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1,1,1−トリフルオロ−4−フェニル−4−メチル−2−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−2−イルメチル)ペンタン−2−オール誘導体の製造方法

【課題】1,1,1−トリフルオロ−4−フェニル−4−メチル−2−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−2−イルメチル)ペンタン−2−オール誘導体の製造方法を提供。
【解決手段】(a)適切な溶媒中でエステルを適切な還元剤と反応させてジオールを形成する工程、(b)適切な酸化的分解条件下でジオールを反応させて式(IV)のケトンを形成する工程及び(c)適切な溶媒中で式(IV)のケトンを適切な有機金属試薬R54M(MはLi又はMgXであり、XはCl、Br、又はIである)と反応させて下記式(IA)の化合物を形成する工程を含む製造方法。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式(IA)の化合物:
【化1】

(式中、R1、R2、R3、R4、及びR5は、下記において定義したとおりである)の製造方法であって、以下の工程:
(a)適切な溶媒中で下記式(II)のエステルを適切な還元剤と反応させて下記式(III)のジオールを形成する工程;
【化2】

(b)適切な酸化的分解条件下で式(III)のジオールを反応させて下記式(IV)のケトンを形成する工程;
【化3】

(c)適切な溶媒中で式(IV)のケトンを適切な有機金属試薬R54M(MはLi又はMgXであり、XはCl、Br、又はIである)と反応させて下記式(IA)の化合物を形成する工程;
【化4】

を含む方法。
(上記式中:
1は、アリール又はヘテロアリール基であり、それぞれ任意独立的に1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
1の各置換基は、独立的にC1-C5アルキル、C2-C5アルケニル、C2-C5アルキニル、C3-C8シクロアルキル、ヘテロサイクリル、アリール、ヘテロアリール、C1-C5アルコキシ、C2-C5アルケニルオキシ、C2-C5アルキニルオキシ、アリールオキシ、アシル、C1-C5アルコキシカルボニル、C1-C5アルカノイルオキシ、C1-C5アルカノイル、アロイル、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アミノカルボニルオキシ、C1-C5アルキルアミノカルボニルオキシ、C1-C5ジアルキルアミノカルボニルオキシ、C1-C5アルカノイルアミノ、C1-C5アルコキシカルボニルアミノ、C1-C5アルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニル、C1-C5アルキルアミノスルホニル、C1-C5ジアルキルアミノスルホニル、ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、又はアミノ(該窒素原子は、任意独立的にC1-C5アルキル又はアリールで一又は二置換されていてもよい);又はウレイド(どちらかの窒素原子は、任意独立的にC1-C5アルキルで置換されていてもよい);又はC1-C5アルキルチオ(該イオウ原子は、任意にスルホキシド又はスルホンに酸化されていてもよい)であり、
ここで、R1の各置換基は、任意独立的に、メチル、メトキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、シアノ、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、又はアミノ(該窒素原子は、任意独立的にC1-C5アルキル又はアリールで一又は二置換されていてもよい);又はウレイド(どちらかの窒素原子は、任意独立的にC1-C5アルキルで置換されていてもよい)から選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく;
2及びR3は、それぞれ独立的に水素又はC1-C5アルキルであり、或いはR2とR3が、それらが共通に結合している炭素原子と一緒にC3-C8スピロシクロアルキル環を形成しており;
4は、C1-C5アルキル、C2-C5アルケニル、又はC2-C5アルキニルであり、それぞれ任意独立的に1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
4の各置換基は、独立的にC1-C3アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、又はオキソであり;かつ
5は、任意独立的に1〜3個の置換基で置換されていてもよいヘテロアリール基であり、
5の各置換基は、独立的にC1-C5アルキル、C2-C5アルケニル、C2-C5アルキニル、C3-C8シクロアルキル、ヘテロサイクリル、アリール、ヘテロアリール、C1-C5アルコキシ、C2-C5アルケニルオキシ、C2-C5アルキニルオキシ、アリールオキシ、アシル、C1-C5アルコキシカルボニル、C1-C5アルカノイルオキシ、ヘテロサイクリルカルボニル、アロイルアミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アミノカルボニルオキシ、C1-C5アルキルアミノカルボニルオキシ、C1-C5ジアルキルアミノカルボニルオキシ、C1-C5アルカノイルアミノ、C1-C5アルコキシカルボニルアミノ、C1-C5アルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニル、C1-C5アルキルアミノスルホニル、C1-C5ジアルキルアミノスルホニル、ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチルチオ、ニトロ、又はアミノ(該窒素原子は、任意独立的にC1-C5アルキルで一又は二置換されていてもよい);又はウレイド(どちらかの窒素原子は、任意独立的にC1-C5アルキルで置換されていてもよい);又はC1-C5アルキルチオ(該イオウ原子は、任意にスルホキシド又はスルホンに酸化されていてもよい)であり、
ここで、R5の各置換基は、任意独立的に、C1-C3アルキル、C1-C3アルコキシ、アシル、C1-C3シラニルオキシ、C1-C5アルコキシカルボニル、カルボキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、シアノ、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、又はアミノ(該窒素原子は、任意独立的にC1-C5アルキル又はアリールで一又は二置換されていてもよい);又はウレイド(どちらかの窒素原子は、任意独立的にC1-C5アルキルで置換されていてもよい)、又はトリフルオロメチルから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい)
【請求項2】
下記式(IA)の化合物:
【化5】

(式中、R1、R2、R3、R4、及びR5は、請求項1で定義したとおりである)の製造方法であって、以下の工程:
(a')適切な溶媒中、下記式(X)のトリフルオロアセトアミドを、R2とR3を有する臭化ビニルマグネシウム化合物と反応させて下記式(XI)のトリフルオロメチレノンを与える工程;
【化6】

(b')適切な溶媒中、式(XI)のトリフルオロメチレノンを、有機金属試薬R1M(MはLi又はMgXである)と銅塩CuX(XはCl、Br、又はIである)から生成した適切な有機銅試薬と反応させて下記式(IV)のケトンを形成する工程;
【化7】

(c)適切な溶媒中で式(IV)のケトンを適切な有機金属試薬R54M(MはLi又はMgXであり、XはCl、Br、又はIである)と反応させて下記式(IA)の化合物を形成する工程;
【化8】

を含む方法。
【請求項3】
下記式(IA)の化合物:
【化9】

(式中、R1、R2、R3、R4、及びR5は、請求項1で定義したとおりである)の製造方法であって、以下の工程:
(a'')適切な溶媒中で下記式(II)のエステルを適切な還元剤と反応させて下記式(III)のジオールを形成する工程;
【化10】

(b'')適切な酸化的分解条件下で式(III)のジオールを反応させて下記式(IV)のケトンを形成する工程;
【化11】

(c'')適切な溶媒中、式(IV)のケトンを、適切なイオウイリドのような適切なエポキシ化試薬と反応させて下記式(V)のエポキシドを形成する工程;
【化12】

(d1'')適切な溶媒中、式(V)のエポキシドを適切な金属アセチリド試薬M-PG(Mは適切な金属であり、PGは適宜の保護基である)と反応させて、保護されたアルキン中間体を得た後、保護基を除去して下記式(XXXI)のアルキンを形成する工程;
【化13】

又は
(d2'')適切な溶媒中、式(IV)のケトンを適切なプロパルギル化試薬と反応させて下記式(XXXI)のアルキンを形成する工程;
【化14】

(e'')適切な触媒、塩基及び溶媒の存在下、式(XXXI)のアルキンを、下記式のような任意に置換及び保護されたアニリン又はアミノピリジン(式中、R'は請求項1で定義したとおりのR5置換基であり、AはC又はNであり、XはI又はBrであり、PGはH又は適切な保護基である)と反応させて下記式(XXXIV)のアルキンを形成する工程;
【化15】

及び
(f1'')適切な塩基の存在下、適切な溶媒中で式(XXXIV)のアルキンを環化して式(IA)の化合物を形成する工程;
【化16】

又は
(f2'')適切な溶媒中における式(XXXIV)の化合物の適切な酸との反応によってN-脱保護してアミン塩を形成後、適切な塩基の存在下、適切な溶媒中で前記アミン塩を環化して式(IA)の化合物を形成する工程;
【化17】

を含む方法。
【請求項4】
下記式(IB)の化合物:
【化18】

(式中、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6は、下記において定義したとおりである)の製造方法であって、以下の工程:
(a)適切な塩基の存在下、任意に置換されていてもよい下記式(XV)のフェノールを下記式(XVI)の塩化アクリロイルと反応させた後、この中間体エステルを適切なルイス酸との処理によって環化して下記式(XVII)のラクトンを形成する工程;
【化19】

(b)式(XVII)のラクトンを適切なアミンHNR'R''と反応させた後、この中間体フェノールを適切な塩基の存在下でヨウ化メチルと処理して下記式(XVIII)のアミドを形成する工程;
【化20】

(c)適切な溶媒中で式(XVIII)のアミドを適切な有機金属試薬R6M(MはLi又はMgXであり、XはCl、Br、又はIである)と反応させて下記式(XIX)のケトンを形成する工程;
【化21】

(d)適切な溶媒中で式(XIX)のケトンを適切な有機金属試薬R54M(MはLi又はMgXであり、XはCl、Br、又はIである)と反応させて下記式(IB)の化合物を形成する工程;
【化22】

を含む方法。
(式中:
1は、アリール又はヘテロアリール基(それぞれ任意独立的に1〜3個の置換基で置換されていてもよい)であり、
1の各置換基は、独立的にC1-C5アルキル、C2-C5アルケニル、C2-C5アルキニル、C3-C8シクロアルキル、ヘテロサイクリル、アリール、ヘテロアリール、C1-C5アルコキシ、C2-C5アルケニルオキシ、C2-C5アルキニルオキシ、アリールオキシ、アシル、C1-C5アルコキシカルボニル、C1-C5アルカノイルオキシ、C1-C5アルカノイル、アロイル、アミノカルボニル、C1-C5アルキルアミノカルボニル、C1-C5ジアルキルアミノカルボニル、アミノカルボニルオキシ、C1-C5アルキルアミノカルボニルオキシ、C1-C5ジアルキルアミノカルボニルオキシ、C1-C5アルカノイルアミノ、C1-C5アルコキシカルボニルアミノ、C1-C5アルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニル、C1-C5アルキルアミノスルホニル、C1-C5ジアルキルアミノスルホニル、ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、又はアミノ(該窒素原子は、任意独立的にC1-C5アルキル又はアリールで一又は二置換されていてもよい);又はウレイド(どちらかの窒素原子は、任意独立的にC1-C5アルキルで置換されていてもよい);又はC1-C5アルキルチオ(該イオウ原子は、任意にスルホキシド又はスルホンに酸化されていてもよい)であり、
ここで、R1の各置換基は、任意独立的に、メチル、メトキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、シアノ、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、又はアミノ(該窒素原子は、任意独立的にC1-C5アルキル又はアリールで一又は二置換されていてもよい);又はウレイド(どちらかの窒素原子は、任意独立的にC1-C5アルキルで置換されていてもよい)から選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく;
2及びR3は、それぞれ独立的にC1-C5アルキルであり;
4は、C1-C5アルキル、C2-C5アルケニル、又はC2-C5アルキニル(それぞれ任意独立的に1〜3個の置換基で置換されていてもよい)であり、
4の各置換基は、独立的にC1-C3アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、又はオキソであり;
5は、任意独立的に1〜3個の置換基で置換されていてもよいヘテロアリール基であり、
5の各置換基は、独立的にC1-C5アルキル、C2-C5アルケニル、C2-C5アルキニル、C3-C8シクロアルキル、ヘテロサイクリル、アリール、ヘテロアリール、C1-C5アルコキシ、C2-C5アルケニルオキシ、C2-C5アルキニルオキシ、アリールオキシ、アシル、C1-C5アルコキシカルボニル、C1-C5アルカノイルオキシ、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アミノカルボニルオキシ、C1-C5アルキルアミノカルボニルオキシ、C1-C5ジアルキルアミノカルボニルオキシ、C1-C5アルカノイルアミノ、C1-C5アルコキシカルボニルアミノ、C1-C5アルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニル、C1-C5アルキルアミノスルホニル、C1-C5ジアルキルアミノスルホニル、ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチルチオ、ニトロ、又はアミノ(該窒素原子は、任意独立的にC1-C5アルキルで一又は二置換されていてもよい);又はウレイド(どちらかの窒素原子は、任意独立的にC1-C5アルキルで置換されていてもよい);又はC1-C5アルキルチオ(該イオウ原子は、任意にスルホキシド又はスルホンに酸化されていてもよい)であり、
ここで、R5の各置換基は、任意独立的に、C1-C3アルキル、C1-C3アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、シアノ、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、又はアミノ(該窒素原子は、任意独立的にC1-C5アルキル又はアリールで一又は二置換されていてもよい);又はウレイド(どちらかの窒素原子は、任意独立的にC1-C5アルキルで置換されていてもよい)、又はトリフルオロメチルから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく;かつ
6は、水素、C1-C8アルキル、C2-C8アルケニル、C2-C8アルキニル、炭素環、ヘテロサイクリル、アリール、ヘテロアリール、炭素環-C1-C8アルキル、アリール-C1-C8アルキル、アリール-C1-C8ハロアルキル、ヘテロサイクリル-C1-C8アルキル、カルボキシ、アルコキシカルボニル ヘテロアリール-C1-C8アルキル、炭素環-C2-C8アルケニル、アリール-C2-C8アルケニル、ヘテロサイクリル-C2-C8アルケニル、又はヘテロアリール-C2-C8アルケニル(それぞれ任意独立的に1〜3個の置換基で置換されていてもよい)であり、
6の各置換基は、独立的にC1-C5アルキル、C2-C5アルケニル、C2-C5アルキニル、C3-C8シクロアルキル、フェニル、C1-C5アルコキシ、フェノキシ、C1-C5アルカノイル、アロイル、C1-C5アルコキシカルボニル、C1-C5アルカノイルオキシ、アミノカルボニルオキシ、C1-C5アルキルアミノカルボニルオキシ、C1-C5ジアルキルアミノカルボニルオキシ、アミノカルボニル、C1-C5アルキルアミノカルボニル、C1-C5ジアルキルアミノカルボニル、C1-C5アルカノイルアミノ、C1-C5アルコキシカルボニルアミノ、C1-C5アルキルスルホニルアミノ、C1-C5アルキルアミノスルホニル、C1-C5ジアルキルアミノスルホニル、ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、シアノ、オキソ、トリフルオロメチル、ニトロ、アミノ(該窒素原子は、任意独立的にC1-C5アルキルで一又は二置換されていてもよい);又はウレイド(どちらかの窒素原子は、任意独立的にC1-C5アルキルで置換されていてもよい);又はC1-C5アルキルチオ(該イオウ原子は、任意にスルホキシド又はスルホンに酸化されていてもよい)であり、
ここで、R6は、トリフルオロメチルではありえない)
【請求項5】
下記式(IB)の化合物:
【化23】

(式中、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6は、請求項4で定義したとおりである)の製造方法であって、以下の工程:
(a')適切な溶媒中、下記式(XXXVI)のアミドを、R2とR3を有する臭化ビニルマグネシウム化合物と反応させて下記式(XXXVII)のエノンを与える工程;
【化24】

(b')適切な溶媒中、式(XXXVII)のエノンを、有機金属試薬R1M(MはLi又はMgXである)と銅塩CuX(XはCl、Br、又はIである)から生成した適切な有機銅試薬と反応させて下記式(XX)のケトンを形成する工程;
【化25】

及び
(c')適切な溶媒中、式(XX)のケトンを適切な有機金属試薬R54M(MはLi又はMgXであり、XはCl、Br、又はIである)と反応させて式(IB)の化合物を形成する工程;
【化26】

を含む方法。
【請求項6】
下記式(IB)の化合物:
【化27】

(式中、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6は、請求項4で定義したとおりである)の製造方法であって、以下の工程:
(a'')適切な溶媒混合物中で下記式(IV)のケトンを適切な塩基と反応させて下記式(XXIX)の酸を与える工程;
【化28】

(b'')適切なカップリング条件下で式(XXIX)の酸を適切なアミンNHR''R'''と反応させて(次の反応で-NR''R'''が脱離基として作用するように)、下記式(XXX)のアミドを形成する工程;
【化29】

(c')適切な溶媒中、式(XXX)のアミドを、適切な有機金属試薬R6Mと反応させて下記式(XX)のケトンを与える工程;
【化30】

及び
(d'')適切な溶媒中、式(XX)のケトンを適切な有機金属試薬R54M(MはLi又はMgXであり、XはCl、Br、又はIである)と反応させて下記式(IB)の化合物を形成する工程;
【化31】

を含む方法。
【請求項7】
下記式(IC)の化合物:
【化32】

(式中、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6は、下記において定義したとおりである)の製造方法であって、以下の工程:
(a)適切な溶媒中で下記式(II)のエステルを適切な還元剤と反応させて下記式(III)のジオールを形成する工程;
【化33】

(b)式(III)のジオールを適切なアルキル又はアリールスルホニルクロライド試薬と(次工程でR'SO2Oが脱離基として作用するように)反応させた後、結果の中間体を適切な塩基と反応させて下記式(V)のエポキシドを与える工程;
【化34】

(c)適切な塩基の存在下で式(V)のエポキシドを適宜の求核試薬R5Hと反応させて式(IC)の化合物を与える工程;
【化35】

を含む方法。
(式中:
1は、アリール又はヘテロアリール基(それぞれ任意独立的に1〜3個の置換基で置換されていてもよい)であり、
1の各置換基は、独立的にC1-C5アルキル、C2-C5アルケニル、C2-C5アルキニル、C3-C8シクロアルキル、ヘテロサイクリル、アリール、ヘテロアリール、C1-C5アルコキシ、C2-C5アルケニルオキシ、C2-C5アルキニルオキシ、アリールオキシ、アシル、C1-C5アルコキシカルボニル、C1-C5アルカノイルオキシ、C1-C5アルカノイル、アロイル、アミノカルボニル、C1-C5アルキルアミノカルボニル、C1-C5ジアルキルアミノカルボニル、アミノカルボニルオキシ、C1-C5アルキルアミノカルボニルオキシ、C1-C5ジアルキルアミノカルボニルオキシ、C1-C5アルカノイルアミノ、C1-C5アルコキシカルボニルアミノ、C1-C5アルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニル、C1-C5アルキルアミノスルホニル、C1-C5ジアルキルアミノスルホニル、ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、又はアミノ(該窒素原子は、任意独立的にC1-C5アルキル又はアリールで一又は二置換されていてもよい);又はウレイド(どちらかの窒素原子は、任意独立的にC1-C5アルキルで置換されていてもよい);又はC1-C5アルキルチオ(該イオウ原子は、任意にスルホキシド又はスルホンに酸化されていてもよい)であり、
ここで、R1の各置換基は、任意独立的に、メチル、メトキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、シアノ、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、又はアミノ(該窒素原子は、任意独立的にC1-C5アルキル又はアリールで一又は二置換されていてもよい);又はウレイド(どちらかの窒素原子は、任意独立的にC1-C5アルキルで置換されていてもよい)から選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく;
2及びR3は、それぞれ独立的にC1-C5アルキルであり;
4は、C1-C5アルキル、C2-C5アルケニル、又はC2-C5アルキニル(それぞれ任意独立的に1〜3個の置換基で置換されていてもよい)であり、
4の各置換基は、独立的にC1-C3アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、又はオキソであり;
5は、飽和又は部分的に飽和の炭素環式環と縮合したヘテロアリール基(任意独立的に1〜3個の置換基で置換されていてもよい)であり、
5の各置換基は、独立的にC1-C5アルキル、C2-C5アルケニル、C2-C5アルキニル、C3-C8シクロアルキル、ヘテロサイクリル、アリール、ヘテロアリール、C1-C5アルコキシ、C2-C5アルケニルオキシ、C2-C5アルキニルオキシ、アリールオキシ、アシル、C1-C5アルコキシカルボニル、C1-C5アルカノイルオキシ、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アミノカルボニルオキシ、C1-C5アルキルアミノカルボニルオキシ、C1-C5ジアルキルアミノカルボニルオキシ、C1-C5アルカノイルアミノ、C1-C5アルコキシカルボニルアミノ、C1-C5アルキルスルホニルアミノ、C1-C5アルキルアミノスルホニル、C1-C5ジアルキルアミノスルホニル、ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチルチオ、ニトロ、又はアミノ(該窒素原子は、任意独立的にC1-C5アルキルで一又は二置換されていてもよい);又はウレイド(どちらかの窒素原子は、任意独立的にC1-C5アルキルで置換されていてもよい);又はC1-C5アルキルチオ(該イオウ原子は、任意にスルホキシド又はスルホンに酸化されていてもよい)であり、
ここで、R5の各置換基は、任意独立的に、C1-C3アルキル、C1-C3アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、シアノ、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、又はアミノ(該窒素原子は、任意独立的にC1-C5アルキル又はアリールで一又は二置換されていてもよい);又はウレイド(どちらかの窒素原子は、任意独立的にC1-C5アルキルで置換されていてもよい)、又はトリフルオロメチルから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、かつ
6は、水素、C1-C8アルキル、C2-C8アルケニル、C2-C8アルキニル、炭素環、ヘテロサイクリル、アリール、ヘテロアリール、炭素環-C1-C8アルキル、カルボキシ、トリフルオロメチル、アルコキシカルボニル、アリール-C1-C8アルキル、アリール-C1-C8ハロアルキル、ヘテロサイクリル-C1-C8アルキル、ヘテロアリール-C1-C8アルキル、炭素環-C2-C8アルケニル、アリール-C2-C8アルケニル、ヘテロサイクリル-C2-C8アルケニル、又はヘテロアリール-C2-C8アルケニル(それぞれ任意独立的に1〜3個の置換基で置換されていてもよい)であり、
6の各置換基は、独立的にC1-C5アルキル、C2-C5アルケニル、C2-C5アルキニル、C3-C8シクロアルキル、フェニル、C1-C5アルコキシ、フェノキシ、C1-C5アルカノイル、アロイル、C1-C5アルコキシカルボニル、C1-C5アルカノイルオキシ、アミノカルボニルオキシ、C1-C5アルキルアミノカルボニルオキシ、C1-C5ジアルキルアミノカルボニルオキシ、アミノカルボニル、C1-C5アルキルアミノカルボニル、C1-C5ジアルキルアミノカルボニル、C1-C5アルカノイルアミノ、C1-C5アルコキシカルボニルアミノ、C1-C5アルキルスルホニルアミノ、C1-C5アルキルアミノスルホニル、C1-C5ジアルキルアミノスルホニル、ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、シアノ、オキソ、トリフルオロメチル、ニトロ、アミノ(該窒素原子は、任意独立的にC1-C5アルキルで一又は二置換されていてもよい);又はウレイド(どちらかの窒素原子は、任意独立的にC1-C5アルキルで置換されていてもよい);又はC1-C5アルキルチオ(該イオウ原子は、任意にスルホキシド又はスルホンに酸化されていてもよい)である)
【請求項8】
下記式(IC)の化合物:
【化36】

(式中、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6は、請求項7で定義したとおりである)の製造方法であって、以下の工程:
(a')適切な溶媒中で下記式(II)のエステルを適切な還元剤と反応させて下記式(III)のジオールを形成する工程;
【化37】

(b')適切な酸化的分解条件下で式(III)のジオールを反応させて下記式(IV)のケトンを形成する工程;
【化38】

(c')適切な溶媒中、式(IV)のケトンを、適切なイオウイリドのような適切なエポキシ化試薬と反応させて下記式(V)のエポキシドを与える工程;
【化39】

及び
(d')適切な塩基の存在下で式(V)のエポキシドを適宜の求核試薬R5Hと反応させて式(IC)の化合物を与える工程;
【化40】

を含む方法。
【請求項9】
下記式(ID)の化合物:
【化41】

(式中、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6は、下記において定義したとおりである)の製造方法であって、以下の工程:
(a)適切な塩基の存在下で下記式(XXXVIII)のシアノ化合物を適切なアルケンと反応させて下記式(XXXIX)のアルケンを与える工程;
【化42】

(b)式(XXXIX)のアルケンを適切な還元剤と反応させて下記式(XXXX)のアルデヒドを与える工程;
【化43】

(c)式(XXXX)のアルデヒドを適切な還元剤と反応させて下記式(XXXXI)のアルコールを与える工程;
【化44】

(d)適切な塩基の存在下で式(XXXXI)のアルコールを適切なアルキル化剤と反応させて下記式(XXXXII)のエーテルを与える工程;
【化45】

(e)適切な酸化的分解条件下で式(XXXXII)のエーテルを反応させて下記式(XXXXIII)のアルデヒドを与える工程;
【化46】

(f)式(XXXXIII)のアルデヒドを適切な求核性トリフルオロメチル化試薬と反応させて下記式(XXXXIV)のトリフルオロメチルアルコールを与える工程;
【化47】

(g)式(XXXXIV)のトリフルオロメチルアルコールを適切な酸化試薬と反応させて下記式(XXXXV)のトリフルオロメチルケトンを与える工程;
【化48】

及び
(h)適切な溶媒中で式(XXXXV)のケトンを適切な有機金属試薬R54M(MはLi又はMgXであり、XはCl、Br、又はIである)と反応させて式(ID)の化合物を形成する工程;
【化49】

を含む方法。
(式中:
1は、アリール又はヘテロアリール基(それぞれ任意独立的に1〜3個の置換基で置換されていてもよい)であり、
1の各置換基は、独立的にC1-C5アルキル、C2-C5アルケニル、C2-C5アルキニル、C3-C8シクロアルキル、ヘテロサイクリル、アリール、ヘテロアリール、C1-C5アルコキシ、C2-C5アルケニルオキシ、C2-C5アルキニルオキシ、アリールオキシ、アシル、C1-C5アルコキシカルボニル、C1-C5アルカノイルオキシ、C1-C5アルカノイル、アロイル、アミノカルボニル、C1-C5アルキルアミノカルボニル、C1-C5ジアルキルアミノカルボニル、アミノカルボニルオキシ、C1-C5アルキルアミノカルボニルオキシ、C1-C5ジアルキルアミノカルボニルオキシ、C1-C5アルカノイルアミノ、C1-C5アルコキシカルボニルアミノ、C1-C5アルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニル、C1-C5アルキルアミノスルホニル、C1-C5ジアルキルアミノスルホニル、ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、又はアミノ(該窒素原子は、任意独立的にC1-C5アルキル又はアリールで一又は二置換されていてもよい);又はウレイド(どちらかの窒素原子は、任意独立的にC1-C5アルキルで置換されていてもよい);又はC1-C5アルキルチオ(該イオウ原子は、任意にスルホキシド又はスルホンに酸化されていてもよい)であり、
ここで、R1の各置換基は、任意独立的に、メチル、メトキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、シアノ、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、又はアミノ(該窒素原子は、任意独立的にC1-C5アルキル又はアリールで一又は二置換されていてもよい);又はウレイド(どちらかの窒素原子は、任意独立的にC1-C5アルキルで置換されていてもよい)から選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく;
2及びR3は、それぞれ独立的にC1-C5アルキルであり、その一方又は両方が独立的にヒドロキシ、C1-C5アルコキシ、C1-C5アルキルチオ(該イオウ原子は、任意にスルホキシド又はスルホンに酸化されていてもよい)、アミノ(該窒素原子は、任意独立的にC1-C5アルキル又はアリールで一又は二置換されていてもよい)で置換されており;
4は、C1-C5アルキル、C2-C5アルケニル、又はC2-C5アルキニル(それぞれ任意独立的に1〜3個の置換基で置換されていてもよい)であり、
4の各置換基は、独立的にC1-C3アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、又はオキソであり;
5は、任意独立的に1〜3個の置換基で置換されていてもよいヘテロアリール基であり、
5の各置換基は、独立的にC1-C5アルキル、C2-C5アルケニル、C2-C5アルキニル、C3-C8シクロアルキル、ヘテロサイクリル、アリール、ヘテロアリール、C1-C5アルコキシ、C2-C5アルケニルオキシ、C2-C5アルキニルオキシ、アリールオキシ、アシル、C1-C5アルコキシカルボニル、C1-C5アルカノイルオキシ、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アミノカルボニルオキシ、C1-C5アルキルアミノカルボニルオキシ、C1-C5ジアルキルアミノカルボニルオキシ、C1-C5アルカノイルアミノ、C1-C5アルコキシカルボニルアミノ、C1-C5アルキルスルホニルアミノ、C1-C5アルキルアミノスルホニル、C1-C5ジアルキルアミノスルホニル、ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチルチオ、ニトロ、又はアミノ(該窒素原子は、任意独立的にC1-C5アルキルで一又は二置換されていてもよい);又はウレイド(どちらかの窒素原子は、任意独立的にC1-C5アルキルで置換されていてもよい);又はC1-C5アルキルチオ(該イオウ原子は、任意にスルホキシド又はスルホンに酸化されていてもよい)であり、
ここで、R5の各置換基は、任意独立的に、C1-C3アルキル、C1-C3アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、シアノ、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、又はアミノ(該窒素原子は、任意独立的にC1-C5アルキル又はアリールで一又は二置換されていてもよい);又はウレイド(どちらかの窒素原子は、任意独立的にC1-C5アルキルで置換されていてもよい)又はトリフルオロメチルから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく;かつ
6は、水素、C1-C8アルキル、C2-C8アルケニル、C2-C8アルキニル、炭素環、ヘテロサイクリル、アリール、ヘテロアリール、トリフルオロメチル、炭素環-C1-C8アルキル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、アリール-C1-C8アルキル、アリール-C1-C8ハロアルキル、ヘテロサイクリル-C1-C8アルキル、ヘテロアリール-C1-C8アルキル、炭素環-C2-C8アルケニル、アリール-C2-C8アルケニル、ヘテロサイクリル-C2-C8アルケニル、又はヘテロアリール-C2-C8アルケニル(それぞれ任意独立的に1〜3個の置換基で置換されていてもよい)であり、
6の各置換基は、独立的にC1-C5アルキル、C2-C5アルケニル、C2-C5アルキニル、C3-C8シクロアルキル、フェニル、C1-C5アルコキシ、フェノキシ、C1-C5アルカノイル、アロイル、C1-C5アルコキシカルボニル、C1-C5アルカノイルオキシ、アミノカルボニルオキシ、C1-C5アルキルアミノカルボニルオキシ、C1-C5ジアルキルアミノカルボニルオキシ、アミノカルボニル、C1-C5アルキルアミノカルボニル、C1-C5ジアルキルアミノカルボニル、C1-C5アルカノイルアミノ、C1-C5アルコキシカルボニルアミノ、C1-C5アルキルスルホニルアミノ、C1-C5アルキルアミノスルホニル、C1-C5ジアルキルアミノスルホニル、ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、シアノ、オキソ、トリフルオロメチル、ニトロ、アミノ(該窒素原子は、任意独立的にC1-C5アルキルで一又は二置換されていてもよい);又はウレイド(どちらかの窒素原子は、任意独立的にC1-C5アルキルで置換されていてもよい);又はC1-C5アルキルチオ(該イオウ原子は、任意にスルホキシド又はスルホンに酸化されていてもよい)である)

【公開番号】特開2010−209100(P2010−209100A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−106594(P2010−106594)
【出願日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【分割の表示】特願2006−528127(P2006−528127)の分割
【原出願日】平成16年9月22日(2004.9.22)
【出願人】(500091335)ベーリンガー インゲルハイム ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド (55)
【Fターム(参考)】