説明

半導体装置およびその製造方法

【課題】pチャネル型の電界効果トランジスタのしきい値電圧を確実に制御して所望の特性が得られる半導体装置と、その製造方法とを提供する。
【解決手段】温度約700〜900℃のもとで施す熱処理に伴い、素子形成領域RPでは、アルミニウム(Al)膜7a中のアルミニウム(Al)がハフニウム酸窒化(HfON)膜6へ拡散することによって、ハフニウム酸窒化(HfON)膜6に元素としてアルミニウム(Al)が添加される。また、チタンアルミニウムナイトライド(TiAlN)膜からなるハードマスク8a中のアルミニウム(Al)とチタン(Ti)とがハフニウム酸窒化(HfON)膜6へ拡散することによって、ハフニウム酸窒化(HfON)膜6に元素としてアルミニウム(Al)とチタン(Ti)とが添加される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は半導体装置およびその製造方法に関し、特に、相補型の電界効果トランジスタを備えた半導体装置と、その製造方法とに関するものである。
【背景技術】
【0002】
1つのチップに複数のロジック回路およびメモリセル等が搭載されているSOC(System On Chip)と称される半導体装置がある。この種の半導体装置では、従来、MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ等の電界効果トランジスタのゲート電極の構造として、シリコン酸窒化膜の上に多結晶シリコン膜を積層させた構造(ゲートスタック)が採用されてきた。
【0003】
近年、半導体装置の微細化に伴うシリコン酸窒化膜(ゲート絶縁膜)の薄膜化に起因するゲートリーク電流を低減し、また、多結晶シリコン膜の空乏化に起因する多結晶シリコン膜とゲート絶縁膜との間の寄生容量をなくすために、ゲートスタックの構造として、シリコン酸窒化膜よりも高い誘電率を有する高誘電率(High-k)ゲート絶縁膜の上に金属膜を積層させた構造(Hkメタルゲート構造)が不可欠とされている。
【0004】
しかしながら、ゲート絶縁膜としてHigh−k膜を適用した電界効果トランジスタでは、そのしきい値電圧(Vth)が高くなるという問題がある。消費電力を低減するためには、しきい値電圧を低くすることが求められる。しきい値電圧を低くするために、nチャネル型の電界効果ランジスタのゲート電極の仕事関数(仕事関数n)とpチャネル型の電界効果トランジスタのゲート電極の仕事関数(仕事関数p)とを互いに異なる値に設定する必要がある。ここで、仕事関数nは、たとえば4.1eVとされ、仕事関数pは5.1eVとされる。このため、nチャネル型の電界効果トランジスタとpチャネル型の電界効果トランジスタとで、互いに材料がそれぞれ異なるHigh-k膜と金属膜とを適用する必要があり、研究開発が盛んに行われている。
【0005】
nチャネル型の電界効果トランジスタでは、High−k膜の上に、たとえば、LaO膜、YO膜あるいはMgO膜等を積層し、ランタン(La)、イットリウム(Y)あるいはマグネシウム(Mg)等をHigh−k膜に拡散(ミキシング)させることによって、仕事関数nを制御する技術が開発されている。一方、pチャネル型の電界効果トランジスタでは、High−k膜の上に、たとえば、AlO膜、TiO膜あるいはTaO膜等を積層し、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)あるいはタンタル(Ta)等をHigh−k膜に拡散(ミキシング)させることによって、仕事関数pを制御する技術が開発されている。
【0006】
なお、この種のゲート電極を開示した文献として、たとえば、非特許文献1および非特許文献2がある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】T.Schram et al., “Novel Process To Pattern selectively Dual Dielectric Capping Layers Using Soft-Mask Only”, 2008 Symposium on VLSI Technology Digest of Technical Papers pp. 44-45. 2008.
【非特許文献2】S. C. Song et al., “Highly manufacturable 45nm LSTP CMOSFETsUsing Novel Dual High-k and Dual Metal Gate CMOS Integration”, 2006 Symposium on VLSI Technology Digest of Technical Papers pp. 16-17. 2006.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上述したHkメタルゲート構造の研究開発の一環でなされたものであり、その目的は、特に、pチャネル型の電界効果トランジスタのしきい値電圧を確実に制御して所望の特性が得られる半導体装置を提供することであり、他の目的はそのような半導体装置の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る半導体装置は、相補型の電界効果トランジスタを備えた半導体装置であって、半導体基板の主表面に形成された、pチャネル型電界効果トランジスタのための第1素子形成領域と、pチャネル型電界効果トランジスタのための第1素子形成領域とnチャネル型電界効果トランジスタのための第2素子形成領域と第1ゲート絶縁膜と第1ゲート電極と第2ゲート絶縁膜と第2ゲート電極とを備えている。第1素子形成領域と第2素子形成領域は半導体基板の主表面に形成されている。第1ゲート絶縁膜は、第1素子形成領域の表面に接触するように形成されている。第1ゲート電極は、第1ゲート絶縁膜の表面に接触するように形成されている。第2ゲート絶縁膜は、第2素子形成領域の表面に接触するように形成されている。第2ゲート電極は、第2ゲート絶縁膜の表面に接触するように形成されている。第1ゲート絶縁膜は、ハフニウム酸窒化(HfON)膜に元素としてアルミニウム(Al)およびチタン(Ti)を添加したハフニウムアルミニウムチタン酸窒化(HfAlTiON)膜である。第2ゲート絶縁膜は、ハフニウム酸窒化(HfON)膜に元素としてランタン(La)を添加したハフニウムランタン酸窒化(HfLaON)膜である。
【0010】
本発明に係る半導体装置の製造方法は、相補型の電界効果トランジスタを備えた半導体装置の製造方法であって、以下の工程を備えている。半導体基板の主表面に、pチャネル型電界効果トランジスタのための第1素子形成領域およびnチャネル型電界効果トランジスタのための第2素子形成領域をそれぞれ形成する。第1素子形成領域および第2素子形成領域の表面に接触するようにハフニウム酸窒化(HfON)膜を形成する。ハフニウム酸窒化(HfON)膜の表面に接触するように、pチャネル型電界効果トランジスタのしきい値電圧を制御する所定の元素としてアルミニウム(Al)を含有する第1所定元素含有膜を形成する。第2素子形成領域に位置する第1所定元素含有膜の部分を露出し、第1素子形成領域に位置する第1元素含有膜の部分を覆う態様で、pチャネル型電界効果トランジスタのしきい値電圧を制御する所定の元素としてアルミニウム(Al)を含有するハードマスクを形成する。ハードマスクをマスクとして加工を施すことにより、第2素子形成領域に位置するハフニウム酸窒化(HfON)膜の部分を露出する。第2素子形成領域に露出したハフニウム酸窒化(HfON)膜の部分およびハードマスクを覆うように、nチャネル型電界効果トランジスタのしきい値電圧を制御する所定の元素としてランタン(La)を含有する第2所定元素含有膜を形成する。熱処理を施すことにより、第1素子形成領域では第1所定元素含有膜からハフニウム酸窒化(HfON)膜へアルミニウム(Al)を添加して第1絶縁膜を形成し、第2素子形成領域では第2所定元素含有膜からハフニウム酸窒化(HfON)膜へランタン(La)を添加して第2絶縁膜を形成する。第1絶縁膜および第2絶縁膜の表面に接触するように所定の金属膜を形成する。金属膜の表面に接触するようにポリシリコン膜を形成する。ポリシリコン膜、金属膜、第1絶縁膜および第2絶縁膜に所定のパターニングを施すことにより、第1素子形成領域では、第1素子形成領域の表面上に第1ゲート絶縁膜を介在させて第1ゲート電極を形成し、第2素子形成領域では、第2素子形成領域の表面上に第2ゲート絶縁膜を介在させて第2ゲート電極を形成する。
【0011】
本発明に係る他の半導体装置の製造方法は、相補型の電界効果トランジスタを備えた半導体装置の製造方法であって、以下の工程を備えている。半導体基板の主表面に、pチャネル型電界効果トランジスタのための第1素子形成領域およびnチャネル型電界効果トランジスタのための第2素子形成領域をそれぞれ形成する。第1素子形成領域および第2素子形成領域の表面に接触するようにハフニウム酸窒化(HfON)膜を形成する。第2素子形成領域に位置するハフニウム酸窒化(HfON)膜の部分を露出し、第1素子形成領域に位置するハフニウム酸窒化(HfON)膜の部分を覆う態様で、pチャネル型電界効果トランジスタのしきい値電圧を制御する所定の元素としてアルミニウム(Al)を含有するハードマスクを形成する。第2素子形成領域に露出したハフニウム酸窒化(HfON)膜の部分およびハードマスクを覆うように、nチャネル型電界効果トランジスタのしきい値電圧を制御する所定の元素としてランタン(La)を含有する所定元素含有膜を形成する。熱処理を施すことにより、第1素子形成領域ではハードマスクからハフニウム酸窒化(HfON)膜へアルミニウム(Al)を添加して第1絶縁膜を形成し、第2素子形成領域では所定元素含有膜からハフニウム酸窒化(HfON)膜へランタン(La)を添加して第2絶縁膜を形成する。第1絶縁膜および第2絶縁膜の表面に接触するように所定の金属膜を形成する。金属膜の表面に接触するようにポリシリコン膜を形成する。ポリシリコン膜、金属膜、第1絶縁膜および第2絶縁膜に所定のパターニングを施すことにより、第1素子形成領域では、第1素子形成領域の表面上に第1ゲート絶縁膜を介在させて第1ゲート電極を形成し、第2素子形成領域では、第2素子形成領域の表面上に第2ゲート絶縁膜を介在させて第2ゲート電極を形成する。
【0012】
本発明に係るさらに他の半導体装置の製造方法は、相補型の電界効果トランジスタを備えた半導体装置の製造方法であって、以下の工程を備えている。半導体基板の主表面に、pチャネル型電界効果トランジスタのための第1素子形成領域およびnチャネル型電界効果トランジスタのための第2素子形成領域をそれぞれ形成する。第1素子形成領域および第2素子形成領域の表面に接触するようにハフニウム酸窒化(HfON)膜を形成する。ハフニウム酸窒化(HfON)膜の表面に接触するように、pチャネル型電界効果トランジスタのしきい値電圧を制御する所定の元素としてアルミニウム(Al)を含有する第1所定元素含有膜を形成する。第1素子形成領域に位置する第1所定元素含有膜の部分を覆うように、元素としてチタン(Ti)と窒素(N)を所定の組成比Rをもって含有するチタンナイトライド(TiN)膜からなるハードマスクを形成する。ハードマスクをマスクとして加工を施すことにより、第2素子形成領域に位置するハフニウム酸窒化(HfON)膜の部分を露出する。第2素子形成領域に露出したハフニウム酸窒化(HfON)膜の部分およびハードマスクを覆うように、nチャネル型電界効果トランジスタのしきい値電圧を制御する所定の元素としてランタン(La)を含有する第2所定元素含有膜を形成する。熱処理を施すことにより、第1素子形成領域では第1所定元素含有膜からハフニウム酸窒化(HfON)膜へアルミニウム(Al)を添加して第1絶縁膜を形成し、第2素子形成領域では第2所定元素含有膜からハフニウム酸窒化(HfON)膜へランタン(La)を添加して第2絶縁膜を形成する。第1絶縁膜および第2絶縁膜の表面に接触するように所定の金属膜を形成する。金属膜の表面に接触するようにポリシリコン膜を形成する。ポリシリコン膜、金属膜、第1絶縁膜および第2絶縁膜に所定のパターニングを施すことにより、第1素子形成領域では、第1素子形成領域の表面上に第1ゲート絶縁膜を介在させて第1ゲート電極を形成し、第2素子形成領域では、第2素子形成領域の表面上に第2ゲート絶縁膜を介在させて第2ゲート電極を形成する。ハードマスクを形成する工程では、組成比Rが、1≦R≦1.1を満たすように形成される。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る半導体装置によれば、ハフニウム酸窒化(HfON)膜へ添加されたアルミニウム(Al)により、pチャネル型の電界効果トランジスタのしきい値電圧を確実に制御することができ、しかも、アルミニウム(Al)を添加することで厚くなった第1ゲート絶縁膜の等価酸化膜厚を、チタン(Ti)を添加することで薄くすることができて、pチャネル型の電界効果トランジスタとして所望の特性を得ることができる。
【0014】
本発明に係る半導体装置の製造方法によれば、元素としてアルミニウム(Al)を含有するハードマスクを適用することで、第1所定元素含有膜中からハードマスクへアルミニウム(Al)が拡散するのが抑制される。これにより、ハードマスクへのアルミニウムの拡散が抑制される分、第1所定元素含有膜中のアルミニウム(Al)が、ハフニウム酸窒化(HfON)膜へ向かって十分に拡散する。また、ハードマスク中のアルミニウム(Al)も、第1所定元素含有膜を経てハフニウム酸窒化(HfON)膜へ拡散する。その結果、pチャネル型の電界効果トランジスタのしきい値電圧を確実に制御することができる。
【0015】
本発明に係る他の半導体装置の製造方法によれば、元素としてアルミニウム(Al)を含有するハードマスクを適用することで、アルミニウム(Al)膜を別途形成することなく、ハードマスク中のアルミニウム(Al)をハフニウム酸窒化(HfON)膜へ拡散させることができる。その結果、pチャネル型の電界効果トランジスタのしきい値電圧を確実に制御することができる。
【0016】
本発明に係るさらに他の半導体装置の製造方法によれば、アルミニウム(Al)膜中のアルミニウム(Al)が、ハフニウム酸窒化(HfON)膜に添加される一方、組成比R(N/Ti)が所定の範囲(1≦R≦1.1)のチタンナイトライド(TiN)膜からなるハードマスクを適用することでハードマスクからハフニウム酸窒化(HfON)膜へ向かって拡散する窒素(N)の量が抑制される。これにより、pチャネル型の電界効果トランジスタのしきい値電圧を確実に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施の形態1に係る半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図である。
【図2】同実施の形態において、図1に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
【図3】同実施の形態において、図2に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
【図4】同実施の形態において、図3に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
【図5】同実施の形態において、図4に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
【図6】同実施の形態において、図5に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
【図7】同実施の形態において、図6に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
【図8】同実施の形態において、図7に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
【図9】同実施の形態において、図8に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
【図10】同実施の形態において、図9に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
【図11】同実施の形態において、図10に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
【図12】同実施の形態において、図11に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
【図13】同実施の形態において、図12に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
【図14】同実施の形態において、図13に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
【図15】比較例に係る半導体装置における、しきい値電圧を制御する元素の拡散の様子を示す断面図である。
【図16】同実施の形態において、pチャネル型の電界効果トランジスタのしきい値電圧を制御する元素の拡散の様子を示す断面図である。
【図17】同実施の形態において、相補型の電界効果トランジスタにおけるゲート絶縁膜とゲート電極の構造を模式的に示す断面図である。
【図18】本発明の実施の形態2に係る半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図である。
【図19】同実施の形態において、図18に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
【図20】同実施の形態において、図19に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
【図21】同実施の形態において、図20に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
【図22】同実施の形態において、図21に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
【図23】同実施の形態において、図22に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
【図24】同実施の形態において、図23に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
【図25】同実施の形態において、図24に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
【図26】同実施の形態において、図25に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
【図27】同実施の形態において、図26に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
【図28】同実施の形態において、図27に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
【図29】同実施の形態において、pチャネル型の電界効果トランジスタのしきい値電圧を制御する元素の拡散の様子を示す断面図である。
【図30】同実施の形態において、相補型の電界効果トランジスタにおけるゲート絶縁膜とゲート電極の構造を模式的に示す断面図である。
【図31】本発明の実施の形態3に係る半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図である。
【図32】同実施の形態において、図31に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
【図33】同実施の形態において、図32に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
【図34】同実施の形態において、図33に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
【図35】同実施の形態において、図34に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
【図36】同実施の形態において、図35に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
【図37】同実施の形態において、図36に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
【図38】同実施の形態において、図37に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
【図39】同実施の形態において、図38に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
【図40】同実施の形態において、図39に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
【図41】同実施の形態において、図40に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
【図42】同実施の形態において、pチャネル型の電界効果トランジスタのしきい値電圧を制御する元素の拡散の様子を示す断面図である。
【図43】同実施の形態において、相補型の電界効果トランジスタにおけるゲート絶縁膜とゲート電極の構造を模式的に示す断面図である。
【図44】本発明の実施の形態4に係る半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図である。
【図45】同実施の形態において、図44に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
【図46】同実施の形態において、図45に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
【図47】同実施の形態において、図46に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
【図48】同実施の形態において、図47に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
【図49】同実施の形態において、図48に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
【図50】同実施の形態において、図49に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
【図51】同実施の形態において、図50に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
【図52】同実施の形態において、図51に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
【図53】同実施の形態において、図52に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
【図54】同実施の形態において、図53に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
【図55】同実施の形態において、ハードマスク中のチタンに対する窒素の組成比と仕事関数との関係を示すグラフである。
【図56】同実施の形態において、pチャネル型の電界効果トランジスタのしきい値電圧を制御する元素の拡散の様子を示す断面図である。
【図57】同実施の形態において、相補型の電界効果トランジスタにおけるゲート絶縁膜とゲート電極の構造を模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
実施の形態1
ここでは、pチャネル型の電界効果トランジスタのしきい値電圧を制御する元素を含有する膜としてアルミニウム(Al)膜を適用した半導体装置について説明する。図1に示すように、まず、半導体基板1の表面における所定の領域に、たとえばSTI(Shallow Trench Isolation)法等によって、素子形成領域を規定する素子分離絶縁膜2が形成される。次に、pチャネル型の電界効果トランジスタが形成される素子形成領域RPに、たとえば、リン(P)あるいは砒素(As)等のn型不純物イオンを注入することにより、n型ウェル3が形成される。一方、nチャネル型の電界効果トランジスタが形成される素子形成領域RNに、たとえば、ボロン(B)等のp型不純物イオンを注入することにより、p型ウェル4が形成される。
【0019】
次に、n型ウェル3およびp型ウェル4の表面に接触するように、たとえば、CVD(Chemical Vapor Deposition)法によりシリコン酸化膜からなる界面層(Inter Layer)5が形成される。次に、図3に示すように、ハフニウム系のHigh−k膜として、ハフニウム酸窒化(HfON)膜6が形成される。次に、図4に示すように、ハフニウム酸窒化(HfON)膜6の表面に接触するように、pチャネル型の電界効果トランジスタのしきい値電圧を制御するための元素を含有した膜として、膜厚約0.5nmのアルミニウム(Al)膜7が形成される。
【0020】
次に、図5に示すように、アルミニウム(Al)膜7の表面に接触するように、膜厚約10nmのチタンアルミニウムナイトライド(TiAlN)膜8が形成される。チタンアルミニウムナイトライド(TiAlN)膜8は、pチャネル型の電界効果トランジスタのゲート絶縁膜とnチャネル型MOSトランジスタのゲート絶縁膜とを形成する際のハードマスクとなり、pチャネル型の電界効果トランジスタのしきい値電圧を制御するための元素としてアルミニウム(Al)を含有する。なお、アルミニウム(Al)膜7とチタンアルミニウムナイトライド(TiAlN)膜8とは、必要に応じて所定の真空処理装置内において一貫して形成することが好ましい。
【0021】
次に、図6に示すように、素子形成領域RPを覆い素子形成領域RNを露出するレジストマスク9が形成される。次に、レジストマスク9をエッチングマスクとして、たとえばウェットエッチング処理を施すことにより、素子形成領域RPに露出するチタンアルミニウムナイトライド(TiAlN)膜8の部分を除去して、ハフニウム酸窒化(HfON)膜6の表面を露出させる。このとき、SPM(Sulfuric acid Hydrogen Peroxide Mix)と称される、硫酸(H2SO4)と過酸化水素水(H22)と混合した薬液を用いることにより、ハフニウム酸窒化(HfON)膜6の表面をエッチングすることなく、チタンアルミニウムナイトライド(TiAlN)膜8の部分だけを実質的に除去することができる。また、必要に応じて、素子形成領域RNに位置するアルミニウム(Al)膜7の部分を除去するウェットエッチング工程を追加してもよい。その後、レジストマスク9を除去することにより、図7に示すように、素子形成領域RPを覆うハードマスク8aが形成される。一方、素子形成領域RNでは、ハフニウム酸窒化(HfON)膜6の表面が露出する。
【0022】
次に、図8に示すように、素子形成領域RNに露出したハフニウム酸窒化(HfON)膜6および素子形成領域RPに位置するハードマスク8aを覆うように、膜厚約0.5nmの酸化ランタン(LaO)膜10が形成される。酸化ランタン(LaO)膜10は、nチャネル型電界効果トランジスタのしきい値電圧を制御するための元素としてランタン(La)を含有する。
【0023】
次に、図9に示すように、温度約700〜900℃のもとで熱処理を施す。熱処理に伴い、素子形成領域RNでは、酸化ランタン(LaO)膜10中のランタン(La)がハフニウム酸窒化(HfON)膜6へ拡散することによって、ハフニウム酸窒化(HfON)膜6に元素としてランタン(La)が添加されて、ハフニウムランタン酸窒化(HfLaON)膜6bが形成される。
【0024】
一方、素子形成領域RPでは、アルミニウム(Al)膜7a中のアルミニウム(Al)がハフニウム酸窒化(HfON)膜6へ拡散することによって、ハフニウム酸窒化(HfON)膜6に元素としてアルミニウム(Al)が添加される。また、チタンアルミニウムナイトライド(TiAlN)膜からなるハードマスク8a中のアルミニウム(Al)とチタン(Ti)とがハフニウム酸窒化(HfON)膜6へ拡散することによって、ハフニウム酸窒化(HfON)膜6に元素としてアルミニウム(Al)とチタン(Ti)とが添加される。
【0025】
なお、このとき、酸化ランタン(LaO)膜10とハフニウム酸窒化(HfON)膜6との間に、チタンアルミニウムナイトライド(TiAlN)膜からなるハードマスク8aが形成されていることで、ランタン(La)がハフニウム酸窒化(HfON)膜6へ拡散することはない。この熱処理に伴う元素の拡散については後で詳しく説明する。こうして、素子形成領域RPでは、ハフニウム酸窒化(HfON)膜6に元素としてアルミニウム(Al)とチタン(Ti)とが添加されて、ハフニウムアルミニウムチタン酸窒化(HfAlTiON)膜6aが形成される。
【0026】
次に、たとえば、ウェットエッチング処理等を施すことにより、素子形成領域RP,RNに位置する余剰の酸化ランタン(LaO)膜10が除去される。さらに、ウェットエッチング処理等を施すことにより、素子形成領域RPに位置するハードマスク8aが除去される。こうして、図10に示すように、素子形成領域RNでは、ハフニウムランタン酸窒化(HfLaON)膜6bの表面が露出する。素子形成領域RPでは、ハフニウムアルミニウムチタン酸窒化(HfAlTiON)膜6aの表面が露出する。
【0027】
次に、図11に示すように、ハフニウムランタン酸窒化(HfLaON)膜6bの表面およびハフニウムアルミニウムチタン酸窒化(HfAlTiON)膜6aの表面に接触するように、メタルゲート電極材として、チタンナイトライド(TiN)膜11が形成される。そのチタンナイトライド(TiN)膜11の表面に接触するようにポリシリコン膜12が形成される。
【0028】
次に、所定の写真製版処理およびエッチング処理を施すことにより、図12に示すように、素子形成領域RPでは、n型ウェル3の表面上にゲート絶縁膜13aを介在させてゲート電極Gpが形成される。素子形成領域RNでは、p型ウェル4の表面上にゲート絶縁膜13bを介在させてゲート電極Gnが形成される。ゲート絶縁膜13aは、界面層5aとハフニウムアルミニウムチタン酸窒化(HfAlTiON)膜6aによって形成され、ゲート絶縁膜13bは、界面層5bとハフニウムランタン酸窒化(HfLaON)膜6bによって形成される。また、ゲート電極Gpは、チタンナイトライド(TiN)膜11aとポリシリコン膜12aによって形成され、ゲート電極Gnは、チタンナイトライド(TiN)膜11bとポリシリコン膜12bによって形成される。
【0029】
次に、素子形成領域RPをレジストマスク(図示せず)で覆った状態で、ゲート電極Gpをマスクとして、n型ウェル3にp型の不純物イオンを注入することにより、表面から所定の深さにわたりLDD(Lightly Doped Drain)領域としてp型不純物領域15a,15b(図13参照)が形成される。また、素子形成領域RNをレジストマスク(図示せず)で覆った状態で、ゲート電極Gnをマスクとして、p型ウェル4にn型の不純物イオンを注入することにより、表面から所定の深さにわたりLDD領域としてn型不純物領域16a,16b(図13参照)が形成される。
【0030】
次に、図13に示すように、ゲート電極Gp,Gnの側面上にサイドウォール絶縁膜17が形成される。次に、素子形成領域RPをレジストマスク(図示せず)で覆った状態で、ゲート電極Gpおよびサイドウォール絶縁膜17をマスクとして、n型ウェル3にp型の不純物イオンを注入することにより、表面から所定の深さにわたりソース・ドレイン領域としてp型不純物領域18a,18bが形成される。また、素子形成領域RNをレジストマスク(図示せず)で覆った状態で、ゲート電極Gnおよびサイドウォール絶縁膜17をマスクとして、p型ウェル4にn型の不純物イオンを注入することにより、表面から所定の深さにわたりソース・ドレイン領域としてn型不純物領域19a,19bが形成される。
【0031】
こうして、素子形成領域RPでは、ゲート電極Gpおよびp型不純物領域15a,15b,18a,18bを備えたpチャネル型の電界効果トランジスタTpが形成される。素子形成領域RNでは、ゲート電極Gnおよびn型不純物領域16a,16b,19a,19bを備えたnチャネル型の電界効果トランジスタTnが形成される。
【0032】
次に、図14に示すように、pチャネル型の電界効果トランジスタTpおよびnチャネル型の電界効果トランジスタTnを覆うように、層間絶縁膜20が形成される。次に、その層間絶縁膜20に、p型不純物領域18a,18bあるいはn型不純物領域19a,19bの表面を露出するコンタクトホール20aが形成される。次に、そのコンタクトホール20a内にプラグ21が形成される。
【0033】
次に、層間絶縁膜20上に、シリコン窒化膜等のエッチングストッパ膜22が形成される。そのエッチングストッパ膜22の表面に接触するように、シリコン酸化膜等の層間絶縁膜23が形成される。次に、所定の写真製版処理およびエッチング処理を施すことにより、層間絶縁膜23およびエッチングストッパ膜に配線溝24が形成される。その配線溝24を充填するように銅膜(図示せず)等が形成され、その銅膜等に化学的機械研磨処理(CMP:Chemical Mechanical Polishing)を施すことにより、配線溝24内に配線M1,M2,M3.M4が形成される。こうして、相補型の電界効果トランジスタTp,Tnを備えた半導体装置の主要部分が形成される。
【0034】
上述した半導体装置では、チタンアルミニウムナイトライド(TiAlN)膜からなるハードマスク8aを適用することで、素子形成領域RPに位置するハフニウム酸窒化(HfON)膜6に、pチャネル型の電界効果トランジスタのしきい値電圧を制御する元素としてアルミニウム(Al)を効率的に添加することができる。このことについて、比較例を交えて説明する。
【0035】
まず、比較例に係る半導体装置では、図15に示すように、素子形成領域RPを覆うハードマスク108aは、チタンナイトライド(TiN)膜から形成される。この場合、熱処理によって、素子形成領域RPでは、アルミニウム(Al)膜107a中のアルミニウム(Al)は、ハフニウム酸窒化(HfON)膜106へ向かって拡散(下向き矢印参照)するのと同時に、ハードマスク108aへ向かって拡散(上向き矢印)することになる。このため、ハードマスク108aへ向かってアルミニウム(Al)が拡散する分、ハフニウム酸窒化(HfON)膜106に最終的に添加されるアルミニウム(Al)の量が減ってしまう。その結果、pチャネル型の電界効果トランジスタのしきい値電圧を良好に制御することができないおそれがある。なお、素子形成領域RNでは、LaO膜110中のランタン(La)がハフニウム酸窒化(HfON)膜106へ拡散することによって、ハフニウム酸窒化(HfON)膜106へランタン(La)が添加されることになる。
【0036】
比較例に係る半導体装置に対して上述した半導体装置では、図16に示すように、素子形成領域RPを覆うハードマスク8aは、元素としてアルミニウム(Al)を含有するチタンアルミニウムナイトライド(TiAlN)膜から形成される。これにより、アルミニウム(Al)を含有しないハードマスク108aの場合に比べて、アルミニウム(Al)膜7a中からハードマスク8aへアルミニウム(Al)が拡散するのが抑制される。このため、ハードマスク8aへのアルミニウム(Al)の拡散が抑制される分、アルミニウム(Al)膜7a中のアルミニウム(Al)が、ハフニウム酸窒化(HfON)膜6へ向かって十分に拡散(下向き矢印参照)する。また、ハードマスク8a中のアルミニウム(Al)も、アルミニウム(Al)膜7aを経てハフニウム酸窒化(HfON)膜6へ拡散する。その結果、pチャネル型の電界効果トランジスタのしきい値電圧を確実に制御することができる。
【0037】
一方、素子形成領域RNでは、LaO膜10中のランタン(La)がハフニウム酸窒化(HfON)膜6へ拡散することによって、ハフニウム酸窒化(HfON)膜6へランタン(La)が添加される。なお、素子形成領域RPでは、ハードマスク8aが形成されていることで、LaO膜10中のランタン(La)がハフニウム酸窒化(HfON)膜6へ拡散することはない。
【0038】
ところで、素子形成領域RPでは、熱処理を施す際に、ハードマスク8a中のチタン(Ti)も、アルミニウム(Al)膜7aを経てハフニウム酸窒化(HfON)膜6へ拡散する。これにより、ハフニウム酸窒化(HfON)膜6には、アルミニウム(Al)に加えて、元素としてチタン(Ti)が添加されて、ハフニウムアルミニウムチタン酸窒化(HfAlTiON)膜6aが形成されることになる。ここで、チタン(Ti)が添加されることによるメリットについて説明する。
【0039】
まず、ハフニウム酸窒化(HfON)膜のようなHigh−k膜とメタルゲート電極を適用した電界効果トランジスタの特性を左右するパラメータとして、実効仕事関数(EWF:Effective Work Function)とゲート絶縁膜の等価酸化膜厚(EOT:Equivalent Oxide Thickness)とがある。ここで、等価酸化膜厚とは、ゲート絶縁膜をシリコン酸化膜(SiO2)に換算した膜厚をいう。実効仕事関数は、pチャネル型の電界効果トランジスタでは、高い値(たとえば、5.1eV)が求められ、nチャネル型の電界効果トランジスタでは、低い値(たとえば、4.1eV)が求められる。また、等価酸化膜厚は、pチャネル型の電界効果トランジスタとnチャネル型の電界効果トランジスタの双方において薄くすることが求められる。
【0040】
特に、pチャネル型の電界効果トランジスタでは、ゲート絶縁膜として、ハフニウム酸窒化(HfON)膜にアルミニウム(Al)を添加することで、実効仕事関数を高い値にすることができる。また、ゲート絶縁膜の誘電率を高くすることで、ゲート絶縁膜の等価酸化膜厚を薄くすることができる。ところが、ハフニウム酸窒化(HfON)膜にアルミニウム(Al)を添加したハフニウムアルミニウム酸窒化(HfAlON)膜の誘電率は、ハフニウム酸窒化(HfON)膜の誘電率よりも低くなる。このため、ハフニウムアルミニウム酸窒化(HfAlON)膜の等価酸化膜厚は、ハフニウム酸窒化(HfON)膜の等価酸化膜厚よりも厚くなってしまう。
【0041】
一方、チタン(Ti)は、ハフニウム酸窒化(HfON)膜に添加されるとその誘電率を上げる性質を有している。そこで、アルミニウム(Al)が添加されたハフニウムアルミニウム酸窒化(HfAlON)膜に、ハードマスク8a中のチタン(Ti)をさらに拡散させることによって、ハフニウムアルミニウムチタン酸窒化(HfAlTiON)膜6aの誘電率は、ハフニウムアルミニウム酸窒化(HfAlON)膜の誘電率よりも高くなる。これにより、ハフニウムアルミニウムチタン酸窒化(HfAlTiON)膜6aの等価酸化膜厚は、アルミニウム(Al)を添加することで厚くなったハフニウムアルミニウム酸窒化(HfAlON)膜の等価酸化膜厚よりも薄くなる。すなわち、アルミニウム(Al)を添加することで厚くなったゲート絶縁膜(High−k膜)の等価酸化膜厚を、チタン(Ti)を添加することで薄くすることができ、pチャネル型の電界効果トランジスタとして所望の特性を得ることができる。
【0042】
以上のようにして形成される半導体装置では、図17に示すように、pチャネル型の電界効果トランジスタTpのゲート電極構造は、High−k膜(ゲート絶縁膜)としてのハフニウムアルミニウムチタン酸窒化(HfAlTiON)膜6aの上に、チタンナイトライド(TiN)膜11aとポリシリコン膜12aからなるゲート電極を積層させた構造となる。一方、nチャネル型の電界効果トランジスタTnのゲート電極構造は、High−k膜としてのハフニウムランタン酸窒化(HfLaON)膜6bの上に、チタンナイトライド(TiN)膜11bとポリシリコン膜12bからなるゲート電極を積層させた構造となる。
【0043】
なお、ゲート電極となるチタンナイトライド(TiN)膜を形成した後の熱処理によって、チタンナイトライド膜中のチタン(Ti)がハフニウムランタン酸窒化(HfLaON)膜6bへ拡散することが考えられる。図17に示すnチャネル型の電界効果トランジスタのハフニウムランタン酸窒化(HfLaON)膜6bに示されるTiは、そのような拡散によって添加された場合を想定したものである。発明者らの評価によれば、ハフニウムアルミニウムチタン酸窒化(HfAlTiON)膜6a中のチタン(Ti)の量が十分に多いことが確認された。
【0044】
実施の形態2
ここでは、pチャネル型の電界効果トランジスタのしきい値電圧を制御する膜として酸化アルミニウム(AlO)膜を適用した半導体装置について説明する。
【0045】
図1〜図3に示す工程の後、図18に示すように、ハフニウム酸窒化(HfON)膜6の表面に接触するように、酸化アルミニウム(AlO)膜31が形成される。次に、図19に示すように、酸化アルミニウム(AlO)膜31の表面に接触するように、膜厚約10nmのチタンアルミニウムナイトライド(TiAlN)膜8が形成される。次に、図20に示すように、素子形成領域RPを覆い、素子形成領域RNを露出するレジストマスク9が形成される。
【0046】
次に、レジストマスク9をエッチングマスクとしてウェットエッチング処理を施すことにより、素子形成領域RPに露出するチタンアルミニウムナイトライド(TiAlN)膜8の部分と酸化アルミニウム(AlO)膜31の部分を除去する。このとき、酸化アルミニウム(AlO)膜31を完全に除去しようとすると、ハフニウム酸窒化(HfON)膜6の表面にダメージを与えるおそれがある。このダメージを避けるために、酸化アルミニウム(AlO)膜31bを残すように除去する。その後、レジストマスク9を除去することにより、図21に示すように、素子形成領域RPを覆うハードマスク8aが形成される。次に、図22に示すように、素子形成領域RNに位置する酸化アルミニウム(AlO)膜31bおよび素子形成領域RPに位置するハードマスク8aを覆うように、膜厚約0.5nmの酸化ランタン(LaO)膜10が形成される。
【0047】
次に、図23に示すように、温度約700〜900℃のもとで熱処理を施す。熱処理に伴い、素子形成領域RNでは、酸化ランタン(LaO)膜10中のランタン(La)が、酸化アルミニウム(AlO)膜31b中のアルミニウム(Al)とともに、ハフニウム酸窒化(HfON)膜6へ拡散することによって、ハフニウム酸窒化(HfON)膜6に元素としてランタン(La)およびアルミニウム(Al)が添加されて、ハフニウムアルミニウムランタン酸窒化(HfAlLaON)膜6bが形成される。こうして、素子形成領域RNでは、High−k膜として、ハフニウムアルミニウムランタン酸窒化(HfAlLaON)膜6bからなる膜が形成される。
【0048】
一方、素子形成領域RPでは、酸化アルミニウム(AlO)膜31a中のアルミニウム(Al)(元素)がハフニウム酸窒化(HfON)膜6へ拡散することによって、ハフニウム酸窒化(HfON)膜6に元素としてアルミニウム(Al)が添加される。また、チタンアルミニウムナイトライド(TiAlN)膜からなるハードマスク8a中のアルミニウム(Al)とチタン(Ti)とがハフニウム酸窒化(HfON)膜6へ拡散することによって、ハフニウム酸窒化(HfON)膜6に元素としてアルミニウム(Al)とチタン(Ti)とが添加される。こうして、素子形成領域RPでは、ハフニウム酸窒化(HfON)膜6に元素としてアルミニウム(Al)とチタン(Ti)とが添加されて、ハフニウムアルミニウムチタン酸窒化(HfAlTiON)膜6aが形成される。
【0049】
次に、たとえば、ウェットエッチング処理等を施すことにより、素子形成領域RP,RNに位置する余剰の酸化ランタン(LaO)膜10が除去される。さらに、ウェットエッチング処理等を施すことにより、素子形成領域RPに位置するハードマスク8aが除去される。こうして、図24に示すように、素子形成領域RNでは、ハフニウムアルミニウムランタン酸窒化(HfAlLaON)膜6bの表面が露出する。素子形成領域RPでは、ハフニウムアルミニウムチタン酸窒化(HfAlTiON)膜6aの表面が露出する。
【0050】
次に、図25に示すように、ハフニウムアルミニウムランタン酸窒化(HfAlLaON)膜6bの表面およびハフニウムアルミニウムチタン酸窒化(HfAlTiON)膜6aの表面に接触するように、メタルゲート電極材として、チタンナイトライド(TiN)膜11が形成される。そのチタンナイトライド(TiN)膜11の表面に接触するようにポリシリコン膜12が形成される。
【0051】
次に、図12に示す工程と同様の工程を経て、図26に示すように、素子形成領域RPでは、n型ウェル3の表面上にゲート絶縁膜13aを介在させてゲート電極Gpが形成される。素子形成領域RNでは、p型ウェル4の表面上にゲート絶縁膜13bを介在させてゲート電極Gnが形成される。ゲート絶縁膜13aは、界面層5aとハフニウムアルミニウムチタン酸窒化(HfAlTiON)膜6aにより形成され、ゲート絶縁膜13bは、界面層5bとハフニウムアルミニウムランタン酸窒化(HfAlLaON)膜6bにより形成される。また、ゲート電極Gpは、チタンナイトライド(TiN)膜11aとポリシリコン膜12aにより形成され、ゲート電極Gnは、チタンナイトライド(TiN)膜11bとポリシリコン膜12bにより形成される。
【0052】
次に、図13に示す工程と同様の工程を経て、図27に示すように、n型ウェル3には、表面から所定の深さにわたりLDD領域としてp型不純物領域15a,15bが形成され、表面から所定の深さにわたりソース・ドレイン領域としてp型不純物領域18a,18bが形成される。また、p型ウェル4には、表面から所定の深さにわたりLDD領域としてn型不純物領域16a,16bが形成され、表面から所定の深さにわたりソース・ドレイン領域としてn型不純物領域19a,19bが形成される。
【0053】
次に、図14に示す工程と同様の工程を経て、図28に示すように、pチャネル型の電界効果トランジスタTpのp型不純物領域18a,18bにプラグ21を介して電気的に接続される配線M1,M2等が形成され、また、nチャネル型の電界効果トランジスタTnのn型不純物領域19a,19bにプラグ21を介して電気的に接続される配線M3,M4等が形成されて、半導体装置の主要部分が形成される。
【0054】
上述した半導体装置では、図29に示すように、素子形成領域RPを覆うハードマスク8aは、元素としてアルミニウム(Al)を含有するチタンアルミニウムナイトライド(TiAlN)膜から形成される。これにより、アルミニウム(Al)を含有しないハードマスク108aの場合に比べて、酸化アルミニウム(AlO)膜31a中からハードマスク8aへ元素としてのアルミニウム(Al)が拡散するのを抑制することができる。このため、ハードマスク8aへのアルミニウム(Al)の拡散が抑制される分、酸化アルミニウム(AlO)膜31a中のアルミニウム(Al)(元素)が、ハフニウム酸窒化(HfON)膜6へ向かって十分に拡散(下向き矢印参照)する。また、ハードマスク8a中のアルミニウム(Al)も、酸化アルミニウム(AlO)膜31aを経てハフニウム酸窒化(HfON)膜6へ拡散する。その結果、pチャネル型の電界効果トランジスタのしきい値電圧を確実に制御することができる。
【0055】
また、熱処理を施す際に、ハードマスク8a中のチタン(Ti)も、アルミニウム(Al)膜7aを経てハフニウム酸窒化(HfON)膜6へ拡散する。これにより、ハフニウム酸窒化(HfON)膜6には、アルミニウム(Al)に加えて、元素としてチタン(Ti)が添加されて、ハフニウムアルミニウムチタン酸窒化(HfAlTiON)膜6aが形成されることになる。これにより、すでに説明したように、アルミニウム(Al)を添加することで厚くなったゲート絶縁膜(High−k膜)の等価酸化膜厚を、チタン(Ti)を添加することで薄くすることができて、pチャネル型の電界効果トランジスタとして所望の特性を得ることができる。
【0056】
一方、素子形成領域RNでは、LaO膜10中のランタン(La)がハフニウム酸窒化(HfON)膜6へ拡散することによって、ハフニウム酸窒化(HfON)膜6へランタン(La)が添加される。
【0057】
以上のようにして形成される半導体装置では、図30に示すように、pチャネル型の電界効果トランジスタTpのゲート電極構造は、High−k膜としてのハフニウムアルミニウムチタン酸窒化(HfAlTiON)膜6aの上に、チタンナイトライド(TiN)膜11aとポリシリコン膜12aからなるゲート電極Gpを積層させた構造となる。一方、nチャネル型の電界効果トランジスタTnのゲート電極構造は、High−k膜としてのハフニウムアルミニウムランタン酸窒化(HfAlLaON)膜6bの上に、チタンナイトライド(TiN)膜11bとポリシリコン膜12bからなるゲート電極Gnを積層させた構造となる。
【0058】
なお、前述したように、ゲート電極となるチタンナイトライド(TiN)膜を形成した後の熱処理によって、チタンナイトライド膜中のチタン(Ti)がハフニウムアルミニウムランタン酸窒化(HfAlLaON)膜6bへ拡散する場合も想定される。図30に示すnチャネル型の電界効果トランジスタのハフニウムランタンアルミニウム酸窒化(HfLaAlON)膜6bに示されるTiは、そのような拡散によって添加された場合を想定したものである。
【0059】
実施の形態3
ここでは、pチャネル型の電界効果トランジスタのしきい値電圧を制御する元素を含有する膜としてハードマスクを利用した半導体装置について説明する。
【0060】
図1〜図3に示す工程と同様の工程を経て、図31に示すように、界面層5の表面に接触するように、ハフニウム酸窒化(HfON)膜6が形成される。次に、図32に示すように、ハフニウム酸窒化(HfON)膜6の表面に接触するように、膜厚約10nmのチタンアルミニウムナイトライド(TiAlN)膜8が形成される。次に、図33に示すように、素子形成領域RPを覆い素子形成領域RNを露出するレジストマスク9が形成される。
【0061】
次に、レジストマスク9をエッチングマスクとしてウェットエッチング処理を施すことにより、素子形成領域RNに露出するチタンアルミニウムナイトライド(TiAlN)膜8の部分を除去して、ハフニウム酸窒化(HfON)膜6の表面を露出させる。その後、レジストマスク9を除去することにより、図34に示すように、素子形成領域RPを覆うハードマスク8aが形成される。一方、素子形成領域RNでは、ハフニウム酸窒化(HfON)膜6の表面が露出する。次に、図35に示すように、素子形成領域RNに露出したハフニウム酸窒化(HfON)膜6および素子形成領域RPに位置するハードマスク8aを覆うように、膜厚約0.5nmの酸化ランタン(LaO)膜10が形成される。
【0062】
次に、図36に示すように、温度約700〜900℃のもとで熱処理を施す。熱処理に伴い、素子形成領域RNでは、酸化ランタン(LaO)膜10中のランタン(La)がハフニウム酸窒化(HfON)膜6へ拡散することによって、ハフニウム酸窒化(HfON)膜6に元素としてランタン(La)が添加されて、ハフニウムランタン酸窒化(HfLaON)膜6bが形成される。
【0063】
一方、素子形成領域RPでは、チタンアルミニウムナイトライド(TiAlN)膜からなるハードマスク8a中のアルミニウム(Al)とチタン(Ti)とがハフニウム酸窒化(HfON)膜6へ拡散することによって、ハフニウム酸窒化(HfON)膜6に元素としてアルミニウム(Al)とチタン(Ti)とが添加されて、ハフニウムアルミニウムチタン酸窒化(HfAlTiON)膜6aが形成される。
【0064】
次に、たとえば、ウェットエッチング処理等を施すことにより、素子形成領域RP,RNに位置する余剰の酸化ランタン(LaO)膜10が除去される。さらに、ウェットエッチング処理等を施すことにより、素子形成領域RPに位置するハードマスク8aが除去される。こうして、図37に示すように、素子形成領域RNでは、ハフニウムランタン酸窒化(HfLaON)膜6bの表面が露出する。素子形成領域RPでは、ハフニウムアルミニウムチタン酸窒化(HfAlTiON)膜6aの表面が露出する。
【0065】
次に、図38に示すように、ハフニウムランタン酸窒化(HfLaON)膜6bの表面およびハフニウムアルミニウムチタン酸窒化(HfAlTiON)膜6aの表面に接触するように、メタルゲート電極材として、チタンナイトライド(TiN)膜11が形成される。そのチタンナイトライド(TiN)膜11の表面に接触するようにポリシリコン膜12が形成される。
【0066】
次に、図12に示す工程と同様の工程を経て、図39に示すように、素子形成領域RPでは、n型ウェル3の表面上にゲート絶縁膜13aを介在させてゲート電極Gpが形成される。素子形成領域RNでは、p型ウェル4の表面上にゲート絶縁膜13bを介在させてゲート電極Gnが形成される。ゲート絶縁膜13aは、界面層5aとハフニウムアルミニウムチタン酸窒化(HfAlTiON)膜6aにより形成され、ゲート絶縁膜13bは、界面層5bとハフニウムランタン酸窒化(HfLaON)膜6bにより形成される。また、ゲート電極Gpは、チタンナイトライド(TiN)膜11aとポリシリコン膜12aにより形成され、ゲート電極Gnは、チタンナイトライド(TiN)膜11bとポリシリコン膜12bにより形成される。
【0067】
次に、図13に示す工程と同様の工程を経て、図40に示すように、n型ウェル3には、表面から所定の深さにわたりLDD領域としてp型不純物領域15a,15bが形成され、表面から所定の深さにわたりソース・ドレイン領域としてp型不純物領域18a,18bが形成される。また、p型ウェル4には、表面から所定の深さにわたりLDD領域としてn型不純物領域16a,16bが形成され、表面から所定の深さにわたりソース・ドレイン領域としてn型不純物領域19a,19bが形成される。
【0068】
次に、図14に示す工程と同様の工程を経て、図41に示すように、pチャネル型の電界効果トランジスタTpのp型不純物領域18a,18bにプラグ21を介して電気的に接続される配線M1,M2等が形成され、また、nチャネル型の電界効果トランジスタTnのn型不純物領域19a,19bにプラグ21を介して電気的に接続される配線M3,M4等が形成されて、半導体装置の主要部分が形成される。
【0069】
上述した半導体装置では、図42に示すように、素子形成領域RPを覆うハードマスク8aは、元素としてアルミニウム(Al)を含有するチタンアルミニウムナイトライド(TiAlN)膜から形成される。これにより、熱処理を施す際に、ハードマスク8a中のアルミニウム(Al)(元素)がハフニウム酸窒化(HfON)膜6へ拡散することによって、ハフニウム酸窒化(HfON)膜6にアルミニウム(Al)が添加されることになる。すなわち、チタンアルミニウムナイトライド(TiAlN)膜中のアルミニウム(Al)をハフニウム酸窒化(HfON)膜6に添加させることによって、実施の形態1において説明したアルミニウム(Al)膜7を形成する工程を省くことができ、工程削減を図ることができる。
【0070】
また、ハードマスク8a中のチタン(Ti)もハフニウム酸窒化(HfON)膜6へ拡散し、ハフニウム酸窒化(HfON)膜6には、元素としてアルミニウム(Al)とチタン(Ti)とが添加されて、ハフニウムアルミニウムチタン酸窒化(HfAlTiON)膜6aが形成されることになる。これにより、すでに説明したように、アルミニウム(Al)を添加することで厚くなったゲート絶縁膜(High−k膜)の等価酸化膜厚を、チタン(Ti)を添加することで薄くすることができて、pチャネル型の電界効果トランジスタとして所望の特性を得ることができる。
【0071】
一方、素子形成領域RNでは、LaO膜10中のランタン(La)がハフニウム酸窒化(HfON)膜6へ拡散することによって、ハフニウム酸窒化(HfON)膜6へランタン(La)が添加される。
【0072】
以上のようにして形成される半導体装置では、図43に示すように、pチャネル型の電界効果トランジスタTpのゲート電極構造は、High−k膜としてのハフニウムアルミニウムチタン酸窒化(HfAlTiON)膜6aの上に、チタンナイトライド(TiN)膜11aとポリシリコン膜12aからなるゲート電極Gpを積層させた構造となる。一方、nチャネル型の電界効果トランジスタTnのゲート電極構造は、High−k膜としてのハフニウムランタン酸窒化(HfLaON)膜6bの上に、チタンナイトライド(TiN)膜11bとポリシリコン膜12bからなるゲート電極Gnを積層させた構造となる。
【0073】
なお、前述したように、ゲート電極となるチタンナイトライド(TiN)膜を形成した後の熱処理によって、チタンナイトライド膜中のチタン(Ti)がハフニウムランタン酸窒化(HfLaON)膜6bへ拡散する場合も想定される。図43に示すnチャネル型の電界効果トランジスタのハフニウムランタン酸窒化(HfLaON)膜6bに示されるTiは、そのような拡散によって添加された場合を想定したものである。
【0074】
実施の形態4
ここでは、ハードマスクとしてチタンナイトライド(TiN)膜を適用した半導体装置について説明する。この実施の形態におけるチタンナイトライド(TiN)膜は、チタンに対する窒素の組成比(元素比)が所定の範囲内にあることで、実施の形態1において説明した比較例に係る半導体装置におけるチタンナイトライド膜とは異なるものである。
【0075】
図1〜図4に示す工程と同様の工程を経て、図44に示すように、ハフニウム酸窒化(HfON)膜6の表面に接触するように、アルミニウム(Al)膜7が形成される。次に、図45に示すように、アルミニウム(Al)膜7の表面に接触するように、チタン(Ti)と窒素(N)との所定の組成比を有するチタンナイトライド(TiN)膜33が形成される。組成比については後述する。次に、図46に示すように、素子形成領域RPを覆い素子形成領域RNを露出するレジストマスク9が形成される。
【0076】
次に、レジストマスク9をエッチングマスクとしてウェットエッチング処理を施すことにより、素子形成領域RNに露出するアルミニウム(Al)膜7の部分を除去して、ハフニウム酸窒化(HfON)膜6の表面を露出させる。その後、レジストマスク9を除去することにより、図47に示すように、素子形成領域RPを覆うハードマスク33aが形成される。一方、素子形成領域RNでは、ハフニウム酸窒化(HfON)膜6の表面が露出する。次に、図48に示すように、素子形成領域RNに露出したハフニウム酸窒化(HfON)膜6および素子形成領域RPに位置するハードマスク33aを覆うように、膜厚約0.5nmの酸化ランタン(LaO)膜10が形成される。
【0077】
次に、図49に示すように、温度約700〜900℃のもとで熱処理を施す。熱処理に伴い、素子形成領域RNでは、酸化ランタン(LaO)膜10中のランタン(La)がハフニウム酸窒化(HfON)膜6へ拡散することによって、ハフニウム酸窒化(HfON)膜6に元素としてランタン(La)が添加されて、ハフニウムランタン酸窒化(HfLaON)膜6bが形成される。
【0078】
一方、素子形成領域RPでは、アルミニウム(Al)膜7a中のアルミニウム(Al)がハフニウム酸窒化(HfON)膜6へ拡散することによって、ハフニウム酸窒化(HfON)膜6に元素としてアルミニウム(Al)が添加される。また、チタンナイトライド(TiN)膜からなるハードマスク33a中のチタン(Ti)がハフニウム酸窒化(HfON)膜6へ拡散することによって、ハフニウム酸窒化(HfON)膜6に元素としてチタン(Ti)が添加される。さらに、チタンナイトライド(TiN)膜におけるチタン(Ti)と窒素(N)との組成比Rが所定の範囲(1≦R≦1.1)内に設定されていることで、ハードマスク33a中の窒素(N)のハフニウム酸窒化(HfON)膜6への拡散が抑制されることになる。これについては、後述する。
【0079】
次に、たとえば、ウェットエッチング処理等を施すことにより、素子形成領域RP,RNに位置する余剰の酸化ランタン(LaO)膜10が除去される。さらに、ウェットエッチング処理等を施すことにより、素子形成領域RPに位置するハードマスク8aが除去される。こうして、図50に示すように、素子形成領域RNでは、ハフニウムランタン酸窒化(HfLaON)膜6bの表面が露出する。素子形成領域RPでは、ハフニウムアルミニウムチタン酸窒化(HfAlTiON)膜6aの表面が露出する。
【0080】
次に、図51に示すように、ハフニウムランタン酸窒化(HfLaON)膜6bの表面およびハフニウムアルミニウムチタン酸窒化(HfAlTiON)膜6aの表面に接触するように、メタルゲート電極材として、チタンナイトライド(TiN)膜11が形成される。そのチタンナイトライド(TiN)膜11の表面に接触するようにポリシリコン膜12が形成される。
【0081】
次に、図12に示す工程と同様の工程を経て、図52に示すように、素子形成領域RPでは、n型ウェル3の表面上にゲート絶縁膜13aを介在させてゲート電極Gpが形成される。素子形成領域RNでは、p型ウェル4の表面上にゲート絶縁膜13bを介在させてゲート電極Gnが形成される。ゲート絶縁膜13aは、界面層5aとハフニウムアルミニウムチタン酸窒化(HfAlTiON)膜6aにより形成され、ゲート絶縁膜13bは、界面層5bとハフニウムランタン酸窒化(HfLaON)膜6bにより形成される。また、ゲート電極Gpは、チタンナイトライド(TiN)膜11aとポリシリコン膜12aにより形成され、ゲート電極Gnは、チタンナイトライド(TiN)膜11bとポリシリコン膜12bにより形成される。
【0082】
次に、図13に示す工程と同様の工程を経て、図53に示すように、n型ウェル3には、表面から所定の深さにわたりLDD領域としてp型不純物領域15a,15bが形成され、表面から所定の深さにわたりソース・ドレイン領域としてp型不純物領域18a,18bが形成される。また、p型ウェル4には、表面から所定の深さにわたりLDD領域としてn型不純物領域16a,16bが形成され、表面から所定の深さにわたりソース・ドレイン領域としてn型不純物領域19a,19bが形成される。
【0083】
次に、図14に示す工程と同様の工程を経て、図54に示すように、pチャネル型の電界効果トランジスタTpのp型不純物領域18a,18bにプラグ21を介して電気的に接続される配線M1,M2等が形成され、また、nチャネル型の電界効果トランジスタTnのn型不純物領域19a,19bにプラグ21を介して電気的に接続される配線M3,M4等が形成されて、半導体装置の主要部分が形成される。
【0084】
上述した半導体装置では、ハードマスクとして所定の組成比Rのチタンナイトライド(TiN)膜を適用することで、窒素のハフニウム酸窒化(HfON)膜への拡散が抑制されて、pチャネル型の電界効果トランジスタとして所望の特性を得ることができる。このことについて説明する。発明者らは、開発の一環で、チタンナイトライド(TiN)膜からなるハードマスクを評価していたところ、チタン(Ti)に対する窒素(N)の組成比Rと有効仕事関数とに相関関係があることを見出した。
【0085】
図55は、その結果を示すグラフであり、ゲート絶縁膜中のアルミニウム(Al)の含有量をほぼ同じ量とした場合における、チタン(Ti)に対する窒素(N)の組成比R(N/Ti)と、pチャネル型の電界効果トランジスタの仕事関数との関係を示すグラフである。図55に示すように、組成比Rの値が大きくなるにしたがって、仕事関数は徐々に小さくなることがわかる。
【0086】
すでに説明したように、pチャネル型の電界効果トランジスタでは、消費電力低減のためにしきい値電圧を下げようとすれば、仕事関数を上げる必要がある。そうすると、組成比R(N/Ti)は1.1を超えないことが望ましい。一方、組成比R(N/Ti)が1よりも小さくなると、熱処理の際にチタン(Ti)が酸化されやすくなって酸素が容易に透過し、等価酸化膜厚が厚くなってしまう。このため、組成比R(N/Ti)は1よりも小さくならないことが望ましい。したがって、チタンナイトライド(TiN)膜からなるハードマスクの組成比R(N/Ti)は、1≦R≦1.1であることが望ましい。
【0087】
上述した半導体装置では、図56に示すように、素子形成領域RPでは、アルミニウム(Al)膜7a中のアルミニウム(Al)が、ハフニウム酸窒化(HfON)膜6へ向かって拡散することによって、アルミニウム(Al)が添加される。また、チタンナイトライド(TiN)膜からなるハードマスク33aでは、組成比R(N/Ti)が所定の範囲(1≦R≦1.1)内にあることで、ハードマスク33aからハフニウム酸窒化(HfON)膜6へ向かって拡散する窒素(N)の量が抑制される。これにより、pチャネル型の電界効果トランジスタのしきい値電圧を下げることができる。
【0088】
さらに、熱処理を施す際に、ハードマスク33a中のチタン(Ti)も、アルミニウム(Al)膜7aを経てハフニウム酸窒化(HfON)膜6へ拡散する。これにより、ハフニウム酸窒化(HfON)膜6には、アルミニウム(Al)に加えて、元素としてチタン(Ti)が添加されて、ハフニウムアルミニウムチタン酸窒化(HfAlTiON)膜6aが形成されることになる。これにより、アルミニウム(Al)を添加することで厚くなったゲート絶縁膜(High−k膜)の等価酸化膜厚を、チタン(Ti)を添加することで薄くすることができて、pチャネル型の電界効果トランジスタとして所望の特性を得ることができる。
【0089】
一方、素子形成領域RNでは、LaO膜10中のランタン(La)がハフニウム酸窒化(HfON)膜6へ拡散することによって、ハフニウム酸窒化(HfON)膜6へランタン(La)が添加される。
【0090】
以上のようにして形成される半導体装置では、図57に示すように、pチャネル型の電界効果トランジスタTpのゲート電極構造は、High−k膜としてのハフニウムアルミニウムチタン酸窒化(HfAlTiON)膜6aの上に、チタンナイトライド(TiN)膜11aとポリシリコン膜12aからなるゲート電極Gpを積層させた構造となる。一方、nチャネル型の電界効果トランジスタTnのゲート電極構造は、High−k膜としてのハフニウムランタン酸窒化(HfLaON)膜6bの上に、チタンナイトライド(TiN)膜11bとポリシリコン膜12bからなるゲート電極Gnを積層させた構造となる。
【0091】
なお、前述したように、ゲート電極となるチタンナイトライド(TiN)膜を形成した後の熱処理によって、チタンナイトライド膜中のチタン(Ti)がハフニウムアルミニウムランタン酸窒化(HfAlLaON)膜6cへ拡散する場合も想定される。図57に示すnチャネル型の電界効果トランジスタのハフニウムランタン酸窒化(HfLaON)膜6bに示されるTiは、そのような拡散によって添加された場合を想定したものである。
【0092】
今回開示された実施の形態は例示であってこれに制限されるものではない。本発明は上記で説明した範囲ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲でのすべての変更が含まれることが意図される。
【産業上の利用可能性】
【0093】
本発明は、相補型の電界効果トランジスタを備えた半導体装置に有効に利用される。
【符号の説明】
【0094】
1 半導体基板、2 素子分離絶縁膜、3 n型ウェル、4 p型ウェル、5,5a,5b 界面層、6 ハフニウム酸窒化(HfON)膜、6a ハフニウムアルミニウムチタン酸窒化(HfAlTiON)膜、6b ハフニウムアルミニウムランタンチタン酸窒化(HfAlLaTiON)膜、7 アルミニウム(Al)膜、8 TiAlN膜、9 レジストマスク、8a ハードマスク、10 LaO膜、11,11a,11b TiN膜、12,12a,12b ポリシリコン膜、13a ゲート絶縁膜、Gp ゲート電極、13b ゲート絶縁膜、Gn ゲート電極、15a,15b p型不純物領域、16a,16b n型不純物領域、17 サイドウォール絶縁膜、18a,18b p型不純物領域、19a,19b n型不純物領域、20 層間絶縁膜、20a コンタクトホール、21 プラグ、22 シリコン窒化膜、23 層間絶縁膜、24 配線溝、31 酸化アルミニウム(AlO)膜、32 ハフニウムアルミニウムランタン酸窒化(HfAlLaON)膜、33 TiN膜、33a ハードマスク、M1,M2,M3,M4 配線、Tp pチャネル型の電界効果トランジスタ、Tn nチャネル型の電界効果トランジスタ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
相補型の電界効果トランジスタを備えた半導体装置であって、
半導体基板の主表面に形成された、pチャネル型電界効果トランジスタのための第1素子形成領域と、
前記半導体基板の前記主表面に形成された、nチャネル型電界効果トランジスタのための第2素子形成領域と、
前記第1素子形成領域の表面に接触するように形成された第1ゲート絶縁膜と、
前記第1ゲート絶縁膜の表面に接触するように形成された第1ゲート電極と、
前記第2素子形成領域の表面に接触するように形成された第2ゲート絶縁膜と、
前記第2ゲート絶縁膜の表面に接触するように形成された第2ゲート電極と
を備え、
前記第1ゲート絶縁膜は、ハフニウム酸窒化(HfON)膜に元素としてアルミニウム(Al)およびチタン(Ti)を添加したハフニウムアルミニウムチタン酸窒化(HfAlTiON)膜であり、
前記第2ゲート絶縁膜は、ハフニウム酸窒化(HfON)膜に元素としてランタン(La)を添加したハフニウムランタン酸窒化(HfLaON)膜である、半導体装置。
【請求項2】
前記第2ゲート絶縁膜は、元素としてアルミニウム(Al)をさらに添加したハフニウムアルミニウムランタン酸窒化(HfAlLaON)膜である、請求項1記載の半導体装置。
【請求項3】
前記第2ゲート絶縁膜は、元素としてチタン(Ti)をさらに含む、請求項2記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第1ゲート電極は、
前記第1ゲート絶縁膜の表面に接触するように形成された第1チタンナイトライド(TiN)膜と、
前記第1チタンナイトライド(TiN)膜の表面に接触するように形成された第2ポリシリコン膜と
を含み、
前記第2ゲート電極は、
前記第2ゲート絶縁膜の表面に接触するように形成された第2チタンナイトライド(TiN)膜と、
前記第2チタンナイトライド(TiN)膜の表面に接触するように形成された第2ポリシリコン膜と
を含む、請求項1〜3のいずれかに記載の半導体装置。
【請求項5】
相補型の電界効果トランジスタを備えた半導体装置の製造方法であって、
半導体基板の主表面に、pチャネル型電界効果トランジスタのための第1素子形成領域およびnチャネル型電界効果トランジスタのための第2素子形成領域をそれぞれ形成する工程と、
前記第1素子形成領域および前記第2素子形成領域の表面に接触するようにハフニウム酸窒化(HfON)膜を形成する工程と、
前記ハフニウム酸窒化(HfON)膜の表面に接触するように、前記pチャネル型電界効果トランジスタのしきい値電圧を制御する所定の元素としてアルミニウム(Al)を含有する第1所定元素含有膜を形成する工程と、
前記第2素子形成領域に位置する前記第1所定元素含有膜の部分を露出し、前記第1素子形成領域に位置する前記第1所定元素含有膜の部分を覆う態様で、前記pチャネル型電界効果トランジスタのしきい値電圧を制御する所定の元素としてアルミニウム(Al)を含有するハードマスクを形成する工程と、
前記ハードマスクをマスクとして加工を施すことにより、前記第2素子形成領域に位置する前記ハフニウム酸窒化(HfON)膜の部分を露出する工程と、
前記第2素子形成領域に露出した前記ハフニウム酸窒化(HfON)膜の部分および前記ハードマスクを覆うように、前記nチャネル型電界効果トランジスタのしきい値電圧を制御する所定の元素としてランタン(La)を含有する第2所定元素含有膜を形成する工程と、
熱処理を施すことにより、前記第1素子形成領域では前記第1所定元素含有膜から前記ハフニウム酸窒化(HfON)膜へアルミニウム(Al)を添加して第1絶縁膜を形成し、前記第2素子形成領域では前記第2所定元素含有膜から前記ハフニウム酸窒化(HfON)膜へランタン(La)を添加して第2絶縁膜を形成する工程と、
前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜の表面に接触するように所定の金属膜を形成する工程と、
前記金属膜の表面に接触するようにポリシリコン膜を形成する工程と、
前記ポリシリコン膜、前記金属膜、前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜に所定のパターニングを施すことにより、前記第1素子形成領域では、前記第1素子形成領域の表面上に第1ゲート絶縁膜を介在させて第1ゲート電極を形成し、前記第2素子形成領域では、前記第2素子形成領域の表面上に第2ゲート絶縁膜を介在させて第2ゲート電極を形成する工程と
を備えた、半導体装置の製造方法。
【請求項6】
前記第1所定元素含有膜はアルミニウム(Al)膜である、請求項5記載の半導体装置の製造方法。
【請求項7】
前記第1所定元素含有膜は酸化アルミニウム(AlO)膜である、請求項5記載の半導体装置の製造方法。
【請求項8】
前記第2所定元素含有膜は酸化ランタン(LaO)膜である、請求項5〜7のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
【請求項9】
前記ハードマスクはチタンアルミニウムナイトライド(TiAlN)膜である、請求項5〜8のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
【請求項10】
相補型の電界効果トランジスタを備えた半導体装置の製造方法であって、
半導体基板の主表面に、pチャネル型電界効果トランジスタのための第1素子形成領域およびnチャネル型電界効果トランジスタのための第2素子形成領域をそれぞれ形成する工程と、
前記第1素子形成領域および前記第2素子形成領域の表面に接触するようにハフニウム酸窒化(HfON)膜を形成する工程と、
前記第2素子形成領域に位置する前記ハフニウム酸窒化(HfON)膜の部分を露出し、前記第1素子形成領域に位置する前記ハフニウム酸窒化(HfON)膜の部分を覆う態様で、前記pチャネル型電界効果トランジスタのしきい値電圧を制御する所定の元素としてアルミニウム(Al)を含有するハードマスクを形成する工程と、
前記第2素子形成領域に露出した前記ハフニウム酸窒化(HfON)膜の部分および前記ハードマスクを覆うように、前記nチャネル型電界効果トランジスタのしきい値電圧を制御する所定の元素としてランタン(La)を含有する所定元素含有膜を形成する工程と、
熱処理を施すことにより、前記第1素子形成領域では前記ハードマスクから前記ハフニウム酸窒化(HfON)膜へアルミニウム(Al)を添加して第1絶縁膜を形成し、前記第2素子形成領域では前記所定元素含有膜から前記ハフニウム酸窒化(HfON)膜へランタン(La)を添加して第2絶縁膜を形成する工程と、
前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜の表面に接触するように所定の金属膜を形成する工程と、
前記金属膜の表面に接触するようにポリシリコン膜を形成する工程と、
前記ポリシリコン膜、前記金属膜、前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜に所定のパターニングを施すことにより、前記第1素子形成領域では、前記第1素子形成領域の表面上に第1ゲート絶縁膜を介在させて第1ゲート電極を形成し、前記第2素子形成領域では、前記第2素子形成領域の表面上に第2ゲート絶縁膜を介在させて第2ゲート電極を形成する工程と
を備えた、半導体装置の製造方法。
【請求項11】
前記ハードマスクはチタンアルミニウムナイトライド(TiAlN)膜である、請求項10記載の半導体装置の製造方法。
【請求項12】
前記所定元素含有膜は酸化ランタン(LaO)膜である、請求項10または11に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項13】
相補型の電界効果トランジスタを備えた半導体装置の製造方法であって、
半導体基板の主表面に、pチャネル型電界効果トランジスタのための第1素子形成領域およびnチャネル型電界効果トランジスタのための第2素子形成領域をそれぞれ形成する工程と、
前記第1素子形成領域および前記第2素子形成領域の表面に接触するようにハフニウム酸窒化(HfON)膜を形成する工程と、
前記ハフニウム酸窒化(HfON)膜の表面に接触するように、前記pチャネル型電界効果トランジスタのしきい値電圧を制御する所定の元素としてアルミニウム(Al)を含有する第1所定元素含有膜を形成する工程と、
前記第1素子形成領域に位置する前記第1所定元素含有膜の部分を覆うように、元素としてチタン(Ti)と窒素(N)を所定の組成比Rをもって含有するチタンナイトライド(TiN)膜からなるハードマスクを形成する工程と、
前記ハードマスクをマスクとして加工を施すことにより、前記第2素子形成領域に位置する前記ハフニウム酸窒化(HfON)膜の部分を露出する工程と、
前記第2素子形成領域に露出した前記ハフニウム酸窒化(HfON)膜の部分および前記ハードマスクを覆うように、前記nチャネル型電界効果トランジスタのしきい値電圧を制御する所定の元素としてランタン(La)を含有する第2所定元素含有膜を形成する工程と、
熱処理を施すことにより、前記第1素子形成領域では前記第1所定元素含有膜から前記ハフニウム酸窒化(HfON)膜へアルミニウム(Al)を添加して第1絶縁膜を形成し、前記第2素子形成領域では前記第2所定元素含有膜から前記ハフニウム酸窒化(HfON)膜へランタン(La)を添加して第2絶縁膜を形成する工程と、
前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜の表面に接触するように所定の金属膜を形成する工程と、
前記金属膜の表面に接触するようにポリシリコン膜を形成する工程と、
前記ポリシリコン膜、前記金属膜、前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜に所定のパターニングを施すことにより、前記第1素子形成領域では、前記第1素子形成領域の表面上に第1ゲート絶縁膜を介在させて第1ゲート電極を形成し、前記第2素子形成領域では、前記第2素子形成領域の表面上に第2ゲート絶縁膜を介在させて第2ゲート電極を形成する工程と
を備え、
前記ハードマスクを形成する工程では、前記組成比Rが、
1≦R≦1.1
を満たすように形成される、半導体装置の製造方法。
【請求項14】
前記第1所定元素含有膜はアルミニウム(Al)膜である、請求項13記載の半導体装置の製造方法。
【請求項15】
前記第2所定元素含有膜は酸化ランタン(LaO)膜である、請求項13または14に記載の半導体装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【公開番号】特開2011−249402(P2011−249402A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−118368(P2010−118368)
【出願日】平成22年5月24日(2010.5.24)
【出願人】(302062931)ルネサスエレクトロニクス株式会社 (8,021)
【Fターム(参考)】