説明

ATRキナーゼの阻害剤として有用な化合物



本開示は、式(I)(式中、L、n、R、およびRは、本明細書に記載されるとおりである)のピラジン化合物に関する。これらの化合物は、ATRタンパク質キナーゼの阻害剤として有用である。本開示はまた、本開示の化合物を含む薬学的に許容される組成物;本開示の化合物を使用して様々な疾患、障害、および状態を治療する方法;本開示の化合物を調製するプロセス;本開示の化合物の調製のための中間体;ならびに生物学的および病理学的現象におけるキナーゼの研究;このようなキナーゼに仲介される細胞内シグナル伝達経路の研究;および新規なキナーゼ阻害剤の比較評価などのインビトロ利用において本化合物を使用する方法に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化127】

の化合物またはその薬学的に許容される塩(式中、
は、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式アリールまたはヘテロアリール環であり;ここで、該単環式アリールまたはヘテロアリール環は、別の環に場合によって縮合して、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜6個のヘテロ原子を有する8〜10員の二環式アリールまたはヘテロアリール環を形成し;Rは1〜5個のJ基で場合によって置換されており;
、CおよびCは、炭素であり;
は、−Qまたは−Q−Qであり;
Qは、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を有する3〜7員の単環式飽和または不飽和の非芳香族環であり;それぞれのQは、1〜4個のJ基で独立して場合によって置換されており;Qは、0から2個のJで置換されているかまたは環員としてJを含み;
Qは、Qに場合によって縮合して、縮合二環式環Q−Qを形成するか;またはQおよびQは、炭素原子において場合によって一緒に連結されて、スピロ環の二環式環Q−Qを形成するか;またはQおよびQは、一緒になって架橋二環式環Q−Qを形成し、該架橋は、1〜3個の原子長であり;Q−Qは、1〜2個のJ基で場合によって置換されていてもよく;ここで、JはQもしくはQいずれかに結合することができ;
は、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を有する3〜8員の単環式飽和または不飽和の環であり;それぞれのQは、1〜4個のJQ1基で独立して場合によって置換されており;
Jは、フルオロ、オキソ、または水素結合アクセプターを含む部分であり、
前記水素結合アクセプターは、
a)球の中心が、Cから離れる方向にC−C軸によって画定される線上のCから6Åに位置し、
b)球の半径が4Åである
球内に位置し;
Lは、−C(O)NH−または−C(O)N(C1〜6アルキル)−であり;
nは、0または1であり;
それぞれのJおよびJQ1は、独立して、ハロ、オキソ、−CN、NO、V−R、または−(V)−Qであり;
は、ハロ、−CN、−NO、V−R、または−(V−Qであり;
Vは、C1〜10脂肪族鎖であり、ここで、0〜3個のメチレン単位は、酸素、窒素、硫黄、C(O)、S(O)、またはS(O)で場合によって独立して置き換えられており;Vは、1〜6個のJで場合によって置換されており;
は、C1〜10脂肪族鎖であり、ここで、0〜3個のメチレン単位は、酸素、窒素、硫黄、C(O)、S(O)、またはS(O)で場合によって独立して置き換えられており;Vは、1〜6個のJV2で場合によって置換されており;
mは、0または1であり;
は、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を有する3〜8員の飽和もしくは不飽和の単環式環であるか、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0〜6個のヘテロ原子を有する8〜10員の飽和もしくは不飽和の二環式環であり、それぞれのQは、1〜5個のJQ2で場合によって置換されており;
は、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を有する3〜8員の飽和もしくは不飽和の単環式環であるか、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0〜6個のヘテロ原子を有する8〜10員の飽和もしくは不飽和の二環式環であり、それぞれのQは、1〜5個のJQ3で場合によって置換されており;
それぞれのJおよびJV2は、独立して、ハロゲン、CN、NH、NO、C1〜4脂肪族、NH(C1〜4脂肪族)、N(C1〜4脂肪族)、OH、O(C1〜4脂肪族)、COH、CO(C1〜4脂肪族)、C(O)NH、C(O)NH(C1〜4脂肪族)、C(O)N(C1〜4脂肪族)、NHCO(C1〜4脂肪族)、N(C1〜4脂肪族)CO(C1〜4脂肪族)、SO(C1〜4脂肪族)、NHSO(C1〜4脂肪族)、またはN(C1〜4脂肪族)SO(C1〜4脂肪族)であり、ここで、該C1〜4脂肪族は、ハロで場合によって置換されており;
それぞれのJQ2およびJQ3は、独立して、ハロ、オキソ、CN、NO、X−R、または−(X)−Qであり、
pは、0または1であり;
Xは、C1〜10脂肪族であり、ここで、該C1〜6脂肪族の1〜3個のメチレン単位は、−NR、−O−、−S−、C(O)、S(O)、またはS(O)で場合によって置き換えられており、ここで、Xは、1〜4個の、NH、NH(C1〜4脂肪族)、N(C1〜4脂肪族)、ハロゲン、C1〜4脂肪族、OH、O(C1〜4脂肪族)、NO、CN、COH、CO(C1〜4脂肪族)、C(O)NH、C(O)NH(C1〜4脂肪族)、C(O)N(C1〜4脂肪族)、SO(C1〜4脂肪族)、SO(C1〜4脂肪族)、SONH(C1〜4脂肪族)、SONH(C1〜4脂肪族)、NHC(O)(C1〜4脂肪族)、N(C1〜4脂肪族)C(O)(C1〜4脂肪族)で場合によって独立して置換されており、ここで、前記C1〜4脂肪族は、1〜3個のハロで場合によって置換されており;
は、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を有する3〜8員の飽和もしくは不飽和の単環式環であるか、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0〜6個のヘテロ原子を有する8〜10員の飽和もしくは不飽和の二環式環であり;それぞれのQは、1〜5個のJQ4で場合によって置換されており;
Q4は、ハロ、CN、またはC1〜4アルキルであり、ここで、最大2個のメチレン単位は、O、N、S、C(O)、S(O)、またはS(O)で場合によって置き換えられており;
Rは、HまたはC1〜4アルキルであり、ここで、該C1〜4アルキルは、1〜4個のハロで場合によって置換されている)。
【請求項2】
が、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式アリールまたはヘテロアリール環であり;ここで、前記単環式アリールまたはヘテロアリール環は、別の環に場合によって縮合して、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を有する8〜10員の二環式アリールまたはヘテロアリール環を形成し;Rは1〜5個のJ基で場合によって置換されており;
Qが、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を有する3〜7員の単環式飽和または部分的不飽和の非芳香族環であり;QはQに場合によって縮合することができ;それぞれのQは、1〜4個のJ基で独立して場合によって置換されており;Qは、1から2個のJで置換されているかまたは環員としてJを含み;
が、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を有する5〜8員の単環式飽和または不飽和の環であり;それぞれのQは、1〜4個のJQ1基で独立して場合によって置換されており;
Jが、フルオロ、または水素結合アクセプターを含む部分であり;
Lが−C(O)NH−であり;
それぞれのJおよびJQ1が、独立して、ハロ、−CN、−NO、V−R、または−(V)−Qであり;
それぞれのJQ2およびJQ3が、独立して、ハロゲン、NO、CN、またはC1〜6脂肪族であり、ここで、最大1個のメチレン単位は、N(R)、OR、SR、COR、COR、CON(R)、SOR、SOR、SON(R)、OCOR、NRCOR、NRCOOR、NRSOR、NRSOR、NRSON(R)、OCON(R)、またはNRCON(R)で場合によって置き換えられており;ここで、該C1〜6脂肪族は、NH、NH(C1〜4脂肪族)、N(C1〜4脂肪族)、ハロゲン、C1〜4脂肪族、OH、O(C1〜4脂肪族)、NO、CN、COH、CO(C1〜4脂肪族)、O(ハロC1〜4脂肪族)、またはハロC1〜4脂肪族から選択される1〜4個の置換基で場合によって置換されており;
それぞれのJは、独立して、NH、NH(C1〜4脂肪族)、N(C1〜4脂肪族)、ハロゲン、C1〜4脂肪族、OH、O(C1〜4脂肪族)、NO、CN、COH、CO(C1〜4脂肪族)、O(ハロC1〜4脂肪族)、またはハロC1〜4脂肪族である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Jが、オキソまたは(V)−R”であり;
がC1〜6脂肪族鎖であり、ここで、該脂肪族鎖の最大3個のメチレン単位は、−NR’−、−O−、−S−、−C(O)−、−S(O)−、または−S(O)−で場合によって置き換えられていてもよく;ここで、結合点から離れた第1または第2のメチレン基は、CO、SO、SO、S、またはOで置き換えられており;
R’が、HまたはC1〜4アルキルであり;
R”が、Hであるか、またはO、N、もしくはSから選択される0〜2個のヘテロ原子を含む5〜6員の単環式環であり;ここで、該R”は、1〜3個の、ハロ、C1〜3アルキル、CN、OH、O(C1〜3アルキル)、NH、NH(C1〜3アルキル)、N(C1〜3アルキル)、またはアセチルで場合によって置換されている、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
が、
【化128】

である、請求項2に記載の化合物。
【請求項5】
Qが、C3〜7シクロアルキル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、ホモピペリジニル、モルホリニル、またはチオモルホリニルである、請求項2に記載の化合物。
【請求項6】
Qが、
【化129】

である、請求項2に記載の化合物。
【請求項7】
JがC1〜6脂肪族鎖であり、ここで、C1〜6脂肪族の最大2個のメチレン単位が、O、N、またはSから選択されるヘテロ原子で場合によって置き換えられている、請求項2に記載の化合物。
【請求項8】
式Ia:
【化130】

の化合物またはその薬学的に許容される塩(式中、
は、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式アリールまたはヘテロアリール環であり;ここで、前記単環式アリールまたはヘテロアリール環は、別の環に場合によって縮合して、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜6個のヘテロ原子を有する8〜10員の二環式アリールまたはヘテロアリール環を形成し;Rは1〜5個のJ基で場合によって置換されており;
は、−Qまたは−Q−Qであり;
Qは、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を有する3〜7員の単環式飽和または不飽和の非芳香族環であり;Qは、1〜4個のJ基で場合によって置換されており;Qは、1〜2個のJ基で場合によって置換されており;
は、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を有する3〜8員の単環式飽和または不飽和の環であり;それぞれのQは、1〜4個のJQ1基で独立して場合によって置換されており;
Qは、Qに場合によって縮合して、縮合二環式環Q−Qを形成するか;またはQおよびQは、炭素原子において場合によって一緒に連結されて、スピロ環の二環式環Q−Qを形成するか;またはQおよびQは、一緒になって架橋二環式環Q−Qを形成し、ここで、該架橋は、1〜3個の原子長であり;Q−Qは、1〜2個のJ基で場合によって置換されていてもよく;ここで、Jは、QもしくはQいずれかに結合することができ;
それぞれのJおよびJQ1は、独立して、ハロ、オキソ、−CN、−NO、V−R、または−(V)−Qであり;
Jは、ハロ、オキソ、−CN、−NO、V−R”、または−(V)−Rであり;
Lは、−C(O)NH−または−C(O)N(C1〜6アルキル)−であり;
nは、0または1であり;
は、ハロ、−CN、−NO、V−R、または−(V−Qであり;
Vは、C1〜10脂肪族鎖であり、ここで、0〜3個のメチレン単位は、−NR−、−O−、−S−、C(O)、S(O)、またはS(O)で場合によって置き換えられており;Vは、1〜6個のJで場合によって置換されており;
は、C1〜10脂肪族鎖であり、ここで、0〜3個のメチレン単位は、−NR’−、−O−、−S−、C(O)、S(O)、またはS(O)で場合によって置き換えられており;Vは、1〜6個のJV1で場合によって置換されており;
は、C1〜10脂肪族鎖であり、ここで、0〜3個のメチレン単位は、−NR−、−O−、−S−、C(O)、S(O)、またはS(O)で場合によって独立して置き換えられており;Vは、1〜6個のJV2で場合によって置換されており;
mは、0または1であり;
は、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を有する3〜8員の飽和もしくは不飽和の単環式環であるか、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0〜6個のヘテロ原子を有する8〜10員の飽和もしくは不飽和の二環式環であり、それぞれのQは、1〜5個のJQ2で場合によって置換されており;
は、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を有する3〜8員の飽和もしくは不飽和の単環式環であるか、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0〜6個のヘテロ原子を有する8〜10員の飽和もしくは不飽和の二環式環であり、それぞれのQは、1〜5個のJQ3で場合によって置換されており;
R”は、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を有する3〜8員の飽和もしくは不飽和の単環式環であるか、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0〜6個のヘテロ原子を有する8〜10員の飽和もしくは不飽和の二環式環であり、それぞれのR”は、1〜5個のJ’で場合によって置換されており;
それぞれのJ、JV1およびJV2は、独立して、ハロゲン、CN、NH、NO、C1〜4脂肪族、NH(C1〜4脂肪族)、N(C1〜4脂肪族)、OH、O(C1〜4脂肪族)、COH、CO(C1〜4脂肪族)、C(O)NH、C(O)NH(C1〜4脂肪族)、C(O)N(C1〜4脂肪族)、NHCO(C1〜4脂肪族)、N(C1〜4脂肪族)CO(C1〜4脂肪族)、SO(C1〜4脂肪族)、NHSO(C1〜4脂肪族)、またはN(C1〜4脂肪族)SO(C1〜4脂肪族)であり、ここで、該C1〜4脂肪族は、ハロで場合によって置換されており;
それぞれのJQ2、JQ3、およびJ’は、独立して、ハロ、オキソ、CN、NO、X−R、または−(X)−Qであり、
pは、0または1であり;
Xは、C1〜10脂肪族であり、ここで、該C1〜6脂肪族の1〜3個のメチレン単位は、−NR、−O−、−S−、C(O)、S(O)、またはS(O)で場合によって置き換えられており、ここで、Xは、1〜4個の、NH、NH(C1〜4脂肪族)、N(C1〜4脂肪族)、ハロゲン、C1〜4脂肪族、OH、O(C1〜4脂肪族)、NO、CN、COH、CO(C1〜4脂肪族)、C(O)NH、C(O)NH(C1〜4脂肪族)、C(O)N(C1〜4脂肪族)、SO(C1〜4脂肪族)、SO(C1〜4脂肪族)、SONH(C1〜4脂肪族)、SON(C1〜4脂肪族)、NHC(O)(C1〜4脂肪族)、またはN(C1〜4脂肪族)C(O)(C1〜4脂肪族)で場合によって独立して置換されており、ここで、該C1〜4脂肪族は、1〜3個のハロで場合によって置換されており;
は、O、N、またはSから選択される0〜2個のヘテロ原子を有する3〜6員の単環式環であり;それぞれのQは、JQ4で場合によって置換されており;
Q4は、ハロ、CN、またはC1〜4アルキルであり、ここで、最大2個のメチレン単位は、O、N、S、C(O)、S(O)、またはS(O)で場合によって置き換えられており;
それぞれのR、R’、およびRは、独立して、HまたはC1〜4アルキルであり、ここで、該C1〜4アルキルは、1〜4個のハロで場合によって置換されている)。
【請求項9】
それぞれのJおよびJQ1が、独立して、ハロ、オキソ、−CN、−NO、またはV−Rである、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
QまたはQが、1〜2個のJで置換されている、請求項8に記載の化合物。
【請求項11】
QまたはQが、0個のJおよびJQ1および1個のJで置換されている、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
それぞれのJが、独立して、オキソ、(V)−R”または−(V)−Rであり;
それぞれのVおよびVが、独立して、C1〜6脂肪族鎖であり、ここで、該脂肪族鎖の最大3個のメチレン単位は、−NR’−、−O−、−S−、−C(O)−、−S(O)−、または−S(O)−で場合によって置き換えられていてもよく;ここで、結合点から離れた第1または第2のメチレン基は、−C(O)−、−S(O)−、−S(O)−、−S−、または−O−で置き換えられており;
それぞれのJおよびJV1は、独立して、ハロまたはC1〜4アルキルであり;
R’は、HまたはC1〜4アルキルであり;
は、HまたはC1〜4アルキルであり;
R”は、O、N、またはSから選択される0〜2個のヘテロ原子を含む3〜7員の単環式環であり;ここで、該R”は、1〜3個のJ’で場合によって置換されており;
J’は、オキソ、ハロ、C1〜3アルキル、ハロC1〜3アルキル、CN、OH、O(C1〜3アルキル)、NH、NH(C1〜3アルキル)、N(C1〜3アルキル)、またはアセチルである、請求項10に記載の化合物。
【請求項13】
Qが、環員として硫黄、窒素、または酸素を含む、請求項8に記載の化合物。
【請求項14】
Qが、環員として窒素を含む、請求項0に記載の化合物。
【請求項15】
前記Qの窒素が、1個のJで置換されており;
が、フェニル、ピリジル、ピリミジル、チアゾリル、C1〜6脂肪族、またはベンジルであり;ここで、Jは、1〜3個のJQ2で場合によって置換されており;
Q2が、ハロ、ハロC1〜6脂肪族、CN、NO、またはC1〜6脂肪族であり、ここで、前記C1〜6脂肪族の1〜3個のメチレン単位は、−NH−、−O−、−S−、C(O)、S(O)、またはS(O)で場合によって置き換えられている、請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
nが1である、請求項8に記載の化合物。
【請求項17】
が二環式環である、請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
前記環が、O、N、またはSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む8〜9員のヘテロアリールである、請求項17に記載の化合物。
【請求項19】
前記ヘテロ原子が窒素である、請求項18に記載の化合物。
【請求項20】
前記環が、ベンゾイミダゾイル、ベンゾオキサゾリル、インダゾリル、ベンゾチアゾリル、インドリル、ベンゾトリアゾリル、ピロロピリジル、イミダゾピリジル、またはチアゾロピリジルから選択される、請求項18に記載の化合物。
【請求項21】
が、単環式5〜6員環である、請求項16に記載の化合物。
【請求項22】
が、ピラゾリル、フェニル、ピリジル、またはピラジニルである、請求項21に記載の化合物。
【請求項23】
nが0である、請求項8に記載の化合物。
【請求項24】
が、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式ヘテロアリール環であるか、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1〜6個のヘテロ原子を有する8〜10員の二環式ヘテロアリール環であり;それぞれのRは、1〜5個のJ基で場合によって置換されている、請求項23に記載の化合物。
【請求項25】
が、ピリミジルまたはピリジルから選択される6員の単環式環である、請求項24に記載の化合物。
【請求項26】
が、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1〜3個のヘテロ原子を含む単環式5員のヘテロアリール環であるか;またはRが、0〜4個の窒素原子を含む6員のアリールもしくはヘテロアリール環に縮合した、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1〜2個のヘテロ原子を含む5員のヘテロアリール環である、請求項24に記載の化合物。
【請求項27】
前記環ヘテロ原子(Gとして示される)が、以下の式II:
【化131】

に示されるとおりのCに結合した炭素原子の隣に位置する、請求項23に記載の化合物。
【請求項28】
が、別の環に場合によって縮合した5員環であるか、または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1〜3個のヘテロ原子を含む単環式5員環である、請求項27に記載の化合物。
【請求項29】
が、5員環であり、
【化132】

から選択され;ここで、それぞれのRは、1〜2個のJで場合によって置換されている、請求項28に記載の化合物。
【請求項30】
が、
【化133】

【化134】

から選択される、請求項29に記載の化合物。
【請求項31】
が、
【化135】

である、請求項30に記載の化合物。
【請求項32】
が、
【化136】

である、請求項31に記載の化合物。
【請求項33】
が、C1〜4アルキル、シクロヘキシル、フェニル、チエニル、フラニル、またはNH−フェニルである、請求項32に記載の化合物。
【請求項34】
が、フェニルである、請求項33に記載の化合物。
【請求項35】
のフェニルが、1〜3個のJQ3で場合によって置換されており;ここで、JQ3は、ハロ、CN、NO、X−R、または−(X)−Qから選択され;pは0〜1であり;XはC1〜10脂肪族であり、ここで、該C1〜6脂肪族の1〜3個のメチレン単位は、−NR、−O−、−S−、C(O)、S(O)、またはS(O)で場合によって置き換えられており;RはHであり;Qは、OまたはNから選択される0〜2個のヘテロ原子を含む3〜6員の単環式環であり;ここで、Xは、1〜3個のハロまたはCNで場合によって置換されている、請求項34に記載の化合物。
【請求項36】
Q3がC1〜10脂肪族鎖であり、ここで、Xの1〜2個のメチレン単位は、−O−または−NR−で置き換えられている、請求項35に記載の化合物。
【請求項37】
が、場合によって置換された3〜6員のシクロアルキル環である、請求項35に記載の化合物。
【請求項38】
Q3が、ハロ、OH、NH、CHNH、CH(CH)NH、CH(CH)NHCH、C(CHNH、CHCHNH.CHNHCH、CHN(CH、CH(CH)NH、CHNHC(CH、CHNHCHCHF、CHNHCHCH(CH)OH、CHNHCHC(CHOH、CHNHCHCH(OH)−シクロプロピル、CHNHCHCHN(CH、CHNHCH(CHCH、CHNHCH、CHNHCHCH、CHNHCHCHCH、CHNH−シクロプロピル、CHNHCHCHOH、CHNHCHCHOCH、CHNHCHCHOCHCHOH、アゼチジニルまたはピロリジニルである、請求項35に記載の化合物。
【請求項39】
が、ベンゾイミダゾリル、イミダゾピリジル、トリアゾロピリジル、ベンゾフラニル、またはベンゾチアゾリルから選択される、請求項23に記載の化合物。
【請求項40】
が、
【化137】

から選択され、ここで、それぞれのRは、1〜2個のJで場合によって置換されており;AはCまたはNであり、但し、少なくとも2個のAは、炭素であり;Xは、O、N、またはSである、請求項39に記載の化合物。
【請求項41】
が、
【化138】

であり、ここで、それぞれのRは、1〜2個のJで場合によって置換されており;Aは、炭素または窒素であり;Xは、O、N、またはSから選択される、請求項40に記載の化合物。
【請求項42】
がベンゾイミダゾリルである、請求項41に記載の化合物。
【請求項43】
がQ(すなわち、単環式環)である、請求項8、16、または23に記載の化合物。
【請求項44】
Qが、C3〜7シクロアルキル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、ホモピペリジニル、モルホリニル、またはチオモルホリニルである、請求項43に記載の化合物。
【請求項45】
Qが、炭素原子を介して結合している、請求項8に記載の化合物。
【請求項46】
Qが、
【化139】

である、請求項45に記載の化合物。
【請求項47】
QまたはQ−Qが、C3〜8脂環式環、
【化140】

から選択され;ここで、該ピリドンに結合した該C1〜4脂肪族は、ハロ、ハロC1〜3アルキル、CN、OH、O(C1〜3アルキル)、NH、NH(C1〜3アルキル)、N(C1〜3アルキル)、またはアセチルで場合によって置換されている、請求項45に記載の化合物。
【請求項48】
Qが、場合によって置換された
【化141】

である、請求項47に記載の化合物。
【請求項49】
Qが、
【化142】

である、請求項45に記載の化合物。
【請求項50】
Qが、窒素原子を介して結合している、請求項8に記載の化合物。
【請求項51】
Qが、場合によって置換されたアゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、ホモピペリジニル、モルホリニル、またはチオモルホリニルであり、ここで、該Qは、Qに場合によって縮合して、縮合二環式環Q−Qを形成するか;またはQおよびQは、炭素原子において場合によって一緒に連結されて、スピロ環の二環式環Q−Qを形成するか;またはQおよびQは一緒になって、架橋二環式環Q−Qを形成し、ここで、該架橋は、1〜3個の原子長であり;Q−Qは、1〜2個のJ基で場合によって置換されていてもよく;ここで、Jは、QまたはQいずれかに結合することができる、請求項50に記載の化合物。
【請求項52】
Qが、
【化143】

から選択される、場合によって置換された基である、請求項51に記載の化合物。
【請求項53】
Jが、
【化144】

【化145】

に示されるとおりのQの位置に結合しており、ここで、Qは、1〜4個のJで場合によって置換されている、請求項52に記載の化合物。
【請求項54】
QおよびQが一緒に合わさって、
【化146】

からなる群から選択される二環式環を形成し、ここで、それぞれのQまたはQは、それぞれ1〜2個のJまたはJQ1で、場合によって1個のJで独立して場合によって置換されている、請求項51に記載の化合物。
【請求項55】
Jが、
【化147】

に示されるとおりのQまたはQの位置に結合しており;ここで、Qは、それぞれ、1〜4個のJまたはJQ1で場合によって置換されている、請求項54に記載の化合物。
【請求項56】
Jが、C1〜6脂肪族鎖であり、ここで、C1〜6脂肪族の最大2個のメチレン単位は、O、N、またはSから選択されるヘテロ原子で場合によって置き換えられている、請求項16、23、52、および54のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項57】
Jが、オキソ、V−R”、または−(V)−Rであり、ここで、それぞれのVおよびVは独立して、C1〜6アルキリデン鎖であり、ここで、0〜3個のメチレン単位は、O、N、S、CO、SO、またはSOで置き換えられており;
は、HまたはC1〜6アルキルであり;
mは、0または1であり;
R”は、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有する3〜7員の飽和または不飽和の単環式環である、請求項1または8に記載の化合物。
【請求項58】
が、ピペラジンまたはテトラヒドロピリジニルであり;mが0であり;Jが、オキソ、V−R”、または−(V)−Rであり、ここで、R”は、チアゾリル、ピリジル、ピリミジル、フェニルであり;Rは、ハロ、O(C1〜4アルキル)、ハロC1〜4アルキル、またはCNで場合によって置換されている、請求項57に記載の化合物。
【請求項59】
Vが、O、O(C1〜6アルキル)、(C1〜4アルキル)O、C(O)O、C(O)O(C1〜6アルキル)、C(O)O(C1〜6アルキル)O(C1〜6アルキル)、C(O)(C1〜6アルキル)、C(O)(C1〜6アルキル)N、C(O)(C1〜6アルキル)NH(C1〜6アルキル)、C(O)(C1〜6アルキル)C(O)O、C(O)(C1〜6アルキル)O、C(O)(C1〜6アルキル)O(C1〜6アルキル)、C(O)(C1〜6アルキル)NH(C1〜6アルキル)、C(O)(C1〜6アルキル)O(C1〜4アルキル)O(C1〜6アルキル)、C(O)NH、C(O)NH(C1〜6アルキル)、C(O)N(C1〜6アルキル)、NH、N(C1〜6アルキル)、N(C1〜6アルキル)、NHC(O)、NHC(O)C1〜6アルキル、NHC(O)(C1〜6アルキル)O、NHC(O)(C1〜6アルキル)O(C1〜6アルキル)、NHC(O)(C1〜6アルキル)O(C1〜6アルキル)O(C1〜6アルキル)、NHC(O)(C1〜6アルキル)NH(C1〜6アルキル)、C(O)N(C1〜6アルキル)−、C(O)N(C1〜6アルキル)、SO、S(O)(C1〜6アルキル)−、S(O)(C1〜6アルキル)NH、S(O)NH(C1〜6アルキル)−、S(O)N(C1〜6アルキル)、NHSO、またはNHSON(C1〜6アルキル)であり;
が、HまたはC1〜6アルキルであり;
R”が、C〜C脂環式、イミダゾリル、チエニル、チアゾリル、フラニル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピロリル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ホモピペリジニル、ホモピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、またはテトラヒドロピラニルである、請求項57に記載の化合物。
【請求項60】
Vが、O、OCH、CHO、C(O)、C(O)CH、C(O)CHCHNH、C(O)CHCHNHCH2、C(O)CHCHC(O)O、C(O)CHO、C(O)CHOCH、C(O)CHN(CH)CH、C(O)CHOCHCHOCH、C(O)CH(CH)CH、C(O)CH(CHCH)CHCH、C(O)O、C(O)OCH、C(O)OCHCH、C(O)OCHCHOCH、C(O)OCHC≡C−CH、C(O)NH、C(O)NHCH、C(O)N(CH)−、C(O)N(CH)CH−、NH、N(C1〜6脂肪族)、N(CH)CH、NHC(O)、NHC(O)CH、NHC(O)CHO、NHC(O)CHOCH、NHC(O)CHOCHCHOCH、NHC(O)CHN(CH)CH、NHC(O)C(CHCH、NHC(O)CH(CHCH)CHCH、SO、S(O)CH、S(O)CHCH、S(O)CHCHNH、S(O)CHCHCHNH、S(O)CHCHCH2、S(O)CH(CH)CH、S(O)N(CH)CH、NHSO、またはNHSON(CH)CHであり;
Rが、HまたはC1〜6アルキルであり;
が、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、イミダゾリル、チエニル、チアゾリル、フラニル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピロリル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ホモピペリジニル、ホモピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、またはテトラヒドロピラニルであり;ここで、該Qは、C1〜6アルキル、CN、ハロ、ハロC1〜4アルキル、NH(C1〜4アルキル)、N(C1〜4アルキル)、またはO(C1〜6アルキル)で場合によって置換されている、請求項59に記載の化合物。
【請求項61】
Jが、C1〜6脂肪族、オキソ、−OH、−O(C1〜6脂肪族)、CN、−C(O)(C1〜6脂肪族)、−C(O)(フェニル)、−C(O)(ベンジル)、−C(O)CHO(フェニル)、−C(O)CHO(C1〜6脂肪族)、−C(O)CHO(ベンジル)、−C(O)(ピリジル)、−C(O)(ピロリジニル)、−C(O)(ピペリジニル)、−C(O)(ピペラジニル)、−C(O)(ホモピペラジニル)、−C(O)(モルホリニル)、−C(O)(テトラヒドロピラニル)、−C(O)O(C1〜6脂肪族)、−C(O)O(フェニル)、−C(O)O(ベンジル)、−C(O)NH、−C(O)NH(C1〜6脂肪族)、−C(O)N(C1〜6脂肪族)、−C(O)NH(フェニル)、−C(O)NH(ベンジル)、−S(O)(C1〜6脂肪族)、−S(O)(フェニル)、−S(O)(ベンジル)、−S(O)(ピリジル)、−S(O)(フラニル)、−S(O)(イミダゾリル)、−S(O)(チエニル)、−S(O)NH(C1〜6脂肪族)、−S(O)N(C1〜6脂肪族)、−S(O)NH(フェニル)、−S(O)NH(ベンジル)、−NHC(O)(C1〜6脂肪族)、−NHC(O)(ピリジル)、NHS(O)N(C1〜6脂肪族)、NH、NH(C1〜6脂肪族)、N(C1〜6脂肪族)から選択され;
ここで、該フェニル、ベンジル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、テトラヒドロピラニル、またはC1〜6脂肪族は、ハロ、C1〜3アルキル、CN、OH、O(C1〜3アルキル)、NH、NH(C1〜3アルキル)、N(C1〜3アルキル)、アセチル、SO(C1〜3アルキル)で場合によって置換されている、請求項16、23、52、および54のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項62】
Jが、オキソ、−OH、−NHC(O)(C1〜4アルキル)、−C(O)(C1〜4アルキル)、−C(O)NH、−C(O)NH(C1〜4アルキル)、−C(O)NH(C1〜4アルキル)、−S(O)(C1〜4アルキル)、−S(O)NH(C1〜4アルキル)、または−S(O)N(C1〜4アルキル)から選択される、請求項61に記載の化合物。
【請求項63】
Jが、−C(O)CH(フェニル)、NH、NH(C1〜3アルキル)、N(C1〜3アルキル)、−NHS(O)(フェニル)、−NHC(O)(フェニル)、−NHC(O)(ピリジル)、−C(O)CHO(フェニル)、−C(O)CHO(C1〜3アルキル)、−NHC(O)CHO(C1〜3アルキル)、−NHC(O)CHO(フェニル)、−C(O)CHN(C1〜3アルキル)、−NHC(O)CHN(C1〜3アルキル)、−C(O)CHO(C1〜3アルキル)O(C1〜3アルキル)、−NHC(O)CHO(C1〜3アルキル)O(C1〜3アルキル)、−C(O)O(C1〜3アルキル)O(C1〜3アルキル)、フェニル、ピリジル、チアゾリル、CF、ピリミジル(pyrimidiyl)から選択され、ここで、該フェニル、ピリジル、またはピリミジル基は、ハロ、O(C1〜6脂肪族)、CN、CF、C(O)(フラニル)で場合によって置換されている、請求項16、23、52、および54のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項64】
【化148】

【化149】

【化150】

から選択される化合物。
【請求項65】
【化151】

から選択される化合物。
【請求項66】
【化152】

【化153】

【化154】

【化155】

【化156】

【化157】

【化158】

【化159】

【化160】

【化161】

【化162】

【化163】

【化164】

から選択される化合物。
【請求項67】
【化165】

【化166】

【化167】

【化168】

【化169】

【化170】

【化171】

【化172】

【化173】

【化174】

から選択される化合物。
【請求項68】
【化175】

【化176】

【化177】

【化178】

【化179】

【化180】

【化181】

から選択される化合物。
【請求項69】
【化182】

【化183】

【化184】

から選択される化合物。
【請求項70】
式Iの化合物を含む組成物であって、可変基が、請求項1から69のいずれか一項に定義されたとおりである、組成物。
【請求項71】
患者におけるATRを阻害する方法であって、請求項1から69のいずれか一項に記載の化合物を投与する工程を含む方法。
【請求項72】
式Iの化合物を患者に投与する工程を含む、癌、HIV、肝炎、アデノウイルス、または乾癬から選択される疾患を治療する方法であって、可変基が、請求項1から69のいずれか一項に定義されたとおりである、方法。
【請求項73】
前記疾患が癌である、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
前記患者に、DNA損傷剤から選択される追加の治療剤を投与する工程を含み、前記追加の治療剤が、治療される疾患に適しており;該追加の治療剤が、単一剤形として前記化合物と一緒に、または複数剤形の一部として該化合物と別個に投与される、請求項73に記載の方法。
【請求項75】
前記DNA損傷剤が、電離放射線、放射線類似作用ネオカルジノスタチン、白金酸塩剤、トポI阻害剤、トポII阻害剤、代謝拮抗剤、アルキル化剤、アルキルスルホネート、代謝拮抗剤、または抗生物質から選択される、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
前記DNA損傷剤が、電離放射線、白金酸塩剤、トポI阻害剤、トポII阻害剤、または代謝拮抗剤から選択される、請求項75に記載の方法。
【請求項77】
前記白金酸塩剤が、シスプラチン、オキサリプラチン、カルボプラチン、ネダプラチン、ロバプラチン、四硝酸トリプラチン、ピコプラチン、サトラプラチン、プロリンダクおよびアロプラチンから選択され;前記トポI阻害剤が、カンプトテシン、トポテカン、イリノテカン/SN38、ルビテカンおよびベロテカンから選択され;前記トポII阻害剤が、エトポシド、ダウノルビシン、ドキソルビシン、アクラルビシン、エピルビシン、イダルビシン、アムルビシン、ピラルビシン、バルルビシン、ゾルビシンおよびテニポシドから選択され;前記代謝拮抗剤が、アミノプテリン、メトトレキサート、ペメトレキセド、ラルチトレキセド、ペントスタチン、クラドリビン、クロファラビン、フルダラビン、チオグアニン、メルカプトプリン、フルオロウラシル、カペシタビン、テガフル、カルモフル、フロクスウリジン、シタラビン、ゲンシタビン、アザシチジンおよびヒドロキシ尿素から選択され;前記アルキル化剤が、メクロレタミン、シクロホスファミド、イホスファミド、トロホスファミド、クロランブシル、メルファラン、プレドニムスチン、ベンダムスチン、ウラムスチン、エストラムスチン、カルムスチン、ロムスチン、セムスチン、ホテムスチン、ニムスチン、ラニムスチン、ストレプトゾシン、ブスルファン、マンノスルファン、トレスルファン、カルボクオン、チオTEPA、トリアジクオン、トリエチレンメラミン、プロカルバジン、ダカルバジン、テモゾロミド、アルトレタミン、ミトブロニトール、アクチノマイシン、ブレオマイシン、マイトマイシン、およびプリカマイシンから選択される、請求項75に記載の方法。
【請求項78】
前記白金酸塩剤が、シスプラチン、オキサリプラチン、カルボプラチン、ネダプラチン、またはサトラプラチンから選択され;前記トポI阻害剤が、カンプトテシン、トポテカン、イリノテカン/SN38、ルビテカンから選択され;前記トポII阻害剤が、エトポシドから選択され;前記代謝拮抗剤が、メトトレキサート、ペメトレキセド、チオグアニン、フルダラビン、クラドリビン、シタラビン、ゲンシタビン、6−メルカプトプリン、または5−フルオロウラシルから選択され;前記アルキル化剤が、ナイトロジェンマスタード、ニトロソ尿素、トリアゼン、アルキルスルホネート、プロカルバジン、またはアジリジンから選択され;前記抗生物質が、ヒドロキシ尿素、アントラサイクリン、アントラセネジオン、またはストレプトマイセスファミリーから選択される、請求項75に記載の方法。
【請求項79】
前記DNA損傷剤が、白金酸塩剤または電離放射線である、請求項76に記載の方法。
【請求項80】
前記癌が、以下の癌:口腔:頬腔、唇、舌、口腔、咽頭;心臓:肉腫(血管肉腫、線維肉腫、横紋筋肉腫、脂肪肉腫)、粘液腫、横紋筋腫、線維腫、脂肪腫および奇形腫;肺:気管支原性癌(扁平上皮細胞または類表皮細胞、未分化小細胞、未分化大細胞、腺癌)、胞巣状(細気管支)癌、気管支腺腫、肉腫、リンパ腫、軟骨腫性過誤腫、中皮腫;胃腸:食道(扁平上皮癌、咽頭、腺腫、平滑筋肉腫、リンパ腫)、胃(癌、リンパ腫、平滑筋腫)、膵臓(管癌、インスリノーマ、グルカゴノーマ、ガストリノーマ、カルチノイド腫瘍、ビポーマ)、小腸(small bowel or small instestines)(腺腫、リンパ腫、カルチノイド腫瘍、カポジ肉腫、平滑筋腫、血管腫、脂肪腫、神経線維腫、線維腫)、大腸(large bowel or large intestines)(腺腫、管状腺腫、絨毛状腺腫、過誤腫、平滑筋腫)、結腸、結腸−直腸(colon−rectum)、結腸直腸(colorectal);直腸、尿生殖路:腎臓(腺腫、ウィルム腫瘍[腎芽腫]、リンパ腫)、膀胱および尿道(扁平上皮癌、移行上皮癌、腺腫)、前立腺(腺腫、肉腫)、精巣(セミノーマ、奇形腫、胎児性癌、悪性奇形腫、絨毛癌、肉腫、間細胞癌、線維腫、線維腺腫、類腺腫瘍、脂肪腫);肝臓:ヘパトーム(肝細胞癌)、肝内胆管癌、肝芽腫、血管肉腫、肝細胞腺腫、血管腫、胆管経路;骨:骨原性肉腫(骨肉腫)、線維肉腫、悪性線維性組織球腫、軟骨肉腫、ユーイング肉腫、悪性リンパ腫(細網肉腫)、多発性骨髄腫、悪性巨細胞腫 脊索腫、骨軟骨腫(骨軟骨性外骨腫)、良性軟骨腫、軟骨芽腫、軟骨粘液線維腫、類骨骨腫および巨細胞腫;神経系:頭蓋(骨腫、血管腫、肉芽腫、キサントーマ、変形性骨炎)、髄膜(髄膜腫、髄膜肉腫、神経膠腫症)、脳(星細胞腫、髄芽腫、グリオーマ、上衣細胞腫、胚細胞腫[松果体腫]、多形性グリア芽腫、希突起グリオーマ、シュワン細胞腫、網膜芽細胞腫、先天性腫瘍)、脊髄神経線維腫、髄膜腫、グリオーマ、肉腫);婦人科:子宮(子宮内膜癌)、子宮頚部(子宮頸癌、前腫瘍子宮頚部異形成)、卵巣(卵巣癌[漿液性腺癌、粘液性腺癌、未分類癌]、顆粒膜−髄膜細胞腫、セルトリ・ライディッヒ細胞腫、未分化胚細胞腫、悪性奇形腫)、外陰部(扁平上皮癌、上皮内癌、腺腫、線維肉腫、メラノーマ)、膣(明細胞癌、扁平上皮癌、ブドウ状肉腫(胎児性横紋筋腫)、ファロピウス管(癌)、乳房;皮膚:悪性メラノーマ、基底細胞癌、扁平上皮細胞癌、カポジ肉腫、ケラトアカントーマ、異形成母斑(moles dysplasitc nevi)、脂肪腫、血管腫、皮膚繊維腫、ケロイド、乾癬;甲状腺:乳頭状甲状腺癌腫、小胞状甲状腺癌腫;髄質甲状腺癌腫、多発性内分泌腺腫2A型、多発性内分泌腺腫2B型、家族性髄質甲状腺癌腫、褐色細胞腫、傍神経節腫;ならびに副腎:神経芽細胞腫から選択される固形腫瘍である、請求項72から79のいずれか一項に記載の方法。
【請求項81】
前記癌が、肺癌、頭頚部癌、膵臓癌、胃癌、および脳腫瘍からなる群から選択される、請求項80に記載の方法。
【請求項82】
式Iの化合物を患者に投与する工程を含む、癌細胞における細胞死を促進する方法であって、可変基が、請求項1から69のいずれか一項に定義されたとおりである、方法。
【請求項83】
式Iの化合物を患者に投与する工程を含む、癌細胞におけるDNA損傷の修復を予防する方法であって、可変基が、請求項1から69のいずれか一項に定義されたとおりである、方法。
【請求項84】
生物試料におけるATRを阻害する方法であって、式Iの化合物を該生物試料と接触させる工程を含む方法。
【請求項85】
前記生物試料が細胞である、請求項84に記載の方法。
【請求項86】
式Iの化合物を患者に投与する工程を含む、DNA損傷剤に細胞を感作させる方法であって、可変基が、請求項1から69のいずれか一項に定義されたとおりである、方法。
【請求項87】
前記細胞が、ATMシグナル伝達カスケードにおける欠陥を有する癌細胞である、請求項82から86のいずれか一項に記載の方法。
【請求項88】
前記欠陥が、ATM、p53、CHK2、MRE11、RAD50、NBS1、53BP1、MDC1またはH2AXの1種または複数の変化した発現または活性である、請求項87に記載の方法。
【請求項89】
前記癌が、DNA損傷腫瘍遺伝子を発現する癌細胞である、請求項82から86のいずれか一項に記載の方法。
【請求項90】
前記癌細胞が、K−Ras、H−Ras、Raf、Myc、Mos、E2F、Cdc25A、CDC4、CDK2、サイクリンE、サイクリンAおよびRbの1種または複数の変化した発現または活性を有する、請求項89に記載の方法。
【請求項91】
放射線増感剤または化学療法増感剤としての請求項1から69のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項92】
癌を治療するための単一剤(単剤療法)としての請求項1から69のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項93】
DNA損傷応答(DDR)欠陥を伴う癌を有する患者を治療するための請求項1から69のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項94】
前記欠陥が、ATM、p53、CHK2、MRE11、RAD50、NBS1、53BP1、MDC1、またはH2AXの突然変異または欠失である、請求項93に記載の使用。

【公表番号】特表2012−508260(P2012−508260A)
【公表日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−535772(P2011−535772)
【出願日】平成21年11月10日(2009.11.10)
【国際出願番号】PCT/US2009/063922
【国際公開番号】WO2010/054398
【国際公開日】平成22年5月14日(2010.5.14)
【出願人】(598032106)バーテックス ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド (414)
【氏名又は名称原語表記】VERTEX PHARMACEUTICALS INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】130 Waverly Street, Camridge, Massachusetts 02139−4242, U.S.A.
【Fターム(参考)】