説明

半導体装置及びその製造方法

【課題】メモリセル領域の周辺に金属電極を有するアンチフューズを製造歩留り良く形成する。
【解決手段】MOSトランジスタを備えたメモリセルを有するメモリセル領域と、アンチフューズを備えた周辺回路領域とを有する半導体装置において、メモリセルを構成するコンタクトプラグ又はビット配線と同層に形成される周辺回路のコンタクトプラグ又は配線を用いて、アンチフューズの電極を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置及びその製造方法に関し、詳しくは、アンチフューズを有する周辺回路領域とメモリセルを有するセル領域を備えた半導体装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体装置においては、製造工程での不具合に起因した動作不良の救済や、回路機能の切替え等の目的で、製造の最終工程において回路結線情報を変更し、所望の回路動作を起こすことが一般的に行われている。
【0003】
このような回路結線変更の実施手段の一つとして、あらかじめ半導体製品内にフューズ(Fuse)を設けておき、外部から特定の信号を入力することでフューズの導通状態を変更し、所定の回路動作を起こすことが行われている。その際に用いられるフューズは、アンチフューズ(または、電気フューズ)と呼ばれる。アンチフューズは初期状態で非導通状態となっており、外部からの信号入力に応答して導通状態に変えることができる。
【0004】
アンチフューズの具体的な構成としては、MOS型トランジスタをそのまま用い、ゲート絶縁膜の破壊の有無により導通状態を変更する技術が知られている(特許文献1)。
【0005】
また、別の構成として、キャパシタの容量絶縁膜の破壊の有無により導通状態を変更する技術が知られている(特許文献2、3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−194486号公報
【特許文献2】特開2003−309177号公報
【特許文献3】特開2002−057306号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
MOS型トランジスタ構造のアンチフューズの導通状態を判定するには、半導体基板とゲート電極間にゲート絶縁膜が破壊しない程度の小電圧を印加する。この状態で流れるゲート電流をモニターし、あらかじめ設定した基準電流値と比較して基準電流値以上の電流が流れる場合には、導通状態と判定することができる。初期状態においては、アンチフューズは非導通状態となっている。
【0008】
導通状態を変更するには、ゲート電極と半導体基板間に大電圧を印加してゲート絶縁膜を破壊し、ゲート電極と半導体基板間に導電パスを形成する。これにより、上述の判定動作において基準値以上のゲート電流値が流れるため、アンチフューズは導通状態と判定される。
【0009】
しかしながら、ゲート電極には一般的に不純物を含有したポリシリコン膜が使用されており、半導体基板との間で形成される導電パスの抵抗値にばらつきが生じやすい。このため、絶縁破壊動作後に流れるゲート電流値が大きくばらついてしまい、アンチフューズの導通状態の誤判定が起きやすかった。
【0010】
一方、キャパシタを用いたアンチフューズにおいては、電極を金属で形成したMIM(Metal-Insulator-Metal)型の構造とすることにより、導通状態での抵抗値のばらつきを抑制することができる。これは絶縁破壊で形成される導通パスが、金属同士の接合となるためである。
【0011】
キャパシタを備えた半導体装置としては、DRAM(Dynamic Random Access Memory)素子挙げることができる。しかしながら、微細化の進んだDRAM素子においては、メモリセル用のキャパシタは複雑な3次元構造を有しており、同じ構造のキャパシタをアンチフューズとして周辺回路領域に単独で配置することは困難であった。すなわち、メモリセル領域には複数のキャパシタをできるだけ密集させて配置する必要があり、それに合せてレイアウトや製造工程が最適化されている。このため、隣接する別のアンチフューズとは一定の間隔を設けて単独で配置されるアンチフューズの場合には、同じ製造工程を使用して精度よく加工することが困難であった。アンチフューズの加工精度を向上させるには、製造工程を分けて形成する必要があり、大幅な製造工程の増加が必要であった。さらに、近年のDRAM素子において主流であるクラウン型電極のキャパシタでは、製造工程途中の電極の倒れを防止するための支持体やメモリセル領域の外周を囲むガードリング領域の形成が必須であり、このような構造をメモリセル以外の領域に設けることは、占有面積の大幅な増加を招くと言う問題もあった。
【0012】
さらに、キャパシタを備えていない記憶素子、すなわちPRAM(相変化メモリ素子)や、ReRAM(抵抗変化メモリ素子等)では、大幅な製造工程の増加なしにキャパシタ構造のアンチフューズを設けることはできなかった。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明者は、MOSトランジスタを備えたメモリセルを有するメモリセル領域と、アンチフューズを備えた周辺回路領域とを有する半導体装置において、メモリセルを構成するコンタクトプラグ又はビット配線と同層に形成される周辺回路のコンタクトプラグ又は配線を用いて、アンチフューズの電極を形成することで、製造歩留り良くアンチフューズを形成し得ることを見出した。
【0014】
すなわち、本発明の一実施形態によれば、
MOSトランジスタを備えたメモリセルを有するセル領域と、アンチフューズを備えた周辺回路領域との少なくとも2つの領域を有する半導体装置であって、
前記メモリセルは、前記MOSトランジスタのソース及びドレイン拡散層の一方に電気的に接続されるセル第1コンタクトプラグと、前記第1コンタクトプラグに接続されるセル第2コンタクトプラグとを有し、
前記周辺回路領域は、前記セル第1コンタクトプラグ及び前記セル第2コンタクトプラグとそれぞれ同層に形成される周辺第1コンタクトプラグ及び周辺第2コンタクトプラグを有し、
前記周辺第1コンタクトプラグと前記周辺第2コンタクトプラグがフューズ絶縁膜となる第1絶縁膜を介して対向してアンチフューズの電極を構成し、該アンチフューズの電極を構成する前記周辺第1コンタクトプラグと前記周辺第2コンタクトプラグが金属材料で構成される半導体装置、が提供される。
【0015】
また、本発明の別の一実施形態によれば、
MOSトランジスタを備えたメモリセルを有するセル領域と、アンチフューズを備えた周辺回路領域との少なくとも2つの領域を有する半導体装置であって、
前記メモリセルは、前記MOSトランジスタのソース及びドレイン拡散層の一方に電気的に接続されるセル第1コンタクトプラグと、前記第1コンタクトプラグに接続されるセル第2コンタクトプラグと、前記セル第1コンタクトプラグ又はセル第2コンタクトプラグに接続されるセル第1配線を有し、
前記周辺回路領域は、前記セル第1コンタクトプラグと同層に形成される周辺第1コンタクトプラグと、前記セル第2コンタクトプラグと同層に形成される周辺第2コンタクトプラグの一方又は両方と、前記セル第1配線と同層に形成される周辺第1配線とを有し、
前記周辺第1コンタクトプラグ又は前記周辺第2コンタクトプラグと前記周辺第1配線とがフューズ絶縁膜となる第1絶縁膜を介して対向してアンチフューズの電極を構成し、該アンチフューズの電極が金属材料で構成される半導体装置、が提供される。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、フューズ絶縁膜を金属材料で挟んだ構造のアンチフューズを形成できるので、導通状態での電気抵抗値のばらつきを抑制できる。これにより半導体装置の誤動作が防止できる。
【0017】
また、選択デバイスとしてMOSトランジスタを備えたメモリセルを有する半導体装置において、少ない製造工程の追加でアンチフューズを形成できる。このため、低コストでアンチフューズを備えた半導体装置を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】基板の上面図を示し、(a)はアンチフューズが配置される周辺回路領域、(b)はDRAMのメモリセルアレイが形成されるセル領域を表す。
【図2】本発明の一実施形態に係る製造方法を説明する工程断面図を示し、(a)は図1のA−A’断面図、(b)は図1のB−B’断面図を表す。
【図3】本発明の一実施形態に係る製造方法を説明する上面図を示し、(a)はアンチフューズが配置される周辺回路領域、(b)はDRAMのメモリセルアレイが形成されるセル領域を表す。
【図4】本発明の一実施形態に係る製造方法を説明する工程断面図を示し、(a)は図3のA−A’断面図、(b)は図3のB−B’断面図を表す。
【図5】本発明の一実施形態に係る製造方法を説明する工程断面図を示し、(a)は周辺回路領域のA−A’断面図、(b)はセル領域のB−B’断面図に相当する。
【図6】本発明の一実施形態に係る製造方法を説明する工程断面図を示し、(a)は周辺回路領域のA−A’断面図、(b)はセル領域のB−B’断面図に相当する。
【図7】本発明の一実施形態に係る製造方法を説明する工程断面図を示し、(a)は周辺回路領域のA−A’断面図、(b)はセル領域のB−B’断面図に相当する。
【図8】本発明の一実施形態に係る製造方法を説明する上面図を示し、(a)はアンチフューズが配置される周辺回路領域、(b)はDRAMのメモリセルアレイが形成されるセル領域を表す。
【図9】本発明の一実施形態に係る製造方法を説明する工程断面図を示し、(a)は図8のA−A’断面図、(b)は図8のB−B’断面図を表す。
【図10】本発明の一実施形態に係る製造方法を説明する工程断面図を示し、(a)は周辺回路領域のA−A’断面図、(b)はセル領域のB−B’断面図、(c)はセル領域のC−C’断面図に相当する。
【図11】本発明の一実施形態に係る製造方法を説明する工程断面図を示し、(a)は周辺回路領域のA−A’断面図、(b)はセル領域のB−B’断面図、(c)はセル領域のC−C’断面図に相当する。
【図12】本発明の一実施形態に係る製造方法を説明する工程断面図を示し、(a)は周辺回路領域のA−A’断面図、(b)はセル領域のB−B’断面図、(c)はセル領域のC−C’断面図に相当する。
【図13】本発明の一実施形態に係る製造方法を説明する工程断面図を示し、(a)は周辺回路領域のA−A’断面図、(b)はセル領域のB−B’断面図、(c)はセル領域のC−C’断面図に相当する。
【図14】本発明の一実施形態に係る製造方法を説明する工程断面図を示し、(a)は周辺回路領域のA−A’断面図、(b)はセル領域のB−B’断面図、(c)はセル領域のC−C’断面図に相当する。
【図15】本発明の一実施形態に係る製造方法を説明する工程断面図を示し、(a)は周辺回路領域のA−A’断面図、(b)はセル領域のB−B’断面図、(c)はセル領域のC−C’断面図に相当する。
【図16】本発明の一実施形態に係る製造方法を説明する工程断面図を示し、(a)は周辺回路領域のA−A’断面図、(b)はセル領域のB−B’断面図に相当する。
【図17】本発明の一実施形態に係る半導体装置の断面図を示し、(a)はアンチフューズの形成された周辺回路領域のA−A’断面図、(b)はセル領域のB−B’断面図に相当する。
【図18】本発明の他の一実施形態に係る製造方法を説明する工程断面図を示し、(a)は周辺回路領域のA−A’断面図、(b)はセル領域のB−B’断面図、(c)はセル領域のC−C’断面図に相当する。
【図19】本発明の他の一実施形態に係る製造方法を説明する工程断面図を示し、(a)は周辺回路領域のA−A’断面図、(b)はセル領域のB−B’断面図、(c)はセル領域のC−C’断面図に相当する。
【図20】本発明の他の一実施形態に係る製造方法を説明する工程断面図を示し、(a)は周辺回路領域のA−A’断面図、(b)はセル領域のB−B’断面図、(c)はセル領域のC−C’断面図に相当する。
【図21】本発明の他の一実施形態に係る製造方法を説明する工程断面図を示し、(a)は周辺回路領域のA−A’断面図、(b)はセル領域のB−B’断面図、(c)はセル領域のC−C’断面図に相当する。
【図22】本発明の他の一実施形態に係る製造方法を説明する工程断面図を示し、(a)はアンチフューズの形成された周辺回路領域のA−A’断面図、(b)はセル領域のB−B’断面図、(c)はセル領域のC−C’断面図に相当する。
【図23】本発明のさらに別の一実施形態に係る製造方法を説明する工程断面図を示し、(a)は周辺回路領域のA−A’断面図、(b)はセル領域のB−B’断面図に相当する。
【図24】本発明のさらに別の一実施形態に係る製造方法を説明する工程断面図を示し、(a)は周辺回路領域のA−A’断面図、(b)はセル領域のB−B’断面図に相当する。
【図25】本発明のさらに別の一実施形態に係る製造方法を説明する工程断面図を示し、(a)は周辺回路領域のA−A’断面図、(b)はセル領域のB−B’断面図に相当する。
【図26】本発明のさらに別の一実施形態に係る製造方法を説明する工程断面図を示し、(a)は周辺回路領域のA−A’断面図、(b)はセル領域のB−B’断面図に相当する。
【図27】本発明のさらに別の一実施形態に係る製造方法を説明する上面図を示し、(a)はアンチフューズが配置される周辺回路領域、(b)はDRAMのメモリセルアレイが形成されるセル領域を表す。
【図28】本発明のさらに別の一実施形態に係る製造方法を説明する工程断面図を示し、(a)は図27のA−A’断面図、(b)は図27のB−B’断面図を表す。
【図29】本発明のさらに別の一実施形態に係る半導体装置の模式的断面図であり、アンチフューズの形成された周辺回路領域のA−A’断面図に相当する。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明は、メモリセル領域を有し、各セルに配置された記憶素子の選択デバイスとしてMOSトランジスタを備えている半導体装置に適用することが可能である。
【0020】
メモリセル領域を備えた半導体装置の一例として、DRAM素子に本発明を適用した場合について説明する。第1の実施形態として2つのコンタクトプラグをアンチフューズの電極として用いる場合(実施例1及び2)と、第2の実施形態としてコンタクトプラグと配線をアンチフューズの電極として用いる場合(実施例3)を説明する。特に、これらの実施例においては、記憶素子となるキャパシタがビット配線より上に形成されるCOB(Capacitor over Bit-line)構造のメモリセルについて説明するが、これに限定されるものではない。
【0021】
(実施例1)
図1〜17を参照して実施例1の製造方法を説明する。なお、これらの図において、平面図では、周辺回路領域を各図(a)に、メモリセルの形成されるセル領域を各図(b)に示し、断面図では、平面図におけるA−A’線に相当する断面を各図(a)、B−B’線に相当する断面を各図(b)、C−C’線に相当する断面を各図(c)に示す。
【0022】
(図1,図2)
図1は、素子分離領域Iにより活性領域Kを区画した基板の上面図を示し、(a)はアンチフューズが配置される周辺回路領域、(b)はDRAMのメモリセルアレイが形成されるセル領域を表す。
【0023】
図1において、X方向を紙面の左右方向、Y方向を紙面の上下方向に定義する。セル領域のゲート電極(ワード配線)が延在する方向がY方向に対応する。
【0024】
セル領域において、個々のセルの活性領域Kは短冊状の形状を有しており、長辺が所定の方向(B−B’線の延在する方向と平行な方向:以下、「第1の方向」という)に延在するように配列されている。
【0025】
図2は、本実施例1に係る製造方法を説明する工程断面図を示し、(a)は図1のA−A’断面図、(b)は図1のB−B’断面図を表す。
【0026】
半導体基板1に、素子分離膜2を埋め込んだ素子分離領域Iを形成する。素子分離領域Iで区画されて、個々の活性領域Kが形成される。素子分離膜2は材料にシリコン酸化膜を用いた。半導体基板1は、P型のシリコンを用いた。
【0027】
本実施例では、セル領域の活性領域Kは、第1の方向に延在する形状を持ち、X方向及びY方向にそれぞれ所定のピッチで複数、並列して配置されている。この活性領域の形状は一例であって、別の形状であってもよい。
【0028】
周辺回路領域には、MOSトランジスタ等が配置され、メモリセルアレイ以外の回路が構成される。本実施例では、このようなMOSトランジスタの記載は省略し、周辺回路領域内においてアンチフューズが形成される領域のみを示した。
【0029】
(図3,図4)
図3は、本実施例に係る製造方法を説明する上面図を示し、(a)、(b)は図1と同様の領域を表す。また、図4は、工程断面図を示し、(a)は図3のA−A’断面図、(b)は図3のB−B’断面図を表す。
【0030】
半導体基板1上にゲート絶縁膜3を形成する。本実施例では、熱酸化法によってシリコン酸化膜(SiO)を形成した。材料、製造方法は、これに限定されず、シリコン酸窒化膜(SiON)や、CVD法で形成したハフニウム酸化膜(HfO)等を用いても良い。
【0031】
ゲート絶縁膜3上にゲート導電膜4aを形成する。材料は、リンを含有したシリコン膜(リンドープトシリコン膜)、窒化チタン膜、タングステン膜を順次堆積した積層膜を用いた。
【0032】
ゲート導電膜4aの上に、ゲート保護膜4bを形成する。材料は、シリコン窒化膜(Si)を用いた。
【0033】
リソグラフィー技術によりフォトレジストマスク(不図示)を形成し、ドライエッチング技術を用いて、このフォトレジストマスクをマスクに、ゲート保護膜4b、ゲート導電膜4a、ゲート絶縁膜3を順次エッチングして、ゲート導電膜4aとゲート保護膜4bから成るゲート電極4を形成する。この後に、フォトレジストマスクを除去する。
【0034】
セル領域では、活性領域KをY方向に横断してセルゲート電極4Aが形成される。セルゲート電極4AはDRAMのワード配線として機能し、1つの活性領域内に2つ、X方向に並列して配置される。本実施例では、プレーナ型のゲート電極の場合を示したが、溝型ゲート電極等の他の構造でもよい。
【0035】
X方向に隣接する活性領域間の素子分離膜2上には、セルダミー電極4Bが形成される。セルダミー電極4Bはゲート電極のパターニング精度向上のために配置されるダミー配線で、メモリセルの回路動作には寄与しない。なお、セルダミー電極4Bを配置せずに、セルゲート電極4Aのみをセル領域に配置してもよい。
【0036】
周辺回路領域の活性領域Kに、N型の不純物を導入して、周辺拡散層5Aを形成する。不純物導入はイオン注入法で行い、不純物として砒素(As)、エネルギーは50KeV,ドーズ量2×1015atoms/cmの条件を例示できる。
【0037】
セル領域の活性領域Kに、セルゲート電極4Aをマスクにして、N型の不純物を導入して、セル拡散層5Bを形成する。不純物導入はイオン注入法で行い、不純物はリン、エネルギーは10KeV,ドーズ量1.5×1013atoms/cmの条件を例示できる。セル領域には、セルゲート電極4Aをゲートとし、セル拡散層5Bをソース/ドレインとするMOSトランジスタ(セルトランジスタ)が形成される。セル領域の活性領域KにはY方向に延在する2本のセルゲート電極4Aが形成されており、2本のセルゲート電極の間の拡散層をソース側セル拡散層、2本のセルゲート電極4Aの左右両側の拡散層をドレイン側セル拡散層と、便宜上呼ぶ。本実施例では、セル領域に配置された個々の活性領域に対して、ソース側セル拡散層を共有するように、2つのセルトランジスタが配置される。
【0038】
(図5)
ゲート電極4の側面、上面を覆ってゲートサイドウォール膜を形成してエッチバックを行い、ゲート電極4の側壁にゲートサイドウォール6を形成する。材料は、シリコン窒化膜を用いた。
【0039】
(図6)
ゲート電極4を覆うように、第1層間膜7を形成する。材料は、シリコン酸化膜を用いた。
【0040】
リソグラフィー技術を用いて、セル領域にセルコンタクトプラグ(セル第1コンタクトプラグ)を形成するための開口部を備え、周辺回路領域の活性領域上に第1周辺コンタクトプラグ(周辺第1コンタクトプラグ)を形成するための開口部を備えたフォトレジストマスクを形成する。このマスクを、第1層コンタクトマスク(図示せず)と呼ぶ。
【0041】
セルコンタクトプラグ用の開口部はホールパターン形状を持ち、活性領域のソース側セル拡散層上及びドレイン側セル拡散層上にそれぞれ設けられ、各活性領域Kにおいて、3つの開口(コンタクトプラグホール)が形成される。
【0042】
第1層コンタクトマスクをマスクにして、第1層間膜7をエッチングして、セル領域にはセル拡散層5Bを露出するセルコンタクト開口部を形成し、同時に周辺回路領域には周辺拡散層5Aを露出する第1周辺コンタクト開口部を形成する。
【0043】
エッチングは、シリコン窒化膜に対して選択比が取れる条件を用いて行い、セル領域では、ゲート電極4、ゲートサイドウォール6に対して自己整合的(セルフアライン)に第1層間膜7をエッチングすることができる。エッチング後に第1層コンタクトマスクを除去する。
【0044】
セルコンタクト開口部、第1周辺コンタクト開口部を埋め込むように、コンタクトプラグ第1導電膜を形成する。材料は、チタン膜(Ti)、窒化チタン膜(TiN)、タングステン膜(W)を順次形成した。
【0045】
CMP法を用いて、コンタクトプラグ第1導電膜の上面を研磨して、第1周辺コンタクト開口部に第1周辺コンタクトプラグ8A(周辺第1コンタクトプラグ)を、セルコンタクト開口部内にセルコンタクトプラグ8B(セル第1コンタクトプラグ)を形成する。
【0046】
なお、本実施例では、第1周辺コンタクトプラグ8Aとセルコンタクトプラグ8Bを同じ金属膜で形成したが、別の工程に分けて形成することにより、セルコンタクトプラグ8Bにはポリシリコン膜を充填し、第1周辺コンタクトプラグ8Aには金属膜を充填しても良い。また、セル拡散層5B上に選択エピタキシャル成長法を用いてシリコン層を形成してから、そのシリコン層に接続するようにセルコンタクトプラグ8Bを形成してもよい。
【0047】
(図7)
第2層間膜9をシリコン酸化膜で形成する。さらに、第2層間膜9を貫いて、セル領域のソース側セルコンタクトプラグと接続する第1配線コンタクトプラグ10(セル第2コンタクトプラグ)を形成する。第1配線コンタクトプラグ10は、チタン膜、窒化チタン膜、タングステン膜を順次形成した後、CMP法で研磨して形成した。
【0048】
(図8、9)
第1配線材として窒化タングステン(WN)上にタングステンを積層した膜を形成する。第1配線材をパターニングして、第1配線11を形成する。本実施例では、第1配線11はメモリセル領域においてX方向に蛇行しながら延在するパターンに形成される。第1配線11は第1配線コンタクトプラグ10に接続され、DRAMのビット配線として機能する。
【0049】
第1配線11は周辺回路領域にも配置され、図示していないMOSトランジスタ等の回路素子間を接続する局所配線としても使用される。
【0050】
(図10)
第3層間膜12をシリコン酸化膜で形成する。セル領域に、第3層間膜12を貫いてドレイン側セルコンタクトプラグに接続する記憶素子コンタクト開口部13Bを形成する。同時に、周辺回路領域には第1周辺コンタクトプラグ8Aに接続する第2周辺コンタクト開口部13Aを形成する。
【0051】
(図11)
セル領域及び周辺回路領域に形成した開口部の内面を被覆するように、第1絶縁膜14を形成する。記憶素子コンタクト開口部の側壁に形成された第1絶縁膜14は、後で形成する記憶素子コンタクトプラグとビット配線との短絡を防止するための機能を有する。同時に、第1絶縁膜14は絶縁破壊によってアンチフューズを導通状態に変化させるためのフューズ絶縁膜として機能する。本実施例では、第1絶縁膜14の材料にはCVD法で形成したシリコン酸化膜を用いる。膜厚は5〜10nm程度に設定される。第1絶縁膜14の材料はこれに限定されず、シリコン窒化膜などの絶縁膜を用いてもよい。
【0052】
(図12)
第2周辺コンタクト開口部13Aを覆うように、周辺コンタクトプラグ保護マスク15をフォトレジスト膜で形成する。セル領域には周辺コンタクトプラグ保護マスクは形成されない。
【0053】
(図13)
第1絶縁膜14のエッチバックを行い、記憶素子コンタクト開口部内に第1サイドウォール絶縁膜14Sを形成する。記憶素子コンタクト開口部の底部では、ドレイン側セルコンタクトプラグの上面が露出する。エッチバック後に周辺コンタクトプラグ保護マスク15は除去する。
【0054】
(図14)
コンタクトプラグ第2導電膜16を形成する。材料は、チタン膜(Ti)、窒化チタン膜(TiN)、タングステン膜(W)を順次形成した。
【0055】
(図15)
CMP法を用いて、コンタクトプラグ第2導電膜16の上面を研磨して、記憶素子コンタクト開口部内に記憶素子コンタクトプラグ18を、第2周辺コンタクト開口部に第2周辺コンタクトプラグ17(周辺第2コンタクトプラグ)を形成する。なお、本発明では記憶素子コンタクトプラグ18もセル第1コンタクトプラグであるセルコンタクトプラグ8Bに接続されることから、セル第2コンタクトプラグと呼ぶ。
【0056】
(図16)
第4層間膜19をシリコン酸化膜で形成する。セル領域において、第4層間膜19を貫いて、記憶素子コンタクトプラグ上を開口するキャパシタホールを形成する。キャパシタホールの内壁を覆い、底部で記憶素子コンタクトプラグと接続するキャパシタ下部電極21を形成する。キャパシタ下部電極の材料には窒化チタン膜を例示できる。
【0057】
キャパシタ下部電極21の表面を覆うように容量絶縁膜22を形成する。容量絶縁膜22の材料としては、酸化ジルコニウム(ZrO)、酸化ハフニウム(HfO)、酸化アルミニウム(Al)等の高誘電体膜や、その積層膜を用いることができる。
【0058】
容量絶縁膜22の表面を覆うようにキャパシタ上部電極23を形成する。キャパシタ上部電極23の材料には窒化チタン膜を例示できる。キャパシタ上部電極23は、セル領域のキャパシタ20上を覆うようにパターニングされる。本実施例ではシリンダー型のキャパシタ20を形成したが、クラウン型やピラー型の電極を有するキャパシタを形成してもよい。その後、第5層間膜24をシリコン酸化膜で形成する。
【0059】
(図17)
周辺回路領域の第1配線11、周辺拡散層5A、第2周辺コンタクトプラグ17にそれぞれ接続する上部配線コンタクトプラグ25をタングステン等で形成する。アンチフューズの形成領域においては、第5層間膜24、第4層間膜19を貫いて第2周辺コンタクトプラグ17に接続する上部配線コンタクトプラグ25a(上部配線第1コンタクトプラグ)と、第5層間膜24、第4層間膜19、第3層間膜12、第2層間膜9、第1層間膜7を貫いて周辺拡散層5Aに接続する上部配線コンタクトプラグ25b(上部配線第2コンタクトプラグ)が形成される。なお、周辺拡散層5Aとの接続は、周辺拡散層5A上に第1周辺コンタクトプラグ、第1配線コンタクトプラグ、第1配線を形成してパッドとし、そこに上部配線コンタクトプラグ25bを接続するようにしても良い。
【0060】
各上部配線コンタクトプラグ25と接続する上部配線28を形成する。上部配線28は、チタン上に窒化チタンを積層した上部配線バリア層26と、アルミニウム(Al)等の上部配線主配線層27から成る。上部配線コンタクトプラグ25aと接続するものを上部配線28a(上部第1配線),上部配線コンタクトプラグ25bと接続するものを上部配線28b(上部第2配線)と呼ぶ。
【0061】
なお、図示していないが、メモリセル領域においても第5層間膜24を貫通してキャパシタ20の上部電極23に接続する上部配線コンタクトプラグと上部配線を形成する。この後、必要に応じて、さらに上層の配線層や表面の保護膜等を形成してもよい。
【0062】
以上を経て、DRAMのメモリセルと、周辺回路領域に配置したアンチフューズAFが形成される。
【0063】
本実施例では、図17(a)の破線で囲んだ部分に、メモリセルのセルコンタクトプラグ8Bと同層に形成した第1周辺コンタクトプラグ8Aを一方の電極とし、メモリセルの記憶素子コンタクトプラグ18と同層に形成した第2周辺コンタクトプラグ17を他方の電極としたアンチフューズAFが形成される。
【0064】
アンチフューズAFには、上部配線28a、28bの一方を所定の電位(例えば接地電位)に固定して、他方に破壊耐圧以上の大電圧を印加することで、フューズ絶縁膜(第1絶縁膜14)の絶縁破壊を起こすことができる。これによりアンチフューズAFの導通状態を変更できる。
【0065】
本実施例では、アンチフューズAF形成のために追加する工程をできるだけ抑制して、アンチフューズAFを備えたDRAMを製造することができる。
【0066】
また、本実施例では、アンチフューズAFはコンタクトプラグを電極として用いるので、周辺回路領域に単独で形成する場合でも、加工が容易である。また、メモリセル領域にクラウン型のキャパシタを配置する場合でも、メモリセル領域を囲むように設けるガードリング等のスペースをアンチフューズAF周辺には必要としないので、少ない占有面積でアンチフューズを配置できる。
【0067】
このように、本発明では、アンチフューズを構成する上下の電極がいずれも金属膜で形成されているので、導通状態での抵抗値のばらつきを抑制することができる。
【0068】
なお、本実施例では、アンチフューズの電極として用いる第1及び第2周辺コンタクトプラグを共に同じ金属材料の積層体で形成したが、これらのコンタクトプラグを別々の金属材料で形成してもよい。
【0069】
[実施例2]
図18〜22は実施例2に係る製造方法を説明するための工程断面図である。本実施例2では、アンチフューズの絶縁破壊特性を向上させる方法を開示する。
【0070】
(図18)
実施例1の図10の工程までは、同じ工程を経る。次に、第2絶縁膜として10〜15nmの膜厚のシリコン窒化膜を形成し、エッチバックを行って、記憶素子コンタクト開口部13B及び第2周辺コンタクト開口部13A内に第2サイドウォール絶縁膜30を形成する。
【0071】
(図19)
記憶素子コンタクト開口部及び第2周辺コンタクト開口部内を覆うように、第1絶縁膜14を形成する。材料にはシリコン酸化膜を用い、膜厚は4〜8nm程度に形成する。
【0072】
(図20)
実施例1の図12工程と同様の方法で、第2周辺コンタクト開口部を覆うように、周辺コンタクトプラグ保護マスク15を形成する。
【0073】
(図21)
希釈したフッ酸(HF)を含む薬液を用いて、マスク15で保護されていない部分の第1絶縁膜14を湿式エッチングで除去する。湿式エッチング後に周辺コンタクトプラグ保護マスク15を除去する。第1絶縁膜14の除去は等方性エッチングであれば良く、等方性ドライエッチングでも良い。なお、湿式エッチングに際して第3層間膜12が余りエッチングされないように、エッチング時間を調整して行う。第2周辺コンタクト開口部内には第1絶縁膜14aが残存して、フューズ絶縁膜として機能する。
【0074】
(図22)
実施例1の図14、15工程と同様の方法で、コンタクトプラグ第2導電膜16を形成した後、CMP法を用いて、研磨して、記憶素子コンタクト開口部内に記憶素子コンタクトプラグ18を、第2周辺コンタクト開口部に第2周辺コンタクトプラグ17を形成する。なお、図22では、第1絶縁膜14aが第2絶縁膜及び第3層間膜12上に残存する構成を示しているが、CMP法による研磨の際に第3層間膜12上の第1絶縁膜14aが除去され、第2周辺コンタクトプラグ17の側壁のみに残存するようにしても良い。
【0075】
この後は、実施例1の図16以降の工程と同じ工程を経る。
【0076】
本実施例2では、メモリセル領域での記憶素子コンタクトプラグとビット配線間の短絡防止の機能は、第2サイドウォール絶縁膜30により得られる。このため、アンチフューズの絶縁破壊特性に適した材料及び膜厚にフューズ絶縁膜(第1絶縁膜14)を独立して設定することができる。
【0077】
本実施例では実施例1に比較して製造工程は少し増加するが、従来のキャパシタ構造のアンチフューズを周辺回路領域に単独で精度よく形成する場合に比べると、大幅に少ない製造工程で形成することができる。また、メモリセル領域にクラウン型のキャパシタを配置する場合でも、メモリセル領域を囲むように設けるガードリング等のスペースを必要としないので、少ない占有面積でアンチフューズを配置できる。
【0078】
(実施例3)
実施例3では、異なる構造のアンチフューズの形成方法を開示する。図23〜29は実施例3を説明するための図である。
【0079】
(図23)
実施例1の図6工程までは、実施例1と同じ工程を経る。実施例1の図7工程において、第1配線コンタクトプラグ10を、同時に第1周辺コンタクトプラグ8A上にも形成する。周辺コンタクトプラグ上に形成されたプラグを、周辺第1配線コンタクトプラグ10Aと呼ぶ。周辺第1配線コンタクトプラグ10Aは、第1周辺コンタクトプラグ8A(周辺第1コンタクトプラグ)に接続されることから、「周辺第2コンタクトプラグ」と称することができる。
【0080】
(図24)
次に、全面に第1絶縁膜14を形成する。材料はシリコン酸化膜で、膜厚は4〜8nmを用いた。
【0081】
(図25)
フォトレジスト膜を用い、周辺第1配線コンタクトプラグ10A上の領域を覆うように、周辺コンタクトプラグ保護マスク32を形成する。
【0082】
(図26)
希釈したフッ酸を含む薬液を用いて、周辺コンタクトプラグ保護マスクで覆われていない部分の第1絶縁膜14を湿式エッチングで除去する。ドライエッチングを用いて除去を行っても良い。セル領域では、第1配線コンタクトプラグ10の上面が露出する。エッチング後に周辺コンタクトプラグ保護マスク32を除去する。
【0083】
周辺第1配線コンタクトプラグ10A上に残存した第1絶縁膜14aは、フューズ絶縁膜として機能する。
【0084】
(図27,28)
第1配線材を形成する。材料には窒化タングステン(WN)上にタングステンを積層した膜を用いた。
【0085】
第1配線材をパターニングして第1配線11を形成する。セル領域では、第1配線は第1配線コンタクトプラグ10に接続してビット配線として機能する。
【0086】
同時に、周辺回路領域で第1配線材のパターニングを行い、フューズ第1配線11A(周辺第1配線)を形成する。上面図を図27に、断面図を図28に示す。
【0087】
周辺第1配線コンタクトプラグ10A上では、第1絶縁膜14a(フューズ絶縁膜)を介してフューズ第1配線11Aが対向し、アンチフューズAFが構成される。
【0088】
(図29)
実施例1の図10〜15における各図(b)と同様に第3層間膜12を形成した後、セル領域に記憶素子コンタクトプラグ18を形成する。周辺回路領域では開口部を形成しない。
【0089】
第4層間膜19形成後、セル領域に、図16(b)に示すように、シリンダホールを開口し、キャパシタ下部電極21、キャパシタ絶縁膜22、キャパシタ上部電極23を順次形成してキャパシタ20を形成する。さらに、第5層間膜24を形成する。
【0090】
周辺回路領域では、図29に示すように、第5層間膜24上面から、第1配線11、周辺拡散層5Aに接続する上部配線コンタクトプラグ25を形成する。フューズ第1配線11Aと接続する上部配線コンタクトプラグ25a,周辺拡散層5Aと接続する上部配線コンタクトプラグ25bが形成される。
【0091】
上部配線コンタクトプラグ25に接続する上部配線28を形成する。上部配線コンタクトプラグ25aに接続される上部配線28a,上部配線コンタクトプラグ25bに接続される上部配線28bが形成される。
【0092】
アンチフューズ電極の一方は、上部配線28aを介して引き出される。
【0093】
本実施例では、図29の破線で囲んだ部分に、メモリセルの第1配線コンタクトプラグ10と同時に形成した周辺第1配線コンタクトプラグ10Aを一方の電極とし、メモリセルのビット配線(第1配線11)と同時に形成したフューズ第1配線11Aを他方の電極としたアンチフューズAFが形成される。
【0094】
アンチフューズAFには、上部配線28a、28bの一方を所定の電位(例えば接地電位)に固定して他方に大電圧を印加することで、フューズ絶縁膜(第1絶縁膜14a)の絶縁破壊を起こすことができる。これによりアンチフューズの導通状態を変更できる。
【0095】
本実施例では、アンチフューズ形成のために追加する工程をできるだけ抑制して、アンチフューズを備えた半導体装置を製造することができる。
【0096】
本実施例では、アンチフューズはコンタクトプラグ及びビット配線と同じ配線層を電極として用いるので、周辺回路領域に単独で形成する場合でも、加工が容易である。
【0097】
本発明では、アンチフューズの電極が金属材料で形成されているので、導通状態での抵抗値のばらつきを抑制することができる。
【0098】
以上の説明では、記憶素子としてキャパシタを備えたDRAMを形成する場合に本発明を適用した。
【0099】
本発明は、DRAMの製造には限定されず、記憶素子の選択デバイスとしてMOSトランジスタを備え、MOSトランジスタのソース/ドレイン電極に接続するコンタクトプラグを備えている場合に適用してアンチフューズを形成できる。
【0100】
すなわち記憶素子はDRAMのキャパシタには限定されず、先に説明した実施例のキャパシタ下部電極よりも下の構造が同等のメモリセルであれば本発明を適用できる。
【0101】
例えば、記憶素子としてカルコゲナイド等の相変化材料を備え、加熱によって抵抗値が変化する相変化メモリ(PRAM)に適用して、アンチフューズを形成することができる。この場合には記憶素子コンタクトプラグ(セル第2コンタクトプラグ)を相変化材料を加熱するためのヒータ電極として用いてメモリセルを構成し、周辺回路領域ではセル第1コンタクトプラグと同層に形成される周辺第1コンタクトプラグ、セル第2コンタクトプラグと同層に形成される周辺第2コンタクトプラグをアンチフューズの電極とすればよい。また、メモリセルにおいて記憶素子に接続しているMOSトランジスタの一方の拡散層とは別の他方の拡散層に接続されたコンタクトプラグ(セル第1コンタクトプラグ)に配線(例えばGND配線)が接続されている場合には、周辺回路領域ではセル第1コンタクトプラグと同層に形成される周辺第1コンタクトプラグと、GND配線と同層で形成される周辺第1配線とでアンチフューズの電極を構成しても良い。
【0102】
また例えば、電界誘起巨大抵抗変化(CER:Colossal Electro-Resistance)によって、電圧の印加により抵抗値が変化する抵抗変化材料層を備えた抵抗変化メモリ(ReRAM)に適用して、アンチフューズを形成することができる。この場合にも記憶素子コンタクトプラグ(セル第2コンタクトプラグ)を抵抗変化材料層に電圧を印加するための一方の電極として用いてメモリセルを構成し、周辺回路領域ではセル第1コンタクトプラグと同層に形成される周辺第1コンタクトプラグ、セル第2コンタクトプラグと同層に形成される周辺第2コンタクトプラグをアンチフューズの電極とすればよい。
【0103】
また、実施例1,2では、周辺回路領域においてセル領域の記憶素子コンタクトプラグと同層に形成されるコンタクトプラグを周辺第2コンタクトプラグとしてアンチフューズの一方の電極に使用したが、実施例3に示したセル第1配線コンタクトプラグと同層に形成される周辺第1配線コンタクトプラグをアンチフューズの一方の電極に使用し、下方に位置する第1周辺コンタクトプラグとの間に第1絶縁膜を設けてアンチフューズを構成しても良い。この場合には、周辺第1配線コンタクトプラグがアンチフューズ用の周辺第2コンタクトプラグに対応し、第1周辺コンタクトプラグがアンチフューズ用の周辺第1コンタクトプラグに対応する。
【0104】
本発明では、第1の実施形態に関連して、
MOSトランジスタを備えたメモリセルを有するセル領域と、アンチフューズを備えた周辺回路領域との少なくとも2つの領域を有する半導体装置の製造方法であって、
前記セル領域において、
MOSトランジスタを形成する工程と、
前記MOSトランジスタのソース及びドレイン拡散層のそれぞれに接続するセル第1コンタクトプラグを形成する工程と、
前記セル第1コンタクトプラグに接続するセル第2コンタクトプラグを形成する工程と、
を備え、
前記周辺回路領域において、
前記セル第1コンタクトプラグと同層に周辺第1コンタクトプラグを金属材料を用いて形成する工程と、
前記セル第2コンタクトプラグと同層に前記周辺第1コンタクトプラグ直上に周辺第2コンタクトプラグを金属材料を用いて形成する工程と、
を備え、
前記セル第1コンタクトプラグを埋め込むためのセル第1コンタクト開口部と前記周辺第1コンタクトプラグを埋め込むための周辺第1コンタクト開口部を同時に形成し、
前記セル第2コンタクトプラグを埋め込むためのセル第2コンタクト開口部と前記周辺第2コンタクトプラグを埋め込むための周辺第2コンタクト開口部を同時に形成し、
前記セル第2コンタクト開口部及び前記周辺第2コンタクト開口部を形成した後、第1絶縁膜を形成し、
前記周辺第2コンタクト開口部をマスクで保護した後、少なくとも前記セル第2コンタクト開口部底面の前記第1絶縁膜を除去し、
前記周辺第2コンタクト開口部を保護する前記マスクを除去した後、前記セル第2コンタクト開口部及び前記周辺第2コンタクト開口部内に前記セル第2コンタクトプラグ及び前記周辺第2コンタクトプラグを同時又はそれぞれ別に埋め込み形成する工程を含み、
前記周辺第1コンタクトプラグと前記周辺第2コンタクトプラグをアンチフューズの電極とし、前記第1絶縁膜をフューズ絶縁膜とするアンチフューズを形成する半導体装置の製造方法が提供される。
【0105】
また、第2の実施形態に関連して、
MOSトランジスタを備えたメモリセルを有するセル領域と、アンチフューズを備えた周辺回路領域との少なくとも2つの領域を有する半導体装置の製造方法であって、
前記セル領域において、
MOSトランジスタを形成する工程と、
前記MOSトランジスタのソース及びドレイン拡散層のそれぞれに接続するセル第1コンタクトプラグを形成する工程と、
前記セル第1コンタクトプラグの少なくとも1つに接続するセル第2コンタクトプラグを形成する工程と、
前記セル第1コンタクトプラグ又はセル第2コンタクトプラグ上に接続されるセル第1配線を形成する工程と
を備え、
前記周辺回路領域において、
前記セル第1コンタクトプラグと同層に周辺第1コンタクトプラグを金属材料を用いて形成する工程と、前記セル第2コンタクトプラグと同層に周辺第2コンタクトプラグを金属材料を用いて形成する工程のいずれか一方又は両方の工程と、
前記セル第1配線を形成する前に、前記周辺第1コンタクトプラグ又は周辺第2コンタクトプラグの上面を少なくとも覆うフューズ絶縁膜となる第1絶縁膜を形成する工程と、
前記セル第1配線と同時に周辺第1配線を形成する工程と、を備え、
前記第1絶縁膜上に前記周辺第1配線を形成することで、前記周辺第1コンタクトプラグ又は前記周辺第2コンタクトプラグのいずれか一方と前記周辺第1配線をアンチフューズの電極とする半導体装置の製造方法が提供される。
【符号の説明】
【0106】
1 半導体基板
2 素子分離膜
3 ゲート絶縁膜
4 ゲート電極
4A セルゲート電極
4B セルダミー電極
4a ゲート導電膜
4b ゲート保護膜
5A 周辺拡散層
5B セル拡散層
6 ゲートサイドウォール
7 第1層間膜
8A 第1周辺コンタクトプラグ(周辺第1コンタクトプラグ)
8B セルコンタクトプラグ(セル第1コンタクトプラグ)
9 第2層間膜
10 第1配線コンタクトプラグ(セル第2コンタクトプラグ)
10A 周辺第1配線コンタクトプラグ(周辺第2コンタクトプラグ)
11 第1配線
11A フューズ第1配線(周辺第1配線)
12 第3層間膜
13A 第2周辺コンタクト開口部
13B 記憶素子コンタクト開口部
14 第1絶縁膜(フューズ絶縁膜)
14S 第1サイドウォール絶縁膜
15 周辺コンタクトプラグ保護マスク
16 コンタクトプラグ第2導電膜
17 第2周辺コンタクトプラグ(周辺第2コンタクトプラグ)
18 記憶素子コンタクトプラグ(セル第2コンタクトプラグ)
19 第4層間膜
20 キャパシタ
21 キャパシタ下部電極
22 容量絶縁膜
23 キャパシタ上部電極
24 第5層間膜
25 上部配線コンタクトプラグ
25a 上部配線第1コンタクトプラグ
25b 上部配線第2コンタクトプラグ
26 上部配線バリア膜
27 上部配線主配線層
28 上部配線
30 第2サイドウォール絶縁膜
32 周辺コンタクトプラグ保護マスク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
MOSトランジスタを備えたメモリセルを有するセル領域と、アンチフューズを備えた周辺回路領域との少なくとも2つの領域を有する半導体装置であって、
前記メモリセルは、前記MOSトランジスタのソース及びドレイン拡散層の一方に電気的に接続されるセル第1コンタクトプラグと、前記第1コンタクトプラグに接続されるセル第2コンタクトプラグとを有し、
前記周辺回路領域は、前記セル第1コンタクトプラグ及び前記セル第2コンタクトプラグとそれぞれ同層に形成される周辺第1コンタクトプラグ及び周辺第2コンタクトプラグを有し、
前記周辺第1コンタクトプラグと前記周辺第2コンタクトプラグがフューズ絶縁膜となる第1絶縁膜を介して対向してアンチフューズの電極を構成し、該アンチフューズの電極を構成する前記周辺第1コンタクトプラグと前記周辺第2コンタクトプラグが金属材料で構成される半導体装置。
【請求項2】
前記セル第2コンタクトプラグは、
前記セル領域に配置されたセル第1配線と前記セル第1コンタクトプラグとを接続するセル第1配線コンタクトプラグと、
前記セル領域に配置された記憶素子と前記セル第1コンタクトプラグとを接続する記憶素子コンタクトプラグ、
を含み、
前記周辺第2コンタクトプラグが、前記セル第1配線コンタクトプラグと前記記憶素子コンタクトプラグのいずれか一方と同層に形成されたものである請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記周辺第2コンタクトプラグが、前記記憶素子コンタクトプラグと同層に形成されたものである請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記記憶素子コンタクトプラグ側壁に前記第1絶縁膜で形成される第1サイドウォール絶縁膜を有し、前記周辺第2コンタクトプラグの底面から側面に前記第1絶縁膜が延在している請求項3に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記記憶素子コンタクトプラグは、その側壁に前記第1絶縁膜と異なる第2絶縁膜で形成される第2サイドウォール絶縁膜を有し、
前記周辺第2コンタクトプラグは、その側壁に前記第2絶縁膜で形成される第2サイドウォール絶縁膜と、該第2サイドウォール絶縁膜と前記周辺第2コンタクトプラグとの間に、前記周辺第2コンタクトプラグの底面から延在する前記第1絶縁膜を有する請求項3に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記周辺第2コンタクトプラグが、前記セル第1配線コンタクトプラグと同層に形成されたものである請求項2に記載の半導体装置。
【請求項7】
MOSトランジスタを備えたメモリセルを有するセル領域と、アンチフューズを備えた周辺回路領域との少なくとも2つの領域を有する半導体装置であって、
前記メモリセルは、前記MOSトランジスタのソース及びドレイン拡散層の一方に電気的に接続されるセル第1コンタクトプラグと、前記第1コンタクトプラグに接続されるセル第2コンタクトプラグと、前記セル第1コンタクトプラグ又はセル第2コンタクトプラグに接続されるセル第1配線を有し、
前記周辺回路領域は、前記セル第1コンタクトプラグと同層に形成される周辺第1コンタクトプラグと、前記セル第2コンタクトプラグと同層に形成される周辺第2コンタクトプラグの一方又は両方と、前記セル第1配線と同層に形成される周辺第1配線とを有し、
前記周辺第1コンタクトプラグ又は前記周辺第2コンタクトプラグと前記周辺第1配線とがフューズ絶縁膜となる第1絶縁膜を介して対向してアンチフューズの電極を構成し、該アンチフューズの電極が金属材料で構成される半導体装置。
【請求項8】
前記周辺第1配線は、前記第1絶縁膜を介して対向する前記周辺第1又は第2コンタクトプラグの直上から離間される位置まで延在している請求項7に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記セル第1配線は、前記ソース及びドレイン拡散層の一方に、前記セル第1コンタクトプラグと前記セル第2コンタクトプラグであるセル第1配線コンタクトプラグとを介して電気的に接続され、
前記メモリセルの記憶素子は、前記ソース及びドレイン拡散層の他方に、前記セル第1コンタクトプラグと前記セル第2コンタクトプラグである記憶素子コンタクトプラグとを介して電気的に接続され、
前記周辺第1配線が、前記セル第1配線コンタクトプラグと同層に形成された周辺第2コンタクトプラグと共に前記アンチフューズの電極を構成する請求項7又は8に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記周辺第1コンタクトプラグが、周辺回路領域の半導体基板に形成される周辺拡散層に接続される請求項1乃至9のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項11】
前記アンチフューズの前記第1絶縁膜上の電極に接続される上部配線第1コンタクトプラグと、
前記周辺第1コンタクトプラグが接続される周辺拡散層に接続される上部配線第2コンタクトプラグと、
前記上部配線第1及び第2コンタクトプラグ上にそれぞれ接続される周辺上部第1配線及び周辺第2配線を有し、
前記アンチフューズは、前記周辺上部第1配線及び前記周辺上部第2配線のいずれか一方に所定電圧を、他方に前記所定電圧を超える破壊耐圧以上の電圧を印加することで、前記第1絶縁膜を絶縁破壊し、前記アンチフューズを導通状態に変更可能とされる請求項10に記載の半導体装置。
【請求項12】
前記メモリセルの記憶素子が、下部電極と上部電極とこれら両電極に挟まれた絶縁膜を備えるキャパシタである請求項1乃至11のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項13】
前記半導体装置は、ビット配線となるセル第1配線を有し、前記MOSトランジスタのゲート電極をワード配線とし、該ビット配線とワード配線の交点付近に前記キャパシタを有するメモリセルをアレイ状に配置したDRAMである請求項12に記載の半導体装置。
【請求項14】
MOSトランジスタを備えたメモリセルを有するセル領域と、アンチフューズを備えた周辺回路領域との少なくとも2つの領域を有する半導体装置の製造方法であって、
前記セル領域において、
MOSトランジスタを形成する工程と、
前記MOSトランジスタのソース及びドレイン拡散層のそれぞれに接続するセル第1コンタクトプラグを形成する工程と、
前記セル第1コンタクトプラグに接続するセル第2コンタクトプラグを形成する工程と、
を備え、
前記周辺回路領域において、
前記セル第1コンタクトプラグと同層に周辺第1コンタクトプラグを金属材料を用いて形成する工程と、
前記セル第2コンタクトプラグと同層に前記周辺第1コンタクトプラグ直上に周辺第2コンタクトプラグを金属材料を用いて形成する工程と、
を備え、
前記セル第1コンタクトプラグを埋め込むためのセル第1コンタクト開口部と前記周辺第1コンタクトプラグを埋め込むための周辺第1コンタクト開口部を同時に形成し、
前記セル第2コンタクトプラグを埋め込むためのセル第2コンタクト開口部と前記周辺第2コンタクトプラグを埋め込むための周辺第2コンタクト開口部を同時に形成し、
前記セル第2コンタクト開口部及び前記周辺第2コンタクト開口部を形成した後、第1絶縁膜を形成し、
前記周辺第2コンタクト開口部をマスクで保護した後、少なくとも前記セル第2コンタクト開口部底面の前記第1絶縁膜を除去し、
前記周辺第2コンタクト開口部を保護する前記マスクを除去した後、前記セル第2コンタクト開口部及び前記周辺第2コンタクト開口部内に前記セル第2コンタクトプラグ及び前記周辺第2コンタクトプラグを同時又はそれぞれ別に埋め込み形成する工程を含み、
前記周辺第1コンタクトプラグと前記周辺第2コンタクトプラグをアンチフューズの電極とし、前記第1絶縁膜をフューズ絶縁膜とするアンチフューズを形成する半導体装置の製造方法。
【請求項15】
前記セル第2コンタクトプラグとして、
前記MOSトランジスタのソース及びドレイン拡散層の一方に電気的に接続されるセル第1配線と前記セル第1コンタクトプラグとを接続するセル第1配線コンタクトプラグと、
前記MOSトランジスタのソース及びドレイン拡散層の他方に接続される記憶素子と前記セル第1コンタクトプラグとを電気的に接続する記憶素子コンタクトプラグ、
をそれぞれ形成し、
前記周辺第2コンタクトプラグを、前記セル第1配線コンタクトプラグと前記記憶素子コンタクトプラグのいずれか一方と同層に形成する請求項14に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項16】
前記周辺第2コンタクトプラグは前記記憶素子コンタクトプラグと同層に形成されたものであり、前記第1絶縁膜の除去をドライエッチングにより実施し、前記記憶素子コンタクトプラグを埋め込む前記第2コンタクト開口部側壁に前記第1絶縁膜を第1サイドウォール絶縁膜として残す請求項15に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項17】
前記周辺第2コンタクトプラグは前記記憶素子コンタクトプラグと同層に形成されたものであり、
前記セル第2コンタクト開口部及び周辺第2コンタクト開口部を形成した後であって、前記第1絶縁膜を成膜する前に、前記第1絶縁膜とは異なる第2絶縁膜で前記セル第2コンタクト開口部及び周辺第2コンタクト開口部の側壁に第2サイドウォール絶縁膜を形成する工程をさらに有し、
前記第1絶縁膜の除去を等方性エッチングにより実施して前記セル第2コンタクト開口部内の前記第1絶縁膜を除去し、前記第2サイドウォール絶縁膜を前記第2コンタクト開口部内に残存させる請求項15に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項18】
MOSトランジスタを備えたメモリセルを有するセル領域と、アンチフューズを備えた周辺回路領域との少なくとも2つの領域を有する半導体装置の製造方法であって、
前記セル領域において、
MOSトランジスタを形成する工程と、
前記MOSトランジスタのソース及びドレイン拡散層のそれぞれに接続するセル第1コンタクトプラグを形成する工程と、
前記セル第1コンタクトプラグの少なくとも1つに接続するセル第2コンタクトプラグを形成する工程と、
前記セル第1コンタクトプラグ又はセル第2コンタクトプラグ上に接続されるセル第1配線を形成する工程と
を備え、
前記周辺回路領域において、
前記セル第1コンタクトプラグと同層に周辺第1コンタクトプラグを金属材料を用いて形成する工程と、前記セル第2コンタクトプラグと同層に周辺第2コンタクトプラグを金属材料を用いて形成する工程のいずれか一方又は両方の工程と、
前記セル第1配線を形成する前に、前記周辺第1コンタクトプラグ又は周辺第2コンタクトプラグの上面を少なくとも覆うフューズ絶縁膜となる第1絶縁膜を形成する工程と、
前記セル第1配線と同時に周辺第1配線を形成する工程と、を備え、
前記第1絶縁膜上に前記周辺第1配線を形成することで、前記周辺第1コンタクトプラグ又は前記周辺第2コンタクトプラグのいずれか一方と前記周辺第1配線をアンチフューズの電極とする半導体装置の製造方法。
【請求項19】
前記セル第2コンタクトプラグを形成する工程は、
前記ソース及びドレイン拡散層の一方に接続するセル第1コンタクトプラグと接続するセル第1配線コンタクトプラグを形成する工程と、
前記ソース及びドレイン拡散層の他方に接続するセル第1コンタクトプラグと接続する記憶素子コンタクトプラグを形成する工程、
を含み、
前記周辺第2コンタクトプラグを前記セル第1配線コンタクトプラグと同層に形成し、
前記第1絶縁膜を前記周辺第2コンタクトプラグの上面を覆うように形成し、
前記セル第1配線と前記周辺第1配線を同時に形成する際に、前記セル第1配線を前記セル第1配線コンタクトプラグと接続するように配置し、前記周辺第1配線を前記第1絶縁膜を介して前記第2コンタクトプラグの上面と対向するように配置する、請求項18に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項20】
前記記憶素子コンタクトプラグに接続する記憶素子を形成する工程をさらに有する請求項15〜17、19のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【公開番号】特開2012−64858(P2012−64858A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−209272(P2010−209272)
【出願日】平成22年9月17日(2010.9.17)
【出願人】(500174247)エルピーダメモリ株式会社 (2,599)
【Fターム(参考)】