説明

半導体装置の製造方法

【課題】ゲート電極と拡散層に接続する共通コンタクトにおけるリークを防ぐ。
【解決手段】半導体装置は、拡散層が形成された基板と、基板上に形成されたゲート電極と、基板上にゲート電極よりも高い位置まで形成された第1絶縁層と、拡散層に電気的に接続され、第1絶縁層を貫通する第1コンタクトと、ゲート電極と電気的に接続された第2コンタクトと、第1絶縁層の上に形成された第2絶縁層とを備える。第1コンタクトと第2コンタクトとは第1絶縁層の上面以上の高さにおいて電気的に接続する。ゲート電極上と拡散層上は異なるコンタクトで形成されているため、ゲート電極のサイドウォールが減少することなく、リークを防ぐことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置に関し、特にゲート電極と拡散層とを電気的に接続するコンタクトの構造に関する。
【背景技術】
【0002】
SRAM(Static Random Access Memory)を構成するMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)では、ゲート電極と拡散層(ソース、ドレインのいずれか一方、以下、拡散層とする)とを電気的に接続する構成が必要とされる。
【0003】
特許文献1の図1に、ゲート電極と拡散層とを電気的に接続する構成の一例が記載されている。この技術では、ゲート電極上と拡散層上にそれぞれコンタクトが形成される。それぞれのコンタクトは、上層に形成された同一の配線層に接続される。
【0004】
近年、素子の微細化に伴い、面積を縮小化させるため、ゲート電極上と拡散層上に共通の1つのコンタクトを形成する技術(共通コンタクト)が一般に用いられるようになった(たとえば、特許文献1の図7、特許文献2参照)。この技術では、1つの共通コンタクトの片側の底面がゲート電極上部と接続され、もう一方の側の底面が拡散層上と接続される。ゲート電極の側壁には、サイドウォールが形成されている。
【0005】
特許文献2には、DRAM部とSRAM部が混載された半導体装置が記載されている。このような混載型の半導体装置では、一般的にDRAM部においてCOB構造(Capacitor Over Bit Line)またはCUB構造(Capacitor Under Bit Line)が採用される。これらの構造では、金属配線層下、つまりシリコン基板上と最下層の金属配線(第1配線)との間にも複数の層の層間絶縁膜が形成される。そのため、その構造にあわせて、SRAM部でも、複数の層の層間絶縁膜の各層に設けられ接続されたコンタクト(複数の段からなるコンタクト)、あるいは複数の層間絶縁膜を貫くコンタクトが形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−043082号公報
【特許文献2】特開2003−023111号公報
【特許文献3】特開2005−311232号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ここで、本発明を説明するための参考例として、複数の段からなるコンタクトを有し、ゲート電極上と拡散層上に共通コンタクトを形成する構造について、図1を参照して説明する。本参考例では、3段のコンタクトが形成される。
【0008】
DRAM混載デバイスなどの複数段のコンタクトを用いるデバイスにおいて、共通コンタクトは、基板上の複数の層に渡って積み上げることによって形成される。第1段目のコンタクト(セルコンタクト)の一端は、拡散層上とゲート電極上に接続する。
【0009】
図2A〜図2Fは、こうしたコンタクトの製造工程を示す。素子分離領域、ゲート電極、第1段目の層間膜を形成した後に、セルコンタクト101を形成する。セルコンタクト101の下端は、拡散層上とゲート上に同時に接続する(図2A)。層間膜の上に形成された層にビットコンタクトとビットラインが形成される。ビットラインは、セルコンタクト101を介して拡散層と接続される(図2B)。第2段目の層間膜を形成した後に、容量コンタクトを形成する。容量コンタクトの下端はセルコンタクトの上端に接続する(図2C)。
【0010】
2段目の層間膜の上に、容量と第3段目の層間膜が形成される(図2D)。第3段目の層間膜にスタックコンタクトが形成される。スタックコンタクトの下端は容量コンタクトの上端に接続する(図2E)。第3段目の層間膜の上に、第4段目の層間膜と配線が形成される。配線の下端はスタックコンタクトの上端に接続される(図2F)。
【0011】
こうした共通コンタクトによれば、ゲート電極上と拡散層上とに別々にコンタクトを形成し配線層で接続する場合に比べて、面積を縮小することが可能である。
【0012】
しかしながら、このような共通コンタクトには、以下のような問題点が考えられる。すなわち、共通コンタクト形成のエッチングの際に、ゲート電極のサイドウォール102がエッチングされて減少してしまい、本来サイドウォール102が残存しているべき部分の下のシリコン基板が露出してしまう。サイドウォール102の下のシリコン基板は、イオン注入が施されていなく、またシリサイド化もされていない。そのような状態で共通コンタクトに導電性材料を形成すると、シリコン基板へのリークが発生してしまう。
【0013】
この種のリークの問題を解決することを目的とする技術の一例が特許文献3に記載されている。この文献では、ゲート電極上と拡散層上に開口部を有し、かつその一部がつながったマスクを用いてコンタクトホールの開口が行われる。このマスクを用いて、所定のテーパー(角度)を有するエッチングが行われる。テーパーを有するコンタクトホールを形成することによって、サイドウォールのエッチングを避け、かつ上部が共通したコンタクトが形成される。
【0014】
しかしながら、特許文献3の技術では、マスクにおいてゲート電極上と拡散層上の開口のつながった部分の寸法設計が難しい。その上、エッチングにおいて所定のテーパーを形成する条件が必要となり、そのエッチングの条件設定やテーパーの制御が難しい。また、特許文献3には、複数の層の層間絶縁膜や、複数の段からなるコンタクト構造は開示されていない。
【0015】
本発明は、複数の層の層間絶縁膜に形成され、ゲート電極と拡散層とを電気的に接続するコンタクトにおいて、以下の特長のうち少なくとも1つを向上することを可能とするコンタクトの構造を提供する。(1)サイドウォールの減少によるリークを抑制する。(2)面積の増加を抑制する。(3)また形成に際して特殊な条件下でのエッチングなど特殊な技術の使用を抑制する。
【課題を解決するための手段】
【0016】
以下に、[発明を実施するための形態]で使用される番号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための形態]との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0017】
本発明の一実施形態における半導体装置は、拡散層(3)が形成された基板(1)と、基板上に形成されたゲート電極(9)と、基板上にゲート電極よりも高い位置まで形成された第1絶縁層(12)と、拡散層に電気的に接続され、前記第1絶縁層を貫通する第1コンタクト(6)と、ゲート電極と電気的に接続され第1及び第2絶縁膜を貫通する第2コンタクト(18)と、第1絶縁層の上に形成された第2絶縁層(16)とを備える。第1コンタクトと第2コンタクトとは第1絶縁層の上面以上の高さにおいて電気的に接続する。
【0018】
本発明の一実施形態における半導体装置の製造方法は、基板(1)に拡散層(3)とゲート電極(9)とを形成する工程と、拡散層とゲート電極とを覆う第1絶縁層(12)を形成する工程と、拡散層と第1絶縁膜の上面の高さに位置する上端とを電気的に接続する第1コンタクト(6)を形成する工程と、第1絶縁層の上に第2絶縁層(16)を形成する工程と、第2絶縁層を形成した後で、ゲート電極に接続する下端と第2絶縁層の上面の高さに位置する上端とを有する第2コンタクト(18)を形成する工程と、第1絶縁層の上面以上の高さにおいて第1コンタクトと第2コンタクトを電気的に接続する工程とを備える。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、ゲート電極上と拡散層上は異なるコンタクトで形成されているため、ゲート電極のサイドウォールが減少することなく、リークを防ぐことができる。さらに、ゲート電極と拡散層が共通のコンタクトで接続されているため、面積の増大が抑制される。また、それぞれのコンタクトの形成は通常の方法で形成できるため、特殊なマスクやエッチング条件を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】参考例における半導体装置の断面図である。
【図2A】参考例における半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
【図2B】参考例における半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
【図2C】参考例における半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
【図2D】参考例における半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
【図2E】参考例における半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
【図2F】参考例における半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
【図3A】第1実施形態における半導体装置の断面図である。
【図3B】第1実施形態における半導体装置のA−A断面図である。
【図4A】第2実施形態における半導体装置の断面図である。
【図4B】第2実施形態における半導体装置のA−A断面図である。
【図5】第3実施形態における半導体装置の断面図である。
【図6】第4実施形態における半導体装置の断面図である。
【図7】第5実施形態における半導体装置の断面図である。
【図8A】第1実施形態の半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
【図8B】第1実施形態の半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
【図8C】第1実施形態の半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
【図8D】第1実施形態の半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
【図8E】第1実施形態の半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
【図8F】第1実施形態の半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
【0022】
[第1実施形態]
第1実施形態においては、拡散層が形成された領域にセルコンタクトを形成し、ゲート電極が形成された領域に容量コンタクトが形成され、セルコンタクトと容量コンタクトを接続する上層のスタックコンタクトが形成される。この構造によって、サイドウォール部をエッチングすることなく、共通コンタクトを形成することができる。その結果、シリサイド化されていないサイドウォール下のシリコンとコンタクトが接触することがなく、リーク電流は生じない。コンタクトの材料に関しては、通常コンタクト抵抗を低減するために、タングステンが用いられることが多いが、その他の材料、例えばポリシリコンなどでも実現可能である。
【0023】
図面を参照して、第1実施形態における半導体装置について詳細に説明する。図8A〜図8Fは、第1実施形態における半導体装置の製造工程を示す。図面の中央付近に垂直に描かれた破線の右側はSRAMが形成される領域を示し、左側はDRAMが形成される領域を示す。
【0024】
基板1に素子分離領域2が形成される。フォトリソグラフィーによりゲート電極9、サイドウォール11が形成される。イオン注入により拡散層3が形成される。拡散層3とゲート電極9のそれぞれの上部にシリサイド化が施されることによりシリサイド膜4、10が形成される。拡散層3とゲート電極9の上部にシリサイド化が施される。このような処理によりトランジスタなどの素子が形成される。次に、層間絶縁膜12を形成した後、セルコンタクトを開口し、導電体で埋設してコンタクトプラグを形成する。セルコンタクトは、拡散層3と上部に形成される第1配線とを接続する1段目コンタクト5、拡散層3上に形成され後の工程で共通コンタクトに接続される1段目コンタクト6、拡散層3とビットライン15とを接続する1段目コンタクト7、拡散層3と容量Cとを接続する1段目コンタクト8、DRAM周辺回路やLogic部の配線のためのコンタクト、駆動回路等からゲート電極のみに信号を伝達するためのコンタクトを含む(図8A)。
【0025】
次に、層間絶縁膜12上に絶縁膜13が形成される。絶縁膜13にビットコンタクト14が形成され、ビットライン15が形成される。ビットライン15は、ビットコンタクト14を介して1段目コンタクト7に接続される。絶縁膜13とビットライン15を覆う2段目の層間絶縁膜16が形成される(図8B)。
【0026】
層間絶縁膜16に、コンタクト17、18、19を開口し埋設してコンタクトプラグを形成する。これらは容量が形成される層を上端とする容量コンタクトである。容量コンタクトは、1段目コンタクト5の上端と2段目の層間絶縁膜16の上端とを接続する2段目コンタクト17、ゲート電極9と2段目の層間絶縁膜16の上端とを接続するコンタクト18、1段目コンタクト8の上端と容量を接続する2段目コンタクト19、DRAM周辺回路やLogic部の配線のためのコンタクト等を含む(図8C)。
【0027】
次に、ストッパ膜21を形成し、容量と2段目コンタクト19を接続する領域に開口を形成し、容量Cの下部電極24、容量絶縁膜25、第1上部電極26、第2上部電極27、層間絶縁膜22を形成する(図8D)。
【0028】
次に、層間絶縁膜22およびストッパ膜21に、スタックコンタクト20、23を開口し埋設してコンタクトプラグを形成する。スタックコンタクト20、23は、拡散層3に接続する1段目コンタクト6とゲート電極9に接続するコンタクト18とを2段目の層間絶縁膜16の高さにおいてショートさせ、3段目の層間絶縁膜22の上端に接続する共通コンタクト20と、コンタクト17の上端と3段目の層間絶縁膜22の上端を接続する3段目コンタクト23と、DRAM周辺回路やLogic部の配線のためのコンタクト等を含む。本実施形態における共通コンタクト20は、その下端が接続する拡散層3とゲート電極9とを結ぶ方向に長い長手コンタクトである。このような長手コンタクトは、ミスアライメントに対するマージンが大きいという点で望ましい(図8E)。
【0029】
次に、層間絶縁膜22の上の第1配線層に、絶縁層28に埋め込まれた第1配線29を形成する。共通コンタクト20と3段目コンタクト23は第1配線29に接続される(図8F)。以上の工程により、図3Aの断面図に示される第1実施形態の半導体デバイスが形成される。図3Bは、図3AにおけるA−A断面における長手コンタクトである共通コンタクト20を示す。
【0030】
こうした構成においては、ゲート電極9と拡散層3が共通コンタクト20で接続されているため、これらを上層の配線層と接続するコンタクトを小さい領域に形成することができる。しかも共通コンタクト20は、ゲート電極9の高さにおいては、拡散層3の1段目コンタクト6とゲート電極9のコンタクト18とに分かれているため、共通コンタクト20の形成によってゲート電極のサイドウォールが減少することなく、リークを防ぐことができる。
【0031】
[第2実施形態]
図4Aは、第2実施形態における半導体装置の断面図である。図4Bは、そのB−B断面を示す。第2実施形態においては、スタックコンタクトとして、第1実施形態における長手コンタクト(図3Bの共通コンタクト20)に替えて、粒コンタクト(図4Bの共通コンタクト20a)が形成されている。それ以外の構成は第1実施形態と同じである。長手コンタクトはリソグラフィーの形状の合わせ込みが難しく、また、サイズが大きいことからエッチングレートが速くなり易く、同時にエッチングするのが難しい。そのため、粒コンタクトの方が、容易に形成することができる。従って、ミスアライメントに対するマージンを大きく取る必要が無い場合は、こうした粒コンタクトの方が望ましい。
【0032】
[第3実施形態]
図5は、第3実施形態における半導体装置の断面図である。第3実施形態においては、拡散層とゲート電極との共通コンタクト以外のコンタクトが、セルコンタクトとスタックコンタクトの2層に対して一体的に形成される(図5のコンタクト23a)。共通コンタクトを含むそれ以外の構成は第1実施形態または第2実施形態と同じである。
【0033】
図8A〜図8Fを参照して説明した製造工程において、共通コンタクト20は、3段目の層間絶縁膜22の上端からセルコンタクト(1段目コンタクト6)の上部までエッチングし埋設することによって形成された。この際に、共通コンタクト20以外のコンタクトも同様にエッチングし埋設することにより、第3実施形態におけるコンタクト23aを形成することができる。このような構造は、コンタクト抵抗を低減することができる利点があり、特に容量コンタクトをポリシリコンなどの抵抗の高い材料のデバイスにおいては好ましい構造である。
【0034】
[第4実施形態]
図6は、第4実施形態における半導体装置の断面図である。本実施形態においては、拡散層とゲート電極の共通コンタクトの構成が第1〜第3実施形態と異なる。それ以外の構成は第1〜第3実施形態の任意の一つと同じである。第1実施形態の図8Cのゲート電極9に接続するコンタクト18を形成する工程において、コンタクト18に対応するコンタクト18aが1段目コンタクト6上にも形成される。このコンタクト18aは、1段目の層間絶縁膜12の高さ範囲においてセルコンタクト6とショートする。このような構成ではサイドウォールが若干エッチングされてしまうが、拡散層までエッチングする必要はない。そのため、図2A〜図2Fで説明した製造方法よりもサイドウォール残膜を確保することは容易である。
【0035】
[第5実施形態]
図7は、第5実施形態における半導体装置の断面図である。本実施形態においては、拡散層とゲート電極の共通コンタクトに、他の素子が接続される。図7の例では、この素子としてビットライン31がビットコンタクト30を介して1段目コンタクト6の上端に接続される。ビットライン31の上端は、ゲート電極9に接続されたコンタクト18に接続される。ビットライン31の一部は、ゲート電極9のサイドウォールの上方に配置される。こうした構成においては、共通コンタクトを形成する際に、他の素子(図7のビットライン31)が存在するために、サイドウォールはエッチングされない。また、第4実施形態と同様にコンタクトが2段のデバイスにおいても形成することができる。
【0036】
以上で説明した実施形態では、SRAM部とCOB構造を有するDRAM部とが混載された半導体装置を例に説明した。しかしながら、本発明はこうした構成に限定されるものではない。DRAM部はCUB構造でもよく、もちろん、DRAMとSRAMが混載された半導体装置に限定されない。それ以外の半導体装置に対しても、上記の実施形態で説明した共通コンタクトの構成を採用することにより同様の効果が得られる。また、複数の段からなりゲート電極と拡散層とを電気的に接続するコンタクトであれば、SRAMが形成される領域の共通コンタクトに限定されるものでもない。
【0037】
本発明の実施形態においては、複数の段からなりゲート電極と拡散層とを電気的に接続するコンタクト構造において、ゲート電極上と拡散層上は異なるコンタクトで形成される。この異なるコンタクト同士は、ゲート電極が形成される層で、あるいはその上層のコンタクトを介して、接続される。そのため、特殊なマスクやエッチング条件を必要とせずに製造できる。また、面積の増大を招くことなく、サイドウォールの減少を防ぎ、リークを防ぐことが可能である。
【符号の説明】
【0038】
1 基板
2 素子分離領域
3 拡散層
4 シリサイド膜
5、6、7、8 1段目コンタクト
9 ゲート電極
10 シリサイド膜
11 サイドウォール
12 層間絶縁膜
13 絶縁膜
14 ビットコンタクト
15 ビットライン
16 層間絶縁膜
17 2段目コンタクト
18 コンタクト
19 2段目コンタクト
20 共通コンタクト
21 ストッパ膜
22 層間絶縁膜
23 3段目コンタクト
24 下部電極
25 容量絶縁膜
26 第1上部電極
27 第2上部電極
28 絶縁層
29 第1配線
30 ビットコンタクト
31 ビットライン
C 容量
101 セルコンタクト
102 サイドウォール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
拡散層が形成された基板と、
前記基板上に形成されたゲート電極と、
前記基板上に前記ゲート電極よりも高い位置まで形成された第1絶縁層と、
前記拡散層に電気的に接続され、前記第1絶縁層を貫通する第1コンタクトと、
前記ゲート電極と電気的に接続された第2コンタクトと、
前記第1絶縁層の上に形成された第2絶縁層とを具備し、
前記第1コンタクトと前記第2コンタクトとは前記第1絶縁層の上面以上の高さにおいて電気的に接続する
半導体装置。
【請求項2】
請求項1に記載された半導体装置であって、
前記第1コンタクトは前記第1絶縁層の上面の高さに上端を有し、
前記第2コンタクトは前記第2絶縁層の上面の高さに上端を有し、
前記第1コンタクトと前記第2コンタクトとは前記第1絶縁層の上面の高さに下端を有する第3コンタクトを介して前記第2絶縁層が形成された層内で電気的に接続する
半導体装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載された半導体装置であって、
前記第1コンタクトは前記第1絶縁層の上面の高さに上端を有し、
前記第2コンタクトは前記第1コンタクトの上端上にも形成されることにより前記第1コンタクトと電気的に接続し、
更に、前記第2コンタクトの上端と接続された下端を有する第3コンタクトを具備する
半導体装置。
【請求項4】
請求項2又は3に記載された半導体装置であって、
更に、前記第2絶縁層が形成された層において、前記基板の表面に水平な方向に延長する配線を具備し、
前記配線は、前記基板の表面に垂直な方向に見て前記ゲート電極のサイドウォールに対して上側に配置される
半導体装置。
【請求項5】
請求項2から4のいずれかに記載された半導体装置であって、
更に、前記第2絶縁層の上に形成された第3絶縁層と、
前記第3絶縁層の上に形成され、前記第3コンタクトに接続された第1配線
とを具備する半導体装置。
【請求項6】
請求項5に記載された半導体装置であって、
更に、前記基板に形成された他の拡散層と前記第1絶縁層の表面の高さに有する上端とを電気的に接続する第4コンタクトと、
前記第2絶縁層と前記第3絶縁層とを貫通する第5コンタクト
とを具備する半導体装置。
【請求項7】
請求項5又は6に記載された半導体装置であって、
前記半導体装置は、前記基板上の第1領域に形成されたSRAMと第2領域に形成されたDRAMとを備え、
前記拡散層と前記ゲート電極とは前記第1領域に形成され、
前記DRAMのソース又はドレインを形成する拡散層は、DRAM側第1コンタクトを介して、前記第2絶縁層が形成された層においてビット線に接続される
半導体装置。
【請求項8】
請求項7に記載された半導体装置であって、
前記DRAMのソース又はドレインを形成する拡散層は、DRAM側第2コンタクトを介して、前記第3絶縁層が形成された層に形成されたキャパシタに電荷を蓄積することにより情報を記憶する
半導体装置。
【請求項9】
基板に拡散層とゲート電極とを形成する工程と、
前記拡散層と前記ゲート電極とを覆う第1絶縁層を形成する工程と、
前記拡散層と前記第1絶縁膜の上面の高さに位置する上端とを電気的に接続する第1コンタクトを形成する工程と、
前記第1絶縁層の上に第2絶縁層を形成する工程と、
前記第2絶縁層を形成した後で、前記ゲート電極に接続する下端と前記第2絶縁層の上面の高さに位置する上端とを有する第2コンタクトを形成する工程と、
前記第1絶縁層の上面以上の高さにおいて前記第1コンタクトと前記第2コンタクトを電気的に接続する工程
とを具備する半導体装置の製造方法。
【請求項10】
請求項9に記載された半導体装置の製造方法であって、
前記基板上の第1領域にはSRAMが形成され、前記基板上の第2領域にはDRAMが形成され、
前記第1コンタクトは前記第1領域に形成され、
前記第1コンタクトを形成する工程において、前記基板の前記第2領域に形成された拡散層と、前記第1絶縁膜の上面の高さに位置する上端とを電気的に接続するDRAM側第1コンタクトが共に形成され、
更に、前記第2絶縁層を形成する工程の前に、前記第2絶縁層が形成される高さに、前記DRAM側第1コンタクトに電気的に接続するビット線を形成する工程
を具備する半導体装置の製造方法。
【請求項11】
請求項10に記載された半導体装置の製造方法であって、
更に、前記DRAMが情報を記憶するためのキャパシタを形成する工程と、
前記第1コンタクトと前記第2コンタクトとを電気的に接続する第3コンタクトを、前記キャパシタが形成された層よりも高い層に形成される配線と電気的に接続する工程
とを具備する半導体装置の製造方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図2E】
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【図2F】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【図8E】
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【図8F】
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【公開番号】特開2011−108757(P2011−108757A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−260342(P2009−260342)
【出願日】平成21年11月13日(2009.11.13)
【出願人】(302062931)ルネサスエレクトロニクス株式会社 (8,021)
【Fターム(参考)】