説明

車輪構造

【課題】走行条件に応じて適切な駆動状態及び回生状態を発揮し得るモーターを簡便な構成で実現すること。
【解決手段】ブレーキパッドをディスクロータ2の摩擦摺動面2a,2bに押圧させて制動力を発生させるキャリパ内に、磁極を変化させるステーター13を設けると共に、ディスクロータ2の摩擦摺動面2a,2bに永久磁石3を設定し、ディスクロータ2を回転駆動する駆動力を発生させる駆動状態、及びディスクロータ2の回転により起電力を発生させる回生状態に、ステーター13を設定可能に構成し、
ブレーキ用の油圧により、ステーター13をディスクロータ2の永久磁石3に近接及び離間させるように構成してある車輪構造1。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホイール内にモーターを備える車輪構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の技術としては、例えば特許文献1の図1に開示されているように、磁極を変化させるステーター及び当該ステーターから常に一定の距離を置いて回転する円環状のロータ(永久磁石)を有するモーター、並びにブレーキパッドをディスクロータの摩擦摺動面に押圧させて制動力を発生させるキャリパを有するディスクブレーキをそれぞれ別個に備える車輪構造が知られている。
【特許文献1】特開2007−162923号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
モーターは、ステーターへの電力供給が停止されると、所謂回生ブレーキとして機能し得、ディスクロータの回転運動エネルギーを電気エネルギーに変換して回収することで制動力を発生させることができる(即ち、モーターに逆起電力が発生する)。
しかしながら、上記特許文献1の車輪構造におけるモーターは、ロータ(永久磁石)とステーターとの距離が常に一定であるため、制動時において、低速時の逆起電力が低く(ロータとステーターとの距離が一定である場合、逆起電力はロータの回転速度に依存するため、ロータの回転速度が小さいと逆起電力が低くなり、効率良く電気エネルギーを回収することができない)、結果、十分な制動力を発揮することができなかった。そのため、制動力の大部分をディスクブレーキに依存しなければならず、ブレーキパッドとディスクロータとの摩擦熱により車輪内部の温度が上昇して熱害が発生し易くなるという問題があった。
逆に、高速走行時においては、モーターの逆起電力によって、高速走行時の駆動力が低下してしまうという問題も生じていた。
【0004】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、走行条件に応じて適切な駆動状態及び回生状態を発揮し得るモーターを簡便な構成で実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するため、本発明では、
ブレーキパッドをディスクロータの摩擦摺動面に押圧させて制動力を発生させるキャリパ内に、磁極を変化させるステーターを設けると共に、前記ディスクロータの摩擦摺動面に永久磁石を設定し、前記ディスクロータを回転駆動する駆動力を発生させる駆動状態、及び前記ディスクロータの回転により起電力を発生させる回生状態に、前記ステーターを設定可能に構成し、
ブレーキ用の油圧により、前記ステーターを前記ディスクロータの永久磁石に近接及び離間させるように構成してあることを特徴とする。
【0006】
〔作用及び効果〕
本発明においては、ブレーキ用の油圧により、ステーターをディスクロータの永久磁石に近接及び離間させるように構成してある。
【0007】
そのため、制動時において、ステーターをディスクロータの永久磁石に近接させることによって、ディスクロータの回転速度が小さくとも効率良く電気エネルギーを回収することが可能となり、逆起電力による十分な制動力が発揮され得る。結果、ディスクブレーキによる負担が軽減されるため、車輪内部の温度上昇が抑えられ熱害発生を防止し得ると共に、ブレーキパッドの使用寿命も延長され得る。
【0008】
逆に、高速走行時においては、ステーターをディスクロータの永久磁石から離間させることによって、ステーターと、ディスクロータの永久磁石との間に、逆起電力が十分に低減され得る距離、若しくはその逆起電力が無くなる距離を設けることが可能である。
その結果、高速走行時においては、逆起電力が弱められるか、若しくはその逆起電力がなくなり、駆動力低下を防止することができる。
【0009】
さらに、本発明においては、キャリパ内にステーターを設けると共に、ディスクロータの摩擦摺動面に永久磁石を設定し、尚且つ、ステーターをディスクロータの永久磁石に近接及び離間させる動力をブレーキ用の油圧に依拠するように構成されているので、従来のディスブレーキ構造を利用して構成することが可能であり、新規の動力源を必要とせず、構造が複雑化することもない。
従って以上より、本発明によれば、走行条件に応じて適切な駆動状態及び回生状態を発揮し得るモーターを簡便な構成で実現することができる。
【0010】
尚、本発明においては、モーターとディスクブレーキとを別個に備える従来の車輪構造と異なり、モーターとディスクブレーキ(キャリパ)とが一体的に構成されるため、車輪内側のスペースをより有効に利用することができ、例えば、車輪内の熱抜けを良くするように構成して熱排出効率を高めることも可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔実施形態〕
(車輪構造1の構成)
図1〜図5に基づいて、本発明の車輪構造1の構成について説明する。尚、本発明の車輪構造1は、4つの車輪(右前輪、左前輪、右後輪、左後輪)のいずれにも適用し得る。
【0012】
図1は、本発明の車輪構造におけるディスクロータ2及びキャリパ4を概略的に示した断面図である。
図2及び図3は、ディスクブレーキ部9の縦断面図である。
図4及び図5は、モーター部12の縦断面図である。
尚、図2及び図4は、本発明の車輪構造の非制動時の状態を示すものであり、図3及び図5は、本発明の車輪構造の制動時の状態を示すものである。
【0013】
図1に示されるように、本発明の車輪構造は、円盤状のディスクロータ2と、キャリパ4とを備えて構成されている。
ディスクロータ2の両側面に設けられた摩擦摺動面2a,2bには、ディスクロータ2の円周方向に沿って交互に磁極(N及びS)が異なるように複数の永久磁石3が設定されている。
キャリパ4は、ディスクロータ2の円周方向に沿う円弧状の外形を形成するケーシング部5、ディスクブレーキ部9、及びモーター部12を備えて構成されており、ケーシング部5内に、ディスクブレーキ部9を挟むようにして2つのモーター部12が設けられている。
【0014】
図2に示されるように、本発明の車輪構造1におけるディスクブレーキ部9は、ハウジング部6(6a〜6c)、ディスクロータ2の摩擦摺動面2a,2b(永久磁石3)に押圧されることによって制動力を発生する摩擦材からなる一対のブレーキパッド10(第1ブレーキパッド10a、第2ブレーキパッド10b)、及びピストン11aを備えて構成されている。
ハウジング部6は、内側部6a、ブリッジ部6b、及び外側部6cからなり、ディスクロータ2の両側面の摩擦摺動面2a,2bに跨って設置され得るように構成されている。
内側部6aには、有底の穴35aが穿設されており、この穴35aには、ピストン11aが摺動可能に嵌挿されている。穴35aの底には、ポート36aが設けられており、図示しないマスタシリンダ等の液圧供給源が接続されている。
【0015】
図4に示されるように、本発明の車輪構造1におけるモーター部12は、ハウジング部7(7a〜7c)、電磁鋼板PにコイルCが巻回されている一対のステーター13(第1ステーター13a、第2ステーター13b)、及びピストン11b,11cを備えて構成されている。
ステーター13は、コイルCに電流を流して磁極を変化させることによってディスクロータ2を回転駆動する駆動力を発生させる駆動状態と、ディスクロータ2の回転により起電力を発生させる回生状態とに設定可能に構成されている。
【0016】
ハウジング部7は、内側部7a、ブリッジ部7b、及び外側部7cからなり、ディスクロータ2の両側面の摩擦摺動面2a,2bに跨って設置され得るように構成されている。
内側部7a及び外側部7bにはそれぞれ、有底の穴35b及び穴35cが穿設されており、これらの穴35b及び穴35cには、ピストン11b及びピストン11cがそれぞれ摺動可能に嵌挿されている。穴35b及び穴35cの底にはそれぞれ、ポート36b及びポート36cが設けられており、図示しないマスタシリンダ等の液圧供給源が接続されている。
また、内側部7a及び外側部7cにはそれぞれ、ストッパー37が設けられている。ストッパー37は、後述する本発明の車輪構造1の制動時において、第1ステーター13a及び第2ステーター13bがディスクロータ2にそれぞれ近接する際に、これらの各ステーター13a,13bがディスクロータ2に接触するのを防止するための部材である。
【0017】
図2に示されるように、車軸15は、車体側のナックルアーム17にベアリング18を介して軸心周りに回転可能に支持されている。車軸15の端部にはハブ16が設けられており、ハブ16には、ディスクロータ2及びホイール19が、ハブ16を両側から挟むようにしてハブボルト22とホイールナット23によって共締め固定されている。尚、ホイール19のリム部20には、タイヤ21が装着されることになる。
【0018】
上記構成によって、図4に示すモーター部12におけるステーター13のコイルCに電流を流し、ディスクロータ2の永久磁石3とステーター13との間に反発と吸引を生じさせて、ディスクロータ2を回転駆動させると、車軸15及びホイール19が共に回転する仕組みとなっている。
【0019】
(制動時の作動状態)
次に、上記構成を有するキャリパ4のディスクブレーキ部9及びモーター部12における制動時の作動状態を以下に説明する。
【0020】
図6は、本実施形態におけるブレーキ装置の油圧回路図である。尚、当該ブレーキ装置は、4つの車輪(右前輪、左前輪、右後輪、左後輪)のいずれにも適用し得る。
図6に示されるように、本実施形態におけるブレーキ装置は、ブレーキペダル25、マスタバック26、及びマスタシリンダ27等を備えて構成されている。マスタシリンダ27は、マスタバック26を介してブレーキペダル25に連動連結されており、ブレーキペダル25の踏込力に応じたブレーキ圧をマスタバック26により増大させて発生させる。図4に示されるように、油路28は、途中で分岐してキャリパ4のディスクブレーキ部9及びモーター部12にそれぞれ接続されており、ブレーキ圧がディスクブレーキ部9及びモーター部12にそれぞれ供給されるように構成されている。
【0021】
尚、本実施形態におけるディスクブレーキ部9は、所謂「浮動キャリパ型」の構造を有するものであり、図2において、ディスクブレーキ部9のハウジング部6は、矢印a,b方向に変位可能にケーシング5に取り付けられている。
【0022】
図2、及び図4に示されるように、運転者が、減速のためにブレーキペダル25(図6参照)を踏み、ブレーキ圧が供給されると、ブレーキ液がディスクブレーキ部9及びモーター部12の各ポート36a,36b,36c内にそれぞれ流入する。
このとき、ディスクブレーキ部9のピストン11aは、図2に示す非制動状態から、図2中の矢印a方向に摺動して、第1ブレーキパッド10aをディスクロータ2の摩擦摺動面2aに押圧する。
そして、このようなディスクブレーキ部9における第1ブレーキパッド10aの押圧動作と連動して、モーター部12のピストン11b及びピストン11cが、図4に示す非制動状態から、ディスクロータ2の摩擦摺動面2a及び摩擦摺動面2b側にそれぞれ摺動する。すると、図5に示されるように、第1ステーター13a及び第2ステーター13bが、図示しないバネ(このバネは、第1ステーター13a及び第2ステーター13bをディスクロータ2から離間させる方向に付勢する)の付勢力に対抗して、ストッパー37に係止するまで、ディスクロータ2の摩擦摺動面2a及び摩擦摺動面2bの永久磁石3にそれぞれ近接する。
【0023】
また、図2のディスクブレーキ部9において、第1ブレーキパッド10aがディスクロータ2の摩擦摺動面2aに押圧されると、ピストン11aは摺動を停止する。ピストン11aが摺動を停止した後も、ブレーキ液がポート36a内に流入すれば穴35a内の油圧が上昇する。その結果、停止したピストン11aが逆に穴35aの内面を押圧し、ハウジング部6の内側部6aを図2中矢印b方向に押圧する。ハウジング部6は図2中矢印a,b方向に変位可能とされているので、結果、ハウジング部6が図2中矢印b方向に変位することになる。
【0024】
そして、ハウジング部6の矢印b方向への変位に伴って、図3に示すように、ディスクブレーキ部9の外側部6cが第2ブレーキパッド10bをディスクロータ2の摩擦摺動面2bに押圧する。その結果、ディスクブレーキ部9では、ディスクロータ2を一対のブレーキパッド10(第1ブレーキパッド10a及び第2ブレーキパッド10b)により押圧挟持する状態となり、ディスクロータ2を効率的に制動させることが可能となる。
【0025】
また、図5に示されるように、モーター部12では、一対のステーター13(第1ステーター13a及び第2ステーター13b)をディスクロータ2の永久磁石3に近接させることによって、ディスクロータ2の回転速度が小さくとも効率良く電気エネルギーを回収することが可能となり、逆起電力による十分な制動力が発揮され得る。結果、ディスクブレーキ部による負担が軽減されるため、車輪内部の温度上昇が抑えられ熱害発生を防止し得ると共に、ブレーキパッド10の使用寿命も延長され得る。
【0026】
運転者がブレーキペダルを踏むのを止めると、ブレーキ圧が排出されるため、図2に示されるように、ディスクブレーキ部9においては、ピストン11aが元の位置に戻り、第1ブレーキパッド10a及び第2ブレーキパッド10bが、ディスクロータ2から離間する。そして、このようなディスクブレーキ部9におけるブレーキパッド10の離間動作と連動して、図4に示されるように、モーター部12においても、ピストン11b及びピストン11cが元の位置に戻り、図示しないバネの付勢力によって第1ステーター13a及び第2ステーター13bが、ディスクロータ2から離間する。
【0027】
尚、本実施形態においては、ブレーキ圧の排出により油圧を減少させてブレーキパッド10をディスクロータ2から離間させる動作と連動させて、ステーター13と、ディスクロータ2の永久磁石3との間に、逆起電力が十分に低減され得る距離、若しくはその逆起電力が無くなる距離を置いて、ステーター13と、ディスクロータ2の永久磁石3とを離間させるように構成することも可能である。
従って、本発明をハイブリッド車両に適用した場合、ハイブリッド車両のエンジン駆動による高速走行時においては、逆起電力が弱められるか、若しくは逆起電力がなくなり、エンジンの駆動力低下を防止することができる。
【0028】
さらに、本実施形態においては、図1に示されるように、キャリパ4内にステーター13を設けると共に、ディスクロータ2の摩擦摺動面2a,2bに永久磁石3を設定し、尚且つ、図2〜図6に示されるように、ステーター13をディスクロータ2の永久磁石3に近接及び離間させる動力をブレーキ用の油圧に依拠するように構成されているので、従来のディスブレーキ構造を利用して構成することが可能であり、新規の動力源を必要とせず、構造が複雑化することもない。
従って以上より、本発明によれば、走行条件に応じて適切な駆動状態及び回生状態を発揮し得るモーターを簡便な構成で実現することができる。
【0029】
尚、本実施形態においては、モーターとディスクブレーキとを別個に備える従来の車輪構造と異なり、モーターとディスクブレーキ(キャリパ)とが一体的に構成されるため、車輪内側のスペースをより有効に利用することができ、例えば、車輪内の熱抜けを良くするように構成して熱排出効率を高めることも可能である。
【0030】
〔別実施形態〕
次に、本発明の車輪構造1の別実施形態について説明するが、重複説明を避けるため、主として、先の実施形態と異なる構成及び作用効果についてのみ説明する。
図7は、別実施形態におけるブレーキ装置の油圧回路図である。図5に示されるように、別実施形態におけるブレーキ装置は、ブレーキペダル25、スイッチ部29、マイコン制御部30、方向切換弁31(電磁弁)、第1圧力制御弁32a(電磁弁)、第2圧力制御弁32b(電磁弁)、油圧ポンプ33、オイルタンク34等を備えて構成されている。
第1圧力制御弁32a及び第2圧力制御弁32bは、マイコン制御部30からの指令に基づいて、キャリパ4のディスクブレーキ部9及びモーター部12に供給する油圧の圧力を調節し得るように構成されている。
方向切換弁31は、スイッチ部29からの入力によって、A経路又はB経路に切換え自在に構成されている。
【0031】
別実施形態におけるブレーキ装置は、方向切換弁31がA経路に切換えられている場合に、前述の実施形態と同様に通常のブレーキ装置として構成される。
しかしながら、方向切換弁31がB経路に切換えられている場合には、第1圧力制御弁32及び第2圧力制御弁32の作用により、キャリパ4のディスクブレーキ部9及びモーター部12に供給する油圧の圧力を、それぞれ別個独立に制御することができる。
【0032】
そのため、例えば、車両の発進時に、図2に示すように、第1圧力制御弁32aによりディスクブレーキ部9に供給する油圧の圧力を下げてブレーキパッド10をディスクロータ2から離間させると共に、図5に示すように、第2圧力制御弁32bによりモーター部12に供給する油圧の圧力を上げてステーター13をディスクロータ2に近接させるように制御することによって、ディスクブレーキ部9による制動力を発生させずに、モーター部12によって効率的にディスクロータ2を回転させて、車両発進時に大きな駆動力を発生させることができる。
【0033】
〔その他の実施形態〕
〔1〕前述の実施形態におけるディスクブレーキ部及びモーター部の構成については、浮動キャリパ型、浮動ヨーク型、又は対向ピストン型のいずれの構成を採用しても良い。
〔2〕前述の実施形態におけるディスクロータ2の永久磁石3の表面に鋳鉄を設けることによって、永久磁石3の飛散や破損を防止するようにしても良い。
〔3〕バネによりステーターをディスクロータに近接する側に付勢し、ブレーキ圧の供給でステーターが離間し、ブレーキ圧の排出でステーターが近接するように構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の車輪構造におけるディスクロータ及びキャリパを概略的に示した断面図
【図2】ディスクブレーキ部の縦断面図(非制動時)
【図3】ディスクブレーキ部の縦断面図(制動時)
【図4】モーター部の縦断面図(非制動時)
【図5】モーター部の縦断面図(制動時)
【図6】ブレーキ装置の油圧回路図
【図7】別実施形態におけるブレーキ装置の油圧回路図
【符号の説明】
【0035】
1 車輪構造
2 ディスクロータ
2a,2b 摩擦摺動面
3 永久磁石
4 キャリパ
5 ケーシング部
6 ハウジング部
6a 内側部
6b ブリッジ部
6c 外側部
7 ハウジング部
7a 内側部
7b ブリッジ部
7c 外側部
9 ディスクブレーキ部
10 ブレーキパッド
11 ピストン
12 モーター部
13 ステーター
15 車軸
16 ハブ
17 ナックルアーム
18 ベアリング
19 ホイール
20 リム部
21 タイヤ
22 ハブボルト
23 ホイールナット
25 ブレーキペダル
26 マスタバック
27 マスタシリンダ
28 油路
29 スイッチ部
30 マイコン制御部
31 方向切換弁
32 圧力制御弁
33 油圧ポンプ
34 オイルタンク
35 穴
36 ポート
37 ストッパー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブレーキパッドをディスクロータの摩擦摺動面に押圧させて制動力を発生させるキャリパ内に、磁極を変化させるステーターを設けると共に、前記ディスクロータの摩擦摺動面に永久磁石を設定し、前記ディスクロータを回転駆動する駆動力を発生させる駆動状態、及び前記ディスクロータの回転により起電力を発生させる回生状態に、前記ステーターを設定可能に構成し、
ブレーキ用の油圧により、前記ステーターを前記ディスクロータの永久磁石に近接及び離間させるように構成してある車輪構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−210054(P2009−210054A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−54924(P2008−54924)
【出願日】平成20年3月5日(2008.3.5)
【出願人】(000002967)ダイハツ工業株式会社 (2,560)
【Fターム(参考)】