治療用化合物
抗線維性活性を示す;置換アントラニル酸シンナモイル化合物またはその誘導体,その類似体,その薬学的に許容しうる塩,およびその代謝産物;ただし,化合物はトラニラストではない。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式1:
【化110】
[式中,基R1,R2,R3,R4,R5,X1,X2,およびX3,および整数mおよびnは,化合物が抗線維性活性を示すように選択され,Tは一重または二重結合であり;
ただし,化合物はトラニラストではない]
の化合物またはその誘導体,その類似体,その薬学的に許容しうる塩,およびその代謝産物。
【請求項2】
式中,R1およびR2は,同じであっても異なっていてもよく,H,NHR6,NR6R7,OR8,ハロゲン,C1−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルケン,C3−C10アルキン,アリール,C5−C20アルカリール,縮合したC5−C20アリールまたはアルカリール,および複素環または縮合環を含む炭化水素鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
R3は,H,C1−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルケン,C3−C10アルキン,アリール,C5−C20アルカリール,および複素環または縮合環を含む炭化水素鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
R4は,H,OH,OR6,NR6およびNR6R7からなる群より選択され;
R5は,H,NHR6,NR6R7,OR8,ハロゲン,C1−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルケン,C3−C10アルキン,アリール,C5−C20アルカリール,縮合したC5−C20アリールまたはアルカリール,および複素環または縮合環を含む炭化水素鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
X1およびX2は,同じであっても異なっていてもよく,単結合,C,O,NおよびSからなる群より選択され;
X3はCまたはNであり;
Tは一重または二重結合であり;
mは0または1の整数であり;
nは0−4の整数であり;
R6およびR7は,同じであっても異なっていてもよく,H,C1−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルケン,C3−C10アルキン,アリール,C5−C20アルカリール,および複素環または縮合環を含む炭化水素鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
R8は,H,C1−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルケン,C3−C10アルキン,アリール,C5−C20アルカリール,および複素環または縮合環を含む炭化水素鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
X3がNであるとき,nは0である,
請求項1記載の化合物またはその誘導体,その類似体,その薬学的に許容しうる塩,またはその代謝産物。
【請求項3】
式2:
【化111】
[式中,
R1およびR2は,同じであっても異なっていてもよく,C1−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルケン,C3−C10アルキンおよび複素環または縮合環を含む鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
X1およびX2は,同じまたは異なり,単結合,O,NおよびSからなる群より選択され;
Tは一重または二重結合であり;
R3は,H,C3−C10アルケン,C3−C10アルキンおよび複素環または縮合環を含む鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
R4は,H,OH,OR6,NHR6およびNR6R7からなる群より選択され;
R5は,H,NHR6,NR6R7,OR8,ハロゲン,C3−C10アルケン,C3−C10アルキンおよび複素環または縮合環から構成される鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
R6およびR7は,同じであっても異なっていてもよく,H,C1−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルケン,C3−C10アルキン,アリール,C5−C20アルカリール,および複素環または縮合環を含む炭化水素鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
R8は,H,C1−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルケン,C3−C10アルキン,アリール,C5−C20アルカリール,および複素環または縮合環を含む炭化水素鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;および
nは0−4の整数であり;
ただし,X1およびX2が両方ともOまたは単結合であり,R1またはR2の一方がC1−C4アルキルであるとき,R1またはR2の他方は,C4−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルキン,または複素環または縮合環を含む鎖であり;および
化合物はトラニラストではない]
の化合物またはその誘導体,その類似体,その薬学的に許容しうる塩およびその代謝産物。
【請求項4】
X1およびX2はOである,請求項3記載の化合物。
【請求項5】
R1またはR2はメチルである,請求項4記載の化合物。
【請求項6】
R3はHである,請求項5記載の化合物。
【請求項7】
R4はOHまたはNHR6である,請求項6記載の化合物。
【請求項8】
R5はHまたはハロゲンである,請求項7記載の化合物。
【請求項9】
R1またはR2は,アルキンまたはトリアゾールを含む鎖である,請求項4記載の化合物。
【請求項10】
R1またはR2は,C3−C8の末端または非末端アルキンである,請求項9記載の化合物。
【請求項11】
アルキンはプロパルギルである,請求項10記載の化合物。
【請求項12】
R1またはR2は,1,4−二置換1,2,3−トリアゾールを含む鎖である,請求項9記載の化合物。
【請求項13】
R1またはR2は,シクロペンチル,シクロヘキシル,シクロペンチルメチルまたはシクロヘキシルメチル基を含む,請求項4記載の化合物。
【請求項14】
式3:
【化112】
[式中,R9またはR10は,同じであっても異なっていてもよく,H,C1−C10アルキル,C3−C8の末端または非末端アルキン,またはシクロペンチル,シクロヘキシル,シクロヘキシルメチルまたはシクロペンチルメチル基からなる群より選択され,
ただし,R1またはR2の一方がC1−C4アルキルであるとき,R1またはR2の他方は,C4−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルキンまたは複素環または縮合環を含む鎖であり,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;および
化合物はトラニラストではない]
の化合物,またはその誘導体,その類似体,その薬学的に許容しうる塩,およびその代謝産物。
【請求項15】
式4または式5:
【化113】
[式中,pは,1−10の整数であり,Rは,HおよびC1−C10アルキルからなる群より選択される]
の化合物またはその誘導体,その類似体,その薬学的に許容しうる塩,およびその代謝産物。
【請求項16】
式6または式7:
【化114】
[式中,Gは,シクロペンチル環,シクロヘキシル環または1,4−二置換1,2,3−トリアゾール環であり;およびqは0−6の整数である]
の化合物またはその誘導体,その類似体,その薬学的に許容しうる塩,およびその代謝産物。
【請求項17】
以下:
【化115】
【化116】
からなる群より選択される請求項1記載の化合物またはその誘導体,その類似体,その薬学的に許容しうる塩,およびその代謝産物。
【請求項18】
以下:
【化117】
【化118】
【化119】
【化120】
からなる群より選択される請求項1記載の化合物またはその誘導体,その類似体,その薬学的に許容しうる塩,およびその代謝産物。
【請求項19】
線維症に関連する疾病または状態を治療するための医薬組成物であって,式1:
【化121】
[式中,基R1,R2,R3,R4,R5,X1,X2,およびX3,および整数mおよびnは,化合物が抗線維性活性を示すよう選択され,Tは一重または二重結合であり;
ただし,化合物はトラニラストではない]
の化合物またはその誘導体,その類似体,その薬学的に許容しうる塩,およびその代謝産物を,薬学的に許容しうる担体,希釈剤または賦形剤とともに含む医薬組成物。
【請求項20】
線維症と関連する疾病または状態を治療するための医薬組成物であって,式2:
【化122】
[式中,
R1およびR2は,同じであっても異なっていてもよく,C1−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルケン,C3−C10アルキンおよび複素環または縮合環を含む鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
X1およびX2は,同じまたは異なり,単結合,O,NおよびSからなる群より選択され;
Tは一重または二重結合であり;
R3は,H,C3−C10アルケン,C3−C10アルキンおよび複素環または縮合環を含む鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
R4は,H,OH,OR6,NHR6またはNR6R7からなる群より選択され;
R5は,H,NHR6,NR6R7,OR8,ハロゲン,C3−C10アルケン,C3−C10アルキンおよび複素環または縮合環から構成される鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
R6およびR7は,同じであっても異なっていてもよく,H,C1−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルケン,C3−C10アルキン,アリール,C5−C20アルカリール,および複素環または縮合環を含む炭化水素鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
R8は,H,C1−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルケン,C3−C10アルキン,アリール,C5−C20アルカリール,および複素環または縮合環を含む炭化水素鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;および
nは0−4の整数であり;
ただし,X1およびX2が両方ともOまたは単結合であり,R1またはR2がC1−C4アルキルであるとき,R1またはR2の他方は,C4−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルキン,または複素環または縮合環を含む鎖であり;および
化合物はトラニラストではない]
の化合物またはその誘導体,その類似体,その薬学的に許容しうる塩およびその代謝産物を,薬学的に許容しうる担体,希釈剤または賦形剤とともに含む医薬組成物。
【請求項21】
炎症または良性もしくは悪性新生物疾病により特徴づけられる疾病または状態を治療するための医薬組成物であって,式1:
【化123】
[式中,基R1,R2,R3,R4,R5,X1,X2,およびX3,および整数mおよびnは,化合物が抗線維性活性を示すよう選択され,Tは一重または二重結合であり;
ただし,化合物はトラニラストではない]
の化合物またはその誘導体,その類似体,その薬学的に許容しうる塩,およびその代謝産物を,薬学的に許容しうる担体,希釈剤または賦形剤とともに含む医薬組成物。
【請求項22】
炎症または良性もしくは悪性新生物疾病により特徴づけられる疾病または状態を治療するための医薬組成物であって,式2:
【化124】
[式中,
R1およびR2は,同じであっても異なっていてもよく,C1−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルケン,C3−C10アルキンおよび複素環または縮合環を含む鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
X1およびX2は,同じまたは異なり,単結合,O,NおよびSからなる群より選択され;
Tは一重または二重結合であり;
R3は,H,C3−C10アルケン,C3−C10アルキンおよび複素環または縮合環を含む鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
R4は,H,OH,OR6,NHR6またはNR6R7からなる群より選択され;
R5は,H,NHR6,NR6R7,OR8,ハロゲン,C3−C10アルケン,C3−C10アルキンおよび複素環または縮合環から構成される鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
R6およびR7は,同じであっても異なっていてもよく,H,C1−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルケン,C3−C10アルキン,アリール,C5−C20アルカリール,および複素環または縮合環を含む炭化水素鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
R8は,H,C1−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルケン,C3−C10アルキン,アリール,C5−C20アルカリール,および複素環または縮合環を含む炭化水素鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;および
nは0−4の整数であり;
ただし,X1およびX2が両方ともOまたは単結合であり,R1またはR2の一方がC1−C4アルキルであるとき,R1またはR2の他方は,C4−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルキン,または複素環または縮合環を含む鎖であり;および
化合物はトラニラストではない]
の化合物またはその誘導体,その類似体,その薬学的に許容しうる塩およびその代謝産物を,薬学的に許容しうる担体,希釈剤または賦形剤とともに含む医薬組成物。
【請求項23】
線維症に関連する疾病または状態を治療する方法であって,そのような治療を必要とする動物,例えばヒトに,請求項20記載の医薬組成物を投与することを含む方法。
【請求項24】
疾病または状態は,線維性皮膚疾患,肺疾病,心臓疾患および腎臓疾患からなる群より選択される,請求項23記載の方法。
【請求項25】
疾病または状態は,糖尿病性心臓疾患または糖尿病性腎臓疾患である,請求項24記載の方法。
【請求項26】
炎症および/または良性もしくは悪性新生物疾病により特徴づけられる疾病または状態を治療する方法であって,そのような治療を必要とする動物,例えばヒトに,請求項22記載の医薬組成物を投与することを含む方法。
【請求項27】
式2:
【化125】
[式中,
R1およびR2は,同じであっても異なっていてもよく,C1−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルケン,C3−C10アルキンおよび複素環または縮合環を含む鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
X1およびX2は,同じまたは異なり,単結合,O,NおよびSからなる群より選択され;
Tは一重または二重結合であり;
R3は,H,C3−C10アルケン,C3−C10アルキンおよび複素環または縮合環を含む鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
R4は,H,OH,OR6,NHR6またはNR6R7からなる群より選択され;
R5は,H,NHR6,NR6R7,OR8,ハロゲン,C3−C10アルキン,および複素環または縮合環から構成される鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
R6およびR7は,同じであっても異なっていてもよく,H,C1−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルケン,C3−C10アルキン,アリール,C5−C20アルカリール,および複素環または縮合環を含む炭化水素鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
R8は,H,C1−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルケン,C3−C10アルキン,アリール,C5−C20アルカリール,および複素環または縮合環を含む炭化水素鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;および
nは0−4の整数であり;
ただし,X1およびX2が両方ともOまたは単結合であり,R1またはR2の一方がC1−C4アルキルであるとき,R1またはR2の他方は,C4−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルキン,または複素環または縮合環を含む鎖であり;および
化合物はトラニラストではない]
の化合物またはその誘導体,その類似体,その薬学的に許容しうる塩およびその代謝産物を製造する方法であって,
ピペリジンにより触媒されるカルボキシアセトアミド安息香酸とベンズアルデヒド誘導体とのクネーフェナーゲル縮合により,置換アントラニル酸シンナモイルをピペリジニウム塩として用意し,そしてスキーム1:
【化126】
にしたがってピペリジニウム塩を対応する遊離酸に変換する,
の各工程を含む方法。
【請求項28】
式2:
【化127】
[式中,
R1およびR2は,同じであっても異なっていてもよく,C1−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルケン,C3−C10アルキンおよび複素環または縮合環を含む鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
X1およびX2は,同じまたは異なり,単結合,O,NおよびSからなる群より選択され;
Tは一重または二重結合であり;
R3は,H,C3−C10アルケン,C3−C10アルキンおよび複素環または縮合環を含む鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
R4は,H,OH,OR6,NHR6またはNR6R7からなる群より選択され;
R5は,H,NHR6,NR6R7,OR8,ハロゲン,C3−C10アルキン,および複素環または縮合環から構成される鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
R6およびR7は,同じであっても異なっていてもよく,H,C1−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルケン,C3−C10アルキン,アリール,C5−C20アルカリール,および複素環または縮合環を含む炭化水素鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
R8は,H,C1−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルケン,C3−C10アルキン,アリール,C5−C20アルカリール,および複素環または縮合環を含む炭化水素鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;および
nは0−4の整数であり;
ただし,X1およびX2が両方ともOまたは単結合であり,R1またはR2の一方がC1−C4アルキルであるとき,R1またはR2の他方は,C4−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルキン,または複素環または縮合環を含む鎖であり;および
化合物はトラニラストではない]
の化合物またはその誘導体,その類似体,その薬学的に許容しうる塩およびその代謝産物を製造する方法であって,
置換桂皮酸を対応する酸塩化物または酸臭化物に変換し,そしてスキーム2:
【化128】
[式中,R11は,H,カルボン酸,エステルまたはアミドからなる群より選択される]
にしたがって,アミノベンズアミドまたはアニリンと縮合させる,
の各工程を含む方法。
【請求項29】
式8または式9:
【化129】
【化130】
[式中,R12はC3−C10の末端または非末端アルキンである]
の化合物を製造する方法であって,
(i) バニリンまたはイソバニリンを塩基の存在下でハロゲン化アルキニルまたはアルキニルスルホネートによりアルキニル化し;そして
(ii) (i)の生成物を2−[(カルボキシアセチル)アミノ]安息香酸と反応させる,
の各工程を含む方法。
【請求項30】
次式:
【化131】
の化合物を製造する方法であって,
(i) バニリンまたはイソバニリンを塩基の存在下でハロゲン化プロパルギルまたはプロパルギルスルホネートによりアルキニル化し;そして
(ii) (i)の生成物を2−[カルボキシアセチル)アミノ]安息香酸と反応させる,
の各工程を含む方法。
【請求項31】
式6または式7:
【化132】
[式中,Gは1,4−二置換1,2,3−トリアゾール環であり;およびqは1−6の整数である]
の化合物を製造する方法であって,
アジドと式4または式5:
【化133】
[式中,RはHであり,pは1−10の整数である]
の化合物とを銅触媒の存在下で反応させることを含む方法。
【請求項1】
式1:
【化110】
[式中,基R1,R2,R3,R4,R5,X1,X2,およびX3,および整数mおよびnは,化合物が抗線維性活性を示すように選択され,Tは一重または二重結合であり;
ただし,化合物はトラニラストではない]
の化合物またはその誘導体,その類似体,その薬学的に許容しうる塩,およびその代謝産物。
【請求項2】
式中,R1およびR2は,同じであっても異なっていてもよく,H,NHR6,NR6R7,OR8,ハロゲン,C1−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルケン,C3−C10アルキン,アリール,C5−C20アルカリール,縮合したC5−C20アリールまたはアルカリール,および複素環または縮合環を含む炭化水素鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
R3は,H,C1−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルケン,C3−C10アルキン,アリール,C5−C20アルカリール,および複素環または縮合環を含む炭化水素鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
R4は,H,OH,OR6,NR6およびNR6R7からなる群より選択され;
R5は,H,NHR6,NR6R7,OR8,ハロゲン,C1−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルケン,C3−C10アルキン,アリール,C5−C20アルカリール,縮合したC5−C20アリールまたはアルカリール,および複素環または縮合環を含む炭化水素鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
X1およびX2は,同じであっても異なっていてもよく,単結合,C,O,NおよびSからなる群より選択され;
X3はCまたはNであり;
Tは一重または二重結合であり;
mは0または1の整数であり;
nは0−4の整数であり;
R6およびR7は,同じであっても異なっていてもよく,H,C1−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルケン,C3−C10アルキン,アリール,C5−C20アルカリール,および複素環または縮合環を含む炭化水素鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
R8は,H,C1−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルケン,C3−C10アルキン,アリール,C5−C20アルカリール,および複素環または縮合環を含む炭化水素鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
X3がNであるとき,nは0である,
請求項1記載の化合物またはその誘導体,その類似体,その薬学的に許容しうる塩,またはその代謝産物。
【請求項3】
式2:
【化111】
[式中,
R1およびR2は,同じであっても異なっていてもよく,C1−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルケン,C3−C10アルキンおよび複素環または縮合環を含む鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
X1およびX2は,同じまたは異なり,単結合,O,NおよびSからなる群より選択され;
Tは一重または二重結合であり;
R3は,H,C3−C10アルケン,C3−C10アルキンおよび複素環または縮合環を含む鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
R4は,H,OH,OR6,NHR6およびNR6R7からなる群より選択され;
R5は,H,NHR6,NR6R7,OR8,ハロゲン,C3−C10アルケン,C3−C10アルキンおよび複素環または縮合環から構成される鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
R6およびR7は,同じであっても異なっていてもよく,H,C1−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルケン,C3−C10アルキン,アリール,C5−C20アルカリール,および複素環または縮合環を含む炭化水素鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
R8は,H,C1−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルケン,C3−C10アルキン,アリール,C5−C20アルカリール,および複素環または縮合環を含む炭化水素鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;および
nは0−4の整数であり;
ただし,X1およびX2が両方ともOまたは単結合であり,R1またはR2の一方がC1−C4アルキルであるとき,R1またはR2の他方は,C4−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルキン,または複素環または縮合環を含む鎖であり;および
化合物はトラニラストではない]
の化合物またはその誘導体,その類似体,その薬学的に許容しうる塩およびその代謝産物。
【請求項4】
X1およびX2はOである,請求項3記載の化合物。
【請求項5】
R1またはR2はメチルである,請求項4記載の化合物。
【請求項6】
R3はHである,請求項5記載の化合物。
【請求項7】
R4はOHまたはNHR6である,請求項6記載の化合物。
【請求項8】
R5はHまたはハロゲンである,請求項7記載の化合物。
【請求項9】
R1またはR2は,アルキンまたはトリアゾールを含む鎖である,請求項4記載の化合物。
【請求項10】
R1またはR2は,C3−C8の末端または非末端アルキンである,請求項9記載の化合物。
【請求項11】
アルキンはプロパルギルである,請求項10記載の化合物。
【請求項12】
R1またはR2は,1,4−二置換1,2,3−トリアゾールを含む鎖である,請求項9記載の化合物。
【請求項13】
R1またはR2は,シクロペンチル,シクロヘキシル,シクロペンチルメチルまたはシクロヘキシルメチル基を含む,請求項4記載の化合物。
【請求項14】
式3:
【化112】
[式中,R9またはR10は,同じであっても異なっていてもよく,H,C1−C10アルキル,C3−C8の末端または非末端アルキン,またはシクロペンチル,シクロヘキシル,シクロヘキシルメチルまたはシクロペンチルメチル基からなる群より選択され,
ただし,R1またはR2の一方がC1−C4アルキルであるとき,R1またはR2の他方は,C4−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルキンまたは複素環または縮合環を含む鎖であり,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;および
化合物はトラニラストではない]
の化合物,またはその誘導体,その類似体,その薬学的に許容しうる塩,およびその代謝産物。
【請求項15】
式4または式5:
【化113】
[式中,pは,1−10の整数であり,Rは,HおよびC1−C10アルキルからなる群より選択される]
の化合物またはその誘導体,その類似体,その薬学的に許容しうる塩,およびその代謝産物。
【請求項16】
式6または式7:
【化114】
[式中,Gは,シクロペンチル環,シクロヘキシル環または1,4−二置換1,2,3−トリアゾール環であり;およびqは0−6の整数である]
の化合物またはその誘導体,その類似体,その薬学的に許容しうる塩,およびその代謝産物。
【請求項17】
以下:
【化115】
【化116】
からなる群より選択される請求項1記載の化合物またはその誘導体,その類似体,その薬学的に許容しうる塩,およびその代謝産物。
【請求項18】
以下:
【化117】
【化118】
【化119】
【化120】
からなる群より選択される請求項1記載の化合物またはその誘導体,その類似体,その薬学的に許容しうる塩,およびその代謝産物。
【請求項19】
線維症に関連する疾病または状態を治療するための医薬組成物であって,式1:
【化121】
[式中,基R1,R2,R3,R4,R5,X1,X2,およびX3,および整数mおよびnは,化合物が抗線維性活性を示すよう選択され,Tは一重または二重結合であり;
ただし,化合物はトラニラストではない]
の化合物またはその誘導体,その類似体,その薬学的に許容しうる塩,およびその代謝産物を,薬学的に許容しうる担体,希釈剤または賦形剤とともに含む医薬組成物。
【請求項20】
線維症と関連する疾病または状態を治療するための医薬組成物であって,式2:
【化122】
[式中,
R1およびR2は,同じであっても異なっていてもよく,C1−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルケン,C3−C10アルキンおよび複素環または縮合環を含む鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
X1およびX2は,同じまたは異なり,単結合,O,NおよびSからなる群より選択され;
Tは一重または二重結合であり;
R3は,H,C3−C10アルケン,C3−C10アルキンおよび複素環または縮合環を含む鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
R4は,H,OH,OR6,NHR6またはNR6R7からなる群より選択され;
R5は,H,NHR6,NR6R7,OR8,ハロゲン,C3−C10アルケン,C3−C10アルキンおよび複素環または縮合環から構成される鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
R6およびR7は,同じであっても異なっていてもよく,H,C1−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルケン,C3−C10アルキン,アリール,C5−C20アルカリール,および複素環または縮合環を含む炭化水素鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
R8は,H,C1−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルケン,C3−C10アルキン,アリール,C5−C20アルカリール,および複素環または縮合環を含む炭化水素鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;および
nは0−4の整数であり;
ただし,X1およびX2が両方ともOまたは単結合であり,R1またはR2がC1−C4アルキルであるとき,R1またはR2の他方は,C4−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルキン,または複素環または縮合環を含む鎖であり;および
化合物はトラニラストではない]
の化合物またはその誘導体,その類似体,その薬学的に許容しうる塩およびその代謝産物を,薬学的に許容しうる担体,希釈剤または賦形剤とともに含む医薬組成物。
【請求項21】
炎症または良性もしくは悪性新生物疾病により特徴づけられる疾病または状態を治療するための医薬組成物であって,式1:
【化123】
[式中,基R1,R2,R3,R4,R5,X1,X2,およびX3,および整数mおよびnは,化合物が抗線維性活性を示すよう選択され,Tは一重または二重結合であり;
ただし,化合物はトラニラストではない]
の化合物またはその誘導体,その類似体,その薬学的に許容しうる塩,およびその代謝産物を,薬学的に許容しうる担体,希釈剤または賦形剤とともに含む医薬組成物。
【請求項22】
炎症または良性もしくは悪性新生物疾病により特徴づけられる疾病または状態を治療するための医薬組成物であって,式2:
【化124】
[式中,
R1およびR2は,同じであっても異なっていてもよく,C1−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルケン,C3−C10アルキンおよび複素環または縮合環を含む鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
X1およびX2は,同じまたは異なり,単結合,O,NおよびSからなる群より選択され;
Tは一重または二重結合であり;
R3は,H,C3−C10アルケン,C3−C10アルキンおよび複素環または縮合環を含む鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
R4は,H,OH,OR6,NHR6またはNR6R7からなる群より選択され;
R5は,H,NHR6,NR6R7,OR8,ハロゲン,C3−C10アルケン,C3−C10アルキンおよび複素環または縮合環から構成される鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
R6およびR7は,同じであっても異なっていてもよく,H,C1−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルケン,C3−C10アルキン,アリール,C5−C20アルカリール,および複素環または縮合環を含む炭化水素鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
R8は,H,C1−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルケン,C3−C10アルキン,アリール,C5−C20アルカリール,および複素環または縮合環を含む炭化水素鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;および
nは0−4の整数であり;
ただし,X1およびX2が両方ともOまたは単結合であり,R1またはR2の一方がC1−C4アルキルであるとき,R1またはR2の他方は,C4−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルキン,または複素環または縮合環を含む鎖であり;および
化合物はトラニラストではない]
の化合物またはその誘導体,その類似体,その薬学的に許容しうる塩およびその代謝産物を,薬学的に許容しうる担体,希釈剤または賦形剤とともに含む医薬組成物。
【請求項23】
線維症に関連する疾病または状態を治療する方法であって,そのような治療を必要とする動物,例えばヒトに,請求項20記載の医薬組成物を投与することを含む方法。
【請求項24】
疾病または状態は,線維性皮膚疾患,肺疾病,心臓疾患および腎臓疾患からなる群より選択される,請求項23記載の方法。
【請求項25】
疾病または状態は,糖尿病性心臓疾患または糖尿病性腎臓疾患である,請求項24記載の方法。
【請求項26】
炎症および/または良性もしくは悪性新生物疾病により特徴づけられる疾病または状態を治療する方法であって,そのような治療を必要とする動物,例えばヒトに,請求項22記載の医薬組成物を投与することを含む方法。
【請求項27】
式2:
【化125】
[式中,
R1およびR2は,同じであっても異なっていてもよく,C1−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルケン,C3−C10アルキンおよび複素環または縮合環を含む鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
X1およびX2は,同じまたは異なり,単結合,O,NおよびSからなる群より選択され;
Tは一重または二重結合であり;
R3は,H,C3−C10アルケン,C3−C10アルキンおよび複素環または縮合環を含む鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
R4は,H,OH,OR6,NHR6またはNR6R7からなる群より選択され;
R5は,H,NHR6,NR6R7,OR8,ハロゲン,C3−C10アルキン,および複素環または縮合環から構成される鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
R6およびR7は,同じであっても異なっていてもよく,H,C1−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルケン,C3−C10アルキン,アリール,C5−C20アルカリール,および複素環または縮合環を含む炭化水素鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
R8は,H,C1−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルケン,C3−C10アルキン,アリール,C5−C20アルカリール,および複素環または縮合環を含む炭化水素鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;および
nは0−4の整数であり;
ただし,X1およびX2が両方ともOまたは単結合であり,R1またはR2の一方がC1−C4アルキルであるとき,R1またはR2の他方は,C4−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルキン,または複素環または縮合環を含む鎖であり;および
化合物はトラニラストではない]
の化合物またはその誘導体,その類似体,その薬学的に許容しうる塩およびその代謝産物を製造する方法であって,
ピペリジンにより触媒されるカルボキシアセトアミド安息香酸とベンズアルデヒド誘導体とのクネーフェナーゲル縮合により,置換アントラニル酸シンナモイルをピペリジニウム塩として用意し,そしてスキーム1:
【化126】
にしたがってピペリジニウム塩を対応する遊離酸に変換する,
の各工程を含む方法。
【請求項28】
式2:
【化127】
[式中,
R1およびR2は,同じであっても異なっていてもよく,C1−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルケン,C3−C10アルキンおよび複素環または縮合環を含む鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
X1およびX2は,同じまたは異なり,単結合,O,NおよびSからなる群より選択され;
Tは一重または二重結合であり;
R3は,H,C3−C10アルケン,C3−C10アルキンおよび複素環または縮合環を含む鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
R4は,H,OH,OR6,NHR6またはNR6R7からなる群より選択され;
R5は,H,NHR6,NR6R7,OR8,ハロゲン,C3−C10アルキン,および複素環または縮合環から構成される鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
R6およびR7は,同じであっても異なっていてもよく,H,C1−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルケン,C3−C10アルキン,アリール,C5−C20アルカリール,および複素環または縮合環を含む炭化水素鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;
R8は,H,C1−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルケン,C3−C10アルキン,アリール,C5−C20アルカリール,および複素環または縮合環を含む炭化水素鎖からなる群より選択され,これらはいずれも任意に置換されていてもよく;および
nは0−4の整数であり;
ただし,X1およびX2が両方ともOまたは単結合であり,R1またはR2の一方がC1−C4アルキルであるとき,R1またはR2の他方は,C4−C10アルキル,C3−C10シクロアルキル,C3−C10シクロアルキルメチル,C3−C10アルキン,または複素環または縮合環を含む鎖であり;および
化合物はトラニラストではない]
の化合物またはその誘導体,その類似体,その薬学的に許容しうる塩およびその代謝産物を製造する方法であって,
置換桂皮酸を対応する酸塩化物または酸臭化物に変換し,そしてスキーム2:
【化128】
[式中,R11は,H,カルボン酸,エステルまたはアミドからなる群より選択される]
にしたがって,アミノベンズアミドまたはアニリンと縮合させる,
の各工程を含む方法。
【請求項29】
式8または式9:
【化129】
【化130】
[式中,R12はC3−C10の末端または非末端アルキンである]
の化合物を製造する方法であって,
(i) バニリンまたはイソバニリンを塩基の存在下でハロゲン化アルキニルまたはアルキニルスルホネートによりアルキニル化し;そして
(ii) (i)の生成物を2−[(カルボキシアセチル)アミノ]安息香酸と反応させる,
の各工程を含む方法。
【請求項30】
次式:
【化131】
の化合物を製造する方法であって,
(i) バニリンまたはイソバニリンを塩基の存在下でハロゲン化プロパルギルまたはプロパルギルスルホネートによりアルキニル化し;そして
(ii) (i)の生成物を2−[カルボキシアセチル)アミノ]安息香酸と反応させる,
の各工程を含む方法。
【請求項31】
式6または式7:
【化132】
[式中,Gは1,4−二置換1,2,3−トリアゾール環であり;およびqは1−6の整数である]
の化合物を製造する方法であって,
アジドと式4または式5:
【化133】
[式中,RはHであり,pは1−10の整数である]
の化合物とを銅触媒の存在下で反応させることを含む方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【公表番号】特表2009−541363(P2009−541363A)
【公表日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−516828(P2009−516828)
【出願日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際出願番号】PCT/AU2007/000934
【国際公開番号】WO2008/003141
【国際公開日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願人】(509005454)フィブロテック セラピューティクス プロプライエタリー リミテッド (3)
【出願人】(507170262)ザ ユニバーシティー オブ メルボルン (8)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際出願番号】PCT/AU2007/000934
【国際公開番号】WO2008/003141
【国際公開日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願人】(509005454)フィブロテック セラピューティクス プロプライエタリー リミテッド (3)
【出願人】(507170262)ザ ユニバーシティー オブ メルボルン (8)
【Fターム(参考)】
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