説明

半導体素子およびその製造方法

【課題】 サドルフィン形態のチャンネルを形成する際に、ゲートパターンとプラグとの間のブリッジ発生を防止することが可能な半導体素子およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 半導体素子は、半導体基板と、半導体基板内に活性領域を限定するように形成された素子分離膜と、活性領域および素子分離膜に形成されたゲート用リセスパターンと、リセスパターン内およびリセスパターン上に形成されたゲートパターンと、ゲートパターンを覆うように形成されたゲートスペーサとを含み、ゲート用リセスパターンは、活性領域では第1深さを有し、素子分離膜では第1深さよりも深い第2深さを有し、ゲートパターンと素子分離膜のゲート用リセスパターン上部側面との間には空間が形成されて、ゲートスペーサが前記空間を埋め立てる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体素子に関するものであり、より詳細には、サドルフィン形態のチャンネルを形成する際にゲートパターンとLPCプラグとの間のブリッジ発生を防止することができる半導体素子およびその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
半導体素子のデザインルールが減少されることによって、既存の平面(planar)型チャンネル構造としては、要求されるしきい電圧(Vt)ターゲットを具現するのに限界が生じるようになった。このため、3次元構造のチャンネルを有する半導体素子に対する研究が活発に行われるようになり、このような研究の結果としてリセスチャンネル(recess
channel)を有する半導体素子および突出チャンネル(protrusion channel)を有する半導体素子が提案された。さらに、前記リセスチャンネルと突出チャンネルとを結合させたサドルフィン(Saddle Fin)形態のチャンネルを有する半導体素子が提案された。
【0003】
前記サドルフィン形態のチャンネルを有する半導体素子は、平面形チャンネルを有する既存の半導体素子と比べて、有効チャンネル長さが増加されて所望のしきい電圧を確保することができるし、また、有効チャンネル幅が増加されて向上された電流駆動特性を有する。
【0004】
このようなサドルフィン形態のチャンネルを有する半導体素子は、図示しないが、活性領域でのゲート形成領域が第1深さでリセスされ、前記活性領域でのゲート形成領域から離れるように延在する素子分離膜部分が、前記第1深さでリセスされたゲート形成領域の側面を露出させるように、前記第1深さよりも深い第2深さでリセスされた構造を有する。
【0005】
ところが、このようなサドルフィン形態のチャンネルを有する半導体素子を製造する際には、素子分離膜が酸化膜で構成されていることと関連して、ゲート酸化膜を形成する直前に通常遂行するHF溶液を利用した予備洗浄工程(pre cleaning step)での蝕刻損失によって、前記素子分離膜に形成されたリセスパターンの拡張が起きる。
【0006】
この結果、後続するLPC(Land Plug Contact)工程でビットラインノードのプラグが形成される部分に、活性領域と素子分離膜が共に蝕刻される現象が生じて、これにより、ゲートパターンとLPCプラグとの間のブリッジが発生するなど、SAC(Self
Align Contact)フェイルが誘発されて、結局、製造収率の低下が招来される。
【0007】
そこで、サドルフィン形態のチャンネルを有する半導体素子を製造するためには、ゲートパターンとプラグとの間のブリッジ発生を防止することが必ず解決されなければならない課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、サドルフィン形態のチャンネルを形成する際に、ゲートパターンとプラグとの間のブリッジ発生を防止することができる半導体素子およびその製造方法を提供する。
【0009】
また、本発明はゲートパターンとプラグとの間のブリッジ発生を防止することで、製造収率を向上させることができる半導体素子およびその製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
一態様において、本発明による半導体素子は、半導体基板と、半導体基板内に活性領域を画定するように形成された素子分離膜と、前記活性領域および素子分離膜に形成されたゲート用リセスパターンと、該リセスパターン内およびリセスパターン上に形成されたゲートパターンと、前記ゲートパターンを覆うように形成されたゲートスペーサとを含み、前記ゲート用リセスパターンは、前記活性領域では第1深さを有し、前記素子分離膜では前記第1深さよりも深い第2深さを有し、前記ゲートパターンと前記素子分離膜のゲート用リセスパターン上部側面との間には空間が形成され、前記ゲートスペーサが前記空間を埋め立てることを特徴とする。
【0011】
前記ゲートスペーサは窒化膜を含む。
前記素子分離膜に形成されたゲート用リセスパターンは、上部が下部よりも大きな幅を有する。
【0012】
本発明による半導体素子は、前記ゲートパターン両側の活性領域表面内に形成された接合領域と、前記ゲートスペーサ上に形成された層間絶縁膜と、前記接合領域と接触するように前記層間絶縁膜内に形成されたプラグとをさらに含む。
【0013】
前記プラグは、前記活性領域および素子分離膜領域と接触するように形成されたプラグを含む。
【0014】
前記ゲートパターンは、前記活性領域および素子分離膜を横切るようにラインタイプで形成される。
【0015】
前記活性領域に形成されたゲートパターンは、前記活性領域の側面を覆うサドルフィンゲートである。
【0016】
他の態様において、本発明による半導体素子の製造方法は、半導体基板に活性領域および前記活性領域を画定する素子分離膜を形成する工程と、前記活性領域および前記素子分離膜を第1深さで蝕刻する工程と、前記第1深さで蝕刻された素子分離膜部分を第2深さで追加蝕刻してゲート用リセスパターンを形成する工程と、前記素子分離膜に形成されたゲート用リセスパターンの上部幅を拡張する工程と、前記ゲート用リセスパターン内およびゲート用リセスパターン上にゲートパターンを形成する工程と、前記ゲートパターンを覆うようにゲートスペーサを形成する工程とを含み、前記ゲートパターンは、前記素子分離膜に形成された拡張されたゲート用トレンチの上部幅よりも狭い幅で形成し、前記ゲートスペーサによって、前記ゲートパターンと前記素子分離膜に形成された拡張されたゲート用リセスパターンの上部側面との間の空間を埋め立てることを特徴とする。
【0017】
前記ゲート用リセスパターンを形成する工程は、前記活性領域および前記素子分離膜上に犠牲膜を形成する工程と、前記犠牲膜上にハードマスク膜を形成する工程と、前記ハードマスク膜を蝕刻してゲート用リセスパターン形成部分を露出させるハードマスクパターンを形成する工程と、前記ハードマスクパターンを利用して前記犠牲膜、前記活性領域および前記素子分離膜を第1深さで蝕刻する工程と、前記第1深さで蝕刻された素子分離膜部分を第1深さよりも深い第2深さで追加蝕刻する工程と、前記ハードマスクパターンを除去する工程とを含む。
【0018】
前記犠牲膜は、酸化膜を含む。
前記酸化膜は、50〜500Åの厚さで形成する。
【0019】
前記ハードマスク膜は、非晶質カーボン膜を含む。
前記活性領域および前記素子分離膜を第1深さで蝕刻する工程は、Cl,HBrおよびBClのうちの1つ以上のシリコン蝕刻用主食刻ガスと、C(1≦x≦5,4≦y≦8)、C(1≦x≦3,1≦y≦3,1≦z≦3)、NFおよびSFのうちの1つ以上の酸化膜蝕刻用主食刻ガスを使用して遂行する。また、前記活性領域および前記素子分離膜を第1深さで蝕刻する工程は、He,Ar,H,NおよびOのうちの1つ以上の添加ガスをさらに使用して遂行する。
【0020】
前記第1深さで蝕刻された素子分離膜部分の追加蝕刻は、C(1≦x≦5,4≦y≦8)、C(1≦x≦3,1≦y≦3,1≦z≦3)、NFおよびSFのうちの1つ以上の酸化膜蝕刻用主食刻ガスと、He,Ar,H,NおよびOのうちの1つ以上の添加ガスを使用して遂行する。
【0021】
前記素子分離膜でのゲート用リセスパターンの上部幅を拡張する工程は、乾式洗浄工程で遂行する。
【0022】
前記乾式洗浄工程は、窒素、水素およびフッ素のうちの1つ以上が含まれるガスを使用して遂行する。
【0023】
前記乾式洗浄工程は、プラズマを印加しない状態でNH,HFおよびArガスを使用して、60〜120mTorrの圧力範囲および30〜60℃の温度範囲で遂行し、前記NHガスは10〜60sccmでフローさせ、前記HFガスは10〜60sccmでフローさせ、前記Arガスは0〜40sccmでフローさせる。
【0024】
前記乾式洗浄工程は、ダイレクトプラズマを印加した状態で、NおよびHガスとNFまたはHFガスを使用して、500〜1000mTorrの圧力範囲および500〜3000Wのパワー範囲で遂行し、前記Nガスは500〜1000sccmでフローさせ、Hガスは200〜500sccmでフローさせ、前記NFまたはHFガスは50〜400sccmでフローさせる。
【0025】
前記乾式洗浄工程は、リモートプラズマを印加した状態で、NH,NFガスとNまたはHガスを使用して、200〜400Paの圧力範囲および1000〜4000Wのパワー範囲の条件で遂行し、前記NHガスは500〜1000sccmでフローさせ、NFガスは1000〜3000sccmでフローさせ、前記NまたはHガスは500〜3000sccmでフローさせる。
【0026】
本発明の一実施形態による半導体素子の製造方法は、前記ゲートパターンを形成する工程後、かつ、前記ゲートスペーサを形成する工程前に、前記ゲートパターン両側の活性領域表面内に接合領域を形成する工程をさらに含む。
前記ゲートスペーサは、窒化膜を含む。
【0027】
前記素子分離膜に形成される前記ゲート用リセスパターンは、上部が下部よりも大きい幅を有する。
【0028】
本発明の一実施形態による半導体素子の製造方法は、前記ゲートスペーサを形成する工程後に、前記ゲートスペーサ上に層間絶縁膜を形成する工程と、前記層間絶縁膜内に前記活性領域の接合領域部分と接触するようにプラグを形成する工程とをさらに含む。
【0029】
前記プラグは、前記活性領域および素子分離膜領域と接触するように形成されるプラグを含む。
【0030】
前記ゲートパターンは、前記活性領域および素子分離膜を横切るようにラインタイプで形成する。
【0031】
前記活性領域に形成されたゲートパターンは、前記活性領域の側面を覆うサドルフィンゲートで形成する。
【0032】
他の態様において、本発明による半導体素子の製造方法は、半導体基板に活性領域および前記活性領域を画定する素子分離膜を形成する工程と、前記活性領域および素子分離膜を犠牲膜パターンおよびハードマスクパターンを利用して蝕刻して、ゲート用リセスパターンを形成する工程と、前記ゲート用リセスパターン内およびゲート用リセスパターン上にゲートパターンを形成する工程と、前記ゲートパターンを覆うゲートスペーサを形成する工程とを含み、前記ゲート用リセスパターンを形成する工程は、前記ハードマスクパターンを利用して前記活性領域および前記素子分離膜を第1深さで蝕刻する工程と、前記犠牲膜パターンを利用したブランケット蝕刻工程で前記素子分離膜を第2深さで追加蝕刻しながら前記素子分離膜に形成された前記ゲート用リセスパターンの上部幅を拡張する工程とを含み、前記ゲートパターンは前記素子分離膜では前記ゲート用リセスパターンの上部幅よりも狭い幅を有するように形成し、前記ゲートスペーサによって、前記ゲートパターンと前記素子分離膜に形成された拡張されたゲート用リセスパターンの上部側面との間の空間を埋め立てることを特徴とする。
【0033】
前記犠牲膜は、酸化膜を含む。
前記酸化膜は、100〜1000Åの厚さで形成する。
【0034】
前記犠牲膜パターンおよび前記ハードマスクパターンは、前記活性領域および前記素子分離膜上に犠牲膜を形成する工程と、前記犠牲膜上にハードマスク膜を形成する工程と、前記ゲート用リセスパターンを形成する領域を露出させるように前記犠牲膜とハードマスク膜を蝕刻する工程とを遂行して形成する。
前記ハードマスク膜は、非晶質カーボン膜を含む。
【0035】
前記非晶質カーボン膜は、1000〜3000Åの厚さで形成する。
前記活性領域および前記素子分離膜の蝕刻は、Cl,HBrおよびBClのうちの1つ以上のシリコン蝕刻用主食刻ガスと、C(1≦x≦5,4≦y≦8)、C(1≦x≦3,1≦y≦3,1≦z≦3)、NFおよびSFのうちの1つ以上の酸化膜蝕刻用主食刻ガスと、He,Ar,H,NおよびOのうちの1つ以上の添加ガスとを使用して遂行する。
【0036】
前記ブランケット蝕刻工程は、前記犠牲膜パターンの一部または全体の厚さが共に除去されるように遂行する。
【0037】
前記ブランケット蝕刻工程は、50〜200Åの厚さの犠牲膜パターンが残留されるように遂行する。
【0038】
前記ブランケット蝕刻工程は、C(1≦x≦5,4≦y≦8)、C(1≦x≦3,1≦y≦3,1≦z≦3)、NFおよびSFのうちの1つ以上の主食刻ガスと、O,Ar,He,HBr,NおよびCOSのうちの1つ以上の添加ガスとを使用して遂行する。
【0039】
前記ブランケット蝕刻工程は、2〜50mTorrの圧力範囲で、300〜1500Wのソースパワーおよび30〜1000Wのバイアスパワーを印加する条件で遂行する。
【0040】
前記ブランケット蝕刻工程後、残留する犠牲膜パターンはHFを含むケミカルを利用した湿式洗浄工程で除去する。
【0041】
前記ブランケット蝕刻工程後、残留する犠牲膜パターンは窒素、水素およびフッ素のうちで少なくともいずれか一つ以上が含まれたガスを利用した乾式洗浄工程で除去する。
【0042】
本発明の他の実施形態による半導体素子の製造方法は、前記ゲートパターンを形成する工程後、かつ、前記ゲートスペーサを形成する工程前に、前記ゲートパターン両側の活性領域表面内に接合領域を形成する工程をさらに含む。
【0043】
本発明の他の実施形態による半導体素子の製造方法は、前記ゲートスペーサを形成する工程後に、前記ゲートスペーサ上に層間絶縁膜を形成する工程と、前記接合領域と接触するように層間絶縁膜内にプラグを形成する工程とをさらに含む。
【0044】
前記プラグは、前記活性領域および素子分離膜領域と接触するように形成されるプラグを含む。
【0045】
前記素子分離膜に形成される前記ゲート用リセスパターンは、上部が下部よりも大きい幅を有するように形成する。
【0046】
前記ゲートパターンは、前記活性領域および素子分離膜を横切るようにラインタイプで形成する。
【0047】
前記活性領域に形成されたゲートパターンは、前記活性領域の側面を覆うサドルフィンゲートで形成する。
【発明の効果】
【0048】
本発明は、リセスされた素子分離膜部分の上部をさらに一部除去して、前記リセスされた素子分離膜部分の上部リセス幅が下部リセス幅よりも大きくなるようにして、ゲートパターンを前記リセスされた素子分離膜部分の上部リセス幅よりも小さい幅で形成して、ゲートスペーサで前記リセスされた素子分離膜部分の上部側面とゲートパターンとの間を埋め立てる。
【0049】
このようにすることによって、本発明は、ゲートパターンの側壁をゲートスペーサで保護することで、後続するLPC工程でゲートパターンとLPCプラグとの間のブリッジ発生を防止することができ、それによって、素子の製造収率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の半導体素子を説明するための平面図である。
【図2】図1のA−A’線に対応する本発明の実施形態による半導体素子を示した断面図である。
【図3A】本発明の一実施形態による半導体素子の製造方法を説明するための初期工程での断面図である。
【図3B】本発明の一実施形態による半導体素子の製造方法を説明するための図3Aに続く工程での断面図である。
【図3C】本発明の一実施形態による半導体素子の製造方法を説明するための図3Bに続く工程での断面図である。
【図3D】本発明の一実施形態による半導体素子の製造方法を説明するための図3Cに続く工程での断面図である。
【図3E】本発明の一実施形態による半導体素子の製造方法を説明するための図3Dに続く工程での断面図である。
【図3F】本発明の一実施形態による半導体素子の製造方法を説明するための図3Eに続く工程での断面図である。
【図4A】本発明の他の実施形態による半導体素子の製造方法を説明するための初期工程での断面図である。
【図4B】本発明の他の実施形態による半導体素子の製造方法を説明するための図4Aに続く工程での断面図である。
【図4C】本発明の他の実施形態による半導体素子の製造方法を説明するための図4Bに続く工程での断面図である。
【図4D】本発明の他の実施形態による半導体素子の製造方法を説明するための図4Cに続く工程での断面図である。
【図4E】本発明の他の実施形態による半導体素子の製造方法を説明するための図4Dに続く工程での断面図である。
【図4F】本発明の他の実施形態による半導体素子の製造方法を説明するための図4Eに続く工程での断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0051】
以下、添付の図面を参照して、本発明の望ましい実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の半導体素子を説明するための平面図であり、図2は、図1のA−A’線に対応する本発明の実施形態による半導体素子を示した断面図である。
【0052】
図1および図2を参照すると、半導体基板200内に活性領域202を画定する素子分離膜204が形成されている。前記活性領域202でのゲート形成領域には第1深さで第1リセスパターンR1が形成されていて、前記ゲート形成領域から延在する素子分離膜204部分には、前記ゲート形成領域の側面が露出するように、すなわち、サドルフィン形態のチャンネルが得られるように前記第1深さよりも深く第2リセスパターンR2が形成されている。前記素子分離膜204に形成された第2リセスパターンR2は、上部のリセス幅が下部のリセス幅よりも大きいポジティブタイプのリセスプロファイル(recess
profile)を有する。
【0053】
前記第1リセスパターンR1が形成された活性領域202のゲート形成領域およびこれから延在する第2リセスパターンR2が形成された素子分離膜204部分の上に、前記活性領域202および素子分離膜204を横切るラインタイプでゲートパターン210が形成されている。前記ゲートパターン210は、ゲート絶縁膜212、ポリシリコン材質の第1ゲート導電膜214、タングステンなどの金属系物質の第2ゲート導電膜216、および窒化膜材質のハードマスク膜218が積層された構造を有しており、特に、前記第2リセスパターンR2の上部側面との間にギャップが形成されるように、前記第2リセスパターンR2の上部幅よりも狭い幅を有するように形成されている。また、前記ゲートパターン210は、前記活性領域202では前記ゲート形成領域の側面を囲むサドルフィンゲートの形態で形成される。
【0054】
前記ゲートパターン210両側の活性領域202表面内に接合領域206が形成されており、前記ゲートパターン210および素子分離膜204を含む半導体基板200上にゲートスペーサ220が形成されている。前記ゲートスペーサ220は、望ましくは、窒化膜で形成されて、第2リセスパターンR2の上部側面とゲートパターン210との間のギャップを埋め立てることができる厚さで形成される。したがって、前記素子分離膜204での第2リセスパターンR2の上部側面とゲートパターン210との間のギャップは、前記スペーサ220によって完全に埋め立てられている。
【0055】
前記ゲートスペーサ220上に層間絶縁膜222が形成されており、前記層間絶縁膜222内には接合領域206と接触するようにプラグ224が形成されている。前記プラグ224はLPC工程を通じて形成されたものとして理解することができ、前記プラグ224形成部分のゲートスペーサ220部分は除去されている。前記プラグ224は、活性領域202でのゲート形成領域およびこれから延在する素子分離膜204領域と接触するように形成されるプラグ、すなわち、ビットラインノードのプラグを含む。
【0056】
このような本発明による半導体素子は、素子分離膜上に配置されるゲートパターン部分がゲートスペーサによって保護されているため、ビットラインノードのプラグ224とゲートパターン210との間のブリッジは防止される。したがって、本発明による半導体素子は、SACフェイルが回避されるので、向上された製造収率および信頼性を有するようになる。
【0057】
図3Aないし図3Fは、本発明の一実施形態による半導体素子の製造方法を説明するための工程別断面図であり、これを説明すると次のとおりである。
【0058】
図3Aを参照すると、バルクシリコンを含む半導体基板200内に活性領域202を画定する素子分離膜204を形成する。前記素子分離膜204は、望ましくは、STI(
Shallow Trench Isolation)工程によってトレンチ内に酸化膜を埋め立てて形成する。
【0059】
図3Bを参照すると、前記素子分離膜204を含む半導体基板200上に、酸化膜を含む犠牲膜302を50〜500Åの厚さで形成して、前記犠牲膜302上に非晶質カーボン膜を含むハードマスク膜を形成する。前記ハードマスク膜を蝕刻して、活性領域202でのゲート形成領域およびこれから延在する素子分離膜204部分の上に位置する犠牲膜302部分を露出させるハードマスクパターン304を形成する。
【0060】
前記ハードマスクパターン304を蝕刻バリアとして利用して、前記犠牲膜302を蝕刻し、次いで、前記活性領域202でのゲート形成領域およびこれから延在する素子分離膜204部分を第1深さで蝕刻して、前記活性領域202のゲート形成領域に第1リセスパターンR1を形成し、続いて、前記第1深さで1次リセスされた素子分離膜204部分をさらに2次蝕刻して、前記活性領域202でのゲート形成領域から延在する素子分離膜204部分に前記第1深さよりも深い第2深さの第2リセスパターンR2を形成する。
【0061】
ここで、前記第1および第2リセスパターンR1、R2を形成するための蝕刻工程は、Cl,HBrおよびBClのうちの少なくともいずれか1つ以上のシリコン蝕刻用主食刻ガスと、C(1≦x≦5,4≦y≦8)、C(1≦x≦3,1≦y≦3,1≦z≦3)、NFおよびSFのうちの少なくともいずれか1つ以上の酸化膜蝕刻用主食刻ガスと、He,Ar,H,NおよびOのうちの少なくともいずれか1つ以上の添加ガスとを使用して遂行する。
【0062】
図3Cを参照すると、非晶質カーボン膜を含むハードマスクパターンを除去する。次に、前記ハードマスクパターンが除去された基板の結果物に対して乾式洗浄工程を実施して、残留している犠牲膜を除去すると同時に、第2深さでリセスされた素子分離膜204部分の上部、すなわち、第2リセスパターンR2の上部側面を一部除去して、前記第2リセスパターンR2のリセスプロファイルの上部幅が下部幅より大きいポジティブタイプのリセスプロファイルを有するようにする。前記乾式洗浄工程は、たとえば、50〜600Å厚さの酸化膜が除去される条件で遂行して、第2リセスパターンR2相互間に残存する素子分離膜204部分の幅が10〜40nm程度になるようにする。前記乾式洗浄工程は、窒素、水素およびフッ素のうちの少なくともいずれか1つ以上が含まれるガスを使用して遂行する。
【0063】
具体的に、前記乾式洗浄工程は、プラズマを印加しない状態で、NH,HFおよびArガスを使用して、60〜120mTorrの圧力範囲および30〜60℃の温度範囲で遂行し、この時、前記NHガスは10〜60sccmでフローさせ、前記HFガスは10〜60sccmでフローさせ、前記Arガスは0〜40sccmでフローさせる。
【0064】
また、前記乾式洗浄工程は、ダイレクトプラズマを印加した状態で、NおよびHガスとNFまたはHFガスを使用して、500〜1000mTorrの圧力範囲および500〜3000Wのパワー条件で遂行することも可能であり、この時、前記Nガスは500〜1000sccmでフローさせ、Hガスは200〜500sccmでフローさせ、前記NFまたはHFガスは、50〜400sccmでフローさせる。
【0065】
さらに、前記乾式洗浄工程は、リモートプラズマを印加した状態で、NHガスおよびNFガスと、NまたはHガスとを使用して、200〜400Paの圧力範囲および1000〜4000Wのパワー条件で遂行することも可能であり、この時、前記NHガスは500〜1000sccmでフローさせ、NFガスは1000〜3000sccmでフローさせ、前記NまたはHガスは500〜3000sccmでフローさせる。
【0066】
前記乾式洗浄工程を実施した後、HFケミカルを利用した湿式洗浄工程をさらに実施して、第1および第2リセスパターンR1、R2の底に残留する酸化膜を除去する。
【0067】
図3Dを参照すると、前記第1リセスパターンR1および前記ポジティブタイプのリセスプロファイルを有する第2リセスパターンR2を含む半導体基板200の全面の上に、ゲート絶縁膜212と、第1ゲート導電膜214と、第2ゲート導電膜216と、ゲートハードマスク膜218とを順に形成する。前記第1ゲート導電膜214はポリシリコンで形成し、前記第2ゲート導電膜216はタングステンなどの金属系物質で形成し、前記ゲートハードマスク膜218は窒化膜で形成する。
【0068】
前記ゲートハードマスク膜218を蝕刻した後、前記蝕刻されたゲートハードマスク膜218を蝕刻バリアとして利用して、第2ゲート導電膜216、第1ゲート導電膜214およびゲート絶縁膜212を蝕刻して、前記第1リセスパターンR1が形成された活性領域202でのゲート形成領域およびこれから延在する第2リセスパターンR2が形成された素子分離膜204部分の上に、ライン形態でゲートパターン210を形成する。ここで、前記ゲートパターン210は、第2リセスパターンR2の下部は完全に埋め立てるが、上部には前記第2リセスパターンR2の上部側面とゲートパターン210との間にギャップが形成されるように、前記第2リセスパターンR2の上部幅よりも狭い幅を有するように形成する。また、前記ゲートパターン210は、前記活性領域202では、前記ゲート形成領域の側面を覆うサドルフィンゲートで形成する。前記ゲートパターン210両側の活性領域202部分表面内に接合領域206を形成する。
【0069】
図3Eを参照すると、前記ゲートパターン210が形成された半導体基板200の結果物上に、ゲートスペーサ220を形成する。前記ゲートスペーサ220は、望ましくは、窒化膜で形成し、前記第2リセスパターンR2の上部ギャップを完全に埋め立てることができる厚さで形成する。前記ゲートスペーサ220の形成によって、前記ゲートパターン210が形成された第2リセスパターンR2の上部ギャップは、前記ゲートスペーサ220によって完全に埋め立てられる。前記第2リセスパターンR2の上部ギャップに埋め立てられたゲートスペーサ220は、後続するLPC工程で前記ゲートパターン210を保護する役割をするようになる。
【0070】
図3Fを参照すると、前記ゲートスペーサ220上に層間絶縁膜222を形成する。次に、LPC工程を通じて前記ゲートパターン210両側の層間絶縁膜222部分内に、前記接合領域206と接触するプラグ224を形成する。
【0071】
ここで、前記LPC工程時、図1に示すように、ビットラインノードのプラグ224が形成される部分は、活性領域202と素子分離膜204が共に蝕刻されて誤整列が生じる場合には、“B”領域においてゲートパターン210とプラグ224との間のブリッジが発生するようになる。ところが、本発明では、素子分離膜204での第2リセスパターンR2上部にギャップを形成した後、このギャップ内にゲートスペーサ220を埋め立てて、ゲートパターン210を保護するため、たとえ、誤整列が生じても“B”領域でゲートパターン210とプラグ224との間のブリッジは発生しない。
【0072】
したがって、本実施形態では素子分離膜上でのゲートパターン210とプラグ224との間のブリッジ発生を防止することができて、製造収率を向上させることができることはもちろん、製造完了した半導体素子の信頼性を向上させることができる。
【0073】
以後、図示しないが、公知の一連の後続工程を順に実行して、本発明の一実施形態による半導体素子の製造を完成する。
【0074】
図4Aないし図4Fは、本発明の他の実施形態による半導体素子の製造方法を説明するための工程別断面図であり、これを説明すると次のとおりである。
【0075】
図4Aを参照すると、バルクシリコンを含む半導体基板400内に活性領域402を画定する素子分離膜404を形成する。前記素子分離膜404は、STI工程によってトレンチ内に酸化膜を埋め立てて形成する。前記素子分離膜404を含む半導体基板400上に、酸化膜を含む犠牲膜432を100〜1000Åの厚さで形成し、前記犠牲膜432上に非晶質カーボン膜を含むハードマスク膜を形成する。前記ハードマスク膜を蝕刻して、活性領域402でのゲート形成領域およびこれから延在する素子分離膜404部分の上に位置する犠牲膜432部分を露出させるハードマスクパターン434を形成した後、前記活性領域402でのゲート形成領域およびこれから延在する素子分離膜404部分が露出するように、前記ハードマスクパターン434を蝕刻バリアとして利用して、露出した犠牲膜432部分を蝕刻する。
【0076】
ここで、前記非晶質カーボン膜を含むハードマスク膜の蝕刻工程は、前記ハードマスク膜上に反射防止膜としてSiON膜を形成した後、前記SiON膜上に感光膜パターンを形成して、それから、前記感光膜パターンを蝕刻バリアとして利用して、前記SiON膜とハードマスク膜を蝕刻する方式で実施する。その後、残留する感光膜パターンおよびSiON膜を除去する。
【0077】
図4Bを参照すると、前記ハードマスクパターン434を蝕刻バリアとして利用して、前記露出した活性領域402でのゲート形成領域およびこれから延在する素子分離膜404部分を第1深さで1次蝕刻して、前記活性領域402のゲート形成領域に第1リセスパターンR1を形成する。この時、前記素子分離膜404にも同じ第1深さで第1リセスパターンR1が形成される。
【0078】
ここで、前記第1リセスパターンR1を形成するための工程は、Cl,HBrおよびBClのうちの少なくともいずれか1つ以上のシリコン蝕刻用主食刻ガスと、C(1≦x≦5,4≦y≦8)、C(1≦x≦3,1≦y≦3,1≦z≦3)、NFおよびSFのうちの少なくともいずれか1つ以上の酸化膜蝕刻用主食刻ガスと、He,Ar,H,NおよびOのうちの少なくともいずれか1つ以上の添加ガスとを使用して遂行する。
【0079】
図4Cを参照すると、前記非晶質カーボン膜を含むハードマスクパターンを除去する。次に、前記ハードマスクパターンが除去された基板の結果物に対して、ブランケット(blanket)蝕刻工程を実施する。前記ブランケット蝕刻の結果、前記第1深さでリセスされた素子分離膜404部分が2次的にリセスされて、前記活性領域402でのゲート形成領域から延在する素子分離膜404部分に、前記第1深さよりも深くて、第1深さでリセスされたゲート形成領域の側面を露出させる第2深さの第2リセスパターンR2が形成される。この時、前記第2リセスパターンR2の上部側面の一部幅が共に蝕刻されることによって、前記第2リセスパターンR2は、上部リセス幅が下部リセス幅よりも大きいポジティブタイプのリセスプロファイルを有するようになる。また、ブランケット蝕刻の結果、前記蝕刻された犠牲膜432パターンの一部または全体厚さが共に除去される。望ましくは、前記ブランケット蝕刻工程は、50〜200Å厚さの犠牲膜432パターンが除去されるように遂行する。
【0080】
具体的に、前記ブランケット蝕刻工程は、C(1≦x≦5,4≦y≦8)、C(1≦x≦3,1≦y≦3,1≦z≦3)、NFおよびSFのうちの少なくともいずれか1つ以上の主食刻ガスと、O,Ar,He,HBr,NおよびCOSのうちの少なくともいずれか1つ以上の添加ガスとを使用して、2〜50mTorrの圧力範囲で、300〜1500Wのソースパワーおよび30〜1000Wのバイアスパワーを印加する条件で遂行する。
【0081】
図4Dを参照すると、残留している犠牲膜パターンを除去する。残留している犠牲膜パターンの除去工程は、HFを含むケミカルを利用した湿式洗浄工程で遂行するか、または、窒素、水素およびフッ素のうちの少なくともいずれか1つ以上が含まれたガスを利用した乾式洗浄工程で遂行する。前記洗浄工程が実施されるうちに、前記第1および第2リセスパターンR1、R2の底に残留する酸化膜が共に除去される。
【0082】
前記第1リセスパターンR1および前記ポジティブタイプのリセスプロファイルを有する第2リセスパターンR2を含む半導体基板400の全面の上に、ゲート絶縁膜412と、第1ゲート導電膜414と、第2ゲート導電膜416と、ゲートハードマスク膜418とを順に形成する。前記第1ゲート導電膜414は、ポリシリコンで形成し、前記第2ゲート導電膜416はタングステンなどの金属系物質で形成し、前記ゲートハードマスク膜418は窒化膜で形成する。前記ゲートハードマスク膜418を蝕刻した後、前記蝕刻されたゲートハードマスク膜418を蝕刻バリアとして利用して、第2ゲート導電膜416、第1ゲート導電膜414およびゲート絶縁膜412を蝕刻して、前記第1リセスパターンR1が形成された活性領域402でのゲート形成領域およびこれから延在する第2リセスパターンR2が形成された素子分離膜404部分の上にライン形態でゲートパターン410を形成する。前記ゲートパターン410両側の活性領域402部分表面内に接合領域406を形成する。
【0083】
ここで、前記ゲートパターン410は、第2リセスパターンR2の下部は完全に埋め立てるが、上部では前記第2リセスパターンR2の上部側面とゲートパターン410との間にギャップが形成されるように、前記第2リセスパターンR2の上部幅よりも狭い幅を有するように形成する。また、前記ゲートパターン410は前記活性領域402ではゲート形成領域の側面を覆うサドルフィンゲートで形成する。前記ゲートハードマスク膜418および金属系物質の第2ゲート導電膜416の蝕刻は、CF,SF,NF,Cl,O,Ar,He,HBr,Nなどのガスを使用して遂行する。特に、前記ポリシリコン材質の第1ゲート導電膜414の蝕刻は、前記第2リセスパターンR2上部のギャップが広くなるように垂直に蝕刻することが望ましくて、このために、Cl,O,HBr,N,NF,O,CHおよびCHFガスを適切に混合したガスを使用して、0〜100Wのバイアスパワーおよび2〜10mTの圧力範囲の条件で遂行する。
【0084】
図4Eを参照すると、前記ゲートパターン410が形成された半導体基板400の結果物上に、窒化膜を含むゲートスペーサ420を前記第2リセスパターンR2の上部ギャップを完全に埋め立てることができる厚さで形成する。前記ゲートスペーサ420の形成によって、前記ゲートパターン410が形成された第2リセスパターンR2の上部ギャップは、前記ゲートスペーサ420によって完全に埋め立てられ、これにより、素子分離膜404の第2リセスパターンR2に埋め立てられたゲートパターン410部分は、前記ゲートスペーサ420によって保護される。
【0085】
図4Fを参照すると、前記ゲートスペーサ420上に層間絶縁膜422を形成する。次に、LPC工程を通じて前記ゲートパターン410両側の層間絶縁膜422部分内に前記接合領域406と接触するプラグ424を形成する。前記プラグ424は、活性領域402でのビットラインノードのプラグが形成される接合領域406およびこれから延在する素子分離膜404領域と接触するように形成されたプラグを含む。
【0086】
ここで、前記LPC工程時、ビットラインノードのプラグ424が形成される部分は、ゲートスペーサ420によって保護されるため、ゲートパターン410とプラグ424との間のブリッジは発生しない。したがって、本発明は素子分離膜404上でのゲートパターン410とプラグ424との間のブリッジ発生を防止することができて、製造収率を向上させることができることはもちろん、製造完了した半導体素子の信頼性を向上させることができる。
【0087】
以後、図示しないが、公知の一連の後続工程を順に実施して、本発明の他の実施形態による半導体素子の製造を完成する。
【0088】
以上、ここでは本発明を特定の実施形態に関して示して説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲に記載した本発明の精神と分野を離脱しない限度内で、本発明を多様に改造および変形することができるということを、当業界で通常の知識を有する者は容易に分かる。
【符号の説明】
【0089】
200 半導体基板
202 活性領域
204 素子分離膜
206 接合領域
210 ゲートパターン
212 ゲート絶縁膜
214 第1ゲート導電膜
216 第2ゲート導電膜
218 ハードマスク膜
220 ゲートスペーサ
222 層間絶縁膜
224 プラグ
302 犠牲膜
304 ハードマスクパターン
400 半導体基板
402 活性領域
404 素子分離膜
406 接合領域
410 ゲートパターン
412 ゲート絶縁膜
414 第1ゲート導電膜
416 第2ゲート導電膜
418 ゲートハードマスク膜
420 ゲートスペーサ
422 層間絶縁膜
424 プラグ
432 犠牲膜
434 ハードマスクパターン
R1 第1リセスパターン
R2 第2リセスパターン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体基板と、
半導体基板内に活性領域を画定するように形成された素子分離膜と、
前記活性領域および素子分離膜に形成されたゲート用リセスパターンと、
該リセスパターン内およびリセスパターン上に形成されたゲートパターンと、
前記ゲートパターンを覆うように形成されたゲートスペーサとを含み、
前記ゲート用リセスパターンは、前記活性領域では第1深さを有し、前記素子分離膜では前記第1深さよりも深い第2深さを有し、
前記ゲートパターンと前記素子分離膜のゲート用リセスパターン上部側面との間には空間が形成され、
前記ゲートスペーサが、前記空間を埋め立てることを特徴とする半導体素子。
【請求項2】
前記ゲートスペーサは、窒化膜を含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体素子。
【請求項3】
前記素子分離膜に形成されたゲート用リセスパターンは、上部が下部よりも大きい幅を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体素子。
【請求項4】
前記ゲートパターン両側の活性領域表面内に形成された接合領域と、
前記ゲートスペーサ上に形成された層間絶縁膜と、
前記接合領域と接触するように前記層間絶縁膜内に形成されたプラグと
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体素子。
【請求項5】
前記プラグは、前記活性領域および素子分離膜領域と接触するように形成されたプラグを含むことを特徴とする請求項4に記載の半導体素子。
【請求項6】
半導体基板に活性領域および該活性領域を画定する素子分離膜を形成する工程と、
前記活性領域および前記素子分離膜を第1深さで蝕刻する工程と、
前記第1深さで蝕刻された素子分離膜部分を第2深さで追加蝕刻してゲート用リセスパターンを形成する工程と、
前記素子分離膜に形成されたゲート用リセスパターンの上部幅を拡張する工程と、
前記ゲート用リセスパターン内およびゲート用リセスパターン上にゲートパターンを形成する工程と、
前記ゲートパターンを覆うようにゲートスペーサを形成する工程とを含み、
前記ゲートパターンは、前記素子分離膜に形成された拡張されたゲート用トレンチの上部幅よりも狭い幅で形成し、
前記ゲートスペーサによって、前記ゲートパターンと前記素子分離膜に形成された拡張されたゲート用リセスパターンの上部側面との間の空間を埋め立てることを特徴とする半導体素子の製造方法。
【請求項7】
前記ゲート用リセスパターンを形成する工程は、
前記活性領域および前記素子分離膜上に犠牲膜を形成する工程と、
前記犠牲膜上にハードマスク膜を形成する工程と、
前記ハードマスク膜を蝕刻してゲート用リセスパターン形成部分を露出させるハードマスクパターンを形成する工程と、
前記ハードマスクパターンを利用して前記犠牲膜、前記活性領域および前記素子分離膜を第1深さで蝕刻する工程と、
前記第1深さで蝕刻された素子分離膜を前記第1深さよりも深い第2深さで追加蝕刻する工程と、
前記ハードマスクパターンを除去する工程と
を含むことを特徴とする請求項6に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項8】
前記犠牲膜は、酸化膜を含むことを特徴とする請求項7に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項9】
前記酸化膜は、50〜500Åの厚さで形成することを特徴とする請求項7に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項10】
前記ハードマスク膜は、非晶質カーボン膜を含むことを特徴とする請求項7に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項11】
前記素子分離膜に形成されたゲート用リセスパターンの上部幅を拡張する工程は、乾式洗浄工程で遂行することを特徴とする請求項6に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項12】
前記乾式洗浄工程は、プラズマを印加しない状態で、NH,HFおよびArガスを使用して、60〜120mTorrの圧力範囲および30〜60℃の温度範囲で遂行することを特徴とする請求項11に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項13】
前記乾式洗浄工程は、ダイレクトプラズマを印加した状態で、NおよびHガスとNFまたはHFガスを使用して、500〜1000mTorrの圧力範囲および500〜3000Wのパワー範囲で遂行することを特徴とする請求項11に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項14】
前記乾式洗浄工程は、リモートプラズマを印加した状態で、NH,NFガスとNまたはHガスを使用して、200〜400Paの圧力範囲および1000〜4000Wのパワー範囲の条件で遂行することを特徴とする請求項11に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項15】
前記ゲートパターンを形成する工程後、かつ、前記ゲートスペーサを形成する工程前に、
前記ゲートパターン両側の活性領域表面内に接合領域を形成する工程をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項16】
前記ゲートスペーサは、窒化膜を含むことを特徴とする請求項6に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項17】
前記素子分離膜に形成される前記ゲート用リセスパターンは、上部が下部よりも大きい幅を有することを特徴とする請求項6に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項18】
前記ゲートスペーサを形成する工程後に
前記ゲートスペーサ上に層間絶縁膜を形成する工程と、
前記層間絶縁膜内に前記活性領域の接合領域部分と接触するようにプラグを形成する工程と
をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項19】
前記プラグは、前記活性領域および素子分離膜領域と接触するように形成されるプラグを含むことを特徴とする請求項18に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項20】
半導体基板に活性領域および前記活性領域を画定する素子分離膜を形成する工程と、
前記活性領域および素子分離膜を犠牲膜パターンおよびハードマスクパターンを利用して蝕刻して、ゲート用リセスパターンを形成する工程と、
前記ゲート用リセスパターン内およびゲート用リセスパターン上にゲートパターンを形成する工程と、
前記ゲートパターンを覆うゲートスペーサを形成する工程とを含み、
前記ゲート用リセスパターンを形成する工程は、
前記ハードマスクパターンを利用して前記活性領域および前記素子分離膜を第1深さで蝕刻する工程と、
前記犠牲膜パターンを利用したブランケット蝕刻工程で前記素子分離膜を第2深さで追加蝕刻しながら前記素子分離膜に形成された前記ゲート用リセスパターンの上部幅を拡張する工程とを含み、
前記ゲートパターンは、前記素子分離膜では前記ゲート用リセスパターンの上部幅よりも狭い幅を有するように形成し、
前記ゲートスペーサによって、前記ゲートパターンと前記素子分離膜に形成された拡張されたゲート用リセスパターンの上部側面との間の空間を埋め立てることを特徴とする半導体素子の製造方法。
【請求項21】
前記犠牲膜は、酸化膜を含むことを特徴とする請求項20に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項22】
前記酸化膜は、100〜1000Åの厚さで形成することを特徴とする請求項21に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項23】
前記犠牲膜パターンおよび前記ハードマスクパターンは、
前記活性領域および前記素子分離膜上に犠牲膜を形成する工程と、
前記犠牲膜上にハードマスク膜を形成する工程と、
前記ゲート用リセスパターンを形成する領域を露出させるように前記犠牲膜およびハードマスク膜を蝕刻する工程と
を遂行して形成することを特徴とする請求項20に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項24】
前記ハードマスク膜は、非晶質カーボン膜を含むことを特徴とする請求項23に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項25】
前記非晶質カーボン膜は、1000〜3000Åの厚さで形成することを特徴とする請求項24に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項26】
前記ブランケット蝕刻工程は、前記犠牲膜パターンの一部または全体厚さが共に除去されるように遂行することを特徴とする請求項20に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項27】
前記ブランケット蝕刻工程は、50〜200Åの厚さの犠牲膜パターンが残留するように遂行することを特徴とする請求項20に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項28】
前記ブランケット蝕刻工程は、C(1≦x≦5,4≦y≦8)、C(1≦x≦3,1≦y≦3,1≦z≦3)、NFおよびSFのうちの1つ以上の主食刻ガスと、O,Ar,He,HBr,NおよびCOSのうちの1つ以上の添加ガスとを使用して遂行することを特徴とする請求項20に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項29】
前記ブランケット蝕刻工程は、2〜50mTorrの圧力範囲で、300〜1500Wのソースパワーおよび30〜1000Wのバイアスパワーを印加する条件で遂行することを特徴とする請求項28に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項30】
前記ゲートパターンを形成する工程後、かつ、前記ゲートスペーサを形成する工程前に、
前記ゲートパターン両側の活性領域表面内に接合領域を形成する工程
をさらに含むことを特徴とする請求項20に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項31】
前記ゲートスペーサを形成する工程後に、
前記ゲートスペーサ上に層間絶縁膜を形成する工程と、
前記層間絶縁膜内に前記活性領域の接合領域部分と接触するようにプラグを形成する工程と
をさらに含むことを特徴とする請求項20に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項32】
前記プラグは、前記活性領域および素子分離膜領域と接触するように形成されるプラグを含むことを特徴とする請求項31に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項33】
前記素子分離膜に形成される前記ゲート用リセスパターンは、上部が下部よりも大きい幅を有するように形成することを特徴とする請求項20に記載の半導体素子の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図3E】
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【図3F】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図4E】
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【図4F】
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【公開番号】特開2010−157673(P2010−157673A)
【公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−77509(P2009−77509)
【出願日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【出願人】(591024111)株式会社ハイニックスセミコンダクター (1,189)
【氏名又は名称原語表記】HYNIX SEMICONDUCTOR INC.
【住所又は居所原語表記】San 136−1,Ami−Ri,Bubal−Eup,Ichon−Shi,Kyoungki−Do,Korea
【Fターム(参考)】