説明

半導体装置及びその製造方法

【課題】短チャネル効果を抑制するとともに、オン電流を向上させることの可能な半導体装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】半導体基板100に形成されたSTI領域103と、STI領域103に囲まれた活性領域と、活性領域を横切るように一方向に形成されたゲート電極12とを備え、半導体基板100は、活性領域とゲート電極12とが重なる領域において、活性領域の半導体基板100に活性領域の長軸方向と平行に形成された二つのゲートトレンチ108及び二つのゲートトレンチ108の間に位置し半導体基板100の一部であるフィン状部100fを有し、ゲート電極12は二つのゲートトレンチ108内に埋め込まれ且つフィン状部100f上にも形成され、フィン状部100fがチャネル領域となっているフィントランジスタを備える。これにより、チャネル領域の幅がゲート長よりも短いフィントランジスタが得られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は半導体装置及びその製造方法に関し、特に、フィントランジスタ(Fin Field Effect Transistor)を有する半導体装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、DRAM(Dynamic Random Access Memory)セルの微細化に伴い、メモリセルトランジスタのゲート長も短くせざるを得なくなってきている。しかしながら、ゲート長が短くなればなるほどトランジスタの短チャネル効果が顕著になり、サブスレッショルド電流が増大するという問題がある。また、これを抑制すべく基板濃度を増大させた場合には接合リークが増大するため、DRAMにおいてはリフレッシュ特性の悪化が深刻な問題となる。
【0003】
この問題を回避する技術として、半導体基板に垂直にチャネル領域を細くフィンのように形成し、その周りにゲート電極を配した構造のフィントランジスタ(Fin Field Effect Transistor)が注目されている。フィントランジスタは、プレーナ型トランジスタに対し、動作速度の向上、オン電流の向上、消費電力の低減などが期待できる(特許文献1及び2参照)。
【特許文献1】特表2006−501672号公報
【特許文献2】特開2005−310921号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、フィントランジスタにおいて、短チャネル効果を改善するためには、ゲート長よりもチャネル幅を短くする必要がある。
【0005】
図14(a)及び(b)に、従来のフィントランジスタの略平面図を示す。図14(a)は、標準的なフィントランジスタにおける活性領域200a、ゲート領域201a及びコンタクト領域202aを示し、図14(b)は、チャネル領域を細線化するものであり、活性領域200b、ゲート領域201b及びコンタクト領域202bを示している。なお、図14(b)には、図14(a)との比較のため、活性領域200bの周りに図14(a)の活性領域200aを波線で示している。
【0006】
図14(a)では、コンタクト領域を十分に確保できるため、オン電流を向上できるが、チャネル幅Waが広くゲート長Lgaよりも長いため、短チャネル効果の抑制は十分ではない。
【0007】
図14(a)の問題を解決するには、図14(b)に示すように、活性領域200bを細くすることにより、チャネル幅Wbを狭くする方法が考えられる。これにより、ゲート長Lgbがチャネル幅Wbよりも長くなるため、短チャネル効果を改善することができる。しかしながら、図14(b)では、チャネル幅Wbだけでなく、コンタクト領域202bも狭くなってしまう。このため、コンタクト抵抗の増大によりオン電流が低下してしまうという問題が生じる。
【0008】
したがって、本発明の目的は、短チャネル効果を抑制するとともに、オン電流を向上させることの可能な半導体装置及びその製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明による半導体装置は、ゲート電極下のチャネル領域の幅がゲート長よりも短いフィントランジスタを備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明による半導体装置は、半導体基板に形成されたSTI領域と、前記STI領域に囲まれた活性領域と、前記活性領域を横切るように一方向に形成されたゲート電極とを備え、前記半導体基板は、前記活性領域と前記ゲート電極とが重なる領域において、前記活性領域の半導体基板に前記活性領域の長軸方向と平行に形成された二つのゲートトレンチ及び前記二つのゲートトレンチの間に位置し半導体基板の一部であるフィン状部を有し、前記ゲート電極は前記二つのゲートトレンチ内に埋め込まれ且つ前記フィン状部上にも形成され、前記フィン状部がチャネル領域となっているフィントランジスタを備えることを特徴とする。このような構成により、上述のようにゲート電極下のチャネル領域の幅をゲート長より短くすることが可能である。
【0011】
さらに、本発明による半導体装置の製造方法は、半導体基板上に活性領域となる領域を覆いSTI領域となる領域を露出する開口を有するマスク層を形成する工程と、前記マスク層を用いて前記STI用のトレンチを形成する工程と、前記マスク層を除去することなく前記トレンチ及び前記マスク層の前記開口に第1絶縁膜を形成する工程と、前記マスク層を選択的に除去することにより、前記第1絶縁膜に前記マスク層に対応した第2の開口を形成する工程と、前記第2の開口の内壁にサイドウォール絶縁膜を形成する工程と、前記サイドウォール絶縁膜が形成された前記第2の開口に第2絶縁膜を形成する工程と、ゲート電極が形成される領域の前記サイドウォール絶縁膜を選択的に除去する工程と、前記第1及び第2絶縁膜をマスクとして前記半導体基板の前記ゲート電極が形成される領域に二つのゲートトレンチを形成するとともに、前記二つのゲートトレンチに挟まれた前記半導体基板の一部でありチャネル領域となるフィン状部を形成する工程と、少なくとも前記フィン状部の上面及び側面にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記二つのゲートトレンチを埋め込み且つ前記フィン状部の上を覆うゲート電極を形成する工程とを備えることを特徴とする。このような方法により、ゲート電極下のチャネル領域の幅をゲート長より短くすることが可能となる。
【発明の効果】
【0012】
このように、本発明では、ゲート電極下のチャネル領域の幅をゲート長より短くしていることにより、フィントランジスタの短チャネル効果の改善とオン電流の向上を両立することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について説明する。
【0014】
なお、以下に示す実施形態は、本発明をDRAMのメモリセルトランジスタに適用した例である。
【0015】
まず、本発明の好ましい実施の形態により形成されるDRAMのメモリセルトランジスタの構成につき詳細に説明する。
【0016】
図1(a)は、本実施形態のメモリセル領域におけるSTI領域(素子分離領域)10と、STI領域10によって分離された複数の活性領域11を示す平面図である。図1(a)に示すとおり、メモリセル領域においては、複数の活性領域が略均等に並べられるのが一般的であり、本例も同様である。
【0017】
図1(b)は、図1(a)に示された複数の活性領域11のうちの一つとその周辺のSTI領域10を示す平面図である。活性領域11を横切るように一方向にゲート電極12が形成されており、活性領域11の両端及び2つのゲート電極12の間に、ソース領域14及びドレイン領域15(いずれも「コンタクト領域」とも呼ぶ)が設けられている。なお、本例はDRAMであるため、読み込み動作か読み出し動作かによってソース及びドレイン領域が逆になることになるが、ここでは、中央の領域をソース領域14、両側の領域をドレイン領域15とし、また本メモリセルトランジスタはNチャネルトランジスタであるものとする。
【0018】
また、図1(b)に示されるように、ゲート電極12の下には、幅Wがゲート長Lgよりも狭いチャネル領域16が形成されている。
【0019】
このように、チャネル領域16の幅Wをゲート長Lgより短くすることにより短チャネル効果を改善するとともに、コンタクト領域14,15は十分な大きさを確保することができ、オン電流の低下も防止することができる。
【0020】
次に、図2乃至図14を用いて、本発明の好ましい実施の形態による半導体装置の製造方法につき、詳細に説明する。図2乃至図6及び図8乃至14は、本実施形態による半導体装置の製造工程を概略的に示す工程図であり、図の左から順に、図1(b)におけるA−A'断面、B−B'断面及びC−C'断面に対応している。
【0021】
まず、図2に示すように、半導体基板100上に厚さ約9nmのパッド酸化膜101及び厚さ約120nmのシリコン窒化膜102を形成し、周知のフォトリソグラフィー技術を用いて、これらパッド酸化膜101及びシリコン窒化膜102をドライエッチングにより図1に示す活性領域11に対応する形状にパターニングする。これにより、シリコン酸化膜101及びシリコン窒化膜102は、活性領域となる領域を覆いSTI形成領域を露出する開口を有するマスク層となる。なお、このときオーバーエッチングが行われるため、A−A'断面及びB−B'断面に示すように半導体基板100の表面も少しエッチングされる。
【0022】
次に、図3に示すように、シリコン窒化膜102をマスクとして、半導体基板100に深さ約200nmのSTI用のトレンチ10tを形成する。なお、このときシリコン窒化膜102も上面が50nm程度削られる。
【0023】
続いて、図4に示すように、HDP−CVD(High Density Plasma - Chemical Vapor Deposition)法により、トレンチ10t内を含む全面に厚さ約400nmのシリコン酸化膜103を形成する。その後、シリコン窒化膜102をストッパとして、シリコン酸化膜103をCMP(Chemical Mechanical Polishing)法により研磨除去する。
【0024】
CMP終了後、ウェットエッチングにより自然酸化膜を除去し、続いて、図5に示すように、シリコン窒化膜102を約160℃の熱リン酸によるウェットエッチングにより除去する。これにより、パッド酸化膜101上に、活性領域11に対応する開口104が形成される。このとき、半導体基板100の表面からシリコン酸化膜103の表面までの高さは、70nm以下とするのが好ましい。
【0025】
次に、図6に示すように、シリコン窒化膜105を全面に約20〜35nm形成後、エッチバックを行うことにより、開口104の内側面に窒化膜サイドウォール105を形成する。
【0026】
図7は、図6の状態を上から見た平面図である。図7に示すように、活性領域11の内周に沿って窒化膜サイドウォール105が形成され、その内側が開口104となっている。
【0027】
続いて、図8に示すように、窒化膜サイドウォール105に囲まれた開口104(図6参照)を含む全面にシリコン酸化膜106を約100nm形成した後、窒化膜サイドウォール105をストッパとしてCMPを行うことにより、開口104にシリコン酸化膜106を埋め込む。
【0028】
次に、図9に示すように、ゲート電極12(図1(b)参照)が形成される領域を露出する開口を有するフォトレジスト(すなわち、ゲート電極12が形成される領域を開口するようにパターニングされたフォトレジスト)107を形成し、シリコン窒化膜105をドライエッチングにより選択的に除去する。このとき、シリコン酸化膜103及び106の表面もエッチングされる。特に、A−A'断面においては、シリコン酸化膜106及びシリコン酸化膜103の角部はエッチングされやすいため、図示のように角が削れた形状となる。
【0029】
フォトレジスト107を除去した後、シリコン酸化膜103とシリコン酸化膜106との間に露出しているパッド酸化膜101を除去すべく、シリコン酸化膜に対するエッチングを行う。
【0030】
次に、図10に示すように、シリコン酸化膜106及びシリコン酸化膜103をマスクとして、等方性ドライエッチングにより半導体基板100に深さ約100nmのゲートトレンチ108を形成する。このとき、シリコン酸化膜に対する半導体基板100のエッチング速度が約1.5倍となるエッチングが好ましい。これにより、シリコン酸化膜103及び106もエッチングされる。
【0031】
このようにして、半導体基板100に、二つのゲートトレンチ108と、これらに挟まれた半導体基板の一部であるフィン状部100fが形成される。
【0032】
次に、図11に示すように、犠牲酸化を行い、犠牲酸化膜109を形成する。
【0033】
その後、シリコン窒化膜105をウェットエッチングにより除去し、続いてシリコン酸化膜のウェットエッチングを行うことにより、シリコン酸化膜103の表面、シリコン酸化膜106、パッド酸化膜101及び犠牲酸化膜109を除去する。
【0034】
続いて、図12に示すように、ゲート絶縁膜として熱酸化により厚さ約6nmのシリコン酸化膜(ゲート酸化膜)110を形成する。ゲート酸化膜110は、半導体基板100のフィン状部100fの側面及び上面を覆うように形成される。
【0035】
次に、二つのゲートトレンチ108内を含む全面に厚さ約100nmのドープドポリシリコン(DOPOS)膜111を形成し、さらにその上に金属層として、タングステンシリサイド膜、窒化タングステン(WN)膜及び厚さ約70nmのタングステン(W)膜を積層したW/WN/WSi膜112及び厚さ約140nmのシリコン窒化膜113をこの順で形成する。次に、これらDOPOS膜111、W/WN/WSi膜112及びシリコン窒化膜113の積層膜をパターニングする。これにより、ゲートトレンチ108に電極材料の一部が埋め込まれたゲート電極12が完成する。
【0036】
次に、ゲート電極12をマスクとして半導体基板100に不純物をイオン注入し、LDD(Lightly Doped Drain)層を形成した後、ゲート電極12の側面に厚さ25〜30nmのサイドウォール絶縁膜114を形成する。
【0037】
続いて、ゲート電極12及びサイドウォール絶縁膜114をマスクとして半導体基板100に不純物をイオン注入して、ソース領域14及びドレイン領域15を形成する。
【0038】
その後、図13に示すように、ソース及びドレイン領域14,15上のゲート酸化膜110を除去し、コンタクト領域115を露出させた後、層間絶縁膜116を形成する。次に、層間絶縁膜116にコンタクトホール117を開口し、コンタクトホール117内にコンタクトプラグ118を形成する。
【0039】
その後は図示を省略するが、通常の方法により、メモリセルキャパシタや配線等を形成し、DRAMが完成する。
【0040】
以上説明したように、本実施形態によれば、フィントランジスタにおいて、チャネル領域の幅をゲート長より短くしていることにより、短チャネル効果を抑制できる。また、コンタクト領域(ソース及びドレイン領域)の大きさがチャネル領域の幅に左右されないため、必要な面積を確保でき、オン電流の低下を防止することができる。
【0041】
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
【0042】
例えば、上記実施形態は、DRAMのメモリセルトランジスタに本発明を適用した例を示したが、本発明は、特にメモリに限らず、ロジック系のデバイスに適用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の実施形態による半導体装置を説明するための平面図である。
【図2】本発明の実施形態による半導体装置の製造方法の一工程(パッド酸化膜101及びシリコン窒化膜102のパターニング)を示す断面図である。
【図3】本発明の実施形態による半導体装置の製造方法の一工程(STI用トレンチ10tの形成)を示す断面図である。
【図4】本発明の実施形態による半導体装置の製造方法の一工程(シリコン酸化膜103の形成)を示す断面図である。
【図5】本発明の実施形態による半導体装置の製造方法の一工程(開口104の形成)を示す断面図である。
【図6】本発明の実施形態による半導体装置の製造方法の一工程(窒化膜サイドウォール105の形成)を示す断面図である。
【図7】本発明の実施形態による半導体装置の製造方法における図6の状態を上から見た平面図である。
【図8】本発明の実施形態による半導体装置の製造方法の一工程(シリコン酸化膜106の形成)を示す断面図である。
【図9】本発明の第1の実施形態による半導体装置の製造方法の一工程(シリコン窒化膜105の選択エッチング)を示す断面図である。
【図10】本発明の実施形態による半導体装置の製造方法の一工程(ゲートトレンチ108の形成)を示す断面図である。
【図11】本発明の実施形態による半導体装置の製造方法の一工程(犠牲酸化膜109の形成)を示す断面図である。
【図12】本発明の実施形態による半導体装置の製造方法の一工程(ゲート酸化膜110の形成、ゲート電極12の形成及びソース及びドレイン領域の形成)を示す断面図である。
【図13】本発明の実施形態による半導体装置の製造方法の一工程(ゲート酸化膜110の選択除去及びコンタクトプラグ118の形成)を示す断面図である。
【図14】従来技術における問題点を説明するための平面図である。
【符号の説明】
【0044】
10t トレンチ
11 活性領域
12 ゲート電極
14 ソース領域(コンタクト領域)
15 ドレイン領域(コンタクト領域)
16 チャネル領域
100 半導体基板
100f フィン状部
101 パッド酸化膜
102,113 シリコン窒化膜
103,106 シリコン酸化膜
104 開口
105 窒化膜サイドウォール
107 フォトレジスト
108 ゲートトレンチ
109 犠牲酸化膜
110 ゲート酸化膜
111 DOPOS膜
112 W/WN/WSi膜
114 サイドウォール絶縁膜
115 コンタクト領域
116 層間絶縁膜
117 コンタクトホール
118 コンタクトプラグ
200a,200b 活性領域
201a,201b ゲート領域
202a,202b コンタクト領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲート電極下のチャネル領域の幅がゲート長よりも短いフィントランジスタを備えることを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
前記ゲート電極は、半導体基板に間隔を開けて形成された二つのゲートトレンチ内及び前記二つのゲートトレンチによって挟まれることによりフィン状に形成された半導体基板の一部の上に連続的に形成され、前記半導体基板の前記一部が前記チャネル領域であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記チャネル領域の両側にソース領域及びドレイン領域が形成され、前記ソース領域及びドレイン領域の幅が前記チャネル領域の幅より広いことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
【請求項4】
半導体基板に形成されたSTI(Shallow Trench Isolation)領域と、
前記STI領域に囲まれた活性領域と、
前記活性領域を横切るように一方向に形成されたゲート電極とを備え、
前記半導体基板は、前記活性領域と前記ゲート電極とが重なる領域において、前記活性領域の半導体基板に前記活性領域の長軸方向と平行に形成された二つのゲートトレンチ及び前記二つのゲートトレンチの間に位置し半導体基板の一部であるフィン状部を有し、
前記ゲート電極は前記二つのゲートトレンチ内に埋め込まれ且つ前記フィン状部上にも形成され、
前記フィン状部がチャネル領域となっているフィントランジスタを備えることを特徴とする半導体装置。
【請求項5】
前記チャネル領域の幅がゲート長よりも短いことを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
【請求項6】
少なくとも前記フィン状部の上面及び側面にゲート絶縁膜が形成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の半導体装置。
【請求項7】
半導体基板上に活性領域となる領域を覆いSTI領域となる領域を露出する開口を有するマスク層を形成する工程と、
前記マスク層を用いて前記STI用のトレンチを形成する工程と、
前記マスク層を除去することなく前記トレンチ及び前記マスク層の前記開口に第1絶縁膜を形成する工程と、
前記マスク層を選択的に除去することにより、前記第1絶縁膜に前記マスク層に対応した第2の開口を形成する工程と、
前記第2の開口の内壁にサイドウォール絶縁膜を形成する工程と、
前記サイドウォール絶縁膜が形成された前記第2の開口に第2絶縁膜を形成する工程と、
ゲート電極が形成される領域の前記サイドウォール絶縁膜を選択的に除去する工程と、
前記第1及び第2絶縁膜をマスクとして前記半導体基板の前記ゲート電極が形成される領域に二つのゲートトレンチを形成するとともに、前記二つのゲートトレンチに挟まれた前記半導体基板の一部でありチャネル領域となるフィン状部を形成する工程と、
少なくとも前記フィン状部の上面及び側面にゲート絶縁膜を形成する工程と、
前記二つのゲートトレンチを埋め込み且つ前記フィン状部の上を覆うゲート電極を形成する工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項8】
前記チャネル領域の幅がゲート長よりも短いことを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項9】
前記ゲート電極をマスクとして前記半導体基板に不純物をイオン注入することにより、ソース領域及びドレイン領域を形成する工程と、前記ソース及びドレイン領域の表面に前記ゲート絶縁膜形成時に同時に形成されたゲート絶縁膜を除去し、前記ソース及びドレイン領域の表面にコンタクト領域を形成する工程をさらに含むことを特徴とする請求項7又は8に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項10】
前記コンタクト領域の幅が前記チャネル領域の幅より広いことを特徴とする請求項7乃至9のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−34427(P2008−34427A)
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−202937(P2006−202937)
【出願日】平成18年7月26日(2006.7.26)
【出願人】(500174247)エルピーダメモリ株式会社 (2,599)
【Fターム(参考)】