説明

PMOSを具備する半導体素子の形成方法

【課題】本発明はPMOSを具備する半導体素子を形成する方法を提供する。
【解決手段】前記方法によると、半導体基板の全面上にポリシリコン膜を形成する。前記ポリシリコン膜にP型不純物をドーピングする。熱処理工程を進行する。そして、前記P型不純物がドーピングされたポリシリコン膜の上部を第1厚さだけ除去する。これによって、漏洩電流を防止して、素子の速度を向上させることができるPMOSを具備する半導体素子を形成することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は半導体素子の形成方法に係わり、さらに詳細にはPMOS(P−channel Metal Oxide Semiconductor)を具備する半導体素子を形成する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
PMOSを具備する半導体素子として、例えばCMOS型半導体素子がある。CMOS 型半導体素子はPチャンネルMOSトランジスタとNチャンネルMOSトランジスタを一つの半導体装置にともに形成して相補的な動作をするようにした半導体装置である。したがって、半導体装置の全体の効率を高め、動作速度を改善することができ、バイポーラトランジスタと類似な特性を示すことができるので、CMOS型半導体装置は高速の高性能半導体装置として使用される。特に、CMOS型半導体装置において、集積化を高めて電圧特性、速度を高めるために素子の大きさが小さくなることによって、各チャンネル型ごとにゲートを形成するポリシリコンにチャンネル型と同一な型の不純物をドーピングさせたデュアルポリゲート方式CMOS型半導体装置が多用されている。デュアルポリゲート方式はチャンネル表層の機能を強化させ、対称的な低電圧動作を可能にする利点がある。
【0003】
デュアルポリゲートを形成するための様々な方法で、PMOS型ポリゲートのためのポリシリコン膜にはP型不純物をドーピングさせ、NMOS型ポリゲートのためのポリシリコン膜にはN型不純物をドーピングさせる。各々の不純物がドーピングされたポリシリコン膜に対して熱処理工程を実施してドーピングされた不純物を活性化させる。
【0004】
P型不純物でホウ素Bまたはフッ化ホウ素BF2を使用することができる。しかし、ホウ素は拡散が非常によくできる物質である。したがって、ドーピングされたホウ素は熱処理工程の間拡散してゲート酸化膜に触れるか、ゲート酸化膜を通って半導体基板へ拡散する。これは漏洩電流を発生させる。このような問題点はフッ化ホウ素を使用することで解決することができる。フッ化ホウ素はホウ素に比べて低い拡散度を有するので、前記のような問題を防止することができる。しかし、ポリシリコン膜にフッ化ホウ素をドーピングして熱処理をする場合、前記ポリシリコン膜の上部に小さいボイドが形成される。図1は半導体基板1上にゲート酸化膜3にポリシリコン膜9を形成し、前記ポリシリコン膜9にBF2をドーピングし、熱処理工程を進行して、そしてタングステン膜7及びマスク用シリコン窒化膜9を順次に積層した後を示す。図1で矢印が示す部分がボイドである。このようなボイドによってゲート電極の抵抗が大きくなって素子の速度が遅くなるか、素子が全然動かないことがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記問題点を解決するために、本発明の技術的課題は漏洩電流を防止し、素子の速度を向上させることができるPMOSを具備する半導体素子を形成する方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記技術的課題を達成するために、本発明によるPMOSを具備する半導体素子を形成する方法は次のとおりである。まず、半導体基板上にポリシリコン膜を形成する。前記ポリシリコン膜にP型不純物をドーピングする。熱処理工程を進行する。そして前記P型不純物がドーピングされたポリシリコン膜の上部を第1厚さだけ除去する。
【0007】
前記方法において、前記P型不純物は望ましくはBF2である。前記除去される第1厚さに該当する導電膜の中にボイドのような欠陷が存在するおそれがある。前記ポリシリコン膜は最終的に残さなければならない厚さより前記第1厚さだけ厚く形成される。
【0008】
前記半導体基板はPMOS領域とNMOS領域とを具備することができる。
【0009】
本発明の一例によると、前記ポリシリコン膜を形成するとき、前記ポリシリコン膜の全体にN型不純物がドーピングされ、前記P型不純物をドーピングするとき、NMOS領域のポリシリコン膜を覆うマスク膜を利用する。
【0010】
本発明の他の例によると、前記P型不純物は前記PMOS領域のポリシリコンにだけドーピングされ、熱処理工程を進行する前に、前記NMOS領域のポリシリコン膜にN型不純物をドーピングする。
【0011】
前記例において、前記P型不純物がドーピングされたポリシリコン膜の上部を第1厚さだけ除去した後、前記ポリシリコン膜をパターニングして前記NMOS領域にN型のゲート電極を形成し、前記PMOS領域にP型のゲート電極を形成することができる。ここで、前記ポリシリコン膜をパターニングする前に前記半導体基板の全面上に金属含有膜を積層することができ、前記ポリシリコン膜をパターニングするとき、前記金属含有膜もパターニングされることができる。
【0012】
前記P型不純物がドーピングされたポリシリコン膜の上部を第1厚さだけ除去する段階は望ましくは平坦化工程で進行され、前記平坦化工程は望ましくは化学機械的研磨(Chemical mechanicalPolishing)工程である。
【発明の効果】
【0013】
本発明によるPMOSを具備する半導体素子を形成する方法によると、欠陷が形成されたポリシリコン膜の上部が除去されるので、後続に金属含有膜を積層してパターニングしてゲート電極を形成しても抵抗が大きくなるか、素子の誤作動のような問題が発生しない。また前記欠陷を除去する平坦化工程でゲートパターンの全体の高さを低めることができるので、後続工程でギャップフィル特性がよくなり、ゲートパターン形成のためのエッチング工程やコンタクトホールを形成するエッチング工程などでエッチングが容易になる。また、PMOS領域のゲートポリ電極にP型不純物でBF2をドーピングするので、従来のホウ素をドーピングしたときに発生する漏洩電流を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、添付の図を参照して本発明の望ましい実施形態を詳細に説明する。前記実施形態では本発明によるCMOS型半導体素子を形成する方法に関する。しかし、本発明はここで説明される実施形態に限定されず、他の形態に具体化されることもできる。本発明はPMOSを具備する半導体素子を形成するときに適用されることができる。ここで紹介される実施形態は開示された内容が徹底して完全になるように、そして当業者に本発明の思想を十分に伝達するために提供されるものである。図において、層及び領域の厚さは明確性のために誇張されたものである。また層が他の層または基板上にあると言及される場合に、それは他の層または基板上に直接形成することができるものであり、またはそれらの間に第3の層が介在することもできるものである。
【0015】
<第1実施形態>
図2A及び2B、そして図4乃至図8は本発明の一実施形態によってデュアルゲートを具備するCMOS型半導体素子を形成する方法を示す工程断面図である。
【0016】
図2Aを参照すると、PMOS領域とNMOS領域とを具備する半導体基板1に活性領域を限定する素子分離膜12を形成する。前記素子分離膜12は浅いトレンチ隔離(shallow trench isolation)方法などで形成することができる。前記素子分離膜12によって限定された前記活性領域にイオン注入工程を進行してウェル16a、16bを形成する。前記PMOS領域のウェル16aはN型の不純物をドーピングして形成し、前記NMOS領域のウェル16bはP型の不純物をドーピングして形成する。前記N型の不純物は例えば窒素、燐及び砒素を含むグループで選択される少なくとも一つでありうる。前記P型の不純物はホウ素またはフッ化ホウ素BF2でありうる。そして前記活性領域上にゲート酸化膜14を形成する。前記ゲート酸化膜14は熱酸化工程または化学気相蒸着工程を進行して形成することができる。前記ゲート酸化膜14上にN型の不純物がドーピングされたポリシリコン膜18bを形成する。前記ポリシリコン膜18bは化学気相蒸着方法を利用して形成することができ、ポリシリコン膜を蒸着する時、同時にN型の不純物を供給してドーピングする方法で形成することができる。前記ポリシリコン膜18bは例えば400Å〜1000Åの厚さを有することができ、最終的に残さなければならない厚さと後続に除去しなければならない厚さを加えた厚さを有するように形成される。もし最終的に形成されなければならないポリシリコン膜の厚さが300Åであり、後続に除去しなければならない厚さが200Åであれば、初期に500Åの厚さで形成しなければならない。前記ドーピングされたN型の不純物の濃度は例えば1x1015〜1x1020ions/cmでありうる。
【0017】
図2Bを参照すると、前記NMOS領域の前記ポリシリコン膜18bを覆うようにマスク膜20を形成する。前記マスク膜20はフォトレジストパターンまたはシリコン窒化膜などで形成することができる 前記マスク膜20をイオン注入マスクとして利用して前記ポリシリコン膜18bにP型不純物を注入するイオン注入工程Iを進行する。前記P型不純物は望ましくはBF2である。この際、前記P型不純物は1KeV〜20KeVのエネルギーとして、1x1010〜1x1020ions/cmの濃度で注入することができる。前記P型不純物は後続に除去しなければならない厚さを考慮して適正の深さに位置するようにドーピングされる。もし最終的に形成されるポリシリコン膜が300Åの厚さを有し、この厚さのうち200Åの深さにP型不純物が集中的に位置しなければならず、後続に除去しなければならない厚さが200Åであれば、図2Aで前記ポリシリコン膜18bは初めに500Åの厚さで形成されなければならず、400Åの深さを目標として前記P型不純物をドーピングしなければならない。
【0018】
図4を参照すると、前記PMOS領域のポリシリコン膜18bにP型の不純物がドーピングされた状態で熱処理工程を進行する。前記熱処理工程は、例えば850℃の温度で30秒間進行することができる。前記熱処理工程の後に、従来技術の問題点で説明したように、前記P型の不純物がドーピングされたポリシリコン膜の上部にボイド(void)のような欠陷Dが形成される。前記欠陷Dは第1厚さTの前記ポリシリコン膜18aの中に形成される。
【0019】
図4及び図5を参照すると、前記ポリシリコン膜18a、18bで前記欠陷Dが形成された部分を除去する。前記第1厚さが例えば200Åであれば、この厚さに該当するだけのポリシリコン膜18a、18bの上部を除去する。この際、化学機械的研磨工程のような平坦化工程が進行することができる。前記化学機械的研磨工程は例えばスラリとしてシリカを利用し、40〜120rpmの速度でポリッシングパッドまたはテーブルを回転させながら、2〜7psiの圧力で進行することができる。図5を参照すると、このように前記欠陷Dが形成された部分が除去されて、前記ポリシリコン膜18a、18bの上部表面は、欠陷Dがなく、きれいになる。
【0020】
図6を参照すると、前記ポリシリコン膜18a、18bの上部が第1厚さTだけ除去された状態で前記半導体基板10の全面上に第1金属含有膜22、第2金属含有膜24及びマスク膜26を順次に積層する。前記金属含有膜22、24はタングステン、アルミニウム、銅、チタン、タンタル、ニッケル、イリジウム、コバルト、ロジウム、白金、パラジウム及びモリブデンを含むグループで選択される少なくとも一つの金属を含むことができる。前記第1金属含有膜22は例えば、タングステンシリサイドまたはタングステン窒化膜の単一膜または両者の二重膜で形成することができる。前記第2金属含有膜24は例えばタングステンでありうる。前記マスク膜26はシリコン酸化膜、シリコン窒化膜またはシリコン酸化窒化膜でありうる。
【0021】
図7を参照すると、フォトレジストパターン(図示しない)を利用して前記マスク膜26をパターニングする。前記パターニングされたマスク膜26をエッチングマスクとして利用して前記第2金属含有膜24、前記第1金属含有膜22、前記ポリシリコン膜18a、18bを順次にパターニングして前記ゲート酸化膜14を露出させる。これによって、前記PMOS領域にP型ゲート電極が、前記NMOS領域にN型ゲート電極が形成される。エッチング損傷を治療するためのゲート再酸化(re−oxidation)工程を進行した後、前記P型ゲート電極及びN型ゲート電極を各々イオン注入マスクとして利用してイオン注入工程を進行して前記ウェル16a、16bを含む前記半導体基板10内に低濃度不純物領域28a、28bを形成する。前記PMOS領域の前記低濃度不純物領域28aにはP型の不純物がドーピングされ、前記NMOS領域の前記低濃度不純物領域28bにはN型の不純物がドーピングされる。
【0022】
図8を参照すると、前記低濃度不純物領域28a、28bが形成された前記半導体基板10の全面上にスペーサ膜をコンフォーマルに積層して異方性エッチングして前記ゲートパターンの側壁を覆うスペーサ30を形成する。前記スペーサ30と前記マスク膜26をイオン注入マスクとして利用して前記半導体基板10内に高濃度不純物領域32a、32bを形成する。各々の領域に位置する前記高濃度不純物領域32a、32bにドーピングされた不純物は望ましくは前記低濃度不純物領域28a、28bにドーピングされたことと同一である。
【0023】
前記方法において、ポリシリコン膜18aの欠陷Dが形成された上部が除去されるので、後続に金属含有膜24、26を積層してパターニングしてゲート電極を形成しても、抵抗が大きくなったり素子の誤作動といった問題が発生しない。また前記欠陷Dを除去する平坦化工程でゲートパターンの全体の高さを低めることができるので、後続工程でギャップフィル特性がよくなり、ゲートパターン形成のためのエッチング工程やコンタクトホールを形成するエッチング工程などでエッチングが容易になる。また、PMOS領域のゲートポリ電極にP型不純物でBF2をドーピングするので、従来のホウ素をドーピングした時発生する漏洩電流を防止することができる。
【0024】
<第2実施形態>
図3A乃至3Cは本発明の他の実施形態によってデュアルゲートを具備するCMOS型半導体素子を形成する方法を示す工程断面図である。
【0025】
図3Aを参照すると、PMOS領域とNMOS領域とを具備する半導体基板1に活性領域を限定する素子分離膜12を形成する。前記素子分離膜12は浅いトレンチ隔離(shallow trench isolation)方法などで形成することができる。前記素子分離膜12によって限定された前記活性領域にイオン注入工程を進行してウェル16a、16bを形成する。前記PMOS領域のウェル16aはN型の不純物をドーピングして形成し、前記NMOS領域のウェル16bはP型の不純物をドーピングして形成する。前記N型の不純物は例えば窒素、燐及び砒素を含むグループで選択される少なくとも一つでありうる。前記P型の不純物はホウ素またはフッ化ホウ素BF2でありうる。そして前記活性領域上にゲート酸化膜14を形成する。前記ゲート酸化膜14は熱酸化工程または化学気相蒸着工程を進行して形成することができる。前記ゲート酸化膜14上に、不純物がドーピングされないポリシリコン膜18を形成する。前記ポリシリコン膜18は化学気相蒸着方法を利用して形成することができる。前記ポリシリコン膜18は例えば400〜1000Åの厚さを有することができ、最終的に残さなければならない厚さに後続に除去しなければならない厚さを加えた厚さを有するように形成される。もし最終的に形成されなければならないポリシリコン膜の厚さが300Åであり、後続に除去しなければならない厚さが200Åであれば、初期に500Åの厚さで形成しなければならない。
【0026】
図3Bを参照すると、前記NMOS領域の前記ポリシリコン膜18を覆うマスク膜21bを形成し、これをイオン注入マスクとして利用して前記PMOS領域のポリシリコン膜18にP型不純物を注入するイオン注入工程Iを進行する。前記P型不純物は望ましくは BF2である。この際、前記P型不純物は1KeV〜20KeVのエネルギーとして1x1010〜1x1020ions/cmの濃度で注入することができる。前記P型不純物は後続に除去しなければならない厚さを考慮して適正の深さに位置するようにドーピングされる。もし最終的に形成されるポリシリコン膜が300Åの厚さを有し、この厚さのうち200Åの深さにP型不純物が集中的に位置しなければならず、後続に除去しなければならない厚さが200Åであれば、図2Aで前記ポリシリコン膜18bは初めに500Åの厚さで形成しなければならず、400Åの深さを目標として前記P型不純物をドーピングしなければならない。前記イオン注入工程が完了した後、前記NMOS領域を覆うマスク膜21bを除去する。
【0027】
図3Cを参照すると、前記PMOS領域の前記ポリシリコン膜18aを覆うマスク膜21aを形成し、これをイオン注入マスクとして利用して前記PMOS領域のポリシリコン膜18にN型不純物を注入するイオン注入工程Iを進行する。前記N型不純物は窒素、燐及び砒素を含むグループで選択される少なくとも一つであることができ、例えば1x1015〜1x1020ions/cmの濃度でドーピングすることができる。前記N型の不純物のドーピングの深さは前記P型のドーピングの深さと同一でありうる。前記イオン注入工程が完了した後、前記PMOS領域を覆うマスク膜21aを除去する。前記マスク膜21a、21bはフォトレジストパターンまたはシリコン窒化膜などで形成することができる。
【0028】
不純物がドーピングされない前記ポリシリコン膜18にP型不純物とN型不純物とをドーピングする順序は変えることができる。すなわち、先にPMOS領域を覆うマスク膜を利用してNMOS領域のポリシリコン膜18にN型の不純物をドーピングし、その後にNMOS領域を覆うマスク膜を利用してPMOS領域のポリシリコン膜18にP型の不純物をドーピングすることができる。
【0029】
後続で、図4乃至8を参照して、実施形態1のようにデュアルゲートを具備するCMOS型半導体素子を形成する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】従来技術の問題点を示す写真である。
【図2A】本発明の一実施形態によってデュアルゲートを具備するCMOS型半導体素子を形成する方法を示す工程断面図である。
【図2B】本発明の一実施形態によってデュアルゲートを具備するCMOS型半導体素子を形成する方法を示す工程断面図である。
【図3A】本発明の他の実施形態によってデュアルゲートを具備するCMOS型半導体素子を形成する方法を示す工程断面図である。
【図3B】本発明の他の実施形態によってデュアルゲートを具備するCMOS型半導体素子を形成する方法を示す工程断面図である。
【図3C】本発明の他の実施形態によってデュアルゲートを具備するCMOS型半導体素子を形成する方法を示す工程断面図である。
【図4】本発明の一実施形態によってデュアルゲートを具備するCMOS型半導体素子を形成する方法を示す工程断面図である。
【図5】本発明の一実施形態によってデュアルゲートを具備するCMOS型半導体素子を形成する方法を示す工程断面図である。
【図6】本発明の一実施形態によってデュアルゲートを具備するCMOS型半導体素子を形成する方法を示す工程断面図である。
【図7】本発明の一実施形態によってデュアルゲートを具備するCMOS型半導体素子を形成する方法を示す工程断面図である。
【図8】本発明の一実施形態によってデュアルゲートを具備するCMOS型半導体素子を形成する方法を示す工程断面図である。
【符号の説明】
【0031】
1,10 半導体基板
3,14 ゲート酸化膜
5,18 ポリシリコン膜
7,22,24 金属含有膜
9,20,21,26 マスク膜
12 素子分離膜
16,28,32 不純物注入領域
30 スペーサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体基板上にポリシリコン膜を形成する段階と、
前記ポリシリコン膜にP型不純物をドーピングする段階と、
熱処理工程を進行する段階と、
前記P型不純物がドーピングされたポリシリコン膜の上部を第1厚さだけ除去する段階とを具備し、
前記第1厚さはドーピング及び/又は熱処理の間前記ポリシリコン膜内に形成される欠陷を除去するように選択されることを特徴とする半導体素子の形成方法。
【請求項2】
前記P型不純物はBF2であることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子の形成方法。
【請求項3】
前記ポリシリコン膜は残さなければならない厚さより前記第1厚さだけ厚く形成されることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子の形成方法。
【請求項4】
前記P型不純物がドーピングされたポリシリコン膜の上部を第1厚さだけ除去する段階の後に、前記ポリシリコン膜をパターニングしてP型のゲート電極を形成する段階をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の半導体素子の形成方法。
【請求項5】
前記ポリシリコン膜をパターニングする前に、前記半導体基板の全面上に金属含有膜を積層する段階をさらに具備し、前記ポリシリコン膜をパターニングする時、前記金属含有膜もパターニングされることを特徴とする請求項4に記載の半導体素子の形成方法。
【請求項6】
前記金属含有膜はタングステン、アルミニウム、銅、チタン、タンタル、ニッケル、イリジウム、コバルト、ロジウム、白金、パラジウム及びモリブデンを含むグループで選択される少なくとも一つの金属、または前記金属の窒化物またはシリサイドを含むことを特徴とする請求項5に記載の半導体素子の形成方法。
【請求項7】
前記P型不純物がドーピングされたポリシリコン膜の上部を第1厚さだけ除去する段階は平坦化工程で進行されることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子の形成方法。
【請求項8】
前記平坦化工程は化学機械的研磨工程であることを特徴とする請求項7に記載の半導体素子の形成方法。
【請求項9】
前記ポリシリコン膜を形成する前に、半導体基板上にゲート酸化膜を形成する段階をさらに具備し、
前記ポリシリコン膜の上部を除去した後、前記P型不純物がドーピングされたポリシリコン膜をパターニングしてP型ゲート電極を形成する段階と、前記P型ゲート電極の両側の前記半導体基板にP型の不純物領域を形成する段階とをさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の半導体素子の形成方法。
【請求項10】
前記ポリシリコン膜は残さなければならない厚さより前記第1厚さだけ厚く形成されることを特徴とする請求項9に記載の半導体素子の形成方法。
【請求項11】
前記P型不純物がドーピングされたポリシリコン膜の上部を第1厚さだけ除去する段階は化学機械的研磨工程で進行されることを特徴とする請求項10に記載の半導体素子の形成方法。
【請求項12】
前記半導体基板はNMOS領域とPMOS領域とを具備し、
前記ポリシリコン膜を形成するとき、前記ポリシリコン膜の全体にN型不純物がドーピングされ、
前記P型不純物をドーピングする段階は前記PMOS領域の前記ポリシリコン膜にP型不純物をドーピングすることを特徴とする請求項9に記載の半導体素子の形成方法。
【請求項13】
前記半導体基板はNMOS領域とPMOS領域とを具備し、
前記P型不純物をドーピングする段階は前記PMOS領域の前記ポリシリコン膜にP型不純物をドーピングし、
前記熱処理工程を進行する前に、前記NMOS領域の前記ポリシリコン膜にN型不純物をドーピングする段階をさらに具備することを特徴とする請求項9に記載の半導体素子の形成方法。
【請求項14】
前記NMOS領域の前記ポリシリコン膜をパターニングして前記NMOS領域にN型のゲート電極を形成する段階と、
前記N型のゲート電極の両側の前記半導体基板にN型の不純物領域を形成する段階とをさらに具備することを特徴とする請求項12に記載の半導体素子の形成方法。
【請求項15】
前記ポリシリコン膜をパターニングする前に、前記半導体基板の全面上に金属含有膜を積層する段階をさらに具備し、前記ポリシリコン膜をパターニングするとき、前記金属含有膜もパターニングされることを特徴とする請求項14に記載の半導体素子の形成方法。
【請求項16】
前記金属含有膜はタングステン、アルミニウム、銅、チタン、タンタル、ニッケル、イリジウム、コバルト、ロジウム、白金、パラジウム及びモリブデンを含むグループで選択される少なくとも一つの金属を含むことを特徴とする請求項15に記載の半導体素子の形成方法。
【請求項17】
NMOS領域とPMOS領域とを具備する半導体基板上にゲート酸化膜及びN型の不純物でドーピングされたポリシリコン膜を形成する段階と、
前記NMOS領域の前記ポリシリコン膜を覆うマスク膜を利用して前記PMOS領域の前記ポリシリコン膜にP型の不純物をドーピングする段階と、
熱処理工程を進行する段階と、
前記P型不純物がドーピングされたポリシリコン膜の上部を第1厚さだけ除去する段階と、
前記ポリシリコン膜をパターニングして前記PMOS領域にP型ゲート電極を形成し、前記NMOS領域にN型ゲート電極を形成する段階と、
前記P型ゲート電極の両側の前記半導体基板にP型の不純物領域を形成する段階と、
前記N型ゲート電極の両側の前記半導体基板にN型の不純物領域を形成する段階とを具備し、
前記第1厚さはドーピング及び/又は熱処理の間前記ポリシリコン膜内に形成される欠陷を除去するように選択されることを特徴とする半導体素子の形成方法。
【請求項18】
前記ポリシリコン膜をパターニングする前に、前記半導体基板の全面上に金属含有膜を積層する段階をさらに具備し、前記ポリシリコン膜をパターニングするとき、前記金属含有膜もパターニングされることを特徴とする請求項17に記載の半導体素子の形成方法。
【請求項19】
NMOS領域とPMOS領域とを具備する半導体基板上にゲート酸化膜を形成する段階と、
前記ゲート酸化膜が形成された前記半導体基板の全面上に不純物がドーピングされないポリシリコン膜を形成する段階と、
前記PMOS領域の前記ポリシリコン膜を覆うマスク膜を利用して前記NMOS領域の前記ポリシリコン膜にN型の不純物をドーピングする段階と、
前記NMOS領域の前記ポリシリコン膜を覆うマスク膜を利用して前記PMOS領域の前記ポリシリコン膜にP型の不純物をドーピングする段階と、
熱処理工程を進行する段階と、
前記P型不純物がドーピングされたポリシリコン膜の上部を第1厚さだけ除去する段階と、
前記ポリシリコン膜をパターニングして前記PMOS領域にP型ゲート電極を形成し、前記NMOS領域にN型ゲート電極を形成する段階と、
前記P型ゲート電極の両側の前記半導体基板にP型の不純物領域を形成する段階と、
前記N型ゲート電極の両側の前記半導体基板にN型の不純物領域を形成する段階とを具備し、
前記第1厚さはドーピング及び/又は熱処理の間前記ポリシリコン膜内に形成される欠陷を除去するように選択されることを特徴とする半導体素子の形成方法。
【請求項20】
前記ポリシリコン膜をパターニングする前に、前記半導体基板の全面上に金属含有膜を積層する段階をさらに具備し、前記ポリシリコン膜をパターニングするとき、前記金属含有膜もパターニングされることを特徴とする請求項19に記載の半導体素子の形成方法。


































【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−49899(P2006−49899A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−221834(P2005−221834)
【出願日】平成17年7月29日(2005.7.29)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】