説明

薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタの製造方法、薄膜トランジスタアレイ及び画像表示装置

【課題】溶剤乾燥や熱硬化のための熱処理工程を用いずに形成した欠陥の少ない絶縁層を有する薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタの製造方法、薄膜トランジスタアレイ及び画像表示装置を提供すること。
【解決手段】バンプ107と、バンプ107により貫通される層間絶縁層105とを含む薄膜トランジスタにおいて、バンプ107がフッ素化合物を含み、層間絶縁層105がフィルム状ホットメルト接着剤の加熱圧着により形成され、バンプがフッ素化合物を含み、フッ素含有量が、0.01wt%以上5wt%以下であることを特徴とする薄膜トランジスタ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタの製造方法、薄膜トランジスタアレイ及び画像表示装置に関する。特に、欠陥の少ない絶縁層を有する薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタの製造方法、薄膜トランジスタアレイ及び画像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、フレキシブル化、軽量化、低コスト化などの観点から、印刷法で製造することができる有機半導体を用いた薄膜トランジスタの研究が盛んであり、有機ELや電子ペーパなどの駆動回路や電子タグなどへの応用が期待されている。
【0003】
薄膜トランジスタは、導電体、絶縁体、半導体などが積層されたものである。薄膜トランジスタアレイは構造や用途により、層間絶縁層が設けられ、層間絶縁層の上部と下部との導電体の間に電気的接続がとられている。
【0004】
電気的接続をとる方法としては、レーザビア法、プラズマビア法などでビアを形成したあと導電体を充填する方法がある。しかし、薄膜トランジスタの用途がディスプレイ駆動回路(アクティブマトリクス)の場合には、各画素に対応する多数のビアを設ける必要があるため、低コストを目指す印刷製造の試みにおいては、スループットやコストが問題となる。
【0005】
これに対し、非特許文献1では、印刷法で導電性のバンプを形成することで、電気的接続を確保した例が報告されている(非特許文献1参照)。非特許文献1は、電極上に印刷法でバンプを形成した後、絶縁層を塗布形成し、バンプの一部を絶縁層の上部に突出させ、突出部において上部電極との接続を得るというものである。
【0006】
非特許文献1に記載の方法は、アクティブマトリクスの印刷法を用いた製造方法において有望と考えられるが、絶縁材溶液の塗布工程において溶剤を使用するため、作業環境や環境負荷にかかわる問題がある。また、溶剤乾燥や熱硬化のための熱処理工程が必要であり、これに長時間を要する場合がある。さらに、バンプが形成された凹凸表面へ塗布を行うため、絶縁層に塗布ムラや欠陥が生じやすいという問題がある。
【非特許文献1】J.Appl.Phys., vol96,No4,2286(2004)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、溶剤乾燥や熱硬化のための熱処理工程を用いずに形成し、かつ欠陥の少ない絶縁層を有する薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタの製造方法、薄膜トランジスタアレイ及び画像表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の請求項1に係る発明は、バンプと、バンプにより貫通される1層以上の絶縁層とを含む薄膜トランジスタにおいて、バンプが導電性であり、1層以上の絶縁層のうち少なくとも1層が、ホットメルト接着剤からなることを特徴とする薄膜トランジスタとしたものである。
【0009】
本発明の請求項2に係る発明は、バンプがフッ素化合物を含み、フッ素含有量が、0.01wt%以上5wt%以下であることを特徴とする請求項1に記載の薄膜トランジスタとしたものである。
【0010】
本発明の請求項3に係る発明は、バンプにより貫通される1層以上の絶縁層を含む薄膜トランジスタの製造方法において、バンプが導電性であり、1層以上の絶縁層のうち少なくとも1層をフィルム状のホットメルト接着剤を加熱圧着することで形成することを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法としたものである。
【0011】
本発明の請求項4に係る発明は、バンプがフッ素化合物を含み、フッ素含有量が、0.01wt%以上5wt%以下であることを特徴とする請求項3に記載の薄膜トランジスタの製造方法としたものである。
【0012】
本発明の請求項5に係る発明は、バンプを印刷方法で形成することを特徴とする請求項3または4に記載の薄膜トランジスタの製造方法としたものである。
【0013】
本発明の請求項6に係る発明は、印刷方法が凹版印刷法またはスクリーン印刷法であることを特徴とする請求項5に記載の薄膜トランジスタの製造方法としたものである。
【0014】
本発明の請求項7に係る発明は、ホットメルト接着剤からなる絶縁層を形成した後に、絶縁層を研磨する工程を含むことを特徴とする請求項3乃至請求項6のいずれかに記載の薄膜トランジスタの製造方法としたものである。
【0015】
本発明の請求項8に係る発明は、基板と、基板上に形成された複数のゲート電極及び複数のゲート電極に接続されたゲート配線と、複数のゲート電極及び複数のゲート配線の同一層に隔離して形成された複数のキャパシタ電極及び複数のキャパシタ電極に接続された複数のキャパシタ配線と、複数のゲート電極及び複数のゲート配線と複数のキャパシタ電極及び複数のキャパシタ配線とを覆うように形成されたゲート絶縁層と、ゲート絶縁層上に形成された複数のソース電極及び複数のソース電極に接続された複数のソース配線と、複数のソース電極及び複数のソース配線の同一層に隔離して形成された複数のドレイン電極及び複数のドレイン電極に接続された複数の画素電極と、複数の画素電極上に形成された導電性を有する複数のバンプと、複数のソース電極と複数のドレイン電極との間隙に形成された複数の半導体層と、複数の半導体層の全面を覆うように形成された複数の封止層と、複数の封止層の全面を覆うように形成された、ホットメルト接着剤からなる層間絶縁層と、層間絶縁層上に形成され、複数のバンプに接続された上部画素電極と、を備えることを特徴とする薄膜トランジスタアレイとしたものである。
【0016】
本発明の請求項9に係る発明は、基板と、基板上に形成された複数のゲート電極及び複数のゲート電極に接続されたゲート配線と、複数のゲート電極及び複数のゲート配線の同一層に隔離して形成された複数のキャパシタ電極及び複数のキャパシタ電極に接続された複数のキャパシタ配線と、複数のゲート電極及び複数のゲート配線と複数のキャパシタ電極及び複数のキャパシタ配線とを覆うように形成されたゲート絶縁層と、ゲート絶縁層上に形成された複数の半導体層と、複数の半導体層に跨って形成された複数のソース電極及び複数のソース電極に接続された複数のソース配線と、複数の半導体層に跨り、複数のソース電極及び複数のソース配線の同一層に隔離して形成された複数のドレイン電極及び複数のドレイン電極に接続された複数の画素電極と、複数の画素電極上に形成された導電性を有する複数のバンプと、複数の半導体層の全面を覆うように形成された複数の封止層と、複数の封止層の全面を覆うように形成された、ホットメルト接着剤からなる層間絶縁層と、層間絶縁層上に形成され、複数のバンプに接続された上部画素電極と、を備えることを特徴とする薄膜トランジスタアレイとしたものである。
【0017】
本発明の請求項10係る発明は、基板と、基板上に形成された複数のソース電極及び複数のソース電極に接続された複数のソース配線と、複数のソース電極及び複数のソース配線の同一層に隔離して形成された複数のドレイン電極及び複数のドレイン電極に接続された複数の画素電極と、複数の画素電極上に形成された導電性を有する複数のバンプと、複数のソース電極及び複数のドレイン電極の間隙に形成された複数の半導体層と、複数の半導体層と複数のソース電極及び複数のソース配線と複数のドレイン電極及び複数の画素電極とを覆うように塗布法で形成されたゲート絶縁層と、ゲート絶縁層上に形成された複数のゲート電極及び複数のゲート電極に接続されたゲート配線と、複数のゲート電極及び複数のゲート配線の同一層に隔離して形成された複数のキャパシタ電極及び複数のキャパシタ電極に接続されたキャパシタ配線と、複数のゲート電極及び複数のゲート配線と複数のキャパシタ電極及び複数のキャパシタ配線を覆うように形成された、ホットメルト接着剤からなる層間絶縁層と、層間絶縁層上に形成され、複数のバンプに接続された上部画素電極と、を備えることを特徴とする薄膜トランジスタアレイとしたものである。
【0018】
本発明の請求項11に係る発明は、基板と、基板上に形成された複数の半導体層と、複数の半導体層に跨って形成された複数のソース電極及び複数のソース電極に接続されたソース配線と、複数の半導体層に跨り、複数のソース電極及び複数のソース配線の同一層に隔離して形成された複数のドレイン電極及び複数のドレイン電極に接続された複数の画素電極と、複数の画素電極上に形成された導電性を有する複数のバンプと、複数のソース電極及び複数のソース配線と複数のドレイン電極及び複数の画素電極とを覆うように塗布法で形成されたゲート絶縁層と、ゲート絶縁層上に形成された複数のゲート電極及び複数のゲート電極に接続されたゲート配線と、複数のゲート電極及び複数のゲート配線の同一層に隔離して形成された複数のキャパシタ電極及び複数のキャパシタ電極に接続された複数のキャパシタ配線と、複数のゲート電極及び複数のゲート配線と複数のキャパシタ電極及び複数のキャパシタ配線を覆うように形成された、ホットメルト接着剤からなる層間絶縁層と、層間絶縁層上に形成され、複数のバンプに接続された上部画素電極と、を備えることを特徴とする薄膜トランジスタアレイとしたものある。
【0019】
本発明の請求項12に係る発明は、バンプがフッ素化合物を含み、フッ素含有量が0.01wt%以上5wt%以下であることを特徴とする請求項8乃至請求項11のいずれかに記載の薄膜トランジスタアレイとしたものである。
【0020】
本発明の請求項13に係る発明は、ホットメルト接着剤からなる層間絶縁層を、フィルム状のホットメルト接着剤が加熱圧着されることを特徴とする請求項8乃至請求項11のいずれかに記載の薄膜トランジスタアレイとしたものである。
【0021】
本発明の請求項14に係る発明は、バンプが印刷方法で形成されていることを特徴とする請求項13に記載の薄膜トランジスタアレイとしたものである。
【0022】
本発明の請求項15に係る発明は、印刷方法が凹版印刷またはスクリーン印刷であることを特徴とする請求項14に記載の薄膜トランジスタアレイとしたものである。
【0023】
本発明の請求項16に係る発明は、ホットメルト接着剤からなる絶縁層を形成した後に、該絶縁層を研磨する工程を含むことを特徴とする請求項13乃至請求項15のいずれかに薄膜トランジスタアレイとしたものである。
【0024】
本発明の請求項17に係る発明は、請求項8乃至請求項12のいずれかに記載の薄膜トランジスタアレイを備えたことを特徴とする画像表示装置としたものである。
【0025】
本発明の請求項18に係る発明は、画像表示装置が電子ペーパ、液晶ディスプレイまたは有機エレクトロルミネッセンスのいずれかであることを特徴とする請求項17に記載の画像表示装置としたものである。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、溶剤乾燥や熱硬化のための熱処理工程を用いずに形成した欠陥の少ない絶縁層を有する薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタの製造方法、薄膜トランジスタアレイ及び画像表示装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。以下、参照する図面は、説明を判り易くするために縮尺は正確には描かれていない。なお、実施の形態において、同一構成要素には同一符号を付け、実施の形態間において、重複する説明は省略する。
【0028】
(第1の実施の形態)
[ボトムゲート型素子構造]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る薄膜トランジスタアレイとして、ボトムゲート・ボトムコンタクト型薄膜トランジスタアレイ120を示す図である。図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係るボトムゲート・ボトムコンタクト型薄膜トランジスタアレイ120は、基板101、ゲート電極111、ゲート配線112、キャパシタ電極113、キャパシタ配線114、ゲート絶縁層102、ドレイン電極116、画素電極115、ソース電極117、ソース配線118、半導体層103、封止層104、層間絶縁層105、バンプ107、上部画素電極106を備えている。ここで、図1は、4画素領域を示す平面図であるが実際にはもっと複数の薄膜トランジスタをマトリクス状に配置したアレイとして用いられている。
【0029】
図2は、図1に示すボトムゲート・ボトムコンタクト型薄膜トランジスタアレイ120の1画素分を示す概略拡大図である。図3は、図2のa−b間を示す概略断面図である。図4は、図2のc−d間を示す概略断面図である。
【0030】
本発明の実施の形態に係るボトムゲート・ボトムコンタクト型薄膜トランジスタアレイ120は、ホットメルト接着剤からなる層間絶縁層105を備え、画素電極115と上部画素電極106とがバンプ107により接続されている。バンプ107は、ホットメルト接着剤からなる層間絶縁層105を貫通している。
【0031】
バンプ107の導電材料は各種の材料が使用可能であり、例えばC、Ag、Ni、Cu等の導電体の粉末とバインダ樹脂とを含む材料、Au、Ag、Ni、Cu等のコロイド粒子が高濃度で分散した材料、ポリ(エチレンジオキシチオフェン)/ポリスチレンスルホネート(PEDOT/PSS)やポリアニリンなどの高分子材料などが挙げられるが本発明はこれらに限定されるものではない。
【0032】
バンプ107に用いられる材料は、フッ素化合物を含む。バンプ7がフッ素を含むことで、層間絶縁層105の形成において、バンプ107の頂部分が層間絶縁層105より突出しやすくなり、上部画素電極106との導通を確保しやすくなる。
【0033】
バンプ107のフッ素化合物は各種の材料が使用可能であり、例えば各種フッ素樹脂や各種フッ素シラン化合物などが上述の各種導電材料と混合して用いられる。
【0034】
バンプ107のフッ素含有量は、0.01wt%以上5wt%以下が好ましく、より好ましくは0.1wt%以上1wt%以下である。バンプ107のフッ素含有量が0.01wt%未満の場合では、バンプ107の頂部分の突出を促進する効果が得られなくなってしまう。また、一方、バンプ107のフッ素含有量が5wt%を超える場合では、バンプ107の導電性が著しく低下してしまう。
【0035】
バンプ107は各種の方法で形成可能であるが、コストの点で印刷方法が好ましい。印刷方法としては、凸版印刷、凹版印刷、オフセット印刷、インクジェット、スクリーン印刷等が挙げられる。その中でも厚膜形成に適した凹版印刷またはスクリーン印刷がより好ましい。
【0036】
本発明の実施の形態に係る基板101の材料は、耐熱性などを考慮し適宜選択して用いることができる。具体的には、例えば、ソーダライムガラス、石英、シリコンウエハ、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、シクロオレフィンポリマー、ポリイミド、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネート、ポリアリルレートなどを用いることができるが本発明はこれらに限定されるものではない。
【0037】
本発明の実施の形態に係る各種電極(ゲート電極111、キャパシタ電極113、ソース電極117、ドレイン電極116、画素電極115、上部画素電極106)及び配線(ゲート配線112、キャパシタ配線114、ソース配線118)に用いられる材料は、例えばAl、Cr、Au、Ag、Ni、Cu等の金属、ITO等の透明導電膜、ポリ(エチレンジオキシチオフェン)/ポリスチレンスルホネート(PEDOT/PSS)やポリアニリンなどの導電性高分子、Au、Ag、Ni、Cuなどの金属コロイド粒子を分散させた溶液、Agなどの金属粒子を導電材料として用いたペースト等を用いることができるが本発明はこれらに限定されるものではない。各種電極及び配線の形成方法は、例えば真空蒸着法やスパッタリング法などのドライプロセスや、スクリーン印刷法、反転オフセット印刷法、フレキソ印刷法、インクジェット法などの印刷法が挙げられるが本発明はこれらに限定されるものではない。
【0038】
本発明の実施の形態に係るゲート絶縁層102は各種の材料を用いて形成可能であり、SiO、BaxSr(1−x)TiO、BaTixZr(1−x)Oなどの無機系の材料、ポリエステル/メラミン樹脂ペースト、ポリメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール、ポリビニルフェノール、ポリスチレン、シアノエチルプルランなどの有機系の材料を用いることができる。ゲート絶縁層102の形成方法としては、例えば、スピンコート法、ディップコート法、スクリーン印刷法、凸版印刷法、凹版印刷法、平版印刷法、インクジェット法、真空蒸着法及びCVD法等を用いることができる。
【0039】
本発明の実施の形態に係る半導体層103は各種の材料で形成可能であり、ペンタセン、ポリチオフェン、ポリアリルアミン、フルオレンビオチオフェン共重合体などの有機系材料、カーボンナノチューブやフラーレンなどの炭素化合物材料、セレン化カドミウム粒子などの無機系の材料を使用することができる。半導体層103は各種の方法で形成可能であり、スピンコート法、ディップコート法、スクリーン印刷法、凸版印刷法、凹版印刷法、平版印刷法、インクジェット法、真空蒸着法などから適宜選択して用いることができる。
【0040】
本発明の実施の形態に係る封止層104に用いる材料は、半導体層103への影響が小さく、かつ酸素や水の侵入を抑制することができる材料であれば特に限定されるものではない。封止層104の材料としては、例えば、ポリイミド、ポリアミド、ポリエステル、ポリビニルフェノール、ポリビニルアルコール、エポキシ樹脂、ベンゾシクロブテン樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂などを用いることができる。封止層104の形成方法としては、凸版印刷法、反転オフセット印刷法、インクジェット印刷法、スクリーン印刷法、スプレーコート法、スピンコート法等を用いることができる。
【0041】
本発明の実施の形態に係る層間絶縁層105は、ホットメルト接着剤を用いることが好ましい。ホットメルト接着剤とは、室温では固体状でタック性がないが、加熱により液状となり流動性を示し、冷却すると元の固体に戻る性質をもった接着剤である。ホットメルト接着剤の形態としてはバルク状やフィルム状があるが、本発明の実施の形態ではフィルム状のものを用いることが好ましい。フィルム状のホットメルト接着剤とは、フィルム状支持体にホットメルト接着剤を数μm〜数百μmの厚みで塗布形成したものである。
【0042】
ホットメルト接着剤は、ゴム系ホットメルト、オレフィン系ホットメルト、EVA系ホットメルト、アクリル系ホットメルト、ポリアミド系ホットメルト、ポリウレタン系ホットメルトなどの材料が挙げられるが、必要な絶縁性を有する材料であれば特に限定されることなく用いられる。
【0043】
層間絶縁層105の形成方法としては、熱ラミネーションによる加熱圧着が好適に用いられる。熱ラミネーションにおいてホットメルト接着剤が流動することで、バンプ107の頂部分が突出した層間絶縁層105が得られる。ホットメルト接着剤の厚みが層間絶縁層105の厚みに対応するため、ホットメルト接着剤の厚さはバンプ107の高さ以下である必要がある。
【0044】
層間絶縁層105からバンプ107の突出が不十分である場合、層間絶縁層105を研磨する工程が有効である。バンプ107上の層間絶縁層105は周辺部より盛り上がっているため、一般的なプリント基板の研磨方法により、容易に除去することができる。
【0045】
層間絶縁層105にホットメルト接着剤を用いることで、溶剤乾燥や熱硬化のための熱処理工程を用いずに形成でき、バンプ107が層間絶縁層105を突出しても、絶縁性を保つことができるために、画素電極115と上部画素電極106とを、上部が突出したバンプ107を介して電気的接続を確実に得ることができる。
【0046】
本発明の実施の形態に係るボトムゲート・ボトムコンタクト型薄膜トランジスタアレイ120の製造方法は、基板101上にゲート電極111、ゲート配線112、キャパシタ電極113及びキャパシタ配線114を形成する。次に、ゲート電極111、ゲート配線112、キャパシタ電極113及びキャパシタ配線を覆うようにゲート絶縁層102を形成する。次に、ゲート絶縁層102上にソース配線118、ソース電極117、ドレイン電極116、画素電極115を形成する。ここで、ゲート電極111がゲート絶縁層102を挟んでソース電極117、ドレイン電極116に重なるようにする。また、キャパシタ電極113がゲート絶縁層102を挟んで画素電極115に重なるようにする。次に、バンプ107を画素電極115上に形成する。次に、ソース電極117とドレイン電極116との間隙に半導体層103を形成する。次に、半導体層103上に封止層104と層間絶縁層105と上部画素電極106とを形成する。ここで、上部画素電極106はバンプ107に接続されている。本発明の実施の形態に係るボトムゲート・ボトムコンタクト型薄膜トランジスタアレイ120は、複数のゲート電極111に接続された複数のゲート配線112と、複数のキャパシタ電極113に接続された複数のキャパシタ配線114と、複数のソース電極117に接続された複数のソース配線118を用いて薄膜トランジスタをマトリクス状に配置したものである。
【0047】
以上、図1乃至図4を参照してボトムゲート・ボトムコンタクト型薄膜トランジスタアレイ120について説明したが、薄膜トランジスタの素子構造はボトムゲート・トップコンタクト型であってもよい。その場合は、前述のボトムゲート・ボトムコンタクト型薄膜トランジスタアレイ120の製造方法において、ゲート絶縁層102上に半導体層103を形成した後、ソース配線118、ソース電極117、ドレイン電極116、画素電極115を形成し、続いて封止層104以下の部材を形成すればよい。
【0048】
(第2の実施の形態)
[トップゲート型素子構造]
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る薄膜トランジスタアレイとして、トップゲート・ボトムコンタクト型薄膜トランジスタアレイを示す図である。図5に示すように、トップゲート・ボトムコンタクト型薄膜トランジスタアレイ220は、基板201、ゲート電極211、ゲート配線212、キャパシタ電極213、キャパシタ配線214、ゲート絶縁層202、ドレイン電極216、画素電極215、ソース電極217、ソース配線218、半導体層203、層間絶縁層205、バンプ207、上部画素電極206を備えている。ここで、図5は、4画素領域を示す平面図であるが実際にはもっと複数の薄膜トランジスタをマトリクス状に配置したアレイとして用いられている。
【0049】
図6は、図5に示すトップゲート・ボトムコンタクト型薄膜トランジスタアレイ220の1画素分を示す概略拡大図である。図7は、図6のa−b間を示す概略断面図である。図8は、図6のc−d間を示す概略断面図である。
【0050】
本発明の実施の形態に係るトップゲート・ボトムコンタクト型薄膜トランジスタアレイ220は、前述のボトムゲート・ボトムコンタクト型薄膜トランジスタアレイ120と同様に、画素電極215と上部画素電極206とがバンプ207により接続されている。バンプ207は、ゲート絶縁層202及びホットメルト接着剤からなる層間絶縁層205を貫通している。
【0051】
本発明の第2の実施の形態に係るトップゲート・ボトムコンタクト型薄膜トランジスタアレイ220の各種部材は、形成順は異なるが、前述したボトムゲート・ボトムコンタクト型薄膜トランジスタアレイ120の各種部材と同様の材料及び形成方法で作製することができるために説明は省略する。
【0052】
ここで、本発明の第2の実施の形態に係るトップゲート・ボトムコンタクト型薄膜トランジスタアレイ220の製造方法は、具体的に、基板201上にソース配線218、ソース電極217、ドレイン電極216、画素電極215を形成する。次に、バンプ207を画素電極215上に形成する。次に、ソース電極217とドレイン電極216との間隙に半導体層203を形成し、その上にゲート絶縁層202、ゲート電極211、ゲート配線212、キャパシタ電極213及びキャパシタ配線214を形成する。ここで、ゲート電極211がゲート絶縁層202を挟んでソース電極217、ドレイン電極216に重なるようにする。また、キャパシタ電極213がゲート絶縁層202を挟んで画素電極215に重なるようにする。次に、ゲート電極211、ゲート配線212、キャパシタ電極213及びキャパシタ配線214を覆うように、層間絶縁層205と上部画素電極206とを順次形成する。ここで、上部画素電極206はバンプ207に接続されている。本発明の第2の実施の形態に係るトップゲート・ボトムコンタクト型薄膜トランジスタアレイ220は、複数のゲート電極211に接続された複数のゲート配線212と、複数のキャパシタ電極213に接続された複数のキャパシタ配線214と、複数のソース電極217に接続された複数のソース配線218とを用いて薄膜トランジスタをマトリクス状に配置したものである。
【0053】
以上、図5乃至図8を参照してトップゲート・ボトムコンタクト型薄膜トランジスタアレイ220について説明したが、素子構造はトップゲート・トップコンタクト型であってもよい。その場合は、前述のトップゲート・ボトムコンタクト型薄膜トランジスタアレイ220の製造方法において、基材201上に半導体層203を形成した後、ソース配線218、ソース電極217、ドレイン電極216、画素電極215を形成し、画素電極上にバンプ207を形成した後、ゲート絶縁層202以下の部材を形成すればよい。
【0054】
本発明の実施の形態に係る薄膜トランジスタアレイは画像表示装置に用いることができる。画像表示装置としては、例えば電気泳動型ディスプレイ、液晶ディスプレイまたは有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ等に用いることができる。
【実施例1】
【0055】
以下、本発明を実施例を用いて説明する。
【0056】
実施例1は、図1に示すように、画素サイズ500μm×500μm、画素数240×320のボトムゲート・ボトムコンタクト型薄膜トランジスタアレイの製造方法である。
【0057】
まず、基板101として、帝人デュポン製、ポリエチレンナフタレート(PEN)フィルムを準備した。次に、基板101上にナノAgインキを反転オフセット印刷法で印刷した後、180℃−1時間の熱処理を行い、ゲート電極111、ゲート配線112、キャパシタ電極113、キャパシタ配線114を同一層に形成した。
【0058】
次に、ゲート電極111、ゲート配線112、キャパシタ電極113、キャパシタ配線114を覆うように、三菱ガス化学製、商品名「ネオプリム」であるポリイミド溶液をダイコート法で塗布した後、180℃−1時間の熱処理を行い、1μm厚のゲート絶縁層102を形成した。
【0059】
次に、ゲート電極111と同様の材料及び方法で、ソース電極117、ドレイン電極116、ソース配線118、画素電極115を同一層に形成した。
【0060】
次に、画素電極115上に下記に示す組成物をスクリーン印刷した後、180℃−30分の熱処理を行い、高さ15μm、サイズ70μm×70μmのバンプ107を形成した。
【0061】
(組成物)
銀ペースト(住友電気工業製、AGEP301X):98重量部
フッ素シラン(信越化学工業製、KBM7801):2重量部
【0062】
次に、ソース電極117、ドレイン電極116を覆うように、Merck製、商品名「Lisicon SP200」である有機物半導体のテトラリン溶液をディスペンサにより塗布し、100℃−90分の乾燥を行い、半導体層103を形成した。
【0063】
次に、半導体層103の全面を覆うように、旭硝子製、商品名「サイトップ」であるフッ素樹脂をスクリーン印刷した後、90℃−2時間の乾燥を行い、封止層104を形成した。
【0064】
次に、封止層104まで形成した基材の全面を覆うように、膜厚5μmのフィルム状のEVA系ホットメルト接着剤を熱ラミネートし(温度:150℃、線圧:6Kg/cm、速度:20mm/s)、層間絶縁層105を形成した。
【0065】
次に、味の素ファインテクノ製、商品名「CA−42」である銀ペーストをスクリーン印刷し、90℃−30分の熱処理を行い、上部画素電極106を形成し、ボトムゲート・ボトムコンタクト型薄膜トランジスタアレイ120を作製した。
【0066】
作製したボトムゲート・ボトムコンタクト型薄膜トランジスタアレイに、電気泳動方式の電子ペーパ及び対向電極を設け画像表示媒体とし、駆動したところ、表示が可能であった。
【実施例2】
【0067】
実施例2は、図5に示すように、画素サイズ500μm×500μm、画素数240×320のトップゲート・ボトムコンタクト型薄膜トランジスタアレイの製造方法である。
【0068】
まず、実施例1で用いた基板101と同様に、帝人デュポン製、ポリエチレンナフタレート(PEN)フィルムを基板201として準備した。次に、基板201上にナノAgインキを反転オフセット印刷法で印刷した後、180℃−1時間の熱処理を行い、ソース配線218、ソース電極217、ドレイン電極216、画素電極215を同一層に形成した。
【0069】
次に、実施例1と同様に、画素電極215上に下記に示す組成物をスクリーン印刷した後、180℃−30分の熱処理を行い、高さ15μm、サイズ70μm×70μmのバンプ207を形成した。
【0070】
(組成物)
銀ペースト(住友電気工業製、AGEP301X):98重量部
フッ素シラン(信越化学工業製、KBM7801):2重量部
【0071】
次に、実施例1と同様に、ソース電極217、ドレイン電極216を覆うように、Merck製、商品名「Lisicon SP200」である有機物半導体のテトラリン溶液をディスペンサにより塗布し、100℃−90分の乾燥を行い、半導体層203を形成した。
【0072】
次に、実施例1と同様に、半導体層203を覆うように、三菱ガス化学製、商品名「ネオプリム」であるポリイミド溶液をダイコート法で塗布した後、180℃−1時間の熱処理を行い、1μm厚のゲート絶縁層202を形成した。
【0073】
次に、ゲート絶縁層202上にソース電極217と同様の材料及び方法で、ゲート電極211、ゲート配線212、キャパシタ電極213、キャパシタ配線214を同一層に形成した。
【0074】
次に、ゲート電極211、ゲート配線212、キャパシタ電極213及びキャパシタ配線214の全面を覆うように、実施例1と同様に膜厚5μmのフィルム状のEVA系ホットメルト接着剤を熱ラミネートし(温度:150℃、線圧:6Kg/cm、速度:20mm/s)、層間絶縁層205を形成した。次に、層間絶縁層205上に味の素ファインテクノ製、商品名「CA−42」である銀ペーストをスクリーン印刷し、90℃−30分の熱処理を行い、上部画素電極206を形成し、トップゲート・ボトムコンタクト型薄膜トランジスタアレイ220を作製した。
【0075】
作製したトップゲート・ボトムコンタクト型薄膜トランジスタアレイ220に、電気泳動方式の電子ペーパ及び対向電極を設け画像表示媒体とし、駆動したところ、表示が可能であった。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るボトムゲート・ボトムコンタクト型薄膜トランジスタアレイを示す概略平面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る図1の1画素分を示す概略拡大図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る図2のa―b間を示す概略断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る図2のc―d間を示す概略断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るトップゲート・ボトムコンタクト型薄膜トランジスタアレイを示す概略平面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る図5の1画素分を示す概略拡大図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る図6のa―b間を示す概略断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る図6のc―d間を示す概略断面図である。
【符号の説明】
【0077】
101、201…基板、102、202…ゲート絶縁層、103、203…半導体層、104…封止層、105、205…層間絶縁層、106、206…上部画素電極、107、207…バンプ、111、211…ゲート電極、112、212…ゲート配線、113、213…キャパシタ電極、114、214…キャパシタ配線、115、215…画素電極、116、216…ドレイン電極、117、217…ソース電極、118、218…ソース配線、120…ボトムゲート・ボトムコンタクト型薄膜トランジスタアレイ、220…トップゲート・ボトムコンタクト型薄膜トランジスタアレイ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
バンプと、前記バンプにより貫通される1層以上の絶縁層とを含む薄膜トランジスタにおいて、
前記バンプが導電性であり、前記1層以上の絶縁層のうち少なくとも1層が、ホットメルト接着剤からなることを特徴とする薄膜トランジスタ。
【請求項2】
前記バンプがフッ素化合物を含み、フッ素含有量が、0.01wt%以上5wt%以下であることを特徴とする請求項1に記載の薄膜トランジスタ。
【請求項3】
バンプにより貫通される1層以上の絶縁層を含む薄膜トランジスタの製造方法において、
前記バンプが導電性であり、前記1層以上の絶縁層のうち少なくとも1層をフィルム状のホットメルト接着剤を加熱圧着することで形成することを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
【請求項4】
前記バンプがフッ素化合物を含み、フッ素含有量が、0.01wt%以上5wt%以下であることを特徴とする請求項3に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
【請求項5】
前記バンプを印刷方法で形成することを特徴とする請求項3または4に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
【請求項6】
前記印刷方法が凹版印刷法またはスクリーン印刷法であることを特徴とする請求項5に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
【請求項7】
前記ホットメルト接着剤からなる前記絶縁層を形成した後に、前記絶縁層を研磨する工程を含むことを特徴とする請求項3乃至請求項6のいずれかに記載の薄膜トランジスタの製造方法。
【請求項8】
基板と、
前記基板上に形成された複数のゲート電極及び前記複数のゲート電極に接続されたゲート配線と、
前記複数のゲート電極及び前記複数のゲート配線の同一層に隔離して形成された複数のキャパシタ電極及び前記複数のキャパシタ電極に接続された複数のキャパシタ配線と、
前記複数のゲート電極及び前記複数のゲート配線と前記複数のキャパシタ電極及び前記複数のキャパシタ配線とを覆うように形成されたゲート絶縁層と、
前記ゲート絶縁層上に形成された複数のソース電極及び前記複数のソース電極に接続された複数のソース配線と、
前記複数のソース電極及び前記複数のソース配線の同一層に隔離して形成された複数のドレイン電極及び前記複数のドレイン電極に接続された複数の画素電極と、
前記複数の画素電極上に形成された導電性を有する複数のバンプと、前記複数のソース電極と前記複数のドレイン電極との間隙に形成された複数の半導体層と、
前記複数の半導体層の全面を覆うように形成された複数の封止層と、
前記複数の封止層の全面を覆うように形成された、ホットメルト接着剤からなる層間絶縁層と、
前記層間絶縁層上に形成され、前記複数のバンプに接続された上部画素電極と、
を備えることを特徴とする薄膜トランジスタアレイ。
【請求項9】
基板と、
前記基板上に形成された複数のゲート電極及び前記複数のゲート電極に接続されたゲート配線と、
前記複数のゲート電極及び前記複数のゲート配線の同一層に隔離して形成された複数のキャパシタ電極及び前記複数のキャパシタ電極に接続された複数のキャパシタ配線と、
前記複数のゲート電極及び前記複数のゲート配線と前記複数のキャパシタ電極及び前記複数のキャパシタ配線とを覆うように形成されたゲート絶縁層と、
前記ゲート絶縁層上に形成された複数の半導体層と、
前記複数の半導体層に跨って形成された複数のソース電極及び前記複数のソース電極に接続された複数のソース配線と、
前記複数の半導体層に跨り、前記複数のソース電極及び前記複数のソース配線の同一層に隔離して形成された複数のドレイン電極及び前記複数のドレイン電極に接続された複数の画素電極と、
前記複数の画素電極上に形成された導電性を有する複数のバンプと、
前記複数の半導体層の全面を覆うように形成された複数の封止層と、
前記複数の封止層の全面を覆うように形成された、ホットメルト接着剤からなる層間絶縁層と、
前記層間絶縁層上に形成され、前記複数のバンプに接続された上部画素電極と、
を備えることを特徴とする薄膜トランジスタアレイ。
【請求項10】
基板と、
前記基板上に形成された複数のソース電極及び前記複数のソース電極に接続された複数のソース配線と、
前記複数のソース電極及び前記複数のソース配線の同一層に隔離して形成された複数のドレイン電極及び前記複数のドレイン電極に接続された複数の画素電極と、
前記複数の画素電極上に形成された導電性を有する複数のバンプと、
前記複数のソース電極及び前記複数のドレイン電極の間隙に形成された複数の半導体層と、
前記複数の半導体層と前記複数のソース電極及び前記複数のソース配線と前記複数のドレイン電極及び前記複数の画素電極とを覆うように塗布法で形成されたゲート絶縁層と、
前記ゲート絶縁層上に形成された複数のゲート電極及び前記複数のゲート電極に接続されたゲート配線と、
前記複数のゲート電極及び前記複数のゲート配線の同一層に隔離して形成された複数のキャパシタ電極及び前記複数のキャパシタ電極に接続されたキャパシタ配線と、
前記複数のゲート電極及び前記複数のゲート配線と前記複数のキャパシタ電極及び前記複数のキャパシタ配線を覆うように形成された、ホットメルト接着剤からなる層間絶縁層と、
前記層間絶縁層上に形成され、前記複数のバンプに接続された上部画素電極と、
を備えることを特徴とする薄膜トランジスタアレイ。
【請求項11】
基板と、
前記基板上に形成された複数の半導体層と、
前記複数の半導体層に跨って形成された複数のソース電極及び前記複数のソース電極に接続されたソース配線と、
前記複数の半導体層に跨り、前記複数のソース電極及び前記複数のソース配線の同一層に隔離して形成された複数のドレイン電極及び前記複数のドレイン電極に接続された複数の画素電極と、
前記複数の画素電極上に形成された導電性を有する複数のバンプと、
前記複数のソース電極及び前記複数のソース配線と前記複数のドレイン電極及び前記複数の画素電極とを覆うように塗布法で形成されたゲート絶縁層と、
前記ゲート絶縁層上に形成された複数のゲート電極及び前記複数のゲート電極に接続されたゲート配線と、
前記複数のゲート電極及び前記複数のゲート配線の同一層に隔離して形成された複数のキャパシタ電極及び前記複数のキャパシタ電極に接続された複数のキャパシタ配線と、
前記複数のゲート電極及び前記複数のゲート配線と前記複数のキャパシタ電極及び前記複数のキャパシタ配線を覆うように形成された、ホットメルト接着剤からなる層間絶縁層と、
前記層間絶縁層上に形成され、前記複数のバンプに接続された上部画素電極と、
を備えることを特徴とする薄膜トランジスタアレイ。
【請求項12】
前記バンプがフッ素化合物を含み、フッ素含有量が0.01wt%以上5wt%以下であることを特徴とする請求項8乃至請求項11のいずれかに記載の薄膜トランジスタアレイ。
【請求項13】
前記ホットメルト接着剤からなる前記層間絶縁層を、フィルム状の前記ホットメルト接着剤が加熱圧着されることを特徴とする請求項8乃至請求項11のいずれかに記載の薄膜トランジスタアレイ。
【請求項14】
前記バンプが印刷方法で形成されていることを特徴とする請求項13に記載の薄膜トランジスタアレイ。
【請求項15】
前記印刷方法が凹版印刷またはスクリーン印刷であることを特徴とする請求項14に記載の薄膜トランジスタアレイ。
【請求項16】
前記ホットメルト接着剤からなる絶縁層を形成した後に、該絶縁層を研磨する工程を含むことを特徴とする請求項13乃至請求項15のいずれかに薄膜トランジスタアレイ。
【請求項17】
請求項8乃至請求項12のいずれかに記載の薄膜トランジスタアレイを備えたことを特徴とする画像表示装置。
【請求項18】
前記画像表示装置が電子ペーパ、液晶ディスプレイまたは有機エレクトロルミネッセンスのいずれかであることを特徴とする請求項17に記載の画像表示装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−103283(P2010−103283A)
【公開日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−272835(P2008−272835)
【出願日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【出願人】(000003193)凸版印刷株式会社 (10,630)
【Fターム(参考)】