説明

方法および半導体構造(非酸素カルコゲン不活性化ステップを用いて製作されたGe系半導体構造)

【課題】FETおよびMOSコンデンサなどのGe系半導体デバイスを得ることができる方法および構造を提供すること。
【解決手段】具体的には、本発明は、その表面が非酸素カルコゲンに富んだGe含有材料(層またはウェーハ)の上部またはその内部あるいはその両方に誘電体層と導電材料を含むスタックを含む半導体デバイスを形成する方法を提供する。非酸素カルコゲンに富んだ界面を設けることによって、誘電体成長時およびその後の望ましくない界面化合物の形成が抑制され、界面トラップの密度が低下する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体デバイスの製造に関し、より詳細には、当接している誘電体と共に界面を形成する、酸素以外の1種または複数種のカルコゲン(本明細書では「非酸素カルコゲン」と表す)に富んだ表面(即ち、上面またはトレンチ面あるいはその両方)を含むGe含有材料の上または内部あるいはその両方に配置された、例えば電界効果トランジスタ(FET)または金属酸化膜半導体(MOS)コンデンサなどの半導体構造を製作する方法に関する。即ち、本発明の方法では、Ge含有材料と誘電体の間に非酸素カルコゲンに富んだ界面が作製される。本発明は、Ge含有材料の上部または内部あるいはその両方に配置された、例えばFETまたはMOSコンデンサなどの半導体構造にも関する。この半導体構造においては、非酸素カルコゲンに富んだ界面が、Ge含有材料と当接している誘電体との間に配置されている。
【背景技術】
【0002】
ゲルマニウム(Ge)の有効質量がケイ素(Si)より低く、そのキャリア移動度がケイ素より高いことが、高性能論理回路用のGe系デバイスへの新たな関心を促している。特に、伝統的なスケーリングでは相補型金属酸化膜半導体(CMOS)の性能を高めることが次第に困難になってきていることがその背景にある。典型的には、Geは従来のSi材料より電子移動度が2倍高く、正孔移動度が4倍高い。GeのCMOSデバイスを製作する際の一つの大きな障害は、安定なゲート誘電体を得ることが困難なことである。Ge含有材料の上面に通常存在する水溶性の自然のGe酸化物は、ゲート誘電体の不安定性の原因になる。
【0003】
高い誘電率(約4.0以上、通常約7.0以上のオーダーである)を有する誘電体膜を堆積させてSi金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)のSiOを置換する、原子層堆積法(ALD)および有機金属化学蒸着法(MOCVD)などの高性能堆積技術の最近の発展により、こうした誘電体を組み込んだGeMOSFETの開発活動が促されている。高k膜を堆積する前の最終的な表面処理は、最後に得られるMOSデバイス性能に不可欠である。
【0004】
特にGeでは、高k膜を堆積する前にゲルマニウム酸化膜がない(即ち、これを欠いた)表面を有することが不可欠であると思われる。Siでの通常の解決策は、(濃または希)フッ酸(例えば、HFまたはDHF)を用いて自然のSi酸化物を除去し、H不活性化表面を残すことであった。SiのSMOSデバイス製作には成功しているにもかかわらず、この表面不活性化技術はGeにはあまり効果がないことが見出された。例えば、D. Bodlaki, et al. "Ambient stability of chemically passivatedgermanium interfaces", Surface Science 543, (2003) 63-74を参照されたい。例えば、HFまたはDHFで処理した材料上に堆積されたHfOおよびAlなどの高誘電率膜については、一般にゲート・スタックの電子特性は良くないことが分かっている。HClなどの他の酸処理の結果も、同様に電気特性が良くない。これは、代表的なゲート・スタックの1組のC−V特性(図1参照)によって示されている。このゲート・スタックは、(i)“epi−ready”Ge(100)材料を提供するステップと;(ii)オゾン処理脱イオン(DI)水によって60秒間湿式化学洗浄し、次いでこの溶液にHClを添加して60秒間洗浄し、その後300秒間DI水洗浄するステップと;(iii)300℃においてAl(OH)と水蒸気からALDによって50ÅのHfOを堆積するステップと;(iv)シャドウ・マスクを用いてAlドットを蒸発させてMOSコンデンサを形成するステップによって製作されたものである。
【0005】
蓄積と反転間の高周波数分散および低キャパシタンス変調は、界面状態の面密度(Dit)が非常に高いことを強く示す。界面の電子特性がこのように低いことは、恐らく界面に望ましくない化合物が形成されていることから生じるものと思われる。一般に、酸化ゲルマニウム(GeO)がその原因であると言われているが、ゲルマニウム酸Hfまたは他の化合物の可能性もある。
【0006】
動作可能なゲート・スタックを製作するための一つの実証された方法は、超高真空(UHV)系において高温(例えば、400℃から650℃)でGe酸化物を脱着し、次いで高kをインサイチュ堆積することである。X.-J. Zhang, et al., J. Vac. Sci. Technology A11, 2553 (1993)にはGe酸化物の熱堆積が記載されており、一方J.J.-H.Chen, et al. IEEE Trans. Electron Dev. 51, 1441, (2004)にはインサイチュ堆積法が記載されている。この方法の主な欠点は、UHV系が高価であり、製作に使用される標準のALDまたはMOCVD高k堆積ツールと概して適合しないことである。実際的な解決策は、(例えば、DHFを用いて)湿式エッチングしたGe表面に、誘電体を堆積する前に、原子状Nへの暴露または高温NHガス処理を用いて窒化物を形成することを基本としている。例えば、ChiOn Chui, et al., IEEE Electr. Device Lett. 25, 274 (2004)、E.P. Gusev, et al.Appl. Phys. Lett. 85, 2334 (2004)、およびN. Wu, et al. Appl. Phys. Lett. 84, 3741(2004)を参照されたい。
【0007】
窒化処理したスタックを動作可能にできることは、図1に関連して上で説明したスタックと同じ方法であるが、その湿式HCl洗浄とHfO堆積の間に追加のNH処理(650℃において1分間)を加えた方法で製作されたゲート・スタックのC−V特性(図2参照)によって実証される。図2に示した特性は、図1に示したものより電気特性が大きく改善されていることを示すものである。さらに、図2に示した特性は、図1と較べると周波数分散が極めて小さく、これは界面密度が低下していることを示している。ヒステリシスは、HfO膜内の誘電体トラップによるものである。しかし、界面状態の密度を低下させることには成功したにもかかわらず、窒化物形成は界面において固定の正電荷を誘起するので、これが大きな負のフラットバンド・シフトを引き起こし、デバイスの移動度を低下させる恐れがある。窒化物形成ステップには、高温が必要であるという欠点もある。高温は、望ましくないドーパントの拡散および界面での反応をもたらす恐れがある。
【0008】
硫化アンモニウム(NHS処理によって(メタノールなどの他の溶媒を適宜加えて)Ge表面を硫黄で不活性化することが文献に記載されている。例えば、G.W. Anderson, et al., Appl. Phys. Lett. 66, 1123 (1995)、P.F. Lyman,et al., Surf. Sci. 462, L594 (2000)、D. Bodlaki, et al., J. Chem. Phys. 119,3958 (2003)、およびBodlaki, et al. Surf. Sci. 543, 63 (2003)を参照されたい。これらの技術を用いてこうして作製された硫黄または硫化ゲルマニウム(GeS)層は、3層までの単分子層の厚みを有する。しかし、MOSFETまたはMOSデバイスの製作への高k誘電体堆積の利用について何らの提案または実証もない。さらに、上記の引用文献は、S処理を高kゲート・スタックの不活性化に用いることができるかどうかを示していない。
【非特許文献1】D. Bodlaki, et al. "Ambientstability of chemically passivated germanium interfaces", Surface Science543, (2003) 63-74
【非特許文献2】X.-J. Zhang, et al., J. Vac. Sci.Technology A11, 2553 (1993)
【非特許文献3】J.J.-H. Chen, et al. IEEE Trans.Electron Dev. 51, 1441, (2004)
【非特許文献4】Chi On Chui, et al., IEEE Electr.Device Lett. 25, 274 (2004)
【非特許文献5】E.P. Gusev, et al., Appl. Phys.Lett. 85, 2334 (2004)
【非特許文献6】N. Wu, et al. Appl. Phys. Lett. 84,3741 (2004)
【非特許文献7】G.W. Anderson, et al., Appl. Phys.Lett. 66, 1123 (1995)
【非特許文献8】P.F. Lyman, et al., Surf. Sci. 462,L594 (2000)
【非特許文献9】D. Bodlaki, et al., J. Chem. Phys.119, 3958 (2003)
【非特許文献10】Bodlaki, et al. Surf. Sci. 543, 63(2003)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記に鑑みて、以下の特性を提供するGe/高k界面を製造する方法があれば非常に有利であると思われる。
1.低温での不活性化。その結果GeFET製作フローの条件が緩和され、望ましくない拡散または反応を低減させることができる。
2.プロセスの単純化とコスト削減をもたらす湿式化学処理。
3.低界面状態密度および低フラットバンド・シフトを含む改良された電気特性。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、FETおよびMOSコンデンサなどのGe系半導体デバイスを得ることができる方法および構造を提供する。具体的には、本発明は、その表面(上面またはトレンチ壁面あるいはその両方)が非酸素カルコゲンに富んだGe含有材料(層またはウェーハ)の上または内部あるいはその両方に配置された誘電体と導電材料のスタックを含む半導体デバイスを形成する方法を提供する。即ち、本発明は、Ge含有材料と誘電体の間に非酸素カルコゲンに富んだ界面を提供する。非酸素カルコゲンに富んだ界面を設けることによって、誘電体の成長中およびその後、界面の望ましくない化合物の形成が抑制され、界面のトラップ密度が低下する。
【0011】
「非酸素カルコゲンに富んだ」とは、誘電体とGe含有材料の間の界面層(または領域)において、非酸素カルコゲンの含有量が約1012原子/cm以上であることを意味する。典型的には、本発明において形成される非酸素カルコゲンに富んだ界面は、非酸素カルコゲン含有量が約1012から約1017原子/cmであり、より典型的には非酸素カルコゲン含有量が約1014から約1016原子/cmである。
【0012】
「非酸素カルコゲン」という用語は、本明細書全体にわたって、硫黄(S)、セレン(Se)、テルル(Te)、ポロニウム(Po)、またはこれらの混合物を表すために用いられている。典型的には、非酸素カルコゲンはSである。非酸素カルコゲンに富んだ界面は、非酸素カルコゲン原子からなる少なくとも1層を含んでもよく、あるいは、非酸素カルコゲン原子を含む化合物からなる少なくとも1層を含んでもよい。
【0013】
基本的には、本発明の方法は、
Ge含有材料の表面を、少なくとも1種の非酸素カルコゲン含有材料で処理して、非酸素カルコゲンに富んだ表面を形成するステップと、
非酸素カルコゲンに富んだ前記表面の上に誘電体層を形成するステップであって、これにより非酸素カルコゲンに富んだ界面が前記Ge含有材料と前記誘電体層の間に配置されるステップと、
前記誘電体層の上に導電材料を形成するステップと
を含む。
【0014】
上記方法に加えて、本発明は、本発明の方法を用いて形成された半導体構造にも関する。具体的には、かつ基本的には、本発明の半導体構造は、
Ge含有材料と、
前記Ge含有材料の表面上に配置された誘電体層と、
前記誘電体層の上に配置された導電材料と
を含み、非酸素カルコゲンに富んだ界面が、前記誘電体層と前記Ge含有材料の間に存在する。
【0015】
上記の本発明の方法は低温での不活性化を提供することができるので、Ge半導体デバイスの製作フローの条件が緩和され、望ましくない拡散または反応を低下させることができることを強調したい。さらに、この表面不活性化を、湿式化学処理を用いて行うことにより、プロセスの単純化とコスト削減をもたらすことができる。さらに、本発明の方法は、低界面状態密度および低フラットバンド・シフトを含めて、改良された電気特性を提供することができる。
【0016】
本明細書全体にわたって用いられる「低界面状態密度」という用語は、界面スロー・トラップの面密度が一般的には約1×1013cm−2/eV以下であり、より一般的には約1×1012cm−2/eV以下であることを示す。一方、「低フラットバンド・シフト」という用語は、理想的なフラットバンド電圧と比較したフラットバンド電圧シフトが約±1V以下であり、より一般的には約±0.3V以下であることを示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明は、非酸素カルコゲン表面不活性化ステップを用いて製作されるGe系半導体デバイスを提供するものであるが、以下の議論および添付の図面を参照して次にさらに詳細に説明する。様々な加工ステップを示す本発明の図面は、説明のために提供するものであり、したがって、これらの図面は一律の縮尺に従わずに描かれていることに留意されたい。
【0018】
尚、本発明で形成することができる半導体デバイスとしては、例えば、MOSコンデンサ、FET、フローティング・ゲートFET不揮発性メモリ、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)、ならびに誘電体と導電材料のスタックを含む他の任意のタイプの半導体デバイスが挙げられる。これらのタイプのデバイスを形成するプロセスは、当分野の技術者には周知であり、したがって、これらを本明細書においてさらに詳しく説明することはない。詳細に説明するのは、表面不活性化ステップ、ならびに誘電体と導電材料を含むスタックの形成についてである。DRAMの製作においては、本明細書において説明する表面不活性化は、リソグラフィとエッチングによってGe含有材料内に形成されているトレンチの内部においても行われる。即ち、Ge含有材料の上面と共に、露出したトレンチ・サイドウォールに本発明の不活性化ステップを施すことができる。Ge含有材料上に半導体構造を製作する本発明の基本加工ステップを、図3〜図5に示した。
【0019】
図3は、Ge含有材料10に本発明の非酸素カルコゲン表面不活性化ステップを行った後に形成された構造を示す。図示のように、この不活性化ステップ後のGe含有材料10は、非酸素カルコゲンが強化された(即ち、非酸素カルコゲンに富んだ)上面層または領域12を含む。表面領域12(または層)はGeも含むことに留意されたい。
【0020】
本発明に用いられるゲルマニウム(Ge)含有材料10は、Geを含む任意の半導体層またはウェーハである。本発明で使用できるこうしたGe含有材料の実例としては、それだけに限らないが、純Ge、Geオン・インシュレータ、SiGe、SiGeC、Si層上のSiGe、Si上のGe層、またはSi上のSiGeC層が挙げられる。一般的に、Ge含有材料10は少なくとも10原子%のGeを含有しているが、50原子%を超えるGe含有量がさらに一般的である。Ge含有材料10は、ドーピングしてもドーピングしなくてもよく、その中にドーピングした領域またはドーピングしていない領域が含まれていてもよい。本発明のいくつかの実施形態においては、Ge含有材料10は、ひずみのある状態であってもよい。
【0021】
Ge含有材料10の厚みは変化してもよく、本発明を実施する際に厚みは重要ではない。一般的に、Ge含有材料10の厚みは約1nmから約1mmである。
【0022】
非酸素カルコゲンが強化されたGe含有材料10の上面層または領域12は、Ge含有材料の露出表面を少なくとも1種の非酸素カルコゲン含有材料で処理することによって形成される。「非酸素カルコゲン」という用語は、本明細書全体にわたって、硫黄(S)、セレン(Se)、テルル(Te)、ポロニウム(Po)、またはこれらの混合物を表すために用いられている。典型的には、非酸素カルコゲンはSである。少なくとも1種の非酸素カルコゲン含有材料は、液体であってもよく、気体であってもよい。
【0023】
液体を使用する場合、典型的には、非酸素カルコゲン含有材料は、例えば、水、メタノールまたはエタノールなどを含めたアルコール、およびその他の同様なプロトン性(水酸基を有する)溶媒などの溶媒と一緒に使用される。純粋な非酸素カルコゲン含有液もまた本発明が意図するものである。
【0024】
本発明の本実施形態においては、非酸素カルコゲン含有材料は、10−6%を超える、好ましくは0.01%を超える、さらに好ましくは0.1%を超える量が溶媒中に存在する。本発明の本実施形態で使用される非酸素カルコゲン含有材料は、少なくとも1種の非酸素カルコゲンを含む任意の化合物である。本発明の本実施形態で使用することができる非酸素カルコゲン含有材料の例としては、それだけに限らないが、硫化アンモニウム(NHS、セレン化アンモニウム(NHSe、テルル化アンモニウム(NHTe、硫化水素HS、セレン化水素HSe、テルル化水素HTe、NaSまたはKSなどのアルカリ金属非酸素カルコゲン化物、例えばSeSなどの2種の非酸素カルコゲン化物の複合体、または例えばPなどの非酸素カルコゲン化物のリン酸塩が挙げられる。好ましい一実施形態においては、硫化アンモニウムが非酸素カルコゲン含有材料として使用される。
【0025】
液状の非酸素カルコゲン含有材料は、例えば、含浸塗工、ブラシ塗工、浸漬、その他の技術を含めて、当技術分野で周知の技術を用いてGe含有材料の表面に施される。この処理は、処理条件がGe含有材料10に悪影響を与えない限り、任意の温度または時間で行うことができる。典型的には、液状の非酸素カルコゲン含有材料を用いた処理は、約0℃から約150℃の温度で、約1秒から約1日間行われる。より典型的には、液状の非酸素カルコゲン含有材料を用いた処理は、約15℃から約100℃の温度で、約1分から約1時間行われる。好ましい一実施形態においては、液状の非酸素カルコゲン含有材料を用いた処理は、約70℃から約80℃の温度で、約10分間行われる。
【0026】
この処理ステップに気体を使用する場合は、当技術分野で周知の技術を用いて上記の液状非酸素カルコゲン含有材料の1種をまず蒸発させ、その後この気体をGe含有材料10の上に通す。この気体には、原子化学種、分子化学種、またはクラスター状の化学種が含まれているであろう。気体との接触は、上記の範囲を含めて様々な時間で行うことができる。
【0027】
液体または気体のどちらが使用されるかにかかわらず、この処理は、Ge含有材料の表面からGe酸化物などの望ましくない化合物を除去することによって、またはGe酸化物などの望ましくない化合物を変性することによって、Ge含有材料10を不活性化する。Ge含有材料の表面にGe酸化物などの望ましくない化合物を有する代りに、非酸素カルコゲンに富んだ表面領域が形成される。「非酸素カルコゲンに富んだ」とは、誘電体とGe含有材料の間の界面層(または領域)において、非酸素カルコゲンの含有量が約1012原子/cm以上であることを意味する。典型的には、本発明において形成される非酸素カルコゲンに富んだ界面は、非酸素カルコゲン含有量が約1012から約1017原子/cmであり、より典型的には非酸素カルコゲン含有量が約1014から約1016原子/cmである。
【0028】
非酸素カルコゲンに富んだ上部表面領域12の深さは、不活性化ステップの条件に応じて変化する。典型的には、表面領域12の深さは、約1層から約100層の単分子層である。尚、領域または層12内の非酸素カルコゲンの濃度は連続的でもよく次第に変化していてもよい。典型的には、Ge含有材料10の最上面の非酸素カルコゲン濃度が最も高い。
【0029】
本発明のいくつかの実施形態においては、上記の非酸素カルコゲン不活性化ステップの前に、必要に応じて通常の表面調整プロセスを行うことができる。非酸素カルコゲン不活性化ステップの前に行うことができる一種の表面調整プロセスの実例としては、5:1HSO:HOで2分間処理するステップと、DI水中ですすぐステップと、10%HF(水溶液)で10分間Ge表面をエッチングするステップとを含むプロセスが挙げられる。
【0030】
本発明のいくつかの実施形態においては、上記の不活性化ステップの後、必要に応じて通常のすすぎ/乾燥プロセスを行うことができる。非酸素カルコゲン不活性化の後、ただし誘電体形成の前に行うことができる一種のすすぎ/乾燥プロセスの実例としては、水または有機溶媒中、あるいはこれらの混合物中ですすいだ後、Nまたは他の不活性ガスを不活性化した表面上に吹付けて乾燥するプロセスが挙げられる。
【0031】
本発明は、不活性化のみ、表面調整と不活性化、不活性化とすすぎおよび乾燥、あるいは、表面調整、不活性化とすすぎおよび乾燥を意図するものである。
【0032】
Ge含有材料10の非酸素カルコゲンに富んだ表面12上に誘電体14を形成する。誘電体14は、FETのゲート誘電体または2つのコンデンサ電極間の絶縁体としての役割を果たすことができる。誘電体14は、例えば、酸化、窒化、または酸窒化などの熱成長プロセスによって形成することができる。あるいは、誘電体14は、例えば、化学蒸着法(CVD)、プラズマアシストCVD法、有機金属化学蒸着法(CVD)、原子層堆積法(ALD)、蒸発法、反応性スパッタリング法、化学溶液堆積法、およびその他の同様な堆積法などの堆積プロセスによって形成することができる。誘電体14は、上記プロセスの任意の組み合わせを用いて形成することもできる。
【0033】
誘電体14は、好ましくは約4.0以上、より好ましくは7.0以上の誘電率を有する絶縁材料からなる。本明細書記載の誘電率は真空の誘電率を基準とするものである。尚、典型的には、SiOの誘電率は約4.0である。具体的には、本発明で使用される誘電体14としては、それだけに限らないが、金属のケイ酸塩、アルミン酸塩、チタン酸塩および窒化物を含めて、酸化物、窒化物、酸窒化物またはケイ酸塩、あるいはこれらのすべてが挙げられる。一実施形態においては、誘電体14は、例えば、SiO、GeO、HfO、ZrO、Al、TiO、La、SrTiO、LaAlO、Yなどの酸化物、およびこれらの混合物、ならびにこうした材料およびその混合物の漸変および層状スタックからなることが好ましい。誘電体14の特に好ましい例としては、HfO、ケイ酸ハフニウム、およびハフニウムシリコン酸窒化物が挙げられる。
【0034】
誘電体14の物理的厚みは変化してもよいが、一般的には、誘電体14の厚みは約0.5から約10nmであり、約0.5から約4nmがより一般的である。誘電体14は、非酸素カルコゲンに富む表面層12を含むGe含有材料10上に初めに堆積された酸化ケイ素または酸窒化ケイ素の薄い(約0.1から約1.5nmのオーダーの)層の上に堆積してもよい。
【0035】
一般的に、少なくとも1つの分離領域(図示せず)が、本発明のこの時点でGe含有材料10内に形成される。典型的には、この分離領域はトレンチ分離領域である。トレンチ分離領域は、当分野の技術者に周知の通常のトレンチ分離プロセスを用いて形成される。例えば、リソグラフィ、エッチング、およびトレンチ誘電体によるトレンチの充填をトレンチ分離領域に用いることができる。必要に応じて、トレンチ充填前にライナーを形成してもよく、トレンチ充填後に高密度化ステップを施してもよく、トレンチ充填に引き続いて平坦化プロセスも行ってもよい。
【0036】
図4は、Ge含有材料10の非酸素カルコゲンに富んだ表面12上に形成された誘電体14を含む構造を示す。誘電体14の堆積後、非酸素カルコゲンに富んだ表面12は、誘電体14とGe含有材料10の間で界面層を形成することに留意されたい。この非酸素カルコゲンに富んだ界面は、少なくとも1層の非酸素カルコゲン原子を含んでもよく、非酸素カルコゲン原子を含有する少なくとも1層の化合物を含んでもよい。非酸素カルコゲンの濃度および表面層12(即ち、界面領域)の厚みが誘電体14の堆積によって影響を受けてもよく、受けなくてもよい。
【0037】
誘電体14を形成した後、物理蒸着法(PVD)、CVD、または蒸発法などの公知の堆積プロセスを用いて、誘電体14の上に導電材料16のブランケット層を形成する。導電材料16としては、それだけに限らないが、多結晶シリコン(「ポリシリコン」)、SiGe、シリサイド、ゲルマニウム化物、金属、金属窒化物、またはTa−Si−Nなどの金属−シリコン−窒化物が挙げられる。好ましくは、Ge濃度が非常に高い(約50%以上のオーダーのGe濃度)基板では、導電材料16は金属からなる。導電材料16として使用することができる金属の例としては、それだけに限らないが、Al、W、Cu、Ti、Re、または他の同様な導電性金属が挙げられる。導電材料16のブランケット層は、ドーピングしてもしなくてもよい。ドーピングする場合は、in−situドーピング堆積プロセスを用いることができる。あるいは、堆積、イオン注入およびアニーリングにより、堆積と拡散により、あるいは当分野の技術者に知られた任意の方法によって、ドーピングされた導電材料16を形成することができる。
【0038】
導電材料16のドーピングは、形成されたゲートの仕事関数をシフトさせる。ドーピング・イオンの具体例としては、As、P、B、Sb、Bi、In、Al、Tl、Ga、またはこれらの混合物が挙げられる。本発明のこの時点で堆積された導電材料16の厚み、即ち高さは、用いられる堆積プロセスに応じて変わってもよい。一般的には、導電材料16の垂直方向厚みは、約20から約180nmであり、より一般的には約40から約150nmである。
【0039】
いくつかの実施形態においては、通常の堆積プロセスを用いて導電材料16の上に任意選択のハードマスク(図示せず)を形成することができる。この任意選択のハードマスクは、酸化物または窒化物などの誘電体から構成することができる。
【0040】
図5は、誘電体14の上に形成された導電材料16を含む構造を示す。本発明のプロセスのこの時点において、通常のCMOS加工ステップを行って、例えばFETまたはMOSコンデンサあるいはその両方を含めて、任意のタイプの半導体デバイスを形成することができる。
【0041】
上記の本発明の方法は低温での不活性化を提供することができるので、GeCMOS製作フローがより穏やかになり、望ましくない拡散または反応を低下させることができることを強調したい。さらに、この表面不活性化を、湿式化学処理を用いて行うことにより、プロセスの単純化とコスト削減をもたらすことができる。さらに、本発明の方法は、低界面状態密度および低フラットバンド・シフトを含めて、改良された電気特性を提供することができる。
【0042】
本明細書全体にわたって用いられる「低界面状態密度」という用語は、界面スロー・トラップの面密度が、一般的には約1×1013cm−2/eV以下であること、より一般的には約1×1012cm−2/eV以下であることを示す。一方、「低フラットバンド・シフト」という用語は、理想的なフラットバンド電圧と比較したフラットバンド電圧シフトが、約±1V以下であること、より一般的には約±0.3V以下であることを示す。
【0043】
本発明のいくつかの実施形態においては、リソグラフィとエッチングを用いてGe含有材料10内に少なくとも1つのトレンチ20が形成される。本発明のこの時点で形成される各トレンチ20の深さは、エッチング・プロセスの長さによって決まる。典型的には、かつDRAM構造については、各トレンチ20の深さは約1から約10μmである。次いで、上記の不活性化ステップを行って、非酸素カルコゲンに富んだ界面12を設ける。次いで、少なくとも上記のトレンチ20内に誘電体14および導電材料16を形成する。この実施形態における不活性化ステップは、Ge含有材料10の上面が露出している場合は、これにも行われる可能性があり、あるいは、トレンチ・サイドウォールの任意の部分または全部分が露出している場合は、これらにも行われる可能性がある。
【0044】
いくつかの実施形態においては、Ge含有材料の表面にパターン化マスクを形成することができ、次いで上記の表面不活性化ステップを行う。この実施形態では、パターン化マスクを含まないGe含有材料の表面に非酸素カルコゲンに富んだ領域が形成される。
【0045】
以下の実施例を提供して、本発明、ならびに本発明の非酸素カルコゲン不活性化プロセスを用いて得られるいくつかの利益を例証する。
【実施例】
【0046】
本実施例においては、初めにGe含有材料を硫黄で不活性化し、その後硫黄不活性化Ge含有材料上にHfO誘電体を堆積したMOSコンデンサを作製した。具体的には、初めに“epi−ready”n−Ge(100)材料を提供することによってMOSコンデンサを作製した。次いで、Ge材料の表面を湿式化学前洗浄プロセスにかけた。このプロセスには、Ge材料の表面をアセトン/メタノール混合物で脱脂するステップと、この脱脂表面を5:1HSO:HOで2分間処理するステップと、DI水中ですすぐステップと、10%HF(水溶液)で10分間Ge表面をエッチングするステップとが含まれていた。この湿式化学前洗浄プロセスに引き続いて、70℃から80℃の温度で10分間の50%(NH)S(水溶液)処理を用いて、このGe含有材料を硫黄で不活性化した。硫黄不活性化に引き続いて、このGe材料を水ですすいだ後、硫黄不活性化表面上にNを吹付けてこの材料を乾燥した。次に、原子層堆積法(ALD)によって、Al(CHと水を含む気体から、硫黄不活性化表面上に77ÅのHfO誘電体を堆積した。ALDは220℃で行われた。次いで、シャドウ・マスクを使用して誘電体層の上にAlドットを形成した。
【0047】
図7は、本発明に従ってS不活性化したゲート・スタックの透過型電子顕微鏡(TEM)画像を示す。HfOゲート誘電体をGe基板から分離する層が存在する。HFエッチング、HClエッチング、NHアニーリングなど、その他のGe表面調整技術を用いた場合は、こうした層は検出されていない。これは、(a)適切な堆積条件(例えば、十分低い温度)を選択すれば、誘電体堆積時にS不活性化を安定化させることができること、ならびに(b)このプロセスの結果、別のプロセスで形成されたものとは本質的に異なるゲート・スタック構造が得られることを実証するものである。
【0048】
比較のために、図1および図2に関連して上述した表面処理ステップを用いてMOSコンデンサを作製した。図8は、本発明の硫黄不活性化ステップを用いて作製された本発明のMOSコンデンサのC−V特性を示す。図8で示したC−V特性は、その質において図2に示したNH窒化Ge材料のものに匹敵する。
【0049】
下記の表1および図9は、本実施例で説明された様々なコンデンサの抜粋したDit値とフラットバンド・シフトを示す。これらのデータは、硫黄不活性化した試料が他の処理よりも著しく低いDitを有することを明らかに示している。いかなる理論によって縛られることも望まないが、この結果は、HfO堆積中およびその後、望ましくない化合物の形成を実質的に抑制する、硫黄の不活性化効果に起因するものであると思われる。この硫黄不活性化試料はまた、窒化物形成と酸洗浄などの先行技術の処理プロセスより小さいフラットバンド・シフトも提供した。
【0050】
【表1】

【0051】
非酸素カルコゲンが硫黄以外の場合も同様な結果を得ることができると思われる。
【0052】
上記の実施形態および実施例は、本発明の範囲および精神を例証するために提供されたものである。これらの実施形態および実施例により、当分野の技術者にとっては、他の実施形態および実施例が明らかになるであろう。これらの他の実施形態および実施例は、本発明の意図する範囲内である。したがって、本発明は添付の特許請求の範囲によってのみ限定されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】DI水とHClを用いて洗浄されたGe含有材料上に製作された先行技術のゲート・スタックについての、ゲート・バイアス(V)に対するキャパシタンス(F)のグラフである。
【図2】DI水を用いて洗浄され、次いでNHで窒化されたGe含有材料上に製作された先行技術のゲート・スタックについての、ゲート・バイアス(V)に対するキャパシタンス(F)のグラフである。
【図3】本発明の基本加工ステップを示す図(断面図)である。
【図4】本発明の基本加工ステップを示す図(断面図)である。
【図5】本発明の基本加工ステップを示す図(断面図)である。
【図6】Ge含有材料の上面、およびGe含有材料内に配置されたトレンチの露出したサイドウォールにおいて不活性化が行われる実施形態を示す図(断面図)である。
【図7】実施例で説明した本発明の不活性化プロセスを用いて不活性化されたゲート・スタックの透過型電子顕微鏡(TEM)画像である。
【図8】本発明の不活性化プロセスを行ったGe含有材料上に製作されたゲート・スタックについての、ゲート・バイアス(V)に対するキャパシタンス(F)のグラフである。
【図9】(a)NHアニーリング(即ち、窒化物形成)、(b)HFまたはHCl処理、および(c)本発明の不活性化プロセス(「新規処理」と示した)を用いて洗浄したGe含有材料上に製作された様々なゲート・スタックについての、フラットバンド電圧シフト(V)とトラップ密度(1012cm−2eV−1)のグラフである。
【符号の説明】
【0054】
10 Ge含有材料
12 非酸素カルコゲンに富んだ表面
14 誘電体
16 導電材料
20 トレンチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体構造を形成する方法であって、
Ge含有材料の表面を、少なくとも1種の非酸素カルコゲン含有材料で処理して、非酸素カルコゲンを含む表面を形成するステップと、
非酸素カルコゲンを含む前記表面の上に誘電体層を形成するステップであって、これにより非酸素カルコゲンを含む界面が前記Ge含有材料と前記誘電体層の間に配置されるステップと、
前記誘電体層の上に導電材料を形成するステップと
を含む方法。
【請求項2】
前記処理ステップの前に表面調整プロセスを行うステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記処理ステップの後、前記誘電体形成ステップの前にすすぎ/乾燥プロセスを行うステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記処理ステップの前に表面調整プロセスを行うステップと、前記処理ステップの後前記誘電体形成ステップの前にすすぎ/乾燥プロセスを行うステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記非酸素カルコゲン含有材料が液体または気体である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記非酸素カルコゲン含有材料が、硫化アンモニウム(NHS、セレン化アンモニウム(NHSe、テルル化アンモニウム(NHTe、硫化水素HS、セレン化水素HSe、テルル化水素HTe、アルカリ金属非酸素カルコゲン化物、2種の非酸素カルコゲン化物の複合体、または非酸素カルコゲン化物のリン酸塩を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記非酸素カルコゲン含有材料が液状または気体状の硫化アンモニウムである、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
非酸素カルコゲンを含む前記界面の非酸素カルコゲン濃度が約1012原子/cm以上である、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
非酸素カルコゲンを含む前記界面が前記誘電体および前記導電材料のスタックを提供し、このスタックは、界面スロー・トラップの面密度が一般的に1×1013cm−2/eV以下であり、理想的なフラットバンド電圧と比較したフラットバンド電圧シフトが±1V以下である、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
半導体構造を形成する方法であって、
Ge含有材料の表面を、少なくとも1種の硫黄含有材料で処理して、硫黄を含む表面を形成するステップと、
硫黄を含む前記表面の上に誘電体層を形成するステップであって、これにより硫黄を含む界面が前記Ge含有材料と前記誘電体層の間に配置されるステップと、
前記誘電体層の上に導電材料を形成するステップと
を含む方法。
【請求項11】
Ge含有材料と、
前記Ge含有材料の表面上に配置された誘電体層と、
前記誘電体層の上に配置された導電材料と
を含み、非酸素カルコゲンを含む界面が、前記誘電体層と前記Ge含有材料の間に存在する半導体構造。
【請求項12】
前記Ge含有材料が、純Ge、Geオン・インシュレータ、SiGe、SiGeC、Si層上のSiGe、Si上のGe層、またはSi上のSiGeC層の少なくとも1種を含む半導体である、請求項11に記載の半導体構造。
【請求項13】
前記Ge含有材料がひずみのある状態である、請求項12に記載の半導体構造。
【請求項14】
前記誘電体が、酸化物、窒化物、酸窒化物、ケイ酸塩、またはこれらの混合物である、請求項11に記載の半導体構造。
【請求項15】
前記誘電体が、SiO、GeO、HfO、ZrO、Al、TiO、La、SrTiO、LaAlO、Yおよびこれらの混合物からなる群から選択される酸化物である、請求項14に記載の半導体構造。
【請求項16】
前記導電材料が、多結晶シリコン、SiGe、シリサイド、金属、または金属−シリコン−窒化物を含む、請求項11に記載の半導体構造。
【請求項17】
非酸素カルコゲンを含む前記界面の非酸素カルコゲン濃度が約1012原子/cm以上である、請求項11に記載の半導体構造。
【請求項18】
前記非酸素カルコゲン含有量が位置に応じて次第に変化している、請求項17に記載の半導体構造。
【請求項19】
非酸素カルコゲンを含む前記界面が硫黄または硫化物を含む、請求項11に記載の半導体構造。
【請求項20】
非酸素カルコゲンを含む前記界面が前記誘電体および前記導電材料のスタックを提供し、このスタックは、界面スロー・トラップの面密度が一般的に1×1013cm−2/eV以下であり、理想的なフラットバンド電圧と比較したフラットバンド電圧シフトが±1V以下である、請求項11に記載の半導体構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−123895(P2007−123895A)
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−290473(P2006−290473)
【出願日】平成18年10月25日(2006.10.25)
【出願人】(390009531)インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション (4,084)
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MASCHINES CORPORATION
【Fターム(参考)】