説明

オキソ複素環置換カルボン酸誘導体およびそれらの使用

本発明は、式(I)のオキソ置換アザ複素環部分構造を有する新規のカルボン酸誘導体、それらの製造方法、疾患の処置および/または予防のためのそれらの使用、疾患の処置および/または予防用の、特に心血管疾患の処置および/または予防用の医薬の製造のためのそれらの使用に関する。これらの化合物は、可溶性グアニル酸シクラーゼの活性化剤として作用する。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】

[式中、
環Aは、窒素を介して結合している5員ないし7員の飽和または部分不飽和オキソ置換アザ複素環を表し、
それは、
(i)環構成員としてN、OおよびSからなる群からの1個または2個のさらなるヘテロ原子を含んでもよく、
(ii)フッ素、塩素、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、(C−C)−シクロアルキル、4員ないし7員の複素環およびフェニルからなる群から選択されるラジカルにより置換されているか、または、ベンゾ縮合しており
{ここで、フェニル置換基および縮合フェニル環は、ハロゲン、シアノ、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、トリフルオロメチル、(C−C)−アルコキシおよびトリフルオロメトキシからなる群から選択される2個までの同一かまたは異なるラジカルにより置換されていてもよい}、
そして、
(iii)フッ素、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、オキソ、(C−C)−シクロアルキル、4員ないし7員の複素環およびフェニルからなる群から選択される2個までの同一かまたは異なるさらなるラジカルによりさらに置換されていてもよく
{ここで、フェニルは、ハロゲン、シアノ、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、トリフルオロメチル、(C−C)−アルコキシおよびトリフルオロメトキシからなる群から選択される2個までの同一かまたは異なるラジカルにより置換されていてもよい}、
は、水素、(C−C)−アルキルまたはシクロプロピルを表し、
は、水素、ハロゲン、シアノ、(C−C)−アルキルまたはトリフルオロメチルを表し、
は、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−アルケニルを表し、それらの各々は、シアノ、(C−C)−アルコキシまたはトリフルオロメトキシにより、そして6個までのフッ素により置換されていてもよいか、
または、(C−C)−シクロアルキルまたは(C−C)−シクロアルケニルを表し、それらの各々は、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチルおよび(C−C)−アルコキシからなる群からの2個までの同一かまたは異なるラジカルにより、また、4個までのフッ素により、置換されていてもよいか、
または、
オキセタニル、テトラヒドロフラニルまたはテトラヒドロピラニルを表し、
は、結合を表すか、または、メチレン、エタン−1,2−ジイルまたはプロパン−1,3−ジイルを表し、これらの各々は、(C−C)−アルキルからなる群からの2個までの同一かまたは異なるラジカルにより置換されていてもよく、
は、結合を表すか、または、メチレン、エタン−1,2−ジイル、プロパン−1,3−ジイル、エテン−1,2−ジイルまたはプロペン−1,3−ジイルを表し、これらの各々は、(C−C)−アルキルからなる群からの2個までの同一かまたは異なるラジカルにより置換されていてもよいか、
または、式
【化2】

{式中、
#は、カルボン酸の基への結合点を示し、
##は、基Mへの結合点を示し、
mは、0または1の数を表し、
nは、0、1または2の数を表し、
pは、1または2の数を表し、
Dは、OまたはSを表し
そして、
4AおよびR4Bは、相互に独立して、水素または(C−C)−アルキルを表す
(ここで、基−CR4A4B−が2個存在する場合、R4AおよびR4Bの個々の意味は、各場合で同一であっても異なっていてもよい)}
の基を表し、
Mは、フェニレン、または、N、OおよびSからなる群から2個までの環内ヘテロ原子を有する5員または6員のヘテロアリーレンを表し、ここで、フェニレンおよびヘテロアリーレンは、ハロゲン、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシおよびトリフルオロメトキシからなる群から選択される2個までの同一かまたは異なるラジカルにより置換されていてもよいか、
または、
シクロプロパン−1,2−ジイル、シクロブタン−1,2−ジイル、シクロブタン−1,3−ジイル、シクロペンタン−1,2−ジイル、シクロペンタン−1,3−ジイル、シクロヘキサン−1,2−ジイル、シクロヘキサン−1,3−ジイルまたはシクロヘキサン−1,4−ジイルを表し、これらの各々は、フッ素、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチルおよび(C−C)−アルコキシからなる群から選択される2個までの同一かまたは異なるラジカルにより置換されていてもよいか、
または、
およびMは、相互に結合して、一体となって、式
【化3】

{式中、
#は、カルボン酸の基への結合点を示し、
###は、基Lへの結合点を示し、
Eは、O、S、CHまたはCHCHを表し、
は、水素、(C−C)−アルキルまたはトリフルオロメチルを表し、
そして、
は、水素、ハロゲン、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、(C−C)−アルコキシまたはトリフルオロメトキシを表す}
の基を形成する]
の化合物、またはその塩、溶媒和物もしくは塩の溶媒和物。
【請求項2】
式中、
環Aが、式
【化4】

{式中、
*は、分子の残りの部分への結合点を示し、
は、水素、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−シクロアルキルを表し、
は、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、(C−C)−シクロアルキル、4員ないし6員の複素環またはフェニルを表し、ここで、フェニルは、フッ素、塩素、臭素、シアノ、(C−C)−アルキル、ビニル、トリフルオロメチル、(C−C)−アルコキシおよびトリフルオロメトキシからなる群から選択される2個までの同一かまたは異なるラジカルにより置換されていてもよく、
そして、
は、水素を表すか、または、上記のRの意味を有する}
のオキソ置換アザ複素環を表す、
請求項1に記載の式(I)の化合物、またはその塩、溶媒和物もしくは塩の溶媒和物。
【請求項3】
式中、
環Aが、式
【化5】

{式中、
*は、分子の残りの部分への結合点を示し、
は、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、(C−C)−シクロアルキル、4員ないし6員の複素環またはフェニルを表し、ここで、フェニルは、フッ素、塩素、臭素、シアノ、(C−C)−アルキル、ビニル、トリフルオロメチル、(C−C)−アルコキシおよびトリフルオロメトキシからなる群から選択される2個までの同一かまたは異なるラジカルにより置換されていてもよく、
は、水素を表すか、上記のRの意味を有し、
10AおよびR10Bは、相互に独立して、水素、フッ素または塩素を表し、
そして、
11は、水素、フッ素または塩素を表す}
のオキソ置換アザ複素環を表す、
請求項1に記載の式(I)の化合物、またはその塩、溶媒和物もしくは塩の溶媒和物。
【請求項4】
式中、
環Aが、式
【化6】

{式中、
*は、分子の残りの部分への結合点を示し、
は、水素または(C−C)−アルキルを表し、
は、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、(C−C)−シクロアルキルまたはフェニルを表し、ここで、フェニルは、フッ素、塩素、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、(C−C)−アルコキシおよびトリフルオロメトキシからなる群から選択される2個までの同一かまたは異なるラジカルにより置換されていてもよく、
そして、
は、水素を表すか、または、上記のRの意味を有する}
のオキソ置換アザ複素環を表し、
が、水素または(C−C)−アルキルを表し、
が、水素、フッ素、塩素またはトリフルオロメチルを表し、
が、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−アルケニルを表し、これらの各々は、シアノ、メトキシ、エトキシまたはトリフルオロメトキシにより、そして、6個までのフッ素により、置換されていてもよいか、
または、
(C−C)−シクロアルキルまたは(C−C)−シクロアルケニルを表し、これらの各々は、(C−C)−アルキルおよびトリフルオロメチルからなる群からの2個までの同一かまたは異なるラジカルにより、また、4個までのフッ素により置換されていてもよいか、
または、
オキセタニルを表し、
が、結合を表すか、または、メチレン、エタン−1,2−ジイルまたはプロパン−1,3−ジイルを表し、これらの各々は、2個までのメチルにより置換されていてもよく、
が、結合を表すか、または、メチレン、エタン−1,2−ジイル、プロパン−1,3−ジイルまたはエテン−1,2−ジイルを表し、これらの各々は、2個までのメチルにより置換されていてもよいか、
または、式
【化7】

{式中、
#は、カルボン酸の基への結合点を示し、
##は、基Mへの結合点を示し、
mは、0または1の数を表し、
nは、0、1または2の数を表し、
Dは、OまたはSを表し、
そして、
4AおよびR4Bは、相互に独立して、水素またはメチルを表す}
の基を表し、
Mが、フェニレン、または、N、OおよびSからなる群から2個までの環内ヘテロ原子を有する5員または6員のヘテロアリーレンを表し、ここで、フェニレンおよびヘテロアリーレンは、フッ素、塩素、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、メトキシおよびトリフルオロメトキシからなる群から選択される2個までの同一かまたは異なるラジカルにより置換されていてもよいか、
または、
シクロペンタン−1,3−ジイル、シクロヘキサン−1,3−ジイルまたはシクロヘキサン−1,4−ジイルを表し、これらの各々は、フッ素、メチルおよびトリフルオロメチルからなる群から選択される2個までの同一かまたは異なるラジカルにより置換されていてもよいか、
または、
およびMが、相互に結合して、一体となって、式
【化8】

{式中、
#は、カルボン酸の基への結合点を示し、
###は、基Lへの結合点を示し、
Eは、CHまたはCHCHを表し、
は、水素、メチルまたはトリフルオロメチルを表し、
そして、
は、水素、フッ素、塩素、メチル、トリフルオロメチル、メトキシまたはトリフルオロメトキシを表す}
の基を形成する、
請求項1または請求項2に記載の式(I)の化合物、またはその塩、溶媒和物もしくは塩の溶媒和物。
【請求項5】
式中、
環Aが、式
【化9】

{式中、
*は、分子の残りの部分への結合点を示し、
は、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、(C−C)−シクロアルキルまたはフェニルを表し、ここで、フェニルは、フッ素、塩素、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、(C−C)−アルコキシおよびトリフルオロメトキシからなる群から選択される2個までの同一かまたは異なるラジカルにより置換されていてもよく、
は、水素を表すか、または、上記のRの意味を有し、
そして、
10AおよびR10Bは、相互に独立して、水素、フッ素または塩素を表す}
のオキソ置換アザ複素環を表し、
が、水素または(C−C)−アルキルを表し、
が、水素、フッ素、塩素またはトリフルオロメチルを表し、
が、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−アルケニルを表し、これらの各々は、シアノ、メトキシ、エトキシまたはトリフルオロメトキシにより、そして、6個までのフッ素により、置換されていてもよいか、
または、
(C−C)−シクロアルキルまたは(C−C)−シクロアルケニルを表し、これらの各々は、(C−C)−アルキルおよびトリフルオロメチルからなる群からの2個までの同一かまたは異なるラジカルにより、また、4個までのフッ素により置換されていてもよいか、
または、
オキセタニルを表し、
が、結合を表すか、または、メチレン、エタン−1,2−ジイルまたはプロパン−1,3−ジイルを表し、これらの各々は、2個までのメチルにより置換されていてもよく、
が、結合を表すか、または、メチレン、エタン−1,2−ジイル、プロパン−1,3−ジイルまたはエテン−1,2−ジイルを表し、これらの各々は、2個までのメチルにより置換されていてもよいか、
または、式
【化10】

{式中、
#は、カルボン酸の基への結合点を示し、
##は、基Mへの結合点を示し、
mは、0または1の数を表し、
nは、0、1または2の数を表し、
Dは、OまたはSを表し
そして、
4AおよびR4Bは、相互に独立して、水素またはメチルを表す}
の基を表し、
Mが、フェニレン、または、N、OおよびSからなる群から2個までの環内ヘテロ原子を有する5員または6員のヘテロアリーレンを表し、ここで、フェニレンおよびヘテロアリーレンは、フッ素、塩素、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、メトキシおよびトリフルオロメトキシからなる群から選択される2個までの同一かまたは異なるラジカルにより置換されていてもよいか、
または、
シクロペンタン−1,3−ジイル、シクロヘキサン−1,3−ジイルまたはシクロヘキサン−1,4−ジイルを表し、これらの各々は、フッ素、メチルおよびトリフルオロメチルからなる群から選択される2個までの同一かまたは異なるラジカルにより置換されていてもよいか、
または、
およびMが、相互に結合して、一体となって、式
【化11】

{式中、
#は、カルボン酸の基への結合点を示し、
###は、基Lへの結合点を示し、
Eは、CHまたはCHCHを表し、
は、水素、メチルまたはトリフルオロメチルを表し、
そして、
は、水素、フッ素、塩素、メチル、トリフルオロメチル、メトキシまたはトリフルオロメトキシを表す}
の基を形成する、
請求項1または請求項3に記載の式(I)の化合物、またはその塩、溶媒和物もしくは塩の溶媒和物。
【請求項6】
式中、
環Aが、式
【化12】

{式中、
*は、分子の残りの部分への結合点を示し、
は、トリフルオロメチル、(C−C)−シクロアルキルまたはフェニルを表し、ここで、フェニルは、フッ素、塩素、シアノ、メチル、トリフルオロメチル、メトキシおよびトリフルオロメトキシからなる群から選択される2個までの同一かまたは異なるラジカルにより置換されていてもよく、
そして、
は、水素を表すか、または、上記のRの意味を有する}
のオキソ置換アザ複素環を表し、
が、水素またはメチルを表し、
が、水素、フッ素または塩素を表し、
が、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−アルケニルを表し、これらの各々は、6個までのフッ素により置換されていてもよいか、
または、
(C−C)−シクロアルキル、シクロペンテニルまたはシクロヘキセニルを表し、これらの各々は、メチル、エチルおよびトリフルオロメチルからなる群からの2個までの同一かまたは異なるラジカルにより、また、4個までのフッ素により、置換されていてもよく、
が、結合を表すか、または、メチレンまたはエタン−1,2−ジイルを表し、
が、結合を表すか、または、メチレン、エタン−1,2−ジイル、プロパン−1,3−ジイルまたはエテン−1,2−ジイルを表し、これらの各々は、2個までのメチルにより置換されていてもよいか、
または、式
【化13】

{式中、
#は、カルボン酸の基への結合点を示し、
##は、基Mへの結合点を示し、
mは、0または1の数を表し、
nは、1または2の数を表し、
そして、
4AおよびR4Bは、相互に独立して、水素またはメチルを表す}
の基を表し、
Mが、フェニレン、ピリジレン、フリレン、チエニレン、チアゾリレンまたはイソオキサゾリレンを表し、これらの各々は、フッ素、塩素、メチルおよびトリフルオロメチルからなる群から選択される2個までの同一かまたは異なるラジカルにより置換されていてもよいか、
または、
シクロペンタン−1,3−ジイル、シクロヘキサン−1,3−ジイルまたはシクロヘキサン−1,4−ジイルを表し、これらの各々は、フッ素およびメチルからなる群からの2個までの同一かまたは異なるラジカルにより置換されていてもよいか、
または、
およびMが、相互に結合して、一体となって、式
【化14】

{式中、
#は、カルボン酸の基への結合点を示し、
###は、基Lへの結合点を示し、
は、水素、メチルまたはトリフルオロメチルを表し、
そして、
は、水素、フッ素または塩素を表す}
の基を形成する、
請求項1、請求項2または請求項4に記載の式(I)の化合物、またはその塩、溶媒和物もしくは塩の溶媒和物。
【請求項7】
式中、
環Aが、式
【化15】

{式中、
*は、分子の残りの部分への結合点を示し、
は、水素、メチルまたはトリフルオロメチルを表し、
そして、
10AおよびR10Bは、相互に独立して、水素またはフッ素を表す}
のオキソ置換アザ複素環を表し、
が、水素またはメチルを表し、
が、水素、フッ素または塩素を表し、
が、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−アルケニルを表し、これらの各々は、6個までのフッ素により置換されていてもよいか、
または、
(C−C)−シクロアルキル、シクロペンテニルまたはシクロヘキセニルを表し、これらの各々は、メチル、エチルおよびトリフルオロメチルからなる群からの2個までの同一かまたは異なるラジカルにより、また、4個までのフッ素により、置換されていてもよく、
が、結合を表すか、または、メチレンまたはエタン−1,2−ジイルを表し、
が、結合を表すか、または、メチレン、エタン−1,2−ジイル、プロパン−1,3−ジイルまたはエテン−1,2−ジイルを表し、これらの各々は、2個までのメチルにより置換されていてもよいか、
または、式
【化16】

{式中、
#は、カルボン酸の基への結合点を示し、
##は、基Mへの結合点を示し、
mは、0または1の数を表し、
nは、1または2の数を表し、
そして、
4AおよびR4Bは、相互に独立して、水素またはメチルを表す}
の基を表し、
Mが、フェニレン、ピリジレン、フリレン、チエニレン、チアゾリレンまたはイソオキサゾリレンを表し、これらの各々は、フッ素、塩素、メチルおよびトリフルオロメチルからなる群から選択される2個までの同一かまたは異なるラジカルにより置換されていてもよいか、
または、
シクロペンタン−1,3−ジイル、シクロヘキサン−1,3−ジイルまたはシクロヘキサン−1,4−ジイルを表し、これらの各々は、フッ素およびメチルからなる群からの2個までの同一かまたは異なるラジカルにより置換されていてもよいか、
または、
およびMが、相互に結合して、一体となって、式
【化17】

{式中、
#は、カルボン酸の基への結合点を示し、
###は、基Lへの結合点を示し、
は、水素、メチルまたはトリフルオロメチルを表し、
そして、
は、水素、フッ素または塩素を表す}
の基を形成する、
請求項1、請求項3および請求項5のいずれかに記載の式(I)の化合物、またはその塩、溶媒和物もしくは塩の溶媒和物。
【請求項8】
式中、
環Aが、式
【化18】

{式中、
*は、分子の残りの部分への結合点を示し、
は、トリフルオロメチルまたはフェニルを表し、これらは、フッ素、塩素、メチルおよびトリフルオロメチルからなる群から選択される2個までの同一かまたは異なるラジカルにより置換されていてもよく、
そして、
は、水素を表すか、または、上記のRの意味を有する}
のオキソ置換アザ複素環を表し、
が、水素を表し、
が、水素を表し、
が、プロパン−2−イル、ブタン−2−イル、ペンタン−2−イル、1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル、1,1,1−トリフルオロブタン−2−イル、4,4,4−トリフルオロブタン−2−イル、4,4,4−トリフルオロ−2−メチルブタン−1−イル、シクロペンチルまたは3,3−ジフルオロシクロペンチルを表し、
が、結合を表すか、または、メチレンを表し、
が、結合を表すか、または、メチレンまたはエタン−1,2−ジイルを表し、これらの各々は、2個までのメチルにより置換されていてもよいか、または、エテン−1,2−ジイルを表すか、
または、式
【化19】

{式中、
#は、カルボン酸の基への結合点を示し、
そして、
##は、基Mへの結合点を示す}
の基を表し、
Mが、1,3−フェニレンまたは1,4−フェニレンを表し、これらの各々は、フッ素、塩素、メチルおよびトリフルオロメチルからなる群からの2個までの同一かまたは異なるラジカルにより置換されていてもよいか、または、シクロヘキサン−1,3−ジイルまたはシクロヘキサン−1,4−ジイルを表すか、
または、
およびMが、相互に結合して、一体となって、式
【化20】

{式中、
#は、カルボン酸の基への結合点を示し、
###は、基Lへの結合点を示し、
は、水素またはメチルを表し、
そして、
は、水素またはフッ素を表す}
の基を形成する、
請求項1、請求項2、請求項4および請求項6のいずれかに記載の式(I)の化合物、またはその塩、溶媒和物もしくは塩の溶媒和物。
【請求項9】
式中、
環Aが、式
【化21】

{式中、
*は、分子の残りの部分への結合点を示し、
そして、
10AおよびR10Bは、相互に独立して、水素またはフッ素を表す}
のオキソ置換アザ複素環を表し、
が、水素を表し、
が、水素を表し、
が、プロパン−2−イル、ブタン−2−イル、ペンタン−2−イル、1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル、1,1,1−トリフルオロブタン−2−イル、4,4,4−トリフルオロブタン−2−イル、4,4,4−トリフルオロ−2−メチルブタン−1−イル、シクロペンチルまたは3,3−ジフルオロシクロペンチルを表し、
は、結合を表し、
は、メチレンまたはエタン−1,2−ジイルを表し、これらの各々は、2個までのメチルにより置換されていてもよいか、または、エテン−1,2−ジイルを表すか、
または、式
【化22】

{式中、
#は、カルボン酸の基への結合点を示し、
そして、
##は、基Mへの結合点を示す}
の基を表し、
Mが、1,3−フェニレンまたは1,4−フェニレンを表し、これらの各々は、フッ素、塩素、メチルおよびトリフルオロメチルからなる群からの2個までの同一かまたは異なるラジカルにより置換されていてもよいか、
または、
およびMが、相互に結合して、一体となって、式
【化23】

{式中、
#は、カルボン酸の基への結合点を示し、
###は、基Lへの結合点を示し、
は、水素またはメチルを表し、
そして、
は、水素またはフッ素を表す}
の基を形成する、
請求項1、請求項3、請求項5および請求項7のいずれかに記載の式(I)の化合物、またはその塩、溶媒和物もしくは塩の溶媒和物。
【請求項10】
請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の式(I)の化合物の製造方法であって、先ず、式(II)
【化24】

(式中、RおよびRは、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の意味を有し、
そして、Tは、(C−C)−アルキルを表す)
の化合物を、不活性溶媒中、塩基の存在下、式(III)
【化25】

(式中、Rは、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の意味を有し、
そして、Xは、ハロゲン、メシレート、トシレートまたはトリフレートなどの脱離基を表す)
の化合物を用いて、式(IV)
【化26】

(式中、R、R、RおよびTの各々は、上記の意味を有する)
の化合物に変換し、次いで、これを、不活性溶媒中、元素の臭素またはN−ブロモスクシンイミドを用いてブロム化し、式(V)
【化27】

(式中、R、R、RおよびTの各々は、上記の意味を有する)
の化合物を得、次いで、不活性溶媒中、塩基の存在下、式(VI)
【化28】

(式中、環Aは、請求項1ないし請求項9のいずれかで定義した通りのオキソ置換アザ複素環を表す)
の化合物と反応させ、式(VII)
【化29】

(式中、環A、R、R、RおよびTの各々は、上記の意味を有する)
の化合物を得、次いで、(VII)中のエステルラジカルTを塩基性または酸性条件下で除去し、次いで、得られる式(VIII)
【化30】

(式中、環A、R、RおよびRの各々は、上記の意味を有する)
のカルボン酸を、不活性溶媒中、縮合剤の存在下、または対応する塩化カルボニルの中間体を介して、塩基の存在下、式(IX)
【化31】

(式中、L、LおよびMは、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の意味を有し、
そして、Tは、(C−C)−アルキルを表す)
のアミンとカップリングし、式(X)
【化32】

(式中、環A、R、R、R、L、L、MおよびTの各々は、上記の意味を有する)
の化合物を得、次いで、(X)中のエステルラジカルTを、さらなる塩基性または酸性加溶媒分解により除去し、式(I)のカルボン酸を得、
そして、式(I)の化合物を、必要に応じて、当業者に知られている方法により、それらのエナンチオマーおよび/またはジアステレオマーに分離し、かつ/または、必要に応じて、適当な(i)溶媒および/または(ii)塩基もしくは酸と反応させ、溶媒和物、塩および/または塩の溶媒和物を得ることを特徴とする、方法。
【請求項11】
疾患の処置および/または予防のための、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の化合物。
【請求項12】
心不全、狭心症、高血圧、肺高血圧、虚血、血管障害、血栓塞栓性障害または動脈硬化症の処置および/または予防方法において使用するための、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の化合物。
【請求項13】
心不全、狭心症、高血圧、肺高血圧、虚血、血管障害、血栓塞栓性障害または動脈硬化症の処置および/または予防用の医薬を製造するための、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項14】
請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の化合物を、1種またはそれ以上の不活性、非毒性の医薬的に適する補助剤と組み合わせて含む、医薬。
【請求項15】
請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の化合物を、有機硝酸塩、NO供給源、cGMP−PDE阻害剤、グアニル酸シクラーゼの刺激剤、抗血栓活性を有する物質、血圧を下げる物質および脂質代謝を改変する物質からなる群から選択される1種またはそれ以上のさらなる有効成分と組み合わせて含む、医薬。
【請求項16】
心不全、狭心症、高血圧、肺高血圧、虚血、血管障害、血栓塞栓性障害または動脈硬化症の処置および/または予防のための、請求項14または請求項15に記載の医薬。
【請求項17】
少なくとも1種の請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の化合物または請求項14ないし請求項16のいずれかに記載の医薬の有効量の投与による、ヒトまたは動物の心不全、狭心症、高血圧、肺高血圧、虚血、血管障害、血栓塞栓性障害または動脈硬化症の処置および/または予防方法。

【公表番号】特表2011−517688(P2011−517688A)
【公表日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−504348(P2011−504348)
【出願日】平成21年4月6日(2009.4.6)
【国際出願番号】PCT/EP2009/002510
【国際公開番号】WO2009/127338
【国際公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WINDOWS
【出願人】(507113188)バイエル・シェーリング・ファルマ・アクチェンゲゼルシャフト (141)
【氏名又は名称原語表記】Bayer Schering Pharma Aktiengesellschaft
【Fターム(参考)】