説明

不揮発性半導体記憶装置

【課題】複数の絶縁膜及び電極膜が交互に積層された信頼性が高い不揮発性半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】不揮発性半導体記憶装置において、メモリアレイ領域にメモリ積層体を設け、周辺回路領域にダミー積層体を設け、ダミー積層体にダミーホール31a,31bを形成し、その内部に絶縁部材を埋め込む。そして、絶縁部材内に複数本のコンタクト35a,35b,35c,35d,35eを形成する。コンタクト35a,35bはMOSFET40のソース層36に、コンタクト35c,35dはドレイン層37に、コンタクト35eはゲート電極38に接続される。そして、1つのダミーホール内に配置された複数本のコンタクトは、同じ電位が印加されるコンタクトとするか、ダミーホールの長手方向に延びる中心線41a,41c、41d、41f、41h、41j、41k、41lから外れた位置に配置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、不揮発性半導体記憶装置に関し、特に、複数の絶縁膜及び電極膜が交互に積層された不揮発性半導体記憶装置に関する。
【背景技術】
【0002】
不揮発性半導体記憶装置の大容量化及び低コスト化を図る方法として、一括加工型の積層メモリが注目を浴びている。一括加工型の積層メモリは、半導体基板上に層間絶縁膜と電極膜とを交互に積層させて積層体を形成した後、リソグラフィ法により積層体に貫通ホールを形成し、貫通ホール内にブロック膜、チャージ膜及びトンネル膜をこの順に堆積させ、貫通ホール内にシリコンピラーを埋め込むことによって製造される。このような積層メモリにおいては、電極膜とシリコンピラーとの交差部分にメモリトランジスタが形成され、これがメモリセルとなる。また、積層体が形成されたメモリアレイ領域の周囲は周辺回路領域となっており、半導体基板の上面にメモリセルを駆動する駆動回路が形成されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−146954号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、信頼性が高い不揮発性半導体記憶装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、基板と、前記基板のメモリアレイ領域上に設けられ、それぞれ複数の絶縁膜及び電極膜が交互に積層されたメモリ積層体と、前記メモリ積層体内に埋設され、前記絶縁膜及び前記電極膜の積層方向に延びる半導体ピラーと、前記電極膜と前記半導体ピラーとの間に設けられた電荷蓄積膜と、前記基板の周辺回路領域上に設けられ、それぞれ複数の前記絶縁膜及び前記電極膜が交互に積層され、ダミーホールが形成されたダミー積層体と、前記ダミーホール内に埋め込まれた絶縁部材と、前記絶縁部材内に埋設され、前記積層方向に延びるコンタクトと、を備えたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置が提供される。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、信頼性が高い不揮発性半導体記憶装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置を例示する模式的断面図である。
【図2】第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置を例示する斜視図である。
【図3】(a)〜(e)は、ダミーホールとコンタクトとの位置関係を例示する平面図であり、(a)は第1の実施形態の参考例を示し、(b)〜(e)は第1の実施形態の実施例を示す。
【図4】(a)はダミーホールを示す模式的平面図であり、(b)はそのA−A’線による断面図である。
【図5】(a)〜(c)は、ダミーホールとコンタクトとの位置関係を例示する平面図であり、(a)は本発明の第2の実施形態の参考例を示し、(b)及び(c)は第2の実施形態の実施例を示す。
【図6】(a)及び(b)は、ダミーホールとコンタクトとの位置関係を例示する平面図であり、(a)は本発明の第3の実施形態の参考例を示し、(b)は第3の実施形態の実施例を示す。
【図7】本発明の第4の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置を例示する断面図である。
【図8】本発明の第5の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を例示する工程断面図である。
【図9】第5の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を例示する工程断面図である。
【図10】第5の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を例示する工程断面図である。
【図11】第5の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を例示する工程断面図である。
【図12】第5の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を例示する工程断面図である。
【図13】第5の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を例示する工程断面図である。
【図14】第5の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を例示する工程断面図である。
【図15】第5の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を例示する工程断面図である。
【図16】第5の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を例示する工程断面図である。
【図17】第5の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を例示する工程断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置を例示する模式的断面図であり、
図2は、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置を例示する斜視図である。
【0009】
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置(以下、単に「装置」ともいう)1においては、データを記憶するメモリセルが形成されたメモリアレイ領域Rmと、メモリセルを駆動する駆動回路が形成された周辺回路領域Rcとが設定されている。また、装置1においては、例えば単結晶のシリコンからなるシリコン基板11が設けられている。メモリアレイ領域Rmにおいては、シリコン基板11上にメモリ積層体12が設けられている。また、周辺回路領域Rcにおいては、シリコン基板11上にダミー積層体13が設けられている。
【0010】
メモリ積層体12は、複数の絶縁膜14と複数の電極膜15とが交互に積層されて構成されている。ダミー積層体13も同様に、複数の絶縁膜14と複数の電極膜15とが交互に積層されて構成されている。絶縁膜14は例えばシリコン酸化物により形成されており、電極膜15は例えばポリシリコンにより形成されている。ダミー積層体13における絶縁膜14及び電極膜15の積層数は、それぞれ、メモリ積層体12における絶縁膜14及び電極膜15の積層数と等しい。メモリ積層体12の端部は、各電極膜15をステップとする階段状に加工されている。ダミー積層体13の端部も同様である。また、シリコン基板11上には、メモリ積層体12及びダミー積層体13を覆うように、層間絶縁膜16が設けられている。
【0011】
メモリ積層体12においては、その内部に、絶縁膜14及び電極膜15の積層方向(以下、単に「積層方向」という)に延びるメモリホール21が形成されている。メモリホール21の側面上には、ブロック膜、電荷蓄積膜及びトンネル膜がこの順に積層されることにより、メモリ膜22が形成されている。また、メモリホール21内には、シリコンピラー23が埋設されている。すなわち、電荷蓄積膜を含むメモリ膜22は、電極膜15とシリコンピラー23との間に設けられている。メモリ積層体12の上方であって層間絶縁膜16内にはソース線26が設けられており、層間絶縁膜16上にはビット線27が設けられている。シリコンピラー23は、2本で1組となり、その下端同士が接続部材24により相互に接続されている。そして、相互に接続された2本のシリコンピラー23のうち、一方のシリコンピラー23の上端はソース線26に接続されており、他方のシリコンピラー23の上端はビット線27に接続されている。これにより、メモリ積層体12においては、ソース線26とビット線27との間に、一対のシリコンピラー23及び1本の接続部材24からなるU字ピラーが接続されている。また、シリコンピラー23と電極膜15との交差部分毎に、メモリトランジスタが構成されている。
【0012】
ダミー積層体13においては、その内部に、ダミー積層体13を貫通するダミーホール31が形成されている。ダミーホール31の幅はメモリホール21の幅よりも大きく、その内部には、例えばシリコン酸化物からなる絶縁部材32が埋め込まれている。絶縁部材32内には、積層方向に延びるコンタクトホール33が形成されている。コンタクトホール33の側面上にはバリアメタル34が形成されており、コンタクトホール33の内部にはコンタクト35が埋設されている。バリアメタル34は、例えばチタン層及びチタン窒化層がこの順に積層されて構成されている。コンタクト35は、例えばタングステンにより形成されている。また、周辺回路領域Rcにおいては、シリコン基板11の上面に、メモリセルトランジスタを駆動する駆動回路が形成されている。コンタクト35は、この駆動回路の各ノードに接続されている。
【0013】
本実施形態の特徴の一つは、ダミーホール31とコンタクト35との位置関係にある。以下、この位置関係について説明する。
図3(a)〜(e)は、ダミーホールとコンタクトとの位置関係を例示する平面図であり、(a)は本実施形態の参考例を示し、(b)〜(e)は本実施形態の実施例を示し、
図4(a)はダミーホールを示す模式的平面図であり、(b)はそのA−A’線による断面図である。
なお、図3においては、図を簡略化するために、ダミーホール31の外縁、コンタクト35及びコンタクト35に接続された導電部材のみを示している。後述する図5及び図6においても同様である。
【0014】
図3(a)に示すように、周辺回路領域Rcにおいては、シリコン基板11の上層部分に、ソース層36及びドレイン層37が相互に離隔して形成されている。シリコン基板11におけるソース層36とドレイン層37との間の領域はチャネル領域(図示せず)となっており、チャネル領域の直上域にはゲート絶縁膜(図示せず)が形成されており、その上にはゲート電極38が設けられている。これにより、シリコン基板11の上面には、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor:金属酸化物半導体電界効果型トランジスタ)40が形成されている。ゲート電極38は、チャネル領域の外部に引き出され、例えば直角に屈曲している。MOSFET40は、上述の駆動回路を構成する能動素子である。
【0015】
そして、ソース層36には2本のコンタクト35a及び35bが接続されており、ドレイン層37にも2本のコンタクト35c及び35dが接続されており、ゲート電極38には1本のコンタクト35eが接続されている。コンタクト35eは、ゲート電極38におけるチャネル領域の直上域から外れた部分に接続されており、コンタクト35c、35d及び35eは、一列に配列されている。コンタクト35a及び35bには相互に同じ電位が印加され、コンタクト35c及び35dには相互に同じ電位が印加されるが、コンタクト35a及び35bに印加される電位と、コンタクト35c及び35dに印加される電位と、コンタクト35eに印加される電位とは、通常は相互に異なっている。なお、本実施形態においては、コンタクト35a〜35eを総称してコンタクト35といい、ダミーホール31a〜31lを総称してダミーホール31といい、中心線41a〜41lを総称して中心線41という。後述する他の実施形態においても同様である。
【0016】
図3(a)に示すように、本実施形態の参考例においては、1つのダミーホール31a内にソース層36に接続されたコンタクト35a及び35bが配置されている。積層方向から見て、ダミーホール31aの形状は矩形であり、コンタクト35a及び35bの中心は、ダミーホール31aの長手方向に延びる中心線41a上に位置している。また、他の1つのダミーホール31b内にドレイン層37に接続されたコンタクト35c及び35d並びにゲート電極38に接続されたコンタクト35eが配置されている。積層方向から見て、ダミーホール31bの形状は矩形であり、コンタクト35b、35b及び35eの中心は、ダミーホール31bの長手方向に延びる中心線41b上に位置している。
【0017】
コンタクト35と電極膜15との間の絶縁性を確保すると共に、寄生容量を抑制するために、ダミーホール31はコンタクト35よりもある程度大きく形成する必要がある。このため、ダミーホール31の存在が、MOSFET40の小型化に対して障害となる。しかし、本参考例のように、1つのダミーホール31内に複数本のコンタクト35を配置すれば、1本のコンタクト35毎に1つのダミーホール31を形成する場合と比較して、ダミーホール31の数を減らし、MOSFET40を小型化することができる。
【0018】
しかしながら、本発明者等の検討によれば、ダミーホール31とコンタクト35との位置関係を本参考例のような位置関係にすると、コンタクト35dとコンタクト35eとが短絡してしまう場合があることが判明した。これは、ダミーホール31内に絶縁部材32を埋め込む際にシームが形成されてしまい、このシームの内部にバリアメタル34が埋め込まれ、電流経路を形成しているためと考えられる。
【0019】
すなわち、図4(a)及び(b)に示すように、ダミーホール31内に絶縁材料を堆積させて絶縁部材32を埋め込む工程において、絶縁材料はダミーホール31の側面の上部に被着しやすいため、ダミーホール31の下部を埋めきらないうちに上部が塞がってしまい、絶縁部材32の下部にシーム42が形成される場合がある。積層方向から見て、シーム42はダミーホール31の中心線41を含む領域に形成される。この場合、中心線41を含む領域において、絶縁部材32にコンタクトホール33を形成すると、このコンタクトホール33がシーム42に連通してしまう。そして、コンタクトホール33の内面上にバリアメタル34を形成したときに、このバリアメタル34の一部がコンタクトホール33を介してシーム42内に侵入し、コンタクトホール33間に電流経路を形成してしまうものと考えられる。
【0020】
そこで、本実施形態においては、下記(1)及び(2)の対策を講じている。
(1)同一のダミーホール31内に配置する複数本のコンタクト35は、常に同じ電位が印加されるコンタクトとする。これにより、同一のダミーホール31内に配置されたコンタクト35同士が短絡しても、問題は生じない。
(2)同一のダミーホール31内に配置する複数本のコンタクト35を、積層方向から見て、ダミーホール31の長手方向に延びる中心線41から外れた位置に配置する。これにより、コンタクト35をシーム42から離隔した位置に設けることができ、シーム42内にバリアメタル34が侵入することを防止できる。
なお、上記(1)及び(2)の対策は、少なくとも一方を実施すればよいが、両方を実施してもよい。
【0021】
図3(b)に示すように、本実施形態の第1の実施例においては、コンタクト35c、35d及び35eを内包するダミーホール31cを形成するが、コンタクト35c、35d及び35eはダミーホール31cの中心線41cから外れた位置に形成する。これにより、ダミーホール31c内にシームが形成されていたとしても、シームの内部にバリアメタル34が侵入することがなく、コンタクト35c、35d及び35eがバリアメタル34を介して短絡することがない。一方、コンタクト35a及び35bは、ダミーホール31a内に配置されており、ダミーホール31aの中心線41a上に配置されている。しかし、コンタクト35a及び35bは共にMOSFET40のソース層36に接続されており、常に同じ電位が印加されるため、短絡しても問題はない。
【0022】
図3(c)に示すように、本実施形態の第2の実施例においては、ダミーホール31d内にコンタクト35a及び35cが配置されている。コンタクト35a及び35cはダミーホール31dの中心線41dから外れた領域に配置されている。これにより、コンタクト35aとコンタクト35cとが相互に短絡することはない。また、ダミーホール31e内にコンタクト35bが配置されている。コンタクト35bはダミーホール35eの中心線41e上に配置されているが、ダミーホール31e内にはコンタクト35bのみが配置されているため、コンタクト35bが他のコンタクト35と短絡することはない。更に、ダミーホール31f内にコンタクト35d及び35eが配置されている。コンタクト35d及び35eはダミーホール31fの中心線41fから外れた位置に配置されている。これにより、コンタクト35dとコンタクト35eとが相互に短絡することはない。そして、異なるダミーホール31内に配置されたコンタクト35同士が短絡することはない。従って、本実施例においては、コンタクト35同士が短絡することがない。
【0023】
図3(d)に示すように、本実施形態の第3の実施例においては、ダミーホール31g内にコンタクト35a及び35bが配置され、ダミーホール31h内にコンタクト35c及び35dが配置され、ダミーホール31i内にコンタクト35eが配置されている。なお、各ダミーホール31内において、各コンタクト35は各ダミーホール31の中心線41上に配置されている。しかし、コンタクト35a及び35bは共にMOSFET40のソース層36に接続されており、コンタクト35c及び35dは共にMOSFET40のドレイン層37に接続されており、コンタクト35eはMOSFET40のゲート電極38に接続されている。このように、本実施例においては、各ダミーホール31内には同じ電位が印加されるコンタクト35のみが配置されるため、ダミーホール31内で短絡が生じても問題はない。また、異なるダミーホール31内に配置されたコンタクト35同士が短絡することはない。
【0024】
図3(e)に示すように、本実施形態の第4の実施例においても、第3の実施例と同様に、各ダミーホール31内には同じ電位が印加されるコンタクト35のみが配置されている。すなわち、ダミーホール31j内にはソース層36に接続されたコンタクト35a及び35bが配置され、ダミーホール31k内にはドレイン層37に接続されたコンタクト35c及び35dが配置され、ダミーホール31l内にはゲート電極38に接続されたコンタクト35eが配置されている。また、各ダミーホール31内において、各コンタクトは各ダミーホール31の中心線41から外れた領域に配置されている。本実施例においても、前述の第3の実施例と同様に、相互に異なる電位が印加されるコンタクト35間で短絡が生じることを防止できる。
【0025】
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態によれば、メモリアレイ領域Rmにおいてシリコン基板11上にメモリ積層体12が設けられていると共に、周辺回路領域Rcにおいてシリコン基板11上にダミー積層体13が設けられている。また、ダミー積層体13における絶縁膜14及び電極膜15の積層数は、メモリ積層体12における絶縁膜14及び電極膜15の積層数とそれぞれ等しい。このため、メモリ積層体12の上面とダミー積層体13の上面とが略同一平面をなす。これにより、シリコン基板11上にメモリ積層体12及びダミー積層体13を形成した後、これらを埋め込むように層間絶縁膜16を堆積させて、層間絶縁膜16の上面をCMP(chemical mechanical polishing:化学的機械研磨)によって平坦化する際に、層間絶縁膜16の上面に段差が形成されにくい。このため、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置1は、製造が容易である。
【0026】
これに対して、周辺回路領域Rcにダミー積層体13が設けられていないと、メモリアレイ領域Rmと周辺回路領域Rcとの間に、メモリ積層体12の厚さ分の段差が形成されてしまう。この段差の高さは1ミクロンを大きく超えるため、メモリアレイ領域Rmと周辺回路領域Rcとの間で、リソグラフィの焦点深度が大きく異なってしまう。このため、メモリホール21を形成するために焦点深度をメモリ積層体12の上面に合わせると、周辺回路領域Rcにおいてコンタクトホール等を形成することが困難になってしまう。そこで、メモリ積層体12を埋め込むように、シリコン基板11上の全面に層間絶縁膜を堆積させ、この層間絶縁膜の上面をCMPによって平坦化することが必要になるが、メモリアレイ領域Rmと周辺回路領域Rcとの間の段差が大きいと、平坦化は極めて困難である。
【0027】
このように、本実施形態によれば、周辺回路領域Rcにダミー積層体13を設けることにより、段差の形成を抑制して層間絶縁膜16の上面を平坦にし、リソグラフィを容易にすることができる。このため、本実施形態に係る装置は、形状安定性が高く、信頼性が高い。この効果を得るためには、シリコン基板11の上面を複数の単位領域に区画したときに、どの単位領域においても、メモリ積層体12及びダミー積層体13が合計で50%以上の面積率で設けられていることが好ましい。また、単位領域の形状及びサイズを10ミクロン四方の正方形として上述の基準を適用すれば、上述の効果を確実に得ることができる。
【0028】
また、本実施形態に係る装置1においては、少なくとも1つのダミーホール31内に複数本のコンタクト35が配置されている。これにより、1つのダミーホール31内に1本のコンタクト35のみを配置する場合と比較して、MOSFET40を小型化することができる。この結果、周辺回路領域Rcを高集積化することができ、装置1全体を小型化することが可能となる。また、ダミーホール31をコンタクト35よりも十分に大きく形成することにより、コンタクト35とダミー積層体13に含まれる電極膜15との間の距離を大きくとり、絶縁性を担保すると共に寄生容量を低減することができる。
【0029】
そして、本実施形態においては、上述の如く、1つのダミーホール31内に複数本のコンタクト35を配置する場合において、(1)同一のダミーホール31内に配置する複数本のコンタクト35を常に同じ電位が印加されるコンタクトとするか、(2)同一のダミーホール31内に配置する複数本のコンタクト35を、積層方向から見て、ダミーホール31の中心線41から外れた位置に配置することにより、相互に異なる電位が印加されたコンタクト35同士が短絡することを防止できる。この結果、本実施形態によれば、信頼性が高い不揮発性半導体記憶装置を実現することができる。
【0030】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図5(a)〜(c)は、ダミーホールとコンタクトとの位置関係を例示する平面図であり、(a)は本実施形態の参考例を示し、(b)及び(c)は本実施形態の実施例を示す。
図5(a)〜(c)に示すように、本実施形態においては、一対のMOSFET40がソース層又はドレイン層を共通化して設けられている。例えば、図5(a)に示す例では、一対のMOSFET40間でソース層36が共通化されており、2つのドレイン層37a及び37bが相互に離隔して設けられている。また、ソース層36とドレイン層37aとの間のチャネル領域(図示せず)の直上域にはゲート電極38aが設けられており、ソース層36とドレイン層37bとの間のチャネル領域(図示せず)の直上域にはゲート電極38bが設けられている。ゲート電極38aとゲート電極38bには、相互に独立して電位が印加される。
【0031】
そして、図5(a)に示すように、本実施形態の参考例においては、ソース層36に接続されたコンタクト35f及び35gがダミーホール31m内に配置されており、ドレイン層37aに接続されたコンタクト35h及び35iがダミーホール31n内に配置されており、ドレイン層37bに接続されたコンタクト35j及び35kがダミーホール31o内に配置されている。また、ゲート電極38aに接続されたコンタクト35l及び35m、並びに、ゲート電極38bに接続されたコンタクト35n及び35oが1つのダミーホール31p内に配置されている。各コンタクト35は各ダミーホール31の中心線41上に配置されている。
【0032】
本参考例においては、ダミーホール31p内において、中心線41pを含む領域にコンタクト35m、35l、35n及び35oがこの順に一列に配列されている。そして、コンタクト35m及び35lと、コンタクト35n及び35oには、通常、相互に異なる電位が印加される。このため、コンタクト35lとコンタクト35nとの間で、シームの内部に形成されたバリアメタル34(図1参照)を介して、短絡が生じる可能性がある。
【0033】
これに対して、図5(b)に示すように、本実施形態の第1の実施例においては、参考例におけるダミーホール31pが2つのダミーホール31q及び31rに分離されている。そして、ダミーホール31q内にゲート電極38aに接続されたコンタクト35l及び35mが配置されており、ダミーホール31r内にゲート電極38bに接続されたコンタクト35n及び35oが配置されている。このように、コンタクト35lとコンタクト35nとが別のダミーホール31内に配置されているため、これらの間で短絡が生じることはない。
【0034】
図5(c)に示すように、本実施形態の第2の実施例においては、参考例におけるダミーホール31n、31o、31pの代わりに、それぞれ、ダミーホール31s、31t、31uが形成されている。ダミーホール31s、31t、31uは、それぞれ、ダミーホール31n、31o、31pよりも大きく、各ダミーホール31n、31o、31pの各中心線41n、41o、41pから外れた領域に、各コンタクト35が配置されている。本実施例においては、各コンタクト35が各ダミーホール31の中心線41から外れた領域に形成されているため、各ダミーホール31のシームから離隔しており、短絡が生じない。
【0035】
このように、本実施形態においても、相互に異なる電位が印加されたコンタクト35同士が短絡することを防止できる。本実施形態における上記以外の構成及び効果は、前述の第1の実施形態と同様である。
【0036】
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図6(a)及び(b)は、ダミーホールとコンタクトとの位置関係を例示する平面図であり、(a)は本実施形態の参考例を示し、(b)は本実施形態の実施例を示す。
図6(a)に示すように、本実施形態の参考例においては、前述の第2の実施形態の参考例(図5(a)参照)において説明した一対のMOSFET40が、2対設けられている。このため、本参考例においても、第2の実施形態の参考例と同様に、ゲート電極38aに接続されたコンタクト35lと、ゲート電極38bに接続されたコンタクト35nとの間で、短絡が生じるおそれがある。
【0037】
これに対して、図6(b)に示すように、本実施形態の実施例においては、ダミーホールの配置を前述の第2の実施形態の第2の実施例と同様にする。このとき、4本のゲート電極38に接続されたコンタクト35を、1つのダミーホール31u内における中心線41uの両側に配置する。すなわち、2対のMOSFET40において、1つのダミーホール31uを共有する。これにより、ダミーホール31の数を減らして装置の小型化を図ると共に、コンタクト35の形成位置を中心線41上から外し、コンタクト35間の短絡を防止することができる。本実施形態における上記以外の構成及び効果は、前述の第2の実施形態と同様である。
【0038】
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
図7は、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置を例示する断面図である。
本実施形態においては、前述の第1の実施形態において説明した短絡を回避する2つの方法、すなわち、(1)同一のダミーホール31内に配置する複数本のコンタクト35には常に同じ電位を印加する方法、及び、(2)同一のダミーホール31内に配置する複数本のコンタクト35をダミーホール31の中心線41から外れた位置に配置する方法、に加えて、下記(3)の方法を採用する。
(3)コンタクトホール33の側面上にスペーサ絶縁膜45を形成する。これにより、バリアメタル34がシーム内に侵入することを防止する。
【0039】
すなわち、図7に示すように、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置においては、コンタクトホール33の側面上にスペーサ絶縁膜45が形成されている。スペーサ絶縁膜45は、例えばシリコン窒化物により形成されている。これにより、絶縁部材32内にシームが形成されていたとしても、スペーサ絶縁膜45がシームを塞ぐことにより、バリアメタル34がシーム内に侵入することを防止し、コンタクト35同士を絶縁することができる。このような構成の装置は、ダミーホール31内に絶縁部材32を埋め込み、絶縁部材32内にコンタクトホール33を形成した後、コンタクトホール33の側面上にスペーサ絶縁膜45を形成し、その後、バリアメタル34及びコンタクト35を形成することにより、作製することができる。本実施形態によっても、前述の第1乃至第3の実施形態と同様に、同じダミーホール31内に配置されたコンタクト35同士の短絡を防止することができる。本実施形態における上記以外の構成及び効果は、前述の第1の実施形態と同様である。
【0040】
なお、本実施形態は、前述の第1乃至第3の実施形態と組み合わせて実施してもよい。すなわち、前述の第1乃至第3の実施形態のように、1つのダミーホール31内に複数本のコンタクト35を配置する場合において、同じ電位が印加されるコンタクト35のみを配置するか、コンタクト35をダミーホール31の中心線41から外れた領域に配置し、且つ、コンタクトホール33の側面上にスペーサ絶縁膜45を形成してもよい。
【0041】
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
本実施形態は、前述の第1乃至第4の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置と同様な装置の製造方法の実施形態である。
図8〜図17は、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を例示する工程断面図である。
【0042】
先ず、図8に示すように、シリコン基板11の上部にSTI(shallow trench isolation)51を形成する。次に、周辺回路領域Rcにおいて、高耐圧トランジスタ用の厚膜ゲート絶縁膜(図示せず)及び低耐圧トランジスタ用の薄膜ゲート絶縁膜(図示せず)を形成する。次に、シリコン基板11上の全面にアモルファスシリコン膜52を堆積させる。次に、メモリアレイ領域Rmの中央部において、アモルファスシリコン膜52の上面に短冊状の溝53を形成する。次に、アモルファスシリコン膜52上に、犠牲膜として、例えばシリコン窒化膜54を堆積させる。
【0043】
次に、図9に示すように、周辺回路領域Rcにおいて、アモルファスシリコン膜52を選択的に除去して、ゲート電極55を形成する。次に、ゲート電極55の側面上に側壁56を形成する。次に、ゲート電極55及び側壁56をマスクとして、シリコン基板11に対して不純物をイオン注入する。これにより、シリコン基板11の上部にソース層(図示せず)及びドレイン層(図示せず)等の拡散層を形成する。次に、層間絶縁膜57を堆積させ、上面を平坦化する。次に、層間絶縁膜57をリセスして、層間絶縁膜57の上面をアモルファスシリコン膜52の上面の高さに合わせる。次に、シリコン窒化膜54をリセスし、アモルファスシリコン膜52の上面上からシリコン窒化膜54を除去する。これにより、溝53内のみに、犠牲膜としてのシリコン窒化膜54を残留させる。なお、以後、側壁56は層間絶縁膜57と一体化しているものとして、図示を省略する。
【0044】
次に、図10に示すように、電極膜となるアモルファスシリコン膜61と、絶縁膜となるシリコン酸化膜62とを、交互に堆積させて、シリコン基板11上の全面に積層体63を形成する。次に、積層体63上に、マスク材として、例えばBSG(Boron doped Glass)からなるシリコン酸化膜64を形成する。次に、リソグラフィ法によりシリコン酸化膜64をパターニングし、メモリホールを形成する予定の領域を開口する。次に、シリコン酸化膜64をマスクとしてエッチングを行い、積層体63にメモリホール65を一括で形成する。メモリホール65は、溝53内に埋め込まれたシリコン窒化膜54の両端部に到達するように形成する。
【0045】
次に、図11に示すように、メモリホール65を介してウェットエッチングを行い、溝53内からシリコン窒化膜54(図10参照)を除去する。次に、メモリホール65及び溝53の内面上に、ブロック膜となるシリコン酸化膜、電荷蓄積膜となるシリコン窒化膜、及びトンネル膜となるシリコン酸化膜をこの順に積層し、メモリ膜66を形成する。次に、アモルファスシリコンを堆積させる。次に、積層体63上からアモルファスシリコン及びメモリ膜66を除去し、メモリホール65及び溝53の内部のみに残留させる。これにより、メモリホール65及び溝53の内部に、U字形のU字ピラー67が形成される。U字ピラー67のうち、メモリホール65内に配置された部分はシリコンピラーであり、溝53内に配置された部分は接続部材である。
【0046】
次に、図12に示すように、積層体63に溝71を形成し、アモルファスシリコン膜61をライン状に加工する。次に、層間絶縁膜72を堆積させて、上面を平坦化する。次に、アモルファスシリコンを堆積させて、シリコン膜73を堆積させる。シリコン膜73は後の工程において選択ゲート電極となる膜である。次に、メモリアレイ領域Rmの外周部分からシリコン膜73を除去する。
【0047】
次に、図13に示すように、シリコン膜73上にレジスト膜(図示せず)を形成し、このレジスト膜をマスクとしたエッチングと、このレジスト膜のスリミングとを交互に実施して、積層体63をメモリ積層体12及びダミー積層体13に分離する。このとき、メモリ積層体12の周辺部分及びダミー積層体13の周辺部分は、ポリシリコン膜61毎にステップが形成されて階段状に加工される。次に、ダミー積層体13にダミーホール76を形成する。ダミーホール76はメモリホール65よりも大きく開口させ、ダミー積層体13を貫通して層間絶縁膜57まで到達させる。その後、全面にストッパ膜としてシリコン窒化膜77を成膜する。シリコン窒化膜77はダミーホール76の内面上にも形成される。
【0048】
次に、図14に示すように、例えばCVD(chemical vapor deposition:化学気相成長)法により、全面にシリコン酸化膜78を堆積させる。次に、シリコン窒化膜77をストッパとして、シリコン酸化膜78の上面を平坦化し、メモリ積層体12上及びダミー積層体13上から除去する。シリコン酸化膜78は、メモリ積層体12とダミー積層体13との間、及び、ダミーホール65内に残留する。ダミーホール65内に残留したシリコン酸化膜78により、絶縁部材79が形成される。このとき、絶縁部材79内におけるダミーホール65の中心線を含む領域に、シームが形成される場合がある。
【0049】
次に、図15に示すように、メモリ積層体12上及びダミー積層体13上からシリコン窒化膜77を除去する。次に、メモリ積層体12及びダミー積層体13を覆うように、層間絶縁膜としてのシリコン酸化膜81を堆積させ、上面を平坦化する。なお、以後、シリコン酸化膜78はシリコン酸化膜81と一体化したものとして図示する。次に、シリコン酸化膜81及びシリコン膜73を貫通し、メモリホール65に連通するように、貫通ホール83を形成する。
【0050】
次に、図16に示すように、貫通ホール83の内面上にゲート絶縁膜84を形成する。次に、全面にアモルファスシリコンを堆積させ、エッチバックすることにより、貫通ホール83内にアモルファスシリコンからなる上部ピラー85を埋設する。上部ピラー85はU字ピラー67に接続される。次に、温度が例えば600℃の熱処理を行い、アモルファスシリコン膜52、アモルファスシリコン膜61、U字ピラー67、シリコン膜73及び上部ピラー85を構成するアモルファスシリコンを結晶化させて、ポリシリコンとする。次に、上部ピラー85に対して、不純物、例えばヒ素を、加速電圧を例えば40keVとし、ドーズ量を例えば3×1015cm−2としてイオン注入する。これにより、上部ピラー85におけるシリコン膜73よりも上方に位置する部分にドレイン拡散領域(図示せず)を形成する。次に、シリコン酸化膜81上にシリコン窒化膜86を形成する。
【0051】
次に、図17に示すように、シリコン窒化膜86、シリコン酸化膜81及び絶縁部材79に対して選択的にエッチングを施し、コンタクトホール88を形成する。このとき、ダミーホール76内におけるコンタクトホール88の位置は、前述の第1乃至第4の実施形態に示すように選択する。また、一部のコンタクトホール88はゲート電極55に到達させ、他の一部のコンタクトホール88はシリコン基板11の上部に形成されたソース層及びドレイン層(図示せず)に到達させる。次に、コンタクトホール88の内面上にシリコン窒化物を堆積させて、スペーサ絶縁膜としてのシリコン窒化膜89を形成する。次に、RIE(reactive ion etching:反応性イオンエッチング)を施し、コンタクトホール88の底面からシリコン窒化膜89を除去する。これにより、コンタクトホール88の底面においてシリコン基板11が露出する。
【0052】
次に、チタン層及びチタン窒化層をこの順に堆積させて、バリアメタル91を形成する。このとき、コンタクトホール88の側面上にはシリコン窒化膜89が形成されているため、絶縁部材79内にシームが形成されていても、バリアメタル91がシーム内に侵入することはない。バリアメタル91を構成するチタン層は、コンタクトホール88の底面でシリコン基板11と反応して、チタンシリサイドを形成する。次に、コンタクトホール88内に例えばタングステンを埋め込み、コンタクト92を形成する。一方、シリコン膜73を分断して、選択ゲート電極を形成する。その後、通常の方法により、メモリ積層体12上及びダミー積層体13上に、ソース線96、ビット線97及びその他の配線を形成する。これにより、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置5が製造される。
【0053】
本実施形態においても、前述の第1乃至第4の実施形態と同様な作用により、同じダミーホール内に形成されたコンタクト同士の短絡を防止することができる。また、本実施形態においては、ダミーホール76の側面上にシリコン窒化膜77が成膜されているため、コンタクト92とダミー積層体13の電極膜との間の絶縁性をより一層向上させると共に、寄生容量をより一層低減することができる。本実施形態における上記以外の効果は、前述の第1の実施形態と同様である。
【0054】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。例えば、前述の各実施形態は相互に組み合わせて実施することが可能である。また、前述の各実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除若しくは設計変更を行ったもの、又は、工程の追加、省略若しくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含有される。例えば、ダミー積層体13の端部は階段状に加工されておらず、積層方向に切り立っていてもよい。
【符号の説明】
【0055】
1、5 不揮発性半導体記憶装置、11 シリコン基板、12 メモリ積層体、13 ダミー積層体、14 絶縁膜、15 電極膜、16 層間絶縁膜、21 メモリホール、22 メモリ膜、23 シリコンピラー、24 接続部材、26 ソース線、27 ビット線、31、31a〜31u ダミーホール、32 絶縁部材、33 コンタクトホール、34 バリアメタル、35、35a〜35o コンタクト、36 ソース層、37、37a、37b ドレイン層、38、38a、38b ゲート電極、40 MOSFET、41、41a〜41u 中心線、42 シーム、45 スペーサ絶縁膜、51 STI、52 アモルファスシリコン膜、53 溝、54 シリコン窒化膜、55 ゲート電極、56 側壁、57 層間絶縁膜、61 アモルファスシリコン膜、62 シリコン酸化膜、63 積層体、64 シリコン酸化膜、65 メモリホール、66 メモリ膜、67 U字ピラー、71 溝、72 層間絶縁膜、73 シリコン膜、76 ダミーホール、77 シリコン窒化膜、78 シリコン酸化膜、79 絶縁部材、81 シリコン酸化膜、83 貫通ホール、84 ゲート絶縁膜、85 上部ピラー、86 シリコン窒化膜、88 コンタクトホール、89 シリコン窒化膜、91 バリアメタル、92 コンタクト、96 ソース線、97 ビット線、Rc 周辺回路領域、Rm メモリアレイ領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板のメモリアレイ領域上に設けられ、それぞれ複数の絶縁膜及び電極膜が交互に積層されたメモリ積層体と、
前記メモリ積層体内に埋設され、前記絶縁膜及び前記電極膜の積層方向に延びる半導体ピラーと、
前記電極膜と前記半導体ピラーとの間に設けられた電荷蓄積膜と、
前記基板の周辺回路領域上に設けられ、それぞれ複数の前記絶縁膜及び前記電極膜が交互に積層され、ダミーホールが形成されたダミー積層体と、
前記ダミーホール内に埋め込まれた絶縁部材と、
前記絶縁部材内に埋設され、前記積層方向に延びるコンタクトと、
を備えたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
【請求項2】
少なくとも一の前記ダミーホール内には複数本の前記コンタクトが配置されていることを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
【請求項3】
前記複数本のコンタクトには、同じ電位が印加されることを特徴とする請求項2記載の不揮発性半導体記憶装置。
【請求項4】
前記積層方向から見て、前記複数本のコンタクトは、前記ダミーホールの長手方向に延びる中心線から外れた位置に配置されていることを特徴とする請求項2記載の不揮発性半導体記憶装置。
【請求項5】
前記コンタクトが埋設されたコンタクトホールの側面上に形成されたスペーサ絶縁膜をさらに備えたことを特徴とする請求項2記載の不揮発性半導体記憶装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate


【公開番号】特開2011−129716(P2011−129716A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−286863(P2009−286863)
【出願日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】