説明

半導体装置

【課題】半導体装置の微細化の進展に拘わらず、ESD耐量を高く保つことができる半導体装置を提供する。
【解決手段】n型ドレイン層15に隣接し且つドレイン電極20によりドレイン層15と電気的に短絡されるように形成され静電放電時にESD保護素子の一部として機能するp型の半導体層17が形成される。p型半導体層17とドレイン層15とは、動作電流の方向とは交差する方向に並ぶように配列される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置に関し、特に静電放電(ESD:Electro Static Discharge)耐量を向上した半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、パワーICは低電圧デバイス及び高耐圧デバイスの両方で構成され、例えば自動車業界等で広く用いられている。車載用の半導体装置の環境は過酷である。このため静電放電(ESD)や他の種類の電気的過渡現象に対して比較的高レベルの保護を必要とする。
【0003】
例えばnチャネル型の横型DMOSトランジスタ(LDMOSトランジスタ;Lateral Double Diffusion MOS transistor)においては、ESDは次のような原理により、素子破壊を生じさせ得る。すなわち、ESDによりLDMOSトランジスタのn型ドレイン層に強い電界が印加されると、n型ドレイン層の端部でアバランシェ降伏が生じ、これにより電子とホールが発生する。このn型ドレイン層の端部で発生した電子はn型ドレイン層に流れ込み、ホールはn型ソース層が形成されるp型ベース層に流れ込む。このため、n型ドレイン層、p型ベース層、n型ソース層による寄生バイポーラトランジスタがオン状態となる。この寄生バイポーラトランジスタがオン状態になることにより、LDMOSトランジスタはゲートによる制御が不可能となり、n型ドレイン層の端部において熱的な暴走が生じ、LDMOSトランジスタは破壊に至る。
【0004】
このようなLDMOSトランジスタにおいてESD耐量を向上させるため、例えばnチャネル型LDMOSトランジスタのn型ドレイン層に隣接してp+型のアノード層を形成するLDMOSトランジスタが、特許文献1、2により提案されている。このp+型アノード層は、その長さ等が適切に設定されることにより、定格電圧ではLDMOSトランジスタの動作に何ら寄与しない。しかし、ESD時にはこのp+型アノード層はホールを発生し、このホールはp型ベース層に流れ、n型ソース層からn型ドレイン層には電子が流れる。これにより、n型ソース層、p型ベース層、その下のn型エピタキシャル層及びp+型アノード層により構成される寄生サイリスタが動作する。これにより、ESD時にドレイン層の端部における電流集中を緩和することができ、ESD耐量が向上する。
【0005】
ところで、パワーICの微細化の要請に従い、上記のアノード層も微細化した場合、その下部のn型エピタキシャル層の長さが短くなり、寄生サイリスタの一部を構成するシート抵抗が低下する。シート抵抗の低下は、ESD時に寄生サイリスタのターンオンのタイミングが遅れることを意味し、ESD耐量を低下させる。このように、上記従来技術の構成では、パワーICの微細化の要請と、ESD耐量の向上とを同時に達成することが困難となってきている。
【特許文献1】米国特許第6144070号公報
【特許文献2】特開2001−320047号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、半導体装置の微細化の進展に拘わらず、ESD耐量を高く保つことができる半導体装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る半導体装置は、第1導電型のソース層と第1導電型のドレイン層とが第2導電型のウエル層の表面に形成されると共に、前記ソース層とドレイン層との間のチャネル上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成された半導体装置において、前記ドレイン層に隣接し且つドレイン電極により前記ドレイン層と電気的に短絡されるように形成され静電放電時にESD保護素子の一部として機能する第2導電型の半導体層を備え、前記半導体層と前記ドレイン層とは、前記ドレイン層と前記ソース層との間を流れる動作電流の方向とは交差する方向に並ぶように配列されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
この発明によれば、半導体装置の微細化の進展に拘わらず、ESD耐量を高く保つことができる半導体装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
次に、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0010】
図1は、本発明の実施の形態に係る半導体装置の平面図であり、図2は、図1の鎖線A部分の拡大図である。また、図3及び図4は、図2におけるA−A’、及びB−B’断面図である。図1に示すように、この半導体装置では、半導体基板11上にストライプ状にLDMOSトランジスタの一部となるn型ドレイン層15、及びn型ソース層16が形成される。より具体的には図3及び図4に示すように、半導体基板11上にn+型埋め込み層12、及びn型エピタキシャル層13を介してp型ウエル14が形成され、このp型ウエル14上にn型ドレイン層15及びn型ソース層16が形成されている。なお、n型ソース層16に隣接して、p型ウエル14へのコンタクト層14C及びラッチアップ防止p型層22が設けられている。
【0011】
また、図3に示すように、このn型ドレイン層15およびn型ソース層16の間のチャネル上にゲート電極18がゲート絶縁膜19を介して形成されている。n型ドレイン層15にはドレイン電極20がドレインコンタクト23を介して、n型ソース層16及びコンタクト層14Cには、ソース電極21がそれぞれ接続される。図1に示すように、ゲート電極18、ドレイン電極20、及びソース電極21には、それぞれゲート電極パッド18A、ドレイン電極パッド20A、及びソース電極パッド21Aが接続されている。
【0012】
次に、図2を参照して図1の破線A部分の拡大図について説明する。図2に示すように、n型ドレイン層15は、略ストライプ状に形成されたn型の高濃度層15Aと、その外側即ちゲート電極18側に同様に略ストライプ状に形成されたn−型の低濃度層15Bとを備えた所謂LDD構造を有している。また高濃度層15Aの内側には、この高濃度層15Aに取り囲まれるように、ドレイン電極20がドレインコンタクト23を介して接続されるコンタクト層15Cが、図2に示すY方向に等間隔に複数個形成されている。
【0013】
そしてこのコンタクト層15Cの間には、n型ドレイン層15、p型ウエル14、及びn型ソース層16と共に寄生サイリスタ即ちESD保護素子を構成するp+型半導体層17がY方向(図1)に等間隔に複数個形成されている。p+型半導体層17は、ドレイン層15のコンタクト層15Cと共にドレイン電極20に共通接続されている。本実施の形態のp+型半導体層17とn型ドレイン層15とは、n型ドレイン層15とn型ソース層16との間を流れるLDMOSトランジスタの動作電流の方向(図1のX方向)とは交差する方向、例えば直交する方向(Y方向)に並ぶように配列されている。この点、p型アノード層とn型ドレイン層とが動作電流の流れる方向と同一方向に並ぶように配列されている従来技術(特許文献1、2)と異なっている。なお、この実施の形態の説明では、図2に示すように、p+型半導体層17を挟む上下のコンタクト層15Cの下半分、及び上半分の領域により、1つのLDMOSトランジスタMOSi(i=1、2、3・・・、n)を定義する。各LDMOSトランジスタMosiは、通常のLDMOSトランジスタの中に、ESD保護素子を内蔵した素子と考えることができる。トランジスタMOS1が最も各電極パッド18A、20A及び21Aから遠く、MOSnが最も各電極パッド18A、20A及び21Aの近傍に位置するものとする。
【0014】
1つのMOSトランジスタMOS1のA−A’断面図及びB−B’断面図を図3及び図4を参照して説明する。図3に示すように、コンタクト層15Cの部分を含むA−A’断面図は、通常の横型LDMOSトランジスタの構造と同一である。一方、図4に示すように、B−B’断面図では、p+型半導体層17の存在により、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)と同様の構成となるが、p+型半導体層17からはホールの注入がされないように設計されるため、この部分はIGBTとして機能はせず、通常時はA−A’断面部分と同様にLDMOSトランジスタとして動作させることができる。ただし、動作電流がコンタクト層15Cの方向に回り込む分電流経路が長く、そのためオン抵抗はA−A’断面に比べ若干高くなる。
【0015】
またこのB−B’断面図では、高濃度層15Aが凸部を有し、その分、低濃度層15Bの幅dbはA−A’断面における低濃度層15Bの幅daよりも狭くされている。これにより、A−A’断面図付近、即ち通常のMOSトランジスタの部分の耐圧よりも、B−B’断面図付近、即ちESD保護素子の部分の耐圧を低くして寄生サイリスタを動作し易くし、ESD耐量を高めている。この例では、低濃度層15Bの幅をB−B’断面部分で小さくすることで、ESD保護素子の部分において通常のMOSトランジスタ部分よりも耐圧を低くしている。しかし、耐圧の関係を上記のようにする方法は、これに限るものではなく、例えばB−B’断面図部分とA−A’断面図部分とで低濃度層15Bの不純物濃度をイオン注入等により変化させるようにしてもよい。また、ドレイン層15等の不純物濃度等の条件によっては、図2とは逆にB−B’断面図における低濃度層15Bの幅dbを、A−A’断面図における高濃度層15Aの幅daよりも大きくすることで、耐圧を上記の関係にすることもできる。
【0016】
また、全ての断面において、n型ドレイン層15及びn型ソース層16は、いずれもp型ウエル14により、その下層のn型エピタキシャル層13及びn+型埋め込み層12からは分離されている。このような構成によれば、寄生サイリスタの一部を構成する寄生pnpバイポーラトランジスタのベース層の厚さを小さくし、これにより寄生pnpバイポーラトランジスタの増幅率を上げ、寄生サイリスタの動作開始タイミングを早くすることができる。寄生サイリスタの動作開始タイミングに関し問題がなければ、n型ドレイン層15をn型エピタキシャル層13に達する深さまで形成することも可能である。
【0017】
この実施の形態の半導体装置の構成において、ESD時にドレイン電極20に定格以上の電圧が印加されると、n−型の低濃度層15Bが空乏化し、高濃度層15Aと低濃度層15Bの境界近傍の電界が強くなり、これによりアバランシェ降伏が発生する。アバランシェ降伏に基づくインパクトイオン化により発生したホール・電子のうち、電子はp型半導体層17側部の高濃度層15A中のシート抵抗R1(図2)を通って、コンタクト層15Cを介してドレイン電極20に流れ込む。このシート抵抗R1の電圧降下によりp+型半導体層17とドレイン層15との間に電圧が印加される。これにより、p+型半導体層17、n型ドレイン層15及びp型ウエル14による寄生pnpバイポーラトランジスタが導通する。これによりp+型半導体層17からn型のドレイン層15、更にはp型ウエル14に向けてホール電流が流れる。このホール電流が流れることにより、n型ドレイン層15、p型ウエル14及びn型ソース層16による寄生npnバイポーラトランジスタが導通する。これにより、この2つの寄生バイポーラトランジスタが構成する寄生サイリスタが導通し、ESD保護が行われる。なお、シート抵抗R1を制御するために、p+型半導体層17周辺部の高濃度ドレイン層15A表層にp型不純物をカウンタドープしたり、p+型半導体層17周辺部はドレイン層15Aとは別に形成したりすることも可能である。
【0018】
この実施の形態では、p+型半導体層17とドレイン層15とがLDMOSトランジスタの動作電流の流れる方向(図1のX方向)と直交する方向(Y方向)に並ぶように配列されるので、p+型半導体層17の長さを、ドレイン層15、ソース層16、ゲート電極18等の動作電流方向の幅の微細化の進展に拘わらず、寄生サイリスタの適切なターンオン速度を得るために必要なシート抵抗R1の大きさを考慮して決定することができる。従って、高いESD耐量を得ることが可能になる。
【0019】
本実施の形態の半導体装置は、複数のLDMOSトランジスタMOS1、MOS2、MOS3、・・・がストライプ状のドレイン電極20、ソース電極21の間に並列に接続される形態となっており、各LDMOSトランジスタMOSiがそれぞれESD時に寄生サイリスタの一部となるp+型半導体層17を備えている。各LDMOSトランジスタMOSiが有する寄生サイリスタのスナップバック電圧は同一としてもよい。しかし、よりESD耐量を高くするためには、ある1つのLDMOSトランジスタMOSi、例えば最も遠い位置にあるLDMOSトランジスタMOS1に存在する寄生サイリスタのスナップバック電圧Vsb1を、これよりも電極パッド20A、21Aに近い位置に存在する他のLDMOSトランジスタMOSkのスナップバック電圧Vsbkよりも意図的に低く設定するのが好ましい(図5参照)。これは、最もスナップバック電圧が低いLDMOSトランジスタよりも遠い位置に更に別のLDMOSトランジスタ存在する場合には、そのLDMOSトランジスタにはESD電流が流れず、有効素子面積が減少し、電流密度が高くなってしまうためである。また、LDMOSトランジスタMOS1のESD保護素子の動作開始後、更にソース・ドレイン間電圧が増加して線形動作領域に入ったとき、パッドの間の素子に出来るだけ高い電圧がかかるようにするためには、LDMOSトランジスタMOS1をパッドから最も遠い位置に配置して配線抵抗による電圧降下が最大になるようにすればよい。それにより多くの寄生サイリスタがスナップバック電圧に達し、動作を開始することができる(図6参照)。もし、電極パッド20A、21Aから近いLDMOSトランジスタが最初にESD保護機能の動作を開始してしまうと、電極パッドから近い分だけ配線抵抗が小さく、このため1箇所のLDMOSトランジスタにおいて破壊電流を超えるようなESD電流が集中してしまい、素子を破壊する虞が高くなる。本実施の形態の場合、電極パッドから遠い位置にあるLDMOSトランジスタが最初にESD保護動作を開始させるため、ソース・ドレイン間電圧の増加に対してドレイン電流の増加割合を小さくすることができ、これにより高いESD耐量を得ることができる。
【0020】
以上、発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、追加等が可能である。例えば、上記実施の形態では、p+型半導体層17がESD時に寄生サイリスタの一部を構成するようにしていたが、p+型半導体層17が、ドレイン層15、及びp型ウエル14と共に寄生pnpバイポーラトランジスタを形成するのでもよい(図7〜9参照)。図4(図2中B−B‘断面)に示す寄生サイリスタの保持電圧Vh1は、図10に示すようにLDMOSトランジスタの電源電圧よりも小さい。このため、LDMOSトランジスタのソース・ドレイン間電圧がスナップバック電圧に達して寄生サイリスタが導通した後、ソース・ドレイン間電圧が電源電圧まで下がっても寄生サイリスタは非導通とならない。このためLDMOSトランジスタは破壊に至る虞がある。
【0021】
一方、図9(図7中B−B'断面)に示す寄生トランジスタを構成する場合、その保持電圧Vh2が図10に示すようにLDMOSトランジスタの定格電圧よりも大きい。このため、ソース・ドレイン間電圧が定格電圧以上となって寄生トランジスタが導通しても、ソース・ドレイン間電圧が定格電圧程度まで低下すれば、寄生トランジスタは非導通状態に戻る。従って、寄生トランジスタを形成する場合は、寄生サイリスタを形成する場合に比べ、LDMOSトランジスタの素子の破壊の虞が小さくされる。ただし、寄生トランジスタを形成する場合には、その部分は通常時においてLDMOSトランジスタの一部を構成しないため、オン抵抗は寄生サイリスタを形成する場合に比べ上昇する。このように、寄生サイリスタを構成する場合と寄生トランジスタを構成する場合には利害得失があり、用途に応じていずれの形式を取るかを選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の一実施の形態に係る半導体装置の平面図である。
【図2】図1の鎖線A部分の拡大図である。
【図3】図2におけるA−A’断面図である。
【図4】図2におけるB−B’断面図である。
【図5】各トランジスタMOSiの寄生サイリスタの電圧・電流特性の設定例を示す。
【図6】図5のような設定を行った場合の動作を説明する説明図である。
【図7】本発明の一実施の形態の変形例に係る半導体装置の平面図である。
【図8】図7におけるA−A’断面図である。
【図9】図7におけるB−B’断面図である。
【図10】寄生サイリスタの特性と寄生トランジスタの特性を比較したグラフである。
【符号の説明】
【0023】
11・・・半導体基板、 12・・・n+型埋め込み層、 13・・・n型エピタキシャル層、 14・・・p型ウエル、 14C・・・コンタクト層、 15・・・n型ドレイン層、 15A・・・n型高濃度層、 15B・・・低濃度層、 15C・・・コンタクト層、 16・・・n型ソース層、 17・・・p+型半導体層、 18・・・ゲート電極、 19・・・ゲート絶縁膜、 20・・・ドレイン電極、 21・・・ソース電極、 22・・・ラッチアップ防止p型層、 23・・・ドレインコンタクト、 18A・・・ゲート電極パッド、 20A・・・ドレイン電極パッド、 21A・・・ソース電極パッド。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1導電型のソース層と第1導電型のドレイン層とが第2導電型のウエル層の表面に形成されると共に、前記ソース層とドレイン層との間のチャネル上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成された絶縁ゲート型半導体素子を備えた半導体装置において、
前記ドレイン層に隣接し且つドレイン電極により前記ドレイン層と電気的に短絡されるように形成され静電放電時に前記絶縁ゲート型半導体素子を保護するESD保護素子の一部として機能する第2導電型の半導体層を備え、
前記半導体層と前記ドレイン層とは、前記ドレイン層と前記ソース層との間を流れる動作電流の方向とは交差する方向に並ぶように配列されたことを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
前記ウエル層は、第2導電型の半導体基板上に第1導電型の埋め込み層を介して形成され、前記ドレイン層は、前記ウエル層により前記埋め込み層とは分離されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記ソース層、前記ドレイン層は一方向を長手方向とするストライプ形状に形成され、
前記ドレイン層は、第1の不純物濃度を有する高濃度層と、前記第1の不純物濃度よりも低い第2の不純物濃度を有して前記チャネルに対向するように形成される低濃度層とを備え、
前記半導体層付近の前記低濃度層の幅が、他の部分の前記低濃度層の幅とは異なる長さとされていることを特徴とする請求項1乃至2項のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記半導体層は、所定間隔に且つ前記ドレイン電極が接続されるコンタクト層の間に複数個形成され、
前記ドレイン電極の電極パッド近傍に形成された第1の前記半導体層により形成されるESD保護素子のスナップバック電圧よりも、この第1の前記半導体層よりも前記電極パッドからみて遠い位置にある第2の前記半導体層により形成されるESD保護素子のスナップバック電圧の方が小さくなるように構成されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記ESD保護素子は、前記絶縁ゲート型半導体素子の定格電圧よりも高い保持電圧を有することを特徴とする請求項1乃至4項のいずれか1項に記載の半導体装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−129089(P2007−129089A)
【公開日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−321033(P2005−321033)
【出願日】平成17年11月4日(2005.11.4)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】