説明

糖尿病治療剤

本発明は、体重増加、脂肪細胞蓄積、心肥大などの副作用が少ない糖尿病の予防または治療剤を提供し、当該糖尿病の予防・治療剤は、式


[式中、各記号は明細書の記載の通りである]で表される化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグを含有してなる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】

【化1】


[式中、環Aはさらに置換されていてもよい芳香環を;
Arは置換されていてもよい単環式環を;
は置換されていてもよい炭化水素基または置換されていてもよい複素環基を;
は水素原子、置換されていてもよい炭化水素基または置換されていてもよい複素環基を;
Xは主鎖の原子数1または2のスペーサーを;
Yは結合手または主鎖の原子数1または2のスペーサーを;
Wは置換されていてもよい炭素数1ないし20の2価の炭化水素基を;
Zは−CONRSO−、−SONRCO−、−SONRCOO−、−NRSO−、−OCONRSO−、−OCONRSONR−、−OCONR−、−NRCONRSO−、−NRSONRCOO−または−CONRSONR−(RおよびRはそれぞれ独立して、水素原子、置換されていてもよい炭化水素基またはアミノ基の保護基を示す。Rは水素原子、置換されていてもよい炭化水素基またはアミノ基の保護基を示すか、あるいはRはRと結合して隣接する窒素原子と共に置換されていてもよい含窒素複素環を形成する)を示す。]
で表される化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグを含有してなる糖尿病の予防・治療剤。
【請求項2】
請求項1記載の化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグを含有してなるインスリン抵抗性改善剤。
【請求項3】
Arが置換されていてもよい単環式芳香環である請求項1記載の剤。
【請求項4】

【化2】


[式中、環A、Ar、R、R、X、Y、W、Zは請求項1の記載と同意義を示す(ただし、Arは無置換ベンゼン環でない)。]
で表される化合物またはその塩(ただし、以下の化合物を除く:
(4−(2−{[(4−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}エチル)−3−{[3−(キノリン−2−イルメトキシ)ベンジル]オキシ}フェノキシ)酢酸、
(4−(2−{[(4−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}エチル)−3−{[3−(キノリン−2−イルメトキシ)ベンジル]オキシ}フェノキシ)酢酸エチル、
1−{4−メトキシ−2−[(4−ビニルベンジル)オキシ]フェニル}エチル [4−(ジエチルアミノ)−2−メチルフェニル]カルバマート、
N−{2−[4,5−ジメトキシ−2−(2−チエニルカルボニル)フェニル]エチル}−N,4−ジメチルベンゼンスルホンアミド、
N−(2,2−ジメトキシエチル)−N−{3−[6−({(2,2−ジメトキシエチル)[(4−メチルフェニル)スルホニル]アミノ}メチル)−2,3−ジメトキシフェノキシ]−4−メトキシベンジル}−4−メチルベンゼンスルホンアミド、及び
2−[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチル]−4,5−ジメトキシベンジル フェニルカルバマート)。
【請求項5】
Arが置換されていてもよい単環式芳香環である請求項4記載の化合物またはその塩。
【請求項6】
Arが置換されていてもよい5または6員単環式芳香族複素環である請求項4記載の化合物またはその塩。
【請求項7】
Arが置換されたベンゼン環である請求項4記載の化合物またはその塩。
【請求項8】
Xが酸素原子である請求項4記載の化合物またはその塩。
【請求項9】
Zが−CONRSO−である請求項4記載の化合物またはその塩。
【請求項10】

(1)C1−6アルコキシ基で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基;
1−6アルキル基でモノあるいはジ置換されていてもよいカルバモイル基;
1−6アルキル基で置換されていてもよい芳香族複素環基;
1−6アルキル基、オキソ基から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよい非芳香族複素環基;
1−6アルコキシ−カルボニル基;
カルボキシル基;
ヒドロキシ基;
シアノ基;
1−6アルキル基およびC6−14アリール基から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいシリルオキシ基;
1−6アルキル−カルボニルオキシ基;
3−10シクロアルキルオキシ基;
3−10シクロアルキル−C1−6アルキルオキシ基;
1−6アルキルスルホニル基;
1−6アルキル−カルボニル基;および
スルファモイルオキシ基;
から選ばれる1ないし3個の置換基でそれぞれ置換されていてもよい、C1−10アルキル基またはC2−10アルケニル基;
(2)C3−10シクロアルキル基;
(3)C6−14アリール基;
(4)C7−13アラルキル基;
(5)C3−10シクロアルキル−C1−6アルキル基;
(6)単環式非芳香族複素環基;または
(7)単環式芳香族複素環基である請求項4記載の化合物またはその塩。
【請求項11】

(1)水素原子;
(2)C1−6アルコキシ基;ハロゲン原子;ヒドロキシ基;シアノ基;C1−6アルキルチオ基;カルバモイル基;C6−14アリールオキシ基;C1−6アルキル基、C1−6アルキル−カルボニル基およびC6−14アリール基から選ばれる1または2個の置換基で置換されていてもよいアミノ基;1ないし3個のC1−6アルキル基で置換されていてもよい芳香族複素環基;およびC1−6アルキル基およびオキソ基から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよい非芳香族複素環基;
から選ばれる1ないし3個の置換基でそれぞれ置換されていてもよい、C1−10アルキル基またはC2−10アルケニル基;
(3)C1−6アルキル基で置換されていてもよく、ベンゼン環と縮合していてもよいC3−10シクロアルキル基;
(4)1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、ヒドロキシ基、C1−6アルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基およびシアノ基から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC6−14アリール基;
(5)C1−6アルコキシ基およびC6−14アリール基から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC7−13アラルキル基;
(6)C3−10シクロアルキル−C1−6アルキル基;または
(7)オキソ基で置換されていてもよい非芳香族複素環基である請求項4記載の化合物またはその塩。
【請求項12】
環Aがベンゼン環または5または6員の芳香族複素環である請求項4記載の化合物またはその塩。
【請求項13】
Yが結合手、−O−または−SO−である請求項4記載の化合物またはその塩。
【請求項14】
WがC1−6アルキレンまたはC2−6アルケニレンである請求項4記載の化合物またはその塩。
【請求項15】
3−(2−{[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}−4−イソプロポキシフェニル)−N−(ペンチルスルホニル)プロパンアミド、
(2E)−3−[2−{[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}−4−(2−メトキシエトキシ)フェニル]−N−(ペンチルスルホニル)アクリルアミド、
3−[2−{[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}−4−(2−メトキシエトキシ)フェニル]プロピル (ペンチルスルホニル)カルバマート、
3−[3−ブトキシ−1−(2,4−ジクロロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N−(ペンチルスルホニル)プロパンアミド、
3−{3−tert−ブチル−1−[2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−1H−ピラゾール−5−イル}−N−(ペンチルスルホニル)プロパンアミド、
({2−[3−ブトキシ−1−(2,4−ジクロロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル]エチル}スルホニル)カルバミン酸ブチル、
(2E)−3−{2−{[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}−4−[2−エトキシ−1−(エトキシメチル)エトキシ]フェニル}−N−(ペンチルスルホニル)アクリルアミド、
3−[2−{[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}−4−(2−メトキシエトキシ)フェニル]プロピル {[(2−イソプロポキシエチル)アミノ]スルホニル}カルバマート、
3−[2−{[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}−4−(2−メトキシエトキシ)フェニル]プロピル {[(2−ピリジン−2−イルエチル)アミノ]スルホニル}カルバマート、
3−[2−{[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}−4−(2−メトキシエトキシ)フェニル]−N−[(ペンチルアミノ)スルホニル]プロパンアミド、
(2E)−3−[2−{[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}−4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)フェニル]−N−(ペンチルスルホニル)アクリルアミド、または
3−[2−{[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}−4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]プロピル {[(2−イソプロポキシエチル)アミノ]スルホニル}カルバマート
である請求項4記載の化合物またはその塩。
【請求項16】
請求項4記載の化合物またはその塩のプロドラッグ。
【請求項17】
請求項4記載の化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグを含有してなる医薬。
【請求項18】
請求項1記載の化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグを哺乳動物に投与することを特徴とする、該哺乳動物における糖尿病の予防または治療方法。
【請求項19】
請求項1記載の化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグを哺乳動物に投与することを特徴とする、該哺乳動物におけるインスリン抵抗性改善方法。
【請求項20】
糖尿病の予防・治療剤を製造するための、請求項1記載の化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグの使用。
【請求項21】
インスリン抵抗性改善剤を製造するための、請求項1記載の化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグの使用。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2008−526685(P2008−526685A)
【公表日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−531530(P2007−531530)
【出願日】平成18年8月9日(2006.8.9)
【特許番号】特許第4094660号(P4094660)
【特許公報発行日】平成20年6月4日(2008.6.4)
【国際出願番号】PCT/JP2006/316068
【国際公開番号】WO2007/018314
【国際公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【出願人】(000002934)武田薬品工業株式会社 (396)
【Fターム(参考)】