説明

車両用表示装置

【課題】車両乗員へ与える煩わしさを軽減することが可能な車両用表示装置を提供する。
【解決手段】車両用表示装置1は、自車両前方に交差点が複数存在する場合、それら交差点間の距離に応じて、表示処理を変更して側方映像の表示動作を異ならせる。このため、例えば交差点間の距離が近い場合には、自車両側方映像の表示についてオン/オフが連続しないように表示処理を変更することが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ナビゲーション装置の情報と自車両の車速とから交差点への進入を判定し、車両前部に取り付けられたカメラによる車両前端左右側方の映像を、車両乗員に対して表示する車両用表示装置が知られている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平9−58343号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来装置では、住宅街のように交差点が短い間隔で連続する場合、自車両側方映像の表示についてオン/オフが連続することとなり、車両乗員に煩わしさを感じさせてしまう可能性がある。
【0004】
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、車両乗員へ与える煩わしさを軽減することが可能な車両用表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の車両用表示装置は、撮影手段と、交差点進入判断手段と、表示手段と、表示制御手段とを備えている。撮影手段は、自車両前側から自車両の側方を撮影可能なものである。交差点進入判断手段は、自車両の交差点への進入を判断するものである。表示手段は、交差点進入判断手段により交差点への進入が判断された場合、車両乗員に対して撮影手段により撮影された側方映像を表示するものである。表示制御手段は、表示手段に側方映像を表示させる際の表示処理を実行するものである。さらに、表示制御手段は、自車両前方に交差点が複数存在する場合、それら交差点間の距離に応じて、表示処理を変更して側方映像の表示動作を異ならせる構成となっている。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、自車両前方に交差点が複数存在する場合、それら交差点間の距離に応じて、表示処理を変更して側方映像の表示動作を異ならせる。このため、例えば交差点間の距離が近い場合には、自車両側方映像の表示についてオン/オフが連続しないように表示処理を変更することが可能となる。従って、車両乗員へ与える煩わしさを軽減することが可能な車両用表示装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
【0008】
図1は、本発明の第1実施形態に係る車両用表示装置の構成図である。同図に示すように、車両用表示装置1は、カメラ(撮影手段)10と、交差点進入判断装置(交差点進入判断装置)20と、表示装置(表示手段)30と、表示制御装置(表示制御手段)40とを備えている。
【0009】
カメラ10は、自車両前側から自車両の側方を撮影可能なものであり、交差点進入判断装置20は、自車両の交差点への進入を判断するものである。表示装置30は、交差点進入判断装置20により交差点への進入が判断された場合、車両乗員に対してカメラ10により撮影された側方映像を表示するものである。表示制御装置40は、表示装置30に側方映像を表示させる際の表示処理を実行するものである。このように構成されるため、車両乗員は、自車両の進入交差点の見通しが悪くとも表示装置30に表示される側方映像により容易に側方確認を行えることとなる。
【0010】
また、車両用表示装置1は、車両情報収集装置50と、ナビゲーション装置60とを備えている。車両情報収集装置50は、車速、アクセル開度、ブレーキのON/OFF信号、ステアリング操舵角などの車両状態や運転操作量に関する車両情報を取得するものである。ナビゲーション装置60は、自車両周辺の地図情報や自車位置情報を取得し、自車両が目的地に向かうための推奨経路を検索し、運転者に提示するものである。交差点進入判断装置20は、車両情報収集装置50により収集される車両情報と、ナビゲーション装置60により検出される自車位置と、ナビゲーション装置60に記憶される地図情報とに基づいて、自車両の交差点への進入を判断する構成となっている。
【0011】
次に、車両用表示装置1の詳細構成を説明する。図2は、図1に示す車両用表示装置1の詳細を示す構成図である。同図に示すように、車両情報収集装置50は、例えばCAN(Controller Area Network)のような車両用LAN(Local Area Network)から車速、横加速度、ヨーレートなどの車両挙動に関する情報や、操舵角、アクセル開度、ブレーキSW信号、ギア位置、ウィンカー、ハザードSWなどの運転操作量に関する情報を取得する。
【0012】
ナビゲーション装置60は、自車位置測定部61と、地図記憶部62と、道路情報取得部63とを備えている。自車位置測定部61は、GPS(Global Positioning System)やジャイロによる自律航法を用いて自車位置を測定するものである。また、上記自車位置測定部61は、GPSアンテナおよび受信器を備えた携帯電話(すなわちGPS機能付き携帯電話)であってもよい。
【0013】
地図記憶部62は、例えばDVD(Digital Versatile Disk)やHDD(Hard Disk Drive)などの記憶メディアで構成され、道路形状、店舗、および建築物などの情報を含んだ地図情報を記憶している。道路情報取得部63は、地図記憶部62に記憶される地図データの道路上に自車位置測定部61による自車位置の測位結果をマッチングさせ、自車両周辺の地図データを取得するものである。
【0014】
さらに、ナビゲーション装置60は、インフラ受信器64を備えている。インフラ受信器64は、道路に設置されたビーコンなどの狭い範囲への情報提供インフラや、FM(Frequency Modulation)多重放送などの広い範囲への情報提供インフラからの情報を受信するためのものである。
【0015】
ここで、ナビゲーション装置60に地図記憶部62について詳しく説明する。図3は、図2に示す地図記憶部62の記憶内容を示す図である。地図記憶部62に記憶される地図情報は、例えば図3に示すようになっている。すなわち、地図情報は、交差点やジャンクションなどの分岐が存在するノードNや道路の屈曲を描画するための補間点Cなどのポイントと、ノードNや補間点Cの間を結ぶリンクLとから、おおよそ構成されている。
【0016】
また、これらのノードNおよび補間点Cを含むポイント並びにリンクLには、それぞれ属性情報が付されている。図4は、ノードNおよび補間点Cを含むポイントおよびリンクLに付される属性情報を示す図であり、(a)は道路種別の属性情報を示し、(b)は車線数の属性情報を示し、(c)はリンク種別の属性情報を示し、(d)は道路形状の属性情報を示し、(e)はポイントについての属性情報を示している。
【0017】
リンクLには、図4(a)〜(d)に示す道路種別、車線数、リンク種別、道路形状の属性情報が付されている。ここで、本実施形態では、道路種別の属性情報として、9つの情報が存在する。具体的に道路種別の属性情報は、高速自動車国道(値1)、都市高速道路(値2)、有料道路(値3)、一般国道(値4)、主要地方道(値5)、一般都道府県道(値6)、主要一般道(値7)、一般道(値8)、および細街路(値9)に分類されている。また、車線数の属性情報は、1車線(値1)、2車線(値2)、3車線(値3)、および4車線以上(値4)に分類されている。
【0018】
また、リンク種別の属性情報は、8つに分類されている。すなわち、本線(上下線非分離)リンク(値1)、本線(上下線分離)リンク(値2)、連結路(ジャンクション)リンク(値3)、交差点内リンク(値4)、連結路(ランプ)リンク(値5)、本線と同一路線の測道リンク(値6)、サービスエリア等の測線リンク(値7)、およびロータリーリンク(値8)に分類されている。さらに、道路形状の属性情報は、本線(値1)、高架・橋(値2)、およびトンネル(値3)に分類されている。
【0019】
また、地図上に示されるポイントには、図4(e)に示す属性情報が付される。具体的にポイントには、自車位置(ビット位置0)、補間点(ビット位置1)、ノード(ビット位置2)、信号有り(ビット位置3)、トンネル入口(ビット位置4)、トンネル出口(ビット位置5)、トンネルの中(ビット位置6)、および踏切(ビット位置7)の情報が付されている。
【0020】
再度、図2を参照する。交差点進入判断装置20は、車両情報読取部21と、ナビ情報読取部22と、交差点選択部23と、映像表示設定部24と、カメラ映像切替指令部25とを備えている。
【0021】
車両情報読取部21は、車両情報収集装置50により収集された車両情報を読み取るものである。また、車両情報読取部21は、読み取った車両情報を映像表示設定部24に送信する。ナビ情報読取部22は、ナビゲーション装置60から、自車位置周辺の地図情報や自車位置情報を読み取るものである。また、ナビ情報読取部22は、読み取った地図情報や自車位置情報を交差点選択部23に送信する。交差点選択部23は、ナビ情報読取部22で取得した地図情報から、側方映像の表示対象となる交差点の情報を抽出するものである。この際、交差点選択部23は、自車両前方の交差点について自車両走行道路と交差する道路の属性情報から、その交差点がカメラ10により撮影された側方映像の表示対象となるか否かを判断する。すなわち、交差道路が細街路であるなど見通しが悪い場合などに、交差点選択部23は、交差点を側方映像の表示対象であると判断する。また、交差点選択部23は、交差点に信号機がない場合にその交差点を側方映像の表示対象であると判断してもよい。さらに、交差点選択部23は、側方映像の表示対象となると判断した交差点の情報を映像表示設定部24に送信する。
【0022】
映像表示設定部24は、交差点選択部23により側方映像の表示対象となると判断された交差点間の距離に応じて、側方映像を表示させる際に表示制御装置40において実行される表示処理を異ならせるものである。カメラ映像切替指令部25は、映像表示設定部24の設定結果に応じて表示制御装置40に指令するものである。
【0023】
ここで、映像表示設定部24およびカメラ映像切替指令部25をより詳しく説明する。側方映像の表示対象となると判断された交差点が複数存在し、これら交差点間の距離が短い場合、自車両が1つ目の交差点に差し掛かったときに表示装置30には側方映像が表示され、1つ目の交差点通過後に側方映像が消去されることとなる。その後、自車両が2つ目の交差点に差し掛かると表示装置30には再度側方映像が表示され、2つ目の交差点通過後に再び側方映像が消去されることとなる。このように、側方映像の表示対象となると判断された交差点間の距離が短い場合、側方映像の表示についてオン/オフが連続することとなり、煩わしくなってしまう。よって、映像表示設定部24は、自車両側方映像の表示についてオン/オフが連続して煩わしくならないように表示制御装置40の処理を変更する旨を決定し、カメラ映像切替指令部25は、映像表示設定部24により決定された処理を実行するように、表示制御装置40に指令することとなる。これにより、表示制御装置40は、表示処理を変更して側方映像の表示動作を通常の表示動作と異ならせることとなり、自車両側方映像の表示についてオン/オフが連続して煩わしくならないようにすることができる。
【0024】
なお、交差点進入判断装置20は、以上の機能を備えた独立した1つの演算ユニットとして構成されていてもよく、また例えば、車両情報読取部21、ナビ情報読取部22、交差点選択部23、および映像表示設定部24の機能をナビゲーション装置60内に持たせ、カメラ映像切替指令部25の機能を表示制御装置40内に持たせるなど、複数の装置に分散するように構成されていても良い。
【0025】
カメラ10は、図2に示すように、例えば車両の前部バンパーの左右両端に1つずつ取り付けられている。前部バンパーの右端に取り付けられる第1カメラ10aは、自車両の右側方を撮影するようになっている。また、前部バンパーの左端に取り付けられる第2カメラ10bは、自車両の左側方を撮影するようになっている。
【0026】
表示制御装置40は、カメラ10により撮影された映像を表示装置30に表示させる際の表示処理のプログラムを各種格納している。例えば、表示制御装置40は、交差点に差し掛かると側方映像の表示を行い交差点を通過すると側方映像の表示をオフする通常の表示処理や、側方映像を徐々に表示するフェードイン処理および表示される側方映像を徐々に消去するフェードアウト処理などを記憶している。そして、表示制御装置40は、予め記憶する複数の処理プログラムのうち、交差点進入判断装置20(カメラ映像切替指令部25)によって指令された処理プログラムを読み出し、読み出した処理プログラムを実行する。
【0027】
表示装置30は、例えばメーターフード、センターコンソール、およびクラスターパネルにかけた広範囲を複数の液晶ディスプレイで構成するワイドディスプレイや、センターコンソール部に設置される15インチ以上の大型ディスプレイや、インパネから助手席左端までを一つのディスプレイとしたホリゾンタルモニタなどによって構成されている。側方映像の表示は、ワイドディスプレイを用いた場合、図2の符号Aに示すように、ワイドディスプレイの右側に第1カメラ10aにより撮影された映像を表示し、ワイドディスプレイの左側に第2カメラ10bにより撮影された映像を表示する。また、符号Bに示すように、左右側方の映像を隣接配置して表示するようにしてもよい。
【0028】
次に、第1実施形態に係る車両用表示装置1の動作の概略を説明する。まず、交差点進入判断装置20の各読取部21,22は、車両情報収集装置50およびナビゲーション装置60から各種情報を読み込む。次に、交差点進入判断装置20の交差点選択部23は、自車両走行道路と交差する道路の属性などから、交差点が側方映像の表示対象となるか否かを判断し、表示対象となると判断した交差点を抽出する。
【0029】
その後、映像表示設定部24は、表示対象となる交差点間の距離に応じて、側方映像の表示処理を異ならせる。具体的に、本実施形態に係る表示制御装置40は、通常処理、閾値変更処理、フェードイン処理およびフェードアウト処理の処理プログラムを記憶しており、映像表示設定部24は、交差点間の距離に応じて通常処理を行うか否か、閾値変更処理を行うか否か、フェードイン処理およびフェードアウト処理を行うか否かを決定する。次いで、カメラ映像切替指令部25は、映像表示設定部24により決定された処理を実行するように、表示制御装置40に指令する。
【0030】
そして、表示制御装置40は、カメラ映像切替指令部25の指令に従って表示処理を実行する。また、表示制御装置40は、側方映像の表示対象となる交差点への進入時の車速が所定の閾値以下となる場合に、表示装置30に側方映像を表示させる。交差点への進入時に車速がある程度高い場合、自車両が優先道路等を走行していると考えられるため、側方映像の表示の必要性が少ない。このため、表示制御装置40は、車速がある程度低い場合にのみ、側方映像の表示を行う。
【0031】
ここで、カメラ映像切替指令部25によって閾値変更処理を行うと指令された場合、表示制御装置40は、閾値変更処理を行って表示動作を通常処理実行時と異ならせる。図5は、閾値変更処理の様子を示す図である。交差点間の距離が短い場合、同図に示すように、表示制御装置40は、例えば車速の閾値をVsからVsよりも高いVs’に変更する。ここで、車両は1つ目の交差点進入時に車速を落とし、交差点通過後に加速し、その後2つ目の交差点進入時に再度減速する。このため、2つの連続する交差点を通過する場合、交差点付近では車速が小さく両交差点間において車速が高くなる傾向にある。そして、両交差点間で車速が高くなった場合、上記所定の閾値を上回ってしまうと、側方映像の表示が一度非表示に切り替わり、2つ目の交差点への進入時に側方映像は再度表示され、車両乗員に煩わしさを与える可能性がある。
【0032】
ところが、閾値変更処理によって車速の閾値をVsからVsよりも高いVs’に変更すると、交差点間で車速が高くなった場合に車速の閾値を上回ることが防止される。これにより、映像の切り替わりを防止し、車両乗員に映像切替による煩わしさを与えないようにすることができる。
【0033】
より詳しく説明すると、閾値は図6に示すように変更される。図6は、閾値変更処理の閾値を示す図である。同図に示すように、表示制御装置40は、側方映像の表示対象となると判断された交差点間の距離が短くなるに従って閾値を高く変更する。ここで、交差点間の距離が短いほど側方映像の表示のオン/オフが連続してしまい一層煩雑となる。ところが、本実施形態では、交差点間の距離が短いほど閾値は高くなるため、好適に煩わしさを与えにくくしている。
【0034】
また、カメラ映像切替指令部25によって側方映像を徐々に表示するフェードイン処理および表示される側方映像を徐々に消去するフェードアウト処理を行うと指令された場合、表示制御装置40は、フェードイン処理およびフェードアウト処理によって側方映像の表示および消去を行って、表示動作を通常処理実行時と異ならせる。
【0035】
図7は、フェードイン処理およびフェードアウト処理の詳細を示す図である。同図に示すように、映像表示設定部24は、側方映像の表示対象となると判断された交差点間の距離が所定値未満の場合に、フェードイン処理およびフェードアウト処理を選択する。このため、表示制御装置40は、交差点間の距離が所定値未満の場合にフェードイン処理およびフェードアウト処理を実行することとなる。これにより、交差点間の距離が短い場合に側方映像のオン/オフ切替が緩やかとさせ、車両乗員へ与える煩わしさを一層軽減するようにしている。
【0036】
特に、図7に示すように、表示制御装置40は、交差点間の距離が短くなるに従って、側方映像の表示開始から表示完了までのフェードイン時間、および、側方映像の消去開始から消去完了までのフェードアウト時間を長くする。これにより、交差点間の距離が短くなるほど側方映像のオン/オフ切替を緩やかにさせ、より一層車両乗員へ与える煩わしさを軽減するようにしている。
【0037】
なお、フェードイン時間は、フェードアウト時間より短いことが望ましい。側方映像は、交差点での左右確認の関係から、早めにフェードインさせて車両乗員に提示させる必要があるためである。また、フェードイン時間をフェードアウト時間よりも短く設定することで、図8のようにすることができる。図8は、フェードイン処理およびフェードアウト処理の様子を示す図である。交差点間の距離が短い場合、フェードイン時間をフェードアウト時間より短くすると、交差点Aの通過後に開始したフェードアウト処理が終了する前に、自車両が次の交差点Bに近づきフェードイン処理が開始されることとなる。これにより、画面の変化速度を緩やかにするだけでなく、画面の変化量も少なくすることができる。
【0038】
図9は、図8に示したフェードイン処理およびフェードアウト処理による側方映像の表示例を示す図であり、(a)は自車位置a〜cおよび交差点A,B等を示し、(b)は自車位置aでの側方映像の表示例を示し、(c)は自車位置bでの側方映像の表示例を示し、(d)は自車位置cでの側方映像の表示例を示している。
【0039】
図9(a)および(b)に示すように、交差点間の距離が短い場合、表示制御装置40は、自車両が1つ目の交差点Aを通過した時点(自車位置a)からフェードアウト処理を実行し、映像が徐々に暗くなるようにして側方映像の表示を徐々に消去させる。このフェードアウト処理は、図9(a)に示す中間点Cに到達するまで実行される。
【0040】
そして、表示制御装置40は、自車両が中間点Cに到達した時点(自車位置b)からフェードイン処理を実行し、側方映像を徐々に表示させていく。このとき、フェードイン処理開始時の側方映像は、図9(c)に示すように、完全に非表示となっていない。
【0041】
次いで、表示制御装置40は、自車両が交差点Bに到達するまで(自車位置c)、フェードイン処理を実行する。その後、自車両が交差点Bに到達した時点で、図9(d)に示すように、フェードイン完了となる。
【0042】
なお、フェードイン処理、およびフェードアウト処理については、図9に示すように画面のコントラストを変化させることで、側方映像を徐々に表示したり徐々に消去したりする場合に限らず、例えば、表示の大きさを徐々に大きくしたり小さくしたりするようにしてもよい。すなわち、映像の表示範囲の内側から外側へ向けて側方映像を狭めるなどしたり、表示範囲の中心から周辺へ向けて側方映像の表示を広げるなどしたりしてもよい。
【0043】
次に、第1実施形態に係る車両用表示装置1の詳細動作を説明する。図10は、第1実施形態に係る車両用表示装置1の詳細動作の一例を示す第1のフローチャートである。なお、図10に示す処理は一定時間(例えば2秒)ごとに実行されてもよいし、自車両が一定距離(例えば200m)ごとに実行されてもよいし、自車両が図5(d)に示したノードの属性情報が付されるポイントに接近するごとに実行されてもよい。
【0044】
まず、交差点進入判断装置20は、図3などのノードNや補間点Cなどのポイントデータの数を示す変数i、および側方映像の表示対象となる交差点数を示す変数nを初期化する(ST10)。次に、交差点進入判断装置20は、自車両周辺の地図データを読み出す(ST11)。このとき、交差点進入判断装置20は、自車両の進行方向に近い側から順にポイントおよびリンクLのデータを読み出す。
【0045】
図11は、図10に示したステップST11等の詳細を示す図であり、(a)は自車両の走行道路等の第1の例を示し、(b)は自車両の走行道路等の第2の例を示している。自車両が図11(a)に示す道路を走行する場合、交差点進入判断装置20は、自車両の進行方向に近い順に、リンクL1、ポイントP1、リンクL2、ポイントP2、リンクL3、ポイントP3、リンクL4、ポイントP4の順に、データを読み出す。
【0046】
次に、交差点進入判断装置20は、自車両から、読み出したポイントPまたはリンクLまでの距離Diが、地図データの読み出し範囲を規定する閾値Dth(例えば500m)より小さいか否かを判断する(ST12)。ここで、図11(a)に示す例において、距離D1は、自車両からリンクL1までの距離に該当し、距離D2は、自車両からポイントP1までの距離に該当する。同様に、距離D8は、自車両からポイントP4までの距離に該当する。すなわち、変数iは、リンクL1について「1」とされ、ポイントP1について「2」とされ、同様にポイントP4について「8」とされる。
【0047】
ポイントPまたはリンクLまでの距離Diが閾値Dthより小さいと判断した場合(ST12:YES)、交差点進入判断装置20は、そのポイントPまたはリンクLがノードNに該当するか否かを判断する(ST13)。この際、交差点進入判断装置20は、図4に示す属性情報から、ポイントPまたはリンクLがノードNに該当するか否かを判断する。ここで、ポイントPまたはリンクLがノードNに該当しないと判断した場合(ST13:NO)、処理はステップST17に移行する。
【0048】
一方、ポイントPまたはリンクLがノードNに該当すると判断した場合(ST13:YES)、交差点進入判断装置20は、そのノードNが側方映像の表示対象となる交差点であるか否かを判断する(ST14)。ここで、交差点進入判断装置20は、例えば図4(e)に示す属性情報からノードNに信号機がないことを判断した場合にそのノードNが側方映像の表示対象となる交差点であると判断する。これにより、信号機が無く車両乗員が左右確認をしたいと考えられる交差点を側方映像の表示対象に含めることができる。また、交差点進入判断装置20は、自車走行道路とノードNにおいて交差する道路の道路種別(図4(a)参照)に基づいて、交差する道路が「一般道」よりも主要度が低い場合(値が大きい場合)に、そのノードNが側方映像の表示対象となる交差点であると判断する。これにより、交差道路が細街路であるなど見通しが悪いと考えられる交差点を側方映像の表示対象に含めることができる。さらに、交差点進入判断装置20は、自車両の走行道路の道路種別に基づいて、自車両走行道路が「一般道」よりも主要度が低い場合(値が大きい場合)に、そのノードNが側方映像の表示対象となる交差点であると判断する。これにより、自車両走行道路が細街路であり、自車両が現在走行中の走行道路より車通りが多いと考えられる道路に進入するような交差点を側方映像の表示対象に含めることができる。
【0049】
ここで、ノードNが側方映像の表示対象となる交差点でないと判断した場合(ST14:NO)、処理はステップST17に移行する。一方、ノードNが側方映像の表示対象となる交差点であると判断した場合(ST14:YES)、交差点進入判断装置20は、ステップST12において求めた距離Diを、表示対象となる交差点までの距離Clnとして記憶する(ST15)。次に、交差点進入判断装置20は、変数nをインクリメントする(ST16)。そして、処理はステップST17に移行する。
【0050】
ステップST17において、交差点進入判断装置20は、変数iをインクリメントし(ST17)、処理はステップST11に移行する。すなわち、ステップST12〜ST16までの処理をポイントP1を対象に行っていた場合、次回のステップST12〜ST16では、リンクL2を対象に処理が実行されることとなる。そして、ステップST12において「NO」と判断されるまで、ステップST12〜ST16の処理が繰り返されることとなる。このステップST12〜ST16の処理により、地図情報の読み出し範囲の中から、側方映像の表示対象となる交差点が抽出されることとなる。
【0051】
ここで、交差点進入判断装置20は、上記したように、自車両の進行方向に近い順に、リンクL1に変数「1」を割り当て、ポイントP1に変数「2」を割り当て、その後、ポイントP4に変数「8」を割り当てることとしたが、これは以下の規則に基づいて割り当てられている。
【0052】
図12は、変数iをポイントPおよびリンクLに割り当てる様子を示す図である。まず、自車両がリンクL0を走行しているとする。そして、自車両前方に存在するノードNにおいて、2つの道路(リンクL1,L2)が接続されているとする。ここで、自車両進行方向とリンクL1との角度差はθ1(ほぼ直角)であり、自車両進行方向とリンクL2との角度差はθ1よりも小さいθ2である。
【0053】
この場合、交差点進入判断装置20は、リンクL0に変数「1」を割り当て、ノードNに変数「2」を割り当て、自車両進行方向との角度差が少ないリンクL2に変数「3」を割り当てることとなる。このように、交差点進入判断装置20は、自車両との角度差に基づいて変数iを割り当てていくこととなる。
【0054】
これにより、図11(a)に示す例では、ポイントP1,P2において直進方向が選択されて変数iが割り当てられることとなる。すなわち、ポイントP1,P2において右折方向や左折方向のリンクに変数iが割り当てられることなく、直進方向(θ=0°)であるリンクL2に変数iが割り当てられることとなる。一方、図11(b)に示す例では、リンクL4に変数iが割り当てられず、直進方向であるリンクL5に変数iが割り当てられることとなる。
【0055】
また、交差点進入判断装置20は、上記に代えて、以下のようにして変数iを割り当ててもよい。例えば交差点進入判断装置20は、道路種別の属性情報に基づいて、ノードNにおいて接続するリンクLのうち最も主要度が高いリンクLに変数iを割り当てるようにしてもよい。この方法を用いた場合、図11(b)に示す例では、ポイントP3において直進方向であるリンクL5に変数iが割り当てられず、リンクL5よりも主要度が高いリンクL4に変数iが割り当てられることとなる。
【0056】
また、例えば交差点進入判断装置20は、道路種別の属性情報に基づいて、ノードNにおいて接続するリンクLのうち自車両走行道路と同じ主要度のリンクLに変数iを割り当てるようにしてもよい。
【0057】
ところで、図10のステップST12において、ポイントPまたはリンクLまでの距離Diが閾値Dthより小さくないと判断された場合(ST12:NO)、交差点進入判断装置20は、表示対象となる交差点数nが所定値Nth(例えば4)以上か否かを判断する(ST18)。ここで、表示対象となる交差点数nが所定値Nth以上でないと判断した場合(ST18:NO)、交差点進入判断装置20は、表示対象となる2つ目の交差点までの距離CL2から1つ目の交差点までの距離CL1を減じて、交差点間の距離Dcを求める(ST19)。そして、処理はステップST22に移行する。なお、表示対象となる交差点数が「1」である場合、ステップST19の処理は実行されることなく、処理はステップST22に移行する。
【0058】
一方、表示対象となる交差点数nが所定値Nth以上であると判断した場合(ST18:YES)、交差点進入判断装置20は、表示対象となる所定値Nth番目の交差点までの距離CLNthから1つ目の交差点までの距離CL1を減じて得られた値が、所定距離DNth(例えば100m)より小さいか否かを判断する(ST20)。所定距離DNthより小さいと判断した場合(ST20:YES)、表示対象となる交差点が密集していると言える。このため、交差点進入判断装置20は、各交差点間隔のうち、最小のものを交差点間の距離Dcとする(ST21)。
【0059】
ここで、交差点間の距離Dcをさらに説明する。図13は、図10に示すステップST19およびステップST21における交差点間の距離Dcの算出の詳細を示す図であり、(a)はステップST19における算出の詳細を示し、(b)はステップST21における算出の詳細を示している。
【0060】
図13(a)に示すように、表示対象となる交差点数が2つである場合、交差点進入判断装置20は、単純に両交差点P1,P2の間の距離を求め、これを上記した交差点間の距離Dcとする。なお、表示対象となる交差点数が「3」である場合も同様に、自車両に近い側の2つの交差点P1,P2の間の距離を求め、これを上記した交差点間の距離Dcとする。
【0061】
これに対し、図13(b)に示すように、表示対象となる交差点数が所定値Nth以上(例えば4つ)であり、しかもこれらの交差点が所定距離DNthに密集している場合、交差点進入判断装置20は、交差点P1,P2の間の距離、交差点P2,P3の間の距離、および交差点P3,P4の間の距離を求めて、これらのうち最小のものを交差点間の距離Dcとする。なお、図10のステップST18において所定値Nthは「4」であり、図13(b)では交差点数が4つである例を示しているが、これに限らず、交差点数が3つ以上であれば、各交差点間隔のうち最小のものを交差点間の距離Dcとしてもよい。
【0062】
再度、図10を参照する。交差点進入判断装置20は、交差点間の距離Dcが求められた場合、すなわち、自車両前方に表示対象となる交差点が少なくとも2つ以上存在した場合には、閾値変更処理を行う旨を表示制御装置40に指令し、表示制御装置40は閾値変更処理を実行する(ST22)。これにより、例えば図5および図6に示したように、車速の閾値が変更されて側方映像の表示動作が通常処理時と異なることとなる。そして、図10に示す処理は終了する。
【0063】
また、交差点進入判断装置20は、交差点間の距離Dcが求められていない場合、すなわち、自車両前方に表示対象となる交差点が複数存在しない場合には、閾値変更処理を行う旨を指令しない。これにより、表示制御装置40は閾値変更処理を実行しないこととなる。そして、図10に示す処理は終了する。
【0064】
なお、図10に示す処理では、交差点間の距離Dcを求め、この距離Dcに応じて閾値を変更するが、特に交差点間の距離Dcに限らず、自車両の車速を用いてもよいし、交差点までの到達時間Tc〔s〕を用いてもよい。ここで、到達時間Tcは、車速Vとした場合、Tc=CL1〔m〕/V〔m/s〕で表すことができる。さらに、上記閾値は1つに限らず、複数設定するようにしてもよいし、閾値にヒステリシスを持たせるようにしてもよい。
【0065】
次に、第1実施形態に係る車両用表示装置1において、図10に示す処理と並行して実行される処理を説明する。図14は、第1実施形態に係る車両用表示装置1の詳細動作の一例を示す第2のフローチャートである。なお、図14に示す処理は一定時間(例えば100m秒)ごとに繰り返し実行されるものとする。
【0066】
まず、交差点進入判断装置20は、次の表示対象となる交差点までの距離dcを演算する(ST30)。このとき、交差点進入判断装置20は、図10に示すステップST15において求めた距離CL1を用いて距離dcを算出する。すなわち、交差点進入判断装置20は、距離CL1と、距離CL1を求めてからの経過時間と、自車両の車速とから、次の交差点までの距離dcを算出する。
【0067】
次に、交差点進入判断装置20は、次の交差点までの距離dcが所定距離Dth(例えば50m)未満であるか否かを判断する(ST31)。次の交差点までの距離dcが所定距離Dth未満であると判断した場合(ST31:YES)、交差点進入判断装置20は、車速が図10のステップST22において得られた閾値以下であるかを判断する(ST32)。ここで、閾値以下であると判断した場合(ST32:YES)、交差点進入判断装置20は、変数SCに「1」を代入し、処理はステップST37に移行する。なお、変数SCの初期値は「0」である。
【0068】
一方、交差点進入判断装置20は、車速が閾値以下でないと判断した場合(ST32:NO)、交差点進入判断装置20は、車速が閾値を超えるか否かを判断する(ST34)。車速が閾値を超えると判断した場合(ST34:YES)、交差点進入判断装置20は、変数SCに「2」を代入し、処理はステップST37に移行する。一方、車速が閾値を超えないと判断した場合(ST34:NO)、エラー等と考えられるため、変数SCに数値が代入されることなく、処理はステップST37に移行する。
【0069】
また、次の交差点までの距離dcが所定距離Dth未満でないと判断した場合(ST31:NO)、交差点進入判断装置20は、変数SCに「2」を代入し、処理はステップST37に移行する。
【0070】
ステップST37において、交差点進入判断装置20は、変数SCが「0」であるか「1」であるか「2」であるか判断する(ST37)。ここで、変数SCが「1」であると判断した場合(ST37:1)、交差点進入判断装置20は、フェードイン処理を行う旨を表示制御装置40に指令し、表示制御装置40はフェードイン処理を実行する(ST38)。そして、処理はステップST40に移行する。なお、フェードイン処理でのフェードイン時間は、図10のステップST19,ST21において求められた交差点間の距離Dcに基づいて決定されることとなる。
【0071】
また、変数SCが「2」であると判断した場合(ST37:2)、交差点進入判断装置20は、フェードアウト処理を行う旨を表示制御装置40に指令し、表示制御装置40はフェードアウト処理を実行する(ST39)。そして、処理はステップST40に移行する。なお、フェードアウト処理でのフェードアウト時間は、図10のステップST19,ST21において求められた交差点間の距離Dcに基づいて決定されることとなる。
【0072】
さらに、変数SCが「0」であると判断した場合(ST37:0)、交差点進入判断装置20は、フェードイン処理およびフェードアウト処理を行わないと判断し、表示制御装置40にフェードイン処理およびフェードアウト処理の実行を指令することなく、処理はステップST40に移行する。
【0073】
ステップST40において、交差点進入判断装置20は、処理終了か否かを判断する(ST40)。すなわち、交差点進入判断装置20は、ステップST38またはST39において実行を開始したフェードイン処理またはフェードアウト処理が終了したか否かを判断する。ここで、フェードイン処理またはフェードアウト処理が終了したと判断した場合(ST40:YES)、交差点進入判断装置20は、変数SCに「0」を代入し、図14に示す処理は終了する。また、フェードイン処理またはフェードアウト処理が終了していないと判断した場合(ST40:NO)、交差点進入判断装置20は変数SCに「0」を代入することなく、図14に示す処理は終了する。
【0074】
このようにして、第1実施形態に係る車両用表示装置1によれば、自車両前方に交差点が複数存在する場合、それら交差点間の距離Dcに応じて、表示処理を変更して側方映像の表示動作を異ならせる。このため、例えば交差点間の距離Dcが近い場合には、自車両側方映像の表示についてオン/オフが連続しないように表示処理を変更することが可能となる。従って、車両乗員へ与える煩わしさを軽減することが可能な車両用表示装置1を提供することができる。
【0075】
また、表示制御装置40は、自車両の車速が所定の閾値以下となる場合に側方映像を表示させる構成となっており、所定の閾値は、側方映像の表示対象となると判断された交差点間の距離Dcが短くなるに従って高くされる。ここで、車両は交差点進入前に速度を落とし、交差点通過後に加速し、次の交差点に差し掛かるときには減速する。このため、自車両の車速が所定の閾値以下となる場合に側方映像を表示させる構成では、最初の交差点進入の際に側方映像が表示され、交差点通過後の加速により一度非表示となり、その後、次の交差点進入時に再度側方映像が表示されてしまう。すなわち、自車両側方映像の表示についてオン/オフが連続してしまう。ところが、所定の閾値は、交差点間の距離Dcが短くなるほど高くなるため、自車両が最初の交差点を通過した後に加速したとしても非表示となり難くなる。特に、交差点間の距離Dcが短いほどオン/オフが連続して一層煩雑となるが、交差点間の距離Dcが短いほど閾値は高くなるため、煩雑さが一層抑えられる。従って、車両乗員へ与える煩わしさを一層軽減することができる。
【0076】
また、自車両前方の所定距離Dth内に、側方映像の表示対象となると判断された交差点が3つ以上存在する場合、それら交差点間の距離のうち最小のものを基準に、表示処理を変更する。このため、例えば側方映像の表示対象となる交差点が3つ連続する場合などに、交差点間の距離のうち長い方が基準となって、自車両が交差点間の距離のうち短い方の走行にあたり、オン/オフによる切替が目立ってしまうことを防止することができる。また、距離のうち長い方と短い方とに応じたそれぞれの処理を行うことにより処理負荷の増加を抑制することができる。従って、車両乗員へ与える煩わしさを一層軽減すると共に、処理負荷を抑えることができる。
【0077】
また、側方映像の表示対象となると判断された交差点間の距離Dcが所定値未満の場合に、表示処理を通常処理からフェードイン処理およびフェードアウト処理に変更するため、交差点間の距離が短い場合に側方映像のオン/オフ切替が緩やかとなる。従って、車両乗員へ与える煩わしさを一層軽減することができる。
【0078】
また、側方映像の表示対象となると判断された交差点間の距離Dcが短くなるに従って、側方映像の表示開始から表示完了までのフェードイン時間、および、側方映像の消去開始から消去完了までのフェードアウト時間を長くする。このため、交差点間の距離が短くなるほど側方映像のオン/オフ切替が緩やかとなり、より一層車両乗員へ与える煩わしさを軽減することができる。
【0079】
なお、第1実施形態では、側方映像の表示対象となると判断された交差点間の距離Dcに応じてフェードイン処理およびフェードアウト処理を変更するようにしてもよい。例えば、交差点間の距離Dcに応じて、図9に示すように画面のコントラストを変化させることでフェードインおよびフェードアウトを行う処理から、表示の大きさを徐々に大きくしたり小さくしたりすることでフェードインおよびフェードアウトを行う処理に変更するようにしてもよい。これにより、一層多彩な表示方法を実現し、一層車両乗員へ与える煩わしさを軽減することが可能な車両用表示装置を提供することができる。
【0080】
次に、本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態に係る車両用表示装置2は、第1実施形態のものと同様であるが、処理内容が異なっている。以下、第1実施形態との相違点を説明する。
【0081】
第2実施形態に係る表示制御装置40は、閾値変更処理、フェードイン処理およびフェードアウト処理に加えて、レイアウト固定処理、および継続表示処理のプログラムを記憶し実行可能となっている。
【0082】
表示制御装置40は、通常処理を実行する場合、自車両に近い側の交差点通過後に表示情報を全消去するが、レイアウト固定処理を実行する場合、自車両に近い側の交差点通過後に側方映像を消去し、自車両に近い側の交差点通過の際に表示していた側方映像以外の表示の少なくとも1つについて消去せずに継続表示させる。これにより、側方映像についてオン/オフ切替は行われるものの、側方映像以外の表示のいずれかについては保持されるため、表示全体として切替が目立ちにくくなる。
【0083】
より詳しく説明すると、上記の側方映像以外の表示の少なくとも1つとは表示枠である。すなわち、第2実施形態において表示制御装置40は、レイアウト固定処理により、自車両に近い側の交差点通過進入時に側方映像を表示枠(所定枠)内に収めて表示枠と共に表示させ、自車両に近い側の交差点通過後に側方映像を消去し表示枠を消去せずに継続表示させる。これにより、側方映像についてのオン/オフ切替は行われるものの、側方映像を表示させるための枠については保持されるため、切替が目立ちにくくなる。さらに、枠を表示していることから、再度側方映像が表示されることを車両乗員に示唆することができる。従って、車両乗員へ与える煩わしさを一層軽減しつつも、今後の表示示唆を行うことができる。
【0084】
なお、表示制御装置40は、表示対象となる交差点間の距離に応じて表示枠の表示を変更するようにしてもよい。すなわち、最初の交差点通過後に表示枠を継続表示させるのに代えて、表示対象となる交差点間の距離に応じて、表示枠をフェードアウトさせつつ最初の交差点から次の交差点まで表示枠を表示させるようにしてもよい。また、フェードアウトに限らず、最初の交差点通過後に表示枠の色を変更するなどの処理を加えてもよい。
【0085】
さらに、表示制御装置40は、通常処理を実行する場合、自車両に近い側の交差点通過後に表示情報を全消去するが、継続表示処理を実行する場合、自車両に近い側の交差点通過後に側方映像を消去することなく継続表示させる。これにより、オン/オフ切替を行わずに、車両乗員へ煩わしさを与えないようにすることができる。
【0086】
なお、交差点間の距離が長い場合には通常処理による表示を行っても車両乗員に表示切替による煩わしさを与え難いため、上記のレイアウト固定処理および継続表示処理は、交差点間の距離が短い場合(交差点間の距離が所定値未満の場合)に、実行されることは言うまでもない。
【0087】
次に、第2実施形態に係る車両用表示装置2の動作を説明する。図15は、レイアウト固定処理による側方映像の表示例を示す図であり、(a)は自車位置a,bおよび交差点A,B等を示し、(b)は自車位置aでの側方映像の表示例を示し、(c)は自車位置bでの側方映像の表示例を示している。
【0088】
図15(a)および(b)に示すように、交差点間の距離が短い場合、表示制御装置40は、自車両が1つ目の交差点Aを通過した時点(自車位置a)に側方映像の表示を消去させるが、側方映像の表示枠については消去させずに継続表示させる。そして、表示制御装置40は、図15(a)および(c)に示すように、自車両が次の交差点Bに近づいた段階で、側方映像を表示させる。
【0089】
図16は、継続表示処理による側方映像の表示例を示す図であり、(a)は自車位置aおよび交差点A,B等を示し、(b)は自車位置aでの側方映像の表示例を示している。
【0090】
図16(a)および(b)に示すように、交差点間の距離が短い場合、表示制御装置40は、自車両が1つ目の交差点Aを通過した時点(自車位置a)に側方映像の表示を消去させず継続表示させる。そして、表示制御装置40は、交差点bを通過するまで、このままの表示状態を維持する。
【0091】
次に、第2実施形態に係る車両用表示装置2の詳細動作を説明する。図17は、第2実施形態に係る車両用表示装置2の詳細動作の一例を示す第2のフローチャートである。なお、図17に示す処理は一定時間(例えば100m秒)ごとに繰り返し実行されるものとする。また、図17に示すステップST50〜ST56の処理は図14に示したステップST30〜ST36の処理を同様であるため、説明を省略する。
【0092】
ステップST57において、交差点進入判断装置20は、変数SCが「0」であるか「1」であるか「2」であるか判断する(ST57)。ここで、変数SCが「1」であると判断した場合(ST57:1)、交差点進入判断装置20は、フェードイン処理を行う旨を表示制御装置40に指令し、表示制御装置40はフェードイン処理を実行する(ST58)。そして、処理はステップST60に移行する。
【0093】
また、変数SCが「2」であると判断した場合(ST57:2)、交差点進入判断装置20は、レイアウト固定処理を行う旨を表示制御装置40に指令し、表示制御装置40はレイアウト固定処理を実行して表示枠のみの表示をオンとする(ST59)。そして、処理はステップST61に移行する。さらに、変数SCが「0」であると判断した場合(ST57:0)、交差点進入判断装置20は、フェードイン処理およびレイアウト固定処理を行わないと判断し、処理はステップST60に移行する。
【0094】
ステップST60において、交差点進入判断装置20は、処理終了か否かを判断する(ST60)。すなわち、交差点進入判断装置20は、ステップST58において実行を開始したフェードイン処理が終了したか否かを判断する。ここで、フェードイン処理が終了したと判断した場合(ST60:YES)、交差点進入判断装置20は、変数SCに「0」を代入し、図17に示す処理は終了する。また、フェードイン処理が終了していないと判断した場合(ST60:NO)、交差点進入判断装置20は変数SCに「0」を代入することなく、図17に示す処理は終了する。
【0095】
また、第2実施形態に係る車両用表示装置2は以下の処理を実行しても良い。図18は、第2実施形態に係る車両用表示装置2の他の詳細動作例を示す第2のフローチャートである。なお、図18に示す処理は一定時間(例えば100m秒)ごとに繰り返し実行されるものとする。また、図18に示すステップST70〜ST78,ST80,ST81の処理は図17に示したステップST50〜ST58,ST60,ST61の処理を同様であるため、説明を省略する。
【0096】
図18に示すように、この例において交差点進入判断装置20は、変数SCが「2」であると判断した場合(ST57:2)、継続表示処理を行う旨を表示制御装置40に指令し、表示制御装置40は継続表示処理を実行する(ST59)。これにより、交差点通過後も側方映像の表示が継続されることとなる。そして、処理はステップST81に移行する。
【0097】
なお、上記の図17では、フェードイン処理とレイアウト固定処理とを組み合わせたフローチャートを説明し、図18では、フェードイン処理と継続表示処理とを組み合わせたフローチャートを説明したが、第2実施形態ではこれに限らず、交差点間の距離に応じて、上記レイアウト固定処理、継続表示処理、フェードイン処理およびフェードアウト処理を使い分けるようにしてもよい。
【0098】
すなわち、表示制御装置40は、交差点間の距離が第1所定値未満の場合、継続表示処理を実行し、該距離が第1所定値以上第2所定値未満である場合、前記フェードイン処理およびフェードアウト処理を実行し、該距離が第2所定値以上第3所定値未満である場合、レイアウト固定処理を実行することが望ましい。ここで、継続表示は、オン/オフ切替が行われずに車両乗員へ煩わしさを与えないようにすることができるものである。また、フェードイン処理等では、側方映像の表示の切替を緩やかにでき、煩わしさを軽減することができる。また、レイアウト固定処理では、側方映像を消去する分だけ、表示の切り替えがやや目立ってくるが、表示枠の表示が切り替わらず煩わしさを軽減することができる。このように、交差点間の距離に応じて各処理使い分けることで、交差点間の距離が短くオン/オフ切替による煩わしさが大きくなると予測される場合に、煩わしさの軽減効果が高い処理を行うことができ、煩わしさの抑制を適切に行うことができる。
【0099】
このようにして、第2実施形態に係る車両用表示装置2によれば、第1実施形態と同様に、車両乗員へ与える煩わしさを軽減することが可能な車両用表示装置2を提供することができる。また、車両乗員へ与える煩わしさを一層軽減することができる。また、車両乗員へ与える煩わしさを一層軽減すると共に、処理負荷を抑えることができる。また、交差点間の距離が短くなるほど側方映像のオン/オフ切替が緩やかとなり、より一層車両乗員へ与える煩わしさを軽減することができる。
【0100】
さらに、第2実施形態によれば、側方映像の表示対象となると判断された交差点間の距離が所定値未満の場合、通常処理からレイアウト固定処理に変更する。これにより、側方映像についてのオン/オフ切替は行われるものの、側方映像以外の表示のいずれかについては保持されるため、表示全体として切替が目立ちにくくなる。従って、車両乗員へ与える煩わしさを一層軽減することができる。
【0101】
また、レイアウト固定処理について、側方映像以外の表示の少なくとも1つは、表示枠である。このため、側方映像についてのオン/オフ切替は行われるものの、側方映像を表示させるための枠については保持されるため、切替が目立ちにくくなる。さらに、枠を表示していることから、再度側方映像が表示されることを車両乗員に示唆することができる。従って、車両乗員へ与える煩わしさを一層軽減しつつも、今後の表示示唆を行うことができる。
【0102】
また、側方映像の表示対象となると判断された交差点間の距離に応じて表示枠の表示処理を変更するようにしてもよい。これにより、例えば表示枠をフェードインおよびフェードアウトさせることなどが可能となる。これにより、さらに一層車両乗員へ与える煩わしさを軽減することが可能な車両用表示装置を提供することができる。
【0103】
また、側方映像の表示対象となると判断された交差点間の距離が所定値未満の場合、通常処理から継続表示処理に変更する。これにより、オン/オフ切替を行わずに、車両乗員へ煩わしさを与えないようにすることができる。
【0104】
また、交差点間の距離に応じて各処理使い分けることとしている。すなわち、側方映像の表示対象となると判断された交差点間の距離が第1所定値未満の場合、継続表示処理を実行し、該距離が第1所定値以上第2所定値未満である場合、フェードイン処理およびフェードアウト処理を実行し、該距離が第2所定値以上第3所定値未満である場合、レイアウト固定処理を実行することとしている。ここで、継続表示は、オン/オフ切替が行われずに車両乗員へ煩わしさを与えないようにすることができるものである。また、フェードイン処理等では、側方映像の表示の切替を緩やかにでき、煩わしさを軽減することができる。また、レイアウト固定処理では、側方映像を消去する分だけ、表示の切り替えがやや目立ってくるが、表示枠の表示が切り替わらず煩わしさを軽減することができる。このように、交差点間の距離に応じて各処理使い分けることで、交差点間の距離が短くオン/オフ切替による煩わしさが大きくなると予測される場合に、煩わしさの軽減効果が高い処理を行うことができ、煩わしさの抑制を適切に行うことができる。
【0105】
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0106】
【図1】本発明の第1実施形態に係る車両用表示装置の構成図である。
【図2】図1に示す車両用表示装置の詳細を示す構成図である。
【図3】図2に示す地図記憶部の記憶内容を示す図である。
【図4】ノードNおよび補間点Cを含むポイントおよびリンクLに付される属性情報を示す図であり、(a)は道路種別の属性情報を示し、(b)は車線数の属性情報を示し、(c)はリンク種別の属性情報を示し、(d)は道路形状の属性情報を示し、(e)はポイントについての属性情報を示している。
【図5】閾値変更処理の様子を示す図である。
【図6】閾値変更処理の閾値を示す図である。
【図7】フェードイン方法およびフェードアウト方法の変更を示す図である。
【図8】フェードイン処理およびフェードアウト処理の様子を示す図である。
【図9】図8に示したフェードイン処理およびフェードアウト処理による側方映像の表示例を示す図であり、(a)は自車位置a〜cおよび交差点A,B等を示し、(b)は自車位置aでの側方映像の表示例を示し、(c)は自車位置bでの側方映像の表示例を示し、(d)は自車位置cでの側方映像の表示例を示している。
【図10】第1実施形態に係る車両用表示装置の詳細動作の一例を示す第1のフローチャートである。
【図11】図10に示したステップST11等の詳細を示す図であり、(a)は自車両の走行道路等の第1の例を示し、(b)は自車両の走行道路等の第2の例を示している。
【図12】変数iをポイントPおよびリンクLに割り当てる様子を示す図である。
【図13】図10に示すステップST19およびステップST21における交差点間の距離Dcの算出の詳細を示す図であり、(a)はステップST19における算出の詳細を示し、(b)はステップST21における算出の詳細を示している。
【図14】第1実施形態に係る車両用表示装置の詳細動作の一例を示す第2のフローチャートである。
【図15】レイアウト固定処理による側方映像の表示例を示す図であり、(a)は自車位置a,bおよび交差点A,B等を示し、(b)は自車位置aでの側方映像の表示例を示し、(c)は自車位置bでの側方映像の表示例を示している。
【図16】継続表示処理による側方映像の表示例を示す図であり、(a)は自車位置aおよび交差点A,B等を示し、(b)は自車位置aでの側方映像の表示例を示している。
【図17】第2実施形態に係る車両用表示装置の詳細動作の一例を示す第2のフローチャートである。
【図18】第2実施形態に係る車両用表示装置の他の詳細動作例を示す第2のフローチャートである。
【符号の説明】
【0107】
1,2…車両用表示装置
10…カメラ(撮影手段)
20…交差点進入判断装置(交差点進入判断手段)
21…車両情報読取部
22…ナビ情報読取部
23…交差点選択部
24…映像表示設定部
25…カメラ映像切替指令部
30…表示装置(表示手段)
40…表示制御装置(表示制御手段)
50…車両情報収集装置
60…ナビゲーション装置
61…自車位置測定部
62…地図記憶部
63…道路情報取得部
64…インフラ受信器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自車両前側から自車両の側方を撮影可能な撮影手段と、
自車両の交差点への進入を判断する交差点進入判断手段と、
前記交差点進入判断手段により交差点への進入が判断された場合、車両乗員に対して前記撮影手段により撮影された側方映像を表示する表示手段と、
前記表示手段に前記側方映像を表示させる際の表示処理を実行する表示制御手段と、を備え、
前記表示制御手段は、自車両前方に交差点が複数存在する場合、これら交差点間の距離に応じて、表示処理を変更して前記側方映像の表示動作を異ならせる
ことを特徴とする車両用表示装置。
【請求項2】
前記表示制御手段は、交差点進入時に自車両の車速が所定の閾値以下となる場合に前記表示手段に前記側方映像を表示させると共に、前記交差点間の距離が短くなるに従って前記閾値を高く変更する
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用表示装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記側方映像を徐々に表示するフェードイン処理および表示される前記側方映像を徐々に消去するフェードアウト処理によって前記側方映像の表示および消去を行うと共に、前記交差点間の距離に応じて前記フェードイン処理によるフェードイン方法およびフェードアウト処理によるフェードアウト方法を変更する
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用表示装置。
【請求項4】
前記表示制御手段は、前記側方映像を所定枠内に収めて前記所定枠と共に表示させると共に、前記交差点間の距離に応じて前記所定枠についての表示処理を変更する
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用表示装置。
【請求項5】
前記表示制御手段は、自車両前方の所定距離内に交差点が3つ以上存在する場合、それら交差点間の距離のうち最小のものを基準に表示処理を変更する
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用表示装置。
【請求項6】
前記表示制御手段は、前記交差点間の距離が所定値未満の場合、表示処理を、前記側方映像を徐々に表示するフェードイン処理および表示される前記側方映像を徐々に消去するフェードアウト処理に変更する
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用表示装置。
【請求項7】
前記表示制御手段は、前記交差点間の距離が短くなるに従って、前記側方映像の表示開始から表示完了までのフェードイン時間、および、前記側方映像の消去開始から消去完了までのフェードアウト時間を長く変更する
ことを特徴とする請求項6に記載の車両用表示装置。
【請求項8】
前記表示制御手段は、前記交差点間の距離が所定値未満の場合、自車両に近い側の交差点通過後に表示情報を全消去する処理から、自車両に近い側の交差点通過後に前記側方映像を消去し自車両に近い側の交差点通過の際に表示していた前記側方映像以外の表示の少なくとも1つについて消去せずに継続表示させる処理に変更する
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用表示装置。
【請求項9】
前記表示制御手段は、自車両に近い側の交差点通過進入時に前記側方映像を所定枠内に収めて前記所定枠と共に表示させると共に、前記交差点間の距離が所定値未満の場合、自車両に近い側の交差点通過後に表示情報を全消去する処理から、自車両に近い側の交差点通過後に前記側方映像を消去し前記所定枠を消去せずに継続表示させる処理に変更する
ことを特徴とする請求項8に記載の車両用表示装置。
【請求項10】
前記表示制御手段は、前記交差点間の距離が所定値未満の場合、自車両に近い側の交差点通過後に前記側方映像を消去する処理から、前記側方映像を消去することなく継続表示させる処理に変更する
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用表示装置。
【請求項11】
前記表示制御手段は、前記交差点間の距離が第1所定値未満の場合、自車両に近い側の交差点通過後に前記側方映像を消去することなく継続表示させる処理を実行し、該距離が第1所定値以上第2所定値未満である場合、前記側方映像を徐々に表示するフェードイン処理および表示される前記側方映像を徐々に消去するフェードアウト処理を実行し、該距離が第2所定値以上第3所定値未満である場合、自車両に近い側の交差点通過後に、前記側方映像を消去し自車両に近い側の交差点通過の際に表示していた前記側方映像以外の表示の少なくとも1つについて消去せずに継続表示させる処理を実行する
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用表示装置。

【図1】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図17】
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【図18】
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【図2】
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【図9】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2007−210451(P2007−210451A)
【公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−32489(P2006−32489)
【出願日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【出願人】(000003997)日産自動車株式会社 (16,386)
【Fターム(参考)】