説明

半導体メモリおよびその製造方法

【課題】素子分離トレンチ内の絶縁膜のエッチングとアライメントトレンチ内の絶縁膜のエッチングとを、1つのマスクを用いて同時に行える構造の半導体メモリを提供する。
【解決手段】シリコン基板2には、メモリセル領域70およびアライメントマーク領域80が設定されている。メモリセル領域70には、シリコン基板2の表層部に、アクティブ領域30を分離する素子分離トレンチ21が形成されている。アライメントマーク領域80には、シリコン基板2の表層部に、マスク合わせのためのアライメントトレンチ82が形成されている。素子分離トレンチ21内には、素子分離トレンチ21間のアクティブ領域30が突出するように、絶縁物(酸化膜)23が素子分離トレンチ21の深さ方向途中まで埋め込まれている。一方、アライメントトレンチ82内には、絶縁物23がアライメントトレンチ82の深さ方向途中まで埋め込まれている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、半導体メモリおよびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体メモリを製造する場合、ゲート電極をパターニングするために用いられるマスクの位置合わせは、半導体基板上のアライメントマーク領域に形成されているアライメントマークを利用することによって行われる。アライメントマークは、たとえば、次のようにして形成される。半導体基板上のメモリセル領域に活性領域(アクティブ領域)を分離するための素子分離トレンチが形成される工程において、半導体基板上のアライメントマーク領域にアライメントトレンチが同時に形成される。そして、素子分離トレンチ内およびアライメントトレンチ内に絶縁膜が埋め込まれる。その後、アライメントトレンチ内の絶縁膜は全て除去される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003-158179号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
メモリセルの書き込み状態(電荷保持状態)を確実に検出するためには、メモリセル電流を増加することが有効である。メモリセル電流を大きくするための一つの手法は、フィントランジスタを用いることである。フィントランジスタは、ストライプ状の活性領域の上面だけでなく、その側面をもチャネルとして用いることにより、ゲート幅の拡大を図った構造を有する。具体的には、前述のような半導体メモリにおいて、素子分離トレンチ内の絶縁膜を掘り下げることによって、活性領域の側面の一部(上部)が露出させられる。そして、ゲート電極が、活性領域の上面および側面に対向するように形成される。これにより、ゲート幅を大きくすることができるので、メモリセル電流を増加できる。
【0005】
本願発明者は、フィントランジスタをメモリセルトランジスタに適用した半導体メモリに前述の従来技術を適用することを検討した。この場合、まず、素子分離トレンチが形成される工程において、半導体基板上のアライメントマーク領域にアライメントトレンチが同時に形成される。そして、素子分離トレンチおよびアライメントトレンチ内に絶縁膜が埋め込まれる。さらに、フィン型トランジタを作製するために、素子分離トレンチ内の絶縁膜が掘り下げられる。その一方で、アライメントトレンチ内の絶縁膜は全て除去される。
【0006】
しかし、このような製造工程では、素子分離トレンチ内の絶縁膜を掘り下げるためのレジストパターンを形成するときに使用するフォトマスクと、アライメントトレンチ内の絶縁膜を全て除去するためのレジストパターンを形成するときに使用するフォトマスクとを個別に準備する必要がある。そのため、フォトマスクの数が多く、それに応じて工程数も多くなる。
【0007】
この発明の目的は、素子分離トレンチ内の絶縁膜のエッチングとアライメントトレンチ内の絶縁膜のエッチングとを、1つのマスクを用いて同時に行える構造の半導体メモリおよびその製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明の半導体メモリは、活性領域を分離する素子分離トレンチが形成されたメモリセル領域と、マスク合わせのためのアライメントトレンチが形成されたアライメントマーク領域とを有する半導体基板を含む。前記半導体メモリは、さらに、前記素子分離トレンチ間の活性領域が突出するように、前記素子分離トレンチの深さ方向途中まで埋め込まれ、前記半導体基板よりも深い位置に表面を有する第1絶縁膜と、前記アライメントトレンチの深さ方向途中まで埋め込まれた第2絶縁膜とを含む(請求項1)。
【0009】
素子分離トレンチ内の第1絶縁膜は、素子分離トレンチ内に絶縁膜を埋め込んだ後、この絶縁膜をエッチングにより掘り下げることにより形成できる。同様に、アライメントトレンチ内の第2絶縁膜は、アライメントトレンチ内に絶縁膜を埋め込んだ後、この絶縁膜をエッチングにより掘り下げることにより形成できる。したがって、素子分離トレンチ内の絶縁膜のエッチングとアライメントトレンチ内の絶縁膜のエッチングとを、1つのマスクを用いて同時に行うことができる。これにより、マスク数および製造工程数を少なくすることができる。
【0010】
この発明の一実施形態では、前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜が等しい膜厚を有している(請求項2)。このような構造は、たとえば、素子分離トレンチおよびアライメントトレンチのいずれにも埋め込まれる絶縁膜を形成し、この絶縁膜をエッチングにより掘り下げて、素子分離トレンチおよびアライメントトレンチ内に前記絶縁膜一部をそれぞれ残すことによって形成できる。たとえば、前記素子分離トレンチおよび前記アライメントトレンチの前記半導体基板表面からの深さが等しく、前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜が等しい膜厚を有していてもよい。この場合、前記半導体基板表面から前記第1絶縁膜の表面までの深さ(掘込み量)と、前記半導体基板表面から前記第2絶縁膜の表面までの深さ(掘込み量)とが等しくなる。
【0011】
この発明の一実施形態に係る半導体メモリは、前記半導体基板上に形成され、前記メモリセル領域において平坦な表面を有し、前記アライメントマーク領域において前記アライメントトレンチに対応する段差部を有する金属膜をさらに含む(請求項3)。たとえば、前記素子分離トレンチの幅は前記アライメントトレンチの幅より狭い。この場合、半導体基板、第1絶縁膜および第2絶縁膜の表面を覆う金属膜を形成すると、メモリセル領域においては金属膜の表面は平坦となり、アライメントトレンチ上においては、金属膜の表面に観測可能な段差部が生じる。
【0012】
この発明の一実施形態に係る半導体メモリは、前記半導体基板上において前記素子分離トレンチ間の活性領域を横切るように配置されたゲート電極と、前記ゲート電極の第1側壁部に前記活性領域に対向するように配置された第1電荷蓄積部と、前記ゲート電極の前記第1側壁部とは反対側の第2側壁部に前記活性領域に対向するように配置された第2電荷蓄積部とをさらに含む(請求項4)。活性領域が素子分離トレンチ内の第1絶縁膜から突出しているので、素子分離トレンチ間の活性領域を横切るようにゲート電極を配置すると、ゲート電極は、活性領域の上面だけでなく、その側面部分にも対向する。すなわち、フィントランジスタ構造となる。ゲート電極の第1側壁部および第2側壁部に形成された第1および第2電荷蓄積部の電荷蓄積状態を検出するための読み出し動作を確実に行うためには、メモリセル電流を大きくすることが好ましい。フィントランジスタ構造を採用してゲート幅を大きくすることによって、読み出し動作のときの電流を大きくできるので、読み出し動作を確実に行える。このようなフィントランジスタ構造が採用されるときに、アライメントトレンチ内に第2絶縁膜を残す構造とすることによって、マスク数を少なくでき、それに応じて製造工程数を少なくできる。
【0013】
この発明の半導体メモリの製造方法は、半導体基板のメモリセル領域に素子分離トレンチを形成する工程と、前記半導体基板のアライメントマーク領域にアライメントトレンチを形成する工程と、前記素子分離トレンチに第1絶縁膜を埋め込む工程と、前記アライメントトレンチに第2絶縁膜を埋め込む工程と、前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜を同時にエッチングして、前記第1絶縁膜を前記素子分離トレンチの深さ方向途中まで掘り下げ、かつ前記第2絶縁膜を前記アライメントトレンチの深さ方向途中まで掘り下げる工程とを含む(請求項5)。この半導体メモリの製造方法によれば、素子分離トレンチ内に埋め込まれた第1絶縁膜のエッチングとアライメントトレンチ内に埋め込まれた第2絶縁膜のエッチングとを、1つのマスクを用いて同時に行うことができる。これにより、マスク数および製造工程数を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係る半導体装置の模式的な平面図である。
【図2】図2は、メモリセルの構造を模式的に示す断面図である。
【図3】図3は、メモリセル領域の一部を示す模式的な平面図である。
【図4】図4は、図3のIV-IV線に沿う断面図である。
【図5】図5は、図3のV-V線に沿う断面図である。
【図6A】図6Aは、図3〜図5に示す半導体装置の製造方法を説明するための模式的な斜視図である。
【図6B】図6Bは、図6Aの次の工程を示す模式的な斜視図である。
【図6C】図6Cは、図6Bの次の工程を示す模式的な斜視図である。
【図6D】図6Dは、図6Cの次の工程を示す模式的な斜視図である。
【図6E】図6Eは、図6Dの次の工程を示す模式的な斜視図である。
【図6F】図6Fは、図6Eの次の工程を示す模式的な斜視図である。
【図6G】図6Gは、図6Fの次の工程を示す模式的な斜視図である。
【図6H】図6Hは、図6Gの次の工程を示す模式的な斜視図である。
【図6I】図6Iは、図6Hの次の工程を示す模式的な断面図である。
【図6J】図6Jは、図6Iの次の工程を示す模式的な断面図である。
【図6K】図6Kは、図6Jの次の工程を示す模式的な断面図である。
【図7】図6EのVII-VII線に沿う断面図である。
【図8】図8Aおよび図8Bは、アライメントマークの他の例をそれぞれ示す模式的な平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下では、この発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る半導体装置の模式的な平面図である。
半導体装置は、半導体基板としてのシリコン基板2を備えている。シリコン基板2の一主面には、平面視矩形状のメモリセル領域70と、メモリセル領域70の周囲に配置された矩形枠状のアライメントマーク領域80とが設定されている。アライメントマーク領域80には、メモリセル領域70の各辺に対応する部分に、各辺の長手方向に平行に延びた平面視細長矩形のアライメントマーク81が形成されている。メモリセル領域80には、図1には図示しない複数のメモリセルがアレイ状に形成されている。
【0016】
図2は、メモリセルの構造を模式的に示す断面図である。
メモリセル1は、シリコン基板2に形成されたMOS型電界効果トランジタ(Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor。以下、「MOSトランジスタ」という。)と、電荷蓄積部として機能する第1および第2のサイドウォール12a,12bとを含む。MOSトランジスタは、ゲート部3と、第1および第2のLDD(Lightly Doped Drain)領域4a,4bと、第1および第2の不純物拡散領域5a,5bとを備えている。
【0017】
ゲート部3は、シリコン基板2の一主面上に形成されたゲート酸化膜6と、ゲート酸化膜6上に形成されたゲート電極7と、ゲート電極7上に形成された絶縁層8とを含む。ゲート酸化膜6は、たとえば、SiOからなる。ゲート電極7は、ゲート酸化膜6上に形成されたポリシリコン層9と、ポリシリコン層9上に積層されたタングステンシリサイド層10とを含む。つまり、ゲート電極7は、いわゆるポリサイド構造とされている。絶縁層8は、たとえば、SiNからなる。
【0018】
第1および第2のLDD領域4a,4bは、シリコン基板2の表層部のうち、ゲート部3直下のチャネル領域を挟む領域に、たとえば、n型の不純物を拡散することにより形成されている。第1および第2の不純物拡散領域5a,5bは、それぞれ、シリコン基板2の表層部のうちの第1および第2のLDD部4a,4bの外側領域に、たとえば、n型の不純物を拡散することにより形成されている。第1および第2の不純物拡散領域5a,5bは、MOSトランジスタのソース領域またはドレイン領域として機能する領域である。たとえば、第1の不純物拡散領域5aがドレイン領域として使用され、第2の不純物拡散領域5bがソース領域として使用されてもよい。以下、第1の不純物拡散領域5aを「ドレイン領域5a」といい、第2の不純物拡散領域5bを「ソース領域5b」という場合がある。
【0019】
第1および第2のLDD領域4a,4bの深さおよび不純物濃度は、第1および第2の不純物拡散領域5a,5bの深さおよび不純物濃度よりも小さくされている。つまり、このMOSトランジスタでは、LDD(Lightly Doped Drain)構造が採用されている。
第1のサイドウォール12aおよび第2のサイドウォール12bは、ゲート部3の一方の側壁および他方の側壁にそれぞれ形成されている。以下、ドレイン領域5a側にあるサイドウォールを「ドレイン側サイドウォール」といい、ソース領域5b側にあるサイドウォールを「ソース側サイドウォール」という場合がある。第1のサイドウォール12a(ドレイン側サイドウォール)は、第1のLDD領域4a上に設けられている。第2のサイドウォール12b(ソース側サイドウォール)は、第2のLDD領域4b上に設けられている。
【0020】
各サイドウォール12a,12bは、内側酸化膜13と、内側窒化膜14と、外側酸化膜15と、外側窒化膜16とをゲート部3の側面に順に積層したONON(Oxide-Nitride-Oxide-Nitride)層構造を有している。内側窒化膜14は、電荷を蓄積するための電荷蓄積膜である。内側酸化膜13および外側酸化膜15は、たとえば、SiOからなる。内側窒化膜(電荷蓄積膜)14および外側窒化膜16は、たとえば、SiNからなる。
【0021】
内側酸化膜13は、ゲート部3の側壁面における下端部を除いた部分とに形成されている。電荷蓄積膜14は、内側酸化膜13の外側面とゲート部3の側壁面の下端部に形成されている。電荷蓄積膜14の下端部は、ゲート部3の下端部の側壁内に入り込んでいる。電荷蓄積膜14におけるゲート部3の側壁内に入り込んでいる部分の長さは、たとえば、1〜5nm程度である。外側酸化膜15は、電荷蓄積膜14の外側面に形成されている。外側窒化膜16は、外側酸化膜15の外側面と、酸化膜19におけるゲート部3の近傍部分とを覆うように形成されている。
【0022】
この実施形態では、電荷蓄積膜14の下端部がゲート部3の側壁内に入り込んでいるので、電荷蓄積膜14にホットエレクトロンが捕捉されやすくなる。なお、ゲート部3の上側に、ゲート部3の上面、内側酸化膜13の上端、電荷蓄積膜14の上端および外側酸化膜15の上端を覆うトップ酸化膜を形成してもよい。
メモリセル1への書き込み動作、読み出し動作および消去動作について説明する。メモリセル1への書き込み動作は、たとえば、第1の書き込み動作と、第2の書き込み動作とを含む。また、メモリセル1の読み出し動作は、たとえば、第1の読み出し動作と、第2の読み出し動作とを含む。以下、これらの各動作について説明する。
(a)第1の書き込み動作
ソース領域5bおよびシリコン基板2を接地し、ゲート電極7にたとえば10Vの書込電圧を印加し、ドレイン領域5aにたとえば6Vの電圧(ソースより高い電圧)を印加する。これにより、ソース領域5bからドレイン領域5aへと電子が向かい、ドレイン領域5aの近傍で生じたホットエレクトロンがドレイン側サイドウォール12a内の電荷蓄積膜14に飛び込んで捕捉される。
(b)第2の書き込み動作
ドレイン領域5aおよびシリコン基板2を接地し、ゲート電極7にたとえば10Vの書込電圧を印加し、ソース領域5bにたとえば6Vの電圧(ドレインより高い電圧)を印加する。これにより、ドレイン領域5aからソース領域5bへと電子が向かい、ソース領域5bの近傍で生じたホットエレクトロンがソース側サイドウォール12b内の電荷蓄積膜14に飛び込んで捕捉される。
(c)第1の読み出し動作
ドレイン領域5aおよびシリコン基板2を接地し、ゲート電極7にたとえば3Vの読出電圧を印加し、ソース領域5bにたとえば2Vの電圧(ドレインよりも高い電圧)を印加する。これにより、ソース領域5b近傍に大きな電界がかかる。したがって、ソース側サイドウォール12bの直下に電位障壁があっても(ソース側サイドウォール12bに電子が捕捉されていても)、電子は移動できる。しかし、ドレイン領域5a側には大きな電界がかからないので、ドレイン側サイドウォール12aの直下に電位障壁があると(ドレイン側サイドウォール12aに電子が捕捉されていると)電子が移動できず、電流が流れない。ドレイン側サイドウォール12aの直下に電位障壁がなければ、電子が移動できるので、電流が流れる。これにより、ドレイン側サイドウォール12aの捕捉電子の有無を検出できる。つまり、記憶値が「1」か「0」かを区別できる。
(d)第2の読み出し動作
ソース領域5bおよびシリコン基板2を接地し、ゲート電極7にたとえば3Vの読出電圧を印加し、ドレイン領域5aにたとえば2Vの電圧(ソースよりも高い電圧)を印加する。これにより、ドレイン領域5a近傍に大きな電界がかかる。したがって、ドレイン側サイドウォール12aの直下に電位障壁があっても(ドレイン側サイドウォール12aに電子が捕捉されていても)、電子は移動できる。しかし、ソース領域5b側には大きな電界がかからないので、ソース側サイドウォール12bの直下に電位障壁があると(ソース側サイドウォール12bに電子が捕捉されていると)電子が移動できず、電流が流れない。ソース側サイドウォール12bの直下に電位障壁がなければ、電子が移動できるので、電流が流れる。これにより、ソース側サイドウォール12bの捕捉電子の有無を検出できる。つまり、記憶値が「1」か「0」かを区別できる。
(e)消去動作
シリコン基板2を接地し、ゲート電極7にたとえば−6Vの負電圧(消去電圧)を印加し、ドレイン領域5aに−6Vの負電圧を印加し、ソース領域5bに6Vの正電圧を印加する。これにより、ソース領域5bおよびドレイン領域5aの界面付近で電子と正孔が対生成される。対生成された電子と正孔のうちの正孔が、ゲート電極7側に引かれて両サイドウォール12a,12bに入る。各サイドウォール12a,12bに入った正孔によって、そのサイドウォール12a,12b内のマイナス電荷(捕捉電子)が打ち消される。
【0023】
図3は、前記半導体装置のメモリセル領域の一部を示す模式的な平面図である。図4は、図3のVI-VI線に沿う断面図である。図5は、図3のV-V線に沿う断面図である。
シリコン基板2の表層部には、直線状に延びた複数の素子分離部20が、所定間隔をおいて互いに平行に形成されている。複数のゲート電極7は、平面視において素子分離部20に直交する方向に、直線状に素子分離部20の長手方向に所定間隔をあけて互いに平行に形成されている。隣り合う素子分離部20の間の領域がアクティブ領域(活性領域)30となる。各素子分離部20の上方には、平面視において素子分離部20の長手方向に延びた直線状のビットライン25が配置されている。素子分離部20は、シリコン基板2の表層部に形成された素子分離トレンチ21と、素子分離トレンチ21の内面に形成されたライナー酸化膜22と、素子分離トレンチ21間のアクティブ領域30が突出するように、素子分離トレンチ21の深さ方向途中まで埋め込まれた絶縁物(たとえば酸化膜)23とを含む。
【0024】
絶縁物23は、素子分離トレンチ21内全体に埋め込まれているのではなく、その深さ途中まで埋め込まれている。このため、隣り合う素子分離部20間のアクティブ領域30の上部の表面積を大きくできる。これにより、ゲート電極7は、平面視におけるアクティブ領域30との重なり領域の面積よりも大きな面積でアクティブ領域30に対向する。したがって、ゲート幅を拡大することができるので、チャネルに大きな電流を流せるようになる。つまり、この実施形態では、メモリセル1に含まれるMOSトランジスタがフィン型トランジスタ構造とされている。
【0025】
メモリセル領域において、シリコン基板2上には、図5に示すように、複数のメモリセル1(ゲート部3)が250nm以下(たとえば、240nm)の一定ピッチで形成されている。ゲート部3の長さ(チャネル幅方向の長さ)は、たとえば、90nm〜100nm程度である。ゲート電極7と直交する方向に隣り合う一対のメモリセル1においては、ゲート部3(ゲート電極7)を中心とするドレイン領域とソース領域との位置が互いに反対になるように形成されている。より具体的には、一方のメモリセル1のドレイン領域と、他方のメモリセル1のソース領域とは共通の不純物拡散領域5a,5bからなる。したがって、隣り合う2つのメモリセル1においては、ドレイン側サイドウォール12aどうしまたはソース側サイドウォール12bどうしが向かい合っている。
【0026】
シリコン基板2上の酸化膜19の表面、サイドウォール12a,12bの表面およびゲート部3の表面には、たとえばSiNからなる窒化膜17が形成されている。窒化膜17の表面上には、たとえばBPSG(Boron Phosphorous Silicate Glass)からなる層間絶縁膜18が形成されている。層間絶縁膜18には、隣り合う2つのメモリセル1によって共有される不純物拡散領域(ドレイン領域5aまたはソース領域5b)をビットライン25に電気的に接続するためのコンタクトプラグ40が貫通して設けられている。
【0027】
コンタクトプラグ40は、バリアメタル膜43と金属プラグ44とを含む。層間絶縁膜18を貫通して形成されたコンタクト孔41の側壁は、層間絶縁膜18より緻密なシール膜42によって覆われている。バリアメタル膜43は、シール膜42の表面およびコンタクト孔41の底面部を覆うように形成されている。金属プラグ44は、バリアメタル膜43に包囲された状態でコンタクト孔41内に埋め込まれている。
【0028】
シール膜42は、たとえばSiNからなり、厚さは5nm〜10nm程度であってもよい。この実施形態では、シール膜42の厚さは約7nmである。バリアメタル膜43は、Ti/TiNの2層構造膜からなっていてもよい。Ti層は、シール膜42に接し、その厚さは30nm程度であってもよい。TiN層は、Ti層上に積層され、その厚さは5nm〜100nm程度、より好ましくは10nm〜20nm程度であってもよい。金属プラグ44は、たとえばタングステン(W)からなる。金属プラグ44は、たとえば、フッ素を含む原料ガスを用いて、CVD(Chemical Vapor Deposition:化学的気相成長)法により形成される。フッ素を含む原料ガスは、BPSGからなる層間絶縁膜18に対する腐食性を有しているけれども、シール膜42により、層間絶縁膜18の腐食が回避される。
【0029】
この実施形態では、コンタクト孔41の側壁を覆うように、層間絶縁膜18より緻密なシール膜42が形成されているので、その表面が滑らかである。したがって、バリアメタル膜43をシール膜42に密着させることができ、かつバリアメタル膜43は貫通孔のない良好な膜質を有することができる。このため、コンタクトホール41内に金属プラグ44を堆積させるときに、原料ガスがバリアメタル膜43およびシール膜42を透過して、層間絶縁膜18に達するのを防止できる。このため、フッ素を含む原料ガスによって、層間絶縁膜18が腐食したり、金属プラグ44の材料であるタングステンが層間絶縁膜18内に染み出したりするのを防止できる。つまり、層間絶縁膜18とコンタクトプラグ40との間に明瞭な界面を形成できるから、コンタクト間ショート等の異常を抑制できる。
【0030】
図6A〜図6Hは、半導体装置のメモリセル領域の製造工程の一例を示す模式的な斜視図である。図6I〜図6Kは、図6Hに続く製造工程を順に示す模式的な断面図である。図7は、図6EのVII-VII線に沿う断面図である。図6A〜図6Eおよび図7には、メモリセル領域70の一部とアライメントマーク領域80の一部とが示されている。図6F〜図6Kには、メモリセル領域70の一部のみが示されている。
【0031】
まず、熱酸化法により、シリコン基板2上に、SiOからなる図示しないパッド酸化膜(たとえば、10nm厚)が形成される。次に、パッド酸化膜上に、CVD(Chemical Vapor Deposition:化学的気相成長)法により、図示しないマスク用窒化膜(たとえば、80nm厚)が形成される。この後、フォトリソグラフィおよびエッチングにより、マスク用窒化膜およびパッド酸化膜のうち、シリコン基板2に素子分離トレンチ21を形成すべき領域およびアライメントトレンチ82を形成すべき領域に対応する部分が除去される。そして、マスク用窒化膜およびパッド酸化膜からなるハードマスクを用いて、シリコン基板2がエッチングされる。これにより、図6Aに示すように、メモリセル領域70に複数本の直線状素子分離トレンチ21がストライプ状に形成される。また、アライメントマーク領域80に直線状のアライメントトレンチ82が形成される。これらのトレンチ21,82の深さは、たとえば、約180nmである。素子分離トレンチ21の開口部の幅は、たとえば、約90nmである。一方、アライメントトレンチ82の開口部の幅は、たとえば、1〜2μmである。
【0032】
次に、素子分離トレンチ21およびアライメントトレンチ82の内面に熱酸化法によりライナー酸化膜22(図4,図7参照。図6には図示せず。)が形成される。続いて、シリコン基板2が窒素雰囲気中で熱処理される。そして、たとえば、HDP(High Density Plasma:高密度プラズマ)−CVD法により、SiOからなる絶縁物(酸化膜)23が素子分離トレンチ21およびアライメントトレンチ82内を含むシリコン基板2上に堆積される。この後、CMP(Chemical Mechanical Polishing:化学的機械的研磨)法により、絶縁物23がその表面から研削される。この絶縁物23の研削は、絶縁物23の表面と、マスク用窒化膜の表面とが面一となるまで続けられる。これにより、図6Bに示すように、素子分離トレンチ21およびアライメントトレンチ82内に絶縁物23が埋め込まれた状態となる。
【0033】
この後、フォトリソグラフィおよびエッチングにより、シリコン基板2上のマスク用窒化膜が除去される。続いて、エッチングにより、シリコン基板2上のパッド酸化膜が除去される。そして、図6Cおよび図6Dに示すように、フォトリソグラフィおよびエッチングにより、素子分離トレンチ21およびアライメントトレンチ82内の絶縁物(酸化膜)23が掘り下げられる。素子分離トレンチ21およびアライメントトレンチ82内の絶縁物23を掘り下げる工程は、1つのマスクを用いて同時に行われる。
【0034】
すなわち、図6Cを参照して、絶縁物23の表面とシリコン基板2の表面とを覆うようにフォトレジスト膜27が形成される。そして、このフォトレジスト膜27上にフォトマスクが配置され、フォトレジスト膜27に露光が行われる。次に、フォトレジスト膜27が現像されることにより、フォトレジスト膜27のうち、たとえば未露光部分が除去される。これにより、フォトレジスト膜27には、素子分離トレンチ21内の絶縁物23およびアライメントトレンチ82内の絶縁物23を露出させる開口27a,27bが形成される。このフォトレジスト膜27をマスクとしたエッチングによって、図6Dに示すように、素子分離トレンチ21およびアライメントトレンチ82内の絶縁物23が同時に掘り下げられる。この後、フォトレジスト膜27が除去(アッシング)される。
【0035】
したがって、シリコン基板2の表面から素子分離トレンチ21内の絶縁物23の表面までの深さ(掘り込み量)と、シリコン基板2の表面からアライメントトレンチ82内の絶縁物23の表面までの掘り下げ深さ(掘り込み量)とはほぼ等しくなる。この堀込み量は、たとえば、26nm程度であってもよい。こうして、メモリセル領域70に素子分離部20が形成される。シリコン基板2の表層部における隣り合う素子分離部20の間がアクティブ領域30となる。すなわち、素子分離部20を形成することにより、複数の直線状アクティブ領域30がストライプ状に形成されることになる。素子分離トレンチ21内の絶縁物23が、特許請求の範囲における「第1絶縁膜」に相当し、アライメントトレンチ82内の絶縁物23が特許請求の範囲における「第2絶縁膜」に相当する。
【0036】
次に、図6Eおよび図7を参照して、シリコン基板2の表面およびトレンチ21,82内の絶縁物23の表面に、たとえば熱酸化法によって、SiOからなるゲート酸化膜6(たとえば、7nm厚)が形成される。それから、CVD法により、ゲート酸化膜6上に、ポリシリコン層9(たとえば、70nm厚)が形成される。その後、イオン注入法により、ポリシリコン層9に不純物(たとえばP(リン))が導入される。そして、CVD法により、ポリシリコン層9上に、タングステンシリサイド層10(たとえば、100nm厚)が積層される。ポリシリコン層9およびタングステンシリサイド層10は、ゲート電極7を形成するため金属膜(以下、「ゲート金属膜」という)を構成している。
【0037】
メモリセル領域70においては、素子分離トレンチ21の幅が狭いので、ゲート金属膜の表面(タングステンシリサイド層10の表面)は平坦な表面となる。一方、アライメントマーク領域80においては、アライメントトレンチ82の幅が広いので、アライメントトレンチ82上において、ゲート金属膜の表面(タングステンシリサイド層10の表面)には観測可能な段差部83が形成される。ゲート金属膜における段差部83を有している部分が、アライメントマーク81となる。
【0038】
次に、メモリセル領域において、CVD法により、タングステンシリサイド層10上に、SiNからなる絶縁層8(たとえば、180nm厚)が形成される。そして、メモリセル領域70において、フォトリソグラフィおよびエッチングにより、ゲート酸化膜6、ポリシリコン層9、タングステンシリサイド層10および絶縁層8を含む積層体がパターニングされる。これにより、図6Fに示すように、複数本の直線状ゲート部3がストライプ状に形成される。ゲート部3は、ゲート酸化膜6と、ポリシリコン層9およびタングステンシリサイド層10からなるゲート電極7と、絶縁層8とを含む。
【0039】
前記パターニング工程を具体的に説明する。まず、絶縁層8上にフォトレジストが塗布される。そして、フォトレジスト上にフォトマスクが配置され、フォトレジストに露光が行われる。シリコン基板2に対するフォトマスクの位置合わせは、アライメントマーク81の段差部83を観測することにより行われる。次に、フォトレジストが現像されることにより、フォトレジストのうち、たとえば未露光部分が除去される。この後、ゲート酸化膜6、ポリシリコン層9、タングステンシリサイド層10および絶縁層8の積層体がエッチングされ、ゲート部3が形成される。最後に、フォトレジストが除去(アッシング)される。
【0040】
次に、図6Gに示すように、イオン注入法により、アクティブ領域30の表層部のうち、各ゲート部3の直下のチャネル領域を挟む領域に、LDD構造を作製するための不純物が導入される。これにより、LDD部4が形成される。その後、各ゲート部3の側壁面およびシリコン基板2の表面を覆うように、たとえばCVD法により、SiOからなる内側酸化膜13が形成される。この後、フォトリソグラフィおよびエッチングにより、ゲート部3の側壁面上の酸化膜13を残して、シリコン基板2上の酸化膜13が除去される。ゲート部3の側壁面上の酸化膜13が内側酸化膜13となる。エッチングによってシリコン基板2上の酸化膜13が除去される際に、ゲート部3の側壁の下端部表面の酸化膜13およびゲート部3の側壁の下端部の表層部が除去される。これにより、ゲート部3の側壁面の下端部にゲート電極7方向に延びた凹部が形成される。そして、たとえば、LP−CVD(Low Pressure Chemical Vapor Deposition:減圧CVD)法により、内側酸化膜13上およびゲート部3の側壁面の下端部上に、SiNからなる電荷蓄積膜14が形成される。電荷蓄積膜14の下端部は、ゲート部3の側壁面の下端部の凹部に入り込んでいる。 次に、図6Hに示すように、たとえばCVD法により、電荷蓄積膜14の側壁面に外側酸化膜15が形成されると同時にシリコン基板2の表面に酸化膜19が形成される。そして、たとえばCVD法により、メモリセル領域の表面全体にSiNからなる窒化膜が形成される。この窒化膜の一部(より具体的には、隣り合うゲート部3の間から露出する酸化膜19の幅方向中央部)がエッチングによって除去されることにより、外側酸化膜15の表面および酸化膜19のゲート部3近傍部分の表面を覆う外側窒化膜16が形成される。これにより、ゲート部3の両側壁には、ONON構造のドレイン側サイドウォール12aおよびソース側サイドウォール12bがそれぞれ形成される。
【0041】
その後、アクティブ領域30の表層部のうち、外側窒化膜16から酸化膜19が露出している部分に対応する領域に、ドレイン領域およびソース領域を作成するための不純物がイオン注入される。これにより、ドレイン領域5aおよびソース領域5bが形成され、LDD部4がLDD部4a,4bに分けられる。続いて、ドレイン領域5aおよびソース領域5bならびにLDD部4a,4bに導入された不純物イオンを活性化するための熱処理が行われる。これにより、メモリセル領域に複数のメモリセル1が形成される。
【0042】
次に、図6Iに示すように、たとえば減圧CVD法により、メモリセル領域の表面全体にエッチングストップ膜として機能する窒化膜17が形成される。この後、CVD法により、窒化膜17上に、BPSGからなる層間絶縁膜18が形成される。そして、CMP法により、層間絶縁膜18が平坦化される。
次に、図6Jに示すように、たとえばプラズマエッチング法により、層間絶縁膜18における隣り合うゲート部3の間に対応する領域に、層間絶縁膜18を貫通するコンタクト孔41が形成される。それから、図6Kに示すように、たとえば減圧CVD法により、コンタクト孔41の側壁を覆うようにSiNからなるシール膜42(たとえば、7nm厚)が形成される。続いて、コンタクト孔内のシール膜42の表面およびコンタクト孔41の底面部を覆うように、Ti/TiNからなる2層構造のバリアメタル層43(たとえば、Ti層は30nm厚、TiN層は5nm〜100nm厚、より好ましくは10nm〜20nm厚)が形成される。Ti層は、たとえばスパッタ法により形成され、TiN層はたとえばCVD法で形成される。そして、WFガスを用いたCVD法により、バリアメタル層43に包囲されたコンタクト孔41内を含む表面全域に、タングステン(W)が成長される。その後、CMP法によって、コンタクト孔41外のタングステン、バリアメタル層43およびシール膜42が除去される。
【0043】
これにより、バリアメタル層43に包囲された状態で、コンタクト孔41内にタングステンからなる金属プラグ44が埋め込まれた構造が得られる。このようにして、層間絶縁膜18内に、層間絶縁膜18を貫通するコンタクトプラグ40が形成される。なお、図6Kは、2つのゲート部3の間のソース領域(一対のメモリセル1によって共通なソース領域)5bに電気的に接続されるコンタクトプラグ40の例を示している。
【0044】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、さらに他の形態で実施することもできる。たとえば、アライメントマークの形状および配置は、図8Aまたは図8Bに示されるようなものであってもよい。図8Aの例では、アライメントマーク領域80に、メモリセル領域70の外側を廻るように、平面視矩形枠状のアライメントマーク81Aが形成されている。図8Bの例では、アライメントマーク領域80の対向する2つのコーナ部付近において、その内側のメモリセル領域70の2辺それぞれに沿って、複数の短冊状のアライメントマーク81Bが形成されている。
【0045】
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【符号の説明】
【0046】
1 メモリセル
2 シリコン基板
3 ゲート部
6 ゲート酸化膜
7 ゲート電極(金属膜)
8 絶縁層
9 ポリシリコン層
10 タングステンシリサイド層
12a,12b サイドウォール(電荷蓄積部)
20 素子分離部
21 素子分離トレンチ
22 ライナー酸化膜
23 絶縁体(酸化膜)
30 アクティブ領域(活性領域)
70 メモリセル領域
80 アライメントマーク領域
81,81A,81B アライメントマーク
82 アライメントトレンチ
83 段差部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
活性領域を分離する素子分離トレンチが形成されたメモリセル領域と、マスク合わせのためのアライメントトレンチが形成されたアライメントマーク領域とを有する半導体基板と、
前記素子分離トレンチ間の活性領域が突出するように前記素子分離トレンチの深さ方向途中まで埋め込まれ、前記半導体基板よりも深い位置に表面を有する第1絶縁膜と、
前記アライメントトレンチの深さ方向途中まで埋め込まれた第2絶縁膜とを含む、半導体メモリ。
【請求項2】
前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜が等しい膜厚を有している、請求項1に記載の半導体メモリ。
【請求項3】
前記半導体基板上に形成され、前記メモリセル領域において平坦な表面を有し、前記アライメントマーク領域において前記アライメントトレンチに対応する段差部を有する金属膜をさらに含む、請求項1または2に記載の半導体メモリ。
【請求項4】
前記半導体基板上において前記素子分離トレンチ間の活性領域を横切るように配置されたゲート電極と、
前記ゲート電極の第1側壁部に前記活性領域に対向するように配置された第1電荷蓄積部と、
前記ゲート電極の前記第1側壁部とは反対側の第2側壁部に前記活性領域に対向するように配置された第2電荷蓄積部とをさらに含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体メモリ。
【請求項5】
半導体基板のメモリセル領域に素子分離トレンチを形成する工程と、
前記半導体基板のアライメントマーク領域にアライメントトレンチを形成する工程と、
前記素子分離トレンチに第1絶縁膜を埋め込む工程と、
前記アライメントトレンチに第2絶縁膜を埋め込む工程と
前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜を同時にエッチングして、前記第1絶縁膜を前記素子分離トレンチの深さ方向途中まで掘り下げ、かつ前記第2絶縁膜を前記アライメントトレンチの深さ方向途中まで掘り下げる工程とを含む、半導体メモリの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図6E】
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【図6F】
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【図6G】
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【図6H】
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【図6I】
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【図6J】
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【図6K】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−59959(P2012−59959A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−202370(P2010−202370)
【出願日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【出願人】(000116024)ローム株式会社 (3,539)
【Fターム(参考)】