ビアリールスルホンアミドおよびその使用方法
本発明は、R1がHまたはC1−C6アルキルであり;R2がH、C1−C6アルキル、(CH2)nR2’、フェニルまたはベンジルであり;nが0ないし6であり;R2’がアリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルであり;R3が、各出現に関して独立して、H、ハロゲン、OC(ハロゲン)3、C(ハロゲン)3、アルコキシ、またはC1−C6アルキルであり;XがCH2O、OCH2、C(R3)=C(R3)、C(R3)2−C(R3)2、CH2NHC(=O)、O(C=O)NH、O、C(=O)CH2、SO2CH2C(=O)NH、SO2NH、OC(=O)、CH2S(O)およびCH2S(O)2から選択され;Zが少なくとも1つのアリールまたはヘテロアリール部分である、式1のビアリールスルホンアミド、ならびに例えばそのメタロプロテイナーゼ阻害剤としての使用に関する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】
[式中:
R1はHまたはC1−C6アルキルであり;
R2はH、C1−C6アルキル、(CH2)nR2’、フェニルまたはベンジルであり;
nは0ないし6であり;
R2’はアリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルであり;
R3は、各出現に関して独立して、H、ハロゲン、OC(ハロゲン)3、C(ハロゲン)3、アルコキシ、またはC1−C6アルキルであり;
XはCH2O、OCH2、C(R3)=C(R3)、C(R3)2−C(R3)2、CH2NHC(=O)、O(C=O)NH、O、C(=O)CH2、SO2CH2C(=O)NH、SO2NH、OC(=O)、CH2S(O)およびCH2S(O)2から選択され;
Zは少なくとも1つのアリールまたはヘテロアリール部分である]
で示される化合物。
【請求項2】
Zがピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、フェニル、ナフタレン、フラン、チオフェン、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、キノリンまたはイソキノリン、あるいは
【化2】
[式中、
UはS、O、C(R3)=C(R3)、C(R3)=NおよびN(R4)から選択され;
WはC(R3)およびNから選択され;
MはC(R3)およびNから選択され;
LはS、O、C(R3)=C(R3)、C(R3)=N、およびN(R4)から選択される]
で示される基であり;
R4およびR5が、各出現に関して独立して、相互の結合、H、C1−C6アルキルまたはフェニルであり;
R7が、R3との結合、H、ハロゲン、C(ハロゲン)3、NR4R5、N[(CH2)2]2O、N[(CH2)2]2NR4、NHSO2R4、NR4C(=O)R5、NHC(=O)OR4、NO2、SO2NR4R5、SO2R4、OR4、C(=O)R4、COOR4、CONR4R5、CN、フェニル、ヘテロアリール、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニルまたはC2−C6アルキニルから選択され;
R8がH、フェニル、ヘテロアリール、およびC1−C6アルキルから選択されるところの、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
R7が、NR4R5、N[(CH2)2]2O、N[(CH2)2]2NR4、NHSO2R4、NR4C(=O)R5、NHC(=O)OR4、NO2、SO2NR4R5、SO2R4、OR8、C(=O)R4、COOR4、CONR4R5、CN、フェニルまたはヘテロアリールで置換されているところの、請求項2記載の化合物。
【請求項4】
R8が、NR4R5、N[(CH2)2]2O、N[(CH2)2]2NR4、NR4SO2R5、NR4C(=O)R5、NHC(=O)OR4、NO2、SO2NR4R5、SO2R4、C(=O)R4、COOR4、CONR4R5、CN、フェニルまたはヘテロアリールで置換されているところの、請求項2記載の化合物。
【請求項5】
R1がHまたは分岐アルキルであるところの、請求項1記載の化合物。
【請求項6】
R1がイソプロピルであるところの、請求項1記載の化合物。
【請求項7】
R3がハロゲン、CF3、OCH3またはCH3であるところの、請求項1記載の化合物。
【請求項8】
XがCH2O、OCH2、C(R3)=C(R3)またはCH2NHC(=O)であるところの、請求項1記載の化合物。
【請求項9】
R7がCH3、エチル、イソプロピル、CF3、CNまたはOCH3であるところの、請求項1記載の化合物。
【請求項10】
R8がCH3、フェニルまたはベンジルであるところの、請求項1記載の化合物。
【請求項11】
Zが二環であるところの、請求項1記載の化合物。
【請求項12】
メタロプロテイナーゼの活性を調節する方法であって、該メタロプロテイナーゼを有効量の請求項1に記載の化合物と接触させることを含む、方法。
【請求項13】
さらに該メタロプロテイナーゼの活性を測定することを含む、請求項12記載の方法。
【請求項14】
該測定が接触工程の前になされるところの、請求項13記載の方法。
【請求項15】
該測定が接触工程の後になされるところの、請求項13記載の方法。
【請求項16】
メタロプロテイナーゼがアグレカナーゼ−1であるところの、請求項12記載の方法。
【請求項17】
化合物のアルファ炭素の配置がRであるところの、請求項16記載の方法。
【請求項18】
メタロプロテイナーゼがコラゲナーゼ−3であるところの、請求項12記載の方法。
【請求項19】
過度のメタロプロテイナーゼ活性に付随する疾患を患っていると思われる患者の治療方法であって、治療上有効量の請求項1に記載の化合物を該患者に投与する工程を含む、方法。
【請求項20】
該疾患が癌、骨関節炎、関節リウマチ、喘息、慢性閉塞性肺疾患D、アテローム性動脈硬化症、年齢−関連斑点変性、心筋梗塞、角膜潰瘍および他の目表面疾患、肝炎、大動脈瘤、腱炎、中枢神経系疾患、異常な創傷治癒、脈管形成、再狭窄、硬変、多発性硬化症、糸球体腎炎、移植片対宿主病、糖尿病、炎症性腸疾患、ショック、無脊椎盤変性、発作、骨減少症または歯周病であるところの、請求項19記載の方法。
【請求項1】
式I:
【化1】
[式中:
R1はHまたはC1−C6アルキルであり;
R2はH、C1−C6アルキル、(CH2)nR2’、フェニルまたはベンジルであり;
nは0ないし6であり;
R2’はアリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルであり;
R3は、各出現に関して独立して、H、ハロゲン、OC(ハロゲン)3、C(ハロゲン)3、アルコキシ、またはC1−C6アルキルであり;
XはCH2O、OCH2、C(R3)=C(R3)、C(R3)2−C(R3)2、CH2NHC(=O)、O(C=O)NH、O、C(=O)CH2、SO2CH2C(=O)NH、SO2NH、OC(=O)、CH2S(O)およびCH2S(O)2から選択され;
Zは少なくとも1つのアリールまたはヘテロアリール部分である]
で示される化合物。
【請求項2】
Zがピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、フェニル、ナフタレン、フラン、チオフェン、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、キノリンまたはイソキノリン、あるいは
【化2】
[式中、
UはS、O、C(R3)=C(R3)、C(R3)=NおよびN(R4)から選択され;
WはC(R3)およびNから選択され;
MはC(R3)およびNから選択され;
LはS、O、C(R3)=C(R3)、C(R3)=N、およびN(R4)から選択される]
で示される基であり;
R4およびR5が、各出現に関して独立して、相互の結合、H、C1−C6アルキルまたはフェニルであり;
R7が、R3との結合、H、ハロゲン、C(ハロゲン)3、NR4R5、N[(CH2)2]2O、N[(CH2)2]2NR4、NHSO2R4、NR4C(=O)R5、NHC(=O)OR4、NO2、SO2NR4R5、SO2R4、OR4、C(=O)R4、COOR4、CONR4R5、CN、フェニル、ヘテロアリール、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニルまたはC2−C6アルキニルから選択され;
R8がH、フェニル、ヘテロアリール、およびC1−C6アルキルから選択されるところの、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
R7が、NR4R5、N[(CH2)2]2O、N[(CH2)2]2NR4、NHSO2R4、NR4C(=O)R5、NHC(=O)OR4、NO2、SO2NR4R5、SO2R4、OR8、C(=O)R4、COOR4、CONR4R5、CN、フェニルまたはヘテロアリールで置換されているところの、請求項2記載の化合物。
【請求項4】
R8が、NR4R5、N[(CH2)2]2O、N[(CH2)2]2NR4、NR4SO2R5、NR4C(=O)R5、NHC(=O)OR4、NO2、SO2NR4R5、SO2R4、C(=O)R4、COOR4、CONR4R5、CN、フェニルまたはヘテロアリールで置換されているところの、請求項2記載の化合物。
【請求項5】
R1がHまたは分岐アルキルであるところの、請求項1記載の化合物。
【請求項6】
R1がイソプロピルであるところの、請求項1記載の化合物。
【請求項7】
R3がハロゲン、CF3、OCH3またはCH3であるところの、請求項1記載の化合物。
【請求項8】
XがCH2O、OCH2、C(R3)=C(R3)またはCH2NHC(=O)であるところの、請求項1記載の化合物。
【請求項9】
R7がCH3、エチル、イソプロピル、CF3、CNまたはOCH3であるところの、請求項1記載の化合物。
【請求項10】
R8がCH3、フェニルまたはベンジルであるところの、請求項1記載の化合物。
【請求項11】
Zが二環であるところの、請求項1記載の化合物。
【請求項12】
メタロプロテイナーゼの活性を調節する方法であって、該メタロプロテイナーゼを有効量の請求項1に記載の化合物と接触させることを含む、方法。
【請求項13】
さらに該メタロプロテイナーゼの活性を測定することを含む、請求項12記載の方法。
【請求項14】
該測定が接触工程の前になされるところの、請求項13記載の方法。
【請求項15】
該測定が接触工程の後になされるところの、請求項13記載の方法。
【請求項16】
メタロプロテイナーゼがアグレカナーゼ−1であるところの、請求項12記載の方法。
【請求項17】
化合物のアルファ炭素の配置がRであるところの、請求項16記載の方法。
【請求項18】
メタロプロテイナーゼがコラゲナーゼ−3であるところの、請求項12記載の方法。
【請求項19】
過度のメタロプロテイナーゼ活性に付随する疾患を患っていると思われる患者の治療方法であって、治療上有効量の請求項1に記載の化合物を該患者に投与する工程を含む、方法。
【請求項20】
該疾患が癌、骨関節炎、関節リウマチ、喘息、慢性閉塞性肺疾患D、アテローム性動脈硬化症、年齢−関連斑点変性、心筋梗塞、角膜潰瘍および他の目表面疾患、肝炎、大動脈瘤、腱炎、中枢神経系疾患、異常な創傷治癒、脈管形成、再狭窄、硬変、多発性硬化症、糸球体腎炎、移植片対宿主病、糖尿病、炎症性腸疾患、ショック、無脊椎盤変性、発作、骨減少症または歯周病であるところの、請求項19記載の方法。
【公表番号】特表2007−525406(P2007−525406A)
【公表日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−512439(P2005−512439)
【出願日】平成15年12月22日(2003.12.22)
【国際出願番号】PCT/US2003/041173
【国際公開番号】WO2005/061459
【国際公開日】平成17年7月7日(2005.7.7)
【出願人】(591011502)ワイス (573)
【氏名又は名称原語表記】Wyeth
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成15年12月22日(2003.12.22)
【国際出願番号】PCT/US2003/041173
【国際公開番号】WO2005/061459
【国際公開日】平成17年7月7日(2005.7.7)
【出願人】(591011502)ワイス (573)
【氏名又は名称原語表記】Wyeth
【Fターム(参考)】
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