説明

電源スイッチ回路

【課題】LSIチップ上で分離された複数の機能ブロック毎の電源に電圧差が発生しても、電源間をつなぐスイッチのオフ状態において電流を確実に遮断することが出来る電源スイッチ回路を提供する。
【解決手段】1aは、コントロール信号端子INCNT及び第1の電源入力端子IG11及び第2の電源入力端子IG12とを入力とし、第1の出力端子OG11及び第2の出力端子OG12とを出力とするゲート制御回路である。P1は、ゲート制御回路の第1の出力端子OG11がゲートに接続された第1のP型トランジスタであり、P2は、ゲート制御回路の第2の出力端子OG12がゲートに接続された第2のP型トランジスタであり、第1のP型トランジスタP1及び第2のP型トランジスタP2は、第1の電源VDD1と第2の電源VDD2間に直列に接続されスイッチ部分を構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、CMOSのLSIに用いられる電源スイッチ回路に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、LSI技術において、あらゆる素子をワンチップ化する、いわゆるシステムオンチップと言われる技術が主流になってきている。そのため、多数の機能ブロックが1つのチップ上に混載することになるが、各機能ブロック間でのノイズの干渉を避けるため、また、低消費電力化の目的で各機能ブロック毎での最低限の電圧で動作させ、さらに、未使用時には一部の機能ブロックの電源を遮断させる必要がある。
【0003】
そのため、各機能ブロックへの電源を分割して供給する電源分離は、今やどんなLSIにも含まれているといっても過言ではない。しかし、電源分離は、LSIの端子増加を招きLSI出荷検査などの工程において、すべての機能ブロックへの電源供給が困難な場合が存在する。
【0004】
その対策として、LSIの出荷検査などの特殊な場合にのみ、各機能ブロック毎に分離された電源を接続する電源スイッチを、チップ上に搭載することが考えられる。チップ上に搭載する電源スイッチの構成としては、アナログスイッチがある。
【0005】
例えば、特許文献1には、特殊な使用条件において、アナログスイッチ回路の、入力側から素子内に、過大な電流が流れる事を抑制している回路構成が、考案されている。図18は、特許文献1のアナログスイッチを電源スイッチとして使用した場合の構成の一例を示す概略図である。
【0006】
並列に接続された極性の異なるMOSトランジスタP1、N14のゲート電位がノードPG,NGによって、コントロールされており、スイッチがON状態のときで、第2の電源VDD2より第1の電源VDD1の電位が高い場合、端子AINから電位VDD1の電圧が端子AOUTに伝達され、第1の電源VDD1より第2の電源VDD2の電位が高い場合、端子AOUTから電位VDD2の電圧が端子AINに、伝達される。
【0007】
この時、P型トランジスタP1のウエル電位は、ウエル電位制御回路2aによって、第1の電源VDD1と第2の電源VDD2のどちらか高い電圧が選択され、ウエル電位制御回路2aの出力端子VNWより供給されているため、第1の電源VDD1と第2の電源VDD2のどちらが高い電圧の場合でも、P型トランジスタP1のウエルを通じて過大な電流が流れる事はない。
【0008】
また、特許文献2には、特殊な使用条件において、アナログスイッチ回路の、入力側からアース電位に向かって寄生ダイオードを経由して不要な、電流が流れる事を防止することが出来る回路構成が、考案されている。
【0009】
図19は、特許文献2のアナログスイッチを電源スイッチとして使用した場合の構成の一例を示す概略図である。並列に接続された極性の異なるMOSトランジスタP1、N14のゲート電位がノードPG,NGによってコントロールされており、ゲート制御回路1gの電源は、P型トランジスタP1のウエルと、同じ電圧が供給されている。
【0010】
スイッチがON状態の時で、第1の電源VDD1の電位より、第2の電源VDD2の電位の方が高い場合、端子AOUTから第2の電源VDD2の電位が端子AINに伝達されるが、P型トランジスタP1のウエル電位は、ダイオードD1によって、第2の電源VDD2から第2の電源VDD2の電位にほぼ等しい電圧が供給されるため、P型トランジスタP1のウエルを通じて過大な電流が流れる事はない。
【特許文献1】特開2003−229748号公報(図3)
【特許文献2】特開平10−41800号公報(図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、従来のアナログスイッチでは、スイッチをオフ状態にする場合、スイッチを制御する制御信号の電圧を、複数ある電源のどの電源にするかと言う問題が存在する。特にアナログスイッチを構成するP型トランジスタをOFF状態にするためには、P型トランジスタのゲート電圧を最も高い電源電圧の電源にする必要がある。
【0012】
具体的に説明すると、LSIの通常使用時においては、各機能ブロックの電源間のスイッチはオフ状態にする必要があるが、複数の機能ブロックの電源電圧に差が発生した場合、複数の機能ブロックの電源間を接続するアナログスイッチの制御信号の電圧が他の電源電圧より低い場合、アナログスイッチを構成する、P型トランジスタのゲート電圧が、ソース電圧又は、ドレイン電圧より低くなり、P型トランジスタがオフ状態にならず、アナログスイッチで接続された異なる電源間で、電流が流れると言う問題が発生する。
【0013】
そのため、アナログスイッチを構成する、P型トランジスタのゲート電圧は、スイッチが接続される各機能ブロック毎の電源の中で最も高い電圧である必要がある。
【0014】
また、ダイオードを用いて、複数ある機能ブロックの電源から最も高い電圧を、ゲート制御回路へ供給する方法では、ダイオード素子部分で電圧降下が発生するため、ゲート制御回路からのハイレベル出力も電圧降下し、アナログスイッチを構成するP型トランジスタを十分なオフ状態にできず、リーク電流が発生する問題がある。
【0015】
本発明は、上記従来の事情に鑑みてなされたものであって、LSIチップ上で分離された複数の機能ブロック毎の電源に電圧差が発生しても、電源間をつなぐスイッチのオフ状態において電流を確実に遮断することが出来る電源スイッチ回路を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0016】
前記の課題を解決するために、請求項1の発明が講じた解決手段は、電源スイッチ回路として、第1の電源入力端子及び、第2の電源入力端子及び、コントロール信号端子及び、第1の出力端子及び、第2の出力端子を持つゲート制御回路と、第1の電源入力端子及び、第2の電源入力端子及び、出力端子を持つウエル電位制御回路と第1の電源と第2の電源間に直列に接続された、第1のP型トランジスタ及び、第2のP型トランジスタで構成され、前記ゲート制御回路の第1の電源入力端子は、前記第1の電源に接続され、前記ゲート制御回路の第2の電源入力端子は、前記第2の電源に接続され、前記ゲート制御回路のコントロール信号端子は、コントロール信号が入力され、前記ゲート制御回路の第1の出力端子は、前記第1のP型トランジスタのゲートに接続され、前記ゲート制御回路の第2の出力端子は、前記第2のP型トランジスタのゲートに接続され、前記ウエル電位制御回路の第1の電源入力端子は、前記第1の電源に接続され、前記ウエル電位制御回路の第2の電源入力端子は、前記第2の電源に接続され、前記ウエル電位制御回路の出力端子は、前記第1のP型トランジスタのウエル及び、前記第2のP型トランジスタのウエルに接続され、前記ゲート制御回路は、前記コントロール信号がロウレベルの場合、第1の出力端子に、前記第1の電源と同じ電圧を出力し、第2の出力端子に、前記第2の電源と同じ電圧を出力し、前記コントロール信号がハイレベルの場合、第1の出力端子及び、前記第2の出力端子には、前記アース電位を出力する回路であり、前記ウエル電位制御回路は、前記第2の電源の電圧値より前記第1の電源の電圧値が大きい場合、前記ウエル電位制御回路の出力端子には、前記第1の電源と同じ電圧を出力し、前記第1の電源の電圧値より前記第2の電源の電圧値が大きい場合、前記ウエル電位制御回路の出力端子には、前記第2の電源と同じ電圧を出力する、構成を備えたものである。
【0017】
請求項1の発明によると、ウエル電位制御回路によって、第1のP型トランジスタのウエル電位及び、第2のP型トランジスタのウエル電位とは、前記第1の電源と前記第2の電源のどちらか電位の高いほうと、ほぼ同じになるよう制御され、ウエルを通じて電流が漏れたり、素子が破壊したりすることは無くなる。また、前記ゲート制御回路は前記コントロール信号により、電源スイッチのオン状態とオフ状態を切り替えられ、電源スイッチをオン状態にする場合は、前記第1のP型トランジスタのゲート電圧及び、前記第2のP型トランジスタのゲート電圧を、ロウレベルに制御し、電源スイッチをオフ状態にする場合は、前記第1のP型トランジスタのゲート電圧を、前記第1の電源入力端子すなわち、前記第1の電源と同じ電圧に制御し、前記第2のP型トランジスタのゲート電圧を、前記第2の電源入力端子すなわち、前記第1の電源と同じ電圧に制御する。従来アナログスイッチで課題であった、異なる電源間を接続するスイッチにおいて、スイッチのオフ状態で、異なる電源間の電圧に差が発生した場合などでも、直列に接続された前記第1のP型トランジスタと、前記第2のP型トランジスタの、それぞれのゲート電圧が、前記第1の電源と前記第2の電源の電圧に制御されることで、前記第1の電源の電圧値と、前記第2の電源の電圧値のどちらが高くても、前記第1のP型トランジスタ又は、前記第2のP型トランジスタのどちらかが必ずオフ状態となり、電源スイッチ回路としては、電流を確実に遮断することが出来る。
【0018】
そして、請求項2の発明では、前記請求項1のゲート制御回路の具体的な回路の1つ目であり、第1の抵抗素子及び、第1のN型トランジスタを、前記第1の電源入力端子とアース電位間に直列に接続し、第2の抵抗素子及び、第2のN型トランジスタを、前記第2の電源入力端子と前記アース電位間に直列に接続し、前記第1のN型トランジスタのゲート及び、前記第2のN型トランジスタのゲートは、前記コントロール信号端子に接続され、前記第1の抵抗素子と前記第1のN型トランジスタとの接続点を前記第1の出力端子とし、前記第2の抵抗素子と前記第2のN型トランジスタとの接続点を前記第2の出力端子とする、構成を備えたものである。
【0019】
請求項2の発明によると、前記請求項1にあるゲート制御回路の動作必要な、電源スイッチをオン状態にする場合は、前記第1のP型トランジスタのゲート電圧及び前記第2のP型トランジスタのゲート電圧を、ロウレベルに制御し、電源スイッチをオフ状態にする場合は前記第1のP型トランジスタのゲート電圧を、前記第1の電源入力端子すなわち、前記第1の電源と同じ電位に制御し前記第2のP型トランジスタのゲート電圧を、前記第2の電源入力端子すなわち、前記第2の電源と同じ電位に制御する事を実現できる回路である。
【0020】
また、請求項3の発明では、前記請求項1のゲート制御回路は、第5のP型トランジスタ及び、第1のN型トランジスタを、前記第1の電源入力端子とアース電位間に直列に接続し、第6のP型トランジスタ及び、第2のN型トランジスタを、前記第2の電源入力端子と前記アース電位間に直列に接続し、前記第1のN型トランジスタのゲート及び、前記第2のN型トランジスタのゲートは、前記コントロール信号端子に接続され、前記第5のP型トランジスタのゲート及び、前記第6のP型トランジスタのゲートは、前記アース電位に接続され、前記第5のP型トランジスタと前記第1のN型トランジスタとの接続点を前記第1の出力端子とし、前記第6のP型トランジスタと前記第2のN型トランジスタとの接続点を前記第2の出力端子とする、構成を備えたものである。
【0021】
請求項3の発明によると、前記請求項1にあるゲート制御回路の動作必要な、電源スイッチをオン状態にする場合は、前記第1のP型トランジスタのゲート電圧及び前記第2のP型トランジスタのゲート電圧を、ロウレベルに制御し、電源スイッチをオフ状態にする場合は、前記第1のP型トランジスタのゲート電圧を、前記第1の電源入力端子すなわち、前記第1の電源と同じ電位に制御し前記第2のP型トランジスタのゲート電圧を、前記第2の電源入力端子すなわち、前記第2の電源と同じ電位に制御する事を実現できる回路である。
【0022】
また、請求項4の発明では、前記請求項1のゲート制御回路は、第7のP型トランジスタ及び、第1のN型トランジスタとを、前記第1の電源入力端子と前記アース電位間に直列に接続し、第8のP型トランジスタ及び、第2のN型トランジスタとを、前記第2の電源入力端子と前記アース電位間に直列に接続し、前記第1のN型トランジスタのゲート及び、前記第2のN型トランジスタのゲート及び、前記第7のP型トランジスタのゲート及び、前記第8のP型トランジスタのゲートは、前記コントロール信号端子に接続され、前記第7のP型トランジスタと前記第1のN型トランジスタとの接続点を前記第1の出力端子とし、前記第8のP型トランジスタと前記第2のN型トランジスタとの接続点を前記第2の出力端子とする構成を備えたものである。
【0023】
請求項4の発明によると、前記請求項1にあるゲート制御回路の動作必要な、電源スイッチをオン状態にする場合は、前記第1のP型トランジスタのゲート電圧及び、前記第2のP型トランジスタのゲート電圧を、ロウレベルに制御し、電源スイッチをオフ状態にする場合は、前記第1のP型トランジスタのゲート電圧を、前記第1の電源入力端子すなわち、前記第1の電源と同じ電位に制御し前記第2のP型トランジスタのゲート電圧を、前記第2の電源入力端子すなわち、前記第2の電源と同じ電位に制御する事を実現できる回路である。
【0024】
また、請求項5の発明では、前記請求項1のウエル電位制御回路は、第3のP型トランジスタを前記第1の電源入力端子と、前記出力端子間に並列に接続し、第4のP型トランジスタを、前記第2の電源入力端子と、前記出力端子間に並列に接続し、前記第3のP型トランジスタのゲートは、前記第2の電源入力端子と接続し、前記第4のP型トランジスタのゲートは、前記第1の電源入力端子と接続される構成を備えたものである。
【0025】
請求項5の発明によると、従来例のウエル電位制御回路にくらべ、P型トランジスタ2個が削減され小面積化が実現できる。
【0026】
また、請求項6の発明では、請求項1の、前記第1の電源と、前記第1のP型トランジスタのゲートとの間に、第1の容量素子を接続し、前記第2の電源と、前記第2のP型トランジスタのゲートとの間に、第2の容量素子を接続する構成を備えたものである。
【0027】
請求項6の発明によると、電源にスパイク状のノイズが発生し前記第1のP型トランジスタのゲートとソース間に電位差が発生しもしくは、前記第2のP型トランジスタのゲートとソース間に電位差が発生した場合、前記第1の電源と、前記第2の電源間で、オフ状態の電源スイッチが瞬間的にオン状態となり、ノイズが伝播する可能性があるため、第1の電源と、前記第1のP型トランジスタのゲートとの間に、第1の容量素子を接続し、前記第2の電源と、前記第2のP型トランジスタのゲートとの間に、第2の容量素子を接続する、又は、どちらか一方のみを接続する事により、電源にスパイク状のノイズが発生した場合でも、前記第1のP型トランジスタのゲートとソース間に電位差を、または、前記第2のP型トランジスタのゲートとソース間に電位差を、小さく抑えることが出来る。
【0028】
また、請求項7の発明では、第1のP型トランジスタ及び、第2のP型トランジスタが、第1の電源と第2の電源間に直列に接続され、前記第1の電源と前記第1のP型トランジスタのゲートとの間に、第1の抵抗素子を接続し、前記第2の電源と前記第2のP型トランジスタのゲートとの間に、第2の抵抗素子を接続し、前記第2のP型トランジスタのゲート及び、前記アース電位間に、第6のN型トランジスタを接続し、第3の抵抗素子及び、第4の抵抗素子及び、第7のN型トランジスタを、前記第1の電源と前記アース電位間に直列に接続し、正転入力端子を第3の抵抗素子及び、第4の抵抗素子間の接続点に接続した第1のオペアンプと、前記第1のオペアンプの反転入力を、前記第2の電源を接続する配線と、前記第1のP型トランジスタのゲート及び、前記第1のオペアンプの出力との間に、第5のN型トランジスタを接続し、前記第5のN型トランジスタのゲート及び、前記第6のN型トランジスタのゲートを、前記コントロール信号端子に接続し、前記第1の出力端子及び、前記第2の出力端子を持つゲート制御回路と、第1の電源入力端子及び、第2の電源入力端子及び、出力端子を持つウエル電位制御回路と、前記ウエル電位制御回路の第1の電源入力端子は、前記第1の電源に接続され、前記ウエル電位制御回路の第2の電源入力端子は、前記第2の電源に接続され、前記ウエル電位制御回路の出力端子は、前記第1のP型トランジスタのウエル及び、前記第2のP型トランジスタのウエルに接続され、ウエル電位制御回路は、前記第2の電源の電圧値より前記第1の電源の電圧値が大きい場合、前記出力端子には、前記第1の電源と同じ電圧を出力し、前記第1の電源の電圧値より前記第2の電源の電圧値が大きい場合、前記出力端子には、前記第2の電源と同じ電圧を出力する構成を備えるものである。
【0029】
請求項7の発明によると、前記第1の電源が供給源であり、前記第2の電源が供給される側で、さらに前記第1の電源の電圧値より小さい電圧を、前記第2の電源に供給することと、供給を遮断することが、コントロール信号により制御できる。また、発生される前記第2の電源の電圧値は、前記第1のオペアンプにより、前記第3の抵抗素子の抵抗値と前記第4の抵抗素子の抵抗値と、前記第7のN型トランジスタのオン抵抗値の比率で決まる電圧値と、前記第2の電源の電圧値が等しくなるように、前記第1のP型トランジスタのゲート電位が制御され、前記第2の電源に任意の電圧を発生させ、遮断と供給を制御することができる。
【0030】
また、請求項8の発明では、請求項1の、前記第1のP型トランジスタと、前記第2のP型トランジスタとの接続点に、検査用電源供給端子を備えるものである。
【0031】
請求項8の発明によると、前記検査用電源供給端子を備える事により、電源供給のパスが、P型トランジスタ2段から、P型トランジスタ1段となり、同じトランジスタのサイズであれば、オン抵抗が減少し、電圧降下が抑制され、より高性能な電源スイッチを構成できる。
【0032】
また、請求項9の発明では、第10のP型トランジスタ及び、第11のP型トランジスタが、第1の電源と第2の電源間に直列に接続され、前記第10のP型トランジスタ及び、前記第11のP型トランジスタの接続点と、第3の電源間に接続された第9のP型トランジスタと、第1の電源入力端子及び、第2の電源入力端子及び、第3の電源入力端子及び、コントロール信号端子及び、第1の出力端子及び、第2の出力端子及び、第3の出力端子を持つ、三電源用ゲート制御回路と、第1の電源入力端子及び、第2の電源入力端子及び、第3の電源入力端子及び、出力端子を持つ、三電源用ウエル電位制御回路で構成され、前記三電源用ゲート制御回路の第1の電源入力端子は、前記第1の電源に接続され、前記三電源用ゲート制御回路の第2の電源入力端子は、前記第2の電源に接続され、前記三電源用ゲート制御回路の第3の電源入力端子は、前記第3の電源に接続され、前記三電源用ゲート制御回路のコントロール信号端子は、コントロール信号が入力され、前記三電源用ゲート制御回路の第1の出力端子は、前記第9のP型トランジスタのゲートに接続され、前記三電源用ゲート制御回路の第2の出力端子は、前記第10のP型トランジスタのゲートに接続され、前記三電源用ゲート制御回路の第3の出力端子は、前記第11のP型トランジスタのゲートに接続され、前記三電源用ウエル電位制御回路の第1の電源入力端子は、前記第1の電源に接続され、前記三電源用ウエル電位制御回路の第2の電源入力端子は、前記第2の電源に接続され、前記三電源用ウエル電位制御回路の第3の電源入力端子は、前記第3の電源に接続され、前記三電源用ウエル電位制御回路の出力端子は、前記第9のP型トランジスタのウエル及び、前記第10のP型トランジスタのウエル及び、前記第11のP型トランジスタのウエルに接続され、前記三電源用ゲート制御回路は、前記コントロール信号がロウレベルの場合、前記第1の出力端子に、前記第1の電源と同じ電圧を出力し、前記第2の出力端子に、前記第2の電源と同じ電圧を出力し、前記第3の出力端子に、前記第3の電源と同じ電圧を出力し、前記コントロール信号がハイレベルの場合、前記第1の出力端子及び、前記第2の出力端子及び、前記第3の出力端子には、前記アース電位を出力する回路であり、前記三電源用ウエル電位制御回路は、前記第1の電源の電圧値が、前記第2の電源の電圧値及び、前記第3の電源の電圧値より大きい場合、前記出力端子には、前記第1の電源と同じ電圧を出力し、前記第2の電源の電圧値が、前記第1の電源の電圧値及び、前記第3の電源の電圧値より大きい場合、前記出力端子には、前記第2の電源と同じ電圧を出力し、前記第3の電源の電圧値が、前記第1の電源の電圧値及び、前記第2の電源の電圧値より大きい場合、前記出力端子には、前記第3の電源と同じ電圧を出力し、前記第10のP型トランジスタ及び、前記第11のP型トランジスタ及び、前記第9のP型トランジスタの接続点に、検査用電源供給端子を備えるものである。
【0033】
請求項9の発明によると、前記ゲート制御回路は前記コントロール信号により電源スイッチのオン状態とオフ状態を切り替えられ、前記ゲート制御回路が電源スイッチをオン状態にする場合は、前記第9のP型トランジスタのゲート電圧及び前記第10のP型トランジスタのゲート電圧及び前記第11のP型トランジスタのゲート電圧を、ロウレベルに制御し、前記ゲート制御回路が電源スイッチをオフ状態にする場合は、前記第9のP型トランジスタのゲート電圧を、前記第1の電源と同じ電位に制御し、前記第10のP型トランジスタのゲート電圧を、前記第2の電源と同じ電位に制御し、前記第11のP型トランジスタのゲート電圧を、前記第3の電源と同じ電位に制御する。従来アナログスイッチで課題であった、スイッチのオフ状態で、電源電圧に差が発生した場合などでも、前記検査用電源供給端子から、接続された前記第11のP型トランジスタと、前記第10のP型トランジスタと、前記第9のP型トランジスタのそれぞれのゲート電圧が、前記第1の電源と前記第2の電源と、前記第3の電源に制御されることで、前記第1の電源の電圧値と前記第2の電源と、前記第3の電源のどの電源電圧値が高くても、電流を確実に遮断することが出来る。さらに、前記検査用電源供給端子を備える事により、電源供給のパスが、P型トランジスタ2段から、P型トランジスタ1段となり、同じトランジスタのサイズであれば、オン抵抗が減少し、電圧降下が抑制され、より高性能な電源スイッチを構成でき、1つの前記検査用電源供給端子から複数の電源に、電力を供給することができる。
【0034】
また、請求項10の発明では、請求項9の、前記三電源用ゲート制御回路は、第5の抵抗素子と第8のN型トランジスタとを、前記第1の電源入力端子と前記アース電位間に直列に接続し、第6の抵抗素子と第9のN型トランジスタとを、前記第2の電源入力端子と前記アース電位間に直列に接続し、第7の抵抗素子と第10のN型トランジスタとを、前記第3の電源入力端子と前記アース電位間に直列に接続し、前記第8のN型トランジスタのゲート及び、前記第9のN型トランジスタのゲート及び、前記第10のN型トランジスタのゲートは、前記コントロール信号端子に接続され、前記第5の抵抗素子と前記第8のN型トランジスタとの接続点を前記第1の出力端子とし、前記第6の抵抗素子と前記第9のN型トランジスタとの接続点を前記第2の出力端子とし、前記第7の抵抗素子と前記第10のN型トランジスタとの接続点を前記第3の出力端子とする構成を備えるものである。
【0035】
請求項10の発明によると、前記請求項9にあるゲート制御回路の動作必要な、前記ゲート制御回路が電源スイッチをオン状態にする場合は、前記第9のP型トランジスタのゲート電圧及び、前記第10のP型トランジスタのゲート電圧及び、前記第11のP型トランジスタのゲート電圧を、ロウレベルに制御し、前記ゲート制御回路が電源スイッチをオフ状態にする場合は、前記第9のP型トランジスタのゲート電圧を、前記第1の電源と同じ電位に制御し、前記第10のP型トランジスタのゲート電圧を、前記第2の電源と同じ電位に制御し、前記第11のP型トランジスタのゲート電圧を、前記第3の電源と同じ電位に制御する事を実現できる回路である。
【0036】
また、請求項11の発明では、請求項9の、前記三電源用ウエル電位制御回路は、請求項5のウエル電位制御回路を2つ組み合わせて構成され、前記三電源用ウエル電位制御回路の第1の電源入力端子を、第1のウエル電位制御回路の第1の電源入力端子に接続し、前記三電源用ウエル電位制御回路の第2の電源入力端子を、第1のウエル電位制御回路の第2の電源入力端子に接続し、前記三電源用ウエル電位制御回路の第3の電源入力端子を、第2のウエル電位制御回路の第2の電源入力端子に接続し、第1のウエル電位制御回路の出力端子を、第2のウエル電位制御回路の第1の電源入力端子に接続し、第2のウエル電位制御回路の出力端子を、前記三電源用ウエル電位制御回路の出力端子とする構成を備えるものである。
【0037】
請求項11の発明によると、三電源用ウエル電位制御回路は、二電源用のウエル電位制御回路を2つ組み合わせて構成され、三電源用ウエル電位制御回路の第1の電源入力端子を、第1のウエル電位制御回路の第1の電源入力端子に接続し、三電源用ウエル電位制御回路の第2の電源入力端子を、第1のウエル電位制御回路の第2の電源入力端子に接続し、三電源用ウエル電位制御回路の第3の電源入力端子を、第2のウエル電位制御回路の第2の電源入力端子に接続し、第1のウエル電位制御回路の出力端子を、第2のウエル電位制御回路の第1の電源入力端子に接続し、第2のウエル電位制御回路の出力端子を、三電源用ウエル電位制御回路の出力端子とする構成である。動作としては、二電源用のウエル電位制御回路を2段構成にして、電源入力端子を2系統から3系統に増やしたものであり、請求項9の前記三電源用ウエル電位制御回路に必要な異なる3つの電源の中で一番電位の高い電源電圧を出力する回路を実現できる。
【0038】
また、請求項12の発明では、第1の電源と第2の電源間に、接続された第11のN型トランジスタと、前記第11のN型トランジスタのゲートと、前記アース電位間に接続された、第8の抵抗素子と、前記第11のN型トランジスタのゲート及び、前記第8の抵抗素子の接続点に、検査用信号入力端子を備えたものである。
【0039】
請求項12の発明によると、スイッチにP型トランジスタを用いず、N型トランジスタのみで構成することで、スイッチをオフ状態する場合、前記検査用信号入力端子をオープン状態にし、前記第11のN型トランジスタのゲートを、前記第8の抵抗素子でアース電位にできるため、前記第1の電源の電圧値と、前記第2の電源の電圧値のどちらが高くても、電流を確実に遮断することが出来る。また、スイッチをオン状態にする場合は、前記検査用信号入力端子に高電圧を印加する事で制御し、通常使用時は、前記検査用信号入力端子をオープン状態にする事で、スイッチがオフ状態に出来る。
【0040】
また、請求項13の発明では、第1の電源と第2の電源間に、接続された第11のN型トランジスタと、前記第11のN型トランジスタのゲートと、前記アース電位間に接続された、第8の抵抗素子と、前記第11のN型トランジスタのゲート及び、前記第8の抵抗素子の接続点と、前記第1の電源間に接続された第12のP型トランジスタと、前記第12のP型トランジスタのゲートに、反転コントロール信号が接続される構成を備えるものである。
【0041】
請求項13の発明によると、スイッチにP型トランジスタを用いず、N型トランジスタのみで、構成することで、スイッチをオフ状態する場合、前記第12のP型トランジスタのゲートをハイレベルにし、前記第12のP型トランジスタをオフ状態しに、前記第11のN型トランジスタのゲートを、前記第8の抵抗素子でアース電位にできるため、前記第1の電源の電圧値と、前記第2の電源の電圧値のどちらが高くても電流を確実に遮断することが出来る。また、スイッチをオン状態にする場合は、前記反転コントロール信号にロウレベルを印加する事で制御し、スイッチをオフ状態にする場合は、前記反転コントロール信号にハイレベルを印加する事で制御する。
【0042】
また、請求項14の発明では、第1の電源と第2の電源間に、接続された第11のN型トランジスタと、前記第11のN型トランジスタのゲートと、アース電位間に接続された第8の抵抗素子と、第1の電源と第3の電源間に、接続された第12のN型トランジスタと、前記第12のN型トランジスタのゲートと、アース電位間に接続された第9の抵抗素子と、第1の電源と第4の電源間に、接続された第13のN型トランジスタと、前記第13のN型トランジスタのゲートと、アース電位間に接続された第10の抵抗素子と、前記第11のN型トランジスタのゲート及び、前記第8の抵抗素子の接続点と、前記第12のN型トランジスタのゲート及び、前記第9の抵抗素子の接続点と、前記第13のN型トランジスタのゲート及び、前記第10の抵抗素子の接続点とは、共通に接続され、検査用信号入力端子と接続される構成を備えるものである。
【0043】
請求項14の発明によると、前記請求項12の電源スイッチ回路を、前記第1の電源と前記第2の電源間に配置し、前記第1の電源と前記第3の電源間に配置し、前記第1の電源と前記第4の電源間に配置した場合に、前記3個のスイッチの同時制御が可能な場合、それぞれの検査用信号入力端子の共用化ができる。また、検査用信号入力端子の共用化により端子数の削減が可能である。
【0044】
また、請求項15の発明では、第1の電源と第2の電源間に、接続された第11のN型トランジスタと、前記第11のN型トランジスタのゲートと、前記アース電位間に接続された第8の抵抗素子と、トリプルウエルプロセスにより、ウエル電位が制御可能な前記第11のN型トランジスタのウェルに、検査用ウエル電位制御端子と、前記第11のN型トランジスタのゲートに、検査用信号入力端子を備えたものである。
【0045】
請求項15の発明は、請求項12の発明と同じく、スイッチにP型トランジスタを用いず、N型トランジスタのみで構成することで、スイッチをオフ状態する場合、前記検査用信号入力端子をオープン状態にし、前記第11のN型トランジスタのゲートを、前記第8の抵抗素子でアース電位にできるため、前記第1の電源の電圧値と、前記第2の電源の電圧値のどちらが高くても、電流を確実に遮断することが出来る。また、スイッチをオン状態にする場合は、前記検査用信号入力端子に高電圧を印加する事で制御し、通常使用時は、前記検査用信号入力端子をオープン状態にする事で、スイッチがオフ状態に出来る。さらに、トリプルウエルプロセスを用いることにより、N型トランジスタのウエル電位を制御できる。また、前記ウエル電位制御用電圧入力端子から、アース電位以下の電圧を入力することで、バックバイアス効果により、前記第11のN型トランジスタのしきい値電圧が下がり、スイッチをオン状態での電圧降下が抑制できる。
【0046】
また、請求項16の発明では、第1の電源と第2の電源間に接続された第11のN型トランジスタと、前記第11のN型トランジスタのゲート及び、アース電位間に接続された第8の抵抗素子と、トリプルウエルプロセスにより、ウエル電位が制御可能である、前記第11のN型トランジスタのウエルに、検査用ウエル電位制御端子と、前記第11のN型トランジスタのゲート及び、前記第8の抵抗素子の接続点と、前記第1の電源間に接続された第12のP型トランジスタと、前記第12のP型トランジスタのゲートに、反転コントロール信号が接続される構成を備えるものである。
【0047】
請求項16の発明は、請求項13の発明と同じく、スイッチにP型トランジスタを用いず、N型トランジスタのみで、構成することで、スイッチをオフ状態する場合、前記第12のP型トランジスタのゲートをハイレベルにし、前記第12のP型トランジスタをオフ状態しに、前記第11のN型トランジスタのゲートを、前記第8の抵抗素子でアース電位にできるため、前記第1の電源の電圧値と、前記第2の電源の電圧値のどちらが高くても電流を確実に遮断することが出来る。また、スイッチをオン状態にする場合は、前記反転コントロール信号にロウレベルを印加する事で制御し、スイッチをオフ状態にする場合は、前記反転コントロール信号にハイレベルを印加する事で制御する。さらに、トリプルウエルプロセスを用いることにより、N型トランジスタのウエル電位を制御できる。また、前記ウエル電位制御用電圧入力端子から、アース電位以下の電圧を入力することで、バックバイアス効果により、前記第11のN型トランジスタのしきい値電圧が下がり、スイッチをオン状態での電圧降下が抑制できる。
【0048】
また、請求項17の発明では、第1の電源入力端子及び、第2の電源端子及び、コントロール信号端子及び、反転コントロール信号端子及び、第1の出力端子及び、第2の出力端子及び、第3の出力端子を持つ、PNゲート制御回路と、第1の電源入力端子及び、第2の電源入力端子及び、出力端子を持つウエル電位制御回路と、第1の電源と第2の電源間に、接続された第14のN型トランジスタと、第1の電源と第2の電源間に直列に接続された、第1のP型トランジスタ及び、第2のP型トランジスタで構成され、前記PNゲート制御回路の第1の電源入力端子は、前記第1の電源に接続され、前記PNゲート制御回路の第2の電源入力端子は、前記第2の電源に接続され、前記PNゲート制御回路のコントロール信号端子は、コントロール信号が入力され、前記PNゲート制御回路の反転コントロール信号端子は、反転コントロール信号が入力され、前記PNゲート制御回路の第1の出力端子は、前記第1のP型トランジスタのゲートに接続され、前記PNゲート制御回路の第2の出力端子は、前記第2のP型トランジスタのゲートに接続され、前記PNゲート制御回路の第3の出力端子は、前記第14のN型トランジスタのゲートに接続され、前記ウエル電位制御回路の第1の電源入力端子は、前記第1の電源に接続され、前記ウエル電位制御回路の第2の電源入力端子は、前記第2の電源に接続され、前記ウエル電位制御回路の出力端子は、前記第1のP型トランジスタのウエル及び、前記第2のP型トランジスタのウエルに接続され、前記PNゲート制御回路は、前記コントロール信号がロウレベルで、前記反転コントロール信号がハイレベルの場合、第1の出力端子に、前記第1の電源と同じ電圧を出力し、第2の出力端子に、前記第2の電源と同じ電圧を出力し、第3の出力端子に、前記アース電位を出力し、前記コントロール信号がハイレベルで、前記反転コントロール信号がロウレベルの場合、第1の出力端子及び、第2の出力端子にはアース電位を出力し、第3の出力端子に、前記第1の電源と同じ電圧を出力する回路であり、ウエル電位制御回路は、前記第2の電源の電圧値より前記第1の電源の電圧値が大きい場合、前記出力端子には、前記第1の電源と同じ電圧を出力し、前記第1の電源の電圧値より前記第2の電源の電圧値が大きい場合、前記出力端子には、前記第2の電源と同じ電圧を出力する構成を備えるものである。
【0049】
請求項17の発明は、請求項1の回路に比べ、直列に接続された、前記第1のP型トランジスタと前記第2のP型トランジスタと並列に、前記第14のN型トランジスタでスイッチ部が構成されることにより電源電圧の低電圧部分において、スイッチのオン抵抗が低くなり、スイッチのオン状態での電圧降下が抑制できる。
【0050】
また、請求項18の発明では、請求項17の、前記PNゲート制御回路は、第11の抵抗素子と第15のN型トランジスタとを、前記第1の電源入力端子と前記アース電位間に直列に接続し、第12の抵抗素子と第16のN型トランジスタとを、前記第2の電源入力端子と前記アース電位間に直列に接続し、前記第15のN型トランジスタのゲート及び、前記第16のN型トランジスタのゲートは、前記コントロール信号端子に接続され、前記第11の抵抗素子と前記第15のN型トランジスタとの接続点を、前記第1の出力端子に接続し、前記第12の抵抗素子と前記第16のN型トランジスタとの接続点を、前記第2の出力端子に接続し、第13のP型トランジスタと第13の抵抗素子とを、前記第1の電源と前記アース電位間に直列に接続し、前記第12のP型トランジスタと前記第8の抵抗素子と接続点を、前記第3の出力端子に接続し、前記第13のP型トランジスタのゲートに、反転コントロール信号が接続される構成を備えるものである。
【0051】
請求項18の発明によると、前記請求項17にあるPNゲート制御回路の動作で、電源スイッチをオン状態にする場合は、前記第1のP型トランジスタのゲート電圧及び、前記第2のP型トランジスタのゲート電圧を、ロウレベルに制御し、前記第14のN型トランジスタのゲート電圧を、前記第1の電源と同じ電圧に制御し、電源スイッチをオフ状態にする場合は、前記第1のP型トランジスタのゲート電圧を、前記第1の電源と同じ電位に制御し、前記第2のP型トランジスタのゲート電圧を、前記第2の電源と同じ電位に制御し、前記第14のN型トランジスタのゲート電圧を、ロウレベルに制御する事を実現できる回路である。
【0052】
また、請求項19の発明では、第1の電源入力端子及び、第2の電源入力端子及び、出力端子を持つウエル電位制御回路と、第1のP型トランジスタ及び、第2のP型トランジスタが、第1の電源と第2の電源間に直列に接続され、前記第1の電源と前記第1のP型トランジスタのゲートとの間に、第14の抵抗素子を接続し、前記第2の電源と前記第2のP型トランジスタのゲートとの間に、第15の抵抗素子を接続し、前記第2のP型トランジスタのゲート及び、アース電位間に第18のN型トランジスタを接続し、第17の抵抗素子及び、第18の抵抗素子及び、第17のN型トランジスタを、前記第1の電源とアース電位間に直列に接続し、正転入力端子を第17の抵抗素子及び、第18の抵抗素子間の接続点に接続した第1のオペアンプと、前記第1のオペアンプの反転入力を前記第2の電源を接続する配線と、前記第1のP型トランジスタのゲート及び、前記第1のオペアンプの出力との間に第20のN型トランジスタを接続し、前記第1の電源と前記第2の電源間に、接続された第14のN型トランジスタと、前記第14のN型トランジスタのゲート及び、アース電位間に第16の抵抗素子を接続し、前記第14のN型トランジスタのゲート及び、前記第1のオペアンプの出力との間に第19のN型トランジスタを接続し、前記第17のN型トランジスタのゲート及び、前記第18のN型トランジスタのゲート及び、前記第19のN型トランジスタのゲート及び、前記第20のN型トランジスタのゲートを、コントロール信号に接続し、ウエル電位制御回路は、前記第2の電源の電圧値より前記第1の電源の電圧値が大きい場合、前記出力端子には、前記第1の電源と同じ電圧を出力し、前記第1の電源の電圧値より前記第2の電源の電圧値が大きい場合、前記出力端子には、前記第2の電源と同じ電圧を出力する、構成を備えたものである。
【0053】
請求項19の発明によると、前記第1の電源が供給源であり、前記第2の電源が供給される側で、さらに前記第1の電源の電圧値より、小さい電圧を、前記第2の電源に供給することと、供給を遮断することが、コントロール信号により制御できる。また、発生される前記第2の電源の電圧値は、前記第2のオペアンプにより、前記第17の抵抗素子の抵抗値と、前記第18の抵抗素子の抵抗値と、前記第17のN型トランジスタのオン抵抗値の比率で決まる電圧値と、前記第2の電源の電圧値が等しくなるように、前記第1のP型トランジスタのゲート電位が制御され、前記第2の電源に任意の電圧を発生させ、遮断と供給を制御することができる。
【0054】
また、請求項20の発明において、請求項9の三電源用ウエル電位制御回路は、第1と第2と第3の三電源用電圧判別回路で構成され、第1と第2と第3の三電源用電圧判別回路のそれぞれは、電源入力端子と出力端子間に直列に接続する第14と第15のP型トランジスタと、電源入力端子と出力端子間に接続する第20のN型トランジスタで構成され、第20のN型トランジスタのゲートは電源入力端子に接続される。三電源用ウエル電位制御回路の第1の電源入力端子は、第1の三電源用電圧判別回路の電源入力端子に接続し、三電源用ウエル電位制御回路の第2の電源入力端子は、第2の三電源用電圧判別回路の電源入力端子に接続し、三電源用ウエル電位制御回路の第3の電源入力端子は、第3の三電源用電圧判別回路の電源入力端子に接続し、第1の三電源用電圧判別回路の第14と第15のP型トランジスタのゲートである第1の電圧入力端子と第2の電圧入力端子はそれぞれ、三電源用ウエル電位制御回路の第2の電源入力端子と、三電源用ウエル電位制御回路の第3の電源入力端子、または、三電源用ウエル電位制御回路の第3の電源入力端子と、三電源用ウエル電位制御回路の第2の電源入力端子に接続し、第2の三電源用電圧判別回路の第14と第15のP型トランジスタのゲートである第1の電圧入力端子と第2の電圧入力端子はそれぞれ、三電源用ウエル電位制御回路の第1の電源入力端子と、三電源用ウエル電位制御回路の第3の電源入力端子、または、三電源用ウエル電位制御回路の第3の電源入力端子と、三電源用ウエル電位制御回路の第1の電源入力端子に接続し、第3の三電源用電圧判別回路の第14と第15のP型トランジスタのゲートである第1の電圧入力端子と第2の電圧入力端子はそれぞれ、三電源用ウエル電位制御回路の第1の電源入力端子と、三電源用ウエル電位制御回路の第2の電源入力端子、または、三電源用ウエル電位制御回路の第2の電源入力端子と、三電源用ウエル電位制御回路の第1の電源入力端子に接続し、三電源用ウエル電位制御回路の出力端子は、第1と第2と第3の三電源用電圧判別回路の出力端子に接続した構成である。
【0055】
請求項20の発明によると、それぞれの三電源用電圧判別回路は、電源入力端子の電位が、第1の電圧入力端子及び、第2の電圧入力端子より高い場合のみ、出力端子に自身の電源入力端子と同じ電圧を出力し、それ以外の場合は、ハイインピーダンス状態となる。この三電源用電圧判別回路を、3つ組み合わせる事により請求項9の三電源用ウエル電位制御回路に必要な、異なる3つの電源の中で一番電位の高い電源電圧を出力する回路を実現できる。
【0056】
また、請求項21の発明において、請求項9の三電源用ウエル電位制御回路は、第1と第2と第3の三電源用電圧判別回路で構成され、第1と第2と第3の三電源用電圧判別回路のそれぞれは、電源入力端子と出力端子間に直列に接続する第14と第15のP型トランジスタで構成される。三電源用ウエル電位制御回路の、第1と第2と第3の電源入力端子と、三電源用電圧判別回路の電源入力端子と第1の電圧入力端子と第2の電圧入力端子との接続関係は、請求項20と同様である。
【0057】
請求項21の発明によれば、それぞれの三電源用電圧判別回路は、電源入力端子の電位が、第1の電圧入力端子及び、第2の電圧入力端子より高い場合のみ、出力端子に自身の電源入力端子と同じ電圧を出力し、それ以外の場合は、ハイインピーダンス状態となる。この三電源用電圧判別回路を、3つ組み合わせる事により請求項9の三電源用ウエル電位制御回路に必要な、異なる3つの電源の中で一番電位の高い電源電圧を出力する回路を実現できる。
【0058】
また、請求項22の発明では、検査用電源供給端子14と第1の電源間に第18のP型トランジスタを備え、検査用電源供給端子14と第2の電源間に第19のP型トランジスタを備え、検査用電源供給端子14と第3の電源間に第20のP型トランジスタを備え、検査用電源供給端子14と第4の電源間に第21のP型トランジスタを備え、検査用電源供給端子14と第5の電源間に第22のP型トランジスタを備え、第1の電源に接続される第1の電源入力端子と、第2の電源に接続される第2の電源入力端子と、第3の電源に接続される第3の電源入力端子と、第4の電源に接続される第4の電源入力端子と、第5の電源に接続される第5の電源入力端子と、コントロール信号が入力されるコントロール信号端子と、第18のP型トランジスタのゲートに接続される第1の出力端子と、第19のP型トランジスタのゲートに接続される第2の出力端子と、第20のP型トランジスタのゲートに接続される第3の出力端子と、第21のP型トランジスタのゲートに接続される第4の出力端子と、第22のP型トランジスタのゲートに接続される第5の出力端子とを備える五電源用ゲート制御回路と、第1の電源に接続される第1の電源入力端子と、第2の電源に接続される第2の電源入力端子と、第3の電源に接続される第3の電源入力端子と、第4の電源に接続される第4の電源入力端子と、第5の電源に接続される第5の電源入力端子と、第18のP型トランジスタのウエル及び、第19のP型トランジスタのウエル及び、第20のP型トランジスタのウエル及び、第21のP型トランジスタのウエル及び、第22のP型トランジスタのウエル及び、に同時に接続される出力端子とを備える五電源用ウエル電位制御回路があり、五電源用ゲート制御回路は、コントロール信号がロウレベルの場合に、第1の出力端子に第1の電源と同じ電圧を出力し、第2の出力端子に第2の電源と同じ電圧を出力し、第3の出力端子に第3の電源と同じ電圧を出力し、第4の出力端子に第3の電源と同じ電圧を出力し、第5の出力端子に第3の電源と同じ電圧を出力し、コントロール信号がハイレベルの場合に、第1の出力端子及び第2の出力端子及び第3の出力端子及び第4の出力端子及び第5の出力端子にアース電位を出力し、五電源用ウエル電位制御回路は、第1の電源の電圧値が第2の電源の電圧値及び、第3の電源の電圧値及び、第4の電源の電圧値及び、第5の電源の電圧値より大きい場合に、出力端子に第1の電源と同じ電圧を出力し、五電源用ウエル電位制御回路は、第2の電源の電圧値が第1の電源の電圧値及び、第3の電源の電圧値及び、第4の電源の電圧値及び、第5の電源の電圧値より大きい場合に、出力端子に第2の電源と同じ電圧を出力し、五電源用ウエル電位制御回路は、第3の電源の電圧値が第1の電源の電圧値及び、第2の電源の電圧値及び、第4の電源の電圧値及び、第5の電源の電圧値より大きい場合に、出力端子に第3の電源と同じ電圧を出力し、五電源用ウエル電位制御回路は、第4の電源の電圧値が第1の電源の電圧値及び、第2の電源の電圧値及び、第3の電源の電圧値及び、第5の電源の電圧値より大きい場合に、出力端子に第4の電源と同じ電圧を出力し、五電源用ウエル電位制御回路は、第5の電源の電圧値が第1の電源の電圧値及び、第2の電源の電圧値及び、第3の電源の電圧値及び、第4の電源の電圧値より大きい場合に、出力端子に第5の電源と同じ電圧を出力する構成である。
【0059】
請求項22の発明によれば、五電源用ゲート制御回路は、コントロール信号により、検査用電源供給端子14と各電源間に接続された電源スイッチのオン状態とオフ状態を切り替えられ、ゲート制御回路が電源スイッチをオン状態にする場合は、第18と第19と第20と第21と第22のP型トランジスタのゲート電圧を、ロウレベルに制御し、ゲート制御回路が電源スイッチをオフ状態にする場合は、第18のP型トランジスタのゲート電圧を、第1の電源と同じ電位に制御し、第19のP型トランジスタのゲート電圧を、第2の電源と同じ電位に制御し、第20のP型トランジスタのゲート電圧を、第3の電源と同じ電位に制御し、第21のP型トランジスタのゲート電圧を、第4の電源と同じ電位に制御し、第22のP型トランジスタのゲート電圧を、第5の電源と同じ電位に制御する。
【0060】
これにより、従来アナログスイッチで課題であった、スイッチのオフ状態で、電源電圧に差が発生した場合などでも、検査用電源供給端子14から、接続された第18と第19と第20と第21と第22のP型トランジスタのそれぞれのゲート電圧が、それぞれ第1、第2、第3、第4、第5の電源電圧に制御されることで、第1、第2、第3、第4、第5の電源電圧のどの電源電圧値が高くても、電流を確実に遮断することが出来る。
【0061】
さらに、検査用電源供給端子14を備える事により、電源供給のパスが、P型トランジスタ2段から、P型トランジスタ1段となり、同じトランジスタのサイズであれば、オン抵抗が減少し、電圧降下が抑制され、より高性能な電源スイッチを構成でき、1つの検査用電源供給端子14から複数の電源に、電力を供給することができる。
【0062】
また、請求項23の発明では、五電源用ウエル電位制御回路は、第1と第2と第3と第4と第5の五電源用電圧判別回路を含み、第1と第2と第3と第4と第5の五電源用電圧判別回路はそれぞれ、電源入力端子と、第1と第2と第3と第4の電源入力端子と、出力端子で構成される。第1の五電源用電圧判別回路の電源入力端子は、五電源用ウエル電位制御回路の第1の電源入力端子に接続し、第1の五電源用電圧判別回路の第1と第2と第3と第4の電源入力端子は、それぞれ、五電源用ウエル電位制御回路の第2の電源入力端子又は、第3の電源入力端子又は、第4の電源入力端子又は、第5の電源入力端子のいずれかに接続し、第2の五電源用電圧判別回路の電源入力端子は、五電源用ウエル電位制御回路の第2の電源入力端子に接続し、第2の五電源用電圧判別回路の第1と第2と第3と第4の電源入力端子は、それぞれ、五電源用ウエル電位制御回路の第1の電源入力端子又は、第3の電源入力端子又は、第4の電源入力端子又は、第5の電源入力端子のいずれかに接続し、第3の五電源用電圧判別回路の電源入力端子は、五電源用ウエル電位制御回路の第3の電源入力端子に接続し、第3の五電源用電圧判別回路の第1と第2と第3と第4の電源入力端子は、それぞれ、五電源用ウエル電位制御回路の第1の電源入力端子又は、第2の電源入力端子又は、第4の電源入力端子又は、第5の電源入力端子のいずれかに接続し、第4の五電源用電圧判別回路の電源入力端子は、五電源用ウエル電位制御回路の第4の電源入力端子に接続し、第4の五電源用電圧判別回路の第1と第2と第3と第4の電源入力端子は、それぞれ、五電源用ウエル電位制御回路の第1の電源入力端子又は、第2の電源入力端子又は、第3の電源入力端子又は、第5の電源入力端子のいずれかに接続し、第5の五電源用電圧判別回路の電源入力端子は、五電源用ウエル電位制御回路の第5の電源入力端子に接続し、第5の五電源用電圧判別回路の第1と第2と第3と第4の電源入力端子は、それぞれ、五電源用ウエル電位制御回路の第1の電源入力端子又は、第2の電源入力端子又は、第3の電源入力端子又は、第4の電源入力端子のいずれかに接続し、それぞれの五電源用電圧判別回路の全ての出力端子は、1つに接続し、五電源用ウエル電位制御回路の出力端子とする構成である。
【0063】
請求項23の発明によれば、それぞれの五電源用電圧判別回路は、電源入力端子の電位が、第1及び第2及び第3及び第4の電圧入力端子より高い場合のみ、出力端子に自身の電源入力端子と同じ電圧を出力し、それ以外の場合は、ハイインピーダンス状態となる。この五電源用電圧判別回路を、5つ組み合わせる事により請求項22の五電源用ウエル電位制御回路に必要な、異なる5つの電源の中で一番電位の高い電源電圧を、第18と第19と第20と第21と第22のP型トランジスタの基板電位に、供給する回路を実現できる。
【0064】
また、請求項24の発明では、五電源用ゲート制御回路は、第1と第2と第3と第4と第5のゲート信号回路を含み、第1と第2と第3と第4と第5のゲート信号回路はそれぞれ、電源入力端子と、コントロール信号端子と、出力端子で構成され、第1と第2と第3と第4と第5のゲート信号回路の全てのコントロール信号端子は、五電源用ゲート制御回路のコントロール信号端子に接続し、第1と第2と第3と第4と第5のゲート信号回路の電源入力端子はそれぞれ、五電源用ゲート制御回路の第1と第2と第3と第4と第5の電源入力端子に接続し、第1と第2と第3と第4と第5のゲート信号回路の出力端子はそれぞれ、五電源用ゲート制御回路の第1と第2と第3と第4と第5の出力端子に接続する構成である。
【0065】
請求項24の発明によれば、ゲート信号回路へのコントロール信号がロウレベルの場合、ゲート信号回路からの出力電圧は、電源入力端子と同じ電圧が出力され、ゲート信号回路へのコントロール信号がハイレベルの場合、ゲート信号回路からの出力電圧は、アース電圧が出力され、このゲート信号回路を5つ用いる事により、請求項22に必要な、第18と第19と第20と第21と第22のP型トランジスタのそれぞれのゲート電圧を制御する五電源用ゲート制御回路を実現する事ができる。
【0066】
また、請求項25の発明では、五電源用電圧判別回路は、電源入力端子と出力端子間に直列に接続する、第23と第24と第25と第26のP型トランジスタと、電源入力端子と出力端子間に直列に接続する、第21のN型トランジスタとを備え、第21のN型トランジスタのゲートは電源入力端子に接続し、第23と第24と第25と第26のP型トランジスタのゲートを、それぞれ、第1と第2と第3と第4の電源入力端子とする構成である。
【0067】
請求項25の発明によれば、五電源用電圧判別回路は、電源入力端子の電位が、第1及び、第2及び、第3及び、第4の電圧入力端子より高い場合のみ、出力端子に自身の電源入力端子と同じ電圧を出力し、それ以外の場合は、ハイインピーダンス状態となり、請求項23に必要な、五電源用電圧判別回路の動作が実現できる。
【0068】
また、請求項26の発明では、五電源用電圧判別回路は、電源入力端子と出力端子間に直列に接続する、第23と第24と第25と第26のP型トランジスタを備え、第23と第24と第25と第26のP型トランジスタのゲートを、それぞれ、第1と第2と第3と第4の電源入力端子とする構成である。
【0069】
請求項26の発明によれば、五電源用電圧判別回路は、電源入力端子の電位が、第1及び、第2及び、第3及び、第4の電圧入力端子より高い場合のみ、出力端子に自身の電源入力端子と同じ電圧を出力し、それ以外の場合は、ハイインピーダンス状態となり、請求項23に必要な、五電源用電圧判別回路の動作が実現できる。
【0070】
また、請求項27の発明では、コントロール信号端子に検査用制御入力端子を接続し、前記コントロール信号端子と前記検査用制御入力端子の接続点と、アース電位間に直列に接続される第20の抵抗素子を備える構成である。
【0071】
請求項27の発明によれば、検査用制御入力端子がオープン状態の場合でも、五電源用ゲート制御回路へのコントロール信号が不定にならず、ロウレベルに固定させる事ができる。
【0072】
なお、請求項9、請求項10、請求項11、請求項20、請求項21では、3つの分離された電源に、検査用電源供給端子14から電力を供給できる、電源スイッチに関するもので、請求項22、請求項23、請求項24では、5つの分離された電源に、検査用電源供給端子14から電力を供給できる、電源スイッチに関するものであるが、4つに分離された電源、及び、6つ以上に分離された電源においても、検査用電源供給端子から電力を供給できる電源スイッチが、本発明の回路を拡張すれば、容易に実現が可能である。
【発明の効果】
【0073】
本発明の電源スイッチ回路によれば、多数の機能ブロックが1つのチップ上に混載し、各機能ブロック毎に電源分離され、分離された電源間にスイッチが搭載されているシステムオンチップで、電源間をつなぐスイッチがオフ状態において各機能ブロック毎の電源に電圧差が発生しても、電流を確実に遮断することが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0074】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0075】
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施形態における、電源スイッチ回路の回路図を示す。図1において、1aはコントロール信号端子INCNT及び、第1の電源入力端子IG11及び、第2の電源入力端子IG12とを入力とし、第1の出力端子OG11及び、第2の出力端子OG12とを出力とするゲート制御回路であり、P1は、ゲート制御回路の第1の出力端子OG11が、ゲートに接続された第1のP型トランジスタであり、P2は、ゲート制御回路の第2の出力端子OG12が、ゲートに接続された第2のP型トランジスタであり、第1のP型トランジスタP1及び、第2のP型トランジスタP2は、第1の電源VDD1と、第2の電源VDD2間に、直列に接続されスイッチ部分を構成し、2aは、第1の電源入力端子IW11及び、第2の電源入力端子IW12とを入力とし、出力端子VNWを出力とする、ウエル電位制御回路であり、出力端子VNWは、第1のP型トランジスタP1のウエル及び、第2のP型トランジスタP2のウエルに接続されている。なお、第1のP型トランジスタP1のソースが第1の電源VDD1に接続され、第2のP型トランジスタP2のソースが第2の電源VDD2に接続される。
【0076】
まず、本回路の電源スイッチがオン状態である場合を説明する。コントロール信号CNTが、ハイレベルの時、ゲート制御回路は表1に示すように、第1の出力端子OG11及び、第2の出力端子OG12に、アース電位VSSとほぼ同じ電圧が出力され、第1のP型トランジスタP1及び、第2のP型トランジスタP2の、両方がオン状態となる。
【表1】

【0077】
この状態で、第1の電源VDD1に電圧が供給されると、その電圧は、第2の電源VDD2に伝播し、また、第2の電源VDD2に電圧が供給されると、その電圧は、第1の電源VDD1に伝播する。
【0078】
次に、本回路の電源スイッチがオフ状態である場合を説明する。コントロール信号CNTが、ロウレベルの時ゲート制御回路は表1に示すように、第1の出力端子OG11に、第1の電源VDD1と同じ電圧が出力され、第2の出力端子OG12に、第2の電源VDD2と同じ電圧が出力される。
【0079】
この状態で、第1の電源VDD1と第2の電源VDD2に電圧が供給され、第2の電源VDD2が、第1の電源VDD1より低い電圧の場合、第1のP型トランジスタP1のゲートと、ソース間の電圧差はゼロであり、第1のP型トランジスタP1は完全にオフ状態となる。また、第2のP型トランジスタP2のゲートと、ソース間の電圧差はゼロであり、第2のP型トランジスタP2も完全にオフ状態となる。
【0080】
また、第1の電源VDD1が第2の電源VDD2より低い電圧の場合、第2のP型トランジスタP2のゲートと、ソース間の電圧差はゼロであり、第2のP型トランジスタP2は完全にオフ状態となる。また、第1のP型トランジスタP1のゲートと、ソース間の電圧差はゼロであり、第1のP型トランジスタP1も完全にオフ状態となる。
【0081】
従って、第2の電源VDD2が第1の電源VDD1より低い電圧の場合でも、第1の電源VDD1が第2の電源VDD2より低い電圧の場合でも、電源スイッチとしては完全にオフ状態となると言える。
【0082】
ちなみに、本回路の電源スイッチがオン状態とオフ状態のどちらの場合でもウエル電位制御回路2aにより、表2に示すように、第1のP型トランジスタP1のウエル電位及び、第2のP型トランジスタP2のウエル電位は、第1の電源VDD1と、第2の電源VDD2の高い方の電圧が供給されるため、P型トランジスタに存在する寄生ダイオードを通じての不要な漏れ電流は発生しない。
【表2】

【0083】
次に、ゲート制御回路の具体的な回路例を説明する。ゲート制御回路1aは、第1の抵抗素子R1と第1のN型トランジスタN1とを、第1の電源入力端子IG11と、アース電位VSS間に直列に接続し、第2の抵抗素子R2と第2のN型トランジスタN2とを、第2の電源入力端子IG12と、アース電位VSS間に直列に接続し、第1のN型トランジスタN1のゲート及び、第2のN型トランジスタN2のゲートは、コントロール信号端子INCNTに接続され、第1の抵抗素子R1と第1のN型トランジスタN1との接続点を第1の出力端子OG11とし、第2の抵抗素子R2と第2のN型トランジスタN2との接続点を第2の出力端子OG12とした構成である。
【0084】
ゲート制御回路1aにおいて、コントロール信号端子INCNTが、ロウレベルの場合、第1のN型トランジスタN1及び、第2のN型トランジスタN2は、オフ状態となり、ゲート制御回路の第1の出力端子OG11は、第1の抵抗素子R1により第1の電源入力端子IG11と同じ電圧になり、ゲート制御回路の第2の出力端子OG12は、第2の抵抗素子R2により第2の電源入力端子IG12と同じ電圧になる。
【0085】
また、コントロール信号端子INCNTが、ハイレベルの場合、第1のN型トランジスタN1及び、第2のN型トランジスタN2は、オン状態となり、第1の抵抗素子R1の抵抗値よりも、第1のN型トランジスタN1のオン抵抗値が十分小さい場合、第1の出力端子OG11は、アース電位VSSにほぼ等しくなり、第2の抵抗素子R2の抵抗値よりも、第2のN型トランジスタN2のオン抵抗値が十分小さい場合、第2の出力端子OG12は、アース電位VSSにほぼ等しくなり、表1にある、ゲート制御回路に必要な動作が実現できる。
【0086】
(実施の形態2)
図2は、本発明の第2の実施形態における、電源スイッチ回路の回路図を示す。なお、図2において、P1は第1のP型トランジスタ、P2は第2のP型トランジスタ、2aはウエル電位制御回路であり、図1の構成と同じである。
【0087】
図2において、1bは、コントロール信号端子INCNTと、第1の電源入力端子IG11及び、第2の電源入力端子IG12を入力とし、第1の出力端子OG11及び、第2の出力端子OG12とを出力とするゲート制御回路である。
【0088】
ゲート制御回路の具体的な回路例を説明する。ゲート制御回路1bは、第5のP型トランジスタP5及び、第1のN型トランジスタN1とを、第1の電源入力端子IG11と、アース電位VSS間に直列に接続し、第6のP型トランジスタP6及び、第2のN型トランジスタN2とを、第2の電源入力端子IG12と、アース電位VSS間に直列に接続し、第1のN型トランジスタN1のゲート及び、第2のN型トランジスタN2のゲートは、コントロール信号端子INCNTに接続され、第5のP型トランジスタP5のゲート及び、第6のP型トランジスタP6のゲートは、アース電位VSSに接続され、第5のP型トランジスタP5と第1のN型トランジスタN1との接続点を、第1の出力端子OG11とし、第6のP型トランジスタP6と第2のN型トランジスタN2との接続点を、第2の出力端子OG12とした構成である。
【0089】
ゲート制御回路1bにおいてコントロール信号端子INCNTが、ロウレベルの場合、第1のN型トランジスタN1及び、第2のN型トランジスタN2は、オフ状態となり、ゲート制御回路の第1の出力端子OG11は、第5のP型トランジスタP5により、第1の電源入力端子IG11と同じ電圧になり、ゲート制御回路の第2の出力端子OG12は、第6のP型トランジスタP6により、第2の電源入力端子IG12と同じ電圧になる。
【0090】
また、コントロール信号端子INCNTが、ハイレベルの場合、第1のN型トランジスタN1及び、第2のN型トランジスタN2は、オン状態となり、第5のP型トランジスタP5のオン抵抗値よりも、第1のN型トランジスタN1のオン抵抗値が十分小さい場合、第1の出力端子OG11は、アース電位VSSにほぼ等しくなり、第6のP型トランジスタP6のオン抵抗値よりも、第2のN型トランジスタN2のオン抵抗値が十分小さい場合、第2の出力端子OG12は、アース電位VSSにほぼ等しくなり、表1にある、ゲート制御回路に必要な動作が実現できる。
【0091】
ちなみに、ゲート制御回路1aと比較して、抵抗素子を使用せず、P型トランジスタのオン抵抗を使用することで、LSI作成の拡散工程によっては、小面積化を実現できる。
【0092】
(実施の形態3)
図3は、本発明の第3の実施形態における、電源スイッチ回路の回路図を示す。なお、図3において、P1は第1のP型トランジスタ、P2は第2のP型トランジスタ、2aはウエル電位制御回路であり、図1の構成と同じである。
【0093】
図3において、1cはコントロール信号端子INCNTと、第1の電源入力端子IG11及び、第2の電源入力端子IG12とを入力とし、第1の出力端子OG11及び、第2の出力端子OG12を出力とする、ゲート制御回路である。
【0094】
ゲート制御回路の具体的な回路例を説明する。ゲート制御回路1cは、第7のP型トランジスタP7と第1のN型トランジスタN1とを、第1の電源入力端子IG11とアース電位VSS間に直列に接続し、第8のP型トランジスタP8と第2のN型トランジスタN2とを、第2の電源入力端子IG12とアース電位VSS間に直列に接続し、第1のN型トランジスタN1のゲート及び、第2のN型トランジスタN2のゲート及び、第7のP型トランジスタP7のゲート及び、第8のP型トランジスタP8のゲートは、コントロール信号端子INCNTに接続され、第7のP型トランジスタP7と第1のN型トランジスタN1との接続点を第1の出力端子OG11とし、第8のP型トランジスタP8と第2のN型トランジスタN2との接続点を第2の出力端子OG12とした構成である。
【0095】
ゲート制御回路1cにおいてコントロール信号端子INCNTが、ロウレベルの場合、第1のN型トランジスタN1及び、第2のN型トランジスタN2は、オフ状態となり、第7のP型トランジスタP7及び、第8のP型トランジスタP8は、オン状態となり、ゲート制御回路の第1の出力端子OG11は、第7のP型トランジスタP7により、第1の電源入力端子IG11と同じ電圧になり、ゲート制御回路の第2の出力端子OG12は、第8のP型トランジスタP8により、第2の電源入力端子IG12と同じ電圧になる。
【0096】
また、コントロール信号端子INCNTが、ハイレベルの場合、第1のN型トランジスタN1及び、第2のN型トランジスタN2は、オン状態となり、第7のP型トランジスタP7及び、第8のP型トランジスタP8は、オフ状態又は弱いオン状態となり、第7のP型トランジスタP7のオン抵抗値よりも、第1のN型トランジスタN1のオン抵抗値が十分小さい場合、第1の出力端子OG11は、アース電位VSSにほぼ等しくなり、第8のP型トランジスタP8のオン抵抗値よりも、第2のN型トランジスタN2のオン抵抗値が十分小さい場合、第2の出力端子OG12は、アース電位VSSにほぼ等しくなり、表1にある、ゲート制御回路に必要な動作が実現できる。
【0097】
ちなみに、ゲート制御回路1bと比較して、第7のP型トランジスタP7のゲート及び、第8のP型トランジスタP8のゲートが、コントロール信号端子INCNTに接続されているため、コントロール信号がハイ状態、すなわち、電源スイッチがオン状態の場合、第7のP型トランジスタP7及び、第8のP型トランジスタP8が、オフ状態もしくは、弱いオン状態となり、無駄に流れる電流が削減できる。
【0098】
(実施の形態4)
図4は、本発明の第4の実施形態における、電源スイッチ回路の回路図を示す。なお、図4において、1aはゲート制御回路、P1は第1のP型トランジスタ、P2は第2のP型トランジスタであり、図1の構成と同じである。
【0099】
図4において、2bは第1の電源入力端子IW11及び、第2の電源入力端子IW12とを入力とし、出力端子VNWを出力とする、ウエル電位制御回路であり、出力端子VNWは、第1のP型トランジスタP1のウエル及び、第2のP型トランジスタP2のウエルに接続されている。
【0100】
ウエル電位制御回路の具体的な回路例を説明する。ウエル電位制御回路2bは、第3のP型トランジスタP3のソースを、第1の電源入力端子IW11に接続し、第3のP型トランジスタP3のゲートを、第2の電源入力端子IW12に接続し、第3のP型トランジスタP3のドレインを、出力VNWに接続し、第4のP型トランジスタP4のソースを、第2の電源入力端子IW12に接続し、第4のP型トランジスタP4のゲートを、第1の電源入力端子IW11に接続し、第4のP型トランジスタP4のドレインを、出力VNWに接続した構成であり、ウエル電位制御回路1aに比べ、N型トランジスタが2個削減されており、小面積化を実現できる。
【0101】
ウエル電位制御回路2bの動作としては、第2の電源入力端子IW12が、第1の電源入力端子IW11より低い電圧の場合、第3のP型トランジスタP3のゲートとソース間に電圧差が発生し、第3のP型トランジスタP3がオン状態となり、第1の電源入力端子IW11の電位が出力VNWに伝播する。ちなみにこの時、第4のP型トランジスタP4は、オフ状態である。
【0102】
また、第1の電源入力端子IW11が第2の電源入力端子IW12より低い電圧の場合、第4のP型トランジスタP4のゲートとソース間に電圧差が発生し、第4のP型トランジスタP4がオン状態となり、第2の電源入力端子IW12の電位が出力VNWに伝播する。ちなみにこの時、第3のP型トランジスタP3は、オフ状態である。従って、表2にある、ウエル電位制御回路に必要な動作が実現できる。
【0103】
(実施の形態5)
図5は、本発明の第5の実施形態における、電源スイッチ回路の回路図を示す。なお、図5において、1aはゲート制御回路、P1は第1のP型トランジスタ、P2は第2のP型トランジスタ、2aはウエル電位制御回路であり、図1の構成と同じであり、C1は、第1の電源VDD1と、第1のP型トランジスタP1のゲート間に接続された、第1の容量素子、C2は、第2の電源VDD2と、第2のP型トランジスタP2のゲート間に接続された、第2の容量素子で構成されている。
【0104】
図5に示す回路の動作と、第1の容量素子C1及び、第2の容量素子C2の効果を、図6及び図7の電圧波形図を用いて説明する。
【0105】
図6は、図1における回路で、第1の電源VDD1に電源ノイズが発生した場合に、第1のP型トランジスタP1のゲートの電圧及び、第1のP型トランジスタP1と、第2のP型トランジスタP2の両方がオン状態である期間及び、第2の電源VDD2に伝播するノイズの概略電圧波形図である。
【0106】
電源スイッチ回路がオフ状態で、第1の電源VDD1が、第2の電源VDD2より高い電圧の場合で、図6に示す、VDD1の電圧波形3のように、高電圧側にスパイク状のノイズが発生した場合、第1の抵抗素子R1があるため、高周波成分の信号は、第1のP型トランジスタP1のゲートに伝播せず、第1のP型トランジスタP1のゲートの電圧は、P1のゲート電圧波形4のようになり、VDD1の電圧波形3と、第1のP型トランジスタP1のゲートの電圧4には、ノイズにより発生した電位差7が発生する。
【0107】
ノイズにより発生した電位差7は、第1のP型トランジスタP1のゲートとソース間電圧であり、第1のP型トランジスタP1が、オン状態になることになる。第1のP型トランジスタP1が、オン状態になることで、第1の電源VDD1の高い電圧が、第2の電源VDD2に伝播し、伝播したノイズ電位8のような、新たなノイズになる。
【0108】
図7は、図5における回路で、第1の電源VDD1に電源ノイズが発生した場合に、第1のP型トランジスタP1のゲートの電圧及び、第2の電源VDD2に伝播するノイズの概略電圧波形図である。
【0109】
電源スイッチ回路がオフ状態で、第1の電源VDD1が、第2の電源VDD2より高い電圧の場合で、図7に示す、VDD1の電圧波形9のように、高電圧側にスパイク状のノイズが発生した場合、第1の容量素子C1があるため、高周波成分の信号も、第1のP型トランジスタP1のゲートに伝播し、第1のP型トランジスタP1のゲートの電圧は、P1のゲート電圧波形10のようになり、VDD1の電圧波形9と、第1のP型トランジスタP1のゲートの電圧10には、ノイズにより発生した電位差12は図1の回路に比べ小さくなる。
【0110】
ノイズにより発生した電位差12は、第1のP型トランジスタP1のゲートとソース間電圧であり、第1のP型トランジスタP1のオフ状態を保持できるため、伝播したノイズ13のように、第2の電源VDD2に発生するノイズを抑制できる。
【0111】
また、図5の回路において、第2の電源VDD2が第1の電源VDD1より高い電圧の場合で、第2の電源VDD2に、高電圧側にスパイク状のノイズが発生した場合は、第2の容量素子C2が、高周波成分の信号も、第2のP型トランジスタP2のゲートに伝播し、第2の容量素子C2がない場合に比べノイズにより発生した電位差は小さくなり、第2のP型トランジスタP2のオフ状態を保持できるため、第1の電源VDD1に発生するノイズを抑制できる。
【0112】
(実施の形態6)
図8は、本発明の第6の実施形態における、電源スイッチ回路の回路図を示す。なお、図8において、P1は第1のP型トランジスタ、P2は第2のP型トランジスタ、2aはウエル電位制御回路であり、図1の構成と同じである。
【0113】
図8において、N5は、第5のN型トランジスタ、N6は、第6のN型トランジスタ、N7は、第7のN型トランジスタ、R1は、第1の抵抗素子、R2は、第2の抵抗素子、R3は、第3の抵抗素子、R4は、第4の抵抗素子、OP1は、第1のオペアンプである。
【0114】
第1の電源VDD1と第2の電源VDD2入力端子間に、直列に接続された第1のP型トランジスタP1と、第2のP型トランジスタP2と、第1の電源VDD1と第1のP型トランジスタP1のゲートとの間に、第1の抵抗素子R1を接続し、第2の電源VDD2と第2のP型トランジスタP2のゲートとの間に、第2の抵抗素子R2を接続し、第2のP型トランジスタP2のゲート及び、アース電位VSS間に第6のN型トランジスタN6を接続し、第3の抵抗素子R3と第4の抵抗素子R4と、第7のN型トランジスタN7を、第1の電源VDD1とアース電位VSS間に直列に接続し、正転入力を第3の抵抗素子R3と第4の抵抗素子R4の接続点に接続した、第1のオペアンプOP1と、第1のオペアンプOP1の反転入力を第2の電源VDD2に接続し、第1のP型トランジスタP1のゲートと、第1のオペアンプOP1の出力との間に、第5のN型トランジスタN5を接続し、第5のN型トランジスタN5のゲート及び、第6のN型トランジスタN6のゲート及び、第7のN型トランジスタN7のゲートをコントロール信号CNTに接続し、2aは、第1の電源入力端子IW11及び、第2の電源入力端子IW12とを入力とし、出力端子VNWを出力とする、ウエル電位制御回路であり、出力端子VNWは、第1のP型トランジスタP1のウエル及び、第2のP型トランジスタP2のウエルに接続されている。
【0115】
以下、動作を説明する。電圧の印加は、第1の電源VDD1のみであり、第2の電源VDD2には電圧が印加されていない時で、コントロール信号CNTが、ハイレベルの場合、第5のN型トランジスタN5がオン状態となり、第6のN型トランジスタN6がオン状態となり、第7のN型トランジスタN7がオン状態となり、第3の抵抗素子R3と第4の抵抗素子R4の接続点には、抵抗分圧による電圧が生成され、第1のオペアンプOP1の正転入力端子に印加される。
【0116】
第1のオペアンプOP1の動作としては、正転入力端子と反転入力端子の電圧が等しくなるよう出力電圧を制御するので、第3の抵抗素子R3と第4の抵抗素子R4の抵抗分圧により生成された電圧と、第2の電源VDD2の電圧が等しくなるよう、第1のP型トランジスタP1のゲート電圧を制御する。
【0117】
すなわち、第3の抵抗素子R3と第4の抵抗素子R4のそれぞれの抵抗値により決まる任意に設定された電圧値と同じ電圧を、第1の電源VDD1から、第2の電源VDD2に供給することが実現できる。
【0118】
また、コントロール信号CNTが、ロウレベルの場合、第5のN型トランジスタN5及び、第6のN型トランジスタN6及び、第7のN型トランジスタN7がオフ状態となり、スイッチ部を構成する、第1のP型トランジスタP1と、第2のP型トランジスタP2もオフ状態となり、図1の回路と同様に、電源スイッチとしては完全にオフ状態となる。
【0119】
最近の微細LSIは性能向上のため、多電源(複数の電圧)で動作させる事が多く、半導体プロセスそのものが多電源を前提で作られている。すなわち、LSI外部から複数の電源(異なる電圧)を供給する必要がある。本実施形態によれば、LSI外部から供給する電源が1つで、LSI内部で違う電源電圧を自分で作ることができるので、外部の装置(電源回路など)を削減することができる。また、電源が見かけ上少なくなれば電源端子(LSIの端子)の削減も可能であり、LSIを小型化することができる。
【0120】
(実施の形態7)
図9は、本発明の第7の実施形態における、電源スイッチ回路の回路図を示す。なお、図7において、1aはゲート制御回路、P1は第1のP型トランジスタ、P2は第2のP型トランジスタ、2aはウエル電位制御回路であり、図1の構成と同じであり、検査用電源供給端子14は、第1のP型トランジスタP1及び、第2のP型トランジスタP2の接続点から引き出された端子で、通常使用時にはオープン状態とする端子である。
【0121】
以下、動作を説明する。検査を行う場合などの通常使用と異なる条件で、装置など制限により供給電源数が不足しているが、検査用電源供給端子が配置できる場合に、本回路構成が使用可能である。
【0122】
本回路において、コントロール信号CNTを、ハイレベルにして、電源スイッチをオン状態にした場合、電源を供給するのは、検査用電源供給端子14のみであり、第1の電源VDD1と第2の電源VDD2は、第1のP型トランジスタP1及び、第2のP型トランジスタP2を通じて、検査用電源供給端子14の電圧が伝播される。
【0123】
図1の回路に対して、スイッチ部のトランジスタの構成が2段から1段になり、大電流がスイッチ部を流れた場合のスイッチ部での電圧降下が抑制できる。
【0124】
(実施の形態8)
図10は、本発明の第8の実施形態における、電源スイッチ回路の回路図を示す。第9のP型トランジスタP9及び、第10のP型トランジスタP10が、第1の電源VDD1と第2の電源VDD2間に直列に接続される。また、第11のP型トランジスタP11は、第9のP型トランジスタP9及び、第10のP型トランジスタP10の接続点と、第3の電源VDD3間に接続される。
【0125】
また、三電源用ゲート制御回路1dは、第1の電源入力端子IG21及び、第2の電源入力端子IG22及び、第3の電源入力端子IG23及び、コントロール信号端子INCNT及び、第1の出力端子OG21及び、第2の出力端子OG22及び、第3の出力端子OG23を持ち、三電源用ウエル電位制御回路2cは、第1の電源入力端子IW21及び、第2の電源入力端子IW22及び、第3の電源入力端子IW23及び、出力端子VNW2を持つ。
【0126】
三電源用ゲート制御回路1dの第1の電源入力端子IG21は、第1の電源VDD1に接続され、三電源用ゲート制御回路1dの第2の電源入力端子IG22は、第2の電源VDD2に接続され、三電源用ゲート制御回路1dの第3の電源入力端子IG23は、第3の電源VDD3に接続され、三電源用ゲート制御回路1dのコントロール信号端子INCNTは、コントロール信号CNTが入力され、三電源用ゲート制御回路1dの第1の出力端子OG21は、第9のP型トランジスタP9のゲートに接続され、三電源用ゲート制御回路1dの第2の出力端子OG22は、第10のP型トランジスタP10のゲートに接続され、三電源用ゲート制御回路1dの第3の出力端子OG23は、第11のP型トランジスタP11のゲートに接続される。
【0127】
一方、三電源用ウエル電位制御回路2cの第1の電源入力端子IW21は、第1の電源VDD1に接続され、三電源用ウエル電位制御回路2cの第2の電源入力端子IW21は、第2の電源VDD2に接続され、三電源用ウエル電位制御回路2cの第3の電源入力端子IW21は、第3の電源VDD3に接続され、三電源用ウエル電位制御回路2cの出力端子VNW2は、第9のP型トランジスタP9のウエル及び、第10のP型トランジスタP10のウエル及び、第11のP型トランジスタP11のウエルに接続される。
【0128】
そして、三電源用ゲート制御回路1dは、コントロール信号CNTがロウレベルの場合、第1の出力端子OG21に、第1の電源VDD1と同じ電圧を出力し、第2の出力端子OG22に、第2の電源VDD2と同じ電圧を出力し、第3の出力端子OG23に、第3の電源VDD2と同じ電圧を出力し、コントロール信号CNTがハイレベルの場合、第1の出力端子OG21及び、第2の出力端子OG22及び、第3の出力端子OG23には、アース電位VSSと同じ電圧を出力する回路である。
【0129】
また、三電源用ウエル電位制御回路2cは、第1の電源VDD1の電圧値が、第2の電源VDD2の電圧値及び、第3の電源VDD3の電圧値より大きい場合、出力端子VNW2には、第1の電源VDD1と同じ電圧を出力し、第2の電源VDD2の電圧値が、第1の電源VDD1の電圧値及び、第3の電源VDD3の電圧値より大きい場合、出力端子VNW2には、第2の電源VDD2と同じ電圧を出力し、第3の電源VDD3の電圧値が、第1の電源VDD1の電圧値及び、第2の電源VDD2の電圧値より大きい場合、出力端子VNW2には、第3の電源VDD3と同じ電圧を出力する。
【0130】
また、第10のP型トランジスタP10及び、第11のP型トランジスタP11及び、第9のP型トランジスタP9の接続点に検査用電源供給端子14がある。
【0131】
まず、本回路の電源スイッチがオン状態である場合を説明する。コントロール信号CNTが、ハイレベルの時、三電源用ゲート制御回路は表3に示すように、第1の出力端子OG21及び、第1の出力端子OG22及び、第2の出力端子OG23に、アース電位VSSとほぼ同じ電圧が出力され、第9のP型トランジスタP9及び、第10のP型トランジスタP10及び、第11のP型トランジスタP11の、全てがオン状態となる。
【表3】

【0132】
この状態で、検査用電源供給端子14に電圧が供給されると、その電圧は、第1の電源VDD1及び、第2の電源VDD2及び、第3の電源VDD3に伝播する。
【0133】
次に、本回路の電源スイッチがオフ状態である場合を説明する。コントロール信号CNTが、ロウレベルの時、三電源用ゲート制御回路は表3に示すように、第1の出力端子OG21に、第1の電源入力端子IG21と同じ電圧が出力され、第2の出力端子OG22に、第2の電源入力端子IG22と同じ電圧が出力され、第3の出力端子OG23に、第3の電源入力端子IG23と同じ電圧が出力される。
【0134】
この状態において、第1の電源VDD1が、第2の電源VDD2及び、第3の電源VDD3より高い電圧であった場合、第9のP型トランジスタP9のゲートと、ソース間の電圧差はゼロであり、第9のP型トランジスタP9は完全にオフ状態となる。
【0135】
第2の電源VDD2が、第1の電源VDD1及び、第3の電源VDD3より高い電圧であった場合、第10のP型トランジスタP10のゲートと、ソース間の電圧差はゼロであり、第10のP型トランジスタP10は完全にオフ状態となる。
【0136】
第3の電源VDD3が、第1の電源VDD1及び、第2の電源VDD2より高い電圧であった場合、第11のP型トランジスタP11のゲートと、ソース間の電圧差はゼロであり、第11のP型トランジスタP11は完全にオフ状態となる。
【0137】
従って、第1の電源VDD1及び、第2の電源VDD2及び、第3の電源VDD3のどの電源の電圧が高くても、電源スイッチとしては完全にオフ状態となると言える。
【0138】
ちなみに、本回路の電源スイッチがオン状態とオフ状態のどちらの場合でも三電源用ウエル電位制御回路2cにより、表4に示すように、第9のP型トランジスタP9のウエル電位及び、第10のP型トランジスタP10のウエル電位及び、第11のP型トランジスタP11のウエル電位は、第1の電源VDD1及び、第2の電源VDD2及び、第3の電源VDD3のうち高い電圧が供給されるため、P型トランジスタに存在する寄生ダイオードを通じての不要な漏れ電流は発生しない。
【表4】

【0139】
次に、三電源用ゲート制御回路1dの具体的な回路例を説明する。三電源用ゲート制御回路1dは、第5の抵抗素子R5と第8のN型トランジスタN8とを、第1の電源入力端子IG21と、アース電位間VSSに直列に接続し、第6の抵抗素子R6と第9のN型トランジスタN9とを、第2の電源入力端子IG22と、アース電位間VSSに直列に接続し、第7の抵抗素子R7と第10のN型トランジスタN10とを、第3の電源入力端子IG23と、アース電位間VSSに直列に接続し、第8のN型トランジスタN8のゲート及び、第9のN型トランジスタN9のゲート及び、第10のN型トランジスタN10のゲートは、コントロール信号端子INCNTに接続され、第5の抵抗素子R5と第8のN型トランジスタN8との接続点を第1の出力端子OG21とし、第6の抵抗素子と第9のN型トランジスタとの接続点を第2の出力端子OG22とし、第7の抵抗素子と第10のN型トランジスタとの接続点を第3の出力端子OG23とする構成である。
【0140】
回路動作としては、図1のゲート制御回路1aから直列に接続された抵抗素子とN型トランジスタを追加することで、電源入力端子を2系統から3系統に増やしたものであり、表3の動作を実現できる。
【0141】
次に、三電源用ウエル電位制御回路2cの具体的な回路例を説明する。三電源用ウエル電位制御回路は、図1のウエル電位制御回路2aを2つ組み合わせて構成され、三電源用ウエル電位制御回路2cの第1の電源入力端子IW21を、第1のウエル電位制御回路2a1の第1の電源入力端子IW11に接続し、三電源用ウエル電位制御回路2cの第2の電源入力端子IW22を、第1のウエル電位制御回路2a1の第2の電源入力端子IW12に接続し、三電源用ウエル電位制御回路2cの第3の電源入力端子IW23を、第2のウエル電位制御回路2a2の第2の電源入力端子IW12に接続し、第1のウエル電位制御回路2a1の出力端子VNWを、第2のウエル電位制御回路2a2の第1の電源入力端子IW11に接続し、第2のウエル電位制御回路2a2の出力端子VNWを、三電源用ウエル電位制御回路2cの出力端子VNW2とする構成である。
【0142】
回路動作としては、図1のウエル電位制御回路2aを2段構成にして、電源入力端子を2系統から3系統に増やしたものであり、表4の動作を実現できる。
【0143】
検査用電源供給端子14から第1の電源VDD1及び、第2の電源VDD2及び、第3の電源VDD3に電源を供給する場合、図1の回路に対して、スイッチ部のトランジスタの構成が2段から1段になり、大電流がスイッチ部を流れた場合のスイッチ部での電圧降下が抑制できる。
【0144】
さらに、検査用電源供給端子14から、第1の電源VDD1及び、第2の電源VDD2及び、第3の電源VDD3全てに電源を供給することが出来るため、端子数の削減が可能である。
【0145】
ちなみに、本実施例では3系統に電源を供給した例を示したが、回路を組み合わせることで、4系統以上への電源供給も可能である。
【0146】
(実施の形態9)
図11は、本発明の第9の実施形態における、電源スイッチ回路の回路図を示す。第1の電源VDD1と第2の電源VDD2間に第11のN型トランジスタN11が接続され、第11のN型トランジスタN11のゲートと、アース電位VSS間に、第8の抵抗素子R8が接続され、第11のN型トランジスタN11のゲートに、検査用信号入力端子15が接続されている。
【0147】
以下、動作を説明する。検査用信号入力端子15がオープン状態であると、第11のN型トランジスタN11のゲートは、第8の抵抗素子R8により、アース電位VSSになり、スイッチ部の第11のN型トランジスタN11はオフ状態になる。
【0148】
また、検査用信号入力端子15に高電圧が印加されると、第11のN型トランジスタN11のゲートは、ハイレベルになり、スイッチ部の第11のN型トランジスタN11はオン状態になる。
【0149】
図11の回路は、システムオンチップにおいて用いられる、N型トランジスタのESD(Electrostatic Discharge)保護回路に、検査用信号入力端子のみを追加することで、実現できる電源スイッチ回路であり、N型トランジスタのESD保護回路と、電源スイッチ回路が共用できることにより、システムオンチップの小面積化が可能である。
【0150】
さらに、第11のN型トランジスタN11のゲートにつながる、検査用信号入力端子の電圧を外部から直接制御できるため、第1の電源VDD1の電圧及び、第2の電源VDD2の電圧以上の電圧を印加することができ、スイッチ部分での電圧降下を抑制できる。
【0151】
(実施の形態10)
図12は、本発明の第10の実施形態における、電源スイッチ回路の回路図を示す。第1の電源VDD1と第2の電源VDD2間に、第11のN型トランジスタN11が接続され、第11のN型トランジスタN11のゲートと、アース電位VSS間に、第8の抵抗素子R8が接続され、第11のN型トランジスタN11のゲートと、第1の電源VDD1間に、第12のP型トランジスタP12が接続され、第12のP型トランジスタP12のゲートは、反転コントロール端子NCNTに接続されている。
【0152】
以下、動作を説明する。反転コントロール端子NCNTがハイレベルであると、第12のP型トランジスタP12はオフ状態であり、第11のN型トランジスタN11のゲートは、第8の抵抗素子R8により、アース電位VSSになり、スイッチ部の第11のN型トランジスタN11はオフ状態になる。
【0153】
また、反転コントロール端子NCNTがロウレベルであると、第12のP型トランジスタP12はオン状態となり、第11のN型トランジスタN11のゲートは、ほぼ、第1の電源VDD1の電位と等しくなり、スイッチ部の第11のN型トランジスタN11はオン状態になる。
【0154】
図12の回路は、システムオンチップにおいて用いられる、N型トランジスタのESD保護回路に、第12のP型トランジスタP12と、反転コントロール端子NCNTを追加することで、実現できる電源スイッチ回路であり、N型トランジスタのESD保護回路と、電源スイッチ回路が共用できることにより、システムオンチップの小面積化が可能である。さらに、スイッチのオン状態とオフ状態が、内部信号で制御できるため、検査用信号入力端子が不要である。
【0155】
(実施の形態11)
図13は、本発明の第11の実施形態における、電源スイッチ回路の回路図を示す。第1の電源VDD1と第2の電源VDD2間に、第11のN型トランジスタN11が接続され、第11のN型トランジスタN11のゲートと、アース電位VSS間に、第8の抵抗素子R8が接続され、第1の電源VDD1と第3の電源入力端子VDD3間に、第12のN型トランジスタN12が接続され、第12のN型トランジスタN12のゲートと、アース電位VSS間に、第9の抵抗素子R9が接続され、第1の電源VDD1と第4の電源入力端子VDD4間に、第13のN型トランジスタN13が接続され、第13のN型トランジスタN13のゲートと、アース電位VSS間に、第10の抵抗素子R10が接続され、第11のN型トランジスタN11のゲートと、第12のN型トランジスタN12のゲートと、第13のN型トランジスタN13のゲートに、検査用信号入力端子15が共通に接続されている。
【0156】
以下、動作を説明する。第11のN型トランジスタN11と、第12のN型トランジスタN12と、第13のN型トランジスタN13の動作は、図11の第9の実施形態における、第11のN型トランジスタN11と、同じ動作にて、電源スイッチとして機能する。
【0157】
異なる点は、検査用信号入力端子15が共通化されていることであり、3つの電源スイッチである、第11のN型トランジスタN11と、第12のN型トランジスタN12と、第13のN型トランジスタN13とを、1つの検査用信号入力端子15において同時に制御可能であり、また、検査用信号入力端子も削減できる。
【0158】
また、本実施例においては、第11のN型トランジスタN11と、第12のN型トランジスタN12と、第13のN型トランジスタN13の、3つの電源スイッチを同時に制御する例を示したが、4つ以上の電源スイッチを制御することも可能である。
【0159】
図13の回路は、システムオンチップにおいて用いられる、N型トランジスタのESD保護回路に、検査用信号入力端子のみを追加することで、実現できる電源スイッチ回路であり、N型トランジスタのESD保護回路と、電源スイッチ回路が共用できることにより、システムオンチップの小面積化が可能である。
【0160】
(実施の形態12)
図14は、本発明の第12の実施形態における、電源スイッチ回路の回路図を示す。ちなみに、本実施の形態で使用されるN型トランジスタは、トリプルウエル構造により、ウエル電位がアース電位と分離でき、任意に制御可能である。
【0161】
第1の電源VDD1と第2の電源VDD2間に第11のN型トランジスタN11が接続され、第11のN型トランジスタN11のゲートと、アース電位VSS間に、第8の抵抗素子R8が接続され、第11のN型トランジスタN11のゲートに、検査用信号入力端子15が接続され、第11のN型トランジスタN11のウエル電位に、検査用ウエル電位制御端子16が接続されている。
【0162】
以下、動作を説明する。第11のN型トランジスタN11の動作は、図11の第9の実施形態における、第11のN型トランジスタN11と、同じ動作にて、電源スイッチとして機能する。
【0163】
異なる点は、第11のN型トランジスタN11のウエル電位に、検査用ウエル電位制御端子16が接続されている点であり、LSIの出荷検査などの特殊な場合に、第11のN型トランジスタN11のウエル電位に、アース電位VSS以下の電位を供給することで、第11のN型トランジスタN11の、しきい値電圧が下がり、スイッチをオン状態での電圧降下が抑制でき、電源スイッチのオン抵抗を下げる事が実現できる。
【0164】
(実施の形態13)
図15は、本発明の第13の実施形態における、電源スイッチ回路の回路図を示す。ちなみに、本実施の形態で使用されるN型トランジスタは、トリプルウエル構造により、ウエル電位がアース電位と分離でき、任意に制御可能である。
【0165】
第1の電源VDD1と第2の電源VDD2間に、第11のN型トランジスタN11が接続され、第11のN型トランジスタN11のゲートと、アース電位VSS間に、第8の抵抗素子R8が接続され、第11のN型トランジスタN11のゲートと、第1の電源VDD1間に、第12のP型トランジスタP12が接続され、第12のP型トランジスタP12のゲートは、反転コントロール端子NCNTに接続されて、第11のN型トランジスタN11のウエル電位に、検査用ウエル電位制御端子16が接続されている。
【0166】
以下、動作を説明する。第11のN型トランジスタN11の動作は、図12の第10の実施形態における、第11のN型トランジスタN11と、同じ動作にて、電源スイッチとして機能する。
【0167】
異なる点は、第11のN型トランジスタN11のウエル電位に、検査用ウエル電位制御端子16が接続されている点であり、LSIの出荷検査などの特殊な場合に、第11のN型トランジスタN11のウエル電位に、アース電位VSS以下の電位を供給することで、第11のN型トランジスタN11の、しきい値電圧が下がり、スイッチをオン状態での電圧降下が抑制でき、電源スイッチのオン抵抗を下げる事が実現できる。
【0168】
(実施の形態14)
図16は、本発明の第14の実施形態における、電源スイッチ回路の回路図を示す。図16において、1eは、コントロール信号端子INCNT及び、反転コントロール信号端子INNCNT及び、第1の電源入力端子IG31及び、第2の電源入力端子IG32を入力とし、第1の出力端子OG31及び、第2の出力端子OG32及び、第3の出力端子OG33を出力とする、PNゲート制御回路である。
【0169】
また、P1は、PNゲート制御回路の第1の出力端子OG31が、ゲートに接続された第1のP型トランジスタであり、P2は、PNゲート制御回路の第2の出力端子OG32が、ゲートに接続された第2のP型トランジスタであり、N14は、PNゲート制御回路の第3の出力端子OG33が、ゲートに接続された第14のN型トランジスタであり、第1のP型トランジスタP1及び、第2のP型トランジスタP2は、第1の電源VDD1と、第2の電源VDD2間に直列に接続され、第14のN型トランジスタN14も、第1の電源VDD1と、第2の電源VDD2間に接続され、スイッチ部分を構成する。
【0170】
一方、2aは、第1の電源入力端子IW11及び、第2の電源入力端子IW12とを入力とし、出力端子VNWを出力とするウエル電位制御回路であり、出力端子VNWは、第1のP型トランジスタP1のウエル及び、第2のP型トランジスタP2のウエルに接続されている。
【0171】
まず、本回路の電源スイッチがオン状態である場合を説明する。コントロール信号CNTが、ハイレベルで、反転コントロール信号NCNTが、ロウレベルの時、PNゲート制御回路は表5に示すように、第1の出力端子OG31及び、第2の出力端子OG32に、アース電位VSSとほぼ同じ電圧が出力され、第3の出力端子OG33に、第1の電源入力端子IG31と同じ電圧が出力され、第1のP型トランジスタP1及び、第2のP型トランジスタP2及び、第14のN型トランジスタN14の、スイッチ部のトランジスタ全てがオン状態となる。
【表5】

【0172】
この状態で、第1の電源VDD1に電圧が供給されると、その電圧は、第2の電源VDD2に伝播し、また、第2の電源VDD2に電圧が供給されると、その電圧は、第1の電源VDD1に伝播する。
【0173】
ちなみに、図1の第1の実施形態と大きく異なる点は、スイッチ素子部分に、第14のN型トランジスタN14が追加されている点で、スイッチ素子部分が、第1のP型トランジスタP1と第2のP型トランジスタP2のみの場合に比べ、電源スイッチのオン抵抗を小さくすることが可能で、さらに、システムオンチップにおいて用いられる、N型トランジスタのESD保護回路と、電源スイッチ回路の一部が共用できることにより、システムオンチップの小面積化が可能である。
【0174】
次に、本回路の電源スイッチがオフ状態である場合を説明する。コントロール信号CNTが、ロウレベルで、反転コントロール信号NCNTが、ハイレベルの時、PNゲート制御回路は表5に示すように、第1の出力端子OG31に、第1の電源入力端子IG31と同じ電圧が出力され、第2の出力端子OG32に、第2の電源入力端子IG32と同じ電圧が出力され、第3の出力端子OG33に、アース電位VSSと同じ電圧が出力される。この状態で、第1の電源VDD1と第2の電源VDD2に電圧が供給され、第2の電源VDD2が、第1の電源VDD1より低い電圧の場合、第1のP型トランジスタP1のゲートと、ソース間の電圧差はゼロであり、第1のP型トランジスタP1は完全にオフ状態となる。
【0175】
また、第1の電源VDD1が第2の電源VDD2より低い電圧の場合、第2のP型トランジスタP2のゲートと、ソース間の電圧差はゼロであり、第2のP型トランジスタP2は完全にオフ状態となる。また、第14のN型トランジスタN14のゲートは、常にアース電位VSSであり、第14のN型トランジスタN14は完全にオフ状態である。
【0176】
従って、第2の電源VDD2が第1の電源VDD1より低い電圧の場合でも、第1の電源VDD1が第2の電源VDD2より低い電圧の場合でも、電源スイッチとしては完全にオフ状態となると言える。
【0177】
ちなみに、本回路の電源スイッチがオン状態とオフ状態のどちらの場合でもウエル電位制御回路2aにより、表2に示すように、第1のP型トランジスタP1のウエル電位及び、第2のP型トランジスタP2のウエル電位は、第1の電源VDD1と、第2の電源VDD2の高い方の電圧が供給されるため、P型トランジスタに存在する寄生ダイオードを通じての不要な漏れ電流は発生しない。
【0178】
次に、PNゲート制御回路の具体的な回路例を説明する。ゲート制御回路1eは、第11の抵抗素子R11と第15のN型トランジスタN15とを、第1の電源入力端子IG31と、アース電位VSS間に直列に接続し、第12の抵抗素子R12と第16のN型トランジスタN16とを、第2の電源入力端子IG32と、アース電位VSS間に直列に接続し、第15のN型トランジスタN15のゲート及び、第16のN型トランジスタN16のゲートは、コントロール信号端子INCNTに接続され、第11の抵抗素子R11と第15のN型トランジスタN15との接続点を第1の出力端子OG31とし、第12の抵抗素子R12と第16のN型トランジスタN16との接続点を第2の出力端子OG32とし、第13のP型トランジスタP13と第13の抵抗素子R13とを、第1の電源入力端子IG31と、アース電位VSS間に直列に接続し、第13のP型トランジスタP13のゲートは、反転コントロール信号端子INNCNTに接続され、第13の抵抗素子R13と第13のP型トランジスタP13との接続点を第3の出力端子OG33とした構成である。
【0179】
PNゲート制御回路1eにおいて、コントロール信号端子INCNTが、ロウレベルで、反転コントロール信号端子INNCNTが、ハイレベルの場合、第15のN型トランジスタN15及び第16のN型トランジスタN16及び第13のP型トランジスタP13は、オフ状態となり、PNゲート制御回路の第1の出力端子OG31は、第11の抵抗素子R11により第1の電源入力端子IG31と同じ電圧になり、PNゲート制御回路の第2の出力端子OG32は、第12の抵抗素子R12により第2の電源入力端子IG32と同じ電圧になり、PNゲート制御回路の第3の出力端子OG33は、第13の抵抗素子R13によりアース電位と同じ電圧になる。
【0180】
また、コントロール信号端子INCNTが、ハイレベルで、反転コントロール信号端子INCNTが、ロウレベルの場合、第15のN型トランジスタN15及び第16のN型トランジスタN16及び第13のP型トランジスタP13は、オン状態となり、第11の抵抗素子R11の抵抗値よりも、第15のN型トランジスタN15のオン抵抗値が十分小さい場合、第1の出力端子OG31は、アース電位VSSにほぼ等しくなり、第12の抵抗素子R12の抵抗値よりも、第16のN型トランジスタN16のオン抵抗値が十分小さい場合、第2の出力端子OG32は、アース電位VSSにほぼ等しくなり、第13の抵抗素子R13の抵抗値よりも、第13のP型トランジスタP13のオン抵抗値が十分小さい場合、第3の出力端子OG33は、第1の電源入力端子IG31にほぼ等しくなり、表5にある、PNゲート制御回路に必要な動作が実現できる。
【0181】
ちなみに、本回路の電源スイッチがオン状態とオフ状態のどちらの場合でもウエル電位制御回路2aにより、表2に示すように、第1のP型トランジスタP1と第2のP型トランジスタP2のウエル電位は、第1の電源VDD1と、第2の電源VDD2の高い方の電圧に制御されるためP型トランジスタに存在する寄生ダイオードを通じての不要な漏れ電流は発生しない。
【0182】
(実施の形態15)
図17は、本発明の第15の実施形態における、電源スイッチ回路の回路図を示す。なお、図17において、P1は第1のP型トランジスタ、P2は第2のP型トランジスタ、2aはウエル電位制御回路であり、図1の構成と同じである。
【0183】
図17において、N17は、第17のN型トランジスタ、N18は、第18のN型トランジスタ、N19は、第19のN型トランジスタ、N20は、第20のN型トランジスタ、R14は、第14の抵抗素子、R15は、第15の抵抗素子、R16は、第16の抵抗素子、R17は、第17の抵抗素子、R18は、第18の抵抗素子、OP2は、第2のオペアンプである。
【0184】
第1の電源入力端子IW11及び、第2の電源入力端子IW12及び、出力端子VNWを持つウエル電位制御回路2aと、第1のP型トランジスタP1及び、第2のP型トランジスタP2が、第1の電源VDD1と、第2の電源VDD2との間に直列に接続され、前記第1の電源VDD1と、前記第1のP型トランジスタP1のゲートとの間に、第14の抵抗素子R14を接続し、前記第2の電源VDD2と、前記第2のP型トランジスタP2のゲートとの間に、第15の抵抗素子R15を接続し、前記第2のP型トランジスタP2のゲート及び、アース電位VSS間に、第18のN型トランジスタN18を接続し、第17の抵抗素子R17及び、第18の抵抗素子R18及び、第17のN型トランジスタN17を、前記第1の電源VDD1と、アース電位VSS間に直列に接続し、正転入力端子を第17の抵抗素子R17及び、第18の抵抗素子R18間の接続点に接続した、第2のオペアンプOP2と、前記第2のオペアンプOP2の反転入力を、前記第2の電源VDD2を接続する配線と、前記第1のP型トランジスタP1のゲート及び、前記第2のオペアンプOP2の出力との間に、第20のN型トランジスタP20を接続し、前記第1の電源VDD1と、前記第2の電源VDD2との間に接続された第14のN型トランジスタN14と、前記第14のN型トランジスタN14のゲート及び、アース電位VSS間に、第16の抵抗素子R16を接続し、前記第14のN型トランジスタN14のゲート及び、前記第2のオペアンプOP2の出力との間に、第19のN型トランジスタN19を接続し、前記第17のN型トランジスタN17のゲート及び、前記第18のN型トランジスタN18のゲート及び、前記第19のN型トランジスタN19のゲート及び、前記第20のN型トランジスタN20のゲートをコントロール信号CNTに接続し、ウエル電位制御回路2aは、前記第2の電源VDD2の電圧値より、前記第1の電源VDD1の電圧値が大きい場合、前記出力端子VNWには、前記第1の電源VDD1と同じ電圧を出力し、前記第1の電源VDD1の電圧値より、前記第2の電源VDD2の電圧値が大きい場合、前記出力端子VNWには、前記第2の電源VDD2と同じ電圧を出力する、構成である。
【0185】
以下、動作を説明する。電圧の印加は、第1の電源VDD1のみであり、第2の電源VDD2には電圧が印加されていない時で、コントロール信号CNTが、ハイレベルの場合、第17のN型トランジスタN17がオン状態となり、第18のN型トランジスタN18がオン状態となり、第19のN型トランジスタN19がオン状態となり、第20のN型トランジスタN20がオン状態となり、第17の抵抗素子R17と、第18の抵抗素子R18の接続点には抵抗分圧による電圧が生成され、第2のオペアンプOP2の正転入力端子に印加される。
【0186】
第2のオペアンプOP2の動作としては、正転入力端子と反転入力端子の電圧が等しくなるよう出力電圧を制御するので、第17の抵抗素子R17と第18の抵抗素子R18の抵抗分圧により生成された電圧と、第2の電源VDD2の電圧が等しくなるよう、第1のP型トランジスタP1のゲート電圧を制御する。
【0187】
すなわち、第17の抵抗素子R17と第18の抵抗素子R18のそれぞれの抵抗値により決まる任意に設定された電圧値と同じ電圧を、第1の電源VDD1から、第2の電源VDD2に供給することが実現できる。
【0188】
また、コントロール信号CNTが、ロウレベルの場合、第17のN型トランジスタN17及び、第18のN型トランジスタN18及び、第19のN型トランジスタN19及び、第20のN型トランジスタN20がオフ状態となり、スイッチ部を構成する、第1のP型トランジスタP1と第2のP型トランジスタP2もオフ状態となり、図1の回路と同様に電源スイッチとしては完全にオフ状態となる。
【0189】
ちなみに、図8の第6の実施形態と大きく異なる点は、スイッチ素子部分に、第14のN型トランジスタN14が追加されている点で、スイッチ素子部分が、第1のP型トランジスタP1と第2のP型トランジスタP2のみの場合に比べ、電源スイッチのオン抵抗を小さくすることが可能で、さらに、システムオンチップにおいて用いられる、N型トランジスタのESD保護回路と、電源スイッチ回路の一部が共用できることにより、システムオンチップの小面積化が可能である。
【0190】
(実施の形態16)
図20は、本発明の第16の実施形態における、電源スイッチ回路の回路図を示す。第9のP型トランジスタP9及び、第10のP型トランジスタP10及び、第11のP型トランジスタP11及び、三電源用ゲート制御回路1dについては、図10で説明した、実施の形態8と全く同じ構成である。三電源用ウエル電位制御回路2dについては、図10で説明した、実施の形態8の三電源用ウエル電位制御回路2dと構成は異なるが、動作としては、全く同じである。
【0191】
三電源用ウエル電位制御回路2dの具体的な回路例を説明する。三電源用ウエル電位制御回路2dは、三電源用電圧判別回路17aを3つ組み合わせて構成され、第1の三電源用電圧判別回路17a1の電源入力端子IW2S0を、三電源用ウエル電位制御回路2dの第1の電源入力端子IW21とし、第2の三電源用電圧判別回路17a2の電源入力端子IW2S0を、三電源用ウエル電位制御回路2dの第2の電源入力端子IW22とし、第3の三電源用電圧判別回路17a3の電源入力端子IW2S0を、三電源用ウエル電位制御回路2dの第3の電源入力端子IW23とし、第1の三電源用電圧判別回路17a1の第2の電圧入力端子IW2S2と、第2の三電源用電圧判別回路17a2の第1の電圧入力端子IW2S1は、三電源用ウエル電位制御回路2dの第3の電源入力端子IW23に接続され、第1の三電源用電圧判別回路17a1の第1の電圧入力端子IW2S1と、第3の三電源用電圧判別回路17a3の第1の電圧入力端子IW2S1は、三電源用ウエル電位制御回路2dの第2の電源入力端子IW22に接続され、第2の三電源用電圧判別回路17a2の第2の電圧入力端子IW2S2と、第3の三電源用電圧判別回路17a3の第2の電圧入力端子IW2S2は、三電源用ウエル電位制御回路2dの第1の電源入力端子IW21に接続される構成である。
【0192】
次に、三電源用電圧判別回路17aの具体的な回路例を説明する。三電源用電圧判別回路17aは、第14のP型トランジスタP14及び、第15のP型トランジスタP15及び、第20のN型トランジスタN20で構成され、第14のP型トランジスタP14と、第15のP型トランジスタP15は、三電源用電圧判別回路17aの電源入力端子IW2S0と、三電源用電圧判別回路17aの出力端子VNW2Sとの間に直列に接続され、第20のN型トランジスタN20は、三電源用電圧判別回路17aの電源入力端子IW2S0と、三電源用電圧判別回路17aの出力端子VNW2Sとの間に接続される構成である。
【0193】
三電源用電圧判別回路17aの動作としては、第1の電圧入力端子IW2S1及び、第2の電圧入力端子IW2S2の両方が、電源入力端子IW2S0より低い電位であれば、出力端子VNW2Sは、電源入力端子IW2S0とほぼ同じ電位となり、第1の電圧入力端子IW2S1又は、第2の電圧入力端子IW2S2の少なくともどちらか一方が、電源入力端子IW2S0以上の電位であれば、出力端子VNW2Sは、ハイインピーダンス状態(OPEN状態)となる。
【0194】
三電源用ウエル電位制御回路2dは、三電源用電圧判別回路17aを3つ組み合わせる事により、表4に示す動作を実現できる。また、三電源用電圧判別回路17aの第1の電圧入力端子IW2S1と第2の電圧入力端子IW2S2は、それぞれ逆の接続としても、同じ動作を実現できる。
【0195】
本実施形態の三電源用ウエル電位制御回路2dは、図10の実施の形態8における、三電源用ウエル電位制御回路2cに比べ、トランジスタの素子数は増加するが、P型トランジスタのウエル分離数が削減される為、回路実現面積を縮小できる利点がある。
【0196】
(実施の形態17)
図21は、本発明の第17の実施形態における、電源スイッチ回路の回路図を示す。第9のP型トランジスタP9及び、第10のP型トランジスタP10及び、第11のP型トランジスタP11及び、三電源用ゲート制御回路1dについては、図20で説明した、実施の形態16と全く同じ構成である。三電源用ウエル電位制御回路2eについては、図20で説明した、実施の形態16の三電源用ウエル電位制御回路2dと構成は異なるが、動作としては、全く同じである。
【0197】
三電源用ウエル電位制御回路2eの具体的な回路例を説明する。三電源用ウエル電位制御回路2eは、三電源用電圧判別回路17bを3つ組み合わせて構成され、接続関係は、図20で説明した、実施の形態16の三電源用ウエル電位制御回路2dと同じである。
【0198】
次に、三電源用電圧判別回路17bの具体的な回路例を説明する。三電源用電圧判別回路17bは、第16のP型トランジスタP16及び、第17のP型トランジスタP17で構成され、第16のP型トランジスタP16と、第17のP型トランジスタP17は、三電源用電圧判別回路17bの電源入力端子IW2S0と、三電源用電圧判別回路17bの出力端子VNW2Sとの間に直列に接続される構成である。
【0199】
三電源用電圧判別回路17bの動作としては、図20で説明した、実施の形態16の三電源用電圧判別回路17aと同じである。三電源用ウエル電位制御回路2eは、三電源用電圧判別回路17bを3つ組み合わせる事により、表4に示す動作を実現できる。また、三電源用電圧判別回路17bの第1の電圧入力端子IW2S1と第2の電圧入力端子IW2S2は、それぞれ逆の接続としても、同じ動作を実現できる。
【0200】
本実施形態の三電源用ウエル電位制御回路2eは、図20の実施の形態16における、三電源用ウエル電位制御回路2dに比べ、出力端子VNW2Sが若干不安定になるが、トランジスタの素子数が削減できる為、回路実現面積を縮小できる利点がある。
【0201】
(実施の形態18)
図22は、本発明の第18の実施形態における、電源スイッチ回路の回路図を示す。第18のP型トランジスタP18が、第1の電源VDD1と検査用電源供給端子14との間に直列に接続され、第19のP型トランジスタP19が、第2の電源VDD2と検査用電源供給端子14との間に直列に接続され、第20のP型トランジスタP20が、第3の電源VDD3と検査用電源供給端子14との間に直列に接続され、第21のP型トランジスタP21が、第4の電源VDD4と検査用電源供給端子14との間に直列に接続され、第22のP型トランジスタP22が、第5の電源VDD5と検査用電源供給端子14との間に直列に接続され、五電源用ゲート制御回路の第1の電源入力端子 IG51は、第1の電源VDD1と接続され、第2の電源入力端子 IG52は、第2の電源VDD2と接続され、第3の電源入力端子 IG53は、第3の電源VDD3と接続され、第4の電源入力端子 IG54は、第4の電源VDD4と接続され、第5の電源入力端子 IG55は、第5の電源VDD5と接続され、第1の出力端子 OG51は、第18のP型トランジスタP18のゲートに接続され、第2の出力端子 OG52は、第19のP型トランジスタP19のゲートに接続され、第3の出力端子 OG53は、第20のP型トランジスタP20のゲートに接続され、第4の出力端子 OG54は、第21のP型トランジスタP21のゲートに接続され、第5の出力端子 OG55は、第22のP型トランジスタP22のゲートに接続され、コントロール信号端子 INCNT5は、コントロール信号 CNTに接続され、五電源用ウエル電位制御回路の、第1の電源入力端子 IW51は、第1の電源VDD1と接続され、第2の電源入力端子 IW52は、第2の電源VDD2と接続され、第3の電源入力端子 IW53は、第3の電源VDD3と接続され、第4の電源入力端子 IW54は、第4の電源VDD4と接続され、第5の電源入力端子 IW55は、第5の電源VDD5と接続され、出力端子 VNW5は、第18のP型トランジスタP18及び、第19のP型トランジスタP19及び、第20のP型トランジスタP20及び、第21のP型トランジスタP21及び、第22のP型トランジスタP22のウエルに接続される構成である。
【0202】
まず、五電源用ウエル電位制御回路2fの具体的な回路例を説明する。五電源用ウエル電位制御回路に必要な動作は、表7に示すように、第1の電源入力端子 IW51、第2の電源入力端子 IW52、第3の電源入力端子 IW53、第4の電源入力端子 IW54、第5の電源入力端子 IW55、の入力の中で最も高い電圧と同じ電圧を、出力端子 VNW5から出力する事であり、具体的な回路例としては、五電源用電圧判別回路を5つ組み合わせて構成され、第1の五電源用電圧判別回路の電源入力端子 IW5S0には、第1の電源VDD1と接続され、第1の電圧入力端子 IW5S1と、第2の電圧入力端子 IW5S2と、第3の電圧入力端子 IW5S3と、第4の電圧入力端子 IW5S4とには、第2の電源VDD2又は、第3の電源VDD3又は、第4の電源VDD4又は、第5の電源VDD5が、それぞれ接続され、第2の五電源用電圧判別回路の電源入力端子 IW5S0には、第2の電源VDD2と接続され、第1の電圧入力端子 IW5S1と、第2の電圧入力端子 IW5S2と、第3の電圧入力端子 IW5S3と、第4の電圧入力端子 IW5S4とには、第1の電源VDD1又は、第3の電源VDD3又は、第4の電源VDD4又は、第5の電源VDD5が、それぞれ接続され、第3の五電源用電圧判別回路の電源入力端子 IW5S0には、第3の電源VDD3と接続され、第1の電圧入力端子 IW5S1と、第2の電圧入力端子 IW5S2と、第3の電圧入力端子 IW5S3と、第4の電圧入力端子 IW5S4とには、第1の電源VDD1又は、第2の電源VDD2又は、第4の電源VDD4又は、第5の電源VDD5が、それぞれ接続され、第4の五電源用電圧判別回路の電源入力端子 IW5S0には、第4の電源VDD4と接続され、第1の電圧入力端子 IW5S1と、第2の電圧入力端子 IW5S2と、第3の電圧入力端子 IW5S3と、第4の電圧入力端子 IW5S4とには、第1の電源VDD1又は、第2の電源VDD2又は、第3の電源VDD3又は、第5の電源VDD5が、それぞれ接続され、第5の五電源用電圧判別回路の電源入力端子 IW5S0には、第5の電源VDD5と接続され、第1の電圧入力端子 IW5S1と、第2の電圧入力端子 IW5S2と、第3の電圧入力端子 IW5S3と、第4の電圧入力端子 IW5S4とには、第1の電源VDD1又は、第2の電源VDD2又は、第3の電源VDD3又は、第4の電源VDD4が、それぞれ接続され、第1の五電源用電圧判別回路及び、第2の五電源用電圧判別回路及び、第3の五電源用電圧判別回路及び、第4の五電源用電圧判別回路及び、第5の五電源用電圧判別回路及び、の出力端子 VNW5Sは全てが接続され、五電源用ウエル電位制御回路2fの出力端子 VNW5となる。
【表6】

【表7】

【0203】
五電源用電圧判別回路18aの具体的な回路例を説明する。図23は、五電源用電圧判別回路18aの回路であり、第23のP型トランジスタP23及び、第24のP型トランジスタP24及び、第25のP型トランジスタP25及び、第26のP型トランジスタP26及び、第21のN型トランジスタP21で構成され、第23のP型トランジスタP23と、第24のP型トランジスタP24と、第25のP型トランジスタP25と、第26のP型トランジスタP26は、五電源用電圧判別回路18aの電源入力端子IW5S0と、五電源用電圧判別回路18aの出力端子VNW5Sとの間に直列に接続され、第21のN型トランジスタP21は、五電源用電圧判別回路18aの電源入力端子IW5S0と、五電源用電圧判別回路18aの出力端子VNW5Sとの間に直列に接続され、五電源用電圧判別回路18aの動作としては、表8に示すように、第1の電圧入力端子IW5S1及び、第2の電圧入力端子IW5S2及び、第3の電圧入力端子IW5S3及び、第4の電圧入力端子IW5S4の全てが、電源入力端子IW5S0より低い電位であれば、出力端子VNW5Sは、電源入力端子IW5S0とほぼ同じ電位となり、第1の電圧入力端子IW5S1及び、第2の電圧入力端子IW5S2及び、第3の電圧入力端子IW5S3及び、第4の電圧入力端子IW5S4の少なくとも1つの電圧が、電源入力端子IWS0以上の電位であれば、出力端子VNW5Sは、ハイインピーダンス状態(OPEN状態)となる。
【表8】

【0204】
次に、五電源用ゲート制御回路1fの具体的な回路例を説明する。五電源用ゲート制御回路に必要な動作は、表6に示すように、コントロール信号CNTに接続された、コントロール信号端子 INCNT5がロウレベルの場合、第1の出力端子 OG51には、第1の電源入力端子 IG51に入力される電圧とほぼ同じ電圧が出力され、第2の出力端子 OG52には、第2の電源入力端子 IG52に入力される電圧とほぼ同じ電圧が出力され、第3の出力端子 OG53には、第3の電源入力端子 IG53に入力される電圧とほぼ同じ電圧が出力され、第4の出力端子 OG54には、第4の電源入力端子 IG54に入力される電圧とほぼ同じ電圧が出力され、第5の出力端子 OG55には、第5の電源入力端子 IG55に入力される電圧とほぼ同じ電圧が出力され、コントロール信号CNTに接続された、コントロール信号端子 INCNT5がハイレベルの場合、第1の出力端子 OG51及び、第2の出力端子 OG52及び、第3の出力端子 OG53及び、第4の出力端子 OG54及び、第5の出力端子 OG55には、アース電位VSSとほぼ同じ電圧が出力される事であり、具体的な回路例としては、ゲート信号回路を5つ組み合わせて構成され、第1のゲート信号回路19a1の電源入力端子 IGは、五電源用ゲート制御回路1fの第1の電源入力端子 IG51と接続され、コントロール信号端子INCNTは、五電源用ゲート制御回路1fのコントロール信号端子INCNT5と接続され、出力端子OGは、五電源用ゲート制御回路1fの第1の出力端子 OG51と接続され、第2のゲート信号回路19a2の電源入力端子 IGは、五電源用ゲート制御回路1fの第2の電源入力端子 IG52と接続され、コントロール信号端子INCNTは、五電源用ゲート制御回路1fのコントロール信号端子INCNT5と接続され、出力端子OGは、五電源用ゲート制御回路1fの第2の出力端子 OG52と接続され、第3のゲート信号回路19a3の電源入力端子 IGは、五電源用ゲート制御回路1fの第3の電源入力端子 IG53と接続され、コントロール信号端子INCNTは、五電源用ゲート制御回路1fのコントロール信号端子INCNT5と接続され、出力端子OGは、五電源用ゲート制御回路1fの第3の出力端子 OG53と接続され、第4のゲート信号回路19a4の電源入力端子 IGは、五電源用ゲート制御回路1fの第4の電源入力端子 IG54と接続され、コントロール信号端子INCNTは、五電源用ゲート制御回路1fのコントロール信号端子INCNT5と接続され、出力端子OGは、五電源用ゲート制御回路1fの第4の出力端子 OG54と接続され、第5のゲート信号回路19a5の電源入力端子 IGは、五電源用ゲート制御回路1fの第5の電源入力端子 IG55と接続され、コントロール信号端子INCNTは、五電源用ゲート制御回路1fのコントロール信号端子INCNT5と接続され、出力端子OGは、五電源用ゲート制御回路1fの第5の出力端子 OG55と接続される構成である。
【0205】
次に、ゲート信号回路の具体的な回路例を説明する。ゲート信号回路に必要な動作は、表9に示すように、コントロール信号端子 INCNTが、ロウレベルの場合出力端子 OGは、電源入力端子 IGとほぼ同じ電位が出力され、コントロール信号端子 INCNTが、ハイレベルの場合出力端子 OGは、電源入力端子 アース電位VSSとほぼ同じ電位が出力される事であり、図25は、ゲート信号回路19aであり、第31のP型トランジスタP31及び、第22のN型トランジスタN22で構成され、第31のP型トランジスタP31のソースは、ゲート信号回路19aの電源入力端子 IGと接続され、第22のN型トランジスタN22のソースは、アース電位VSSと接続され、第31のP型トランジスタP31及び、第22のN型トランジスタN22のドレインは共に、ゲート信号回路19aの出力端子 OGと接続され、第31のP型トランジスタP31及び、第22のN型トランジスタN22のゲートは共に、ゲート信号回路19aのコントロール信号端子 INCNTと接続される構成であり、必要な動作が実現できる。
【表9】

【0206】
まず、本回路の電源スイッチがオン状態である場合を説明する。コントロール信号CNTが、ハイレベルの時、五電源用ゲート制御回路は表6に示すように、第1の出力端子OG51及び、第2の出力端子OG52及び、第3の出力端子OG53及び、第4の出力端子OG54及び、第5の出力端子OG55に、アース電位VSSとほぼ同じ電圧が出力され、第18のP型トランジスタP18及び、第19のP型トランジスタP19及び、第20のP型トランジスタP20及び、第21のP型トランジスタP21及び、第22のP型トランジスタP22の、全てがオン状態となる。
【0207】
この状態で、検査用電源供給端子14に電圧が供給されると、その電圧は、第1の電源VDD1及び、第2の電源VDD2及び、第3の電源VDD3及び、第4の電源VDD4及び、第5の電源VDD5に伝播する。
【0208】
次に、本回路の電源スイッチがオフ状態である場合を説明する。コントロール信号CNTが、ロウレベルの時、五電源用ゲート制御回路は表6に示すように、第1の出力端子OG51に、第1の電源VDD1と同じ電圧が出力され、第2の出力端子OG52に、第2の電源VDD2と同じ電圧が出力され、第3の出力端子OG53に、第3の電源VDD3と同じ電圧が出力され、第4の出力端子OG54に、第4の電源VDD4と同じ電圧が出力され、第5の出力端子OG55に、第5の電源VDD5と同じ電圧が出力される。
【0209】
この状態で、第1の電源VDD1及び、第2の電源VDD2及び、第3の電源VDD3及び、第4の電源VDD4及び、第5の電源VDD5に電圧が供給され、検査用電源供給端子14がオープン状態の場合で、たとえば、第18のP型トランジスタP18のゲートと、ソース、すなわち第1の電源VDD1に接続されている側との間の電圧差はゼロであり、第1の電源VDD1から、検査用電源供給端子14に電流が流れる事は無い。
【0210】
第19のP型トランジスタP19及び、第20のP型トランジスタP20及び、第21のP型トランジスタP21及び、第22のP型トランジスタP22でも同様に考えることができ、第2の電源VDD2及び、第3の電源VDD3及び、第4の電源VDD4及び、第5の電源VDD5から、検査用電源供給端子14に電流が流れる事は無い。
【0211】
検査用電源供給端子14は、オープン状態であるが、一時的に電位が高くなった場合は、たとえば、第1の電源VDD1が最も低い電圧のとき、第18のP型トランジスタP18のゲートと、ソース、今回は検査用電源供給端子14に接続されている側との間に電圧差があるため、検査用電源供給端子14から、第1の電源VDD1に電流が流れ、検査用電源供給端子14の電位が、第1の電源VDD1とほぼ同じになるまで電流を流し続け、その後電流は流れなくなる。
【0212】
第2の電源VDD2及び、第3の電源VDD3及び、第4の電源VDD4及び、第5の電源VDD5が最も低い電圧のときでも同様に考えることができ、結果的にあらゆる電源電圧の組み合わせにおいて、検査用電源供給端子14は第1の電源VDD1及び、第2の電源VDD2及び、第3の電源VDD3及び、第4の電源VDD4及び、第5の電源VDD5の中で最も低い電圧以下の電位になる。
【0213】
最終的には、第18のP型トランジスタP18及び、第19のP型トランジスタP19及び、第20のP型トランジスタP20及び、第21のP型トランジスタP21及び、第22のP型トランジスタP22の、全てがオフ状態となる。
【0214】
(実施の形態19)
図24は、本発明の第19の実施形態における、電源スイッチ回路に用いられる五電源用電圧判別回路の回路図を示す。五電源用電圧判別回路18bは、若干動作が不安定となるが、基本的な動作としては、表8に示す動作であり、図23の、五電源用電圧判別回路18aに比べ構成される素子数が少なく、小面積化に有効である。
【0215】
(実施の形態20)
図26は、本発明の第20の実施形態における、電源スイッチ回路に用いられるゲート信号回路の回路図を示す。ゲート信号回路19bは、図25の、ゲート信号回路19aの第31のP型トランジスタP31が、抵抗素子 R19に変更され、基本的な動作としては、表9に示す動作であり、図25の、ゲート信号回路19aと同等回路である。
【0216】
(実施の形態21)
図27は、本発明の第21の実施形態における、電源スイッチ回路に用いられるゲート信号回路の回路図を示す。ゲート信号回路19cは、図25の、ゲート信号回路19aの第31のP型トランジスタP31のゲートが、アース電位VSSに接続され、第32のP型トランジスタP32となっており、基本的な動作としては、表9に示す動作であり、図25の、ゲート信号回路19aと同等回路である。
【0217】
(実施の形態22)
図28は、本発明の第22の実施形態における、電源スイッチ回路の回路図を示す。第18のP型トランジスタP18及び、第19のP型トランジスタP19及び、第20のP型トランジスタP20及び、第21のP型トランジスタP21及び、第22のP型トランジスタP22及び、五電源用ゲート制御回路1f及び、五電源用ウエル電位制御回路2fは、実施の形態18で説明した図22と同じ構成であり、五電源用ゲート制御回路1fのコントロール信号端子INCNT5が、検査用制御入力端子20に接続され、抵抗素子R22が、コントロール信号端子INCNT5と、アース電位VSS間に接続される構成である。
【0218】
基本的な動作としては、表10に示す動作であり、実施の形態18で説明した図22の回路に比べ、五電源用ゲート制御回路1fのコントロール信号端子INCNT5の制御状態、すなわち、検査用制御入力端子20の制御信号を入力しないハイインピーダンスであっても、第18のP型トランジスタP18及び、第19のP型トランジスタP19及び、第20のP型トランジスタP20及び、第21のP型トランジスタP21及び、第22のP型トランジスタP22の、全てがオフ状態とすることが出来、利便性が向上する。
【表10】

【産業上の利用可能性】
【0219】
本発明の電源スイッチ回路は、LSIチップ上で分離された各機能ブロック毎の電源に電圧差が発生しても、電源間をつなぐスイッチのオフ状態において電流を確実に遮断することが出来る構成を有し、システムオンチップの分離された、各機能ブロック毎の電源間に挿入する電源スイッチとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【0220】
【図1】本発明の第1の実施の形態における電源スイッチ回路を示す回路図
【図2】本発明の第2の実施の形態における電源スイッチ回路を示す回路図
【図3】本発明の第3の実施の形態における電源スイッチ回路を示す回路図
【図4】本発明の第4の実施の形態における電源スイッチ回路を示す回路図
【図5】本発明の第5の実施の形態における電源スイッチ回路を示す回路図
【図6】図5の回路動作を説明するための第1の実施の形態における電圧波形図
【図7】図5の回路動作を説明するための第5の実施の形態における電圧波形図
【図8】本発明の第6の実施の形態における電源スイッチ回路を示す回路図
【図9】本発明の第7の実施の形態における電源スイッチ回路を示す回路図
【図10】本発明の第8の実施の形態における電源スイッチ回路を回路図
【図11】本発明の第9の実施の形態における電源スイッチ回路を示す回路図
【図12】本発明の第10の実施の形態における電源スイッチ回路を示す回路図
【図13】本発明の第11の実施の形態における電源スイッチ回路を示す回路図
【図14】本発明の第12の実施の形態における電源スイッチ回路を示す回路図
【図15】本発明の第13の実施の形態における電源スイッチ回路を示す回路図
【図16】本発明の第14の実施の形態における電源スイッチ回路を示す回路図
【図17】本発明の第15の実施の形態における電源スイッチ回路を示す回路図
【図18】従来の電源スイッチ回路を示す回路図
【図19】従来の電源スイッチ回路を示す回路図
【図20】本発明の第16の実施形態における電源スイッチ回路の回路図
【図21】本発明の第17の実施形態における電源スイッチ回路の回路図
【図22】本発明の第18の実施形態における電源スイッチ回路の回路図
【図23】本発明の第18の実施形態における電源スイッチ回路に用いられる五電源用電圧判別回路の回路図
【図24】本発明の第19の実施形態における電源スイッチ回路に用いられる五電源用電圧判別回路の回路図
【図25】本発明の第18の実施形態における電源スイッチ回路に用いられるゲート信号回路19aの回路図
【図26】本発明の第20の実施形態における電源スイッチ回路に用いられるゲート信号回路の回路図
【図27】本発明の第21の実施形態における電源スイッチ回路に用いられるゲート信号回路の回路図
【図28】本発明の第22の実施形態における電源スイッチ回路の回路図
【符号の説明】
【0221】
1a、1b、1c ゲート制御回路
1d 三電源用ゲート制御回路
1e PNゲート制御回路
1f 五電源用ゲート制御回路
2a、2b ウエル電位制御回路
2c,2d,2e 三電源用ウエル電位制御回路
2f 五電源用ウエル電位制御回路
3 第1の電源VDD1の電圧波形
4 第1のP型トランジスタP1のゲート電圧波形
5 第2の電源VDD2の電圧波形
6 第1のP型トランジスタP1及び、第2のP型トランジスタP2がオン状態の期間
7 ノイズにより発生した電位差
8 伝播したノイズ電位
9 第1の電源VDD1の電圧波形
10 第1のP型トランジスタP1のゲート電圧波形
11 第2の電源VDD2の電源電圧波形
12 ノイズにより発生した電位差
13 伝播したノイズ電位
14 検査用電源供給端子
15 検査用信号制御端子
16 検査用ウエル電位制御端子
17a,17b 三電源用電圧判別回路
18a,18b 五電源用電圧判別回路
19a,19b,19c ゲート信号回路
20 検査用制御入力端子
P1〜P32 MOS−P型トランジスタ
N1〜N24 MOS−N型トランジスタ
INV1〜INV4 インバータ回路
R1〜R20 抵抗素子
C1、C2 容量素子
D1 ダイオード素子
CNT コントロール信号
NCNT 反転コントロール信号
VDD1 第1の電源
VDD2 第2の電源
VDD3 第3の電源
VDD4 第4の電源
VDD5 第5の電源
VSS アース電位
IG11、IG12 ゲート制御回路の電源入力端子
OG11、OG12 ゲート制御回路の出力端子
IG21、IG22、IG23 三電源用ゲート制御回路の電源入力端子
OG21、OG22、OG23 三電源用ゲート制御回路の出力端子
IG31、IG32 PNゲート制御回路の電源入力端子
OG31、OG32、OG33 PNゲート制御回路の出力端子
INCNT ゲート制御回路及び、三電源用ゲート制御回路及び、PNゲート制御回路のコントロール信号端子
INNCNT PNゲート制御回路の反転コントロール信号端子
IW11、IW12 ウエル電位制御回路の電源入力端子
VNW ウエル電位制御回路の出力端子
IW21、IW22、IW23 三電源用ウエル電位制御回路の電源入力端子
VNW2 三電源用ウエル電位制御回路の出力端子
IW2S0 三電源用電圧判別回路の電源入力端子
IW2S1,IW2S2 電圧入力端子
VNW2S 出力端子
IG51,IG52,IG53,IG54,IG55 五電源用ゲート制御回路の電源入力端子
OG51,OG52,OG53,OG54,OG55 五電源用ゲート制御回路の出力端子
INCNT5 五電源用ゲート制御回路のコントロール信号端子
IG ゲート信号回路の電源入力端子
INCNT ゲート信号回路のコントロール信号端子
OG ゲート信号回路の出力端子
IW51,IW52,IW53,IW54,IW55 五電源用ウエル電位制御回路の電源入力端子
VNW5 五電源用ウエル電位制御回路の出力端子
IW5S0 五電源用電圧判別回路の電源入力端子
IW5S1,IW5S2,IW5S3,IW5S4 五電源用電圧判別回路の電圧入力端子
VNW5S 五電源用電圧判別回路の出力端子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の電源と第2の電源間に直列に接続される第1のP型トランジスタ及び第2のP型トランジスタと、
前記第1の電源に接続される第1の電源入力端子と、前記第2の電源に接続される第2の電源入力端子と、コントロール信号が入力されるコントロール信号端子と、前記第1のP型トランジスタのゲートに接続される第1の出力端子と、前記第2のP型トランジスタのゲートに接続される第2の出力端子とを備えるゲート制御回路と、
前記第1の電源に接続される第1の電源入力端子と、前記第2の電源に接続される第2の電源入力端子と、前記第1のP型トランジスタのウエル及び前記第2のP型トランジスタのウエルに接続される出力端子とを備えるウエル電位制御回路とを有し、
前記ゲート制御回路は、前記コントロール信号がロウレベルの場合に、前記第1の出力端子に前記第1の電源と同じ電圧を出力し、前記第2の出力端子に前記第2の電源と同じ電圧を出力し、前記コントロール信号がハイレベルの場合に、前記第1の出力端子及び前記第2の出力端子にアース電位を出力し、
前記ウエル電位制御回路は、前記第2の電源の電圧値より前記第1の電源の電圧値が大きい場合に、前記出力端子に前記第1の電源と同じ電圧を出力し、前記第1の電源の電圧値より前記第2の電源の電圧値が大きい場合に、前記出力端子に前記第2の電源と同じ電圧を出力することを特徴とする電源スイッチ回路。
【請求項2】
請求項1記載の電源スイッチ回路であって、
前記ゲート制御回路は、前記第1の電源入力端子と前記アース電位間に直列に接続される第1の抵抗素子及び第1のN型トランジスタと、前記第2の電源入力端子と前記アース電位間に直列に接続される第2の抵抗素子及び第2のN型トランジスタとを備え、
前記第1のN型トランジスタのゲート及び前記第2のN型トランジスタのゲートを前記コントロール信号端子に接続し、前記第1の抵抗素子と前記第1のN型トランジスタとの接続点を前記第1の出力端子とし、前記第2の抵抗素子と前記第2のN型トランジスタとの接続点を前記第2の出力端子とすることを特徴とする電源スイッチ回路。
【請求項3】
請求項1記載の電源スイッチ回路であって、
前記ゲート制御回路は、前記第1の電源入力端子と前記アース電位間に直列に接続される第5のP型トランジスタ及び第1のN型トランジスタと、前記第2の電源入力端子と前記アース電位間に直列に接続される第6のP型トランジスタ及び第2のN型トランジスタとを備え、
前記第1のN型トランジスタのゲート及び前記第2のN型トランジスタのゲートを前記コントロール信号端子に接続し、前記第5のP型トランジスタのゲート及び前記第6のP型トランジスタのゲートを前記アース電位に接続し、前記第5のP型トランジスタと前記第1のN型トランジスタとの接続点を前記第1の出力端子とし、前記第6のP型トランジスタと前記第2のN型トランジスタとの接続点を前記第2の出力端子とすることを特徴とする電源スイッチ回路。
【請求項4】
請求項1記載の電源スイッチ回路であって、
前記ゲート制御回路は、前記第1の電源入力端子と前記アース電位間に直列に接続される第7のP型トランジスタ及び第1のN型トランジスタと、前記第2の電源入力端子と前記アース電位間に直列に接続される第8のP型トランジスタ及び第2のN型トランジスタとを備え、
前記第1のN型トランジスタのゲート及び、前記第2のN型トランジスタのゲート及び、前記第7のP型トランジスタのゲート及び、前記第8のP型トランジスタのゲートを前記コントロール信号端子に接続し、前記第7のP型トランジスタと前記第1のN型トランジスタとの接続点を前記第1の出力端子とし、前記第8のP型トランジスタと前記第2のN型トランジスタとの接続点を前記第2の出力端子とすることを特徴とする電源スイッチ回路。
【請求項5】
請求項1記載の電源スイッチ回路であって、
前記ウエル電位制御回路は、前記第1の電源入力端子と前記出力端子間に接続される第3のP型トランジスタと、前記第2の電源入力端子と前記出力端子間に接続される第4のP型トランジスタとを備え、
前記第3のP型トランジスタのゲートを前記第2の電源入力端子に接続し、前記第4のP型トランジスタのゲートを前記第1の電源入力端子に接続することを特徴とする電源スイッチ回路。
【請求項6】
請求項1記載の電源スイッチ回路であって、
前記第1の電源と前記第1のP型トランジスタのゲートとの間に接続される第1の容量素子と、及び/又は、前記第2の電源と前記第2のP型トランジスタのゲートとの間に接続される第2の容量素子とを備えることを特徴とする電源スイッチ回路。
【請求項7】
第1の電源と第2の電源間に直列に接続される第1のP型トランジスタ及び第2のP型トランジスタと、
前記第1の電源と前記第1のP型トランジスタのゲートとの間に接続される第1の抵抗素子と、前記第2の電源と前記第2のP型トランジスタのゲートとの間に接続される第2の抵抗素子と、前記第2のP型トランジスタのゲート及びアース電位間に接続される第6のN型トランジスタと、前記第1の電源と前記アース電位間に直列に接続される第3の抵抗素子及び第4の抵抗素子及び第7のN型トランジスタと、正転入力端子を前記第3の抵抗素子及び前記第4の抵抗素子間の接続点に接続した第1のオペアンプと、前記第1のオペアンプの反転入力を前記第2の電源に接続する配線と、前記第1のP型トランジスタのゲート及び前記第1のオペアンプの出力との間に接続される第5のN型トランジスタと、前記第5のN型トランジスタのゲート及び前記第6のN型トランジスタのゲート及び前記第7のN型トランジスタのゲートに接続されるコントロール信号端子と、前記第1のP型トランジスタのゲートに接続される第1の出力端子と、前記第2のP型トランジスタのゲートに接続される第2の出力端子とを備えるゲート制御回路と、
前記第1の電源に接続される第1の電源入力端子と、前記第2の電源に接続される第2の電源入力端子と、前記第1のP型トランジスタのウエル及び前記第2のP型トランジスタのウエルに接続される出力端子とを備えるウエル電位制御回路とを有し、
前記ウエル電位制御回路は、前記第2の電源の電圧値より前記第1の電源の電圧値が大きい場合に、前記出力端子に前記第1の電源と同じ電圧を出力し、前記第1の電源の電圧値より前記第2の電源の電圧値が大きい場合に、前記出力端子に前記第2の電源と同じ電圧を出力することを特徴とする電源スイッチ回路。
【請求項8】
請求項1記載の電源スイッチ回路であって、
前記第1のP型トランジスタと前記第2のP型トランジスタの接続点に、検査用電源供給端子を備えることを特徴とする電源スイッチ回路。
【請求項9】
第1の電源と第2の電源間に直列に接続される第9のP型トランジスタ及び第10のP型トランジスタと、
前記第9のP型トランジスタ及び前記第10のP型トランジスタの接続点と第3の電源間に接続される第11のP型トランジスタと、
前記第1の電源に接続される第1の電源入力端子と、前記第2の電源に接続される第2の電源入力端子と、前記第3の電源に接続される第3の電源入力端子と、コントロール信号が入力されるコントロール信号端子と、前記第9のP型トランジスタのゲートに接続される第1の出力端子と、前記第10のP型トランジスタのゲートに接続される第2の出力端子と、前記第11のP型トランジスタのゲートに接続される第3の出力端子とを備える三電源用ゲート制御回路と、
前記第1の電源に接続される第1の電源入力端子と、前記第2の電源に接続される第2の電源入力端子と、前記第3の電源に接続される第3の電源入力端子と、前記第9のP型トランジスタのウエル及び前記第10のP型トランジスタのウエル及び前記第11のP型トランジスタのウエルに接続される出力端子とを備える三電源用ウエル電位制御回路と、
前記第9のP型トランジスタ、前記第10のP型トランジスタ、及び前記第11のP型トランジスタの接続点に接続される検査用電源供給端子とを有し、
前記三電源用ゲート制御回路は、前記コントロール信号がロウレベルの場合に、前記第1の出力端子に前記第1の電源と同じ電圧を出力し、前記第2の出力端子に前記第2の電源と同じ電圧を出力し、前記第3の出力端子に前記第3の電源と同じ電圧を出力し、前記コントロール信号がハイレベルの場合に、前記第1の出力端子及び前記第2の出力端子及び前記第3の出力端子に前記アース電位を出力し、
前記三電源用ウエル電位制御回路は、前記第1の電源の電圧値が前記第2の電源の電圧値及び前記第3の電源の電圧値より大きい場合に、前記出力端子に前記第1の電源と同じ電圧を出力し、前記第2の電源の電圧値が前記第1の電源の電圧値及び前記第3の電源の電圧値より大きい場合に、前記出力端子に前記第2の電源と同じ電圧を出力し、前記第3の電源の電圧値が前記第1の電源の電圧値及び前記第2の電源の電圧値より大きい場合に、前記出力端子に前記第3の電源と同じ電圧を出力することを特徴とする電源スイッチ回路。
【請求項10】
請求項9記載の電源スイッチ回路であって、
前記三電源用ゲート制御回路は、前記第1の電源入力端子と前記アース電位間に直列に接続される第5の抵抗素子及び第8のN型トランジスタと、前記第2の電源入力端子と前記アース電位間に直列に接続される第6の抵抗素子及び第9のN型トランジスタと、前記第3の電源入力端子と前記アース電位間に直列に接続される第7の抵抗素子及び第10のN型トランジスタとを備え、
前記第8のN型トランジスタのゲート及び、前記第9のN型トランジスタのゲート及び、前記第10のN型トランジスタのゲートを前記コントロール信号端子に接続し、
前記第5の抵抗素子と前記第8のN型トランジスタとの接続点を前記第1の出力端子とし、前記第6の抵抗素子と前記第9のN型トランジスタとの接続点を前記第2の出力端子とし、前記第7の抵抗素子と前記第10のN型トランジスタとの接続点を前記第3の出力端子とすることを特徴とする電源スイッチ回路。
【請求項11】
請求項9記載の電源スイッチ回路であって、
前記三電源用ウエル電位制御回路は、第1と第2のウエル電位制御回路を含み、
前記第1と第2のウエル電位制御回路のそれぞれは、第1の電源入力端子と出力端子間に接続する第3のP型トランジスタと、第2の電源入力端子と前記出力端子間に接続する第4のP型トランジスタとを備え、前記第3のP型トランジスタのゲートを前記第2の電源入力端子と接続し、前記第4のP型トランジスタのゲートを前記第1の電源入力端子と接続するものであり、
前記三電源用ウエル電位制御回路の第1の電源入力端子を前記第1のウエル電位制御回路の第1の電源入力端子に接続し、前記三電源用ウエル電位制御回路の第2の電源入力端子を前記第1のウエル電位制御回路の第2の電源入力端子に接続し、前記三電源用ウエル電位制御回路の第3の電源入力端子を前記第2のウエル電位制御回路の第2の電源入力端子に接続し、前記第1のウエル電位制御回路の出力端子を前記第2のウエル電位制御回路の第1の電源入力端子に接続し、前記第2のウエル電位制御回路の出力端子を前記三電源用ウエル電位制御回路の出力端子とすることを特徴とする電源スイッチ回路。
【請求項12】
第1の電源と第2の電源間に接続される第11のN型トランジスタと、
前記第11のN型トランジスタのゲートとアース電位間に接続される第8の抵抗素子と、
前記第11のN型トランジスタのゲート及び前記第8の抵抗素子の接続点に接続される検査用信号入力端子とを備えることを特徴とする電源スイッチ回路。
【請求項13】
第1の電源と第2の電源間に接続される第11のN型トランジスタと、
前記第11のN型トランジスタのゲートとアース電位間に接続される第8の抵抗素子と、
前記第11のN型トランジスタのゲート及び前記第8の抵抗素子の接続点と前記第1の電源間に接続され、ゲートに反転コントロール信号が入力される第12のP型トランジスタとを備えることを特徴とする電源スイッチ回路。
【請求項14】
第1の電源と第2の電源間に接続される第11のN型トランジスタと、
前記第11のN型トランジスタのゲートとアース電位間に接続される第8の抵抗素子と、
前記第1の電源と第3の電源間に接続される第12のN型トランジスタと、
前記第12のN型トランジスタのゲートと前記アース電位間に接続される第9の抵抗素子と、
前記第1の電源と第4の電源間に接続される第13のN型トランジスタと、
前記第13のN型トランジスタのゲートと前記アース電位間に接続される第10の抵抗素子と、
前記第11のN型トランジスタのゲート及び前記第8の抵抗素子の接続点と、前記第12のN型トランジスタのゲート及び前記第9の抵抗素子の接続点と、前記第13のN型トランジスタのゲート及び前記第10の抵抗素子の接続点とに共通に接続される検査用信号入力端子とを備えることを特徴とする電源スイッチ回路。
【請求項15】
第1の電源と第2の電源間に接続され、トリプルウエルプロセスによりウエル電位が制御可能な第11のN型トランジスタと、
前記第11のN型トランジスタのゲートとアース電位間に接続される第8の抵抗素子と、
前記第11のN型トランジスタのウエルに接続される検査用ウエル電位制御端子と、
前記第11のN型トランジスタのゲートに接続される検査用信号入力端子とを備えることを特徴とする電源スイッチ回路。
【請求項16】
第1の電源と第2の電源間に接続され、トリプルウエルプロセスによりウエル電位が制御可能な第11のN型トランジスタと、
前記第11のN型トランジスタのゲート及びアース電位間に接続される第8の抵抗素子と、
前記第11のN型トランジスタのウエルに接続される検査用ウエル電位制御端子と、
前記第11のN型トランジスタのゲート及び前記第8の抵抗素子の接続点と前記第1の電源間に接続され、ゲートに反転コントロール信号が入力される第12のP型トランジスタとを備えることを特徴とする電源スイッチ回路。
【請求項17】
第1の電源と第2の電源間に直列に接続される第1のP型トランジスタ及び第2のP型トランジスタと、
前記第1の電源と前記第2の電源間に接続される第14のN型トランジスタと、
前記第1の電源に接続される第1の電源入力端子と、前記第2の電源に接続される第2の電源端子と、コントロール信号が入力されるコントロール信号端子と、反転コントロール信号が入力される反転コントロール信号端子と、前記第1のP型トランジスタのゲートに接続される第1の出力端子と、前記第2のP型トランジスタのゲートに接続される第2の出力端子と、前記第14のN型トランジスタのゲートに接続される第3の出力端子とを備えるPNゲート制御回路と、
前記第1の電源に接続される第1の電源入力端子と、前記第2の電源に接続される第2の電源入力端子と、前記第1のP型トランジスタのウエル及び前記第2のP型トランジスタのウエルに接続される出力端子とを備えるウエル電位制御回路とを有し、
前記PNゲート制御回路は、前記コントロール信号がロウレベルで前記反転コントロール信号がハイレベルの場合に、第1の出力端子に前記第1の電源と同じ電圧を出力し、第2の出力端子に前記第2の電源と同じ電圧を出力し、第3の出力端子に前記アース電位を出力し、前記コントロール信号がハイレベルで前記反転コントロール信号がロウレベルの場合に、第1の出力端子及び第2の出力端子にアース電位を出力し、第3の出力端子に前記第1の電源と同じ電圧を出力し、
前記ウエル電位制御回路は、前記第2の電源の電圧値より前記第1の電源の電圧値が大きい場合に、前記出力端子に前記第1の電源と同じ電圧を出力し、前記第1の電源の電圧値より前記第2の電源の電圧値が大きい場合に、前記出力端子に前記第2の電源と同じ電圧を出力することを特徴とする電源スイッチ回路。
【請求項18】
請求項17記載の電源スイッチ回路であって、
前記PNゲート制御回路は、前記第1の電源入力端子と前記アース電位間に直列に接続される第11の抵抗素子及び第15のN型トランジスタと、前記第2の電源入力端子と前記アース電位間に直列に接続される第12の抵抗素子及び第16のN型トランジスタと、前記第1の電源と前記アース電位間に直列に接続される第13のP型トランジスタ及び第13の抵抗素子とを備え、
前記第15のN型トランジスタのゲート及び前記第16のN型トランジスタのゲートを前記コントロール信号端子に接続し、前記第13のP型トランジスタのゲートを前記反転コントロール信号端子に接続し、前記第11の抵抗素子と前記第15のN型トランジスタとの接続点を前記第1の出力端子に接続し、前記第12の抵抗素子と前記第16のN型トランジスタとの接続点を前記第2の出力端子に接続し、前記第13のP型トランジスタと前記第13の抵抗素子と接続点を前記第3の出力端子に接続することを特徴とする電源スイッチ回路。
【請求項19】
第1の電源と第2の電源間に直列に接続される第1のP型トランジスタ及び第2のP型トランジスタと、
前記第1の電源と前記第2の電源間に接続される第14のN型トランジスタと、
前記第1の電源と前記第1のP型トランジスタのゲートとの間に接続される第14の抵抗素子と、
前記第2の電源と前記第2のP型トランジスタのゲートとの間に接続される第15の抵抗素子と、
前記第2のP型トランジスタのゲート及びアース電位間に接続される第18のN型トランジスタと、
前記第1の電源とアース電位間に直列に接続される第17の抵抗素子及び第18の抵抗素子及び第17のN型トランジスタと、
正転入力端子を前記第17の抵抗素子及び前記第18の抵抗素子間の接続点に接続した第1のオペアンプと、
前記第1のオペアンプの反転入力と前記第2の電源を接続する配線と、
前記第1のP型トランジスタのゲート及び前記第1のオペアンプの出力との間に接続される第20のN型トランジスタと、
前記第14のN型トランジスタのゲート及びアース電位間に接続される第16の抵抗素子と、
前記第14のN型トランジスタのゲート及び前記第1のオペアンプの出力との間に接続される第19のN型トランジスタと、
前記第17のN型トランジスタのゲート及び、前記第18のN型トランジスタのゲート及び、前記第19のN型トランジスタのゲート及び、前記第20のN型トランジスタのゲートに接続されるコントロール信号端子と、
第1の電源入力端子及び、第2の電源入力端子及び、出力端子を備えるウエル電位制御回路とを有し、
前記ウエル電位制御回路は、前記第2の電源の電圧値より前記第1の電源の電圧値が大きい場合に、前記出力端子に前記第1の電源と同じ電圧を出力し、前記第1の電源の電圧値より前記第2の電源の電圧値が大きい場合に、前記出力端子に前記第2の電源と同じ電圧を出力することを特徴とする電源スイッチ回路。
【請求項20】
請求項9記載の電源スイッチ回路であって、
前記三電源用ウエル電位制御回路は、第1と第2と第3の三電源用電圧判別回路を含み、
前記第1と第2と第3の三電源用電圧判別回路のそれぞれは、電源入力端子と出力端子間に直列に接続する第14と第15のP型トランジスタと、電源入力端子と出力端子間に接続する第20のN型トランジスタとを備え、
前記第20のN型トランジスタのゲートは前記電源入力端子に接続されるものであり、
前記三電源用ウエル電位制御回路の第1の電源入力端子は、前記第1の三電源用電圧判別回路の電源入力端子に接続し、前記三電源用ウエル電位制御回路の第2の電源入力端子は、前記第2の三電源用電圧判別回路の電源入力端子に接続し、前記三電源用ウエル電位制御回路の第3の電源入力端子は、前記第3の三電源用電圧判別回路の電源入力端子に接続し、
前記第1の三電源用電圧判別回路の第14と第15のP型トランジスタのゲートである第1の電圧入力端子と第2の電圧入力端子はそれぞれ、前記三電源用ウエル電位制御回路の第2の電源入力端子と、前記三電源用ウエル電位制御回路の第3の電源入力端子、または、前記三電源用ウエル電位制御回路の第3の電源入力端子と、前記三電源用ウエル電位制御回路の第2の電源入力端子に接続し、
前記第2の三電源用電圧判別回路の第14と第15のP型トランジスタのゲートである第1の電圧入力端子と第2の電圧入力端子はそれぞれ、前記三電源用ウエル電位制御回路の第1の電源入力端子と、前記三電源用ウエル電位制御回路の第3の電源入力端子、または、前記三電源用ウエル電位制御回路の第3の電源入力端子と、前記三電源用ウエル電位制御回路の第1の電源入力端子に接続し、
前記第3の三電源用電圧判別回路の第14と第15のP型トランジスタのゲートである第1の電圧入力端子と第2の電圧入力端子はそれぞれ、前記三電源用ウエル電位制御回路の第1の電源入力端子と、前記三電源用ウエル電位制御回路の第2の電源入力端子、または、前記三電源用ウエル電位制御回路の第2の電源入力端子と、前記三電源用ウエル電位制御回路の第1の電源入力端子に接続し、
前記三電源用ウエル電位制御回路の出力端子は、前記第1と第2と第3の三電源用電圧判別回路の出力端子に接続することを特徴とする電源スイッチ回路。
【請求項21】
請求項9記載の電源スイッチ回路であって、
前記三電源用ウエル電位制御回路は、第1と第2と第3の三電源用電圧判別回路を含み、
前記第1と第2と第3の三電源用電圧判別回路のそれぞれは、電源入力端子と出力端子間に直列に接続する第14と第15のP型トランジスタとを備え、
前記三電源用ウエル電位制御回路の第1の電源入力端子は、前記第1の三電源用電圧判別回路の電源入力端子に接続し、前記三電源用ウエル電位制御回路の第2の電源入力端子は、前記第2の三電源用電圧判別回路の電源入力端子に接続し、前記三電源用ウエル電位制御回路の第3の電源入力端子は、前記第3の三電源用電圧判別回路の電源入力端子に接続し、
前記第1の三電源用電圧判別回路の第14と第15のP型トランジスタのゲートである第1の電圧入力端子と第2の電圧入力端子はそれぞれ、前記三電源用ウエル電位制御回路の第2の電源入力端子と、前記三電源用ウエル電位制御回路の第3の電源入力端子、または、前記三電源用ウエル電位制御回路の第3の電源入力端子と、前記三電源用ウエル電位制御回路の第2の電源入力端子に接続し、
前記第2の三電源用電圧判別回路の第14と第15のP型トランジスタのゲートである第1の電圧入力端子と第2の電圧入力端子はそれぞれ、前記三電源用ウエル電位制御回路の第1の電源入力端子と、前記三電源用ウエル電位制御回路の第3の電源入力端子、または、前記三電源用ウエル電位制御回路の第3の電源入力端子と、前記三電源用ウエル電位制御回路の第1の電源入力端子に接続し、
前記第3の三電源用電圧判別回路の第14と第15のP型トランジスタのゲートである第1の電圧入力端子と第2の電圧入力端子はそれぞれ、前記三電源用ウエル電位制御回路の第1の電源入力端子と、前記三電源用ウエル電位制御回路の第2の電源入力端子、または、前記三電源用ウエル電位制御回路の第2の電源入力端子と、前記三電源用ウエル電位制御回路の第1の電源入力端子に接続し、
前記三電源用ウエル電位制御回路の出力端子は、前記第1と第2と第3の三電源用電圧判別回路の出力端子に接続することを特徴とする電源スイッチ回路。
【請求項22】
検査用電源供給端子と第1の電源間に接続される第18のP型トランジスタ、前記検査用電源供給端子と第2の電源間に接続される第19のP型トランジスタ、前記検査用電源供給端子と第3の電源間に接続される第20のP型トランジスタ、前記検査用電源供給端子と第4の電源間に接続される第21のP型トランジスタ、及び前記検査用電源供給端子と第5の電源間に接続される第22のP型トランジスタと、
前記第1の電源に接続される第1の電源入力端子と、前記第2の電源に接続される第2の電源入力端子と、前記第3の電源に接続される第3の電源入力端子と、前記第4の電源に接続される第4の電源入力端子と、前記第5の電源に接続される第5の電源入力端子と、コントロール信号が入力されるコントロール信号端子と、前記第18のP型トランジスタのゲートに接続される第1の出力端子と、前記第19のP型トランジスタのゲートに接続される第2の出力端子と、前記第20のP型トランジスタのゲートに接続される第3の出力端子と、前記第21のP型トランジスタのゲートに接続される第4の出力端子と、前記第22のP型トランジスタのゲートに接続される第5の出力端子とを備える五電源用ゲート制御回路と、
前記第1の電源に接続される第1の電源入力端子と、前記第2の電源に接続される第2の電源入力端子と、前記第3の電源に接続される第3の電源入力端子と、前記第4の電源に接続される第4の電源入力端子と、前記第5の電源に接続される第5の電源入力端子と、前記第18のP型トランジスタのウエル及び、前記第19のP型トランジスタのウエル及び、前記第20のP型トランジスタのウエル及び、前記第21のP型トランジスタのウエル及び、前記第22のP型トランジスタのウエル、に同時に接続される出力端子とを備える五電源用ウエル電位制御回路とを有し、
前記五電源用ゲート制御回路は、前記コントロール信号がロウレベルの場合に、前記第1の出力端子に前記第1の電源と同じ電圧を出力し、前記第2の出力端子に前記第2の電源と同じ電圧を出力し、前記第3の出力端子に前記第3の電源と同じ電圧を出力し、前記第4の出力端子に前記第4の電源と同じ電圧を出力し、前記第5の出力端子に前記第5の電源と同じ電圧を出力し、前記コントロール信号がハイレベルの場合に、前記第1の出力端子及び前記第2の出力端子及び前記第3の出力端子及び前記第4の出力端子及び前記第5の出力端子に前記アース電位を出力し、
前記五電源用ウエル電位制御回路は、前記第1の電源の電圧値が、前記第2の電源の電圧値及び、前記第3の電源の電圧値及び、前記第4の電源の電圧値及び、前記第5の電源の電圧値より大きい場合に、前記出力端子に前記第1の電源と同じ電圧を出力し、前記第2の電源の電圧値が前記第1の電源の電圧値及び、前記第3の電源の電圧値及び、前記第4の電源の電圧値及び、前記第5の電源の電圧値より大きい場合に、前記出力端子に前記第2の電源と同じ電圧を出力し、前記第3の電源の電圧値が前記第1の電源の電圧値及び、前記第2の電源の電圧値及び、前記第4の電源の電圧値及び、前記第5の電源の電圧値より大きい場合に、前記出力端子に前記第3の電源と同じ電圧を出力し、前記第4の電源の電圧値が前記第1の電源の電圧値及び、前記第2の電源の電圧値及び、前記第3の電源の電圧値及び、前記第5の電源の電圧値より大きい場合に、前記出力端子に前記第4の電源と同じ電圧を出力し、前記第5の電源の電圧値が前記第1の電源の電圧値及び、前記第2の電源の電圧値及び、前記第3の電源の電圧値及び、前記第4の電源の電圧値より大きい場合に、前記出力端子に前記第5の電源と同じ電圧を出力することを特徴とする電源スイッチ回路。
【請求項23】
請求項22記載の電源スイッチ回路であって、
前記五電源用ウエル電位制御回路は、第1と第2と第3と第4と第5の五電源用電圧判別回路を含み、
前記第1と第2と第3と第4と第5の五電源用電圧判別回路はそれぞれ、電源入力端子と、第1と第2と第3と第4の電源入力端子と、出力端子を有し、
前記第1の五電源用電圧判別回路の電源入力端子は、前記五電源用ウエル電位制御回路の第1の電源入力端子に接続し、前記第1の五電源用電圧判別回路の第1と第2と第3と第4の電源入力端子は、それぞれ、前記五電源用ウエル電位制御回路の第2の電源入力端子又は、第3の電源入力端子又は、第4の電源入力端子又は、第5の電源入力端子のいずれかに接続し、
前記第2の五電源用電圧判別回路の電源入力端子は、前記五電源用ウエル電位制御回路の第2の電源入力端子に接続し、前記第2の五電源用電圧判別回路の第1と第2と第3と第4の電源入力端子は、それぞれ、前記五電源用ウエル電位制御回路の第1の電源入力端子又は、第3の電源入力端子又は、第4の電源入力端子又は、第5の電源入力端子のいずれかに接続し、
前記第3の五電源用電圧判別回路の電源入力端子は、前記五電源用ウエル電位制御回路の第3の電源入力端子に接続し、前記第3の五電源用電圧判別回路の第1と第2と第3と第4の電源入力端子は、それぞれ、前記五電源用ウエル電位制御回路の第1の電源入力端子又は、第2の電源入力端子又は、第4の電源入力端子又は、第5の電源入力端子のいずれかに接続し、
前記第4の五電源用電圧判別回路の電源入力端子は、前記五電源用ウエル電位制御回路の第4の電源入力端子に接続し、前記第4の五電源用電圧判別回路の第1と第2と第3と第4の電源入力端子は、それぞれ、前記五電源用ウエル電位制御回路の第1の電源入力端子又は、第2の電源入力端子又は、第3の電源入力端子又は、第5の電源入力端子のいずれかに接続し、
前記第5の五電源用電圧判別回路の電源入力端子は、前記五電源用ウエル電位制御回路の第5の電源入力端子に接続し、前記第5の五電源用電圧判別回路の第1と第2と第3と第4の電源入力端子は、それぞれ、前記五電源用ウエル電位制御回路の第1の電源入力端子又は、第2の電源入力端子又は、第3の電源入力端子又は、第4の電源入力端子のいずれかに接続し、
前記それぞれの五電源用電圧判別回路の全ての出力端子は、1つに接続し、五電源用ウエル電位制御回路の出力端子とすることを特徴とする電源スイッチ回路。
【請求項24】
請求項22記載の電源スイッチ回路であって、
前記五電源用ゲート制御回路は、第1と第2と第3と第4と第5のゲート信号回路を含み、
前記第1と第2と第3と第4と第5のゲート信号回路はそれぞれ、電源入力端子と、コントロール信号端子と、出力端子を有し、
前記第1と第2と第3と第4と第5のゲート信号回路の全てのコントロール信号端子は、前記五電源用ゲート制御回路のコントロール信号端子に接続し、
前記第1と第2と第3と第4と第5のゲート信号回路の電源入力端子はそれぞれ、前記五電源用ゲート制御回路の第1と第2と第3と第4と第5の電源入力端子に接続し、
前記第1と第2と第3と第4と第5のゲート信号回路の出力端子はそれぞれ、前記五電源用ゲート制御回路の第1と第2と第3と第4と第5の出力端子に接続することを特徴とする電源スイッチ回路。
【請求項25】
請求項23記載の電源スイッチ回路であって、
前記五電源用電圧判別回路は、電源入力端子と出力端子間に直列に接続する、第23と第24と第25と第26のP型トランジスタと、電源入力端子と出力端子間に直列に接続する、第21のN型トランジスタとを備え、
前記第21のN型トランジスタのゲートは前記電源入力端子に接続し、
前記第23と第24と第25と第26のP型トランジスタのゲートを、それぞれ、第1と第2と第3と第4の電源入力端子とすることを特徴とする電源スイッチ回路。
【請求項26】
請求項23記載の電源スイッチ回路であって、
前記五電源用電圧判別回路は、電源入力端子と出力端子間に直列に接続する、第27と第28と第29と第30のP型トランジスタを備え、
前記第27と第28と第29と第30のP型トランジスタのゲートを、それぞれ、第1と第2と第3と第4の電源入力端子とすることを特徴とする電源スイッチ回路。
【請求項27】
請求項22記載の電源スイッチ回路であって、
前記コントロール信号端子に検査用制御入力端子を接続し、
前記コントロール信号端子と前記検査用制御入力端子の接続点と、アース電位間に直列に接続される第20の抵抗素子を備えることを特徴とする電源スイッチ回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2006−311507(P2006−311507A)
【公開日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−56395(P2006−56395)
【出願日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】