説明

光伝送装置及び光モジュール

【課題】 面型光素子の実装面に対して垂直に高精度で光導波路を配置した光伝送装置及び光モジュールを提供することを課題とする。
【解決手段】 光伝送装置10は、実装面12J、14Jの裏面にそれぞれ光学面を備えた面型の発光素子12及び受光素子14と、実装面12J、14Jの法線方向に配置される光ファイバ16に発光素子12及び受光素子14を光学的に結合させる光導波路18と、発光素子12、受光素子14、及び光導波路18をそれぞれ位置決め位置決め部が形成されたサブマウント22と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、面型光素子及び光導波路を備えた光伝送装置及び光モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、低コストの光伝送装置として面発光レーザ(VCSEL)やフォトダイオードなど実装面の裏面に発光部や受発部が形成されている面型光素子を用いた光伝送装置が知られている(例えば特許文献1〜10参照)。そして、これらの小型化、低コスト化、高機能化などのために、光ファイバなどの外部の光伝送媒体と面型光素子との光学的結合に光導波路を用いることが検討されている。
【0003】
光導波路の実装方向としては、面型光素子の実装面に平行に実装する場合と垂直に実装する場合が考えられるが、保持のしやすさ、位置合せの容易さの観点から、例えば図26に示すように、光導波路218に45度面220を形成し、面型光素子222の発光面222Lが光導波路218と平行になるように面型光素子222を実装することが通常行われる(特許文献1参照)。
【0004】
しかし、このような方法では、導波路に45度面を形成するなどの加工が必要となりコストアップを招く他、実装面に垂直に光を出す高信頼パッケージ(例えば金属缶パッケージ)を利用することができないという問題があった。
【0005】
光素子の実装面に対して光導波路を垂直に実装する方法として、導波路に凹部を設けてこれを目印に光学的に位置合せをする方法が提案されている(例えば特許文献2参照)。
【0006】
しかしこの方法では導波路コスト、実装コスト共に上昇してしまうという難点があるほか、複数の面型光素子を1つの光導波路と位置合わせすることが非常に困難になるという難点もあった。
【特許文献1】特開2004−226941号公報
【特許文献2】特開2004−212774号公報
【特許文献3】特開2003−329892号公報
【特許文献4】特開平11−271548号公報
【特許文献5】特開平05−093825号公報
【特許文献6】特開平10−227951号公報
【特許文献7】特開平11−119006号公報
【特許文献8】特開平08−330661号公報
【特許文献9】特開平05−224044号公報
【特許文献10】特開平11−330624号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記事実を考慮して、面型光素子の実装面に対して垂直に高精度で光導波路を配置した光伝送装置及び光モジュールを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、実装面の裏面に発光面及び受光面の少なくとも一方を備えた面型光素子と、前記実装面の法線方向に光を伝送する光導波路と、前記面型光素子を位置決めする素子位置決め部及び前記光導波路を位置決めする光導波路位置決め部を有すると共に、前記面型光素子及び前記光導波路が実装される被実装部と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
これにより、面型光素子の実装面に垂直に光導波路を位置精度よく実装することができ、面型光素子と光導波路との光結合効率が高く、他の光モジュールとの光結合効率が高い光モジュールとすることができる。
【0010】
なお、光導波路の被実装部と対向する側に透光部材が設けられていて、この透光部材と光導波路との間が、両者の屈折率に近い屈折率を有するマッチング部材で充填されていてもよい。これにより、光導波路端面などでの反射光量が低減されるので、反射光による悪影響を低減させることができる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、さらに前記実装面の法線方向に設置される光伝送媒体被設置部を有し、前記光導波路は、前記光伝送媒体被設置部に前記面型光素子を光学的に結合させることを特徴とする。
【0012】
これにより、高い位置決め精度で容易に光結合させることができる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、前記面型光素子、前記光導波路、及び前記被実装部を封止する封止部材を備えたことを特徴とする。
【0014】
これにより、面型光素子や光導波路に外部からの塵埃等が付着することが防止される。
【0015】
請求項4に記載の発明は、前記封止部材が樹脂材料で形成されていることを特徴とする。
【0016】
これにより、低コスト化を図ることができる。
【0017】
請求項5に記載の発明は、前記被実装部がサブマウントであることを特徴とする。
【0018】
これにより、被実装部の取り扱いが容易になり、また、高精度な位置決めを安定して行うことが可能となる。
【0019】
請求項6に記載の発明は、前記被実装部がヘッダー部材の凹凸部であることを特徴とする。
【0020】
このように、光素子等を実装するヘッダー部に凹凸が設けられていることにより、部品点数を増加させることなく高精度な位置決めを実現できる。
【0021】
請求項7に記載の発明は、前記光導波路位置決め部として、前記光導波路の厚み方向に直交する側面を位置合わせする位置合わせ機構が設けられたことを特徴とする。
【0022】
これにより、光導波路を高精度で位置決めし易い。
【0023】
請求項8に記載の発明は、前記光導波路の前記位置合わせ機構側では、前記側面から前記光導波路の導光路までの距離が、前記面型光素子の発光部又は受光部から前記面型光素子の電極部までの距離より短いことを特徴とする。
【0024】
これにより、面型光素子の上面に光導波路を配置しながら、面型光素子のワイヤボンディングを容易に行うことができる。
【0025】
請求項9に記載の発明は、前記側面から前記光導波路の導光路までの距離が100μm以下であることを特徴とする。
【0026】
これにより、大多数の面型光素子でワイヤボンディング実装を容易に行える。
【0027】
請求項10に記載の発明は、前記面型光素子が前記サブマウント内に埋め込まれていることを特徴とする。
【0028】
これにより、面型光素子の実装を高い位置精度で容易に行える。
【0029】
請求項11に記載の発明は、前記サブマウントが反応性イオンエッチングで加工を行ったシリコン部材からなることを特徴とする。
【0030】
これにより、サブマウントを高精度で加工することができるので、位置決め精度を高めることができる。
【0031】
請求項12に記載の発明は、前記面型光素子及び前記光導波路が金属缶パッケージに封止されたことを特徴とする。
【0032】
これにより、湿度などの影響の少ない信頼性の高い光モジュールを提供できる。
【0033】
請求項13に記載の発明は、前記面型光素子が複数設けられたことを特徴とする。
【0034】
これにより、請求項1に記載の効果を顕著に奏することができる。
【0035】
なお、面型光素子が2つ設けられて、光モジュールが多数のピンを備えた金属缶パッケージとされている場合、ピンが2列に分かれて配置され、かつ、2つの面型光素子とやりとりされる信号が、異なる列のピンに割り当てられていてもよい。これにより、電気的クロストークを小さくすることができる。
【0036】
請求項14に記載の発明は、前記面型光素子として発光素子と受光素子とが設けられたことを特徴とする。
【0037】
これにより、小型の1心双方向モジュールを実現させることができる。
【0038】
請求項15に記載の発明は、前記面型光素子として波長が互いに異なる複数の発光素子が設けられたことを特徴とする。
【0039】
これにより、小型の多波長発光モジュールとして提供することができる。
【0040】
請求項16に記載の発明は、前記面型光素子として複数の受光素子を備え、各受光素子に異なる波長の光を導く波長選択部が設けられたことを特徴とする。
【0041】
これにより、小型の多波長受光モジュールとして提供することができる。
【0042】
請求項17に記載の発明は、前記面型光素子として発光素子が設けられ、前記光導波路内に、前記発光素子から入射した光を減衰させる減衰手段が設けられたことを特徴とする。
【0043】
これにより、レーザ安全と高速駆動とを両立させた小型の光モジュールを実現させることができる。また、発光素子から発する光の波形が良好である。
【0044】
請求項18に記載の発明は、前記減衰手段として、前記光導波路の導光路に分岐路を形成し、前記光導波路に入射した光の一部を前記分岐路を経由させて前記光伝送媒体から外れた方向へ案内することを特徴とする。
【0045】
これにより、高精度で光量制御を行うことができる。
【0046】
請求項19に記載の発明は、前記減衰手段として、前記光導波路の導光路に、所定以上の曲率で曲がる曲部を形成し、前記光導波路に入射した光の一部を前記曲部から漏洩させることを特徴とする。
【0047】
これにより、簡易な構成で光を減衰させることができる。
【0048】
請求項20に記載の発明は、実装面の裏面に発光面及び受光面の少なくとも一方を備えた面型光素子と、前記実装面の法線方向に配置される光伝送媒体と、前記光伝送媒体に前記面型光素子を光学的に結合させる前記実装面の法線方向に配置された光導波路と、前記面型光素子を位置決めする素子位置決め部及び前記光導波路を位置決めする光導波路位置決め部を有すると共に、面型光素子及び光導波路が実装される被実装部と、を備えたことを特徴とする。
【0049】
これにより、面型光素子の実装面に垂直に光導波路を位置精度よく実装することができ、面型光素子と光導波路との光結合効率が高い光伝送装置とすることができる。
【0050】
請求項21に記載の発明は、前記面型光素子が複数設けられ、前記複数の面型光素子と1つの光伝送媒体とが光学的に結合されることを特徴とする。
【0051】
これにより、光伝送媒体の数を大きく低減させることができる。
【0052】
請求項22に記載の発明は、前記光導波路と前記光伝送媒体とがレンズを介して光学的に結合されることを特徴とする。
【0053】
これにより、光伝送媒体との結合が容易になり、汎用の光伝送装置に置換えることが容易になる。
【0054】
なお、以上の発明では、光伝送媒体がマルチモード光ファイバで、発光素子がマルチモードの面発光型レーザーであることが多い。また、光導波路は、鋳型で複製されたマルチモードの高分子光導波路フィルムであることが多い。しかし当然ながら、これらの光伝送媒体、発光素子、光導波路に限定されるものではない。
【0055】
また、マルチモード光ファイバを用いる場合でも、マルチモードの光導波路とシングルモードの発光素子を利用するなどしてもよい。
【発明の効果】
【0056】
本発明によれば、面型光素子の実装面に対して垂直に高精度で光導波路を配置した光伝送装置及び光モジュールを実現させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0057】
以下、実施形態を挙げ、本発明の実施の形態について説明する。なお、第2実施形態以下では、既に説明した構成要素と同様のものには同じ符号を付してその説明を省略する。
【0058】
[第1実施形態]
まず、第1実施形態について説明する。図1、図2に示すように、本実施形態に係る光伝送装置10は、光モジュール11と光ファイバ16とを備えている。
【0059】
光モジュール11は、実装面12Jの裏面に発光面12Lを備えた面型の発光素子12と、実装面14Jの裏面に受光面14Lを備えた面型の受光素子14と、を備えている。実装面12J、14Jは同一面内に位置している。
【0060】
また、光モジュール11は、実装面12J、14Jの法線方向に配置される光ファイバ16に発光素子12及び受光素子14を光学的に結合させる光導波路18と、発光素子12、受光素子14及び光導波路18が実装されるシリコン製のサブマウント22と、サブマウント22を所定位置に固定する台座24と、を備えている。光導波路18は薄板状である。
【0061】
図3、図4に示すように、サブマウント22には、発光素子12を位置決めする発光素子位置決め部22H、受光素子14を位置決めする受光素子位置決め部22J、及び、光導波路18を位置決めする光導波路位置決め部22W、が形成されている。
【0062】
発光素子位置決め部22Hは、発光素子12を落とし込んで光導波路18で覆うことにより発光素子12を埋め込むような構造になっている。受光素子位置決め部22Jも同様の構造である。また、光導波路18は、光導波路18の厚み方向に直交する位置決め用側面18I(図2参照)で位置決めする構造になっている。
【0063】
本実施形態では、サブマウント22はシリコン部材を反応性イオンエッチング(RIE)で形成したものである。
【0064】
光導波路18は、図5に示すように、コア材からなる導光部26を有する。導光部26には、光導波路18のレンズ30側の面(図1、図2の上面)に、レンズ30を介して光ファイバ16と光結合する導光端25Tが形成されている。また、導光部26には、光導波路18のサブマウント22側の面である底面18Sに、受光素子14と光結合する受光素子側導光端25B、及び、発光素子12と光結合する発光素子側導光端27Bが形成されている。
【0065】
導光端25Tと受光素子側導光端25Bとは、導光部26を構成する直線状コア部25で連続している。また、光導波路18には導光部26を構成するコア枝部27が設けられ、コア枝部27は、直線状コア部25の途中と発光素子側導光端27Bとに連続している。
【0066】
本実施形態では、図4に示すように、光導波路18の底面18Sでは、光導波路18の厚さtが300μm程度、導光部26に近い側の位置決め用側面18INから導光部26までの距離dが50μm程度である。厚さtが薄すぎると光導波路18を垂直に立てることが難しくなる。距離dが大きすぎると発光素子12や受光素子14の電極部が隠れてしまいボンディングワイヤを接続し難い。図7に示すように、受光素子14の受光部14Pから電極部14Eまでの光導波路厚み方向の距離Lは100μm程度であり、距離dは100μm以下であることが望まれる。発光素子12の発光部12Pから電極部14Eまでの光導波路厚み方向の距離についても同様である。
【0067】
光伝送装置10を製造する際、図6に示すように、発光素子12及び受光素子14は、それぞれ、サブマウント22の発光素子位置決め部22H及び受光素子位置決め部22Jに落し込んで位置決め固定されることで、パッシブにアライメントされる。そして、サブマウント22ごと台座24に固定された後、図7に示すように、発光素子12の電極部12E及び受光素子14の電極部14Eがボンディングワイヤ28(図1も参照)で周辺のIC32の電極32Eや電極ピン34と接続される。
【0068】
また、光導波路18の厚さ方向の位置はサブマウント22の光導波路位置決め部22Wでパッシブに規定される(図8参照)。光導波路18の厚さ方向に直交する方向の位置決めは、ボンディングした発光素子12を発光させながら光導波路18を透過した光量が最大になる位置を探すなどのアクティブな方法によって行う。
【0069】
そして、紫外線硬化樹脂などの固定部材36で固定される(図2参照)。更に、レンズ30付きのキャップ部材38を台座24に載せて封止することで金属缶パッケージ状に形成された光モジュール111が製造されている。
【0070】
これにより、従来と比べて非常に小型な1心双方向の光モジュールとすることができる。例えば図9に示すように、このようにして製造された金属缶パッケージ状光モジュール111は、外部の回路基板40に装着され、光ファイバレセプタクル部(光伝送媒体被設置部)123を備えたレセプタクルケース42に収容され、より大きな光モジュール11となる。そして、光ファイバ16が接続されたプラグ44をレセプタクルケース42に差し込んで1心双方向の光伝送装置を提供することができる。
【0071】
なお、光ファイバ16に代え、光伝送媒体として、空気などの空間に光を飛ばす場合や、光導波路18を対向する光素子にまで延長して光導波路自体を光伝送媒体としてもよい。
【0072】
サブマウント22は、本実施形態の製法のほか、モールディングで形成してもよい。また、サブマウント22を単体で形成してもよいし、台座24などと一体的に形成してもよい。
【0073】
また、本実施形態では光導波路18の位置決めする際、一部にアクティブな位置決め動作を行っているが、光導波路位置決め部22Wの形状を変えることで全てパッシブに行うことも可能である。また、アクティブな位置決めとしては、アライメントマークを設けておき、そこに位置合せを行うなどの方法を行ってもよい。
【0074】
<第1実施形態の実施例>
本実施例では、光導波路18を製造する際に、鋳型で複製された高分子光導波路フィルムを用いている。光導波路18の幅などは切削によって決めているため精度が比較的高くないが、距離dや厚さtはフィルムの厚さで決まるため精度が高い。このため厚さtや、距離dを位置決め部の形成に利用できる。
【0075】
また、ダイサーによる切り出しが容易であり、しかも、フィルムの厚さを選択することでd、tの調整が容易である。なお、光導波路18は、他の製法で製造されても良い。
【0076】
本実施例では、発光素子としては波長850nmのVCSEL、受光素子としてはGaAs製PINフォトダイオードを用いている。ICとしてはプリアンプなどのアンプ素子を用いている。
【0077】
また、本実施例では、光導波路18の厚さtを約300μm、光導波路18の幅Wを1000μmとした。また、サブマウントの厚み方向に沿ったサブマウント幅Bを900μmとした。また、サブマウント高さHSを500μmとし、光導波路の高さHDを2000μmとした。
【0078】
また、本実施例は、コア径50μmの屈折率分布型ガラスマルチモード光ファイバに結合させるものであり、光導波路の導光部の断面形状は45μm角としている。このような光導波路を用いることで安価な等倍光学系を用いて良好な光結合特性が得られる。
【0079】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。図10〜図12に示すように、本実施形態に係る光伝送装置は、第1実施形態に比べ、サブマウント22に代えてサブマウント52を備えている。
【0080】
このサブマウント52は、反応性イオンエッチング(RIE)により1段堀りで加工されて貫通孔54が形成されている。貫通孔54の壁面には、発光素子位置決め部52H、受光素子位置決め部52J、及び、光導波路位置決め部52Wが形成されている。
【0081】
発光素子12、受光素子14は、貫通孔54に落とし込んだ後、それぞれ、発光素子位置決め部52H、受光素子位置決め部52Jに当接されることで位置決めされる。
【0082】
更に、発光素子12、受光素子14をそれぞれワイヤボンディングした後、光導波路18を貫通孔54に挿入し、光導波路位置決め部52Wに当接させることで位置決めする。光導波路18の上下方向に位置決めは、光導波路18を発光素子12及び受光素子14に当接させることで自動的に位置決めされる構成になっている。
【0083】
本実施形態により、サブマウント52の製造コストが低減されている。
【0084】
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。図13に示すように、本実施形態に係る光モジュール60は、第1実施形態に比べ、レンズ30に代えて平板状の透明ガラス61がカバーガラスとして設けられている。透明ガラス61は、台座24に載せられているキャップ部材68に取付けられており、キャップ部材68と透明ガラス61と台座24とで光導波路18などが設けられているゾーンを封止している。また、透明ガラス61と導光端25Tとの間には、両者に接触しているマッチングジェル62が設けられている。
【0085】
更に、本実施形態では、キャップ部材68の側壁外側に嵌め込まれる透明なスリーブ64が設けられている。
【0086】
スリーブ64には、キャップ部材68の所定位置にまで嵌め込まれると、焦点位置が導光部26の導光端25Tに一致するように、レンズ部64Rが形成されている。また、スリーブ64には、光ファイバが挿入される被挿入部(光伝送媒体被設置部)64Fが形成されている。
【0087】
寸法の一例としては、台座24からスリーブ64の先端までの高さHが12.4mm、スリーブ64の外径Dが6.6mmである。
【0088】
本実施形態により、キャップ部材68にレンズを取付ける必要がなく、部品点数の低減化、製造時間の短縮化、製造コストの低減化を図ることができる。
【0089】
[第4実施形態]
次に、第4実施形態について説明する。図14に示すように、本実施形態に係る光モジュール70は、第1実施形態に比べ、光導波路18の導光端25Tが露出するように、光導波路18、サブマウント22、及び、ボンディングワイヤ28で接続されている電極等を樹脂部材72で樹脂封止している。
【0090】
これにより、低コスト化を図ることができる。
【0091】
なお、図15に示すように、導光端25Tも樹脂封止すると共に、導光端25Tに焦点を合わせたレンズ部74Rを形成した透明な樹脂部材74としてもよい。これにより、更に、部品点数の低減化、低コスト化を図ることができる。また、IC32やサブマウント22などがリードフレーム76に取付けられ、樹脂部材74が光導波路18やIC32をリードフレームごと樹脂封止していてもよい。
【0092】
[第5実施形態]
次に、第5実施形態について説明する。図16〜図19に示すように、本実施形態に係る光モジュール80(図18、図19参照)は、実装面の裏面にそれぞれ発光面82L、83Lを備えた面型の第1発光素子82及び第2発光素子83を備えている。第1発光素子82、第2発光素子の実装面は同一面内に位置している。本実施形態では、第1発光素子82と第2発光素子83とでは、発する光の波長が互いに異なる。
【0093】
また、光伝送装置80は、第1発光素子82、第2発光素子83の実装面の概ね法線方向に配置される光ファイバに第1発光素子82及び第2発光素子83を光学的に結合させる光導波路88と、第1発光素子82、第2発光素子83及び光導波路88が実装されるサブマウント84と、サブマウント84を所定位置に固定する台座85と、を備えている。
【0094】
第1実施形態と同様に、サブマウント84には、第1発光素子82、第2発光素子83、及び、光導波路88をそれぞれ位置決めする位置決め部が形成されている。
【0095】
光導波路88は、図16に示すように、コア材からなる導光部86を有する。導光部86は、出射側の面(図16の上面)に、レンズ等を介して光ファイバと光結合する導光端86Tが形成されている。また、導光部86は、サブマウント84側の面である底面に、第1発光素子82と光結合する第1導光端86PB、及び、第2発光素子83と光結合する第2導光端86QBが形成されている。
【0096】
導光部86は、第1導光端86PBから延びる第1導光部86Pと、第2導光端86QBから延びる第2導光部86Qと、を有する。第1導光部86Pと第2導光部86Qとは、光導波路88内で合流して連続している。また、導光部86は、導光端86Tから図16の紙面下方に向けて延び、第1導光部86Pと第2導光部86Qとに連続する合流導光部86Rを有する。
【0097】
本実施形態により、発する光の波長が互いに異なる第1発光素子82と第2発光素子83とをサブマウント84に設けることができる。従って、面型の発光素子の実装面に対して垂直に高精度で光導波路を配置した2波混合光伝送装置80を実現させることができる。
【0098】
なお、図20に示すように、第1発光素子82、第2発光素子83にそれぞれ代えて、第1受光素子92、第2受光素子93を設け、光導波路88と形状が同じで波長分離機能を有する受光用光導波路98を光導波路88に代えて設けることにより、2波分離の受光用の光伝送装置を実現できる。波長分離機能を有するようにするには、例えば波長フィルタ96を設けることにより容易に行うことができる。
【0099】
[第6実施形態]
次に、第6実施形態について説明する。図21に示すように、本実施形態に係る光モジュール101は、第1実施形態の光モジュール11に比べ、台座24及びサブマウント22に代えて、台座99を備えている。
【0100】
台座99には、発光素子12、受光素子14、及び光導波路18を位置決めする凹凸部99Uが一体的に形成されている。
【0101】
台座99は型成型された部材であり、セラミック部材等を加工することにより得られている。
【0102】
本実施形態により、サブマウントが不要になり、部品点数を削減することができる。
【0103】
[第7実施形態]
次に、第7実施形態について説明する。図22、図23に示すように、本実施形態に係る光伝送装置100は、第1実施形態に比べ、光導波路18に代えて光導波路108を備えている。また、サブマウント22に代えてサブマウント112を備えている。
【0104】
光導波路108は、コア枝部27と同様のコア枝部107を備えている。更に、光導波路108には、光減衰部として、発光素子12からの光の一部を分岐して伝送する分岐コア部109(図22参照)がコア枝部107に分岐して設けられている。
【0105】
分岐コア部109の先端は、光導波路108の厚み方向と平行であって光導波路108の底面108Sと直交する細幅側面部108Yで、紙面やや下方に向けて露出している。そして、光伝送装置100は、分岐コア部109の先端から放散された光を受光して、発光素子12の発光量をモニタするモニタ用受光素子104を台座24の上に備えている。
【0106】
発光素子12を発光させる際、安定した良好な波形の光を出射させるには所定出力以上の出力で発光させる必要がある。これに対し、レーザ光の安全性の観点で、光伝送装置100から出射される光量を上記の所定出力よりも小さくすることが要求されている。
【0107】
本実施形態では、分岐コア部109を設けていて、発光素子12から出射された光の一部を分岐コア部109へ導いており、紙面上側の導光端25Tから出射される光量を低減させることができる。従って、光伝送装置100は、良好な波形でレーザ安全の要求を満たす光を出射できる。このことは、発光素子12を高速で駆動させる場合に特に大きな効果を奏する。
【0108】
また、光減衰部として分岐コア部109を設けているので、高精度で光量制御を行うことができる。
【0109】
また、本実施形態では、発光素子12からの光が直接に分岐コア部109に入射しないようにしており、これにより発光素子12と光導波路108との位置がずれたときの光の減衰量の変化を抑制できる。
【0110】
また、分岐コア部109から出射した光はモニタ用受光素子104に入射する。従って、発光素子12の光量を、すなわち導光端25Tから出射される光量を常時モニタすることができる。分岐コア部109へ入った光は、モニタ用受光素子104に導かれるほか、光伝送装置外に出ないように導かれたり吸収されても良い。
【0111】
また、モニタ用受光素子104は台座24の上に設けられているので、受光面104Lが台座24に平行であり、光導波路108の位置決め用側面108Iと直交している。これにより、モニタ用受光素子104の配置が容易であり、しかも、モニタ用受光素子104に入射させる光量の制御が容易である。
【0112】
なお、分岐コア部109から出射する光の全部をモニタ用受光素子104にまで導くように分岐コア部109を長くしてもよいが、本実施形態のように空間を放射させた方が光導波路108が小さくて済み、しかも、モニタ用受光素子104に入射する光量が多すぎる場合に光量制御が容易であり、その上、モニタ用受光素子104の位置ずれによる受光量のばらつきが少ない、などの利点がある。
【0113】
<第7実施形態の実施例>
本実施例では、発光素子12として850nm帯の光を発するVCSELを設け、受光素子14としてGaAsフォトダイオード(PD)を用い、1心双方向を実現する光導波路108としてマイクロモールディング法の高分子光導波路を用いた例で説明を行う。
【0114】
本実施例で用いる850nm帯のVCSELは、ギガビットクラスの変調を安定に行うために通常1mW前後以上の発光出力を出すことが必要である。これに対してレーザー安全の要求にばらつきを考慮すると光伝送装置100を出る光の光量を0.5mW程度以下にすることが必要である。本実施例では光導波路108の中に約3dBの光減衰が生じる光減衰部(分岐コア部109)を設けてあり、これによって発光光量の約1/2が光ファイバ16側に導かれる。このため、VCSELの発光光量をギガビットクラスの変調ができる1mWに設定しても光伝送装置100の光出力は0.5mW以下となりレーザー安全の要求を満たす。
【0115】
なお、本実施例では、光導波路108の高さは約1.5mmであるので受光素子14に向かう光はほとんど減衰しないのに対し、発光素子12から光ファイバ16に向かう光は1.5mmの間で3dBも減衰することになる。
【0116】
[第8実施形態]
次に、第8実施形態について説明する。図24に示すように、本実施形態に係る光伝送装置110は、第5実施形態で説明した光伝送装置80に比べ、第1導光部86Pに分岐している第1分岐コア部116Pと、第2導光部86Qに分岐している第2分岐コア部116Qと、が更に設けられた光導波路118を光導波路88に代えて設けている。
【0117】
第2分岐コア部116Qは、第7実施形態で説明した分岐コア部109と同様の構成であり、第1分岐コア部116Pも、第2分岐コア部116Qと対称形状に設けられている。
【0118】
また、台座85には、第7実施形態で説明したモニタ用受光素子104が、第2分岐コア部116Qからの光量をモニタするために設けられている。更に、台座85には、第1分岐コア部116Pからの光量をモニタするためのモニタ用受光素子114が更に設けられている。
【0119】
本実施形態のように2波混合の光伝送装置110の場合、混合された2波のトータルパワーに対してレーザー安全のリミットが規定されるため、第7実施形態よりも光の減衰量を更に大きくする必要があるが、導光部の幅を調整するなどにより減衰量を容易に増大させることができる。
【0120】
このように、本実施形態では、光導波路118を台座85の中央に配置して左右にそれぞれモニタ用受光素子104、114を配置することで、両者の光のクロストークが少なくそれぞれ個別に光量制御を行うことが可能となる。
【0121】
[第9実施形態]
次に、第9実施形態について説明する。図25に示すように、本実施形態に係る光伝送装置は、第1実施形態に比べ、コア枝部27に代えて、大きな曲率で曲がる曲部122を形成したコア枝部127を設けている。
【0122】
曲部122の曲率及び曲がり角度θは、曲部122からの漏洩光が急激に大きくなる臨界値以上の値にしている。
【0123】
本実施形態により、分岐コア部を形成しなくても、簡易な手段で、発光素子12からコア枝部127に入った光を減衰させることができる。
【0124】
なお、コア枝部127の表面から芯に向けて切り込みを入れてコア枝部127の外部へ光を漏洩させてもよい。
【0125】
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。
【0126】
<第9実施形態の実施例>
本実施例では、光導波路148を製造する際に、鋳型で複製された高分子光導波路フィルムを用いている。光導波路148の幅などは切削によって決めているため精度が比較的高くないが、距離dや厚さtはフィルムの厚さで決まるため精度が高い。このため厚さtや、距離dを位置決め部の形成に利用できる。
【0127】
また、ダイサーによる切り出しが容易である。その上、フィルムの厚さを選択することで、厚さt、距離dの調整が容易である。なお、光導波路は、他の製法で製造されても良い。
【0128】
本実施例では、発光素子としては波長850nmのVCSEL、受光素子としてはGaAs製PINフォトダイオードを用いている。ICとしてはプリアンプなどのアンプ素子を用いている。
【0129】
また、本実施例では、光導波路の厚さtを約300μm、光導波路の幅Wを1000μmとした。また、サブマウントの厚み方向に沿ったサブマウント幅Bを900μmとした。また、サブマウント高さHSを500μmとし、光導波路の高さHDを2000μmとした。
【図面の簡単な説明】
【0130】
【図1】第1実施形態に係る光伝送装置の構成を示す側面断面図である。
【図2】第1実施形態に係る光伝送装置の構成を示す側面断面図であり、図1と直交する側の側面断面図である。
【図3】第1実施形態に係る光伝送装置を構成するサブマウントの側面図である。
【図4】第1実施形態に係る光伝送装置を構成するサブマウントの平面図である。
【図5】第1実施形態に係る光伝送装置を構成する光導波路の斜視図である。
【図6】第1実施形態で、サブマウントに発光素子及び受光素子を位置決めしたことを示す平面図である。
【図7】第1実施形態で、発光素子及び受光素子にボンディングワイヤで接続することを示す平面図である。
【図8】第1実施形態で、サブマウントに光導波路を位置決めしたことを示す側面図である。
【図9】第1実施形態に係る光モジュールに、光ファイバが接続されたプラグを差し込むことを示す斜視図である。
【図10】図10(A)及び(B)は、それぞれ、第2実施形態に係る光伝送装置及び光モジュールを構成するサブマウントの平面図及び矢視10B−10Bの側面断面図である。
【図11】図11(A)及び(B)は、それぞれ、第2実施形態で、サブマウントに発光素子及び受光素子を位置決めしたことを示す平面図及び矢視11B−11Bの側面断面図である。
【図12】第2実施形態で、光導波路を位置決めしたことを示す側面図である。
【図13】第3実施形態に係る光モジュールの構成を示す側面断面図である。
【図14】第4実施形態に係る光モジュールの構成を示す側面断面図である。
【図15】第4実施形態に係る光モジュールの変形例の構成を示す側面断面図である。
【図16】第5実施形態に係る光伝送装置及び光モジュールの構成を示す側面断面図である。
【図17】第5実施形態で、サブマウントに第1発光素子及び第2発光素子を位置決めしたことを示す平面図である。
【図18】図18(A)及び(B)は、それぞれ、第5実施形態に係る光モジュールの平面図及び側面図である。
【図19】図19(A)及び(B)は、それぞれ、第5実施形態に係る光モジュールの平面断面図及び側面断面図である。
【図20】第5実施形態に係る光伝送装置及び光モジュールの変形例の構成を示す側面断面図である。
【図21】第6実施形態に係る光伝送装置及び光モジュールの構成を示す側面断面図である。
【図22】第7実施形態に係る光伝送装置の構成を示す側面断面図であり、図23の矢視22−22の断面図である。
【図23】第7実施形態で、発光素子及び受光素子をサブマウントに位置決めしたことをを示す平面図である。
【図24】第8実施形態に係る光伝送装置の構成を示す側面断面図である。
【図25】第9実施形態係る光伝送装置及び光モジュールの光導波路の構成を示す側面断面図である。
【図26】従来の光伝送装置及び光モジュールの構成の一例を示す側面図である。
【符号の説明】
【0131】
10 光伝送装置
11 光モジュール
12 発光素子
12E 電極部
12J 実装面
12L 発光面
12P 発光部
14 受光素子
14E 電極部
14J 実装面
14L 受光面
14P 受光部
16 光ファイバ(光伝送媒体)
18 光導波路
18I 位置決め用側面(側面)
22 サブマウント
22H 発光素子位置決め部
22J 受光素子位置決め部
22W 光導波路位置決め部
26 導光部(導光路)
30 レンズ
38 キャップ部材(封止部材)
52 サブマウント
52H 発光素子位置決め部
52J 受光素子位置決め部
52W 光導波路位置決め部
60 光モジュール
61 透明ガラス(封止部材)
64R レンズ部(レンズ)
64F 光伝送媒体被設置部
70 光モジュール
72 樹脂部材(封止部材)
74 樹脂部材(封止部材)
80 光モジュール
82L 発光面
83L 発光面
82 第1発光素子(発光素子)
83 第2発光素子(発光素子)
84 サブマウント
86 導光部(導光路)
88 光導波路
86 導光部(導光路)
92 第1受光素子(受光素子)
93 第2受光素子(受光素子)
98 受光用光導波路(光導波路)
99 台座(ヘッダー部材)
99U 凹凸部
100 光伝送装置
101 光モジュール
108 光導波路
109 分岐コア部(減衰手段)
110 光伝送装置
111 金属缶パッケージ状光モジュール
112 サブマウント
118 光導波路
116P 第1分岐コア部(減衰手段)
116Q 第2分岐コア部(減衰手段)
122 曲部
123 光伝送媒体被設置部
218 光導波路
222 面型光素子
222L 発光面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
実装面の裏面に発光面及び受光面の少なくとも一方を備えた面型光素子と、
前記実装面の法線方向に光を伝送する光導波路と、
前記面型光素子を位置決めする素子位置決め部及び前記光導波路を位置決めする光導波路位置決め部を有すると共に、前記面型光素子及び前記光導波路が実装される被実装部と、
を備えたことを特徴とする光モジュール。
【請求項2】
さらに前記実装面の法線方向に設置される光伝送媒体被設置部を有し、
前記光導波路は、前記光伝送媒体被設置部に前記面型光素子を光学的に結合させることを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
【請求項3】
前記面型光素子、前記光導波路、及び前記被実装部を封止する封止部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
【請求項4】
前記封止部材が樹脂材料で形成されていることを特徴とする請求項3に記載の光モジュール。
【請求項5】
前記被実装部がサブマウントであることを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
【請求項6】
前記被実装部がヘッダー部材の凹凸部であることを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
【請求項7】
前記光導波路位置決め部として、前記光導波路の厚み方向に直交する側面を位置合わせする位置合わせ機構が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
【請求項8】
前記光導波路の前記位置合わせ機構側では、前記側面から前記光導波路の導光路までの距離が、前記面型光素子の発光部又は受光部から前記面型光素子の電極部までの距離より短いことを特徴とする請求項7に記載の光モジュール。
【請求項9】
前記側面から前記光導波路の導光路までの距離が100μm以下であることを特徴とする請求項8に記載の光モジュール。
【請求項10】
前記面型光素子が前記サブマウント内に埋め込まれていることを特徴とする請求項5に記載の光モジュール。
【請求項11】
前記サブマウントが反応性イオンエッチングで加工を行ったシリコン部材からなることを特徴とする請求項10に記載の光モジュール。
【請求項12】
前記面型光素子及び前記光導波路が金属缶パッケージに封止されたことを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
【請求項13】
前記面型光素子が複数設けられたことを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
【請求項14】
前記面型光素子として発光素子と受光素子とが設けられたことを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
【請求項15】
前記面型光素子として波長が互いに異なる複数の発光素子が設けられたことを特徴とする請求項13に記載の光モジュール。
【請求項16】
前記面型光素子として複数の受光素子を備え、各受光素子に異なる波長の光を導く波長選択部が設けられたことを特徴とする請求項13に記載の光モジュール。
【請求項17】
前記面型光素子として発光素子が設けられ、
前記光導波路内に、前記発光素子から入射した光を減衰させる減衰手段が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
【請求項18】
前記減衰手段として、前記光導波路の導光路に分岐路を形成し、前記光導波路に入射した光の一部を前記分岐路を経由させて前記光伝送媒体から外れた方向へ案内することを特徴とする請求項17に記載の光モジュール。
【請求項19】
前記減衰手段として、前記光導波路の導光路に、所定以上の曲率で曲がる曲部を形成し、前記光導波路に入射した光の一部を前記曲部から漏洩させることを特徴とする請求項17に記載の光モジュール。
【請求項20】
実装面の裏面に発光面及び受光面の少なくとも一方を備えた面型光素子と、
前記実装面の法線方向に配置される光伝送媒体と、
前記光伝送媒体に前記面型光素子を光学的に結合させる前記実装面の法線方向に配置された光導波路と、
前記面型光素子を位置決めする素子位置決め部及び前記光導波路を位置決めする光導波路位置決め部を有すると共に、面型光素子及び光導波路が実装される被実装部と、
を備えたことを特徴とする光伝送装置。
【請求項21】
前記面型光素子が複数設けられ、
前記複数の面型光素子と1つの光伝送媒体とが光学的に結合されることを特徴とする請求項20に記載の光伝送装置。
【請求項22】
前記光導波路と前記光伝送媒体とがレンズを介して光学的に結合されることを特徴とする請求項20に記載の光伝送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2006−201313(P2006−201313A)
【公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−10957(P2005−10957)
【出願日】平成17年1月18日(2005.1.18)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】