説明

半導体集積回路

【課題】ゲート面積を増大させることなく、電界効果トランジスタ間のしきい値電圧のバラツキを自律的に補正させる。
【解決手段】補正回路12は、電子回路11に含まれる半導体素子間の電気的特性の差が所定の周期内の電気的特性の劣化量より大きい場合、その電気的特性の劣化量の小さい方の半導体素子の劣化を進行させ、電子回路11に含まれる半導体素子間の電気的特性の差が所定の周期内の電気的特性の劣化量より小さい場合、その電気的特性に差のある半導体素子の劣化を所定の周期ごとに交互に進行させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は半導体集積回路に関し、特に、製造プロセスやNBTI(Negative Bias Temperature Instability:負バイアス温度不安定性)などに起因する電界効果トランジスタ間のしきい値電圧のバラツキを補正する方法に適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
電界効果トランジスタは、製造プロセスに起因してしきい値電圧にバラツキが発生する。また、Pチャンネル電界効果トランジスタは、NBTIによって経時劣化することが知られている。このNBTIによる経時劣化は、高温の条件下でPチャンネル電界効果トランジスタのオン状態が長時間継続された場合(例えば、ソース電圧およびドレイン電圧が0Vで、ゲート電圧が負バイアスの場合)、Pチャンネル電界効果トランジスタのしきい値電圧が上昇し、電流駆動能力が低下する現象である。
【0003】
ここで、製造プロセスに起因する電界効果トランジスタのしきい値電圧のバラツキを抑制するためには、電界効果トランジスタのゲート面積を増大させる方法が有効である。
【0004】
また、例えば、特許文献1には、ドライブトランジスタのゲートに、ソース基準で負極性となる逆バイアスとして負電位を印加し、順バイアスの印加によって生じた閾電圧の上方変動を下方修正する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−195756号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、電界効果トランジスタのしきい値電圧のバラツキを抑制するために、電界効果トランジスタのゲート面積を増大させる方法では、回路面積が増大したり、動作速度が低下したりするという問題があった。例えば、しきい値電圧のランダムバラツキ分布σを10mVから5mVに低下させるためには、ゲート面積を4倍にする必要があり、その結果として動作速度が1/4に低下するようになる。
【0007】
また、特許文献1に開示された方法では、逆バイアスとして負電位を印加する時間が長くなり過ぎると、逆バイアスの印加によって生じた閾電圧の下方変動が発生することから、順バイアスの印加によって生じた閾電圧の上方変動をキャンセルするには、逆バイアスとして負電位を印加する時間を他律的に精密に制御する必要があるという問題があった。
【0008】
本発明の目的は、ゲート面積を増大させることなく、電界効果トランジスタのしきい値電圧のバラツキを自律的に補正させることが可能な半導体集積回路を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様によれば、複数の半導体素子を含む電子回路と、前記半導体素子間の電気的特性の差が自律的に小さくなるように前記半導体素子間の電圧を制御する補正回路とを備えることを特徴とする半導体集積回路を提供する。
【0010】
本発明の一態様によれば、複数の電界効果トランジスタを含むラッチ回路と、前記ラッチ回路を周期的に初期化するリセット回路とを備えることを特徴とする半導体集積回路を提供する。
【0011】
本発明の一態様によれば、複数の電界効果トランジスタを含む電子回路と、前記電子回路に含まれる複数の電界効果トランジスタがラッチ回路として動作するように接続を変えてから、前記ラッチ回路を周期的に初期化するリセット回路とを備えることを特徴とする半導体集積回路を提供する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ゲート面積を増大させることなく、電界効果トランジスタのしきい値電圧のバラツキを自律的に補正させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態に係る半導体集積回路の概略構成を示すブロック図。
【図2】図2は、本発明の第2実施形態に係る半導体集積回路の概略構成を示す回路図。
【図3】図2の半導体集積回路のしきい値電圧の補正方法を示すタイミングチャート。
【図4】図4は、本発明の第3実施形態に係る半導体集積回路の概略構成を示す回路図。
【図5】図5は、本発明の第4実施形態に係る半導体集積回路の概略構成を示す回路図。
【図6】図6は、本発明の第5実施形態に係る半導体集積回路の概略構成を示す回路図。
【図7】図7は、本発明の第6実施形態に係る半導体集積回路の概略構成を示す回路図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態に係る半導体集積回路について図面を参照しながら説明する。
【0015】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る半導体集積回路の概略構成を示すブロック図である。
図1において、半導体集積回路には電子回路11および補正回路12が設けられている。ここで、電子回路11には、複数の半導体素子を含むことができる。なお、半導体素子としては、例えば、電界効果トランジスタなどを用いることができる。また、電子回路11は、例えば、ラッチ回路、カレントミラー回路、コンパレータ、差動増幅回路、AD変換回路、DA変換回路、インバータ、フリップフロップ、シフトレジスタあるいはSRAMなどでもよい。
【0016】
補正回路12は、電子回路11に含まれる半導体素子間の電気的特性の差が自律的に小さくなるように半導体素子間の電圧を制御することができる。ここで、補正回路12は、電子回路11に含まれる半導体素子間の電気的特性の差が所定の周期内の電気的特性の劣化量より大きい場合、その電気的特性の差が小さくなるようにそれらの半導体素子のうちのいずれか一方のみの劣化を進行させることができる。また、補正回路12は、電子回路11に含まれる半導体素子間の電気的特性の差が所定の周期内の電気的特性の劣化量より小さい場合、その電気的特性に差のある半導体素子の劣化を所定の周期ごとに交互に進行させることができる。
【0017】
なお、半導体素子の電気的特性としては、例えば、電界効果トランジスタのしきい値電圧を挙げることができる。例えば、電子回路11がラッチ回路の場合、補正回路12は、ラッチ回路の出力端子間を周期的に短絡させ、ラッチ回路を周期的に初期化することにより、ラッチ回路を構成する電界効果トランジスタ間のしきい値電圧のバラツキを低減させることができる。
【0018】
これにより、ラッチ回路に含まれる電界効果トランジスタ間のしきい値電圧が、製造プロセスに起因してばらつきが発生したり、NBTIなどの経時劣化に起因してばらつきが発生するようになった場合においても、電界効果トランジスタ間のしきい値電圧のバラツキを自律的に補正させることができる。
【0019】
また、例えば、電子回路11がカレントミラー回路の場合、補正回路12は、カレントミラー回路に含まれる電界効果トランジスタがラッチ回路として動作するように接続を変えてから、ラッチ回路の出力端子間を周期的に短絡させ、ラッチ回路を周期的に初期化することができる。
【0020】
これにより、カレントミラー回路に含まれる電界効果トランジスタ間のしきい値電圧が、製造プロセスに起因してばらつきが発生したり、NBTIなどの経時劣化に起因してばらつきが発生するようになった場合においても、電界効果トランジスタ間のしきい値電圧のバラツキを自律的に補正させることができる。
【0021】
(第2実施形態)
図2は、本発明の第2実施形態に係る半導体集積回路の概略構成を示す回路図である。 図2において、半導体集積回路には、ラッチ回路21およびリセット回路22が設けられている。ここで、ラッチ回路21には、Pチャンネル電界効果トランジスタM1、M2およびNチャンネル電界効果トランジスタM3、M4が設けられている。そして、Pチャンネル電界効果トランジスタM1、M2のソースは電源電位VDDに接続され、Pチャンネル電界効果トランジスタM1、M2のゲートはPチャンネル電界効果トランジスタM2、M1のドレインにクロスカップル接続されている。また、Nチャンネル電界効果トランジスタM3、M4のソースは電源電位VSSに接続され、Nチャンネル電界効果トランジスタM3、M4のゲートはNチャンネル電界効果トランジスタM4、M3のドレインにクロスカップル接続されている。また、Pチャンネル電界効果トランジスタM1のドレインはNチャンネル電界効果トランジスタM3のドレインに接続され、Pチャンネル電界効果トランジスタM2のドレインはNチャンネル電界効果トランジスタM4のドレインに接続されている。
【0022】
そして、Pチャンネル電界効果トランジスタM1のドレインおよびNチャンネル電界効果トランジスタM3のドレインはラッチ回路21の出力端子outnに接続され、Pチャンネル電界効果トランジスタM2のドレインおよびNチャンネル電界効果トランジスタM4のドレインはラッチ回路21の出力端子outpに接続されている。
【0023】
また、リセット回路22には、スイッチS1およびスイッチング制御部23が設けられている。なお、スイッチS1は、電界効果トランジスタまたはゲート回路などで構成することができる。ここで、スイッチS1は、ラッチ回路21の出力端子outn、outp間に接続され、ラッチ回路21の出力端子outn、outp間を開放したり、短絡したりすることができる。スイッチング制御部23は、ラッチ回路21の出力端子outn、outp間を周期的に短絡させ、ラッチ回路21を周期的に初期化することができる。なお、ラッチ回路21を初期化する場合、ラッチ回路21の正帰還のループ利得を1以下とし、ラッチ回路21の出力端子outn、outp間の電位をほぼ等しくすればよい。また、ラッチ回路21の出力端子outn、outp間を短絡させる周期Hは、例えば、nsオーダーに設定することができる。
【0024】
図3は、図2の半導体集積回路のしきい値電圧の補正方法を示すタイミングチャートである。
図3において、時刻t0では、NBTIによる経時劣化または製造プロセスのばらつきなどに起因して、Pチャンネル電界効果トランジスタM1のしきい値電圧Vth1がPチャンネル電界効果トランジスタM2のしきい値電圧Vth2より大きいものとする。
【0025】
そして、Pチャンネル電界効果トランジスタM1、M2のしきい値電圧Vth1、Vth2の補正動作時においては、スイッチング制御部23は、スイッチング制御信号CLKをスイッチS1に出力し、スイッチS1を周期的にオン/オフさせる。そして、時刻t0〜t1間では、スイッチS1がオフの場合、しきい値電圧Vth2の小さいPチャンネル電界効果トランジスタM2の方が電流が流れ易いため、Pチャンネル電界効果トランジスタM1のゲート電位が電源電位VDDに引っ張られ易くなる。このため、Pチャンネル電界効果トランジスタM1はオフ、Pチャンネル電界効果トランジスタM2はオンし、ラッチ回路21の出力端子outnの電位はロウレベル、ラッチ回路21の出力端子outpの電位はハイレベルになる。このため、Pチャンネル電界効果トランジスタM1のしきい値電圧Vth1はそのまま維持されるとともに、Pチャンネル電界効果トランジスタM2のしきい値電圧Vth2は上昇し、Pチャンネル電界効果トランジスタM1、M2間のしきい値電圧Vth1、Vth2の差が小さくなる。
【0026】
なお、ラッチ回路21の出力端子outnの電位はロウレベル、ラッチ回路21の出力端子outpの電位はハイレベルの場合、Nチャンネル電界効果トランジスタM3はオンし、Nチャンネル電界効果トランジスタM4はオフする。
【0027】
そして、スイッチS1がオンされると、ラッチ回路21の出力端子outn、outp間の電位が等しくなり、Pチャンネル電界効果トランジスタM1、M2のしきい値電圧Vth1、Vth2はそのまま維持される。
【0028】
そして、スイッチS1が再びオフされると、Pチャンネル電界効果トランジスタM2のしきい値電圧Vth2の方がPチャンネル電界効果トランジスタM1のしきい値電圧Vth1より小さい間は、Pチャンネル電界効果トランジスタM2の方が自律的にオンすることから、Pチャンネル電界効果トランジスタM2のしきい値電圧Vth2は上昇し、Pチャンネル電界効果トランジスタM1、M2間のしきい値電圧Vth1、Vth2の差がさらに小さくなる。
【0029】
そして、所定の周期Hに従ってスイッチS1のオン/オフが繰り返されると、Pチャンネル電界効果トランジスタM2のしきい値電圧Vth2の方がPチャンネル電界効果トランジスタM1のしきい値電圧Vth1より小さい間は、Pチャンネル電界効果トランジスタM2の方が自律的にオンし、Pチャンネル電界効果トランジスタM2のしきい値電圧Vth2が徐々に上昇することから、Pチャンネル電界効果トランジスタM1、M2間のしきい値電圧Vth1、Vth2の差が徐々に小さくなる。
【0030】
そして、時刻t1において、Pチャンネル電界効果トランジスタM1、M2のしきい値電圧Vth1、Vth2が等しくなったものとすると、それ以降においても、スイッチS1がオフしている間は、Nチャンネル電界効果トランジスタM3はオン、Nチャンネル電界効果トランジスタM4はオフのまま維持され、Pチャンネル電界効果トランジスタM2のしきい値電圧Vth2の方がPチャンネル電界効果トランジスタM1のしきい値電圧Vth1より大きくなる。
【0031】
そして、時刻t2において、スイッチS1がオンされると、ラッチ回路21の出力端子outn、outp間の電位が等しくなり、Pチャンネル電界効果トランジスタM1、M2のしきい値電圧Vth1、Vth2はそのまま維持される。
【0032】
そして、時刻t3において、スイッチS1が再びオフされると、今度は、Pチャンネル電界効果トランジスタM1のしきい値電圧Vth1の方がPチャンネル電界効果トランジスタM2のしきい値電圧Vth2より小さいことから、Pチャンネル電界効果トランジスタM1の方が自律的にオンする。このため、今度は、Pチャンネル電界効果トランジスタM1のしきい値電圧Vth1が上昇し、Pチャンネル電界効果トランジスタM1のしきい値電圧Vth1の方がPチャンネル電界効果トランジスタM2のしきい値電圧Vth2より大きくなる。
【0033】
そして、所定の周期Hに従ってスイッチS1のオン/オフが繰り返されると、Pチャンネル電界効果トランジスタM1、M2のしきい値電圧Vth1、Vth2がそれぞれ交互に上昇し、Pチャンネル電界効果トランジスタM1、M2が交互にオンする。
【0034】
ここで、時刻t1以降では、NBTIによってしきい値電圧Vth1、Vth2がそれぞれ上昇するPチャンネル電界効果トランジスタM1、M2を所定の周期Hに従って交互に入れ替えながら、Pチャンネル電界効果トランジスタM1、M2のしきい値電圧Vth1、Vth2をそれぞれ上昇させることができる。このため、スイッチング制御信号CLKを時刻t1以降の任意の時刻まで印加した場合においても、所定の周期H内に発生するPチャンネル電界効果トランジスタM1、M2のしきい値電圧Vth1、Vth2の上昇分以下になるように、Pチャンネル電界効果トランジスタM1、M2間のしきい値電圧Vth1、Vth2の差を小さくすることができ、Pチャンネル電界効果トランジスタM1、M2間のしきい値電圧Vth1、Vth2のバラツキを自律的に補正させることが可能となる。
【0035】
一方、図2のラッチ回路21の通常動作時においては、スイッチング制御部23は、スイッチング制御信号CLKの出力を停止し、スイッチS1をオフしたままにすることで、ラッチ回路21の出力端子outn、outp間を開放させる。
【0036】
これにより、Pチャンネル電界効果トランジスタM1、M2間のしきい値電圧Vth1、Vth2のバラツキを抑制するために、Pチャンネル電界効果トランジスタM1、M2のゲート面積を増大させる必要がなくなるとともに、時刻t1以降ならば、スイッチング制御信号CLKの印加をいつでも停止させてもよく、スイッチング制御信号CLKの印加時間を厳密に管理する必要がなくなることから、回路面積が増大したり、動作速度が低下したりするのを防止することが可能となる。
【0037】
なお、しきい値電圧Vth1、Vth2の補正動作は、半導体集積回路に電源が供給されているが、半導体集積回路の動作が停止している時ならばいつでも行うようにしてもよく、例えば、半導体集積回路の起動時にしきい値電圧Vth1、Vth2の補正動作を起動させるようにしてもよい。
【0038】
あるいは、半導体集積回路の出荷前のバーンイン時にしきい値電圧Vth1、Vth2の補正動作を起動させるようにしてもよい。このバーンイン時には、ラッチ回路21の通常動作時に比べて電源電位VDDや動作温度を高めに設定することができ、NBTIによる経時劣化を加速させることが可能となることから、しきい値電圧Vth1、Vth2の補正にかかる時間を短くすることができる。
【0039】
また、しきい値電圧Vth1、Vth2の補正動作にかける時間は、予め決めておくことができる。例えば、図2のリセット回路22にタイマを設け、半導体集積回路の電源がオンされた時にタイマを起動させ、そのタイマで設定された時間だけ補正動作を行うようにしてもよい。
【0040】
(第3実施形態)
図4は、本発明の第3実施形態に係る半導体集積回路の概略構成を示す回路図である。
図4において、半導体集積回路には、ラッチ回路21、差動増幅回路31およびリセット回路32が設けられ、ラッチ回路21および差動増幅回路31にてコンパレータが構成されている。ここで、差動増幅回路31には、Nチャンネル電界効果トランジスタM5、M6および電流源IGが設けられている。そして、Nチャンネル電界効果トランジスタM5、M6のドレインは、ラッチ回路21の出力端子outn、outpにそれぞれ接続されている。また、Nチャンネル電界効果トランジスタM5、M6のソースは、電流源IGを介して電源電位VSSに接続されている。また、Nチャンネル電界効果トランジスタM5、M6のゲートは、差動増幅回路31の入力端子inn、inpに接続されている。
【0041】
また、リセット回路32には、スイッチS11、S12およびスイッチング制御部33が設けられている。なお、スイッチS11、S12は、電界効果トランジスタまたはゲート回路などで構成することができる。ここで、スイッチS11は、ラッチ回路21の出力端子outn、outp間に接続され、ラッチ回路21の出力端子outn、outp間を開放したり、短絡したりすることができる。また、スイッチS12は、差動増幅回路31の入力端子inn、inp間に接続され、差動増幅回路31の入力端子inn、inp間を開放したり、短絡したりすることができる。スイッチング制御部33は、ラッチ回路21の出力端子outn、outp間および差動増幅回路31の入力端子inn、inp間を周期的に短絡させ、ラッチ回路21を周期的に初期化することができる。
【0042】
そして、Pチャンネル電界効果トランジスタM1、M2のしきい値電圧Vth1、Vth2の補正動作時においては、スイッチング制御部33は、スイッチング制御信号CLKをスイッチS11、S12に出力し、スイッチS11、S12を周期的にオン/オフさせる。ここで、スイッチS11をオフさせるのに同期させてスイッチS12をオフさせることにより、入力端子inn、inp間に電位差がある場合においても、ラッチ回路21の出力端子outn、outp間の電位を等しくすることができ、ラッチ回路21のリセットを安定して行わせることができる。
【0043】
そして、スイッチS11、S12が所定の周期Hでオン/オフされると、Pチャンネル電界効果トランジスタM1、M2のしきい値電圧Vth1、Vth2の差が、所定の周期H内に発生するPチャンネル電界効果トランジスタM1、M2のしきい値電圧Vth1、Vth2の上昇分より大きい場合、Pチャンネル電界効果トランジスタM1、M2のしきい値電圧Vth1、Vth2の差が小さくなるように、Pチャンネル電界効果トランジスタM1、M2がオン/オフされる。
【0044】
また、Pチャンネル電界効果トランジスタM1、M2のしきい値電圧Vth1、Vth2の差が、所定の周期H内に発生するPチャンネル電界効果トランジスタM1、M2のしきい値電圧Vth1、Vth2の上昇分より小さい場合、所定の周期Hに従ってPチャンネル電界効果トランジスタM1、M2が交互にオン/オフされ、Pチャンネル電界効果トランジスタM1、M2間のしきい値電圧Vth1、Vth2が交互に上昇される。
【0045】
一方、図4のコンパレータの通常動作時においては、スイッチング制御部33は、スイッチング制御信号CLKの出力を停止し、スイッチS11、S12をオフしたままにすることで、ラッチ回路21の出力端子outn、outp間を開放させるとともに、差動増幅回路31の入力端子inn、inp間を開放させる。
【0046】
これにより、ラッチ回路21を用いてコンパレータが構成されている場合においても、Pチャンネル電界効果トランジスタM1、M2間のしきい値電圧Vth1、Vth2のバラツキを自律的に補正させることが可能となる。
【0047】
なお、上述した第3実施形態では、ラッチ回路21のリセットを安定して行わせるために、差動増幅回路31の入力端子inn、inp間にスイッチS12を設ける方法について説明したが、入力端子inn、inp間の電位差がないような条件で使用される場合には、スイッチS12は必ずしもなくてもよい。
【0048】
また、スイッチS11、S12と同じ接続のスイッチまたはそれらと同等の機能がコンパレータ自体に含まれている場合、スイッチS11、S12をそれらの機能と兼用させることで、スイッチS11、S12を専用に設けることなく、リセット機能を実現するようにしてもよい。
【0049】
(第4実施形態)
図5は、本発明の第4実施形態に係る半導体集積回路の概略構成を示す回路図である。
図5において、半導体集積回路には、ラッチ回路41、差動増幅回路31およびリセット回路32が設けられ、ラッチ回路41および差動増幅回路31にてコンパレータが構成されている。ここで、ラッチ回路41には、Pチャンネル電界効果トランジスタM1、M2が設けられている。そして、Pチャンネル電界効果トランジスタM1、M2のソースは電源電位VDDに接続され、Pチャンネル電界効果トランジスタM1、M2のゲートはPチャンネル電界効果トランジスタM2、M1のドレインにクロスカップル接続されている。また、Pチャンネル電界効果トランジスタM1のドレインはNチャンネル電界効果トランジスタM5のドレインに接続され、Pチャンネル電界効果トランジスタM2のドレインはNチャンネル電界効果トランジスタM6のドレインに接続されている。
【0050】
そして、Pチャンネル電界効果トランジスタM1、M2のしきい値電圧Vth1、Vth2の補正動作時においては、スイッチング制御部33は、スイッチング制御信号CLKをスイッチS11、S12に出力し、スイッチS11、S12を周期的にオン/オフさせる。
【0051】
そして、スイッチS11、S12が所定の周期Hでオン/オフされると、Pチャンネル電界効果トランジスタM1、M2のしきい値電圧Vth1、Vth2の差が、所定の周期H内に発生するPチャンネル電界効果トランジスタM1、M2のしきい値電圧Vth1、Vth2の上昇分より大きい場合、Pチャンネル電界効果トランジスタM1、M2のしきい値電圧Vth1、Vth2の差が小さくなるように、Pチャンネル電界効果トランジスタM1、M2がオン/オフされる。
【0052】
また、Pチャンネル電界効果トランジスタM1、M2のしきい値電圧Vth1、Vth2の差が、所定の周期H内に発生するPチャンネル電界効果トランジスタM1、M2のしきい値電圧Vth1、Vth2の上昇分より小さい場合、所定の周期Hに従ってPチャンネル電界効果トランジスタM1、M2が交互にオン/オフされ、Pチャンネル電界効果トランジスタM1、M2間のしきい値電圧Vth1、Vth2が交互に上昇される。
【0053】
一方、図5のコンパレータの通常動作時においては、スイッチング制御部33は、スイッチング制御信号CLKの出力を停止し、スイッチS11、S12をオフしたままにすることで、ラッチ回路41の出力端子outn、outp間を開放させるとともに、差動増幅回路31の入力端子inn、inp間を開放させる。
【0054】
これにより、図2のラッチ回路21を簡略化したラッチ回路41を用いた場合においても、Pチャンネル電界効果トランジスタM1、M2間のしきい値電圧Vth1、Vth2のバラツキを自律的に補正させることが可能となる。
【0055】
なお、上述した第4実施形態では、ラッチ回路41のリセットを安定して行わせるために、差動増幅回路31の入力端子inn、inp間にスイッチS12を設ける方法について説明したが、入力端子inn、inp間の電位差がないような条件で使用される場合には、スイッチS12は必ずしもなくてもよい。
【0056】
また、スイッチS11、S12と同じ接続のスイッチまたはそれらと同等の機能がコンパレータ自体に含まれている場合、スイッチS11、S12をそれらの機能と兼用させることで、スイッチS11、S12を専用に設けることなく、リセット機能を実現するようにしてもよい。
【0057】
また、上述した第4実施形態では、ラッチ回路41を用いてコンパレータを構成した場合を例にとって説明したが、ラッチ回路41が単独で用いられる場合に本発明を適用するようにしてもよい。
【0058】
(第5実施形態)
図6は、本発明の第5実施形態に係る半導体集積回路の概略構成を示す回路図である。なお、図6(a)は、半導体集積回路をカレントミラー回路として動作させる状態、図6(b)は、図6(a)のカレントミラー回路をラッチ回路として動作させる状態を示す。
図6において、半導体集積回路には、カレントミラー回路51およびリセット回路52が設けられている。ここで、カレントミラー回路51には、Pチャンネル電界効果トランジスタM11、M12が設けられている。そして、Pチャンネル電界効果トランジスタM11、M12のソースは電源電位VDDに接続されている。また、Pチャンネル電界効果トランジスタM11のドレインはカレントミラー回路51の出力端子outnに接続され、Pチャンネル電界効果トランジスタM12のドレインはカレントミラー回路51の出力端子outpに接続されている。
【0059】
また、リセット回路52には、スイッチS21〜S23およびスイッチング制御部53が設けられている。なお、スイッチS21〜S23は、電界効果トランジスタまたはゲート回路などで構成することができる。ここで、スイッチS21は、Pチャンネル電界効果トランジスタM11のゲートの接続先をPチャンネル電界効果トランジスタM12のゲートとドレインとの間で切り替えることができる。また、スイッチS22は、Pチャンネル電界効果トランジスタM12のゲートの接続先をPチャンネル電界効果トランジスタM11のゲートとドレインとの間で切り替えることができる。スイッチS23は、カレントミラー回路51の出力端子outn、outp間に接続され、カレントミラー回路51の出力端子outn、outp間を開放したり、短絡したりすることができる。
【0060】
スイッチング制御部53は、カレントミラー回路51を通常動作させる場合には、Pチャンネル電界効果トランジスタM11のゲートがPチャンネル電界効果トランジスタM12のゲートに接続されるようにスイッチS21を切り替えるとともに、Pチャンネル電界効果トランジスタM12のゲートがPチャンネル電界効果トランジスタM12のドレインに接続されるようにスイッチS22を切り替えることができる。
【0061】
また、スイッチング制御部53は、カレントミラー回路51をラッチ回路として動作させる場合には、Pチャンネル電界効果トランジスタM11のゲートがPチャンネル電界効果トランジスタM12のドレインに接続されるようにスイッチS21を切り替えるとともに、Pチャンネル電界効果トランジスタM12のゲートがPチャンネル電界効果トランジスタM11のドレインに接続されるようにスイッチS22を切り替えることができる。
【0062】
また、スイッチング制御部53は、カレントミラー回路51をラッチ回路として動作させる場合には、カレントミラー回路51の出力端子outn、outp間を周期的に短絡させ、Pチャンネル電界効果トランジスタM11、M12にて構成されたラッチ回路を周期的に初期化することができる。
【0063】
そして、図6(a)に示すように、カレントミラー回路51を通常動作させる場合においては、スイッチング制御部53は、Pチャンネル電界効果トランジスタM11のゲートがPチャンネル電界効果トランジスタM12のゲートに接続されるようにスイッチS21を切り替えるとともに、Pチャンネル電界効果トランジスタM12のゲートがPチャンネル電界効果トランジスタM12のドレインに接続されるようにスイッチS22を切り替える。そして、スイッチング制御部53は、スイッチング制御信号CLKの出力を停止し、スイッチS23をオフしたままにすることで、カレントミラー回路51の出力端子outn、outp間を開放させる。
【0064】
一方、Pチャンネル電界効果トランジスタM11、M12のしきい値電圧Vth1、Vth2の補正動作時においては、図6(b)に示すように、スイッチング制御部53は、Pチャンネル電界効果トランジスタM11のゲートがPチャンネル電界効果トランジスタM12のドレインに接続されるようにスイッチS21を切り替えるとともに、Pチャンネル電界効果トランジスタM12のゲートがPチャンネル電界効果トランジスタM11のドレインに接続されるようにスイッチS22を切り替えることで、Pチャンネル電界効果トランジスタM11、M12にてラッチ回路を構成する。
【0065】
そして、スイッチング制御部53は、スイッチング制御信号CLKをスイッチS23に出力し、スイッチS23を周期的にオン/オフさせる。
【0066】
そして、スイッチS23が所定の周期Hでオン/オフされると、Pチャンネル電界効果トランジスタM11、M12のしきい値電圧Vth1、Vth2の差が、所定の周期H内に発生するPチャンネル電界効果トランジスタM11、M12のしきい値電圧Vth1、Vth2の上昇分より大きい場合、Pチャンネル電界効果トランジスタM11、M12のしきい値電圧Vth1、Vth2の差が小さくなるように、Pチャンネル電界効果トランジスタM11、M12がオン/オフされる。
【0067】
また、Pチャンネル電界効果トランジスタM11、M12のしきい値電圧Vth1、Vth2の差が、所定の周期H内に発生するPチャンネル電界効果トランジスタM11、M12のしきい値電圧Vth1、Vth2の上昇分より小さい場合、所定の周期Hに従ってPチャンネル電界効果トランジスタM11、M12が交互にオン/オフされ、Pチャンネル電界効果トランジスタM11、M12間のしきい値電圧Vth1、Vth2が交互に上昇される。
【0068】
これにより、Pチャンネル電界効果トランジスタM11、M12にてカレントミラー回路51を構成させることを可能としつつ、Pチャンネル電界効果トランジスタM11、M12をラッチ回路として動作させることができ、Pチャンネル電界効果トランジスタM11、M12間のしきい値電圧Vth1、Vth2のバラツキを自律的に補正させることが可能となる。
【0069】
(第6実施形態)
図7は、本発明の第6実施形態に係る半導体集積回路の概略構成を示す回路図である。なお、図7(a)は、半導体集積回路を差動増幅器として動作させる状態、図7(b)は、図7(a)の差動増幅器をラッチ回路として動作させる状態を示す。
図7において、半導体集積回路には、カレントミラー回路51、差動増幅回路31およびリセット回路62が設けられている。ここで、Pチャンネル電界効果トランジスタM11のドレインは、Nチャンネル電界効果トランジスタM5、M6のドレインにそれぞれ接続されている。
【0070】
また、リセット回路62には、スイッチS31〜S34およびスイッチング制御部63が設けられている。なお、スイッチS31〜S34は、電界効果トランジスタまたはゲート回路などで構成することができる。ここで、スイッチS31は、Pチャンネル電界効果トランジスタM11のゲートの接続先をPチャンネル電界効果トランジスタM12のゲートとドレインとの間で切り替えることができる。また、スイッチS32は、Pチャンネル電界効果トランジスタM12のゲートの接続先をPチャンネル電界効果トランジスタM11のゲートとドレインとの間で切り替えることができる。スイッチS33は、カレントミラー回路51の出力端子outn、outp間に接続され、カレントミラー回路51の出力端子outn、outp間を開放したり、短絡したりすることができる。また、スイッチS34は、差動増幅回路31の入力端子inn、inp間に接続され、差動増幅回路31の入力端子inn、inp間を開放したり、短絡したりすることができる。
【0071】
スイッチング制御部63は、カレントミラー回路51を通常動作させる場合には、Pチャンネル電界効果トランジスタM11のゲートがPチャンネル電界効果トランジスタM12のゲートに接続されるようにスイッチS31を切り替えるとともに、Pチャンネル電界効果トランジスタM12のゲートがPチャンネル電界効果トランジスタM12のドレインに接続されるようにスイッチS32を切り替えることができる。
【0072】
また、スイッチング制御部63は、カレントミラー回路51をラッチ回路として動作させる場合には、Pチャンネル電界効果トランジスタM11のゲートがPチャンネル電界効果トランジスタM12のドレインに接続されるようにスイッチS31を切り替えるとともに、Pチャンネル電界効果トランジスタM12のゲートがPチャンネル電界効果トランジスタM11のドレインに接続されるようにスイッチS32を切り替えることができる。
【0073】
また、スイッチング制御部63は、カレントミラー回路51をラッチ回路として動作させる場合には、カレントミラー回路51の出力端子outn、outp間および差動増幅回路31の入力端子inn、inp間を周期的に短絡させ、Pチャンネル電界効果トランジスタM11、M12にて構成されたラッチ回路を周期的に初期化することができる。
【0074】
そして、図7(a)に示すように、カレントミラー回路51を通常動作させる場合においては、スイッチング制御部63は、Pチャンネル電界効果トランジスタM11のゲートがPチャンネル電界効果トランジスタM12のゲートに接続されるようにスイッチS31を切り替えるとともに、Pチャンネル電界効果トランジスタM12のゲートがPチャンネル電界効果トランジスタM12のドレインに接続されるようにスイッチS32を切り替える。そして、スイッチング制御部63は、スイッチング制御信号CLKの出力を停止し、スイッチS33、S34をオフしたままにすることで、カレントミラー回路51の出力端子outn、outp間および差動増幅回路31の入力端子inn、inp間を開放させる。
【0075】
一方、Pチャンネル電界効果トランジスタM11、M12のしきい値電圧Vth1、Vth2の補正動作時においては、図7(b)に示すように、スイッチング制御部63は、Pチャンネル電界効果トランジスタM11のゲートがPチャンネル電界効果トランジスタM12のドレインに接続されるようにスイッチS31を切り替えるとともに、Pチャンネル電界効果トランジスタM12のゲートがPチャンネル電界効果トランジスタM11のドレインに接続されるようにスイッチS32を切り替えることで、Pチャンネル電界効果トランジスタM11、M12にてラッチ回路を構成する。
【0076】
そして、スイッチング制御部63は、スイッチング制御信号CLKをスイッチS33、S34に出力し、スイッチS33、S34を周期的にオン/オフさせる。
【0077】
そして、スイッチS33、S34が所定の周期Hでオン/オフされると、Pチャンネル電界効果トランジスタM11、M12のしきい値電圧Vth1、Vth2の差が、所定の周期H内に発生するPチャンネル電界効果トランジスタM11、M12のしきい値電圧Vth1、Vth2の上昇分より大きい場合、Pチャンネル電界効果トランジスタM11、M12のしきい値電圧Vth1、Vth2の差が小さくなるように、Pチャンネル電界効果トランジスタM11、M12がオン/オフされる。
【0078】
また、Pチャンネル電界効果トランジスタM11、M12のしきい値電圧Vth1、Vth2の差が、所定の周期H内に発生するPチャンネル電界効果トランジスタM11、M12のしきい値電圧Vth1、Vth2の上昇分より小さい場合、所定の周期Hに従ってPチャンネル電界効果トランジスタM11、M12が交互にオン/オフされ、Pチャンネル電界効果トランジスタM11、M12間のしきい値電圧Vth1、Vth2が交互に上昇される。
【0079】
これにより、カレントミラー回路51を用いて差動増幅器が構成されている場合においても、Pチャンネル電界効果トランジスタM11、M12をラッチ回路として動作させることができ、Pチャンネル電界効果トランジスタM11、M12間のしきい値電圧Vth1、Vth2のバラツキを自律的に補正させることが可能となる。
【0080】
なお、上記に挙げた構成例以外にも、通常動作時にはラッチ回路として動作されない回路であっても、スイッチを用いてその回路の接続をラッチ回路として動作するように切り替えることができるならば、どのような回路に適用するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0081】
11 電子回路、12 補正回路、21、41 ラッチ回路、22、32、52、62 リセット回路、23、33、53、63 スイッチング制御部、M1、M2、M11、M12 Pチャンネル電界効果トランジスタ、M3〜M6 Nチャンネル電界効果トランジスタ、S1、S11、S12、S21〜S23、S31〜S34 スイッチ、31 差動増幅回路、IG 電流源、51 カレントミラー回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の半導体素子を含む電子回路と、
前記半導体素子間の電気的特性の差が自律的に小さくなるように前記半導体素子間の電圧を制御する補正回路とを備えることを特徴とする半導体集積回路。
【請求項2】
前記補正回路は、前記半導体素子間の電気的特性の差が所定の周期内の電気的特性の劣化量より大きい場合、前記電気的特性の差が小さくなるように前記半導体素子のうちのいずれか一方のみの劣化を進行させ、前記半導体素子間の電気的特性の差が所定の周期内の電気的特性の劣化量より小さい場合、前記電気的特性に差のある半導体素子の劣化を前記所定の周期ごとに交互に進行させることを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。
【請求項3】
複数の電界効果トランジスタを含むラッチ回路と、
前記ラッチ回路を周期的に初期化するリセット回路とを備えることを特徴とする半導体集積回路。
【請求項4】
複数の電界効果トランジスタを含む電子回路と、
前記電子回路に含まれる複数の電界効果トランジスタがラッチ回路として動作するように接続を変えてから、前記ラッチ回路を周期的に初期化するリセット回路とを備えることを特徴とする半導体集積回路。
【請求項5】
前記リセット回路は、
前記ラッチ回路の出力端子間を短絡するスイッチと、
前記スイッチを周期的にオン/オフさせるスイッチング制御部とを備えることを特徴とする請求項3または4に記載の半導体集積回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−3799(P2011−3799A)
【公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−146848(P2009−146848)
【出願日】平成21年6月19日(2009.6.19)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】