説明

ステージ装置、露光装置、及びステージ制御方法

【課題】ステージを駆動する際に生じる振動を効果的に抑制する。
【解決手段】所定タイミングで検出された制御対象301の位置と所定位置との誤差を、前記タイミングからの時間経過に応じてフィードフォワード制御部102による操作量を変更することによって補正するとともに、フィードバック制御部103への外部入力をフィードフォワード制御部102による補正量に応じて変更する制御部104を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はステージ装置、露光装置、及びステージ制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば液晶ディスプレイ(総称としてフラットパネルディスプレイ)を製造する工程においては、基板(ガラス基板)にトランジスタやダイオード等の素子を形成するために露光装置が多く使用されている。この露光装置は、レジストを塗布した基板をステージ装置のホルダに載置し、マスクに描かれた微細な回路パターンを投影レンズ等の光学系を介して基板に転写するものである。近年では、例えばステップ・アンド・スキャン方式の露光装置が用いられることが多くなっている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ステップ・アンド・スキャン方式の露光装置は、スリット状の露光光をマスクに照射している状態で、マスクと基板とを投影光学系に対して互いに同期移動させつつマスクに形成されたパターンの一部を基板のショット領域に逐次転写し、1つのショット領域に対するパターンの転写が終了する度に基板をステップ移動させて他のショット領域へのパターン転写を行う露光装置である。
【0004】
基板表面に設定された複数の区画領域(ショット領域)の各々に対して露光処理を行うには、基板とマスクとの位置関係を同期させつつ、露光すべきエネルギー量に見合った速度で、ほぼ定速で移動させる必要がある。このため、基板が搭載された基板ステージとマスクを載置したマスクステージとを助走(加速)させ、この助走中にステージ間の同期をとり、その後基板上の露光対象となっているショット領域が露光領域(露光位置)に差し掛かった時点で、露光光を露光領域に照射して露光を行うという手順が踏まれる。
【0005】
露光光を露光領域に照射する際には、例えば、投影光学系におけるジャストフォーカスの状態(投影光学系の結像点と基板の露光領域の光軸方向位置が一致した状態)を保持するように、センサなどによって前記投影光学系に含まれるレンズと基板との間の距離を測定し、フィードバック制御によってオートフォーカスを行う機構(焦点位置検出系等)が設けられている。
【特許文献1】特開2000−077313号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年においては露光領域の大面積化が進んでおり、ステージ自体も大型化している。ここで、大型のステージを加速させる場合にはステージが加振されやすく、加速させたステージが一定速度になった直後にも振動が残ってしまう場合がある。そのため、オートフォーカスが不十分になり、ジャストフォーカスの状態を維持することが困難になってしまうおそれがある。上記ステージの振動の問題は露光装置に限られたものではなく、ステージなど移動する物体を有する他の装置等においても同様の問題が考えられる。
【0007】
このような問題に対処するため、出願人は既に、特願2007−233325の特許出願を行い、同出願において、ステージの制御モデルを用いたフィードフォワード制御を行うことによりフィードバック制御に起因する振動を抑制することを提案している。しかしながら、上記出願で提案した制御を行った場合でも、ステージの制御モデルを実際と完全に一致させることは困難であるため、モデルと実際とのズレがあることによって十分な精度のオートフォーカスを実現することができないということも想定される。また、上記のステップ・アンド・スキャン方式の露光装置において基板をステップ移動させると、ステージの制御モデルが変わってしまうので、露光動作中の全てのステージ配置に対して高精度のオートフォーカスを実現するには、ステージの配置毎に非常に多くの制御モデルを予め用意しなければならず、制御システムの構築が煩雑となり、コスト高の原因にもなる。更に、ステージに載置する基板の個体差によっても制御モデルは変わり、同じようなことが問題になる。
【0008】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ステージを駆動する際に生じる振動を効果的に抑制することが可能なステージ装置、露光装置、及びステージ制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、第1アクチュエータによりステージを第1方向に駆動し、第2アクチュエータにより該ステージを前記第1方向とは異なる第2方向に駆動するステージ装置であって、前記第1アクチュエータの駆動力を受けて前記第2方向への前記ステージの動きに生じる外乱を補償するように、前記第2アクチュエータの駆動力をフィードフォワード制御するフィードフォワード制御手段と、位置検出手段により検出された前記ステージの前記第2方向における位置に基づいて前記第2アクチュエータの駆動力をフィードバック制御するフィードバック制御手段と、前記位置検出手段により所定タイミングで検出された前記ステージの前記第2方向における位置と所定位置との誤差を、前記タイミングからの時間経過に応じて前記フィードフォワード制御手段による操作量を変更することによって補正するとともに、前記フィードバック制御手段への外部入力を前記フィードフォワード制御手段による補正量に応じて変更する制御手段と、を備える。
【0010】
この構成によれば、フィードフォワード制御で用いる制御モデルのズレに起因して生じた第2方向におけるステージ位置と所定位置の誤差量に応じてフィードフォワード制御の操作量を補正するので、制御モデルの実際からのズレを補償したフィードフォワード制御を行うことができ、また、フィードバック制御への外部入力をフィードフォワード制御の補正量に応じて変更するので、フィードフォワード制御の操作量を補正してもフィードフォワード制御とフィードバック制御のバランスを保つことができる。これにより、ステージの制御モデルが実際と完全に一致していない場合であっても、ステージを駆動する際に生じる振動を効果的に抑制することが可能である。また、本構成のステージ装置を露光装置に適用することで、高精度なオートフォーカスを実現することができる。なお、位置検出手段が第2方向のステージ位置を検出する所定タイミングは、例えば、ステージに載置された基板上のショット領域が露光領域に差し掛かるよりも、ステージの整定に要する時間だけ前の時点とすることができる。
【0011】
また、本発明は、上記のステージ装置において、前記制御手段は、前記所定タイミング後の所定期間において、前記フィードフォワード制御手段による操作量を徐々に変化させて補正を行う。
【0012】
この構成によれば、フィードフォワード制御の操作量が滑らかに変化するので、フィードフォワード制御があるタイミングで突然大きくなってしまうといったことがなく、ステージを駆動する際に生じる振動をより効果的に抑制することが可能である。
【0013】
また、本発明は、上記のステージ装置において、前記制御手段は、前記ステージの前記第2方向における位置を前記誤差の量だけ変化させるための軌道を、時間のn(≧4)次関数の軌道として生成し、該生成した軌道に従って前記フィードフォワード制御手段による操作量を補正する。
【0014】
この構成によれば、時間のn(≧4)次関数の軌道(位置の軌道)に従ってフィードフォワード制御を行うので、位置を時間で3回微分した結果である躍度(jerk(加加速度ともいう))が連続値をとり、滑らかな制御が実現されて、ステージを駆動する際に生じる振動を更に効果的に抑制することができる。
【0015】
また、本発明は、上記のステージ装置において、前記第2アクチュエータの駆動力を、前記ステージが前記第2方向の所定位置に保持されるように制御する。
【0016】
この構成によれば、ステージを第2方向の所定位置に保持する際に、振動を効果的に抑制することができる。
【0017】
また、本発明は、上記のステージ装置において、前記第2アクチュエータは複数設けられ、前記ステージが前記第2方向に対して所定の角度を保持するように前記複数の第2アクチュエータの駆動力を制御する。
【0018】
この構成によれば、ステージの第2方向に対する角度を所定の角度に保持する際に、振動を効果的に抑制することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、ステージを駆動する際に生じる振動を効果的に抑制することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。図1は、一実施形態の露光装置10の構成を示す概略図である。この露光装置10は、液晶表示素子パターンが形成されたマスクMと、プレートステージPSTに保持された基板(及び物体)としてのガラスプレート(以下「プレート」という)Pとを、投影光学系PLに対して第1方向、すなわち所定の走査方向(ここでは、図1のX軸方向(紙面内左右方向)とする)に沿って同一速度で同一方向に相対走査することにより、マスクMに形成されたパターンをプレートP上に転写する等倍一括転写型の液晶用走査型露光装置である。
【0021】
この露光装置10は、露光用照明光ILによりマスクM上の所定のスリット状照明領域(図1のY軸方向(紙面直交方向)に細長く延びる長方形の領域または円弧状の領域)を照明する照明系IOP、パターンが形成されたマスクMを保持してX軸方向に移動するマスクステージMST、マスクMの上記照明領域部分を透過した露光用照明光ILをプレートPに投射する投影光学系PL、本体コラム12、前記本体コラムへの床からの振動を除去するための除振台(図示せず)、及び前記両ステージMST、PSTを制御する制御装置11等を備えている。
【0022】
前記照明系IOPは、例えば特開平9−320956号公報に開示されたように、光源ユニット、シャッタ、2次光一形成光学系、ビームスプリッタ、集光レンズ系、視野絞り(ブラインド)、及び結像レンズ系等(いずれも図示省略)から構成され、次に述べるマスクステージMST上に載置され保持されたマスクM上の上記スリット状照明領域を均一な照度で照明する。
【0023】
マスクステージMSTは、不図示のエアパッドによって、本体コラム12を構成する上部定盤12aの上面の上方に数μm程度のクリアランスを介して浮上支持されており、駆動機構14によってX軸方向に駆動される。
【0024】
マスクステージMSTを駆動する駆動機構14としては、ここではリニアモータを用い、以下、この駆動機構をリニアモータ14と呼ぶ。このリニアモータ14の固定子14aは、上部定盤12aの上部に固定され、X軸方向に沿って延設されている。また、リニアモータ14の可動子14bはマスクステージMSTに固定されている。また、マスクステージMSTのX軸方向の位置は、本体コラム12に固定されたマスクステージ位置計測用レーザ干渉計(以下「マスク用干渉計」という)18によって投影光学系PLを基準として所定の分解能、例えば数nm程度の分解能で常時計測されている。このマスク用干渉計18で計測されるマスクステージMSTのX軸位置情報は、制御装置11に供給されるようになっている。
【0025】
投影光学系PLは、本体コラム12の上部定盤12aの下方に配置され、本体コラム12を構成する保持部材12cによって保持されている。投影光学系PLとしては、ここでは等倍の正立正像を投影するものが用いられている。従って、照明系IOPからの露光用照明光ILによってマスクM上の上記スリット状照明領域が照明されると、その照明領域部分の回路パターンの等倍像(部分正立像)がプレートP上の前記照明領域に共役な露光領域に投影されるようになっている。なお、例えば、特開平7−57986号公報に開示されるように、投影光学系PLを、複数組の等倍正立の投影光学系ユニットで構成しても良い。
【0026】
さらに、本実施形態では、プレートPのZ方向位置を計測する不図示の焦点位置検出系、例えばCCDなどから構成されるオートフォーカスセンサ(図示せず)が投影光学系PLを保持する保持部材12cに固定されている。この焦点位置検出系からのプレートPのZ位置情報が制御装置11に供給されており、制御装置11では、例えば、走査露光中にこのZ位置情報に基づいてプレートPのZ位置を投影光学系PLの結像面に一致させるオートフォーカス動作を実行するようになっている。
【0027】
プレートステージPSTは、投影光学系PLの下方に配置され、不図示のエアパッドによって、本体コラム12を構成する下部定盤12bの上面の上方に数μm程度のクリアランスを介して浮上支持されている。このプレートステージPSTは、駆動機構としてのリニアモータ16によってX軸方向に駆動される。
【0028】
このリニアモータ16の固定子16aは、下部定盤12bに固定され、X軸方向に沿って延設されている。また、リニアモータ16の可動部としての可動子16bはプレートステージPSTの底部に固定されている。プレートステージPSTは、前記リニアモータ16の可動子16bが固定された移動テーブル22と、この移動テーブル22上に搭載されたY駆動機構20と、このY駆動機構20の上部に設けられプレートPを保持するプレートテーブル19とを備えている。
【0029】
前記プレートテーブル19のX軸方向の位置は、本体コラム12に固定されたプレート用干渉計25によって投影光学系PLを基準として所定の分解能、例えば数nm程度の分解能で常時計測されている。このプレート用干渉計25としては、ここでは、X軸方向に直交するY軸方向(図1における紙面直交方向)に所定距離Lだけ離れた2本のX軸方向の測長ビームをプレートテーブル19に対して照射する2軸干渉計が用いられており、各測長軸の計測値が制御装置11に供給されている。
【0030】
このプレート用干渉計25の各測長軸の計測値をX1、X2とすると、X=(X1+X2)/2によりプレートテーブル19のX軸方向の位置を求め、θZ=(X1−X2)/Lによりプレートテーブル19のZ軸回りの回転量を求めることができるが、以下の説明においては、特に必要な場合以外は、プレート用干渉計25から上記のXがプレートテーブル19のX位置情報として出力されるものとする。
【0031】
本実施形態においては、リニアモータ16とY駆動機構20とによって第1アクチュエータを構成するものとするが、X方向に駆動するための構成だけを前記第1アクチュエータとしてもよいし、Y方向に駆動するための構成だけを前記第1アクチュエータとしてもよい。
【0032】
図2は、プレートステージPSTの詳細な構成を示す断面図である。
同図に示すように、プレートテーブル19の下面(−Z方向側の面)19aとY可動子20aとの間には、第2アクチュエータとしてのレベリングユニット50が設けられている。レベリングユニット50は、複数、例えば3つが配置されており、3箇所でプレートテーブル19のZ方向の位置を微調整することにより、プレートテーブル19の姿勢(Z方向の位置、θX方向の位置、及びθY方向の位置)を制御するユニットである。つまり、これら3つのレベリングユニット50によってプレートテーブル19に所定の力を加えることでプレートテーブル19のZ方向の位置、θX方向の位置、及びθY方向の位置を調節できるようになっている。
【0033】
図3は、レベリングユニット50の構成を示す図である。各レベリングユニット50はそれぞれ同一の構成となっているので、そのうちの1つを例に挙げてその構成を説明する。
レベリングユニット50は、Y可動子20a上に設けられたカム部材51、ガイド部材52、カム移動機構53、及び支持部材54と、プレートテーブル19側に設けられたベアリング部材55とを含んで構成されている。
【0034】
カム部材51は、断面視台形に形成された部材であり、下面51aが水平方向に平坦な面になっている。カム部材51の当該下面51aは、ガイド部材52に支持されている。カム部材51の上面51bは、水平面に対して傾斜して設けられた平坦面である。カム部材51の一方の側面51cには、ネジ穴51dが形成されている。ガイド部材52は、支持部材54上にカム部材51に沿って設けられており、図中左右方向に延在している。
【0035】
カム移動機構53は、サーボモータ56と、ボールネジ57と、連結部材58とを含んで構成されている。サーボモータ56は、制御装置11からの信号に基づいて軸部材56aを回転させるようになっている。この軸部材56aは、ここでは例えば図中左右方向に延在している。ボールネジ57は、連結部材58を介してサーボモータ56の軸部材56aに連結されており、軸部材56aの回転が伝達されるようになっている。このボールネジ57は、図中左右方向(サーボモータ56の回転軸の軸方向と同一方向)にネジ部が設けられており、当該ネジ部がカム部材51の側面51cに形成されたネジ穴51dに螺合されている。軸部材56a及びボールネジ57は、支持部材54の突出部54a及び54bによってそれぞれ支持されている。
【0036】
このカム駆動機構53は、サーボモータ56の回転によってボールネジ57が回転し、ボールネジ57の回転によって当該ボールネジ57に螺合されたカム部材51がガイド部材52に沿って図中左右方向に移動するようになっている。
【0037】
ベアリング部材55は、図中下側に半球状に形成された部分55aを有し、当該半球状の部分55aの下面55bがカム部材51の上面51bに当接するように設けられている。カム部材51が移動することで、ベアリング部材55の下面55bとカム部材51の上面51bとの当接位置が変化するようになっており、当該上面51bとの当接位置が変化することによって下面55bのZ方向上の位置が変化するようになっている。この位置の変化によってプレートテーブル19のZ方向の位置が微調節されるようになっている。
【0038】
プレートテーブル19のZ方向の位置に関しては、検出装置59によって検出可能になっている。この検出装置59についても、プレートテーブル19に対して複数、例えば3つ設けられている。各検出装置59は、例えば光センサ59aと、被検出部材59bとを含んで構成されており、光センサ59aによって被検出部材59bの位置を検出することで、プレートテーブル19のZ方向の位置を検出するようになっている。また、光センサ59aは、Y可動子20a上に設けられた突出部20bに固定されている。したがって、当該検出装置59は、Y可動子20aの上面20cを基準としたときのプレートテーブル19のZ方向に関する位置や姿勢等を検出可能となっている。この検出装置59によって検出された位置情報は、制御装置11に送信されるようになっている。
【0039】
また、プレートテーブル19の一端は、弾性部材60によってY可動子20a上の突出部20dに接続されている。弾性部材60は、一端が固定部材60aによってプレートテーブル19の端部19bに固定されており、他端が固定部材60bによって突出部20dに固定されている。この弾性部材60によって、プレートテーブル19がX方向及びY方向へ移動するのを抑えつつ、Z方向に対しての移動を許容できるようになっている。
【0040】
以上のような構成により、プレートステージPSTは、プレートテーブル19に保持されているプレートPの所定の露光すべき領域が投影光学系PLによる露光領域に位置するように、移動テーブル22(リニアモータ16の可動子)をX方向に移動させ(X位置の位置決めを行い)、さらに移動テーブル22に対してY可動子20をY方向に移動させる(Y位置の位置決めを行う)ことができる。このとき、プレートPのθZ方向の位置を調整できるようにしてもよい。さらに、レベリングユニット50により、前記オートフォーカスセンサの検出結果や前記検出装置59の検出結果を基に、プレートPのZ位置がジャストフォーカスとなる(投影光学系PLの結像点と一致する)ように、プレートテーブル19をY可動子20aに対してZ方向、θX方向、およびθY方向に移動させる(Z位置、θX方向、およびθY方向の位置決めを行う)ことができる。
【0041】
次に、図4を参照して、制御装置11のうち第2アクチュエータ(レベリングユニット50)の駆動制御を行う部分の構成を説明する。図4は、制御装置11の当該部分及びその制御対象を示すブロック図である。
【0042】
図4において、制御装置11は、軌道生成部101と、フィードフォワード制御部102と、フィードバック制御部103と、制御部104と、スイッチ105と、加算部201〜203と、を含んで構成されている。制御部104は、補償軌道生成部106と、変換部107と、から構成されている。このような構成の制御装置11により、第2アクチュエータを制御してプレートテーブル19(制御対象301)をZ方向、θX方向、およびθY方向に駆動する。ここで、プレートテーブル19は、第1アクチュエータ(リニアモータ16及びY駆動機構20)によってX方向やY方向に駆動される際に、第1アクチュエータの駆動力の影響を受けてZ方向(θX方向とθY方向を含んでZ方向と総称する。以下同様)の動きに外乱Dが発生する。このような外乱Dの存在下においてプレートテーブル19上のプレートPをジャストフォーカスの状態に保持するのが、本制御装置11の役割である。
【0043】
軌道生成部101には、オートフォーカスセンサや検出装置59によって得られたプレートテーブル19(あるいはプレートP)のZ位置情報と、上記外乱の原因となる第1アクチュエータの駆動力を表す駆動力値と、が入力される。軌道生成部101は、制御対象301の力学特性を再現するように予め作成された制御対象301の制御モデルを保持(記憶)しており、この制御モデルを用いることにより、入力されたZ位置情報及び第1アクチュエータの駆動力値に基づいて、プレートPをジャストフォーカスの状態にするために必要な軌道S1(プレートテーブル19をZ方向に動かす軌道)を生成する。
【0044】
軌道S1は、プレートテーブル19に与えるべき変位量の時間的変化を規定するものであり、その変位量は、上記制御モデルで決定される関数に従って時間的に変化するように設定する。具体的には、制御対象301の入力(第2アクチュエータによりプレートテーブル19を第2方向へ駆動する駆動力、及び外乱となる第1アクチュエータの駆動力)と出力(プレートテーブル19のZ位置)は上記制御モデルによって結び付いているので、第1アクチュエータの駆動力値からプレートテーブル19に生じるZ位置の誤差を予測することができ、この誤差とプレートテーブル19のZ位置情報から、当該誤差を補償するのに必要な第2アクチュエータの駆動力を発生させるための軌道S1を求めることができる。例えば、第1アクチュエータの駆動力が大きい場合には、プレートテーブル19に生じる外乱Dも大きくなる(例えばプレートPがジャストフォーカスの状態から大きく外れてしまうような外乱が生じる)ので、上記の変位量が最終的に到達する値は、この外乱DによるZ位置の大きな誤差を補償し得るような大きな値に設定されることになる。
【0045】
なお、軌道生成部101への入力である第1アクチュエータの駆動力値は、制御装置11のうち第1アクチュエータの駆動制御を行う制御系(不図示)から得るようにすればよい。
【0046】
フィードフォワード制御部102には、加算部201の加算結果である軌道S3が入力される。軌道S3は、軌道生成部101によって生成された軌道S1と後述する補償軌道生成部106が生成した軌道S2とを加算したものである。フィードフォワード制御部102は、入力された軌道S3を用いて完全追従制御(例えば、特開2001−325005号公報や論文「マルチレートフィードフォワード制御を用いた完全追従法」(藤本博志他、計測自動制御学会論文集36巻、9号、pp766−772、2000年)を参照)に基づくフィードフォワード制御を行って、第2アクチュエータを駆動するための駆動信号を生成する。この駆動信号は、制御対象301に対するフィードフォワード制御部102からの操作量となる。なお、フィードフォワード制御部102は、入力を所定のサンプリング周期Tyで取り込み、生成した駆動信号を所定のサンプリング周期Tuで出力する。
【0047】
ここで、後述するように、プレートPの露光すべき領域が投影光学系PLによる露光領域(露光光の照射領域)の外にある状態では、スイッチ105の入力が0(ゼロ値)に切り換わるので、補償軌道生成部106から軌道S2は出力されず、フィードフォワード制御部102は、軌道生成部101の生成した軌道S1のみに基づいて第2アクチュエータをフィードフォワード制御する。これにより、第1アクチュエータの駆動力によって生じる外乱Dの影響を補償した制御が実現される。
【0048】
また、プレートPの露光すべき領域が投影光学系PLによる露光領域(露光光の照射領域)内に入った状態では、後述するようにスイッチ105の入力が制御対象301の出力値(Z)側に切り換わるので、補償軌道生成部106から軌道S2が出力されて、フィードフォワード制御部102は、軌道生成部101の生成した軌道S1と補償軌道生成部106の生成した軌道S2の加算結果である軌道S3に基づいて第2アクチュエータをフィードフォワード制御する。これにより、プレートPの露光すべき領域が投影光学系PLによる露光領域内に入った後は、軌道生成部101が保持している制御モデルが実際と一致していないことによる軌道S1の誤差を軌道S2により補償して(フィードフォワード制御部102による操作量を補正して)、良好なフィードフォワード制御を実現することができる。
【0049】
フィードバック制御部103には、加算部203の加算結果が入力される。加算部203の加算結果は、外乱Dが付与されたプレートテーブル19のZ位置(加算部302の出力)と、後述する変換部107から出力される軌道S4(フィードバック制御あるいはフィードバック制御部103への外部入力となる)との差分である。
【0050】
プレートPの露光すべき領域が投影光学系PLによる露光領域(露光光の照射領域)の外にある状態では、上記のようにスイッチ105の入力が0であり、また、補償軌道生成部106からも軌道S2が出力されない(軌道S4も存在しない)ため、加算部203の出力はゼロとなる。したがって、この状態ではフィードバック制御部103は動作を停止している。
【0051】
また、プレートPの露光すべき領域が投影光学系PLによる露光領域(露光光の照射領域)内に入った状態では、上記のようにスイッチ105が切り換わり補償軌道生成部106から軌道S2が出力されるので、フィードバック制御部103は、加算部203の出力、即ち変換部107からの軌道S4を基準としたプレートテーブル19のZ位置の誤差に基づいてフィードバック制御を行って、第2アクチュエータを駆動するための駆動信号(この駆動信号は、制御対象301に対するフィードバック制御部103からの操作量となる)を生成する。これにより、上述したフィードフォワード制御において軌道S2により制御モデルのズレを補償するのに合わせて、当該軌道S2と対応する軌道S4をも考慮したフィードバック制御を行い、フィードフォワード制御とフィードバック制御とを協調させた制御が実現される。
【0052】
なお、フィードバック制御部103も、フィードフォワード制御部102と同様、入力を所定のサンプリング周期Tyで取り込み、生成した駆動信号を所定のサンプリング周期Tuで出力する。
【0053】
スイッチ105へは、加算部302の出力が入力される。加算部302の出力は、プレートテーブル19のZ位置に外乱Dが加わった値Zである。入力スイッチ105は、プレート用干渉計25によって得られたプレートテーブル19のX位置情報に従って、プレートテーブル19が所定の位置(X位置)に移動した時点で、その入力を一方の入力である0(ゼロ値)からもう一方の入力である加算部302の出力値Zへ切り換える。ここで、補償軌道生成部106へは、スイッチ105が切り換わったその瞬間のスイッチ105への入力値Zの値が、初期偏差e(制御モデルが実際と一致していないことによるプレートテーブル10のZ位置の誤差)として出力される。スイッチ105を切り換える契機となるプレートテーブル19の上記所定の位置は、例えば、プレートPの露光すべき領域が投影光学系PLによる露光領域(露光光の照射領域)の外側から内側へ向かって移動しその境界に差し掛かった時点の位置、あるいは、プレートテーブル19の端部がオートフォーカスセンサの検出領域内に入った時点の位置、とすることができる。この所定位置は、フィードフォワード制御の操作量を補正しフィードバック制御の外部入力を変更することにより制御モデルのズレの補償を行う位置であり、必要に応じ、1箇所又は複数箇所設けることもできる。
【0054】
制御部104は、上記のように、軌道S1の誤差を補償するための軌道S2をフィードフォワード制御部102に追加することによって、フィードフォワード制御の操作量を補正するとともに、フィードバック制御部103に軌道S4を基準としたフィードバック制御を行わせることによって、フィードバック制御の外部入力を変更(後述)する。以下、制御部104を構成する各部の詳細を説明する。
【0055】
補償軌道生成部106は、入力された初期偏差e、即ち制御モデルが実際と一致していないことによるプレートテーブル19のZ位置の誤差に基づいて、この制御モデルのズレに起因して生じた軌道S1の誤差を補償するための補償軌道S2(t)を生成する(tは時間)。即ち、初期偏差eは上記所定の位置における制御モデルのズレに対応しており、初期偏差eがゼロでないということは軌道生成部101が生成した軌道S1がフィードフォワード制御において誤差を有していることを表しているから、補償軌道S2はこの誤差分を埋め合わせるような軌道とすればよい。補償軌道生成部106により生成された補償軌道S2は加算部201により軌道S1と加算され、加算結果の軌道S3に従ってフィードフォワード制御部102がフィードフォワード制御を実施する。これにより、軌道S1の誤差を補償軌道S2により補償した制御が行われることとなる。
【0056】
図5は、補償軌道生成部106が生成する補償軌道S2の例を示す図である。同図において、補償軌道S2は、時刻t=0(初期偏差e入力時)で位置の変位が0、時刻t=T(Tは適宜設定可能)で位置の変位が初期偏差eに一致する6次関数で表される軌道である。ここで、補償軌道S2を6次関数とすることにより、時間に関する位置の3回微分である躍度(jerk(加加速度ともいう))が連続値をとることになるので、フィードフォワード制御部102がこの補償軌道S2を取り入れたフィードフォワード制御を行う際に、急激な加速のショックを生じさせず滑らかな制御を実現することが可能である。なお、躍度が連続となるためには、補償軌道S2を表す関数の次数は4次以上であればよい。
【0057】
また、このような制御モデルのズレの補償(軌道S1の誤差の補償)を行う上記所定の位置を複数設けた場合には、逐次、その時点の初期偏差eに従って補償軌道S2を生成して、生成した補償軌道S2により軌道S1を補正していくようにすればよい。これにより、場所に応じた最適な制御モデルを用いてフィードフォワード制御を行ったのと同等の制御性を実現することができる。
【0058】
変換部107は、補償軌道生成部106からの補償軌道S2を入力とし、この入力した補償軌道S2から式 S4(t)=e−S2(t) に従って軌道S4(t)を作成する。軌道S4の例は図5に示すとおりである。軌道S4は加算部203へ出力され、プレートテーブル19のZ位置とこの軌道S4との差分がフィードバック制御部103に入力される。このとき、フィードバック制御部103は、後述するように、初期偏差eに起因する誤差分に対してはフィードバック制御を行わないように機能するので、スイッチ105が切り換わった後に新たに発生する外乱Dに起因する誤差分に対してのみ、フィードバック制御が行われることとなる。
【0059】
ここで、時刻t=0の直後では、軌道S4はほぼ初期偏差eに等しい値であるため(図5参照)、加算部203へ入力されるプレートテーブル19のZ位置(e)が大きく変化していないと仮定すると、加算部203への2つの入力は互いに相殺し合い、加算部203の出力は0あるいは非常に小さい値となる。したがって、フィードバック制御部103においてプレートテーブル19のZ位置が目標(軌道S4)にほぼ一致していると認識されることとなり、その結果、フィードバック制御の操作量が0あるいは微少量に抑えられる。これにより、上述したフィードフォワード制御において軌道S1を軌道S2で補正した際に、補正分として軌道S2を追加したこととのバランスをとって、フィードフォワード制御とフィードバック制御とを協調させた制御が行われることとなる。仮に上記軌道S1の誤差をフィードバック制御で合わせ込もうとした場合、フィードバック制御のゲインや時定数等の特性に起因して制御対象301の応答に振動的な挙動が発生したり、オーバーシュート(いわゆる過補償)が発生したりするが、フィードバック制御の操作量を抑えることによって、そのような挙動を抑制でき、良好な制御性を実現することが可能である。
【0060】
また、図5において、時間が経過して時刻t=t1になると、補償軌道S2の値はeとなり、フィードフォワード制御により初期偏差eに対してe(|e|<|e|)まで補正が進んでいることになる。よって、制御対象301のZ位置はZ=|e|−|e|となって、この値が加算部203への一方の入力となる。また、このとき変換部107から出力される軌道S4は、S4=|e|−|e|となっている。したがって、加算部203の2つの入力は相殺し合い、加算部203の出力は0あるいは非常に小さい値となるので、フィードバック制御の操作量が0あるいは微少量に抑えられる。これにより、上記(t=0の直後)と同様に、フィードフォワード制御とフィードバック制御とを協調させた制御が行われることとなる。
【0061】
更に時間が経過して時刻t=Tになると、フィードフォワード制御による初期偏差e分の補正が完了して制御対象301のZ位置は0あるいは非常に小さい値となる。また、このとき変換部107からの軌道S4は0となっている。したがって、加算部203の出力は0あるいは非常に小さい値となって、フィードバック制御の操作量が0あるいは微少量に抑えられる。これにより、上記と同様に、フィードフォワード制御とフィードバック制御とを協調させた制御が行われることとなる。
【0062】
このように、初期偏差eに起因する誤差分に関しては、フィードバック制御が抑えられて、補償軌道S2が考慮された軌道S3に基づくフィードフォワード制御が行われる。したがって、フィードバック制御による振動や過補償の影響を抑制することができる。
一方、初期偏差eに起因する誤差分の補正を行っている間(図5の時刻t=0以降)に新たな外乱Dが発生した場合には、加算部203からはこの外乱Dに相当する値が出力されることになるので、新たな外乱Dに対しては、フィードバック制御が有効に機能する。これにより、外乱Dに対する追従性を維持することが可能である。
【0063】
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
【0064】
例えば、補償軌道S2として、図5や図6に例示した以外のものを適用してもよい。上述したように、躍度が連続値であれば滑らかな制御が可能であるが、躍度が連続値となる関数は次数nが4以上のn次関数に限られないので、そのような他の関数で表される補償軌道S2を用いることができる。また、滑らかな制御性は多少失われるが、1次〜3次関数や、ステップ的に変化する関数等で表される補償軌道S2を用いた場合でも、軌道S1を全く補正しない場合と比べれば、制御モデルのズレを補償する一定の効果は得ることができる。
また、軌道S4も図5に例示したものに限られない。例えば、図5では軌道S4は補償軌道S2を上下反転した形となっているが、補償軌道S2を6次関数とし、軌道S4を4次関数とするような変形も可能である。
また、図5では補償軌道S2の最終値(t=Tでの値)と軌道S2の初期値(t=0での値)を初期偏差eと同じ値としたが、これらの値を、例えば初期偏差eの80%の値のように変更してもよい。この場合は制御モデルのズレを完全には補償できないが、軌道S1を全く補正しない場合と比べれば、制御モデルのズレを補償する一定の効果は得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の実施の形態に係る露光装置の構成を示す概略図である。
【図2】本実施形態に係る露光装置の一部の構成を示す断面図である。
【図3】本実施形態に係る露光装置の一部の構成を示す断面図である。
【図4】本実施形態に係る制御装置の構成を示すブロック図である。
【図5】補償軌道S2及び軌道S4の例を示す図である。
【符号の説明】
【0066】
11…制御装置 16…リニアモータ(第1アクチュエータ) 20…Y駆動機構(第1アクチュエータ) 19…プレートテーブル 50…レベリングユニット(第2アクチュエータ) 101…軌道生成部 102…フィードフォワード制御部 103…フィードバック制御部 104…制御部 105…初期偏差入力スイッチ 106…補償軌道生成部 107…変換部 301…制御対象(プレートテーブル)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1アクチュエータによりステージを第1方向に駆動し、第2アクチュエータにより該ステージを前記第1方向とは異なる第2方向に駆動するステージ装置であって、
前記第1アクチュエータの駆動力を受けて前記第2方向への前記ステージの動きに生じる外乱を補償するように、前記第2アクチュエータの駆動力をフィードフォワード制御するフィードフォワード制御手段と、
位置検出手段により検出された前記ステージの前記第2方向における位置に基づいて前記第2アクチュエータの駆動力をフィードバック制御するフィードバック制御手段と、
前記位置検出手段により所定タイミングで検出された前記ステージの前記第2方向における位置と所定位置との誤差を、前記タイミングからの時間経過に応じて前記フィードフォワード制御手段による操作量を変更することによって補正するとともに、前記フィードバック制御手段への外部入力を前記フィードフォワード制御手段による補正量に応じて変更する制御手段と、
を備えるステージ装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記所定タイミング後の所定期間において、前記フィードフォワード制御手段による操作量を徐々に変化させて補正を行う請求項1に記載のステージ装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記ステージの前記第2方向における位置を前記誤差の量だけ変化させるための軌道を、時間のn(≧4)次関数の軌道として生成し、該生成した軌道に従って前記フィードフォワード制御手段による操作量を補正する請求項1又は請求項2に記載のステージ装置。
【請求項4】
前記第2アクチュエータの駆動力を、前記ステージが前記第2方向の所定位置に保持されるように制御する請求項1から請求項3のいずれか1の項に記載のステージ装置。
【請求項5】
前記第2アクチュエータは複数設けられ、
前記ステージが前記第2方向に対して所定の角度を保持するように前記複数の第2アクチュエータの駆動力を制御する請求項1から請求項4のいずれか1の項に記載のステージ装置。
【請求項6】
前記フィードフォワード制御手段は完全追従制御を行う請求項1から請求項5のいずれか1の項に記載のステージ装置。
【請求項7】
露光対象の基板を保持するステージを駆動するステージ装置として請求項1から請求項6のいずれか1の項に記載のステージ装置を備えた露光装置。
【請求項8】
第1アクチュエータによりステージを第1方向に駆動し、第2アクチュエータにより該ステージを前記第1方向とは異なる第2方向に駆動するステージ制御方法であって、
前記第1アクチュエータの駆動力を受けて前記第2方向への前記ステージの動きに生じる外乱を補償するように、前記第2アクチュエータの駆動力をフィードフォワード制御し、
位置検出手段により検出された前記ステージの前記第2方向における位置に基づいて前記第2アクチュエータの駆動力をフィードバック制御し、
前記位置検出手段により所定タイミングで検出された前記ステージの前記第2方向における位置と所定位置との誤差を、前記タイミングからの時間経過に応じて前記フィードフォワード制御による操作量を変更することによって補正するとともに、前記フィードバック制御への外部入力を前記フィードフォワード制御による補正量に応じて変更する、
ステージ制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−8956(P2010−8956A)
【公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−171477(P2008−171477)
【出願日】平成20年6月30日(2008.6.30)
【出願人】(504182255)国立大学法人横浜国立大学 (429)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】