説明

安全運転度蓄積システム,車載機器,およびセンタ

【課題】より多くの運転者の挙動を検出し、検出された挙動に応じて運転者に何らかのメリットを与え、安全運転を励行する安全運転度蓄積システム,車載機器,およびセンタを提供する。
【解決手段】車両に搭載された車載機器とデータ送受信可能にネットワーク接続されたセンタとを含む安全運転度蓄積システムであって、車載機器は、運転者による車両の運転操作から安全運転度を算出する安全運転度算出手段と、算出された安全運転度を累積して記録する車両側安全運転度記録手段と、安全運転度を表示する表示手段と、安全運転度をセンタに送出する送出手段と、を備え、センタは、車載機器から送出された安全運転度を取得する安全運転度取得手段と、取得された安全運転度を累積して記録するセンタ側安全運転度記録手段と、を備えることを特徴とする安全運転度蓄積システムとして提供可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運転者がより安全運転を励行するための安全運転度蓄積システム,車載機器,およびセンタに関するものである。
【背景技術】
【0002】
運転者の「譲り状態」を検出し、その情報をセンタ(基地局)に送り、各車(運転者)の「譲り状態」の優劣に応じて運転者に何らかのメリットを与え、譲り合いや交通ルールの遵守を促進することができるサービス提供システム、サービス提供方法および運転状況判定装置が考案されている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2004−013656号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の例では、運転者の「譲り状態」のみを対象としており、他に遵守すべき交通規則については考慮されていないので、運転者にメリットを与える材料としては不十分である。
【0005】
上記問題を背景として、本発明の課題は、より多くの運転者の挙動を検出し、検出された挙動に応じて運転者に何らかのメリットを与え、安全運転を励行する安全運転度蓄積システム,車載機器,およびセンタを提供することにある。
【課題を解決するための手段および発明の効果】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するための安全運転度蓄積システムを提供するものである。すなわち、車両に搭載された車載機器とデータ送受信可能にネットワーク接続されたセンタとを含む安全運転度蓄積システムであって、車載機器は、運転者による前記車両の運転操作から安全運転度を算出する安全運転度算出手段と、算出された安全運転度を累積して記録する車両側安全運転度記録手段と、安全運転度を表示する表示手段と、安全運転度をセンタに送出する送出手段と、を備え、センタは、車載機器から送出された安全運転度を取得する安全運転度取得手段と、取得された安全運転度を累積して記録するセンタ側安全運転度記録手段と、を備えることを特徴とする安全運転度蓄積システムとして構成される。
【0007】
本発明は、安全運転度を算出し、これを運転者にメリットを与える材料とするシステムである。上記構成によって、車両では安全運転度が表示され、運転者は自分の安全運転度を知ることができるので、安全運転意識の向上に寄与することができる。また、安全運転度を統計データ化してどのような運転をしているかを把握とすることもできる。一方、センタでは安全運転度を累積して記録することで、各運転者の安全運転度やその傾向を分析して安全運転の啓発等の資料に活用したり、運転者に対し安全運転を行なったことに報いるメリットを与える材料とすることができる。そして、安全運転を励行する運転者が恩恵を受けることができ、優良運転者の更なる意識向上を促し、一方、不良運転者の意識改革を促すこともできる。
【0008】
また、本発明の安全運転度蓄積システムにおける車載機器は、交通規則を遵守しているかどうかを表す交通規則遵守度を算出する交通規則遵守度算出手段を備え、安全運転度算出手段は算出された交通規則遵守度から安全運転度を算出する構成をとることができる。
【0009】
上記構成によって、従来技術とは異なり、譲り度以外の運転に関する要素を用いることで、運転者の運転に応じた安全運転度を算出することが可能となる。
【0010】
また、本発明の安全運転度蓄積システムは、交通信号を遵守しているかどうかを表す信号遵守度を算出する信号遵守度算出手段を備え、交通規則遵守度算出手段は算出された信号遵守度から交通規則遵守度を算出する構成をとることができる。
【0011】
いわゆる「交通3悪(制限速度違反,無免許運転,飲酒運転)」に暴走および信号無視(一時停止無視を含む)を加えたものは「交通5悪」と呼ばれ、信号無視は交通違反の主なものとなっている。上記構成によって、交通信号を遵守しているかどうかを交通規則遵守度つまり安全運転度に含めることで、運転者にメリットをもたらす要素が増え、交通ルールの遵守を促進することができる。また、信号無視を減らすことで交通違反を大きく減らすこともできる。
【0012】
また、本発明の安全運転度蓄積システムは、車両の周囲を撮影する撮影手段と、撮影された画像データから交通信号の画像を抽出する交通信号抽出手段と、を備え、信号遵守度算出手段は抽出された交通信号の画像から信号遵守度を算出する構成をとることができる。
【0013】
車両が交通信号のある場所を通過した際の交通信号の状態を撮影すれば、交通信号を遵守しているかどうかが分かる。上記構成によって、交通信号機あるいはその近傍にセンサ等の機器を設置することなく、車載機器のみという簡便かつ低コストな構成で信号遵守度を算出することができる。
【0014】
また、本発明の安全運転度蓄積システムは、車両の周囲の交通標識の位置および内容を含む標識情報を取得する標識情報取得手段と、車両の走行状況を取得する走行状況取得手段と、を備え、交通規則遵守度算出手段は、標識情報と車両の走行状況とから交通規則遵守度を算出する構成をとることができる。
【0015】
交通規則を遵守して運転している運転者の安全運転度は高いといえる。上記構成によって、従来技術とは異なり、譲り度以外の運転に関する要素を用いることで、運転者の運転に応じた安全運転度を算出することが可能となる。
【0016】
また、本発明の安全運転度蓄積システムにおける標識情報は制限速度標識に関する情報を含み、走行状況取得手段は車両の速度を検出する車速検出手段を含み、制限速度標識と車両の速度とから制限速度を遵守しているかどうかを表す制限速度遵守度を算出する制限速度遵守度算出手段を備え、交通規則遵守度算出手段は、算出された制限速度遵守度から交通規則遵守度を算出する構成をとることができる。
【0017】
制限速度違反は、「交通3悪」に含まれ交通違反の主なものとなっている。上記構成によって、交通信号を遵守しているかどうかを交通規則遵守度つまり安全運転度に含めることで、運転者にメリットをもたらす要素が増え、交通ルールの遵守を促進することができる。また、制限速度違反を減らすことで交通違反を大きく減らすこともできる。さらに、道路沿いに車両速度測定器等の機器を設置することなく、車載機器のみという簡便かつ低コストな構成で速度制限遵守度を算出することができる。
【0018】
また、本発明の安全運転度蓄積システムにおける標識情報は一旦停止標識に関する情報を含み、走行状況取得手段は車両が停止したかどうかを判定する停止判定手段を含み、一旦停止標識の情報が取得されてから車両が停止したと判定されるまでの時間を計測する時間計測手段と、計測された時間から一旦停止を遵守しているかどうかを表す一旦停止遵守度を算出する一旦停止遵守度算出手段と、を備え、交通規則遵守度算出手段は、算出された一旦停止遵守度から交通規則遵守度を算出する構成をとることができる。
【0019】
一旦停止無視は、「交通5悪」に含まれる。上記構成によって、一旦停止を遵守しているかどうかを交通規則遵守度つまり安全運転度に含めることで、運転者にメリットをもたらす要素が増え、交通ルールの遵守を促進することができる。また、一旦停止無視を減らすことで交通違反を大きく減らすこともできる。さらに、車両が一旦停止標識のある交差点等を通過した際に車両が停止したかを調べれば、一旦停止を遵守しているかどうかが分かるので、一旦停止標識あるいはその近傍にセンサ等の機器を設置することなく、車載機器のみという簡便かつ低コストな構成で一旦停止遵守度を算出することができる。
【0020】
また、本発明の安全運転度蓄積における標識情報は駐車禁止標識あるいは駐停車禁止標識に関する情報を含み、走行状況取得手段は車両が停止したかどうかを判定する停止判定手段を含み、車両の現在位置を検出する位置検出手段と、駐車禁止標識あるいは駐停車禁止標識の位置と、車両が停止したときの車両の現在位置との距離を計測する距離計測手段と、交通規則遵守度算出手段は計測された距離から駐車場所を遵守しているかどうかを表す駐車場所遵守度を算出する駐車場所遵守度算出手段と、を備え、交通規則遵守度算出手段は算出された駐車場所遵守度から交通規則遵守度を算出する構成をとることができる。
【0021】
従来の「交通3悪」,「交通5悪」に加えて、トラックの過積載,駐車違反(放置車両),シートベルト非着用などを新たな3悪として定着させる動きが高まっている。道路上の駐車車両は道路本来の使命を阻害し、渋滞の原因となる等して大きな社会問題となっている。上記構成によって、駐車場所を遵守しているかどうかを交通規則遵守度つまり安全運転度に含めることで、運転者にメリットをもたらす要素が増え、交通ルールの遵守を促進することができる。また、駐車違反を減らすことで交通違反を大きく減らすこともできる。さらに、道路沿いにセンサ等の機器を設置することなく、車載機器のみという簡便かつ低コストな構成で駐車場所遵守度を算出することができる。
【0022】
また、本発明の安全運転度蓄積システムは、運転挙動優秀度を算出する運転挙動優秀度算出手段を備え、安全運転度算出手段は算出された運転挙動優秀度から安全運転度を算出する構成をとることができる。
【0023】
上記構成によって、適切な運転をしているかどうかを表す運転挙動優秀度を安全運転度に含めることで、運転者にメリットをもたらす要素が増え、交通ルールの遵守を促進することができる。
【0024】
また、本発明の安全運転度蓄積システムは、車両の加速度を検出する加速度検出手段を備え、運転挙動優秀度算出手段は検出された加速度から運転挙動優秀度を算出する構成をとることができる。
【0025】
「急発進」,「急ハンドル」,「急ブレーキ」のように「急」のつく運転挙動は同乗者および周囲の車両・歩行者の迷惑になるだけではなく無駄な燃料を消費し環境破壊の一因となる。したがって、「急」のつく運転挙動を行なわない運転者は安全運転を行なっていると判定できる。これら「急」のつく運転挙動は車両の加速度から検出できるので、上記構成によって、運転挙動優秀度を算出することができる。
【0026】
また、本発明の安全運転度蓄積システムは、車両が走行中の時間帯情報を取得する時間帯情報取得手段と、時間帯情報に対応する走行危険度を判定する走行危険度判定手段と、判定された走行危険度から危険時間帯回避度を算出する危険時間帯回避度算出手段と、を備え、安全運転度算出手段は算出された危険時間帯回避度から安全運転度を算出する構成をとることができる。
【0027】
通勤・行楽・帰省のラッシュ時,夜間とりわけ深夜,あるいは冬季などは運転により注意を払わなければならない時間帯であり危険度が高い。危険度が高い時間帯に運転しないということは、それだけ安全運転に心がけていると判定できる。上記構成によって、危険時間帯回避度を安全運転度に含めることで、運転者にメリットをもたらす要素が増え、交通ルールの遵守を促進することができる。
【0028】
また、本発明の安全運転度蓄積システムは、車両の現在位置を検出する位置検出手段と、危険ルートを記憶する危険ルート記憶手段と、車両の現在位置と危険ルートとから危険ルートを回避しているかどうかを表す危険ルート回避度を算出する危険ルート回避度算出手段と、を備え、安全運転度算出手段は算出された危険ルート回避度から安全運転度を算出する構成をとることができる。
【0029】
見通しが悪い,急カーブや坂が多い等の地形的要因、天候によって道路状況の変化が大きいという気象的要因、通行量が多い等で、道路には運転により注意を払らはなければならない危険ルートが多々ある。危険ルート上を運転しないということは、それだけ安全運転に心がけていると判定できる。上記構成によって、危険ルート回避度を安全運転度に含めることで、運転者にメリットをもたらす要素が増え、交通ルールの遵守を促進することができる。
【0030】
また、本発明の安全運転度蓄積システムにおける車載機器は、所定の期間を指定する期間指定手段と、指定された期間における安全運転度を、車両側安全運転度記録手段に記録された安全運転度から算出する期間内安全運転度算出手段と、を備え、表示手段は算出された期間内安全運転度を表示する構成をとることができる。
【0031】
上記構成によって、単に安全運転度を表示するだけではなく、日,週,月,期単位で安全運転度を表示することが可能となり、その期間内における安全運転の度合いを把握することが可能となる。
【0032】
また、本発明の安全運転度蓄積システムにおけるセンタはセンタ側安全運転度記録手段に記録された安全運転度から車両毎に安全運転度のランク付けを行なうランク付け手段と、安全運転度のランクを車載機器に送出するランク送出手段と、を備え、車載機器は送出されたランクを取得するランク取得手段を備え、表示手段は取得されたランクを表示する構成をとることができる。
【0033】
上記構成によって、車両すなわち運転者毎に安全運転度のランク付けが行なわれ、運転者は車載機器で取得された安全運転度ランキング表示を見て、自分がどのくらい安全運転を行なっていることを知ることができる。これにより、運転者は安全運転を競い合うようになり、より安全運転を促すことができる。
【0034】
また、本発明は、上記課題を解決するための車載機器を提供するものである。すなわち、車両に搭載され、運転者による車両の運転操作から安全運転度を算出する安全運転度算出手段と、算出された安全運転度を累積して記録する車両側安全運転度記録手段と、安全運転度を表示する表示手段と、安全運転度を外部機器に送出する送出手段と、を備えることを特徴とする車載機器として構成される。
【0035】
本発明は、安全運転度を算出し、これを運転者にメリットを与える材料とする車載機器である。上記構成によって、車両では安全運転度が表示され、運転者は自分の安全運転度を知ることができるので、安全運転意識の向上に寄与することができる。また、安全運転度を統計データ化してどのような運転をしているかを把握とすることもできる。また、安全運転を励行する運転者が恩恵を受けることができ、優良運転者の更なる意識向上を促し、一方、不良運転者の意識改革を促すこともできる。さらに、センタ等の外部機器に安全運転度を送出することで、統計処理等に活用することが可能となる。
【0036】
また、本発明の車載機器は、交通規則を遵守しているかどうかを表す交通規則遵守度を算出する交通規則遵守度算出手段を備え、安全運転度算出手段は算出された交通規則遵守度から安全運転度を算出する構成をとることができる。
【0037】
上記構成によって、従来技術とは異なり、譲り度以外の運転に関する要素を用いることで、運転者の運転に応じた安全運転度を算出することが可能となる。
【0038】
また、本発明の車載機器は、交通信号を遵守しているかどうかを表す信号遵守度を算出する信号遵守度算出手段を備え、交通規則遵守度算出手段は算出された信号遵守度から交通規則遵守度を算出する構成をとることができる。
【0039】
いわゆる「交通3悪(制限速度違反,無免許運転,飲酒運転)」に暴走および信号無視(一時停止無視を含む)を加えたものは「交通5悪」と呼ばれ、信号無視は交通違反の主なものとなっている。上記構成によって、交通信号を遵守しているかどうかを交通規則遵守度つまり安全運転度に含めることで、運転者にメリットをもたらす要素が増え、交通ルールの遵守を促進することができる。また、信号無視を減らすことで交通違反を大きく減らすこともできる。
【0040】
また、本発明の車載機器は、車両の周囲を撮影する撮影手段と、撮影された画像データから交通信号の画像を抽出する信号画像抽出手段と、を備え、信号遵守度算出手段は抽出された交通信号の画像から信号遵守度を算出する構成をとることができる。
【0041】
車両が交通信号のある場所を通過した際の交通信号の状態を撮影すれば、交通信号を遵守しているかどうかが分かる。上記構成によって、交通信号機あるいはその近傍にセンサ等の機器を設置することなく、車載機器のみという簡便かつ低コストな構成で信号遵守度を算出することができる。
【0042】
また、本発明の車載機器は、車両の周囲の交通標識の位置および内容を含む標識情報を取得する標識情報取得手段と、車両の走行状況を取得する走行状況取得手段と、を備え、交通規則遵守度算出手段は、標識情報と車両の走行状況とから交通規則遵守度を算出する構成をとることができる。
【0043】
交通規則を遵守して運転している運転者の安全運転度は高いといえる。上記構成によって、従来技術とは異なり、譲り度以外の運転に関する要素を用いることで、運転者の運転に応じた安全運転度を算出することが可能となる。
【0044】
また、本発明の車載機器における標識情報は制限速度標識に関する情報を含み、走行状況取得手段は車両の速度を検出する車速検出手段を含み、制限速度標識と車両の速度とから制限速度を遵守しているかどうかを表す制限速度遵守度を算出する制限速度遵守度算出手段を備え、交通規則遵守度算出手段は、算出された制限速度遵守度から交通規則遵守度を算出する構成をとることができる。
【0045】
制限速度違反は、「交通3悪」に含まれ交通違反の主なものとなっている。上記構成によって、交通信号を遵守しているかどうかを交通規則遵守度つまり安全運転度に含めることで、運転者にメリットをもたらす要素が増え、交通ルールの遵守を促進することができる。また、制限速度違反を減らすことで交通違反を大きく減らすこともできる。さらに、道路沿いに車両速度測定器等の機器を設置することなく、車載機器のみという簡便かつ低コストな構成で速度制限遵守度を算出することができる。
【0046】
また、本発明の車載機器における標識情報は一旦停止標識に関する情報を含み、走行状況取得手段は車両が停止したかどうかを判定する停止判定手段を含み、一旦停止標識の情報が取得されてから車両が停止したと判定されるまでの時間を計測する時間計測手段と、計測された時間から一旦停止を遵守しているかどうかを表す一旦停止遵守度を算出する一旦停止遵守度算出手段と、を備え、交通規則遵守度算出手段は、算出された一旦停止遵守度から交通規則遵守度を算出する構成をとることができる。
【0047】
一旦停止無視は、「交通5悪」に含まれる。上記構成によって、一旦停止を遵守しているかどうかを交通規則遵守度つまり安全運転度に含めることで、運転者にメリットをもたらす要素が増え、交通ルールの遵守を促進することができる。また、一旦停止無視を減らすことで交通違反を大きく減らすこともできる。さらに、車両が一旦停止標識のある交差点等を通過した際に車両が停止したかを調べれば、一旦停止を遵守しているかどうかが分かるので、一旦停止標識あるいはその近傍にセンサ等の機器を設置することなく、車載機器のみという簡便かつ低コストな構成で一旦停止遵守度を算出することができる。
【0048】
また、本発明の車載機器における標識情報は駐車禁止標識あるいは駐停車禁止標識に関する情報を含み、走行状況取得手段は車両が停止したかどうかを判定する停止判定手段を含み、車両の現在位置を検出する位置検出手段と、駐車禁止標識あるいは駐停車禁止標識の位置と、車両が停止したときの車両の現在位置との距離を計測する距離計測手段と、交通規則遵守度算出手段は計測された距離から駐車場所を遵守しているかどうかを表す駐車場所遵守度を算出する駐車場所遵守度算出手段と、を備え、交通規則遵守度算出手段は算出された駐車場所遵守度から交通規則遵守度を算出する構成をとることができる。
【0049】
従来の「交通3悪」,「交通5悪」に加えて、トラックの過積載,駐車違反(放置車両),シートベルト非着用などを新たな3悪として定着させる動きが高まっている。道路上の駐車車両は道路本来の使命を阻害し、渋滞の原因となる等して大きな社会問題となっている。上記構成によって、駐車場所を遵守しているかどうかを交通規則遵守度つまり安全運転度に含めることで、運転者にメリットをもたらす要素が増え、交通ルールの遵守を促進することができる。また、駐車違反を減らすことで交通違反を大きく減らすこともできる。さらに、道路沿いにセンサ等の機器を設置することなく、車載機器のみという簡便かつ低コストな構成で駐車場所遵守度を算出することができる。
【0050】
また、本発明の車載機器は、運転挙動優秀度を算出する運転挙動優秀度算出手段を備え、安全運転度算出手段は算出された運転挙動優秀度から安全運転度を算出する構成をとることができる。
【0051】
上記構成によって、適切な運転をしているかどうかを表す運転挙動優秀度を安全運転度に含めることで、運転者にメリットをもたらす要素が増え、交通ルールの遵守を促進することができる。
【0052】
また、本発明の車載機器は、車両の加速度を検出する加速度検出手段を備え、運転挙動優秀度算出手段は検出された加速度から運転挙動優秀度を算出する構成をとることができる。
【0053】
「急発進」,「急ハンドル」,「急ブレーキ」のように「急」のつく運転挙動は同乗者および周囲の車両・歩行者の迷惑になるだけではなく無駄な燃料を消費し環境破壊の一因となる。したがって、「急」のつく運転挙動を行なわない運転者は安全運転を行なっていると判定できる。これら「急」のつく運転挙動は車両の加速度から検出できるので、上記構成によって、運転挙動優秀度を算出することができる。
【0054】
また、本発明の車載機器は、車両が走行中の時間帯情報を取得する時間帯情報取得手段と、時間帯情報に対応する走行危険度を判定する走行危険度判定手段と、判定された走行危険度から危険時間帯回避度を算出する危険時間帯回避度算出手段と、を備え、安全運転度算出手段は算出された危険時間帯回避度から安全運転度を算出する構成をとることができる。
【0055】
通勤・行楽・帰省のラッシュ時,夜間とりわけ深夜,あるいは冬季などは運転により注意を払わなければならない時間帯であり危険度が高い。危険度が高い時間帯に運転しないということは、それだけ安全運転に心がけていると判定できる。上記構成によって、危険時間帯回避度を安全運転度に含めることで、運転者にメリットをもたらす要素が増え、交通ルールの遵守を促進することができる。
【0056】
また、本発明の車載機器は、車両の現在位置を検出する位置検出手段と、危険ルートを記憶する危険ルート記憶手段と、車両の現在位置と危険ルートとから危険ルートを回避しているかどうかを表す危険ルート回避度を算出する危険ルート回避度算出手段と、を備え、安全運転度算出手段は算出された危険ルート回避度から安全運転度を算出する構成をとることができる。
【0057】
見通しが悪い,急カーブや坂が多い等の地形的要因、天候によって道路状況の変化が大きいという気象的要因、通行量が多い等で、道路には運転により注意を払わなければならない危険ルートが多々ある。危険ルート上を運転しないということは、それだけ安全運転に心がけていると判定できる。上記構成によって、危険ルート回避度を安全運転度に含めることで、運転者にメリットをもたらす要素が増え、交通ルールの遵守を促進することができる。
【0058】
また、本発明の車載機器は、所定の期間を指定する期間指定手段と、指定された期間における安全運転度を、車両側安全運転度記録手段に記録された安全運転度から算出する期間内安全運転度算出手段と、を備え、表示手段は算出された期間内安全運転度を表示する構成をとることができる。
【0059】
上記構成によって、単に安全運転度を表示するだけではなく、日,週,月,期単位で安全運転度を表示することが可能となり、その期間内における安全運転の度合いを把握することが可能となる。
【0060】
また、本発明の車載機器は、安全運転度のランクを外部機器から取得するランク取得手段を備え、表示手段は取得されたランクを表示する構成をとることができる。
【0061】
上記構成によって、運転者は車載機器で取得された安全運転度ランキング表示を見て、自分がどのくらい安全運転を行なっていることを知ることができる。これにより、運転者は安全運転を競い合うようになり、より安全運転を促すことができる。
【0062】
また、本発明は、上記課題を解決するためのセンタを提供するものである。すなわち、安全運転度を取得する安全運転度取得手段と、取得された安全運転度を累積して記録するセンタ側安全運転度記録手段と、を備えることを特徴とするセンタとして構成される。
【0063】
センタでは安全運転度を累積して記録することで、各運転者の安全運転度やその傾向を分析して安全運転の啓発等の資料に活用したり、運転者に対し安全運転を行なったことに報いるメリットを与える材料とすることができる。そして、安全運転を励行する運転者が恩恵を受けることができ、優良運転者の更なる意識向上を促し、一方、不良運転者の意識改革を促すこともできる。
【0064】
また、本発明のセンタは、センタ側安全運転度記録手段に記録された安全運転度から車両毎に安全運転度のランク付けを行なうランク付け手段と、安全運転度のランクを外部機器に送出するランク送出手段と、を備える構成をとることができる。
【0065】
上記構成によって、車両すなわち運転者毎に安全運転度のランク付けが行なわれ、運転者に対し安全運転を行なったことに報いるメリットを与える材料とすることができる。そして、安全運転を励行する運転者が恩恵を受けることができ、優良運転者の更なる意識向上を促し、一方、不良運転者の意識改革を促すこともできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0066】
より多くの運転者の挙動を検出し、検出された挙動に応じて運転者に何らかのメリットを与え、安全運転を励行する安全運転度蓄積システム,車載機器,およびセンタを提供するという目的を、「譲り状態」以外の交通規則遵守度も用いて安全運転度を算出・蓄積する構成により実現した。
【実施例】
【0067】
以下、本発明の実施の形態を、図面に示す実施例を参照しながら説明する。図1に本発明の安全運転度蓄積システムの全体構成を示す。安全運転度蓄積システムは、車載機器が搭載される車両101と、車載機器からの車両状態等のデータを中継する中継局102,中継局102からのデータをインターネット103あるいは公衆回線104を介して受信するセンタ105を含んで構成される。また、車載機器からセンタ105へ直接通報データを送信する構成でもよい。さらに、センタ105を含まずに車載機器単独の構成としてもよい。
【0068】
図2に本発明の車載機器を車載用ナビゲーション装置(以下、ナビゲーション装置と略称)100に適用した場合の構成を示すブロック図を示す。なお、本発明の車載機器の適用範囲を車載用ナビゲーション装置に限定するものではなく、独立した車載機器として構成してもよいし他の車載機器に含めた構成としてもよい。
【0069】
ナビゲーション装置100は、位置検出器1,地図データ入力器6,操作スイッチ群7,リモートコントロール(以下リモコンと称する)センサ11,音声案内などを行なう音声合成回路24およびスピーカ15,不揮発メモリ9,表示器10,ハードディスク装置(HDD)21,これらの接続された制御回路8,リモコン端末12を備えている。
【0070】
位置検出器1は、周知の地磁気センサ2,車両101の回転角速度を検出するジャイロスコープ3,車両101の走行距離を検出する距離センサ4,および衛星からの電波に基づいて車両101の位置を検出するGPS受信機5を有している。これらのセンサ等2,3,4,5は各々が性質の異なる誤差を持っているため、複数のセンサにより各々補完しながら使用するように構成されている。なお、精度によっては前述したうちの一部のセンサで構成してもよく、さらに、ステアリングの回転センサや各転動輪の車輪センサ例えば車速センサ23等を用いてもよい。なお、位置検出器1が本発明の位置検出手段に相当する。
【0071】
操作スイッチ群7は、例えば表示器10と一体になったタッチパネル22もしくはメカニカルなスイッチが用いられる。タッチパネル22は、表示器10の画面上にガラス基盤と透明なフィルムにスペーサと呼ばれる隙間を介してX軸方向、Y軸方向に電気回路が配線され、フィルム上をユーザがタッチすると、押された部分の配線がショートして電圧値が変わるため、これを2次元座標値(X,Y)として検出する、いわゆる抵抗膜方式が広く用いられる。その他に、いわゆる静電容量方式を用いてもよい。メカニカルスイッチの他に、マウスやカーソル等のポインティングデバイスを用いてもよい。
【0072】
また、マイク31および音声認識ユニット30を用いて種々の指示を入力することも可能である。これは、マイク31から入力された音声信号を、音声認識ユニット30において周知の隠れマルコフモデル等の音声認識技術により処理を行ない、その結果に応じた操作コマンドに変換するものである。これら操作スイッチ群7、リモコン端末12、マイク31によって、種々の指示を入力することが可能である。なお、操作スイッチ群7、リモコン端末12、マイク31が本発明の期間指定手段に相当する。
【0073】
送受信機13は、例えば道路に沿って設けられた送信機(図示せず)から出力される光ビーコン、または電波ビーコンによってVICS(Vehicle Information and Communication System:道路交通情報通信システム)センタ14から道路交通情報を受信、あるいはFM多重放送を受信するための装置である。
【0074】
また、ETC(Electronic Toll Collection:自動料金収受システム)車載器16と通信することにより、ETC車載器16がETC路上器(図示せず)から受信した料金情報などをナビゲーション装置100に取り込むことができる。また、ETC車載器16によって外部ネットワークと接続し、VICSセンタ14等との通信を行なう構成をとってもよい。
【0075】
通信ユニット25は、センタ105とのデータの送受信を行なうための送信部,受信部およびアンテナを含んで構成される。送信部,受信部およびアンテナの構成は周知のものであるため詳細な説明は割愛する。なお、通信ユニット25が本発明の送出手段,ランク取得手段に相当する。
【0076】
カメラ28は例えば図3(a)のような車両101の室内天井部前方のように、車両101の前方を撮影可能な場所に設置される。また、車両101のダッシュパネルの中央(図3(b)の位置C)に設置してもよい。図3(a)および図3(b)のように、カメラ28は破線で示される領域Aが上下方向の撮影可能範囲で、領域Bが左右方向の撮影範囲であり、交通信号や標識を撮影可能となっている。なお、カメラ28が本発明の撮影手段に相当する。
【0077】
また、カメラ28は例えば公知のCCDカメラ等で構成される。また、車両101への侵入者を検知する不審者侵入検知用カメラ、または車間距離測定用に車両101の前方を撮影する前方監視カメラ、いわゆるレーンキープシステムのカメラ等と共用すれば、安全運転度蓄積システムのコストを低減することができる。
【0078】
制御回路8は通常のコンピュータとして構成されており、周知のCPU81,ROM82,RAM83,入出力回路であるI/O84およびこれらの構成を接続するバスライン85が備えられている。CPU81は、HDD21に記憶されたナビプログラム21pおよびデータにより制御を行なう。また、HDD21へのデータの読み書きの制御はCPU81によって行なわれる。A/D変換部86は周知のA/D(アナログ/デジタル)変換回路を含み、例えば位置検出器1などから制御回路8に入力されるアナログデータをCPU81で演算可能なデジタルデータに変換するものである。ROM82に、HDD21が故障した場合にナビゲーション機能のうちで必要最低限の動作を行なうためのプログラムを記憶しておいてもよい。
【0079】
なお、制御回路8が、本発明の安全運転度算出手段,譲り度算出手段,交通規則遵守度算出手段,信号遵守度算出手段,速度制限遵守度算出手段,一旦停止遵守度算出手段,駐車場所遵守度算出手段,停止判定手段,時間計測手段,距離計測手段,運転挙動優秀度算出手段,走行危険度判定手段,時間帯情報取得手段,危険時間帯回避度算出手段,危険ルート回避度算出手段,期間内安全運転度算出手段に相当する。
【0080】
描画部87は、HDD21等に記憶された表示用のデータや表示色のデータから表示器10に表示させるための表示画面データを生成する。
【0081】
画像処理部88は、公知のパターン認識などの技術によって、カメラ28によって撮影された画像の解析を行なうための画像処理回路を含んで構成される。画像処理部88では、カメラ28により撮影された映像信号に一般的な2値化処理を施すことにより、ピクセル毎のデジタル多値画像データに変換する。そして、得られた多値画像データから、一般的な画像処理手法を用いて所望の画像部分を抽出する。なお、画像処理部88が本発明の交通信号抽出手段,速度制限標識抽出手段,一旦停止標識抽出手段,駐車禁止標識抽出手段に相当する。
【0082】
HDD21には、ナビプログラム21pの他に位置検出の精度向上のためのいわゆるマップマッチング用データ、道路の接続を表した道路データを含む地図データ21mが記憶される。地図データ21mは、表示用となる所定の地図画像情報を記憶するとともに、リンク情報やノード情報等を含む道路網情報を記憶する。リンク情報は、各道路を構成する所定の区間情報であって、位置座標、距離、所要時間、道幅、車線数、制限速度等から構成される。また、ノード情報は、交差点(分岐路)等を規定する情報であって、位置座標、右左折車線数、接続先道路リンク等から構成される。また、リンク間接続情報には、通行の可不可を示すデータなどが設定されている。
【0083】
また、HDD21には経路案内の補助情報や娯楽情報、その他にユーザが独自にデータを書き込むことができ、ユーザデータ21uとして記憶される。これらのユーザデータ21uは、操作スイッチ群7,タッチパネル22およびリモコン端末12の操作あるいはマイク31からの音声入力によって内容の書き換えが可能である。また、ナビゲーション装置100の動作に必要なデータや各種情報をデータベース21dとして記憶してもよい。なお、HDD21あるいはデータベース21dが本発明の車両側安全運転度記録手段,危険ルート記憶手段に相当する。
【0084】
また、ナビプログラム21p,およびユーザデータ21uは、地図データ入力器6を介して記憶媒体20からそのデータの追加・更新を行なうことが可能である。記憶媒体20は、そのデータ量からCD−ROMやDVDを用いるのが一般的であるが、例えばメモリカード等の他の媒体を用いてもよい。また、外部ネットワークを介してデータをダウンロードする構成を用いてもよい。
【0085】
さらに、地図データ21mあるいはデータベース21dには交通標識に関する標識情報が記憶されている。図20にその一例を示す。標識情報には、標識が設置されている路線名あるいは二次元座標で表される標識の設置地点,標識種別,例えば制限速度標識であれば制限速度の数値、駐車禁止標識であれば時間帯、区間の始まり/終わりを示す矢印の有無等、その標識に対応する内容が含まれている。
【0086】
不揮発メモリ9はEEPROM(Electrically Erasable & Programmable Read Only Memory:電気的消去・プログラム可能・読出し専用メモリ)やフラッシュメモリ等の書き換え可能な半導体メモリによって構成され、ナビゲーション装置100の動作に必要な情報およびデータが記憶されている。なお、不揮発メモリ9は、車両101のアクセサリスイッチがオフ状態すなわち、ナビゲーション装置100がオフ状態になっても、記憶内容が保持されるようになっている。また、不揮発メモリ9の代わりにナビゲーション装置100の動作に必要な情報およびデータをHDD21に記憶してもよい。さらに、ナビゲーション装置100の動作に必要な情報およびデータを不揮発メモリ9とHDD21に分けて記憶してもよい。なお、不揮発メモリ9が本発明の車両側安全運転度記録手段に相当する
【0087】
表示器10は周知のカラー液晶表示器で構成され、ドット・マトリックスLCD(Liquid Crystal Display)およびLCD表示制御を行なうための図示しないドライバ回路を含んで構成されている。ドライバ回路は、例えば、画素毎にトランジスタを付けて目的の画素を確実に点灯させたり消したりすることができるアクティブマトリックス駆動方式が用いられ、制御回路8から送られる表示指令および表示画面データに基づいて表示を行なう。また、表示器10として有機EL(ElectroLuminescence:電界発光)表示器,プラズマ表示器を用いてもよい。なお、表示器10が本発明の表示手段に相当する。
【0088】
スピーカ15は周知の音声合成回路24に接続され、ナビプログラム21pの指令によって不揮発メモリ9あるいはHDD21に記憶されるデジタル音声データを音声合成回路24においてアナログ音声に変換したものが送出される。なお、音声合成の方法には、音声波形をそのままあるいは符号化して蓄積しておき、必要に応じて繋ぎあわせる録音編集方式などがある。
【0089】
車速センサ23は周知のロータリエンコーダ等の回転検出部を含み、例えば車輪取り付け部付近に設置されて車輪の回転を検出してパルス信号として制御回路8に送るものである。制御回路8では、その車輪の回転数を車両101の速度に換算して、車両101の現在位置から所定の場所までの予想到達時間を算出したり、車両101の走行区間毎の平均車速を算出する。なお、車速センサ23が本発明の走行状況取得手段,車速検出手段に相当する。
【0090】
LAN(Local Area Network) I/F26は車内LAN27を介して他の車載機器やセンサとのデータの遣り取りを行なうためのインターフェース回路である。また、LAN I/F26を介して車速センサ23からのデータ取り込み、あるいはETC車載器16との接続を行なってもよい。
【0091】
シフトポジションセンサ29は、シフトレバー(図示せず)あるいは変速機のギア(図示せず)の位置を検出するものである。シフトレバーあるいはギアの位置毎にスイッチが配設され、車両のシフトレバーあるいはギアの位置に応じて該スイッチの状態が変化するようになっている。オートマチックトランスミッション搭載車両の場合には、車両運転席の計器パネルあるいはシフトレバーの近傍に現在のシフト位置が点灯表示されるものがあるので、点灯している位置を検出して現在のシフト位置として判定する方法を用いてもよい。なお、シフトポジションセンサ29が本発明の走行状況取得手段に相当する。
【0092】
加速度センサ32は、周知のピエゾ抵抗効果を用いて加速度が発生した際のピエゾ素子の抵抗値の変化(即ちピエゾ素子の両端の電圧の変化)を検出するもので、車両101の前後方向の加速度を検出可能なようになっている。また、前後方向に加えて車両101の左右方向の加速度を検出可能とする構成としてもよい。なお、加速度センサ32が本発明の加速度検出手段に相当する。
【0093】
このような構成を持つことにより、ナビゲーション装置100は、制御回路8のCPU81によりナビプログラム21pが起動されると、ユーザが操作スイッチ群7,タッチパネル22、リモコン端末12の操作あるいはマイク31からの音声入力によって、表示器10上に表示されるメニューから目的地経路を表示器10に表示させるための経路案内処理を選択した場合、次のような処理を実施する。
【0094】
すなわち、ユーザが地図上の任意の地点あるいは施設検索や住所検索、ユーザが設定した登録地などから地点を選択して目的地として設定すると、位置検出器1により車両101の現在位置が求められ、該現在位置を出発地として目的地までの最適な案内経路を求める処理が行われる。そして、表示器10上の道路地図に案内経路を重ねて表示し、ユーザに適切な経路を案内する。このような自動的に最適な案内経路を設定する手法は、ダイクストラ法等の手法が知られている。また、表示器10およびスピーカ15の少なくとも一方によって、操作時のガイダンスや動作状態に応じたメッセージの報知を行なう。
【0095】
センタ105には、図4のようなサーバ106が設置されている。サーバ106は、CPU51,ROM52,RAM53および入出力インターフェースであるI/O54を有し、これらがバスライン55により送受信可能に接続されたコンピュータ本体50を備え、これに周辺機器として、キーボード56あるいはマウス57等の入力装置,CD−ROMドライブ58あるいはFDD59等の記録媒体読取装置,HDD(ハードディスクドライブ)60,モニタ制御部61を介して接続されるモニタ62,プリンタ63,およびインターネット103や公衆回線104等の外部ネットワークにつながる送受信装置66との通信を行なうネットワーク制御部64等が接続されたコンピュータシステムとして全体が構築されている。なお、コンピュータ本体50が本発明のランク付け手段に相当し、送受信装置66が本発明の安全運転度取得手段,ランク送出手段に相当する。
【0096】
HDD60には、オペレーティングシステムプログラム(以下、OSという)60a及びサーバプログラム60bが格納されている。サーバプログラム60bは、サーバ106としての機能を実現するため、OS60a上でRAM53に確保されるサーバワークメモリ53bを作業領域とする形で作動するものである。これは、例えばCD−ROM65等にコンピュータで読み取り可能な状態で記憶され、HDD60上の所定の記憶領域にインストールされるものである。外部ネットワークからサーバプログラム60bあるいはデータをダウンロードする構成を用いてもよい。また、RAM53には、OS60aのワークメモリ53aも形成される。
【0097】
また、HDD60には、データベース60cが構築されている。データベース60cには、例えば安全運転度に関する情報が記憶されている(図7参照、詳細については後述)。なお、データベース60cが本発明のセンタ側安全運転度記録手段に相当する。
【0098】
図5のフロー図を用いて、本発明における安全運転度算出処理について説明する。なお、本処理はナビプログラム21pに含まれ、ナビプログラム21pの他のプログラムとともに繰り返し実行される。まず、安全運転度に含まれる以下のものについて算出処理を行ない、安全運転度に加味する。個別の処理についての詳細は後述する。
(1)譲り度算出処理(S1)
(2)交通規則遵守度のうちの信号遵守度算出処理(S2)
(3)交通規則遵守度のうちの速度制限遵守度算出処理(S3)
(4)交通規則遵守度のうちの一旦停止遵守度算出処理(S4)
(5)交通規則遵守度のうちの駐車場所遵守度算出処理(S5)
(6)運転挙動優秀度算出処理(S6)
(7)危険時間帯回避度算出処理(S7)
(8)危険ルート回避度算出処理(S8)
【0099】
図6に不揮発メモリ9あるいはHDD21のデータベース21dの所定の領域に記憶される安全運転度の一例を示す。上記(1)から(8)の各処理における算出値と、その総計である安全運転度が日付データとともに1日単位で記憶されている。
【0100】
そして、例えば、その日に最初にナビゲーション装置100を起動した場合のような所定の送信タイミングとなった場合(S9:Yes)、通信ユニット25を介して予めユーザにより設定され不揮発メモリ9の所定の領域に記憶されるユーザID,パスワードと、ナビゲーション装置100(車載機器)毎に一意に定められる機器IDがセンタ105に送信される。センタ105では送られてきたユーザID,パスワード,機器IDをデータベース60cに記憶されるユーザ登録情報に予め登録された内容と照合してユーザ認証を行ない、正規のユーザ・車載機器であると確認された場合、ナビゲーション装置100に対して安全運転度の送信要求を送る。
【0101】
送信要求を受信したナビゲーション装置100は、上記(1)から(8)の各処理で算出された個別の算出値とともに安全運転度をセンタ105に送信する(S10)。センタ105は受信した安全運転度等をデータベース60cの当該ユーザの記憶領域に記憶する。
【0102】
図7に、データベース60cに記憶されるユーザ毎の安全運転度の記憶内容の一例を示す。ユーザ毎に認証に必要なユーザ情報,個別の算出値を含む安全運転度が日付データとともに1日単位で記憶されている。
【0103】
なお、車載機器(ナビゲーション装置100)単独の構成である場合、ステップS9,S10の処理は行なわれない。
【0104】
図8を用いて、図5のステップS1に相当する譲り度算出処理について説明する。まず、タイマTの値を更新(インクリメント)し(S21)、タイマTの値が例えば1秒のような処理実行タイミングである所定の値T1となった場合(S22:Yes)、タイマTの値をゼロクリアする(S23)。
【0105】
次に、カメラ28で撮影された画像から画像処理部88によって「対象物」を抽出し(S24)、次に、「譲りの可能性のある状態」情報を、不揮発メモリ9あるいはHDD21に領域が確保される「譲り状態」データ記録領域に記憶する(S25)。次に、予め不揮発メモリ9あるいはHDD21に記憶されている譲りパターンにマッチングするかを判定する。
【0106】
そして、マッチングした場合(S26:Yes)は、「譲り状態」と判定し(S27)、その譲り状態の内容に応じた得点が譲り度に加算される(S28)。例えば、点数は譲った相手が歩行者の場合の得点を最も高くし、次いで自転車,二輪車,自動車の順となる。
【0107】
譲りの判定については特許文献1と同様であるため、ここでの詳細な説明は割愛する。
【0108】
図9を用いて、図5のステップS2に相当する信号遵守度算出処理について説明する。処理タイミングの生成(ステップS31〜S33)は図8のステップS21〜S23と同様であるため、ここでの詳細な説明は割愛する。また、処理タイミング周期T1の値は、譲り度算出処理と異なる値でもよい(以下の各処理における処理タイミングについても同様とする)。
【0109】
次に、カメラ28で撮影された画像に対し画像処理部88において上述のような画像処理を施し、予め不揮発メモリ9あるいはHDD21のデータベース21dに記憶されている、主要な信号機の形状データと比較して類似度を判定する(S34)。類似度が大きい(類似度が所定の閾値を上回る)場合(S35:Yes)、撮影された画像に信号機が含まれる信号機認識状態であると判断する(S36)。
【0110】
次に、信号機の青,黄,赤のうちのどれが点灯しているかを検出する(S37)。例えば、横方向に青,黄,赤が並んでいる一般的な信号機の場合は、左,中央,右のどの「丸」部分の輝度(明度)が高いかによって判断する。つまり、左が最大明度の場合(S38:Yes)は信号色は青(S39)、中央が最大明度の場合(S40:Yes)は信号色は黄(S41)、右が最大明度の場合(S42:Yes)は信号色は赤(S43)となる。
【0111】
次に、車両101が該当信号機を通過するときの信号機の点灯状態を判断する。カメラ28が信号機を撮影する場合、信号機はカメラ28よりも高い位置にあるため、信号機を「斜め上方」に捉えている。したがって、信号機を通過する瞬間は、車両101は信号機の真下にあるため、カメラ28は信号機を撮影することができない。カメラ28が信号機を捉えている状態(信号機認識状態)から、車両101が信号機に近づくと、ある地点で、カメラ28は信号機を捉えられなくなる(S35:No)。これを「信号機画像欠損」と呼ぶ(S45)。
【0112】
「信号機画像欠損」の瞬間は、車両101が信号機の下を通過する直前である。この瞬間の映像を以って、車両101が信号機を通過したときの信号点灯状態、と定義する。即ち、「信号機画像欠損」の直前の信号機映像により、車両101の信号機通過時の信号点灯状態を判断する。
【0113】
この「信号機通過時の信号点灯状態」が青,黄,赤の状態に応じて得点が信号遵守度に加算される(S46)。当然、青が最も得点が高く、黄がその次で、赤は最も得点が低い。黄,赤はマイナス点とすることが望ましい。
【0114】
図10を用いて、図5のステップS3に相当する速度制限遵守度算出処理について説明する。処理タイミングの生成(ステップS51〜S53)は図8のステップS21〜S23と同様であるため、ここでの詳細な説明は割愛する。
【0115】
次に、標識情報を取得する。カメラ28で撮影された画像に対し画像処理部88において上述のような画像処理を施し、予め不揮発メモリ9あるいはHDD21のデータベース21dに記憶されている、速度制限標識データと比較して類似度を判定する(S54)。類似度が大きい(類似度が所定の閾値を上回る)場合(S55:Yes)、撮影された画像に速度制限標識が含まれる速度制限標識認識状態であるかどうかを判定する(S56)。なお、速度制限標識データは制限速度(例:50km/h,60km/h,80km/h,100km/h等)に応じたデータが記憶されており、速度制限標識認識状態であると判断された場合にはカメラ28で撮影された画像から制限速度情報も取得される。
【0116】
カメラ28で撮影された画像から速度制限標識のデータを取得する方法の他に、位置検出器1で検出される車両101の現在位置と地図データ21mあるいはデータベース21dに記憶される図20の標識情報とから、車両101が走行している道路に速度制限標識があるかどうか、すなわち速度制限標識認識状態であるかどうかを判定してもよい。この場合、ステップS54で車両101の現在位置を基に標識情報の参照が行なわれ、ステップS55で車両101の現在位置の推移から求められる走行方向に速度制限標識があるかどうか、または制限速度標識による規制区間内であるかどうかの判定が行なわれる。
【0117】
次に、速度制限標識認識状態である場合(S56:Yes)には、不揮発メモリ9あるいはRAM83に確保される制限速度記憶領域の制限速度情報を更新する(S57)。一方、速度制限標識認識状態でない場合(S56:No)には、不揮発メモリ9あるいはRAM83に制限速度記憶領域を確保して制限速度情報を記憶する(S60)。
【0118】
そして、車速センサ23により検出された車両101の現在の車速と制限速度記憶領域に記憶されている制限速度とを比較し、現在の車速が制限速度を下回る場合(S58:No)は、単位時間(T1)あたりの得点Aに現在の車速が継続していると見なされる時間(T1)を乗じたものが速度制限遵守度に加算される(S59)。一方、現在の車速が制限速度を上回る場合(S58:Yes)は、単位時間(T1)あたりの得点Bに現在の車速が継続していると見なされる時間(T1)を乗じたものが速度制限遵守度に加算される(S61)。無論、得点Aの方が得点Bよりも高く、得点Bはマイナス点とすることが望ましい。
【0119】
また、現在の車速と制限速度との差を求め、その差に応じて得点を付与するようにしてもよい。
【0120】
図11を用いて、図5のステップS4に相当する一旦停止遵守度算出処理について説明する。処理タイミングの生成(ステップS71〜S73)は図8のステップS21〜S23と同様であるため、ここでの詳細な説明は割愛する。
【0121】
次に、カメラ28で撮影された画像に対し画像処理部88において上述のような画像処理を施し、予め不揮発メモリ9あるいはHDD21のデータベース21dに記憶されている、「止まれ」のような一旦停止標識データと比較して類似度を判定する(S74)。類似度が大きい(類似度が所定の閾値を上回る)場合(S75:Yes)、RAM83に領域が確保される一旦停止フラグをセットし(S76)、このときの位置検出器1で検出された車両101の現在位置と時刻とをRAM83に記憶する。なお、時刻はGPS受信機5で受信されるGPS情報に含まれる日時情報を用いる。また、制御回路8に含まれる図示しない時計ICからの時刻情報を用いてもよい。
【0122】
カメラ28で撮影された画像から一旦停止標識のデータを取得する方法の他に、位置検出器1で検出される車両101の現在位置と地図データ21mあるいはデータベース21dに記憶される図20の標識情報とから、車両101が走行している道路に一旦停止標識があるかどうかを判定してもよい。この場合、ステップS74で車両101の現在位置を基に標識情報の参照が行なわれ、ステップS75で車両101の現在位置の推移から求められる走行方向に一旦停止標識があるかどうかの判定が行なわれる。
【0123】
次に、一旦停止フラグがセットされているとき(S77:Yes)に、所定の時間以内または所定の走行距離以内(S78:No)に車速が0km/hになった場合(S79:Yes)、一旦停止を遵守したと判定され、所定の得点が一旦停止遵守度に加算される(S80)。そして、一旦停止フラグをリセットする(S81)。
【0124】
一方、一旦停止フラグがセットされているとき(S77:Yes)に、所定の走行時間または所定の走行距離を上回って走行した場合(S78:Yes)、一旦停止を無視したと判定され、所定の得点(マイナス点が望ましい)が一旦停止遵守度に加算される(S82)。そして、一旦停止フラグをリセットする(S83)。
【0125】
なお、走行距離は、車両101の現在位置を検出し、一旦停止フラグがセットされたときの車両101の現在位置との差により求める。また、走行時間は一旦停止フラグがセットされた時の時刻と現在時刻との差により求める。
【0126】
図12を用いて、図5のステップS5に相当する駐車場所遵守度算出処理について説明する。処理タイミングの生成(ステップS91〜S93)は図8のステップS21〜S23と同様であるため、ここでの詳細な説明は割愛する。
【0127】
次に、カメラ28で撮影された画像に対し画像処理部88において上述のような画像処理を施し、予め不揮発メモリ9あるいはHDD21のデータベース21dに記憶されている、「駐車禁止」,「駐停車禁止」のような駐車禁止標識データと比較して類似度を判定する(S94)。類似度が大きい(所定の閾値を上回る)場合(S95:Yes)、RAM83に領域が確保される駐車禁止フラグをセットし(S96)、このときの位置検出器1で検出された車両101の現在位置をRAM83に記憶する。
【0128】
カメラ28で撮影された画像から駐車禁止標識あるいは駐停車禁止標識のデータを取得する方法の他に、位置検出器1で検出される車両101の現在位置と地図データ21mあるいはデータベース21dに記憶される図20の標識情報とから、車両101が走行している道路に駐車禁止標識あるいは駐停車禁止標識があるかどうかを判定してもよい。この場合、ステップS94で車両101の現在位置を基に標識情報の参照が行なわれ、ステップS95で車両101の現在位置の推移から求められる走行方向に駐車禁止標識あるいは駐停車禁止標識があるかどうか、または駐車禁止標識あるいは駐停車禁止標識による規制区間内であるかどうかの判定が行なわれる。
【0129】
次に、駐車禁止フラグがセットされているとき(S97:Yes)に、所定の走行距離を上回って走行した場合(S98:Yes)、当該標識のある近傍に駐車あるいは停車を行なわなかったと判定され駐車禁止フラグをリセットする(S103)。
【0130】
一方、次に、駐車禁止フラグがセットされているとき(S97:Yes)に、所定の走行距離を上回って走行しなかった場合(S98:No)、車速が0km/h(S99:Yes)かつシフトポジションセンサ29から取得されたシフトレバー位置が「P(パーキング)」にある場合(S100:Yes)、駐車違反と判定され所定の得点(マイナス点が望ましい)が駐車場所遵守度に加算される(S101)。そして、駐車禁止フラグをリセットする(S102)。
【0131】
図13を用いて、図5のステップS6に相当する運転挙動優秀度算出処理について説明する。処理タイミングの生成(ステップS111〜S113)は図8のステップS21〜S23と同様であるため、ここでの詳細な説明は割愛する。
【0132】
次に、加速度センサ32により検出される車両101の加速度を取得する(S114)。加速度が例えばプラス加速度の所定の値を上回る場合(S115:Yes)、急発進または急加速を行なったと判定され、加速度が超過した累積回数Eを更新する(S117)。そして、車両101の累積走行距離Fを取得し、加速度超過1回あたりの走行距離であるF/Eを運転挙動優秀度として算出する(S118)。
【0133】
また、加速度が例えばマイナス加速度の所定の値を下回る場合(S116:Yes)、急停止または急減速を行なったと判定され、上記と同様に、加速度が超過した累積回数Eを更新し(S117)、運転挙動優秀度を算出する(S118)。
【0134】
累積走行距離Fは距離センサ4で求められる車両101の走行距離を累積して不揮発メモリ9あるいはHDD21に記憶したものを用いてもよいし、車両101の計器パネル内に表示される累積走行距離計(オドメータ)の値を、メータの表示制御等を行なう図示しないメータECUから車内LAN27を介して取得してもよい。
【0135】
図14を用いて、図5のステップS7に相当する危険時間帯回避度算出処理について説明する。処理タイミングの生成(ステップS131〜S133)は図8のステップS21〜S23と同様であるため、ここでの詳細な説明は割愛する。
【0136】
次に、GPS受信機5で受信されたGPS信号に含まれる時刻情報を取得する(S134)。取得された時刻情報が予め不揮発メモリ9あるいはHDD21のデータベース21dに記憶されている危険時間帯に含まれない場合(S135:No)、非危険時間帯に対応する得点を危険時間帯回避度に加算する(S136)。一方、取得された時刻情報が危険時間帯に含まれる場合(S135:Yes)、危険時間帯に対応する得点(マイナス点が望ましい)を危険時間帯回避度に加算する(S137)。
【0137】
なお、危険時間帯は、以下のうちの少なくとも一つ以上を用いる。
(1)早朝,深夜(23:00〜06:00)
(2)通勤・通学時間帯(07:00〜09:00,16:00〜20:00)
(3)夜間(18:00〜06:00,季節毎に時間帯を変えてもよい)
(4)休日(行楽等で混雑する)
(5)ゴールデンウィーク,盆,年末年始(帰省,行楽等で混雑する)
【0138】
また、本危険時間帯回避度算出処理においては、車両の速度の状態によらずナビゲーション装置100(すなわち車載機器)が動作していれば、車両101が走行状態にあると見なしている。
【0139】
図15を用いて、図5のステップS8に相当する危険ルート回避度算出処理について説明する。処理タイミングの生成(ステップS151〜S153)は図8のステップS21〜S23と同様であるため、ここでの詳細な説明は割愛する。
【0140】
次に、不揮発メモリ9あるいはRAM83に記憶されている、前回危険ルート回避度算出処理を行なったときの累積走行距離Mを取得する(S154)。そして、現在の累積走行距離M1を取得する(S155)。累積走行距離M1の取得方法は、上述の累積走行距離Fの取得方法と同様である。
【0141】
次に、地図データ21mあるいはデータベース21dを参照し、車両101が現在走行している道路に関する情報(例えばリンク情報)を取得する(S156)。危険ルートである旨の情報には、例えば、所定の半径を下回る急カーブが連続する地点,所定の角度を上回る下り勾配がある地点,落石危険地点,幅員の狭い(すれ違い不可能な)道路,事故多発地点,見通しの悪い地点等が含まれる。
【0142】
取得した情報に危険ルートである旨の情報が含まれていない、すなわち車両101が危険ルートを走行していない場合(S157:No)、非危険ルート累積走行距離Gに今回の処理までに走行した距離(M1−M)を加算する(S158)。一方、危険ルートを走行している場合(S157:Yes)、危険ルート累積走行距離Hに今回の処理までに走行した距離(M1−M)を加算する(S160)。
【0143】
そして、累積走行距離M1を非危険ルート累積走行距離Gで割った結果を危険ルート回避度として算出する(S159)。
【0144】
そして、累積走行距離Mの内容を現在の累積走行距離M1に置き換える(S160)。
【0145】
表示器10に、不揮発メモリ9あるいはHDD21のデータベース21dの所定の領域に記憶される安全運転度を表示することが可能である。図16のようなメニュー表示画面において[安全運転度表示]ボタンを押下して、図17のような安全運転度表示画面を表示させる。
【0146】
そして、[次へ]ボタンを押下すると、不揮発メモリ9あるいはHDD21のデータベース21dが参照され、以下の条件で安全運転度が算出されて順次表示される。
(1)本日の安全運転度
(2)昨日までの日単位の安全運転度
(3)今月(月初からその日までの)安全運転度
(4)先月までの月単位の安全運転度
(5)今年の(年初からその日までの)安全運転度
(6)昨年までの年単位の安全運転度
(7)自己の累計の安全運転度
【0147】
また、図18のように表示画面上に上記項目を表示して、表示内容をユーザが選択可能な構成としてもよい。
【0148】
また、その日の最初にエンジンを始動(ナビゲーション装置100を起動)したときに、図16の画面が初期画面として表示され、それを押下すると、昨日一日の安全運転度を表示する構成でもよい。また、その日の最初にエンジンを始動したときに、昨日一日の安全運転度の確認を促すメッセージを音声合成回路24,スピーカ15から送出してもよい。
【0149】
また、各遵守度で例えばマイナス点のような所定の基準値を下回るものは数値を赤色で表示するようにしてもよい。
【0150】
また、上記の安全運転度を構成する各パラメータの度数をナビゲーション装置100に記憶しない構成としてもよい。すなわち、ナビゲーション装置100では、一日単位で安全運転度を不揮発メモリ9あるいはHDD21に記憶し、センタ105への送信が完了した時点で不揮発メモリ9あるいはHDD21に記憶されていた安全運転度を消去するものである。これにより、不揮発メモリ9あるいはHDD21における安全運転度関連データの占有容量を低減することができる。そして、例えば図18の表示画面上で表示させたい安全運転度を選択すると、ナビゲーション装置100からセンタ105へデータ送信要求が送られ、センタ105から該要求に応じたデータが送られて来るので、これが表示器10の表示画面上に表示される。
【0151】
センタ105では、ナビゲーション装置100から送信されデータベース60cに蓄積された各運転者の安全運転度を基に運転者のランク付けを行ない、データベース60cに運転者毎に記憶する(図7参照)。
【0152】
図18の表示画面で、[センタに接続]ボタンを押下すると、ユーザ認証実施後にナビゲーション装置100からセンタ105に対してランク送信要求が送られ、センタ105からデータベース60cに記憶されている当該ユーザの安全運転度のランクがナビゲーション装置100に送られる。そして、表示器10の表示画面上に図19のように個別の項目と全体の安全運転度についてランクと順位が表示される。
【0153】
センタ105では、安全運転度の優劣に応じて運転手にメリットを与える構成をとることができる。メリットとしては以下のものが挙げられる。
(1)自動車保険会社にランク上位者の情報を伝え、次年度の保険料減額の対象にしてもらう。
(2)安全運転度データを送信する通信回線の事業者にスポンサーになってもらい、ランク上位者に商品を贈る。
(3)警察、保険会社などにランク上位者の情報を伝え、優良運転手表彰選定の材料にしてもらう。
(4)安全運転度をポイントに換算し、所定のポイント毎に商品と交換する。
【0154】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0155】
【図1】安全運転度蓄積システムの全体構成を示す図。
【図2】車載用ナビゲーション装置の構成を示すブロック図。
【図3】カメラの取り付け位置の一例を示す図。
【図4】サーバの構成を示すブロック図。
【図5】安全運転度算出処理を説明するフロー図。
【図6】車載機器における安全運転度の記録内容の一例を示す図。
【図7】サーバにおける安全運転度の記録内容の一例を示す図。
【図8】譲り度算出処理を説明するフロー図。
【図9】信号遵守度算出処理を説明するフロー図。
【図10】速度制限遵守度算出処理を説明するフロー図。
【図11】一旦停止遵守度算出処理を説明するフロー図。
【図12】駐車場所遵守度算出処理を説明するためのフロー図。
【図13】運転挙動優秀度算出処理を説明するためのフロー図。
【図14】危険時間帯回避度算出処理を説明するためのフロー図。
【図15】危険ルート回避度算出処理を説明するためのフロー図。
【図16】安全運転度選択時のメニュー表示画面の一例を示す図。
【図17】安全運転度表示画面の一例を示す図。
【図18】安全運転度表示内容選択画面の一例を示す図。
【図19】安全運転度ランキング表示内容選択画面の一例を示す図。
【図20】標識情報の一例を示す図。
【符号の説明】
【0156】
1 位置検出器(位置検出手段)
7 操作スイッチ群
8 制御回路(安全運転度算出手段,譲り度算出手段,交通規則遵守度算出手段,信号遵守度算出手段,速度制限遵守度算出手段,一旦停止遵守度算出手段,駐車場所遵守度算出手段,停止判定手段,時間計測手段,距離計測手段,運転挙動優秀度算出手段,走行危険度判定手段,時間帯情報取得手段,危険時間帯回避度算出手段,危険ルート回避度算出手段,期間内安全運転度算出手段)
9 不揮発メモリ(車両側安全運転度記録手段)
10 表示器(表示手段)
12 リモコン端末(期間指定手段)
15 スピーカ
21 ハードディスク装置(車両側安全運転度記録手段,危険ルート記憶手段)
21d データベース
22 タッチパネル(期間指定手段)
23 車速センサ(走行状況取得手段,車速検出手段)
25 通信ユニット(送出手段,ランク取得手段)
28 カメラ(撮影手段)
29 シフトポジションセンサ(走行状況取得手段)
31 マイク(期間指定手段)
32 加速度センサ(加速度検出手段)
50 コンピュータ本体(ランク付け手段)
60 HDD
60c データベース(センタ側安全運転度記録手段)
66 送受信装置(安全運転度取得手段,ランク送出手段)
88 画像処理部(交通信号抽出手段,速度制限標識抽出手段,一旦停止標識抽出手段,駐車禁止標識抽出手段)
100 車載用ナビゲーション装置(車載機器)
105 センタ
106 サーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載された車載機器とデータ送受信可能にネットワーク接続されたセンタとを含む安全運転度蓄積システムであって、
前記車載機器は、
運転者による前記車両の運転操作から安全運転度を算出する安全運転度算出手段と、
前記算出された安全運転度を累積して記録する車両側安全運転度記録手段と、
前記安全運転度を表示する表示手段と、
前記安全運転度を前記センタに送出する送出手段と、
を備え、
前記センタは、
前記車載機器から送出された安全運転度を取得する安全運転度取得手段と、
前記取得された安全運転度を累積して記録するセンタ側安全運転度記録手段と、
を備えることを特徴とする安全運転度蓄積システム。
【請求項2】
前記車載機器は、交通規則を遵守しているかどうかを表す交通規則遵守度を算出する交通規則遵守度算出手段を備え、
前記安全運転度算出手段は前記算出された交通規則遵守度から前記安全運転度を算出する請求項1に記載の安全運転度蓄積システム。
【請求項3】
交通信号を遵守しているかどうかを表す信号遵守度を算出する信号遵守度算出手段を備え、
前記交通規則遵守度算出手段は前記算出された信号遵守度から前記交通規則遵守度を算出する請求項2に記載の安全運転度蓄積システム。
【請求項4】
前記車両の周囲を撮影する撮影手段と、
前記撮影された画像データから前記交通信号の画像を抽出する交通信号抽出手段と、を備え、
前記信号遵守度算出手段は前記抽出された前記交通信号の画像から前記信号遵守度を算出する請求項3に記載の安全運転度蓄積システム。
【請求項5】
前記車両の周囲の交通標識の位置および内容を含む標識情報を取得する標識情報取得手段と、
前記車両の走行状況を取得する走行状況取得手段と、を備え、
前記交通規則遵守度算出手段は、前記標識情報と前記車両の走行状況とから前記交通規則遵守度を算出する請求項2ないし4のいずれか1項に記載の安全運転度蓄積システム。
【請求項6】
前記標識情報は制限速度標識に関する情報を含み、
前記走行状況取得手段は前記車両の速度を検出する車速検出手段を含み、
前記制限速度標識と前記車両の速度とから制限速度を遵守しているかどうかを表す制限速度遵守度を算出する制限速度遵守度算出手段を備え、
前記交通規則遵守度算出手段は、前記算出された制限速度遵守度から前記交通規則遵守度を算出する請求項5に記載の安全運転度蓄積システム。
【請求項7】
前記標識情報は一旦停止標識に関する情報を含み、
前記走行状況取得手段は前記車両が停止したかどうかを判定する停止判定手段を含み、
前記一旦停止標識の情報が取得されてから前記車両が停止したと判定されるまでの時間を計測する時間計測手段と、
前記計測された時間から一旦停止を遵守しているかどうかを表す一旦停止遵守度を算出する一旦停止遵守度算出手段と、を備え、
前記交通規則遵守度算出手段は、前記算出された一旦停止遵守度から前記交通規則遵守度を算出する請求項5または6に記載の安全運転度蓄積システム。
【請求項8】
前記標識情報は駐車禁止標識あるいは駐停車禁止標識に関する情報を含み、
前記走行状況取得手段は前記車両が停止したかどうかを判定する停止判定手段を含み、
前記車両の現在位置を検出する位置検出手段と、
前記駐車禁止標識あるいは駐停車禁止標識の位置と、前記車両が停止したときの前記車両の現在位置との距離を計測する距離計測手段と、
前記交通規則遵守度算出手段は前記計測された距離から駐車場所を遵守しているかどうかを表す駐車場所遵守度を算出する駐車場所遵守度算出手段と、を備え、
前記交通規則遵守度算出手段は前記算出された駐車場所遵守度から前記交通規則遵守度を算出する請求項5ないし7のいずれか1項に記載の安全運転度蓄積システム。
【請求項9】
運転挙動優秀度を算出する運転挙動優秀度算出手段を備え、
前記安全運転度算出手段は前記算出された運転挙動優秀度から前記安全運転度を算出する請求項1ないし8のいずれか1項に記載の安全運転度蓄積システム。
【請求項10】
前記車両の加速度を検出する加速度検出手段を備え、
前記運転挙動優秀度算出手段は前記検出された加速度から前記運転挙動優秀度を算出する請求項9に記載の安全運転度蓄積システム。
【請求項11】
前記車両が走行中の時間帯情報を取得する時間帯情報取得手段と、
前記時間帯情報に対応する走行危険度を判定する走行危険度判定手段と、
前記判定された走行危険度から危険時間帯回避度を算出する危険時間帯回避度算出手段と、を備え、
前記安全運転度算出手段は前記算出された危険時間帯回避度から前記安全運転度を算出する請求項1ないし10のいずれか1項に記載の安全運転度蓄積システム。
【請求項12】
前記車両の現在位置を検出する位置検出手段と、
危険ルートを記憶する危険ルート記憶手段と、
前記車両の現在位置と前記危険ルートとから前記危険ルートを回避しているかどうかを表す危険ルート回避度を算出する危険ルート回避度算出手段と、を備え、
前記安全運転度算出手段は前記算出された危険ルート回避度から前記安全運転度を算出する請求項1ないし11のいずれか1項に記載の安全運転度蓄積システム。
【請求項13】
前記車載機器は、所定の期間を指定する期間指定手段と、
前記指定された期間における安全運転度を、前記車両側安全運転度記録手段に記録された安全運転度から算出する期間内安全運転度算出手段と、を備え、
前記表示手段は前記算出された期間内安全運転度を表示する請求項1ないし12のいずれか1項に記載の安全運転度蓄積システム。
【請求項14】
前記センタは前記センタ側安全運転度記録手段に記録された安全運転度から前記車両毎に前記安全運転度のランク付けを行なうランク付け手段と、
前記安全運転度のランクを前記車載機器に送出するランク送出手段と、を備え、
前記車載機器は前記送出されたランクを取得するランク取得手段を備え、
前記表示手段は前記取得されたランクを表示する請求項1ないし13のいずれか1項に記載の安全運転度蓄積システム。
【請求項15】
車両に搭載され、
運転者による前記車両の運転操作から安全運転度を算出する安全運転度算出手段と、
前記算出された安全運転度を累積して記録する車両側安全運転度記録手段と、
前記安全運転度を表示する表示手段と、
前記安全運転度を外部機器に送出する送出手段と、
を備えることを特徴とする車載機器。
【請求項16】
交通規則を遵守しているかどうかを表す交通規則遵守度を算出する交通規則遵守度算出手段を備え、
前記安全運転度算出手段は前記算出された交通規則遵守度から前記安全運転度を算出する請求項15に記載の車載機器。
【請求項17】
交通信号を遵守しているかどうかを表す信号遵守度を算出する信号遵守度算出手段を備え、
前記交通規則遵守度算出手段は前記算出された信号遵守度から前記交通規則遵守度を算出する請求項16に記載の車載機器。
【請求項18】
前記車両の周囲を撮影する撮影手段と、
前記撮影された画像データから前記交通信号の画像を抽出する信号画像抽出手段と、を備え、
前記信号遵守度算出手段は前記抽出された前記交通信号の画像から前記信号遵守度を算出する請求項17に記載の車載機器。
【請求項19】
前記車両の周囲の交通標識の位置および内容を含む標識情報を取得する標識情報取得手段と、
前記車両の走行状況を取得する走行状況取得手段と、を備え、
前記交通規則遵守度算出手段は、前記標識情報と前記車両の走行状況とから前記交通規則遵守度を算出する請求項16ないし18のいずれか1項に記載の車載機器。
【請求項20】
前記標識情報は制限速度標識に関する情報を含み、
前記走行状況取得手段は前記車両の速度を検出する車速検出手段を含み、
前記制限速度標識と前記車両の速度とから制限速度を遵守しているかどうかを表す制限速度遵守度を算出する制限速度遵守度算出手段を備え、
前記交通規則遵守度算出手段は、前記算出された制限速度遵守度から前記交通規則遵守度を算出する請求項19に記載の車載機器。
【請求項21】
前記標識情報は一旦停止標識に関する情報を含み、
前記走行状況取得手段は前記車両が停止したかどうかを判定する停止判定手段を含み、
前記一旦停止標識の情報が取得されてから前記車両が停止したと判定されるまでの時間を計測する時間計測手段と、
前記計測された時間から一旦停止を遵守しているかどうかを表す一旦停止遵守度を算出する一旦停止遵守度算出手段と、を備え、
前記交通規則遵守度算出手段は、前記算出された一旦停止遵守度から前記交通規則遵守度を算出する請求項19または20に記載の車載機器。
【請求項22】
前記標識情報は駐車禁止標識あるいは駐停車禁止標識に関する情報を含み、
前記走行状況取得手段は前記車両が停止したかどうかを判定する停止判定手段を含み、
前記車両の現在位置を検出する位置検出手段と、
前記駐車禁止標識あるいは駐停車禁止標識の位置と、前記車両が停止したときの前記車両の現在位置との距離を計測する距離計測手段と、
前記交通規則遵守度算出手段は前記計測された距離から駐車場所を遵守しているかどうかを表す駐車場所遵守度を算出する駐車場所遵守度算出手段と、を備え、
前記交通規則遵守度算出手段は前記算出された駐車場所遵守度から前記交通規則遵守度を算出する請求項19ないし21のいずれか1項に記載の車載機器。
【請求項23】
運転挙動優秀度を算出する運転挙動優秀度算出手段を備え、
前記安全運転度算出手段は前記算出された運転挙動優秀度から前記安全運転度を算出する請求項15ないし22のいずれか1項に記載の車載機器。
【請求項24】
前記車両の加速度を検出する加速度検出手段を備え、
前記運転挙動優秀度算出手段は前記検出された加速度から前記運転挙動優秀度を算出する請求項23に記載の車載機器。
【請求項25】
前記車両が走行中の時間帯情報を取得する時間帯情報取得手段と、
前記時間帯情報に対応する走行危険度を判定する走行危険度判定手段と、
前記判定された走行危険度から危険時間帯回避度を算出する危険時間帯回避度算出手段と、を備え、
前記安全運転度算出手段は前記算出された危険時間帯回避度から前記安全運転度を算出する請求項15ないし24のいずれか1項に記載の車載機器。
【請求項26】
前記車両の現在位置を検出する位置検出手段と、
危険ルートを記憶する危険ルート記憶手段と、
前記車両の現在位置と前記危険ルートとから前記危険ルートを回避しているかどうかを表す危険ルート回避度を算出する危険ルート回避度算出手段と、を備え、
前記安全運転度算出手段は前記算出された危険ルート回避度から前記安全運転度を算出する請求項15ないし25のいずれか1項に記載の車載機器。
【請求項27】
前記車載機器は、所定の期間を指定する期間指定手段と、
前記指定された期間における安全運転度を、前記車両側安全運転度記録手段に記録された安全運転度から算出する期間内安全運転度算出手段と、を備え、
前記表示手段は前記算出された期間内安全運転度を表示する請求項15ないし26のいずれか1項に記載の車載機器。
【請求項28】
前記安全運転度のランクを前記外部機器から取得するランク取得手段を備え、
前記表示手段は前記取得されたランクを表示する請求項15ないし27のいずれか1項に記載の車載機器。
【請求項29】
安全運転度を取得する安全運転度取得手段と、
前記取得された安全運転度を累積して記録するセンタ側安全運転度記録手段と、
を備えることを特徴とするセンタ。
【請求項30】
前記センタ側安全運転度記録手段に記録された安全運転度から前記車両毎に前記安全運転度のランク付けを行なうランク付け手段と、
前記安全運転度のランクを外部機器に送出するランク送出手段と、
を備える請求項29に記載のセンタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2007−172487(P2007−172487A)
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−372150(P2005−372150)
【出願日】平成17年12月26日(2005.12.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】