説明

半導体装置の製造方法

【課題】希土類含有複合酸化物膜の新規なエッチング方法を含む、半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】半導体装置の製造方法は、半導体基板上方に、希土類元素と、希土類でない他の金属元素と、Oとを含む希土類含有複合酸化物膜を形成する工程と、希土類含有複合酸化物膜に対し、フッ素を含まない酸によるエッチングと、他の金属元素の酸化物を溶解するフッ素含有溶液によるエッチングとを、交互に複数回行なうエッチング工程とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)の微細化の進展に伴い、ゲート絶縁膜として従来用いられてきたSiO膜やSiON膜に替わり、高誘電率ゲート絶縁膜を用いることが検討されている。
【0003】
HfO等を用いた高誘電率絶縁膜に、LaやY等の希土類元素の酸化物を微量添加した複合酸化物膜が、nMOSトランジスタのゲート絶縁膜として検討されている。
【0004】
一般に、希土類元素はハロゲン化物等の蒸気圧が低いという性質を持つため、反応性イオンエッチングによる加工に不向きな材料である。よって、希土類を含有する複合酸化物膜のパターニングやクリーニングは溶液処理で行われることが望まれる。ただし、希土類元素は、酸化物のエッチングに多く用いられているフッ酸やバッファフッ酸で処理すると、難溶性の希土類フッ化物を生成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【非特許文献1】R.Vos et al.: “Challenges With Respect To High−k/Metal Gate Stack Etching And Cleaning” ECS Transaction (2007 Fall),Vol.11 No.4 p.75 2007
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の一目的は、希土類含有複合酸化物膜の新規なエッチング技術を含む、半導体装置の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一観点によれば、半導体基板上方に、希土類元素と、希土類でない他の金属元素と、Oとを含む希土類含有複合酸化物膜を形成する工程と、前記希土類含有複合酸化物膜に対し、フッ素を含まない酸によるエッチングと、前記他の金属元素の酸化物を溶解するフッ素含有溶液によるエッチングとを、交互に複数回行なうエッチング工程とを有する半導体装置の製造方法が提供される。
【発明の効果】
【0008】
フッ素を含まない酸によるエッチングと、フッ素含有溶液によるエッチングとを、交互に複数回行なうことにより、希土類元素の残留を抑制して、希土類含有複合酸化物膜がエッチングされる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】と、
【図2】と、
【図3】と、
【図4】と、
【図5】と、
【図6】と、
【図7】と、
【図8】と、
【図9】と、
【図10】と、
【図11】と、
【図12】と、
【図13】と、
【図14】と、
【図15】と、
【図16】と、
【図17】と、
【図18】と、
【図19】と、
【図20】と、
【図21】と、
【図22】と、
【図23】と、
【図24】と、
【図25】と、
【図26】と、
【図27】と、
【図28】と、
【図29】と、
【図30】と、
【図31】と、
【図32】本発明の実施例によるCMOSトランジスタの製造方法の主要工程を示す概略断面図である。
【図33】フッ酸またはバッファフッ酸による前処理時間と、La残留量との関係を示すグラフである。
【図34】図34Aはフッ酸のみの処理(比較実験)、図34Bは硝酸及びフッ酸の逐次処理の結果を表す顕微鏡写真である。
【図35】フッ酸またはバッファフッ酸処理による希土類含有複合酸化物膜のサイドエッチ量を示すグラフである。
【図36】実施例による希土類含有複合酸化物膜のエッチング工程を概略的に示すタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本願発明者は、以下に説明するように、希土類含有複合酸化物のエッチング技術について検討した。希土類含有複合酸化物は、例えば、nMOSトランジスタの高誘電率ゲート絶縁膜への適用が期待されている。
【0011】
まず、本発明の実施例による相補型金属酸化物半導体(CMOS)トランジスタの製造方法について途中まで説明する。図1〜図32は、実施例によるCMOSトランジスタの製造方法の主要工程を示す概略断面図である。
【0012】
図1に示すように、高抵抗シリコン基板1を準備する。シリコン基板1に、深さ400nm程度の浅い溝を形成し、化学気相堆積(CVD)で厚さ600nm程度のSiO膜を堆積して、溝を埋め込む。次に、シリコン基板1の上面が露出するまで、化学機械研磨(CMP)で不要なSiO膜を除去し、溝中にSiO膜を残す。このようにして、シャロートレンチアイソレーション(STI)により素子分離領域2を形成する。
【0013】
次に、図2に示すように、シリコン基板1の、nMOSトランジスタ形成領域上に、フォトレジスト膜PR1を形成する。フォトレジスト膜PR1をマスクとして、pMOSトランジスタ形成領域に、n型不純物としてリン(P)を300keVでイオン注入して、P注入領域3を形成する。Pのイオン注入の後、フォトレジスト膜PR1を除去する。
【0014】
次に、図3に示すように、シリコン基板1の、pMOSトランジスタ形成領域上に、フォトレジスト膜PR2を形成する。フォトレジスト膜PR2をマスクとして、nMOSトランジスタ形成領域に、p型不純物としてボロン(B)を130keVでイオン注入して、B注入領域4を形成する。Bのイオン注入の後、フォトレジスト膜PR2を除去する。
【0015】
P及びBのイオン注入後の熱処理によって、Pを活性化してn型ウェル3を、Bを活性化してp型ウェル4を形成する。
【0016】
次に、図4に示すように、シリコン基板1上に、SiO膜5aを熱酸化で例えば厚さ0.7nm形成し、SiO膜5a上に、高誘電率絶縁膜5を形成する。高誘電率絶縁膜5として、例えば、HfSiON膜もしくはHfO膜を、CVDで厚さ1.5nm〜3nm堆積する。なお、SiO膜5aの形成工程を省くこともできる。その場合でも、通常は、シリコン基板1と高誘電率絶縁膜5との間に、自然に界面酸化層が形成される。なお、SiO膜5aの替わりに、SiON膜を用いることもできる。
【0017】
次に、図5に示すように、高誘電率絶縁膜5上に、例えば、LaをスパッタリングもしくはCVDで厚さ0.2nm〜0.8nm堆積して、希土類酸化物膜6を形成する。
【0018】
次に、図6に示すように、nMOSトランジスタ形成領域上の希土類酸化物膜6を覆うマスク膜7を形成する。マスク膜7は、例えば物理気相堆積(PVD)で堆積したTiNを、フォトレジスト膜PR3をマスクとして、反応性イオンエッチング(RIE)でパターニングして形成される。
【0019】
次に、図7に示すように、マスク膜7をマスクとして、pMOSトランジスタ形成領域上の希土類酸化物膜6を、例えば硝酸を用いたエッチングで除去する。pMOSトランジスタ形成領域上の高誘電率絶縁膜5が露出する。
【0020】
次に、図8に示すように、例えば、AlもしくはTa等をスパッタリングもしくはCVDで堆積して、pMOS用キャップ膜8を形成する。pMOS用キャップ膜8は、pMOSトランジスタ形成領域側で高誘電率絶縁膜5上に、nMOSトランジスタ形成領域側でマスク膜7上に形成される。
【0021】
次に、図9に示すように、pMOSトランジスタ形成領域上のpMOS用キャップ膜8を覆うマスク膜9を形成する。マスク膜9は、例えばマスク膜7と同様に、PVDで堆積したTiNで形成され、フォトレジスト膜PR4をマスクとして、RIEでパターニングして形成される。
【0022】
次に、図10に示すように、マスク膜9をマスクとして、pMOSトランジスタ形成領域の外のpMOS用キャップ膜8を、例えば希フッ酸溶液(例えば濃度0.25%、温度室温、処理時間30秒)で除去する。
【0023】
次に、図11に示すように、マスク膜7、9を、アンモニア・過酸化水素混合溶液(例えば、3%−NHOH+6%−H、温度40℃、処理時間10秒)もしくは過酸化水素溶液(例えば、10%−H、処理時間600秒)により除去する。nMOSトランジスタ形成領域側の高誘電率絶縁膜5上に希土類酸化物膜6が露出し、pMOSトランジスタ形成領域側の高誘電率絶縁膜5上にpMOS用キャップ膜8が露出する。
【0024】
次に、図12に示すように、例えば1000℃〜1050℃で5秒程度の熱処理を行なう。これにより、nMOSトランジスタ形成領域上の高誘電率絶縁膜5に希土類酸化物膜6の成分を拡散させて、希土類含有複合酸化物膜10を形成するとともに、pMOSトランジスタ形成領域上の高誘電率絶縁膜5にpMOS用キャップ膜8の成分を拡散させて、AlもしくはTa含有複合酸化物膜11を形成する。
【0025】
希土類含有複合酸化物膜10及びその下の酸化シリコン膜5aの積層絶縁膜が、nMOSトランジスタのゲート絶縁膜に用いられ、AlもしくはTa含有複合酸化物膜11及びその下の酸化シリコン膜5aの積層絶縁膜が、pMOSトランジスタのゲート絶縁膜に用いられる。以下、希土類含有複合酸化物膜10をnMOSゲート絶縁膜10、AlもしくはTa含有複合酸化物膜11をpMOSゲート絶縁膜11と呼ぶこともある。
【0026】
次に、図13に示すように、nMOSゲート絶縁膜10及びpMOSゲート絶縁膜11の上に、厚さ1nm〜10nmの金属膜12を形成する。金属膜12は、nMOSトランジスタの閾値電極(もしくは仕事関数電極)となる。nMOSトランジスタの閾値は、金属膜12の仕事関数と、p型ウェル4のフェルミ準位との差によって決まる。このため、nMOSトランジスタを低閾値化するには、金属膜12の仕事関数の範囲を3.9eV〜4.4eVとすることが好ましい。
【0027】
このような条件を満たす金属として、Ta、TaN、TaSi、TaSi、及びTaSi等がある。本実施例では、金属膜12として、厚さ5nmのTaSi0.5膜を用いる。TaSi0.5膜は、Ta[N(CH、NH、及びSiを原料としてCVDで堆積する。成長温度は480℃とする。得られる膜は、閾値電極(もしくは仕事関数電極)に適した非晶質膜である。なお、TaSiの仕事関数は、膜形成時の組成及びその後の熱処理工程等により、4.2eV〜4.4eVの範囲で変化する。
【0028】
次に、図14に示すように、金属膜12の上に、CVDでSiNを厚さ50nm堆積して、マスク膜13を形成する。マスク膜13の材料として、SiOまたはSiを用いることもできる。また、マスク膜13の厚さは20nm〜100nmが適当である。
【0029】
次に、図15に示すように、マスク膜13を、フォトレジスト膜PR5をマスクとしてRIEにより、nMOSトランジスタ形成領域上の金属膜12を覆う形状にパターニングする。
【0030】
次に、図16に示すように、マスク膜13をマスクとして、pMOSトランジスタ形成領域上の金属膜12を、化学エッチングにより除去する。金属膜12の除去に化学エッチングを用いるのは、pMOSゲート絶縁膜11のプロセスダメージを最小にしたいためである。金属膜12の化学エッチングには、例えば、アンモニア・過酸化水素水混合溶液を用いる。アンモニア・過酸化水素水混合溶液は、金属膜12を選択的にエッチングし、pMOSゲート絶縁膜11が露出する。
【0031】
次に、図17に示すように、nMOSトランジスタ形成領域側のマスク膜13上、及びpMOSゲート絶縁膜11上に、厚さ1nm〜10nmの金属膜14を形成する。金属膜14は、pMOSトランジスタの閾値電極(もしくは仕事関数電極)となる。pMOSトランジスタの閾値は、金属膜14の仕事関数と、n型ウェル3のフェルミ準位との差によって決まる。このため、pMOSトランジスタを低閾値化するには、金属膜14の仕事関数の範囲を4.7eV〜5.3eVとすることが好ましい。
【0032】
このような条件を満たす金属として、Ru、RuO、TiN、及びTiSi等がある。本実施例では、金属膜14として、厚さ5nmのTiN膜を用いる。TiN膜は、TiCl及びNHを原料としてCVDで堆積する。成長温度は450℃〜650℃である。得られる膜は、pMOSトランジスタの閾値電極(もしくは仕事関数電極)に適した仕事関数を示す。
【0033】
次に、図18に示すように、金属膜14上に、CVDでSiNを厚さ50nm堆積して、マスク膜15を形成する。マスク膜15の材料として、SiOまたはSiを用いることもできる。また、マスク膜15の厚さは20nm〜100nmが適当である。
【0034】
次に、図19に示すように、マスク膜15を、フォトレジスト膜PR6をマスクとしてRIEにより、pMOSトランジスタ形成領域上の金属膜14を覆う形状にパターニングする。
【0035】
次に、図20に示すように、マスク膜15をマスクとして、pMOSトランジスタ形成領域の外の金属膜14を、RIEにより除去する。
【0036】
次に、図21に示すように、マスク膜13、15をRIEにより除去する。nMOSトランジスタ形成領域で、nMOSゲート絶縁膜10上に金属膜12が積層され、pMOSトランジスタ形成領域で、pMOSゲート絶縁膜11上に金属膜14が積層された構造が露出する。
【0037】
次に、図22に示すように、nMOS及びpMOSトランジスタのワイヤリング電極となる導電膜17を、50nm〜100nmの厚さに堆積する。ワイヤリング電極材料として、W、Mo、Ta、Ru、またはポリシリコンが好ましい。ポリシリコンには、加工が容易であるという利点がある、本実施例では、導電膜17として、厚さ50nmのポリシリコン膜を用いる。さらに、導電膜17上に、CVDでSiNを堆積して、マスク膜18を形成する。マスク膜18の材料として、SiOを用いることもできる。
【0038】
次に、図23に示すように、マスク膜18を、フォトレジスト膜PR7をマスクとしてRIEにより、nMOS及びpMOSトランジスタの、ゲート電極の形状にパターニングする。
【0039】
さらに、パターニングされたマスク膜18をマスクとして、RIEにより、導電膜17及び、nMOSトランジスタ側の金属膜12、pMOSトランジスタ側の金属膜14をエッチングして、nMOSトランジスタのゲート電極及びpMOSトランジスタのゲート電極を同時に形成する。
【0040】
nMOSトランジスタ形成領域のゲート電極外側に、希土類含有複合酸化物膜10が露出し、pMOSトランジスタ形成領域のゲート電極外側に、AlもしくはTa含有複合酸化物膜11が露出する。
【0041】
この後、ゲート電極外側の(ソース・ドレイン領域上の)希土類含有複合酸化物膜10を除去する必要がある。しかし、以下に説明するように、希土類含有複合酸化物膜10のエッチングは難しい。
【0042】
ここで、希土類含有複合酸化物を定義する。本願明細書及び特許請求の範囲において、希土類含有複合酸化物とは、希土類元素と、希土類でない他の金属元素と、Oとを含む酸化物を指すこととする。
【0043】
希土類でない他の金属元素は、例えばHfであり、特に、その酸化物が、希土類元素の酸化物よりもフッ酸またはバッファフッ酸で除去されやすい(そのフッ化物が、希土類元素のフッ化物よりも水に溶解しやすく、凝集しにくい)ものである。
【0044】
希土類含有複合酸化物は、例えば、上述のように、希土類酸化物をHf酸化物に拡散させることにより得られる。希土類酸化物は、例えば、Laや、Yである。Hf酸化物は、例えば、HfOや、HfSiOや、HfSiONである。
【0045】
希土類でない他の金属元素は、また例えばZrであり、Zr酸化物として、例えば、ZrOや、ZrSiOや、ZrSiONが挙げられる。
【0046】
希土類酸化物は、(フッ素を含まない)酸性溶液で容易に除去することができる。しかし、フッ酸またはバッファフッ酸(NHF・HF混合溶液)に対しては、難溶解性の希土類フッ化物ができ、フッ酸やバッファフッ酸での除去が困難である。
【0047】
一方、Hf酸化物等、多くの金属酸化物は、フッ化物が容易に水に溶解し、フッ酸またはバッファフッ酸で除去することができる。しかし、(フッ素を含まない)酸性溶液での除去が難しい。従って、希土類含有複合酸化物は、(フッ素を含まない)酸性溶液のみで除去することも、フッ酸またはバッファフッ酸のみで除去することも困難となる。
【0048】
次に、希土類酸化物膜の酸性溶液処理に対する、フッ酸またはバッファフッ酸処理による影響を調べた第1の実験について説明する。
【0049】
第1の実験では、シリコン基板上に、CVDで厚さ2nmのLa膜を堆積したサンプルを準備した。このサンプルに、0.25%フッ酸またはバッファフッ酸(0.16%HF+1.9%NHF)で前処理した後、30秒の2%硝酸処理を行った。フッ酸またはバッファフッ酸による前処理の時間をそれぞれ変化させて、La膜がどのくらい除去されたか調べた。
【0050】
La膜の残留の度合いは、全反射蛍光X線により検出したLaの表面残留量で評価した。Laの検出下限界は、約4×10atoms/cmである。フッ酸またはバッファフッ酸による前処理を行なわなければ、Laの検出限界以下まで、硝酸により容易にLa膜が除去できる。
【0051】
図33は、フッ酸またはバッファフッ酸による前処理時間と、La残留量との関係を示すグラフである。横軸がフッ酸またはバッファフッ酸による前処理時間を秒単位で示し、縦軸がLa残留量をatoms/cm単位で示す。丸のプロットがフッ酸処理の結果であり、三角のプロットがバッファフッ酸処理の結果である。なお、除去処理なし(as deposition)でのLa量も示す。
【0052】
除去処理なしのLa量は、1×1015atoms/cm程度である。プロセス障害とならないためには、La残留量を、好ましくは1×1013atoms/cm以下、より好ましくは1×1012atoms以下に減らしたい。
【0053】
フッ酸処理及びバッファフッ酸処理の両方とも、処理時間が短いほど、La残留量が減らせることがわかる。0.25%フッ酸処理では20秒程度以下であれば、バッファフッ酸(0.16%HF+1.9%NHF)処理では90秒程度以下であれば、1×1013atoms/cm程度以下のLa残留量にできる。なお、バッファフッ酸の方が、同じ処理時間でもLa残留量を減らせる傾向が見られる。
【0054】
このように、フッ酸もしくはバッファフッ酸の前処理時間が長すぎると、難溶解性のLaフッ化物(LaF)が表面に生成、残留して除去不能になり、逆に、充分に短い処理時間であれば、Laフッ化物の生成は実効的に無視し得る。
【0055】
次に、第2の実験について説明する。第2の実験では、希土類含有複合酸化物膜に対して、硝酸処理と、充分に短い時間のフッ酸処理とを繰り返し行なう逐次処理を施した。また、比較のためフッ酸処理のみも行った。
【0056】
第2の実験では、ゲート絶縁膜上にゲート電極が積層されたサンプルを作製した。ゲート絶縁膜の希土類含有複合酸化物膜として、La/HfSiON複合酸化物膜を用い、ゲート絶縁膜上の閾値電極として、厚さ10nmのTiN膜を用い、閾値電極上のワイヤリング電極として、厚さ50nmのポリシリコン膜を用いた。
【0057】
ゲート電極(ワイヤリング電極及び閾値電極)がパターニングされ、ソース・ドレイン領域上のLa/HfSiON複合酸化物膜が残っている状態のサンプルを準備した(図23参照)。
【0058】
図34Aがフッ酸のみの処理(比較実験)、図34Bが硝酸及びフッ酸の逐次処理の結果を表す顕微鏡写真である。これらの写真の、上辺(下辺)の中央部から下方(上方)に伸びている細長い領域が、ゲート電極であり、ゲート電極を挟んで左右両側がソース・ドレイン領域に対応する。ソース・ドレイン領域上のLa/HfSiON複合酸化物膜を良好に除去したい。
【0059】
フッ酸のみの処理は、0.25%フッ酸の単液で連続的に160秒の処理を行った。この処理では、1回のフッ酸処理時間が長いため、Laがフッ化、凝集して、ほとんど基板表面に残留してしまう。
【0060】
硝酸及びフッ酸の逐次処理は、2%硝酸で30秒の処理を行い、次いで0.25%フッ酸で10秒の処理を行うシーケンスを、4回繰り返した。さらに、2%硝酸で30秒の処理を行い、次いで0.25%フッ酸で120秒の処理を行った。フッ酸の全処理時間を、比較実験と同様に160秒としている。逐次処理では、La起因の表面残留が観測されない。
【0061】
このように、(フッ素を含まない)酸処理と、充分に短い時間のフッ酸またはバッファフッ酸処理とを、交互に複数回行なうことにより、Laの残留を抑制しつつ、希土類含有複合酸化物膜を除去できることがわかった。以下、フッ素を含まない酸処理を、単に酸処理と呼ぶこともある。
【0062】
1回当たりのフッ酸またはバッファフッ酸処理は、時間が短いほどLa残留抑制効果が高い。間に酸処理を挟んで、フッ酸またはバッファフッ酸処理を必要な回数繰り返すことにより、Hf成分(やSi成分等)を溶解するのに充分な、フッ酸またはバッファフッ酸処理時間を確保することができる。
【0063】
1回当たりのフッ酸またはバッファフッ酸処理時間の上限の目安は、例えば、0.25%フッ酸処理で20秒程度である。フッ酸またはバッファフッ酸の濃度等により処理時間は変化するので、一般的な表現にすると、1回当たりのフッ酸またはバッファフッ酸処理時間は、熱酸化シリコン膜エッチング量換算で0.3nm以下となるような時間に抑えるのが好ましい。
【0064】
1回当たりのフッ酸またはバッファフッ酸処理の好ましい処理時間は、例えば、0.25%フッ酸処理で2秒程度である。1回当たりのフッ酸またはバッファフッ酸処理時間の下限は特にないが、例えばスピン洗浄機での処理における制御性を考えると、1秒程度となろう。
【0065】
酸処理と、フッ酸またはバッファフッ酸処理とを交互に繰り返す処理において、一番最初は酸処理とすることが好ましい。希土類含有複合酸化物膜の最表面に、希土類のフッ化物が保護膜のように形成されるのを抑制するためである。
【0066】
(フッ素を含まない)酸処理に用いる酸は、pH3以下の中酸が好ましく、pH1以下の強酸がより好ましい。例えば、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、もしくはそれらの混合溶液を用いることができる。
【0067】
なお、希土類元素としてLaを用いて実験したが、Y等の他の希土類元素についても、同様な効果が期待される。
【0068】
本願発明者はさらに、フッ酸処理とバッファフッ酸処理のサイドエッチング特性を調べる第3の実験を行った。
【0069】
次世代の微細トランジスタにおけるゲート長さは20nm程度以下であり、溶液処理中のゲート絶縁膜のサイドエッチが無視できない。希土類含有複合酸化物膜のサイドエッチを抑制する方法が求められる。
【0070】
第3の実験も、ゲート絶縁膜上にゲート電極が積層されたサンプルに対して行い、ゲート絶縁膜はLa/HfSiON複合酸化物膜を用い、閾値電極は厚さ10nmのTiN膜を用い、ワイヤリング電極は厚さ50nmのポリシリコン膜を用いた。
【0071】
0.25%フッ酸処理と、pHを3.5に調整したバッファフッ酸(0.16%HF+0.38%NHF)処理と、pHを5に調整したバッファフッ酸(0.16%HF+0.19%NHF)処理とを行い、これらの処理によるLa/HfSiON複合酸化物膜のサイドエッチ量を調べた。
【0072】
図35が、フッ酸またはバッファフッ酸処理によるLa/HfSiON複合酸化物膜のサイドエッチ量を示すグラフである。横軸がエッチング時間を秒単位で示し、縦軸がサイドッチ量をnm単位で示す。四角のプロットがフッ酸処理、三角のプロットがpH3.5のバッファフッ酸処理、丸のプロットがpH5のバッファフッ酸処理の結果である。
【0073】
同一のエッチング処理時間に対し、フッ酸処理よりもバッファフッ酸処理の方が、サイドエッチ量が少ない傾向が見られる。また、pH3.5のバッファフッ酸処理は、エッチング処理時間を変えても、サイドエッチ量が4nm程度とほぼ一定となる傾向が見られ、エッチング処理時間がある程度短ければ、pH5のバッファフッ酸処理の方が、pH3.5のバッファフッ酸処理よりもサイドエッチ量を少なくできると考えられる。
【0074】
このように、希土類含有複合酸化物膜のサイドエッチ量を抑えるには、pH5程度、範囲として示すならば例えばpH4〜5.5程度に調整したバッファフッ酸を用いることが好ましいと考えられる。
【0075】
なお、希土類含有複合酸化物膜のエッチングに用いることができるのは、フッ酸またはバッファフッ酸そのものに限られないであろう。フッ酸またはバッファフッ酸を含む溶液を用いることもできよう。さらに一般化するならば、フッ酸またはバッファフッ酸と同様に、金属酸化物を溶解できるようなフッ素含有溶液であれば用いることができよう。なお、フッ酸を用いる場合、0.1%〜0.5%程度の希フッ酸が好ましい。
【0076】
以上のような検討を踏まえ、次に、実施例のCMOSトランジスタの製造工程で行なう希土類含有複合酸化物膜のエッチング方法について説明する。
【0077】
これまでの製造工程で、図23に示すように、nMOS及びpMOSトランジスタのゲート電極がパターニングされ、nMOSトランジスのゲート電極外側に、希土類含有複合酸化物膜10が露出し、pMOSトランジスタのゲート電極外側に、AlもしくはTa含有複合酸化物膜11が露出している。nMOS及びpMOSトランジスタのゲート電極上に、マスク膜18が形成されている。
【0078】
次に、図24に示すように、露出した希土類含有複合酸化物膜10、露出したAlもしくはTa含有複合酸化物膜11、これらの酸化物膜10、11の下のSiO膜5a、及び、マスク膜18を除去する。nMOSトランジスタのゲート電極が、希土類含有複合酸化物膜10のエッチングのマスクとなり、pMOSトランジスタのゲート電極が、AlもしくはTa含有複合酸化物膜11のマスクとなる。
【0079】
図36は、希土類含有複合酸化物膜10のエッチング工程の一例を示すタイミングチャートである。上側から、2%硝酸の射出シーケンス、(硝酸処理に対する)第1の純水リンスシーケンス、0.25%フッ酸の射出シーケンス、及び(フッ酸処理に対する)第2の純水リンスシーケンスを示す。薬液処理及び純水リンスは、例えば、枚葉洗浄処理を行うスピン洗浄機を用い、ウエハを100rpm〜500rpmで回転させながら行なう。
【0080】
硝酸処理、第1の純水リンス、フッ酸処理、及び第2の純水リンスを70秒の間に逐次行なうシーケンスを単位とし、この単位シーケンスが繰り返される。
【0081】
硝酸処理シーケンスは、30秒の硝酸射出と40秒のインターバルが交互に繰り返される。硝酸処理に次いで行なわれる第1の純水リンスのシーケンスは、10秒のリンスと60秒のインターバルが交互に繰り返される。第1の純水リンスに次いで行なわれるフッ酸処理のシーケンスは、2秒のフッ酸射出と68秒のインターバルが交互に繰り返される。フッ酸処理に次いで行なわれる第2の純水リンスのシーケンスは、10秒のリンスと60秒のインターバルが交互に繰り返される。
【0082】
また、他の例として、射出シーケンスは同様とし、0.25%フッ酸の替わりに、例えばpH4〜pH5.5に調整したバッファフッ酸を用いてもよい。
【0083】
このようなエッチング工程により、nMOSゲート電極外側の希土類含有複合酸化物膜10が、希土類元素の残留を抑制して除去される。また、このエッチングでのフッ酸またはバッファフッ酸処理により同時に、pMOSゲート電極外側のAlもしくはTa含有複合酸化物膜11、両ゲート電極外側のSiO膜5a、及びマスク18が除去される。
【0084】
以下さらに、実施例のCMOSトランジスタ製造方法の残りの工程について説明する。
【0085】
次に、図25に示すように、シリコン基板1の上に、nMOSゲート電極及びpMOSゲート電極を覆って、CVDでSiN膜を堆積し、SiN膜をRIEでエッチングして、nMOSゲート電極及びpMOSゲート電極の側壁上に、サイドウォール絶縁膜19を残す。
【0086】
次に、図26に示すように、nMOSトランジスタ形成領域を覆って、フォトレジスト膜PR8を形成する。フォトレジスト膜PR8、及びpMOSゲート電極とそのサイドウォール絶縁膜19をマスクとして、n型ウェル3にBを0.6keVでイオン注入し、低キャリア濃度のエクステンション領域となるB注入領域20を形成する。B注入領域20の形成後、フォトレジスト膜PR8を除去する。
【0087】
次に、図27に示すように、pMOSトランジスタ形成領域を覆って、フォトレジスト膜PR9を形成する。フォトレジスト膜PR9、及びnMOSゲート電極とそのサイドウォール絶縁膜19をマスクとして、p型ウェル4にAsを3.0keVでイオン注入し、低キャリア濃度のエクステンション領域となるAs注入領域21を形成する。As注入領域21の形成後、フォトレジスト膜PR9を除去する。
【0088】
次に、図28に示すように、シリコン基板1の上に、nMOSゲート電極及びpMOSゲート電極、及びそれらのサイドウォール絶縁膜19を覆って、CVDでSiN膜22を堆積する。
【0089】
次に、図29に示すように、堆積したSiN膜22をRIEでエッチングして、nMOSゲート電極及びpMOSゲート電極の、サイドウォール絶縁膜19上に、サイドウォール絶縁膜22を残す。
【0090】
次に、図30に示すように、pMOSトランジスタ形成領域を覆って、フォトレジスト膜PR10を形成する。フォトレジスト膜PR10、及びnMOSゲート電極とそのサイドウォール絶縁膜19、22をマスクとして、p型ウェル4にAsを15keVでイオン注入し、高キャリア濃度のソース・ドレイン領域となるAs注入領域23を形成する。As注入領域23の形成後、フォトレジスト膜PR10を除去する。
【0091】
次に、図31に示すように、nMOSトランジスタ形成領域を覆って、フォトレジスト膜PR11を形成する。フォトレジスト膜PR11、及びpMOSゲート電極とそのサイドウォール絶縁膜19、22をマスクとして、n型ウェル3にBを3.0keVでイオン注入し、高キャリア濃度のソース・ドレイン領域となるB注入領域24を形成する。B注入領域24の形成後、フォトレジスト膜PR11を除去する。
【0092】
次に、熱処理によってB及びAsを活性化して、nMOSトランジスタのエクステンション領域21及びソース・ドレイン領域23を形成するとともに、pMOSトランジスタのエクステンション領域20及びソース・ドレイン領域24を形成する。
【0093】
次に、図32に示すように、nMOSトランジスタのポリシリコン電極17及びソース・ドレイン領域23と、pMOSトランジスタのポリシリコン電極17及びソース・ドレイン領域24とを覆って、Niを堆積し、熱処理によってシリサイドを形成し、nMOS及びpMOSトランジスタのポリシリコン電極17及びソース・ドレイン領域23、24の表面にシリサイド電極25を形成する。Siと反応しない不要部分のNiは、例えば硫酸で除去する。
【0094】
この後、これらのシリサイド電極25に接続してプラグ電極が形成され、さらに、例えば公知の技術を用いて、上層の配線層等が形成される。このようにして、実施例の半導体装置が作製される。
【0095】
以上説明したように、(フッ素を含まない)酸によるエッチングと、フッ酸やバッファフッ酸等の、金属酸化物を溶解するフッ素含有溶液によるエッチングとを、フッ素含有溶液による1回当たりのエッチング時間を充分に短くして、交互に複数回行なうことにより、希土類元素の残留を抑制しつつ、希土類含有複合酸化物膜がエッチングされる。
【0096】
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
【0097】
以上説明した実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
半導体基板上方に、希土類元素と、希土類でない他の金属元素と、Oとを含む希土類含有複合酸化物膜を形成する工程と、
前記希土類含有複合酸化物膜に対し、フッ素を含まない酸によるエッチングと、前記他の金属元素の酸化物を溶解するフッ素含有溶液によるエッチングとを、交互に複数回行なうエッチング工程と
を有する半導体装置の製造方法。
(付記2)
前記フッ素含有溶液によるエッチングは、1回当たり、熱酸化膜エッチング量換算で0.3nm以下となるようなエッチング時間とする付記1に記載の半導体装置の製造方法。
(付記3)
前記エッチング工程は、フッ素を含まない酸によるエッチングと、フッ素含有溶液によるエッチングとを、フッ素を含まない酸によるエッチングから始めて、交互に複数回行なう付記1または2に記載の半導体装置の製造方法。
(付記4)
前記フッ素含有溶液は、pH4〜pH5.5に調整したバッファフッ酸である付記1〜3のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
(付記5)
前記フッ素を含まない酸は、pH3以下の、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、もしくはそれらの混合溶液である付記1〜4のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
(付記6)
前記エッチング工程は、フッ素を含まない酸によるエッチングと、フッ素含有溶液によるエッチングとの間に、水洗処理を含む付記1〜5のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
(付記7)
前記フッ素含有溶液は、0.1%〜0.5%の希フッ酸である付記1〜6のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
(付記8)
前記希土類元素は、LaまたはYを含む付記1〜7のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
(付記9)
前記希土類でない他の金属元素は、HfまたはZrを含む付記1〜8のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
(付記10)
さらに、前記半導体基板にn型のソース・ドレイン領域を形成する工程を有し、該ソース・ドレイン領域を含むn型MOSトランジスタのゲート絶縁膜が、前記希土類含有複合酸化物膜を含む付記1〜9のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
【符号の説明】
【0098】
1 高抵抗シリコン基板
2 素子分離領域
3 n型ウェル領域
4 p型ウェル領域
5 高誘電率絶縁膜
5a シリコン酸化膜
6 希土類酸化物膜
8 pMOS用キャップ膜
7、9、 マスク膜
10 希土類含有複合酸化物膜
11 AlもしくはTa含有複合酸化物膜
12 (nMOS閾値電極用)金属膜
14 (pMOS閾値電極用)金属膜
13、15 マスク膜
17 ポリシリコン膜
18 マスク膜
19、22 サイドウォール絶縁膜
20、21 エクステンション領域
23、24 ソース・ドレイン領域
25 シリサイド電極

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体基板上方に、希土類元素と、希土類でない他の金属元素と、Oとを含む希土類含有複合酸化物膜を形成する工程と、
前記希土類含有複合酸化物膜に対し、フッ素を含まない酸によるエッチングと、前記他の金属元素の酸化物を溶解するフッ素含有溶液によるエッチングとを、交互に複数回行なうエッチング工程と
を有する半導体装置の製造方法。
【請求項2】
前記フッ素含有溶液によるエッチングは、1回当たり、熱酸化膜エッチング量換算で0.3nm以下となるようなエッチング時間とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項3】
前記エッチング工程は、フッ素を含まない酸によるエッチングと、フッ素含有溶液によるエッチングとを、フッ素を含まない酸によるエッチングから始めて、交互に複数回行なう請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項4】
前記フッ素含有溶液は、pH4〜pH5.5に調整したバッファフッ酸である請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項5】
前記フッ素を含まない酸は、pH3以下の、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、もしくはそれらの混合溶液である請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図35】
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【図36】
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【図34】
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【公開番号】特開2010−238685(P2010−238685A)
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−81690(P2009−81690)
【出願日】平成21年3月30日(2009.3.30)
【出願人】(308014341)富士通セミコンダクター株式会社 (2,507)
【Fターム(参考)】