説明

半導体装置および半導体装置の製造方法

【課題】半導体装置の更なる微細化に対応可能な、微細化されたコンタクトが確実に形成された素子特性に優れ、歩留まりの良い半導体装置、およびその製造方法を得る。
【解決手段】半導体基板上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極を覆うエッチング保護膜を形成する工程と、前記エッチング保護膜を覆うように前記半導体基板上にバリアメタル層を形成する工程と、前記バリアメタル層上に導電性材料を堆積して導電性膜を形成する工程と、前記導電性膜上にレジストマスクを形成する工程と、前記レジストマスクをエッチングマスクとして前記導電性膜を選択的にエッチング除去してコンタクトを形成する工程と、前記レジストマスクを除去する工程と、前記半導体基板上における前記導電性膜がエッチング除去された領域に絶縁性材料を堆積して層間絶縁膜を形成する工程と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲート構造を有する半導体装置、およびゲート構造を有する半導体装置の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ゲート構造を有する半導体装置を製造する際のコンタクトの形成においては、層間絶縁膜にコンタクトホールを開口し、このコンタクトホールに導電性材料を埋め込むことによりコンタクトを形成している(たとえば特許文献1参照)。ここで、コンタクトホールの開口は異方性エッチングにより行われるが、この異方性エッチングにおいては層間絶縁膜の成分により、半導体基板に対して垂直形状、すなわち半導体基板と90°の角度を有した状態にはならずに、少なくとも半導体基板と88°〜89°程度のテーパ角を有した状態で形成される。
【0003】
【特許文献1】特開2003−297951号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年の半導体装置の更なる微細化に伴ってコンタクト自体も微細化することが必要となり、コンタクトの直径も細くなる方向にある。ここで、コンタクトのさらなる微細化によりコンタクトホールの上部径が小さくなると、異方性エッチングによるコンタクトホールの開口が層間絶縁膜の底部に到達するときにはコンタクトホール下部の開口径がさらに小さくなってしまい、コンタクトの所定のボトム径を確保できないという問題がある。この結果、コンタクト抵抗の上昇による半導体装置の特性の低下や、コンタクトホールを層間絶縁膜の底部まで確実に形成できない、すなわちコンタクトを層間絶縁膜の底部まで確実に形成できないという開口不良により製品歩留まりが低下するなどの問題が生じる。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、半導体装置の更なる微細化に対応可能な、微細化されたコンタクトが確実に形成された素子特性に優れ、歩留まりの良い半導体装置、およびその製造方法を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる半導体装置の製造方法は、半導体基板上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、ゲート電極を覆うエッチング保護膜を形成するエッチング保護膜形成工程と、エッチング保護膜を覆うように半導体基板上にバリアメタル層を形成するバリアメタル層形成工程と、バリアメタル層上に導電性材料を堆積して導電性膜を形成する導電性膜形成工程と、導電性膜上にレジストマスクを形成するレジストマスク形成工程と、レジストマスクをエッチングマスクとして導電性膜を選択的にエッチング除去してコンタクトを形成するコンタクト形成工程と、レジストマスクを除去するレジストマスク除去工程と、半導体基板上における導電性膜がエッチング除去された領域に絶縁性材料を堆積して層間絶縁膜を形成する層間絶縁膜形成工程と、を含むことを特徴とする。
【0007】
この発明によれば、従来の半導体装置の製造方法のように、層間絶縁膜にコンタクトホールを開口し、このコンタクトホールに導電性材料を埋め込むことによりコンタクトを形成するのではなく、半導体基板上に形成した導電成膜を選択的に異方性エッチングすることによりコンタクトを形成する。これにより、この発明によれば、半導体基板近傍においても、コンタクトが確実に所定の形状に形成される。
【発明の効果】
【0008】
この発明によれば、半導体基板上に形成した導電成膜を選択的に異方性エッチングすることによりコンタクトを形成するため、半導体基板近傍においても、コンタクトを確実に所定の形状に形成することが可能である。これにより、この発明によれば、コンタクトホールの開口不良が生じることがなく、確実にコンタクトを形成することが可能である。その結果、コンタクトホールの開口不良に起因したコンタクト抵抗の上昇や、製品歩留まりが低下などの問題が生じることなく半導体装置を製造することができる。したがって、この発明によれば、半導体装置の更なる微細化に対応可能な、微細化されたコンタクトが確実に形成された素子特性に優れ、歩留まりの良い半導体装置、およびその製造方法を得ることができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下に、本発明にかかる半導体装置及び半導体装置の製造方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、以下において示す図面は、説明の便宜上、各部材によって縮尺を異ならせて記載している場合がある。
【0010】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の構造を模式的に示す断面図である。ここで、以下の図面においてはトランジスタの密集領域41とチャンネル領域の密集領域42とを並べて示してあり、以下の実施の形態においても同様である。図1に示すように、本実施の形態1にかかる半導体装置は、所定距離を成してその表面内に形成されているソース/ドレイン領域2を有する基板1と、基板1上に選択的に形成され、基板1側からゲート絶縁膜3、ゲート電極7及びストッパ膜8がこの順で積層された積層構造50を有するゲート構造9と、ゲート構造9の表面を覆って基板1上に形成されたバリアメタル11と、ストッパ膜8上に形成された層間絶縁膜12と、導電性材料からなり層間絶縁膜12の上面12aからゲート絶縁膜3まで達してソース/ドレイン領域2に導通するコンタクト13と、を備えている。
【0011】
ゲート構造9は、積層構造50の側面に形成されたサイドウォール4を更に有し、ソース/ドレイン領域2で挟まれている基板1の表面上に形成されている。サイドウォール4は、たとえば絶縁材料であるシリコン窒化膜により形成されている。このサイドウォール4とストッパ膜8とは、後述するようにエッチングによりコンタクト13を形成する際の保護膜として機能する。また、ゲート電極7は、サイドウォール4によりコンタクト13から絶縁されている。
【0012】
また、ゲート電極7はポリシリコン膜5及びタングステンシリサイド膜6を有しており、このポリシリコン膜5及びタングステンシリサイド膜6は、基板1側からこの順で積層されている。そして、基板1はたとえばP型の半導体基板であって、ソース/ドレイン領域2の導電型はたとえばN型であり、ソース/ドレイン領域2とゲート構造9とでMOSトランジスタ10を構成している。なお、基板1の表面内にウェル領域を形成し、当該ウェル領域の中にソース/ドレイン領域2を形成しても良い。また、本実施の形態においては、サイドウォール4は、ストッパ膜8の側面にも形成しているが、本発明においてはサイドウォール4は必ずしもストッパ膜8の側面に形成する必要はない。以下の実施の形態においても同様である。
【0013】
また、ストッパ膜8はたとえば絶縁材料であるシリコン窒化膜で形成され、バリアメタル11はたとえばTi/TIN膜で形成され、層間絶縁膜12はたとえばシリコン酸化膜で形成され、コンタクト13はたとえばタングステンで形成されている。
【0014】
そして、この半導体装置においては、コンタクト13は略円柱形状に形成されており、コンタクト13の下部の径、すなわち基板1側の径がコンタクト13の上部よりも大とされている。すなわち、この半導体装置においては、コンタクト13の側壁が、層間絶縁膜12の上面12aからバリアメタル11に向かって広がる傾斜を有している。これにより、この半導体装置においては、コンタクト13が層間絶縁膜12の深さ方向においても(基板1側においても)確実に形成され、バリアメタル11を介して基板1と確実に導通した状態とされている。したがって、この半導体装置では、層間絶縁膜の深さ方向においてコンタクトの径が細くなることに起因したコンタクト抵抗の上昇がなく、良好な特性を備えた半導体装置が実現されている。また、この半導体装置の構造においては、層間絶縁膜12の深さ方向(基板1近傍)においてもコンタクトが確実に所定の形状に形成されるため、コンタクトの形成不良が効果的に防止され、製品歩留まりの良い半導体装置が実現されている。
【0015】
つぎに、図1に示す本実施の形態1にかかる半導体装置の製造方法について説明する。図2〜図9は本実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。まず、図2に示すように、基板1を準備し、MOSトランジスタ10のソース/ドレイン領域2を基板1の表面内に形成する。さらに、ゲート絶縁膜3とゲート電極7とストッパ膜8とが積層された積層構造50を有するゲート構造9を、基板1側からゲート絶縁膜3、ゲート電極7及びストッパ膜8がこの順で位置するように、基板1上に選択的に形成する。また、図2に示すように積層構造9の側部にサイドウォール4を形成する。また、基板1中におけるゲート構造9と隣接する他のゲート構造との間には、図2に示すように分離膜14を形成する。そして、図3に示すように、ゲート構造9およびサイドウォール4の表面を覆って、基板1上にバリアメタル11を形成する。
【0016】
つぎに、図4に示すように、コンタクトを形成する為に、バリアメタル11上に導電性材料からなる導電性膜を形成する。ここでは、導電性材料として、たとえばタングステン(W)膜15を形成する。そして、図5に示すように、写真製版技術によって所定のパターンでレジスト16をタングステン膜15上に形成する。ここで、所定のパターンとは、タングステン膜15上においてコンタクトを形成する領域上にのみレジスト16が形成されるパターンである。また、本実施の形態においては略円柱形状のコンタクト13を形成するため、各レジストの形状は略円盤状に形成している。なお、本実施の形態においては、略円柱形状のコンタクトを形成するが、本発明においてはコンタクト形状は特に限定されるものではなく、たとえばライン形状等とすることも可能である。そして、ライン形状等のコンタクトを局所的な配線として用いることも可能である。
【0017】
そして、図6に示すように、該レジスト16をエッチングマスクに用いてタングステン膜15を選択的に異方性エッチングし、コンタクト13を形成する部分以外のタングステン膜15を該タングステン膜15の上面からゲート構造9の表面まで除去する。
【0018】
このエッチング工程において、バリアメタル11はタングステン膜15とともに選択的にエッチング除去される。一方、ゲート構造9のうち積層構造50の表面層であるストッパ膜8は、本エッチング工程において選択性の高いシリコン窒化膜で形成されている。これにより、積層構造50の表面のバリアメタル11がエッチング除去されても、ストッパ膜8がエッチングストッパとして機能して該ストッパ膜8でエッチングが止まるため、ゲート構造9にエッチングの影響が及ぶことがない。ここではストッパ膜8をシリコン窒化膜により形成しているが、本発明においては、ストッパ膜8の構成材料はシリコン窒化膜に限定されるものではなく、本工程の異方性エッチングにおいてエッチングストッパとして機能する絶縁性材料であれば良い。
【0019】
また、サイドウォール4もシリコン窒化膜により形成されているため、サイドウォール4表面のバリアメタル11がエッチング除去されても、サイドウォール4の表面でエッチングが止まる。なお、ここでは、タングステン膜15とバリアメタル11とを同一工程で除去する場合について説明しているが、各構成材料の選択比によりタングステン膜15とバリアメタル11とをそれぞれ別工程で除去しても良い。
【0020】
以上の除去工程により、レジスト16を形成した領域のタングステン膜15およびバリアメタル11のみが残され、他の部分のタングステン膜15およびバリアメタル11が選択的に除去される。この結果、図6に示すようにコンタクト13が形成され、コンタクト13とコンタクト13との間の部分は凹部17とされる。ここで、コンタクト13は、図6に示すように表面13aから下部方向に向かうにつれて、すなわち基板1側方向に向かうにつれて直径が広がる方向に緩やかな傾斜を有して形成される。
【0021】
つぎに、図7に示すようにレジスト16を除去した後、図8に示すようにコンタクト13およびゲート構造9を覆って酸化シリコンを堆積し、上記の除去工程で形成した凹部17を層間絶縁膜12で埋め込む。そして、たとえばエッチバックやCMP(Chemical Mechanical Polishing)などの手法により不要な層間絶縁膜12を除去して、図9に示すようにコンタクト13の表面を露出させる。以上により、図1に示す本実施の形態にかかる半導体装置が完成する。
【0022】
近年の半導体装置の更なる微細化に伴ってコンタクト自体も微細化することが必要となり、コンタクトの直径も細くなる方向にある。従来の半導体装置の製造方法においては、まず異方性エッチングにより層間絶縁膜にコンタクトホールを形成し、該コンタクトホールにメタル材料を埋め込むことによりコンタクトを形成している。ここでコンタクトのさらなる微細化によりコンタクトホールの上部径が小さくなると、異方性エッチングによるコンタクトホールの開口が層間絶縁膜の底部に到達するときにはコンタクトホール下部の開口径がさらに小さくなってしまい、コンタクトの所定のボトム径を確保できないという問題が生じる。そして、コンタクトのボトム径を確保できない場合には、コンタクト抵抗の上昇による半導体装置の特性の低下や、コンタクトホールを層間絶縁膜の底部まで確実に形成できない、すなわちコンタクトを層間絶縁膜の底部まで確実に形成できないという開口不良により製品歩留まりが低下するなどの重大な問題が生じる。
【0023】
しかしながら、本実施の形態にかかる半導体装置の製造方法においては、上述したようにコンタクトホールを形成することなくコンタクト13を形成するため、コンタクトホールの開口径が問題となることがない。すなわち、コンタクトホールの開口不良によりコンタクト抵抗が上昇するといった問題や、製品歩留まりが低下するなどという問題が生じることがない。これにより、半導体装置の集積化が進み、半導体装置の更なる微細化が進んだ場合においてもコンタクト13を確実に所望の形状に形成することが可能であり、素子特性に優れ、歩留まりの良い半導体装置を実現することが可能である。
【0024】
実施の形態2.
実施の形態2においては、上述した実施の形態1において図1に示した半導体装置の、他の製造方法について説明する。図10〜図19は本実施の形態にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。まず、図10に示すように、基板1を準備し、MOSトランジスタ10のソース/ドレイン領域2を基板1の表面内に形成する。さらに、ゲート絶縁膜3とゲート電極7とストッパ膜8とが積層された積層構造50を有するゲート構造9を、基板1側からゲート絶縁膜3、ゲート電極7及びストッパ膜8がこの順で位置するように、基板1上に選択的に形成する。また、図10に示すように積層構造9側部にサイドウォール4を形成する。また、基板1中におけるゲート構造9と隣接する他のゲート構造との間には、図10に示すように分離膜14を形成する。そして、図11に示すように、ゲート構造9およびサイドウォール4の表面を覆って、基板1上にバリアメタル11を形成する。
【0025】
つぎに、図12に示すように、コンタクトを形成する為に、バリアメタル11上に導電性材料からなる導電性膜を形成する。ここでは、導電性材料として、たとえばタングステン(W)膜15を形成する。つぎに、本実施の形態においては図13に示すようにタングステン膜15上にハードマスク膜21を形成する。ハードマスク膜21はレジストの材料よりもエッチング種に対する耐エッチング性が強く、より良好なマスクとして作用するため、より高い精度で所望の形状のコンタクトを形成することができる。ハードマスク膜21の材料は、特に限定されることはなく、たとえばポリシリコン、窒化膜、プラズマ窒化膜等を用いることができる。
【0026】
つぎに、図14に示すように、写真製版技術によって所定のパターンでレジスト16をハードマスク膜21上に形成する。ここで、所定のパターンとは、ハードマスク膜21上においてコンタクトを形成する領域上にのみレジスト16が形成されるパターンである。また、本実施の形態においては略円柱形状のコンタクト13を形成するため、各レジストの形状は略円盤状に形成している。
【0027】
そして、図15に示すように、まずレジスト16をエッチングマスクに用いてハードマスク膜21を選択的に異方性エッチングし、コンタクト13を形成する部分以外のハードマスク膜21を除去する。続いて、図16に示すようにレジスト16を除去した後、今度は、残されたハードマスク膜21をエッチングマスクに用いてタングステン膜15を選択的に異方性エッチングし、コンタクト13を形成する部分以外のタングステン膜15を該タングステン膜15の上面からゲート構造9の表面まで除去する。
【0028】
このエッチング工程において、バリアメタル11はタングステン膜15とともに選択的にエッチング除去される。一方、ゲート構造9のうち積層構造50の表面層であるストッパ膜8は、本エッチング工程において選択性の高いシリコン窒化膜で形成されている。これにより、上述した実施の形態1の場合と同様に積層構造50の表面のバリアメタル11がエッチング除去されても、ストッパ膜8がエッチングストッパとして機能して該ストッパ膜8でエッチングが止まるため、ゲート構造9にエッチングの影響が及ぶことがない。ここではストッパ膜8をシリコン窒化膜により形成しているが、本発明においては、ストッパ膜8の構成材料はシリコン窒化膜に限定されるものではなく、本工程の異方性エッチングにおいてエッチングストッパとして機能する絶縁性材料であれば良い。
【0029】
また、サイドウォール4もシリコン窒化膜により形成されているため、サイドウォール4表面のバリアメタル11がエッチング除去されても、サイドウォール4の表面でエッチングが止まる。なお、ここでは、タングステン膜15とバリアメタル11とを同一工程で除去する場合について説明しているが、各構成材料の選択比によりタングステン膜15とバリアメタル11とをそれぞれ別工程で除去しても良い。
【0030】
以上の除去工程により、ハードマスク膜21を形成した領域のタングステン膜15およびバリアメタル11のみが残され、他の部分のタングステン膜15およびバリアメタル11が選択的に除去される。この結果、図17に示すようにコンタクト13が形成され、コンタクト13とコンタクト13との間の部分は凹部17とされる。ここで、本実施の形態においては、ハードマスク膜21をマスクとしてタングステン膜15をエッチング除去しているため、レジストをマスクとしてタングステン膜15をエッチング除去する場合よりもさらに高い精度で所望の形状のコンタクト13を形成することができる。また、コンタクト13は、図17に示すようにその表面から下部方向に向かうにつれて、すなわち基板1側方向に向かうにつれて直径が広がる方向に緩やかな傾斜を有して形成される。
【0031】
つぎに、図18に示すように、コンタクト13およびゲート構造9を覆って酸化シリコンを堆積し、上記の除去工程で形成した凹部17を層間絶縁膜12で埋め込む。そして、たとえばエッチバックやCMPなどの手法によりハードマスク膜21および不要な層間絶縁膜12を除去して、図19に示すようにコンタクト13の表面を露出させる。以上により、図1に示す半導体装置が完成する。
【0032】
本実施の形態にかかる半導体装置の製造方法においても、上述したようにコンタクトホールを形成することなくコンタクト13を形成するため、コンタクトホールの開口径が問題となることがない。すなわち、コンタクトホールの開口不良によりコンタクト抵抗が上昇するといった問題や、製品歩留まりが低下するなどという問題が生じることがない。これにより、半導体装置の集積化が進み、半導体装置の更なる微細化が進んだ場合においてもコンタクト13を確実に所望の形状に形成することが可能であり、素子特性に優れ、歩留まりの良い半導体装置を実現することが可能である。そして、本実施の形態にかかる半導体装置の製造方法においては、上述したようにハードマスク膜21をマスクとしてタングステン膜15をエッチング除去してコンタクトを形成する。これにより、より高い精度で所望の形状のコンタクトを形成することができ、素子特性に優れ、歩留まりの良い半導体装置をより確実に製造することが可能である。
【0033】
実施の形態3.
実施の形態3においては、本発明の他の半導体装置およびその製造方法について説明する。図20は、本発明の実施の形態3にかかる半導体装置の構造を模式的に示す断面図である。図20に示す本実施の形態にかかる半導体装置においては、ゲート電極7上にコンタクト(以下、ゲート上コンタクトと称する)31が形成されていること以外は、基本的な構造は上述した実施の形態1の図1に示した半導体装置と同様である。したがって、実施の形態の図1に示した半導体装置と同様の部材については図1と同じ符号を付すことで、ここでは詳細な説明は省略する。
【0034】
図20に示すように、本実施の形態にかかる半導体装置は、所定距離を成してその表面内に形成されているソース/ドレイン領域2を有する基板1と、基板1上に選択的に形成され、基板1側からゲート絶縁膜3、ゲート電極7及びストッパ膜8がこの順で積層された積層構造50を有するゲート構造9と、ゲート構造9の表面を覆って基板1上に形成されたバリアメタル11と、ストッパ膜8上に形成された層間絶縁膜12と、層間絶縁膜12の上面12aから基板1まで達して、ソース/ドレイン領域2に達する導電性材料からなるコンタク13と、を備えている。
【0035】
また、この半導体装置においては、ゲート電極上に形成されゲート上コンタクト31が他のコンタクト13と同工程において形成されている。ゲート電極7のストッパ膜8の略中央部には、ストッパ膜8を厚み方向に貫通する貫通孔8aが形成され、該貫通孔8a内にはバリアメタル11が設けられている。そして、ゲート上コンタクト31が、他のコンタクト13と略同位置にある層間絶縁膜の表面12aから、貫通孔8a内のゲート電極上のバリアメタル11まで達するように設けられ、該バリアメタル11を介してゲート電極7と導通している。
【0036】
そして、この半導体装置においては、コンタクト13およびゲート上コンタクト31は略円柱形状に形成されており、コンタクト13の下部の径、すなわち基板1側の径がコンタクト13の上部よりも大とされている。すなわち、この半導体装置においては、コンタクト13の側壁が、層間絶縁膜12の上面12aからバリアメタル11に向かって広がる傾斜を有している。また、ゲート上コンタクト31の側壁が、層間絶縁膜12の上面12aから貫通孔8a内のゲート電極上に設けられたバリアメタル11に向かって広がる傾斜を有している。これにより、この半導体装置においては、コンタクト13が基板1側においても確実に形成され、バリアメタル11を介して基板1と確実に導通した状態とされている。また、この半導体装置においては、ゲート上コンタクト31がゲート電極7近傍においても確実に形成され、バリアメタル11を介してゲート電極7と確実に導通した状態とされている。
【0037】
したがって、この半導体装置では、コンタクトの径が細くなることに起因したコンタクト抵抗の上昇がなく、良好な特性を備えた半導体装置が実現されている。また、この半導体装置の構造においては、基板1近傍およびゲート電極7近傍においてもコンタクトが確実に所定の形状に形成されるため、コンタクトの形成不良が効果的に防止され、製品歩留まりの良い半導体装置が実現されている。
【0038】
つぎに、図20に示す本実施の形態にかかる半導体装置の製造方法について説明する。図21〜図29は本実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。まず、図21に示すように、基板1を準備し、MOSトランジスタ10のソース/ドレイン領域2を基板1の表面内に形成する。さらに、ゲート絶縁膜3とゲート電極7とストッパ膜8とが積層された積層構造50を有するゲート構造9を、基板1側からゲート絶縁膜3、ゲート電極7及びストッパ膜8がこの順で位置するように、基板1上に選択的に形成する。また、図21に示すように積層構造9側部にサイドウォール4を形成する。そして、基板1中におけるゲート構造9と隣接する他のゲート構造との間には、図21に示すように分離膜14を形成する。
【0039】
つぎに、図22に示すように、ストッパ膜8の略中央部にゲート上コンタクト31を形成するための貫通孔8aをたとえばフォトリソグラフィプロセスにより形成する。この貫通孔8aは、ゲート電極7のタングステンシリサイド膜6を露出させるように略ホール状にストッパ膜8を厚み方向に貫通して形成されている。そして、図23に示すように貫通孔8aを含むゲート構造9およびサイドウォール4の表面を覆って、基板1上にバリアメタル11を形成する。
【0040】
つぎに、図24に示すように、コンタクトを形成する為に、バリアメタル11上に導電性材料からなる導電性膜を形成する。ここでは、導電性材料として、たとえばタングステン(W)膜15を形成する。これにより、貫通孔8aも導電性材料からなる導電性膜、ここではタングステン膜15により埋められる。そして、図25に示すように、写真製版技術によって所定のパターンでレジスト16をタングステン膜15上に形成する。ここで、所定のパターンとは、タングステン膜15上においてコンタクトを形成する領域上にのみレジスト16が形成されるパターンである。また、本実施の形態においては、ゲート上コンタクト31をコンタクト13と同工程において形成するため、タングステン膜15のゲート構造9上に対応する位置にもレジスト16を形成する。
【0041】
本実施の形態においては略円柱形状のコンタクト13を形成するため、各レジストの形状は略円盤状に形成している。なお、本実施の形態においては、略円柱形状のコンタクトを形成するが、本発明においてはコンタクト形状は特に限定されるものではなく、たとえばライン形状等とすることも可能である。
【0042】
そして、図26に示すように、該レジスト16をエッチングマスクに用いてタングステン膜15を選択的に異方性エッチングし、コンタクト13およびゲート上コンタクト31を形成する部分以外のタングステン膜15を該タングステン膜15の上面からゲート構造9の表面まで除去する。
【0043】
このエッチング工程において、バリアメタル11はタングステン膜15とともに選択的にエッチング除去される。一方、ゲート構造9のうち積層構造50の表面層であるストッパ膜8は、本エッチング工程において選択性の高いシリコン窒化膜で形成されている。これにより、積層構造50の表面のバリアメタル11がエッチング除去されても、ストッパ膜8がエッチングストッパとして機能して該ストッパ膜8でエッチングが止まるため、ゲート構造9にエッチングの影響が及ぶことがない。ここではストッパ膜8をシリコン窒化膜により形成しているが、本発明においては、ストッパ膜8の構成材料はシリコン窒化膜に限定されるものではなく、本工程の異方性エッチングにおいてエッチングストッパとして機能する絶縁性材料であれば良い。
【0044】
また、サイドウォール4もシリコン窒化膜により形成されているため、サイドウォール4表面のバリアメタル11がエッチング除去されても、サイドウォール4の表面でエッチングが止まる。なお、ここでは、タングステン膜15とバリアメタル11とを同一工程で除去する場合について説明しているが、各構成材料の選択比によりタングステン膜15とバリアメタル11とをそれぞれ別工程で除去しても良い。
【0045】
以上の除去工程により、レジスト16を形成した領域のタングステン膜15およびバリアメタル11のみが残され、他の部分のタングステン膜15およびバリアメタル11が選択的に除去される。この結果、図26に示すようにコンタクト13およびゲート上コンタクト31が形成され、コンタクト13とコンタクト13およびゲート上コンタクト31との間の部分は凹部17とされる。ここで、コンタクト13は、図26に示すようにタングステン膜15の表面13aから下部方向に向かうにつれて、すなわち基板1側方向に向かうにつれて直径が広がる方向に緩やかな傾斜を有して形成される。また、ゲート上コンタクト31もコンタクト13と同様に、図26に示すようにその表面から下部方向に向かうにつれて、すなわち基板1側方向に向かうにつれて直径が広がる方向に緩やかな傾斜を有して形成される。
【0046】
つぎに、図27に示すようにレジスト16を除去した後、図28に示すように、コンタクト13およびゲート構造9を覆って酸化シリコンを堆積し、上記の除去工程で形成した凹部17を層間絶縁膜12で埋め込む。そして、たとえばエッチバックやCMPなどの手法により不要なシリコン酸化膜を除去して、図29に示すようにコンタクト13およびゲート上コンタクト31の表面を露出させる。以上により、図20に示す本実施の形態にかかる半導体装置が完成する。
【0047】
本実施の形態にかかる半導体装置の製造方法においても、上述したようにコンタクトホールを形成することなくコンタクト13を形成するため、コンタクトホールの開口径が問題となることがない。すなわち、コンタクトホールの開口不良によりコンタクト抵抗が上昇するといった問題や、製品歩留まりが低下するなどという問題が生じることがない。これにより、半導体装置の集積化が進み、半導体装置の更なる微細化が進んだ場合においてもコンタクト13を確実に所望の形状に形成することが可能であり、素子特性に優れ、歩留まりの良い半導体装置を実現することが可能である。
【0048】
さらに、本実施の形態においては、コンタクト13の形成工程と同工程においてゲート上コンタクト31を形成することができる。そして、このゲート上コンタクト31を形成するに際しても上記のような問題が生じることなく、確実に所望の形状のゲート上コンタクト31を形成することができる。これにより、半導体装置の集積化が進み、半導体装置の更なる微細化が進んだ場合においてもゲート上コンタクト31を確実に所望の形状に形成することが可能であり、素子特性に優れ、歩留まりの良い半導体装置を効率的に製造することが可能である。
【0049】
実施の形態4.
実施の形態4においては、上述した実施の形態3において図20に示した半導体装置の、他の製造方法について説明する。図30〜図40は本実施の形態にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。まず、図30に示すように、基板1を準備し、MOSトランジスタ10のソース/ドレイン領域2を基板1の表面内に形成する。さらに、ゲート絶縁膜3とゲート電極7とストッパ膜8とが積層された積層構造50を有するゲート構造9を、基板1側からゲート絶縁膜3、ゲート電極7及びストッパ膜8がこの順で位置するように、基板1上に選択的に形成する。また、図30に示すように積層構造9側部にサイドウォール4を形成する。また、基板1中におけるゲート構造9と隣接する他のゲート構造との間には、図30に示すように分離膜14を形成する。
【0050】
つぎに、図31に示すように、ストッパ膜8の略中央部にゲート上コンタクト31を形成するための貫通孔8aをたとえばフォトリソグラフィプロセスにより形成する。この貫通孔8aは、ゲート電極7のタングステンシリサイド膜6を露出させるように略ホール状に形成されている。そして、図32に示すように貫通孔8aを含むゲート構造9およびサイドウォール4の表面を覆って、基板1上にバリアメタル11を形成する。
【0051】
つぎに、図33に示すように、コンタクトを形成する為に、バリアメタル11上に導電性材料からなる導電性膜を形成する。ここでは、導電性材料として、たとえばタングステン(W)膜15を形成する。これにより、貫通孔8aも導電性材料からなる導電性膜、ここではタングステン膜15により埋められる。
【0052】
つぎに、図34に示すように、タングステン膜15上にハードマスク膜21を形成する。ハードマスク膜21はレジストの材料よりもエッチング種に対する耐エッチング性が強く、より良好なマスクとして作用するため、より高い精度で所望の形状のコンタクトを形成することができる。ハードマスク膜21の材料は、特に限定されることはなく、たとえばポリシリコン、窒化膜、プラズマ窒化膜等を用いることができる。
【0053】
そして、図35に示すように、写真製版技術によって所定のパターンでレジスト16をハードマスク膜21上に形成する。ここで、所定のパターンとは、ハードマスク膜21上においてコンタクトを形成する領域上にのみレジスト16が形成されるパターンである。また、本実施の形態においては略円柱形状のコンタクト13を形成するため、各レジストの形状は略円盤状に形成している。
【0054】
つぎに、図36に示すように、まずレジスト16をエッチングマスクに用いてハードマスク膜21を選択的に異方性エッチングし、コンタクト13およびゲート上コンタクト31を形成する部分以外のハードマスク膜21を除去する。続いて、図37に示すようにレジスト16を除去した後、今度は、残されたハードマスク膜21をエッチングマスクに用いてタングステン膜15を選択的に異方性エッチングし、コンタクト13およびゲート上コンタクト31を形成する部分以外のタングステン膜15を該タングステン膜15の上面からゲート構造9の表面まで除去する。
【0055】
このエッチング工程において、バリアメタル11はタングステン膜15とともに選択的にエッチング除去される。一方、ゲート構造9のうち積層構造50の表面層であるストッパ膜8は、本エッチング工程において選択性の高いシリコン窒化膜で形成されている。これにより、上述した実施の形態1の場合と同様に積層構造50の表面のバリアメタル11がエッチング除去されても、ストッパ膜8がエッチングストッパとして機能して該ストッパ膜8でエッチングが止まるため、ゲート構造9にエッチングの影響が及ぶことがない。ここではストッパ膜8をシリコン窒化膜により形成しているが、本発明においては、ストッパ膜8の構成材料はシリコン窒化膜に限定されるものではなく、本工程の異方性エッチングにおいてエッチングストッパとして機能する絶縁性材料であれば良い。
【0056】
また、サイドウォール4もシリコン窒化膜により形成されているため、サイドウォール4表面のバリアメタル11がエッチング除去されても、サイドウォール4の表面でエッチングが止まる。なお、ここでは、タングステン膜15とバリアメタル11とを同一工程で除去する場合について説明しているが、各構成材料の選択比によりタングステン膜15とバリアメタル11とをそれぞれ別工程で除去しても良い。
【0057】
以上の除去工程により、ハードマスク膜21を形成した領域のタングステン膜15およびバリアメタル11のみが残され、他の部分のタングステン膜15およびバリアメタル11が選択的に除去される。この結果、図38に示すようにコンタクト13が形成され、コンタクト13とコンタクト13との間の部分は凹部17とされる。また、ゲート上コンタクト31が形成され、コンタクト13とゲート上コンタクト31との間の部分も凹部17とされる。ここで、本実施の形態においては、ハードマスク膜21をマスクとしてタングステン膜15をエッチング除去しているため、レジストをマスクとしてタングステン膜15をエッチング除去する場合よりもさらに高い精度で所望の形状のコンタクト13およびゲート上コンタクト31を形成することができる。また、コンタクト13は、図38に示すようにタングステン膜15の表面13aから下部方向に向かうにつれて、すなわち基板1側方向に向かうにつれて直径が広がる方向に緩やかな傾斜を有して形成される。また、ゲート上コンタクト31もコンタクト13と同様に、図38に示すようにその表面から下部方向に向かうにつれて、すなわち基板1側方向に向かうにつれて直径が広がる方向に緩やかな傾斜を有して形成される。
【0058】
つぎに、図39に示すように、コンタクト13およびゲート構造9を覆って酸化シリコンを堆積し、上記の除去工程で形成した凹部17を層間絶縁膜12で埋め込む。そして、たとえばエッチバックやCMPなどの手法によりハードマスク膜21および不要なシリコン酸化膜を除去して、図40に示すようにコンタクト13およびゲート上コンタクト31の表面を露出させる。以上により、図20に示す半導体装置が完成する。
【0059】
本実施の形態にかかる半導体装置の製造方法においては、上述したようにコンタクトホールを形成することなくコンタクトを形成するため、コンタクトホールの開口径が問題となることがない。すなわち、コンタクトホールの開口不良によりコンタクト抵抗が上昇するといった問題や、製品歩留まりが低下するなどという問題が生じることがない。これにより、半導体装置の集積化が進み、半導体装置の更なる微細化が進んだ場合においてもコンタクトを確実に形成することが可能であり、素子特性に優れ、歩留まりの良い半導体装置を実現することが可能である。
【0060】
また、本実施の形態においては、コンタクト13の形成工程と同工程においてゲート上コンタクト31を形成することができる。そして、このゲート上コンタクト31を形成するに際しても上記のような問題が生じることなく、確実に所望の形状のゲート上コンタクト31を形成することができる。これにより、半導体装置の集積化が進み、半導体装置の更なる微細化が進んだ場合においてもゲート上コンタクト31を確実に所望の形状に形成することが可能であり、素子特性に優れ、歩留まりの良い半導体装置を効率的に製造することが可能である。
【0061】
さらに、本実施の形態にかかる半導体装置の製造方法においては、上述したようにハードマスク膜21をマスクとしてタングステン膜15をエッチング除去してコンタクト13およびゲート上コンタクト31を形成する。これにより、より高い精度で所望の形状のコンタクト13およびゲート上コンタクト31を形成することができ、素子特性に優れ、歩留まりの良い半導体装置をより確実に実現することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0062】
以上のように、本発明にかかる半導体装置の製造方法は、ゲート構造を有する半導体装置の製造に有用であり、特に、更なる集積化に対応可能な微細化された半導体装置の製造に適している。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の構造を模式的に示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
【図4】本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
【図5】本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
【図6】本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
【図7】本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
【図8】本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
【図9】本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
【図10】本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
【図11】本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
【図12】本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
【図13】本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
【図14】本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
【図15】本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
【図16】本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
【図17】本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
【図18】本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
【図19】本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
【図20】本発明の実施の形態3にかかる半導体装置の構造を模式的に示す断面図である。
【図21】本発明の実施の形態3にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
【図22】本発明の実施の形態3にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
【図23】本発明の実施の形態3にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
【図24】本発明の実施の形態3にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
【図25】本発明の実施の形態3にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
【図26】本発明の実施の形態3にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
【図27】本発明の実施の形態3にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
【図28】本発明の実施の形態3にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
【図29】本発明の実施の形態3にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
【図30】本発明の実施の形態4にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
【図31】本発明の実施の形態4にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
【図32】本発明の実施の形態4にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
【図33】本発明の実施の形態4にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
【図34】本発明の実施の形態4にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
【図35】本発明の実施の形態4にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
【図36】本発明の実施の形態4にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
【図37】本発明の実施の形態4にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
【図38】本発明の実施の形態4にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
【図39】本発明の実施の形態4にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
【図40】本発明の実施の形態4にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
【符号の説明】
【0064】
1 基板
2 ソース/ドレイン領域
3 ゲート絶縁膜
4 サイドウォール
5 ポリシリコン膜
6 タングステンシリサイド膜
7 ゲート電極
8 ストッパ膜
9 ゲート構造
10 MOSトランジスタ
11 バリアメタル
12 層間絶縁膜
12a 層間絶縁膜の上面
13 コンタクト
14 分離膜
15 タングステン(W)膜
16 レジスト
17 凹部
21 ハードマスク膜
31 ゲート上コンタクト
50 積層構造

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体基板上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、
前記ゲート電極を覆うエッチング保護膜を形成するエッチング保護膜形成工程と、
前記エッチング保護膜を覆うように前記半導体基板上にバリアメタル層を形成するバリアメタル層形成工程と、
前記バリアメタル層上に導電性材料を堆積して導電性膜を形成する導電性膜形成工程と、
前記導電性膜上にレジストマスクを形成するレジストマスク形成工程と、
前記レジストマスクをエッチングマスクとして前記導電性膜を選択的にエッチング除去してコンタクトを形成するコンタクト形成工程と、
前記レジストマスクを除去するレジストマスク除去工程と、
前記半導体基板上における前記導電性膜がエッチング除去された領域に絶縁性材料を堆積して層間絶縁膜を形成する層間絶縁膜形成工程と、
を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項2】
前記エッチング保護膜形成工程は、
前記ゲート電極上にストッパ膜を形成するストッパ膜形成工程と、
前記ゲート電極の側壁にサイドウォールを形成するサイドウォール形成工程と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項3】
半導体基板上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、
前記ゲート電極を覆うエッチング保護膜を形成するエッチング保護膜形成工程と、
前記エッチング保護膜を覆うように前記半導体基板上にバリアメタル層を形成するバリアメタル層形成工程と、
前記バリアメタル層上に導電性材料を堆積して導電性膜を形成する導電性膜形成工程と、
前記導電性膜上にハードマスク膜を形成するハードマスク膜形成工程と、
前記ハードマスク膜上にレジストマスクを形成するレジストマスク形成工程と、
前記レジストマスクをエッチングマスクとして前記ハードマスク膜を選択的にエッチング除去してハードマスクを形成するハードマスク形成工程と、
前記レジストマスクを除去するレジストマスク除去工程と、
前記ハードマスクをエッチングマスクとして前記導電性膜を選択的にエッチング除去してコンタクトを形成するコンタクト形成工程と、
前記半導体基板上における前記導電性膜がエッチング除去された領域に絶縁性材料を堆積して層間絶縁膜を形成する層間絶縁膜形成工程と、
前記ハードマスクを除去するハードマスク除去工程と、
を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項4】
前記エッチング保護膜形成工程は、
前記ゲート電極上にストッパ膜を形成するストッパ膜形成工程と、
前記ゲート電極の側壁にサイドウォールを形成するサイドウォール形成工程と、
を含むことを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項5】
半導体基板上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、
前記ゲート電極を覆うエッチング保護膜を形成するエッチング保護膜形成工程と、
前記ゲート電極上のエッチング保護膜を厚み方向に貫通する貫通孔を形成する貫通孔形成工程と、
前記エッチング保護膜および貫通孔内を覆うように前記半導体基板上にバリアメタル層を形成するバリアメタル層形成工程と、
前記バリアメタル層上に導電性材料を堆積して導電性膜を形成する導電性膜形成工程と、
前記導電性膜上にレジストマスクを形成するレジストマスク形成工程と、
前記レジストマスクをエッチングマスクとして前記導電性膜を選択的にエッチング除去してコンタクトを形成するコンタクト形成工程と、
前記レジストマスクを除去するレジストマスク除去工程と、
前記半導体基板上における前記導電性膜がエッチング除去された領域に絶縁性材料を堆積して層間絶縁膜を形成する層間絶縁膜形成工程と、
を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項6】
前記エッチング保護膜形成工程は、
前記ゲート電極上にストッパ膜を形成するストッパ膜形成工程と、
前記ゲート電極の側壁にサイドウォールを形成するサイドウォール形成工程と、
を含むことを特徴とする請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項7】
半導体基板上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、
前記ゲート電極を覆うエッチング保護膜を形成するエッチング保護膜形成工程と、
前記ゲート電極上のエッチング保護膜を厚み方向に貫通する貫通孔を形成する貫通孔形成工程と、
前記エッチング保護膜および貫通孔内を覆うように前記半導体基板上にバリアメタル層を形成するバリアメタル層形成工程と、
前記バリアメタル層上に導電性材料を堆積して導電性膜を形成する導電性膜形成工程と、
前記導電性膜上にハードマスク膜を形成するハードマスク膜形成工程と、
前記ハードマスク膜上にレジストマスクを形成するレジストマスク形成工程と、
前記レジストマスクをエッチングマスクとして前記ハードマスク膜を選択的にエッチング除去してハードマスクを形成するハードマスク形成工程と、
前記レジストマスクを除去するレジストマスク除去工程と、
前記ハードマスクをエッチングマスクとして前記導電性膜を選択的にエッチング除去してコンタクトを形成するコンタクト形成工程と、
前記半導体基板上における前記導電性膜がエッチング除去された領域に絶縁性材料を堆積して層間絶縁膜を形成する層間絶縁膜形成工程と、
前記ハードマスクを除去するハードマスク除去工程と、
を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項8】
前記エッチング保護膜形成工程は、
前記ゲート電極上にストッパ膜を形成するストッパ膜形成工程と、
前記ゲート電極の側壁にサイドウォールを形成するサイドウォール形成工程と、
を含むことを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項9】
半導体基板と、
前記半導体基板上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、
前記半導体膜上に形成されたバリアメタルと、
前記ゲート電極を覆う保護膜と、
前記保護膜を覆う層間絶縁膜と、
前記層間絶縁膜の上面から前記バリアメタルまで達するコンタクトと、
を備え、
前記コンタクトの側壁が、前記層間絶縁膜の上面から前記バリアメタルに向かって広がる傾斜を有すること、
を特徴とする半導体装置。
【請求項10】
前記保護膜が、
前記ゲート電極上に形成されたストッパ膜と、
前記ゲート電極の側壁に形成されたサイドウォールと、
により構成されることを特徴とする請求項9に記載の半導体装置。
【請求項11】
半導体基板と、
前記半導体基板上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、
前記ゲート電極を覆う保護膜と、
前記半導体膜上、および前記ゲート電極上の保護膜を深さ方向に貫通して設けられた貫通孔内に形成されたバリアメタルと、
前記保護膜を覆う層間絶縁膜と、
前記層間絶縁膜の上面から前記バリアメタルまで達する第1のコンタクトと、
前記層間絶縁膜の上面から前記ゲート電極上の保護膜を厚み方向に貫通して前記ゲート電極上のバリアメタルまで達する第2のコンタクトと、
を備え、
前記第1のコンタクトの側壁が、前記層間絶縁膜の上面から前記バリアメタルに向かって広がる傾斜を有し、
前記第2のコンタクトの側壁が、前記層間絶縁膜の上面から前記ゲート電極に向かって広がる傾斜を有すること、
を特徴とする半導体装置。
【請求項12】
前記保護膜が、
前記ゲート電極上に形成されたストッパ膜と、
前記ゲート電極の側壁に形成されたサイドウォールと、
により構成されることを特徴とする請求項11に記載の半導体装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【公開番号】特開2006−19448(P2006−19448A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−194836(P2004−194836)
【出願日】平成16年6月30日(2004.6.30)
【出願人】(503121103)株式会社ルネサステクノロジ (4,790)
【Fターム(参考)】