説明

スルホンアミド誘導体、この調製およびこの治療用途

本発明は、塩基、酸付加塩、水和物もしくは溶媒和物形態、または光学異性体、ジアステレオマー、アトロポ異性体、回転異性体形態の一般式(I)のスルホンアミド誘導体、またはこの混合物に関する。また、本発明は、式(I)の化合物の調製方法および治療的使用に関する。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)
【化1】

[式中、
Arは、
次の基:ハロゲン原子、(C〜C)アルキル基、(C〜C)アルコキシ基、フルオロ(C〜C)アルキル基、シアノ基、−CO−NR基、−NR基(ここで、RおよびRは、互いに独立して、水素原子または(C〜C)アルキル基である。)から、互いに独立して選択される1つ以上の基で場合により置換されている、フェニル基等のアリール基、
ピリジル、ピリミジニル、チアゾリルおよびチエニルから選択されるヘテロシクリル基(前記ヘテロシクリル基は、ハロゲン原子、(C〜C)アルキル基または(C〜C)アルコキシ基で場合により置換されている)、
(C〜C)シクロアルキル基
を表し、
Tは、
−(CH−基(n=0、1または2)、
【化2】

基(ここで、Rは、ヒドロキシル基または(C〜C)アルキル基である。)、
【化3】

基(ここで、Rは、(C〜C)アルキル基である。)、
【化4】

基(ここで、Rは、(C〜C)アルキル基である。)
を表し、
Arは、
次の基:ハロゲン原子、(C〜C)アルキル基、(C〜C)アルコキシ基、フルオロ(C〜C)アルキル基、フルオロ(C〜C)アルコキシ基から、互いに独立して選択される1つ以上の基で、または−NR基(ここで、RおよびRは、互いに独立して、水素原子または(C〜C)アルキル基である。)で場合により置換されている、フェニル等のアリール基、
(C〜C)アルキル基または(C〜C)アルコキシ基で場合により置換されている、ピリジル等のヘテロシクリル基
を表し、
Arは、
フェニルおよびナフチルから選択されるアリール基(前記アリール基は、次の基:ハロゲン原子、(C〜C)アルキル基、(C〜C)アルコキシ基、フルオロ(C〜C)アルキル基、フルオロ(C〜C)アルコキシ基、ニトロ基、ヒドロキシル基から、互いに独立して選択される1つ以上の基で、
または−NR基(ここで、RおよびRは、互いに独立して、水素原子または(C〜C)アルキル基である。)で場合により置換されている)、
(C〜C)アルキル基もしくは(C〜C)アルコキシ基で、
または−NR基(ここで、RおよびRは、互いに独立して、水素原子、(C〜C)アルキル基または(C〜C)アルコキシ基である。)で
場合により置換されている、ピリジル等のヘテロシクリル基、
【化5】

から選択される基
を表し、
は、
−C(O)−CF基、

【化6】

(式中、
n=0、1、2または3であり、
は、
水素原子、(C〜C)アルキル基、フッ素原子または(C〜C)アルコキシ基、
−(CH−アリール基(ここで、m=0、1または2であり、およびアリール基は、ハロゲン原子、(C〜C)アルキル基または(C〜C)アルコキシ基で場合により置換されているフェニル基である。)
を表し、
は、
水素原子、フッ素原子または(C〜C)アルキル基
を表し、
は、
水素原子、(C〜C)アルキル基、ヒドロキシル基、(C〜C)シクロアルキル基、(C〜C)アルコキシ基、フルオロ(C〜C)アルキル基、−C≡CH基、−C≡N基、フェノキシ基または(C〜C)アルケニル基、
−NR1011基(ここで、R10およびR11は、互いに独立して、水素原子、(C〜C)アルキル基、(C〜C)アルキルカルボニル基、(C〜C)アルキルスルホニル基、ベンジル基または−(CH−N(CH基であり、
あるいはまた、R10およびR11は、それらを有する窒素原子と一緒になって、ピロリジン、ピロリジノン、モルホリンまたはピペリジンを形成する。)、
−CO−NR1213基(ここで、R12およびR13は、互いに独立して、
水素原子、
−C≡N基、フェニル等のアリール基、あるいはピリジル等のヘテロシクリル基で場合により置換されている(C〜C)アルキル基(ここで、前記アリールおよびヘテロシクリル基は、(C〜C)アルキル基またはヒドロキシル基で場合により置換されている。)であり、
あるいはまた、R12およびR13は、それらを有する窒素原子と一緒になって、
【化7】

基を形成する。)、
−COOR14基(ここで、R14は、(C〜C)アルキル基である。)、
−NH−CO−NR1516基(ここで、R15およびR16は、互いに独立して、水素原子、(C〜C)アルキル基、フェニル基またはベンジル基であり、前記フェニルおよびベンジル基は、ハロゲン原子、(C〜C)アルキル基および(C〜C)アルコキシ基から選択される1つ以上の置換基で場合により置換されている。)、
−SO−NR1718基(ここで、R17およびR18は、互いに独立して、水素原子または(C〜C)アルキル基である。)、
−SO−R19基(ここで、R19は、(C〜C)アルキル基またはフェニル等のアリール基である。)、
1,3−ジオキソラニル、イミダゾリル、テトラゾリル、トリアゾリル((C〜C)アルキル基で場合により置換されている。)、チアゾリル、ピリミジル、オキサジアゾリルまたはピリジルから選択されるヘテロシクリル基(ここで、前記イミダゾリルは、(C〜C)アルキル基またはベンジルで、窒素原子において場合により置換されており、前記テトラゾリルは、(C〜C)アルキル基またはベンジルで場合により置換されており、および前記オキサジアゾリルは、(C〜C)アルキル基で場合により置換されている。)、
−NH−CO−OR15基(ここで、R15は、上記定義に相当する。)
を表す。)
の基を表す。]
に相当する、塩基、酸付加塩、水和物もしくは溶媒和物の形態、光学異性体、ジアステレオマー、回転異性体もしくはアトロポ異性体の形態における化合物、またはこの混合物。
【請求項2】
Arが、
次の基:ハロゲン原子、(C〜C)アルキル基、(C〜C)アルコキシ基、フルオロ(C〜C)アルキル基から、互いに独立して選択される1つ以上の基で場合により置換されている、フェニル基等のアリール基、
ピリジル、チアゾリルおよびチエニルから選択されるヘテロシクリル基(ここで、前記チエニルは、(C〜C)アルキル基で場合により置換されている。)、
(C〜C)シクロアルキル基
を表し、
Tが、
−(CH−基(n=1)、
【化8】

基(ここで、Rは、ヒドロキシル基または(C〜C)アルキル基である。)、
【化9】

基(ここで、Rは、(C〜C)アルキル基である。)、
【化10】

基(ここで、Rは、(C〜C)アルキル基である。)
を表し、
Arが、
次の基:ハロゲン原子、(C〜C)アルキル基、(C〜C)アルコキシ基、フルオロ(C〜C)アルコキシ基、−NR基(ここで、RおよびRは、互いに独立して、水素原子または(C〜C)アルキル基である。)から、互いに独立して選択される1つ以上の基で場合により置換されている、フェニル等のアリール基
を表し、
Arが、
フェニルおよびナフチルから選択されるアリール基(ここで、前記フェニル基は、次の基:ハロゲン原子、(C〜C)アルキル基、(C〜C)アルコキシ基、フルオロ(C〜C)アルキル基、フルオロ(C〜C)アルコキシ基、ニトロ基、または−NR基(ここで、RおよびRは、互いに独立して、水素原子または(C〜C)アルキル基である。)から、互いに独立して選択される1つ以上の基で場合により置換されている。)、
【化11】

から選択される基
を表し、
が、
−C(O)−CF基、

【化12】

(式中、
n=0、1または2であり、
は、
水素原子または(C〜C)アルキル基
を表し、
は、
水素原子
を表し、
は、
水素原子、(C〜C)アルキル基、ヒドロキシル基、(C〜C)アルコキシ基、フルオロ(C〜C)アルキル基、−C≡CH基または−C≡N基、
−NR1011基(ここで、R10およびR11は、互いに独立して、水素原子、(C〜C)アルキル基、(C〜C)アルキルカルボニル基またはベンジルであり、
あるいはまた、R10およびR11は、それらを有する窒素原子と一緒になって、ピロリジン、ピペリジンまたはピロリジノンを形成する。)、
−CO−NR1213基(ここで、R12およびR13は、互いに独立して、水素原子または(C〜C)アルキル基であり、
あるいはまた、R12およびR13は、それらを有する窒素原子と一緒になって、
【化13】

基を形成する。)、
または、−COOR14基(ここで、R14は、(C〜C)アルキル基である。)、
−NH−CO−NR1516基(ここで、R15およびR16は、互いに独立して、水素原子、(C〜C)アルキル基、フェニルまたはベンジルである。)、
(C〜C)アルキル基で窒素原子において場合により置換されているイミダゾリル、(C〜C)アルキル基で場合により置換されているテトラゾリル、およびトリアゾリルから選択される、ヘテロシクリル基
を表す。)
の基を表す、
請求項1に記載の一般式(I)の塩基、酸付加塩、水和物もしくは溶媒和物の形態、光学異性体、ジアステレオマー、回転異性体もしくはアトロポ異性体の形態における化合物、またはこの混合物。
【請求項3】
Arが、
次の基:ハロゲン原子、(C〜C)アルキル基、(C〜C)アルコキシ基、フルオロ(C〜C)アルキル基から、互いに独立して選択される1つ以上の基で場合により置換されている、フェニル等のアリール基、
ピリジル、チアゾリルおよびチエニルから選択されるヘテロシクリル基(ここで、前記チエニルは、(C〜C)アルキル基で場合により置換されている。)
を表し、
Tが、
−(CH−基(n=1)、
【化14】

基(ここで、Rは、ヒドロキシル基である。)
を表し、
Arが、
次の基:ハロゲン原子、(C〜C)アルキル基、(C〜C)アルコキシ基;−NR基(ここで、RおよびRは、互いに独立して、水素原子または(C〜C)アルキル基である。)から、互いに独立して選択される1つ以上の基で場合により置換されている、フェニル等のアリール基
を表し、
Arが、
フェニル等のアリール基であり(ここで、前記フェニル基は次の基:ハロゲン原子、(C〜C)アルキル基、(C〜C)アルコキシ基、あるいはまた−NR基(ここで、RおよびRは、互いに独立して、水素原子または(C〜C)アルキル基である。)から、互いに独立して選択される1つ以上の基で場合により置換されている。)
を表し、
が、

【化15】

(式中、
n=0、1または2であり、
は、
水素原子または(C〜C)アルキル基
を表し、
は、
水素原子
を表し、
は、
水素原子、−C≡CH基または−C≡N基、
−CO−NR1213基(ここで、R12およびR13は、互いに独立して、水素原子または(C〜C)アルキル基である。)、
(C〜C)アルキル基で窒素原子において場合により置換されているイミダゾリル、(C〜C)アルキル基で場合により置換されているテトラゾリル、およびトリアゾリルから選択される、ヘテロシクリル基
を表す。)
の基を表す、
請求項1および2のいずれかに記載の一般式(I)の塩基、酸付加塩、水和物もしくは溶媒和物の形態、光学異性体、ジアステレオマー、回転異性体もしくはアトロポ異性体の形態における化合物、またはこの混合物。
【請求項4】
Arが、
次の基:ハロゲン原子、(C〜C)アルキル基、(C〜C)アルコキシ基から、互いに独立して選択される1つ以上の基で場合により置換されている、フェニル等のアリール基、
(C〜C)アルキル基で場合により置換されている、チエニル等のヘテロシクリル基
を表し、
Tが、
−(CH−基(n=1)
を表し、
Arが、
次の基:ハロゲン原子、(C〜C)アルキル基、(C〜C)アルコキシ基、−NR基(ここで、RおよびRは、互いに独立して、水素原子または(C〜C)アルキル基である。)から、互いに独立して選択される1つ以上の基で場合により置換されているフェニル基
を表し、
Arが、
次の基:ハロゲン原子、(C〜C)アルキル基、(C〜C)アルコキシ基、
あるいはまた−NR基(ここで、RおよびRは、互いに独立して、水素原子または(C〜C)アルキル基である。)から、互いに独立して選択される1つ以上の基で場合により置換されているフェニル基
を表し、
が、

【化16】

(式中、
n=0、1または2であり、
は、
水素原子または(C〜C)アルキル基
を表し、
は、
水素原子
を表し、
は、
−CO−NR1213基(ここで、R12およびR13は、互いに独立して、水素原子または(C〜C)アルキル基である。)、
(C〜C)アルキル基で窒素原子において置換されているイミダゾリル、(C〜C)アルキル基で置換されているテトラゾリル、およびトリアゾリルから選択される、ヘテロシクリル基
を表す。)
の基を表す、
請求項1から3のいずれか一項に記載の一般式(I)の塩基、酸付加塩、水和物もしくは溶媒和物の形態、光学異性体、ジアステレオマー、回転異性体もしくはアトロポ異性体の形態における化合物、またはこの混合物。
【請求項5】
一般式(II)の化合物を、塩基の存在において、一般式(IV)の化合物でアルキル化するか、または
ミツノブ反応を、式(X)のアルコールと一般式(II)の化合物との間で行うことを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の調製方法:
【化17】

(式(II)、(IV)および(X)の化合物において、Ar、Ar、Ar、TおよびRは、式(I)において定義されている通りであり、Zは、脱離基である。)。
【請求項6】
式(II)の化合物が、塩基の存在において、式(III)の化合物を、式(V)の塩化スルホニルでスルホニル化することにより得られることを特徴とする、請求項5に記載の調製方法:
【化18】

(式(III)および(V)の化合物において、Ar、Ar、Ar、およびTは、請求項1の式(I)において定義されている通りであり、Zは、脱離基である。)。
【請求項7】
オレキシン2受容体に関連する機能障害を伴う任意の疾患の予防または治療のための医薬の調製のための、請求項1から4のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項8】
肥満症、悪液質、拒食症および過食症を含む食欲または味覚障害、糖尿病、メタボリック症候群、嘔吐および悪心、鬱病および不安症、依存症、気分および行動障害、統合失調症、睡眠障害、下肢静止不能症候群、記憶学習障害、性的および心理性的機能障害、疼痛、内臓痛または神経性疼痛、痛覚過敏、異痛症、消化器障害、過敏性腸症候群、神経変質、虚血または出血発作、クッシング病、ギランバレー症候群、筋強直性ジストロフィー、尿失禁、甲状腺機能亢進症、下垂体機能障害、高血圧症または低血圧症等の病状の予防または治療のための医薬の調製のための、請求項1から4のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項9】
請求項1から4のいずれか一項に記載の式(I)の化合物を含むことを特徴とする医薬。
【請求項10】
少なくとも1つの、請求項1から4のいずれか一項に記載の式(I)の化合物および場合により1つ以上の薬剤として許容される賦形剤を含む薬剤組成物。

【公表番号】特表2008−509115(P2008−509115A)
【公表日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−524373(P2007−524373)
【出願日】平成17年8月2日(2005.8.2)
【国際出願番号】PCT/FR2005/002017
【国際公開番号】WO2006/024779
【国際公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【出願人】(504456798)サノフイ−アベンテイス (433)
【Fターム(参考)】