説明

導電性側壁スペーサを有する不揮発性メモリ装置及びその製造方法

【課題】従来の窒化膜側壁を電荷トラップ媒体に利用する場合の信頼性劣化を改善した不揮発性メモリ装置を提供する。
【解決手段】半導体基板21上のゲート絶縁膜22Aと、該ゲート絶縁膜上に順に積層して形成された第1電極膜23、第2電極膜24、及びハードマスク膜25を有するゲート100と、該ゲートの第1電極膜23及び第2電極膜24の両側壁に形成された一対の再酸化側壁スペーサ27と、該再酸化側壁スペーサ及びゲート100のハードマスク膜25の両側壁上に形成された一対の側壁スペーサ28Aと、一対の側壁スペーサ28A上に形成された、電荷を捕獲及び放出する一対の導電性側壁スペーサ29Bと、半導体基板21内に形成された一対のLDD領域26と、半導体基板21内に形成されたソース/ドレイン領域30とを備え、導電性側壁スペーサ29Bが、ゲート100及び側壁スペーサ28Aよりも低い高さを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体メモリ装置に関し、特に、一対のポリシリコンをベースにした導電性側壁スペーサを有する不揮発性メモリ装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
データを格納するために用いられる半導体メモリ装置は、一般的に揮発性(volatile)及び不揮発性(non-volatile)メモリ装置に区別することができる。揮発性メモリ装置は、電源供給が中断されると格納されたデータを失うが、不揮発性メモリ装置は電源供給が中断されても格納されたデータを保持する。したがって、不揮発性メモリ装置は、例えば、移動電話システム、音楽及び/または映像データを格納するためのメモリカード及びその他の応用装置のような、電源を常時使用することができなかったり、度々中断されたり、または低電力の使用が要求されたりするシステムや器機に幅広く用いられる。
【0003】
多種多様の不揮発性メモリ装置の中で、代表的な例としては、浮遊ゲートを用いて情報を格納するフラッシュメモリがある。
【0004】
フラッシュメモリは、プログラム及び消去動作を通じて、セル領域のトランジスタに格納された情報を変更する。このとき、プログラム及び消去動作は約10V以上の大きな電圧レベルが必要であり、このような大きい電圧レベルを生成するためにフラッシュメモリは、複数のポンピング回路を周辺回路領域に備える。ところで、ポンピング回路が多くなるほど半導体装置の集積度が低くなり、製品の価格が上がるという問題がある。また、フラッシュメモリは、上述した大きな電圧レベルを使用してもトランジスタ及び配線が絶縁破壊されないように形成しなければならないという技術的な困難がある。
【0005】
さらに、フラッシュメモリは、保持時間(retention time)が他の不揮発性メモリ装置に比べて長いという長所がある反面、その動作電圧が非常に高くて速度が遅いという短所がある。そして、浮遊ゲートをゲート電極の垂直方向に配置する場合、装置の集積化は簡単であるが、他方では高集積化につれてエッチング及びコンタクト形成が困難になってしまうという問題がある 最近、上述したようなフラッシュメモリの短所を克服するために、ソノス(Silicon-Oxide-Nitride-Oxide-Silicon、SONOS)構造を有するソノス型不揮発性メモリ装置に対する研究が活発に行われている。
【0006】
ソノス型不揮発性メモリ装置は、一般的に半導体基板上に酸化膜、窒化膜、酸化膜及び多結晶シリコン膜が順に積層された構造を有する。ここで、2層の酸化膜の間にサンドイッチ(Sandwitch)される窒化膜は、電荷がトラップされる電荷捕獲媒体(electric charge trappingmedium)として用いられる。電荷捕獲媒体は、ソノス型不揮発性メモリ装置の情報を格納する場所である。したがって、窒化膜は、通常のフラッシュメモリの浮遊ゲートの機能と類似の機能を有する。
【0007】
しかし、一般的なソノス型不揮発性メモリ装置は、ONO(Oxide-Nitride-Oxide)構造の酸化膜/窒化膜の界面、或いはONO構造の窒化膜に形成される量子井戸(Quantum well)に電荷がトラップ/ディトラップ(Trap/detrap)される方法を利用するため、保持時間及びゲート酸化膜の寿命などに問題がある可能性があり、また装置を集積化させることも非常に困難である。
【0008】
以上のようなONO構造の問題点を解決するために側壁スペーサ形態の電荷捕獲媒体を利用する方法が提案された。
【0009】
図1は、従来の、側壁スペーサ形態の電荷捕獲媒体を有するSONOS型不揮発性メモリ装置の構造を示す断面図である。
【0010】
図1に示されているように、従来の側壁スペーサ形態の電荷捕獲媒体を有するソノス型不揮発性メモリ装置は、半導体基板11上に形成されたゲート絶縁膜12、ゲート電極13、ゲート電極13の両側壁に形成された第1SiO側壁スペーサ15A、第1SiO側壁スペーサ15A上に形成された窒化シリコンSiN側壁スペーサ14、SiN側壁スペーサ14上に形成された第2SiO側壁スペーサ15B、及び半導体基板11内に形成されたソース領域Sとドレイン領域Dを有する。
【0011】
上記SONOS型不揮発性メモリ装置は、1対のSiN側壁スペーサ14がビットAとビットBを格納する役割をし、1セル当たり2ビットの具現が可能である。しかしながら、相変らずSiN側壁スペーサ14に電荷をトラップ/ディトラップさせているため、通常のONO誘電体構造と同様に低信頼性の問題がある。
【0012】
図2Aは、従来の、側壁スペーサ形態の電荷捕獲媒体を有するソノス型不揮発性メモリ装置に係るチャージング状態に依存するしきい値電圧特性を示す概念図である。図において、横軸はゲート電圧Vgを示し、縦軸はドレイン電流Idを示す。
【0013】
図2Aにおいて、ソース領域に負(-)電荷が格納されている場合、ソース領域に負(Low)のバイアス電圧を、ドレイン領域に正(High)のバイアス電圧をかけてId-Vgを測定すれば、測定値が図示の「フォワード(Forward)」曲線を形成する。即ち、しきい値電圧Vthは大きくなる方向へ移動する。
【0014】
反対に、ソース領域に正のバイアス電圧を、ドレイン領域に負のバイアス電圧をかけてId-Vgを測定すると、「リバース」曲線になる。即ち、しきい値電圧Vthは小さくなる方向へ移動する。しかも、この場合、しきい値電圧は、電荷がほぼない状態「フレッシュ(Fresh)」に近い状態のしきい値電圧になる。
【0015】
図2Bは、従来の、側壁スペーサ形態の電荷捕獲媒体を有するソノス型不揮発性メモリ装置に係る、フレッシュ(Fresh)、書込(Writing)、及び消去(Erasing)動作時のしきい値電圧(Vth)の特性を示す図である。図において、横軸、縦軸はそれぞれ、ゲート電圧Vgと、ドレイン電流Idを示す。
【0016】
図2Bに示されているように、消去動作後のId-Vg特性、即ちしきい値電圧特性が劣化している。
【0017】
また、上述したように、窒化膜を電荷捕獲媒体として使用する従来の不揮発性メモリ装置では、電荷が窒化膜と酸化膜との界面、及び窒化膜内部にもトラップされることができるため、トラップ及びディトラップされる電荷量を制御することが難しいという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
本発明は、上記のような従来の技術の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、側壁スペーサを電荷捕獲媒体として利用する場合の信頼性を改善することができる、導電性側壁スペーサを有する不揮発性メモリ装置及びその製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0019】
上記の課題を解決するために、本発明に係る不揮発性メモリ装置は、半導体基板と、前記半導体基板上に形成された第1電極膜と、前記第1電極膜上に形成された第2電極膜と、前記第2電極膜上に形成されたハードマスク膜とを備えて形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート構造と、前記ゲート構造の前記第1電極膜及び前記第2電極膜の両側壁に形成された一対の再酸化側壁スペーサと、一対の前記再酸化側壁スペーサ及び前記ゲート構造の前記ハードマスク膜の両側壁上に形成された一対の側壁スペーサと、一対の前記側壁スペーサ上に形成された、電荷をトラップ及びディトラップする一対の導電性側壁スペーサと、前記ゲート構造の両側壁、一対の前記側壁スペーサ、及び一対の前記導電性側壁スペーサの下の前記半導体基板内に形成された一対のLDD領域と、前記ゲート構造の両側の、一対の前記導電性側壁スペーサの外側エッジ部を含む外側領域下の前記半導体基板内に形成された、前記LDD領域と接続するソース/ドレイン領域とを備え、前記導電性側壁スペーサが前記ゲート構造及び前記側壁スペーサよりも低い高さを有することを特徴とする。
【0020】
また、本発明に係る不揮発性メモリ装置の製造方法は、半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上に、第1電極膜、第2電極膜、及びハードマスク膜が順に積層されたゲート構造を形成する工程と、前記ゲート構造外側の前記半導体基板内に一対のLDD領域を形成する工程と、前記ゲート構造の前記第1電極膜及び前記第2電極膜の両側壁に一対の再酸化側壁スペーサを形成する工程と、一対の前記再酸化側壁スペーサ及び前記ゲート構造の前記ハードマスク膜の両側壁上に一対の側壁スペーサを形成する工程と、前記側壁スペーサ上に、隣接する単位セル間で互いに絶縁される一対の導電性側壁スペーサを形成する工程と、前記ゲート構造の両側の、一対の前記導電性側壁スペーサの外側エッジ部を含む外側領域下の前記半導体基板内に、前記LDD領域と接続するソース/ドレイン領域を形成する工程とを含み、前記導電性側壁スペーサが前記ゲート構造及び前記側壁スペーサよりも低い高さを有するように形成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明に係る不揮発性メモリ装置によれば、1対の導電性側壁スペーサを用いることにより、低い駆動電圧でも不揮発性メモリ装置を高速に動作させることができるという効果がある。
【0022】
また、本発明に係る不揮発性メモリ装置によれば、フラッシュメモリとほぼ同様な保持時間を得ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】従来の、側壁スペーサ形態の電荷捕獲媒体を有するSONOS型不揮発性メモリ装置の構造を示す断面図である。
【図2A】従来の技術に係るチャージング状態に依存するしきい値電圧特性を示す概念図である。
【図2B】従来の技術に係るフレッシュ、書込、および消去動作時のしきい値電圧特性を示す図である。
【図3】本発明の好ましい実施の形態に係る不揮発性メモリ装置のセルトランジスタの構成を示すレイアウト図である。
【図4】図3のI-I'ラインに沿った不揮発性メモリ装置の構成を示す断面図である。
【図5A】図4に示したソノス型の不揮発性メモリ装置の製造方法を示す断面図である。
【図5B】図4に示したソノス型の不揮発性メモリ装置の製造方法を示す断面図である。
【図5C】図4に示したソノス型の不揮発性メモリ装置の製造方法を示す断面図である。
【図5D】図4に示したソノス型の不揮発性メモリ装置の製造方法を示す断面図である。
【図5E】図4に示したソノス型の不揮発性メモリ装置の製造方法を示す断面図である。
【図5F】図4に示したソノス型の不揮発性メモリ装置の製造方法を示す断面図である。
【図5G】図4に示したソノス型の不揮発性メモリ装置の製造方法を示す断面図である。
【図6A】導電性側壁スペーサの絶縁方法を示す平面図である。
【図6B】導電性側壁スペーサの絶縁方法を示す平面図である。
【図6C】導電性側壁スペーサの絶縁方法を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の最も好ましい実施の形態に係る導電性側壁スペーサを有する不揮発性メモリ装置を、添付図面を参照しながら説明する。
【0025】
図3は、本好ましい実施の形態に係る不揮発性メモリ装置のセルトランジスタの構成を示したレイアウト図である。
【0026】
図3に示されているように、本好ましい実施の形態に係る不揮発性メモリ装置のセルトランジスタは、半導体基板の所定領域に形成された素子分離膜ISOと、素子分離膜ISOにより区画された半導体基板の活性領域ACTの上部を横切るワードラインWL25と、ワードラインWL25の両側壁に形成された一対の導電性側壁スペーサ29Bと、導電性側壁スペーサ29Bの外側の活性領域ACT内に形成されたソース領域S及びドレイン領域Dと、ソース領域S及びドレイン領域Dに各々接続される一対のビットラインコンタクト33とを有する。特に、導電性側壁スペーサ29Bは、電荷を捕獲及び放出する媒体として機能し、ポリシリコン膜から形成されたものであり、以降、ポリシリコンからなる浮遊側壁スペーサ(Floating Sidewall Polysilicon;FSP)とも称する。
【0027】
図4は、図3のI-I'ラインに沿った不揮発性メモリ装置の構成を示す断面図である。
【0028】
図4に示されているように、本好ましい実施の形態に係る不揮発性メモリ装置は、半導体基板21上に形成されたゲート絶縁膜22Aと、ゲート絶縁膜22A上に形成されたゲート構造100と、ゲート構造100の両側壁の一部に形成された一対の酸化物からなる再酸化側壁スペーサ27と、一対の再酸化側壁スペーサ27及びゲート構造100の両側壁の再酸化側壁スペーサ27により覆われていない部分に形成された一対の窒化物からなる側壁スペーサ28Aと、一対の側壁スペーサ28A上に形成された一対の導電性側壁スペーサ29Bと、再酸化側壁スペーサ27、側壁スペーサ28A、及び導電性側壁スペーサ29Bの下の半導体基板21内の所定の領域に形成された一対のLDD(LightlyDoped Drain)領域26と、導電性側壁スペーサ29Bの外壁及び外壁より外側の領域の下の半導体基板21内の所定の領域に形成され、それぞれLDD領域26と接続するソース/ドレイン領域30とを有する。特に、一対の導電性側壁スペーサ29Bは電荷がトラップ及びディトラップされるところであり、ポリシリコン膜から形成された浮遊側壁スペーサである。
【0029】
図5Aないし図5Gは、図4に示されたソノス型不揮発性メモリ装置の製造方法を示す断面図である。
【0030】
図5Aに示されているように、半導体基板21上にゲート絶縁膜22を形成する。ここでは、ゲート絶縁膜22を形成する前に、半導体基板21には素子分離膜ISOが形成され、また半導体基板21内にはウェル(Well)の形成及びしきい値電圧の調節のためのイオン注入が行われていることに留意されるべきである。そして、ゲート絶縁膜22は、半導体基板21の表面を熱酸化させる方法により形成されたシリコン酸化膜SiOであることが好ましい。
【0031】
次に、ゲート絶縁膜22上にシリコン含有の第1電極膜23、低抵抗金属からなる第2電極24膜、及びハードマスク膜25を順に積層する。詳細には、第1電極膜23は、ポリシリコン膜またはポリシリコンゲルマニウム膜(Poly-Si1-XGe、x=0.01〜0.99)から形成され、ここで、xはゲルマニウム(Ge)の原子比率である。第2電極膜24は、WSi(tungsten silicide)、TiSi(titanium silicide)、CoSi(cobalt silicide)、NiSi(nickel silicide)またはCrSi(chromium silicide)を含むグループの中から選択された金属シリサイド膜、またはタングステン窒化膜とタングステンの積層(W/WN、Y=0.1〜3.0)、またはシリコン窒化膜とタングステンの積層(W/SiN、Y=0.1〜3.0)の構造を使用する。ここで、Yは窒素(N)の原子比率を意味する。上記列挙した材料のうち、タングステン窒化膜とシリコン窒化膜は、第2電極膜24と、タングステン(W)やシリコンを含有する第1電極膜23との間の反応を抑制させる拡散バリア(diffusion barrier)の役割を果たす。最後に、ハードマスク膜25は、シリコン窒化膜(Silicon nitride)から形成されている。
【0032】
以下、第1電極膜23は、ポリシリコン膜から形成したものであり、第2電極膜24は、タングステンシリサイド(WSi)膜から形成したものであると仮定する。
【0033】
次に、ハードマスク膜25上にフォトレジストを塗布し露光及び現像でパターンニングしてゲートマスク(図示せず)を形成した後、ゲートマスクをエッチングマスクとしてハードマスク膜25、第2電極膜24、及び第1電極膜23を順にエッチングしてゲート構造100を形成する。その後、ゲートマスクをストリップして除去する。
【0034】
ゲート構造100の形成後、半導体基板21に対してLDDイオン注入(Lightly Doped Drain Implantation)を行う。この場合、LDDイオン注入は低濃度ドーパントをゲート構造100外側の半導体基板21内にイオン注入して一対のLDD領域26を形成するための工程であって、半導体がNMOSFETの場合、燐(P)または砒素(AS)のようなN型ドーパントをイオン注入する。
【0035】
次に、図5Bに示されているように、ゲート構造100の抵抗を維持しながら第1電極膜23の側壁を酸化する目的でゲート再酸化(Gate Re-Oxidation)工程を行う。
【0036】
一般的に、ゲート再酸化工程は、ゲート構造100を形成するエッチング工程でゲート絶縁膜22に発生したマイクロトレンチ(microtrench)及び損失を回復させ、半導体基板21上に残留するポリシリコン膜を除去し、ゲート構造100のエッジ部の下にあるゲート絶縁膜22の厚さを増加させて信頼性を向上させることを目的として行われる。
【0037】
本好ましい実施の形態のように、ゲート構造100がポリシリコン膜のようなシリコン含有の第1電極膜23を有する半導体素子の製造では、第1電極膜23のエッチング時に露出されるゲート絶縁膜22が損傷されるため、ゲート構造100の抵抗をそのまま維持しながら損傷されたゲート絶縁膜22を回復するためには第1電極23の側面を酸化させる再酸化(Re-oxidation)工程を行う必要がある。
【0038】
特に、ゲート構造100のエッジ部の下にあるゲート絶縁膜22は、その厚さ及び膜の品質によりホットキャリア特性、リーク電流及びゲート誘起ドレインリーク電流(GIDL)のようなサブしきい値電圧(sub-threshold voltage)特性、パンチスルー(punchthrough)特性、及び素子動作速度に多くの影響を及ぼす。そのためにゲート再酸化工程は、必然的に行わなければならない。
【0039】
一方、ゲート再酸化工程は、酸素(O)、水蒸気(HO)または水素(H)の雰囲気で熱処理工程を通じて行う。このとき、熱処理温度は約700℃〜900℃である。
【0040】
このようなゲート再酸化工程により、損傷されたゲート絶縁膜22の品質が回復し(以下、回復したゲート絶縁膜を「22A」と記す)、同時に、ゲート構造100のエッジ下部にバーズビーク(Bird’s beak)22Bが発生してゲート構造100のエッジ部の下に位置するゲート絶縁膜22Aの厚さが増加する。
【0041】
また、ゲート再酸化工程においては、ポリシリコン膜の第1電極膜23はもちろん、タングステンシリサイド膜である第2電極膜24もその側面が酸化されて、合わせて1対の側壁酸化膜(Sidewall oxide)からなる再酸化側壁スペーサ27が形成される。ここで、再酸化側壁スペーサ27は、再酸化されたシリコン酸化膜(Re-oxidized silicon oxide)とも言う。
【0042】
さらに、前記ゲート再酸化工程は、酸化膜の厚さ及び品質を向上させるために、前洗浄工程を利用して残っていたゲート絶縁膜22をストリップした後、酸化工程を利用して新しいゲート絶縁膜22を再形成することができる。
【0043】
図5Cに示されたように、再酸化側壁スペーサ27が形成された半導体基板21の全面に窒化膜(Sidewall nitride)の絶縁膜28を形成する。ここでは、絶縁膜28は、シリコン窒化膜(Si)またはシリコン酸化窒化膜(silicon oxynitride)からである。また、酸化膜、または酸化膜と窒化膜の積層膜として絶縁膜28を形成することもできる。酸化膜を形成する場合には、酸化耐性が弱いタングステン膜がゲート構造100に含まれているため、絶縁膜28は、原子層堆積(ALD)法で酸化シリコンSiOを用いて形成する。
【0044】
また、絶縁膜28は、Hf(hafnium)、Zr(Zirconium)、Al(aluminum)、Ta(tantalum)、Ti(titanium)、Ce(cerium)、Pt(platinum)及びLa(lanthanum)からなる群の中から選択された金属が含まれた窒化金属酸化物のような、高誘電定数を有する絶縁材料を用いて、又はこれら絶縁材料を積層して形成することができる。
【0045】
次に、絶縁膜28の上にポリシリコンをベースにした導電性膜29を形成する。この導電性膜29は、電荷捕獲媒体としての役割をするものであり、ポリシリコン膜以外に、ポリシリコンゲルマニウム膜、またはTi、W、Ta、Hfからなる群の中から選択された低抵抗金属の膜、またはこれら金属を窒化した窒化金属膜として形成することもできる。
【0046】
図5Dに示されたように、導電性膜29をブランケットエッチバック工程により選択的にエッチングして、ゲート構造100の側壁にだけ初期の導電性側壁スペーサ29Aとして残留させる。この時、絶縁膜28もエッチングされてゲート構造100の側壁にだけ側壁スペーサ28Aとして残留する。
【0047】
このようにゲート構造100の側壁にだけ初期の導電性側壁スペーサ29Aを残留させる理由は、導電性側壁スペーサ29Aを構成するポリシリコン膜が導電性を有する物質であるため、隣接する各単位セルの導電性側壁スペーサ29Aの間を互いに絶縁させる必要があるからである。好ましくは、初期の導電性側壁スペーサ29Aは行方向、即ち、図示のx軸の方向に配置された単位セルの間で絶縁されている。
【0048】
上記のゲート構造100の側壁にだけ残留する初期の導電性側壁スペーサ29Aは、ソノス型不揮発性メモリ装置において情報を格納するためのものであり、「電荷格納媒体」とも言う。
【0049】
また、初期の導電性側壁スペーサ29Aは、ゲート構造100よりも低い上部面を有するように形成される。このために、上記ブランケットエッチバック工程は、ゲート構造100上部でハードマスク25を露出させ、活性領域の上部で回復されたゲート絶縁膜22Aを露出させるまで継続して実施される。このため、エッチング工程は、シリコン酸化膜であるゲート絶縁膜22Aに対してエッチング選択比を有し、且つ側壁スペーサ28Aも同時にエッチングできるエッチング方法を使用する。
【0050】
次に、図5Eに示されているように、ソース/ドレイン領域30の形成のためのイオン注入工程を行ってトランジスタを完成する。 また、ソース/ドレイン領域30を形成した後に、隣接する初期の導電性側壁スペーサ29Aを絶縁するための工程を行う。すなわち、図5Dに示したエッチング工程は、x軸方向に隣接する初期の導電性側壁スペーサ29A間を絶縁するためのものであって、導電性側壁スペーサ29Aがポリシリコンからなる導電膜であるため、図面に垂直な方向であるy軸方向に隣接する導電性側壁スペーサ29Aの間の絶縁も必要である。なお、y軸方向の導電性側壁スペーサ29A間の絶縁のための工程は、図6Aないし図6Cを参照して後述する。
【0051】
次に、図5Fに示されているように、初期の導電性側壁スペーサ29Aに対して追加エッチング工程を行って、x軸方向及びy軸方向の両方向において隣接する単位セル間で絶縁された導電性側壁スペーサ29Bを形成した後、導電性側壁スペーサ29B、ゲート絶縁膜22A等を含む基板全面に自己整合コンタクト(Self−AlignedContact)工程の時にバリア層の役割をするスペーサ窒化膜31を形成する。
【0052】
図5Gに示されているように、スペーサ窒化膜31上に層間絶縁膜32を形成した後、自己整合コンタクト工程を利用して層間絶縁膜32をエッチングしてソース/ドレイン領域30を露出させるコンタクトホール(図示せず)を形成する。次いで、コンタクトホールに導電物質を埋め込んでBLC1、BLC2と称されるビットラインコンタクト33を形成する。
【0053】
図6Aないし図6Cは、本発明に係るソノス型不揮発性メモリ装置の一対の導電性側壁スペーサを絶縁する方法を示す平面図である。
【0054】
図6Aは、図5Eに示したソノス型不揮発性メモリ装置の平面図である。図6Aに示されているように、半導体基板21の所定の領域の上にゲート構造100が配置され、ゲート構造100の両側壁に側壁スペーサ28Aと初期の導電性側壁スペーサ29Aが配置される。また、ゲート構造100の外側、即ち初期の導電性側壁スペーサ29Aの外側エッジ部を含む外側の半導体基板21内の所定領域には、ソース/ドレイン領域30が形成されている。ここで、図面符号「ISO」で示された素子分離領域の説明を省略する。上述したように、一対の初期の導電性側壁スペーサ29Aは、ソノス型不揮発性メモリ装置において情報を格納するために電荷を格納する電荷捕獲媒体として機能する。
【0055】
このような図6Aに示されている状態では、初期の導電性側壁スペーサ29Aは、行方向(x軸方向)に配置される各単位セルの間では、互いに絶縁されているが、列方向(y軸方向、またはゲートの長手方向と平行の方向)に配置される各単位セルの間では互いにまだ絶縁されていない。したがって、列方向に配置される各単位セルの初期の導電性側壁スペーサ29A間を互いに絶縁させるための工程を行う。
【0056】
図6Bに示されているように、初期の導電性側壁スペーサ29Aを含む半導体基板21の全面にフォトレジストを塗布し露光及び現像によりパターンニングしてマスクパターン41を形成する。
【0057】
この時、マスクパターン41のx軸方向に延びる両側は、一対の初期の導電性側壁スペーサ29Aの両エッジからそれぞれソース及びドレイン領域30方向に一定幅まで延びる形態を有し、y軸方向に延びる両側は、ソース/ドレイン領域30、及びそれら領域の両側の2つの素子分離領域ISOのそれぞれの一部にオーバーラップする形態を有する。
【0058】
図6Cに示されているように、マスクパターン41をエッチングマスクとして初期の導電性側壁スペーサ29Aの露出された部分を選択的にエッチングする。この時、初期の導電性側壁スペーサ29Aの、マスクパターン41により覆われた部分はエッチングされず残留する。図5Fにおいて符号29Bで示したのは、この残留する導電性側壁スペーサである。このエッチング工程は、ゲート絶縁膜22A、側壁窒化膜28Aに対し選択性を有するエッチング方法、且つ、異方性エッチング方法で実施される。その後、マスクパターン41をストリップする。
【0059】
以上のようなマスクパターン41を利用したエッチング工程後に残留する導電性側壁スペーサ29Bは、各単位セルを構成するゲート構造100の両側壁に形成され、x軸及びy軸の両方向において隣接する単位セルの間では互いに絶縁されている。ここで、導電性側壁スペーサ29Bは、平面上にx方向の幅に比べてy方向の幅がより大きい長方形の形状を有する。
【0060】
上述した本好ましい実施の形態に係るソノス型不揮発性メモリ装置は、導電性側壁スペーサ29Bに電荷を捕獲及び放出させる方法を利用して具現される。
【0061】
以下、本好ましい実施の形態に係るソノス不揮発性メモリ装置の動作原理を説明する。
【0062】
表1、表2、及び表3はそれぞれ、本好ましい実施の形態に係るソノス不揮発性メモリ装置のプログラミングのためのバイアス条件、消去動作のためのバイアス条件、及び読出し動作のためのバイアス条件を示したものである。 表1ないし表3において、WLはワードワインを示し、FSP(Floating Sidewall Polysilicon)1はソース側導電性側壁スペーサを示し、FSP2は、ドレイン側導電側壁スペーサを示し、BLC1はソース側に接続されるビットラインコンタクトを、BLC2はドレイン側に接続されるビットラインコンタクトを示す。
【0063】
【表1】

【0064】
【表2】

【0065】
【表3】

【0066】
先ず、表1に示されているように、プログラム、即ち書き込み動作を行うためには、半導体がNMOSFETの場合、pウェル及びビットラインコンタクトBLC2には接地電圧(Ground、GND)、ビットラインコンタクトBLC1及びゲート構造100、即ちワードラインWLに正電圧を掛け、FSP1の方にホットキャリアを注入する。この場合、FSP1はマイナスにチャージされるようになる。
【0067】
表2に示されているように、このFSP1に格納された負電荷を引き抜くためには、即ち消去動作を行うためには、Pウェル及びBLC2には接地電圧、BLC1には正電圧のバイアス、ワードライン(ゲート100)には負電圧のバイアスを掛けると、FSP1に格納されていた負電荷が引き抜かれる。
【0068】
FSP2の場合は、上記FSP1の場合と同様の方法で電荷を注入及び引き抜くことができる。
【0069】
次に、表3に示されているように、読み出し動作は、MOSFETのしきい値電圧の移動を利用して行われる。読み出し動作時の詳細なバイアス条件及びこのようなバイアス条件下でのしきい値電圧の移動方向を表3に示す。
【0070】
例えば、FSP1にマイナス電荷が格納されている場合、BLC2-->BLC1方向(リバース方向)に素子を動作させれば、即ち、逆方向のスイープ(Sweep)の場合、しきい値電圧がほぼ変わらない。一方、BLC1-->BLC2方向(フォワード方向)に素子を動作させれば、即ち、順方向のスイープ(Sweep)の場合、しきい値電圧がプラス方向へ移動する。同様に、FSP2の電荷状態は、順方向スイープには影響をほとんど与えないが、逆方向スイープには影響を与える。このようなしきい値電圧の移動を利用すれば、FSP1及びFSP2の電荷状態を独立的に検出することができるため、各単位回路毎に2ビットを具現することができる。
【0071】
このように、本実施の形態では、1対のポリシリコンからなる導電性側壁スペーサ(FSP1、FSP2)を用いることにより、低い駆動電圧でも不揮発性メモリ装置を高速に動作させることができる。
【0072】
また、本実施の形態に係る不揮発性メモリ装置は、フラッシュメモリとほぼ同様な保持時間を得ることができる。
【0073】
尚、本発明は、上記の本実施の形態に限定されるものではなく、本発明に係る技術的思想から逸脱しない範囲内で様々な変更が可能であり、それらも本発明の技術的範囲に属する。
【符号の説明】
【0074】
11 半導体基板
12 ゲート絶縁膜
13 ゲート電極
14、15A、15B 側壁スペーサ
21 半導体基板
22、22A ゲート絶縁膜
22B バーズビーク
23 第1電極膜
24 第2電極膜
25 ハードマスク膜、ワードライン
26 LDD領域
27 再酸化側壁スペーサ(酸化膜)
28A 側壁スペーサ(窒化膜)
29A 初期の導電性側壁スペーサ
29B 導電性側壁スペーサ
30 ソース/ドレイン領域
31 スペーサ窒化膜
32 層間絶縁膜
33 ビットラインコンタクト
41 マスクパターン
100 ゲート構造

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体基板と、
前記半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜と、
前記ゲート絶縁膜上に形成された第1電極膜と、前記第1電極膜上に形成された第2電極膜と、前記第2電極膜上に形成されたハードマスク膜とを備えて形成されたゲート構造と、
前記ゲート構造の前記第1電極膜及び前記第2電極膜の両側壁に形成された一対の再酸化側壁スペーサと、
一対の前記再酸化側壁スペーサ及び前記ゲート構造の前記ハードマスク膜の両側壁上に形成された一対の側壁スペーサと、
一対の前記側壁スペーサ上に形成された、電荷をトラップ及びディトラップする一対の導電性側壁スペーサと、
前記ゲート構造の両側壁、一対の前記側壁スペーサ、及び一対の前記導電性側壁スペーサの下の前記半導体基板内に形成された一対のLDD領域と、
前記ゲート構造の両側の、一対の前記導電性側壁スペーサの外側エッジ部を含む外側領域下の前記半導体基板内に形成された、前記LDD領域と接続するソース/ドレイン領域と、を備え、
前記導電性側壁スペーサが前記ゲート構造及び前記側壁スペーサよりも低い高さを有することを特徴とする不揮発性メモリ装置。
【請求項2】
前記第1電極膜は、ポリシリコン膜またはポリシリコンゲルマニウム膜で形成され、前記第2電極膜は、WSi、TiSi、CoSi、NiSi、またはCrSiのうちから選択された金属シリサイド膜、タングステン窒化膜とタングステンとの積層、またはシリコン窒化膜とタングステンとの積層であることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項3】
前記導電性側壁スペーサが、ポリシリコンを用いて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項4】
前記導電性側壁スペーサが、ポリシリコンゲルマニウム膜、またはTi、W、Ta及びHfからなるグループから選択された低抵抗金属の膜、または前記低抵抗金属の窒化膜であることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項5】
前記ハードマスク膜は、シリコン窒化膜からなることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項6】
前記側壁スペーサが、窒化膜、酸化膜、または酸化膜と窒化膜の積層膜であることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項7】
前記側壁スペーサが、Hf、Zr、Al、Ta、Ti、Ce、Pt及びLaからなる群の中から選択された金属が含まれた窒化金属酸化物の膜、またはこれら窒化金属酸化物の積層膜であることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項8】
前記再酸化側壁スペーサが、ゲート再酸化工程によって形成されることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項9】
前記導電性側壁スペーサを含む前記半導体基板全面に形成されたスペーサ窒化膜と、
前記スペーサ窒化膜上に形成された層間絶縁膜と、
前記層間絶縁膜及び前記スペーサ窒化膜を貫通する複数のビットラインコンタクトと、
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項10】
半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
前記ゲート絶縁膜上に、第1電極膜、第2電極膜、及びハードマスク膜が順に積層されたゲート構造を形成する工程と、
前記ゲート構造外側の前記半導体基板内に一対のLDD領域を形成する工程と、
前記ゲート構造の前記第1電極膜及び前記第2電極膜の両側壁に一対の再酸化側壁スペーサを形成する工程と、
一対の前記再酸化側壁スペーサ及び前記ゲート構造の前記ハードマスク膜の両側壁上に一対の側壁スペーサを形成する工程と、
前記側壁スペーサ上に、隣接する単位セル間で互いに絶縁される一対の導電性側壁スペーサを形成する工程と、
前記ゲート構造の両側の、一対の前記導電性側壁スペーサの外側エッジ部を含む外側領域下の前記半導体基板内に、前記LDD領域と接続するソース/ドレイン領域を形成する工程と、を含み、
前記導電性側壁スペーサが前記ゲート構造及び前記側壁スペーサよりも低い高さを有するように形成されることを特徴とする不揮発性メモリ装置の製造方法。
【請求項11】
前記再酸化側壁スペーサを形成する工程が、ゲート再酸化工程によって行われることを特徴とする請求項10に記載の不揮発性メモリ装置の製造方法。
【請求項12】
前記ゲート再酸化工程が、酸素(O)、水素(H)または水蒸気(HO)の雰囲気、及び約700゜C〜900゜Cの温度の下で熱処理を利用して行われることを特徴とする請求項11に記載の不揮発性メモリ装置の製造方法。
【請求項13】
前記ゲート再酸化工程が、前記ゲート構造を形成する工程で損傷した前記ゲート絶縁膜を回復させることを特徴とする請求項11に記載の不揮発性メモリ装置の製造方法。
【請求項14】
前記側壁スペーサを形成する工程が、
前記ゲート構造を含む前記ゲート絶縁膜全面に絶縁膜を形成する工程と、
前記絶縁膜上に導電膜を形成する工程と、
前記ゲート絶縁膜の表面が露出されるまで前記導電膜と前記絶縁膜とを選択的にエッチングして前記側壁スペーサ、及び初期の導電性側壁スペーサを形成する工程とをさらに含み、
前記導電性側壁スペーサを形成する工程が、
前記初期の導電性側壁スペーサ上にマスクパターンを形成する工程と、
前記マスクパターンによって露出された前記初期の導電性側壁スペーサを選択的にエッチングして、セルトランジスタが形成される部分にだけ前記導電性側壁スペーサとして残留させる工程と、をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の不揮発性メモリ装置の製造方法。
【請求項15】
前記第1電極膜は、ポリシリコン膜またはポリシリコンゲルマニウム膜で形成され、前記第2電極膜は、WSi、TiSi、CoSi、NiSi、またはCrSiのうちから選択された金属シリサイド膜、タングステン窒化膜とタングステンとの積層、またはシリコン窒化膜とタングステンとの積層で形成されることを特徴とする請求項10に記載の不揮発性メモリ装置の製造方法。
【請求項16】
前記導電性側壁スペーサが、ポリシリコンを用いて形成されることを特徴とする請求項10に記載の不揮発性メモリ装置の製造方法。
【請求項17】
前記導電性側壁スペーサが、ポリシリコンゲルマニウム膜、またはTi、W、Ta及びHfからなるグループから選択された低抵抗金属の膜、または前記低抵抗金属の窒化膜であることを特徴とする請求項10に記載の不揮発性メモリ装置の製造方法。
【請求項18】
前記側壁スペーサが、窒化膜、酸化膜、または酸化膜と窒化膜の積層膜であることを特徴とする請求項10に記載の不揮発性メモリ装置の製造方法。
【請求項19】
前記側壁スペーサが、Hf,Zr,Al,Ta,Ti,Ce、Pt及びLaからなる群の中から選択された金属が含まれた窒化金属酸化物の膜、またはこれら窒化金属酸化物の積層膜であることを特徴とする請求項10に記載の不揮発性メモリ装置の製造方法。
【請求項20】
前記導電性側壁スペーサが、電荷がトラップ及びディトラップされる媒体として用いられることを特徴とする請求項10に記載の不揮発性メモリ装置の製造方法。
【請求項21】
前記ハードマスク膜は、シリコン窒化膜で形成されることを特徴とする請求項10に記載の不揮発性メモリ装置の製造方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図5E】
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【図5F】
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【図5G】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【公開番号】特開2013−33984(P2013−33984A)
【公開日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−213548(P2012−213548)
【出願日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【分割の表示】特願2005−114834(P2005−114834)の分割
【原出願日】平成17年4月12日(2005.4.12)
【出願人】(310024033)エスケーハイニックス株式会社 (122)
【氏名又は名称原語表記】SK hynix Inc.
【住所又は居所原語表記】2091, Gyeongchung−daero,Bubal−eub,Icheon−si,Gyeonggi−do,Korea
【Fターム(参考)】