説明

イミノエーテル誘導体化合物およびその化合物を有効成分として含有する薬剤

一般式(I)


(RおよびRは置換基を有していてもよい環状基等;Wは主鎖の原子数1〜6のスペーサー;Xは−O−基等;環Aは置換基を有していてもよい環状基;Yは主鎖の原子数1〜6のスペーサー等;Zは酸性基を示す。)で示される化合物、その塩、溶媒和物もしくはN−オキシド体またはそれらのプロドラッグ。
本発明の化合物は、ペルオキシソーム増殖薬活性化受容体を制御する活性を有しており、高コレステロール血症、高リポ蛋白血症等の代謝異常疾患、高脂血症、動脈硬化症、高血圧、循環器系疾患、過食症、虚血性心疾患等の予防および/または治療剤、HDLコレステロール上昇剤、LDLコレステロールおよび/またはVLDLコレステロールの減少剤、糖尿病やメタボリックシンドロームのリスクファクター軽減剤として有用である。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)

(式中、RおよびRはそれぞれ独立して、(1)水素原子、(2)置換基を有していてもよい炭化水素基、(3)置換基を有していてもよい環状基を表わすか、または(4)RとRが一緒になって置換基を有していてもよい環状基を表わし、
Wは主鎖の原子数1〜6のスペーサーを表わし、
Xは結合手、−O−基、−S−基、−S(O)−基、−SO−基、または−N(R)−基を表わし、Rは水素原子、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアシル、または置換基を有していてもよいアルコキシカルボニルを表わし、
環Aはさらに置換基を有していてもよい環状基を表わし、
Yは結合手、または主鎖の原子数1〜6のスペーサーを表わし、
Zは酸性基を表わす。)で示される化合物、その塩、溶媒和物もしくはN−オキシド体またはそれらのプロドラッグ。
【請求項2】
およびRのどちらか一方が置換基を有していてもよいアルキルまたは置換基を有していてもよい環状基である請求の範囲1記載の化合物、その塩、溶媒和物もしくはN−オキシド体またはそれらのプロドラッグ。
【請求項3】
およびRがともに置換基を有していてもよい環状基である請求の範囲1記載の化合物、その塩、溶媒和物もしくはN−オキシド体またはそれらのプロドラッグ。
【請求項4】
Yが無置換の−(CH−(xは1〜6の整数を表わす。)である請求の範囲1記載の化合物、その塩、溶媒和物もしくはN−オキシド体またはそれらのプロドラッグ。
【請求項5】
およびRの一方が置換基を有していてもよいアルキルであり、他方が置換基を有していてもよい環状基である請求の範囲1記載の化合物、その塩、溶媒和物もしくはN−オキシド体またはそれらのプロドラッグ。
【請求項6】
環Aが置換基を有していてもよい単環式環状基である請求の範囲1記載の化合物、その塩、溶媒和物もしくはN−オキシド体またはそれらのプロドラッグ。
【請求項7】
Xが−O−基である請求の範囲1記載の化合物、その塩、溶媒和物もしくはN−オキシド体またはそれらのプロドラッグ。
【請求項8】
Wが置換基を有していてもよいC1〜6アルキレンである請求の範囲1記載の化合物、その塩、溶媒和物もしくはN−オキシド体またはそれらのプロドラッグ。
【請求項9】
Zがエステル化されていてもよいカルボキシである請求の範囲1記載の化合物、その塩、溶媒和物もしくはN−オキシド体またはそれらのプロドラッグ。
【請求項10】
(1)(3−{2−[({(1E)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]プロピリデン}アミノ)オキシ]エトキシ}フェニル)酢酸、
(2){3−[2−({[(1E)−1−ビフェニル−4−イルプロピリデン]アミノ}オキシ)エトキシ]フェニル}酢酸、
(3)(3−{2−[({(1E)−1−[4−(2−チエニル)フェニル]プロピリデン}アミノ)オキシ]エトキシ}フェニル)酢酸、
(4){3−[2−({[(1E)−1−(4−ピリジン−2−イルフェニル)プロピリデン]アミノ}オキシ)エトキシ]フェニル}酢酸、
(5)(3−{2−[({(1E)−1−[4−(1H−ピラゾール−1−イル)フェニル]プロピリデン}アミノ)オキシ]エトキシ}フェニル)酢酸、
(6){3−[2−({[(1E)−1−ビフェニル−4−イルプロピリデン]アミノ}オキシ)エトキシ]−2−メチルフェニル}酢酸、
(7)(2−フルオロ−3−{2−[({(1E)−1−[4−(1H−ピラゾール−1−イル)フェニル]プロピリデン}アミノ)オキシ]エトキシ}フェニル)酢酸、
(8){2−フルオロ−3−[2−({[(1E)−1−(4−ピリジン−2−イルフェニル)プロピリデン]アミノ}オキシ)エトキシ]フェニル}酢酸、
(9)(2−メチル−3−{2−[({(1E)−1−[4−(1H−ピラゾール−1−イル)フェニル]プロピリデン}アミノ)オキシ]エトキシ}フェニル)酢酸、
(10){2−メチル−3−[2−({[(1E)−1−(4−ピリジン−2−イルフェニル)プロピリデン]アミノ}オキシ)エトキシ]フェニル}酢酸、
(11)(2−メチル−3−{2−[({(1E)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]プロピリデン}アミノ)オキシ]エトキシ}フェニル)酢酸、
(12){3−[2−({[(1E)−1−ビフェニル−4−イルプロピリデン]アミノ}オキシ)エトキシ]−5−メトキシフェニル}酢酸、
(13){3−[2−({[(1E)−1−ビフェニル−4−イルブチリデン]アミノ}オキシ)エトキシ]−2−メチルフェニル}酢酸、
(14){3−[2−({[(1E)−1−(3’−フルオロビフェニル−4−イル)プロピリデン]アミノ}オキシ)エトキシ]フェニル}酢酸、
(15){3−[2−({[(1E)−1−ビフェニル−4−イル−3−メチルブチリデン]アミノ}オキシ)エトキシ]−2−メチルフェニル}酢酸、
(16){2−メチル−3−[2−({[(1E)−6−フェニル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−イリデン]アミノ}オキシ)エトキシ]フェニル}酢酸、
(17){3−[2−({[(1Z)−1−ビフェニル−4−イル−2−(ジメチルアミノ)エチリデン]アミノ}オキシ)エトキシ]−2−メチルフェニル}酢酸、
(18){3−[2−({[(1Z)−1−ビフェニル−4−イル−2−(1,3−チアゾリジン−3−イル)エチリデン]アミノ}オキシ)エトキシ]−2−メチルフェニル}酢酸、
(19){2−メチル−3−[2−({[(1E)−1−(4−ピリジン−2−イルフェニル)ブチリデン]アミノ}オキシ)エトキシ]フェニル}酢酸、
(20)(2−メチル−3−{2−[({(1E)−1−[4−(1H−ピラゾール−1−イル)フェニル]ブチリデン}アミノ)オキシ]エトキシ}フェニル)酢酸、
(21){3−[2−({[(1Z)−1−ビフェニル−4−イル−2−(2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)エチリデン]アミノ}オキシ)エトキシ]−2−メチルフェニル}酢酸、
(22)[3−(2−{[((1E)−1−ビフェニル−4−イル−4,4,4−トリフルオロブチリデン)アミノ]オキシ}エトキシ)−2−メチルフェニル]酢酸、
(23){2−メチル−3−[2−({[(1E)−1−(4−ピリジン−2−イルフェニル)ペンチリデン]アミノ}オキシ)エトキシ]フェニル}酢酸、
(24)(2−メチル−3−{2−[({(1E)−3−メチル−1−[4−(1H−ピラゾール−1−イル)フェニル]ブチリデン}アミノ)オキシ]エトキシ}フェニル)酢酸、
(25)[3−(2−{[((1Z)−1−ビフェニル−4−イル−2−ピペリジン−1−イルエチリデン)アミノ]オキシ}エトキシ)−2−メチルフェニル]酢酸、
(26){3−[2−({[(1Z)−1−ビフェニル−4−イル−2−(3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)エチリデン]アミノ}オキシ)エトキシ]−2−メチルフェニル}酢酸、
(27)[2−メチル−3−(2−{[((1E)−5−フェニル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イリデン)アミノ]オキシ}エトキシ)フェニル]酢酸、
(28)[2−メチル−3−(2−{[((1E)−6−ピリジン−2−イル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−イリデン)アミノ]オキシ}エトキシ)フェニル]酢酸、
(29){2−メチル−3−[2−({[(1E)−3−メチル−1−(4−ピリジン−2−イルフェニル)ブチリデン]アミノ}オキシ)エトキシ]フェニル}酢酸、
(30){2−メチル−3−[2−({[(1E)−6−(1H−ピラゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−イリデン]アミノ}オキシ)エトキシ]フェニル}酢酸、
(31)(3−{2−[({(1Z)−2−(ジメチルアミノ)−1−[4−(1H−ピラゾール−1−イル)フェニル]エチリデン}アミノ)オキシ]エトキシ}−2−メチルフェニル)酢酸、
(32){2−メチル−3−[2−({[(1Z)−1−[4−(1H−ピラゾール−1−イル)フェニル]−2−(1,3−チアゾリジン−3−イル)エチリデン]アミノ}オキシ)エトキシ]フェニル}酢酸、
(33){3−[2−({[(1Z)−2−(ジメチルアミノ)−1−(4−ピリジン−2−イルフェニル)エチリデン]アミノ}オキシ)エトキシ]−2−メチルフェニル}酢酸、および
(34){2−メチル−3−[2−({[(1Z)−1−(4−ピリジン−2−イルフェニル)−2−(1,3−チアゾリジン−3−イル)エチリデン]アミノ}オキシ)エトキシ]フェニル}酢酸から選択される請求の範囲1記載の化合物、その塩、溶媒和物もしくはN−オキシド体またはそれらのプロドラッグ。
【請求項11】
請求の範囲1記載の化合物、その塩、溶媒和物もしくはN−オキシド体またはそれらのプロドラッグを含有してなる医薬組成物。
【請求項12】
PPARδに起因する疾患の予防および/または治療剤である請求の範囲11記載の医薬組成物。
【請求項13】
PPARδに起因する疾患が高脂血症または肥満症である請求の範囲12記載の医薬組成物。
【請求項14】
一般式(I)

(式中、すべての記号は請求の範囲1と同じ意味を表わす。)で示される化合物、その塩、溶媒和物もしくはN−オキシド体またはそれらのプロドラッグの有効量を哺乳動物に投与することを特徴とする、該哺乳動物におけるPPARδに起因する疾患の予防および/または治療方法。
【請求項15】
PPARδに起因する疾患が高脂血症または肥満症である請求の範囲14記載の予防および/または治療方法。
【請求項16】
PPARδに起因する疾患の予防および/または治療剤を製造するための一般式(I)

(式中、すべての記号は請求の範囲1と同じ意味を表わす。)で示される化合物、その塩、溶媒和物もしくはN−オキシド体またはそれらのプロドラッグの使用。
【請求項17】
PPARδに起因する疾患が高脂血症または肥満症である請求の範囲16記載の化合物またはその塩の使用。
【請求項18】
請求の範囲1記載の化合物、その塩、溶媒和物もしくはN−オキシド体またはそれらのプロドラッグと抗肥満剤、糖尿病治療剤および脂質改善剤から選択される1種または2種以上の薬剤と組み合わせてなる医薬。
【請求項19】
脂質改善剤がACAT阻害薬、MTP阻害薬、HMG−CoA還元酵素阻害薬、胆汁酸吸収阻害薬またはコレステロール吸収阻害薬である請求の範囲18記載の医薬。

【国際公開番号】WO2004/080947
【国際公開日】平成16年9月23日(2004.9.23)
【発行日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−503609(P2005−503609)
【国際出願番号】PCT/JP2004/003323
【国際出願日】平成16年3月12日(2004.3.12)
【出願人】(000185983)小野薬品工業株式会社 (180)
【Fターム(参考)】