説明

集積III族窒化物電力変換回路

電力段及びドライバ段を含み、全ての段がIII族窒化物電力デバイスを用いる集積回路。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に示すIII族窒化物スイッチ(時としてデバイス)は、GaN、AlGaN、InGaN、AlN等のようなInAlGaN系からの合金を用いた、高電子移動度トランジスタ(HEMT)のようなヘテロ接合電力半導体素子を称する。
【0002】
本発明は、電力変換用の集積回路に関するものであり、より具体的には、III族窒化物電力半導体スイッチを、その電力変換段並びにドライバ(駆動)段に用いる電力変換用集積回路に関するものである。
【背景技術】
【0003】
III族窒化物へテロ接合電力半導体スイッチは既知である。例えば、米国特許第5192987号明細書、発明者Khan他は、デプレッションモードIII族窒化物HEMTの一種類を開示しているのに対し、米国特許公開第2006/0060871号明細書、発明者Beachは、エンハンスメントモードIII族窒化物HEMTの数種類の例を開示している。
【0004】
III族窒化物スイッチは、III族窒化物材料の比較的大きいバンドギャップ、導通中のスイッチの比較的小さい抵抗率、及び高周波スイッチング能力により、電力用途にとって特に望ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第5192987号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2006/0060871号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、電力段並びにドライバ段内のスイッチがIII族窒化物スイッチである電力変換用集積回路を供給することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による集積回路は、電力変換ブリッジ及びドライバ段を含み、電力変換ブリッジは、バス電圧と接地の間にあり、出力回路に電流を供給するためのスイッチト(被切替)ノードを含み、ドライバ段は第1セクション及び第2セクションを含み、第1セクションは負電源電圧と接地の間にあり、第2セクションは、スイッチトノードと、負電源電圧から導出されたスイッチトノードより低電圧の導出電圧との間にある。
【0008】
1つの好適例では、上記電力変換ブリッジが、ハイ側III族窒化物スイッチと、このハイ側III族窒化物スイッチに直列接続されたロー側III族窒化物スイッチとを含んで、ハーフブリッジを形成する。この好適例では、上記第1及び第2のIII族窒化物スイッチがデプレッションモードデバイスである。さらに、この好適例では、上記第1セクション及び第2セクションの各々がドライバ(駆動)ブリッジを含み、このドライバブリッジは、ハーフブリッジ構成の形に直列接続された2つのIII族窒化物スイッチで構成され、このハーフブリッジは、その出力端子を、上記ハイ側III族窒化物スイッチ及び上記ロー側III族窒化物スイッチの一方のゲートに結合されている。1つの好適例では、上記直列接続されたIII族窒化物スイッチの各々において、上記第1セクション及び上記第2セクションがエンハンスメントモードデバイスである。他の実施例では、上記直列接続されたIII族窒化物スイッチの各々において、上記第1セクション及び上記第2セクションがデプレッションモードデバイスである。
【0009】
本明細書には、PWM信号をドライバ段に供給する前にレベルシフトする新規のレベルシフト方式も開示する。
【0010】
本発明の他の特徴及び利点は、以下の図面を参照した本発明の説明より明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】第1実施例による集積回路の回路図である。
【図2】第2実施例による集積回路の回路図である。
【図3A】本発明の1つの態様によるダウンレベルシフタの回路図である。
【図3B】本発明の他の態様によるアップレベルシフタの回路図である。
【図4】本発明の第1実施例の種々のスイッチのゲートにおける、PWM信号に応答した事象を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1を参照すれば、本発明の好適な実施例による電力変換装置は、電力変換段10、出力段12、及びドライバ段14を含む。電力変換段10は、ハイ側III族窒化物デプレッションモードスイッチ16、及びこのハイ側スイッチ16に直列接続されたロー側III族窒化物デプレッションモードスイッチ18を含んで、入力電源電圧 (バス電圧)Vddと接地Gとの間のハーフブリッジ構成をなす。なお、電力変換段10の出力20、すなわちスイッチドノード20は、出力段12に接続されている。具体的には、出力段12は、電力出力ノード24とスイッチドノード20との間に直列接続されたインダクタ22、及び電力出力ノード24と接地Gとの間に結合された出力コンデンサ26とを含む。
【0013】
ドライバ段14は、ハイ側スイッチ16にゲート信号を供給するハイ側ドライバ、及びロー側スイッチ18にゲート信号を供給するロー側ドライバを含む。ハイ側ドライバは、ハイ側ドライバブリッジ28を含む。ハイ側ドライバブリッジ28は、第2のIII族窒化物エンハンスメントモードスイッチ32に直列接続された第1のIII族窒化物エンハンスメントモードスイッチ20を含む。なお、ハイ側ブリッジ28の出力は、ハイ側スイッチ16のゲートにゲート信号を供給する。ハイ側ドライバはさらに、第1スイッチ30にゲート信号を供給する第1プリドライバ(前置駆動回路)34、及び第2スイッチ32にゲート信号を供給する第2プリドライバ36を含む。第1プリドライバ34は、III族窒化物デプレッションモードスイッチ38を含み、このスイッチ38は、エンハンスメントモードIII族窒化物スイッチ40に直列接続されてブリッジを形成する。なお、第1プリドライバ34は、スイッチトノード20の電圧と、後に説明するブートストラップ(起動)電圧との間に結合されている。第2プリドライバ36は、並列接続された3つのブリッジを含み、各ブリッジは、それぞれがエンハンスメントモードIII族窒化物スイッチ44、44’、44”に直列接続された、デプレッションモードIII族窒化物スイッチ42、42’、42”を含む。ドライバ14はさらに、アップレベルシフタ46を含み、アップレベルシフタ46は、外部PWM電源からのPWM(パルス幅変調)信号をシフトしてスイッチ44のゲートに供給する。
【0014】
ロー側ドライバは、ロー側ドライバブリッジ48を含む。ロー側ドライバブリッジ48は、第3エンハンスメントモードIII族窒化物スイッチ50を含み、これは第4エンハンスメントモード III族窒化物スイッチ52に直列接続されて、接地Gと負レール電圧Veeとの間に接続されたブリッジを形成する。第3プリドライバ56は、第3スイッチ50のゲートにゲート信号を供給し、第4プリドライバ54は、第4スイッチ52のゲートにゲート信号を供給する。第3プリドライバ56は、並列接続された3つのブリッジを含み、各ブリッジは、それぞれのエンハンスメントモードIII族窒化物スイッチ60、60’、60”に直列接続されたデプレッションモードIII族窒化物スイッチ58、58’、58”を含んで、Veeと接地Gとの間に接続されたブリッジを形成する。なお、スイッチ60は、レベルシフトされたゲート信号をダウンレベルシフタ62から受信し、ダウンレベルシフタ62は、外部電源からのPWM信号をシフトする。第4プリドライバ54は、エンハンスメントモードIII族窒化物スイッチ66に直列接続されたデプレッションモードIII族窒化物スイッチ64を含んで、接地とVeeとの間に接続されたブリッジを形成する。
【0015】
このように、本発明の1つの態様によれば、この好適な実施例によるゲートドライバ用に、1つの負レール電圧Veeしか必要としない。
【0016】
図2を参照すれば、代案実施例では、ハイ側ドライバブリッジ28が、直列接続された2つのデプレッションモードIII族窒化物スイッチ68及び70を含み、ロー側ドライバブリッジ48は、2つのデプレッションモードIII族窒化物スイッチ72及び74を含む。なお、第2実施例による構成では、2つの負レール電圧Vee1及びVee2を用いて、プリドライバに給電する。具体的には、ロー側ドライバブリッジはVee1と接地の間に接続され、第4プリドライバはVee2とVee1との間に接続され、第3プリドライバはVee2と接地の間に接続されている。なお、Vee1はVee2よりも高い。
【0017】
図3を参照すれば、本発明の1つの態様によれば、ダウンレベルシフタ62が、エンハンスメントモードIII族窒化物スイッチM1及びM2を含み、これらのスイッチは直列接続されて、接地GとVeeとの間にブリッジ76を形成する。なお、スイッチM1のゲートはブリッジ76の出力ノードに短絡され、外部PWM電源からの入力信号を受信する。ダウンレベルシフタ62はさらに抵抗R1を含み、抵抗R1は、接地GとVeeとの間に、エンハンスメントモードIII族窒化物スイッチと直列接続されている。なお、スイッチM2及びM3のゲートは互いに短絡され、かつスイッチM3のドレンと抵抗R1との間に短絡されている。ダウンレベルシフタ62は、接地とVeeとの間に接続されている。
【0018】
このレベルシフト回路は、スイッチM1を用いて入力電圧をシフトする(図2)。レベルシフタ62の出力は、スイッチ60のゲートを駆動する。スイッチM1は閾値電圧Vt1を有する。スイッチM2は閾値電圧Vt2を有し、Vt2はVt1未満である(Vt2<Vt1)。 このことは、より大きなレベルシフトを可能にする。また、スイッチ60も閾値電圧Vt1を有し、このことは、スイッチ60をオフ状態にして、適切な信号を後続段に供給することを可能にする。
【0019】
なお、各実施例は、ブートストラップ構成80も含むことができる。 ブートストラップ構成80は、スイッチドノード20とVeeとの間に接続された、ブートストラップコンデンサ82、トランジスタ84、及びダイオード86を含む。トランジスタ84は、ロー側スイッチ18と一緒にオン状態/オフ状態になって、スイッチドノード20の電圧がローになるといつもブートストラップコンデンサ82を充電する。なお、図2に示す実施例では、ブートストラップ構成80はVee1に接続されている。
【0020】
本発明による装置は次の様に動作する。PWM信号が受信されると、PWM信号はレベルシフタ46によって上方にレベルシフトされ、レベルシフトされた信号はプリドライバブリッジ36によって増幅される。そして、プリドライバ34はドライバブリッジ28内のスイッチ30を駆動して、ゲート信号をハイ側スイッチ16に送信する。
【0021】
ロー側の動作も同様である。具体的には、PWM信号はレベルシフタ62によって下方にレベルシフトされ、レベルシフトされた信号はプリドライバブリッジ56によって増幅される。そして、プリドライバブリッジ54はスイッチ52を駆動して、ゲート信号をロー側スイッチ18に供給することを可能にする。
【0022】
本発明による装置では、デッドタイム制御方式を大幅に簡略化することができ、そして、最小の伝搬遅延により、少数の遅延ゲートで実現することができる。
【0023】
図1及び図4を参照すれば、本発明によるドライバ(駆動)装置は次の様に動作する。 なお、図4に示すように、デプレッションモードデバイスについては、「オン」はゲート電荷が供給されていないことを意味する。従って、デバイスは導通している。逆に、デプレッションモードデバイスについては、「オフ」は、ゲート電荷が存在すことを意味し、このことは、デバイスが導通していないこと、即ちデバイスがオフ状態であることを意味する。 他方では、エンハンスメントモード素子については、「オフ」はゲート電荷が存在しないことを意味し、このことはデバイスが導通していないことを意味し、そして「オン」は、ゲート電荷が存在し、従ってデバイスが導通していることを意味する。
【0024】
なお、第2、第4行はハイ側のデバイス、すなわち44、44’、44”、40、30、32及び16のゲート上の電荷に関するのに対し、第3、第5行は、ロー側のデバイス、即ち60、60’、60”、66、50、52及び18の素子のゲート上の電荷に関するものである。
【0025】
従って、図に示すように、PWM信号がハイである際にハイ側スイッチはオン状態であり、このことは、スイッチ16のゲートに供給されるゲート電荷が存在しないことを意味する。具体的には、ブートストラップコンデンサはドライバブリッジの負レール電圧をスイッチドノード20の電圧より低い電圧にシフトする。従って、レベルシフタ46がスイッチ44のゲートに信号を送信すると、これによりスイッチ44がオン状態になり、スイッチ44’のゲートをローにシフトするのに対し、スイッチ44”のゲートはスイッチトノード(の電圧)にシフトされ、これによりスイッチ44”をオン状態にする。その結果、スイッチ32’のゲート及びスイッチ40はブートストラップコンデンサの電圧でバイアスをかけられ、これによりスイッチ32’及び40がオフ状態に保ち、スイッチ30のゲートの充電を生じさせてスイッチ30をオン状態にする。 その結果、ハイ側スイッチ16のゲートには負のゲート電荷が供給されず、スイッチ16をオン状態のままにする。
【0026】
他方では、PWM信号がハイである際は、スイッチ60のゲートが充電され、これにより、スイッチ60’のゲートのローへのシフト、及びスイッチ60”のゲートのハイへのシフトを生じさせる。その結果、スイッチ66のゲートはローにシフトされ、これによりスイッチ66をオフ状態に保ち、スイッチ52のゲートの充電を生じさせる。従って、ロー側スイッチのゲートはVeeで充電され、これによりロー側スイッチをオフ状態にする。なお、スイッチ50のゲートは、スイッチ60”がオン状態であることにより充電されない。
【0027】
PWM信号がローである際は、ハイ側スイッチ16はオフ状態にされなければならず、このことは、スイッチ16のゲートに負のバイアスをかけなければならないことを意味する。従って、スイッチ32のゲートを充電して、スイッチ16のゲートにブートストラップ電圧でバイアスをかけなければならない。従って、PWM信号がローである際は、スイッチ44のゲートは充電されない。その結果、スイッチ44’のゲートが充電されてスイッチ44’をオン状態にするのに対し、スイッチ44”のゲートはローにシフトされてスイッチ44”をオフ状態にする。その結果、スイッチ40のゲートが充電され、これによりスイッチ30のゲートをローにシフトする。しかし、スイッチ44”のゲートはオフ状態であるので、スイッチ32のゲートが充電されてスイッチ32がオン状態になり、ハイ側スイッチ16のゲートに負のブートストラップ電圧でバイアスをかけて、ハイ側スイッチ16をオフ状態にする。
【0028】
PWM信号がローである際は、ロー側スイッチ18が導通すべきであり、このことは、ロー側スイッチ18のゲートに供給されるゲート電荷が存在しないことを意味する。従って、スイッチ52はオフ状態であるのに対しスイッチ50はオン状態である。具体的には、PWM信号がローである際は、スイッチ60のゲートは充電されずスイッチ60をオフ状態のままにし、これによりスイッチ60’のゲートの充電が生じて、スイッチ60’をオン状態にする。その結果、スイッチ60”のゲートはVeeでバイアスをかけられ、従ってスイッチ60”をオフ状態のままにする。その結果、スイッチ66のゲートが充電されて、スイッチ66をオン状態にし、スイッチ52のゲートに負のバイアスをかけてスイッチ52をオフ状態にする。しかし、スイッチ60”はオフ状態であるので、スイッチ50のゲートは充電され、これによりロー側スイッチ18のゲートは充電されず、ローのPWM信号に応答してオン状態のままである。
【0029】
図3Aを参照すれば、ダウンレベルシフタ62は次の様に動作する。PWM信号がハイである際は、スイッチM1のゲートはハイにシフトされる。その結果、スイッチ60のゲートが接地にシフトされて、スイッチ60をオン状態にする。他方では、PWM信号がローである際は、抵抗R1がスイッチM2及びM3のゲートをハイにシフトし、これによりスイッチ60のゲートをVeeにシフトして、スイッチ60をオフ状態にする。
【0030】
図3Bを参照すれば、図3では、同様の符号が同様の特徴を識別し、アップレベルシフタ46は本質的に、ダウンレベルシフタ62と同様に動作する。しかし、アップレベルシフタ46の出力はスイッチ44のゲートに結合され、スイッチ44はVeeとSWの間に結合されている。従って、アップレベルシフタ46の出力は、まず下方にレベルシフトされ、次に、VeeとSWとの間のブリッジにより上方にレベルシフトされる。
【0031】
本発明による集積回路は、DC−DC変換のような用途における高周波動作を可能にする。また、PWM信号は外部ICによって供給されることが好ましい。本発明による集積回路の超高速(すなわちサブナノ秒)により、明示的なデッドタイム制御の必要性を除去または簡略化することができることが有利である。また、駆動の対称性は、電力デバイスどうしの正確なデッドタイム整合を可能にする。さらに、好適な実施例における電力スイッチはデプレッションモードであるが、本発明の範囲から逸脱することなしに、エンハンスメントモードスイッチを用いることができることは明らかである。さらに、第1実施例におけるエンハンスメントモードスイッチを用いたプリドライブ段は、1つの負電圧レールのみを用いた動作を可能にし、複数の閾値電圧スイッチを利用できることは、性能の向上を可能にする。電力スイッチのデプレッションモードの性質により、(1つまたは複数の)ディスエーブル(無効化)スイッチを起動状況用に実現することができる。本発明による集積回路は超高周波動作を可能にし、出力インダクタ及びコンデンサのサイズを低減し、非常に高い電力密度を電力管理装置用の空間の低減と共に可能にすることが有利である。
【0032】
集積回路は、分離した個別のダイを用いるのとは対照的に、単一のダイで実現することができる。従って、電力段内のロー側及びハイ側スイッチ、ドライバ段内のスイッチ、レベルシフタ、及び全ての論理回路が1つのダイ内に集積される。
【0033】
さらに、集積回路は、バックコンバータのようなDC−DCコンバータ用途に好適であるが、同じトポロジーを、ブーストコンバータ、他のハーフブリッジ用途、3相モータドライバ、及び類似用途に適用することができる。
【0034】
本発明は、その特定実施例に関して説明してきたが、他の多数の変形及び変更、及び他の用法は当業者にとっては明らかである。従って、本発明は、本明細書の特定の開示に限定されず、特許請求の範囲のみによって限定されることが好ましい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バス電圧と接地との間にあり、出力回路に電流を供給するためのスイッチトノードを含む電力変換ブリッジと、
第1セクション及び第2セクションを含むドライバセクションとを具え、前記第1セクションは、負電源電圧と接地との間にあり、前記第2セクションは、前記スイッチトノードと、前記負電源電圧から導出された前記スイッチトノードより低電圧の導出電圧との間にあることを特徴とする集積回路。
【請求項2】
前記電力変換ブリッジは、ハイ側III族窒化物スイッチ、及びこのハイ側III族窒化物スイッチに直列接続されたロー側III族窒化物スイッチを含んで、ハーフブリッジを形成することを特徴とする請求項1に記載の集積回路。
【請求項3】
前記ハイ側III族窒化物スイッチ及び前記ロー側III族窒化物スイッチが、デプレッションモードデバイスであることを特徴とする請求項2に記載の集積回路。
【請求項4】
前記第1セクション及び前記第2セクションの各々がドライバブリッジを含み、このドライバブリッジは、ハーフブリッジ構成の形に直列接続された2つのIII族窒化物スイッチで構成され、前記ハーフブリッジ構成の出力端子は、前記ハイ側III族窒化物スイッチ及び前記ロー側III族窒化物スイッチの一方のゲートに結合されていることを特徴とする請求項2に記載の集積回路。
【請求項5】
前記第1セクション及び前記第2セクションの各々の、前記直列接続されたIII族窒化物スイッチが、エンハンスメントモードデバイスであることを特徴とする請求項4に記載の集積回路。
【請求項6】
前記第1セクション及び前記第2セクションの各々の、前記直列接続されたIII族窒化物スイッチが、デプレッションモードデバイスであることを特徴とする請求項4に記載の集積回路。
【請求項7】
さらに、前記第1セクションに電圧を供給する他の負電源電圧を具えていることを特徴とする請求項6に記載の集積回路。
【請求項8】
前記第1セクション及び前記第2セクションの各々が、並列接続された複数のブリッジを具えた論理回路を含み、前記ブリッジの各々は、エンハンスメントモードIII族窒化物スイッチ、及びこのエンハンスメントモードIII族窒化物スイッチに直列接続されたデプレッションモードIII族窒化物スイッチを含み、前記並列接続されたブリッジは、外部供給されるPWM信号に基づいて、前記ドライバブリッジの前記直列接続された2つのIII族窒化物スイッチの一方を選択的に動作させるように機能することを特徴とする請求項4に記載の集積回路。
【請求項9】
前記ドライバセクションが第1レベルシフタ及び第2レベルシフタを含み、前記第1レベルシフタ及び前記第2レベルシフタの各々は、外部PWM信号を受信するように結合され、かつ、前記ドライバセクション内の前記第1セクション及び前記第2セクションのそれぞれに、レベルシフトされた信号を供給するように結合されていることを特徴とする請求項1に記載の集積回路。
【請求項10】
さらに、前記導出電圧を導出するためのブートストラップ構成を含むことを特徴とする請求項1に記載の集積回路。
【請求項11】
前記ブートストラップ構成が、ブートストラップコンデンサ、トランジスタ、及びブートストラップダイオードを含み、前記ブートストラップコンデンサ、前記トランジスタ、及び前記ブートストラップダイオードの全てが、前記スイッチトノードと前記負電源電圧との間に直列接続されていることを特徴とする請求項10に記載の集積回路。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【公表番号】特表2011−509629(P2011−509629A)
【公表日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−542201(P2010−542201)
【出願日】平成20年1月29日(2008.1.29)
【国際出願番号】PCT/US2008/001133
【国際公開番号】WO2009/088391
【国際公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【出願人】(597161115)インターナショナル レクティフィアー コーポレイション (71)
【Fターム(参考)】