説明

半導体装置及びその製造方法

【課題】 本発明は、ゲート電極の空乏化を抑制すると共に、シリサイドの高抵抗化を防止することができる半導体装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 ゲート絶縁膜上に、所定の半導体材料とゲルマニウムとを含む膜を形成するステップと、膜を酸化することにより、ゲート絶縁膜上に、当該膜よりもゲルマニウム濃度が高くかつ膜厚が薄い第1の膜を形成すると共に、第1の膜上に酸化膜を形成するステップと、酸化膜を除去するステップと、第1の膜上に、半導体材料を含み、第1の膜よりもゲルマニウム濃度が低い第2の膜を形成するステップと、第2の膜及び第1の膜にエッチングを行うことにより、ゲート電極を形成するステップとを備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、Pチャネル型MOSトランジスタ(以下、これをPMOSFETと呼ぶ)のゲート電極材として、シリコン(Si)にゲルマニウム(Ge)を含有させたシリコンゲルマニウム(SiGe)を使用することが提案されている。これにより、P型ドーパントであるボロン(B)の活性化率(導入した全不純物原子数に対して、活性化している割合)を高くすることができ、よってゲート電極の界面付近に形成される空乏層を薄くしゲート電極の空乏化を抑制することが可能となる。
【0003】
ところで、ゲート電極の表面部分には、寄生抵抗を低減するためのシリサイドが形成されるが、シリコンゲルマニウム(SiGe)は、コバルト(Co)やニッケル(Ni)などからなるシリサイドとの整合が悪く当該シリサイドの高抵抗化を引き起こす。このため、ゲート電極を形成する際、シリコンゲルマニウム(SiGe)膜の上層に、シリサイドと反応させるシリサイド反応層としてのシリコン(Si)膜を形成し、シリコンゲルマニウム(SiGe)膜とシリコン(Si)膜の積層構造を形成することが提案されている。
【0004】
しかし、シリコンゲルマニウム(SiGe)膜とシリコン(Si)膜を形成した後、所定の熱処理を行うと、シリコンゲルマニウム(SiGe)膜中のゲルマニウム(Ge)は、上層のシリコン(Si)膜に拡散する。この場合、上層のシリコン(Si)膜におけるゲルマニウム(Ge)濃度が約5at%を超えると、後に形成されるシリサイドが高抵抗化する不都合が生じる。なお、at%は原子組成比を表す。
【0005】
そこで、シリコンゲルマニウム(SiGe)膜中のゲルマニウム(Ge)が、上層のシリコン(Si)膜に拡散することを防止するため、下層のシリコンゲルマニウム(SiGe)膜は、可能な限りゲルマニウム(Ge)濃度が低く、かつ膜厚が薄いことが望ましい。
【0006】
しかし、PMOSFETにおいて、イオン注入されるボロンの活性化率を高くして、ゲート電極の空乏化を抑制するためには、シリコンゲルマニウム(SiGe)膜のゲルマニウム(Ge)濃度を高くする必要がある。従って、ゲルマニウム(Ge)濃度が低いシリコンゲルマニウム(SiGe)を形成することは、ゲート電極の空乏化を引き起こし、トランジスタの駆動能力を向上させることが難しくなる。
【0007】
そこで、ゲルマニウム(Ge)濃度が高く、かつ膜厚が薄いシリコンゲルマニウム(SiGe)膜を、ゲート絶縁膜との界面付近に形成すれば、上層のシリコン(Si)膜にゲルマニウム(Ge)が拡散する量を低減してシリサイドの高抵抗化を防止すると共に、ボロンの活性化率を高くしてゲート電極の空乏化を抑制することが可能になる。
【0008】
しかし、ゲルマニウム(Ge)濃度が高く、かつ膜厚が薄いシリコンゲルマニウム(SiGe)膜は、ゲルマニウム(Ge)の融点が約945℃と低いことから、マイグレーション(移動)し易く、その結果、膜表面に多数の凹凸が形成され、モフォロジー(表面の形態)が悪化する問題があった。
【0009】
ところで、Nチャネル型MOSトランジスタ(以下、これをNMOSFETと呼ぶ)の場合には、ゲート電極材として、シリコンゲルマニウム(SiGe)を使用すると、逆に、N型ドーパントであるリン(P)やヒ素(As)の活性化率は低下する。
【0010】
よって、PMOSFETとNMOSFETからなる相補型MOSトランジスタ(以下、これをCMOSFETと呼ぶ)を形成する際、PMOSFETのゲート電極には、シリコンゲルマニウム(SiGe)膜とシリコン(Si)膜を形成して積層構造を形成すると共に、NMOSFETのゲート電極には、シリコン(Si)膜のみを形成することが望ましい。
【0011】
しかし、ゲルマニウム(Ge)濃度が高く、かつ膜厚が薄いシリコンゲルマニウム(SiGe)膜を形成すると、モフォロジーが悪化するため、PMOSFETのゲート電極の下層には、ゲルマニウム(Ge)濃度が高く、かつ膜厚が厚いシリコンゲルマニウム(SiGe)膜を形成せざるを得ない。この場合、PMOSFETとNMOSFETのゲート電極の高さが大きく異なり、その結果、ゲート電極を形成することができなくなるという問題があった。
【0012】
以下、ゲート電極材としてシリコンゲルマニウム(SiGe)を使用したMOSFETに関する文献名を記載する。
【特許文献1】特開2002−343881号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明は、ゲート電極の空乏化を抑制すると共に、シリサイドの高抵抗化を防止することができる半導体装置及びその製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の一態様による半導体装置の製造方法は、
半導体基板上にゲート絶縁膜を形成するステップと、
前記ゲート絶縁膜上に、所定の半導体材料とゲルマニウムとを含む膜を形成するステップと、
前記膜を酸化することにより、前記ゲート絶縁膜上に、前記膜よりもゲルマニウム濃度が高くかつ膜厚が薄い第1の膜を形成すると共に、前記第1の膜上に酸化膜を形成するステップと、
前記酸化膜を除去するステップと、
前記第1の膜上に、前記半導体材料を含み、前記第1の膜よりもゲルマニウム濃度が低い第2の膜を形成するステップと、
前記第2の膜及び前記第1の膜にエッチングを行うことにより、ゲート電極を形成するステップと、
前記ゲート電極をマスクとして、所定の不純物をイオン注入することにより、ソース領域及びドレイン領域を形成するステップと
を備えることを特徴とする。
【0015】
また本発明の一態様による半導体装置は、
半導体基板の所定領域上に選択的に形成されたゲート絶縁膜と、
前記ゲート絶縁膜上に形成され、所定の半導体材料とゲルマニウムとを含む第1の膜と、第1の膜上に形成され、前記半導体材料を含み、前記第1の膜よりもゲルマニウム濃度が低い第2の膜とを有するゲート電極と、
前記半導体基板の表面部分において、前記ゲート電極の下方に位置するチャネル領域の両側にそれぞれ形成されたソース領域及びドレイン領域と
を備えることを特徴とする。
【0016】
また本発明の一態様による半導体装置の製造方法は、
半導体基板の表面部分に、第1導電型の半導体領域と第2導電型の半導体領域を形成するステップと、
前記半導体基板上にゲート絶縁膜を形成するステップと、
前記ゲート絶縁膜上に、所定の半導体材料とゲルマニウムとを含む膜を形成するステップと、
前記膜を酸化することにより、前記ゲート絶縁膜上に、前記膜よりもゲルマニウム濃度が高くかつ膜厚が薄い第1の膜を形成すると共に、前記第1の膜上に酸化膜を形成するステップと、
前記酸化膜を除去するステップと、
前記第2導電型の半導体領域に対応するパターンを有するマスクパターンを形成し、前記マスクパターンを用いて、前記第1の膜にエッチングを行うことにより、前記第1導電型の半導体領域上に前記ゲート絶縁膜を介して形成されている前記第1の膜を除去するステップと、
前記マスクパターンを除去した後、前記第1導電型の半導体領域上に形成された前記ゲート絶縁膜上と、前記第2導電型の半導体領域上に形成された前記第1の膜上とに、前記半導体材料を含み、前記第1の膜よりもゲルマニウム濃度が低い第2の膜を形成するステップと、
前記第2導電型の半導体領域上に形成された前記第2の膜及び前記第1の膜にエッチングを行うことにより、第1のゲート電極を形成し、前記第1導電型の半導体領域上に形成された前記第2の膜にエッチングを行うことにより、第2のゲート電極を形成するステップと、
前記第2導電型の半導体領域上に、前記第1のゲート電極をマスクとして、第1導電型の不純物をイオン注入することにより、第1のソース領域及び第1のドレイン領域を形成し、前記第1導電型の半導体領域上に、前記第2のゲート電極をマスクとして、第2導電型の不純物をイオン注入することにより、第2のソース領域及び第2のドレイン領域を形成するステップと
を備えることを特徴とする。
【0017】
また本発明の一態様による半導体装置は、
半導体基板の表面部分に形成された第1導電型の半導体領域及び第2導電型の半導体領域のうち、前記第2導電型の半導体領域上に形成された第1のゲート絶縁膜と、
前記第1のゲート絶縁膜上に形成され、所定の半導体材料とゲルマニウムとを含む第1の膜と、第1の膜上に形成され、前記半導体材料を含み、前記第1の膜よりもゲルマニウム濃度が低い第2の膜とを有する第1のゲート電極と、
前記第2導電型の半導体領域の表面部分において、前記第1のゲート電極の下方に位置する第1のチャネル領域の両側にそれぞれ形成された第1のソース領域及び第1のドレイン領域とを有する第1のトランジスタと、
前記第1導電型の半導体領域上に形成された第2のゲート絶縁膜と、
前記第2のゲート絶縁膜上に形成された前記第2の膜からなる第2のゲート電極と、
前記第1導電型の半導体領域の表面部分において、前記第2のゲート電極の下方に位置する第2のチャネル領域の両側にそれぞれ形成された第2のソース領域及び第2のドレイン領域とを有する第2のトランジスタと
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明の半導体装置及びその製造方法によれば、ゲート電極の空乏化を抑制すると共に、シリサイドの高抵抗化を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0020】
(1)第1の実施の形態
図1〜図9に、本発明の第1の実施の形態によるPMOSFETの製造方法を示す。まず図1に示すように、フォトリソグラフィ技術を用いて、P型半導体基板100上に所望のレジストパターンを形成し、これをマスクとしてリン(P)、ヒ素(As)、アンチモン(Sb)などをイオン注入した後、熱処理を行うことにより、深さが1μm程度のN型半導体領域110を形成する。
【0021】
図2に示すように、半導体基板100上の所望の領域に膜厚が400nm程度の素子分離酸化膜120A及び120Bを形成する。図3に示すように、膜厚が8nm程度の保護酸化膜130を形成し、PMOSFETのゲート閾値電圧を調整するためのイオン注入を行った後、当該保護酸化膜130を除去する。
【0022】
図4に示すように、半導体基板100の基板表面上に、例えば膜厚が数nm程度のシリコン酸化(SiO)膜からなるゲート絶縁膜140を形成する。なお、このゲート絶縁膜140としては、シリコン酸化(SiO)膜でなくても良く、例えば窒素を0〜数%程度含むオキシナイトライド膜やタンタル酸化(TaO)膜、ジルコニウム酸化(ZrOx)膜やハフニウム酸化(HfOx)膜(但し、xは正の整数)などの高誘電体材料、又はこれらのシリケート膜を用いても良い。
【0023】
図5に示すように、CVD(Chemical Vapor Deposition)法等を用いて、ゲート絶縁膜140上に、ゲルマニウム(Ge)を10at%程度含む多結晶シリコンゲルマニウム(SiGe)を60nm程度堆積することにより、多結晶シリコンゲルマニウム(SiGe)膜150を形成する。
【0024】
このように、ゲルマニウム(Ge)濃度が10at%程度と低く、また膜厚が60nm程度と厚い多結晶シリコンゲルマニウム(SiGe)膜150を形成することにより、モフォロジーの良好な膜を形成することができる。
【0025】
図6に示すように、多結晶シリコンゲルマニウム(SiGe)膜150のうち、シリコン(Si)を優先的に酸化することにより、シリコン酸化物(SiO)が生成され、かつゲルマニウム酸化物(GeO)が生成されない選択酸化を行う。
【0026】
このシリコン酸化物(SiO)を生成する際、いわゆる雪かき(Plow)効果によって、ゲルマニウム(Ge)が下方に押し出され、ゲート絶縁膜上に堆積されることにより、モフォロジーが劣化することなく、ゲルマニウム(Ge)濃度が30at%と高く、かつ膜厚が10nm程度と薄い多結晶シリコンゲルマニウム(SiGe)膜160が形成されると共に、膜厚が80nm程度のシリコン酸化(SiO)膜170が形成される。
【0027】
なお、多結晶シリコンゲルマニウム(SiGe)膜150のうち、シリコン(Si)を優先的に酸化するためには、例えば酸化剤である水蒸気(HO)と、還元剤である水素(H)とを両方含むガス系を用いて、これら水蒸気(HO)及び水素(H)の分圧比PH2O/PH2と、当該ガス系の温度とを所望の範囲内に選定することにより、選択酸化を行うのが望ましい。
【0028】
ここで、図20に、水蒸気(HO)と水素(H)を両方含むガス系における、水蒸気(HO)及び水素(H)の分圧比PH2O/PH2と、当該ガス系の温度との関係を示す。この図20において、曲線L10の下側に位置する範囲R10は、シリコン(Si)とゲルマニウム(Ge)がいずれも酸化されない範囲を示し、曲線L10の上側に位置し、かつ曲線L20の下側に位置する範囲R20は、シリコン(Si)が酸化され、かつゲルマニウム(Ge)が酸化されない範囲を示し、曲線L20の上側に位置する範囲R30は、シリコン(Si)とゲルマニウム(Ge)がいずれも酸化される範囲を示す。
【0029】
従って、水蒸気(HO)及び水素(H)の分圧比PH2O/PH2と、ガス系の温度とを範囲R20内に選定することにより、シリコン(Si)は酸化される一方、ゲルマニウム(Ge)は酸化されず、仮に酸化されたとしても還元され、元のゲルマニウム(Ge)に戻る。
【0030】
なお、酸化剤と還元剤を両方含むガス系としては、酸化剤として、水蒸気(HO)、二酸化炭素(CO)、酸素(O)のうちの少なくとも1つを含むものであれば良く、また還元剤として、水素(H)、一酸化炭素(CO)のうちの少なくとも1つを含むものであれば良い。
【0031】
また、水蒸気(HO)及び水素(H)の分圧比PH2O/PH2と、ガス系の温度とを範囲R30内に選定し、通常の熱酸化を行っても良い。この場合、ゲルマニウム酸化物(GeO)の生成量が若干増加するが、ゲルマニウム(Ge)と比較して、シリコン(Si)の酸化速度は速いため、選択酸化の場合と同様に、ゲルマニウム(Ge)濃度が高く、かつ膜厚が薄い多結晶シリコンゲルマニウム(SiGe)膜をゲート絶縁膜上に形成することができる。
【0032】
図6に戻って、シリコン酸化(SiO)膜170を例えば希釈フッ酸溶液などによって除去した後、図7に示すように、CVD法などによって、膜厚が80nm程度の多結晶シリコン(Si)膜180を形成することにより、多結晶シリコンゲルマニウム(SiGe)膜160と、多結晶シリコン(Si)膜180との積層構造を形成する。
【0033】
なお、熱処理によって多結晶シリコンゲルマニウム(SiGe)膜160中のゲルマニウム(Ge)が、上層の膜に拡散しても、当該上層の膜におけるゲルマニウム(Ge)濃度が約5at%を超えない場合には、多結晶シリコンゲルマニウム(SiGe)膜160上に、ゲルマニウム(Ge)濃度が低い多結晶シリコンゲルマニウム(SiGe)膜を形成しても良い。
【0034】
図8に示すように、フォトレジスト工程、RIE(Reactive Ion Etching)工程などを実行することにより、多結晶シリコンゲルマニウム(SiGe)膜190A及び多結晶シリコン(Si)膜190Bからなるゲート電極190及びゲート絶縁膜195を形成する。
【0035】
図9に示すように、例えばボロン(B)、フッ化ボロン(BF)、インジウム(In)などのP型ドーパントのイオン注入を行った後、所定の熱処理を行って当該イオン注入したボロン(B)を活性化させることにより、接合深さが浅く、低濃度のソースエクステンション領域198A及びドレインエクステンション領域198Bを形成する。
【0036】
そして、ゲート電極190の側面にゲート電極側壁200A及び200Bを形成した後、さらにボロン(B)、フッ化ボロン(BF)、インジウム(In)などのP型ドーパントのイオン注入を行う。続いて、ボロン(B)を拡散させるような熱処理を行うことにより、ゲート電極190にイオン注入したボロン(B)を活性化させると共に、ソース領域210A及びドレイン領域210Bを形成する。
【0037】
ニッケル(Ni)、白金(Pt)などの金属膜をスパッタ法によって形成した後、熱処理を行うことにより、ゲート電極190の表面並びにソース領域210A及びドレイン領域210Bの表面部分に、寄生抵抗を低減するためのシリサイド220A〜220Cを形成する。
【0038】
続いて、層間絶縁膜(図示せず)を形成した後、当顔層間絶縁膜に、コンタクトプラグ(図示せず)を形成して配線工程を行うことにより、PMOSFET300を形成する。
【0039】
以上の方法により製造されたPMOSFET300は、図9に示すように、半導体基板100の表面部分に素子分離のための素子分離酸化膜120A及び120Bが形成され、当該素子分離酸化膜120A及び120Bにより分離された素子領域の中央部付近には、半導体基板100表面上に形成されたゲート絶縁膜195を介して、多結晶シリコンゲルマニウム(SiGe)膜190A及び多結晶シリコン(Si)膜190Bからなるゲート電極190が形成されている。
【0040】
このゲート電極190の側面には、絶縁膜としてのゲート電極側壁200A及び200Bが形成され、またゲート電極190の下方に位置し、かつ半導体基板100の表面付近には、電流が流れるチャネル領域230が形成されている。
【0041】
このチャネル領域230と素子分離酸化膜120Aの間には、ソース領域210Aが形成されると共に、チャネル領域230と素子分離酸化膜120Bの間には、ドレイン領域210Bが形成されている。
【0042】
さらにゲート電極190の表面とソース領域210A及びドレイン領域210Bの表面には、寄生抵抗を低減するためのシリサイド220A〜220Cが形成されている。
【0043】
このように本実施の形態によれば、まずゲルマニウム(Ge)濃度が低く、かつ膜厚が厚い多結晶シリコンゲルマニウム(SiGe)膜150を、モフォロジーが均一となるように形成した後、当該多結晶シリコンゲルマニウム(SiGe)膜150のうち、シリコン(Si)を優先的に酸化することにより、ゲート絶縁膜140上に、ゲルマニウム(Ge)濃度が高く、かつ膜厚が薄い多結晶シリコンゲルマニウム(SiGe)膜160をモフォロジー良く形成することができる。
【0044】
これにより、多結晶シリコンゲルマニウム(SiGe)膜190A中のゲルマニウム(Ge)が多結晶シリコン(Si)膜190Bに拡散する量を低減して、シリサイド220Aの高抵抗化を防止すると共に、ボロン(B)の活性化率を高くして、ゲート電極190の空乏化を抑制することができる。
【0045】
(2)第2の実施の形態
図10〜図19に、本発明の第2の実施の形態によるCMOSFETの製造方法を示す。まずフォトリソグラフィ技術を用いて、半導体基板400上に所望のレジストパターンを形成し、これをマスクとしてボロン(B)、ガリウム(Ga)、インジウム(In)などをイオン注入する。
【0046】
同様にして、半導体基板400上に所望のレジストパターンを形成し、これをマスクとしてリン(P)、ヒ素(As)、アンチモン(Sb)などをイオン注入する。そして、熱処理を行うことにより、図10に示すように、深さが1μm程度のP型半導体領域410とN型半導体領域420を形成する。
【0047】
図11に示すように、半導体基板400上の所望の領域に膜厚が400nm程度の素子分離酸化膜430を形成する。図12に示すように、膜厚が10nm程度の保護酸化膜440を形成し、ゲート閾値電圧を調整するためのイオン注入を行った後、当該保護酸化膜440を除去する。
【0048】
図13に示すように、半導体基板400の基板表面上に、例えば膜厚が数nm程度のシリコン酸化(SiO)膜からなるゲート絶縁膜450を形成する。なお、このゲート絶縁膜450としては、シリコン酸化(SiO)膜でなくても良く、例えば窒素を0〜数%程度含むオキシナイトライド膜やタンタル酸化(TaO)膜、ジルコニウム酸化(ZrOx)膜やハフニウム酸化(HfOx)膜(但し、xは正の整数)などの高誘電体材料、又はこれらのシリケート膜を用いても良い。
【0049】
図14に示すように、CVD法等を用いて、ゲート絶縁膜140上に、数nm程度のシード・シリコン(Si)(図示せず)を堆積した後、ゲルマニウム(Ge)を10at%程度含む多結晶シリコンゲルマニウム(SiGe)を30nm程度堆積することにより、多結晶シリコンゲルマニウム(SiGe)膜460を形成する。
【0050】
このように、ゲルマニウム(Ge)濃度が10at%程度と低く、また膜厚が30nm程度と厚い多結晶シリコンゲルマニウム(SiGe)膜460を形成することにより、モフォロジーの良好な膜を形成することができる。
【0051】
図15に示すように、第1の実施の形態と同様に、多結晶シリコンゲルマニウム(SiGe)膜460のうち、シリコン(Si)を優先的に酸化することにより、シリコン酸化物(SiO)が生成され、かつゲルマニウム酸化物(GeO)が生成されない選択酸化を行う。
【0052】
このシリコン酸化物(SiO)を生成する際、いわゆる雪かき(Plow)効果によって、ゲルマニウム(Ge)が下方に押し出され、ゲート絶縁膜450上に堆積されることにより、モフォロジーが劣化することなく、ゲルマニウム(Ge)濃度が30at%と高く、かつ膜厚が10nm程度と薄い多結晶シリコンゲルマニウム(SiGe)膜470が形成されると共に、膜厚が40nm程度のシリコン酸化(SiO)膜480が形成される。
【0053】
なお、第1の実施の形態と同様に、多結晶シリコンゲルマニウム(SiGe)膜460のうち、シリコン(Si)を優先的に酸化するためには、例えば酸化剤である水蒸気(HO)と、還元剤である水素(H)とを両方含むガス系を用いて、これら水蒸気(HO)及び水素(H)の分圧比PH2O/PH2と、当該ガス系の温度とを、図20に示す範囲R20内に選定することにより、選択酸化を行うのが望ましい。また、水蒸気(HO)及び水素(H)の分圧比PH2O/PH2と、ガス系の温度とを範囲R30内に選定し、通常の熱酸化を行っても良い。
【0054】
図15に戻って、シリコン酸化(SiO)膜480を例えば希釈フッ酸溶液などによって除去した後、図16に示すように、N型半導体領域420に対応するパターンを有するフォトレジスト490を形成し、これをマスクとし、所定のアルカリ系溶液を用いて多結晶シリコンゲルマニウム(SiGe)膜470にエッチングを行うことにより、P型半導体領域410上に位置する多結晶シリコンゲルマニウム(SiGe)膜470を除去する。
【0055】
図17に示すように、フォトレジスト490を除去した後、CVD法などによって膜厚が100nm程度の多結晶シリコン(Si)膜500を形成する。これにより、PMOSFETが形成されるN型半導体領域420上には、ゲルマニウム(Ge)濃度が30at%であって、膜厚が10nm程度の多結晶シリコンゲルマニウム(SiGe)膜470と、膜厚が100nm程度の多結晶シリコン(Si)膜500との積層構造を形成する。一方、NMOSFETが形成されるP型半導体領域410上には、膜厚が100nm程度の多結晶シリコン(Si)膜500のみを形成する。
【0056】
なお、熱処理によって多結晶シリコンゲルマニウム(SiGe)膜470中のゲルマニウム(Ge)が、上層の膜に拡散しても、当該上層の膜におけるゲルマニウム(Ge)濃度が約5at%を超えない場合には、多結晶シリコン(Si)膜500ではなく、ゲルマニウム(Ge)濃度が低い多結晶シリコンゲルマニウム(SiGe)膜を形成しても良い。
【0057】
図18に示すように、フォトレジスト工程、RIE(Reactive Ion Etching)工程などを実行することにより、N型半導体領域420上に、多結晶シリコンゲルマニウム(SiGe)膜510A及び多結晶シリコン(Si)膜510Bからなるゲート電極510とゲート絶縁膜515を形成し、P型半導体領域410上に、多結晶シリコンゲルマニウム(SiGe)膜からなるゲート電極520とゲート絶縁膜525を形成する。
【0058】
図19に示すように、N型半導体領域420上に、例えばボロン(B)などのP型ドーパントをイオン注入した後、ボロン(B)を拡散させるような熱処理を行うことにより、接合深さが浅く、低濃度のソースエクステンション領域527A及びドレインエクステンション領域527Bを形成する。
【0059】
さらに、P型半導体領域410上に、例えばリン(P)などのN型ドーパントをイオン注入した後、リン(P)を拡散させるような熱処理を行うことにより、接合深さが浅く、低濃度のソースエクステンション領域528A及びドレインエクステンション領域528Bを形成する。
【0060】
そして、ゲート電極510の側面にゲート電極側壁530A及び530Bを形成すると共に、ゲート電極520の側面にゲート電極側壁540A及び540Bを形成する。
【0061】
続いて、N型半導体領域420上に、例えばボロン(B)などのP型ドーパントをイオン注入した後、ボロン(B)を拡散させるような熱処理を行うことにより、ゲート電極510にイオン注入したボロン(B)を活性化させると共に、ソース領域550A及びドレイン領域550Bを形成する。
【0062】
さらに、P型半導体領域410上に、例えばリン(P)などのN型ドーパントをイオン注入した後、リン(P)を拡散させるような熱処理を行うことにより、ゲート電極520にイオン注入したリン(P)を活性化させると共に、ソース領域560A及びドレイン領域560Bを形成する。
【0063】
ニッケル(Ni)、白金(Pt)などの金属膜をスパッタ法によって形成した後、熱処理を行うことにより、ゲート電極510の表面並びにソース領域550A及びドレイン領域550Bの表面部分に、寄生抵抗を低減するためのシリサイド570A〜570Cを形成し、ゲート電極520の表面並びにソース領域560A及びドレイン領域560Bの表面部分に、シリサイド580A〜580Cを形成する。
【0064】
続いて、層間絶縁膜(図示せず)を形成した後、当顔層間絶縁膜に、コンタクトプラグ(図示せず)を形成して配線工程を行うことにより、PMOSFET700AとNMOSFET700BからなるCMOSFET700を形成する。
【0065】
以上の方法により製造されたCMOSFET700は、図19に示すように、半導体基板400の表面部分に素子分離のための素子分離酸化膜430が形成され、当該素子分離酸化膜430により分離されたN型半導体領域420の中央部付近には、半導体基板400表面上に形成されたゲート絶縁膜515を介して、多結晶シリコンゲルマニウム(SiGe)膜510A及び多結晶シリコン(Si)膜510Bからなるゲート電極510が形成されている。
【0066】
このゲート電極510の側面には、絶縁膜としてのゲート電極側壁530A及び530Bが形成され、またゲート電極510の下方に位置し、かつ半導体基板400の表面付近には、電流が流れるチャネル領域590が形成されている。
【0067】
このチャネル領域590と素子分離酸化膜430の間には、ソース領域550Aが形成されると共に、チャネル領域590と図示しない素子分離酸化膜の間には、ドレイン領域550Bが形成されている。
【0068】
さらにゲート電極510の表面とソース領域550A及びドレイン領域550Bの表面には、寄生抵抗を低減するためのシリサイド570A〜570Cが形成されている。
【0069】
一方、P型半導体領域410の中央部付近には、半導体基板400表面上に形成されたゲート絶縁膜525を介して、多結晶シリコン(Si)膜からなるゲート電極520が形成されている。
【0070】
このゲート電極520の側面には、絶縁膜としてのゲート電極側壁540A及び540Bが形成され、またゲート電極520の下方に位置し、かつ半導体基板400の表面付近には、電流が流れるチャネル領域600が形成されている。
【0071】
このチャネル領域600と図示しない素子分離酸化膜の間には、ソース領域560Aが形成されると共に、チャネル領域600と素子分離酸化膜430の間には、ドレイン領域560Bが形成されている。さらにゲート電極520の表面とソース領域560A及びドレイン領域560Bの表面には、シリサイド580A〜580Cが形成されている。
【0072】
このように本実施の形態によれば、ゲルマニウム(Ge)濃度が高く、かつ膜厚が薄いシリコンゲルマニウム(SiGe)膜を、ゲート絶縁膜450上にモフォロジー良く形成することができる。
【0073】
これにより、CMOSFET700を形成する際、PMOSFET700Aには、多結晶シリコンゲルマニウム(SiGe)膜510Aと多結晶シリコン(Si)膜510Bからなるゲート電極510を形成すると共に、NMOSFET700Bには、多結晶シリコン(Si)膜からなるゲート電極520を形成しても、PMOSFET700Aのゲート電極510とNMOSFET700Bのゲート電極520との高さの差が大きくなることを抑制することができ、ゲート電極の加工ができなくなる不都合を防止できる。
【0074】
(3)他の実施の形態
なお上述の実施の形態は一例であって、本発明を限定するものではない。例えば、多結晶シリコンゲルマニウム(SiGe)膜150及び460、多結晶シリコン(Si)膜180及び500において用いられるシリコン(Si)に代えて、カーボン(C)を用いても良く、この場合、ゲルマニウム(Ge)濃度が低く、かつ膜厚が厚い多結晶カーボンゲルマニウム(CGe)膜を形成した後、当該多結晶カーボンゲルマニウム(CGe)膜のうち、カーボン(C)を優先的に酸化することにより、ゲート絶縁膜上に、ゲルマニウム(Ge)濃度が高く、かつ膜厚が薄い多結晶カーボンゲルマニウム(CGe)膜を形成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるPMOSFETの製造方法における工程別素子の断面構造を示す縦断面図である。
【図2】同PMOSFETの製造方法における工程別素子の断面構造を示す縦断面図である。
【図3】同PMOSFETの製造方法における工程別素子の断面構造を示す縦断面図である。
【図4】同PMOSFETの製造方法における工程別素子の断面構造を示す縦断面図である。
【図5】同PMOSFETの製造方法における工程別素子の断面構造を示す縦断面図である。
【図6】同PMOSFETの製造方法における工程別素子の断面構造を示す縦断面図である。
【図7】同PMOSFETの製造方法における工程別素子の断面構造を示す縦断面図である。
【図8】同PMOSFETの製造方法における工程別素子の断面構造を示す縦断面図である。
【図9】同PMOSFETの製造方法における工程別素子の断面構造を示す縦断面図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態によるCMOSFETの製造方法における工程別素子の断面構造を示す縦断面図である。
【図11】同CMOSFETの製造方法における工程別素子の断面構造を示す縦断面図である。
【図12】同CMOSFETの製造方法における工程別素子の断面構造を示す縦断面図である。
【図13】同CMOSFETの製造方法における工程別素子の断面構造を示す縦断面図である。
【図14】同CMOSFETの製造方法における工程別素子の断面構造を示す縦断面図である。
【図15】同CMOSFETの製造方法における工程別素子の断面構造を示す縦断面図である。
【図16】同CMOSFETの製造方法における工程別素子の断面構造を示す縦断面図である。
【図17】同CMOSFETの製造方法における工程別素子の断面構造を示す縦断面図である。
【図18】同CMOSFETの製造方法における工程別素子の断面構造を示す縦断面図である。
【図19】同CMOSFETの製造方法における工程別素子の断面構造を示す縦断面図である。
【図20】水蒸気と水素を両方含むガス系における、水蒸気及び水素の分圧比PH2O/PH2と、当該ガス系の温度との関係を示す説明図である。
【符号の説明】
【0076】
100、400 半導体基板
140、450 ゲート絶縁膜
150、160、190A、470、510A 多結晶シリコンゲルマニウム(SiGe)膜
180、190B、500、510B 多結晶シリコン(Si)膜
190、510、520 ゲート電極
200、530、540 ゲート電極側壁
210、550、560 ソース領域、ドレイン領域
220、570、580 シリサイド
300 PMOSFET
410 P型半導体領域
420 N型半導体領域
700 CMOSFET

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体基板上にゲート絶縁膜を形成するステップと、
前記ゲート絶縁膜上に、所定の半導体材料とゲルマニウムとを含む膜を形成するステップと、
前記膜を酸化することにより、前記ゲート絶縁膜上に、前記膜よりもゲルマニウム濃度が高くかつ膜厚が薄い第1の膜を形成すると共に、前記第1の膜上に酸化膜を形成するステップと、
前記酸化膜を除去するステップと、
前記第1の膜上に、前記半導体材料を含み、前記第1の膜よりもゲルマニウム濃度が低い第2の膜を形成するステップと、
前記第2の膜及び前記第1の膜にエッチングを行うことにより、ゲート電極を形成するステップと、
前記ゲート電極をマスクとして、所定の不純物をイオン注入することにより、ソース領域及びドレイン領域を形成するステップと
を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項2】
前記第1の膜及び前記酸化膜を形成するステップでは、
酸化剤及び還元剤を含むガス系において、前記酸化剤及び前記還元剤の分圧比と、前記ガス系の温度とを、前記半導体材料が、前記ゲルマニウムよりも優先的に酸化される範囲内に選定することにより、前記半導体材料を前記ゲルマニウムより優先的に酸化する選択酸化を行うことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
【請求項3】
半導体基板の所定領域上に選択的に形成されたゲート絶縁膜と、
前記ゲート絶縁膜上に形成され、所定の半導体材料とゲルマニウムとを含む第1の膜と、第1の膜上に形成され、前記半導体材料を含み、前記第1の膜よりもゲルマニウム濃度が低い第2の膜とを有するゲート電極と、
前記半導体基板の表面部分において、前記ゲート電極の下方に位置するチャネル領域の両側にそれぞれ形成されたソース領域及びドレイン領域と
を備えることを特徴とする半導体装置。
【請求項4】
半導体基板の表面部分に、第1導電型の半導体領域と第2導電型の半導体領域を形成するステップと、
前記半導体基板上にゲート絶縁膜を形成するステップと、
前記ゲート絶縁膜上に、所定の半導体材料とゲルマニウムとを含む膜を形成するステップと、
前記膜を酸化することにより、前記ゲート絶縁膜上に、前記膜よりもゲルマニウム濃度が高くかつ膜厚が薄い第1の膜を形成すると共に、前記第1の膜上に酸化膜を形成するステップと、
前記酸化膜を除去するステップと、
前記第2導電型の半導体領域に対応するパターンを有するマスクパターンを形成し、前記をマスクパターンを用いて、前記第1の膜にエッチングを行うことにより、前記第1導電型の半導体領域上に前記ゲート絶縁膜を介して形成されている前記第1の膜を除去するステップと、
前記マスクパターンを除去した後、前記第1導電型の半導体領域上に形成された前記ゲート絶縁膜上と、前記第2導電型の半導体領域上に形成された前記第1の膜上とに、前記半導体材料を含み、前記第1の膜よりもゲルマニウム濃度が低い第2の膜を形成するステップと、
前記第2導電型の半導体領域上に形成された前記第2の膜及び前記第1の膜にエッチングを行うことにより、第1のゲート電極を形成し、前記第1導電型の半導体領域上に形成された前記第2の膜にエッチングを行うことにより、第2のゲート電極を形成するステップと、
前記第2導電型の半導体領域上に、前記第1のゲート電極をマスクとして、第1導電型の不純物をイオン注入することにより、第1のソース領域及び第1のドレイン領域を形成し、前記第1導電型の半導体領域上に、前記第2のゲート電極をマスクとして、第2導電型の不純物をイオン注入することにより、第2のソース領域及び第2のドレイン領域を形成するステップと
を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項5】
半導体基板の表面部分に形成された第1導電型の半導体領域及び第2導電型の半導体領域のうち、前記第2導電型の半導体領域上に形成された第1のゲート絶縁膜と、
前記第1のゲート絶縁膜上に形成され、所定の半導体材料とゲルマニウムとを含む第1の膜と、第1の膜上に形成され、前記半導体材料を含み、前記第1の膜よりもゲルマニウム濃度が低い第2の膜とを有する第1のゲート電極と、
前記第2導電型の半導体領域の表面部分において、前記第1のゲート電極の下方に位置する第1のチャネル領域の両側にそれぞれ形成された第1のソース領域及び第1のドレイン領域とを有する第1のトランジスタと、
前記第1導電型の半導体領域上に形成された第2のゲート絶縁膜と、
前記第2のゲート絶縁膜上に形成された前記第2の膜からなる第2のゲート電極と、
前記第1導電型の半導体領域の表面部分において、前記第2のゲート電極の下方に位置する第2のチャネル領域の両側にそれぞれ形成された第2のソース領域及び第2のドレイン領域とを有する第2のトランジスタと
を備えることを特徴とする半導体装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2006−135240(P2006−135240A)
【公開日】平成18年5月25日(2006.5.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−325086(P2004−325086)
【出願日】平成16年11月9日(2004.11.9)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】