説明

マルチゲート型電界効果トランジスタおよびその製造方法

【課題】平坦化工程を行っても、金属汚染を防止することのできるマルチゲート型電界効果トランジスタおよびその製造方法を提供することを可能にする。
【解決手段】基板2上に並列するように設けられた第1導電型の複数の半導体層6と、複数の半導体層のそれぞれに、離間して設けられた第2導電型のソース/ドレイン領域60a、60bと、複数の半導体層のそれぞれに、ソース領域とドレイン領域との間に設けられるチャネル領域と、チャネル領域のそれぞれの上面に設けられた保護膜8と、チャネル領域のそれぞれの両側面に設けられたゲート絶縁膜9と、チャネル領域のそれぞれの両側面にゲート絶縁膜を挟むように設けられるとともにチャネル領域のそれぞれの上面に保護膜を挟むように設けられた金属元素を含む複数のゲート電極10と、複数のゲート電極のそれぞれの側面を覆うように基板上に設けられた層間絶縁膜20と、複数のゲート電極のそれぞれの上面を共通に接続する接続部23と、接続部に接続されたゲート配線24と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチゲート型電界効果トランジスタおよびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
LSIの高集積化と高性能化は、その基本構成素子である電界効果トランジスタ(FET(Field Effect Transistor))の微細化とそれに伴う性能向上によって実現されてきた。FETの性能はオン動作時の駆動電流の大きさとオフ時のチャネルのリーク電流の小ささで決定される。国際半導体ロードマップによると45nm世代以降においては大駆動電流、小リーク電流を達成するために複数のブレークスルー技術が必要とされている。
【0003】
リーク電流の低減に関しては、短チャネル効果に対する耐性が高いことから、チャネル領域を完全空乏化したFD(Fully-Depleted)デバイスが次世代の基本素子構造として期待されている。中でも注目されているのは、マルチゲート型電界効果トランジスタである。例えば特許文献1に示されているようなチャネルの表面上に形成されたゲート電極のみで一方向からチャネル内のポテンシャルを制御するシングルゲート型電界効果トランジスタと異なり、マルチゲート型電界効果トランジスタは、微小なチャネル領域をゲート電極で取り囲む構造を有している。その構造の利点は、チャネル領域のポテンシャルの制御性を高め、デバイスの短チャネル化によるポテンシャル障壁の低下を抑え、オフ時のリーク電流を低減できることである。
【0004】
ここで、重要となるのは、デバイスのしきい値制御である。FDデバイスはバルク型のデバイスと比較して、反転電荷が生成される電圧が低いという特徴がある。このため、従来のゲート電極材料をFDデバイスに用いるとオフ状態(0ボルト)でのリーク電流が大きくなり過ぎ、新たなゲート電極材料が必要となる。現在、その候補として挙げられているのは、金属そのものをゲート電極として用いるタイプ(メタルゲート)と、金属と半導体の化合物(半導体がシリコンの場合シリサイドと呼ぶ)を用いるタイプ(シリサイドゲート)である。
【特許文献1】特開2005−86024号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このメタルゲートとシリサイドゲートを立体形マルチゲート電界効果トランジスタに適用する場合には幾つかの製造プロセス上の課題がある。特に、問題になるのは、金属汚染である。極微細なゲート長を実現するためには、ゲート電極の加工前のリソグラフィには十分平坦な表面が必要となる。しかしながら、メタルゲートやシリサイドに用いられる金属が、母体半導体(シリコン等)やゲート絶縁膜に取り込まれると、キャリアの生成再結合の中心や電荷トラップまたはリーク電流のパスになり得るため、デバイスの性能を著しく劣化させる恐れがある。従って、メタルゲート電極やシリサイド電極に対して、CMP(Chemical Mechanical Polishing)を用いて直接に平坦化することはできない。また、ゲート電極をシリサイド化する際に自然酸化膜の存在が障害となるが、従来の製造方法では、この自然酸化膜を取り除くことができない。
【0006】
本発明は、上記事情を考慮してなされたものであって、平坦化工程を行っても、金属汚染を防止することが可能なマルチゲート型電界効果トランジスタおよびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様によるマルチゲート型電界効果トランジスタの製造方法は、基板上に複数の半導体層を並列して形成する工程と、前記複数の半導体層の上面にそれぞれ保護膜を形成する工程と、前記複数の半導体層のそれぞれに、各半導体層の両側面、前記保護膜の両側面および上面を覆う第1絶縁層を形成する工程と、全面に第1層間絶縁膜を形成し、前記第1層間絶縁膜を平坦化することによって前記第1絶縁層それぞれの上面を露出させる工程と、前記第1絶縁層をそれぞれ選択的に除去することによって前記第1絶縁層が除去された位置に複数の穴を形成する工程と、複数の前記穴内の前記半導体層の両側面にゲート絶縁膜を形成する工程と、複数の前記穴を埋め込むように第1ポリシリコン膜を全面に堆積する工程と、前記第1ポリシリコン膜を平坦化することによって前記第1層間絶縁膜の上面を露出させるとともに前記第1ポリシリコン膜を複数の第2ポリシリコン膜に分離する工程と、 複数の前記第2ポリシリコン膜上にゲート電極形状のマスクを形成する工程と、前記マスクを用いて複数の前記第2ポリシリコン膜をパターニングする工程と、パターニングされた複数の前記第2ポリシリコン膜をゲート長方向に挟む絶縁体からなる側壁を形成する工程と、前記マスクおよび前記側壁を用いて前記保護膜をパターニングし、複数の前記半導体層の上面を選択的に露出させる工程と、選択的に露出した複数の半導体層に不純物を注入し、ソース/ドレイン領域を形成する工程と、前記マスクを除去して複数の前記第2ポリシリコン膜の上面を露出させる工程と、上面が露出された複数の前記第2ポリシリコン膜をそれぞれシリサイドに変える工程と、全面に第2層間絶縁膜を形成し、前記シリサイドのそれぞれに通じる開口を前記第2層間絶縁膜に形成し、前記開口を埋め込むことにより前記シリサイドのそれぞれと共通に接続する金属の接続部を形成する工程と、前記接続部に接続する配線を形成する工程と、を備えていることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の第2の態様によるマルチゲート型電界効果トランジスタの製造方法は、基板上に複数の半導体層を並列して形成する工程と、前記複数の半導体層の上面にそれぞれ保護膜を形成する工程と、前記複数の半導体層のそれぞれに、各半導体層の側面、前記保護膜の側面および上面を覆う第1絶縁層を形成する工程と、全面に第1層間絶縁膜を形成し、前記第1層間絶縁膜を平坦化することによって前記第1絶縁層それぞれの上面を露出させる工程と、前記第1絶縁層をそれぞれ選択的に除去することによって前記第1絶縁層が除去された位置に複数の穴を形成する工程と、複数の前記穴それぞれの中の前記半導体層の両側面にゲート絶縁膜を形成する工程と、複数の前記穴のそれぞれの側面および底面と、前記穴内の前記ゲート絶縁膜ならびに前記保護膜とを覆うゲート金属膜を形成する工程と、前記ゲート金属膜を覆うポリシリコン膜を形成する工程と、複数の前記穴それぞれの中の前記ポリシリコン膜および前記ゲート金属膜を、前記保護膜上の前記ゲート金属膜が露出しないように、エッチングする工程と、その後、複数の前記穴をそれぞれ埋め込むように再度ポリシリコン膜を堆積する工程と、前記ポリシリコン膜を平坦化することにより前記第1層間絶縁膜の上面を露出させるとともに前記ポリシリコン膜を複数のポリシリコン層に分離する工程と、複数の前記ポリシリコン層上にゲート電極形状のマスクを形成する工程と、前記マスクを用いて複数の前記ポリシリコン層をパターニングする工程と、パターニングされた複数の前記ポリシリコン層をゲート長方向に挟む絶縁体からなる側壁を形成する工程と、前記側壁を用いて前記保護膜をパターニングし、複数の前記半導体層の上面を選択的に露出させる工程と、選択的に露出した複数の半導体層に不純物を注入し、ソース/ドレイン領域を形成する工程と、前記マスクを除去して複数の前記ポリシリコン層のそれぞれの上面を露出させる工程と、全面に第2層間絶縁膜を形成し、複数の前記ポリシリコン層のそれぞれに通じる開口を前記第2層間絶縁膜に形成し、前記開口を埋め込むことにより前記ポリシリコン層のそれぞれと共通に接続する金属の接続部を形成する工程と、前記接続部に接続する配線を形成する工程と、を備えていることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の第3の態様によるマルチゲート型電界効果トランジスタは、基板上に並列するように設けられた第1導電型の複数の半導体層と、前記複数の半導体層のそれぞれに、離間して設けられた第2導電型のソース/ドレイン領域と、前記複数の半導体層のそれぞれに、前記ソース領域と前記ドレイン領域との間に設けられるチャネル領域と、前記チャネル領域のそれぞれの上面に設けられた保護膜と、前記チャネル領域のそれぞれの両側面に設けられたゲート絶縁膜と、前記チャネル領域のそれぞれの両側面に前記ゲート絶縁膜を挟むように設けられるとともに前記チャネル領域のそれぞれの上面に前記保護膜を挟むように設けられた金属元素を含む複数のゲート電極と、複数の前記ゲート電極のそれぞれの側面を覆うように前記基板上に設けられた層間絶縁膜と、複数の前記ゲート電極のそれぞれの上面を共通に接続する接続部と、前記接続部に接続されたゲート配線と、を備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、平坦化工程を行っても、金属汚染を防止することが可能なマルチゲート型電界効果トランジスタおよびその製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の実施形態によるマルチゲート型電界効果トランジスタを説明する前に、このマルチゲート型電界効果トランジスタの特徴をより明確にするために、従来の問題点について図1A〜図5Bを参照して詳細に説明する。以下の説明では、n型チャネルトランジスタを例にとって説明するが、p型チャネルトランジスタにも適用できる。
【0012】
図1A、1B、1Cに示すように、支持基板2上に絶縁膜4が形成され、絶縁膜4上にSOI層6が形成されたSOI基板上に、チャネルの保護膜8として窒化シリコンをLPCVD(Low Pressure Chemical Vapor Deposition)などで100nm程度堆積し、公知の素子分離技術によって、素子分離を行う。更に、既存のパターニング技術により、SOI層6をパターニングし、チャネルを形成する。チャネル幅は例えば20nmである。なお、図1Aは平面図、図1Bは図1Aに示す切断線A−A’で切断したときの断面図、図1Cは図1Aに示す切断線B−B’で切断したときの断面図である。
【0013】
次いで、図2A、2B、2Cに示すように、ゲート絶縁膜9として、1nmほど二酸化シリコンをRTO(Rapid Thermal Oxidation)法などを用いて形成し、その後、プラズマ窒化して誘電率を大きくする。さらにゲート電極となるポリシリコン膜10AをLPCVDなどで250nm堆積する。ここで、表面を平坦化するために、窒化シリコン膜8をエッチングストッパーとしてCMPを行い、再度ポリシリコン膜10Bを60nm堆積する。この時、先に形成したポリシリコン膜10Aの表面に自然酸化膜100が形成されてしまう。なお、図2Aは平面図、図2Bは図2Aに示す切断線A−A’で切断したときの断面図、図2Cは図2Aに示す切断線B−B’で切断したときの断面図である。
【0014】
続いて、図3A、3B、3Cに示すように、その上に窒化シリコン膜からなるハードマスク層(図示せず)を堆積する。そして、フォトリソグラフィ技術などを用いて上記ハードマスク層をパターニングする。その後、パターニングされたハードマスク層をマスクとしてRIE等でポリシリコン膜10Bをパターニングするとゲート電極部分が形成される。ここで、さらにオフセットスペーサーなどを形成する場合もあるが図示していない。
【0015】
このゲート電極の形成においてゲート長が50nm以下のパターニングをフォトリソグラフィで行うためには、十分平坦な表面が必要となる。そのために、図2A、2B、2Cに用いたようなCMP工程が用いられるが、フルシリサイドゲートやメタルゲートを適用しようとするとプロセス上の問題が発生する。例えば、フルシリサイドゲートの場合、図4Aに示すように、ポリシリコン膜10B上に金属(例えば、Ni等)11をスパッタにより堆積し、400℃〜500℃で熱処理することによりポリシリコン膜10Bをシリサイド化する。しかし、図4(B)に示すように、自然酸化膜100が均一に形成されていないため、自然酸化膜100が形成されている領域では、自然酸化膜100が金属11の拡散のバリアとなり、自然酸化膜100より下に位置するポリシリコン膜10Aの領域ではシリサイド化の反応が不均一となってしまう。その結果、図4Bに示すように、シリサイドとなる部分13とポリシリコン膜10Aのまま残ってしまう部分とに分かれる。この場合、図4Bにおいて左に位置するチャネル6を有するトランジスタにおいては、チャネル6の両側はシリサイド13となるので、チャネル6の両側のしきい値は揃う。しかし、右に位置するチャネル6を有するトランジスタにおいては、チャネル6の左側はシリサイド13、右側はポリシリコン膜10Aとなるので、ポリシリコンとシリサイドの仕事関数の差だけしきい値が異なる状態になる。
【0016】
LSIにおいては、トランジスタ間のしきい値のバラツキは深刻な問題となるため、個々のトランジスタの複数のチャネルにおいてしきい値が異なるのは致命的な欠点である。また、このような状態では、ゲート電極の抵抗にもバラツキを生じ、高周波動作時において障害となる。
【0017】
一方、ゲート電極にメタルを用いた場合は、図5Aに示すように、チャネル領域となる半導体層6を囲むようにメタル電極17とポリシリコン膜10を堆積後、層間絶縁膜18を堆積すると、層間絶縁膜18の上面が凹凸形状となるため、微細なリソグラフィを行うためには、図5Bに示すように平坦化する必要がある。このとき平坦化に、CMP法を用いたときのストッパーは窒化シリコン膜8しかない構造になっているため、メタル電極17までエッチングされてしまう。CMP法によってメタル電極17をエッチングすると、メタルの粒子をウェハ全面に引き伸ばしてしまい、ウェハを金属で汚染することになる。
このことは、LSI製造上、到底許容できない。したがって、メタルゲートを用いた場合は、平坦化を行わず、ゲート電極のリソグラフィを行わなければならず、微小なゲートを形成することができないという問題がある。
【0018】
本発明者達は、鋭意研究に努めた結果、これらの問題を解決するマルチゲート型電界効果トランジスタを得ることができた。これを以下に、実施形態として説明する。
【0019】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態によるマルチゲート型電界効果トランジスタの平面図を図6に示す。本実施形態のマルチゲート型電界効果トランジスタは、図6に示すように、2本のフィン50,50と、これらのフィンの一方の端部に形成されたn型のソース領域60aおよび他方の端部に形成されたn型のドレイン領域60bと、2本のフィン50,50とを跨ぐように形成されたゲート70とを備えている。フィン50,50のそれぞれは、チャネル領域となるp型の半導体層と、このチャネル領域の側面に形成されたゲート絶縁膜と、上記半導体層の上面に形成された保護膜と、を備えている。なお、各フィンのチャネル領域の両側の半導体層にはn型半導体層が形成され、これらのn型半導体層はn型ソース領域60aまたはn型ドレイン領域60bに接続されており、n型ソース領域60aまたはn型ドレイン領域60bとも呼ばれる。ゲート70はチャネル領域上のゲート絶縁膜を覆うように形成される。
【0020】
次に、本実施形態のマルチゲート型電界効果トランジスタの製造方法を図7A乃至図19Dを参照して説明する。本実施形態では、n型チャネル電界効果トランジスタについて説明するが、イオン注入するイオン種を変えるなどすればp型チャネル電界効果トランジスタについても同様に作製できる。図7A,図8A,図9A,図10A,図11A,図12A,図13A,図14A,図15,図16,図17,図18,図19Aは、図6に示す切断線A−A’で切断した断面図、図7B,図8B,図9B,図10B,図11B,図12B,図13B,図14B,図19Bは、図6に示す切断線B−B’で切断した断面図、図7C,図8C,図9C,図10C,図11C,図12C,図13C,図14C,図19Cは、図6に示す切断線C−C’で切断した断面図、図7D,図8D,図9D,図10D,図11D,図12D,図13D,図14D,図19Dは、図6に示す切断線D−D’で切断した断面図である。
【0021】
まず、図7A、7B、7C、7Dに示すように、支持基板2上に絶縁膜4が形成され、絶縁膜4上にSOI層6が形成されたSOI基板上に、チャネルの保護膜8として窒化シリコンをLPCVD(Low Pressure Chemical Vapor Deposition)などで100nm程度堆積し、この保護膜8上に例えばTEOS(Tetra Ethyl Ortho Silicate)からなる絶縁膜19を堆積する。その後、公知の素子分離技術によって、素子分離を行う。更に、既存のパターニング技術により、SOI層6をパターニングし、チャネルを形成する。チャネル幅は例えば20nmである。チャネル6の上面には保護膜8と、絶縁膜19とが形成されている。
【0022】
次に、図8A、8B、8C、8Dに示すように、絶縁膜19を更に堆積し、RIEによりエッチングすることによりチャネル6および保護膜8の側面に絶縁膜19からなる側壁19aを形成する。この側壁となる絶縁膜19aは、保護膜8の上面も覆っている。この作業を数回繰り返すことにより、側壁19aの幅(チャネル6の側面からこの側面に直交する方向の側壁の厚さ)をできるだけ厚く(例えば50nm〜100nm)、高さ(保護膜8からの高さ)をできるだけ高く(例えば300nm)する。このとき、側壁19aとなる絶縁膜19aは、上面が丸まった形状となっている。
【0023】
続いて、図9A、9B、9C、9Dに示すように、側壁となる絶縁膜19aを覆うように絶縁膜20を堆積し、この絶縁膜20をCMPにより平坦化することにより、絶縁膜19aの上面を露出させる。このとき、絶縁膜19aの上面でエッチングを止めるのではなく、多少オーバーエッチングすることにより、絶縁膜19aの頂上付近の丸まった部分を削り、開口部を広くする。
【0024】
次に、図10A、10B、10C、10Dに示すように、チャネル6および保護膜8の側面ならびに上面を覆っている絶縁膜19aを例えば溶液でエッチングすることにより完全に除去し、穴を形成する。このとき、希HFなどを用いると絶縁膜4まで多少エッチングされるが、絶縁膜4の厚さが1μmなどの場合は、希HFによるTEOS(絶縁膜19aの材料)とシリコン熱酸化膜(絶縁膜4)とのエッチングレートの違いを利用し、エッチング時間を調整することで、絶縁膜4を十分な厚さとなるように残すことができる。その後、上記穴が形成された状態で、チャネル領域6の側面に、ゲート絶縁膜9となる膜厚が1nmほど二酸化シリコンを例えばRTO法を用いて形成し、その後、プラズマ窒化をしてゲート絶縁膜9の誘電率を大きくする。更にゲート電極となるポリシリコン膜10をLPCVDなどで堆積する。このとき、LPCVDの炉の温度を低く設定し、反応律速によりポリシリコンを堆積することにより上記穴を完全に埋め込む。これは、高温で堆積させると原料の供給律速によりポリシリコン膜が形成されてしまい、絶縁膜20上に優先的にポリシリコン膜が堆積するため、穴の部分にボイドが残ってしまうからである。その後、CMP法を用いて、ポリシリコン膜10を平坦化することにより、ゲートリソグラフィに適した平坦な表面を得る。
【0025】
次に、図11A、11B、11C、11Dに示すように、ゲートマスク材を堆積し、リソグラフィ技術を用いてこのゲートマスク材をパターニングしてマスク21を形成する。その後、このマスク21を用いてポリシリコン膜10パターニングするとともに、スリミングを行って、ゲート電極形状のポリシリコン膜10を形成する。このとき、ソース/ドレイン領域となる半導体層6上のポリシリコン膜10およびゲート絶縁膜9をRIEにより除去する(図11B、11C)。
【0026】
次に、例えばSiNからなるゲート側壁材12を全面に堆積する。その後、このゲート側壁材にRIEを行うことにより、ポリシリコン膜の側部に側壁12を形成する(図12C、12D)。この時、オーバーエッチングすることにより、ゲート電極10とソース/ドレイン領域となる半導体層6との高さの差を利用して、ポリシリコン膜10の側壁は残し(図12C)、ソース/ドレイン領域となる半導体層6の側壁は除去する(図12B)。また、このオーバーエッチングにより、ソース/ドレイン領域となる半導体層6上のチャネル保護膜8も同時に除去することにより、ソース/ドレイン領域となる半導体層6を露出させる(図12B、12C)。また、このオーバーエッチングにより、図12Dに示すように、マスク12によって覆われていない領域の絶縁膜20もリセスエッチングされ、その高さが低くなる。
【0027】
次に、図13B、13Cに示すように、その側壁12をマスクとして、露出した半導体層6を選択的にエッチングし、絶縁膜4からの高さを低くする。続いて、n型ソース/ドレイン領域形成用ドーパントとしてP(リン)を斜め方向から、例えば、膜面に垂直方向から7度以上傾いた角度でイオン注入する(図13C)。これにより、n型ソース領域およびドレイン領域60a、60bが形成され、ソース領域60aとドレイン領域60bとの間のp型半導体領域6がチャネル領域となる。このとき、図13A、13C、13Dに示すように、マスク21は除去されていない。なお、p型ソース/ドレイン領域を形成する場合は、ドーパントとしてB(ボロン)が用いられる。
【0028】
次に、図14A、14B、14C、14Dに示すように、ゲートマスク材21を除去した後、Niなどの金属スパッタ、熱処理を行うことにより、ポリシリコン膜10を完全にフルシリサイド化したゲート電極13を形成する。このとき、ポリシリコン膜10には自然酸化膜が形成されていないため、Niの拡散は均一に起こり、ゲート電極13全体がフルシリサイド化する。また、このとき、ソース領域60aおよびドレイン領域60bもシリサイド化される(図14B、14C)。
【0029】
この状態では、図14Aに示すように、2本のゲート電極13が分断されており、このままではゲート電極13に電圧を印加することができない。そのため、上層配線を用いてゲート電極間を接続する必要がある。そこで、図14A乃至14Dで説明したシリサイド工程が終了した後、コンタクトのエッチングストッパーとしてSiN膜22aを数十nm堆積する。その後、このSiN膜22a上に層間絶縁膜22bを堆積し、CMPを行い平坦化する(図15)。CMPを行う前の層間絶縁膜22bの上面の凹凸が大きくても、CMPを行うときには、SiN膜22aがエッチングストッパーとして働く。
【0030】
続いて、リソグラフィ技術とRIEを用いて、層間絶縁膜22bおよびSiN膜22aからなる絶縁膜22に、ゲート電極13に通じるコンタクトホール(図示せず)を開ける。そして、このコンタクトホールをTiN−Wなどを埋め込み、プラグ23を形成する(図16)。更に、層間絶縁膜(図示せず)を堆積し、リソグラフィ技術とRIEを用いて、この層間絶縁膜に配線加工用溝を形成し、この溝にAl−Cuなどの金属配線24を埋め込み、プラグ23および金属配線24を介してゲート電極13と電圧印加端子(図示せず)を接続する(図17)。これにより、本実施形態のマルチゲート型FETが完成する。
【0031】
このようにして形成された本実施形態のマルチゲート型FETと、通常のFUSIゲートFinFETにおけるゲート配線抵抗を比較すると、通常のFUSIゲートFinFETでは、非常に細い幅のゲート電極を信号が伝播するのに対して、本実施形態では太い金属配線24を伝播するため、トランジスタを駆動するために高周波信号が印加されるゲート電極への配線抵抗の悪影響を大幅に緩和することができる。例えば、図18(a)、18(b)に示すように、幅(ゲート長)を20nm、FUSI電極のFin上部を覆っている高さを60nm、Al−Cu配線の幅120nm、高さ1μmとすると、信号が伝播する面積Sとして2桁大きくすることができ、抵抗率の違いを考慮すると更にゲート抵抗を低くすることができる。
【0032】
なお、本実施形態中のチャネル保護絶縁膜8をTEOS、絶縁膜19をSiN、絶縁膜20をTEOS、ゲートマスク材21をSiNで形成してもよい。
【0033】
また、本実施形態でフィンの本数は2個として説明したが、3個以上のフィンとすることもできる。
以上説明したように、本実施形態によれば、平坦化工程を行っても、金属汚染を防止することができる。また、ゲート抵抗を低減することができる。
【0034】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態によるマルチゲート型FETの製造方法を図19A乃至図21Dを参照して説明する。本実施形態の製造方法によって製造されるマルチゲート型FETは、メタルゲート型である。図19A、図20A、図21Aは図6に示す切断線A−A’で切断した断面図、図19B、20B、21Bは図6に示す切断線B−B’で切断した断面図、図19C、20C、21Cは図6に示す切断線C−C’で切断した断面図、図19D、20D、21Dは図6に示す切断線D−D’で切断した断面図である。
【0035】
まず、第1実施形態のフルシリサイドゲートFETで説明した図7A乃至図9Dまでの製造工程と同じ工程を用いて行う。図9A乃至図9Dに示す絶縁膜19aを除去することにより形成された穴の表面に、図19A、19B、19C、19Dに示すように、メタルゲート用金属膜17をMOCVD(Metal-Organic Chemical Vapor Deposition)で形成した後、上記穴を、LPCVD法を用いてポリシリコン膜10で埋め込む。このとき、上記穴内のゲート絶縁膜9およびチャネル保護膜8の表面はメタルゲート用金属膜17で覆われ、その外側にポリシリコン膜10が形成される。また、絶縁膜20上にもメタルゲート用金属膜17およびポリシリコン膜10が付着する。このため、この状態でCMPを行うと金属汚染をウェハ全体に広めてしまうことになる。
【0036】
そこで、図20A、20B、20C、20Dに示すように、ポリシリコン膜10と金属膜17をRIE法でエッチングすることにより、絶縁膜20の上面のポリシリコン膜10および金属膜17を除去する。この時、フィンとなる半導体層6、保護膜8はポリシリコン膜10で覆われており、上記RIE法によってエッチングされていない。このため、制御性よく絶縁膜20の上面の金属膜17を制御することができる。このように、保護膜8と埋め込み絶縁膜20の絶縁膜4からの高さの差を利用して、保護膜8およびゲート絶縁膜9の側面の金属膜17とポリシリコン膜10は残ることになる。
【0037】
その後、図21A、21B、21C、21Dに示すように、再度、ポリシリコン10を堆積し、CMPを行うことにより、金属汚染を起こさずに、ゲートリソグラフィに適した平坦な表面を得る。以後は、第1実施形態で説明した図11A乃至図17に示す工程と同様の工程を行い、マルチゲート型FETを完成する。ただし、図11A以降で示すポリシリコン膜10を形成する工程は不要であり、また、シリサイドする工程も不要である。このようにして形成された本実施形態のマルチゲート型電界効果トランジスタの断面図を図22に示す。
【0038】
なお、この実施形態中のチャネル保護絶縁膜8をTEOS、絶縁膜19をSiN、絶縁膜20をTEOS、ゲートマスク材21をSiNで形成してもよいことは第1実施形態と同様である。
【0039】
以上説明したように、本実施形態によれば、平坦化工程を行っても、金属汚染を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】従来のマルチゲート型FETの製造工程を示す図。
【図2】従来のマルチゲート型FETの製造工程を示す図。
【図3】従来のマルチゲート型FETの製造工程を示す図。
【図4】従来のマルチゲート型FETの製造工程の問題点を示す図。
【図5】従来のマルチゲート型FETの製造工程の問題点を示す図。
【図6】本発明の第1実施形態によるマルチゲート型FETの平面図。
【図7】第1実施形態によるマルチゲート型FETの製造工程を示す断面図。
【図8】第1実施形態によるマルチゲート型FETの製造工程を示す断面図。
【図9】第1実施形態によるマルチゲート型FETの製造工程を示す断面図。
【図10】第1実施形態によるマルチゲート型FETの製造工程を示す断面図。
【図11】第1実施形態によるマルチゲート型FETの製造工程を示す断面図。
【図12】第1実施形態によるマルチゲート型FETの製造工程を示す断面図。
【図13】第1実施形態によるマルチゲート型FETの製造工程を示す断面図。
【図14】第1実施形態によるマルチゲート型FETの製造工程を示す断面図。
【図15】第1実施形態によるマルチゲート型FETの製造工程を示す断面図。
【図16】第1実施形態によるマルチゲート型FETの製造工程を示す断面図。
【図17】第1実施形態によるマルチゲート型FETの製造工程を示す断面図。
【図18】第1実施形態によるマルチゲート型FETの効果を説明する図。
【図19】第2実施形態によるマルチゲート型FETの製造工程を示す断面図。
【図20】第2実施形態によるマルチゲート型FETの製造工程を示す断面図。
【図21】第2実施形態によるマルチゲート型FETの製造工程を示す断面図。
【図22】第2実施形態によるマルチゲート型FETの断面図。
【符号の説明】
【0041】
2 支持基板
4 絶縁膜
6 半導体層(SOI層)
8 チャネル保護膜
9 ゲート絶縁膜
10 ポリシリコン膜
11 シリサイド用金属
12 ゲート側壁
13 ゲート電極(シリサイド)
17 メタルゲート用金属
18 層間絶縁膜
19 絶縁膜
20 絶縁膜
21 ゲートマスク材
22 絶縁膜
22a SiN膜
22b 層間絶縁膜
23 プラグ
24 金属配線
50、50 フィン
60a ソース領域
60b ドレイン領域
70 ゲート
100 自然酸化膜
【図1A】

【図1B】

【図1C】

【図2A】

【図2B】

【図2C】

【図3A】

【図3B】

【図3C】

【図4A】

【図4B】

【図5A】

【図5B】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板上に複数の半導体層を並列して形成する工程と、
前記複数の半導体層の上面にそれぞれ保護膜を形成する工程と、
前記複数の半導体層のそれぞれに、各半導体層の両側面、前記保護膜の両側面および上面を覆う第1絶縁層を形成する工程と、
全面に第1層間絶縁膜を形成し、前記第1層間絶縁膜を平坦化することによって前記第1絶縁層それぞれの上面を露出させる工程と、
前記第1絶縁層をそれぞれ選択的に除去することによって前記第1絶縁層が除去された位置に複数の穴を形成する工程と、
複数の前記穴内の前記半導体層の両側面にゲート絶縁膜を形成する工程と、
複数の前記穴を埋め込むように第1ポリシリコン膜を全面に堆積する工程と、
前記第1ポリシリコン膜を平坦化することによって前記第1層間絶縁膜の上面を露出させるとともに前記第1ポリシリコン膜を複数の第2ポリシリコン膜に分離する工程と、
複数の前記第2ポリシリコン膜上にゲート電極形状のマスクを形成する工程と、
前記マスクを用いて複数の前記第2ポリシリコン膜をパターニングする工程と、
パターニングされた複数の前記第2ポリシリコン膜をゲート長方向に挟む絶縁体からなる側壁を形成する工程と、
前記マスクおよび前記側壁を用いて前記保護膜をパターニングし、複数の前記半導体層の上面を選択的に露出させる工程と、
選択的に露出した複数の半導体層に不純物を注入し、ソース/ドレイン領域を形成する工程と、
前記マスクを除去して複数の前記第2ポリシリコン膜の上面を露出させる工程と、
上面が露出された複数の前記第2ポリシリコン膜をそれぞれシリサイドに変える工程と、
全面に第2層間絶縁膜を形成し、前記シリサイドのそれぞれに通じる開口を前記第2層間絶縁膜に形成し、前記開口を埋め込むことにより前記シリサイドのそれぞれと共通に接続する金属の接続部を形成する工程と、
前記接続部に接続する配線を形成する工程と、
を備えていることを特徴とするマルチゲート型電界効果トランジスタの製造方法。
【請求項2】
基板上に複数の半導体層を並列して形成する工程と、
前記複数の半導体層の上面にそれぞれ保護膜を形成する工程と、
前記複数の半導体層のそれぞれに、各半導体層の側面、前記保護膜の側面および上面を覆う第1絶縁層を形成する工程と、
全面に第1層間絶縁膜を形成し、前記第1層間絶縁膜を平坦化することによって前記第1絶縁層それぞれの上面を露出させる工程と、
前記第1絶縁層をそれぞれ選択的に除去することによって前記第1絶縁層が除去された位置に複数の穴を形成する工程と、
複数の前記穴それぞれの中の前記半導体層の両側面にゲート絶縁膜を形成する工程と、
複数の前記穴のそれぞれの側面および底面と、前記穴内の前記ゲート絶縁膜ならびに前記保護膜とを覆うゲート金属膜を形成する工程と、
前記ゲート金属膜を覆うポリシリコン膜を形成する工程と、
複数の前記穴それぞれの中の前記ポリシリコン膜および前記ゲート金属膜を、前記保護膜上の前記ゲート金属膜が露出しないように、エッチングする工程と、
その後、複数の前記穴をそれぞれ埋め込むように再度ポリシリコン膜を堆積する工程と、
前記ポリシリコン膜を平坦化することにより前記第1層間絶縁膜の上面を露出させるとともに前記ポリシリコン膜を複数のポリシリコン層に分離する工程と、
複数の前記ポリシリコン層上にゲート電極形状のマスクを形成する工程と、
前記マスクを用いて複数の前記ポリシリコン層をパターニングする工程と、
パターニングされた複数の前記ポリシリコン層をゲート長方向に挟む絶縁体からなる側壁を形成する工程と、
前記側壁を用いて前記保護膜をパターニングし、複数の前記半導体層の上面を選択的に露出させる工程と、
選択的に露出した複数の半導体層に不純物を注入し、ソース/ドレイン領域を形成する工程と、
前記マスクを除去して複数の前記ポリシリコン層のそれぞれの上面を露出させる工程と、
全面に第2層間絶縁膜を形成し、複数の前記ポリシリコン層のそれぞれに通じる開口を前記第2層間絶縁膜に形成し、前記開口を埋め込むことにより前記ポリシリコン層のそれぞれと共通に接続する金属の接続部を形成する工程と、
前記接続部に接続する配線を形成する工程と、
を備えていることを特徴とするマルチゲート型電界効果トランジスタの製造方法。
【請求項3】
前記ソース/ドレイン領域を形成する前に、露出した前記半導体層を選択的にエッチングし、前記基板からの高さを低くする工程を更に備えていることを特徴とする請求項1または2記載のマルチゲート型電界効果トランジスタの製造方法。
【請求項4】
前記ソース/ドレイン領域を形成する工程は、前記基板の表面に垂直な方向から傾いた角度で前記不純物を注入することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のマルチゲート型電界効果トランジスタの製造方法。
【請求項5】
基板上に並列するように設けられた第1導電型の複数の半導体層と、
前記複数の半導体層のそれぞれに、離間して設けられた第2導電型のソース/ドレイン領域と、
前記複数の半導体層のそれぞれに、前記ソース領域と前記ドレイン領域との間に設けられるチャネル領域と、
前記チャネル領域のそれぞれの上面に設けられた保護膜と、
前記チャネル領域のそれぞれの両側面に設けられたゲート絶縁膜と、
前記チャネル領域のそれぞれの両側面に前記ゲート絶縁膜を挟むように設けられるとともに前記チャネル領域のそれぞれの上面に前記保護膜を挟むように設けられた金属元素を含む複数のゲート電極と、
複数の前記ゲート電極のそれぞれの側面を覆うように前記基板上に設けられた層間絶縁膜と、
複数の前記ゲート電極のそれぞれの上面を共通に接続する接続部と、
前記接続部に接続されたゲート配線と、
を備えていることを特徴とするマルチゲート型電界効果トランジスタ。
【請求項6】
複数の前記ゲート電極はそれぞれシリサイドで形成されていることを特徴とする請求項5記載のマルチゲート型電界効果トランジスタ。
【請求項7】
前記層間絶縁膜の上面と、複数の前記ゲート電極のそれぞれの上面は略同一平面に位置することを特徴とする請求項6記載のマルチゲート型電界効果トランジスタ。
【請求項8】
複数の前記ゲート電極のそれぞれは、金属膜と、この金属膜を覆うポリシリコン膜との積層構造を有し、前記金属膜は、前記層間絶縁膜、前記基板の上面、前記ゲート絶縁膜、および前記保護膜のそれぞれと前記ポリシリコン膜との間に設けられていることを特徴とする請求項5記載のマルチゲート型電界効果トランジスタ。
【請求項9】
前記ポリシリコン膜と前記層間絶縁膜との間に設けられた金属膜部分の上端の前記基板からの高さは、前記保護膜上に位置する前記金属膜の上面の前記基板からの高さよりも高いことを特徴とする請求項8記載のマルチゲート型電界効果トランジスタ。
【請求項10】
前記ポリシリコン膜の上面は、前記層間絶縁膜の上面と略同一平面に位置することを特徴とする請求項8または9記載のマルチゲート型電界効果トランジスタ。
【請求項11】
前記ソース/ドレイン領域の上面の前記基板からの高さは、前記チャネル領域の上面の前記基板からの高さよりも低いことを特徴とする請求項5乃至10のいずれかに記載のマルチゲート型電界効果トランジスタ。
【請求項12】
前記基板はSOI基板であり、前記半導体層は、SOI層であることを特徴とする請求項5乃至11のいずれかに記載のマルチゲート型電界効果トランジスタ。

【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図9D】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【図10D】
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【図11A】
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【図11B】
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【図11C】
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【図11D】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図12D】
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【図13A】
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【図13B】
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【図13C】
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【図13D】
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【図14A】
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【図14B】
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【図14C】
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【図14D】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19A】
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【図19B】
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【図19C】
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【図19D】
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【図20A】
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【図20B】
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【図20C】
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【図20D】
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【図21A】
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【図21B】
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【図21C】
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【図21D】
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【図22】
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【公開番号】特開2009−260221(P2009−260221A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−236839(P2008−236839)
【出願日】平成20年9月16日(2008.9.16)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】