説明

ミスカット基板上に成長した平面型非極性M平面III族窒化物薄膜

基板のミスカット角上に成長する非極性III族窒化物薄膜。<000−1>方向に向かうミスカット角は、0.75°以上であり、<000−1>方向に向かう27°未満である。表面起伏は、抑えられ、面のある角錐を備え得る。薄膜を用いて製作されるデバイスもまた開示される。非極性III族窒化物薄膜の表面起伏を抑えるために非極性III族窒化物薄膜が成長する基板のミスカット角を選択することを包含する方法を用いて製作される、滑らかな表面形態構造を有する非極性III族窒化物薄膜。非極性III族窒化物薄膜が成長する基板のミスカット角上に成長する滑らかな表面形態構造を有する薄膜上に成長する非極性III族窒化物ベースのデバイス。ミスカット角はまた、非極性薄膜からの長波長発光を達成するために選択され得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の参照)
本出願は、35 U.S.C.Section 119(e)の下における、以下の同時係属中で同一人に譲渡された出願の利益を主張する。すなわち、
Kenji Iso、Hisashi Yamada、Makoto Saito、Asako Hirai、Steven P.DenBaars、James S.Speck、およびShuji Nakamuraによって2007年8月8日に出願され、名称が「PLANAR NONPOLAR M−PLANE GROUP III−NITRIDE FILMS GROWN ON MISCUT SUBSTRATES」であり、代理人の整理番号30794.249−US−P1(2008−004−1)である、米国仮特許出願第60/954,744号、および
Hisashi Yamada、Kenji Iso、Makoto Saito、Asako Hirai、Steven P.DenBaars、James S.Speck、およびShuji Nakamuraによって2007年8月8日に出願され、名称が「III−NITRIDE FILMS GROWN ON MISCUT SUBSTRATES」であり、代理人の整理番号30794.248−US−P1(2008−062−1)である、米国仮特許出願第60/954,767号であり、
これらの出願は、本明細書に参考として援用される。
【0002】
本出願は、以下の同時係属中で同一人に譲渡された米国特許出願に関連する。すなわち、Asako Hirai、Zhongyuan Jia、Makoto Saito、Hisashi Yamada、Kenji Iso、Steven P.DenBaars、Shuji Nakamura、およびJames S.Speckによって2008年6月16日に出願され、名称が「PLANAR NONPOLAR M−PLANE GROUP III NITRIDE FILMS GROWN ON MISCUT SUBSTRATES」であり、代理人の整理番号30794.238−US−P1(2007−674−2)である、米国出願第12/140,096号であり、該出願は、Asako Hirai、Zhongyuan Jia、Makoto Saito、Hisashi Yamada、Kenji Iso、Steven P.DenBaars、Shuji Nakamura、およびJames S.Speckによって2007年6月15日に出願され、名称が「PLANAR NONPOLAR M−PLANE GROUP III NITRIDE FILMS GROWN ON MISCUT SUBSTRATES」であり、代理人の整理番号30794.238−US−P1(2007−674−1)である、米国仮出願第60/944,206号の利益を主張し、そして、
Hisashi Yamada、Kenji Iso、およびShuji Nakamuraによって本出願と同日に出願され、名称が「NONPOLAR III−NITRIDE LIGHT EMITTING DIODES WITH LONG WAVELENGTH EMISSION」であり、代理人の整理番号30794.247−US−U1(2008−063−2)である、米国出願第xx/xxx,xxx号であり、該出願は、Hisashi Yamada、Kenji Iso、およびShuji Nakamuraによって2007年8月8日に出願され、名称が「NONPOLAR III NITRIDE LIGHT EMITTING DIODES WITH LONG WAVELENGTH EMISSION」であり、代理人の整理番号30794.247−US−P1(2008−063−1)である、米国仮出願第60/954,770号の利益を主張し、
これらの出願は、本明細書に参考として援用される。
【0003】
(発明の背景)
(1.発明の分野)
本発明は、(1)平面型非極性m平面薄膜の成長のための技術に関し、より詳細には表面起伏が全くない原子的に滑らかなm−GaN薄膜の成長のための技術に関し、そして(2)InGaN/GaN発光ダイオード(LED)およびレーザダイオード(LD)に関し、より具体的には、放射波長がミスカット角度を選択することによって制御され得るミスカット基板上に成長するIII族窒化物薄膜に関する。
【背景技術】
【0004】
(2.関連技術の説明)
窒化ガリウム(GaN)ならびにアルミニウムおよびインジウムを含んでいるGaNの三元化合物および四元化合物(AlGaN、InGaN、AlInGaN)の有用性は、可視および紫外の光電子デバイスおよび高出力電子デバイスの製作のために十分に確立されている。これらの化合物は、本明細書において、III族窒化物、もしくはIII族窒化物、もしくは単に窒化物と呼ばれるか、または命名法(Al、B、Ga、In)Nによって表される。これらの化合物から作られるデバイスは典型的には、分子線エピタキシー(MBE)、金属・有機化学気相成長(MOCVD)、および水素化気相エピタキシー(HVPE)を含む成長技術を用いてエピタキシャル成長させられる。
【0005】
GaNおよびその合金は六方晶系ウルツ鉱型結晶構造において最も安定しており、この場合、構造は、互いに対して120°回転させられた2個(または3個)の等価基底面軸(a軸)によって説明され、これらの軸のすべては、固有のc軸に垂直である。III族および窒素原子は、結晶のc軸に沿って交互にあるc面を占める。ウルツ鉱型構造に含まれる対称要素はIII族窒化物がこのc軸に沿ってバルク自発分極を所有することを要求し、ウルツ鉱型構造は圧電分極を示す。
【0006】
電子デバイスおよび光電子デバイスの現在の窒化物技術は、極性のc方向に沿って成長した窒化物薄膜を用いる。しかしながら、III族窒化物ベースの光電子デバイスおよび電子デバイスにおける従来のc平面量子井戸構造は、強い圧電分極および自発分極の存在により、望ましくない量子閉じ込めシュタルク効果(QCSE)を被る。c方向に沿った強い固有の電界は、電子および空孔の空間的分離を引き起こし、このことは今度は、キャリア再結合効率の制限、発振器強度の減少、および長波長シフト放射(red−shifted emission)を生じさせる。
【0007】
GaN光電子デバイスにおける自発分極効果および圧電分極効果を除去する1つのアプローチは、結晶の非極性平面上にデバイスを成長させることである。そのような平面は、等しい数のGa原子およびN原子を含み、電荷中立である。さらに、その後の非極性層は、互いに等価であり、それでバルク結晶は、成長方向に沿って分極されない。GaNにおける対称−等価の非極性平面の2つのそのような族は、総称的にa平面として公知の{11−20}族であり、総称的にm平面として公知の{1−100}族である。
【0008】
分極のもう一方の原因は、圧電分極である。これは、非類似の組成物(および従って異なる格子定数)の(Al,In,Ga,B)N層が窒化物ヘテロ構造で成長するときに起り得るように、材料が圧縮ひずみまたは引張りひずみを受けるとき、起る。例えば、GaN鋳型(template)上の薄いAlGaN層は、平面内の引張りひずみを有し、GaN鋳型上の薄いInGaN層は、平面内の圧縮ひずみを有し、これらは両方ともGaNに整合する格子に起因する。従って、GaN上のInGaN量子井戸に対して圧電分極は、InGaNおよびGaNの自発分極の方向とは反対の方向に向く。GaNに整合する格子のAlGaN層に対して、圧電分極は、AlGaNおよびGaNの自発分極の方向と同じ方向に向く。
【0009】
c平面窒化物の上に非極性平面を用いる利点は、総分極が減少させられることである。特定の平面上における特定の合金組成物に対してゼロ分極でさえもあり得る。そのようなシナリオは、将来の科学論文において詳細に論議されるであろう。重要な点は、c平面窒化物構造の分極に比較して分極が減少させられることである。
【0010】
非極性m平面GaN上の高性能光電子デバイスが明示されてきたが、そのような材料において滑らかな表面を得ることが困難であることは公知である。m平面GaN表面は、典型的には切子面またはむしろ肉眼で見える表面起伏で覆われている。表面起伏は有害である。なぜなら例えば表面起伏は、量子構造における切子面作成、および結晶切子面などに従って合金原子またはドーパントの不均一な含有をもたらすからである。
【0011】
そのような非極性m平面GaN上のInGaN/GaN MQWから長波長放射を得ることが困難であることも見出されてきた。これは、おそらくInGaN/GaN MQWの低In含有に起因する。同じ成長条件において、m平面上に成長するデバイスの放射波長は典型的には400nmであり、一方、c平面上に成長するデバイスの波長は450nmである。成長温度を下げることは、In含有を増加させるが、結晶品質が劣化する。これは、青、緑、黄、および白のLEDなどの用途に対して重大な問題である。
【0012】
本発明は、ミスカット基板上に成長するIII族窒化物薄膜の成長のための技術を説明する。例えば青放射は、MQWの劣化なしに得られた。本発明はまた、非極性m平面窒化物の平面薄膜の成長のための技術を説明する。例えばまったく表面起伏のない原子的に滑らかなm−GaN薄膜が、本発明を用いて明示されてきた。従って本発明は、表面粗さ、放射波長およびインジウム含有がミスカット角の選択によって制御され得るミスカット基板上に成長するIII族窒化物薄膜を説明する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0013】
(発明の概要)
上記の先行技術の制限を克服し、本明細書を読み理解するとすぐ明らかになる他の制限を克服するために、本発明は、非極性III族窒化物薄膜の表面起伏を抑えるために非極性III族窒化物薄膜が成長する基板のミスカット角を選択することによって、肉眼で見える表面起伏が全くない原子的に滑らかな表面を有する平面型非極性III族窒化物を成長させる方法を開示する。
【0014】
ミスカット角は、c軸方向(例えば、<000−1>方向)に向かう平面内ミスカット角であり得、さらにミスカット角は、<000−1>方向に向かう0.75°以上のミスカット角(m平面に対して)であり得、<000−1>方向に向かう27°未満のミスカット角(m平面に対して)であり得る。
【0015】
本発明は、基板のミスカット上に成長した非極性III族窒化物薄膜を開示し、基板のミスカットは、非極性平面に対するミスカット角の角度に置かれた基板の表面を提供し、III族窒化物薄膜成長の上部表面は、表面に実質的に平行である。
【0016】
上部表面の滑らかな表面形態構造は、非極性III族窒化物薄膜の表面起伏を抑えるために、非極性III族窒化物薄膜が成長する基板のミスカット角を選択することによって決定され得る。
【0017】
ミスカット角は、1000マイクロメートルの長さにわたる、薄膜の上部表面上の1つ以上の起伏の平方自乗平均(RMS)振幅高さが60nm以下であるようなミスカット角であり得る。ミスカット角は、1000マイクロメートルの長さにわたる、薄膜の上部表面上の1つ以上の起伏の最大振幅高さが109nm以下であるようなミスカット角であり得る。
【0018】
ミスカット角は、薄膜におけるIII族窒化物発光層へのインジウム含有を増加させるように選択され得、その結果、発光層によって放射された光のピーク波長は少なくとも425nmに増加させられる。
【0019】
光のピーク波長は、活性層を通過する入射電流に応答して、薄膜におけるIII族窒化物発光活性層によって放射され得、活性層の合金組成物、非極性平面、およびミスカット角は、活性層の分極を減少させるように選択され得、その結果、ピーク波長は入射電流の範囲に対して0.7nmのピーク波長内で一定のままである。電流の範囲は、放射された光の強度の範囲を生成し得、最大強度は、最小強度の少なくとも37倍であり得る。
【0020】
デバイスは、薄膜を用いて製作され得る。デバイスは、デバイスの成長に十分に滑らかな表面形態構造を有する薄膜上に成長し得る。
【0021】
本発明は、III族窒化物薄膜を製作する方法をさらに開示し、該方法は、非極性平面に対するミスカット角の角度に置かれた基板の表面である基板のミスカットを提供することと、基板のミスカット上にIII族窒化物薄膜成長を成長させることであって、その結果、III族窒化物薄膜成長の上部表面は、基板の表面に実質的に平行である、こととを包含する。
【0022】
本発明は、光を放射する方法をさらに開示し、該方法は、基板のミスカット上に成長する非極性III族窒化物薄膜から光を放射することを包含し、基板のミスカットは、非極性平面に対するミスカット角の角度に置かれた基板の表面であり、III族窒化物薄膜成長の上部表面は、表面に実質的に平行である。
【0023】
ここで図面を参照すると、同様の参照番号は、全体を通じて対応する部品を表す。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】図1(a)〜図1(f)は、<000−1>に向かう様々なミスカットに対する、固定されていないm−GaN基板上に成長したm平面GaN薄膜の表面の光学マイクログラフである。
【図2】図2は、表面が成長するミスカット角の関数として、m平面GaN表面の振幅高さ測定から評価される平方自乗平均(RMS)値を示す。
【図3】図3は、表面が成長するミスカット角(<000−1>に向かう)の関数として、m平面GaN表面の振幅高さ測定から評価される最大振幅高さ値を示す。
【図4】図4は、基板のミスカット上のIII族窒化物薄膜およびその後のデバイス層の断面概略図である。
【図5】図5は、種々のミスカット角(ミスカット角0.01°、0.45°、0.75°、1.7°、5.4°、9.6°、および27°)で成長したLEDに対する、ミスカット基板上に成長したLEDのエレクトロルミネセンススペクトルを示す。
【図6】図6は、θ=5.4°のミスカット基板上に成長したLEDのエレクトロルミネセンス(EL)スペクトルを示し、この場合、下から上まで、スペクトルは、1mA、2mA、5mA、10mA、20mA、30mA、40mA、50mA、60mA、70mA、80mA、90mA、および100mAの入射電流に対するスペクトルである(すなわち、強度は、電流と共に増加する)。
【図7】図7は、θ=5.4°ミスカット基板上に成長したデバイスの、電流対エレクトロルミネンス強度およびピーク波長を示す。
【発明を実施するための形態】
【0025】
(発明の詳細な説明)
好ましい実施形態の以下の説明において、本明細書の一部を形成しかつ本発明が実施され得る特定の実施形態が例示として示される添付の図面が参照される。本発明の範囲から逸脱することなく、他の実施形態が利用され得、そして構造上の変更がなされ得ることは理解されるべきである。
【0026】
(概観)
本発明は、非極性III族窒化物薄膜の滑らかな表面形態構造を得る方法を説明する。具体的には、非極性III族窒化物薄膜の表面起伏は、非極性III族窒化物薄膜が成長する基板のミスカット角を制御することによって抑えられる。
【0027】
現在の窒化物デバイスは、典型的には極性の[0001]c方向に成長し、このことは、結果として垂直デバイスにおける一次伝導方向に沿った電荷分離をもたらす。結果として生じる分極電界は、最新技術の光電子デバイスの性能に有害である。
【0028】
非極性方向に沿ったこれらのデバイスの成長は、伝導方向に沿った固有の電界を減少させることによってデバイス性能を実質的に改善した。しかしながら、典型的には肉眼で見える表面起伏がデバイスの表面に存在し、このことは連続する薄膜成長に有害である。
【0029】
肉眼で見える表面起伏がなく非極性III族窒化物薄膜を成長させる手段がデバイス成長のためのより良いデバイス層、鋳型、または基板を提供するが、現在までそのような薄膜を成長させる手段は全く存在しなかった。本発明の新規な特徴は、非極性III族窒化物薄膜がミスカット基板によって肉眼的にも原子的にも平面型の薄膜として成長し得ることである。証明として、本発明者らは、GaNの{10−10}平面型薄膜を成長させた。しかしながら、本発明の範囲は、これらの例にのみ限定されるのではなく、本発明は、窒化物の非極性平面型薄膜がホモエピタキシャルであるかヘテロエピタキシャルであるかに関わらず、すべての窒化物の非極性平面型薄膜に関連がある。
【0030】
本発明は、膜の放射波長がミスカット角度を選択することによって制御され得るミスカット基板上に成長するIII族窒化物薄膜をさらに説明する。具体的には、III族窒化物薄膜のIn含有は、III族窒化物薄膜が成長する基板のミスカット角を選択することによって高められる。
【0031】
本発明以前、軸上m平面上に成長するLEDの放射波長は典型的には400nmであり、この波長は光学デバイスの用途を限定した。本発明の更なる新規の特徴は、III族窒化物薄膜のIn含有の向上がミスカット基板上の成長によって達成され得ることである。このことの証明として、本発明者らは、ミスカット基板上にInGaN/GaNIベースのLEDを成長させた。軸上m平面(10−10)上に成長する薄膜の放射波長は390nmであり、一方、<000−1>方向に向かう0.75°以上の角度を有するミスカット上に成長する薄膜の放射波長は440nmであった。
【0032】
(技術的説明)
(滑らかなIII族窒化物薄膜を成長させるためにミスカットを用いること)
本発明の第1の実施形態は、平面型非極性III族窒化物薄膜を成長させる方法を包含する。特に本発明は、成長プロセスにおいてミスカット基板を利用する。例えば、肉眼的かつ原子的に平面型の{10−10}GaNの成長ために、基板が正しい方向にミスカット角を有することが決定的に重要である。
【0033】
本発明の第1の実施形態において、GaN表面は、<000−1>方向に向かうミスカット角を有する固定されていないGaN基板上において従来のMOCVD法を用いて成長させられた。成長したGaN膜の厚さは、5μmであった。ミスカット基板は、c平面GaNバルク結晶を薄く切り取ることによって作製された。m平面から<000−1>の方へのミスカット角は、0.01°、0.45°、0.75°、5.4°、9.6°および27°であり、これらはX線解析(XRD)によって測定された。試料は、2インチウェーハホルダ上の異なる位置における同じ一帯において成長した。表面形態構造は、光学顕微鏡使用および振幅高さ測定によって調査された。
【0034】
(滑らかな薄膜の成長を示す実験の結果)
図1は、<000−1>方向に向かう様々なミスカット角を有する固定されていないm−GaN基板上に成長したm平面GaN薄膜の表面の光学顕微鏡写真を示す。名目上軸上にある基板上に成長した{10−10}GaN薄膜は、4面の角錐から成る肉眼で見える表面起伏を有することが見出された。これらの角錐面は、図1(a)および図1(b)に示されるように、典型的には、a、cおよびcの方向に傾斜しており、図1(a)は0.01°のミスカット角を有し、図1(b)は0.45°のミスカット角を有する。図1(c)、1(d)、1(e)、および図1(f)に示されるように、0.75°以上のミスカット角を有する基板上の表面は滑らかな形態構造を有することが見出され、図1(c)は0.75°のミスカット角を有し、図1(d)は5.4°のミスカット角を有し、図1(e)は9.6°のミスカット角を有し、そして図1(f)は27°のミスカット角を有する。
【0035】
図2は、様々なミスカット角上に成長するm平面GaN表面の振幅高さ測定から評価された平方自乗平均(RMS)値を示す。ミスカット基板の各々上の薄膜の1000μmの長さにわたるRMS粗さは、<000−1>の方への0.01°、0.45°、0.75°、5.4°、9.6°、および27°のミスカット角に対して、それぞれ、356nm、128nm、56nm、19nm、15nm、および16nmであった。RMS値はミスカット角の増加と共に減少することが見出された。概して、60nm未満のRMS値が、光電子デバイスおよび電子デバイスに対して予期される。従って、基板のミスカット角が0.75°以上であることが好ましい。
【0036】
図3は、<000−1>の方への様々なミスカット角を有する基板上に成長するm平面GaN表面の振幅高さ測定から評価された最大振幅高さを示す。ミスカット基板の各々上の薄膜の1000μmの長さにわたる最大振幅高さ値は、<000−1>の方への0.01°、0.45°、0.75°、5.4°、9.6°、および27°のミスカット角に対して、それぞれ、500nm、168nm、109nm、93nm、33nm、および52nmであった。最大振幅高さ値は、ミスカット角の増加と共に減少することが見出された。図2から判断すると、基板のミスカット角は0.75°以上であることが好ましい。
【0037】
(デバイス構造)
図4は、基板406(例えば、窒化ガリウム)のミスカット404上の非極性III族窒化物薄膜成長402のc方向400に沿う断面概略図であり、基板406のミスカット404は非極性平面412に対するミスカット角410の角度に置かれた基板406の表面408を提供し、III族窒化物薄膜成長402の上部表面414は基板406の表面408に実質的に平行であり、そしてミスカット角410はc方向400の方(例えば、<000−1>方向)に向かう。表面414は非極性平面であり得る。
【0038】
図4はまた、基板406の表面408(例えば、成長表面)上の非極性III族窒化物薄膜成長402を例示し、基板406の表面408は、基板406の結晶面418に対して方位角416にあり、非極性III族窒化物薄膜402の上部表面414は、GaN(またはIII族窒化物)の非極性面(例えば、a平面またはm平面)412に対するミスカット角410の角度に置かれ、基板406の表面408に実質的に平行である。
【0039】
本発明は、ミスカット角410および/またはミスカット角方向400を変化させることによって、滑らかな薄膜402を達成する方法を開示する。ミスカット角410は、起伏420を抑えるために表面起伏420の方向400の方に向けられ得る。非極性III族窒化物薄膜402の上部表面414は、滑らかな表面414形態構造を有し得、該形態構造は、非極性III族窒化物薄膜402の表面起伏420を抑えるために、非極性III族窒化物薄膜402が成長する基板406のミスカット角410を選択することによって、決定される。例えば、<000−1>方向400に向かうミスカット角410は、0.75°以上のミスカット角であり得、<000−1>方向400に向かって27°未満であり得る。ミスカット角410は、1000マイクロメートルの長さ424(表面414の)にわたる、薄膜402の上部表面414上の1つ以上の起伏420のRMS振幅高さ422が60nm以下であり得るようなミスカット角であり得る。ミスカット角410は、1000マイクロメートルの長さ424にわたる、薄膜の上部表面414上の1つ以上の起伏420の最大振幅高さ422が109nm未満であり得るようなミスカット角であり得る。表面起伏420は、面のある角錐(すなわち面426を有する角錐)を備え得る。薄膜402の厚さ428は、いかなる特定の厚さ428にも限定されない。
【0040】
他のデバイスが、薄膜402を用いて製作され得る。例えば、薄膜402は、その後のIII族窒化物化合物成長のための基板または鋳型であり得る。非極性III族窒化物Iベースのデバイス(例えば、量子井戸、バリヤー層、トランジスタ活性層、発光活性層、p型層、およびn型層などのデバイス層430a、430b)は、滑らかな表面414形態構造を有する薄膜402上に成長し得、薄膜402は、基板406のミスカット角410上に成長する。
【0041】
ミスカット角410は、上部表面414上または非極性III族窒化物薄膜402内の表面起伏420を光学デバイスの成長に適したレベルまで抑えるために選択され得る。例えば、上部表面414上のデバイス層430a、430bのその後の成長は、デバイス層430aの上部表面432、または量子井戸層界面もしくは発光層界面、またはエピタキシャル層界面となるのに十分に滑らかであるデバイス層430a、430b間の界面434となり得る。起伏420は、除去され得る。表面414上における成長430a、430b後に、表面414は界面436となる。
【0042】
(ミスカットを用いて放射波長を制御すること)
本発明の第2の実施形態もまた、成長プロセスにおいてミスカット基板を利用するIII族窒化物薄膜を備えている。この実施形態において、基板が適切な方向にミスカット角を有しInGaN薄膜のIn含有を高めることが決定的に重要である。
【0043】
本発明の第2の実施形態において、LEDデバイスのエピタキシャル層は、<000−1>方向に向かうミスカット角を有する固定されていないGaN基板上において従来のMOCVD法を用いて成長させられた。ミスカット基板は、c平面GaNバルク結晶を薄く切り取ることによって作製された。m平面から<000−1>の方へのミスカット角は、0.01°、0.45°、0.75°、1.7°、5.4°、9.6°および27°であり、X線解析(XRD)によって測定された。試料は、2インチウェーハホルダ上の異なる位置における同じ一帯において成長した。LED構造は、5μm厚のSiドープ処理されたGaN層と、6周期のGaN/InGaN MQWと、15nm厚のドープ処理されないAl0.15Ga0.85N層と、0.3μm厚のMgドープ処理されたGaNとから構成される。MQWは、2.5nm InGaN井戸と、20nm GaNバリヤーとを備えている。LED構造の結晶成長後、試料はp型活性のためにアニーリングされ、その後、n型およびp型の金属化プロセスが実行された。p接点は300μmの直径を有し、放射特性は室温で測定された。
【0044】
(放射波長の制御を例示する実験結果)
LEDからのエレクトロルミネセンス(EL)スペクトルが図5に示される。測定は、20mA(DC)の順方向電流で室温で実行された。軸上m平面(0.01°)および
<000−1>の方への0.45°ミスカット上に成長するInGaN/GaN MQWの放射スペクトルは、390〜395nmの近辺で単一のピーク放射を示した。440nmの近辺における放射強度が0.75°から<000−1>方向へミスカット角を増加させることによって増加させられるように見えたことが見出された。各ミスカット基板上の薄膜の、20mAで測定されたピーク放射波長は、0.01°、0.45°、0.75°、1.7°、5.4°、9.6°および27°のミス配向角(またはミスカット角)のそれぞれに対して、391nm、396nm、396nm、495nm、454n、440nm、および443nmであった。0.75°のミスカット角に対するデータが421nmの波長において第2のピークを有することもまた見出された。この波長(421nm)は、他の波長(440〜452nm)より短かった。しかしながら、これは、2インチウェーハホルダにおける成長温度変化によって引き起こされる。従って、0.75°以上のミスカット角を有する基板によって長い波長放射を得ることが可能である。矢印502によって示されるように、仮想の垂直線500の右のスペクトルは、ミスカット角θ≧0.75°を有する基板上のLEDに対して得られた。
【0045】
このように、図5は、ミスカット角410θが選択され得(例えば、0.75°以上)、薄膜438においてまたは薄膜402上においてIII族窒化物発光層(GaNバリヤー間に挟まれたInGaN量子井戸を備えている活性層430bなど)へのインジウム含有を増加させ得る方法を示し、その結果、発光層によって放射された光のピーク波長が、例えば425nm(少なくとも425nm)を超えて増加させられる。典型的には、発光は、発光層430bの伝導帯における量子井戸状態の電子と発光層430bの価電子帯における量子井戸状態の孔との間の電子空孔対(electron−hole pair)の再結合に起因する。典型的には、活性層にインジウムが多ければ多いほど、活性層のバンドギャップが小さくなり、従って、より長い放射波長が活性層から達成され得る。
【0046】
図6は、様々な入射電流に対して、5.4°のミスカット角を有する基板上に成長するLEDのELスペクトルを示す。全てのスペクトルが454nm近辺に単一のピーク波長を示すことが見出された。
【0047】
入射電流の関数としてのEL強度およびピーク波長は、図7に示される。ピーク波長は適用された範囲においてほとんど一定であり、分極の効果が実質的に減少させられたことを示した。
【0048】
(デバイス構造)
図4はまた、発光層430bを通過する入射電流に応答して、光のピーク波長を放射し得るIII族窒化物発光活性層430bを例示する。発光層の430b合金組成物(インジウム組成物または内容を含む)、および/または特定の非極性平面412、および/またはミスカット角410は、層430bの分極を減少させるように選択され得、その結果、ピーク波長は、図6および図7に示されるように、入射電流の範囲に対して実質的に一定のままである。
【0049】
例えば、m平面412、5.4°のミスカット角410、および量子井戸のInGaN合金組成物を備えている発光活性層430bは、減少された分極を有する非極性発光層430bを生成し、その結果、活性層430bによって放射される光のピーク波長は、入射電流の範囲に対して0.7mmのピーク波長内(しかし、これに限定されない)で一定のままである(またはこのことによって特徴づけられる)。入射電流の範囲は0〜100mAであり得るか、または入射電流の範囲は活性層430bによって放射される強度の範囲を生成するのに十分であり得、その結果、最大強度は最小強度の少なくとも37倍である(すなわち、範囲内の最大電流は、最小電流によって生成される最小強度の少なくとも37倍の最大強度を生成する)。しかしながら、例えば、III族窒化物半導体LEDにおいて典型的に用いられる電流範囲および強度範囲などの他の電流の範囲および強度の範囲が考察される。さらに、ピーク波長が電流または強度の範囲に対して一定のままである程度は、修正され得、発光層430bの分極および非極性の程度の尺度である(すなわち、ピーク波長が電流のより広い範囲にわたって一定のままであればあるほど、発光層430bは、より非極性である)。ピーク波長は、強度および電流の範囲にわたって実質的に一定のままであり得る。
【0050】
この技術は、概して、非発光III族窒化物層または受動(光学的にポンピングされた)層を含むIII族窒化物薄膜の非極性を特徴づけるために用いられ得る。例えば、発光層430bと実質的に類似した合金組成および実質的に類似した非極性面412に対して実質的に類似したミスカット角410を有するIII族窒化物層は、上記の発光層III族窒化物層430bと同じ程度の非極性を有し得る。
【0051】
デバイスは、p型層430aと、n型層402とをさらに備え、活性層430bは、p型層430aとn型層402との間に少なくとも1つの(GaNバリヤーによって挟まれた)非極性InGaN量子井戸を備えている。ミスカット角410は、入射電流がn型層402とp型層430aとの間を通過するとき、活性層430bが425nm(例えば)を超えるピーク波長を含む光を放射するように選択され得る。しかしながら、他の窒化物Iベースの量子井戸およびバリヤーもまた考察され得る。
【0052】
(可能な修正および変形)
上記のミスカットGaNの固定されていない基板406に加えて、m平面SiC、ZnOおよびγ−LiAlOなどの異質の基板406もまた、開始材料として用いられ得る。非極性III族窒化物化合物の成長に適した任意の基板が用いられ得る。但しバッファ層が必要となり得る。
【0053】
本発明は、InGaN/GaN薄膜402を用いて明示されたが、AlN、InNまたは任意の関係する合金(例えば、III族窒化物化合物)もまた、用いられ得る。
【0054】
本発明は、上記のMOCVDエピタキシャル成長法に限定されないが、HVPE、MBEなどの他の結晶成長方法もまた用い得る。
【0055】
さらに、当業者は、これらの技術、プロセス、材料、およびミスカット角などが、<0001>方向、a軸方向などの他の方向400でミスカット角に適用し、類似の結果を得ることを認識する。
【0056】
薄膜402は、後の層430aおよび430bのための基板であり得、または薄膜438自体は、デバイスまたはデバイス層430a、430bを備え得る。例えば、膜402は、n型層(例えば、n型GaN薄膜)を含み得、または薄膜438は、活性層430b(例えば、発光層)と、p型層430aと、n型層402とを備え得、活性層430bは、p型層430aとn型層402との間にある。どちらにしても、薄膜402、438は、基板406のミスカット404上の非極性III族窒化物膜成長402、438であり、基板406のミスカット404は、非極性平面412に対するミスカット角410の角度に置かれた基板406の表面408であり、III族窒化物薄膜成長402、408の上部表面414、432は、基板406の表面408に実質的に平行である。薄膜438内の層の界面434、436もまた、表面408に実質的に平行であり得る。
【0057】
さらなる層が用いられ得、例えば、n型層は薄膜402と活性層430bとの間のさらなる層であり得るか、またはさらなるバリヤー層(もしくはAlGaN層)は、例えば、p型層430aと活性層430bとの間にあり得る。例えば、適切なn型接点およびp型接点が、それぞれn型層およびp型層に対して作られ得る。
【0058】
LED構造の特定の例が上に提示されたが、本発明は、特定のデバイス構造に限定されない。
【0059】
(利点および改良)
軸上m平面GaNエピタキシャル層は、その表面上に角錐形状の機構徴426を常に有する。結晶ミスカット方向400および角度410を制御することによって、特別に滑らかな表面414が得られ得、従って高品質デバイス構造430a、430bが達成され得る。
【0060】
例えば、滑らかな量子井戸界面434、436を有する層430a、430bを備えているレーザダイオードは、デバイスの性能を高める。別の例において、電子移動度トランジスタ(HEMT)または異質接合バイポーラトランジスタ(HBT)などのヘテロ構造エピデバイスのための滑らかな界面434、436は、キャリア散乱を減少させ、二次元電子ガス(2DEG)のより高い移動度を可能にする。全体として、本発明は、活性層平面度がデバイス性能にとって必須である任意のデバイスの性能を高める。
【0061】
さらにミスカット基板による高められたステップフロー(step−flow)成長モードは、典型的には高ドーパント濃度を有するGaN薄膜において認められる欠陥の形成および伝達を抑え得る。さらに、このことは、mGaNの成長ウィンドーを拡大し、それが、結果として製造時のより良い産出高となり、またあらゆる種類の横方向のエピタキシャル過成長、選択的領域成長、およびモノ構造成長に対して有用である。
【0062】
さらに本発明以前に、軸上m平面GaNエピタキシャル層上に成長したInGaN/GaN MQWの波長は、400nm近辺に限定された。結晶ミスカットの方向および角度を制御することによって、In含有の増進が得られ得、従って構造の長波長放射が達成され得る。
【0063】
例えば、分極効果のない青、緑、黄、および白のLEDは、デバイスの性能を高める。別の例において、電子移動度トランジスタ(HEMT)または異質接合バイポーラトランジスタ(HBT)などのIn含有デバイスもまた、本発明の薄膜を用いて、高められたデバイス性能を有する。全体として、本発明は、任意のデバイスの性能を高める。
【0064】
(結論)
これは、本発明の好ましい実施形態の説明の結論を下す。本発明の1つ以上の実施形態の前述の説明は、例示および説明のために提示された。網羅的であることまたは開示された正確な形態に本発明を限定することは意図されない。上記の教示を考慮して多くの修正および変形が可能である。本発明の範囲はこの詳細な説明によって限定されるのではなく、逆に本明細書に添付された特許請求の範囲によって限定されることが意図される。
【図1(a)】

【図1(b)】

【図1(c)】

【図1(d)】

【図1(e)】

【図1(f)】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板のミスカット上に成長した非極性III族窒化物薄膜であって、該基板の該ミスカットは、該基板の非極性平面に対するミスカット角の角度に置かれた表面を提供し、該非極性III族窒化物薄膜成長の上部表面は、該表面に実質的に平行である、非極性III族窒化物薄膜。
【請求項2】
前記ミスカット角は、c方向に向かう、請求項1に記載の薄膜。
【請求項3】
前記c方向は、<000−1>方向である、請求項2に記載の薄膜。
【請求項4】
前記基板は、窒化ガリウム(GaN)である、請求項1に記載の薄膜。
【請求項5】
<000−1>方向に向かう前記ミスカット角は0.75°以上、27°未満であり、前記非極性面はm平面である、請求項1に記載の薄膜。
【請求項6】
前記上部表面は、前記非極性III族窒化物薄膜の表面起伏を抑えるために、該非極性III族窒化物薄膜が成長する前記基板の前記ミスカット角を選択することによって決定される滑らかな表面形態構造を有する、請求項1に記載の薄膜。
【請求項7】
前記ミスカット角は、1000マイクロメートルの長さにわたる、前記薄膜の前記上部表面上の1つ以上の起伏の平方自乗平均(RMS)振幅高さが60nm以下であるようなミスカット角である、請求項6に記載の薄膜。
【請求項8】
前記ミスカット角は、1000マイクロメートルの長さにわたる、前記薄膜の上部表面上の1つ以上の起伏の最大振幅高さが109nm以下であるようなミスカット角である、請求項6に記載の薄膜。
【請求項9】
前記薄膜にIII族窒化物発光層をさらに備え、前記ミスカット角は、該発光層へのインジウム含有を増加させるように選択され、その結果、該発光層によって放射された光のピーク波長は少なくとも425nmに増加させられる、請求項1に記載の薄膜。
【請求項10】
前記薄膜中にIII族窒化物発光層をさらに備え、光のピーク波長は活性層を通過する入射電流に応答して該活性層によって放射され、該活性層の合金組成物、前記非極性平面、および前記ミスカット角は、該活性層の極性を減少させるように選択され、その結果、該ピーク波長は入射電流の範囲に対して0.7nmのピーク波長内に一定のままである、請求項1に記載の薄膜。
【請求項11】
前記電流の範囲は、前記放射された光の強度の範囲を生成し、該強度の範囲の最大強度は、該強度の範囲の最小強度の少なくとも37倍である、請求項11に記載の薄膜。
【請求項12】
請求項1の薄膜を用いて製作されたデバイス。
【請求項13】
前記デバイスは、該デバイスの成長に十分に滑らかな表面形態構造を有する、請求項1の前記薄膜上に成長する、請求項12に記載のデバイス。
【請求項14】
III族窒化物薄膜を製作する方法であって、
非極性平面に対するミスカット角の角度に置かれた基板の表面である該基板のミスカットを提供することと、
該基板の該表面上にIII族窒化物薄膜を成長させることであって、その結果、該非極性III族窒化物薄膜成長の上部表面は、該基板の該表面に実質的に平行である、ことと
を包含する、方法。
【請求項15】
光を生成する方法であって、
基板のミスカット上に成長する非極性III族窒化物薄膜から光を放射することであって、該基板の該ミスカットは、非極性平面に対するミスカット角の角度に置かれた該基板の表面であり、該III族窒化物薄膜成長の上部表面は、該基板に実質的に平行である、ことを包含する、方法。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図7】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2010−536181(P2010−536181A)
【公表日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−520332(P2010−520332)
【出願日】平成20年8月8日(2008.8.8)
【国際出願番号】PCT/US2008/072669
【国際公開番号】WO2009/021201
【国際公開日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【出願人】(592130699)ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア (364)
【氏名又は名称原語表記】The Regents of The University of California
【Fターム(参考)】