
また、3台以上のインバータ制御回路を備えている場合も同様であり、それぞれのモータ回転速度を比較することで、異常かどうかを判断することができる。
【0044】
(第5の実施形態)
図7は第5の実施形態の概略構成を示すブロック図である。
【0045】
図7において第1〜第4の実施形態で記載した、回転子位置の異常検出方法で算出した異常フラグをOR回路73で論理和FED_Dを算出し反転回路74に入力する。反転回路74はFED_Dを反転して/FED_Dとし、AND回路75に出力する。AND回路75ではPWM制御部から出力されたゲート信号と、/FED_D信号の論理積を演算し、最終的なゲート信号とする。推定回転子位置θの異常が検出されると、AND回路75の出力ゲート信号は全て“L”となり、車両は惰性走行する。その後、インバータ3は再起動され、正常な回転子位置が求められる。
【0046】
尚、モータ4の回転開始時は、推定回転子位置θの誤差が大きく、異常が検出されることがある。そのような場合は、モータ4とインバータ3の間に設けられる相間電圧センサの出力波形から回転速度概略値を得る。この回転速度概略値をモータ4の回転開始時の制御に適用することで、回転子位置θの異常検出を回避できる。
【0047】
上述のように少なくとも1つの実施形態によれば、回転子位置の異常検知にて、ゲート信号をオフすることで、過電流や温度上昇を抑制し、計画した車両の加減速度と実際の加減速度との差異を低減して車両推力の低下を抑制することが可能な電気車の駆動制御装置及び方法が提供される。
【0048】
以上の説明はこの発明の実施形態であって、この発明の装置及び方法を限定するものではなく、様々な変形例を容易に実施することができるものである。例えば、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を構成できる。
【符号の説明】
【0049】
1…パンタグラフ、2…平滑コンデンサ、3…インバータ、4…電動機、6…インバータ制御回路、61…電流指令作成部、62…電流制御部、63、65…座標制御部、64…PWM制御部、66…積分部、67…速度演算部、68…乗算器、69…加算器、70…減算器、71…絶対値演算器、72…比較器、73…論理和回路、74…反転回路、75…論理積回路。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
直流を任意周波数の交流に変換し、電動機を駆動する電力変換器と、
前記電力変換器が変換した交流により駆動される電動機の回転速度を演算により推定する速度演算手段と、
外部より入力されるトルク指令及び前記速度演算手段により推定された回転速度を含む情報に基づいて、前記電力変換器を制御する制御手段と、
前記速度演算手段により推定された回転速度が異常な値となったことを判別し、前記制御手段に異常が検出されたことを示す信号を出力する異常判別手段と、
を具備する電気車制御装置。
【請求項2】
前記異常判別手段は、電動機出力と制御上の電動機出力指令との差分に基づいて、前記推定された回転速度が異常な値となったことを判別する請求項1記載の電気車制御装置。
【請求項3】
前記異常判別手段は、前記推定された回転速度の評価指標に基づいて、前記推定された回転速度が異常な値となったことを判別する請求項1記載の電気車制御装置。
【請求項4】
前記異常判別手段は、前記電動機に発生する誘起電圧と、制御上の誘起電圧指令との差分に基づいて、前記推定された回転速度が異常な値となったことを判別する請求項1記載の電気車制御装置。
【請求項5】
第2の電動機と、前記第2の電動機の回転速度を推定する第2の速度演算手段と、前記第2の電動機を駆動する第2の電力変換器と、前記第2の電力変換器を制御する第2の制御部を具備し、
前記異常判別手段は、前記第1の速度演算手段により推定された回転速度と、前記第2の速度演算手段により推定された回転速度の差速度に基づいて、前記第1及び第2の速度演算手段の一方により推定された回転速度が異常な値となったことを判別する請求項1記載の電気車制御装置。
【請求項6】
前記推定された回転速度が前記判別手段により異常な値となったことが判別された場合、前記制御手段は、前記電力変換器を停止させ及び前記電力変換器を再起動させる請求項1乃至5のうち1項記載の電気車制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−114974(P2012−114974A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−259169(P2010−259169)
【出願日】平成22年11月19日(2010.11.19)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】