説明

電界効果トランジスタ及びその製造方法

【課題】 ソース・ドレインの界面形状とショットキー障壁高さ、電極比抵抗を同時に制御可能なショットキートランジスタを提供する。
【解決手段】 チャネル領域を構成する半導体領域112と、半導体領域112上にゲート絶縁膜113を介して形成されたゲート電極114と、ゲート電極114に対応して半導体領域112の両側に形成されたソース・ドレイン電極とを備えたMIS型電界効果トランジスタにおいて、ソース・ドレイン電極は、半導体領域112を挟んで形成され、且つキャリアがトンネル可能な厚さに形成されたトンネル絶縁膜116と、トンネル絶縁膜に接して形成された第1の金属層117と、第1の金属層117に接して形成され、第1の金属層117よりも小さい比抵抗を持つ第2の金属層118と、をチャネル長方向に積層してなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置に係わり、特にソース・ドレインの改良をはかったMIS型電界効果トランジスタ及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体集積回路の高性能化には、その構成要素である電界効果トランジスタの高性能化が必須である。これまで、素子性能の向上は素子の微細化によって進められてきたが、今後は微細化の限界が指摘されている。中でも浅い接合形成と寄生抵抗低減は深刻な課題と考えられており、国際半導体ロードマップによると65nm世代の10〜20nm接合(ドレイン・エクステンション部)の解は見えていないのが現状である。
【0003】
このような状況に対して近年、従来のpn接合の代わりに、ソース・ドレインをショットキー接合にしたMOSFET(ショットキートランジスタ)が研究されている(例えば、非特許文献1参照)。ショットキートランジスタは、ソース・ドレイン部に不純物の拡散は利用せず、ソース・ドレインを金属で形成するので、極めて浅い接合が可能となる。また、金属自体の抵抗は極めて低いので電極抵抗の低減が達成できる、イオン注入プロセスを省略できプロセスが簡便となる、など種々の利点があり、次世代の電界効果トランジスタとして期待されている。
この種のショットキートランジスタでは、ソース・ドレイン部分のショットキー接合がその特性を決定しており、良好な特性を実現するためには、ソース・ドレインに用いる金属のショットキー障壁高さをキャリアに対して小さくすること、界面形状を平坦に形成すること、金属自体の比抵抗が低いこと、の3つの条件を満たす必要があることが知られている。しかしながら、これらの条件を全て満たすことは困難であった。
【非特許文献1】J. R. Tucker et al, Appl. Phys. Lett., vol. 65, no. 5, August 1994, pp. 618-620.
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このように従来、ソース・ドレインの寄生抵抗の低減及び短チャネル効果の抑制のためにはショットキートランジスタが有効であるが、この種のショットキートランジスタにおいてはソース・ドレインに用いる金属のショットキー障壁高さをキャリアに対して小さくすること、界面形状を平坦に形成すること、金属自体の比抵抗が低いことの3つの条件を満たす必要がある。しかしながら、これら3つの特性は、本来、金属の種類によってほぼ決まってしまい、これらの全ての特性を任意にコントロールする手段はなかった。これまでに、これら3つの特性を全て良好に満たすような材料はnMOS用、pMOS用共に無く、このことがショットキートランジスタの実用化を妨げる大きな要因の一つであった。
【0005】
本発明は、上記事情を考慮して成されたもので、その目的とするところは、ソース・ドレインの界面形状とショットキー障壁高さ、電極比抵抗を同時に制御することができ、高性能のショットキートランジスタの実現に寄与し得るMIS型電界効果トランジスタ及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明は、次のような構成を採用している。
【0007】
即ち、本発明の一態様は、チャネル領域を構成する半導体領域と、前記半導体領域上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、前記ゲート電極に対応して前記半導体領域の両側に形成されたソース・ドレイン電極とを具備してなるMIS型電界効果トランジスタであって、前記ソース・ドレイン電極は、前記半導体領域にソース側及びドレイン側でそれぞれ接して形成され、且つキャリアがトンネル可能な厚さに形成されたトンネル絶縁膜と、前記トンネル絶縁膜と接してそれぞれ形成された第1の金属層と、前記第1の金属層と接してそれぞれ形成され、該金属層よりも小さい比抵抗を持つ第2の金属層と、をチャネル長方向に積層してなることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の別の一態様は、MIS型電界効果トランジスタの製造方法であって、チャネル領域を構成する半導体領域を形成する工程と、前記半導体領域上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程と、前記半導体領域をチャネル長方向から挟んで、キャリアがトンネル可能な厚さにトンネル絶縁膜を形成する工程と、前記トンネル絶縁膜及び半導体領域をチャネル長方向から挟んで第1の金属層を形成する工程と、前記第1の金属層,トンネル絶縁膜,及び半導体領域をチャネル長方向から挟んで該金属層よりも小さい比抵抗を持つ第2の金属層を形成する工程と、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ソース・ドレイン電極の一部としてトンネル絶縁膜を用いることにより、ソース・ドレイン電極とチャネル領域との界面形状を平坦に形成することができる。また、トンネル絶縁膜に接する部分を第1の金属層とし、それ以外の大部分を第2の金属層としているため、第1の金属層の選択によりショットキー障壁高さを設定することができ、ソース・ドレイン部分のショットキー障壁高さをキャリアに対して小さくすることができる。即ち、ソース・ドレインの界面形状とショットキー障壁高さ、電極比抵抗を同時に制御することができ、高性能のショットキートランジスタの実現に寄与することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の詳細を図示の実施形態によって説明する。
【0011】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係わるMIS型電界効果トランジスタの素子構造を示す断面図である。
【0012】
シリコン基板110上に、シリコン酸化膜等からなる埋め込み絶縁膜111及びチャネル領域112が形成されている。そして、チャネル領域112上に、ゲート絶縁膜113を介してゲート電極114が形成され、ゲート電極114の側面にはゲート側壁絶縁膜115が形成されている。そして、チャネル領域112をチャネル長方向から挟んでトンネル絶縁膜116が形成され、その外側にはトンネル絶縁膜116と接して第1の金属層117が形成されている。さらに、第1の金属層117の外側には、該金属層117と接して第2の金属層118が形成されている。ここで、トンネル絶縁膜116,第1の金属層117,及び第2の金属層118がソース・ドレイン電極となる。
【0013】
本実施形態の特徴は、ソース・ドレイン電極を単層の金属で形成するのではなく、トンネル絶縁膜116と第1及び第2の金属層117,118で構成したことにある。これらの構造に望ましい要件は次の通りである。
【0014】
トンネル絶縁膜116はキャリアが充分トンネルできるような2nm以下の絶縁膜である。材質は何でも良いが従来プロセスとの整合性を考慮すると窒化シリコン,酸化シリコン,酸窒化シリコン,Hf(Si)O(N)などが望ましい。トンネル絶縁膜116は、熱酸化法やCVD法などによって形成できるが、その界面形状は、通常のシリサイドプロセスで得られるショットキー界面と比べて極めて平坦にすることができる。また、膜厚を薄くすることで、キャリアは容易にこの膜をトンネルできることになる。
【0015】
第1の金属層117の厚みはトーマス・フェルミの遮蔽長(1〜2nm程度)以上あればよく、また、その材質はキャリアに対する所望のショットキー障壁(0.6eV以下)を持った金属であればよい。従って、単体金属以外にも、化合物金属は勿論のこと、不純物ドーピングによって仕事関数が変調された金属であっても良い。ソース・ドレインのショットキー障壁はこの第1の金属層117によって形成される。
【0016】
第2の金属層118は比抵抗の低い金属が望ましく、従来プロセスとの整合性を考慮すると、Coシリサイド,Niシリサイド,Paシリサイドなどがよい。この第2の金属層118が存在することによって第1の金属層117の比抵抗が高くても、素子全体としては比抵抗を低くすることが可能となる。
【0017】
このように本実施形態は、ソース・ドレインのショットキー障壁高さを第1の金属層117によって、界面形状をトンネル絶縁膜116によって、さらに比抵抗を第2の金属層118によって制御可能なショットキートランジスタである。これによって、通常は困難な、ショットキートランジスタのソース・ドレインのショットキー障壁高さ・界面形状・比抵抗のそれぞれを所望の状態にコントロールすることが可能となり、高性能のショットキートランジスタを実現することができる。
【0018】
図2及び図3は、本実施形態のMIS型電界効果トランジスタの製造工程を示す断面図である。
【0019】
まず、図2(a)に示すように、面方位(100),比抵抗2〜6Ωcmのシリコン基板110上にシリコン酸化膜などの埋め込み絶縁膜111を形成し、その上にシリコン層112を形成したSOI基板100を用意する。そして、このSOI基板100上に、公知の技術により素子分離領域(図示せず)、ゲート酸化膜(ゲート絶縁膜)113、ゲート電極となる多結晶シリコン膜を積層し、多結晶シリコン膜をパターニングしてゲート電極114を形成する。
【0020】
次いで、図2(b)に示すように、窒化シリコン膜などを減圧化学的気相堆積(LP−CVD)法などによって堆積した後、RIE法などによってエッチバックすることによりゲート側壁窒化シリコン膜115を形成する。続いて、ゲート電極114及び側壁窒化シリコン膜115をマスクにシリコン層112を選択エッチングする。
【0021】
次いで、図2(c)に示すように、シリコン層112を更にエッチングすることによってシリコン層112をスリミングする。このスリミングされた領域がチャネル領域となる。続いて、公知の熱酸化法及び酸化膜窒化法などによって、チャネル領域112の側面にトンネル絶縁膜116(SiN)を形成する。即ち、チャネル領域112をチャネル長方向から挟むようにトンネル絶縁膜116を形成する。このとき同時に、ゲート電極114上にも窒化シリコン膜121が形成される。
【0022】
次いで、図2(d)に示すように、LP−CVD法などによって全面にポリシリコン膜122を堆積する。
【0023】
次いで、図3(e)に示すように、RIE法などによってポリシリコン膜122をエッチバックすることにより、チャネル領域112の側部のみにポリシリコン膜122を残す。即ち、トンネル絶縁膜116及びチャネル領域112をチャネル長方向から挟むように、トンネル絶縁膜116に接してポリシリコン膜122を形成する。
【0024】
次いで、図3(f)に示すように、スパッタ法などによって、全面にアルミニウム膜123を厚さ50nm堆積し、更にその上にNi膜124を厚さ150nm堆積する。
【0025】
次いで、図3(g)に示すように、CMP法などによってゲート電極114が露出するまで上部をポリッシュする。
【0026】
次いで、例えば530℃,30分の熱処理を施すことにより、図3(h)に示すように、第1及び第2の金属層117,118を形成する。具体的には、熱反応を起こすと、ポリシリコン膜122とアルミニウム膜123の間で原子の交換反応が起こり、ポリシリコン膜122の存在した個所に第1の金属層(Al)117が形成される。さらに、置換したシリコン原子と金属膜124が反応することにより、第1の金属117をチャネル長方向から挟むように第1の金属層117と接して第2の金属層(Niシリサイド)118が形成される。
【0027】
最後に未反応のNi膜124を除去することにより、前記図1に示したような構造を作製することができる。
【0028】
(第2の実施形態)
第1の実施形態においては、第1の金属層と第2の金属層を異なる金属で構成したが、第1の金属層としては上述の通り、ショットキー障壁が所望の値に調整されてさえいればよいため、不純物を界面に導入することで第1の金属層と第2の金属層を同じ金属材料を用いて形成することが可能である。
【0029】
図4及び図5は、このような観点による、本発明の第2の実施形態に係わるMIS型電界効果トランジスタの構造及び製造工程を示す断面図である。
【0030】
まず、図4(a)に示すように、シリコン基板210,埋め込み絶縁膜211,シリコン層212からなるSOI基板200上に公知の技術により素子分離領域(図示せず)、ゲート酸化膜(ゲート絶縁膜)213、ゲート電極214を形成する。
【0031】
次いで、図4(b)に示すように、窒化シリコン膜などを減圧化学的気相堆積(LP−CVD)法などによって堆積した後、RIE法などによってエッチバックすることによりゲート側壁窒化シリコン膜215を形成する。続いて、ゲート電極214及び側壁窒化シリコン膜215をマスクにシリコン層212を選択エッチングする。ここまでの基本的なプロセスは第1の実施形態と同様である。
【0032】
次いで、図4(c)に示すように、シリコン層212を更にエッチングすることによってシリコン層212をスリミングする。このスリミングされた領域がチャネル領域となる。続いて、公知の熱酸化法及び酸化膜窒化法などによって、チャネル領域212の側面にトンネル絶縁膜216(SiN)を形成する。即ち、チャネル領域212をチャネル長方向から挟むようにトンネル絶縁膜216を形成する。このとき同時に、ゲート電極214上に窒化シリコン層221が形成される。
【0033】
次いで、図4(d)に示すように、LP−CVD法などによって全面にポリシリコン膜222を堆積する。このポリシリコン膜222は第1の実施形態とは異なり十分に厚く、例えば200nmの厚さに形成する。
【0034】
次いで、図5(e)に示すように、CMP法などによってゲート電極214が露出するまで上部をポリッシュする。
【0035】
次いで、図5(f)に示すように、ポリシリコン膜222に不純物をイオン注入し、活性化アニールを行って、ドーピング層223を形成する。より具体的には、pMOS領域には例えばボロン(B)を、nMOS領域には例えばリン(P)をイオン注入し、1050℃程度のスパイクアニールを行う。
【0036】
次いで、図5(g)に示すように、Ni膜224をスパッタ法などによって厚さ25nm程度堆積する。
【0037】
次いで、例えば450℃,30秒の熱処理を施すことにより、図5(h)に示すように、第1及び第2の金属層217,218を形成する。具体的には、加熱処理によりNi膜224とポリシリコン膜222のSiとがシリサイデーションを起こし、NiSi膜が形成される。このとき、ドーピング層223中の不純物は偏析により反応界面に集まるため、シリサイデーション終了後にはトンネル絶縁膜216の近傍に不純物を高濃度に含む第1の金属層217が形成され、それ以外の領域が第2の金属層218となることにより、前記図1に示したような構造を作製することができる。
【0038】
本実施形態においても、トンネル絶縁膜216により界面形状を平坦にでき、第1の金属層217によりショットキー障壁高さを制御することができ、第2の金属層218によりソース・ドレインの低抵抗化をはかることができ、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
【0039】
(変形例)
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではない。実施形態では、SOI基板を用いたが、バルク基板を用いることも可能である。また、基板材料としては必ずしもSiに限るものではなく、シリコンゲルマニウム(SiGe)、ゲルマニウム(Ge)、シリコンカーバイド(SiC)、ガリウム砒素(GaAs)、窒化アルミニウム(AlN)を用いることが可能である。さらに、基板材料の面方位は必ずしも(100)面に限るものではなく、(110)面或いは(111)面等を適宜選択することができる。
【0040】
また、本発明の本質は、ソース・ドレイン電極を構成するトンネル絶縁膜と第1及び第2の金属層にある。従って、ゲート電極とソース・ドレイン電極のオーバーラップ若しくはオフセット、電極がチャネル長方向となす角度、位置などは自由に設計してよい。さらに、本発明は、Fin型構造やダブルゲート構造などの三次元型も含み、あらゆるMIS型電界効果トランジスタに対して適用が可能である。
【0041】
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】第1の実施形態に係わるMIS型電界効果トランジスタの素子構造を示す断面図。
【図2】第1の実施形態のMIS型電界効果トランジスタの製造工程を示す断面図。
【図3】第1の実施形態のMIS型電界効果トランジスタの製造工程を示す断面図。
【図4】第2の実施形態のMIS型電界効果トランジスタの製造工程を示す断面図。
【図5】第2の実施形態のMIS型電界効果トランジスタの製造工程を示す断面図。
【符号の説明】
【0043】
100,200…SOI基板
110,210…シリコン基板
111,211…埋め込み絶縁膜
112,212…シリコン層(チャネル領域)
113,213…ゲート絶縁膜
114,214…ゲート電極
115,215…ゲート側壁絶縁膜
116,216…トンネル絶縁膜
117,217…第1の金属層
118,218…第2の金属層
121,221…窒化シリコン膜
122,222…ポリシリコン膜
123…アルミニウム膜
124…Ni膜
223…ドーピング層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャネル領域を構成する半導体領域と、前記半導体領域上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、前記ゲート電極に対応して前記半導体領域の両側に形成されたソース・ドレイン電極とを具備してなり、
前記ソース・ドレイン電極は、前記半導体領域にソース側及びドレイン側でそれぞれ接して形成され、且つキャリアがトンネル可能な厚さに形成されたトンネル絶縁膜と、前記トンネル絶縁膜と接してそれぞれ形成された第1の金属層と、前記第1の金属層と接してそれぞれ形成され、該金属層よりも小さい比抵抗を持つ第2の金属層と、をチャネル長方向に積層してなることを特徴とするMIS型電界効果トランジスタ。
【請求項2】
前記トンネル絶縁膜は前記半導体領域をチャネル長方向から挟んで形成され、前記第1の金属層は前記トンネル絶縁膜及び半導体領域をチャネル長方向から挟んで形成され、前記第2の金属層は前記第1の金属層,トンネル絶縁膜,及び半導体領域をチャネル長方向から挟んで形成されていることを特徴とする請求項1記載のMIS型電界効果トランジスタ。
【請求項3】
前記第1の金属層はシリコンとは反応しない金属であり、前記第2の金属層はシリコンを含有する金属シリサイドであることを特徴とする請求項1又は2記載のMIS型電界効果トランジスタ。
【請求項4】
前記第1の金属層は前記第2の金属層と同一材料で形成され、前記第1の金属層はショットキー障壁を変調する不純物を含有することで、前記第2の金属層とは異なるショットキー障壁を有していることを特徴とする請求項1又は2記載のMIS型電界効果トランジスタ。
【請求項5】
前記第1及び第2の金属層はシリコンを含有する金属シリサイドであることを特徴とする請求項1,2又は4記載のMIS型電界効果トランジスタ。
【請求項6】
前記第1の金属層が含有する不純物は、B(ボロン),P(リン),As(砒素),インジウム,アンチモンのいずれか、若しくはこれらの複数であることを特徴とする請求項4又は5記載のMIS型電界効果トランジスタ。
【請求項7】
前記第1の金属層は0.6eV以下のショットキー障壁高さを持つ金属から形成されたものであることを特徴とする請求項1記載のMIS型電界効果トランジスタ。
【請求項8】
チャネル領域を構成する半導体領域を形成する工程と、
前記半導体領域上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程と、
前記半導体領域をチャネル長方向から挟んで、キャリアがトンネル可能な厚さにトンネル絶縁膜を形成する工程と、
前記トンネル絶縁膜及び半導体領域をチャネル長方向から挟んで第1の金属層を形成する工程と、
前記第1の金属層,トンネル絶縁膜,及び半導体領域をチャネル長方向から挟んで該金属層よりも小さい比抵抗を持つ第2の金属層を形成する工程と、
を含むことを特徴とするMIS型電界効果トランジスタの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−100387(P2006−100387A)
【公開日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−282057(P2004−282057)
【出願日】平成16年9月28日(2004.9.28)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】